JP2006188292A - 給紙装置及びプリンティングシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの種別に応じて正確な分離と給送が得られノンフィード、ダブルフィードなどの分離ミスの少ない給紙装置を簡単な構造で提供する。
【解決手段】シートを積載収納するスタッカに給紙方向と直交する方向に複数の給紙回転体を配置する。そしてこの複数の給紙回転体に圧接する分離部材を給紙回転体に常時圧接する第1の分離部材と、圧接離間自在の第2の分離部材とで構成する。そこで第2の分離部材を圧接位置と離間位置との間で移動するシフト手段を設け、このシフト手段をシートの給紙状態に応じて制御するように構成したものである。
【選択図】図4
【解決手段】シートを積載収納するスタッカに給紙方向と直交する方向に複数の給紙回転体を配置する。そしてこの複数の給紙回転体に圧接する分離部材を給紙回転体に常時圧接する第1の分離部材と、圧接離間自在の第2の分離部材とで構成する。そこで第2の分離部材を圧接位置と離間位置との間で移動するシフト手段を設け、このシフト手段をシートの給紙状態に応じて制御するように構成したものである。
【選択図】図4
Description
本発明は複写機、プリンタ、印刷機などの積載したシートを順次一枚ずつ分離して給送する給紙装置に係わり、例えば印刷装置で印刷されたシートを丁合、製本する際の表紙シートを挿入するインサート装置などでコート紙或いは厚紙など広汎なシートを正確に分離給送する給紙装置に関する。
一般に印刷機、複写機或いはプリンタシステムなどで連続してシートを印刷する装置は最近ではオンデマンドプリントシステムとして種々のものが使用されるに至っている。このようなプリントシステムではシートに所定の印刷を施して排出するだけでなく、搬出されたシートを部数毎に仕分け或いは整合してステップル綴じ、糊綴じなどの後処理を施す後処理装置が広く用いられている。この後処理装置では整合、仕分け丁合などの処理に応じて表紙シート・仕切シートを挿入する必要があり、例えば印刷装置とこれに連結された後処理装置との間にインサート装置を設け、印刷装置から順次搬出されるシートの所定順位位置にインサート装置から表紙シート・仕切シートを挿入し、その後一連のシートに綴じ処理或いは丁合処理を施すようにしている。
このようなインサート装置では使用するシートが表紙のように厚紙であったり、逆に和紙のような薄紙であったり、更には光沢紙などのコート紙、OHPシートなど非常に広汎なシートを用いる関係で、スタッカ上に載置したシートを正確に一枚ずつ繰り出す給紙装置が求められる。従来この種の給紙装置はスタッカの給紙端にシートを一枚ずつ吸引するバキュームピックアップを設けたものが例えば印刷システムとして知られている。このようなバキュームピックアップを備えた給紙装置は広汎なシートを比較的正確に分離して給送することが出来るが装置が大型で設置スペースを必要とし、また高価な装置となる特徴があった。
一方、各種事務機器例えば複写機、プリンタ、ファクシミリなどではスタッカ上に積載したシートをこのシートと接する給紙ローラで繰り出し、この給紙ローラに圧接した摩擦パッド、分離ローラ(リタードローラ)などの分離部材でシートを一枚ずつ分離して給送する給紙装置が広く知られている。そして、給紙ローラの下流側にはシートを受け取って処理位置に搬送する搬送手段が設けられ、例えば給紙ローラの下流側のシート搬送ガイドに一対のローラ対を配置し、このローラ対を停止した状態で給紙ローラからのシートを突き当て湾曲させて先端揃え(スキュー修正)をした後、処理位置に向けて給送するレジストローラ機構が広く用いられている。
ところが上述の摩擦による分離機構はシート幅方向中央に配置した1つの給紙ローラと、これに圧接する分離部材(ローラ、パッド等)で構成され、給紙ローラでシートを繰り出し、分離部材でシートの重送を阻止している。このような分離構造では表面に光沢を有するコート紙やOHPフィルムシートなどは積層されたシート相互が吸着して確実に分離することが出来ず、ダブルフィード或いはノンフィードが頻発することが知られている。このようなミスフィードを解決する為には給紙ローラと分離部材それぞれを摩擦係数の大きい材料で構成し、両者の接触圧を大きくすることが知られている。
しかし、このように摩擦係数と接触圧を大きくすると普通紙(特に薄紙シート)ではシワが生じたり、耳折れが生じたりなどシートを棄損する恐れがあり、また給紙ローラと摩擦部材との摩耗が激しくこれ等の部品を頻繁に交換する必要が生ずる。また前述のレジスト機構でシートを処理位置に向けて給送する際には後続シートが重送しないように給紙ローラを停止した状態でレジストローラによってシートを引き抜き搬送する。このとき給紙ローラ及び分離部材の摩擦係数が大きいと、搬送負荷が大きく、特にシートの種別によって変動する問題が生ずる。
そこでスタッカ上のシートを処理位置に向けて分離給送する過程で給紙ローラと分離部材との圧接力を可変することが提案されている。例えば特許文献1(特開2001−26328号公報)には互いに圧接した給紙ローラと分離ローラとをシートが下流側の搬送ローラにニップされた後は給紙と分離のローラを停止し、同時に圧接力を軽減することが提案されている。また特許文献2(特開2000−118766号公報)には給紙ローラとこれに圧接した摩擦パッド(分離部材)をスタッカ上の用紙を分離する際には押圧力を増加させて用紙の重送を防止し、この用紙を搬送するときは押圧力を減少させるものが提案されている。
しかしながら何れの文献の構造も互いに圧接する給紙ローラと分離ローラ(分離パッド)との間で圧接力を変更するようにしている。従ってシートの厚さ或いは表面の状態によって分離しづらい例えば光沢紙、OHPシートなどの用紙の場合は大きな圧接力を付与することとなる。
特開2001−26328号公報
特開2000−118766号公報
上述のように分離条件の異なる広汎な種数のシートを分離給送する際に前掲各特許文献のように互いに圧接する給紙ローラと分離部材との間の圧接力を強弱可変にする場合には次の問題が生ずる。
例えば上記特許文献のように分離部材に作用するスプリングの付勢力を可変する機構を採用すると実際に作用する付勢力に大きな変動が生じ、使用過程で逆にミスフィードが多発する問題が起こる。つまり、スプリングなどの圧接力が適正な所定値に設定されれば好適な分離が得られるが、圧接力を可変にする為の機構部品にガタつきや経時的な変化があると圧接力が所定値から大きくズレた状態に変動する。これによって正確なシートの分離と給送が得られない。本発明は上述の問題に鑑み、シートの種別に応じて正確な分離と給送が得られノンフィード、ダブルフィードなどの分離ミスの少ない給紙装置を簡単な構造で提供することをその主な課題としている。
本発明は上記課題を解決する為に以下の構成を採用したものである。まず、シートを積載収納するスタッカに給紙方向と直交する方向に複数の給紙回転体を配置する。そしてこの複数の給紙回転体に圧接する分離部材を給紙回転体に常時圧接する第1の分離部材と、圧接離間自在の第2の分離部材とで構成する。そこで第2の分離部材を圧接位置と離間位置との間で移動するシフト手段を設け、このシフト手段をシートの給紙状態に応じて制御するように構成したものである。
これにより、例えばスタッカ上のシートが1枚に分離した状態で後続するレジストローラなどの搬送手段でスタッカから引き出される時は、第2の分離部材を離間位置にシフトすることが可能となり、搬送手段の負荷を軽減して常に安定した条件でシートを給送することが出来る。またスタッカ上のシートが例えばコート紙のように互いに密着した特殊なシートの時には、第1、第2の分離部材を圧接状態に位置して分離給送し、逆に摩擦係数の小さいシートのときには第2の分離部材を離間状態に位置させて分離給送することが可能となり、常に安定したシートの分離と給送が可能である。
更に本発明の構成を以下に詳述するとシートを積載収納するスタッカと、上記スタッカ上のシートを1枚ずつ分離して給送する分離手段と、上記分離手段からのシートを処理位置に搬送する搬送手段とを備え、上記分離手段は上記スタッカ上のシートの給紙方向と直交する方向に配置された複数の給紙回転体とこの各給紙回転体に圧接する複数の分離部材とで構成する。また上記分離部材は上記給紙回転体に常時圧接する第1の分離部材と上記給紙回転体に圧接離間自在の第2の分離部材とで構成し、上記第2の分離部材を圧接位置と離間位置との間で移動するシフト手段とこのシフト手段の制御手段を備えた。
そして、前記給紙回転体をシート給送方向と直交する方向に距離を隔てて3個所に配置し、前記分離手段は前記第1の分離部材が中央に位置する給紙回転体と圧接し、前記第2の分離部材が左右両端に位置する給紙回転体と圧接及び離間自在に配置する。また、前記シフト手段は前記給紙回転体によって繰り出したシートの先端が前記搬送手段に到達した後、前記第2の分離部材を前記給紙回転体に圧接する位置から離間する位置に移動するようにする。
前記制御手段は、前記スタッカ上のシートを順次分離給送する際、前記シフト手段によって前記第2の分離部材を前記給紙回転体に圧接及び離間する第1の動作制御と、前記第2の分離部材を常時前記給紙回転体から離間した非作動位置に保持する第2の動作制御とを備え、上記制御手段は、シートの種別に応じて上記第1の制御と第2の制御とを選択する入力手段を備えた。また前記制御手段は、前記スタッカ上のシートを順次分離給送する際、前記シフト手段によって前記第2の分離部材を前記給紙回転体に圧接及び離間する第1の動作制御と、前記第2の分離部材を常時前記給紙回転体から離間した非作動位置に保持する第2の動作制御とを備え、上記制御手段は前記スタッカに配置されたシートのサイズを検出するシートサイズ検知手段からの信号に応じて上記第1の制御又は上記第2の制御を実行する。
更に前記給紙回転体と前記第1、第2の分離部材とは、前記スタッカ上に載置されている最小サイズシートの給紙直交方向長さの領域にそれぞれ配置し、前記給紙回転体と前記搬送手段とは、正逆転可能な単一の駆動モータに連結される。そして該駆動モータの一方向回転によって上記給紙回転体を駆動し、逆方向回転によって前記搬送手段を駆動するように構成される。シート上に所定の印刷を施す印刷手段を有するプリント装置と、このプリント装置からのシートに仕分け丁合、製本などの後処理を施す後処理装置とを備えた。
本発明はトレイ上のシートを分離給送する給紙ローラとこれに圧接した分離部材をシート幅方向に複数設け、この分離部材を常時給紙ローラと圧接する第1の分離部材と給紙ローラと圧接離間する第2の分離部材とで構成し、この第2の分離部材を圧接位置と離間位置との間で移動するシフト手段を設けたものであるから、シートを分離する際には複数の給紙ローラと分離部材とでシートに確実な搬送及び分離力を付与し、シートが下流側の搬送ローラにニップされて搬送される際には第2の分離部材がシートから離間して搬送負荷が軽減され確実に搬送されることとなる。
従って、従来の給紙ローラと分離部材との圧接力を強弱調整するものに比べ、シートには所定の搬送力と分離力が作用しダブルフィード、ノンフィードなどのミスフィードを解消することが出来る。特に従来のスプリングなどの圧接力を強弱調整する場合には使用過程の経年変化によって圧接力がその都度変化するのに対し、耐久性に富んだ確実な分離が可能である。更に、本発明は給紙ローラと分離部材とをシート幅方向に複数配置して分離給送するのでシートに部分的なストレスを及ぼすことが無く、シワや棄損などの問題を生ずることが少ない等の効果を奏する。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は画像形成ユニットA、後処理ユニットB、給紙ユニットCから構成されたプリンティングシステムの全体図であり、図2はその給紙ユニットCを示し、図3は給紙ユニットCの要部を示す斜視図である。
図1に示すプリンティングシステムはシート上に画像を印刷する画像形成ユニットAと、このユニットAから搬出されたシートに製本処理、ステップル処理、パンチ処理などの後処理を施す後処理ユニットBと、このユニットBに表紙或いは仕切紙などのシートを供給する給紙ユニット(インサートユニット)Cから構成され、以下各ユニットについて説明する。
画像形成ユニットAは画像形成装置100とスキャナ装置200と原稿供給装置300とから構成され、その装置構成としては種々のものが知られている。図示のものはシートを収納する給紙部と、この給紙部から供給されたシートに所定の画像を印刷する印字部と、この印字部からのシートを順次搬出する排紙部とで構成してある。給紙部はケーシング120内に複数の給紙カセット105を配置し、このカセット105から選択されたシートを1枚ずつ供給し、搬送経路から印字部に供給する。図示106は大容量カセットでケーシング120とは別にオプションユニットとして給紙部に付設されている。この給紙カセット105及び大容量カセット106は何れも収納されたシートを一枚ずつ分離給送する給紙ローラとこれに圧接した分離部材が設けられ、積載したシートを一枚ずつ繰り出すように通常知られた構成になっている。これ等のカセットからのシートは搬送経路を介して印字部の手前に設けられたレジストローラで先端揃えされ、印字に備えて待機する。
印字部はオフセット印刷、インクジェット印刷など種々の印字方式が採用可能であるが図示のものは静電印刷方式を示してある。シートの搬送経路に配置された感光ドラム102の周囲には静電潜像を形成するレーザヘッド121とトナーインクを内蔵した現像器103と転写チャージャ104、帯電器などがそれぞれ配置され、感光ドラム102上にレーザヘッド121で所定の潜像を形成し、現像器103でトナーインクを付着する。そしてこのトナーインクを転写チャージャ104でシート上に転写する。このシートは搬送経路中に設けた定着ローラ109で定着され排紙部の排紙ローラから順次ユニット外に搬出される。尚、図示のものは定着ローラ109で片面に印刷されたシートをスイッチバックパス108から表裏反転して給送し、表裏両面に印刷したのち排紙部に搬出する循環経路が設けてある。上記レーザヘッド121には画像コントローラ101が電気的に接続され、このコントローラ101は外部入力装置例えばコンピュータの出力部に連結され、ストックした画像データに基づいて順次レーザヘッド121を制御する。この画像コントローラ101には後述のスキャナ装置200の出力データを外部入力装置と同様にストックする。
スキャナ装置200は画像形成装置100のケーシング120とは分離したユニットで構成され、画像形成装置100の上部に据付けられている。このスキャナ装置200はプラテン201と、このプラテン201上の原稿を走査するキャリッジ202と、キャリッジ202からの結像光を光電変換する受光素子(CCDなど)から構成されている。つまりキャリッジ202はプラテン201に沿って図1左右に往復動し、搭載した光源からの光がプラテン201上の原稿に反射し、この反射光をレンズなどの結像光学系で受光素子上に投影し、受光素子で原稿上の画像を線順位で読み取るようになっている。受光素子からの電気信号はA/D変換され、ディザなどの画像処理を施した後、インターフェースを介して前述の画像形成装置100のコントローラ101にデータとして転送するようになっている。
スキャナ装置200にはオプションとして原稿供給装置300が付設され、この原稿供給装置300は給紙トレイ301と排紙トレイ303が前記プラテン201の上方に配置され、給紙トレイ301と排紙トレイ303との間にU字状の搬送パス302が設けられている。そしてこの搬送パス302はプラテン201の読取部に原稿を給送した後、排紙トレイ303に搬出するようになっている。そこで前記キャリッジ202を読取部に静止し、給紙トレイ301から原稿を順次一枚ずつ搬送パス302に搬送する。すると原稿は所定速度でプラテン201の読取部を通過し搬送パス302に移送される。この過程でキャリッジ202から受光素子に送られた原稿光の反射光を受光素子で光電変換することによって原稿上の画像が読み取られることとなる。
以上説明した画像形成ユニットAは通常知られた構成であり、装置仕様に応じて他の構成が採用可能であることは勿論であり、複写機の構成或いはファクシミリの構成などが知られている。
後処理ユニットBは画像形成ユニットAの排紙口に付設され、印刷済みのシートを受け取って、ステップル綴じ或いは糊付け製本綴じ、捺印処理、パンチ処理などの後処理を施す。図示のものは分離された2つの装置で構成され、画像形成ユニットAの排紙口に製本装置400、次いでこの製本装置400にステップル装置600が付設されるシステム構成と、画像形成ユニットAの排紙口に直接ステップル装置600が付設されるシステム構成とが選択できるようになっている。そして上記の製本装置400には製本時或いはステップル時の表紙、仕切紙を挿入するインサート装置500が付設されている。
順次これ等を説明すると、製本装置400は順次搬出される印刷済みシートを頁順に丁合整合する整合部410と、この整合されたシート束の一側縁に糊付けする接着剤塗付部420と、後述するインサート装置からの表紙シートでくるみ綴じした後、シートの端縁を裁断する裁断部430から構成される。
この製本装置400には前述の画像形成ユニットAの排紙口に連なる第1のシート搬送経路(以下第1パスと云う)452が設けられ、この第1パス452は装置を横断して画像形成装置100からの印刷シートを後述するステップル装置600に搬送するようになっている。この第1パス452には経路切換片(第1フラッパ)451を介して第2のシート搬送経路(以下第2パスと云う)453が設けられ、この第2パス453に整合部410が設けられている。つまり画像形成ユニットAからの印刷シートは第1パス452からステップル装置600に搬送されるか、第2パス453を介して整合部410に搬送される。
整合部410は第1パス452の上方に配置され、載置トレイ上に第2パス453からのシートを積載収納し、この載置トレイにはシートを所定姿勢に整列する整合手段が配置してあり、画像形成ユニットAからの印刷シートは頁順に積み重ねられ端面を整然と整合される。整合トレイ上に整列されたシート束はグリッパーなどの把持手段412にグリップ保持され、前記第1パス452と交叉する第4の搬送パス(以下第4パスと云う)454に送られる。このように整合部410からシート束を第1パス452と交叉する方向に搬送するのは装置を横断する第1パス452に対し、その上方に整合部410を下方に裁断部430及び冊子収納スタッカ440を配置した為であり、このような構成によって装置をコンパクトにすることが出来る。
上記第4パス454には接着剤塗付部420と裁断部430が配置される。接着剤塗付部420は前記把持手段412でグリップ保持したシート束を所定角度回転させ第4パス454の方向に位置させ、この第4パス454上方に接着ユニット421が配置されている。この接着ユニット421は種々のものが知られているが、図示のものは接着糊を充填したタンクに含浸ローラを設け、このローラの回転で下方に位置する接着糊を上方に位置するシート束の端面に塗布する。そしてこの接着ユニット421はシート束の端面方向にその一端から他端側に移動し、この移動の過程でシート束に糊を塗布し、塗布後はシート束の外方に退避する。
次いで上記把持手段412は後述するインサート装置から第1パス452上の所定位置に搬送された表紙シートの中央位置にシート束を搬送して接合する。するとシート束の表裏は表紙シートにくるまれるように製本される。このとき第4パス454には経路に進退自在の突当て板422と、シート束の側面をプレスする背面板423が配置されている。従って、糊付けされた表紙シートと接合したシート束は把持手段412によって糊付け接合面が突当て板422に突当規制された状態で側面板423によって表裏両側面からプレスされる。
また第4パス454の下方にはカッター刃431aを備えた裁断部430が設けられ、製本状に接合されたシート束は把持手段412によって裁断部430に搬送される。この裁断部430にはカッターユニット431と回転テーブル432が備えられ、この回転テーブル432にはシート束を挟持するグリップ手段が設けられている。そしてこの回転テーブル432はシート束をグリップした状態で回転及び上下方向にスライドしてシート束の糊付けしていない3辺の端縁をカッター刃431aによって順次カットする。
従って、所定の部数毎に整合されたシート束にサイズのバラつき、整合の不揃いが生じても背綴じされた端辺を除く他の3辺を所定量ずつカットすることによって美装された製本が得られる。製本後のシート束は冊子収納スタッカ440に順次収納される。そして前述の第1パス452にはインサート紙の搬入経路(以下第3パスと云う)455が設けられ、この第3パス455には給紙装置から成るインサート装置500が設けられ、所定のタイミングで表紙シート或いは仕切シートを1枚ずつ第1パス452に供給する。このインサート装置500については後述する。
後処理装置(ステップル装置)600について説明すると、後処理装置600は製本装置400の前記第1パス452の排紙口に連結して装着されるか、或いは前述の画像形成装置100の排紙口に直接装着され、その構造は種々の装置が知られているので図面説明を省略する。
一般的な後処理装置は上流側に配置された装置の排紙口に連結され、シートを搬送する搬送経路と、この経路出口側に排紙スタッカを備えている。そして搬送経路中にシートに後処理を施すステップルユニット、パンチユニット、捺印ユニットなどが装備される。ステップルユニットの場合には経路中にシートを束状に積載する処理トレイを設け、搬送経路からのシートを束状に積み重ねる。通常この処理トレイにはシート束を整合する整合手段が配置され、処理トレイに積み重ねられたシートを所定の姿勢に整合する。
同時に処理トレイにはシート束をステップル綴じするステップルユニットが配置され、シートコーナを綴じる耳綴じ、或いは側縁数個所を綴じるサイド綴じなど所定の位置にステップルユニットが配置され、このユニット若しくは処理トレイを移動してステップル綴じを実行する。またステップルユニットとしても広く知られ、帯状の針(ブランク)を順次繰り出すのと同時にコ字状に折り曲げてシート束に刺入し、シート束の背面側から針先端をクリンチャーで折り曲げてステップル綴じを完了するものが採用可能である。
この他、後処理ユニットとしては搬送経路中に配置した処理トレイにシートを一枚ずつ、或いは束状に移送し、このトレイに設けたプレスパンチでシートの所定位置に穴開けを実行する。また処理トレイ上にスタンプヘッドを設け、この捺印ヘッドに含浸させたインクでシート上の所定位置に捺印を施すものも知られている。
尚、上述の後処理装置600でステップル綴じ、或いはパンチ穴開け、捺印スタンプの処理で前述の製本装置400の第1パス452から表紙シート、仕切シートなどをインサートすることができるのは勿論である。
次に給紙ユニットCとしてのインサート装置500について説明する。図1に示すようにインサート装置500は製本装置400の上方に配置され、第1、第2、2つの給紙スタッカを備えた給紙装置で構成される。そして、第1、第2の給紙スタッカに準備されたシートを一枚ずつ分離して前述の第3パス455から第1パス452にシートを供給する。
図2に示すように第1の給紙スタッカを構成する第1トレイ1と、第2の給紙スタッカを構成する第2トレイ2とは上下に配置され、上方に位置する第1トレイ1が小サイズシートを、下方に位置する第2トレイ2が大サイズシートを積載収納するようになっている。このように第1、第2複数のトレイを設けたのは例えば製本するシートがA4サイズの場合、表紙として使用するシートはA3サイズ、仕切シートとして使用するシートはA4サイズなど2種類以上のシートを選択的に供給する必要がある為である。
第1トレイ1はシート後端側を支持する後端支持トレイ1aとシート先端側を支持する先端支持トレイ1bとを有し、後端支持トレイ1aは装置フレームに固定され、先端支持トレイ1bは図2上下方向に揺動自在に軸承され、この先端支持トレイ1bには昇降レバー1cが取付けてある。この昇降レバー1cには図示しない昇降モータM5に連結してあり、このモータの回転で図2上下方向に移動するようになっている。第2トレイ2も同様に後端支持トレイ2aと、先端支持トレイ2bと、昇降レバー2cを備え、昇降モータM6に連結されている。この第1トレイ1の先端には該トレイ上のシートを前述の製本装置400の第3パス455に供給する給紙経路6が設けられ、同様に第2トレイ2の先端には給紙経路7が設けられている。そしてこの2つの給紙経路6及び7は合流して1つの搬出経路8に連結され、この搬出経路8が前述の第3パス455に連結されている。
上記第1トレイ1には左右一対のサイドガイド10が、第2トレイ2にはサイドガイド12が設けてあり、このトレイ上のシート側縁に位置するサイドガイド10及び12には左右のガイドが同一量ずつ反対方向に移動するように連動機構が設けられ、シート搬送方向の中央を基準に互いに接近及び離間するようになっている。従って、第1トレイ1及び第2トレイ2に載置されるシートは所謂センター基準にセットされ繰り出されることとなる。
第1、第2トレイの先端にはトレイ上にシートをセットする際にシートの先端が突き当たり規制するストッパ壁11が設けられている。第1トレイ1及び第2トレイ2の先端にはキックローラ31及び41が支持アーム31a及び41aの先端に取付けられ、この支持アーム31a、41aの基端部には給紙ローラ33及び43が取付けてある。キックローラ31、41及び給紙ローラ33、43は後述する給紙モータM1、M2に駆動連結され、給紙ローラ33と同時にキックローラ31を駆動回転するようになっている。上記第2の給紙ローラ43及びキックローラ41も同様の構成になっている。
尚、上記給紙ローラ33及び43は必ずしもローラでなく例えば一対のプーリに架け渡したエンドレスベルトでも良く、給紙回転体はこれ等のローラ或いはエンドレスベルト及び同効の他の回転体で構成される。
上記給紙ローラ33には分離ローラ34が、給紙ローラ43には分離ローラ44がそれぞれ圧接して配置され各給紙ローラ33、43で繰り出したシートが2枚以上重送しないように分離ローラ34及び44が2枚以上の給送を阻止するようになっている。従って、第1トレイ1及び第2トレイ2上のシートはキックローラ31、41によって順次最上紙から繰り出され、給紙ローラ33、43とこれに圧接する分離ローラ34、44で1枚ずつ分離給送されることとなる。この給紙ローラ、分離ローラで分離手段32、42が構成される。この給紙ローラは前述のようにローラ、ベルトなどの給紙回転体を、分離ローラは該給紙回転体に圧接する分離部材を構成することとなる。また分離部材は図示のように給紙回転体と逆方向に回転するリタードローラの代わりに静止した固定ローラでも或いはゴム、スポンジなどの摩擦パッドであっても良い。
以下図示の実施例に従って給紙回転体を給紙ローラで、これと圧接する分離部材を分離ローラの構成でそれぞれ説明する。図示の分離ローラ34及び44は給紙ローラ33、43の回転方向と逆方向に回転駆動し、シート相互間の摩擦係数より大きく、給紙ローラの摩擦係数より小さく設定してある。上記給紙ローラ33、43と分離ローラ34、44の下流側には給紙経路6に搬送ローラ対35、36が、給紙経路7に搬送ローラ対45が配置され、給紙ローラ33、43からのシートを引継ぎ搬送する。この搬送ローラ対35と45とはそれぞれ圧接した一対のローラで構成され、上流側にシート端部を検出するセンサS3及びS4が設けられている。そしてこの搬送ローラ対35及び45を停止した状態で給紙ローラから繰り出したシート先端をセンサS3、S4が検知した後、所定時間後に給紙ローラを停止する。この状態でシートは先端が各搬送ローラ対の圧接部に突当って湾曲した姿勢で停止し、先端揃えされる。次いで給紙ローラを停止した状態で搬送ローラ対35及び45を回転駆動するとシートは先端を揃えられた状態で順次繰り出されスキュー修正される。このように上記搬送ローラ対35、45は所謂レジストローラとして構成され、以下この搬送ローラ対35、45をレジストローラ35、45と称す。
図4及び図5は給紙ローラ及び分離ローラの圧接・離間構造を示す図である。この図4、図5に基づき給紙ローラ、分離ローラの各構成について説明する。なお、前記第1トレイ1側の給紙ローラ33及び分離ローラ34と前記第2トレイ2側の給紙ローラ43及び分離ローラ44とは同一の構成である為、第1トレイ1側の構成について説明する。
まず、給紙ローラ33とこれに圧接する分離ローラ34はシートの搬送方向と直交する方向に複数配置する。図4に示すようにシート幅方向3個所に設けられ、各給紙ローラ33a、33b、33cは最小サイズシートの幅領域内に配置されている。つまりサイズの異なるシートを第1トレイ1にセンター基準でセットする場合は、最小サイズシートの幅領域内にセンター位置に給紙ローラ33aを、その左右に等間隔に給紙ローラ33bと33cを配置する。またシートを第1トレイ1に片側サイド基準でセットする場合も最小サイズシートの領域内で中央とその左右に給紙ローラを配置する。
図示のものは給紙モータM1に連結した駆動軸50に給紙ローラ33a、33b、33cを取付けてある。一方、分離ローラ34は上記各給紙ローラ33に対向する状態で設けられ、この分離ローラ34の第1の分離ローラ34aは常時給紙ローラ33aと圧接し、第2の分離ローラ34b、34cは対向する給紙ローラに対し圧接及び離間する位置に移動自在に設けられている。
つまり、シートを給送する給紙回転体に対し、これと圧接する分離部材を常時圧接する第1の分離部材と、圧接及び離間する第2の分離部材を設ける。各分離ローラ34a、34b、34c個別のブラケット51a、51b、51cにそれぞれ支持軸59a、59b、59cによって取付けられている。この各ブラケット51は図5に示す回転軸52を中心に揺動自在に軸承されている。そして各ブラケット51にはそれぞれ付勢スプリング53がフレームとの間に配置してあり、各ブラケット51に取付けた分離ローラ34が給紙ローラ33と所定圧力で圧接するようになっている。
図5に示すように分離ローラ34は給紙ローラ33と逆方向に回転する関係で支持軸52には給紙モータM1が連結してあり、ブラケット51は遊嵌状態で軸受を介して回転軸52に軸承され、各ブラケット51には回転軸52に設けたギアZ1と係合する伝動ギアZ2を介して分離ローラ34の回転軸52の従動ギアZ3に回転が伝達される。つまり、各分離ローラ34を支持するブラケットは駆動回転する回転軸52に遊嵌状態で支持され、同時に回転軸52の回転が分離ローラに伝達されるように歯車、ベルトなどの伝動手段が内蔵されている。更に分離ローラ34は給紙ローラ33との間にシートが1枚若しくは0枚の時には給紙ローラ33の回転に従動し、給紙ローラ33との間にシートが2枚以上の時には給紙ローラ33と逆方向に回転するようにトルクリミッタTLa、TLb、TLcが設けてある。
つまり、各分離ローラ34a、34b、34cは、各分離ローラ34a、34b、34cを支持する支持軸59に取付けられた従動ギアZ3と、トルクリミッタTLa、TLb、TLcを介して連結され、所定トルク以上の負荷を受けて従動ギアZ3の回転が分離ローラに伝達されるようになっている。
この構成によってシートが給紙ローラに喰えられないときには分離ローラは給紙ローラに従動して同方向に回転してシートを確実に喰え込み、逆に複数枚が喰えられたときには負荷が増大し、トルクリミッタが連結されて給紙ローラとは逆方向に回転することによってシートのノンフィード及びダブルフィードを防止する。
ここで、前記第2の分離ローラ34b、34cを支持するブラケット51b、51cには分離ローラを給紙ローラから離間した非作動位置に移動する為、次のシフト手段が設けられている。図4(a)に示すように前記各分離ローラ34は回転軸52に基端部を回転自在に支持され、先端部は付勢スプリング53a、53b、53cでそれぞれ給紙ローラと圧接する作動状態に保持されている。そこで図示のシフト手段は、第2の分離ローラ34b及び34cを保持するブラケット51b及び51cを付勢スプリング53b及び53cに抗して図5中において反時計方向に所定量回動させることによって図4(b)に示すように第2の分離ローラ34b、34cを給紙ローラから離間した非作動位置に移動する。
その機構は単純にブラケットにソレノイドなどのアクチュエータを連結しても良いが、図示のものは2つの分離ローラ34b及び34cを同時に作動及び非作動位置に移動する為次の構造を採用している。図示しない側板フレームにシャフト55が駆動軸50と平行に取付けてあり、このシャフト55にはシフトモータM3(ロータリーソレノイドであっても良い)が連結してある。またシャフト55にはブラケット51b及び51cに面する位置にシフトレバー54b、54cがシャフト55と一体に取付けてあり、このシフトレバー54b、54cの先端はブラケット51b、51cに係合するようになっている。
一方、シャフト55には一体に回転する規制部材57が取付けられ、この規制部材57には運動規制スリット57aが取付けられている。この運動規制スリット57aは側板フレームに設けたストッパーピン58と係合する。さらに、シャフト55には検出フラグ56が設けられている。この検出フラグ56は側板フレームに取付けたホトセンサS5と係合するようになっている。従って、シフトモータM3を一方向に起動すると、シャフト55は図5中において時計方向に回転しシフトレバー54b、54cがブラケット51b、51cを付勢スプリング53に抗して反時計方向に揺動し、ホトセンサS5が検出フラグ56を検知するとシフトモータM3を停止する。この状態で分離ローラ34b、34cは給紙ローラ33b、33cから所定量離間した非作動位置に移動し、図示のものはシフトモータM3をステッピングモータで構成した関係でそのディテントトルクによって非作動位置に維持される。またシフトモータM3に所定パルスの逆電流を付加して他方向に起動し、シャフト55を反時計方向に逆転させると図4(a)の状態に戻り、このときシフトレバー54b、54cはブラケット51b、51cから完全に離れ、ブラケット51b、51cは付勢スプリング53b、53cの作用で分離ローラ34を給紙ローラ33に圧接させる。
次に駆動機構について説明する。なお、この駆動構成についても前記第1トレイ1側の給紙ローラ33及び分離ローラ34、レジストローラ35と、前記第2トレイ2側の給紙ローラ43及び分離ローラ44、レジストローラ45とは同一の構成である為、第1トレイ1側の構成のみについて説明する。キックローラ31、給紙ローラ33、分離ローラ34及びレジストローラ35は1つの正逆転可能な給紙モータM1で駆動され、この給紙モータM1の一方向回転でキックローラ31と給紙ローラ33及び分離ローラ34を回転し、逆方向回転でレジストローラ35を回転する。
給紙モータM1の駆動軸には減速歯車を経て給紙ローラ33の駆動軸50に第1ワンウェイクラッチを介して連結してある。駆動軸50の回転はキックローラ31に歯車、ベルトなどの伝動機構で伝達される。また給紙モータM1の一方向回転は第1ワンウェイクラッチを介して分離ローラ44を駆動するための回転軸52にも所定方向の回転を伝達するように連結されている。一方給紙モータM1の逆方向回転は第1ワンウェイクラッチによって上記キックローラ31、給紙ローラ33及び分離ローラ34給紙ローラ、には伝達されず、レジストローラ35に伝達される。つまり給紙モータM1の正逆回転で給紙ローラ33とレジストローラ35は相反的に回転するようにワンウェイクラッチが構成され、給紙ローラ33の回転はキックローラ31と分離ローラ34に所定方向の回転として伝達される。
図6はインサート装置の制御構成を示すブロック図であり、各センサの構成と併せて説明する。制御CPU70には第1トレイ1及び第2トレイ2に設けたエンプティセンサS1及びS2がその入力回路を介して連結され、前記レジストローラ35、45の上流側のセンサS3、S4もそれぞれ入力回路を介して連結されている。また制御CPU70には各種検知データを記憶するRAM72、動作制御プログラムを記憶したROM73が接続され各センサからの出力信号に基づいて第1トレイ1の給紙ローラを駆動する駆動モータM1、及び第2トレイの給紙モータM2と、前述のシフト手段を構成する第1トレイ1側のシフトモータM3及び第2トレイ2側のシフトモータM4をそれぞれ駆動制御するようになっている。
また制御CPU70には第1トレイ1の昇降レバー1cを検出する上限センサS7aと下限センサS7bの出力信号、及び第2トレイの上限センサS8aと下限センサS8bの出力信号がそれぞれ入力回路を介して連結され、この制御CPU70で第1トレイ1の昇降レバー1cを昇降駆動する昇降モータM5と第2トレイ2の昇降モータM6をそれぞれ制御するように構成されている。また上記制御CPU70には、第1トレイ1及び第2トレイ2にシートサイズ検知手段を設け、このサイズ検知手段からの信号を受けて、制御CPU70は第2の分離ローラを非作動位置に保持するか、作動位置と非作動位置との間で移動シフトするか選択する。同様に制御CPU70には図示しないコントロールパネルの入力手段からの信号で第2の分離ローラの動作を設定する。
シートサイズ検知手段の構成は種々知られているが、例えば前記第1及び第2トレイに設けたサイドガイド10、12の位置を検出するセンサで構成する。サイドガイド10及び12は左右一対設けられ、シートセンターを中心に両者が同一量ずつ反対方向に移動するように連結されている。そこで各トレイの背面に複数のセンサを配置してサイドガイド10、12の位置によってトレイ上にセットされたシートの幅サイズを検出する。またコントロールパネルに設ける入力手段はプッシュ釦など種々知られ、例えば使用するシートに応じて使用者がオーバコート紙、OHP紙、厚紙、薄紙などの用紙種別を入力するように構成する。
次に上記構成の給紙装置(インサート装置)500の動作を説明する。第1トレイ1及び第2トレイ2のいずれか選択されたトレイからセットされたシートを1枚ずつ分離して前述の製本装置400の第1パス452に順次給送する。このトレイ上のシートを順次1枚ずつ分離給送する動作について説明する。
前述のようにシート幅方向3個所に配置された給紙ローラには常時圧接する第1の分離ローラ34aと、圧接及び離間自在の第2の分離ローラ34b、34cが対向配置されている。そこで制御CPU70はこの第2の分離ローラ34b、34cを次の第1、第2の動作に制御する。第1の動作は第1、第2の分離ローラ34b、34cがそれぞれの給紙ローラ33b、33cに圧接した状態でトレイ上のシートを分離給送する。そしてこのシートが下流側の搬送ローラ(レジストローラ)35にニップされ、このレジストローラでシートを繰出す際には第2の分離ローラ34b、34cをシフト手段で離間位置に移動する。これは通常給紙ローラはシートを下流側のレジストローラに移送した後は停止してレジストローラでシートを引き抜き搬送することがシートの重送を防止する為に好ましい。この場合複数の給紙ローラと分離ローラが圧接した状態ではレジストローラに及ぼす負荷が大きくシートにシワが生じたり、或いは棄損したりするのを防止する為である。
次に第2の動作はシート幅方向に複数配置されている給紙ローラ33a、33b、33cに対し、第2の分離ローラ34b、34cを離間位置に保持して非作動状態にする。これにより表面に光沢剤を塗布したコート紙、OHP紙などの分離しづらいシートの時には第1の分離ローラ34aと第2の分離ローラ34b、34cを作動状態に位置させ、分離し易いシートのときには第2の分離ローラ34b、34cを離間位置の非作動状態にすることによってシートの分離に作用する摩擦力を大小に調節することが可能となる。
この第1、第2の動作を図10に示すタイミングチャートで説明すると、トレイ上にシートがセットされているか否かをエンプティセンサS1の信号で判断し、センサS1がON状態のとき製本装置400の制御手段から給紙指示信号と第1、第2のトレイ選択信号を受けると制御CPU70は給紙モータM1を所定方向に起動する。すると給紙ローラ33、分離ローラ34がトレイ上のシートを繰り出す。このとき分離ローラ34は第1の分離ローラ34aと第2の分離ローラ34b、34cがそれぞれ給紙ローラ33a、33b、33cに圧接した状態で逆方向に回転し、シートを1枚に分離して給送する。シートの先端がレジストセンサS3に到達すると、このセンサからの信号を受けて制御CPU70はタイマーを起動し、予め定めた所定時間t1を計測する。この所定時間でシートは先端がレジストローラに突当ってループ状に湾曲し、所定時間の経過後制御CPU70は給紙モータM1(M2)を停止する。
次いで制御CPU70はシフトモータM3を起動し、シャフト55を所定角度回転し、シャフト55のシフトレバー54bで第2の分離ローラ34b及び34cを給紙ローラ33b及び33cから離間した図4(b)の状態(非作動位置)に移動する。その後制御CPU70は給紙モータM1を逆方向に回転駆動する。この給紙モータM1の逆転でレジストローラ35が回転してシートを製本装置400に向けて給送し、同時に給紙ローラ33は停止状態、分離ローラは第2の分離ローラ34b、34cが給紙ローラ33から離間した位置で停止状態に置かれる。従って、レジストローラ35にニップされて繰り出されるシートは中央に位置する給紙ローラ33aとこれに圧接する第1の分離ローラ34aにニップされた状態で引き出され、これ等のローラは停止状態に置かれている為、後続するシートが引き出されるのを阻止する。
このように繰り出されたシートが搬出経路8に設けられたシートセンサS10に到達すると、このセンサS10からの信号で制御CPU70は給紙モータM1を停止し、この位置にシートは待機する。次いで制御CPU70は製本装置400から搬送タイミング信号を得て、給紙モータM1の駆動を再開し、レジストローラ35、搬送ローラ対36を回転しシートを搬出経路8に継続して搬送する。次に制御CPU70はシート後端がレジストセンサS3を通過した信号を得て、シフトモータM3を逆方向に回転駆動する。すると、第2の分離ローラ34b及び34cは図4(b)の状態から(a)の状態に復帰し、次のシートの分離給送に備える。
次に前述の第2動作を説明すると、制御CPU70はコントロールパネルに設けられた入力手段、若しくはトレイ上に装備されたシートサイズ検知手段からの信号で上述の第1の動作に代えて第2の動作を実行する。この第2の動作は入力手段及び/又は検知手段からの信号で制御CPU70は製本装置400からの給紙指示信号を得て、まずシフトモータM3を駆動し、第2の分離ローラ34b及び34cを図4(a)の状態から(b)の状態に移動する。従って、第2の分離ローラ34b及び34cは非作動状態となり、中央に位置する給紙ローラ33aとこれに圧接した第1の分離ローラ34aのみが互いに圧接した状態となる。かゝる動作の後制御CPU70は給紙モータM1を起動し、その後上述の第1の動作と同様な動作を実行する。
そこで、図7は給紙動作のメインフローチャート図である。また図8は第1のトレイ上のシートの給紙を実行する場合の第1の給紙動作を示す処理フローチャート図であり、これらに基づいて上述のインサート装置500の動作を詳述する。
先ず、第1トレイ1または第2トレイ2からシートを給紙する前に画像形成装置100から給紙に関する情報がインサート装置500に送信される。この情報は、画像形成装置100の操作パネル150上で操作者が入力した仕切シート(間紙や表紙など)の種類(紙質や紙厚など)の情報や、インサート情報などの情報が含まれる。なお、インサート情報は、製本やステープルされるシート束への仕切シートの挿入箇所を示す情報であり、例えば印刷シートを“1”、仕切シートを“2”、表紙を“3”とした時に、表紙を含め10枚のシート束の3、4、9枚目に仕切シートを挿入する場合には、“1−1−2−2−1−1−1−1−2−3”との情報が予めインサート装置500に送信される。
上述した給紙情報を取得すると、インサート装置500は第1トレイ1または第2トレイ2にシートが載置されているかを確認する(ST1〜ST2)。ここでは、インサート情報から挿入するシートが仕切シートのみであれば、第1エンプティセンサS1がシートを検出したときにシート有りと認識し、表紙のみであれば、第2エンプティセンサS2がシートを検出したときにシート有りと認識する。また、インサート情報から挿入するシートが仕切シートと表紙の両方であれば、第1エンプティセンサS1と第2エンプティセンサS2がシートを検出したときにシート有りと認識する。
そして、シート束に挿入されるシートが第1トレイ1または第2トレイ2に載置されていることが確認されると、シート束に挿入されるシートが載置されたトレイの先端支持トレイ1aまたは2bを、載置されたシートの上面がキックローラに接触する給紙位置まで上昇させる。その後、インサート情報から最初に給紙されるシートのトレイが選択され、第1トレイ1上のシートの給紙を選択した場合は第1の給紙処理が実行され、第2トレイ2上のシートの給紙を選択した場合は第2の給紙処理が実行される(ST3〜ST6)。そして、最初のシートの給紙が完了し、引き続き挿入されるシートがある場合は、第1、または第2の給紙処理が実行される。
ここで、図8乃至図11のフローチャートに基づき第1の給紙処理について説明する。第1の給紙処理においては、先ず画像形成装置100から送信された給紙情報に含まれるシート情報によって、3つの分離ローラ34a、34b、34cのうち第2の分離ローラ34b、34cを給紙ローラ33から離間させ、第1の分離ローラ34aで分離するモードAと、3つの分離ローラ34a、34b、34cを給紙ローラ33に圧接した状態でシートを分離するモードBとに切り換える。ここでは、シート情報がコート紙またはOHP紙であれば、モードBを選択し、それ以外のシートであれば、モードAを選択する(ST10)。モードAでは、最初に第2の分離ローラ34b、34cの離間処理を実行する。第2の分離ローラ34b、34cの離間処理は、図12(a)の離間動作フローチャートに示すように、第1シフトモータM3を正転駆動させる(ST50)。これによって、先に述べたようにシャフト55が時計周りに回転し、シャフト55に取付けられたシフトレバー54b、54cがブラケット51b、51cの内側面に当接してブラケット51b、51cを押し下げる。
そして、ホトセンサS5によってブラケット51b、51cが所定の位置まで移動し、第2の分離ローラ34b、34cが給紙ローラ33b、33cから離間したことが検知されると、第1シフトモータM3を停止させる(ST51〜ST52)。このようにして第2の分離ローラ34b、34cの離間動作が終了すると、画像形成装置100からの給紙信号が送信されるまで待機する。そして、給紙信号を受信すると第1給紙モータM1を正回転させる。これにより、キックローラ31と給紙ローラ33a及び第1の分離ローラ34aが回転して第1トレイ1上のシートが1枚に分離給送される(ST12〜ST13)。このときキックローラ31と給紙ローラ33aは給紙方向に回転し、第1の分離ローラ34aは給紙方向と異なる戻し方向に回転されるが、レジストローラ対35及び搬送ローラ対36はワンウェイクラッチOW2(図示せず)の作用によって回転しない。
そして、第1レジストセンサS3が給送されたシートの先端を検知すると、その検知した時点からシートを所定量(t1時間)搬送した後に第1給紙モータM1は一旦停止される(ST14〜ST16)。このとき、シートの先端はレジストローラ対35のニップ部に突き当てられて撓みが形成され、これにより、シートの先端が整合されスキューが除去される。一旦停止後、第1給紙モータM1は逆転駆動される(ST17)。これによって、レジストローラ対35及び搬送ローラ対36が送り方向に回転し、シートは給紙経路6から搬出経路8に沿って送られる。そして、搬出経路8に配置されたシート検出センサS10がシートの先端を検出すると第1給紙モータM1を停止する(ST18〜ST19)。これによって、シートは、その先端が待機位置P1で停止して待機される。
次に、製本装置400からの搬送指示信号を受けると第1給紙モータM1を再駆動し、シートをインサート装置500から製本装置400に給送する(ST20〜ST21)。その後、インサート装置500から給送されるシートの後端の通過を第1レジストセンサS3が検出すると、第1の分離ローラ34aを初期状態に戻すために第2の分離ローラ34b、34cの圧接動作を実行する(ST22〜ST23)。
この第2の分離ローラ34b、34cの圧接動作は、図12(b)の圧接動作フローチャートに示すように、第1シフトモータM3を逆転駆動させる(ST55)。これによって、シャフト55が反時計周りに回転し、シャフト55に取り付けられたシフトレバー54b、54cがブラケット51b、51cの内側面から離れる方向に移動する。そして、シャフト55が反時計周りに所定角度回転させた時点で第1シフトモータM3を停止する(ST56〜ST57)。このとき、シフトレバー54b、54cは確実にブラケット51b、51cの内側面から離間した状態にあり、ブラケット51b、51cは付勢スプリング53によって上方に押し上げられ、第2の分離ローラ34b、34cは所定の押圧力で給紙ローラ33b、33cに押圧される。そして、最後にシートの後端が搬送ローラ対36を通過される距離搬送した時点で第1給紙モータM1を停止し、1枚のシートの給紙動作を終了する(ST24〜ST25)。
次に、モードBについて図10乃至図11及び図13の圧接・離間動作タイミングチャートに基づき、説明する。また適宜に図14の動作模試図を参照する。図8のステップ10においてモードBが選択されると、画像形成装置100からの給紙信号が送信されると、第1給紙モータM1を正回転させる(ST31〜ST32)。これにより、キックローラ31と給紙ローラ33及び第1、第2の分離ローラ34a、34b、34cが回転して第1トレイ1上のシートが1枚に分離されて給送される(図14(a)参照。)。このとき、キックローラ31と給紙ローラ33は給紙方向に回転し、第1、第2の分離ローラ34a、34b、34cは給紙方向と異なる戻し方向に回転されるが、レジストローラ対35及び搬送ローラ対36はワンウェイクラッチOW2(図示せず)の作用によって回転しない。
そして、第1レジストセンサS3にて給紙されるシートの先端を検知した後、シートを所定量(t1時間)搬送して第1給紙モータM1を一旦停止する(ST33〜ST35)。このとき、シートの先端はレジストローラ対35のニップ部に突き当てられて撓みが形成され、これにより、シートの先端が整合されスキューが除去される。そして、シートの先端がレジストローラ対35のニップ部に突き当てられ、撓みが形成された状態で第2の分離ローラ34b、34cの離間処理が実行される(ST36)。この離間処理は、上述した動作と同様であって、図12(a)に示すように第1シフトモータM3を正転駆動して、シャフト55を回転させ、シフトレバー54b、54cによってブラケット51b、51cを下方に移動して第2の分離ローラ34b、34cを給紙ローラ33b、33cから離間させる(ST50〜ST52)(図14(b)参照。)。
なお、ここではシートの先端がレジストローラ対35のニップ部に突き当てられ、撓みが形成された状態で第2の分離ローラ34b、34cの離間処理が実行するようにしたが、第1レジストセンサS3がシートの先端を検出した以降であって、シートの先端がレジストローラ対35のニップ部に突き当てられる前に第2の分離ローラ34b、34cの離間処理動作を開始してもよい。
第2の分離ローラ34b、34cを給紙ローラ33b、33cから離間させた後、第1給紙モータM1は逆転駆動される(ST37)。これによって、レジストローラ対35及び搬送ローラ対36が送り方向に回転してシートが給紙経路6及び給紙経路7に沿って案内される。そして、案内されるシートの先端がシート検出センサS10にて検出された時点で第1給紙モータM1を停止する(ST38〜ST39)。これによって、シートは、その先端が待機位置P1で停止して待機される(図14(c)参照。)。
そして、製本装置400からの搬送信号を受けると第1給紙モータM1を再び逆転駆動し、シートをインサート装置500から搬出する(ST40〜ST41)。その後、インサート装置500から搬出されるシートの後端が第1レジストセンサS3にて検出されると次のシートの給紙に備えて第2の分離ローラ34b、34cの圧接動作を実行する(ST42〜ST43)(図14(d)参照。)。そして、第2の分離ローラ34b、34cの圧接動作によって、第1シフトモータM3を逆転駆動がシャフト55に伝達され、シャフト55に取り付けられたシフトレバー54b、54cがブラケット51b、51cの内側面から離れる方向に移動する。これによって、シフトレバー54b、54cがブラケット51b、51cの内側面から離間し、第2の分離ローラ34b、34cが付勢スプリング53の付勢力によって給紙ローラ33b、33cの外周面に圧接される(ST55〜ST57)。そして、シートの後端が搬送ローラ対36の後端を通過した時点で第1給紙モータM1を停止し、給紙動作を終了する(ST44〜ST45)。
ここでは、第1トレイ1からシートを給紙する第1の給紙動作について説明したが、第2トレイ2からシートを給紙する第2の給紙処理においても、第2給紙部4に第1給紙部3の搬送ローラ対36に相当するローラ対がないために第2給紙モータM2の逆転でレジストローラ対45のみを駆動するように構成した点が異なるだけであって、その給紙動作は第1トレイ1からシートを給紙する第1の給紙処理の場合と同様であり、その説明を省略する。
なお、上記の実施例においては、コート紙、OHP紙と、それ以外のシートによって、モードAとモードBを選択したが、シートのサイズや周囲環境によってモードAとモードBを選択してもよく、またコート紙やOHP紙などのシート種類、シートサイズ、温度や湿度等の周囲環境の各条件の組み合わせによってモードAとモードBを選択してもよい。
具体的には、シートのサイズの場合は、給紙トレイ上でシートのサイズを検出し、この検出されたシートサイズが、所定のサイズ以上のときはモードAを選択し、所定のサイズより小さいときはモードBを選択する。また、温度や湿度等の周囲環境の場合は、装置の一部の適切な位置に温度や湿度を検出するサーミスタなどの検出センサを設け、この検出センサの検出温度が所定の温度以上で、かつ検出湿度が所定の湿度以上であるときにモードAを選択し、それ以外はモードBを選択する。
具体的には、シートのサイズの場合は、給紙トレイ上でシートのサイズを検出し、この検出されたシートサイズが、所定のサイズ以上のときはモードAを選択し、所定のサイズより小さいときはモードBを選択する。また、温度や湿度等の周囲環境の場合は、装置の一部の適切な位置に温度や湿度を検出するサーミスタなどの検出センサを設け、この検出センサの検出温度が所定の温度以上で、かつ検出湿度が所定の湿度以上であるときにモードAを選択し、それ以外はモードBを選択する。
また、上記の実施例では分離機構として、分離ローラを設け、この分離ローラをシートの戻し方向に回転させることでシートを分離するように構成したが、分離部材として、シートの戻し方向に回転する分離ローラの替わりに分離パッドなどを用いてシートを分離するように構成してもよい。
1 第1トレイ
2 第2トレイ
31 キックローラ
32 分離手段
33a、33b、33c 給紙ローラ(第1トレイ)
34a、34b、34c 分離ローラ(第1トレイ)
35、45 レジストローラ
43 給紙ローラ(第2トレイ)
44 分離ローラ(第2トレイ)
53 付勢スプリング
55 シャフト
70 制御CPU
100 画像形成装置
200 スキャナ装置
300 原稿供給装置
400 製本装置
412 把持手段
452 第1パス
453 第2パス
454 第4パス
455 第3パス
500 インサート装置
600 後処理装置(ステップル装置)
A 画像形成ユニット
B 後処理ユニット
C 給紙ユニット(インサートユニット)
2 第2トレイ
31 キックローラ
32 分離手段
33a、33b、33c 給紙ローラ(第1トレイ)
34a、34b、34c 分離ローラ(第1トレイ)
35、45 レジストローラ
43 給紙ローラ(第2トレイ)
44 分離ローラ(第2トレイ)
53 付勢スプリング
55 シャフト
70 制御CPU
100 画像形成装置
200 スキャナ装置
300 原稿供給装置
400 製本装置
412 把持手段
452 第1パス
453 第2パス
454 第4パス
455 第3パス
500 インサート装置
600 後処理装置(ステップル装置)
A 画像形成ユニット
B 後処理ユニット
C 給紙ユニット(インサートユニット)
Claims (9)
- シートを積載収納するスタッカと、
上記スタッカ上のシートを1枚ずつ分離して給送する分離手段と、
上記分離手段からのシートを処理位置に搬送する搬送手段とを備え、
上記分離手段は上記スタッカ上のシートの給紙方向と直交する方向に配置された複数の給紙回転体とこの各給紙回転体に圧接する複数の分離部材とで構成され、
上記分離部材は上記給紙回転体に常時圧接する第1の分離部材と上記給紙回転体に圧接離間自在の第2の分離部材とで構成され、
上記第2の分離部材を圧接位置と離間位置との間で移動するシフト手段とこのシフト手段の制御手段を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 前記給紙回転体はシート給送方向と直交する方向に距離を隔てて3個所に配置され、
前記分離手段は前記第1の分離部材が中央に位置する給紙回転体と圧接し、前記第2の分離部材が左右両端に位置する給紙回転体と圧接及び離間自在に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。 - 前記シフト手段は、前記給紙回転体によって繰り出したシートの先端が前記搬送手段に到達した後、前記第2の分離部材を前記給紙回転体に圧接する位置から離間する位置に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
- 前記シフト手段は、前記搬送手段によって搬送されるシートの後端が前記給紙回転体から離脱した後、前記第2の分離部材を離間位置から圧接位置に移動することを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
- 前記制御手段は、前記スタッカ上のシートを順次分離給送する際、前記シフト手段によって前記第2の分離部材を前記給紙回転体に圧接及び離間する第1の動作制御と、前記第2の分離部材を常時前記給紙回転体から離間した非作動位置に保持する第2の動作制御とを備え、
上記制御手段は、シートの種別に応じて上記第1の制御と第2の制御とを選択する入力手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の給紙装置。 - 前記制御手段は、前記スタッカ上のシートを順次分離給送する際、前記シフト手段によって前記第2の分離部材を前記給紙回転体に圧接及び離間する第1の動作制御と、前記第2の分離部材を常時前記給紙回転体から離間した非作動位置に保持する第2の動作制御とを備え、
上記制御手段は、前記スタッカに配置されたシートのサイズを検出するシートサイズ検知手段からの信号に応じて上記第1の制御又は上記第2の制御を実行することを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の給紙装置。 - 前記給紙回転体と前記第1、第2の分離部材とは、前記スタッカ上に載置されている最小サイズシートの給紙直交方向長さの領域にそれぞれ配置されていることを特徴する請求項1乃至6の何れかの項に記載の給紙装置。
- 前記給紙回転体と前記搬送手段とは、正逆転可能な単一の駆動モータに連結され、該駆動モータの一方向回転によって上記給紙回転体を駆動し、逆方向回転によって前記搬送手段を駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかの項に記載の給紙装置。
- シート上に所定の印刷を施す印刷手段を有するプリント装置と、
このプリント装置からのシートに仕分け丁合、製本などの後処理を施す後処理装置とを備え、
上記後処理装置は、
少なくとも1つのスタッカと、
このスタッカ上のシートを1枚ずつ分離して給送する分離手段と、
上記分離手段からのシートを後処理位置に搬送する搬送手段と、
上記後処理位置に配置された後処理手段とから構成され、
上記分離手段は、上記スタッカ上のシートの給紙方向と直交する方向に配置された複数の給紙回転体とこの各給紙回転体に圧接する複数の分離部材を有し、
上記分離部材は、上記給紙回転体に常時圧接する第1の分離部材と上記給紙回転体に圧接離間自在の第2の分離部材と、この第2の分離部材を圧接位置と離間位置との間で移動するシフト手段とを備えていることを特徴とするプリンティングシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004381599A JP2006188292A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 給紙装置及びプリンティングシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004381599A JP2006188292A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 給紙装置及びプリンティングシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006188292A true JP2006188292A (ja) | 2006-07-20 |
Family
ID=36795846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004381599A Withdrawn JP2006188292A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 給紙装置及びプリンティングシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006188292A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008036752A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Seiko:Kk | 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置に於ける後処理装置 |
JP2013180894A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Konica Minolta Inc | 原稿搬送装置、原稿読取装置および画像形成装置 |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004381599A patent/JP2006188292A/ja not_active Withdrawn
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JP2008036752A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Seiko:Kk | 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置に於ける後処理装置 |
JP2013180894A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Konica Minolta Inc | 原稿搬送装置、原稿読取装置および画像形成装置 |
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