JP2006254106A - 複写制御装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、記録材料を無駄に消費することなく所望の仕上がりの複写物を得ることを可能とする。
【解決手段】複合機に複写対象原稿がセットされると、複合機は複写対象原稿を読み取り、得られた印刷用画像データを低解像度化したシミュレーション用画像データをクライアントPCへ転送する。クライアントPCでは、シミュレーション画像を表示させると共に、シミュレーション画像のデータに基づいて、複合機による印刷で元画像との色差が閾値以上となる再現不良領域の有無を判定し、再現不良領域があればシミュレーション画像上に明示し、ユーザによって印刷条件の変更設定が指示されると、変更設定された印刷条件に応じてシミュレーション画像を再表示させる。そして印刷条件の確定が指示されると、確定した印刷条件を複合機へ送信し、当該印刷条件で記録用紙への印刷を行わせる。
【選択図】図7
【解決手段】複合機に複写対象原稿がセットされると、複合機は複写対象原稿を読み取り、得られた印刷用画像データを低解像度化したシミュレーション用画像データをクライアントPCへ転送する。クライアントPCでは、シミュレーション画像を表示させると共に、シミュレーション画像のデータに基づいて、複合機による印刷で元画像との色差が閾値以上となる再現不良領域の有無を判定し、再現不良領域があればシミュレーション画像上に明示し、ユーザによって印刷条件の変更設定が指示されると、変更設定された印刷条件に応じてシミュレーション画像を再表示させる。そして印刷条件の確定が指示されると、確定した印刷条件を複合機へ送信し、当該印刷条件で記録用紙への印刷を行わせる。
【選択図】図7
Description
本発明は複写制御装置、方法及びプログラムに係り、特に、複写対象画像を読み取る画像読取装置及び入力された複写対象画像の画像データに基づいて記録材料に印刷する印刷装置と通信回線を介して接続されたコンピュータによって実現される複写制御装置、該複写制御装置に適用可能な複写制御方法、及び、前記コンピュータを前記複写制御装置として機能させるための複写制御プログラムに関する。
カラー複写機は、Y,M,C,K各色のトナーを用いて複写対象の画像を記録用紙に印刷(複写)する構成であるので、色再現が可能な範囲がY,M,C,Kのトナーを用いて実現できる色再現範囲に限られており、複写対象の画像の中に、例えば蛍光塗料を用いることで蛍光色に発色している領域や、専用の色材を用いることで金色や銀色に発色している領域、特別に調合した色材によって特定の色に発色している領域等が存在していた場合、これらの領域が複写物上で適切な色に再現されないという問題がある。
上記に関連して特許文献1には、原稿画像の画像信号から蛍光色領域を抽出し、抽出した蛍光色領域における蛍光色を対応する近似色に置き換えて画像を形成するあたり、複数の蛍光色と近似色との対応関係を予め操作者に設定させ、設定された対応関係を保持しておき、蛍光色から近似色への置き換えを前記保持している対応関係に基づいて行う技術が開示されている。
特開平9−98302号公報
特許文献1に記載の技術によれば、複写対象画像中の蛍光色の領域の色が、予め設定された対応関係に基づき、複写機によって再現可能で違和感の少ない近似色へ自動的に変換されることになる。しかしながら、上記の蛍光色や他の再現不良色の領域が複写画像中に存在していた場合、該再現不良色からの置き換えに際して違和感の少ない近似色は複写対象画像の内容によって相違することがあり、またユーザが適切と感じる近似色が個々のユーザ毎に相違していることも多い。このため、特許文献1の技術を適用したとしても、複写対象画像中の再現不良色がユーザが適切と感じる近似色へ変換されるとは限らないという問題がある。特に、複写機は複数のユーザによって使用されることが多く、特許文献1に記載の技術のように、一定の対応関係に基づいて再現不良色を近似色へ変換した場合、再現不良色が複写を指示したユーザにとって適切な近似色へ変換されない可能性が高い。
そして、複写対象画像中の再現不良色が、複写物上で適切な色で再現されていなかった場合、ユーザは、複写条件(印刷条件)を調整して再度複写の実行を指示することを、所望の仕上がりの複写物(複写対象画像中の再現不良色が適切な色で再現されている複写物)が得られる迄繰り返す必要があり、記録用紙の消費量が無駄に増大するという問題があった。また、特許文献1に記載の技術では、蛍光色から近似色への置き換えが自動的に行われるので、再現不良色の領域が複写画像中に存在していることがユーザに認識されない可能性があり、ユーザが、複写対象画像の色が複写物上で適正に再現されていない理由を理解しないまま複写機の性能に不信感を抱く恐れもある。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、記録材料を無駄に消費することなく所望の仕上がりの複写物を得ることが可能な複写制御装置、複写制御方法及び複写制御プログラムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る複写制御装置は、複写対象画像を読み取る画像読取装置、及び、入力された複写対象画像の画像データに対して所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い設定された印刷条件で記録材料に画像として印刷する印刷装置と通信回線を介して接続され、情報を入力するための入力手段及び画像を表示可能な表示手段を備えたコンピュータによって実現される複写制御装置であって、前記画像読取装置が複写対象画像を読み取ることで生成され前記通信回線を介して前記画像読取装置から受信した画像データに対し、前記所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、前記複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で前記印刷装置が前記複写対象画像の印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を前記表示手段に表示させると共に、前記複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が前記入力手段を介して入力される毎に、前記シミュレーション画像の生成及び前記表示手段への表示を繰り返す画像表示制御手段と、前記画像表示制御手段によって生成されたシミュレーション画像のデータを前記画像読取装置から受信した画像データと比較することで、前記受信した画像データが表す複写対象画像のうち前記シミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、前記再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域を前記表示手段に表示されているシミュレーション画像上に明示する再現不良通知手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の発明に係る複写制御装置は、複写対象画像を読み取る画像読取装置、及び、入力された複写対象画像の画像データに対して所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い設定された印刷条件で記録材料に画像として印刷する印刷装置と通信回線を介して接続され、情報を入力するための入力手段及び画像を表示可能な表示手段を備えたコンピュータによって実現される。なお、上記の画像読取装置と印刷装置は複写機或いは複合機として一体化されていてもよいし、別体であってもよい。請求項1記載の発明では、画像読取装置が複写対象画像を読み取ることで生成された画像データが、通信回線を介して画像読取装置から受信される。また、画像表示制御手段は、画像読取装置から受信した画像データに対し、所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で印刷装置が複写対象画像の印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を表示手段に表示させると共に、複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が入力手段を介して入力される毎に、シミュレーション画像の生成及び表示手段への表示を繰り返す。
また、請求項1記載の発明に係る再現不良通知手段は、画像表示制御手段によって生成されたシミュレーション画像のデータを画像読取装置から受信した画像データと比較することで、受信した画像データが表す複写対象画像のうちシミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域を表示手段に表示されているシミュレーション画像上に明示する。なお、再現不良領域の明示は、例えば請求項5に記載したように、シミュレーション画像上の再現不良領域に所定のパターン画像を表示させることで行うことができる。これにより、複写対象画像に対して設定されている現在の印刷条件で印刷装置が複写対象画像の印刷を行った場合に再現不良が生ずる再現不良領域が複写対象画像の中に存在していたとしても、これをユーザに認識させることができる。
また、請求項1記載の発明では、複写制御装置(画像読取装置及び印刷装置と通信回線を介して接続されたコンピュータ)の入力手段を介して、複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報を入力可能とされており、当該情報が入力される毎に、画像表示制御手段によってシミュレーション画像の生成及び表示手段への表示が繰り返されるので、再現不良領域が存在していることを認識したユーザが、再現不良領域が所望の仕上がりで再現されるように、入力手段を介して複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示した場合にも、再表示されたシミュレーション画像を参照・確認することで、変更を指示した印刷条件が適切か否か(再現不良領域が所望の仕上がりで再現される印刷条件か否か)を容易に認識することができ、必要に応じて印刷条件の再変更を指示することで、複写対象画像に対する印刷条件を、再現不良領域が所望の仕上がりで再現される適切な印刷条件へ変更することができる。従って、請求項1記載の発明によれば、印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、記録材料を無駄に消費することなく所望の仕上がりの複写物を得ることが可能となる。また、コンピュータ(複写制御装置)の表示手段は、画像読取装置や印刷装置の操作パネルに設けられた表示画面と比較して大面積かつ高解像度であるので一度に表示可能な情報量が多く、印刷条件を指定する情報の入力に際して、画面の切替えやスクロール等の煩雑な操作が不要又は軽減されることで、操作性も向上する。
なお、複写対象画像に対する印刷条件が変更されると、複写対象画像中の再現不良領域の位置や範囲・面積が変化する可能性があるので、再現不良通知手段は、複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が入力手段を介して入力される毎に、再現不良領域の有無を判定し、再現不良領域が存在していれば当該再現不良領域をシミュレーション画像上に明示するように構成することができる。この場合、ユーザは、自身が入力した印刷条件の変更指示により再現不良領域の位置や範囲・面積がどのように変化したのかを認識することができる。また、複写対象画像に対する印刷条件が変更されると再現不良領域の仕上がり(色や明度)が変化し、この変化はシミュレーション画像にも反映されるので、再現不良通知手段は、再現不良領域の仕上がりを容易に認識可能に再現不良領域を明示するよう構成する(例えば線画等から成り背景(再現不良領域)の仕上がりも確認可能なハッチング等のパターン画像を再現不良領域に重ねて表示する、或いは再現不良領域の外縁を示す線をシミュレーション画像上で明滅表示させる等)ことが望ましい。この場合、ユーザは、自身が入力した印刷条件の変更指示により再現不良領域の仕上がりがどのように変化したのかを認識することができる。
なお、請求項1記載の発明において、請求項2に記載したように、複写対象画像に対する印刷条件の確定を指示する情報が入力手段を介して入力されると、確定した印刷条件を通信回線を介して印刷装置へ送信することで、複写対象画像の印刷を前記確定した印刷条件で行わせる印刷制御手段を更に設けることが好ましい。これにより、印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、複写制御装置の表示手段に表示されたシミュレーション画像に基づき、複写対象画像に対する印刷条件が、再現不良領域が所望の仕上がりとなる適切な印刷条件であることがユーザによって確認された後に、当該印刷条件に従って複写対象画像の印刷が自動的に行われることになるので、確定した印刷条件の印刷装置への送信や、印刷装置による複写対象画像の印刷の実行をユーザ自身が指示する必要もなくなり、所望の仕上がりの複写物(再現不良領域が適正な仕上がりで再現された複写物)を得るためのユーザの負担を更に軽減することができる。
なお、請求項1又は請求項2記載の発明において、再現不良領域としては、例えば請求項3に記載したように、複写対象画像とシミュレーション画像との色差(色相差及び彩度差の少なくとも一方)又は明度差が所定値以上となっている領域を適用することができ、再現不良通知手段は上記領域を再現不良領域と判断するように構成することができる。
また印刷装置は、入力された複写対象画像の画像データに対し、所定の色再現範囲内に収める変換処理を行う前に、シェーディング補正や色空間変換等の別の画像処理(第1の画像処理)を行う構成であることが多い。この場合、画像表示制御手段は、画像読取装置から受信した画像データに対し、第1の画像処理と同等の画像処理(第2の画像処理)を行った後に、所定の色再現範囲内に収める変換処理を行ってシミュレーション画像を生成することになるが、上記のように第2の画像処理を行った後の画像データに対して変換処理が行われてシミュレーション画像が生成される場合、画像表示制御手段によって生成されたシミュレーション画像のデータを画像読取装置から受信した画像データと単純に比較しても、第2の画像処理の影響で再現不良領域を精度良く判定できないという問題が生ずる。また、シミュレーション画像のデータと画像読取装置から受信した画像データの色空間が相違している場合もある。
これを考慮すると、請求項1又は請求項2記載の発明において、印刷装置が、入力された複写対象画像の画像データに第1の画像処理を行った後に変換処理を行い、画像表示制御手段が、画像読取装置から受信した画像データに対し、第1の画像処理と同等の第2の画像処理を行った後に変換処理を行ってシミュレーション画像を生成する場合、再現不良通知手段は、例えば請求項4に記載したように、画像表示制御手段による変換処理を経た画像データに対して、第2の画像処理と逆の第3の画像処理を行い、第3の画像処理を経た画像データを画像読取装置から受信した画像データと比較することで、再現不良領域の有無を判定するように構成することが好ましい。これにより、第2の画像処理の影響を受けることなく再現不良領域を精度良く判定することができる。
また、請求項1又は請求項2記載の発明において、例えば請求項6に記載したように、画像読取装置から受信する画像データは、印刷装置が印刷に用いる画像データよりも低解像度の画像データであり、画像表示制御手段は、画像読取装置から受信した低解像度の画像データに基づいてシミュレーション画像の生成・表示を行い、印刷装置は、画像読取装置から直接取得した複写対象画像の画像データに基づいて複写対象画像の印刷を行うように構成することが好ましい。請求項6記載の発明では、印刷装置が印刷に用いる画像データよりも低解像度の画像データを受信してシミュレーション画像の生成・表示に用いるので、印刷装置が印刷に用いる画像データそのものを用いる場合と比較して、画像読取装置からの画像データの受信、シミュレーション画像の生成・表示(及び再現不良領域の判定)に要する時間を短縮することができ、ユーザの待ち時間を短縮できると共に、画像読取装置と複写制御装置との間のトラフィックも低減することができる。
また、請求項2記載の発明において、印刷制御手段は、例えば請求項7に記載したように、確定した印刷条件を、印刷装置の操作パネルを介して印刷条件が設定された場合に、設定された印刷条件を伝達するために印刷装置内部で送受されるジョブ定義ファイルと同一のフォーマットのファイルへ編集した後に、編集後のファイルを印刷装置へ送信することで、複写対象画像の印刷を確定した印刷条件で行わせるように構成することが好ましい。これにより、複写制御装置から受信した印刷条件を解釈する処理部を印刷装置に新たに設ける必要が無くなり、複写制御装置から受信した印刷条件を既存のジョブ定義ファイルと同様に処理することで、指定された印刷条件での印刷を行うことができるので、本発明を適用するために印刷装置の構成が複雑化することを回避することができる。
請求項8記載の発明に係る複写制御方法は、複写対象画像を読み取る画像読取装置、及び、入力された複写対象画像の画像データに対して所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い設定された印刷条件で記録材料に画像として印刷する印刷装置と通信回線を介して接続され、情報を入力するための入力手段及び画像を表示可能な表示手段を備えたコンピュータによって実現される複写制御方法であって、前記画像読取装置が複写対象画像を読み取ることで生成され前記通信回線を介して前記画像読取装置から受信した画像データに対し、前記所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、前記複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で前記印刷装置が前記複写対象画像の印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を前記表示手段に表示させると共に、前記複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が前記入力手段を介して入力される毎に、前記シミュレーション画像の生成及び前記表示手段への表示を繰り返すと共に、前記生成したシミュレーション画像のデータを前記画像読取装置から受信した画像データと比較することで、前記受信した画像データが表す複写対象画像のうち前記シミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、前記再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域を前記表示手段に表示されているシミュレーション画像上に明示することを特徴としているので、請求項1記載の発明と同様に、印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、記録材料を無駄に消費することなく所望の仕上がりの複写物を得ることが可能となる。
また、請求項8記載の発明において、例えば請求項9に記載したように、複写対象画像に対する印刷条件の確定を指示する情報が入力手段を介して入力されると、確定した印刷条件を通信回線を介して印刷装置へ送信することで、複写対象画像の印刷を確定した印刷条件で行わせることが好ましい。これにより、請求項2記載の発明と同様に、所望の仕上がりの複写物(再現不良領域が適正な仕上がりで再現された複写物)を得るためのユーザの負担を更に軽減することができる。
請求項10記載の発明に係る複写制御プログラムは、複写対象画像を読み取る画像読取装置、及び、入力された複写対象画像の画像データを所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い設定された印刷条件で記録材料に印刷する印刷装置と通信回線を介して接続され、情報を入力するための入力手段及び画像を表示可能な表示手段を備えたコンピュータを、前記画像読取装置が複写対象画像を読み取ることで生成され前記通信回線を介して前記画像読取装置から受信した画像データに対し、前記所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、前記複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で前記印刷装置が前記複写対象画像の印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を前記表示手段に表示させると共に、前記複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が前記入力手段を介して入力される毎に、前記シミュレーション画像の生成及び前記表示手段への表示を繰り返す画像表示制御手段、及び、前記画像表示制御手段によって生成されたシミュレーション画像のデータを前記画像読取装置から受信した画像データと比較することで、前記受信した画像データが表す複写対象画像のうち前記シミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、前記再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域を前記表示手段に表示されているシミュレーション画像上に明示する再現不良通知手段として機能させる。
請求項10記載の発明に係る複写制御プログラムは、上記の画像読取装置及び印刷装置と通信回線を介して接続され、上記の入力手段及び表示手段を備えたコンピュータを、
上記の画像表示制御手段及び再現不良通知手段として機能させるためのプログラムであるので、上記のコンピュータが請求項10記載の発明に係る複写制御プログラムを実行することにより、上記のコンピュータが請求項1に記載の複写制御装置として機能することになり、請求項1記載の発明と同様に、印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、記録材料を無駄に消費することなく所望の仕上がりの複写物を得ることが可能となる。
上記の画像表示制御手段及び再現不良通知手段として機能させるためのプログラムであるので、上記のコンピュータが請求項10記載の発明に係る複写制御プログラムを実行することにより、上記のコンピュータが請求項1に記載の複写制御装置として機能することになり、請求項1記載の発明と同様に、印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、記録材料を無駄に消費することなく所望の仕上がりの複写物を得ることが可能となる。
また、請求項10記載の発明において、例えば請求項11に記載したように、コンピュータを、前記複写対象画像に対する印刷条件の確定を指示する情報が前記入力手段を介して入力されると、確定した印刷条件を通信回線を介して前記印刷装置へ送信することで、前記複写対象画像の印刷を前記確定した印刷条件で行わせる印刷制御手段としても機能させることが好ましい。これにより、請求項2及び請求項9記載の発明と同様に、所望の仕上がりの複写物(再現不良領域が適正な仕上がりで再現された複写物)を得るためのユーザの負担を更に軽減することができる。
以上説明したように本発明は、画像読取装置から受信した複写対象画像の画像データに対し、所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で印刷装置が印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を記表示手段に表示させると共に、複写対象画像に対する印刷条件の変更が指示される毎に、シミュレーション画像の生成及び表示手段への表示を繰り返し、かつ、シミュレーション画像のデータを画像読取装置から受信した画像データと比較することで、受信した画像データが表す複写対象画像のうちシミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、前記再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域をシミュレーション画像上に明示するようにしたので、印刷装置で再現不良となる領域が複写対象画像に含まれている場合にも、記録材料を無駄に消費することなく所望の仕上がりの複写物を得ることが可能となる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係る複写システム10が示されている。複写システム10は、複写機としての機能及びプリンタとしての機能を兼ね備えた複合機12(ファクシミリ装置としての機能も備えていてもよい)と、パーソナル・コンピュータ(PC)から成り複合機12とイーサネット(登録商標)等の通信回線(LAN)48を介して接続された複数台のクライアントPC50から構成されている。なお、複合機12は本発明に係る画像読取装置(詳しくは請求項6に記載の画像読取装置)及び本発明に係る印刷装置(詳しくは請求項4,5に記載の印刷装置)に各々対応している。また、個々のクライアントPC50は本発明に係るコンピュータに対応しており、詳細は後述するが本発明に係る複写制御装置として機能する。
図2に示すように、複合機12は、機体の中央よりやや下方側に3個の搬送ローラ14A〜14Cが配置されており、搬送ローラ14A〜14Cには無端の転写ベルト16が巻き掛けられている。また、転写ベルト16の下方側には4個の搬送ローラ18A〜18Dが配置されており、搬送ローラ18A〜18Dには無端の搬送ベルト20が巻き掛けられている。転写ベルト16及び搬送ベルト20は図示しない回転駆動部によって回転駆動される。転写ベルト16の上方には、K(ブラック)画像形成用の画像形成部22A、Y(イエロー)画像形成用の画像形成部22B、M(マゼンタ)画像形成用の画像形成部22C、及びC(シアン)画像形成用の画像形成部22Dが、転写ベルト16の移動方向(図2の矢印A方向)に沿って順に配置されている。画像形成部22A〜22Dは同一構成であり、感光体ドラム24を各々備えている。
感光体ドラム24は、軸線が転写ベルト16の移動方向と直交するように配置されており、各感光体ドラム24の周囲には、感光体ドラム24を帯電させるための帯電器26、帯電された感光体ドラム24上にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光ビーム走査装置28、感光体ドラム24上の静電潜像が形成された部位に所定色のトナーを供給して静電潜像を現像し、感光体ドラム24上にトナー像を形成させる現像器30、及び感光体ドラム24に残されたトナーを除去するための清掃器32が配置されている。画像形成部22A〜22Dの感光体ドラム24上に形成されたトナー像は、転写ベルト16のベルト面上に各々転写される。
また、転写ベルト16の下方側に位置している搬送ベルト20は、外周面が転写ベルト16の外周面と接するように配置されており、転写ベルト16の回転駆動と同期して、図2矢印B方向に移動するように回転駆動される。一方、図示しない給紙トレイ内にはシート状の記録用紙34が集積状態で多数枚収容されている。給紙トレイから引き出された記録用紙34は搬送ベルト20の上面上に載置され、転写ベルト16と搬送ベルト20が接している箇所へ向けて搬送され、転写ベルト16と搬送ベルト20とに挟持されることによって転写ベルト16の外周面に形成されたトナー像が転写される。そしてトナー像が転写された記録用紙34は、図示しない定着装置によってトナー像が定着される。これにより記録用紙34上にカラー画像が形成される。
また、複合機12は、原稿を反射した光をカラーラインCCDセンサによってR,G,Bに分解して光電変換し、A/D変換を行うことで原稿の画像を表すR,G,Bの画像データを生成・出力する画像読取装置36を備えており、画像読取装置36は、複合機12全体の作動を制御すると共にクライアントPC50との通信を行う制御部38に接続されている。制御部38にはHDD(Hard Disk Drive)等から成る記憶部40が接続されており、画像読取装置36から入力されたR,G,Bの画像データは記憶部40に一旦記憶される。また記憶部40には、制御部38が複写処理及びプリント処理(何れも後述)を行うための複写プログラム及びプリント・プログラムが予め記憶されている。これらのプログラムは、所定のタイミングで記憶部40から読み出されて実行される。
また、制御部38は画像処理部42を介して画像形成部22A〜22Dの光ビーム走査装置28と接続されており、制御部38から画像処理部42へは印刷対象の画像のR,G,Bの画像データが出力される。図3に示すように、画像処理部42にはシェーディング補正部42A、入力色補正部42B、下地検知部42C、下地除去部42D及び出力色補正部42Eが設けられている。シェーディング補正部42Aは、画像読取装置36から制御部38を経由して入力された画像データに対し、画像読取装置36の読取用光源の光量むらやカラーラインCCDセンサの個々の光電変換セルの感度のばらつきに起因する画素毎のばらつきを補正するシェーディング補正を行う。また、入力色補正部42Bはシェーディング補正を経た画像データに対して色補正を行ってL*a*b*色空間の画像データへ変換し、下地検知部42Cは入力色補正部42Bから出力されたL*a*b*画像データに基づき該画像データが表す画像中の下地領域を検知し、下地除去部42Dは、下地検知部42Cによって検知された下地領域のL*値、a*値及びb*値(原稿が印刷されている記録材料の濃度・色を表す)をL*a*b*画像データの全画素のデータから減算することで下地領域の除去を行う。なお、シェーディング補正部42A、入力色補正部42B、下地検知部42C及び下地除去部42Dによって行われる上記の各画像処理は、請求項4に記載の第1の画像処理に対応している。
また、複合機12はY,M,C,Kのトナーを重ね合わせてカラー画像を形成するため、色再現が可能な範囲(色再現範囲)が限られている。このため、出力色補正部42Eは複合機12の色再現範囲(本発明に係る所定の色再現範囲に相当:a*b*色座標平面上における色再現範囲の一例を図8に示す)から外れている色(図8に示す再現不良色も参照)の画素に対し、該画素が複合機12の色再現範囲内に収まる色へ変換されるように予め設定された変換条件に従い、下地除去処理を経たL*a*b*画像データを変換する色変換処理を行う(図8に示す「通常の原稿モードでの色変換」も参照)。この色変換処理は本発明に係る印刷装置によって行われる変換処理に対応している。なお、上記のように複合機12の色再現範囲から外れている色の領域(画素)としては、例えば複写対象原稿のうち、蛍光塗料によって蛍光色に発色している領域や、専用の色材によって金色や銀色に発色している領域、特別に調合した色材によって特定の色に発色している領域に対応する画素が挙げられる。また、出力色補正部42Eは、上記の色変換処理を経たL*a*b*画像データをY,M,C,K色空間の画像データへ変換する。但し、上記の色変換処理においてY,M,C,K色空間変換を行う場合はこの処理は含まれない。更にY,M,C,K色空間の画像データに対して誤差拡散法やディザ法による二値化処理(スクリーン処理ともいう)を行った後に、Y,M,C,K各色の二値画像データを画像形成部22A〜22Dのうち対応する画像形成部の光ビーム走査装置28へ出力する。
また、図示は省略するが、画像処理部42には、上述した各処理部に加えて、実行が指示された任意の画像処理を行うためのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)も複数設けられている。個々のDSPはDSP本体と記憶部を含んで構成されており、記憶部の記憶領域は、DSP本体によって実行される画像処理プログラムを記憶するためのプログラム領域と、DSP本体による画像処理実行時に画像データを記憶するためのデータ領域に分けられている。
複合機12は、原稿の画像を記録用紙34へ複写する複写機能が利用される際の複写条件(印刷条件)として、濃度、色合い、原稿モード、倍率、ネガポジ反転、複数頁の画像を1枚の記録用紙34へ印刷するNアップ等の印刷条件項目を各々設定可能とされており、これらの印刷条件項目の設定は、例えば、制御部38に接続され、タッチパネルが設けられた小型のLCDから成る表示部とテンキー等のキーボードから成る入力部が設けられた操作パネル44がユーザによって操作されることによって成される。なお、操作パネル44は請求項7に記載の操作パネルに対応している。ユーザによって操作パネル44が操作されることで、上述した各印刷条件項目のうちの1つ以上の項目について設定(調整又は選択)が指示されると、制御部38は、ユーザからの指示に基づき一定フォーマットのジョブ定義ファイルを生成し、生成したジョブ定義ファイルを画像処理部42へ出力することで、ユーザから設定が指示された項目の設定を画像処理部42へ伝達する。
画像処理部42では、制御部38からジョブ定義ファイルを受信すると、受信したジョブ定義ファイルの内容を参照することで設定(調整又は選択)が指示された印刷条件項目を認識し、認識した印刷条件項目の設定が、標準的な画像処理を行う各処理部(シェーディング補正部42A、入力色補正部42B、下地検知部42C、下地除去部42D、出力色補正部42E)の何れかにおける処理パラメータを調整することで対応可能であれば(例えば濃度や色合いの調整、原稿モードの設定が指示された等の場合)、何れかの処理部における処理パラメータを変更し(例えば出力色補正部42Eによる色変換処理における変換条件は原稿モードに応じて変更設定される)、認識した印刷条件項目の設定がDSPで対応する画像処理を行う必要がある場合(例えば倍率の調整やネガポジ変換、Nアップの実行が選択された場合)には、対応する画像処理のプログラムをDSPの記憶部にロードして実行する。これにより、原稿の画像を記録用紙34へ複写する複写処理が、ユーザが指定した複写条件(印刷条件)で実行されることになる。
一方、図4に示すように、クライアントPC50は、CPU50A、ROM50B、RAM50C及び入出力ポート50Dが、データバス、制御バス、アドレスバス等から成るバス50Eを介して互いに接続されて構成されている。また入出力ポート50Dには、各種の入出力機器として、CRT又はLCDから成るディスプレイ52、キーボード54、マウス56、ハードディスクドライブ(HDD)58、CD−ROMからの情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ60、通信回線48を介して接続された外部機器との通信を司る通信制御装置62が各々接続されている。なお、ディスプレイ52は本発明に係る表示手段に、キーボード54及びマウス56は本発明に係る入力手段に各々対応している。クライアントPC50のHDD18には、後述する複写シミュレーション処理を行うための複写シミュレーションプログラムがインストールされており、クライアントPC50は、CPU50Aが複写シミュレーションプログラムを実行することで、本発明に係る複写制御装置として機能する。なお、複写シミュレーションプログラムは請求項10に記載の複写制御プログラムに対応している。
次に本実施形態の作用として、まず、ユーザによって画像読取装置36に複写対象の原稿がセットされると共に、複合機12の操作パネル44が操作されて複写対象原稿の複写が指示された場合に、複合機12の制御部38で複写プログラムが実行されることで実現される複写処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態に係る複写システム10では、複写対象原稿の画像を記録用紙34へ印刷する前に、記録用紙34への印刷イメージをシミュレーション画像としてクライアントPC50のディスプレイ52に表示させることを可能とする複写シミュレーション機能を提供している。ステップ100では、上記の複写シミュレーション機能の利用の可否を問い合せるメッセージを操作パネル44の表示部に表示させることで、複写シミュレーション機能を利用した複写を行うか否かをユーザに問い合せる。操作パネル44の表示部に上記のメッセージが表示されると、ユーザは操作パネル44を操作して複写シミュレーション機能利用の可否を表す情報を入力する。次のステップ102では、ユーザによって入力された情報に基づいて、複写シミュレーション機能の利用が選択されたか否か判定する。
ユーザによって複写シミュレーション機能を利用しないことが選択された場合には、ステップ102の判定が否定されてステップ104へ移行し、通常の複写処理を行う。すなわち、画像読取装置36にセットされている複写対象原稿を画像読取装置36によって読み取り、この読み取りに伴って画像読取装置36から入力された画像データを記憶部40に記憶させると共に、当該画像データを、実行待ちの複写ジョブを登録するための複写ジョブ用スプールに登録する。また、ユーザによって操作パネル44が操作されることで複写条件(印刷条件)が指定されていた場合(各印刷条件項目のうちの1つ以上の特定項目について設定が指示された場合)には、ユーザからの指示に基づいてジョブ定義ファイルが生成され、生成されたジョブ定義ファイルも画像データと共に複写ジョブ用スプールに登録される。複写ジョブ用スプールに登録された複写ジョブは後述するプリント処理によって実行され、当該複写ジョブに対応する画像データが表す画像が記録用紙34へ複写(印刷)される。
一方、複写シミュレーション機能の利用が選択された場合には、ステップ102の判定が肯定されてステップ106へ移行し、ユーザIDを入力するための入力欄が設けられたユーザID入力画面を操作パネル44の表示部に表示し、ユーザIDの入力をユーザに要請する。次のステップ108ではユーザIDが入力されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ108を繰り返す。本実施形態に係る複写システム10では、複写システム10を利用する個々のユーザに予めユーザIDが各々付与されており、操作パネル44の表示部にユーザID入力画面が表示されると、ユーザは操作パネル44の入力部を操作して自身のユーザIDを入力する。ユーザIDが入力されると、ステップ108の判定が肯定されてステップ110へ移行し、記憶部40に記憶されているユーザ情報テーブルを入力されたユーザIDをキーにして検索する。
ユーザ情報テーブルには、例として次の表1に示すように、過去に複写シミュレーション機能を利用したユーザについて、ユーザIDと、シミュレーション用画像データの転送先のアドレス(ユーザが通常使用している特定のクライアントPC50に、シミュレーション用画像データを受信する目的でユーザが設けた特定フォルダのアドレス)が対応付けて登録されている。
ステップ112では、ステップ110の検索によってユーザ情報テーブルから該当する情報が抽出されたか否か判定する。判定が肯定された場合(入力されたユーザIDに対応するユーザが過去に複写シミュレーション機能を利用していた場合)には何ら処理を行うことなくステップ120へ移行するが、判定が否定された場合(入力されたユーザIDに対応するユーザが複写シミュレーション機能を初めて利用する場合)にはステップ114へ移行し、シミュレーション用画像データの転送先のアドレスの入力を要請するメッセージを操作パネル44の表示部に表示させることで、転送先アドレスの入力をユーザに要請する。次のステップ116ではデータ転送先アドレスが入力されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ116を繰り返す。そして、ユーザによって操作パネル44の入力部が操作されることでデータ転送先アドレスが入力されると、ステップ116の判定が肯定されてステップ118へ移行し、入力されたデータ転送先アドレスを、先に入力されたユーザIDと対応付けてユーザ情報テーブルに登録する。
次のステップ120では、処理準備が完了したことを通知するメッセージを操作パネル44の表示部に表示させた後に、処理開始(複写対象原稿の読み取り開始)が指示されたか否かを判定し、判定が肯定される迄ステップ120を繰り返す。操作パネル44の表示部に表示されたメッセージに基づいて処理準備が完了したことを認識したユーザが、操作パネル44の入力部等を操作して処理開始を指示すると、ステップ120の判定が肯定されてステップ122へ移行し、まず開始が指示された処理(複写ジョブ)に対してジョブ番号を設定する。このジョブ番号は個々の複写ジョブを識別するための情報であり、処理の完了していない既存の複写ジョブのジョブ番号と重複しないように採番・設定される。
次のステップ124では、画像読取装置36にセットされている複写対象原稿を画像読取装置36によって読み取る読取処理を行い、この読取処理によって得られた複写対象原稿の画像を表す画像データ(印刷用画像データ)を、ステップ122で設定したジョブ番号と対応付けて記憶部40に登録する。なお、上記の読取処理では、後述するプリント処理において、複写対象原稿の画像を記録用紙34上で十分な画質で再現できる比較的高い解像度で画像の読み取りが行われる。読取処理が完了するとステップ126へ移行し、読取処理によって得られた印刷用画像データから、該印刷用画像データを低解像度化したシミュレーション用画像データを生成する。なお、シミュレーション用画像データの解像度は、クライアントPC50のディスプレイ52に画像として表示したときに、濃度や色合い等が適切か否かを確認できる程度の比較的低い解像度とされており、例えば印刷用画像データとしては600dpi、シミュレーション用画像データとしては100dpi程度の解像度を適用することができる。
シミュレーション用画像データを生成すると、次のステップ128において、まずステップ122で設定したジョブ番号を生成したシミュレーション用画像データに付加し、ジョブ番号を付加したシミュレーション用画像データを、先に入力されたユーザIDと対応付けられてユーザ情報テーブルに登録されているデータ転送先アドレスへ転送する。そしてステップ130では、シミュレーション用画像データの転送終了を通知するメッセージを操作パネル44の表示部に表示させることで、ユーザによって設定されたデータ転送先アドレスへのシミュレーション用画像データの転送が完了したことをユーザに通知し、複写処理を終了する。
なお、複写シミュレーション機能を利用する場合、ユーザは、上述した一連の処理が完了する迄複合機12の前で待機し、必要に応じて情報を入力する必要があるが、ユーザ情報テーブルにユーザID及びデータ転送先アドレスが一旦登録された後は、ユーザが入力すべき情報はユーザIDのみであるので、上述した一連の処理は実際には非常に短い時間で完了し、上述した一連の処理の実行に伴って複合機12の稼働率が低下することを回避できる。また、シミュレーション用画像データは印刷用画像データを低解像度化した画像データであるので、複合機12からクライアントPC50へのシミュレーション用画像データの転送も短時間で完了すると共に、複合機12とクライアントPC50との間の通信回線48のトラフィックが大幅に増大することも回避することができる。なお、シミュレーション用画像データは請求項6に記載の「低解像度の画像データ」に対応している。
次に、個々のクライアントPC50において、複写シミュレーション機能を利用してシミュレーション画像を表示させるために、シミュレーション用画像データ受信用のフォルダに格納されている特定のシミュレーション用画像データがユーザによってアクセスされたことを契機として、クライアントPC50のCPU50Aによって複写シミュレーションプログラムが実行されることで実現される複写シミュレーション処理について、図6を参照して説明する。
この複写シミュレーション処理は本発明に係る複写制御方法が適用された処理であり、まずステップ150では、アクセスされたシミュレーション用画像データをシミュレーション用画像データ受信用のフォルダから読み出し、読み出したシミュレーション用画像データの解像度をディスプレイ52の画素数に応じて変換することで、元画像(各種の画像処理を含むプリント処理前の画像)を表示するための画像データを生成する。また、次のステップ152では、読み出したシミュレーション用画像データに対し、標準印刷条件(ユーザが各印刷条件項目について設定を指示しなかった場合の印刷条件)に相当する画像処理(複合機12の画像処理部42のシェーディング補正部42A、入力色補正部42B、下地検知部42C、下地除去部42D、出力色補正部42Eによって行われる標準的な画像処理)と同等の画像処理(シェーディング補正処理、色補正処理、L*a*b*色空間へ変換する色空間変換処理、下地検知処理、下地除去処理及び色変換処理)を順に行うことで、アクセスされたシミュレーション用画像データと同一の画像(複写対象原稿の画像)を表す印刷用画像データを用いて標準印刷条件で複合機12が印刷を行った場合の印刷イメージを表すシミュレーション画像の画像データを生成する。上記の各画像処理のうち、シェーディング補正処理、色補正処理、色空間変換処理、下地検知処理及び下地除去処理は請求項4に記載の第2の画像処理に対応しており、色変換処理は本発明に係る画像表示制御手段によって行われる変換処理に対応している。
なお、先にも説明したように、出力色補正部42Eでは、複合機12の色再現範囲から外れている色の画素を複合機12の色再現範囲内に収まる色へ変換する色変換処理を行った後に、色変換処理を経たL*a*b*色空間の画像データをY,M,C,K色空間の画像データへ変換し、更に二値化処理(スクリーン処理)を行うが、ステップ152では、出力色補正部42Eと同様の色変換処理を行った後に、該色変換処理を経たL*a*b*色空間の画像データを、ディスプレイ52に表示するためにR,G,B色空間の画像データへ変換し、この画像データをシミュレーション画像の画像データとして出力する。なお、色変換処理を経た画像データがY,M,C,K色空間の場合は、該色変換処理を経たY,M,C,K色空間の画像データを、ディスプレイ52に表示するためにR,G,B色空間の画像データへ変換し、この画像データをシミュレーション画像の画像データとして出力する。
次のステップ154では、ステップ152における各画像処理を経て得られたシミュレーション画像のデータ(詳しくは出力色補正部42Eと同様の色変換処理を経たL*a*b*画像データ)に対し、ステップ152における各画像処理と逆の画像処理(ステップ152における下地検知処理で検知した下地領域のL*値、a*値及びb*値をL*a*b*画像データの全画素のデータに加算する下地重畳処理、L*a*b*画像データをRGB色空間へ変換する逆色空間変換処理、ステップ152における色補正処理で用いた変換条件と入力/出力の関係が逆の変換条件を用いて画像データを逆変換する逆色補正処理、ステップ152におけるシェーディング補正処理で用いた変換条件と入力/出力の関係が逆の変換条件を用いて画像データを逆変換する逆シェーディング補正処理)を順に行うことで、RGB色空間の画像データへの逆変換を行う。なお、色変換処理を経た画像データがY,M,C,K色空間の場合は、ステップ152における各画像処理を経て得られたシミュレーション画像のデータ(詳しくは出力色補正部42Eと同様の色変換処理を経たY,M,C,K画像データ)に対し、ステップ152における各画像処理と逆の画像処理(Y,M,C,K画像データをL*a*b*色空間へ変換する逆色空間変換処理、ステップ152における下地検知処理で検知した下地領域のL*値、a*値及びb*値をL*a*b*画像データの全画素のデータに加算する下地重畳処理、L*a*b*画像データをRGB色空間へ変換する逆色空間変換処理、ステップ152における色補正処理で用いた変換条件と入力/出力の関係が逆の変換条件を用いて画像データを逆変換する逆色補正処理、ステップ152におけるシェーディング補正処理で用いた変換条件と入力/出力の関係が逆の変換条件を用いて画像データを逆変換する逆シェーディング補正処理)を順に行うことで、RGB色空間の画像データへの逆変換を行う。この逆変換処理は請求項4に記載の第3の画像処理に対応している。
ステップ156では、ステップ154における逆変換によって得られたRGB画像データを元画像の画像データ(ステップ150で生成した画像データ)と比較し、個々の画素毎に色差を演算する。そしてステップ158では、逆変換によって得られたRGB画像データが表す画像上に、元画像との色差が閾値th以上の画素から成る所定面積(印刷した画像上で容易に目視できる程度の面積)以上の領域(再現不良領域)が存在しているか否か判定する。この判定が否定された場合、対応する複写対象原稿の画像は、現在設定されている印刷条件(この場合は標準印刷条件)で複合機12が印刷用画像データを用いて印刷を行ったとしても、元の複写対象原稿の画像と色(色相や彩度)が大きく相違している領域が生ずることはないと判断できるので、何ら処理を行うことなくステップ162へ移行する。
一方、複写対象原稿に、例えば蛍光塗料によって蛍光色に発色している領域や、専用の色材によって金色や銀色に発色している領域、特別に調合した色材によって特定の色に発色している領域が存在している場合には、これらの領域の色はYMCKのトナーでは適正に再現できないためにこれらの領域は再現不良領域であると判断され、ステップ158の判定が肯定される。この場合、対応する複写対象原稿の画像は、現在設定されている印刷条件で複合機12が印刷を行うと、複写画像中の再現不良領域が元の複写対象原稿の画像と色(色相や彩度)が大きく相違していると視認され、複写画像の仕上がりにユーザが不満を抱く可能性が高いと判断できるので、次のステップ160において、再現不良領域が存在していることをユーザへ通知するために、シミュレーション画像中の再現不良領域に所定のパターン画像(例えば一定角度の線が一定間隔で多数配置されて構成されるハッチング等)が付加(重畳)されるようにシミュレーション画像のデータを編集した後にステップ162へ移行する。
そしてステップ162では、ステップ150で生成した元画像の画像データ及びステップ152で生成(或いはステップ160で更に編集)したシミュレーション画像の画像データを用いて、例として図7に示すようなシミュレーション画面をディスプレイ52に表示させる。このシミュレーション画面には、画面の左側に元画像を表示するための領域が、画面の右側にシミュレーション画像を表示するための領域が各々設けられており、各領域には上記各画像データを用いて対応する画像が表示される。なお、図7には、シミュレーション画像の一例として、元画像における蛍光色の領域が再現不良領域と判断され、前述のステップ160の処理により、シミュレーション画像中の再現不良領域にハッチングが重ね合わされた画像を示している。また、シミュレーション画面の中央部には、複合機12による原稿の複写時に設定可能な各印刷条件項目について、ユーザがクライアントPC50のキーボード54やマウス56を操作して設定することを可能とするための印刷条件設定領域が設けられている。図7に示す例では、濃度、色合い、原稿モードの各項目について、表示されている複数の選択肢の何れかを選択したり、表示されているスライドバーにおける上向きの矢印記号「▲」をバーに沿ってスライドさせる等により、ユーザが印刷条件を設定可能とされている。またシミュレーション画面には、印刷イメージの再表示を指示するためのボタン70と、印刷条件の確定を指示するためのボタン72も設けられている。
次のステップ164では、ユーザによってボタン70が選択されたか否かに基づいてシミュレーション画像の再表示が指示されたか否か判定する。判定が否定された場合はステップ170へ移行し、ユーザによってボタン72が選択されたか否かに基づいて印刷条件の確定が指示されたか否か判定する。この判定も否定された場合はステップ164に戻り、何れかの判定が肯定される迄ステップ164,170を繰り返す。
一方、ディスプレイ52にシミュレーション画面が表示されると、ユーザは画面内に表示されているシミュレーション画像を参照し、表示されているシミュレーション画像が表す印刷イメージが所望の複写結果に合致しているか否か検定する。ここで、シミュレーション画像が所望の複写結果と相違していた場合、ユーザは、表示されている元画像との比較等も必要に応じて行いながら、各印刷条件項目のうちシミュレーション画像を所望の複写結果に合致させるために変更設定すべき印刷条件項目を判断すると共に、判断した印刷条件項目についてどのように変更設定すべきかを判断し、判断結果に基づきキーボード54やマウス56を操作し印刷条件設定領域を介して印刷条件の変更設定を指示する。そして、変更設定後の印刷条件が適切か否かを確認するために、マウス56を操作してボタン70を選択することで、シミュレーション画像の再表示を指示する。
例えば、シミュレーション画面内に表示されているシミュレーション画像中の一部領域にハッチングが重ね合わされて再現不良領域として明示されていた場合、ユーザは、明示されている再現不良領域が、現在設定されている印刷条件では複写物上で所望の仕上がりで再現されない可能性が非常に高い領域であることを印刷前に認識することができる。そして、明示されている再現不良領域が元画像上でどのような色であるのかも参照し、再現不良領域を複写物上で望ましい仕上がりで再現させるためにどの印刷条件項目をどのように変更設定すべきかを推定し、推定結果に基づきキーボード54やマウス56を操作して印刷条件の変更設定を指示する。
具体的には、例えば複合機12に設けられている通常の原稿モードでは、出力色補正部42Eにおける色変換処理の変換条件として、色再現範囲から外れている色の画素に対し、a*b*色座標平面上での色の位置が、該色の位置と原点(L*軸)を結ぶ直線と、色再現範囲の外縁を成す線との交点に相当する座標位置へ移動する(色相は殆ど変化せず彩度が低下する)ように色を変換する変換条件(図8に示す「通常の原稿モードでの色変換」を参照)を用いているが、上記の変換条件で色変換処理を行ったときの再現不良領域の仕上がりはユーザが所望している仕上がりに一致するとは限らず、また色再現範囲の外縁の形状は円形ではないので、色再現範囲から外れている色の変換後の色との色差(a*b*色座標平面上での距離)が比較的大きくなる(彩度の低下度合いが比較的大きくなる)ことで、ユーザによって不適切な仕上がりと判断される可能性もある。
一方、原稿モードの1つとして複合機12に設けられているインクジェットモードでは、出力色補正部42Eにおける色変換処理の変換条件として、色再現範囲から外れている色の画素に対し、a*b*色座標平面上での色の位置が、色再現範囲の外縁を成す線上の各座標位置のうち前記色の位置との距離が最小の座標位置へ移動するように色を変換する変換条件(図8に示す「インクジェットモードでの色変換」を参照)を用いているので、通常の原稿モードと比較して、色再現範囲から外れている色の変換後の色との色差が小さくなり(色相が変化する一方で、彩度の低下度合いが小さくなる)ことで、色再現範囲の仕上がりがユーザが所望している仕上がりに感覚的に近づく可能性がある。また、上記のように色差が小さくなることで色差が閾値th未満となり、再現不良領域から除外される可能性もある。このため、表示されている元の画像のうち明示された再現不良領域に対応する領域が、原稿モードの変更によって所望の仕上がりに近づく可能性がある色であると判断した等の場合、ユーザは印刷条件の1つである原稿モードの変更(例えばインクジェットモードへの変更)を指示する。
また、YMCKのトナーでは金色も再現できないので、例えば専用の色材によって金色に発色している領域が複写対象原稿中に存在していた場合、該領域の色も複合機12の色再現範囲から外れることで、シミュレーション画像上で再現不良領域として明示されることになる。但し、複写物上での金色の望ましい再現色についてはユーザによって相違しており、また複写対象原稿の内容によって相違する可能性もある(黄色に再現されることが望ましいと判断される場合もあれば、黄土色に再現されることが望ましいと判断される場合、オレンジ色に再現されることが望ましいと判断される場合もある)。このため、明示された再現不良領域に対応する元の画像の領域が金色であった場合、ユーザは、この金色の領域が複写物上で所望の色で再現されるように、印刷条件の1つである色合いの変更を指示する。
ユーザにより、上述したような印刷条件の変更設定が指示された後にシミュレーション画像の再表示が指示されると、ステップ164の判定が肯定されてステップ166へ移行し、シミュレーション画面の印刷条件設定領域を介して現在設定されている印刷条件(ユーザによって変更設定された最新の印刷条件)を取り込む。また、次のステップ168では、先のステップ150で読み出したシミュレーション用画像データに対し、ステップ166で取り込んだ印刷条件に相当する画像処理を実行することで、シミュレーション画像の画像データの再生成を行う。ステップ168の処理を行うとステップ154に戻り、ステップ168で再生成されたシミュレーション画像中の再現不良領域の有無を判断し、再現不良領域が存在している場合にはシミュレーション画像中の再現不良領域にハッチング等の所定のパターン画像を重畳表示する処理(ステップ154〜ステップ160)を行った後に、ステップ162でシミュレーション画面を再表示する。これにより、シミュレーション画面内に表示されているシミュレーション画像が、再生成されたシミュレーション画像へ切り替わることになる。
上述したステップ154〜ステップ168は、ユーザによって印刷条件が変更設定されてシミュレーション画像の再表示が指示される毎に繰り返され、ユーザは、再表示されたシミュレーション画像を参照することで、変更設定した印刷条件によって印刷イメージがどのように変化するかを確認しながら(特に、最初に表示されたシミュレーション画像に再現不良領域が明示されていた場合には、再表示されたシミュレーション画像における再現不良領域の有無・位置・サイズの変化を確認しながら)印刷条件の変更設定を行うことができるので、所望の複写結果が得られる最適な印刷条件(当初の再現不良領域が所望の仕上がりで再現される適正な印刷条件)に容易に到達することができる。なお、上述したステップ150〜168のうち、ステップ154〜ステップ160は本発明に係る再現不良通知手段(詳しくは請求項3〜請求項5に記載の再現不良通知手段)に、他のステップは本発明に係る画像表示制御手段(詳しくは請求項4,5に記載の画像表示制御手段)に対応している。
シミュレーション画像が表す印刷イメージが所望の複写結果に合致すると、ユーザはマウス56を操作してボタン72を選択することで、現在の印刷条件の確定を指示する。これにより、ステップ170の判定が肯定されてステップ172へ移行し、現在設定されている最新の印刷条件(確定が指示された印刷条件)を取り込む。次のステップ174では、ステップ172で取り込んだ印刷条件を、複合機12の制御部38から画像処理部42へ入力されるジョブ定義ファイルと同一フォーマットの印刷条件情報へ編集する。そしてステップ176では、ステップ174で生成した印刷条件情報に、先のステップ150で読み出したシミュレーション用画像データに付加されているジョブ番号と、宛先が複合機12であることを表す情報を付加し、プリント指示として複合機12へ送信する。なお、上述したステップ170〜ステップ176は請求項2,請求項9及び請求項11に記載の印刷制御手段(詳しくは請求項7に記載の印刷制御手段)に対応している。
続いて、複合機12の制御部38がプリント・プログラムを実行することで実現されるプリント処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、このプリント処理は制御部38によって常時実行される。ステップ180では、複写ジョブ用スプールに複写ジョブが登録されているか否かを判断することで、印刷待ち状態の複写ジョブが有るか否か判定する。ステップ180の判定が否定された場合にはステップ184へ移行し、複写ジョブ以外のプリントジョブがあるか否か判定する。
本実施形態に係る複合機12では、複写ジョブ以外のプリント指示をプリントジョブとして登録するためのプリントジョブ用スプールが複写ジョブ用スプールと別に設けられており、このプリントジョブ用スプールには、クライアントPC50から通信回線48を経由して受信したプリント指示(このプリント指示には、クライアントPC50で実行されるアプリケーション・プログラムを利用して作成されたアプリケーション・データに対して印刷が指示されることでクライアントPC50から送信されたプリント対象のアプリケーション・データの印刷データを含むプリント指示と、シミュレーション機能を利用した複写が指示され前述の複写シミュレーション処理を経てクライアントPC50から送信された印刷条件情報から成るプリント指示が含まれる)が印刷待ち状態のプリントジョブとして登録される。また、プリントジョブ用スプールへのプリントジョブの登録は、クライアントPC50からプリント指示を受信する毎に割込がかかることで実行される割込処理によって成される。このため、ステップ184の判定は、プリントジョブ用スプールにプリントジョブが登録されているか否かを判断することによって実現される。
ステップ184の判定も否定された場合はステップ180に戻り、何れかの判定が肯定される迄ステップ180,184を繰り返す。ユーザから原稿の複写(複写シミュレーション機能を利用しない複写)が指示されて複写ジョブ用スプールに新たな複写ジョブが登録された場合には、ステップ180の判定が肯定されてステップ182へ移行し、複写ジョブ用スプールから実行対象の複写ジョブの情報(画像データ)を取り出し、取り出した画像データを画像処理部42へ出力する。これにより、画像処理部42では、入力された画像データに対してユーザから指定された複写条件(印刷条件)に応じた画像処理が行われることになり、複写対象原稿の画像がユーザから指定された複写条件(印刷条件)に従って記録用紙34へ複写されることになる。
一方、クライアントPC50から新たなプリント指示を受信し、このプリント指示がプリントジョブとしてプリントジョブ用スプールに登録された場合には、ステップ184の判定が肯定されてステップ186へ移行し、プリントジョブ用スプールから実行対象のプリントジョブの情報を取り出す。次のステップ188では、プリントジョブ用スプールから取り出した実行対象のプリントジョブの情報が印刷条件情報か否かに基づいて、実行対象のプリントジョブが複写シミュレーション機能を利用した複写に対応するプリントジョブか否か判定する。実行対象のプリントジョブの情報にプリント対象のアプリケーション・データの印刷データが含まれている場合には、ステップ188の判定が否定されてステップ190へ移行し、取り出したプリントジョブの情報に含まれている印刷データを画像処理部42へ出力することで、前記印刷データが表す画像を記録用紙34へ印刷させる。
また、実行対象のプリントジョブの情報が印刷条件情報であった場合、実行対象のプリントジョブは複写シミュレーション機能を利用した複写に対応するプリントジョブであると判断できるので、ステップ188の判定が肯定されてステップ192へ移行し、前記印刷条件情報からジョブ番号を抽出する。次のステップ194では、ステップ192で抽出したジョブ番号と対応付けられて記憶部40に登録されている印刷用画像データ(実行対象のプリントジョブに対応する印刷用画像データ)を検索し、当該検索によって抽出された印刷用画像データを記憶部40から読み出す。またステップ196では、印刷条件情報を画像処理部42へ出力する(印刷条件情報はジョブ定義ファイルと同一フォーマットのため画像処理部42へそのまま出力できる)ことで、印刷条件情報に設定されている印刷条件を画像処理部42に設定する。そしてステップ198では、ステップ194で記憶部40から読み出した印刷用画像データを画像処理部へ出力する。
これにより、画像処理部42では、入力された印刷用画像データに対し、前述の複写シミュレーション処理によってユーザがクライアントPC50を介して設定した印刷条件に応じた画像処理が行われることになり、印刷用画像データが表す画像(複写対象原稿の画像)が、ユーザがクライアントPC50を介して設定した印刷条件に従って記録用紙34へ印刷(複写)されることになる。従って、複写対象原稿の画像に再現不良領域が存在していた場合にも、ユーザがクライアントPC50を介して設定した印刷条件に従って印刷が行われることで、前記再現不良領域は複写物上でユーザにとって望ましい仕上がりで再現される。
このように、複写シミュレーション機能を利用した複写では、クライアントPC50のディスプレイ52に表示されたシミュレーション画像を参照することで、ユーザが複写結果を確認しながら印刷条件を設定することができ、所望の複写結果が得られることが確認された印刷条件がクライアントPC50から複合機12へ通知され、複合機12では通知された印刷条件で記録用紙34への印刷を行うので、印刷条件の設定誤りによって記録用紙34が無駄に消費されることを防止できると共に、ユーザが複合機12の操作パネル44を操作して印刷条件を設定する必要もなくなるので、操作性が向上し、印刷条件設定のためのユーザの負担も軽減することができる。また、複合機12の稼働率も向上させることができる。
なお、上記ではシミュレーション画像上にハッチング等の所定のパターン画像を再現不良領域に重畳表示することで再現不良領域を明示する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図10に示すように、再現不良領域の外縁を示す線をシミュレーション画像に重ねて表示させると共に、この線を明滅表示させる等によって再現不良領域を明示するようにしてもよい。この場合、ハッチングを表示させる場合と比較して、シミュレーション画像上での再現不良領域の仕上がりをより容易に確認することができる。
また、上記では元の画像(複写対象原稿の画像)との色差(色座標平面上での距離)が閾値th以上の領域(画素)を再現不良領域と判定していたが、これに限定されるものではなく、明度差が閾値以上、又は色相差(例えば明度軸L*回りの角度差)が閾値以上、又は彩度差(例えば色座標平面上での原点迄の距離の差)が閾値以上の領域(画素)を再現不良と判定するようにしてもよい。また、再現不良領域の判定に用いる物理量(色差、明度差、色相差、彩度差)及び閾値をユーザが任意に設定可能に構成してもよい。
また、図9に示すプリント処理では、複写ジョブの実行(ステップ182)又はプリントジョブの実行(ステップ190又はステップ198)が完了すると、まず複写ジョブが有るか否かを判定し(ステップ180)、複写ジョブがあればこれを実行するので、複写ジョブがプリントジョブよりも優先的に実行されることになるが、これに限定されるものではなく、プリントジョブの実行を複写ジョブの実行よりも優先させるようにしてもよいし、プリントジョブを、複写シミュレーション機能を利用した複写に対応するプリントジョブとそれ以外のプリントジョブとに分類し、複写シミュレーション機能を利用した複写に対応するプリントジョブの実行をそれ以外のプリントジョブの実行よりも優先させるようにしてもよい。
また、上記では、複写シミュレーション機能を利用した複写において、複写対象原稿の読み取りを1回のみ行い、該読み取りによって得られた印刷用画像データよりも低解像度のシミュレーション用画像データを、前記印刷用画像データを低解像度化することで生成する態様を例に説明したが、これに限定されるものではなく、画像読取装置において、シミュレーション用画像データを得るための低解像度での読み取り(予備読み取り)と、印刷用画像データを得るための高解像度での読み取り(本読み取り)を順次行うようにしてもよい。
更に上記では、複写シミュレーション機能を利用した複写において、複合機12(画像読取装置36)が複写原稿原稿の読み取りが完了してシミュレーション用画像データを生成すると、生成したシミュレーション用画像データをクライアントPC50へ転送する例を説明したが、これに限定されるものではなく、生成したシミュレーション用画像データを複合機12側で保持しておき、ユーザがクライアントPC50を介して複合機12に転送を要求したことを契機として、複合機12からクライアントPC50へシミュレーション画像データが転送されるようにしてもよい。
また、上記ではクライアントPC50で複写シミュレーション処理を行うための複写シミュレーションプログラムが、事前にクライアントPC50にインストールされている態様を例に説明したが、これに限定されるものではなく、複写シミュレーション機能を利用した複写を行うユーザ(が通常使用しているクライアントPC50)に対し、複合機12(本発明に係る画像読取装置又は印刷装置)が複写シミュレーションプログラムを配布するようにしてもよい。複写シミュレーションプログラムを配布するタイミングとしては、例えば前述のように、ユーザがクライアントPC50を介して複合機12へシミュレーション用画像データの転送を要求したタイミングが望ましく、このとき複合機12が、複写シミュレーションプログラムがクライアントPC50にインストールされているか否かをユーザに確認するメッセージをクライアントPC50のディスプレイ52に表示させ、インストールされていない場合にユーザからの要求に基づいて複写シミュレーションプログラムを配布し、クライアントPC50にインストールさせるようにしてもよいし、複写シミュレーションプログラムがクライアントPC50にインストールされているか否かを複合機12が自動的にチェックし、インストールされていない場合に複写シミュレーションプログラムを配布し、クライアントPC50にインストールさせるようにしてもよい。また、複写シミュレーションプログラムがクライアントPC50にインストールされているか否かを複合機12が自動的にチェックする態様において、インストールされている複写シミュレーションプログラムのバージョンも同時にチェックし、インストールされているバージョンが最新でない場合には最新のバージョンの複写シミュレーションプログラムを配布してインストールさせるようにしてもよい。
また、上記では本発明に係る画像読取装置と印刷装置が複合機12として一体化されている例を説明したが、これに限定されるものではなく、画像読取装置と印刷装置は別体であってもよい。この場合、複写シミュレーション機能を利用した複写において、画像読取装置から印刷装置への印刷用画像データの転送は、画像読取装置が複写対象原稿の読み取りを完了すると直ちに行われるようにしてもよいし、印刷装置に対して上記複写に対応する印刷が指示されたことを契機として、印刷装置から画像読取装置へ印刷用画像データの転送が要求されることで行われるようにしてもよい。
10 複写システム
12 複合機
22A〜22D 画像形成部
36 画像読取装置
38 制御部
42 画像処理部
42A シェーディング補正部
42B 入力色補正部
42C 下地検知部
42D 下地除去部
42E 出力色補正部
44 操作パネル
50 クライアントPC
52 ディスプレイ
54 キーボード
56 マウス
12 複合機
22A〜22D 画像形成部
36 画像読取装置
38 制御部
42 画像処理部
42A シェーディング補正部
42B 入力色補正部
42C 下地検知部
42D 下地除去部
42E 出力色補正部
44 操作パネル
50 クライアントPC
52 ディスプレイ
54 キーボード
56 マウス
Claims (11)
- 複写対象画像を読み取る画像読取装置、及び、入力された複写対象画像の画像データに対して所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い設定された印刷条件で記録材料に画像として印刷する印刷装置と通信回線を介して接続され、情報を入力するための入力手段及び画像を表示可能な表示手段を備えたコンピュータによって実現される複写制御装置であって、
前記画像読取装置が複写対象画像を読み取ることで生成され前記通信回線を介して前記画像読取装置から受信した画像データに対し、前記所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、前記複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で前記印刷装置が前記複写対象画像の印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を前記表示手段に表示させると共に、前記複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が前記入力手段を介して入力される毎に、前記シミュレーション画像の生成及び前記表示手段への表示を繰り返す画像表示制御手段と、
前記画像表示制御手段によって生成されたシミュレーション画像のデータを前記画像読取装置から受信した画像データと比較することで、前記受信した画像データが表す複写対象画像のうち前記シミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、前記再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域を前記表示手段に表示されているシミュレーション画像上に明示する再現不良通知手段と、
を備えたことを特徴とする複写制御装置。 - 前記複写対象画像に対する印刷条件の確定を指示する情報が前記入力手段を介して入力されると、確定した印刷条件を通信回線を介して前記印刷装置へ送信することで、前記複写対象画像の印刷を前記確定した印刷条件で行わせる印刷制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の複写制御装置。
- 前記再現不良通知手段は、前記複写対象画像と前記シミュレーション画像との色差又は明度差が所定値以上となっている領域を前記再現不良領域と判断することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複写制御装置。
- 前記印刷装置は、入力された複写対象画像の画像データに第1の画像処理を行った後に前記変換処理を行い、
前記画像表示制御手段は、前記画像読取装置から受信した画像データに対し、前記第1の画像処理と同等の第2の画像処理を行った後に前記変換処理を行って前記シミュレーション画像を生成し、
前記再現不良通知手段は、前記画像表示制御手段による前記変換処理を経た画像データに対して、前記第2の画像処理と逆の第3の画像処理を行い、前記第3の画像処理を経た画像データを前記画像読取装置から受信した画像データと比較することで、前記再現不良領域の有無を判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複写制御装置。 - 前記再現不良通知手段は、前記再現不良領域が存在していると判断した場合に、前記表示手段に表示されているシミュレーション画像上の前記再現不良領域に所定のパターン画像を表示させることで再現不良領域を明示することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複写制御装置。
- 前記画像読取装置から受信する画像データは、前記印刷装置が印刷に用いる画像データよりも低解像度の画像データであり、
前記画像表示制御手段は、前記画像読取装置から受信した低解像度の画像データに基づいて前記シミュレーション画像の生成・表示を行い、
前記印刷装置は、前記画像読取装置から直接取得した前記複写対象画像の画像データに基づいて前記複写対象画像の印刷を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複写制御装置。 - 前記印刷制御手段は、確定した印刷条件を、前記印刷装置の操作パネルを介して印刷条件が設定された場合に、設定された印刷条件を伝達するために印刷装置内部で送受されるジョブ定義ファイルと同一のフォーマットのファイルへ編集した後に、編集後のファイルを前記印刷装置へ送信することで、前記複写対象画像の印刷を前記確定した印刷条件で行わせることを特徴とする請求項2記載の複写制御装置。
- 複写対象画像を読み取る画像読取装置、及び、入力された複写対象画像の画像データに対して所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い設定された印刷条件で記録材料に画像として印刷する印刷装置と通信回線を介して接続され、情報を入力するための入力手段及び画像を表示可能な表示手段を備えたコンピュータによって実現される複写制御方法であって、
前記画像読取装置が複写対象画像を読み取ることで生成され前記通信回線を介して前記画像読取装置から受信した画像データに対し、前記所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、前記複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で前記印刷装置が前記複写対象画像の印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を前記表示手段に表示させると共に、前記複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が前記入力手段を介して入力される毎に、前記シミュレーション画像の生成及び前記表示手段への表示を繰り返すと共に、
前記生成したシミュレーション画像のデータを前記画像読取装置から受信した画像データと比較することで、前記受信した画像データが表す複写対象画像のうち前記シミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、前記再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域を前記表示手段に表示されているシミュレーション画像上に明示する
ことを特徴とする複写制御方法。 - 前記複写対象画像に対する印刷条件の確定を指示する情報が前記入力手段を介して入力されると、確定した印刷条件を通信回線を介して前記印刷装置へ送信することで、前記複写対象画像の印刷を前記確定した印刷条件で行わせることを特徴とする請求項8記載の複写制御方法。
- 複写対象画像を読み取る画像読取装置、及び、入力された複写対象画像の画像データを所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い設定された印刷条件で記録材料に印刷する印刷装置と通信回線を介して接続され、情報を入力するための入力手段及び画像を表示可能な表示手段を備えたコンピュータを、
前記画像読取装置が複写対象画像を読み取ることで生成され前記通信回線を介して前記画像読取装置から受信した画像データに対し、前記所定の色再現範囲内に収める変換処理を行い、前記複写対象画像に対して現在設定されている印刷条件で前記印刷装置が前記複写対象画像の印刷を行った場合の印刷結果を表すシミュレーション画像を生成し、生成したシミュレーション画像を前記表示手段に表示させると共に、前記複写対象画像に対する印刷条件の変更を指示する情報が前記入力手段を介して入力される毎に、前記シミュレーション画像の生成及び前記表示手段への表示を繰り返す画像表示制御手段、
及び、前記画像表示制御手段によって生成されたシミュレーション画像のデータを前記画像読取装置から受信した画像データと比較することで、前記受信した画像データが表す複写対象画像のうち前記シミュレーション画像上で再現不良が生じている再現不良領域の有無を判定し、前記再現不良領域が存在している場合には、当該再現不良領域を前記表示手段に表示されているシミュレーション画像上に明示する再現不良通知手段
として機能させる複写制御プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記複写対象画像に対する印刷条件の確定を指示する情報が前記入力手段を介して入力されると、確定した印刷条件を通信回線を介して前記印刷装置へ送信することで、前記複写対象画像の印刷を前記確定した印刷条件で行わせる印刷制御手段
としても機能させることを特徴とする請求項10記載の複写制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005067921A JP2006254106A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 複写制御装置、方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005067921A JP2006254106A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 複写制御装置、方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006254106A true JP2006254106A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37094113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005067921A Pending JP2006254106A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 複写制御装置、方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006254106A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7990580B2 (en) | 2007-03-22 | 2011-08-02 | Murata Machinery, Ltd. | Document scanning apparatus |
US8526083B2 (en) | 2008-12-22 | 2013-09-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, method, and computer program product specifying a color difference between converted image data defined by a color space depending on different environmental lighting |
-
2005
- 2005-03-10 JP JP2005067921A patent/JP2006254106A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7990580B2 (en) | 2007-03-22 | 2011-08-02 | Murata Machinery, Ltd. | Document scanning apparatus |
EP2538652A1 (en) | 2007-03-22 | 2012-12-26 | Murata Machinery, Ltd. | Document scanning apparatus |
US8526083B2 (en) | 2008-12-22 | 2013-09-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, method, and computer program product specifying a color difference between converted image data defined by a color space depending on different environmental lighting |
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