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JP2006246205A - オーバレイネットワーク対応ルーチング方法およびオーバレイノード - Google Patents

オーバレイネットワーク対応ルーチング方法およびオーバレイノード Download PDF

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Abstract

【課題】インターネット規模のスケーラビリティを備え、かつ、QoSの実現が可能なオーバレイネットワーク対応ルーチング方法およびこのようなルーチングを行うオーバレイノードを提供する。
【解決手段】オーバレイノードごとに、隣接する少なくとも一つのオーバレイノードとの間のリンクそれぞれについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定し、受信したパスメッセージに該当するリンクについて測定された特性を示すQoS情報を付加したパス情報を蓄積し、受信したパスメッセージで示される利用者端末を起点とするパスの中から、対応するパス情報に含まれるQoS情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択し、選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを隣接するオーバレイノードに中継する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーバレイネットワーク対応ルーチング方法およびこのルーチング方法を適用したオーバレイノードに関し、特に、ルーチング対象のパスによって最終的に接続される利用者に提供されるサービス品質(QoS:Quality of Service)を、パスを選択する際の基準の一つとして考慮するための技術に関する。
オーバレイネットワークは、IPレイヤの上位に位置する論理的なネットワークであり、このオーバレイネットワークの考え方は、例えば、複数のインターネットサービスプロバイダにまたがる情報流通経路(パス)を設定し、また、管理するための仕組みとして利用されている。
一方、高速なアクセス回線の普及に伴い、利用者は、VoIPや映像などのストリーミング配信のように、より、高いQoSが要求されるサービスの提供を求めるようになってきている。
このため、オーバレイネットワークにおけるルーチングにおいても、QoSを考慮したパスの選択を実現する技術が求められている。
個々のインターネットサービスプロバイダ(ISP)によって提供される自律的なネットワークシステム(Autonomous System以下、ASと略称する)内部では、主として、OSPF(Open Shortest Path First)ルーチングが採用されている。
このOSPFルーチングでは、各ノードが、AS内に存在する全てのノードに自身の隣接ノードとこれらの隣接ノードに対応するコスト情報を伝えることにより、ASにおける全てのノードに関するリンクの状態を収集し、それぞれのノードにおいて、自身を基点とする経路のコストを計算している(非特許文献1、3参照)。
OSPFルーチングでは、各ノードにおいて、ASの全体構成が把握されているので、例えば、コスト情報にQoSにかかわる情報を含めることにより、QoSを考慮したルーチングを実現することができる。
一方、自律的なネットワークシステムをまたがるパスのルーチングのためのゲートウェイ外プロトコルとしては、BGP(Border Gateway Protocol)が事実上の標準プロトコルとなっている(非特許文献2参照)。
このBGPルーチングでは、最終目的地からパスメッセージを通信方向とは逆方向に伝播させ、そのパスメッセージが通過したノードを記録しながら経路を構成する手法を採用している。つまり、BGPルーチングを行うノード(以下、BGPノードと称する)は、使われた正確な経路の軌跡を保存し、この経路の軌跡に関する情報を隣接するノードに知らせている(非特許文献3参照)。
例えば、図6に示したように、互いに異なるISPによってサービスが提供されているAS1〜ASnにそれぞれ備えられたBGPノードN1〜Nnは、それぞれが起動されたときなどに、後述するようなパスメッセージを隣接している全てのBGPノードに配布する。
なお、図6においては、BGPノードN1についてのみ詳細構成を示したが、全てのBGPノードN1〜Nnの構成は当然ながら同等である。
BGPノードN1において、ユーザ管理部411は、自身をゲートウェイとして利用する利用者のIPアドレスの集合P(prefix1,prefix2,…)を保持するとともに、新たなユーザの起動などに応じて、上述した集合Pの更新などを行う。また、BGPノードN1において、TCPセッション管理部412は、予め、セッションの設定が可能なBGPノード(隣接するBGPノード)についてセッションの設定に必要な情報を保持している。この情報が、TCP通信処理部413によるセッション設定処理に供される。
BGPノードN1に備えられたパス構成部414は、まず、上述した集合Pに含まれる各要素と自身のIPアドレス(N1)とを用いて、BGPノード1から各利用者(例えば、prefix1で示される利用者)までの経路を示すパス情報を作成し、このパス情報を含むパスメッセージ(prefix1、N1)を、TCP通信処理部413を介して、このパスメッセージを隣接するBGPノード(例えば、BGPノードN2)に配布する。また、上述したパス情報は、パス情報管理部416を介してパス情報データベース417に登録されて保持される。
一方、隣接するBGPノード(例えば、BGPノードN1)からパスメッセージを受け取ったときに、BGPノードN2に備えられたパス構成部414は、パス情報データベース417に保持されたパス情報と自身のIPアドレス(N2)とに基づいて適切なパス情報を作成し、このパス情報を含むパスメッセージ(prefix1、N1、N2)を、TCP通信処理部413を介して、隣接するBGPノード(例えば、BGPノードN3)に配布する。このように、パスメッセージを中継する際に、パス選択部415は、同一のIPアドレスに向かうパスの中で最もホップ数が少なく、かつ、最も早くパス情報データベース417に登録されたパス情報を選択し、このパス情報をパス構成部414の処理に供する。また、このとき、パス選択部415により、このパスメッセージの契機となったパスメッセージの送信元であるBGPノードN1を送信先から除外する制御がTCP通信処理部413に対して行われる。
このようにして順次にパスメッセージを伝播していき、上述した送信先の限定の過程において、パス選択部415により、パスメッセージの配布先がなくなったこと、あるいは、パスメッセージによって示される経路にループがあることが検出されたときに、パスメッセージの配布が終了される。
また、上述したパスメッセージの配布は、上述した集合Pに新たな利用者が追加された場合などにも行われる。
このように、BGPルーチングでは、隣接ノードに伝えられる情報は、正確な経路の軌跡に限られており、候補となるパスそれぞれにおいて期待できるQoSにかかわらず、軌跡として残されたノードの数、すなわち、ホップ数に基づいてパスの選択が行われる。
その一方、上述したように、BGPルーチングでは、パスメッセージを伝播させていく過程において、隣接するノードに渡すパス情報の取捨選択を行うことにより、経路計算を分散して処理しているので、大規模なネットワークにおいても十分に適用可能である。
「OSPF」、John T. Moy, Adduson-Wesley(1998年2月) 「BGP4」,John W. Stewart, Adduson-Wesley(1998年12月) 『コンピュータネットワーク第4版−5.6インターネットにおけるネットワーク層』、A.S.タネンバウム著、日経BP社、2003年12月15日初版発行 木村卓巳、内田真人、川原亮一、亀井聡、森達哉、能上慎也、阿部威郎、「オーバレイネットワークによるトラヒック制御の提案」、電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会(2004年7月) 木村卓巳、内田真人、川原亮一、亀井聡、森達哉、能上慎也、阿部威郎、「オーバレイネットワークによるトラヒック制御」、電子情報通信学会 ソサエティ大会(2004年9月) 木村卓巳、内田真人、川原亮一、亀井聡、森達哉、能上慎也、阿部威郎、「オーバレイネットワークにおけるQoSルーチング制御に関する考察」、電子情報通信学会 ソサエティ大会(2004年9月) 熊谷和則、住田修一、阿部威郎、「非構造化オーバレイネットワークのための分散トポロジ制御法の検討」、電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会(2004年2月)
従来のAS間ルーチングでは、個々のASで適用されるルーチングプロトコルに大幅な自由度を与えつつインターネット規模での接続性を確保するとともに、AS間のピアリングポリシーを適用する際の容易性を保証するために、AS間ルーチングでは最小限度の情報であるホップ数を基準としており、QoSについては全く考慮されていなかった。
このため、上述したようなAS間ルーチング技術では、ASをまたがるパスのエンドツーエンドでは、VoIPや映像のストリーミング配信などのサービスを提供するに足るQoSを保証すること事実上できなかった。
一方、例えば、BGPノード間でやり取りされるパスメッセージにQoSに関する情報を付加することによってBGPを単純に拡張する方法は、多数のISPがそれぞれに多種多様なサービスを利用者に提供している現実を考えれば到底実現できないと考えられる。なぜなら、上述したようなBGPルーチングの拡張をIPレイヤにおいて実現するためには、全てのASに備えら得たBGPノードを一斉に上述したQoSに関する拡張に対応させなければならないからである。
そこで、本出願人は、個々のISPによって管理されるIPレイヤの自律的なネットワークシステムの上位レイヤに位置するオーバレイネットワーク上でルーチングを行うことにより、多様なサービスの提供が可能なレベルのQoSを実現する手法を確立すべく、オーバレイネットワークにおけるルーチング技術に必要な前提条件を整理し、得られた成果を発表している(非特許文献4、5、6参照)。また、本出願人は、複数のASにまたがるエンドツーエンドにおいてQoSを保証する技術を提供するために確立すべきもう一つの鍵となる要素技術として、オーバレイネットワークのトポロジ制御に関する技術を提案している(非特許文献7参照)。
非特許文献4、5、6における検討の結果として、第1に、多数の代替経路を確保するために、膨大な数のオーバレイノードがインターネット規模で分散して配置されることから、オーバレイネットワークにおけるルーチングでは、経路の管理や経路計算を分散して行う必要があることが示されている。また、第2に、個々のISPが管理運用しているIPネットワークにおけるQoSに関する情報を、各ASに属するノードからの報告などによって直接把握することは期待できないことから、オーバレイネットワークにおいて設定する個々の経路に関するQoSをIPレイヤにおいて実現されている機能に依存することなく取得する必要があることが示されている。
本発明は、インターネット規模のスケーラビリティを備え、かつ、QoSの実現が可能なオーバレイネットワーク対応ルーチング方法およびこのようなルーチングを行うオーバレイノードを提供することを目的とする。
本発明にかかわる第1のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法は、作成ステップと、送信ステップと、測定ステップと、蓄積ステップと、検索ステップと、選択ステップと、中継ステップとから構成され、選択ステップに、QoS算出ステップを備えて構成される。
本発明にかかわる第1のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法の原理は、以下の通りである。
IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成し、隣接するオーバレイノードとの間にピアセッションを設定するオーバレイノードで用いられるオーバレイネットワーク対応ルーチング方法において、作成ステップは、オーバレイネットワークを構成するオーバレイノードそれぞれの起動あるいはオーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、オーバレイノードに収容される利用者端末とオーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成する。送信ステップは、作成されたパスメッセージを隣接するオーバレイノードとの間に設定されたリンクを介して送信する。測定ステップは、オーバレイノードごとに、隣接する少なくとも一つのオーバレイノードとの間のリンクそれぞれについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する。蓄積ステップは、パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加するとともに、パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報を付加することにより、パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するパス情報を形成し、このパス情報を蓄積する。検索ステップは、パスメッセージの受信に応じて、それまでに蓄積したパス情報の中から、受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する。選択ステップは、検索されたパスメッセージそれぞれに含まれる情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する。中継ステップは、選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する。また、上述した選択ステップにおいて、QoS算出ステップは、検索されたパス情報それぞれに含まれる情報と、パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出する。
このように構成された第1のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法の動作は、下記の通りである。
図1に、本発明にかかわるオーバレイネットワーク対応ルーチング方法の原理説明図を示す。
例えば、図1(a)に示すオーバレイノードN1の起動に応じて、作成ステップにより、このオーバレイノードN1に収容される利用者端末P11、P12、P13それぞれについて、このオーバレイノードN1までの経路を示すノードリスト(P1i,N1)(i=1〜3)を含むパスメッセージが作成される。このようにして作成されたパスメッセージは、送信ステップにおいて、隣接する別のオーバレイノード(例えば、オーバレイノードN2)に送信され、このパスメッセージの受信を契機として、転送先のオーバレイノード(例えば、オーバレイノードN2)では、パス情報の収集およびパスメッセージの中継が行われる。
ここで、各オーバレイノードでは、例えば、測定ステップを一定時間ごとに実行することにより、隣接するオーバレイノードとの間に設定されたリンクそれぞれについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoS情報が測定されており、この測定結果が、上述したパスメッセージの受信を契機とするパス情報の収集およびパスメッセージの中継に利用される。
まず、蓄積ステップでは、受信したパスメッセージに含まれるノードリスト(例えば、P11、N1)に自身を示す情報(例えば、N2)を付加するとともに、このパスメッセージの送信元のオーバレイノード(例えば、オーバレイノードN1)との間のリンクについて測定されたQoS情報QoS12を付加することにより、利用者端末P11からオーバレイノードN2までの経路に関するパス情報(例えば、P11、N1、N2、QoS12)が形成され、このパス情報が例えばパス情報データベースに蓄積される。次に、検索ステップにより、それまでに蓄積されたパス情報の中から、受信したパスメッセージで示された利用者端末(例えば、利用者端末P11)を経路の基点とするノードリストを含むものが検索され、これらのパス情報が選択ステップによる処理に供される。この選択ステップでは、QoS算出ステップにより、検索されたパス情報に含まれるQoS情報に基づいて、例えば、期待できる遅延時間、期待できるパケット損失率および期待できる可用帯域がそれぞれ算出され、これらの算出結果に基づいて、これらのパスの中から最も高いQoSの実現が期待できるパスが利用するパスとして選択される。このようにして選択されたパスのパス情報は、中継ステップにより、隣接するオーバレイノードに中継される。
例えば、図1(a)に示したオーバレイノードN4にオーバレイノードN2からのパスメッセージ(P11、N1、N2、QoS12)が到達したときに、既に、オーバレイノードN3からのパスメッセージ(P11、N1、N3、QoS13)が到達していれば、これらのパスメッセージに含まれたQoS情報に基づいて、より高いQoSを実現可能なパスが選択され、このパスに対応するパス情報に基づいて編成されたパスメッセージ(P11、N1、N3、N4、QoS13、QoS34)が、中継ステップにより、隣接するオーバレイノードN5に中継される。
このようにして、各オーバレイノードにおいて測定されたQoS情報を含むパスメッセージを伝播させていくことにより、オーバレイネットワークを構成する各オーバレイノードにおいて、QoSを考慮したルーチングを実現することができる。
本発明にかかわる第2のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法は、作成ステップと、送信ステップと、測定ステップと、QoS算出ステップと、蓄積ステップと、検索ステップと、選択ステップと、中継ステップとから構成される。
本発明にかかわる第2のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法の原理は、以下の通りである。
IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成し、隣接するオーバレイノードとの間にピアセッションを設定するオーバレイノードで用いられるオーバレイネットワーク対応ルーチング方法において、作成ステップは、オーバレイネットワークを構成するオーバレイノードそれぞれの起動あるいはオーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、オーバレイノードに収容される利用者端末とオーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成する。送信ステップは、作成されたパスメッセージを隣接するオーバレイノードとの間に設定されたリンクを介して送信する。測定ステップは、オーバレイノードごとに、隣接する少なくとも一つのオーバレイノードとの間のリンクそれぞれについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する。QoS算出ステップは、パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれる情報と、パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出する。蓄積ステップは、パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加して得られるノードリストと、QoS算出ステップによって得られたQoS情報とからパス情報を形成し、このパス情報を蓄積する。検索ステップは、パスメッセージの受信に応じて、それまでに蓄積したパス情報の中から、受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する。選択ステップは、検索されたパス情報それぞれに含まれるQoS情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する。中継ステップは、選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する。
このように構成された第2のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法の動作は、下記の通りである。
このルーチング方法では、パス情報を選択する段階において各パス情報に含まれるQoS情報からそのパスにおいて期待できるQoSにかかわる特性を算出する代わりに、蓄積ステップでパス情報を形成するのに先立って、QoS算出ステップを実行し、それぞれのパスにおいて期待できる遅延時間やパケット損失率および可用帯域を求めている。
したがって、図1(b)に示すように、オーバレイノードN4からオーバレイノードN5に転送されるパスメッセージには、例えば、オーバレイノードN1、N3間のQoSにかかわるQoS情報QoS13とオーバレイノードN3、N4間のQoSにかかわるQoS情報QoS34とから求められたQoS情報、すなわち、ノードリスト(N1,N3,N4)に対応するQoS情報を集約したQoS情報QoS1-3-4が含まれている。このようにして、集約されたQoS情報を含むパスメッセージを中継する構成とすることにより、各パスに対応して蓄積されるパス情報の情報量を低減するとともに、パスメッセージによって伝送される情報量を大幅に低減することが可能である。
本発明にかかわる第1のオーバレイノードは、作成手段と、測定手段と、形成手段と、パス情報データベースと、検索手段と、選択手段と、中継手段とから構成され、選択手段にQoS算出手段を備える。
本発明にかかわる第1のオーバレイノードの原理は、以下の通りである。
IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成するオーバレイノードであって、隣接するオーバレイノードとの間に設定したピアセッションを介して情報のやり取りを行うピア間通信手段を有し、少なくとも一つの利用者端末を収容するオーバレイノードにおいて、作成手段は、オーバレイノードの起動あるいはオーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、利用者端末とオーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成し、ピア間通信手段を介して隣接するオーバレイノードに送出する。測定手段は、ピア間通信手段によって設定された各リンクについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する。形成手段は、パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加して得られるノードリストと、パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とから、パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するパス情報を形成する。パス情報データベースは、形成されたパス情報を順次に蓄積する。検索手段は、パスメッセージの受信に応じて、それまでにパス情報データベースに蓄積されたパス情報の中から、受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する。選択手段は、検索されたパス情報それぞれに含まれる情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する。中継手段は、ピア間通信手段を介して、選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する。また、上述した選択手段において、QoS算出手段は、検索されたパス情報それぞれに含まれる情報と、パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出する。
このように構成された第1のオーバレイノードの動作は、下記の通りである。
例えば、図1(a)に示すオーバレイノードN1の起動に応じて、このオーバレイノードN1に備えられた作成手段により、このオーバレイノードN1に収容されている利用者端末P11、P12、P13それぞれについて、このオーバレイノードN1までの経路を示すノードリスト(P1i,N1)(i=1〜3)を含むパスメッセージが作成される。このようにして作成されたパスメッセージは、ピア間通信手段の機能を利用して、隣接する別のオーバレイノード(例えば、オーバレイノードN2)に送信され、このパスメッセージの受信を契機として、転送先のオーバレイノード(例えば、オーバレイノードN2)では、パス情報の収集およびパスメッセージの中継が行われる。
ここで、各オーバレイノードでは、例えば、一定時間ごとに、測定手段により、隣接するオーバレイノードとの間に設定された各リンクについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoS情報が測定されており、この測定結果が、上述したパスメッセージの受信を契機とするパス情報の収集およびパスメッセージの中継に利用される。
まず、形成手段は、受信したパスメッセージに含まれるノードリスト(例えば、P11、N1)に自身を示す情報(例えば、N2)を付加して得られたノードリストと、このパスメッセージの送信元のオーバレイノード(例えば、オーバレイノードN1)との間のリンクについて測定されたQoS情報QoS12とから、利用者端末P11からオーバレイノードN2までの経路に関するパス情報(例えば、P11、N1、N2、QoS12)を形成して、パス情報データベースに蓄積する。このようにしてパス情報が蓄積されたパス情報データベースから、検索手段により、受信したパスメッセージで示された利用者端末(例えば、利用者端末P11)を経路の基点とするノードリストを含むものが検索され、これらのパス情報が選択手段による処理に供される。この選択手段に備えられたQoS算出手段により、検索されたパス情報に含まれるQoS情報に基づいて、例えば、期待できる遅延時間、期待できるパケット損失率および期待できる可用帯域がそれぞれ算出され、これらの算出結果に基づいて、これらのパスの中から最も高いQoSの実現が期待できるパスが利用するパスとして選択される。このようにして選択されたパスのパス情報を含むパスメッセージが、中継手段により、この中継処理の契機となったパスメッセージの送信元(例えば、オーバレイノードN1)を除く隣接するオーバレイノードに中継される。
例えば、図1(a)に示したオーバレイノードN4にオーバレイノードN2からのパスメッセージ(P11、N1、N2、QoS12)が到達したときに、既に、オーバレイノードN3からのパスメッセージ(P11、N1、N3、QoS13)が到達していれば、これらのパスメッセージに含まれたQoS情報に基づいて、より高いQoSを実現可能なパスが選択され、このパスに対応するパス情報に基づいて編成されたパスメッセージ(P11、N1、N3、N4、QoS13、QoS34)が、中継ステップにより、隣接するオーバレイノードN5に中継される。
このようにして、各オーバレイノードに備えられた測定手段によって測定されたQoS情報を含むパスメッセージを伝播させていくことにより、各オーバレイノードがIPレイヤにおいてQoS情報を収集する機能を備えているか否かにかかわらず、オーバレイネットワークを構成する各オーバレイノードにおいて、QoSを考慮したルーチングを実現することができる。
本発明にかかわる第2のオーバレイノードは、上述した第1のオーバレイノードに備えられた測定手段にQoS情報保持手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第2のオーバレイノードの原理は、以下の通りである。
上述した第1のオーバレイノードに備えられた測定手段において、QoS情報保持手段は、ピア間通信手段によって設定されるピアセッションのうち、IPレイヤにおいて確定されたQoS情報が得られたリンクに対応して、上述した確定したQoS情報を保持し、リンクに対応する測定によって得られたQoS情報として出力する。
このように構成された第2のオーバレイノードの動作は、下記の通りである。
例えば、図1(a)に示したオーバレイノードN2において、例えば、DiffServなどのIPレイヤで提供される技術によってオーバレイノードN1との間のリンクについて確定したQoS情報が得られている場合に、QoS情報保持手段は、IPレイヤにおいて得られた確定したQoS情報を受け取って保持する。そして、このQoS情報が、上述したリンクについての測定結果として、形成手段によるパス情報の形成処理に供される。
つまり、オーバレイネットワークにおいて設定されるリンクについての測定は省略され、測定手段によって測定される特性値を含むQoS情報の代わりに、IPレイヤの機能によって得られたQoS情報が該当するリンクに関するQoS情報として利用される。
本発明にかかわる第3のオーバレイノードは、上述した第1のオーバレイノードに備えられた作成手段に、利用者情報保持手段と、結合手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第3のオーバレイノードの原理は、以下の通りである。
上述した第1のオーバレイノードに備えられた作成手段において、利用者情報保持手段は、収容している利用者端末それぞれに対応するQoS情報を保持する。結合手段は、起点となる利用者端末と自身とを示す情報を含むノードリストと、利用者端末に対応して利用者情報保持手段に保持されたQoS情報とを結合してパスメッセージを作成する。
このように構成された第3のオーバレイノードの動作は、下記の通りである。
例えば、図1(a)に示したオーバレイノードN1に備えられた利用者情報保持手段には、利用者端末P11、P12、P13に対応して、これらの利用者端末までの経路について得られているQoS情報QoSp1i(i=1〜3)が保持されている。そして、例えば、利用者端末P13の起動を契機として、パスメッセージを作成する際に、結合手段により、この利用者端末P13とオーバレイノードN1とを示す情報を含んだノードリストと上述したQoS情報QoSp13とが結合されて、パスメッセージが形成される。
このようにして形成されたパスメッセージを伝播させることにより、起点となる利用者端末とこれを収容するオーバレイノードとの間のQoSとオーバレイネットワーク内のパスにかかわるQoSとを合わせて考慮して、適切なルーチングを行うことができる。
本発明にかかわる第4のオーバレイノードは、作成手段と、測定手段と、QoS算出手段と、形成手段と、パス情報データベースと、検索手段と、選択手段と、中継手段とから構成される。
本発明にかかわる第4のオーバレイノードの原理は、以下の通りである。
IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成するオーバレイノードであって、隣接するオーバレイノードとの間に設定したピアセッションを介して情報のやり取りを行うピア間通信手段を有し、少なくとも一つの利用者端末を収容するオーバレイノードにおいて、作成手段は、オーバレイノードの起動あるいはオーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、利用者端末とオーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成し、ピア間通信手段を介して隣接するオーバレイノードに送出する。測定手段は、ピア間通信手段によって設定された各リンクについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する。QoS算出手段は、パスメッセージの受信に応じて、このパスメッセージに含まれる情報と、パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出する。形成手段は、パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加して得られるノードリストと、QoS算出手段によって算出されたQoS情報とから、パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するパス情報を形成する。パス情報データベースは、形成されたパス情報を順次に蓄積する。検索手段は、パスメッセージの受信に応じて、それまでにパス情報データベースに蓄積されたパス情報の中から、受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する。選択手段は、検索されたパス情報それぞれに含まれる情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する。中継手段は、ピア間通信手段を介して、選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する。
このように構成された第4のオーバレイノードの動作は、下記の通りである。
このルーチング方法では、パス情報を選択する段階において各パス情報に含まれるQoS情報からそのパスにおいて期待できるQoSにかかわる特性を算出する代わりに、形成手段でパス情報を形成するのに先立って、QoS算出手段により、受信したパスメッセージに示されたパスにおいて期待できる遅延時間やパケット損失率および可用帯域を求めている。
したがって、図1(b)に示すように、オーバレイノードN4からオーバレイノードN5に転送されるパスメッセージには、例えば、オーバレイノードN1、N3間のQoSにかかわるQoS情報QoS13とオーバレイノードN3、N4間のQoSにかかわるQoS情報QoS34とから求められたQoS情報、すなわち、ノードリスト(N1,N3,N4)に対応するQoS情報を集約したQoS情報QoS1-3-4が含まれている。このようにして、集約されたQoS情報を含むパスメッセージを中継する構成とすることにより、各パスに対応して蓄積されるパス情報の情報量を低減するとともに、パスメッセージによって伝送される情報量を大幅に低減することが可能である。
本発明にかかわる第5のオーバレイノードは、上述した第4のオーバレイノードに備えられた測定手段に、QoS情報保持手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第5のオーバレイノードの原理は、以下の通りである。
上述した第4のオーバレイノードに備えられた測定手段において、QoS情報保持手段は、ピア間通信手段によって設定されるリンクのうち、IPレイヤにおいて確定したQoS情報が得られたリンクに対応して、上述した確定したQoS情報を保持し、リンクに対応する測定によって得られたQoS情報として出力する。
このように構成された第5のオーバレイノードの動作は、下記の通りである。
例えば、図1(a)に示したオーバレイノードN2に、例えば、DiffServなどのIPレイヤで提供される技術によってオーバレイノードN1との間のリンクについて確定したQoS情報が得られている場合に、QoS情報保持手段は、IPレイヤにおいて得られた確定したQoS情報を受け取って保持する。そして、このQoS情報が、上述したリンクについての測定結果として、形成手段によるパス情報の形成処理に供される。
つまり、オーバレイネットワークにおいて設定されるリンクについての測定は省略され、測定手段によって測定される特性値を含むQoS情報の代わりに、IPレイヤの機能によって得られたQoS情報が該当するリンクに関するQoS情報として利用される。
本発明にかかわる第6のオーバレイノードは、上述した第4のオーバレイノードに備えられた作成手段に、利用者情報保持手段と、結合手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第6のオーバレイノードの原理は、以下の通りである。
上述した第4のオーバレイノードに備えられた作成手段において、利用者情報保持手段は、収容している利用者端末それぞれに対応するQoS情報を保持する。結合手段は、起点となる利用者端末と自身とを示す情報を含むノードリストと、利用者端末に対応して利用者情報保持手段に保持されたQoS情報とを結合してパスメッセージを作成する。
このように構成された第6のオーバレイノードの動作は、下記の通りである。
例えば、図1(a)に示したオーバレイノードN1に備えられた利用者情報保持手段には、利用者端末P11、P12、P13に対応して、これらの利用者端末までの経路について得られているQoS情報QoSp1i(i=1〜3)が保持されている。そして、例えば、利用者端末P13の起動を契機として、パスメッセージを作成する際に、結合手段により、この利用者端末P13とオーバレイノードとを示す情報を含んだノードリストと上述したQoS情報QoSp13とが結合されて、パスメッセージが形成される。
このようにして形成されたパスメッセージを伝播させることにより、起点となる利用者端末とこれを収容するオーバレイノードとの間のQoSとオーバレイネットワーク内のパスにかかわるQoSとを合わせて考慮して、適切なルーチングを行うことができる。
本発明にかかわる第1のオーバレイノードからオーバレイネットワークを構成し、本発明にかかわる第1のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法を適用することにより、IPレイヤの機能に全く依存することなく、QoSを考慮したルーチングをインターネット規模のスケールにおいて実現することが可能である。
また、本発明にかかわる第4のオーバレイノードからオーバレイネットワークを構成し、本発明にかかわる第2のオーバレイネットワーク対応ルーチング方法を適用することにより、各オーバレイノードにパス情報を集積するために伝播されるパスメッセージの情報量を大幅に低減することができるので、オーバレイネットワークの負荷を軽減し、サービス品質の向上を図ることができる。
更に、本発明にかかわる第2または第5のオーバレイノードからオーバレイネットワークを構成することにより、例えば、DiffServのようなIPレイヤの機能によって確定したQoS情報が得られている一部のリンクについての測定処理を省略することができるので、オーバレイネットワークのトラヒックに占める測定のためのトラヒックの割合を低減し、オーバレイネットワークにかかる負荷を抑制することができる。
また、本発明にかかわる第3または第6のオーバレイノードからオーバレイネットワークを構成することにより、オーバレイネットワークにおいて設定されるパスに関するQoSに加えて、起点となる利用者端末とこれを収容するオーバレイノードとの間のQoSをも考慮したルーチングを実現することができるので、エンドツーエンドで保証すべきQoSを考慮して適切なパスを選択することが可能となる。
これにより、複数のISPにまたがってQoSを考慮した適切なパスを設定することができるので、このパスによって最終的に接続される利用者間のエンドツーエンドの通信について、VoIPや映像ストリーミング配信などのサービス提供に必要なQoSを保証することが可能となる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図2に、本発明にかかわるオーバレイノードの第1の実施形態を示す。
なお、図2に示す構成要素のうち、図6に示した各部と同等のものについては、図6に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図2に示すオーバレイノードは、n個のオーバレイノードからなるオーバレイネットワークのi番目(i=1〜n)のノードであり、また、このオーバレイノードは、mi個の利用者端末Ti1〜Timi(図示せず)を収容している。
図2に示したオーバレイノードにおいて、ピアセッション管理部212は、ピア間通信処理部211によって隣接するオーバレイノードとの間に設定されるリンクに関する情報を管理する。図2に示したセッション情報保持部213には、予め、オーバレイネットワークにおいて、オーバレイノードに隣接する別のオーバレイノードに関する情報が保持されており、この情報が、ピアセッション管理部212を介してピア間通信処理部211に渡され、リンクの設定処理に用いられる。
図2に示したQoS測定処理部214は、ピアセッション管理部212から測定すべきリンクに関する情報を受け取り、この情報で指定されたリンクについて遅延時間やパケット損失率および可用帯域などQoSにかかわる特性値をピア間通信処理部211の機能を利用して測定し、測定結果からなるQoS情報をリンクに対応してQoS情報保持部215に格納する。
このQoS測定処理部214では、例えば、ピアセッション管理部212からの情報で指定されたリンクを介して、定期的にpingなどの制御パケットの授受を行い、この制御パケットの授受過程において得られる情報に基づいて上述した特性値を求めることにより、QoS情報を得ることができる。
ここで、図2に示したオーバレイノードが、隣接するオーバレイノードのいずれかとの間のリンクについてIPレイヤの機能(例えば、DiffServなど)によって確定したQoS情報の報告を受けることができる場合は、このIPレイヤから受け取ったQoS情報をセッション情報保持部213に該当する隣接ノードに対応して保持しておくことができる。また、このようにしてセッション情報保持部213に保持されたQoS情報は、ピアセッション管理部212を介してQoS情報保持部215に渡され、該当するリンクに対応して格納される。また、ピアセッション管理部212により、これらのリンク以外のリンクを選択的にQoSの測定対象として指定することにより、IPレイヤから受け取ったQoS情報をQoS情報保持部215に保持させたリンクについての測定処理を省略することができる。
また、図2に示したパス構成部216において、メッセージ作成部221は、ユーザ管理部411からの指示に応じて、指定された利用者端末Tij(j=1〜mi)のIPアドレスPijを起点として示し、オーバレイノード自身のIPアドレスNiをパスの経由点として示すノードリストを含むパス情報を作成する。また、このメッセージ作成部221は、このようにして作成したパス情報をパス情報管理部416を介してパス情報データベース417に登録するとともに、このパス情報を含むパスメッセージを作成し、ピア間通信処理部211の機能を利用してオーバレイネットワークに送出する。
また、図2に示したパス構成部216において、中継制御部222は、ピア間通信処理部211に他のオーバレイノードからのパスメッセージが到達したときに、このパスメッセージの送信元に対応するリンクについてQoS情報保持部215に保持されたQoS情報を読み出し、このQoS情報を上述したパスメッセージとともにパス情報編集部223に渡す。
これに応じて、パス情報編集部223は、中継制御部222から受け取ったパスメッセージに含まれる情報に、自身のIPアドレスと上述したようにして得られたQoS情報と追加する編集処理を行い、得られたパス情報をパス情報管理部416に渡して、パスメッセージにおいて示された利用者端末から自身までのパスに対応するパス情報としてパス情報データベース417に登録させる。
また、図2に示したパス選択部217において、選択制御部224は、中継制御部222からの指示に応じて、指定された利用者端末Tij(j=1〜ki)を起点とするパスに対応してパス情報データベース417に登録されているパス情報をパス情報管理部416の機能を利用して検索する。このようにして検索されたパス情報は、QoS算出部225に渡され、該当するパスにおいて期待できるQoSにかかわる特性の値が算出される。そして、得られた算出結果に基づいて、選択制御部224により、パス情報の一つが選択されて中継制御部222に返される。そして、中継制御部222により、このパス情報を含んだパスメッセージが生成され、ピア間通信処理部211を介して隣接するオーバレイノードに送出される。
また、図2に示したユーザ情報保持部218は、オーバレイノードが収容しているki個の利用者端末それぞれに対応して、これらの利用者端末それぞれのIPアドレスを含む利用者情報を保持しており、これらの利用者情報は、IPレイヤから通知される制御情報とともに、ユーザ管理部411による各利用者端末の管理にかかわる処理に供される。
次に、図1(a)に示したように、オーバレイノードN1〜N5から構成されるオーバレイネットワークを例にとって、本発明にかかわるルーチング方法によるルーチング動作を説明する。
例えば、オーバレイノードNi(i=1〜5)が起動されたときに、図2に示したユーザ管理部411は、このオーバレイノードNiに収容されるmi個の利用者端末Tij(j=1〜ki)それぞれを指定して、パス構成部216のメッセージ作成部221にパスメッセージの作成を依頼する。なお、このようなパスメッセージの作成は、利用者端末の起動や新たな利用者端末の追加などにも応じて実行される。
これに応じて、例えば、図1に示したオーバレイノードN1に収容されている利用者端末T11〜T13について、このオーバレイノードN1に備えられたメッセージ作成部221により、利用者端末T11〜T13のIPアドレスP11、P12、P13とオーバレイノードN1のIPアドレスN1とを用いてパス情報(P1j、N1)(j=1〜3)がそれぞれ作成される。このようにして得られたパス情報は、図2に示したパス情報管理部416を介してパス情報データベース417に登録されるとともに、それぞれに対応して作成されるパスメッセージに含められ、隣接するオーバレイノードN2、N3に送出される(図1参照)。
例えば、オーバレイノードN2に上述したパス情報(P1j、N1)(j=1〜3)を含んだパスメッセージが到達すると、このパスメッセージは、ピア間通信処理部211を介してパス構成部216の中継制御部222に渡される。
このとき、中継制御部222により、上述したパスメッセージの送信元であるオーバレイノードN1との間のリンクS12に対応するQoS情報QoS12がQoS情報保持部215から読み出され、上述したパス情報とともにパス情報編集部223に渡される。
パス情報編集部223は、中継制御部222から受け取ったパス情報に含まれるノードリスト(P1j、N1)(j=1〜3)にオーバレイノードN2自身のIPアドレスN2を追加するとともに上述したQoS情報QoS12を付加して、利用者端末T1jからオーバレイノードN2までのパスを示すノードリスト(P1j、N1、N2)(j=1〜3)とQoS情報QoS12とからなるパス情報を形成する。
このようにして形成されたパス情報が、パス情報管理部416を介してパス情報データベース417に蓄積され、パス選択部217の処理に供される。
ここで、図1に示したオーバレイネットワークでは、オーバレイノードN2を経由してオーバレイノードN1に収容された利用者端末T1jに到達するパスは上述したパスメッセージに対応して生成されたパス情報で示されるもののみである。したがって、中継制御部222からの指示に応じて、パス選択部217により、パス情報データベース417に蓄積されたパス情報の中から、ノードリスト(P1j、N1、N2)(j=1〜3)とQoS情報QoS12とからなるパス情報が選択され、このパス情報に利用しているパスである旨を示すマークが付される。そして、このパス情報を含むパスメッセージが、中継制御部222によって生成され、ピア間通信処理部211により、隣接するオーバレイノードN4宛てに中継される。
同様にして、図1に示したオーバレイノードN3では、オーバレイノードn1から受け取ったパスメッセージに含まれるパス情報(P1j、N1)(j=1〜3)に基づいて、利用者端末T1jからオーバレイノードN3までのパスを示すノードリスト(P1j、N1、N3)(j=1〜3)とリンクS13に対応するQoS情報QoS13とからなるパス情報が形成される。そして、このパス情報が、パス情報データベース417に蓄積されるとともに、上述したオーバレイノードn2におけるパス選択処理と同様にして、利用しているパスとして選択され、パスメッセージに含められて隣接ずるオーバレイノードN4に中継される。
このようにして、図1に示したオーバレイノードN4に、異なる2つのパスに関するパス情報を含むパスメッセージが到達し、これらのパスメッセージの受信に応じて、それぞれの送信元との間のリンクS24、S34に対応してQoS情報保持部215に保持されたQoS情報QoS24、QoS34を用いて、それぞれのパスを経由してオーバレイノードN4に至るパスに関するパス情報が形成される。
つまり、図3(a)に示すように、オーバレイノードN2からのパスメッセージに対応して、ノードリスト(P1j、N1、N2、N4)(j=1〜3)とQoS情報(QoS12、QoS24)とからなるパス情報が作成され、また、オーバレイノードN3からのパスメッセージに対応して、ノードリスト(P1j、N1、N3、N4)(j=1〜3)とQoS情報(QoS13、QoS34)とからなるパス情報が作成される。そして、これらのパス情報が、パス情報データベース417に蓄積され、パス選択処理に供される。
上述したようにして、同一の利用者端末を起点としながら異なるパスを経由して到達した複数のパスメッセージがパス情報データベース417に蓄積されている場合(図3(a)参照)には、図2に示した選択制御部224により、これらのパス情報がパス情報データベース417から検索され、それぞれのパス情報に含まれるQoS情報がQoS算出部225の処理に供される。
ここで、パス情報に含まれるノードリストによって、パスに含まれるL個のリンクS1〜SLが示されており、これらのリンクS1〜SLについて、遅延時間τs1〜τsL、パケット損失率φs1〜φsL、可用帯域cs1〜csLが得られれば、これらのリンクからなるパス全体の遅延時間τ、パケット損失率φおよび可用帯域cは、それぞれ、式(1)から式(3)のように表される。
Figure 2006246205
したがって、QoS算出部225により、これらの式(1)〜式(3)を用いて、上述した2つのパス情報で示されるパスにおいて期待できる遅延時間τ、パケット損失率φおよび可用帯域cを求めることにより、これらのパス情報で示されるパス全体に関するQoS情報を得ることができる。なお、上述した式(3)においては、可用帯域cS1〜cSLの最小値として、パス全体の可用帯域cを求めている。
このようにして得られたQoS情報によって、例えば、ノードリスト(P1j、N1、N3、N4)(j=1〜3)で示されるパスの方がより高いQoSが期待できることが示された場合に、選択制御部224により、該当するパスが選択され、これ応じて、パス情報データベース417に格納された該当するパス情報に利用しているパスである旨のマークが付される(図3(a)参照)。また、このようにして選択されたパス情報を含むパスメッセージが中継制御部222によって作成され、ピア間通信処理部211を介して、隣接するオーバレイノードN5に送出される。
ここで、選択制御部224は、例えば、複数のパスに対応して算出されたQoS情報に含まれる各特性値について、それぞれ適切な方法を用いた評価を行い、この評価結果に必要に応じて適切な重みを付けて総合評価値を求め、この総合評価値に基づいて一つのパスを選択することができる。また、複数のパスについて、同等の評価結果が得られたときに、選択制御部224は、パス情報データベース417に最も早く登録されたパス情報を選択することにより、単一のパスを確実に選択することができる。
このように、本発明のルーチング方法を適用したオーバレイノードでは、他のオーバレイノードから受け取ったパスメッセージを隣接する他のオーバレイノードに中継する際に、それまでに受け取ったパスメッセージに含まれているパス情報に基づいて、最も高いQoSが期待できるパスを選択し、このパスに対応するパス情報を選択的に隣接するオーバレイノードに中継するパスメッセージに含めることができる。
このように、パスメッセージを伝播させる過程において、各パスにおいて期待できるQoSに基づいてパスの取捨選択を行うことにより、インターネット規模のオーバレイネットワークにおいて、QoSを考慮したルーチングを実現することができる。
また、図2に示したQoS測定処理部214により、各オーバレイノードにおいて、隣接する全てのオーバレイノードとの間のリンクに関するQoSを示す各特性値を測定すれば、IPレイヤの機能に全く依存することなく、上述したパス情報の作成に必要なQoS情報を取得することができる。
このように、本発明のルーチング方法によれば、各自律システムに配置されたオーバレイノードにIPレイヤにおいてQoS情報を取得する機能が備えられているか否か、および、IPレイヤにおいて取得されたQoS情報を上位レイヤに報告する機能があるか否かにかかわらず、QoSを考慮したルーチングを実現することができる。
一方、上述したように、オーバレイネットワークを構成する一部のリンクについてIPレイヤの機能によって確定したQoS情報が得られ、この確定したQoS情報をオーバレイノードに備えられたQoS情報保持部215に反映させることができれば、IPレイヤで得られた確定したQoS情報を利用して、該当するリンクに関するQoS測定処理部214の処理を省略することができる。
つまり、該当するリンクについては、QoS測定のために授受される制御パケットなどに関するトラヒックが発生しなくなるので、その分、オーバレイネットワーク全体として、QoS測定のためのトラヒックを低減することが可能となる。
なお、IPレイヤの機能によって得られるQoS情報をQoS測定処理部214の測定結果の代わりに利用する構成であるので、一部のリンクについてのみIPレイヤからQoS情報が取得できる場合や、IPレイヤからQoS情報を取得できるオーバレイノードと取得できないオーバレイノードとが混在している場合にも全く問題なくルーチング処理を実現することができる。
このように、本発明では、各自律システムに配置されるオーバレイノードの構成に大幅な自由度を与えることができるので、多数のISPがひしめいている現状に極めてよくマッチしている。
(第2の実施形態)
更に、各オーバレイノードに収容される利用者端末とその収容先のオーバレイノードとの間のリンクに関するQoSを考慮したルーチングを実現することもできる。
例えば、図1に示したユーザ情報保持部218は、i番目のオーバレイノードに収容される各利用者端末Ti1〜TimiのIPアドレスPi1〜Pimiに加えて、これらの利用者端末Ti1〜Timiとオーバレイノードとの間のリンクについて、例えば、各利用者が利用しているアクセス回線について保証されているQoSを示すQoS情報QoSTij(j=1〜mi)を保持している。また、図1に示したユーザ管理部411は、オーバレイノードの起動などに応じてパスメッセージの作成を依頼する際に、対象となる利用者端末を示すIPアドレスPijとともにこのQoS情報QoSTijをメッセージ作成部221に渡し、パスメッセージの作成処理に供する。
これに応じて、メッセージ作成部221により、指定された利用者端末Tijからi番目のオーバレイノードに至るパスを示すノードリスト(Pij、Ni)と、この利用者端末Tijとオーバレイノードとの間のリンクに対応するQoS情報QoSTijとを含むパス情報が作成され、このパス情報が、パス情報管理部416を介してパス情報データベース417に蓄積される。また、メッセージ作成部221により、このパス情報を含むパスメッセージが作成され、ピア間通信処理部211によって隣接するオーバレイノードに送出される。
このようにして、各オーバレイノードと利用者端末との間のリンクに関するQoS情報を含むパスメッセージをオーバレイネットワークにおいて伝播させることにより、伝播経路上のオーバレイノードに備えられたパス情報データベース417(図2参照)に、オーバレイネットワークにおけるエンドツーエンドのパスに対応するQoS情報に加えて、利用者端末までのリンクに関するQoS情報をあわせて収集することができる。
したがって、例えば、図1(a)に示したオーバレイノードN1に収容された利用者端末T11を起点とし、オーバレイノードN2、N3をそれぞれ経由する2つのパスを介してパスメッセージがオーバレイノードN4に到達すると、図3(b)に示すように、利用者端末T11に対応するQoS情報QoST11を含むパス情報が、このオーバレイノードN4に備えられたパス情報データベース417(図2参照)に登録される。
そして、ノードリスト(P11、N1、N2、N4)とQoS情報(QoST11、QoS12、QoS24)とからなるパス情報と、ノードリスト(P11、N1、N3、N4)とQoS情報(QoST11、QoS13、QoS34)とからなるパス情報とがパス情報データベース417から検索され、QoS算出部225による特性値の算出処理に供される。
ここで、例えば、利用者端末においてサービスを提供するアプリケーションによって指定される制限条件(例えば、遅延時間100ms、パケット損失率10%)がある場合などには、選択制御部224は、この制限条件を考慮してQoS算出部225によって得られた算出結果を評価する必要がある。そして、一般に、個々の利用者端末とこれを収容するオーバレイノードまでのリンクは、オーバレイネットワーク内のリンクに比べて、期待できるQoSが低い場合が少なくない。つまり、利用者端末とオーバレイノード間のリンクに関するQoS情報によっては、オーバレイネットワーク内のエンドツーエンドのパスに関するQoSの評価が覆る可能性がある。
例えば、ノードリスト(P11、N1、N2、N4)で示されるパスについて、オーバレイネットワークのエンドツーエンドのQoS情報として遅延時間τが50ms、パケット損失率3%が得られ、一方、ノードリスト(P11、N1、N3、N4)で示されるパスについて、同じく遅延時間τが10ms、パケット損失率9%が得られている場合について説明する。
上述した2つのパスのQoS情報に、利用者端末T11とオーバレイノードN1との間のQoS情報として遅延時間τが5ms、パケット損失率2%を加味した上で利用者端末T11からオーバレイノードN4までのパスについての遅延時間およびパケット損失率を求めると、前者は、遅延時間が大きいものの制限条件の範囲内であり、かつ、パケット損失は制限条件を満たしているのに対して、後者は、遅延時間が小さいとはいえパケット損失が制限条件を明らかに満たしていないことが分かる。
このように、利用者端末とこれを収容するオーバレイノードとの間のQoSおよびサービスの提供に必要なQoSに関する制限条件が明らかな場合は、オーバレイネットワークにおけるエンドツーエンドのQoSを汎用的な評価基準を用いて評価する代わりに、選択制御部224により、利用者端末までのパス全体のQoSが制限条件を満たしているか否かに基づいて、そのパスを評価することができる。これにより、上述した例では、遅延時間の大きさにかかわらず、パケット損失率の小さいパス(つまり、オーバレイノードN2を経由するパス)が選択され、パス情報データベース417の該当するパス情報に利用しているパスである旨のマークがつけられる。
このように、各利用者端末Tijからこれを収容するオーバレイノードまでの経路に関するQoS情報を利用することにより、利用者にサービスを提供するために必要な制限条件を満たす適切なパスを確実に選択することが可能となる。
(第3の実施形態)
図4に、本発明にかかわるオーバレイノードの第3の実施形態を示す。
なお、図4に示す構成要素のうち、図2に示した各部と同等のものについては、図2に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図4に示したパス構成部216は、図2に示した各部に加えてQoS算出部225を備え、パス情報編集部223によってパス情報を編集する過程において、該当するパス全体のQoSをQoS算出部225の機能を利用して求め、このパス全体のQoSを含むパス情報を、パス情報管理部416を介してパス情報データベース417に蓄積する。
例えば、パス情報編集部223は、中継制御部222から受け取ったパス情報にQoS情報が含まれている場合に、このQoS情報QoS0と中継制御部222から新たに受け取った送信元に対応するリンクSaのQoS情報QoSaとをQoS算出部225に渡し、自ノードまでのパスに関するQoS情報QoSを算出する処理に供する。
ここで、QoS情報QoSに含まれる遅延時間τ、パケット損失率φおよび可用帯域cは、QoS情報QoS0に含まれる遅延時間τ0、パケット損失率φ0および可用帯域c0と、QoS情報QoSaに含まれる遅延時間τa、パケット損失率φaおよび可用帯域caとを用いて、式(4)〜式(6)のように表される。
τ=τ0+τa ・・・(4)
φ=1−(1−φ0)×(1−φa) ・・・(5)
c=min(c0、ca) ・・・(6)
パス情報編集部223は、QoS算出部225によって上述した式(4)〜式(6)に基づいて算出されたQoS情報QoSを受け取り、このQoS情報QoSによって中継制御部222から受け取ったパス情報のQoS情報QoSbaseを置き換えることにより、自身までの経路を示すノードリストとこのパス全体に関するQoSを示すQoS情報QoSとから構成されるパス情報を、パス情報管理部416による登録処理に供することができる。
このようにしてパス情報データベース417に蓄積されるパス情報は、図5(a)に示すように、オーバレイネットワークにおいて該当するパスを構成する各リンクのQoS情報に基づいて算出されたパス全体のQoS情報を、それぞれのリンクに関するQoS情報を示したリストに代えて(図3(a)参照)含んでいる。
なお、図5(a)において、ノードリスト(N1、N2、N4)で示されるパスに対応するQoS情報を符号QoS1-2-4で示し、また、ノードリスト(N1、N3、N4)で示されるパスに対応するQoS情報を符号QoS1-3-4で示した。
したがって、図4に示したパス選択部226は、パス情報データベース417に利用者端末に対応して蓄積されたパス情報に含まれるQoS情報を相互に比較することにより、最も高いQoSが期待できるパスを選択することができる。
また、このようにして、各オーバレイノードにおいて、パス情報を蓄積する段階でそのパス全体に関するQoS情報を求めておくことにより、パスメッセージのデータ長を大幅に低減することができる。なぜなら、図4に示したオーバレイノードによって伝播されるパスメッセージに含まれるQoS情報は、その伝播経路におけるホップ数にかかわらず、1つのリンクのQoS情報と同等の情報量に集約されているからである。
上述したようにして、オーバレイネットワークにおいて伝播されるパスメッセージの情報量を低減することは、インターネット規模のオーバレイネットワークにおいて設定されるパスのホップ数が非常に大きくなる場合があることを考えれば、極めて重要である。
また、図4に示したオーバレイノードに、上述した第2の実施形態の項において説明した技術を適用することも可能である。
この場合は、図5(b)に示すように、自身を収容するオーバレイノードとの間について確定したQoSが得られている利用者端末を起点とするパスについては、このパスの経路を示すノードリストともに、起点となる利用者端末から自ノードまでの全てのリンクに関するQoS情報から算出されたパス全体のQoS情報がパス情報データベース417に格納される。なお、図5(b)において、利用者端末T11を起点とし、ノードリスト(N1、N2、N4)で示されるパスに対応するQoS情報を符号QoST11-1-2-4で示し、また、同じくノードリスト(N1、N3、N4)で示されるパスに対応するQoS情報を符号QoST11-1-3-4で示した。
上述したように、本発明にかかわるオーバレイノードによって形成されたオーバレイネットワークにおいて本発明にかかわるルーチング方法を適用することにより、多種多様なインターネットサービスプロバイダがそれぞれ独自のサービスを展開しているインターネットシステムにおいて、QoSを考慮しつつ、各ISPに対応する自律システムをまたがる情報流通経路を設定することができる。
上述したように、本発明にかかわるルーチング方法およびオーバレイノードによれば、インターネット規模のスケーラビリティを確保しつつ、異なる自律システムに属する利用者端末を結ぶパスのエンドツーエンドでサービスの提供に必要なQoSを保証することが可能となる。
これにより、自律システムの壁にかかわらず、利用者にVoIPや映像のストリーミング配信などの高度なサービスを提供する際のサービス品質を向上することができるので、このようなリアルタイム性の高いサービスを自律システムの障壁を超えて実現するための技術分野において極めて有用である。
本発明にかかわるルーチング方法の原理を説明する図である。 本発明にかかわるオーバレイネットワークシステムの第1の実施形態を示す図である。 パス情報の蓄積を説明する図である。 本発明にかかわるオーバレイノードの第3の実施形態を示す図である。 パス情報の蓄積を説明する図である。 BGPルーチングの説明図である。
符号の説明
211 ピア間通信処理部
212 ピアセッション管理部
213 セッション情報保持部
214 QoS測定処理部
215 QoS情報保持部
216、414 パス構成部
217、226、415 パス選択部
218 ユーザ情報保持部
221 メッセージ作成部
222 中継制御部
223 パス情報編集部
224 選択制御部
225 QoS算出部
411 ユーザ管理部
412 TCPセッション管理部
413 TCP通信処理部
416 パス情報管理部
417 パス情報データベース

Claims (8)

  1. IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成し、隣接するオーバレイノードとの間にピアセッションを設定するオーバレイノードで用いられるオーバレイネットワーク対応ルーチング方法において、
    前記オーバレイネットワークを構成するオーバレイノードそれぞれの起動あるいは前記オーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、前記オーバレイノードに収容される利用者端末と前記オーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成する作成ステップと、
    前記作成されたパスメッセージを隣接するオーバレイノードとの間に設定されたリンクを介して送信する送信ステップと、
    前記オーバレイノードごとに、隣接する少なくとも一つのオーバレイノードとの間のリンクそれぞれについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する測定ステップと、
    前記パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加するとともに、前記パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報を付加することにより、前記パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するパス情報を形成し、このパス情報を蓄積する蓄積ステップと、
    前記パスメッセージの受信に応じて、それまでに蓄積したパス情報の中から、前記受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する検索ステップと、
    前記検索されたパスメッセージそれぞれに含まれる情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する選択ステップと、
    前記選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを前記送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する中継ステップとを備え、
    前記選択ステップは、
    前記検索されたパス情報それぞれに含まれる情報と、前記パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、前記パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出するQoS算出ステップを備えた
    ことを特徴とするオーバレイネットワーク対応ルーチング方法。
  2. IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成し、隣接するオーバレイノードとの間にピアセッションを設定するオーバレイノードで用いられるオーバレイネットワーク対応ルーチング方法において、
    前記オーバレイネットワークを構成するオーバレイノードそれぞれの起動あるいは前記オーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、前記オーバレイノードに収容される利用者端末と前記オーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成する作成ステップと、
    前記作成されたパスメッセージを隣接するオーバレイノードとの間に設定されたリンクを介して送信する送信ステップと、
    前記オーバレイノードごとに、隣接する少なくとも一つのオーバレイノードとの間のリンクそれぞれについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する測定ステップと、
    前記パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれる情報と、前記パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、前記パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出するQoS算出ステップと、
    前記パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加して得られるノードリストと、前記QoS算出ステップによって得られたQoS情報とからパス情報を形成し、このパス情報を蓄積する蓄積ステップと、
    前記パスメッセージの受信に応じて、それまでに蓄積したパス情報の中から、前記受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する検索ステップと、
    前記検索されたパス情報それぞれに含まれるQoS情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する選択ステップと、
    前記選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを前記送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する中継ステップと
    を備えたことを特徴とするオーバレイネットワーク対応ルーチング方法。
  3. IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成するオーバレイノードであって、隣接するオーバレイノードとの間に設定したピアセッションを介して情報のやり取りを行うピア間通信手段を有し、少なくとも一つの利用者端末を収容するオーバレイノードにおいて、
    前記オーバレイノードの起動あるいは前記オーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、前記利用者端末と前記オーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成し、前記ピア間通信手段を介して隣接するオーバレイノードに送出する作成手段と、
    前記ピア間通信手段によって設定された各リンクについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する測定手段と、
    前記パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加して得られるノードリストと、前記パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とから、前記パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するパス情報を形成する形成手段と、
    形成されたパス情報を順次に蓄積するパス情報データベースと、
    前記パスメッセージの受信に応じて、それまでに前記パス情報データベースに蓄積されたパス情報の中から、前記受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する検索手段と、
    前記検索されたパス情報それぞれに含まれる情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する選択手段と、
    前記ピア間通信手段を介して、前記選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを前記送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する中継手段とを備え、
    前記選択手段は、
    前記検索されたパス情報それぞれに含まれる情報と、前記パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、前記パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出するQoS算出手段を備えた
    ことを特徴とするオーバレイノード。
  4. 請求項3に記載のオーバレイノードにおいて、
    前記測定手段は、
    前記ピア間通信手段によって設定されるピアセッションのうち、IPレイヤにおいて確定したQoS情報が得られたリンクに対応して、前記確定したQoS情報を保持し、前記リンクに対応する測定によって得られたQoS情報として出力するQoS情報保持手段を備えた
    ことを特徴とするオーバレイノード。
  5. 請求項3に記載のオーバレイノードにおいて、
    前記作成手段は、
    前記収容している利用者端末それぞれに対応するQoS情報を保持する利用者情報保持手段と、
    前記起点となる利用者端末と自身とを示す情報を含むノードリストと、前記利用者端末に対応して前記利用者情報保持手段に保持されたQoS情報とを結合してパスメッセージを作成する結合手段とを備えた
    ことを特徴とするオーバレイノード。
  6. IPレイヤの上位レイヤに位置するオーバレイネットワークを構成するオーバレイノードであって、隣接するオーバレイノードとの間に設定したピアセッションを介して情報のやり取りを行うピア間通信手段を有し、少なくとも一つの利用者端末を収容するオーバレイノードにおいて、
    前記オーバレイノードの起動あるいは前記オーバレイノードに収容される利用者端末の起動あるいは追加に応じて、前記利用者端末と前記オーバレイノードとをパスの経由点として示すノードリストを含むパスメッセージを作成し、前記ピア間通信手段を介して隣接するオーバレイノードに送出する作成手段と、
    前記ピア間通信手段によって設定された各リンクについて、遅延時間、パケット損失率および可用帯域を含むQoSにかかわる特性を測定する測定手段と、
    前記パスメッセージの受信に応じて、このパスメッセージに含まれる情報と、前記パスメッセージの送信元に対応するリンクについて測定された特性を示すQoS情報とに基づいて、前記パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するQoS情報を算出するQoS算出手段と、
    前記パスメッセージの受信に応じて、受信したパスメッセージに含まれるノードリストに自身をパスの経由点として追加して得られるノードリストと、前記QoS算出手段によって算出されたQoS情報とから、前記パスメッセージで示された利用者端末から自身までの経路に関するパス情報を形成する形成手段と、
    形成されたパス情報を順次に蓄積するパス情報データベースと、
    前記パスメッセージの受信に応じて、それまでに前記パス情報データベースに蓄積されたパス情報の中から、前記受信したパスメッセージに含まれるノードリストで示される利用者端末を含むものを検索する検索手段と、
    前記検索されたパス情報それぞれに含まれる情報に基づいて、最も高いQoSの実現が期待できるパスを利用するパスとして選択する選択手段と、
    前記ピア間通信手段を介して、前記選択されたパスのパス情報を含む新たなパスメッセージを前記送信元のオーバレイノードを除く隣接するオーバレイノードに中継する中継手段と
    を備えたことを特徴とするオーバレイノード。
  7. 請求項6に記載のオーバレイノードにおいて、
    前記測定手段は、
    前記ピア間通信手段によって設定されるリンクのうち、IPレイヤにおいて確定したQoS情報が得られたリンクに対応して、前記確定したQoS情報を保持し、前記リンクに対応する測定によって得られたQoS情報として出力するQoS情報保持手段を備えた
    ことを特徴とするオーバレイノード。
  8. 請求項6に記載のオーバレイノードにおいて、
    前記作成手段は、
    前記収容している利用者端末それぞれに対応するQoS情報を保持する利用者情報保持手段と、
    前記起点となる利用者端末と自身とを示す情報を含むノードリストと、前記利用者端末に対応して前記利用者情報保持手段に保持されたQoS情報とを結合してパスメッセージを作成する結合手段とを備えた
    ことを特徴とするオーバレイノード。

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