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JP2006198510A - 液滴吐出装置、液滴吐出装置におけるノズル吸引方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

液滴吐出装置、液滴吐出装置におけるノズル吸引方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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JP2006198510A
JP2006198510A JP2005012415A JP2005012415A JP2006198510A JP 2006198510 A JP2006198510 A JP 2006198510A JP 2005012415 A JP2005012415 A JP 2005012415A JP 2005012415 A JP2005012415 A JP 2005012415A JP 2006198510 A JP2006198510 A JP 2006198510A
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Japan
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syringe
liquid
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Yuki Kobayashi
優揮 小林
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】ヘッドから液体を吸引する際の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引が容易になり、しかも小型化を図ることができる液滴吐出装置、液滴吐出装置におけるノズル吸引方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器を提供すること。
【解決手段】ヘッド11のノズル81〜86から液体をワークに吐出する液滴吐出装置10であって、ノズル81〜86を封止するための本体401と、本体401内を負圧にしてノズル81〜86から液体を吸引する吸引部とを備え、吸引部は、本体401に接続されたシリンジ402と、シリンジ402内に配置されている移動体403と、移動体403をシリンジ402内でシリンジ402に沿って移動することで本体401内の液体をシリンジ402内に移動させる移動体405の駆動部とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体をワークに吐出するための液滴吐出装置、液滴吐出装置におけるノズル吸引方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器に関する。
液滴吐出装置は、描画システムとして用いられることがあり、この描画システムはインクジェット式で液滴をワークに対して吐出するようになっている。この描画システムはたとえばフラットパネルディスプレイのような電気光学素子の製造に用いられることがある。
インクジェット式で液滴を吐出する液滴吐出装置は、液滴を吐出するためのヘッドを有している。
このヘッドのノズル面は、必要に応じてノズルを吸引することでクリーニングする必要があり、ノズルからインクを吸引して廃棄する装置が提案されている(たとえば特許文献1)。
特開2000−127454号公報(第4頁ないし第5頁、図4)
この種の装置では、ヘッドのノズル面はキャップにより封止して、ポンプを作動させることによりキャップ内を負圧にすることで、チューブを介してキャップ内のインクをタンク側に廃棄する構造のものである。
ところが、このようなポンプによるインクの吸引方式では、ポンプの空転により吸引動作にタイムラグが生じる。これは、ポンプの回転体がチューブの一部分をチューブに沿って押し付けながらチューブ内のインクを移動していくことにより、インクを吸引する形式を採用しているからである。このために、ポンプによるインクの吸引力が常に一定にならず、吸引動作の制御性が悪く、結果として高価なインクをたくさん消耗してしまうことがある。しかも、ポンプの構造は上述したような回転体を有する構造であるので、小型化が困難であり、液滴吐出装置の小型化を図ることが難しくなる。
そこで本発明は上記課題を解消し、ヘッドから液体を吸引する際の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引が容易になり、しかも小型化を図ることができる液滴吐出装置、液滴吐出装置におけるノズル吸引方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器を提供することを目的とする。
上記目的は、第1の発明にあっては、ヘッドのノズルから液体をワークに吐出する液滴吐出装置であって、前記ノズルを封止するための本体と、前記本体内を負圧にして前記ノズルから前記液体を吸引する吸引部と、を備え、前記吸引部は、前記本体に接続されたシリンジと、前記シリンジ内に配置されている移動体と、前記移動体を前記シリンジ内で前記シリンジに沿って移動することで前記本体内の前記液体を前記シリンジ内に移動させる前記移動体の駆動部と、を有することを特徴とする液滴吐出装置により、達成される。
第1の発明の構成によれば、本体はノズルを封止するためのものである。吸引部は、本体内を負圧にして、ノズルから液体を吸引する。
吸引部のシリンジは、本体に接続されている。移動体は、本体内に配置されている。移動体の駆動部は、移動体をシリンジ内でシリンジに沿って移動することで本体内の液体をシリンジ内に移動させることができる。
これにより、シリンジが本体に接続された簡単な構造であり、移動体はシリンジ内でシリンジに沿って移動するだけで、シリンジ内および本体内を負圧にすることで、ヘッドのノズルから液体をシリンジ側へ確実かつ容易に吸引することができる。このために、ヘッドから液体を吸引する際の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引が容易になり、しかも小型化を図ることができる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記シリンジ内に移動された前記液体を回収する回収部をさらに有することを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、回収部は、シリンジ内に移動された液体を回収する部分である。
これにより、シリンジ内に移動された液体は、回収部に回収することができる。このため、高価な液体を回収して再利用することも可能である。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明の構成において、前記移動体の駆動部は、モータと、前記移動体にかみ合っていて前記モータの作動により回転することで前記移動体を前記シリンジ内に移動させる送りねじと、を有していることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、移動体の駆動部はモータと送りねじを有している。送りねじは、移動体にかみ合っていて、モータの作動により回転することで移動体をシリンジ内に移動させることができる。
これにより、モータと送りねじのような機械要素の組み合わせにより、移動体はシリンジ内においてシリンジに沿って確実にかつスムーズに移動体を移動して、シリンジ内および本体内を負圧にして確実にヘッドのノズルから液体を吸引することができる。
第4の発明は、第2の発明の構成において、前記回収部は、回収タンクと、前記シリンジと前記回収タンクとを接続するチューブと、を有していることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、回収部の回収タンクは、回収部のチューブにより、シリンジに対して接続されている。
これにより、チューブを用いることにより、回収タンクはシリンジに対して別の場所に比較的自由に配置することができ、回収部にレイアウトが容易になる。
第5の発明は、第4の発明の構成において、前記回収タンクは、前記シリンジからの前記液体を前記回収タンク側に案内するためのポンプを有していることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、回収タンクのポンプは、シリンジから液体を回収タンク側に案内することができる。
これによって、ポンプはシリンジ内の液体を回収タンク側へ確実に回収することができる。
上記目的は、第6の発明にあっては、ヘッドのノズルから液体をワークに吐出する液滴吐出装置におけるノズル吸引方法であって、本体により前記ノズルを封止する封止ステップと、シリンジ内の移動体を移動することで、前記本体内を負圧にして前記ノズルからの前記液体を前記本体を通じて前記シリンジ内に吸引する吸引ステップと、前記シリンジ内に前記液体が満たされたら前記本体を前記ヘッドから離す封止解除ステップと、を有することを特徴とする液滴吐出装置におけるノズル吸引方法により、達成される。
第6の発明の構成によれば、封止ステップでは、本体によりノズルを封止する。吸引ステップでは、シリンジ内の移動体を移動することで、本体内を負圧にしてノズルからの液体を本体を通じてシリンジ内に吸引する。封止解除ステップでは、シリンジ内に液体が満たされたら本体をヘッドから離す。
これにより、シリンジが本体に接続された簡単な構造であり、移動体はシリンジ内でシリンジに沿って移動するだけで、シリンジ内および本体内を負圧にすることで、ヘッドのノズルから液体をシリンジ側へ確実かつ容易に吸引することができる。このために、ヘッドから液体を吸引する際の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引が容易になり、しかも小型化を図ることができる。
第7の発明は、第6の発明の構成によれば、さらに前記移動体を前記シリンジ内で移動することで、前記シリンジ内の前記液体を回収部に回収させることを特徴とする。
第7の発明の構成によれば、移動体をシリンジ内で移動することで、シリンジ内の液体を回収部に回収させることができる。
これにより、シリンジ内に移動された液体は、回収部に回収することができる。このため、高価な液体を回収して再利用することも可能である。
上記目的は、第8の発明にあっては、ヘッドのノズルから液体をワークに吐出することで電気光学装置を製造する製造方法であって、本体により前記ノズルを封止する封止ステップと、シリンジ内の移動体を移動することで、前記本体内を負圧にして前記ノズルからの前記液体を前記本体を通じて前記シリンジ内に吸引する吸引ステップと、前記シリンジ内に前記液体が満たされたら前記本体を前記ヘッドから離す封止解除ステップと、を有し、前記ヘッドの前記ノズルから前記ワークに対して前記液体を吐出することで前記電気光学装置を製造することを特徴とする電気光学装置の製造方法により、達成される。
これにより、シリンジが本体に接続された簡単な構造であり、移動体はシリンジ内でシリンジに沿って移動するだけで、シリンジ内および本体内を負圧にすることで、ヘッドのノズルから液体をシリンジ側へ確実かつ容易に吸引することができる。このために、ヘッドから液体を吸引する際の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引が容易になり、しかも小型化を図ることができる。
このようにしてヘッドのノズルの吐出能力を回復した後に、ヘッドのノズルがワークに対して液体を吐出することで、いわゆる液体の吐出抜けのない高品質な電気光学装置を製造することができる。
上記目的は、第9の発明にあっては、ヘッドのノズルから液体をワークに吐出することで製造される電気光学装置であって、本体により前記ノズルを封止して、シリンジ内の移動体を移動することで、前記本体内を負圧にして前記ノズルからの前記液体を前記本体を通じてシリンジ内に吸引し、前記シリンジ内に前記液体が満たされたら前記本体を前記ヘッドから離して封止解除を行って、前記ヘッドの前記ノズルから前記ワークに対して前記液体を吐出することで製造されることを特徴とする電気光学装置により、達成される。
これにより、シリンジが本体に接続された簡単な構造であり、移動体はシリンジ内でシリンジに沿って移動するだけで、シリンジ内および本体内を負圧にすることで、ヘッドのノズルから液体をシリンジ側へ確実かつ容易に吸引することができる。このために、ヘッドから液体を吸引する際の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引が容易になり、しかも小型化を図ることができる。
このようにしてヘッドのノズルの吐出能力を回復した後に、ヘッドのノズルがワークに対して液体を吐出することで、いわゆる液体の吐出抜けのない高品質な電気光学装置を製造することができる。
第10の発明は、第9の発明の前記電気光学装置を搭載したことを特徴とする。
これにより、より高品質な電子機器が得られる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液滴吐出装置の好ましい実施形態を示す平面図である。
図1に示す液滴吐出装置10は、描画システムとして用いることができる。この描画システムは、一例としていわゆるフラットパネルディスプレイの一種であるたとえば有機EL(エレクトロルミネッセンス)装置の製造ラインに組み込まれるものである。この液滴吐出装置10は、たとえば有機EL装置の各画素となる発光素子を形成することができる。
液滴吐出装置10は、たとえばインクジェット式描画装置として用いることができる。液滴吐出装置10は、有機EL装置の発光素子を液滴吐出法(インクジェット法)で形成するためのものである。液滴吐出装置10のヘッド(機能液滴吐出ヘッドとも言う)は、有機EL素子の発光素子を形成できる。具体的には、有機EL素子の製造工程において、バンク部形成工程およびプラズマ処理工程を経て、バンク部が形成された基板(ワークの一例)に対して、発光機能材料を導入したヘッドを相対的に走査することにより、液滴吐出装置10は、基板の画素電極の位置に対応して正孔注入/輸送層および発光層の成膜部を形成することができる。
液滴吐出装置10はたとえば2台用意することにより、1台目の液滴吐出装置10が正孔注入/輸送層を形成し、もう1台の液滴吐出装置10はR(赤),G(緑),B(青)の3色の発光層を形成することができる。
図1の液滴吐出装置10はチャンバ12の中に収容されている。チャンバ12は別のチャンバ13を有している。このチャンバ13の中には、ワーク搬出入テーブル14を収容している。ワーク搬出入テーブル14は、ワークWをチャンバ12内へ搬入したりあるいは処理後のワークWをチャンバ12内のテーブル30の上から搬出するためのテーブルである。
図1に示すチャンバ12の中には、ヘッド11のメンテナンスを行うメンテナンス部15を収容している。またチャンバ12の外側には、回収部16を備えている。
メンテナンス部15は、ノズル吸引装置400、吐出検査ユニット(図示せず)あるいは重量測定ユニット(図示せず)等を有している。
ノズル吸引装置400は、ヘッド11のノズル面のノズルから液体や気泡を吸引するためのものである。
吐出検査ユニットは、ヘッド11から吐出される吐出用液滴の吐出状態を検査する。重量測定ユニットは、ヘッド11から吐出される液滴の重量を測定する。
回収部16は、たとえば吐出用液滴を回収する液滴回収系とワイピングの後に用いる洗浄用の溶剤を供給する洗浄液供給系を有している。
チャンバ12とチャンバ13は、個別にエアー管理されており、チャンバ12とチャンバ13の中の雰囲気に変動が生じないようになっている。このようにチャンバ12とチャンバ13を用いるのは、たとえば有機EL素子を製造する場合には大気中の水分等を嫌うために大気の影響を排除できるようにするためである。チャンバ12とチャンバ13の中にはドライエアーを連続的に導入して排気することで、ドライエアー雰囲気を維持する。
次に、図1に示すチャンバ12内の構成要素について説明する。
チャンバ12の中には、フレーム20、ヘッド11、キャリッジ19、液体貯留部300、第1操作部21、第2操作部22、テーブル30、ガイド基台17を収容している。
図1のフレーム20はX軸方向に沿って水平に設けられている。ガイド基台17はY軸方向に沿って設けられている。フレーム20はガイド基台17の上方にある。X軸は第1移動軸に相当し、Y軸は第2移動軸に相当する。X軸とY軸は直交しており、Z軸に対しても直交している。Z軸は、図1において紙面垂直方向である。
第1操作部21は、フレーム20に沿ってキャリッジ19とヘッド11を、X軸方向に沿って直線往復移動および位置決めするためのものである。
第2操作部22は、テーブル30を有している。このテーブル30は、図1に示すようなワークWを着脱可能に搭載することもできる。この第2操作部22のテーブル30は、ヘッド11からワークWに対して吐出用の液滴を与える際に、ワークWを保持する。そして第2操作部22は、ワークWをY軸方向に沿ってガイド基台17上を直線移動して位置決めすることができる。
第1操作部21は、キャリッジ19とヘッド11をX軸方向に直線移動して位置決めするためのモータ21Aを有している。このモータ21Aは、たとえば送りねじを用いることにより、キャリッジ19とこのヘッド11をX軸方向に直線移動することができる。モータ21Aは、この回転型の電動モータであってもよいし、リニアモータであってもよい。
第2操作部22のモータ22Aは、テーブル30をガイド基台17に沿ってY軸方向に直線移動して位置決め可能である。モータ22Aはたとえば送りねじを回転する回転型の電動モータを用いることができる。モータ22Aとしては回転型のモータの他にリニアモータを用いることも可能である。
第2操作部22のテーブル30は、搭載面30Aを有している。この搭載面30Aは、図1のZ軸方向に垂直な面である。搭載面30Aは、吸着部30Bを有している。この吸着部30Bは、ワークWを真空吸着により吸着することができるものである。これにより、ワークWは、搭載面30Aに対してずれることなく確実に着脱可能に固定することができる。
次に、図2と図3を参照して、キャリッジ19とヘッド11の構造例について説明する。
図2はキャリッジ19とヘッド11の周りの形状例を示す斜視図であり、図3は、図2のE方向から見た正面図の例である。
キャリッジ19は、図1に示すモータ21AによりX軸方向に移動して位置決め可能である。キャリッジ19はヘッドホルダ61を用いてヘッド11を着脱可能に保持している。
図3に示すように、制御部200の指令によりモータ62が作動すると、ヘッドホルダ61とヘッド11のユニットがZ軸方向に沿って上下動して位置決め可能である。そして、制御部200の指令により、もう1つのモータ63が作動することにより、ヘッド11は、U軸を中心としてθ方向に回転可能になっている。
図2と図3に示すように、ヘッド11はノズルプレート64を有している。ノズルプレート64の下面はノズル面70である。このノズル面70は、複数のノズルのノズル開口121ないし126を有している。ヘッド11は、液体貯留部300に接続されている。この液体貯留部300は、ワークWに吐出するための液体を貯留するものであり、液体貯留部300は機能液貯蔵部ともいう。液体貯留部300内の吐出用液体は、ノズル開口121ないし126からたとえば図4(A)に示す圧電振動子789の作動によりインクジェット式で吐出させることができるのである。
図4(A)は、ヘッド11内に配置されている複数の圧電振動子789の例を示している。この圧電振動子789は、図2に示すヘッド11の各ノズルに対応して1つずつ配列されている。図4(A)の制御部200は、駆動部201に信号を与えることにより、駆動部201は、複数の圧電振動子789の中の任意の圧電振動子を動作させることで、動作された圧電振動子789に対応するノズルの図2に示すノズル開口121ないし126からはインクジェット式で液滴を吐出させることができるようになっている。
次に、液体貯留部300について、図5と図6および図4(B)を参照して説明する。
液体貯留部300は、たとえば図4(B)に示すように複数の液体パック111ないし116と、これらの液体パックを収容している収容体301を有している。液体パック111ないし116は、この例では6つ示しているが、液体パックの数は特に限定されず1つあるいは2つ以上ないし5つ、あるいは7つ以上であっても勿論構わない。
各液体パック111ないし116は、可撓性を有する材料により作られていて、各液体パックには同じ種類もしくは異なる種類の吐出用液体が収容されている。収容体301内は、外部から圧縮空気を入れることにより、液体パック111ないし116を加圧して、各液体パック111ないし116から液体を別々に吐出させることができるようになっている。
図5の各液体パック111ないし116は、ヘッド11の対応するノズル81ないし86に対して、液体供給チューブ91ないし96によりそれぞれ着脱可能に接続されている。液体供給チューブ91の一端部は、液体パック111の接続部111Aに対して着脱可能に接続されている。液体供給チューブ91の他端部は、ヘッド11の接続部81Aに対して着脱可能に接続されている。
同様にして、液体供給チューブ92ないし96の一端部は、各液体パック112ないし116の接続部112Aないし116Aに対して着脱可能に接続されている。液体供給チューブ92ないし96の他端部は、ヘッド11側の接続部82Aないし86Aに対してそれぞれ着脱可能に接続されている。
図5に示すようにヘッド11は、複数のノズル81ないし86を有している。ノズル81ないし86は、それぞれノズル開口121ないし126を有している。各ノズル81は、たとえば図5の紙面垂直方向に沿って数10個若しくは数1000個配列されていて、ノズル列を形成している。その他のノズル82ないし86も、紙面垂直方向に関してノズル列を形成している。ノズル開口121ないし126は、ノズルプレート64のノズル面70に面して形成されている。
このノズル面70は、図5の例ではZ軸方向の下方向Z2に向いている。このように、ノズル面70には、たとえば6つのノズル列(ノズル開口列)が図5の紙面垂直方向に配列されている。
図5は、液体貯留部300とヘッド11の他に、ノズル吸引装置400の構造例を示している。このノズル吸引装置400は、液体吸引装置あるいはノズルの吐出性能回復装置などとも呼ぶことができる。
ノズル吸引装置400は、図5に示すように概略的にはキャップ401、シリンジ402、ピストン403、移動体の駆動部405、回収部16を有している。
このノズル吸引装置400は、図1に示すメンテナンス部15の中に配置されているが、回収部16は、図1に示すようにメンテナンス部15とは別の箇所にたとえば設けることができる。
図6は、図5に示すノズル吸引装置400の構造をさらに詳しく示している。図6では、ヘッド11のノズル面70と、キャップ401、シリンジ402、移動体の駆動部405および回収部16を示している。
図5の状態では、キャップ401は、ノズル面70からは離れた状態を示している。これに対して図6では、キャップ401は、ノズル面70に対して密着してノズル81ないし86を全て封止した状態を示している。
図6に示すようにキャップ401は、本体の一例であるが、キャップ401は底面部401A、4つの側面部401Bおよび吸収材410の弾性部材411を有している。
キャップ401は、たとえばプラスチックにより作られているが、キャップ401の底面部401Aに対して4つの側面部401Bが垂直に立てて形成されている。キャップ401は、図示例では箱状の部材であるが、上部に開口部412を有している。
吸収材410は、ヘッド11のノズルから吐出される液体を容易に吸収することができる材質、たとえば発泡プラスチックにより作られていて、キャップ401内に収容されている。弾性部材411は、側面部402Bの上部に突出して設けられていて、弾性部材411は、ノズル面70に対して直接密着して各ノズル81ないし86を封止するためのものである。
キャップ401の底面部401Aには、接続部413と接続部414が形成されている。接続部414は、バルブ415を介して大気開放口416に接続されている。このバルブ415をあけることにより、キャップ401内は負圧状態から大気圧状態に戻すことができる。通常バルブ415は閉じられている。
接続部413は、シリンジ402の一端部402Aに対して接続されている。この接続部413は、シリンジ402の一端部402Aを底面部401Aに対して着脱可能に接続する構造を採用しても勿論構わない。
シリンジ402は、一端部402Aと他端部402Bを有している。一端部402Aは、接続部413に対して接続されていて、接続部413以外は閉じた部分である。他端部402Bは、たとえば図示例では開放端になっている。
シリンジ402は、たとえばプラスチックや金属により作ることができるが、シリンジ402は、好ましくは円筒状の部材であって、その内径は軸方向に沿って同じになっている。
接続口421は、シリンジ402の他端部402Bに近い位置に設けられている。この接続口421は、シリンジ402の外周面からシリンジ402の軸方向に対してたとえば直交する方向に突出して形成されている。
ピストン403は、移動体の一例であるが、このピストン403はスライダとも呼ぶことができる。ピストン403は、シリンジ402内において、Z2方向に直線移動したり、その逆のZ1方向に移動することができる。ピストン403は、円柱状もしくは円盤状の部材であり、シリンジ402の内壁面に沿って密着して移動可能である。ピストン403の外周面は、シリンジ402の内周面に対して液密性を高めるために、たとえば弾性部材を巻き付けて形成するような構造を採用することもできる。
移動体の駆動部405は、モータ423と送りねじ424を有している。モータ423は制御部200の指令により動作する、たとえば回転型のステッピングモータもしくはパルスモータなどを採用することができる。モータ423の出力軸は送りねじ424に直結されていて、送りねじ424は、ピストン403のメネジ425に対してかみ合っている。
これにより、モータ423が正逆転することで、送りねじ424はピストン403を、シリンジ402の軸方向に沿ってZ2方向またはZ1方向に直線移動させることができる。
図6に示す回収部16は、回収タンク430とポンプ431およびチューブ432を有している。チューブ432の一端部は接続口421に対して着脱可能に接続されている。チューブ432の他端部は回収タンク430側に導かれている。ポンプ431は、回収タンク430に対して設けられていて、ポンプ431が作動すると、シリンジ402内に満たされた液体を接続口421とチューブ432を通じて、回収タンク430側へ強制的に回収させる。このようにポンプ431を設けることにより、シリンジ402内を満たした液体はより確実に回収タンク430に対して回収することができる。
ただし、このポンプ431は、必ずしも回収タンク430に設ける必要は無く、重力を用いて、シリンジ402内を満たした液体を接続口421とチューブ432を通じて回収タンク430に回収するようにしても勿論構わない。
次に、図6、図7、図8および図9と、図10を参照しながら、液滴吐出装置10におけるノズル吸引方法の実施形態について説明する。
図6は、封止ステップST1を示していて、キャップ401の弾性部材411はノズル面70をすでに封止した状態にある。図7は、吸引ステップST2を示していて、ピストン403がZ2方向に下がっていく途中状態を示している。図8は、封止解除ステップST3を示していて、キャップ401とノズル面70とが離れた状態を示している。図9は、液体の回収ステップST4を示している。図10は、液滴吐出装置10におけるノズル吸引方法の実施形態のフロー図である。
図10の封止ステップST1では、図6に示すように、ピストン403はシリンジ402の一端部402A側に、すなわち上端部側に位置決めされている。キャップ401はノズル面70を封止していて、モータ423が作動して送りねじ424が回転すると、ピストン403はZ2方向に案内されて直線移動されて下がってくる。この時モータ423は制御部200の指令により、ピストン403の位置および直線移動の速度を制御しながら、ピストン403をZ2方向に下げていく。
次に、図10の吸引ステップST2では、図7に示すように、ある程度ピストン403が下がった状態を示している。この場合にピストン403はまだ接続口421よりは上方向に位置しているが、矢印A1で示すように、キャップ401内およびシリンジ402内は負圧状態になり、ノズル81ないし86からの液体はキャップ401内に一旦たまった後に接続部413を通じてシリンジ402側に吸引される。
図10の封止解除ステップST3では、バルブ415を開けて本体401内が負圧状態から大気圧状態に回復した後に、図8に示すようにヘッド11をZ2方向に持ち上げることにより、キャップ401とノズル面70との密着を解除する。これにより、キャップ401によるノズル面の封止を解除する。
図10の液体回収ステップST4では、図9に示すように、制御部200はモータ423に指令を与えることにより、モータ423はさらに送りねじ424を回転させる。これによって、ピストン403は、Z2方向にさらにシリンジ402内に沿って下がっていく。これによって、さらにシリンジ402内は広くなり、ピストン403は接続口421よりも下に位置する。したがって、シリンジ402にすでに満杯になっている液体399は、接続口421およびチューブ423を通じて回収タンク430に強制的に確実に回収することができる。
このように、図6の封止ステップST1では、ピストン403はシリンジ402の一端部402A側に押し上げておき、そして図7の吸引ステップST2ではピストン403はZ2方向に下げていって、シリンジ402内とキャップ401内を負圧にしてシリンジ402内にノズルからの液体を強制的に吸引する。
その後、図8ではキャップ401によるノズル面の封止を解除して、図9の液体回収ステップST4では、ポンプ431を作動させることで、シリンジ402内に満たされている液体399を回収タンク430に確実に回収するようになっている。
そして、上述のようにしてノズル面の吐出性能を回復した後に、図3に例示するように、図10の液体吐出ステップST5を行えば、ヘッド11はいわゆる液体吐出抜けのない高品質な液滴吐出による描画をワークWに対して行うことができる。このため、より高品質なワークWとワークWを有する電気光学装置が得られる。
モータ423はサブモータやパルスモータを用いることにより、シリンジ402内におけるピストン403の位置の制御とシリンジ403のZ2方向における移動速度の制御をより簡単に行うことができる。シリンジ402内におけるピストン403のZ2方向における位置から、シリンジ402内に吸引した液体の量を制御部200が算出することで、この吸引したインクの量のデータに基づいて、インクカートリッジ側にどれだけ液体が残っているかの残量検出などに使うことができる。
本発明の実施形態では、シリンジ402および移動体としてのピストン403を用いている。従来のいわゆる回転体を有するポンプでは、回転体が回転することでチューブを押して液体を吸引する。本発明の実施形態では、液体の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引量の制御性が向上する。シリンジ402は、丈夫な金属またはプラスチックにより作ることにより、シリンジ402の剛性を高めることができ、ピストン403が直線移動した場合の液体の吸引時の吸引安定化を図ることができる。比較的短時間で液体をキャップ401側から吸引することができ、吸引時における待ち時間を短縮することができる。詳細な吸引時のプロファイルを作成することにより、より高度な吸引制御が可能になる。
本発明の別の実施形態
図11および図12、そして図13は、本発明のさらに別の実施形態を示している。
図11ないし図13においてそれぞれ異なる別の実施形態を示しているが、各実施形態の構成要素が、図6の実施形態の構成要素とほぼ同じである場合には、同じ符号を記してその説明を用いることにする。
図11の実施形態では、シリンジ402の軸方向が、水平方向になっていて、ピストン403はC方向に直線移動可能である。このようにすることで、比較的長いシリンジ402を用いたとしても、Z方向の長さを小さくして、シリンジ402を横方向に向けることでノズル吸引装置400のレイアウトの自由度を高めることができる。
図12の実施形態では、さらにノズル吸引装置400のレイアウト性を高める構造である。すなわち、接続口413は、キャップ401の1つの側面401Bに対して接続されていて、シリンジ402はキャップ401の側方に配置されている。ピストン403の移動方向はC方向である。このC方向はZ方向との直交する方向である。
これによって、図12の実施形態ではZ方向に関してさらにコンパクト化が図れ、ノズル吸引装置400を液滴吐出装置10に配置する場合においてレイアウト性を向上することができる。
図13の別の実施形態では、キャリッジ19が複数のヘッドを搭載している例を示している。各ヘッド11は、それぞれノズル面70を有していて、ノズル面70には複数のノズル81ないし86を有している。
各ヘッド11は、それぞれ対応する位置にノズル吸引装置400が配置されている。各ノズル吸引装置400の構造は、たとえば図6に示すノズル吸引装置400の構造と同じものを採用することができる。ただし回収タンク430は、各ノズル吸引装置400に共通して1つ用いればよい。
本発明の実施形態では、シリンジが本体に接続された簡単な構造であり、移動体はシリンジ内でシリンジに沿って移動するだけで、シリンジ内および本体内を負圧にすることで、ヘッドのノズルから液体をシリンジ側へ確実かつ容易に吸引することができる。このために、ヘッドから液体を吸引する際の吸引動作の安定化を図ることができ、吸引が容易になり、しかも小型化を図ることができる。シリンジ内に移動された液体は、回収部に回収することができる。このため、高価な液体を回収して再利用することも可能である。
本発明の実施形態では、モータと送りねじのような機械要素の組み合わせにより、移動体はシリンジ内においてシリンジに沿って確実にかつスムーズに移動体を移動して、シリンジ内および本体内を負圧にして確実にヘッドのノズルから液体を吸引することができる。チューブを用いることにより、回収タンクはシリンジに対して別の場所に比較的自由に配置することができ、回収部にレイアウトが容易になる。
本発明の実施形態では、ポンプはシリンジ内の液体を回収タンク側へ確実に回収することができる。
本発明の液滴吐出装置の実施形態は、電気光学装置(デバイス)を製造するのに用いることができる。この電気光学装置(デバイス)としては液晶表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)装置、電子放出装置、PDP(Plasma Display Panel)装置および電気泳動表示装置等が考えられる。なお、電子放出装置は、いわゆるFED(Field Emission Display)装置を含む概念である。さらに、電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等を包含する各種装置が考えられる。
図14は、本発明の液滴吐出装置を描画装置として用いて、フラットパネルディスプレイの一種類である有機EL装置の製造に用いる場合の有機EL装置の構造例を示している。有機EL装置701は、基板711、回路素子部721、画素電極731、バンク部741、発光素子751、陰極761(対向電極)、および封止用基板771から構成された有機EL素子702に対して、フレキシブル基板(図示省略)の配線および駆動IC(図示省略)を接続したものである。
有機EL素子702の基板711上には、回路素子部721が形成され、回路素子部721上には、複数の画素電極731が整列している。そして、各画素電極731間には、バンク部741が格子状に形成されており、バンク部741により生じた凹部開口744に、発光素子751が形成されている。バンク部741および発光素子751の上部全面には、陰極761が形成され、陰極761の上には、封止用基板771が積層されている。
有機EL素子702の製造プロセスは、バンク部741を形成するバンク部形成工程と、発光素子751を適切に形成するためのプラズマ処理工程と、発光素子751を形成する発光素子形成工程と、陰極761を形成する対向電極形成工程と、封止用基板771を陰極761上に積層して封止する封止工程とを備えている。
すなわち、有機EL素子702は、予め回路素子部721および画素電極731が形成された基板711(ワークW)の所定位置にバンク部741を形成した後、プラズマ処理、発光素子751および陰極761(対向電極)の形成を順に行い、さらに、封止用基板771を陰極761上に積層して封止することにより製造される。なお、有機EL素子702は、大気中の水分等の影響を受けて劣化しやすいため、有機EL素子702の製造は、ドライエアーまたは不活性ガス(窒素、アルゴン、ヘリウム等)雰囲気で行うことが好ましい。
また、各発光素子751は、正孔注入/輸送層752およびR(赤)・G(緑)・B(青)のいずれかの色に着色された発光層753から成る成膜部で構成されており、発光素子形成工程には、正孔注入/輸送層752を形成する正孔注入/輸送層形成工程と、3色の発光層753を形成する発光層形成工程と、が含まれている。
有機EL装置701は、有機EL素子702を製造した後、有機EL素子702の陰極761にフレキシブル基板の配線を接続するとともに、駆動ICに回路素子部721の配線を接続することにより製造される。
次に、本発明の実施形態の液滴吐出装置10を液晶表示装置の製造に適用した場合について説明する。
図15は、液晶表示装置801の断面構造を表している。液晶表示装置801は、カラーフィルタ802と、対向基板803と、カラーフィルタ802と対向基板803との間に封入された液晶組成物804と、バックライト(図示省略)と、で構成されている。対向基板803の内側の面には、画素電極805と、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示省略)とがマトリクス状に形成されている。画素電極805に対向する位置に、カラーフィルタ802の赤、緑、青の着色層813が配列するようになっている。カラーフィルタ802および対向基板803のそれぞれ内側の面には、液晶分子を一定方向に配列させる配向膜806が形成されており、カラーフィルタ802および対向基板803のそれぞれ外側の面には、偏光板807が接着されている。
カラーフィルタ802は、透光性の透明基板811と、透明基板811上にマトリクス状に並んだ多数の画素(フィルタエレメント)812と、画素812上に形成された着色層813と、各画素812を仕切る遮光性の仕切り814と、を備えている。着色層813および仕切り814の上面には、オーバーコート層815および電極層816が形成されている。
液晶表示装置801の製造方法について説明すると、先ず、透明基板811に仕切り814を作り込んだ後、画素812部分にR(赤)・G(緑)・B(青)の着色層813を形成する。そして、透明アクリル樹脂塗料とスピンコートしてオーバーコート層815を形成し、さらに、ITO(Indium Tin Oxide)から成る電極層816を形成して、カラーフィルタ802を作成する。
対向基板803には、画素電極805とTFT素子を作り込んでおく。次に、作成したカラーフィルタ802および画素電極805が形成された対向基板803に配向膜806の塗布を行った後、これらを貼り合わせる。そして、カラーフィルタ802および対向基板803との間に液晶組成物804を封入した後、偏光板807およびバックライトを積層する。
本発明の液滴吐出装置の実施形態は、上記カラーフィルタのフィルタエレメント(R(赤)・G(緑)・B(青)の着色層813)の形成に用いることができる。また、画素電極805に対応する液体材料を用いることにより、画素電極805の形成にも用いることが可能である。
また、他の電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等の他、プレパラート形成を包含する装置が考えられる。上記した液滴吐出装置を各種の電気光学装置(デバイス)の製造に用いることにより、各種の電気光学装置を効率的に製造することが可能である。
本発明の電子機器は、上記電気光学装置を搭載している。この場合、電子機器としては、いわゆるフラットパネルディスプレイを搭載した携帯電話、パーソナルコンピュータの他、各種の電気製品がこれに該当する。
図16は、電子機器の一例である携帯電話1000の形状例を示している。携帯電話1000は、本体部1001と表示部1002を有している。表示部1002は、上述したような電気光学装置であるたとえば有機EL装置701や液晶表示装置801を用いている。
図17は、電子機器の他の例であるコンピュータ1100を示している。コンピュータ1100は本体部1101と表示部1102を有している。表示部1102は、上述したような電気光学装置の一例である有機EL装置701や液晶表示装置801を使用することができる。
本発明の液滴吐出装置の実施形態は、ワークの一例である印刷対象に対して、白黒もしくはカラー印刷(印字)することにも使用できる。この場合には、液体貯留部は、インクカートリッジであり、このインクカートリッジは、1種類もしくは複数種類のインク(たとえばブラック、イエロー、マゼンダ、シアン、ライトシアン、ライトマゼンダ等)を別々に貯留しておく。各インクは液体の一例である。
また上述した実施形態の液滴吐出装置は、インクパックである液体パックがヘッド11とは別の位置に配置されているいわゆるオフキャリッジタイプのものである。しかしこれに限らずヘッド11が搭載されているキャリッジに対して液体パックを搭載するいわゆるオンキャリッジタイプの液滴吐出装置であっても勿論構わない。
図示したノズル面におけるノズルの数およびノズルの配列などは図示例に限定されず各種のものを採用することができる。たとえば図6に示すシリンジ402はシリンダとも呼ぶことができ、他端部402Bは開放端でなくても、たとえば穴が開いていて、ピストン403がZ2方向に移動する際にあるいはZ1方向に移動する際に、空気の出し入れができるような穴を有している形状であれば図6に示すような形状に限定されるものではない。
図6に示す移動体の駆動部405の機械的な構成要素は、モータ423と送りねじ424の組み合わせに限らず、たとえばモータ423をリニアモータに変えることで、リニアモータの固定子と移動子の組み合わせによりピストン403をシリンジ402内で直線往復移動させることも可能である。
またノズル面の面積が大きく、この結果キャップ401の容積が大きい場合には、ノズル吸引装置400は、大型のキャップに対して複数組接続することも勿論可能である。
本発明の実施形態において、シリンジ方式のノズル吸引装置400を用いることにより、吸引量の制御性の向上が図れる。ノズルからの吸引の目的としては、ノズル内の空気を吸い出したり、粘度が高くなったノズル近傍のインクを吸い出すことである。
従来のポンプやイジェクタ吸引方式は流量・流速制御方式なので、ノズルの空気を追い出すといった場合には有利であるが、たとえば1ccだけ吸うといった制御は困難である。
シリンジ方式はピストンの位置制御方式なので、何cc吸いたいという場合にピストンを必要量動かせばよいので、こういった定量制御が得意である。また、ピストン動作速度を可変すれば、急激に負圧にしたり、緩やかに負圧にしたり、といった制御も可能であり、たとえば、ノズルがつまり気味の時には急激に吸引することで回復させたり、ノズルの状態などによっては緩やかに吸引することも可能である。さらに、同じ装置構成でキャップ内を陽圧にすることも可能である。キャップ内を陽圧にすることで、液体が蒸発し難くし、ノズルの乾燥を防ぐこともできることも考えられる。負圧、陽圧のコントロールは、キャッピング前のピストンの位置による。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
本発明の液滴吐出装置の好ましい実施形態を示す平面図。 図1の液滴吐出装置のキャリッジ、ヘッド等を示す斜視図。 図2のキャリッジおよびヘッド等を示す図2におけるE方向から見た正面図。 ヘッドの圧電振動子の例と液体貯留部の構造例を示す図。 液体貯留部およびヘッドの接続例を示す図。 封止ステップST1においてキャップがノズル面を封止している状態を示す図。 吸引ステップST2において、シリンジ内に液体を吸引している状態を示す図。 封止解除ステップST3において、キャップとノズル面が離れた状態を示す図。 液体回収ステップ4において、シリンジ内の液体が回収タンクに回収される様子を示す図。 本発明の液滴吐出装置におけるノズル吸引方法の好ましい実施形態を示すフロー図。 本発明の別の実施形態を示す図。 本発明のさらに別の実施形態を示す図。 本発明のさらに別の実施形態を示す図。 本発明の液滴吐出装置により製造される有機EL装置の形状例を示す断面図。 本発明の液滴吐出装置により製造される液晶表示装置の構造例を示す断面図。 本発明の実施形態により製造された表示装置を備える電子機器の一例である携帯電話を示す斜視図。 電子機器の別の例であるコンピュータを示す斜視図。
符号の説明
10・・・液滴吐出装置、11・・・ヘッド、16・・・回収部、70・・・ノズル面、81ないし86・・・ノズル、400・・・ノズル吸引装置、401・・・キャップ(本体の一例)、402・・・シリンジ、403・・・ピストン、405・・・移動体の駆動部、430・・・回収タンク、431・・・ポンプ、432・・・チューブ

Claims (10)

  1. ヘッドのノズルから液体をワークに吐出する液滴吐出装置であって、
    前記ノズルを封止するための本体と、
    前記本体内を負圧にして前記ノズルから前記液体を吸引する吸引部と、を備え、
    前記吸引部は、
    前記本体に接続されたシリンジと、
    前記シリンジ内に配置されている移動体と、
    前記移動体を前記シリンジ内で前記シリンジに沿って移動することで前記本体内の前記液体を前記シリンジ内に移動させる前記移動体の駆動部と、を有することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記シリンジ内に移動された前記液体を回収する回収部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記移動体の駆動部は、モータと、前記移動体にかみ合っていて前記モータの作動により回転することで前記移動体を前記シリンジ内に移動させる送りねじと、を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記回収部は、回収タンクと、前記シリンジと前記回収タンクとを接続するチューブと、を有していることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記回収タンクは、前記シリンジからの前記液体を前記回収タンク側に案内するためのポンプを有していることを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. ヘッドのノズルから液体をワークに吐出する液滴吐出装置におけるノズル吸引方法であって、
    本体により前記ノズルを封止する封止ステップと、
    シリンジ内の移動体を移動することで、前記本体内を負圧にして前記ノズルからの前記液体を前記本体を通じて前記シリンジ内に吸引する吸引ステップと、
    前記シリンジ内に前記液体が満たされたら前記本体を前記ヘッドから離す封止解除ステップと、を有することを特徴とする液滴吐出装置におけるノズル吸引方法。
  7. さらに前記移動体を前記シリンジ内で移動することで、前記シリンジ内の前記液体を回収部に回収させることを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置におけるノズル吸引方法。
  8. ヘッドのノズルから液体をワークに吐出することで電気光学装置を製造する製造方法であって、
    本体により前記ノズルを封止する封止ステップと、
    シリンジ内の移動体を移動することで、前記本体内を負圧にして前記ノズルからの前記液体を前記本体を通じて前記シリンジ内に吸引する吸引ステップと、
    前記シリンジ内に前記液体が満たされたら前記本体を前記ヘッドから離す封止解除ステップと、を有し、前記ヘッドの前記ノズルから前記ワークに対して前記液体を吐出することで前記電気光学装置を製造することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. ヘッドのノズルから液体をワークに吐出することで製造される電気光学装置であって、
    本体により前記ノズルを封止して、シリンジ内の移動体を移動することで、前記本体内を負圧にして前記ノズルからの前記液体を前記本体を通じて前記シリンジ内に吸引し、前記シリンジ内に前記液体が満たされたら前記本体を前記ヘッドから離して封止解除を行って、前記ヘッドの前記ノズルから前記ワークに対して前記液体を吐出することで製造されることを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の前記電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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