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JP2006159116A - ワークギャップ調整方法、ワークギャップ調整装置、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

ワークギャップ調整方法、ワークギャップ調整装置、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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JP2006159116A JP2004355928A JP2004355928A JP2006159116A JP 2006159116 A JP2006159116 A JP 2006159116A JP 2004355928 A JP2004355928 A JP 2004355928A JP 2004355928 A JP2004355928 A JP 2004355928A JP 2006159116 A JP2006159116 A JP 2006159116A
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Abstract

【課題】 ワーク上に機能液滴吐出ヘッドを導入した状態におけるワークギャップの精度を、高めることができるワークギャップ調整方法、ワークギャップ調整装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 ワークWの上面にフルライン方式で描画を行う液滴吐出装置1のワークギャップ調整方法において、描画エリア31に臨んだ各ヘッドユニット61に対し、機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83とワークWの上面との間隙であるワークギャップGwを、それぞれ測定するギャップ測定工程と、ギャップ測定工程による測定結果に基づいて、ワークギャップGwが所定距離となるように、ヘッドユニット61毎にワークギャップGwを調整するギャップ調整工程と、を備えたものである。
【選択図】 図7

Description

本発明は、機能液滴吐出ヘッドのノズル面とワークの上面との間隙であるワークギャップを調整するワークギャップ調整方法、ワークギャップ調整装置、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器に関するものである。
従来、基板等のワークをX軸方向に移動させるX軸テーブルと、機能液滴吐出ヘッドを搭載したヘッドユニットをY軸方向に移動させるY軸テーブルと、備え、ワークをX軸方向に移動させる主走査と、機能液滴吐出ヘッドをY軸方向に移動させる副走査とを繰り返しながら、機能液滴吐出ヘッドから機能液を吐出して、前記ワークの上面に描画を行う液滴吐出装置において、機能液滴吐出ヘッドのノズル面とワークの上面とのワークギャップを調整するワークギャップ調整方法が知られている(特許文献1)。
このワークギャップ調整方法は、Y軸テーブルにヘッドユニットを組み込んだときに、Y軸テーブルの移動軌跡上であってX軸テーブルから外れた位置に配設した距離測定装置において、ワークの上面を基準としてこれ臨んだ機能液滴吐出ヘッドのノズル面(実際にはサブキャリッジの下面)までの距離を測定し、この測定結果に基づいて、マイクロヘッドによりヘッドユニットの高さを所望のワークギャップとなるように調整している。
特開2004−122112号公報
ところで、この種の液滴吐出装置を大型のカラーフィルタを製造する製造装置等に適用する場合、これに合わせてワークが大型化すると共に、X軸テーブルおよびY軸テーブルも移動ストロークの長いものを用いる必要がある。しかし、上記従来のワークギャップ調整方法では、ワークから外れた位置での測定結果によりワークギャップを精度良く調整しても、Y軸テーブルの撓み等により、描画時に実際にワーク上に導入した機能液滴吐出ヘッドとワークとの間のワークギャップに狂いが生ずる問題がある。
本発明は、ワーク上に機能液滴吐出ヘッドを導入した状態におけるワークギャップの精度を、高めることができるワークギャップ調整方法、ワークギャップ調整装置、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器を提供することを課題としている。
本発明のワークギャップ調整方法は、機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載した複数のヘッドユニットと、ワークに対し複数のヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアと各ヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアとの間で、複数のヘッドユニットをY軸方向に個別に移動させるY軸テーブルと、を備え、描画エリアに臨んだワークに対して、複数のヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させながら機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、ワークの上面にフルライン方式で描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整方法において、描画エリアに臨んだ各ヘッドユニットに対し、機能液滴吐出ヘッドのノズル面とワークの上面との間隙であるワークギャップを、それぞれ測定するギャップ測定工程と、ギャップ測定工程による測定結果に基づいて、ワークギャップが所定距離となるように、ヘッドユニット毎にワークギャップを調整するギャップ調整工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、描画エリアに臨んだ複数のヘッドユニットに対し、それぞれワークギャップを測定し、これに基づいてワークギャップを調整するようにしているため、フルライン方式の描画を行う各ヘッドユニットの実描画位置での、ワークギャップを精度良く調整することができる。すなわち、複数のヘッドユニットを支持するY軸テーブルやワークを支持するX軸テーブルに、微妙な撓みがあっても、各ヘッドユニットにおいてこれと対峙するワークの一部(描画部位)との間で、ワークギャップを精度良く調整することができる。また、ワークの上面に微妙な凹凸があったり、ワークの厚さが一様でなかったりする場合にも、有効である。
この場合、Y軸テーブルの移動軌跡上には、描画エリアおよび作業エリアに加え、各ヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアが配設されており、ギャップ調整工程の後、描画エリアから絶対基準測定エリアに臨んだ各ヘッドユニットに対し、単一の測定装置を用いて、絶対基準面と機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップをそれぞれ測定する基準ギャップ測定工程と、基準ギャップ測定工程の後、作業エリアから絶対基準測定エリアに臨んだ各ヘッドユニットに対し、単一の測定装置を用いて、基準ギャップに対応する描画前ギャップをそれぞれ測定する描画前ギャップ測定工程と、ヘッドユニット毎に、基準ギャップと描画前ギャップとのギャップ差を求め、ギャップ差に基づいて、ギャップ調整工程で調整したワークギャップを補正するギャップ補正工程と、を更に備えたことが好ましい。
この構成によれば、ワークギャップを調整済みの各ヘッドユニットが、例えば描画エリアから作業エリアに移動するときに、これを絶対基準測定エリアに臨ませて絶対基準面とノズル面との基準ギャップを測定する一方、各ヘッドユニットが、作業エリアから描画エリアに移動するときに、これを絶対基準測定エリアに臨ませて基準ギャップに対応する描画前ギャップを測定する。この場合、基準ギャップと描画前ギャップとのギャップ差は、作業エリアにおけるヘッドユニットの着脱(付替え)やメンテナンスの結果生じた狂いであると判断できる。したがって、このギャップ差を既に調整済みのワークギャップ値に反映(補正)させることで、上記の狂いが生じても、描画エリアに戻った各ヘッドユニットのワークギャップを高精度に維持することができる。
この場合、描画前ギャップ測定工程およびギャップ補正工程は、作業エリアにおいて新たに装着したヘッドユニットについてのみ、実行することが好ましい。
この構成によれば、作業エリアにおいて生ずる上記の狂いは、ヘッドユニットの着脱(付替え)が主な原因となる。よって、新たに装着したヘッドユニットについてのみ、描画前ギャップ測定工程およびギャップ補正工程を実行するようにしているため、ワークギャップの補正を効率良く行うことができる。
本発明の他のワークギャップ調整方法は、機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載したヘッドユニットと、ワークに対しヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアとヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアとヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアとの相互間で、ヘッドユニットを移動させるY軸テーブルと、を備え、描画エリアに臨んだワークに対して、ヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させながら機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、ワークの上面に描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整方法において、描画エリアに臨んだヘッドユニットに対し、機能液滴吐出ヘッドのノズル面とワークの上面との間隙であるワークギャップを測定するギャップ測定工程と、ギャップ測定工程による測定結果に基づいて、ワークギャップが所定距離となるように、ワークギャップを調整するギャップ調整工程と、ギャップ調整工程の後、描画エリアから絶対基準測定エリアに臨んだヘッドユニットに対し、測定装置を用いて、絶対基準面と機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップを測定する基準ギャップ測定工程と、基準ギャップ測定工程の後、作業エリアから絶対基準測定エリアに臨んだヘッドユニットに対し、測定装置を用いて、基準ギャップに対応する描画前ギャップを測定する描画前ギャップ測定工程と、基準ギャップと描画前ギャップとのギャップ差を求め、ギャップ差に基づいて、ギャップ調整工程で調整したワークギャップを補正するギャップ補正工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ワークギャップ調整済みの各ヘッドユニットが、例えば描画エリアから作業エリアに移動するときに、その基準ギャップを測定する一方、作業エリアから描画エリアに移動するときに、その描画前ギャップを測定し、これらのギャップ差に基づいて調整済みのワークギャップを補正するようにしているため、ヘッドユニットを支持するY軸テーブルやワークを支持するX軸テーブルに、微妙な撓みがあっても、また作業エリアにおけるヘッドユニットの着脱(付替え)等により狂いが生じても、ワーク上におけるヘッドユニットのワークギャップを精度良く且つ極めて簡単に調整することができる。
この場合、描画前ギャップ測定工程およびギャップ補正工程は、作業エリアにおいてヘッドユニットを新たに装着した場合のみ、実行することが好ましい。
この構成によれば、作業エリアにおいて生ずる上記の狂いは、ヘッドユニットの着脱(付替え)が主な原因となる。よって、新たに装着したヘッドユニットについてのみ、描画前ギャップ測定工程およびギャップ補正工程を実行するようにしているため、ワークギャップの補正を効率良く行うことができる。
これらの場合、絶対基準面が、ワークの表面と同一であることが、好ましい。
この構成によれば、ヘッドユニットの基準ギャップの値が、Y軸テーブルやX軸テーブルの各部における微妙な撓み等を表す値となるため、これらテーブルの機械的な精度を把握することができる。
これらの場合、サブキャリッジの下面と機能液滴吐出ヘッドのノズル面とは、予め精度良く位置決めされており、ギャップ測定工程、基準ギャップ測定工程および描画前ギャップ測定工程において、ノズル面に代えてサブキャリッジの下面との距離を計測し、この計測結果からノズル面とのギャップをそれぞれ求めることが、好ましい。
この構成によれば、計測位置の自由度を高めることができると共に、機能液滴吐出ヘッドの並び等により、計測位置を替える必要がなくなる。したがって、各種ギャップの測定を簡単に行うことができる。
本発明のワークギャップ調整装置は、機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載した複数のヘッドユニットと、ワークに対し複数のヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアと各ヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアとの間で、複数のヘッドユニットをY軸方向に個別に移動させるY軸テーブルと、を備え、描画エリアに臨んだワークに対して、複数のヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させながら機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、ワークの上面にフルライン方式で描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整装置において、描画エリアに臨んだ各ヘッドユニットに対し、機能液滴吐出ヘッドのノズル面とワークの上面との間隙であるワークギャップを、それぞれ測定するギャップ測定手段と、ギャップ測定手段による測定結果に基づいて、ワークギャップが所定距離となるように、ヘッドユニット毎にワークギャップを調整するギャップ調整手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、描画エリアに臨んだ複数のヘッドユニットに対し、それぞれワークギャップを測定し、これに基づいてワークギャップを調整するようにしているため、フルライン方式の描画を行う各ヘッドユニットの実描画位置での、ワークギャップを精度良く調整することができる。すなわち、複数のヘッドユニットを支持するY軸テーブルやワークを支持するX軸テーブルに、微妙な撓みがあっても、各ヘッドユニットにおいてこれと対峙するワークの一部との間で、ワークギャップを精度良く調整することができる。
この場合、Y軸テーブルの移動軌跡上には、描画エリアおよび作業エリアに加え、各ヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアが配設されており、ギャップ調整手段による調整の後、描画エリアから絶対基準測定エリアに臨んだ各ヘッドユニットに対し、絶対基準面と機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップをそれぞれ測定した後、作業エリアから絶対基準測定エリアに臨んだ各ヘッドユニットに対し、基準ギャップに対応する描画前ギャップをそれぞれ測定する基準ギャップ測定手段と、ヘッドユニット毎に、基準ギャップと描画前ギャップとのギャップ差を求め、ギャップ差に基づいて、ギャップ調整手段により調整したワークギャップを補正するギャップ補正手段と、を更に備えたことが好ましい。
この構成によれば、ワークギャップを調整済みの各ヘッドユニットが、例えば描画エリアから作業エリアに移動するときに、これを絶対基準測定エリアに臨ませて絶対基準面とノズル面との基準ギャップを測定する一方、各ヘッドユニットが、作業エリアから描画エリアに移動するときに、これを絶対基準測定エリアに臨ませて基準ギャップに対応する描画前ギャップを測定する。この場合、基準ギャップと描画前ギャップとのギャップ差は、作業エリアにおけるヘッドユニットの着脱(付替え)やメンテナンスの結果生じた狂いであると判断できる。したがって、このギャップ差を既に調整済みのワークギャップ値に反映(補正)させることで、上記の狂いが生じても、描画エリアに戻った各ヘッドユニットのワークギャップを高精度に維持することができる。なお、着脱されたヘッドユニットのみ、ワークギャップの補正を行うようにして、作業の効率化を図るようにしてもよい。
この場合、各ヘッドユニットは、Y軸テーブルに対しヘッドユニットを昇降させる昇降手段を介してY軸テーブルに支持されており、昇降手段が、ギャップ調整手段およびギャップ補正手段を兼ねていることが、好ましい。
この構成によれば、ワークギャップの調整や補正に支障を生ずることなく、装置構造の単純化を図ることができる。
本発明の他のワークギャップ調整装置は、機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載したヘッドユニットと、ワークに対しヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアとヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアとヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアとの相互間で、ヘッドユニットを移動させるY軸テーブルと、を備え、描画エリアに臨んだワークに対して、ヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させながら機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、ワークの上面に描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整装置において、描画エリアに臨んだヘッドユニットに対し、機能液滴吐出ヘッドのノズル面とワークの上面との間隙であるワークギャップを測定するギャップ測定手段と、ギャップ測定手段による測定結果に基づいて、ワークギャップが所定距離となるように、ワークギャップを調整するギャップ調整手段と、ギャップ調整手段による調整の後、描画エリアから絶対基準測定エリアに臨んだヘッドユニットに対し、絶対基準面と機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップを測定した後、作業エリアから絶対基準測定エリアに臨んだヘッドユニットに対し、基準ギャップに対応する描画前ギャップを測定する基準ギャップ測定手段と、基準ギャップと描画前ギャップとのギャップ差を求め、ギャップ差に基づいて、ギャップ調整手段により調整したワークギャップを補正するギャップ補正手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ワークギャップ調整済みの各ヘッドユニットが、例えば描画エリアから作業エリアに移動するときに、その基準ギャップを測定する一方、作業エリアから描画エリアに移動するときに、その描画前ギャップを測定し、これらのギャップ差に基づいて調整済みのワークギャップを補正するようにしているため、ヘッドユニットを支持するY軸テーブルやワークを支持するX軸テーブルに、微妙な撓みがあっても、また作業エリアにおけるヘッドユニットの着脱(付替え)等により狂いが生じても、ワーク上におけるヘッドユニットのワークギャップを精度良く且つ極めて簡単に調整することができる。なお、ヘッドユニットが着脱された場合のみ、ワークギャップの補正を行うようにして、作業の効率化を図るようにしてもよい。
この場合、ヘッドユニットは、Y軸テーブルに対しヘッドユニットを昇降させる昇降手段を介してY軸テーブルに支持されており、昇降手段が、ギャップ調整手段およびギャップ補正手段を兼ねていることが、好ましい。
この構成によれば、ワークギャップの調整や補正に支障を生ずることなく、装置構造の単純化を図ることができる。
これらの場合、絶対基準面がワークの表面と同一であることが、好ましい。
この構成によれば、ヘッドユニットの基準ギャップの値が、Y軸テーブルやX軸テーブルの各部における微妙な撓み等を表す値となるため、これらテーブルの機械的な精度を把握することができる。
これらの場合、サブキャリッジの下面と機能液滴吐出ヘッドのノズル面とは、予め精度良く位置決めされており、ギャップ測定手段および基準ギャップ測定手段は、ノズル面に代えてサブキャリッジの下面との距離を計測し、この計測結果からノズル面とのギャップをそれぞれ求めることが、好ましい。
この構成によれば、計測位置の自由度を高めることができると共に、機能液滴吐出ヘッドの並び等により、計測位置を替える必要がなくなる。したがって、各種ギャップの測定を簡単に行うことができる。
本発明の液滴吐出装置は、上記したワークギャップ調整装置を、備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ヘッドユニットを支持するY軸テーブルやワークを支持するX軸テーブルにおける機械的な精度を加味して、ワークギャップを調整することができるため、描画精度の極めて高い液滴吐出装置を提供することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、上記した液滴吐出装置を用い、ワーク上に機能液滴による成膜部を形成することを特徴とする。
また、本発明の電気光学装置は、上記した液滴吐出装置を用い、ワーク上に機能液滴による成膜部を形成したことを特徴とする。
これらの構成によれば、ワークギャップを精度良く調整することができ、描画精度の極めて高い液滴吐出装置液滴吐出装置を用いて描画処理を行うことで、高品質な電気光学装置を効率良く製造することが可能となる。なお、電気光学装置(フラットパネルディスプレイ:FPD)としては、カラーフィルタ、液晶表示装置、有機EL装置、PDP装置、電子放出装置等が考えられる。なお、電子放出装置は、いわゆるFED(Field Emission Display)やSED(Surface-conduction Electron-Emitter Display)装置を含む概念である。さらに、電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等を包含する装置が考えられる。
本発明の電子機器は、上記した電気光学装置の製造方法により製造した電気光学装置または上記した電気光学装置を搭載したことを特徴とする。
この場合、電子機器としては、いわゆるフラットパネルディスプレイを搭載した携帯電話、パーソナルコンピュータのほか、各種の電気製品がこれに該当する。
以下、添付の図面を参照して、本発明を適用した液滴吐出装置について説明する。本実施形態の液滴吐出装置は、液晶表示装置等のFPDの製造ラインに組み込まれた描画システムに設置されており、特殊なインクや発光性の樹脂液等の機能液を機能液滴吐出ヘッドに導入して、カラーフィルタ等のワーク上に機能液滴による成膜部を形成するものである。なお、以下に挙げる基板のサイズ等の値は概数である。
図1ないし図3に示すように、液滴吐出装置1は、機能液滴吐出ヘッド62を搭載した描画装置11と、描画装置11に添設され、定期フラッシングボックス114等を有するメンテナンス手段12とを備え、メンテナンス手段12により機能液滴吐出ヘッド62の機能維持・回復を行うと共に、描画装置11によりワークW上に機能液を吐出する描画処理を行うようにしている。さらに、この液滴吐出装置1には、描画システム全体を統括制御する上位コンピュータ2に接続され液滴吐出装置1の各部を制御するコントローラ13(制御部122、図6参照)等が組み込まれている。
また、図示しないが、液滴吐出装置1には、ロボットアームで構成されたワーク搬出入装置が添設されており、このワーク搬出入装置を介して、液滴吐出装置1にワークWが導入される。このワークWは、石英ガラスやポリイミド等の樹脂で構成された透明基板である。なお、この液滴吐出装置1は、大小様々なサイズのワークWに対して描画処理を行うことができるが、本実施形態では、搭載可能な最大規格(1500mm×1800mm、厚さ5.000mm)のワークWに対する描画処理について説明する。
まず、液滴吐出装置1における描画装置11について説明する。描画装置11は、それぞれ複数(12個)の機能液滴吐出ヘッド62を搭載したヘッドユニット61およびメインキャリッジ63から成る複数(7個)のキャリッジユニット21と、床上に設置され、ワークWを載置する吸着テーブル41を有し、ワークWをX軸方向に移動させるX軸テーブル22と、X軸テーブル22を跨ぐようにして配設され、7個のキャリッジユニット21を個々にY軸方向に移動させるY軸テーブル23と、ワークWやキャリッジユニット21等を画像認識する各種カメラを有する画像認識手段26と、後述するワークギャップGw(図7参照)を調整するワークギャップ調整装置27とを備えている。また、図示しないが、各機能液滴吐出ヘッド62は、圧力調整弁を介して、機能液を貯留する機能液タンクに接続されており、水頭圧が調整された機能液が供給されるようになっている。
そして、X軸テーブル22によるワークWの移動軌跡と、Y軸テーブル23によるキャリッジユニット21の移動軌跡とが交わる領域が、描画処理を行う描画エリア31となっており、また、Y軸テーブル23によるキャリッジユニット21の移動軌跡上のX軸テーブル22から外側に外れた領域が、ヘッドユニット61を着脱(付替え)するための作業エリア32となっている。なお、本実施形態では、作業エリア32は、ヘッドユニット61の機能維持(機能回復)のための領域を兼ねており、上記のメンテナンス手段12が設置されているが、ヘッドユニット61の着脱のための作業エリア32とは別に、ヘッドユニット61の機能維持のためのメンテナンスエリアを設けてもよい。
さらに、描画エリア31および作業エリア32の間は、絶対基準測定エリア33となっており、ワークギャップ調整装置27の基準ギャップ測定装置152(後述する)が設置されている。すなわち、Y軸テーブル23によるキャリッジユニット21の移動軌跡上には、描画エリア31、絶対基準測定エリア33および作業エリア32が、この順で並んでいる。一方、X軸テーブル22の手前側の領域は、上記のワーク搬出入装置により、液滴吐出装置1に対するワークWの搬出入を行うワーク搬出入エリア34となっている。
X軸テーブル22は、導入されたワークWを吸着セットする吸着テーブル41と、吸着テーブル41の下部に接続され、吸着テーブル41を介してワークWのθ位置を微調整(θ補正)するワークθ軸テーブル42と、ワークθ軸テーブル42を支持するセットテーブル43と、セットテーブル43をX軸方向にスライド自在に支持するX軸エアースライダ44と、X軸方向に延在し、吸着テーブル41を介してワークWをX軸方向に移動させる左右一対のX軸リニアモータ(図示省略)と、X軸リニアモータに並設され、X軸エアースライダ44の移動を案内する一対のX軸ガイドレール45,45と、吸着テーブル41の位置を把握するためのX軸リニアスケール(図示省略)とを備えている。そして、一対のX軸リニアモータを駆動すると、一対のX軸ガイドレール45,45をガイドにしながら、X軸エアースライダ44をX軸方向に移動し、吸着テーブル41にセットされたワークWがX軸方向に移動する。
なお、本実施形態では、ワークW(吸着テーブル41)がワーク搬出入エリア34側から描画エリア31側(図2の下側から上側)に移動するときを往動とし、描画エリア31側からワーク搬出入エリア34側(同図の上側から下側)に移動するときを復動とする。
吸着テーブル41は、平面視略正方形に形成され、その一辺の長さは、最大規格のワークWの長辺の長さに合わせて1800mmに設定されており、ワークWを縦置き(ワークWの長辺をX軸方向と平行にする)および横置き(ワークWの長辺をY軸方向と平行にする)のいずれか任意の向きで、且つセンター中心でセット可能になっている。もっとも、本実施形態では、ワークWを横置きでセットするものとする。
なお、セットテーブル43上には、吸着テーブル41に対しワークWの往動側(図3の左側)に隣接して、ドット抜け検査台116が配設されている。このドット抜け検査台116には、上面に巻取り自在な検査紙が張設されており、この検査紙に対して全機能液滴吐出ヘッド62から検査用に機能液滴を吐出させ、その描画結果を後述するドット認識カメラ102で画像認識することで、ドット抜け、飛行曲がり等の不良吐出の有無が検査(ドット抜け検査)される。さらに、セットテーブル43上には、ドット抜け検査台116に対しワークWの往動側に隣接して、後述する定期フラッシングボックス114が設けられている。
一方、Y軸テーブル23は、描画エリア31および作業エリア32間を架け渡すと共に、描画エリア31と、基準ギャップ測定装置152の直上部やメンテナンス手段12の各ユニットの直上部との相互間で、個々に移動させるものであって、Y軸方向に延在する前後一対の支持スタンド56,56上に支持されている。この各支持スタンド56は、4本の支柱57と、4本の支柱57間を架渡した柱状支持部材(図示省略)と、を有している。
Y軸テーブル23は、7個のキャリッジユニット21をそれぞれ垂設する7個のブリッジプレート51がY軸方向に整列するよう、これを両持ちで支持する7組のY軸スライドテーブル(図示省略)と、Y軸方向に延在し、各組のY軸スライドテーブルを介して各ブリッジプレート51をY軸方向に移動させる前後一対のY軸リニアモータ(図示省略)と、Y軸方向に延在し、7個のブリッジプレート51の移動を案内する前後各2本(計4本)のY軸ガイドレール(図示省略)と、各キャリッジユニット21の移動位置を検出するY軸リニアスケール(図示省略)とを備えている。
そして、一対のY軸リニアモータを駆動すると、7組のY軸スライドテーブルをそれぞれ独立して移動させ、7個のキャリッジユニット21を個別にY軸方向へ移動させることができる。もちろん、7組のY軸スライドテーブルを同時にY軸方向に移動させることにより、7個のキャリッジユニット21を一体としてY軸方向に移動させることも可能である。
また、このY軸テーブル23は、大型の基板Wに対応して、移動ストロークが長くなっている。すなわち、後述するように、基板WのY軸方向の寸法(1800mm)に対応して、7個のキャリッジユニット21が搭載される共に、7個のキャリッジユニット21に対応して、メンテナンス手段12の各ユニットが設けられているため、その移動ストロークは、約5.5mである。
7個のキャリッジユニット21は、Y軸テーブル23の7個のブリッジプレート51によりそれぞれ垂設されてY軸方向に並んでおり、各キャリッジユニット21は、サブキャリッジ64(キャリッジ)を介して12個の機能液滴吐出ヘッド62を搭載したヘッドユニット61と、ヘッドユニット61を吊設するメインキャリッジ63とから構成されている。
図5に示すように、ヘッドユニット61は、サブキャリッジ64と、サブキャリッジ64に搭載した複数(12個)の機能液滴吐出ヘッド62と、対応する機能液滴吐出ヘッド62に併設するようにしてサブキャリッジ64に搭載した圧力調整弁25とを備えている。さらに、各機能液滴吐出ヘッド62は、ヘッド保持部材(図示省略)を介して、サブキャリッジ64に個々に取り付けられており、サブキャリッジ64の下面64a(後述する支持プレート65の下面)と機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83(後述する)とは、予め精度良く上下方向に位置決めされている。すなわち、サブキャリッジ64の下面64aとノズル面83との距離(ヘッド突出距離Dh)は、所定の値に精度良く管理されており、例えば10.000mmである(図7参照)。
各サブキャリッジ64は、12個の機能液滴吐出ヘッド62および12個の圧力調整弁25をそれぞれ位置決め固定する平面視略平行四辺形の支持プレート65と、画像認識を前提として、各キャリッジユニット21(ヘッドユニット61)をX軸、Y軸およびθ軸方向に位置決め(位置認識)するための基準となる一対の基準ピン(図示省略)とを有している。
なお、図示しないが、各サブキャリッジ64には、機能液滴吐出ヘッド62および圧力調整弁25に加えて、ワークギャップGwを測定するワークギャップ測定装置151(後述する)が着脱自在に搭載されている。
各メインキャリッジ63は、サブキャリッジ64(支持プレート65)を支持するキャリッジ本体66と、キャリッジ本体66を吊設すると共に、キャリッジ本体66の上部に連結され、キャリッジ本体66を介して、ヘッドユニット61のθ位置をモータ駆動で微調整(θ軸補正)可能なヘッドθ軸テーブル67と、ヘッドθ軸テーブル67の上部に連結され、ヘッドθ軸テーブル67およびキャリッジ本体66を介して、ヘッドユニット61のZ位置をモータ駆動で微調整(Z軸補正)可能なヘッドZ軸テーブル68とを有している。
ヘッドZ軸テーブル68は、図示しないが、ヘッドθ軸テーブル67を支持する左右一対の支持ブロックと、左右一対の支持ブロックを上下方向にスライド自在に支持する昇降ブロックと、支持ブロックの移動を案内する左右一対のヘッド昇降ガイドと、昇降ブロックに螺合したヘッド昇降ボールねじと、ヘッド昇降ボールねじの一端に連結したヘッド昇降モータ(ブレーキ付サーボモータ)と、で構成されている。そして、ヘッド昇降モータが正逆回転すると、昇降ブロックを介して支持ブロックが昇降し、ヘッドユニット61が上下方向に移動するようになっている。これにより、厚みの異なるワークWに対し簡単にギャップ調整を行うことができる。なお、ヘッドZ軸テーブル68は、ワークギャップ調整装置27のギャップ調整手段およびギャップ補正手段としても機能している(詳細は後述する)。
図4に示すように、機能液滴吐出ヘッド62は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針72を有する機能液導入部71と、機能液導入部71に連なる2連のヘッド基板73と、機能液導入部71の下方(同図では上方)に連なり、内部に機能液で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体74とを備えている。接続針72は、圧力調整弁25を介して機能液タンクに接続され、機能液滴吐出ヘッド62のヘッド内流路に機能液を供給する。また、ヘッド本体74は、ピエゾ素子等で構成されたキャビティ81と、2本のノズル列84,84を相互に平行に形成したノズル面83を有するノズルプレート82とを有している。また、ヘッド基板73には、2連のコネクタ75,75が設けられており、各コネクタ75は、フレキシブルフラットケーブルを介してヘッドドライバ131(図6参照)に接続されている。
各ノズル列84の長さは、例えば1インチ(略25.4mm)であって、各ノズル列84は180個のノズル85が等ピッチ(略140μm)で並べられて構成されている。なお、一方のノズル列84は、他方のノズル列84に対して、ノズル列方向に半ピッチ(70μm)分ずれており、ドット密度(解像度)は360dpiである。
図5に示すように、各機能液滴吐出ヘッド62は、サブキャリッジ64に搭載された状態では、2本のノズル列84,84がY軸方向と平行になるように支持プレート65に固定されている。そして、各サブキャリッジ64の12個の機能液滴吐出ヘッド62は、その幅方向(X軸方向)に密に重ね合わせると共に、全吐出ノズル85(160×12個)がY軸方向に連続するようにして、階段状に配設されている。
そして、各キャリッジユニット21の全(12個)機能液滴吐出ヘッド62のそれぞれ全(160個)吐出ノズルにより、部分描画ラインが構成され、さらに、7個の部分描画ラインがY軸方向に連続して、1の描画ラインが構成される。この描画ラインの長さ(1897mm:25.4mm/180×160×12×7)は、ワークWのY軸方向の描画幅(1800mm)に対応しているため、1回の吐出走査でワークWの全域に描画処理(フルライン方式)を行うことができる。
図1ないし図3に示すように、画像認識手段26は、ワーク搬出入エリア34の前後両側に臨むように配設され、ワークWの両長辺部分にそれぞれ形成された2つのワークアライメントマーク(図示省略)をそれぞれ画像認識する2台のワーク認識カメラ101と、X軸テーブル22のX軸エアースライダ44に連結され、各サブキャリッジ64の2つの基準ピンを画像認識するヘッド認識カメラ(図示省略)と、上記のY軸テーブル23に添設されたカメラ移動機構(図示省略)によりY軸方向に移動可能にそれぞれ搭載され、ドット抜け検査台116上に吐出された機能液滴(ドット)を画像認識する2台のドット認識カメラ102とを有している。これらの各種カメラの画像認識結果に基づいて、上述したワークWやヘッドユニット61の位置補正が行われる。
次に、図1ないし図3を参照して、液滴吐出装置1におけるメンテナンス手段12について説明する。メンテナンス手段12は、作業エリア32に配設され、機能液滴吐出ヘッド62内で増粘した機能液を除去するための吸引(クリーニング)を行う7個の吸引ユニット111と、機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83を払拭するワイピングユニット112と、7個の吸引ユニット111およびワイピングユニット112をそれぞれ個別に昇降可能に支持する8個のユニット昇降機構(図示省略)と、これらを支持するアングル架台118とを備えている。さらに、メンテナンス手段12は、上記のセットテーブル43上に配設された定期フラッシングボックス114と、吸着テーブル41の前後両側に配設された一対の描画前フラッシングボックス115,115とを備えている。
7個の吸引ユニット111は、7個のキャリッジユニット21にそれぞれ対応しており、各吸引ユニット111は、各キャリッジユニット21に対して下方から臨み、12個の機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83にそれぞれ封止させる12個のキャップ(図示省略)を備えている。これにより、非稼動時等に、各機能液滴吐出ヘッド62のノズル85の機能液が乾燥して吐出機能が低下することを防止できる。さらに、各キャップをノズル面83に封止させた状態でノズル85から機能液を吸引し、機能液滴吐出ヘッド62内で増粘した機能液を排出する。
ワイピングユニット112は、吸引ユニット111の描画エリア31側に配置されており、機能液滴吐出ヘッド62の吸引等により、機能液が付着して汚れたノズル面83を、ワイピングシート112aを押し当てて拭き取るものである。そして、上記の吸引処理と、このワイピングとにより、ノズル詰まりの生じた機能液滴吐出ヘッド62の吐出機能を回復させることができる。
定期フラッシングボックス114は、ワークWの交換時等に行う定期フラッシングを受けるためのものである。上記のセットテーブル43上に設けられており、ワークWの交換のために吸着テーブル41がワーク搬出入エリア34に臨むとき、定期フラッシングボックス114が描画エリア31に臨み、機能液滴吐出ヘッド62の全ノズル85からの捨て吐出を受けるようになっている。この定期フラッシングにより、待機中の機能液滴吐出ヘッド62のノズル詰まりを防止できる。
一対の描画前フラッシングボックス115,115は、ワークWに機能液を吐出させる直前(一連の描画動作中)に行う描画前フラッシングを受けるためのものである。吸着テーブル41をX軸方向に挟むように配設されており、ワークWの往復動に伴う機能液滴吐出ヘッド62の吐出駆動の直前に行われる全ノズル85(吐出ノズル)からの捨て吐出を受けるようになっている。この描画前フラッシングにより、機能液滴吐出ヘッド62からの機能液滴の吐出が安定した状態で、ワークWに機能液滴を吐出することができる。
次に、図6を参照して、液滴吐出装置1全体の制御系について説明する。液滴吐出装置1の制御系は、基本的に、上記の上位コンピュータ2と、機能液滴吐出ヘッド62、X軸テーブル22、Y軸テーブル23、メンテナンス手段12等を駆動する各種ドライバを有する駆動部121と、駆動部121を含め液滴吐出装置1全体を統括制御する制御部122(コントローラ13)とを備えている。
上位コンピュータ2は、コントローラ13に接続されたコンピュータ本体126に、キーボード127や、キーボード127による入力結果等を画像表示するディスプレイ128等が接続されて構成されている。
駆動部121は、機能液滴吐出ヘッド62を吐出駆動制御するヘッドドライバ131と、X軸テーブル22およびY軸テーブル23の各モータをそれぞれ駆動制御する移動用ドライバ132と、メンテナンス手段12の吸引ユニット111、ワイピングユニット112およびユニット昇降機構を駆動制御するメンテナンス用ドライバ133とを備えている。
制御部122は、CPU141と、ROM142と、RAM143と、P−CON144とを備え、これらは互いにバス145を介して接続されている。ROM142は、CPU141で処理する制御プログラム等を記憶する制御プログラム領域と、描画動作や画像認識を行うための制御データ等を記憶する制御データ領域を有している。
RAM143は、各種レジスタ群のほか、ワークWに機能液の吐出を行うための描画データを記憶する描画データ記憶部、ワークWおよび機能液滴吐出ヘッド62の位置データを記憶する位置データ記憶部等の各種記憶部を有し、制御処理のための各種作業領域として使用される。
P−CON144には、駆動部121の各種ドライバのほか、画像認識手段26の各種カメラ、ワークギャップ調整装置27の各種測定装置が接続されており、CPU141の機能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が構成されて組み込まれている。このため、P−CON144は、上位コンピュータ2からの各種指令等をそのままあるいは加工してバス145に取り込むと共に、CPU141と連動して、CPU141等からバス145に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部121に出力する。
そして、CPU141は、ROM142内の制御プログラムに従って、P−CON144を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、RAM143内の各種データ等を処理した後、P−CON144を介して駆動部121等に各種の制御信号を出力することにより、液滴吐出装置1全体を制御している。例えば、CPU141は、機能液滴吐出ヘッド62、X軸テーブル22およびY軸テーブル23を制御して、所定の液滴吐出条件および所定の移動条件でワークWに描画を行う。
次に、図1ないし図3を参照して、描画装置11によるワークWへの一連の描画動作およびその間に行われるメンテナンス処理について説明する。まず、上記のワーク認識カメラ101により、セットされたワークWのワークアライメントマークを撮像し、その画像認識結果に基づいて、ワークθ軸テーブル42によるθ軸方向の位置補正と、ワークWのX軸方向およびY軸方向の位置データ補正とを行う。
なお、各キャリッジユニット21のヘッドユニット61については、ヘッド認識カメラの画像認識結果に基づいて、予め位置補正されていると共に、後述するワークギャップ調整処理により、機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83とワークWの上面Waとの間隙であるワークギャップGwが、所定距離(例えば0.15mm)に調整されており、所定のワークギャップGwで、吐出処理が可能となっている。
一方、このワークWのセットおよびワークWの位置補正が行われている間、定期フラッシングボックス114上に臨んだ全機能液滴吐出ヘッド62の各ノズル85から、定期フラッシングを行い、ノズル85の乾燥を防いでいる。ここで、前回のワークWに対する描画処理時に得られたドット認識カメラ102の認識結果に基づいて、あるキャリッジユニット21の機能液滴吐出ヘッド62について、ドット抜け(不吐出)等の吐出不良が確認された場合は、上記の定期フラッシングを一時中止し、Y軸テーブル23を駆動して、そのキャリッジユニット21を作業エリア32に移動させ、吸引ユニット111およびワイピングユニット112により吐出機能を回復させた後、そのキャリッジユニット21を描画エリア31に戻すようにし、あるいは、そのキャリッジユニット21のヘッドユニット61を付替えするようにする。
このようにして、ワークWに対する吐出動作の準備が整うと、描画装置11は、ワークWをX軸テーブル22によりX軸方向に往動させると共に、これに同期して7個のキャリッジユニット21の各機能液滴吐出ヘッド62を選択的に吐出駆動させて、描画エリア31に臨んだワークWの上面Waにフルライン方式で機能液の吐出(描画)を行う。続いて、ワークWを復動させながら、再度ワークWに対する機能液の吐出を行う。このようにワークWのX軸方向への往復移動と機能液滴吐出ヘッド72の駆動とを複数回(例えば往動2回、復動2回)繰り返すことで、各画素領域507aに所定量の機能液が吐出・着弾し、ワークWに対する描画が完了する。
次に、図7を参照して、本発明の主要部であるワークギャップ調整装置27について詳細に説明する。ワークギャップ調整装置27は、各キャリッジユニット21のサブキャリッジ64に搭載されると共に、描画エリア31に臨んだ各キャリッジユニット21に対し、ワークギャップGwをそれぞれ測定するワークギャップ測定装置151と、絶対基準測定エリア33に配設されると共に、絶対基準測定エリア33に臨んだ各キャリッジユニット21に対し、機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83までの距離を測定する基準ギャップ測定装置152とを備えている。
さらに、ワークギャップ調整装置27は、ワークギャップ測定装置151による測定結果に基づいて、ワークギャップGwが所定の距離となるように、キャリッジユニット21毎にワークギャップGwを調整するギャップ調整手段と、基準ギャップ測定装置152の測定結果に基づいて、ワークギャップ調整装置27により調整したワークギャップGwを補正するギャップ補正手段とを備えているが、本実施形態では、各キャリッジユニット21のヘッドZ軸テーブル68を、制御系を含んでこのギャップ調整手段およびギャップ補正手段として機能させている。
ワークギャップ測定装置151は、マイクロメータで構成されており、モータ駆動で伸縮する測定子151aを有している。ワークギャップ測定装置151は、サブキャリッジ64の下面64aの上下方向の位置がゼロ点となるように、サブキャリッジ64に精度良く搭載されており、測定子151aをワークWの上面Waに突き当てることで、サブキャリッジ64の下面64aとワークWの上面Waとの上下方向の距離(キャリッジギャップGc)を計測することができる。また、上述したように、サブキャリッジ64の下面64aと機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83との距離であるヘッド突出距離Dhは、精度良く管理されている。したがって、各ワークギャップ測定装置151によるキャリッジギャップGcの計測結果と、所定のヘッド突出距離Dhとから、各キャリッジユニット21についてワークギャップGwを測定することができる。求められたワークギャップGwは、上記のコントローラ13に出力される。
なお、ワークギャップ測定装置151として、マイクロメータのほか、レーザ距離計等の非接触式の距離測定装置を用いてもよい。
基準ギャップ測定装置152は、単一のレーザ距離計で構成されており、ワークWの上面Waを絶対基準面Afとし、絶対基準測定エリア33に臨んだキャリッジユニット21のヘッドユニット61の絶対高さ位置を測定するものであって、絶対基準面Afからサブキャリッジ64の下面64aまでの上下方向の距離(絶対キャリッジギャップCa)を計測するものである。そして、絶対キャリッジギャップCaの計測結果と、所定のヘッド突出距離Dhとから、絶対基準面Afと機能液滴吐出ヘッド62のノズル面83との間隙である基準ギャップGsを測定することができる。求められた基準ギャップGsは、コントローラ13に出力される。
なお、本実施形態の基準ギャップ測定装置152は、レーザ光の反射を利用して上記位置を精度良く測定するものであるが、画像認識によるセンサ、受発光素子から成るフォトセンサ等、各種の測定装置を用いることができる。
また、基準ギャップ測定装置152は、吸着テーブル41の上面41aの上下方向の位置を基準として、ゼロ点補正されており、これに、予めコントローラ13に入力されたワークWの厚さWd(規格値:5.000mm)を加味して、ワークWの上面Waを絶対基準面としている。ここで、基準ギャップ測定装置152のゼロ点補正は、例えば、上記のセットテーブル43の絶対基準測定エリア33側に、吸着テーブル41の上面41aとの間で位置管理された補正基準面を有するキャリブレーション治具を設け、補正基準面との上下方向の距離を測定することで行うようにする。また、ワークWの厚さWdは、規格値に代えて、吸着テーブル41の移動軌跡上に、セットされたワークWの上面Waの上下方向の位置と吸着テーブル41の上面41aの上下方向の位置とを測定するワーク厚さ測定装置(レーザ距離計)を設け、この測定値に基づいて算出されたワークWの厚さWdを用いてもよい。
以上のように、ワークギャップ測定装置151および基準ギャップ測定装置152は、ノズル面83に代えてサブキャリッジ64の下面64aとの距離(キャリッジギャップGc、絶対キャリッジギャップCa)を計測し、この計測結果からノズル面83とのギャップをそれぞれ求めるようにしている。これによれば、計測位置の自由度を高めることができると共に、機能液滴吐出ヘッド62の並び等により、計測位置を変える必要がなくなる。したがって、各種ギャップの測定を簡単に行うことができる。
以下、図8ないし図17を参照して、本実施形態の液滴吐出装置1のワークギャップ調整処理における一連の動作について説明する。このワークギャップ調整処理は、ヘッドユニット61の新規導入時や、上記の描画処理の準備段階におけるメンテナンス処理やヘッドユニット61の交換時等に行われるものである。
図9は、吸着テーブル41にセットされ、描画エリア31に臨んだワークWに対し、7個のキャリッジユニット21がそれぞれ実描画位置に臨んだ状態を示している。この場合、本実施形態では、7個のキャリッジユニット21を支持するY軸テーブル23の微妙な撓みにより、図示左側から1番目のキャリッジユニット21(以下、図示左側からn番目のキャリッジユニット21をn番キャリッジユニット21という。)のヘッドユニット61の高さ位置が、設定値よりも0.02mm(図では++で示す)高くなっており、2番キャリッジユニット21のヘッドユニット61の高さ位置が、設定値よりも0.01mm(図では+で示す)高くなっている。一方、ワークWを支持する吸着テーブル41の撓みにより、6番キャリッジユニット21に対応する描画部位の高さ位置が、設定値よりも0.01mm(図では−で示す)低くなっている。
まず、ギャップ測定工程(図8のS11)として、描画エリア31に臨んだ各キャリッジユニット21(ヘッドユニット61)に対し、ワークギャップGwをそれぞれ測定する。この場合、3番・4番・5番および7番キャリッジユニット21については、ワークギャップGwはそれぞれ0.15mmであるが、1番・2番および6番キャリッジユニット21については、上記のようにY軸テーブル23および吸着テーブル41の撓みにより、ワークギャップGwはそれぞれ0.17mm、0.16mm、0.16mmであり、これらの測定結果が、コントローラ13に出力される。なお、図10は、ワークギャップ測定装置151の測定子151aを、0.15mm分だけ伸ばした状態を示している。
なお、このギャップ測定工程(S11)においては、描画対象となるワークWに代えて、当該ワークWと同一の厚さに形成された測定基準治具(ガラス板等)を吸着テーブル41上にセットし、この測定基準治具とのギャップを測定してもよい。
続いて、ギャップ調整工程(S12)として、ギャップ測定工程(S11)によるワークギャップGwの測定結果に基づいて、ワークギャップGwが所定距離(0.15mm)となるように、キャリッジユニット21毎に、ヘッドZ軸テーブル68を制御してヘッドユニット61を昇降させ、ワークギャップGwを調整する。具体的には、1番キャリッジユニット21については、0.02mm分ヘッドユニット61を下降させ、2番キャリッジユニット21については、0.01mm分ヘッドユニット61を下降させ、6番キャリッジユニット21については、0.01mm分ヘッドユニット61を下降させる(図11参照)。
これによれば、フルライン方式の描画を行う各ヘッドユニット61の実描画位置でのワークギャップGwを精度良く調整することができる。すなわち、7個のヘッドユニット61を支持するY軸テーブル23やワークWを支持するX軸テーブル22に、微妙な撓みがあっても、各ヘッドユニット61においてこれと対峙するワークWの一部(描画部位)との間で、ワークギャップGwを精度良く調整することができる。
そして、各ヘッドユニット61においてワークギャップGwが精度良く調整された状態で、描画処理を行っていく。ところが、描画処理を行っていくうちに、あるキャリッジユニット21(例えば6番キャリッジユニット21)の機能液滴吐出ヘッド62に(致命的な)吐出不良が生ずるおそれがある(図12参照)。この場合、6番キャリッジユニット21(およびそれよりも作業エリア32側の7番キャリッジユニット21)を、作業エリア32に臨ませ、6番キャリッジユニット21に搭載されたヘッドユニット61を付替え(交換)することになる。
まず、基準ギャップ測定工程(S13)として、7番キャリッジユニット21および6番キャリッジユニット21を作業エリア32に臨ませる前に、絶対基準測定エリア33に順に臨ませる。そして、6番・7番キャリッジユニット21のヘッドユニット61に対し、基準ギャップ測定装置152により、基準ギャップGsを測定する。この場合、上記のギャップ調整工程(S12)により、各ヘッドユニット61のワークギャップGwが調整されているため、7番キャリッジユニット21については、基準ギャップGsは0.15mmであるが、6番キャリッジユニット21については、基準ギャップGsは0.14mmとなる(図13参照)。なお、全てのキャリッジユニット21ついて基準ギャップ測定を行い、その測定値を記憶しておいてもよい。
なお、上述したように、基準ギャップ測定装置152の絶対基準面がワークWの表面Waと同一であることから、ヘッドユニット61の基準ギャップGsの値が、X軸テーブル22やY軸テーブル23の各部における微妙な撓み等を直接的に表す値となるため、これらテーブルの機械的な精度を把握することができる。
この基準ギャップ測定工程(S13)の後、6番キャリッジユニット21に対し、ヘッドユニット61の付替えを行う(図14参照)。
ヘッドユニット61の付替えの後、描画前ギャップ測定工程(S14)として、6番・7番キャリッジユニット21を描画エリア31に戻す前に、絶対基準測定エリア33に順に臨ませる。そして、上記の基準ギャップGsの測定と同様にして、基準ギャップGsに対応する描画前ギャップGdを測定する。この場合、7番キャリッジユニット21については、描画前ギャップGdは0.15mmであり、基準ギャップGsと変わらないが、6番キャリッジユニット21については、描画前ギャップGdは0.15mmであり、基準ギャップGsと比較して0.01mm増えている(図15参照)。この基準ギャップGsと描画前ギャップGdとのギャップ差は、作業エリア32におけるヘッドユニット61の付替えの結果生じた狂いであると判断できる。
そこで、ギャップ補正工程(S15)として、描画前ギャップ測定工程(S14)で求められたギャップ差に基づいて、ギャップ調整工程(S12)で調整したワークギャップGwを補正する。具体的には、6番キャリッジユニットについて、ヘッドZ軸テーブル68を制御してヘッドユニット61を0.01mm下降させる(図16参照)。その後、6番・7番キャリッジユニット21を描画エリア31に戻す。
このようにすることで、上記の狂いが生じても、描画エリア31に戻った各ヘッドユニット61のワークギャップGwを高精度に維持することができる(図17参照)。なお、本実施形態では、7番キャリッジユニット21についても、基準ギャップGsおよび描画前ギャップGdの測定を行ったが、作業エリアにおいて生ずる上記の狂いは、ヘッドユニット61の付替えが主な原因であるから、新たにヘッドユニット61を装着した6番キャリッジユニット21についてのみ、基準ギャップGs、描画前ギャップGdの測定およびギャップ補正を行ってもよい。これにより、作業の効率化を図ることができる。
なお、本実施形態では、複数のキャリッジユニット21を搭載したフルライン形式の液滴吐出装置1について説明したが、単一のキャリッジユニット21を搭載し、ワークWをX軸方向に相対的に移動させながら、機能液滴吐出ヘッド62を吐出駆動させる主走査と、機能液滴吐出ヘッド62をY軸方向に移動させる副走査とを繰り返し行って描画処理を行う液滴吐出装置についても、上記のワークギャップ調整処理を行うことが有効である。すなわち、Y軸テーブルやX軸テーブルに微妙な撓みがあっても、また作業エリアにおけるヘッドユニットの付替え等により狂いが生じても、ワークW上におけるヘッドユニットのワークギャップを精度良く且つ極めて簡単に調整することができる。この場合、機能液滴吐出ヘッド62の副走査位置に対応して、各キャリッジユニット21につき、Y軸方向の複数箇所においてワークギャップGwの測定を行うようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、基準ギャップ測定工程(S13)以下の工程を、作業エリア32においてヘッドユニット61の付替えを行う場合について説明したが、作業エリア32においてメンテナンス手段12により吸引処理やワイピング処理を行う場合にも、これらのメンテナンスにより狂いが生ずるおそれがあるため、この場合も、基準ギャップ測定工程(S13)以下の工程を行うことが有効である。
また、ギャップ調整工程(S12)において、ヘッドZ軸テーブル68によりワークギャップGwの調整を行うことで、上記のように厚みの異なるワークWに対し簡単にギャップ調整ができると共に、ワークギャップGwの微調整も簡単に行うことができる。同様に、ギャップ補正工程(S15)において、ヘッドZ軸テーブル68によりワークギャップGwの補正を行うことで、ワークギャップGwの補正に支障を生ずることなく、装置構造の単純化を図ることができる。
以上のように、本実施形態の液滴吐出装置1のワークギャップ調整処理によれば、X軸テーブル22やY軸テーブル23に微妙な撓みがあっても、各ヘッドユニット61においてこれと対峙するワークWの一部との間で、ワークギャップGwを精度良く調整することができる。
なお、本実施形態では、7つ(複数)のキャリッジユニット21を有する液滴吐出装置1に本発明を適用した場合について説明したが、1つのキャリッジユニットを有する液滴吐出装置に対しても本発明を適用できることはいうまでもない。
次に、本実施形態の液滴吐出装置1を用いて製造される電気光学装置(フラットパネルディスプレイ)として、カラーフィルタ、液晶表示装置、有機EL装置、プラズマディスプレイ(PDP装置)、電子放出装置(FED装置、SED装置)、さらにこれら表示装置に形成されてなるアクティブマトリクス基板等を例に、これらの構造およびその製造方法について説明する。なお、アクティブマトリクス基板とは、薄膜トランジスタ、および薄膜トランジスタに電気的に接続するソース線、データ線が形成された基板をいう。
まず、液晶表示装置や有機EL装置等に組み込まれるカラーフィルタの製造方法について説明する。図18は、カラーフィルタの製造工程を示すフローチャート、図19は、製造工程順に示した本実施形態のカラーフィルタ500(フィルタ基体500A)の模式断面図である。
まず、ブラックマトリクス形成工程(S101)では、図19(a)に示すように、基板(W)501上にブラックマトリクス502を形成する。ブラックマトリクス502は、金属クロム、金属クロムと酸化クロムの積層体、または樹脂ブラック等により形成される。金属薄膜からなるブラックマトリクス502を形成するには、スパッタ法や蒸着法等を用いることができる。また、樹脂薄膜からなるブラックマトリクス502を形成する場合には、グラビア印刷法、フォトレジスト法、熱転写法等を用いることができる。
続いて、バンク形成工程(S102)において、ブラックマトリクス502上に重畳する状態でバンク503を形成する。即ち、まず図19(b)に示すように、基板501およびブラックマトリクス502を覆うようにネガ型の透明な感光性樹脂からなるレジスト層504を形成する。そして、その上面をマトリクスパターン形状に形成されたマスクフィルム505で被覆した状態で露光処理を行う。
さらに、図19(c)に示すように、レジスト層504の未露光部分をエッチング処理することによりレジスト層504をパターニングして、バンク503を形成する。なお、樹脂ブラックによりブラックマトリクスを形成する場合は、ブラックマトリクスとバンクとを兼用することが可能となる。
このバンク503とその下のブラックマトリクス502は、各画素領域507aを区画する区画壁部507bとなり、後の着色層形成工程において機能液滴吐出ヘッド62により着色層(成膜部)508R、508G、508Bを形成する際に機能液滴の着弾領域を規定する。
以上のブラックマトリクス形成工程およびバンク形成工程を経ることにより、上記フィルタ基体500Aが得られる。
なお、本実施形態においては、バンク503の材料として、塗膜表面が疎液(疎水)性となる樹脂材料を用いている。そして、基板(ガラス基板)501の表面が親液(親水)性であるので、後述する着色層形成工程においてバンク503(区画壁部507b)に囲まれた各画素領域507a内への液滴の着弾位置のばらつきを自動補正できる。
次に、着色層形成工程(S103)では、図19(d)に示すように、機能液滴吐出ヘッド62によって機能液滴を吐出して区画壁部507bで囲まれた各画素領域507a内に着弾させる。この場合、機能液滴吐出ヘッド62を用いて、R・G・Bの3色の機能液(フィルタ材料)を導入して、機能液滴の吐出を行う。なお、R・G・Bの3色の配列パターンとしては、ストライプ配列、モザイク配列およびデルタ配列等がある。
その後、乾燥処理(加熱等の処理)を経て機能液を定着させ、3色の着色層508R、508G、508Bを形成する。着色層508R、508G、508Bを形成したならば、保護膜形成工程(S104)に移り、図19(e)に示すように、基板501、区画壁部507b、および着色層508R、508G、508Bの上面を覆うように保護膜509を形成する。
即ち、基板501の着色層508R、508G、508Bが形成されている面全体に保護膜用塗布液が吐出された後、乾燥処理を経て保護膜509が形成される。
そして、保護膜509を形成した後、カラーフィルタ500は、次工程の透明電極となるITO(Indium Tin Oxide)などの膜付け工程に移行する。
図20は、上記のカラーフィルタ500を用いた液晶表示装置の一例としてのパッシブマトリックス型液晶装置(液晶装置)の概略構成を示す要部断面図である。この液晶装置520に、液晶駆動用IC、バックライト、支持体などの付帯要素を装着することによって、最終製品としての透過型液晶表示装置が得られる。なお、カラーフィルタ500は図19に示したものと同一であるので、対応する部位には同一の符号を付し、その説明は省略する。
この液晶装置520は、カラーフィルタ500、ガラス基板等からなる対向基板521、および、これらの間に挟持されたSTN(Super Twisted Nematic)液晶組成物からなる液晶層522により概略構成されており、カラーフィルタ500を図中上側(観測者側)に配置している。
なお、図示していないが、対向基板521およびカラーフィルタ500の外面(液晶層522側とは反対側の面)には偏光板がそれぞれ配設され、また対向基板521側に位置する偏光板の外側には、バックライトが配設されている。
カラーフィルタ500の保護膜509上(液晶層側)には、図20において左右方向に長尺な短冊状の第1電極523が所定の間隔で複数形成されており、この第1電極523のカラーフィルタ500側とは反対側の面を覆うように第1配向膜524が形成されている。
一方、対向基板521におけるカラーフィルタ500と対向する面には、カラーフィルタ500の第1電極523と直交する方向に長尺な短冊状の第2電極526が所定の間隔で複数形成され、この第2電極526の液晶層522側の面を覆うように第2配向膜527が形成されている。これらの第1電極523および第2電極526は、ITOなどの透明導電材料により形成されている。
液晶層522内に設けられたスペーサ528は、液晶層522の厚さ(セルギャップ)を一定に保持するための部材である。また、シール材529は液晶層522内の液晶組成物が外部へ漏出するのを防止するための部材である。なお、第1電極523の一端部は引き回し配線523aとしてシール材529の外側まで延在している。
そして、第1電極523と第2電極526とが交差する部分が画素であり、この画素となる部分に、カラーフィルタ500の着色層508R、508G、508Bが位置するように構成されている。
通常の製造工程では、カラーフィルタ500に、第1電極523のパターニングおよび第1配向膜524の塗布を行ってカラーフィルタ500側の部分を作成すると共に、これとは別に対向基板521に、第2電極526のパターニングおよび第2配向膜527の塗布を行って対向基板521側の部分を作成する。その後、対向基板521側の部分にスペーサ528およびシール材529を作り込み、この状態でカラーフィルタ500側の部分を貼り合わせる。次いで、シール材529の注入口から液晶層522を構成する液晶を注入し、注入口を閉止する。その後、両偏光板およびバックライトを積層する。
実施形態の液滴吐出装置1は、例えば上記のセルギャップを構成するスペーサ材料(機能液)を塗布すると共に、対向基板521側の部分にカラーフィルタ500側の部分を貼り合わせる前に、シール材529で囲んだ領域に液晶(機能液)を均一に塗布することが可能である。また、上記のシール材529の印刷を、機能液滴吐出ヘッド62で行うことも可能である。さらに、第1・第2両配向膜524,527の塗布を機能液滴吐出ヘッド62で行うことも可能である。
図21は、本実施形態において製造したカラーフィルタ500を用いた液晶装置の第2の例の概略構成を示す要部断面図である。
この液晶装置530が上記液晶装置520と大きく異なる点は、カラーフィルタ500を図中下側(観測者側とは反対側)に配置した点である。
この液晶装置530は、カラーフィルタ500とガラス基板等からなる対向基板531との間にSTN液晶からなる液晶層532が挟持されて概略構成されている。なお、図示していないが、対向基板531およびカラーフィルタ500の外面には偏光板等がそれぞれ配設されている。
カラーフィルタ500の保護膜509上(液晶層532側)には、図中奥行き方向に長尺な短冊状の第1電極533が所定の間隔で複数形成されており、この第1電極533の液晶層532側の面を覆うように第1配向膜534が形成されている。
対向基板531のカラーフィルタ500と対向する面上には、カラーフィルタ500側の第1電極533と直交する方向に延在する複数の短冊状の第2電極536が所定の間隔で形成され、この第2電極536の液晶層532側の面を覆うように第2配向膜537が形成されている。
液晶層532には、この液晶層532の厚さを一定に保持するためのスペーサ538と、液晶層532内の液晶組成物が外部へ漏出するのを防止するためのシール材539が設けられている。
そして、上記した液晶装置520と同様に、第1電極533と第2電極536との交差する部分が画素であり、この画素となる部位に、カラーフィルタ500の着色層508R、508G、508Bが位置するように構成されている。
図22は、本発明を適用したカラーフィルタ500を用いて液晶装置を構成した第3の例を示したもので、透過型のTFT(Thin Film Transistor)型液晶装置の概略構成を示す分解斜視図である。
この液晶装置550は、カラーフィルタ500を図中上側(観測者側)に配置したものである。
この液晶装置550は、カラーフィルタ500と、これに対向するように配置された対向基板551と、これらの間に挟持された図示しない液晶層と、カラーフィルタ500の上面側(観測者側)に配置された偏光板555と、対向基板551の下面側に配設された偏光板(図示せず)とにより概略構成されている。
カラーフィルタ500の保護膜509の表面(対向基板551側の面)には液晶駆動用の電極556が形成されている。この電極556は、ITO等の透明導電材料からなり、後述の画素電極560が形成される領域全体を覆う全面電極となっている。また、この電極556の画素電極560とは反対側の面を覆った状態で配向膜557が設けられている。
対向基板551のカラーフィルタ500と対向する面には絶縁層558が形成されており、この絶縁層558上には、走査線561および信号線562が互いに直交する状態で形成されている。そして、これらの走査線561と信号線562とに囲まれた領域内には画素電極560が形成されている。なお、実際の液晶装置では、画素電極560上に配向膜が設けられるが、図示を省略している。
また、画素電極560の切欠部と走査線561と信号線562とに囲まれた部分には、ソース電極、ドレイン電極、半導体、およびゲート電極とを具備する薄膜トランジスタ563が組み込まれて構成されている。そして、走査線561と信号線562に対する信号の印加によって薄膜トランジスタ563をオン・オフして画素電極560への通電制御を行うことができるように構成されている。
なお、上記の各例の液晶装置520,530,550は、透過型の構成としたが、反射層あるいは半透過反射層を設けて、反射型の液晶装置あるいは半透過反射型の液晶装置とすることもできる。
次に、図23は、有機EL装置の表示領域(以下、単に表示装置600と称する)の要部断面図である。
この表示装置600は、基板(W)601上に、回路素子部602、発光素子部603および陰極604が積層された状態で概略構成されている。
この表示装置600においては、発光素子部603から基板601側に発した光が、回路素子部602および基板601を透過して観測者側に出射されると共に、発光素子部603から基板601の反対側に発した光が陰極604により反射された後、回路素子部602および基板601を透過して観測者側に出射されるようになっている。
回路素子部602と基板601との間にはシリコン酸化膜からなる下地保護膜606が形成され、この下地保護膜606上(発光素子部603側)に多結晶シリコンからなる島状の半導体膜607が形成されている。この半導体膜607の左右の領域には、ソース領域607aおよびドレイン領域607bが高濃度陽イオン打ち込みによりそれぞれ形成されている。そして陽イオンが打ち込まれない中央部がチャネル領域607cとなっている。
また、回路素子部602には、下地保護膜606および半導体膜607を覆う透明なゲート絶縁膜608が形成され、このゲート絶縁膜608上の半導体膜607のチャネル領域607cに対応する位置には、例えばAl、Mo、Ta、Ti、W等から構成されるゲート電極609が形成されている。このゲート電極609およびゲート絶縁膜608上には、透明な第1層間絶縁膜611aと第2層間絶縁膜611bが形成されている。また、第1、第2層間絶縁膜611a、611bを貫通して、半導体膜607のソース領域607a、ドレイン領域607bにそれぞれ連通するコンタクトホール612a,612bが形成されている。
そして、第2層間絶縁膜611b上には、ITO等からなる透明な画素電極613が所定の形状にパターニングされて形成され、この画素電極613は、コンタクトホール612aを通じてソース領域607aに接続されている。
また、第1層間絶縁膜611a上には電源線614が配設されており、この電源線614は、コンタクトホール612bを通じてドレイン領域607bに接続されている。
このように、回路素子部602には、各画素電極613に接続された駆動用の薄膜トランジスタ615がそれぞれ形成されている。
上記発光素子部603は、複数の画素電極613上の各々に積層された機能層617と、各画素電極613および機能層617の間に備えられて各機能層617を区画するバンク部618とにより概略構成されている。
これら画素電極613、機能層617、および、機能層617上に配設された陰極604によって発光素子が構成されている。なお、画素電極613は、平面視略矩形状にパターニングされて形成されており、各画素電極613の間にバンク部618が形成されている。
バンク部618は、例えばSiO、SiO2、TiO2等の無機材料により形成される無機物バンク層618a(第1バンク層)と、この無機物バンク層618a上に積層され、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性、耐溶媒性に優れたレジストにより形成される断面台形状の有機物バンク層618b(第2バンク層)とにより構成されている。このバンク部618の一部は、画素電極613の周縁部上に乗上げた状態で形成されている。
そして、各バンク部618の間には、画素電極613に対して上方に向けて次第に拡開した開口部619が形成されている。
上記機能層617は、開口部619内において画素電極613上に積層状態で形成された正孔注入/輸送層617aと、この正孔注入/輸送層617a上に形成された発光層617bとにより構成されている。なお、この発光層617bに隣接してその他の機能を有する他の機能層をさらに形成しても良い。例えば、電子輸送層を形成することも可能である。
正孔注入/輸送層617aは、画素電極613側から正孔を輸送して発光層617bに注入する機能を有する。この正孔注入/輸送層617aは、正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物(機能液)を吐出することで形成される。正孔注入/輸送層形成材料としては、公知の材料を用いる。
発光層617bは、赤色(R)、緑色(G)、または青色(B)のいずれかに発光するもので、発光層形成材料(発光材料)を含む第2組成物(機能液)を吐出することで形成される。第2組成物の溶媒(非極性溶媒)としては、正孔注入/輸送層617aに対して不溶な公知の材料を用いることが好ましく、このような非極性溶媒を発光層617bの第2組成物に用いることにより、正孔注入/輸送層617aを再溶解させることなく発光層617bを形成することができる。
そして、発光層617bでは、正孔注入/輸送層617aから注入された正孔と、陰極604から注入される電子が発光層で再結合して発光するように構成されている。
陰極604は、発光素子部603の全面を覆う状態で形成されており、画素電極613と対になって機能層617に電流を流す役割を果たす。なお、この陰極604の上部には図示しない封止部材が配置される。
次に、上記の表示装置600の製造工程を図24〜図32を参照して説明する。
この表示装置600は、図24に示すように、バンク部形成工程(S111)、表面処理工程(S112)、正孔注入/輸送層形成工程(S113)、発光層形成工程(S114)、および対向電極形成工程(S115)を経て製造される。なお、製造工程は例示するものに限られるものではなく必要に応じてその他の工程が除かれる場合、また追加される場合もある。
まず、バンク部形成工程(S111)では、図25に示すように、第2層間絶縁膜611b上に無機物バンク層618aを形成する。この無機物バンク層618aは、形成位置に無機物膜を形成した後、この無機物膜をフォトリソグラフィ技術等によりパターニングすることにより形成される。このとき、無機物バンク層618aの一部は画素電極613の周縁部と重なるように形成される。
無機物バンク層618aを形成したならば、図26に示すように、無機物バンク層618a上に有機物バンク層618bを形成する。この有機物バンク層618bも無機物バンク層618aと同様にフォトリソグラフィ技術等によりパターニングして形成される。
このようにしてバンク部618が形成される。また、これに伴い、各バンク部618間には、画素電極613に対して上方に開口した開口部619が形成される。この開口部619は、画素領域を規定する。
表面処理工程(S112)では、親液化処理および撥液化処理が行われる。親液化処理を施す領域は、無機物バンク層618aの第1積層部618aaおよび画素電極613の電極面613aであり、これらの領域は、例えば酸素を処理ガスとするプラズマ処理によって親液性に表面処理される。このプラズマ処理は、画素電極613であるITOの洗浄等も兼ねている。
また、撥液化処理は、有機物バンク層618bの壁面618sおよび有機物バンク層618bの上面618tに施され、例えば四フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理によって表面がフッ化処理(撥液性に処理)される。
この表面処理工程を行うことにより、機能液滴吐出ヘッド62を用いて機能層617を形成する際に、機能液滴を画素領域に、より確実に着弾させることができ、また、画素領域に着弾した機能液滴が開口部619から溢れ出るのを防止することが可能となる。
そして、以上の工程を経ることにより、表示装置基体600Aが得られる。この表示装置基体600Aは、図2に示した液滴吐出装置1の吸着テーブル41に載置され、以下の正孔注入/輸送層形成工程(S113)および発光層形成工程(S114)が行われる。
図27に示すように、正孔注入/輸送層形成工程(S113)では、機能液滴吐出ヘッド62から正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物を画素領域である各開口部619内に吐出する。その後、図28に示すように、乾燥処理および熱処理を行い、第1組成物に含まれる極性溶媒を蒸発させ、画素電極(電極面613a)613上に正孔注入/輸送層617aを形成する。
次に発光層形成工程(S114)について説明する。この発光層形成工程では、上述したように、正孔注入/輸送層617aの再溶解を防止するために、発光層形成の際に用いる第2組成物の溶媒として、正孔注入/輸送層617aに対して不溶な非極性溶媒を用いる。
しかしその一方で、正孔注入/輸送層617aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層617a上に吐出しても、正孔注入/輸送層617aと発光層617bとを密着させることができなくなるか、あるいは発光層617bを均一に塗布できない虞がある。
そこで、非極性溶媒並びに発光層形成材料に対する正孔注入/輸送層617aの表面の親和性を高めるために、発光層形成の前に表面処理(表面改質処理)を行うことが好ましい。この表面処理は、発光層形成の際に用いる第2組成物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒である表面改質材を、正孔注入/輸送層617a上に塗布し、これを乾燥させることにより行う。
このような処理を施すことで、正孔注入/輸送層617aの表面が非極性溶媒になじみやすくなり、この後の工程で、発光層形成材料を含む第2組成物を正孔注入/輸送層617aに均一に塗布することができる。
そして次に、図29に示すように、各色のうちのいずれか(図29の例では青色(B))に対応する発光層形成材料を含有する第2組成物を機能液滴として画素領域(開口部619)内に所定量打ち込む。画素領域内に打ち込まれた第2組成物は、正孔注入/輸送層617a上に広がって開口部619内に満たされる。なお、万一、第2組成物が画素領域から外れてバンク部618の上面618t上に着弾した場合でも、この上面618tは、上述したように撥液処理が施されているので、第2組成物が開口部619内に転がり込み易くなっている。
その後、乾燥工程等を行うことにより、吐出後の第2組成物を乾燥処理し、第2組成物に含まれる非極性溶媒を蒸発させ、図30に示すように、正孔注入/輸送層617a上に発光層617bが形成される。この図の場合、青色(B)に対応する発光層617bが形成されている。
同様に、機能液滴吐出ヘッド62を用い、図31に示すように、上記した青色(B)に対応する発光層617bの場合と同様の工程を順次行い、他の色(赤色(R)および緑色(G))に対応する発光層617bを形成する。なお、発光層617bの形成順序は、例示した順序に限られるものではなく、どのような順番で形成しても良い。例えば、発光層形成材料に応じて形成する順番を決めることも可能である。また、R・G・Bの3色の配列パターンとしては、ストライプ配列、モザイク配列およびデルタ配列等がある。
以上のようにして、画素電極613上に機能層617、即ち、正孔注入/輸送層617aおよび発光層617bが形成される。そして、対向電極形成工程(S115)に移行する。
対向電極形成工程(S115)では、図32に示すように、発光層617bおよび有機物バンク層618bの全面に陰極604(対向電極)を、例えば蒸着法、スパッタ法、CVD法等によって形成する。この陰極604は、本実施形態においては、例えば、カルシウム層とアルミニウム層とが積層されて構成されている。
この陰極604の上部には、電極としてのAl膜、Ag膜や、その酸化防止のためのSiO2、SiN等の保護層が適宜設けられる。
このようにして陰極604を形成した後、この陰極604の上部を封止部材により封止する封止処理や配線処理等のその他処理等を施すことにより、表示装置600が得られる。
次に、図33は、プラズマ型表示装置(PDP装置:以下、単に表示装置700と称する)の要部分解斜視図である。なお、同図では表示装置700を、その一部を切り欠いた状態で示してある。
この表示装置700は、互いに対向して配置された第1基板701、第2基板702、およびこれらの間に形成される放電表示部703を含んで概略構成される。放電表示部703は、複数の放電室705により構成されている。これらの複数の放電室705のうち、赤色放電室705R、緑色放電室705G、青色放電室705Bの3つの放電室705が組になって1つの画素を構成するように配置されている。
第1基板701の上面には所定の間隔で縞状にアドレス電極706が形成され、このアドレス電極706と第1基板701の上面とを覆うように誘電体層707が形成されている。誘電体層707上には、各アドレス電極706の間に位置し、且つ各アドレス電極706に沿うように隔壁708が立設されている。この隔壁708は、図示するようにアドレス電極706の幅方向両側に延在するものと、アドレス電極706と直交する方向に延設された図示しないものを含む。
そして、この隔壁708によって仕切られた領域が放電室705となっている。
放電室705内には蛍光体709が配置されている。蛍光体709は、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの色の蛍光を発光するもので、赤色放電室705Rの底部には赤色蛍光体709Rが、緑色放電室705Gの底部には緑色蛍光体709Gが、青色放電室705Bの底部には青色蛍光体709Bが各々配置されている。
第2基板702の図中下側の面には、上記アドレス電極706と直交する方向に複数の表示電極711が所定の間隔で縞状に形成されている。そして、これらを覆うように誘電体層712、およびMgOなどからなる保護膜713が形成されている。
第1基板701と第2基板702とは、アドレス電極706と表示電極711が互いに直交する状態で対向させて貼り合わされている。なお、上記アドレス電極706と表示電極711は図示しない交流電源に接続されている。
そして、各電極706,711に通電することにより、放電表示部703において蛍光体709が励起発光し、カラー表示が可能となる。
本実施形態においては、上記アドレス電極706、表示電極711、および蛍光体709を、図2に示した液滴吐出装置1を用いて形成することができる。以下、第1基板701におけるアドレス電極706の形成工程を例示する。
この場合、第1基板701を液滴吐出装置1の吸着テーブル41に載置された状態で以下の工程が行われる。
まず、機能液滴吐出ヘッド62により、導電膜配線形成用材料を含有する液体材料(機能液)を機能液滴としてアドレス電極形成領域に着弾させる。この液体材料は、導電膜配線形成用材料として、金属等の導電性微粒子を分散媒に分散したものである。この導電性微粒子としては、金、銀、銅、パラジウム、またはニッケル等を含有する金属微粒子や、導電性ポリマー等が用いられる。
補充対象となるすべてのアドレス電極形成領域について液体材料の補充が終了したならば、吐出後の液体材料を乾燥処理し、液体材料に含まれる分散媒を蒸発させることによりアドレス電極706が形成される。
ところで、上記においてはアドレス電極706の形成を例示したが、上記表示電極711および蛍光体709についても上記各工程を経ることにより形成することができる。
表示電極711の形成の場合、アドレス電極706の場合と同様に、導電膜配線形成用材料を含有する液体材料(機能液)を機能液滴として表示電極形成領域に着弾させる。
また、蛍光体709の形成の場合には、各色(R,G,B)に対応する蛍光材料を含んだ液体材料(機能液)を機能液滴吐出ヘッド62から液滴として吐出し、対応する色の放電室705内に着弾させる。
次に、図34は、電子放出装置(FED装置あるいはSED装置ともいう:以下、単に表示装置800と称する)の要部断面図である。なお、同図では表示装置800を、その一部を断面として示してある。
この表示装置800は、互いに対向して配置された第1基板801、第2基板802、およびこれらの間に形成される電界放出表示部803を含んで概略構成される。電界放出表示部803は、マトリクス状に配置した複数の電子放出部805により構成されている。
第1基板801の上面には、カソード電極806を構成する第1素子電極806aおよび第2素子電極806bが相互に直交するように形成されている。また、第1素子電極806aおよび第2素子電極806bで仕切られた部分には、ギャップ808を形成した導電性膜807が形成されている。すなわち、第1素子電極806a、第2素子電極806bおよび導電性膜807により複数の電子放出部805が構成されている。導電性膜807は、例えば酸化パラジウム(PdO)等で構成され、またギャップ808は、導電性膜807を成膜した後、フォーミング等で形成される。
第2基板802の下面には、カソード電極806に対峙するアノード電極809が形成されている。アノード電極809の下面には、格子状のバンク部811が形成され、このバンク部811で囲まれた下向きの各開口部812に、電子放出部805に対応するように蛍光体813が配置されている。蛍光体813は、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの色の蛍光を発光するもので、各開口部812には、赤色蛍光体813R、緑色蛍光体813Gおよび青色蛍光体813Bが、上記した所定のパターンで配置されている。
そして、このように構成した第1基板801と第2基板802とは、微小な間隙を存して貼り合わされている。この表示装置800では、導電性膜(ギャップ808)807を介して、陰極である第1素子電極806aまたは第2素子電極806bから飛び出す電子を、陽極であるアノード電極809に形成した蛍光体813に当てて励起発光し、カラー表示が可能となる。
この場合も、他の実施形態と同様に、第1素子電極806a、第2素子電極806b、導電性膜807およびアノード電極809を、液滴吐出装置1を用いて形成することができると共に、各色の蛍光体813R,813G,813Bを、液滴吐出装置1を用いて形成することができる。
第1素子電極806a、第2素子電極806bおよび導電性膜807は、図35(a)に示す平面形状を有しており、これらを成膜する場合には、図35(b)に示すように、予め第1素子電極806a、第2素子電極806bおよび導電性膜807を作り込む部分を残して、バンク部BBを形成(フォトリソグラフィ法)する。次に、バンク部BBにより構成された溝部分に、第1素子電極806aおよび第2素子電極806bを形成(液滴吐出装置1によるインクジェット法)し、その溶剤を乾燥させて成膜を行った後、導電性膜807を形成(液滴吐出装置1によるインクジェット法)する。そして、導電性膜807を成膜後、バンク部BBを取り除き(アッシング剥離処理)、上記のフォーミング処理に移行する。なお、上記の有機EL装置の場合と同様に、第1基板801および第2基板802に対する親液化処理や、バンク部811,BBに対する撥液化処理を行うことが、好ましい。
また、他の電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等の装置が考えられる。上記した液滴吐出装置1を各種の電気光学装置(デバイス)の製造に用いることにより、各種の電気光学装置を効率的に製造することが可能である。
液滴吐出装置の外観斜視図である。 液滴吐出装置の平面図である。 液滴吐出装置の側面図である。 機能液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。 複数のヘッドユニットの平面図である。 液滴吐出装置の制御系について説明したブロック図である。 液滴吐出装置のワークギャップ調整装置を説明する模式図である。 液滴吐出装置のワークギャップ調整処理における一連の動作を示すフローチャートである。 描画エリアに臨んだワークに対し、複数のキャリッジユニットがそれぞれ実描画位置に臨んだ状態を示す模式図である。 図9に示す複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 図10に続く、複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 図11に続く、複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 図12に続く、複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 図13に続く、複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 図14に続く、複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 図15に続く、複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 図16に続く、複数のキャリッジユニットに対するワークギャップ調整処理を説明する模式図である。 カラーフィルタ製造工程を説明するフローチャートである。 (a)〜(e)は、製造工程順に示したカラーフィルタの模式断面図である。 本発明を適用したカラーフィルタを用いた液晶装置の概略構成を示す要部断面図である。 本発明を適用したカラーフィルタを用いた第2の例の液晶装置の概略構成を示す要部断面図である。 本発明を適用したカラーフィルタを用いた第3の例の液晶装置の概略構成を示す要部断面図である。 有機EL装置である表示装置の要部断面図である。 有機EL装置である表示装置の製造工程を説明するフローチャートである。 無機物バンク層の形成を説明する工程図である。 有機物バンク層の形成を説明する工程図である。 正孔注入/輸送層を形成する過程を説明する工程図である。 正孔注入/輸送層が形成された状態を説明する工程図である。 青色の発光層を形成する過程を説明する工程図である。 青色の発光層が形成された状態を説明する工程図である。 各色の発光層が形成された状態を説明する工程図である。 陰極の形成を説明する工程図である。 プラズマ型表示装置(PDP装置)である表示装置の要部分解斜視図である。 電子放出装置(FED装置)である表示装置の要部断面図である。 表示装置の電子放出部廻りの平面図(a)およびその形成方法を示す平面図(b)である。
符号の説明
1 液滴吐出ヘッド 11 描画装置
13 コントローラ 21 キャリッジユニット
22 X軸テーブル 23 Y軸テーブル
26 画像認識手段 27 ワークギャップ調整手段
31 描画エリア 32 作業エリア
33 絶対基準測定エリア 43 セットテーブル
61 ヘッドユニット 62 機能液滴吐出ヘッド
64 サブキャリッジ 68 ヘッドZ軸テーブル
83 ノズル面 122 制御部
151 ワークギャップ測定装置 152 基準ギャップ測定装置
Af 絶対基準面 Gs 基準ギャップ
Gd 描画前ギャップ Gw ワークギャップ
W ワーク Wa 上面

Claims (18)

  1. 機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載した複数のヘッドユニットと、ワークに対し前記複数のヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアと前記各ヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアとの間で、前記複数のヘッドユニットをY軸方向に個別に移動させるY軸テーブルと、を備え、
    前記描画エリアに臨んだ前記ワークに対して、前記複数のヘッドユニットを前記X軸方向に相対的に移動させながら前記機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、前記ワークの上面にフルライン方式で描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整方法において、
    前記描画エリアに臨んだ前記各ヘッドユニットに対し、前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面と前記ワークの上面との間隙であるワークギャップを、それぞれ測定するギャップ測定工程と、
    前記ギャップ測定工程による測定結果に基づいて、前記ワークギャップが所定距離となるように、前記ヘッドユニット毎に前記ワークギャップを調整するギャップ調整工程と、を備えたことを特徴とするワークギャップ調整方法。
  2. 前記Y軸テーブルの移動軌跡上には、前記描画エリアおよび前記作業エリアに加え、前記各ヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアが配設されており、
    前記ギャップ調整工程の後、前記描画エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記各ヘッドユニットに対し、単一の測定装置を用いて、絶対基準面と前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップをそれぞれ測定する基準ギャップ測定工程と、
    前記基準ギャップ測定工程の後、前記作業エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記各ヘッドユニットに対し、前記単一の測定装置を用いて、前記基準ギャップに対応する描画前ギャップをそれぞれ測定する描画前ギャップ測定工程と、
    前記ヘッドユニット毎に、前記基準ギャップと前記描画前ギャップとのギャップ差を求め、前記ギャップ差に基づいて、前記ギャップ調整工程で調整した前記ワークギャップを補正するギャップ補正工程と、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のワークギャップ調整方法。
  3. 前記描画前ギャップ測定工程および前記ギャップ補正工程は、前記作業エリアにおいて新たに装着した前記ヘッドユニットについてのみ、実行することを特徴とする請求項2に記載のワークギャップ調整方法。
  4. 機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載したヘッドユニットと、ワークに対し前記ヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアと前記ヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアと前記ヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアとの相互間で、前記ヘッドユニットを移動させるY軸テーブルと、を備え、
    前記描画エリアに臨んだ前記ワークに対して、前記ヘッドユニットを前記X軸方向に相対的に移動させながら前記機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、前記ワークの上面に描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整方法において、
    前記描画エリアに臨んだ前記ヘッドユニットに対し、前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面と前記ワークの上面との間隙であるワークギャップを測定するギャップ測定工程と、
    前記ギャップ測定工程による測定結果に基づいて、前記ワークギャップが所定距離となるように、前記ワークギャップを調整するギャップ調整工程と、
    前記ギャップ調整工程の後、前記描画エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記ヘッドユニットに対し、測定装置を用いて、絶対基準面と前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップを測定する基準ギャップ測定工程と、
    前記基準ギャップ測定工程の後、前記作業エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記ヘッドユニットに対し、前記測定装置を用いて、前記基準ギャップに対応する描画前ギャップを測定する描画前ギャップ測定工程と、
    前記基準ギャップと前記描画前ギャップとのギャップ差を求め、前記ギャップ差に基づいて、前記ギャップ調整工程で調整した前記ワークギャップを補正するギャップ補正工程と、を備えたことを特徴とするワークギャップ調整方法。
  5. 前記描画前ギャップ測定工程および前記ギャップ補正工程は、前記作業エリアにおいて前記ヘッドユニットを新たに装着した場合のみ、実行することを特徴とする請求項4に記載のワークギャップ調整方法。
  6. 前記絶対基準面が、前記ワークの表面と同一であることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のワークギャップ調整方法。
  7. 前記サブキャリッジの下面と前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面とは、予め精度良く位置決めされており、
    前記ギャップ測定工程、前記基準ギャップ測定工程および前記描画前ギャップ測定工程において、前記ノズル面に代えて前記サブキャリッジの下面との距離を計測し、この計測結果から前記ノズル面とのギャップをそれぞれ求めることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のワークギャップ調整方法。
  8. 機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載した複数のヘッドユニットと、ワークに対し前記複数のヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアと前記各ヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアとの間で、前記複数のヘッドユニットをY軸方向に個別に移動させるY軸テーブルと、を備え、
    前記描画エリアに臨んだ前記ワークに対して、前記複数のヘッドユニットを前記X軸方向に相対的に移動させながら前記機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、前記ワークの上面にフルライン方式で描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整装置において、
    前記描画エリアに臨んだ前記各ヘッドユニットに対し、前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面と前記ワークの上面との間隙であるワークギャップを、それぞれ測定するギャップ測定手段と、
    前記ギャップ測定手段による測定結果に基づいて、前記ワークギャップが所定距離となるように、前記ヘッドユニット毎に前記ワークギャップを調整するギャップ調整手段と、を備えたことを特徴とするワークギャップ調整装置。
  9. 前記Y軸テーブルの移動軌跡上には、前記描画エリアおよび前記作業エリアに加え、前記各ヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアが配設されており、
    前記ギャップ調整手段による調整の後、前記描画エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記各ヘッドユニットに対し、絶対基準面と前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップをそれぞれ測定した後、前記作業エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記各ヘッドユニットに対し、前記基準ギャップに対応する描画前ギャップをそれぞれ測定する基準ギャップ測定手段と、
    前記ヘッドユニット毎に、前記基準ギャップと前記描画前ギャップとのギャップ差を求め、前記ギャップ差に基づいて、前記ギャップ調整手段により調整した前記ワークギャップを補正するギャップ補正手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項8に記載のワークギャップ調整装置。
  10. 前記各ヘッドユニットは、前記Y軸テーブルに対し前記ヘッドユニットを昇降させる昇降手段を介して前記Y軸テーブルに支持されており、
    前記昇降手段が、前記ギャップ調整手段および前記ギャップ補正手段を兼ねていることを特徴とする請求項9に記載のワークギャップ調整装置。
  11. 機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに搭載したヘッドユニットと、ワークに対し前記ヘッドユニットをX軸方向に相対的に移動させるX軸テーブルと、描画を行うための描画エリアと前記ヘッドユニットの着脱および/または機能維持を行うための作業エリアと前記ヘッドユニットの絶対高さ位置を測定するための絶対基準測定エリアとの相互間で、前記ヘッドユニットを移動させるY軸テーブルと、を備え、
    前記描画エリアに臨んだ前記ワークに対して、前記ヘッドユニットを前記X軸方向に相対的に移動させながら前記機能液滴吐出ヘッドを吐出駆動して、前記ワークの上面に描画を行う液滴吐出装置のワークギャップ調整装置において、
    前記描画エリアに臨んだ前記ヘッドユニットに対し、前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面と前記ワークの上面との間隙であるワークギャップを測定するギャップ測定手段と、
    前記ギャップ測定手段による測定結果に基づいて、前記ワークギャップが所定距離となるように、前記ワークギャップを調整するギャップ調整手段と、
    前記ギャップ調整手段による調整の後、前記描画エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記ヘッドユニットに対し、絶対基準面と前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面との間隙である基準ギャップを測定した後、前記作業エリアから前記絶対基準測定エリアに臨んだ前記ヘッドユニットに対し、前記基準ギャップに対応する描画前ギャップを測定する基準ギャップ測定手段と、
    前記基準ギャップと前記描画前ギャップとのギャップ差を求め、前記ギャップ差に基づいて、前記ギャップ調整手段により調整した前記ワークギャップを補正するギャップ補正手段と、を備えたことを特徴とするワークギャップ調整装置。
  12. 前記ヘッドユニットは、前記Y軸テーブルに対し前記ヘッドユニットを昇降させる昇降手段を介して前記Y軸テーブルに支持されており、
    前記昇降手段が、前記ギャップ調整手段および前記ギャップ補正手段を兼ねていることを特徴とする請求項11に記載のワークギャップ調整装置。
  13. 前記絶対基準面が前記ワークの表面と同一であることを特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載のワークギャップ調整装置。
  14. 前記サブキャリッジの下面と前記機能液滴吐出ヘッドのノズル面とは、予め精度良く位置決めされており、
    前記ギャップ測定手段および前記基準ギャップ測定手段は、前記ノズル面に代えて前記サブキャリッジの下面との距離を計測し、この計測結果から前記ノズル面とのギャップをそれぞれ求めることを特徴とする請求項9ないし13のいずれかに記載のワークギャップ調整装置。
  15. 請求項8ないし14のいずれかに記載のワークギャップ調整装置を、備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  16. 請求項15に記載の液滴吐出装置を用い、前記ワーク上に機能液滴による成膜部を形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  17. 請求項15に記載の液滴吐出装置を用い、前記ワーク上に機能液滴による成膜部を形成したことを特徴とする電気光学装置。
  18. 請求項16に記載の電気光学装置の製造方法により製造した電気光学装置または請求項17に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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