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JP2006179037A - 光ディスク装置および光ディスクのチルト補正方法 - Google Patents

光ディスク装置および光ディスクのチルト補正方法 Download PDF

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JP2006179037A JP2004368048A JP2004368048A JP2006179037A JP 2006179037 A JP2006179037 A JP 2006179037A JP 2004368048 A JP2004368048 A JP 2004368048A JP 2004368048 A JP2004368048 A JP 2004368048A JP 2006179037 A JP2006179037 A JP 2006179037A
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Makoto Kagami
眞 加々見
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Abstract

【課題】光ディスクの回転数が変化した場合においても、簡易な方法で短時間にチルト補正量を調整できる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出する手段と、検出されたチルト補正量と、予め設定されたチルト補正量が略ゼロとなる前記光ディスクの回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出する手段と、光ディスクの回転数が所定の回転数であるときに、検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うともに、回転数が変化したときに、算出されたチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正する手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ディスク装置に関し、特に、チルト補正に好適な光ディスク装置および光ディスクのチルト補正方法に関する。
従来より、光ディスクから記録情報を正確に読み取るためには、光ディスクの記録面に対して垂直に光ピックアップからの読取ビームを照射する必要がある。しかしながら、光ディスク自体に反りが生じていたり、機構系の組立誤差等が大きくなると、光ディスクの記録面に対して垂直に光ピックアップからの読取ビームを照射することができなくなり、チルトが発生して、光ディスクからの情報の読取あるいは情報の書き込み精度が低下してしまう問題があった(図7参照)。
こうした問題に対応するため、光ピックアップのトラック方向の制御をプッシュプル方式で行う光ディスク装置においては、光ピックアップから得られるプッシュプル信号を元にチルト補正用信号を生成し、生成したチルト補正用信号をチルト補正のための回路に供給してチルトの補正を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−170265号公報(第2−11頁、第1図)
しかし、上記の方法によれば、光ディスク自体のもつ反りや機構系の組立誤差等によって生じるチルトをある程度抑えこむことができるが、このチルト補正量は、光ディスクの回転数により変動するため、所定の回転数で求めたチルト補正値を別の回転数においても用いることはできない。また、光ピックアップの光ディスクに対するポジションごとおよび光ディスクの回転数ごとに上記チルト補正を行うとすると、処理が複雑になって光ディスクの再生時間が長くなるなど、商品価値が低下する恐れもある。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、光ディスクの回転数が変化した場合においても、簡易な方法で短時間にチルト補正量を調整できる光ディスク装置および光ディスクのチルト補正方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するチルト補正量検出手段と、該検出されたチルト補正量と、予め設定されたチルト補正量が略ゼロとなる前記光ディスクの回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するチルト変化量算出手段と、前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うともに、回転数が変化したときに、該算出されたチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するチルト補正手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置を提案している。
請求項4に係る発明は、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するステップと、該検出された前記光ディスクの前記任意の位置における前記任意の回転数でのチルト補正量と、予め設定されたチルト補正量が略ゼロとなる前記光ディスクの回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するステップと、前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うステップと、前記光ディスクの回転数が変化したときに、該算出されたチルト変化量にに基づいて、チルト補正量を再補正するステップとを備えたことを特徴とする光ディスクのチルト補正方法を提案している。
これらの発明によれば、チルト補正量検出手段により、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置におけるチルト補正量が検出される。チルト変化量算出手段は、検出される光ディスクの任意の位置における所定の回転数でのチルト補正量と、予め設定されたチルト補正量が略ゼロとなる光ディスクの回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出する。そして、チルト補正手段は、光ディスクの回転数が所定の回転数であるときは、検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行い、光ディスクの回転数が変化したときには、算出されたチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正する。
請求項2に係る発明は、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するチルト補正量検出手段と、前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいてチルト補正を行うともに、回転数が変化したときに、予め設定された回転数の変化によるチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するチルト補正手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置を提案している。
請求項5に係る発明は、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するステップと、前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいてチルト補正を行うステップと、回転数が変化したときに、予め設定された回転数の変化によるチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するステップとを備えたことを特徴とする光ディスクのチルト補正方法を提案している。
これらの発明によれば、チルト補正量検出手段により、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置においてチルト補正量が検出される。そして、チルト補正手段は、光ディスクの回転数が所定の回転数であるときに、検出されたチルト補正量に基づいてチルト補正を行い、回転数が変化したときに、予め設定された回転数の変化によるチルト補正量の変化量に基づいてチルト補正量を再補正する。
請求項3に係る発明は、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するとともに、該任意の位置のうちの1の位置において、前記光ディスクの回転数を変化させてチルト補正量を検出するチルト補正量検出手段と、該任意の位置のうちの1の位置において、前記光ディスクの回転数を変化させたときの2つのチルト補正量から直線近似により、該チルト補正量が略ゼロとなる回転数を算出する算出手段と、前記任意の位置における任意の回転数についてのチルト補正量と前記チルト補正量が略ゼロとなる回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するチルト変化量算出手段と、前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うともに、回転数が変化したときに、該算出されたチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するチルト補正手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置を提案している。
請求項6に係る発明は、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するステップと、該任意の位置のうちの1の位置において、光ディスクの回転数を変化させてチルト補正量を検出するステップと、該任意の位置のうちの1の位置において、光ディスクの回転数を変化させたときの2つのチルト補正量から直線近似により、チルト補正量が略ゼロとなる回転数を算出するステップと、前記任意の位置において、任意の回転数におけるチルト補正量と前記チルト補正量が略ゼロとなる回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するステップと、前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うステップと、前記光ディスクの回転数が変化したときに、該算出されたチルト変化量にに基づいて、チルト補正量を再補正するステップとを備えたことを特徴とする光ディスクのチルト補正方法を提案している。
これらの発明によれば、チルト補正量検出手段により、所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置におけるチルト補正量が検出されるとともに、任意の位置のうちの1の位置において、光ディスクの回転数を変化させたときのチルト補正量が検出される。そして、算出手段により、任意の位置のうちの1の位置において、光ディスクの回転数を変化させたときのチルト補正量から、チルト補正量が略ゼロとなる回転数を算出する。チルト変化量算出手段は、検出された任意の位置における任意の回転数でのチルト補正量とチルト補正量が略ゼロとなる回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出する。そして、チルト補正手段が、光ディスクの回転数が所定の回転数であるときには、検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行い、光ディスクの回転数が変化したときには、算出されたチルト変化量にに基づいて、チルト補正量を再補正する。
この発明によれば、記録あるいは再生動作において光ディスクの回転数が変化する光ディスク装置や記録あるいは再生動作中に何らかの要因で光ディスクの回転数が変化した場合においても、そのときの光ディスクの回転数に対応した適切なチルト補正を短時間に実現できるという効果がある。
本発明の実施形態に係る光ディスク装置は、図1に示すように、光ディスク1と、光ピックアップ2と、光検出器3と、RFアンプ4と、信号処理回路5と、ドライバ6と、CPU(CPU:Central Processing Unit)7と、RAM(RAM:Random Access Memory)8、チルト補正用ドライバ9と、回転数検出部10とを備えている。
光ディスク1は、半導体レーザにより情報の記録、再生、消去を行える記録媒体であり、例えば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等がある。以下、本実施形態においては、DVDを例に説明する。
光ピックアップ2は、図示しないレーザダイオード等のレーザ光源や、コリメータレンズ、フォーカスアクチュエータあるいはトラッキングアクチュエータとによって駆動される対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品等を備えている。
光検出器3は、光ピックアップに内蔵され、A,B,C,Dの4つの領域に分割され、光を電気信号に変換する4分割フォトディテクタ(PD)とサブビーム用のフォトディテクタ等を備えている。
RFアンプ4は、光ディスク1からの反射光を検出し、検出した反射光より反射光量を演算して、4分割PDの各領域への反射光量の総和を示すRF信号を生成するとともに、光ピックアップ1の照射レーザの焦点ずれを検出した信号であるフォーカスエラー信号(FE)を非点収差法によって生成する。さらに光ピックアップ1の照射レーザのトラックずれを検出した信号であるトラッキングエラー信号(TE)をプッシュプル法によって生成する。
サーボ回路5は、アナログ信号処理部4において生成されたFE、TE、及びRFに基づいて、フォーカス駆動信号(FODRV)、トラッキング駆動信号(TRDRV)を生成する。
また、RFアンプ4内には、図示しないピーク・ボトム検出回路が備えられ、生成したRF信号のエンベロープを検出する。さらに、検出したエンベロープ信号からグルーブとランドでの反射光の強度に対応して変化するエンベロープ信号のトップレベルおよびボトムレベルを検出し、その差分値を演算する(図8参照)。
演算した値は、CPU7に出力され、ラジアルコントラストが算出される。なお、ラジアルコントラストは、ランド信号のレベルをI、グルーブ信号のレベルをIとすると、平均値で規格化した次式(1)のように示されるが、本発明においては、上記のように、広義に(I−I)もラジアルコントラストに含むものとする。
2(I−I)/(I+I) (1)
信号処理回路5は、RF信号から生成したEFM信号を入力し、データの処理を行う一方、図示しないPLL回路を備え、スピンドルモータの回転を制御する。また、位相補償回路等を含むサーボ回路を内蔵し、サーボ回路をON/OFFする機能を有する。
ドライバ6は、RFアンプ4において生成されたフォーカス駆動信号(FODRV)、トラッキング駆動信号(TRDRV)、あるいは、信号処理回路5において生成されたスピンドル制御信号を入力し、これを所望の大きさに増幅した後、図示しないフォーカスアクチュエータ、トラッキングアクチュエータあるいはスピンドルモータ等に供給する。
CPU7は、ROM(ROM:Read Only Memory)等に格納された制御プログラムに基づいて、装置全体の制御を行う。また、本実施形態においては、RFアンプ4から入力したRF信号のエンベロープに基づく、ピークとボトムの差分値からラジアルコントラストを算出する。
さらに、チルト補正量を変化させて、これに対応するラジアルコントラストをRAM8に格納するとともに、これらのラジアルコントラストの値を比較して最大値を求め、そのときのチルト補正量をチルト補正用ドライバ9に供給する。
また、本実施形態において、CPU7は、光ディスク1の任意の位置における所定の回転数でのチルト補正量と、予め設定されたチルト補正量が略ゼロとなる光ディスク1の回転数あるいは任意の位置で回転数を変化させたときのチルト補正量から求められるチルト補正量が略ゼロとなる光ディスク1の回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出する。また、光ディスクの回転数が変化したときに、上記ラジアルコントラストから求めるチルト補正量に、回転数の変化に応じた変化量を加味したチルト補正量の再補正値を算出する。
RAM8は、書き換え可能な記憶装置であり、ラジアルコントラストとこれに対応したチルト補正量とを関連づけて記憶するデータテーブルを有する。また、光ディスク1の所定トラックアドレスとこれに対応したチルト補正量に関するデータテーブルも有している。さらに、所定トラックアドレスにおいて、光ディスク1の回転数が変化した場合のチルト補正量の変化量等を記憶する。
チルト補正用ドライバ9は、CPU7から入力したチルト補正量に対応した電圧等を光ピックアップ2内の図示しないチルトアクチュエータに供給し、チルト補正を行う。なお、本実施例においては、チルト補正手段としてチルトアクチュエータを例示して説明するが、これに限らず、例えば、液晶パネル方式であってもよい。さらに、チルトアクチュエータについても、ピックアップ自体を傾斜させる方式あるいは対物レンズのみを傾斜させる方式等いずれの方式を用いてもよい。
回転数検出部10は、信号処理回路5内の例えば、PLL回路等から信号を入力して現在の光ディスク1の回転数を検出して、CPU7に出力する。
次に、図2を用いて第1の実施形態の動作について説明する。
まず、光ディスクの挿入を確認すると(ステップ101)、CPU7がセットアップ動作を指示する(ステップ102)。セットアップ動作を完了すると、CPU7は、例えば、光ディスク1の定常回転数において、複数のトラックについてチルト補正量を測定する(ステップ103)。なお、ステップ103の動作については、図3を用いて後述する。
CPU7は、複数のトラックについて、チルト補正量の測定を完了すると、予め求められたチルト補正量が略ゼロとなる光ディスク1の回転数から回転数の変化に基づく、チルト補正量の変化量を算出する(ステップ104)。
ここで、図5を用いて、チルト補正量の変化量を算出する方法を説明する。
図5は、ディスク外周に対して上反りしているディスク1と、ディスク外周に対して下反りしているディスク2とを用いて、光ディスクの所定位置における光ディスクの回転数を順次変化させた場合のチルト角(チルト補正量)の変化の様子を示している。この図によれば、いずれの場合も、回転数の変化に応じて、チルト角は、ほぼ直線的に変化しており、略同一の点でそのチルト角がゼロとなるポイントが存在する。
したがって、予めチルト角がゼロとなる光ディスクの回転数を求めておけば、所定の回転数におけるチルト角を測定し、以下の式1を用いてチルト補正量の変化量を算出することができる。
θ=(R−Rp)*θ1/(R1−Rp)
ここで、θ1は、所定回転数(R1)におけるチルト角(チルト補正量)、θは、実際の記録・再生におけるチルト角(チルト補正量)、Rpは、θ=0となる回転数を示している。
なお、上記チルト補正量が略ゼロとなる光ディスク1の回転数は、光ディスク1の種別により、それぞれ異なる値が定められている。
また、チルト角(チルト補正量)測定時の光ディスクの回転数と記録あるいは再生時の光ディスクの回転数とが異なる場合としては、チルト角の測定をリードイン時の回転数で行った場合や、CLV(線速度一定)で記録あるいは再生を行う場合、何らかの障害により、記録あるいは再生速度を低下させる処理が行われる場合が考えられる。
CPU7は、チルト補正量の変化量を算出すると、記録あるいは再生動作に移行する(ステップ105)。そして、記録あるいは再生動作において、回転数検出部10から入力される信号に基づいて、現在の光ディスク1の回転数を検出し、検出した回転数が定常回転数であるときには、ステップ103で算出したチルト補正量をチルト補正用ドライバ9に出力して、チルト量の補正を行う(ステップ106、107)。
一方で、検出した回転数が定常回転数でないときには、ステップ103で算出したチルト補正量にステップ104で求めたチルト補正量を加味して、補正量を算出し、この補正量をチルト補正用ドライバ9に出力して、チルト量の補正を行う(ステップ108)。
なお、本実施形態においては、測定したチルト補正量と予め求められたチルト補正量が略ゼロとなる光ディスク1の回転数から回転数の変化に基づく、チルト補正量の変化量を求め、これに基づいて再補正量を算出する方法について説明したが、図5に示すように、各直線の傾き、すなわち、回転数の変化に基づくチルト補正量の変化量は、いずれの場合も大きな差がないことから、予め回転数の変化に基づくチルト補正量の変化量を設定して、この値と測定したチルト補正量とから、再補正量を求めるようにしてもよい。
次に、図3を用いて、ステップ103の処理の詳細について説明する。
まず、CPU7は、信号処理回路5にサーチ命令を出して、光ピックアップ2を光ディスク1上の所望のトラックに移動させる(ステップ201)。
光ピックアップ2が所望のトラックに移動すると、CPU7は、信号処理回路5にトラキング制御のOFFを命令して、トラックサーボをOFFとする(ステップ202)。トラックサーボがOFFされると、光ピックアップ2内の対物レンズは、トラッキング方向に関して中立位置を保持するため、光ディスク1の偏芯により、光検出器3には、例えば、ランド部およびグルーブ部からの戻り光が交互に現われる。したがって、光検出器3からの信号を入力し、RFアンプ4において演算して得られるRF信号は、ランド部およびグルーブ部からの戻り光量に対応して、うねりをもった波形となる(図8参照。)。
生成されたRF信号は、RFアンプ内のピーク・ボトム検出回路に供給され、ピークとボトムの差分値が演算される。演算された差分値は、CPU7に入力され、ラジアルコントラストが算出される。なお、算出したラジアルコントラストは、チルト量とともにRAM8に格納される。CPU7は、次に、イニシャルのチルト量を可変して、これをチルト補正用ドライバ9に供給してチルト量を可変し、上記と同様の手法により、このときのラジアルコントラストを算出し、これをチルト補正量と関連付けてRAM8に格納する。こうした動作を連続的に行い、光ディスク1の所定アドレスにおけるラジアルコントラストの最大値を算出する(ステップ203)。
ラジアルコントラストを最大とするチルト補正量は、光ディスク1のアドレス情報とともに、所定のデータテーブルに格納される(ステップ204)。光ディスク1の所定アドレスにおいて、上記の一連の処理を終了すると、CPU7は、信号処理回路5にサーチ命令を出して、次の所望トラックに光ピックアップ2を移動させ、そこで、上記一連の動作を行って、ラジアルコントラストを最大とするチルト補正量を求める(ステップ205)。なお、CPU7は、次にサーチすべきトラックが最初にサーチしたトラックである場合には、光ディスク1のすべての所定トラックについて一連の動作が終了したと判断して処理を終了し、次にサーチすべきトラックが最初にサーチしたトラックでない場合には、所定のトラックで一連の動作を続行する(ステップ206)。
なお、上記のチルト補正量の検出方法は、対物レンズのレンズシフトや受光系の調整バラツキの影響を受けにくいラジアルコントラストをチルト補正に用いるものである。一般に、光ピックアップ内の対物レンズと光ディスクとの傾き(チルト)は、再生された信号のジッタで評価される。図6(a)および(b)は、ラジアルコントラストとジッタおよびチルト補正量との関係を示しているが、図6(a)からジッタ最小のときにラジアルコントラストが最大となり、ラジアルコントラストが最大値から減少すると、ジッタ値もこれにつれて大きくなる関係にある。また、この関係は、図6(b)に示すように、ラジアルコントラストが最大となる角度とジッタ最小となる角度との関係がほぼ直線となることからも明らかである。そのため、上記のチルト補正量の検出方法は、こうした関係を用いて、的確なチルト補正量を算出するものである。
以上、第1の実施形態によれば、光ディスクの所定の位置における定常回転時のチルト補正量と予め求められたチルト補正量が略ゼロとなる光ディスクの回転数から回転数の変化に基づく、チルト補正量の変化量を算出することから、たとえ、光ディスクの回転数が変化した場合においても、変化した回転数に対応したチルト補正量を短時間に的確に算出することができる。
次に、図4を用いて第2の実施形態の動作について説明する。
まず、光ディスクの挿入を確認すると(ステップ301)、CPU7がセットアップ動作を指示する(ステップ302)。セットアップ動作を完了すると、CPU7は、例えば、光ディスク1の定常回転数において、複数のトラックについてチルト補正量を測定する(ステップ303)。なお、ステップ303の動作については、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
CPU7は、複数のトラックについてチルト補正量の測定を完了すると、複数のトラックのうちの1つのトラックにおいて、光ディスク1の回転数を変化させて、そのときのチルト補正量を測定する(ステップ304)。次に、光ディスク1の回転数を変化させた場合の双方のチルト補正量から、光ディスク1のチルト補正量が略ゼロとなる回転数を算出して、ステップ304で測定した値と、算出したチルト補正量が略ゼロとなる回転数から光ディスク1の回転数の変化に基づく、チルト補正量の変化量を算出する(ステップ305)。
CPU7は、チルト補正量の変化量を算出すると、記録あるいは再生動作に移行する(ステップ306)。そして、記録あるいは再生動作において、回転数検出部10から入力される信号に基づいて、現在の光ディスク1の回転数を検出し、検出した回転数が定常回転数であるときには、ステップ103で算出したチルト補正量をチルト補正用ドライバ9に出力して、チルト量の補正を行う(ステップ307、308)。
一方で、検出した回転数が定常回転数でないときには、ステップ303で算出したチルト補正量にステップ305で求めたチルト補正量を加味して、補正量を算出し、この補正量をチルト補正用ドライバ9に出力して、チルト量の補正を行う(ステップ309)。
したがって、本実施形態によれば、光ディスクの所定の位置における定常回転時のチルト補正量と回転数を変化させたときのチルト補正量とからチルト補正量が略ゼロとなる回転数を求め、これらの値から光ディスクの回転数の変化に基づく、チルト補正量の変化量を算出することから、たとえ、光ディスクの回転数が変化した場合においても、変化した回転数に対応したチルト補正量をより正確に算出することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施例について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本実施例においては、RF信号のみを用いてラジアルコントラストを算出する方法について説明したが、プッシュプル信号を用いたトラッキング制御においては、DPP信号(DPP:Differential Push Pull)のように、サブスポットがある場合には、メインスポット信号とサブスポット信号の演算結果によるラジアルコントラストを含めてもよい。
本発明に係る光ディスク装置の構成図である。 第1の実施形態における処理フロー図である。 チルト補正量測定のための処理のフローチャート図である。 第2の実施形態における処理フロー図である。 光ディスクの回転数の変化とチルト角の変化との関係を示した図である。 チルト角とラジアルコントラストおよびジッタ値との関係を示した図である。 光ディスクと光ピックアップとの関係を示した図である。 未記録領域と記録済領域におけるRF信号を示した図である。
符号の説明
1・・・光ディスク、2・・・光ピックアップ、3・・・光検出器、4・・・RFアンプ、5・・・信号処理回路、6・・・ドライバ、7・・・CPU、8・・・RAM、9・・・チルト補正用ドライバ、10・・・回転数検出部

Claims (6)

  1. 所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するチルト補正量検出手段と、
    該検出されたチルト補正量と、予め設定されたチルト補正量が略ゼロとなる前記光ディスクの回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するチルト変化量算出手段と、
    前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うともに、回転数が変化したときに、該算出されたチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するチルト補正手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するチルト補正量検出手段と、
    前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいてチルト補正を行うともに、回転数が変化したときに、予め設定された回転数の変化によるチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するチルト補正手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するとともに、該任意の位置のうちの1の位置において、前記光ディスクの回転数を変化させてチルト補正量を検出するチルト補正量検出手段と、
    該任意の位置のうちの1の位置において、前記光ディスクの回転数を変化させたときの2つのチルト補正量から直線近似により、該チルト補正量が略ゼロとなる回転数を算出する算出手段と、
    前記任意の位置における任意の回転数についてのチルト補正量と前記チルト補正量が略ゼロとなる回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するチルト変化量算出手段と、
    前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うともに、回転数が変化したときに、該算出されたチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するチルト補正手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するステップと、
    該検出された前記光ディスクの前記任意の位置における前記任意の回転数でのチルト補正量と、予め設定されたチルト補正量が略ゼロとなる前記光ディスクの回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するステップと、
    前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うステップと、
    前記光ディスクの回転数が変化したときに、該算出されたチルト変化量にに基づいて、チルト補正量を再補正するステップと、
    を備えたことを特徴とする光ディスクのチルト補正方法。
  5. 所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するステップと、
    前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいてチルト補正を行うステップと、
    回転数が変化したときに、予め設定された回転数の変化によるチルト補正量の変化量に基づいて、チルト補正量を再補正するステップと、
    を備えたことを特徴とする光ディスクのチルト補正方法。
  6. 所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正量を検出するステップと、
    該任意の位置のうちの1の位置において、光ディスクの回転数を変化させてチルト補正量を検出するステップと、
    該任意の位置のうちの1の位置において、光ディスクの回転数を変化させたときの2つのチルト補正量から直線近似により、チルト補正量が略ゼロとなる回転数を算出するステップと、
    前記任意の位置において、任意の回転数におけるチルト補正量と前記チルト補正量が略ゼロとなる回転数とに基づいて、回転数の変化によるチルト補正量の変化量を算出するステップと、
    前記光ディスクの回転数が前記所定の回転数であるときに、該検出されたチルト補正量に基づいて、チルト補正を行うステップと、
    前記光ディスクの回転数が変化したときに、該算出されたチルト変化量にに基づいて、チルト補正量を再補正するステップと、
    を備えたことを特徴とする光ディスクのチルト補正方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010108563A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Fujitsu Ltd 光ピックアップ用レンズアクチュエータのコントローラおよびそれを備える光ディスク装置
US8098556B2 (en) 2006-04-21 2012-01-17 Panasonic Corporation Optical disc device
JPWO2012043606A1 (ja) * 2010-10-01 2014-02-24 コニカミノルタ株式会社 太陽熱発電用フィルムミラー、太陽熱発電用フィルムミラーの製造方法及び太陽熱発電用反射装置

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