JP2006216593A - リジッドフレックス多層配線板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 積層の際に樹脂又は接着剤の染み出しによるスリットの埋まりが無く、したがって、リジッド配線板のフレキシブル部の除去が容易になり、しかも、樹脂や接着剤がフレキシブル部を覆う虞がないリジッドフレックス多層配線板の製造方法を提供する。
【解決手段】 リジッド配線板44、45それぞれのフレキシブル部とリジッド部との境界にスリット46、46を形成し、次いで、リジッド配線板44、45によりフレキシブル配線板42を挟持・押圧して仮接着させ、次いで、スリット46、46に離型剤53を充填し、その後、リジッド配線板44、45それぞれのフレキシブル部に対応する領域を除去することを特徴とする。
【選択図】 図8
【解決手段】 リジッド配線板44、45それぞれのフレキシブル部とリジッド部との境界にスリット46、46を形成し、次いで、リジッド配線板44、45によりフレキシブル配線板42を挟持・押圧して仮接着させ、次いで、スリット46、46に離型剤53を充填し、その後、リジッド配線板44、45それぞれのフレキシブル部に対応する領域を除去することを特徴とする。
【選択図】 図8
Description
本発明は、各種電子機器の回路部品を作製する際に用いて好適なリジッドフレックス多層配線板の製造方法に関するものである。
近年、電子機器の小型化、薄型化、軽量化、低コスト化が進むとともに、それに用いられるプリント配線板に対しても、さらなる小型化、薄型化、軽量化、低コスト化の要求が高まってきている。
従来では、電子機器に実装される電子部品やプリント配線板自体の設計上、製造上の制約等から、プリント配線板の大幅な小型化は困難であった。
そこで、これらの制約等を取り払う手段として、リジッドフレックス多層配線板が提案され、実用に供されている。
従来では、電子機器に実装される電子部品やプリント配線板自体の設計上、製造上の制約等から、プリント配線板の大幅な小型化は困難であった。
そこで、これらの制約等を取り払う手段として、リジッドフレックス多層配線板が提案され、実用に供されている。
このリジッドフレックス多層配線板は、フレキシブル配線板を一対のリジッド配線板により挟持し、これらのリジッド配線板それぞれの一部を取り除くことによりフレキシブル配線板の一部を露出させてフレキシブル部とするとともに、このフレキシブル配線板のリジッド配線板により挟持された部分をリジッド部とし、これらフレキシブル配線板およびリジッド配線板に形成されたスルーホールを介してフレキシブル配線板の配線とリジッド配線板の配線を電気的に接続したもので、電子機器を小型化する際に非常に有効なものである。
さらに、このリジッドフレックス多層配線板をベースとし、この多層配線板の両面もしくは片面に、絶縁樹脂フィルム上に銅箔からなる配線パターンが形成された絶縁樹脂付き銅箔(以下、RCCと略記する)を貼り合わせるか、あるいは絶縁樹脂フィルムを貼り合わせた後、この絶縁樹脂フィルム上に銅メッキを施し、この銅メッキ層をパターニングする等、いわゆるビルドアップ層を形成することにより、さらなるプリント回路の多層化、高密度化を実現することができる。
この製造プロセスにおいては、フレキシブル部の上部のリジッド配線板およびビルドアップ層を予め金型加工、ルーター加工、あるいはレーザ加工により除去し、その後、熱プレスにより積層する方法、または、フレキシブル部とリジッド部との境界領域に一対のスリットを互いに平行に形成したリジッド配線板を2枚作製し、これらのリジッド配線板によりフレキシブル配線板を挟持し、熱プレスにより積層した後、これらのスリットによりリジッド配線板のフレキシブル部を金型等で取り除く方法が用いられている。
特開2004−200260号公報
特開2003−198133号公報
この製造プロセスにおいては、フレキシブル部の上部のリジッド配線板およびビルドアップ層を予め金型加工、ルーター加工、あるいはレーザ加工により除去し、その後、熱プレスにより積層する方法、または、フレキシブル部とリジッド部との境界領域に一対のスリットを互いに平行に形成したリジッド配線板を2枚作製し、これらのリジッド配線板によりフレキシブル配線板を挟持し、熱プレスにより積層した後、これらのスリットによりリジッド配線板のフレキシブル部を金型等で取り除く方法が用いられている。
ところで、従来のリジッドフレックス多層配線板では、リジッド配線板、ビルドアップ層の積層を熱プレスにより行っているために、リジッド配線板とフレキシブル配線板を接着する接着剤やビルドアップ層に用いられる樹脂が熱プレスの際に流動化し、フレキシブル部上に染み出したり、スリット部を埋めるように染み出したりするという問題点があった。
このように染み出した接着剤や樹脂は、フレキシブル部の屈曲性の低下や、作業性の悪化等の問題を招くこととなる。
このように染み出した接着剤や樹脂は、フレキシブル部の屈曲性の低下や、作業性の悪化等の問題を招くこととなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、積層の際に樹脂又は接着剤の染み出しによるスリットの埋まりが無く、したがって、リジッド配線板のフレキシブル部の除去が容易になり、しかも、樹脂や接着剤がフレキシブル部を覆う虞がないリジッドフレックス多層配線板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次の様なリジッドフレックス多層配線板の製造方法を提供した。
すなわち、本発明の請求項1に係るリジッドフレックス多層配線板の製造方法は、フレキシブル配線板を一対のリジッド配線板により挟持し、この一対のリジッド配線板それぞれの一部を選択除去して前記フレキシブル配線板の一部領域の両面を露出し、この露出した領域をフレキシブル部とするとともに、これらリジッド配線板により挟持された領域をリジッド部としてなるリジッドフレックス多層配線板の製造方法であって、前記一対のリジッド配線板それぞれのフレキシブル部とリジッド部との境界領域に少なくとも1対のスリットを形成する工程と、前記一対のリジッド配線板により前記フレキシブル配線板を挟持し仮接着した後、前記スリットに離型性材料を充填し、熱プレスを行う工程と、前記一対のリジッド配線板それぞれの前記フレキシブル部に対応する領域を除去する工程とを有することを特徴とする。
すなわち、本発明の請求項1に係るリジッドフレックス多層配線板の製造方法は、フレキシブル配線板を一対のリジッド配線板により挟持し、この一対のリジッド配線板それぞれの一部を選択除去して前記フレキシブル配線板の一部領域の両面を露出し、この露出した領域をフレキシブル部とするとともに、これらリジッド配線板により挟持された領域をリジッド部としてなるリジッドフレックス多層配線板の製造方法であって、前記一対のリジッド配線板それぞれのフレキシブル部とリジッド部との境界領域に少なくとも1対のスリットを形成する工程と、前記一対のリジッド配線板により前記フレキシブル配線板を挟持し仮接着した後、前記スリットに離型性材料を充填し、熱プレスを行う工程と、前記一対のリジッド配線板それぞれの前記フレキシブル部に対応する領域を除去する工程とを有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係るリジッドフレックス多層配線板の製造方法は、請求項1に係るリジッドフレックス多層配線板の製造方法において、前記フレキシブル配線板を挟持した後に、前記一対のリジッド配線板の少なくとも一方の表面に、基材の表面に配線が形成された配線層を形成し、前記配線層には、前記リジッド配線板のそれぞれのスリットに対応する位置に該スリットと略同形状のスリットが形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係るリジッドフレックス多層配線板の製造方法によれば、一対のリジッド配線板それぞれのフレキシブル部とリジッド部との境界領域に少なくとも1対のスリットを形成する工程と、前記一対のリジッド配線板により前記フレキシブル配線板を挟持し仮接着した後、前記スリットに離型性材料を充填し、熱プレスを行う工程と、前記一対のリジッド配線板それぞれの前記フレキシブル部に対応する領域を除去する工程とを有するので、積層の際に樹脂又は接着剤の染み出しによるスリットの埋まりが無く、したがって、リジッド配線板のフレキシブル部の除去が容易になり、しかも、樹脂や接着剤がフレキシブル部を覆う虞がないリジッドフレックス多層配線板を、容易かつ低コストにて作製することができる。
本発明のリジッドフレックス多層配線板の製造方法の一実施の形態について説明する。なお、この実施の形態は、本発明の趣旨をより理解し易いように具体的に説明したものであり、本発明は、この実施の形態に限定されない。
図1は本発明の一実施の形態に係るリジッドフレックス多層配線板の製造方法により作製されたリジッドフレックス多層配線板を示す断面図であり、図において、1はフレキシブル配線板、2、3はフレキシブル配線板1を両面から挟持し接着するリジッド配線板、4はフレキシブル配線板1とリジッド配線板2を接着固定する接着剤層、5はフレキシブル配線板1とリジッド配線板3を接着固定する接着剤層、6はリジッド配線板2の下面側に形成されたビルトアップ層、7はリジッド配線板3の上面側に形成されたビルトアップ層である。
このリジッドフレックス多層配線板は、フレキシブル配線板1の一部の領域(図中、中央部)の両面が露出したフレキシブル部11と、このフレキシブル配線板1の前記一部を除く領域(図中、周縁部)がリジッド配線板2、3により両面から挟持され接着されることで外部から遮蔽されたリジッド部12とにより構成されている。
リジッド配線板2、3は、図2(a)に示す矩形状のリジッド基板13から得られるもので、このリジッド基板13の表面の金型で打ち抜く部分14のフレキシブル領域15とリジッド領域16との境界には、スリット17、17が形成されている。
このリジッドフレックス多層配線板は、図2(b)に示す略工型のフレキシブル配線板1の両面に、リジッド基板13、13を接着剤を介して仮接着し、スリット17、17に離型性材料を充填した後、金型を用いて打ち抜き加工を施し、両側のリジッド領域16、16以外の部分を除去することにより得られたものである。
このリジッドフレックス多層配線板は、図2(b)に示す略工型のフレキシブル配線板1の両面に、リジッド基板13、13を接着剤を介して仮接着し、スリット17、17に離型性材料を充填した後、金型を用いて打ち抜き加工を施し、両側のリジッド領域16、16以外の部分を除去することにより得られたものである。
フレキシブル配線板1は、例えば、ポリイミド系樹脂を主成分とし厚みが10〜50μm程度のフレキシブル基板21の所定位置にNC加工によりスルーホール22、23が形成され、これらのスルーホール22、23内には銅メッキ層が形成されている。
このポリイミド系樹脂としては、非熱可塑性ポリイミドからなるポリイミド単体フィルムが好適に用いられる。
このポリイミド系樹脂としては、非熱可塑性ポリイミドからなるポリイミド単体フィルムが好適に用いられる。
このフレキシブル基板21の一方の面21aには、銅メッキ層をウエットエッチングによりパターニングしてなる銅配線層24が形成され、この銅配線層24を覆う様にポリイミド系樹脂を主成分とするフィルムカバーレイ25が形成されている。
このフレキシブル基板21の他方の面21bにも、銅配線層24およびフィルムカバーレイ25が形成されている。
このフレキシブル基板21の他方の面21bにも、銅配線層24およびフィルムカバーレイ25が形成されている。
リジッド配線板2は、例えば、ガラス布にエポキシ樹脂を含浸したガラスエポキシ基板からなるリジッド基板31の所定位置にNC加工によりスルーホール22が形成され、このスルーホール22内には銅メッキ層が形成されている。
このリジッド基板31の一方の面には、銅メッキ層をウエットエッチングによりパターニングしてなる銅配線層32が形成され、他方の面にも、銅メッキ層をウエットエッチングによりパターニングしてなる銅配線層33が形成されている。これらの銅配線層32、33の配線パターンは、フレキシブル基板21および後述するビルトアップ層6、7それぞれの配線パターンにより決定される。
リジッド配線板3も、リジッド配線板2と同様の構造である。
このリジッド基板31の一方の面には、銅メッキ層をウエットエッチングによりパターニングしてなる銅配線層32が形成され、他方の面にも、銅メッキ層をウエットエッチングによりパターニングしてなる銅配線層33が形成されている。これらの銅配線層32、33の配線パターンは、フレキシブル基板21および後述するビルトアップ層6、7それぞれの配線パターンにより決定される。
リジッド配線板3も、リジッド配線板2と同様の構造である。
接着剤層4、5は、フレキシブル配線板1とリジッド配線板2、3を接着固定することができるものであればよく、例えば、熱可塑性ポリイミド樹脂を主成分とする接着剤が好適に用いられる。
ビルトアップ層6は、リジッド配線板2の上面に形成されたポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂付き銅箔であり、複数層からなる絶縁性樹脂35の内部にはパターニングされた複数層からなる配線層36が形成され、最外層には所定形状にパターニングされて配線層36と電気的に接続される配線37が形成されている。
ビルトアップ層7も、ビルトアップ層6と同様の構造である。
ビルトアップ層6は、リジッド配線板2の上面に形成されたポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂付き銅箔であり、複数層からなる絶縁性樹脂35の内部にはパターニングされた複数層からなる配線層36が形成され、最外層には所定形状にパターニングされて配線層36と電気的に接続される配線37が形成されている。
ビルトアップ層7も、ビルトアップ層6と同様の構造である。
次に、このリジッドフレックス多層配線板の製造方法について、図3に基づき説明する。
まず、図3(a)に示すように、ポリイミド系樹脂42aの両側に銅箔42bが形成され厚みが10〜50μm程度の両面銅貼積層板からなるフレキシブル基板21を用意し、次いで、図3(b)に示すように、このフレキシブル基板21の所定位置にNC加工にてスルーホール23を形成する。次いで、図3(c)に示すように、このフレキシブル基板21に銅メッキを施し、フレキシブル基板21の両面およびスルーホール23内に銅メッキ層41を形成する。次いで、図3(d)に示すように、フレキシブル基板21の両面の銅メッキ層41をウエットエッチングによりパターニングし、フレキシブル基板21の両面およびスルーホール23内に所定形状の銅配線層24を形成する。次いで、図3(e)に示すように、フレキシブル基板21の両面の銅配線層24を覆う様に、ポリイミド系樹脂を主成分とするフィルムカバーレイ25を形成し、フレキシブル配線板42とする。
まず、図3(a)に示すように、ポリイミド系樹脂42aの両側に銅箔42bが形成され厚みが10〜50μm程度の両面銅貼積層板からなるフレキシブル基板21を用意し、次いで、図3(b)に示すように、このフレキシブル基板21の所定位置にNC加工にてスルーホール23を形成する。次いで、図3(c)に示すように、このフレキシブル基板21に銅メッキを施し、フレキシブル基板21の両面およびスルーホール23内に銅メッキ層41を形成する。次いで、図3(d)に示すように、フレキシブル基板21の両面の銅メッキ層41をウエットエッチングによりパターニングし、フレキシブル基板21の両面およびスルーホール23内に所定形状の銅配線層24を形成する。次いで、図3(e)に示すように、フレキシブル基板21の両面の銅配線層24を覆う様に、ポリイミド系樹脂を主成分とするフィルムカバーレイ25を形成し、フレキシブル配線板42とする。
一方、図4(a)に示すように、ガラス布にエポキシ樹脂を含浸したガラスエポキシ基板からなるリジッド基板31を2枚用意し、1つのリジッド基板31の両面に銅メッキを施し、銅メッキ層43、43を形成する。次いで、図4(b)に示すように、リジッド基板31の上面の銅メッキ層43をウエットエッチングによりパターニングして銅配線層32とする。次いで、図4(c)に示すように、リジッド基板31のフレキシブル領域とリジッド領域との境界に、スリット46を形成する。このスリット46の幅は、後工程にて離型剤(離型性材料)を充填する必要上、1〜3mmが好ましい。
他のリジッド基板31も同様に、その両面に銅メッキを施して銅メッキ層43、43を形成し、上面の銅メッキ層43をウエットエッチングによりパターニングして銅配線層32とし、リジッド基板31のフレキシブル領域とリジッド領域との境界に、スリット46を形成し、図4(d)に示すリジッド配線板45とする。
次いで、図5(a)に示すように、フレキシブル配線板42の両面のフィルムカバーレイ25上に接着剤シート51をそれぞれ貼り付ける。これらの接着剤シート51、51各々のフレキシブル部11に対応する領域には、打ち抜き等の機械的加工により、このフレキシブル部11となる部分のみが開口52とされている。
この接着剤シート51は、キュア(熱処理)時のフロー量(流れ量)が適度の範囲であることが好ましい。その理由は、フロー量が小さすぎると、配線回路における凹凸を埋めることができず、積層ボイドが生じる虞があるからであり、また、フロー量が大きすぎると、境界部分での接着剤のしみ出しを制御することができないからである。
次いで、図5(b)に示すように、フレキシブル配線板42の上面にリジッド配線板45を、このフレキシブル配線板42の下面にリジッド配線板44を、リジッド配線板44、45各々のパターニングされた銅配線層がフレキシブル配線板42に対向するように、それぞれ配置し、これらリジッド配線板45、フレキシブル配線板42およびリジッド配線板44をその積層方向(図中上下方向)から押圧し、これらを仮接着させる。
次いで、図6(a)に示すように、スクリーン印刷法によりスリット46に、例えば、RTVゴム等のシリコン樹脂等を主成分とするゲル状の離型剤(離型性材料)53を充填する。この離型剤53は、接着剤シート51の開口52の側壁を覆ってフィルムカバーレイ25にまで達していることが好ましい。
次いで、これらリジッド配線板45、フレキシブル配線板42およびリジッド配線板44全体を接着剤シート51の硬化点以上の温度にてキュアし、接着剤シート51、51を硬化させる。接着剤シート51、51は硬化したことにより接着剤層4、5となる。
次いで、これらリジッド配線板45、フレキシブル配線板42およびリジッド配線板44全体を接着剤シート51の硬化点以上の温度にてキュアし、接着剤シート51、51を硬化させる。接着剤シート51、51は硬化したことにより接着剤層4、5となる。
この場合、接着剤シート51、51によりリジッド配線板45、フレキシブル配線板42およびリジッド配線板44を仮接着した後に、離型剤53を充填するので、キュア後に接着剤シート51、51から接着剤がしみ出してスリット46、46、…内に入り込むのを防止することができる。
次いで、図6(b)に示すように、NC加工により、リジッド配線板45、フレキシブル配線板42およびリジッド配線板44を貫通するスルーホール22を形成し、このスルーホール22内に銅メッキを施し、スルーホール22内面に銅メッキ層を形成する。
次いで、リジッド配線板44、45それぞれの銅メッキ層43、43をウエットエッチングによりパターニングし、銅配線層33とする。同時に、銅メッキ層43、43それぞれのフレキシブル部11に対応する領域を残しておき、離型剤53、53の支持体61とする。
次いで、リジッド配線板44、45それぞれの銅メッキ層43、43をウエットエッチングによりパターニングし、銅配線層33とする。同時に、銅メッキ層43、43それぞれのフレキシブル部11に対応する領域を残しておき、離型剤53、53の支持体61とする。
次いで、図6(c)に示すように、ビルトアップ層となる絶縁性樹脂62の表面に銅箔63が形成された絶縁性樹脂付き銅箔64を複数個用意する。この絶縁性樹脂付き銅箔64のリジッド配線板45のスリット46、46に対応する位置には、スリット46、46と同一形状のスリット65、65が形成されている。
次いで、図6(d)に示すように、リジッド配線板45の上面に絶縁性樹脂付き銅箔64を、リジッド配線板44の下面に絶縁性樹脂付き銅箔64を、それぞれ対向配置し、これら絶縁性樹脂付き銅箔64、リジッド配線板45、フレキシブル配線板42、リジッド配線板44および絶縁性樹脂付き銅箔64をその積層方向(図中上下方向)から押圧し、これらを仮接着させる。
次いで、スクリーン印刷法によりスリット65、65に離型剤53を充填する。この離型剤53は、スリット46、46内の離型剤53と密着するようにする。
次いで、絶縁性樹脂62をキュアする。
次いで、スクリーン印刷法によりスリット65、65に離型剤53を充填する。この離型剤53は、スリット46、46内の離型剤53と密着するようにする。
次いで、絶縁性樹脂62をキュアする。
次いで,図7(a)に示すように、最外層の絶縁性樹脂付き銅箔64の銅箔63及び絶縁性樹脂62に、銅配線層31を露出する開口65を形成し、次いで、図7(b)に示すように、開口65内を含む銅箔63の全面に銅メッキを施し、銅メッキ層66とする。次いで、この銅メッキ層66をエッチングによりパターニングし、図8(a)に示す配線層36とする。
次いで、図8(b)に示すように、レーザ加工により配線層36の必要な箇所にビアホール72を形成し、次いで、過マンガン酸によるデスミアを行い、ビアホール72底部のスミアを除去した後、全面を覆う様に銅メッキ層を形成し、その後パターニングして配線層36と電気的に接続される配線37を形成する。
この絶縁性樹脂付き銅箔64の積層およびパターニングを繰り返し行うことにより、リジッド配線板44、45それぞれの上に必要な層数のビルトアップ層6、7を形成することができる。
この絶縁性樹脂付き銅箔64の積層およびパターニングを繰り返し行うことにより、リジッド配線板44、45それぞれの上に必要な層数のビルトアップ層6、7を形成することができる。
最後に、金型成型等により不要な銅箔63および離型剤53を取り除くことにより、図1に示すフレキシブル配線板1の両面が露出したフレキシブル部11と、フレキシブル配線板1の両面が外部から遮蔽されたリジッド部12とからなるリジッドフレックス多層配線板を得ることができる。
以上説明した様に、本実施形態のリジッドフレックス多層配線板によれば、フレキシブル配線板1の両面が露出したフレキシブル部11と、このフレキシブル配線板1がリジッド配線板2、3により両面から挟持され接着されることで外部から遮蔽されたリジッド部12とにより構成し、さらに、フレキシブル配線板1の両面に、リジッド基板13、13を接着剤を介して仮接着し、スリット17、17に離型性材料を充填した後、金型を用いて打ち抜き加工を施し、両側のリジッド領域16、16以外の部分を除去することにより得られたものであるので、リジッド配線板2、3のフレキシブル部11を容易かつ正確に除去することができ、しかも、これらのリジッド配線板2、3がフレキシブル部11を覆う虞が無い。
本実施形態のリジッドフレックス多層配線板の製造方法によれば、リジッド配線板44、45それぞれのフレキシブル部11とリジッド部12との境界領域にスリット46、46を形成し、これらスリット46、46に離型剤53を充填した後、リジッド配線板45、接着剤シート51、フレキシブル配線板42、接着剤シート51およびリジッド配線板44をキュアして一体化し、その後、離型剤53を取り除くので、積層の際に樹脂のしみだしによるスリットの埋まりが無く、したがって、リジッド配線板44、45のフレキシブル部11に対応する部分の除去が容易になり、しかも、リジッド部がフレキシブル部を覆う虞がないリジッドフレックス多層配線板を、容易かつ低コストにて作製することができる。
なお、本実施形態のリジッドフレックス多層配線板の製造方法では、ビルトアップ層として絶縁性樹脂付き銅箔64を用いたが、この絶縁性樹脂付き銅箔64の替わりに樹脂のみからなるビルトアップ層を用い、同様に積層した後、銅メッキ層をエッチングによりパターニングすることとしてもよい。
また、ゲル状の離型剤53の替わりに離型性のクッションラバーを用いても、同様の効果を奏することができる。
また、ゲル状の離型剤53の替わりに離型性のクッションラバーを用いても、同様の効果を奏することができる。
本発明のリジッドフレックス多層配線板およびその製造方法によれば、安価かつ容易にリジッドフレックス多層配線板を得ることのできるものであるから、リジッドフレックス多層配線板はもちろんのこと、片面フレキシブル基板、両面フレキシブル基板、多層構造フレキシブルプリント基板、多層リジッド−フレキシブル基板、フレキシブルテープ配線等に対しても適用可能であり、その効果は非常に大きなものである。
1…フレキシブル配線板、2、3…リジッド配線板、4、5…接着剤層、6、7…ビルトアップ層、11…フレキシブル部、12…リジッド部、13…スリット、21…フレキシブル基板、22、23…スルーホール、24…銅配線層、25…フィルムカバーレイ、31…リジッド基板、32、33…銅配線層、35…絶縁性樹脂、36…配線層、37…配線、41…銅メッキ層、42…フレキシブル配線板、43…銅メッキ層、44、45…リジッド配線板、46…スリット、51…接着剤シート、52…開口、53…離型剤、61、71…支持体、62…絶縁性樹脂、63…銅箔、64…絶縁性樹脂付き銅箔、72…ビアホール。
Claims (2)
- フレキシブル配線板を一対のリジッド配線板により挟持し、この一対のリジッド配線板それぞれの一部を選択除去して前記フレキシブル配線板の一部領域の両面を露出し、この露出した領域をフレキシブル部とするとともに、これらリジッド配線板により挟持された領域をリジッド部としてなるリジッドフレックス多層配線板の製造方法であって、
前記一対のリジッド配線板それぞれのフレキシブル部とリジッド部との境界領域に少なくとも1対のスリットを形成する工程と、
前記一対のリジッド配線板により前記フレキシブル配線板を挟持し仮接着した後、前記スリットに離型性材料を充填し、熱プレスを行う工程と、
前記一対のリジッド配線板それぞれの前記フレキシブル部に対応する領域を除去する工程とを有することを特徴とするリジッドフレックス多層配線板の製造方法。 - 前記フレキシブル配線板を挟持した後に、前記一対のリジッド配線板の少なくとも一方の表面に、基材の表面に配線が形成された配線層を形成し、
前記配線層には、前記リジッド配線板のそれぞれのスリットに対応する位置に該スリットと略同形状のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1記載のリジッドフレックス多層配線板の製造方法。
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