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JP2006202983A - 基板処理装置および処理室内洗浄方法 - Google Patents

基板処理装置および処理室内洗浄方法 Download PDF

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JP2006202983A
JP2006202983A JP2005013069A JP2005013069A JP2006202983A JP 2006202983 A JP2006202983 A JP 2006202983A JP 2005013069 A JP2005013069 A JP 2005013069A JP 2005013069 A JP2005013069 A JP 2005013069A JP 2006202983 A JP2006202983 A JP 2006202983A
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cleaning
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substrate
liquid
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JP2005013069A
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Kenji Fujii
健二 藤井
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】処理室内を洗浄するための洗浄水による基板汚染の問題を回避することができる、基板処理装置および処理室内洗浄方法を提供すること。
【解決手段】遮断板5を回転させながら、その遮断板5の上面に洗浄ノズルから洗浄液を供給することによって、遮断板5、処理室1の隔壁11の内面、移動ノズル4、アーム41およびアーム支持軸43などに付着している処理液が洗浄液で洗い流される。そして、その処理室1内の洗浄の後、ファンフィルタユニット2が制御されて、処理室1内へのクリーンエアの風量が小風量から予め定める大風量に増加される。これにより、処理室1内の雰囲気置換が促進されることによって、処理室1の隔壁11の内面や移動ノズル4、アーム41、アーム支持軸43および遮断板5などに付着している洗浄液が蒸発し、処理室1内が乾燥していく。
【選択図】 図1

Description

この発明は、処理液を用いて基板を処理するための基板処理装置、および、この基板処理装置に備えられる処理室内を洗浄する方法に関する。基板処理装置における処理の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等が含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板等の基板の表面に処理液による処理を施すために、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が用いられることがある。この枚葉式の基板処理装置では、隔壁によって区画される処理室内に、基板を水平に保持して回転させるスピンチャックが備えられていて、このスピンチャックによって基板が水平面内で回転される一方で、その基板の表面に処理液が供給されることにより、基板の表面に処理液による処理が施される。
このような基板処理装置では、基板から飛散して、処理室の隔壁の内面などに付着した処理液が乾燥して結晶化し、この処理液の結晶がパーティクルとなって基板汚染の原因となるおそれがある。そのため、洗浄水を噴出するハンドシャワーが設けられており、使用者(ユーザ)が、適当な時期を見計らって、隔壁に設けられているカバーを開け、そのハンドシャワーから噴出される洗浄液により、隔壁の内面などに付着した処理液を洗い流すようにしている。また、処理室に対して基板を搬入出するための開口付近での処理液の結晶化を防止するために、ハンドシャワーによる洗浄に代えて、洗浄水を噴射する洗浄ノズルを処理室内に設け、洗浄ノズルからの洗浄液によって、その開口付近に付着した処理液を洗い流すことが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−107000号公報
しかし、ハンドシャワーによる洗浄および洗浄ノズルによる洗浄のいずれの場合も、洗浄液を用いて処理室内を洗浄するため、洗浄後の処理室の隔壁などに付着した洗浄液が、基板上に落下して基板を汚染するおそれがある。
そこで、この発明の目的は、処理室内を洗浄するための洗浄水による基板汚染の問題を回避することができる、基板処理装置および処理室内洗浄方法を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、隔壁(11)によって区画され、基板(W)を収容して、その基板に対して処理液による処理を行うための処理室(1)と、この処理室内を洗浄液で洗浄するための洗浄手段(6,61)と、上記処理室内に風を送り込む送風手段(2;101)と、上記洗浄手段および上記送風手段を制御して、上記処理室内を洗浄し、その洗浄後に上記処理室内を乾燥させる洗浄乾燥処理を実行する制御手段(9)とを含むことを特徴とする基板処理装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この発明によれば、洗浄液による処理室内の洗浄後に、その洗浄後の処理室内に風が送り込まれて、処理室内が乾燥される。そのため、処理室の隔壁の内面や処理室内の各部材に洗浄液が付着したままにされることがないので、基板の処理時に、それらから基板上に洗浄液が落ちることによる基板汚染の問題を回避することができる。
請求項2記載の発明は、上記制御手段は、上記送風手段を制御して、上記処理室内の洗浄中は所定の風量で上記処理室内へ送風させ、上記処理室内を乾燥させるときには、上記処理室内への送風量を上記所定の風量よりも増加させることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
この発明によれば、処理室内を乾燥させるときに、処理室内への送風量が増加されることによって、処理室内の雰囲気置換を促進させることができ、処理室内を速やかに乾燥させることができる。
請求項3記載の発明は、上記送風手段は、上記処理室内に温風を送り込む温風送風手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置である。
この発明によれば、処理室内に温風を送り込むことができる。そのため、処理室内を乾燥させるときに、処理室内に温風を送り込むことによって、処理室内をより速やかに乾燥させることができる。
請求項4記載の発明は、上記洗浄液は、純水を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置である。
この発明によれば、処理室内を純水によって洗浄することができる。
請求項5記載の発明は、上記処理室内に設けられ、基板をほぼ水平に保持する基板保持手段(3)と、この基板保持手段の上方に設けられ、ほぼ鉛直な軸線を中心に回転する回転板(5)と、この回転板を昇降させるための昇降手段(57)とをさらに含み、上記洗浄手段は、上記回転板の上面に洗浄液を供給する洗浄ノズル(6)を備えており、上記制御手段は、上記処理室内の洗浄時に、上記洗浄手段を制御して、上記洗浄ノズルから上記回転板の上面に洗浄液を供給させつつ、上記昇降手段を制御して、上記回転板を昇降させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置である。
この発明によれば、回転板を回転させながら、その回転板の上面に洗浄ノズルから洗浄液を供給することによって、回転板の上面に付着している処理液を洗浄液で洗い流すことができる。また、回転板の上面に供給された洗浄液は、回転板の回転による遠心力を受けて、回転板の上面を伝って回転板の周縁に向けて流れて、その回転板の周縁から回転板の回転半径方向外方へ振り飛ばされるから、回転板の側方に配置されている部材や処理室の隔壁の内面に付着している処理液を洗い流すことができる。そのため、処理室内を洗浄するためのハンドシャワーを不要とすることができる。
ハンドシャワーによる処理室内の洗浄は、面倒であるうえ、次のような問題を有している。
1.作業者が薬液に触れるおそれがある。
2.カバーを開けた状態での作業となるため、洗浄水が処理室外に漏れるおそれがある。
処理室が複数備えられている場合、
3.各処理室を1つずつ洗浄すると、洗浄に長時間を要し、装置の稼働率が低下する。
4.各処理室を同時に洗浄するためには、作業者が複数人必要になる。
5.処理室が上下2段に設けられている場合、上段の処理室の洗浄作業が困難である。
ハンドシャワーを不要とすることができれば、これらの問題を回避することができる。
請求項6記載の発明は、上記処理室内に設けられ、水平面を有する部材(41)をさらに含み、上記制御手段は、上記処理室内の洗浄時に、上記昇降手段を制御して、上記回転板から飛散する洗浄液が上記水平面に供給される位置に上記回転板を一時的に停止させることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置である。
この発明によれば、水平面を有する部材に洗浄液を集中的に供給することができ、その部材(とくに水平面)に付着している処理液をきれいに洗い流すことができる。
請求項7記載の発明は、隔壁によって区画される処理室を備え、その処理室内に基板を収容して、その基板に対して処理液による処理を行う基板処理装置において、上記処理室内を洗浄する方法であって、この処理室内を洗浄液で洗浄するための洗浄工程と、この洗浄工程後に、上記処理室内に風を送り込んで、上記処理室内を乾燥させる乾燥工程とを含むことを特徴とする洗浄室内洗浄方法である。
この方法によれば、洗浄液による処理室内の洗浄後に、その洗浄後の処理室内に風が送り込まれて、処理室内が乾燥される。そのため、処理室の隔壁の内面や処理室内の各部材に洗浄液が付着したままにされることがないので、基板の処理時に、それらから基板上に洗浄液が落ちることによる基板汚染の問題を回避することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す概略断面図である。この基板処理装置は、基板の一例である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wに対して処理液による処理を施すためのものであり、隔壁11に囲まれた処理室1を備えている。ウエハWに対する処理は、たとえば、ウエハWにエッチング液を供給して、ウエハW上の不要な膜を除去するためのエッチング処理であってもよいし、レジストアッシング処理後のウエハWに付着しているポリマーを除去するためのポリマー除去処理であってもよい。
処理室1の天面には、処理室1内にクリーンエアを供給するためのファンフィルタユニット(FFU)2が設けられている。このファンフィルタユニット2は、ファンおよびフィルタを上下に積層した構成であり、ファンによる送風をフィルタで浄化して処理室1内に供給するようになっている。また、処理室1の底面には、処理室排気管12および処理室排液管13とが接続されている。処理室排気管12の下流端は、半導体装置の製造工場に設けられた排気用ユーティリティ配管などの排気設備に接続されており、処理室排気管12の途中部には、たとえば、ロータリアクチュエータなどの駆動力を用いて流量を調節可能な排気調節用ダンパ14が介装されている。
処理室1内には、ウエハWをほぼ水平に保持するとともに、その中心を通るほぼ鉛直な回転軸線まわりにウエハWを回転させるためのスピンチャック3と、このスピンチャック3に保持されたウエハWの上面(表面)に処理液を供給するための移動ノズル4とが配置されている。
スピンチャック3は、チャック回転駆動機構31によって回転される回転軸32の上端に固定されている。この回転軸32は、中空軸となっていて、回転軸32の内部には、裏面処理液バルブ33を介して処理液が供給される裏面処理液供給管34が挿通されている。裏面処理液供給管34は、スピンチャック3に保持されたウエハWに近接する位置まで延びており、その先端には、ウエハWの下面(裏面)中央に向けて処理液(リンス液)を吐出する裏面ノズル35が形成されている。
移動ノズル4は、スピンチャック1の上方に設けられたアーム41の先端に取り付けられている。この移動ノズル4には、ノズル処理液バルブ42を介して処理液が供給されるようになっている。
アーム41は、スピンチャック3の側方でほぼ鉛直に延びたアーム支持軸43に支持されており、このアーム支持軸43の下端部からほぼ水平に延びている。また、アーム支持軸43には、アーム駆動機構44が結合されており、このアーム駆動機構44の駆動力によって、アーム支持軸43を所定角度範囲内で回動させて、アーム41を所定角度範囲内で揺動させることができるようになっている。
スピンチャック3の上方には、ウエハWとほぼ同じ径を有する円板状の遮断板5が設けられている。遮断板5の上面には、スピンチャック3の回転軸32と共通の軸線に沿う回転軸51が固定されている。この回転軸51は中空に形成されていて、その内部には、ウエハWの上面に処理液(リンス液)を供給するための遮断板処理液ノズル52が挿通されている。遮断板処理液ノズル52には、遮断板処理液バルブ53を介して処理液が供給されるようになっている。また、回転軸51の内壁面と遮断板処理液ノズル52の外壁面との間は、ウエハWの中央に向けて不活性ガスとしての窒素ガスを供給するための窒素ガス流通路54を形成している。この窒素ガス流通路54には、窒素ガスバルブ55を介して窒素ガスが供給されるようになっている。
回転軸51は、ほぼ水平に延びて設けられたアーム56の先端付近から垂下した状態に取り付けられている。そして、このアーム56に関連して、遮断板5をスピンチャック3に保持されたウエハWの上面に近接した近接位置とスピンチャック3の上方に大きく退避した退避位置との間で昇降させるための遮断板昇降駆動機構57と、遮断板5をスピンチャック3によるウエハWの回転にほぼ同期させて回転させるための遮断板回転駆動機構58とが設けられている。
また、アーム56には、遮断板5の上面に洗浄液を供給するための2つの洗浄ノズル6,6が保持されている。この洗浄ノズル6には、洗浄液バルブ61を介して洗浄液が供給されるようになっている。また、洗浄ノズル6は、先端(洗浄液吐出口)が遮断板5の上面と回転軸51の外周面との境界部付近に位置するように斜め下方に延びている。これにより、洗浄ノズル6から吐出される洗浄液は、遮断板5の上面と回転軸51の外周面との境界部付近に供給される。なお、洗浄液としては、たとえば、純水、電解イオン水、炭酸水、還元水、有機溶剤、過酸化水素水、希塩酸等を例示することができる。
スピンチャック3は、処理カップ7内に収容されている。この処理カップ7の底部には、スピンチャック3の周囲を取り囲むように、ウエハWの処理に用いられた後の処理液を排液するための排液溝71が形成されており、さらに、この排液溝71を取り囲むように、ウエハWの処理のために用いられた後の処理液を回収するための回収溝72が形成されている。排液溝71と回収溝72とは、筒状の仕切壁73によって区画されている。また、排液溝71には、図外の排液処理設備へと処理液を導くためのカップ排液管74が接続され、回収溝72には、図外の回収処理設備へと処理液を導くための回収管75が接続されている。
処理カップ7の上方には、ウエハWからの処理液が外部に飛散することを防止するためのスプラッシュガード8が設けられている。このスプラッシュガード8は、ウエハWの回転軸線に対してほぼ回転対称な形状を有しており、上方部の内面は、ウエハWの回転軸線に対向するように開いた断面く字状の排液捕獲部81となっている。また、スプラッシュガード8の下方部には、ウエハWの回転半径方向外方に向かうに従って下方に向かう傾斜面の形態をなした回収液捕獲部82が形成されている。回収液捕獲部82の上端付近には、処理カップ7の仕切壁73を受け入れるための仕切壁収納溝83が形成されている。
スプラッシュガード8に関連して、たとえば、ボールねじ機構などを含むガード昇降駆動機構84が設けられている。ガード昇降駆動機構84は、スプラッシュガード8を、回収液捕獲部82がスピンチャック3に保持されたウエハWの端面に対向する回収位置と、排液捕獲部81がスピンチャック3に保持されたウエハWの端面に対向する排液位置との間で上下動させる。また、ガード昇降駆動機構84は、スピンチャック3に対するウエハWの搬入/搬出の際に、スプラッシュガード8を排液位置よりも下方の退避位置に退避させる。
ウエハWに対する処理時には、処理対象のウエハWが、図示しない搬送ロボットによって処理室1内に搬入されて、表面(デバイス形成面)を上方に向けた状態でスピンチャック3に保持される。ウエハWがスピンチャック3に保持されると、まず、スピンチャック3によるウエハWの回転が開始される。また、スプラッシュガード8が退避位置から回収位置まで上昇される。
なお、スピンチャック3へのウエハWの受け渡し時には、ウエハWの搬入を阻害しないように、遮断板5はスピンチャック3の上方に大きく離れた待避位置にある。
その後、移動ノズル4がウエハWの上方に移動されて、移動ノズル4からウエハWの上面への処理液の供給が開始される。移動ノズル4から処理液の供給が行われている間、アーム41が揺動されることによって、この移動ノズル4からの処理液の供給位置が、ウエハWの回転軸線に交差する円弧状軌跡に沿ってほぼ水平に移動される。これにより、ウエハWの上面に処理液がむらなく供給される。また、裏面ノズル35からウエハWの下面に処理液が供給される。ウエハWの上面および下面に供給される処理液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、それぞれ上面および下面を伝って流れ、ウエハWの側方へと飛散する。
このとき、ウエハWの側方へと飛散する処理液は、スプラッシュガード8の回収液捕獲部82に捕獲される。そして、この回収液捕獲部82を伝い、回収液捕獲部82の下端縁から処理カップ7の回収溝72へと落下する。こうして回収溝72に集められた処理液は、回収管75を介して回収され、以降の処理に再利用される。これにより、処理液を使い捨てる構成に比べて、処理液の消費量を格段に低減することができる。
ウエハWを予め定める時間にわたって処理液で処理した後は、移動ノズル4および裏面ノズル35からの処理液の吐出が停止される。そして、スプラッシュガード8が、回収位置から排液位置まで下降される。そして、移動ノズル4からリンス液が吐出され、リンス処理終了後、移動ノズル4はウエハWの上方から退避する。また、遮断板5が、スピンチャック3に保持されたウエハWの上面に近接する近接位置まで下降される。そして、遮断板5がウエハWと同方向に回転されつつ、ウエハWの上面および下面に向けて、それぞれ遮断板処理液ノズル52および裏面ノズル35からリンス液(たとえば、純水)が供給される。ウエハWの上面および下面に供給されるリンス液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、それぞれ上面および下面を伝って流れ、ウエハWの側方へと飛散する。これにより、ウエハWの上面および下面のほぼ全域にリンス液がむらなく行き渡り、ウエハWの上面および下面に付着した処理液を洗い流すためのリンス処理が行われる。
ウエハWから側方へと飛散するリンス処理液は、スプラッシュガード8の排液捕獲部81に捕獲された後、この排液捕獲部81を伝って、排液捕獲部81の下端縁から処理カップ7の排液溝71へと落下し、カップ排液管74を介して排液される。
こうしてリンス処理が終了すると、遮断板処理液ノズル52および裏面ノズル35からのリンス液の吐出が停止される。そして、スピンチャック3によるウエハWの回転速度が上げられて、ウエハWの表面に付着している液滴を遠心力で振り切って乾燥させる処理が行われる。この乾燥処理の際、遮断板5は、ウエハWと同じ方向にほぼ同速度で高速回転される。また、遮断板5の中心部の開口から、ウエハWと遮断板5との間の空間に窒素ガスが供給される。これにより、ウエハWと遮断板5との間の空間に窒素ガスの安定した気流が生じ、ウエハWの表面に処理液の跡などを残すことなく、ウエハWを良好に乾燥させることができる。
乾燥処理の終了後は、遮断板5が近接位置から退避位置に戻されるとともに、スピンチャック3によるウエハWの回転が停止される。また、スプラッシュガード8が排液位置から退避位置まで下降される。そして、図示しない搬送ロボットの働きによって、スピンチャック3に保持されている処理後のウエハWが搬出されていく。
このように、ウエハWの処理時には、ウエハWの側方に処理液が飛散して、スプラッシュガード8の内面に付着する。さらには、処理液がウエハWの表面で跳ね返ってミストとなり、この処理液のミストが処理室1の隔壁に付着する。こうして処理室1の隔壁などに付着した処理液が乾燥して結晶化すると、その処理液の結晶がパーティクルとなってウエハWを汚染するおそれがある。そこで、この基板処理装置では、所定枚数のウエハWに対して処理を行う度に、処理室1の隔壁などに付着した処理液を洗浄液で洗い流すための処理室内洗浄処理が行われる。
図2は、この基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。この基板処理装置はさらに、マイクロコンピュータを含む構成の制御装置9を備えている。
制御装置9には、チャック回転駆動機構31、アーム駆動機構44、遮断板昇降駆動機構57、遮断板回転駆動機構58、ガード昇降駆動機構84、裏面処理液バルブ33、ノズル処理液バルブ42、遮断板処理液バルブ53、窒素ガスバルブ55、洗浄液バルブ61、ファンフィルタユニット2および排気調節用ダンパ14などが制御対象として接続されている。
制御装置9は、チャック回転駆動機構31、アーム駆動機構44、遮断板昇降駆動機構57、遮断板回転駆動機構58、ガード昇降駆動機構84およびファンフィルタユニット2の動作を制御し、また、裏面処理液バルブ33、ノズル処理液バルブ42、遮断板処理液バルブ53、窒素ガスバルブ55、洗浄液バルブ61の開閉を制御する。さらに、排気調節用ダンパ14の開度を制御する。
図3は、処理室内洗浄処理の流れを示すフローチャートである。この処理室内洗浄処理が開始されると、まず、洗浄液バルブ61が開かれて(ステップS1)、洗浄ノズル6から遮断板5の上面に洗浄液が供給される。そして、洗浄ノズル6から遮断板5の上面に処理液が供給されている間、遮断板回転駆動機構58が制御されて、遮断板5が回転されるとともに、遮断板昇降駆動機構57が制御されて、遮断板5が退避位置と近接位置との間で繰り返し昇降される(ステップS2)。
洗浄ノズル6から吐出される洗浄液は、遮断板5の上面と回転軸51の外周面との境界部付近に供給され、遮断板5の回転に伴って受ける遠心力により、その遮断板5の上面と回転軸51の外周面との境界部付近から遮断板5の回転半径方向外方側へと導かれる。これにより、遮断板5の上面のほぼ全域に洗浄液をむらなく行き渡らせることができ、遮断板5の上面に付着している処理液を洗浄液で洗い流すことができる。
また、遮断板5の上面を回転半径方向外方側へ向けて流れる洗浄液は、遮断板5の周縁から振り切られて側方に飛散する。遮断板5がスプラッシュガード8の上方に位置しているときには、その遮断板5から側方へと飛散する洗浄液が、処理室1の隔壁11の内面や移動ノズル4、アーム41およびアーム支持軸43などにかかる。処理室1の隔壁11の内面にかかった洗浄液は、その隔壁11を伝って流下し、このとき、隔壁11の内面に付着している処理液が洗浄液によって洗い流される。また、移動ノズル4、アーム41およびアーム支持軸43にかかった洗浄液は、それらの部材に付着している処理液を洗い流す。こうして処理液を洗い流した洗浄液は、処理室排液管13を介して排液されるようになっている。
このとき、スプラッシュガード8は回収位置に上昇されており、遮断板5がスプラッシュガード8内に位置しているときには、遮断板5の周縁から振り切られて側方に飛散する洗浄液が、スプラッシュガード8の内面にかかり、スプラッシュガード8の内面に付着している処理液を洗い流す。スプラッシュガード8から処理液を洗い流した洗浄液は、処理カップ7の回収管75を介して排液される。このとき、回収管75からの排液は、処理液を再利用するための回収設備へは回収されず、回収管75の途中で分岐接続された配管(図示せず)を通して廃棄される。
また、洗浄ノズル6から遮断板5の上面に処理液が供給されている間、ファンフィルタユニット2から処理室1内にクリーンエアが予め定める小風量で供給されるとともに、排気調節用ダンパ14の開度がその小風量に応じた開度に制御される。これにより、処理室1内には、クリーンエアの比較的弱いダウンフローが形成される。
洗浄ノズル6からの洗浄液の吐出が予め定める洗浄時間にわたって行われると(ステップS3のYES)、洗浄液バルブ61が閉じられる(ステップS4)。そして、遮断板回転駆動機構58が制御されて、遮断板5が退避位置に移動された後、ファンフィルタユニット2が制御されて、処理室1内へのクリーンエアの風量が小風量から予め定める大風量に増加される(ステップS5)。また、クリーンエアの風量増加に伴って、排気調節用ダンパ14が制御されて、その開度が大風量に応じた開度に上げられる(ステップS6)。これにより、処理室1内には、クリーンエアの比較的強いダウンフローが形成され、処理室1内の雰囲気置換が促進されることによって、処理室1の隔壁11の内面や移動ノズル4、アーム41、アーム支持軸43および遮断板5などに付着している洗浄液が蒸発し、処理室1内が乾燥していく。
そして、大風量でのクリーンエアの供給が所定の乾燥時間にわたって行われると(ステップS7のYES)、ファンフィルタユニット2が制御されて、処理室1内へのクリーンエアの風量が大風量から小風量に下げられるとともに(ステップS8)、排気調節用ダンパ14の開度が小風量に応じた開度に下げられた後(ステップS9)、この処理が終了される。
以上のように、この実施形態によれば、遮断板5を回転させながら、その遮断板5の上面に洗浄ノズル6から洗浄液を供給することによって、遮断板5の上面に付着している処理液を洗浄液で洗い流すことができる。また、遮断板5の上面に供給された洗浄液は、遮断板5の回転による遠心力を受けて、遮断板5の上面を伝って遮断板5の周縁に向けて流れて、その遮断板5の周縁から遮断板5の回転半径方向外方へ振り飛ばされるから、遮断板5の側方に配置されている部材や処理室の隔壁の内面に付着している処理液を洗い流すことができる。そして、この洗浄液による処理室1内の洗浄後には、その洗浄後の処理室1内にクリーンエアが送り込まれて、処理室1内が乾燥される。そのため、処理室1の隔壁11の内面や処理室1内の各部材(移動ノズル4、アーム41、アーム支持軸43および遮断板5など)に洗浄液が付着したままにされることがないので、その後のウエハWの処理時に、それらからウエハW上に洗浄液が落ちることによる基板汚染の問題を回避することができる。
また、処理室1内を乾燥させるときには、処理室1内への送風量が大風量に増加されることによって、処理室1内の雰囲気置換を促進させることができ、処理室1内を速やかに乾燥させることができる。
さらに、処理室1内を洗浄するためのハンドシャワーを不要とすることができるので、ハンドシャワーを用いて処理室1内を洗浄するときに生じる各種の問題を回避することができる。すなわち、ハンドシャワーによる処理室内の洗浄は、面倒であるうえ、次のような問題を有しているが、これらの問題をすべて回避することができる。
1.作業者が薬液に触れるおそれがある。
2.カバーを開けた状態での作業となるため、洗浄水が処理室外に漏れるおそれがある。
処理室が複数備えられている場合、
3.各処理室を1つずつ洗浄すると、洗浄に長時間を要し、装置の稼働率が低下する。
4.各処理室を同時に洗浄するためには、作業者が複数人必要になる。
5.処理室が上下2段に設けられている場合、上段の処理室の洗浄作業が困難である。
図4は、この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す概略断面図である。この図4において、図1に示す各部に相当する部分については、図1の場合と同一の参照符号を付している。また、以下では、それらの部分についての説明を省略する。
この図4に示す基板処理装置では、ファンフィルタユニット2(図1参照)が省略されて、処理室1内に温風を送り込むための温風送風機101が備えられるとともに、処理室1の天面に、その温風送風機101からの温風を浄化するためのフィルタ(たとえば、HEPAフィルタ)を収容するフィルタボックス102が配置されている。
そして、この基板処理装置では、フィルタボックス102内のフィルタによって浄化された温風が処理室1内に供給される。これにより、処理室1内を乾燥させるときに、処理室1内に温風を送り込むことによって、処理室1内をより速やかに乾燥させることができる。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、上記の実施形態では、処理室1内を洗浄するときに、遮断板5を繰り返し昇降させるとしたが、この遮断板5の昇降は、連続的に行われてもよいし、その途中で一時停止されることによって断続的に行われてもよい。たとえば、遮断板5を昇降させている途中で、遮断板5を、その遮断板5から飛散する洗浄液が移動ノズル4を保持するアーム41の上面(水平面)に供給されるような位置で一時停止させれば、アーム41の上面に洗浄液を集中的に供給することができ、とくにアーム41に付着している処理液をきれいに洗い流すことができる。
また、処理室1の隔壁11の内面において、とくに処理室1に対してウエハWを搬入出させるための開口の近傍やその開口を開閉するシャッタ部材に撥水加工(たとえば、フッ素樹脂加工)を施しておくことが好ましい。こうすれば、開口近傍に洗浄液が残ることをより確実に防止することができ、ウエハWの処理時(搬入出時)に、ウエハW上に洗浄液が落ちることによる基板汚染の問題を回避することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す概略断面図である。 この基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 処理室内洗浄処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す概略断面図である。
符号の説明
1 処理室
2 ファンフィルタユニット
3 スピンチャック
4 移動ノズル
5 遮断板
6 洗浄ノズル
9 制御装置
11 隔壁
41 アーム
42 ノズル処理液バルブ
57 遮断板昇降駆動機構
101 温風送風機
W ウエハ

Claims (7)

  1. 隔壁によって区画され、基板を収容して、その基板に対して処理液による処理を行うための処理室と、
    この処理室内を洗浄液で洗浄するための洗浄手段と、
    上記処理室内に風を送り込む送風手段と、
    上記洗浄手段および上記送風手段を制御して、上記処理室内を洗浄し、その洗浄後に上記処理室内を乾燥させる洗浄乾燥処理を実行する制御手段とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 上記制御手段は、上記送風手段を制御して、上記処理室内の洗浄中は所定の風量で上記処理室内へ送風させ、上記処理室内を乾燥させるときには、上記処理室内への送風量を上記所定の風量よりも増加させることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 上記送風手段は、上記処理室内に温風を送り込む温風送風手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 上記洗浄液は、純水を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 上記処理室内に設けられ、基板をほぼ水平に保持する基板保持手段と、
    この基板保持手段の上方に設けられ、ほぼ鉛直な軸線を中心に回転する回転板と、
    この回転板を昇降させるための昇降手段とをさらに含み、
    上記洗浄手段は、上記回転板の上面に洗浄液を供給する洗浄ノズルを備えており、
    上記制御手段は、上記処理室内の洗浄時に、上記洗浄手段を制御して、上記洗浄ノズルから上記回転板の上面に洗浄液を供給させつつ、上記昇降手段を制御して、上記回転板を昇降させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 上記処理室内に設けられ、水平面を有する部材をさらに含み、
    上記制御手段は、上記処理室内の洗浄時に、上記昇降手段を制御して、上記回転板から飛散する洗浄液が上記水平面に供給される位置に上記回転板を一時的に停止させることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 隔壁によって区画される処理室を備え、その処理室内に基板を収容して、その基板に対して処理液による処理を行う基板処理装置において、上記処理室内を洗浄する方法であって、
    この処理室内を洗浄液で洗浄するための洗浄工程と、
    この洗浄工程後に、上記処理室内に風を送り込んで、上記処理室内を乾燥させる乾燥工程とを含むことを特徴とする洗浄室内洗浄方法。
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