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JP2006237547A - 熱電変換モジュール、これを用いた発電装置及び冷却装置 - Google Patents

熱電変換モジュール、これを用いた発電装置及び冷却装置 Download PDF

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JP2006237547A JP2005127398A JP2005127398A JP2006237547A JP 2006237547 A JP2006237547 A JP 2006237547A JP 2005127398 A JP2005127398 A JP 2005127398A JP 2005127398 A JP2005127398 A JP 2005127398A JP 2006237547 A JP2006237547 A JP 2006237547A
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Abstract

【課題】長期安定性に優れた熱電変換モジュール及び発電装置及び冷却装置を提供する。
【解決手段】支持基板1と、該支持基板1上に配列された複数の熱電変換素子2と、該熱電変換素子2間を接合層6を介して電気的に連結する金属層3と、該金属層3と電気的に連結された外部接続端子4と、熱電変換素子2を外気から遮断する枠8とを具備し、使用温度における枠8と熱電変換素子2との熱膨張量の差が接合層6の厚さ以下の熱電変換モジュールである。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電用、温度制御用、保冷温用などの用途に好適に使用される熱電変換モジュール、これを用いた発電装置及び冷却装置に関する。
熱電変換素子は、P型半導体とN型半導体とからなるPN接合対の両端に温度差をつけると、電位差が発生する特徴を有しており、排熱回収発電などへの利用が期待されている。
また逆に、熱電変換素子に電流を流すと一端が発熱するとともに他端が吸熱するというペルチェ効果を有し、これをモジュール化した熱電変換モジュールは、精密な温度制御が可能であり、小型で構造が簡単でありフロンレスの冷却装置、光検出素子、半導体製造装置等の電子冷却素子、レーザーダイオードの温度調節等への幅広い利用が期待されている。
熱電変換モジュールの構造は、例えば図1に示したように、支持基板1a、1bの表面に、それぞれ金属層3a、3bが形成され、さらにN型熱電変換素子2a及びP型熱電変換素子2bからなる複数の熱電変換素子2が挟持されるように、接合層6で接合されている。
そして、これらの熱電変換素子2は、電気的に直列になるように金属層3a、3bで接続し、さらに外部接続端子4に接続されている。この外部接続端子4には、接合層6によってリード線5が接続され、このリード線5が外部と電気的に接続され、熱電変換モジュール7が形成される。
室温付近で使用される冷却用熱電モジュールには、冷却特性が優れるという観点からA型結晶(AはBi及び/又はSb、BはTe及び/又はSe)からなる熱電変換素子2が一般的に用いられている。
N型熱電変換素子2aにはBiTeとSbTeとの固溶体が、P型熱電変換素子2bにはBiTeとBiSeとの固溶体が特に優れた性能を示すことから、このA型結晶(AはBi及び/又はSb、BはTe及び/又はSe)が熱電変換素子2に広く用いられている。
また、発電用途には、200〜300℃までは冷却用途と同様、Bi−Te系が主に使用され、さらにそれ以上の温度域では、Mn−Si系、Mg−Si系、Si−Ge系、Pb−Te系、TAGS系(GeTe−AgSbTe)、Zn−Sb系、スクッテルダイト系などが熱電変換素子2に使用される。
このようなN型熱電変換素子2a及びP型熱電変換素子2bを対にしたものを複数直列に電気的に接続する。
ここで、熱電変換モジュール7は、外気の水分や腐食性ガスなどにより、熱電変換素子2や金属層3などが酸化あるいは腐食され、性能が劣化することがあった。このような外気から熱電変換モジュール7の構成部材を保護する目的で、枠8などにより外気と内部を遮断する構造にすることが提唱されている(特許文献1、2参照)。
特開2004−172481号公報 特開2004−119833号公報
しかしながら特許文献1の熱電変換モジュールは、モジュール全体を密閉容器によって覆い、容器内の湿度を極小にすることで熱電変換素子の酸化を防ぎ、性能の劣化を抑制する上で効果は見られるものの、モジュール全体を密閉容器で覆う構造であるため、密閉容器自体の熱抵抗及び接触による界面熱抵抗の増大は避けられず、性能が劣化するという問題があった。
また特許文献2の熱電変換モジュールは、枠を使って外気と遮断する構造になっており、熱抵抗の上では改善は見られるものの、構造が複雑であるという問題や、枠と熱電変換素子との熱膨張量の差によるシールの破れや熱電変換素子の破損などの問題があった。
従って、本発明の目的は、シールの破れや熱電変換素子の破損などを低減でき、長期安定性に優れた熱電変換モジュール、これを用いた発電装置及び冷却装置を提供することにある。
本発明者は、上記現象について調査分析した結果、枠によって外気とモジュール内部の部材を遮断する構造であって、熱電変換素子と枠の熱膨張量の差と、接合層6の厚さとを調整することにより、長期安定性に優れた熱電変換モジュールを得ることができることを見出した。
すなわち、本発明の熱電変換モジュールは、支持基板と、該支持基板上に配列された複数の熱電変換素子と、該熱電変換素子間を接合層を介して電気的に連結する金属層と、該金属層と電気的に連結された外部接続端子と、前記熱電変換素子を外気から遮断する枠とを具備する熱電変換モジュールにおいて、使用温度における前記枠と熱電変換素子の熱膨張量の差が前記接合層の厚さ以下であることを特徴とする。
また、前記使用温度における熱電変換素子及び枠の硬度は接合層の硬度より高いことが望ましい。
さらに、前記使用温度における接合層の硬度(ビッカース硬さ)は2GPa以下であることが望ましい。
本発明における前記熱電変換素子の長さは30mm以下であることが望ましい。
また、前記熱電変換素子と枠との熱膨張係数の差が3×10−5/K以下であることが望ましい。
本発明の発電装置は、上記熱電変換モジュールを発電手段としたことを特徴とする。
また、本発明の冷却装置は、前記熱電変換モジュールを冷却手段としたことを特徴とする。
本発明の熱電変換モジュールは、使用温度における枠と熱電変換素子の熱膨張量の差が接合層の厚さ以下であることにより、熱電変換素子と枠の熱膨張量の差を接合層で緩衝させることができるので、枠と素子の熱膨張量の差によって発生する繰返し応力による遮断シールの破れや、素子接合部のクラック、剥離、割れなどの発生を低減できるため、長期安定性に優れた熱電変換モジュールを提供することができる。
また、本発明では、使用温度における熱電変換素子及び枠の硬度が接合層の硬度より高いときには、熱電変換素子あるいは枠が伸びても素子あるいは枠が破損することがない。また接合層が熱電変換素子あるいは枠の伸びを吸収することができるため、接合部のクラック、剥離などを低減でき、長期安定性に優れた熱電変換モジュールを提供することができる。
また、本発明では、使用温度における接合層の硬度が2GPa以下であるときには、熱電変換素子や枠を傷つけることなくそれぞれの伸びを吸収できるため、接合部のクラック、剥離などを低減でき、長期安定性に優れた熱電変換モジュール提供することができる。
また、本発明では、熱電変換素子の長さが30mm以下であるときには、熱膨張量の差を小さく抑制でき、長期安定性に優れた熱電変換モジュールを提供することができる。
さらに、本発明では、熱電変換素子と枠との熱膨張係数の差が3×10−5/K以下であるときには、熱膨張量の差を小さく保つことができ、長期安定性に優れた熱電変換モジュールを提供することができる。
本発明の発電装置は、前記熱電変換モジュールを発電手段としたことにより、長期安定性に優れている。
また、本発明の冷却装置は、前記熱電変換モジュールを冷却手段としたことにより、長期安定性に優れている。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照し詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施形態にかかる熱電変換モジュールを示す断面図である。図3に示すように、本実施形態の熱電変換モジュールは、下部支持基板1a、上部支持基板1bの表面に、金属層3a、3bがそれぞれ形成され、さらにN型熱電変換素子2a及びP型熱電変換素子2bからなる複数の熱電変換素子2が金属層3a、3bによって挟持されるように配置され、接合層6で接合されている。また、この熱電変換モジュールは、熱電変換素子2a,2bおよび金属層3a,3bと電気的に連結された外部接続端子4と、熱電変換素子2を外気から遮断する枠8とを備えている。
特に、本発明の熱電変換モジュールは、熱電変換素子2と枠8の使用温度における熱膨張量の差が接合層6の厚さ以下であることが重要である。使用温度においては、熱電変換素子2及び枠8がそれぞれの熱膨張係数に従って伸び、長さが異なってくる場合がある。この長さの差を塑性変形可能な接合層6が緩衝、吸収することにより、熱電変換素子2あるいは枠8の熱膨張量の小さい方の接合部に発生する応力を緩和でき、これにより遮断シールが破れたり、あるいは素子接合部にクラック、剥離、割れが発生することを低減でき、長期的に安定した熱電変換モジュール7を得ることができる。
熱電変換素子2と枠8の使用温度における熱膨張量の差が接合層6の厚さより大きい場合は、この接合層6の緩衝可能な塑性変形量以上の差が生じるため、遮断シールが破れたり、あるいは素子接合部にクラック、剥離、割れが発生する場合がある。したがって、熱電変換素子2と枠8の使用温度における熱膨張量の差は、接合層6の厚さの好ましくは80%以下、より好ましくは60%以下、さらに好ましくは50%以下であるのがよい。
なお、本実施形態において、熱電変換モジュール7の「使用温度」は、その用途に応じて適宜決定されるものであり、特に限定されるものではないが、例えば本実施形態の熱電変換モジュール7を発電に用いる場合には、通常、0〜1000℃程度の範囲で使用される。また、温度制御や保冷温に用いる場合には、通常、−100〜100℃程度の範囲で使用される。
ここで、熱膨張量の差は高温であるほど大きくなるので、「使用温度における枠と熱電変換素子の熱膨張量の差が接合層の厚さ以下である」ためには、使用時の最高温度における枠と熱電変換素子の熱膨張量の差が接合層の厚さ以下であればよい。
また、使用温度における熱電変換素子2及び枠8の硬度は接合層6の硬度より高いことが望ましい。これにより、熱電変換素子2及び枠8が破損することなく、それぞれの伸びを接合層6が吸収できるため、長期的に安定した熱電変換モジュール7を得ることができる。熱電変換素子2及び枠8の硬度が接合層6の硬度より低い場合、接合層6が十分に塑性変形できず、熱電変換素子2あるいは枠8が破損したり、遮断シールが破れたり、あるいは素子接合部にクラック、剥離、割れが発生する場合がある。接合層6の硬度は、熱電変換素子2及び枠8の硬度の好ましくは80%以下、より好ましくは50%以下であるのがよい。
また、使用温度における接合層6の硬度(ビッカース硬さ)は2GPa以下であることが好ましい。これにより、熱電変換素子2及び枠8が破損することなく、それぞれの伸びを接合層6がより確実に吸収できるため、長期的にさらに安定した熱電変換モジュール7を得ることができる。接合層6の硬度が2GPaを超えると、熱電変換素子2あるいは枠8より硬度が高い場合が多く、破損したり、遮断シールが破れたり、あるいは素子接合部にクラック、剥離、割れが発生する可能性が増大するおそれがある。接合層6の硬度は、好ましくは1GPa以下、より好ましくは0.5GPaであるのがよい。
また、熱電変換素子2の長さは30mm以下であることが好ましい。これにより、枠8と熱電変換素子2の熱膨張量の差を小さく抑制することができ、長期安定性にさらに優れた熱電変換モジュールを得ることができる。30mmより長い場合、枠8と熱電変換素子2の伸びの差が大きくなる場合があり、これを緩衝、吸収する接合層6を非常に厚くせざるを得なくなるおそれがあり、熱的ロス、電気的ロス、機械的強度の観点から好ましくない。よって、熱電変換素子2の長さは、好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下であるのがよい。なお、熱電変換素子の「長さ」とは、図3における熱電変換モジュールの場合、上下方向の高さのことをいう。
また、熱電変換素子2と枠8との熱膨張係数の差は3×10−5/K以下であることが好ましい。これにより、枠8と熱電変換素子2の熱膨張量の差を小さく抑制することができ、長期的にさらに安定した熱電変換モジュールを提供することができる。3×10−5/Kより大きい場合、枠8と熱電変換素子2の伸びの差が非常に大きくなる場合があり、これを緩衝、吸収する接合層6を非常に厚くせざるを得なくなるおそれがあり、熱的ロス、電気的ロス、機械的強度の観点から好ましくない。よって、熱電変換素子2と枠8との熱膨張係数の差は、好ましくは2.5×10−5/K以下、より好ましくは2×10−5/K以下であるのがよい。
熱電変換素子2は、N型熱電変換素子2a及びP型熱電変換素子2bの2種からなり、下部支持基板1aの一方の主面上にマトリックス状に配列されている。N型熱電変換素子2a及びP型熱電変換素子2bは、N型、P型、N型、P型と交互に、且つ電気的に直列になるように金属層3a、3bで接続され、一つの電気回路が形成されている。冷却用途及び300℃以下での発電用途では熱電変換素子2は、常温付近で最も優れた熱電変換性能を有しているBi−Te系が好ましい。これにより良好な発電性能及び冷却効果を得ることができる。P型としては、Bi0.4Sb1.6Te、Bi0.5Sb1.5Teなどが好適に使用でき、N型としては、BiTe2.85Se0.15、BiTe2.9Se0.1などが好適に使用される。さらに高温では、Mn−Si系、Mg−Si系、Si−Ge系、Pb−Te系、TAGS系(GeTe−AgSbTe)、Zn−Sb系、スクッテルダイト系などが好適に使用できる。
また図4に示すように、より高温の熱源を利用して発電効率を高めたい場合、あるいはより低温まで冷却したい場合、支持基板1cを介して2段以上熱電変換素子2を積層したり、あるいは図5に示すように、耐熱温度の異なる熱電変換素子2(熱電変換素子2aと2c、および熱電変換素子2bと2d)を、基板を介さずに直接接合して積層構造にすることができる。
次に、本発明の熱電モジュールの製造方法について、図3の熱電モジュール7の製造方法を例として説明する。
まず、熱電変換素子2を準備する。本発明では、熱電変換素子2は周知の方法によって得られるものを用いることができる。即ち、焼結法、単結晶法、溶製法、薄膜法のいずれかによって得られた素子を使用することが可能である。
次いで、支持基板1として、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、ダイヤモンド等のセラミックスを準備する。支持基板1は、熱電変換素子2に効率的に熱を伝える必要があるため高熱伝導率の材料が好ましい。また、支持基板1は、テープ成形法、プレス法、鋳込み法、排泥法などの成形法で成形され、常圧焼成、加圧焼成、HIP焼成、ホットプレス焼成などの焼成法などで焼成されて作製できる。そして、基板形状に加工した後、表面にZn、Al、Au、Ag、W、Ti、Fe、Cu、Ni、Pt、Pd、Mg等の導電性材料を用いて金属層3及び外部接続端子4を、メッキ法、メタライズ法、DBC(Direct−bonding Copper)法、チップ接合法、溶射法、ロウ付け法などの手法を用いて形成する。
次いで、金属層3の上に、ロウ材を塗布し、熱電変換素子2及び枠8を配置する。ここでロウ材は、銀ロウ、銅ロウ、黄銅ロウ、アルミニウムロウ、ニッケルロウ、リン銅ロウ、活性金属ロウやAu−Sn、Sn−Sbなどの半田の中から、使用温度及び熱電変換素子2の耐熱性に応じ、適宜選択できる。また枠8は、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、ダイヤモンド等のセラミックスやTi、Ni、Al、Fe、Cuなどの金属やその合金が使用温度及び熱電変換素子2の熱膨張率に応じ、適宜選択できる。なお枠8の被接合面は、メッキ法やメタライズ法などの常法により、ロウ材の濡れ性を改善しておくことが好ましい。熱電変換素子2は、N型熱電変換素子2a及びP型熱電変換素子2bが交互に並ぶように配列し、且つ電気的に直列に接合されるよう配置する。
次いで熱電変換素子2及び枠8に均等に圧を加えながら、加熱しロウ付けする。次いで同様にして低温側の支持基板1を接合して、熱電変換モジュール7を得る。この時、Arや窒素中及びその減圧下あるいは加圧下で接合することにより、熱電変換モジュール7内部に雰囲気ガスを封入することができる。
なお、使用温度が低い、あるいは熱電変換素子2の耐熱性が高いなどの理由で、低温側と高温側が同一のロウ材や半田で接合可能な場合、低温側と高温側の支持基板1を同時に接合し、熱電変換モジュール7を得ることもできる。
熱電変換素子2は、より広範囲の温度で使用できるよう、高温型の材料と低温型の材料を接合し、一体化したセグメント型素子を使用することにより、さらに高性能化することとができる。あるいは、高温型の材料と低温型の材料を支持基板を介して多段化するカスケード型によっても高性能化することができる。
以上のようにして、長期安定性に優れた本発明の熱電変換モジュールを提供することができる。また、本発明の発電装置または冷却装置は、上記した本発明の熱電変換モジュールを発電手段または冷却手段として用いたものである。
熱電変換素子2としては、Co−Sb−Te系焼結体からなり、寸法が縦3mm、横3mm、高さ5mmの四角柱形状のものを使用した。
また、支持基板1として、大きさが20mm×20mmのアルミナを用意した。支持基板1は、プレス法で成形し、常圧焼成により焼成して作製した。金属層3の形成には、メタライズ法を用いた。
上部支持基板1bの3b上に、Agロウなどの接合材からなるペーストを印刷し、その上に熱電変換素子2及び枠8を配置し、均等に圧を加えながら上部支持基板1bの反対面から加熱し、熱電変換素子2及び枠8を固定した。熱電変換素子2の数は、N型熱電変換素子2a及びP型熱電変換素子2bを同数とした。
次に下部支持基板1aの金属層3a上に、Sn−Sbなどの接合材からなるペーストを印刷し、先に高温側を接合した熱電変換素子2及び枠8の他端に被せ、Ar雰囲気下、加熱、固定して熱電モジュール7を得た。
このようにして得られた熱電変換モジュール7の下面をヒートシンクに冷却水を流すことによって冷却し、一定温度に保った。また上面はヒータを取り付け、加熱することにより、熱電変換モジュール7の上下面に温度差(△T)をつけた。ヒータに流す電流をON−OFFすることにより△Tを変化させる温度差サイクル試験を行い、3000サイクル後の熱電変換モジュールの抵抗変化率(△R)を測定し、△R<5%をOKとした。結果を表1〜3に示す。
Figure 2006237547
Figure 2006237547
Figure 2006237547
実施例として本発明の試料No.1〜14、16、18〜32、34〜47、49〜62、64〜77、79〜92は、温度サイクル試験後の△Rが5%より小さく良好であった。
これに対し、比較例として本発明以外の試料No.15、17、33、48、63、78、93は、温度サイクル試験後の△Rが5%より大きく、本発明の試料に比べて明らかに劣っていた。
尚、以下に各試料の結果を個別に説明する。
本発明の試料No.1〜14、16、18〜21、23〜32、34〜47、49〜62、64〜71、74〜77、79〜80、83〜92では熱電変換素子と枠の熱膨張量の差が小さく、特に温度サイクル試験後の△Rが小さかった。試料No.22、72〜73、81〜82は熱電変換素子と枠の熱膨張量の差に対し、接合層の厚さがやや薄かったため、温度サイクル試験後の△Rが、若干大きかった。
比較例である試料No.15、17、33、48、63、78、93は、熱電変換素子と枠の熱膨張量の差に対し、接合層の厚さが薄かったため、温度サイクル試験後の△Rが5%より大きく、NGとなった。
なお、表1〜3中の「熱膨張係数差」とは、熱電変換素子の熱膨張係数から枠の熱膨張係数を引いた値である。また、表1〜3中の「使用温度」とは、温度サイクル試験における高温側の温度を示す。温度サイクル試験における低温側の温度は約30℃であった。
また、表1〜3中の「硬度」とは、ビッカース硬さ(JISR1610)のことをいう。ビッカース硬さは、荷重25gfを15秒間印加して測定した。
熱電変換モジュールを示す一部破断斜視図である。 2段熱電変換モジュールを示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる熱電変換モジュールを示す断面図である。 本発明の他の実施形態にかかる2段熱電変換モジュールを示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかるセグメント型熱電変換モジュールを示す断面図である。
符号の説明
1・・・支持基板
1a・・・(下部)支持基板
1b・・・(上部)支持基板
1c・・・(中間)支持基板
2・・・熱電変換素子
2a・・・低温用N型熱電変換素子
2b・・・低温用P型熱電変換素子
2c・・・高温用N型熱電変換素子
2d・・・高温用P型熱電変換素子
3・・・金属層
3a・・・金属層
3b・・・金属層
4・・・外部接続端子
5・・・リード線
6・・・接合層
7・・・熱電変換モジュール
8・・・枠

Claims (7)

  1. 支持基板と、該支持基板上に配列された複数の熱電変換素子と、該熱電変換素子間を接合層を介して電気的に連結する金属層と、該金属層と電気的に連結された外部接続端子と、前記熱電変換素子を外気から遮断する枠とを具備する熱電変換モジュールにおいて、使用温度における前記枠と熱電変換素子の熱膨張量の差が前記接合層の厚さ以下であることを特徴とする熱電変換モジュール。
  2. 前記使用温度における熱電変換素子及び枠の硬度が前記接合層の硬度より高いことを特徴とする請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  3. 前記使用温度における接合層の硬度が2GPa以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記熱電変換素子の長さが30mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  5. 前記熱電変換素子と枠との熱膨張係数の差が3×10−5/K以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の熱電変換モジュールを発電手段としたことを特徴とする発電装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の熱電変換モジュールを冷却手段としたことを特徴とする冷却装置。
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