JP2006232033A - 運転傾向推定装置および運転傾向推定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライバがブレーキペダルを踏み込み始めてから車両が停止するまでの一連の停止操作の傾向を精度よく推定する。
【解決手段】車両情報取得部11は、車速センサ20によって検出された車速を時系列的に取得し、車速の2階微分値であるジャークを算出する。ドライバ操作取得部12は、ドライバによるブレーキペダルの操作に応じたブレーキ信号を取得することにより、ブレーキペダルの操作の有無を判定する。車両情報処理部13は、ドライバ操作取得部12によってブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、ブレーキペダルの操作が継続されて自車両が停止するタイミングまでの停止操作中のジャークの一連の推移に基づいて、ドライバによる停止操作の傾向を推定する。
【選択図】図1
【解決手段】車両情報取得部11は、車速センサ20によって検出された車速を時系列的に取得し、車速の2階微分値であるジャークを算出する。ドライバ操作取得部12は、ドライバによるブレーキペダルの操作に応じたブレーキ信号を取得することにより、ブレーキペダルの操作の有無を判定する。車両情報処理部13は、ドライバ操作取得部12によってブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、ブレーキペダルの操作が継続されて自車両が停止するタイミングまでの停止操作中のジャークの一連の推移に基づいて、ドライバによる停止操作の傾向を推定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、運転傾向判断装置およびその方法に係り、特に、ドライバがブレーキペダルを踏み込み始めてから車両が停止するまでの、一連のブレーキ操作(停止操作)の傾向を推定する手法に関する。
例えば、特許文献1には、走行中の運転状況を評価する手法が開示されている。この手法によれば、減速操作が行われた場合、減速操作の開始タイミングから減速操作の終了タイミングまでの間の減速度およびその変化量を算出し、そして、減速度の最大値、減速度の変化量の最大値に基づいて、運転状況の評価が行われる。
特開2004−270580号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法では、停止操作の傾向を、減速操作の開始タイミングから終了タイミングまでの間の減速度や減速度変化量の最大値でしか評価しておらず、この期間内において複数回にわたってブレーキ操作に強弱をつけるといったように、必ずしも滑らかとはいえないような操作等が行われたとしても、この操作傾向まで検知することができないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライバがブレーキペダルを踏み込み始めてから車両が停止するまでの停止操作の傾向を精度よく推定することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、検出手段と、車両情報取得手段と、ドライバ操作取得手段と、処理手段とを有する運転傾向推定装置を提供する。検出手段は、自車両の車速を検出する。車両情報取得手段は、検出手段によって検出された車速を時系列的に取得し、車速の2階微分値であるジャークを算出する。ドライバ操作取得手段は、ドライバによるブレーキペダルの操作に応じたブレーキ信号を取得することにより、ブレーキペダルの操作の有無を判定する。処理手段は、ドライバ操作取得手段によってブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、ブレーキペダルの操作が継続されて自車両が停止するタイミングまでの停止操作中のジャークの一連の推移に基づいて、ドライバによる停止操作の傾向を推定する。
本発明によれば、ブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、自車両が停止するタイミングまでの停止操作中のジャークの一連の推移に基づいて、ドライバによる停止操作の傾向が推定される。ジャークは、ブレーキ操作の滑らかさを示すため、停止操作中のジャークの一連の推移から、ドライバによる停止操作の傾向を推定することができる。また、処理対象とするジャークの推移を停止操作中とすることで、ドライバがブレーキペダルを踏み込み始めてから車両が停止するまでの一連のブレーキ操作を抽出することができる。これにより、ドライバによる停止操作の傾向を精度よく推定することができる。また、完全に停止する減速動作に限定して停止操作の傾向を推定しているため、停止を前提としたブレーキ操作のみの傾向を推定することができる。そのため、外乱の影響が少ない状態でその傾向を推定することができ、推定結果の精度向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、運転傾向推定装置1の全体構成を示すブロック図である。まず、本実施形態に係る運転傾向推定手法の概念を明確にし、その後にこの装置1の具体的な構成について説明する。
図2は、理想的なブレーキ操作を行った場合のジャークの波形形状を説明する説明図である。同図において、横軸は時間(100msec)を示し、左側の縦軸は、距離(m)、車速(m/s)、加速度(m/s2)、ジャーク(m/s3)のそれぞれを示し、右側の縦軸は、ジャークの2乗値(以下、「2乗ジャーク値」という)を示す。ここで、距離の微分が車速であり、車速の微分が加速度であり、加速度の微分(すなわち、車速の2階微分)がジャークである。
ジャークは、加速度の変化を表しており、この値からブレーキ操作の滑らかさを示している。このジャークは、加速度の変化が最大となるタイミングに対応して、その傾きの正負が反転する変化点が現れる。図2において、この変化点は、加速度の減少中においてその変化が最大(換言すれば、傾きが最小)となるタイミングと、加速度の増加中においてその変化が最大(換言すれば、傾きが最大)となるタイミングとのそれぞれに対応して現れている。停止操作(停止を前提とした一連のブレーキ操作)の期間、すなわち、ドライバがブレーキペダルを踏み込み始めるタイミングから車両が停止するタイミングまでの間には、通常、ブレーキペダルの踏み込み始めと、車両の停止(すなわち、車速「0」)とに対応して、最低でも2つの変化点が現れる。同図において、ブレーキペダルの踏み込み始めに対応する変化点は、その値がマイナス側に最大となり、車両の停止に対応する変化点は、その値がプラス側に最大となる。この変化点では、ブレーキペダルが急激に踏み込まれ、減速の度合いが大きい程、ジャークの絶対値が大きくなる傾向にあり、ブレーキペダルが緩やかに踏み込まれ、減速の度合いが小さい程、ジャークの絶対値が小さくなる傾向にある。そのため、停止操作中のジャークの一連の推移において、このような変化点の出現ポイントと、その大きさとに基づいて、ドライバによる停止操作の傾向を推定することが可能となる。
ところで、この変化点におけるジャークの値は、プラスまたはマイナスの値を取り得る。そのため、本実施形態では、値の正負に拘わらず、ジャークの大きさを絶対的に評価すべく、便宜上、ジャークを2乗した値である2乗ジャーク値をベースとして説明を行う。2乗ジャーク値に着目した場合、上述した変化点は、停止操作中の2乗ジャーク値の一連の推移において、極大値(ピーク)として現れる。そのため、理想的な停止操作を行った場合には、ブレーキペダルの踏み込み始めと、車両の停止とに対応して、最低でも2つのピークが現れる。ブレーキペダルの踏み始めに対応する2乗ジャーク値のピークは、ブレーキペダルの踏み込み方に応じてその値が大きく変わる。停止に対応する2乗ジャーク値のピークは、ブレーキペダルの踏み込みを一定にしたまま停止する場合には、その値が大きく出る傾向にあるが、ブレーキペダルの踏み込みを少し緩めながら停止する場合には、その値が小さく出る傾向がある。
図3は、ジャーク最小モデルによる波形形状を説明する説明図である。同図は、図2と同様に、横軸は時間(100msec)を示し、左側の縦軸は、距離(m)、速度(m/s)、加速度(m/s2)、ジャーク(m/s3)を示し、右側の縦軸は、2乗ジャーク値を示す。ドライバによる一連の停止操作中において、ジャーク最小モデル(人間の手の動きを疑似したモデル)による停止を行った場合、図3に示すように、加速度は、一つの谷(マイナス側に凸)をつくる。この場合、2乗ジャーク値の一連の推移には、ブレーキペダルの踏み込み始め(ブレーキ開始)と、停止とに対応して、2箇所にピークが現れている。ただし、ジャーク最小モデルでは、ブレーキ開始のタイミングや停止のタイミングにおいて、2乗ジャーク値が急に大きな値となる傾向がある。しかしながら、同乗者などを気遣う運転をする場合には、ブレーキペダルをゆっくり踏み込み始めたり、停止寸前にブレーキペダルの踏み込みを緩めたりすることで、このような傾向を抑制することができる。すなわち、図2に示すように、2乗ジャーク値が急に大きな値とならないような停止操作をドライバが行っている場合には、スムーズな停止を心がけた停止操作していると考えることができる。
2乗ジャーク値の一連の推移を、停止操作の傾向と対応付けた場合、この推移は、以下に示すような7つのパターンに類型化することができる。ここで、図4は、2乗ジャーク値の一連の推移の具体例を示す説明図である。具体的には、これらのパターンは、停止操作中のジャークの2乗値の一連の推移において、そのピークの出現ポイントと、その大きさとに基づいて、類型化されている。
まず、第1のパターンは、停止操作中の2乗ジャーク値の一連の推移において、ある程度の大きさを持ったピークが2つ出現し、かつ、このピークの大きさが概ね同じ場合である(同図(a)参照)。この第1のパターンでは、停止操作において、最初から最後まで一貫したブレーキ操作が行われ、理想的な(すなわち、停止位置を予測し、違和感の少ない)停止操作を行う傾向にあると考えることができる。
つぎに、第2のパターンは、ある程度の大きさを持ったピークが2つ出現するものの、このピークの大きさがブレーキ開始側の方が大きい場合である(同図(b)参照)。この第2のパターンでは、停止位置を予測して停止操作を行っているものの、ブレーキ操作が開始側に偏っており、停止位置を厳しく予測する傾向にあると考えることができる。第3のパターンは、ある程度の大きさを持ったピークが2つ出現するものの、このピークの大きさが停止側の方が大きい場合である(同図(c)参照)。この第3のパターンでは、停止位置を予測して停止操作を行っているものの、ブレーキ操作が停止直前に偏っており、停止位置を甘く予測する傾向があると考えることができる。
また、第4のパターンは、ある程度の大きさを持ったピークが1つだけブレーキ開始側に現れている場合である(同図(d)参照)。この第4のパターンでは、ブレーキ開始時に大きくブレーキをかけてスピードを落とし、あとは距離を使って止まる傾向があると考えることができる。第5のパターンは、ある程度の大きさを持ったピークが1つだけ停止側に現れている場合である(同図(e)参照)。この第5のパターンは、ブレーキ開始時にはスピードをあまり落とさずに、停止直前になる程に大きくブレーキをかける傾向があると考えることができる。
さらに、第6のパターンは、小さなピークが存在する、或いは、ピークがない場合である(同図(f)参照)。この第6のパターンは、車速があまりにも小さく渋滞等での停止操作と考えられ、この場合には、停止操作の傾向を推定することができない。第7のパターンは、ある程度の大きさを有するピークが3つ以上現れる場合である(同図(g)参照)。この第7のパターンは、一貫した停止操作ができておらず、先行車や何か別なものにつられてブレーキを強めたり緩めたりする傾向にあると考えることができる。
このように、停止操作中の2乗ジャーク値の一連の推移から、ピークの出現ポイントと、そのピークの大きさとを判断することにより、ドライバによる停止操作の傾向を推定することができる。
以下、このような概念を前提として、第1の実施形態に係る運転傾向推定装置1について説明する。再び図1を参照して、この運転傾向推定装置1は、ドライバによる停止操作中の2乗ジャーク値の一連の推移に基づいて、ドライバの運転操作(停止操作)の傾向を推定する装置であり、推定ユニット10を主体に構成されている。
推定ユニット10としては、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。この推定ユニット10には、ドライバの停止操作の傾向を推定するために、各種センサ20,30からの検出信号が入力されている。車速センサ(検出手段)20は、自車両の車速を検出するためのセンサである。ブレーキセンサ30は、ドライバによるブレーキペダルの踏み込みを検出するセンサであり、本実施形態では、ブレーキペダルの踏み込み応じて点灯するブレーキランプのオン・オフ状態を検出する。
推定ユニット10は、これを機能的に捉えると、車両情報取得部(車両情報取得手段)11と、ドライバ操作取得部(ドライバ操作取得手段)12と、車両情報処理部(処理手段)13と、停止操作評価部(評価手段)14とで構成される。
車両情報取得部11は、車速センサ20によって検出された車速を時系列的に取得し、車速の2階微分値であるジャークを算出する。また、車両情報取得部11は、取得した車速に基づいて、車両の停止を判定する。算出されたジャーク、および、車両停止の判定結果は、車両情報処理部13に対して出力される。
ドライバ操作取得部12は、ドライバによるブレーキペダルの操作に応じたブレーキ信号(具体的には、ブレーキセンサ30によるブレーキランプのオン・オフ状態の検出結果)を取得することにより、ブレーキペダルの操作の有無を判定する。具体的には、ドライバ操作取得部12は、ブレーキセンサ30がブレーキランプのオン状態を検出している場合には、ブレーキペダルの操作ありと判定し、ブレーキセンサ30がブレーキランプのオフ状態を検出している場合には、ブレーキペダルの操作なしと判定する。この判定結果は、車両情報処理部13に対して出力される。
車両情報処理部13は、ドライバ操作取得部12によってブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、ブレーキペダルの操作が継続されて自車両が停止するタイミングまでの期間を条件として、車両情報取得部11によって算出されるジャークを図示しないメモリ(例えば、RAM)に時系列的に格納する。このため、メモリには、停止操作中のジャークの一連の推移が記録される。なお、自車両が停止するタイミングは、車両情報処理部13による判定結果に基づいて、一義的に特定することができる。また、車両情報処理部13は、メモリに格納された一連のジャークに基づいて、個々のジャーク毎にその2乗値(2乗ジャーク値)を算出する。そして、車両情報処理部13は、停止操作中の2乗ジャーク値の一連の推移に基づいて、ドライバの停止操作の傾向を推定する。
停止操作評価部14は、推定された停止操作の傾向に基づいて、ドライバによる停止操作を評価する。
報知装置(報知手段)40は、停止操作評価部14の評価結果をドライバに対して報知する。この報知装置40としては、判定結果を表示するモニターや、判定結果を音声出力するスピーカなど種々の手段を用いることができる。
つぎに、運転傾向推定装置1の動作を説明する。図5は、運転傾向推定装置1によって実行される詳細動作の手順を示すフローチャートである。
まず、ステップ1において、ドライバ操作取得部12は、ドライバがブレーキ操作を開始したか否かを判定する。具体的には、ドライバ操作取得部12は、ブレーキセンサ30の検出結果を読み込み、この検出結果であるブレーキランプのオン・オフ状態に基づいて、ブレーキペダルの操作の有無を判定する。このステップ1において否定判定された場合、すなわち、ブレーキペダルの操作がない場合には、後述するステップ2以降の処理には進まず、ステップ1に戻り、再度、ブレーキ操作の開始の有無を判定する。一方、ドライバによってブレーキ操作が開始されると、ブレーキセンサ30によってブレーキランプのオン状態が検出され、このステップ1によって肯定判定されるため、ステップ2に進む。
ステップ2において、車両情報取得部11は、車速センサ20の検出結果を読み込み、この検出結果である車速に基づいて、ジャークを算出する。具体的には、車両情報取得部11は、車速の時間変化から加速度を算出し、この加速度の時間変化からジャークを算出する。そして、ステップ3において、車両情報処理部13は、車両情報取得部11によって算出されたジャークをメモリに格納(記録)する。
ステップ4において、ドライバ操作取得部12は、ブレーキセンサ30の検出結果を読み込み、この検出結果に基づいて、ドライバがブレーキ操作を中止したか否かを判定する。このステップ4において肯定判定された場合、すなわち、ブレーキ操作が中止された(ブレーキペダルの踏み込みがない)場合には、ステップ1に戻る。この場合、メモリに格納されたジャークが車両情報処理部13によってクリアされた後に、ドライバ操作取得部12は、ブレーキ操作の有無を再度判定する(ステップ1)。一方、ステップ4において否定判定された場合、すなわち、継続してブレーキ操作が行われている(ブレーキペダルが踏み込まれている)場合には、ステップ5に進む。
ステップ5において、車両情報取得部11は、車両が停止したか否かを判定する。具体的には、車両情報取得部11は、車速センサ20の検出結果を読み込み、現在の車速が「0」であるか否かを判定する。ステップ5において肯定判定された場合、すなわち、現在の車速が「0」である場合には、ステップ6に進む。一方、ステップ5において否定判定された場合、すなわち、現在の車速が「0」でない場合には、ステップ2に戻る。そのため、一旦、ドライバによってブレーキ操作が開始されれば、ドライバがブレーキ操作を中止しない限り、このステップ5において肯定判定されるまでは、ステップ2に戻るため、車両情報処理部13は、停止操作中のジャークを時系列的にメモリに格納することとなる。
ステップ6において、車両情報処理部13は、メモリに格納されたジャークを順次読み出し、2乗ジャーク値を算出する。そして、ステップ7において、車両情報処理部13は、停止操作中の2乗ジャーク値の一連の推移を、それぞれが異なる停止操作の傾向に対応して2乗ジャーク値の一連の推移が類型化された複数のパターンと比較し、該当するパターンに対応した運転操作の傾向を、ドライバによる停止操作の傾向として推定する(停止操作解析処理)。ここで、図6は、図5におけるステップ7の停止操作解析処理を示すフローチャートである。
この停止操作解析処理では、まず、ステップ70において、車両情報処理部13は、2乗ジャーク値の一連の推移において、ピークが2つあるか否かを判定する。このピークは、2乗ジャーク値が増加から減少へと変化する極大点として、一義的特定することができるが、本実施形態では、特定された極大点のうち、所定のピーク基準値よりも大きな値であることを条件とする。停止操作に起因するピークは、ブレーキペダルの踏み込み方に応じて値の出方に差があるものの、ドライバに拘わらずある程度の大きさを伴って現れる。そのため、このピーク基準値には固定値が用いられており、その値は予め実権やシミュレーションを通じて適切に設定されている(本実施形態では「5」)。このステップ70において肯定判定された場合、すなわち、ピークが2つある場合には、ステップ71に進む。一方、ステップ70において否定判定された場合には、後述するステップ77に進む。
ステップ71において、車両情報処理部13は、2つのピークの大きさを比較する。ピークの比較は、一方のピークの2乗ジャーク値を他方のピークの2乗ジャーク値で除算することにより、両ピークの比を算出することによって行う。そして、ステップ72において、車両情報処理部13は、算出された両ピークの比に基づいて、2つのピークの大きさが同等であるか否かを判定する。2つのピークの大きさが同等である場合、両ピークの比は、おおよそ「1」となる。そこで、車両情報処理部13は、算出された両ピークの比が、両ピークが同等とみなせる程度の範囲内の値(本実施形態では、0.8〜1.2)である場合には、2つのピークの大きさを同等と判定し、この範囲外の値である場合には、2つのピークの大きさを同等ではないと判定する。
このステップ72において否定判定された場合、すなわち、2つのピークの大きさが同等ではない場合には、ステップ74に進む。一方、ステップ72において肯定判定された場合、すなわち、2つのピークの大きさが同等である場合には、ステップ73に進む。そして、ステップ73において、車両情報処理部13は、ドライバの停止操作の傾向を「パターン1」と判定した上で、本ルーチンを抜ける。このパターン1に判定されるケースでは、2乗ジャーク値の一連の推移は、概ね図4(a)に示す通りとなる。
ステップ74において、車両情報処理部13は、2つのピークについて、その大きさを比較することにより、時系列的に前に出現するピーク(すなわち、ブレーキ開始側に対応するピーク)の方が、その値が大きいか否かを判定する。ステップ74にいて肯定判定された場合、すなわち、ブレーキ開始側の方がピークが大きい場合には、ステップ75に進む。そして、ステップ75において、車両情報処理部13は、ドライバの停止操作の傾向を「パターン2」と判定した上で、本ルーチンを抜ける。このパターン2に判定されるケースでは、2乗ジャーク値の一連の推移は、概ね図4(b)に示す通りとなる。一方、ステップ74において否定判定された場合、すなわち、停止側の方がピークが大きい場合には、ステップ76に進む。そして、ステップ76において、車両情報処理部13は、ドライバの停止操作の傾向を「パターン3」と判定した上で、本ルーチンを抜ける。このパターン3に判定されるケースでは、2乗ジャーク値の一連の推移は、概ね図4(c)に示す通りとなる。
これに対して、ステップ70の否定判定に続くステップ77では、車両情報処理部13は、ピークが1つであるか否かを判定する。ステップ77において肯定判定された場合、すなわち、ピークが1つの場合には、ステップ78に進む。一方、ピークが0または3つ以上存在する場合には、後述するステップ81に進む。
ステップ78では、車両情報処理部13は、そのピークが、減速の開始時、すなわち、ブレーキ開始側に対応するピークであるか否かを判定する。通常、2乗ジャーク値の一連の推移において、ブレーキペダルの踏み始めに対応するピークは、初期(減速開始)側に現れ、停止に対応するピークは、終期側に現れる。そこで、車両情報処理部13は、2乗ジャーク値の一連の推移の中で、ピークが出現するタイミングに基づいて、そのピークがブレーキ開始時に対応するピークであるか否かを判定する。
このステップ78において肯定判定された場合、すなわち、ピークがブレーキ開始側に対応する場合には、ステップ79に進む。そして、ステップ79において、車両情報処理部13は、ドライバの停止操作の傾向を「パターン4」と判定した上で、本ルーチンを抜ける。このパターン4に判定されるケースでは、2乗ジャーク値の一連の推移は、概ね図4(d)に示す通りとなる。一方、ステップ78において否定判定された場合、すなわち、ピークが停止に対応する場合には、ステップ80に進む。そして、ステップ80において、車両情報処理部13は、ドライバの停止操作の傾向を「パターン5」と判定した上で、本ルーチンを抜ける。このパターン5に判定されるケースでは、2乗ジャーク値の一連の推移は、概ね図4(e)に示す通りとなる。
ステップ81では、車両情報処理部13は、ピークが0個であるか否かを判定する。このステップ81において肯定判定された場合、すなわち、ピークが0個である場合には、ステップ82に進む。そして、ステップ82において、車両情報処理部13は、ドライバの停止操作の傾向を「パターン6」と判定した上で、本ルーチンを抜ける。このパターン6に判定されるケースでは、2乗ジャーク値の一連の推移は、概ね図4(f)に示す通りとなる。一方、ステップ81において否定判定された場合、すなわち、ピークが3つ以上ある場合には、ステップ83に進む。そして、ステップ83において、車両情報処理部13は、ドライバの停止操作の傾向を「パターン7」と判定した上で、本ルーチンを抜ける。このパターン7に判定されるケースでは、2乗ジャーク値の一連の推移は、概ね図4(g)に示す通りとなる。
再び図5を参照するに、ステップ8において、停止操作評価部14は、その判定結果をドライバに報知するための内容を決定する。具体的には、まず、停止操作評価部14は、車両情報処理部13によって推定された停止操作の傾向に基づいて、ドライバによる停止操作を評価する。上述した1〜7までのパターンは、個々に対応付けられた停止操作の傾向に応じた評価値がそれぞれ関連付けられており、停止操作評価部14は、該当するパターンに関連付けられた評価値を、ドライバによる停止操作の評価とする。図7は、類型化された7つのパターンと、評価値との対応関係の一例を示す説明図である。同図では、パターン1、パターン2とパターン3、パターン4、パターン5、パターン7という順で「1」〜「5」まで評価値が対応付けられている。この評価では、「1」が最も評価が高いこと意味し、番号が大きいほど、評価が低いことを意味する。なお、パターン6は、評価を行うだけの値が得られていないので、評価値はない。このようなパターンと評価値との対応付けは、システムの設計者の経験や主観等に基づいて、任意に設定することができる。そして、停止操作評価部14は、判定されたパターンに基づいて、対応する評価値を報知内容として決定する。
ステップ9において、停止操作評価部14は、判定されたパターンに応じた評価値を報知装置40に対して出力し、一連の処理を終了する。これにより、報知装置40からドライバに対して、停止操作に対する評価が報知される。例えば、報知装置40は、「あなたの停止操作は、5段階中、1番によい評価です。」といった内容を報知するといった如くである。
このように本実施形態によれば、運転傾向推定装置1は、ブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、自車両が停止したタイミングまでの停止操作中のジャークの一連の推移に基づいて、ドライバによる停止操作の傾向を推定する。ジャークは、ブレーキ操作の滑らかさを示す値であるため、停止操作中のジャークの一連の推移から、ブレーキ操作を開始してから停止するまでの一連のブレーキ操作(停止操作)の傾向を推定することができる。加速度の最大値や加速度変化量の最大値は、停止操作期間中の瞬間的な操作の傾向しか検知できず、停止操作中のギクシャクしたブレーキ操作を検知することが困難であるという不都合があるが、本実施形態によれば、このような不都合を解消することができる。
ブレーキペダルの踏み込み始めと、車両の停止(すなわち、車速「0」)とに対応して、最低でも2つの変化点が現れ、また、ブレーキペダルの踏み込み方に応じてこの変化点におけるジャークが取り得る値が変化する。そのため、一連の推移における、変化点の出現ポイントと、その変化点の大きさ(絶対値)とに着目することにより、停止操作の傾向を有効に推定することができる。また、その変化点の大きさ(絶対値)から、ドライバが停止を意識してブレーキ操作を行っていたか否かを推定することができ、ドライバが今回の停止について実際より甘く見ていたのか、厳しく見ていたのかを推定することができる。このジャークの一連の推移から、ドライバが停止を意識しているのか、或いは、前車など周囲環境に合わせているだけなのかを推定することができる。
また、処理対象とするジャークの推移を、ブレーキ開始から停止までとすることで、ドライバの減速停止という一貫したブレーキ操作を抽出することができる。また、本実施形態では、完全に停止する減速動作に限定して停止操作の傾向を推定している。そのため、停止を前提としたブレーキ操作停止のみの傾向を推定することができ、外乱の影響が少ない状態でその傾向を推定することができる。
また、本実施形態によれば、このような変化点の大きさの判定を定量的に行うべく、2乗ジャークをベースに、ドライバによる停止操作の傾向を推定する。これにより、値の正負に拘わらず、その大きさの評価を単純化することができるとともに、ピークの傾向が顕著に表れるので、停止操作の傾向をより効果的に推定することができる。
なお、本実施形態では、ジャークの変化点の傾向を定量的に評価すべく、2乗値を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、2乗以外にも、ジャークのn乗値(n:偶数)を用いることにより、値の正負に拘わらず、変化点の大きさを評価することができる。また、変化点の大きさを絶対値ベースで判断するならば、2乗以外にも、m乗値(m:奇数)や倍数値を用いることもできる。
さらに、本実施形態によれば、停止操作中の2乗ジャークの一連の推移を、それぞれが異なる停止操作の傾向に対応して類型化した複数のパターンと比較し、該当するパターンに対応付けられた運転操作の傾向を、ドライバによる停止操作を傾向として推定している。そのため、類型化されたパターンの中から、停止操作の傾向を推定することにより、簡略的に停止操作の傾向を推定することが可能となる。
なお、本実施形態では、一例として、運転操作の傾向を7つのパターンに類型化したが、本発明はこれに限定されるものではなく、システムの設計者によって任意に選択することができる。例えば、より細かく停止操作の傾向を推定するのであれば、運転操作の傾向をより多くのパターンで類型化し、また、ラフに停止操作の傾向を推定するのであれば、運転操作の傾向を少ないパターンで類型化するといった如くである。
また、本実施形態では、停止操作評価部14が、推定された停止操作の傾向に基づいて、ドライバによる停止操作を評価し、この評価結果がドライバに報知される。これにより、その停止操作の評価をドライバに報知することができるので、ドライバに自己の運転操作の良否を認識させることができる。特に、本実施形態によれば、評価値によって停止操作の傾向を定量的に評価しているため、ドライバがその評価を容易に認識することができる。また、停止操作毎に、その傾向を推定しているので、ある期間内の総合的な評価ではわからなかった、今現在の停止操作の評価を行うことができる。
なお、本実施形態では、上述した5段階評価に、停止開始時から完全停止までの平均2乗ジャーク値を用いて、その評価を補正してもよい。具体的には、平均2乗ジャーク値を6で割り(平均2乗ジャーク値が6となることを通常状態と想定)、停止動作評価にかける(数式1参照)。
(数式1)
(2乗ジャーク値の停止動作内の総和÷停止動作時間)÷6×評価値
そして、数式1によって算出された値を四捨五入し、これを評価値として用いる。なお、この場合、便宜上、その値が1以下となるものは、評価値を1とし、5以上となるものは評価値を5とする。この数式1は、2乗ジャーク値のピークが大きい程、急激なブレーキ操作を行う傾向にあるとの観点から、停止操作中の2乗ジャーク値の総和が大きいほど、評価を下げるような補正機能を担っている。この方法を用いることにより、ドライバが加速度をどのくらい急激に変化させているかを考慮することができるので、より効果的に停止操作を推定することができる。
(2乗ジャーク値の停止動作内の総和÷停止動作時間)÷6×評価値
そして、数式1によって算出された値を四捨五入し、これを評価値として用いる。なお、この場合、便宜上、その値が1以下となるものは、評価値を1とし、5以上となるものは評価値を5とする。この数式1は、2乗ジャーク値のピークが大きい程、急激なブレーキ操作を行う傾向にあるとの観点から、停止操作中の2乗ジャーク値の総和が大きいほど、評価を下げるような補正機能を担っている。この方法を用いることにより、ドライバが加速度をどのくらい急激に変化させているかを考慮することができるので、より効果的に停止操作を推定することができる。
つぎに、第2の実施形態に係る運転傾向推定装置1について説明する。第2の実施形態に係る運転傾向推定装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、停止操作の傾向を推定するのみならず、停止操作に対する改善点を、停止操作の評価として用いる点であるなお、基本的なシステム構成、および、その動作については、第1の実施形態のそれと同じであるため、以下、相違点についてのみ説明する。
図5を参照して説明したように、ステップ7において停止操作の傾向に応じたパターンが判定されると、ステップ8において、停止操作評価部14は、ドライバに対する報知内容を決定する。この第2の実施形態では、停止操作評価部14は、判定されたパターンから、該当するパターンに関連付けられた改善点を、ドライバによる停止操作の評価と決定する。そこで、上述した1〜7のパターンは、個々の停止操作の傾向に応じて、停止操作の改善点がそれぞれ関連付けられている。
具体的には、図4(a)に示されるパターン1は、停止操作の傾向として、減速の開始と終わりを意識し、その通りに停止操作を行っていることが挙げられる。そこで、パターン1には、例えば、「停止位置を予測できており、その予測位置に上手く止まれています。」といった報知内容が関連付けられている。なお、パターン1は、ピーク値が高い場合(例えば、14以上)には、滑らかに止まれるように車間距離を広げるか、ブレーキを踏み始めるタイミングを早めるような報知を行ってもよい。
また、図4(b)に示す傾向を有するパターン2は、停止操作の傾向として、停止位置を意識しているが、停止位置予測が厳しくなっていることが挙げられる。そこで、パターン2と判定された場合には、この特徴を反映した改良点として、もう少しゆっくりとした停止操作を心がけるように報知する。例えば、このパターン2には、「上手く止まれていますが、若干ブレーキ開始が遅いか、ペダルを早く踏みすぎです。」といった報知内容が関連付けられている。
図4(c)に示す傾向を有するパターン3は、停止操作の傾向として、停止位置を意識しているが、停止位置の予測が甘くなっていることが挙げられる。そこで、パターン3と判定された場合には、この特徴を反映した改良点として、停止直前に多少の距離調整ができるように、速度を早めに落とすように報知する。例えば、このパターン3には「上手く止まれていますが、停止直前のブレーキを少し抜くことができるように、ブレーキの踏み始めを若干強めに踏んでくさい。」といった報知内容が関連付けられている。
図4(d)に示す傾向を有するパターン4は、停止操作の傾向として、停止位置を意識しておらず、まず最初にブレーキを強く踏み、距離を使って止まっていることが挙げられる。そこで、パターン4と判定された場合には、この特徴を反映した改良点として、停止動作内でブレーキの踏み方に偏りが大きく、停止動作全体で滑らかに止まることができるように報知する。例えば、このパターン4には、「ブレーキの踏み始めが強いです。停止位置を意識してブレーキを踏んで車が止まるまでの間で滑らかに車が動くことを心がけてください。」といった報知内容が関連付けられている。
図4(e)に示す傾向を有するパターン5は、停止操作の傾向として、停止位置を意識しておらず、最後に強くブレーキペダルを踏み込んでいることが挙げられる。そこで、パターン5と判定された場合には、この特徴を反映した改良点として、停止直前では距離調整ができるように事前にブレーキを強くかけ、停止直前はゆっくり止まるように報知する。例えば、このパターン5には、「ブレーキの踏み始めが弱く、停止直前が強くなっています。停止位置を意識して、滑らかに止まれるように心がけてください。車間距離が近いかもしれません。」といった報知内容が関連付けられている。
図4(f)に示す傾向を有するパターン6は、停止操作の傾向として、速度が低いか、長い距離を使って止まっていることが挙げられる。このパターン6は、ジャーク値が非常に小さく、評価をすることが出来ないため、この場合には、特に、報知を行わない。あるいは、その報知内容として、「評価不能」を関連付けておいてもよい。
図4(g)に示す傾向を有するパターン7は、停止操作の傾向として、停止操作が一貫しておらず、停止を意識せず先行車任せの可能性が挙げられる。そこで、パターン7と判定された場合には、この特徴を反映した改良点として、停止位置を意識してブレーキを何度も踏みましたりしないような停止動作を心がけるように報知する。例えば、このパターン7には、「停止までの停止操作を、何回も踏みましたり緩めたりをしないよう一貫した操作を心がけてください。車間距離が近く、前車の動きに影響されすぎているのかもしれません。」といった報知内容が関連付けられている。
このステップ8において、車両情報処理部13は、判定されたパターンに基づいて、それに対応する報知内容を決定する。そして、続くステップ9において、判定されたパターンに応じた改良点を報知装置40に対して出力し、一連の処理を終了する。
このように、第2の実施形態によれば、停止操作評価部14が、推定された停止操作の傾向に基づいて、その改善点を停止操作の評価としている。これにより、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、停止動作期間内でのドライバの停止操作の傾向に基づいて、その操作に対応した改善点を指南することができる。そのため、ドライバに自己の運転操作の改善点をドライバへ報知することができるため、ドライバも停止動作の改良点について自覚することができる。
1 運転傾向推定装置
10 推定ユニット
11 車両情報取得部
12 ドライバ操作取得部
13 車両情報処理部
14 停止操作評価部
20 車速センサ
30 ブレーキセンサ
40 報知装置
10 推定ユニット
11 車両情報取得部
12 ドライバ操作取得部
13 車両情報処理部
14 停止操作評価部
20 車速センサ
30 ブレーキセンサ
40 報知装置
Claims (10)
- 自車両の車速を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された車速を時系列的に取得し、当該車速の2階微分値であるジャークを算出する車両情報取得手段と、
ドライバによるブレーキペダルの操作に応じたブレーキ信号を取得することにより、前記ブレーキペダルの操作の有無を判定するドライバ操作取得手段と、
前記ドライバ操作取得手段によってブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、当該ブレーキペダルの操作が継続されて前記自車両が停止するタイミングまでの停止操作中のジャークの一連の推移に基づいて、ドライバによる停止操作の傾向を推定する処理手段と
を有することを特徴とする運転傾向推定装置。 - 前記処理手段は、前記車両情報取得手段によって算出されたジャークの2乗値を算出するとともに、前記停止操作中のジャークの2乗値の一連の推移に基づいて、前記ドライバによる停止操作の傾向を推定することを特徴とする請求項1に記載された運転傾向推定装置。
- 前記処理手段は、前記停止操作中のジャークの2乗値の一連の推移を、それぞれが異なる停止操作の傾向に対応してジャークの2乗値の一連の推移を類型化した複数のパターンと比較し、該当するパターンに対応した運転操作の傾向を、前記ドライバによる停止操作の傾向として推定することを特徴とする請求項2に記載された運転傾向推定装置。
- 前記複数のパターンは、前記停止操作中のジャークの2乗値の一連の推移において、当該2乗値のピークの出現ポイントと、当該ピークの大きさとに基づいて類型化されていることを特徴とする請求項3に記載された運転傾向推定装置。
- 前記処理手段によって推定された停止操作の傾向に基づいて、前記ドライバによる停止操作を評価する評価手段と、
前記評価手段による評価結果をドライバに報知する報知手段と
をさらに有することを特徴とする請求項3または4に記載された運転傾向推定装置。 - 前記複数のパターンは、個々に対応付けられる停止操作の傾向に応じて、当該停止操作を評価する評価値がそれぞれ関連付けられており、
前記評価手段は、該当するパターンに関連付けられた評価値を、前記ドライバによる停止操作の評価とすることを特徴とする請求項5に記載された運転傾向推定装置。 - 前記評価手段は、前記停止操作中のジャークの2乗値の総和が大きいほど、評価を下げるように前記評価値の補正を行うことを特徴とする請求項6に記載された運転傾向推定装置。
- 前記複数のパターンは、個々に対応付けられる停止操作の傾向に応じて、当該停止操作の改善点がそれぞれ関連付けられており、
前記評価手段は、該当するパターンに関連付けられた改善点を、前記ドライバによる停止操作の評価とすることを特徴とする請求項6に記載された運転傾向推定装置。 - ドライバによってブレーキペダルの操作が開始されてから、当該ブレーキペダルの操作が継続されて自車両が停止するまでの停止操作中において、自車両の車速の2階微分値であるジャークの一連の推移に基づいて、ドライバによる停止操作の傾向を推定することを特徴とする運転傾向推定装置。
- 自車両の車速を時系列的に取得し、当該車速の2階微分値であるジャークを算出する第1のステップと、
ドライバによるブレーキペダルの操作の有無を判定する第2のステップと、
前記ブレーキペダルの操作ありと判定されたタイミングから、当該ブレーキペダルの操作が継続されて前記自車両が停止するまでの停止操作中のジャークの一連の推移に基づいて、前記ドライバによる停止操作の傾向を推定する第3のステップと
を有することを特徴とする運転傾向推定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005047638A JP2006232033A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 運転傾向推定装置および運転傾向推定方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=37040164
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-02-23 JP JP2005047638A patent/JP2006232033A/ja active Pending
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