JP2006181172A - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents
吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006181172A JP2006181172A JP2004379088A JP2004379088A JP2006181172A JP 2006181172 A JP2006181172 A JP 2006181172A JP 2004379088 A JP2004379088 A JP 2004379088A JP 2004379088 A JP2004379088 A JP 2004379088A JP 2006181172 A JP2006181172 A JP 2006181172A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic member
- backsheet
- back sheet
- width direction
- absorbent article
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
【解決手段】矩形状をなすバックシート2と、バックシート2の略中央に配された吸収体4と、吸収体4の上面に配されたトップシート3と、バックシート2の長手方向両端部61と長手方向中央部との間において吸収体4と重なる位置にバックシート2の幅方向に亘るように配設された弾性部材90と、を備え、バックシート2の長手方向中央部を幅方向に沿ってトップシート3側に二つ折りに折り返されて形成された折り返し部5と、バックシート2の幅方向の側端部62同士が接合された接合部8、8と、バックシート2の長手方向両端部61側に形成され、装着時に人体の腰回りに位置する腰回り開口部6と、折り曲げ部5に吸収体4を挟んで形成され、装着時に人体の脚回りに位置する二つの脚回り開口部7、7とを備える構成にした。
【選択図】図1
Description
このタイプの紙おむつの腰回り開口部及び脚回り開口部には、弾性材が施されており、装着者の腰回り及び脚回りにしっかりと紙おむつを密着させることが可能で、装着者に対して安心感を与える構造となっている。
しかし、上記トランクスタイプの紙おむつでは、紙おむつを腰回りに十分にフィットさせることができず、体液吸収体を股間部や臀部に密着させにくいので、尿などの体液漏れの原因となってしまうことがあった。
させることを、その目的とする。
これにより、腰回り開口部の真下に脚回り開口部を形成することができるのみならず、吸収性物品の成形に必要な接合箇所を二箇所の接合部のみとすることができる。
また、弾性部材により、吸収性物品を好適に装着者に密着させることができる。
これにより、脚回り開口部が広がりやすくなる。
これにより、折り返し部側に迂回して湾曲している弾性部材によって、折り返し部側の吸収体を接合部側の腰回り開口部方向に引き上げることができる。
これにより、帯状の弾性部材がより広い範囲に亘り吸収性物品のバックシートを人体に密着させることができる。
これにより、弾性部材が、吸収体の両端部を装着者に密着させることができ、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
これにより、弾性部材の収縮による吸収体の縮こまりを防止することができ、吸収体が縒れたり捩れたりしてしまうことを低減することができる。
これにより、吸収性物品の脚回り部に脚回り弾性部材を配することができる。
これにより、吸収性物品の腰回り部に弾性部材を配することができる。
これにより、バックシート帯を刳り貫いて大きな開口部を設けることなく、バックシート帯にスリットを入れることで脚回り開口部を形成することができるのみならず、トップシートでくるまれた吸収体を載置し、一回の折り返しと、二箇所の接合及び一箇所の切断のみで吸収性物品を形成することができる。
また、吸収性物品における弾性部材を、複数の吸収性物品に対して連続的且つ一斉に施すことができる。
これにより、バックシート帯及びトップシート帯を刳り貫いて大きな開口部を設けることなく、開口面積の少ないスリットを入れることで脚回り開口部を形成することができるのみならず、バックシート帯に吸収体を載置し、トップシート帯を重ね、スリットを形成し、一回の折り返しと、二箇所の接合及び二箇所の切断のみで吸収性物品を形成することができる。
また、吸収性物品における弾性部材を、複数の吸収性物品に対して連続的且つ一斉に施すことができる。
これにより、吸収性物品の脚回り部における脚回り弾性部材を、複数の吸収性物品に対して連続的且つ一斉に施すことができる。
これにより、吸収性物品の腰回り部における腰回り弾性部材を、複数の吸収性物品に対して連続的且つ一斉に施すことができる。
また、弾性部材が、吸収性物品、特に吸収体を好適に装着者に密着させることができ、吸収性物品のフィット感を向上させることができ、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
そして、腰回り開口部方向に引き上げた吸収体を、より確実に人体(股間部や臀部)に密着させて、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
特に、吸収性物品の装着者が男性である場合、その弾性部材の収縮力によって男性器を下方から持ち上げるように作用させることが可能になり、男性器を身体側に保持するとともに、吸収性物品に対してフィットさせることができる。
そして、帯状の弾性部材が、吸収性物品を装着者に密着させるので、吸収性物品のフィット感を向上させることができるとともに、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
特に、吸収性物品の装着者が男性である場合、弾性部材が、男性器(例えば、陰茎)が吸収体の端部部分から外れて腰回り開口部側に移動しないように、男性器を折り返し部側である股下部に保持するように押さえることができ、体液漏れを好適に防止することができる。
そして、吸収体が縒れたり捩れたりしにくいので、吸収体をより確実に人体に密着させて、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
これにより、脚回り部が装着者の脚に密着してなることとなり、フィット感を向上させるのみならず、脚回り開口部からの体液モレを防ぐことができる。
これにより、腰回り部が装着者の腰回りに密着してなることとなり、フィット感を向上させるのみならず、腰回り開口部からの体液モレを防ぐことができる。
また、吸収性物品における弾性部材を、複数の吸収性物品に対して連続的且つ一斉に施すことができる。よって、個々の吸収性物品毎に弾性部材を取付けるような煩雑な手順を踏むことなく、より容易に弾性部材を施すことができる。
そして、バックシート帯の幅方向略中央部と幅方向両端部との間に配設する弾性部材によって、形成した吸収性物品の装着時のフィット性を向上させることができる。
また、スリットによって形成された開口部は、刳り貫いて形成された開口部に比較して開口領域が少ないため、比較的安定である。そのため、バックシート等が蛇行したり、波打ったりすることがなく、工程における操業性を上げることができる。また、刳り貫いて開口部を形成する製造工程に比較して、カッターの刃持ちを良くしたり、刳り貫いて破棄する素材の無駄を抑えることによって、コストを削減することもできる。その上、加工を施した連続体を一回折り返して二箇所を接合し、二箇所を切断するだけで吸収体が形成されるため、複数のパーツを別々に製造してそれらを組み立てるという煩雑な工程を踏むことなく、容易に吸収性物品を製造することができる。
また、吸収性物品における弾性部材を、複数の吸収性物品に対して連続的且つ一斉に施すことができる。よって、個々の吸収性物品毎に弾性部材を取付けるような煩雑な手順を踏むことなく、より容易に弾性部材を施すことができる。
そして、バックシート帯の幅方向略中央部と幅方向両端部との間に配設する弾性部材によって、形成した吸収性物品の装着時のフィット性を向上させることができる。
また、スリットによって形成された開口部は、刳り貫いて形成された開口部に比較して開口領域が少ないため、比較的安定であり、そのため、バックシート等が蛇行したり、波打ったりすることがなく、工程における操業性を上げることができる。また、刳り貫いて開口部を形成する製造工程に比較して、カッターの刃持ちを良くしたり、刳り貫いて破棄する素材の無駄を抑えることによって、コストを削減することもできる。その上、加工を施した連続体を一回折り返して二箇所を接合し、二箇所を切断するだけで吸収体が形成されるため、複数のパーツを別々に製造してそれらを組み立てるという煩雑な工程を踏むことなく、容易に吸収性物品を製造することができる。
これにより、個々の吸収性物品毎に脚回り弾性部材を取付けるような煩雑な手順を踏むことなく、より容易に脚回り弾性部材を施すことができるのみならず、脚回りのフィット感を向上させ、脚回り開口部からの体液モレを防ぐことができる。
これにより、個々の吸収性物品毎に腰回り弾性部材を取付けるような煩雑な手順を踏むことなく、より容易に腰回り弾性部材を施すことができるのみならず、腰回りのフィット感を向上させ、腰回り開口部からの体液モレを防ぐことができる。
本実施の形態においては、吸収性物品としてのトランクスタイプ紙おむつを一例として説明する。
図1は、本願発明の吸収性物品を適用したトランクスタイプ紙おむつの斜視図である。図2は、本願発明の吸収性物品を適用したトランクスタイプの紙おむつの組立て構成を説明するための説明図である。図3は、本願発明の吸収性物品の製造方法を適用した製造方法の製造ラインの一例を示した説明図である。
例えば、不透液性シートとしては、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材であり、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材であることが好ましい。この遮水性と透湿性とを具備するシート材としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シート材が好適に用いられる。
弾性部材90、腰回り弾性部材91、脚回り弾性部材92としては、例えば、糸ゴムを適用することができ、各弾性部材(90、91、92)は、それぞれ複数本の糸ゴムからなる。
このバックシート2において吸収体4と重なるように弾性部材90が配設されていることにより、紙おむつ1が好適に装着者に密着することとなり、フィット感を向上させることが実現するのみならず、特に、弾性部材90は、股下側に装着される折り返し部5側に湾曲しているため、折り返し部5側の吸収体4を腰回り開口部6側に引き上げるように、より確実に人体(股間部や臀部)に密着させて、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
腰回り部60に腰回り弾性部材91が配設されていることにより、腰回り部60で紙おむつ1が好適に装着者の腰回りに密着することとなり、フィット感を向上させることが実現するのみならず、腰回り開口部6からの体液モレを防ぎ、使用感を向上させることができる。
脚回り部70に脚回り弾性部材92が配設されていることにより、脚回り部70で紙おむつ1が好適に装着者の脚回りに密着することとなり、フィット感を向上させることが実現するのみならず、脚回り開口部7、7からの体液モレを防ぎ、使用感を向上させることができる。
透液性シートとしては、例えば、有孔または無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどにより形成されるものが挙げられる。不織布は、繊維を織ったり編んだりすることなく、「繊維どうしを化学的方法、機械的方法または、それらの組み合わせにより、結合や絡み合せを行った構造物」であり、不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布を製造する方法としては、公知の方法を適宜用いることができ、例えば、乾式法、湿式法、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブロー法、ニードルパンチ法、或いはこれらを組み合わせた方法等によって不織布を製造することができる。
透液性であるトップシート3に多数の透孔を形成した場合には、尿などの体液がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
そして、吸収体4は、バックシート2の略中央に配され、人体の腹側部から両脚の間を通り背側部に亘る位置に装着されている。
具体的には、図2に示すように、矩形状のバックシート2の長手方向中央部に、両方の側縁部62側から幅方向に沿った切り込みが施されて、二箇所のスリット77、77が形成され、当該スリット77、77の間にトップシート3で包装された吸収体4が載置される。(図2(a))。なお、バックシート2に施されたスリット77の切片には脚回り開口縁部71、71が形成される。
吸収体4がバックシート2に載置された状態で、バックシート2が吸収体4を内側に位置する様に長手方向に折り返されて(図2(b))、折り返し部5が形成される。
そして、バックシート2の両端部である腰回り開口縁部61同士と、バックシート2の幅方向の両側縁部62同士が重ね合わせられ(図2(c))、重なったバックシート2の両側の側縁部62同士が、例えば、ホットメルトやヒートシール、超音波シールなどにより接合される(図2(d))。
つまり、例えば、股下部、腹側部、背側部といった複数のパーツを集めてそれらをパーツ毎に接合したり、各開口部について個別に形成したりすることなく、折り返し部5及び二箇所の接合部8、8を形成することによって、腰回り開口部6及び二箇所の脚回り開口部7、7が構成されることとなる。つまり、一回折り返して接合部8、8を形成することによって、容易にトランクスタイプの紙おむつとしての形状を成すことが可能になる。
紙おむつ1がこのような構造をとることによって、装着者が紙おむつ1を装着する際に、腰回り開口部6から脚を入れて、真っ直ぐに脚回り開口部7、7に通すことができ、指をひっかけたりすることがなく、途中で脚の向きを変える必要もないため、穿きやすく、また穿かせ易い構造となる。
具体的には、バックシート2を構成する第一の外面シート2aとなる、帯状のシート基材(以下、「第一のシート基材」という)22a上に、脚回り弾性部材92、腰回り弾性部材91、弾性部材90を配し、ホットメルト等で固定する(弾性部材配設工程)。
脚回り弾性部材92は、第一のシート基材22aにおける短手方向(幅方向)の寸法を二分し、長手方向に対して平行である中心線の両側部近傍に配置される。
腰回り弾性部材91は、第一のシート基材22aにおける長手両側縁部23、24の近傍に配置される。
弾性部材90は、第一のシート基材22aの幅方向略中央部と幅方向両端部(長手両側縁部23、24)との間であり、脚回り弾性部材92と腰回り弾性部材91との間に位置するとともに、脚回り弾性部材92と腰回り弾性部材91とに交互に近接するように、波状に湾曲するように配置される。
次に、バックシート2を構成するとなる第二の外面シート2bとなる、帯状のシート基材(以下、「第二のシート基材」という)22bを第一のシート基材22a上に、脚回り弾性部材92、腰回り弾性部材91、弾性部材90を挟み込むように重ね、ホットメルトやヒートシール、超音波シールなどで第一のシート基材22aと第二のシート基材22bを接着し、二層から成る一枚のシート帯(以下、「バックシート帯」という)22cを構成する。
吸収体4の形状は中央が幅狭の砂時計形状であり、吸収体4の長手方向と、連続シートであるバックシート帯22cの幅方向が平行となるように載置する。そして、バックシート帯22cとトップシート3で包装された吸収体4とをホットメルト等により接着、固定する。
ここで、吸収体4の載置箇所に脚回り弾性部材92が施されていると、脚回り弾性部材92の弾性力によって吸収体4が股下部において縮こまってしまうため、事前に該当箇所の脚回り弾性部材92を切断することが好ましい。脚回り弾性部材92の切断は吸収体4の載置前、載置後どちらでも構わないがいずれにしても吸収体4が縒れたり捩れたりすることのないよう処理する。
折り返したバックシート帯22cを、スリット77の略中央部を通ってバックシート帯22cの幅方向に沿ってヒートシール等により、第二の基材シート22bを介してライン状で全体を接合し、接合部8を形成する(接合工程)。
全てのスリット77で同様にバックシート帯22cを接合した上で、接合部8においてバックシート帯22cを幅方向に沿って切断し(切断工程)、個々の紙おむつを形成する。
ここで、ライン状で全体を接合し、とは、所定幅を有してバックシート同士を接合することを意味し、所定幅とは、接合後切断されて形成される二箇所の接合部8が、いずれも確実に接合されてなることを満たす程度の幅を指す。
さらに、腰回り開口部6を形成するバックシート帯22cの長手両側縁部と、脚回り開口部7、7を形成するスリットを沿うように施したバックシート帯22cの長手方向中心線とが平行であることから、腰回り開口部6と脚回り開口部7、7はその開口部の開口方向が同じ縦方向とし、且つ腰回り開口部6の真下に脚回り開口部7、7が配されることとなる。
特に、紙おむつ1において吸収体4と重なるように弾性部材90が配設されていることにより、紙おむつ1が好適に装着者に密着することとなり、フィット感を向上させることができる。さらに、弾性部材90は、股下側に装着される折り返し部5側に湾曲しているため、折り返し部5側の吸収体4を腰回り開口部6側に引き上げるように、より確実に人体(股間部や臀部)に密着させて、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。また、紙おむつ1の装着者が男性である場合、その弾性部材90の収縮力によって男性器を下方から持ち上げるように作用させることが可能になり、男性器を身体側に保持するとともに、紙おむつ1に対してフィットさせることができる。
脚回り開口部6を形成するにあたっては、バックシート帯22cに、開口領域が小さいスリット77を入れることで足りるので、刳り貫いて大きな開口部を形成するのに比較して、安定し、第一のシート基材22aや第二のシート基材22bによる波打ちや、捩れといった問題が発生しづらく、操業し易くすることができる。
さらに、折り返し工程、接合工程、切断工程の工程上の順番についても同様に、本実施の形態の様に、折り返し工程、接合工程、切断工程としてもよいし、切断工程、折り返し工程、接合工程としても構わず、また、折り返し工程、切断工程、接合工程としてもよい。つまり、既存のラインを大幅に改良することなく本願発明の吸収性物品を製造するべく、工程の順序は適宜変更して構わない。
次に、本発明に係る紙おむつの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
弾性部材90を吸収体4上で不連続とすることにより、吸収体4の縮こまりを防止することができ、吸収体4が縒れたり捩れたりしてしまうことを低減することができる。
なお、弾性部材90の不連続化は、例えば、弾性部材90をバックシート帯22cの第一のシート基材22aに配置した後、エンボスカッターロールとアンビルカッターロールとの間にそのシート基材を通過させることにより、エンボスカッターロールによる加圧または加熱によって、所定範囲内に存在する弾性部材90を細かく切断することにより行うことができる。
特に、吸収体4が縒れたり捩れたりしにくいので、吸収体4をより確実に人体(股間部や臀部)に密着させて、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
次に、本発明に係る紙おむつの実施形態3について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
切込部72は、形成された接合部8を、脚回り開口部7の端部側から切り裂くように形成してもよく、また、紙おむつ1の製造工程において、接合部8を形成する際に、バックシート帯22cにおける長手両側縁部23、24(腰回り開口縁部61)から折り返し部5に亘るように、バックシート帯22cの全体を接合するのでなく、長手両側縁部23、24から足回り弾性部材92が配置されている直前にまでのバックシート帯22cを接合することにより、接合部8が切断された際に、その切り口に切込部72が形成されるようにしてもよい。
特に、脚回り開口部7に形成された切込部72により脚回り開口部7が広がりやすくなっているので、装着者がより穿きやすく、脚回りに窮屈感がない紙おむつとすることができる。
次に、本発明に係る紙おむつの実施形態4について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
特に、弾性部材93は、バックシート2における腰回り開口縁部61側に位置する吸収体4の両端部4aに重なるように配設されている。
そして、弾性部材93が、バックシート2における腰回り開口縁部61側に位置する吸収体4の両端部4aに重なるように配設されることによって、吸収体4の両端部4aが人体に密着しやすくなり、腰回り開口部6側から尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
特に、紙おむつ1cの装着者が男性である場合、弾性部材93は、男性器(特に、陰茎)が吸収体4部分から外れて腰回り開口部6側に移動しないようにして、男性器を折り返し部5側である股下部に保持するように押さえることができる。
特に、紙おむつ1cの装着者が男性である場合、弾性部材93が、男性器を折り返し部5側である股下部に保持するように押さえることができるので、腰回り開口部6側から尿などの体液漏れを防止することができる。
2 バックシート
2a 第一の外面シート
2b 第二の外面シート
3 トップシート
4 吸収体
4a 両端部
5 折り返し部
6 腰回り開口部
7 脚回り開口部
8 接合部
22a 第一のシート基材
22b 第二のシート基材
22c バックシート帯
23 長手両側縁部
24 長手両側縁部
60 腰回り部
61 腰回り開口縁部
70 脚回り部
71 脚回り開口縁部
72 切込部
90 弾性部材
91 腰回り弾性部材
92 脚回り弾性部材
93 弾性部材
Claims (12)
- 矩形状をなす不透液性のバックシートと、前記バックシートの略中央に配された吸収体と、前記吸収体の上面に配された透液性のトップシートと、を備え、
前記バックシートの長手方向中央部を幅方向に沿って前記トップシート側に二つ折りに折り返されて形成された折り返し部と、
前記バックシートの幅方向の両側縁部同士が接合された接合部と、
前記バックシートの長手方向の両端部同士が対向するように形成され、装着時に人体の腰回りに位置する腰回り開口部と、
前記折り返し部に前記吸収体を挟んで形成され、装着時に人体の脚回りに位置する二つの脚回り開口部と、
前記バックシートの長手方向両端部と長手方向中央部との間において前記吸収体と重なる位置に、当該バックシートの幅方向に亘るように配設された弾性部材と、
を備えることを特徴とする吸収性物品。 - 前記接合部近傍における前記脚回り開口部の端部側に、前記バックシートが離間するように切り込まれた切込部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記弾性部材は、一方の接合部から前記折り返し部に延び、その折り返し部を迂回するようにして他方の接合部に亘るように配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記弾性部材は、前記バックシートの長手方向に沿う帯状の弾性部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記弾性部材は、前記バックシートの長手方向両端部側に位置する前記吸収体の両端部に重なるように配設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記弾性部材は、前記吸収体と重なる範囲においては不連続となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記バックシートの長手方向中央部近傍に、当該バックシートの幅方向に伸縮可能な脚回り弾性部材が配されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記バックシートの長手方向両端部近傍に、当該バックシートの幅方向に伸縮可能な腰回り弾性部材が配されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 帯状に連続して搬送されるバックシート帯の幅方向略中央部と幅方向両端部との間に、搬送方向に亘るように弾性部材を配設する弾性部材配設工程と、
帯状に連続して搬送されるバックシート帯の幅方向略中央部に、搬送方向に所定の間隔でスリットを形成するスリット形成工程と、
連続する二つの前記スリットの間に透液性のトップシートを上面に備える吸収体を、前記弾性部材に重ねるように配置する吸収体配置工程と、
前記バックシート帯の幅方向中央部を長手方向に沿って前記トップシート側に二つ折りに折り返す折り返し工程と、
前記スリットの略中央部を通って前記バックシート帯の幅方向に沿って前記バックシート帯同士をライン状に接合して接合部を形成する接合工程と、
前記バックシート帯同士の接合部を前記バックシート帯の幅方向に沿って切断する切断工程と、
を備えることを特徴とする吸収性物品の製造方法。 - 帯状に連続して搬送されるバックシート帯の幅方向略中央部と幅方向両端部との間に、搬送方向に亘るように弾性部材を配設する弾性部材配設工程と、
帯状に連続して搬送されるバックシート帯の幅方向略中央部に、搬送方向に所定の間隔で吸収体を前記弾性部材に重ねるように配置する吸収体配置工程と、
前記吸収体を配置した前記バックシート帯の上面に、帯状に連続しているトップシート帯を重ね合わせる工程と、
連続する二つの前記吸収体の間にスリットを形成するスリット形成工程と、
前記バックシート帯の幅方向中央部を長手方向に沿って前記トップシート側に二つ折りに折り返す折り返し工程と、
前記スリットの略中央部を通って前記バックシート帯の幅方向に沿って前記バックシート帯同士をライン状に接合して接合部を形成する接合工程と、
前記バックシート帯同士の接合部を前記バックシート帯の幅方向に沿って切断する切断工程と、
を備えることを特徴とする吸収性物品の製造方法。 - 前記バックシート帯の前記スリットを挟んで幅方向両側に脚回り弾性部材を長手方向に沿って連続的に配置する工程を備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の吸収性物品の製造方法。
- 前記バックシート帯の長手両側縁部に、腰回り弾性部材を連続的に配置する工程を備えることを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004379088A JP2006181172A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004379088A JP2006181172A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006181172A true JP2006181172A (ja) | 2006-07-13 |
Family
ID=36734684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004379088A Pending JP2006181172A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006181172A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008029580A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Oji Nepia Kk | パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 |
WO2012043083A1 (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-05 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨てのパンツ型着用物品 |
WO2012090931A1 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-05 | 花王株式会社 | パンツ型吸収性物品 |
WO2018083768A1 (ja) * | 2016-11-02 | 2018-05-11 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の製造方法 |
JP2018534027A (ja) * | 2015-09-29 | 2018-11-22 | エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグEssity Hygiene and Health Aktiebolag | 男性使用者に特に適合した使い捨てパンツ型吸収材物品 |
JP2020512093A (ja) * | 2017-03-28 | 2020-04-23 | エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ | 男性使用者に適合された使い捨てパンツタイプ吸収性物品 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5777304A (en) * | 1980-09-15 | 1982-05-14 | Buzatsuku Sen Fureea Sa | Diaper briefs and production thereof |
JPH0838546A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-13 | New Oji Paper Co Ltd | 立体パンツ型使いすておむつ |
JPH0884747A (ja) * | 1994-09-16 | 1996-04-02 | New Oji Paper Co Ltd | パンツ型使いすておむつ及びその製造方法 |
JPH1199165A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Uni Charm Corp | 使い捨ておむつ |
JP2000093461A (ja) * | 1998-09-22 | 2000-04-04 | Shiseido Co Ltd | 吸収性物品 |
JP2001333932A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Uni Charm Corp | パンツ型の使い捨て着用物品 |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004379088A patent/JP2006181172A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5777304A (en) * | 1980-09-15 | 1982-05-14 | Buzatsuku Sen Fureea Sa | Diaper briefs and production thereof |
JPH0838546A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-13 | New Oji Paper Co Ltd | 立体パンツ型使いすておむつ |
JPH0884747A (ja) * | 1994-09-16 | 1996-04-02 | New Oji Paper Co Ltd | パンツ型使いすておむつ及びその製造方法 |
JPH1199165A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Uni Charm Corp | 使い捨ておむつ |
JP2000093461A (ja) * | 1998-09-22 | 2000-04-04 | Shiseido Co Ltd | 吸収性物品 |
JP2001333932A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Uni Charm Corp | パンツ型の使い捨て着用物品 |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008029580A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Oji Nepia Kk | パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 |
WO2012043083A1 (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-05 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨てのパンツ型着用物品 |
US9056029B2 (en) | 2010-09-30 | 2015-06-16 | Unicharm Corporation | Disposable pull-on wearing article |
WO2012090931A1 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-05 | 花王株式会社 | パンツ型吸収性物品 |
CN103313685A (zh) * | 2010-12-27 | 2013-09-18 | 花王株式会社 | 内裤型吸收性物品 |
JP2018534027A (ja) * | 2015-09-29 | 2018-11-22 | エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグEssity Hygiene and Health Aktiebolag | 男性使用者に特に適合した使い捨てパンツ型吸収材物品 |
US10786399B2 (en) | 2015-09-29 | 2020-09-29 | Essity Hygiene And Health Aktiebolag | Disposable pant-type absorbent article |
WO2018083768A1 (ja) * | 2016-11-02 | 2018-05-11 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の製造方法 |
JPWO2018083768A1 (ja) * | 2016-11-02 | 2019-04-18 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の製造方法 |
JP2020512093A (ja) * | 2017-03-28 | 2020-04-23 | エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ | 男性使用者に適合された使い捨てパンツタイプ吸収性物品 |
US11051997B2 (en) | 2017-03-28 | 2021-07-06 | Essity Hygiene And Health Aktiebolag | Disposable pant-type absorbent article |
JP2022063873A (ja) * | 2017-03-28 | 2022-04-22 | エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ | 男性使用者に適合された使い捨てパンツタイプ吸収性物品 |
JP7475142B2 (ja) | 2017-03-28 | 2024-04-26 | エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ | 男性使用者に適合された使い捨てパンツタイプ吸収性物品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2637618B1 (en) | Absorbent product and method of manufacturing absorbent product | |
JP5351617B2 (ja) | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 | |
JP5006182B2 (ja) | パンツ型吸収性物品 | |
JP2008253290A (ja) | パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 | |
JP5184265B2 (ja) | 使い捨ておむつの製造方法、及び使い捨ておむつ | |
JP2004141177A (ja) | パンツ型の使い捨ておむつ | |
WO2015025760A1 (ja) | 使い捨ておむつの製造方法および使い捨ておむつ | |
JP2002095692A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5250407B2 (ja) | 使い捨てパンツ型おむつおよびその製造方法 | |
JP4197835B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6095211B2 (ja) | パンツ型吸収性物品及びその製造方法 | |
CN111432771A (zh) | 短裤型穿着物品 | |
JP4672651B2 (ja) | 着用物品およびその製造方法 | |
WO2007145130A1 (ja) | 使い捨て着用物品の製造方法 | |
JP2006181172A (ja) | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 | |
JP5581517B2 (ja) | 使い捨て着用物品の製造方法 | |
JP6393503B2 (ja) | パンツ型吸収性物品 | |
JP2002272784A (ja) | 紙おむつ | |
JP4912200B2 (ja) | パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 | |
JP2005110990A (ja) | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 | |
JP2012050714A (ja) | 間欠伸縮シートの製造方法、並びにパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法及びパンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP5796970B2 (ja) | ペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法及びペット用パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2012178976A5 (ja) | ||
JPH08117276A (ja) | はかせる型おむつの製造方法 | |
JP5515294B2 (ja) | ウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090811 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091007 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100420 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100720 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20100726 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20100813 |