JP2006142947A - 自転車用クランク軸組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 クランクにより軸受を押圧して玉当たりを調整可能な自転車クランク軸組立体において、クランクの着脱の都度の玉当たりの調整を不要にする。
【解決手段】 クランク軸組立体50は、自転車のフレーム11に設けられたハンガー部29に装着される組立体であって、左右の軸受ハウジング60,61と、軸受63,64と、クランク軸54と、固定部材56とを備えている。軸受ハウジング60,61は、軸受収納部60a,61aと、軸受収納部と並べて配置されハンガー部29の端部に回転不能に装着される装着部60b,61bとをそれぞれ有する部材である。軸受63,64は、軸受収納部60a,61aに各別に収納された軸受である。クランク軸54は、軸受63,64を押圧可能なクランク52一端に装着され軸受63,64に回転自在に支持される軸である。固定部材56は、クランク52と軸受63とに接触して配置されクランク軸に固定及び固定解除可能な部材である。
【選択図】 図3
【解決手段】 クランク軸組立体50は、自転車のフレーム11に設けられたハンガー部29に装着される組立体であって、左右の軸受ハウジング60,61と、軸受63,64と、クランク軸54と、固定部材56とを備えている。軸受ハウジング60,61は、軸受収納部60a,61aと、軸受収納部と並べて配置されハンガー部29の端部に回転不能に装着される装着部60b,61bとをそれぞれ有する部材である。軸受63,64は、軸受収納部60a,61aに各別に収納された軸受である。クランク軸54は、軸受63,64を押圧可能なクランク52一端に装着され軸受63,64に回転自在に支持される軸である。固定部材56は、クランク52と軸受63とに接触して配置されクランク軸に固定及び固定解除可能な部材である。
【選択図】 図3
Description
本発明は、クランク軸組立体、特に、自転車のフレームに設けられたハンガー部に装着される自転車用クランク軸組立体に関する。
自転車のハンガー部には、ボトムブラケットと呼ばれるクランク軸組立体が装着される。従来のクランク軸組立体は、第1及び第2軸受収納部を有しハンガー部の両端に各別にねじ込まれる第1及び第2軸支持部材と、第1及び第2軸支持部材に収納された第1及び第2軸受と、第1及び第2軸受に支持されるクランク軸とを有している。クランク軸の両端には、左右のクランクが回転不能に装着される。このような構成のクランク軸組立体において、クランク軸へのクランクの装着と同時に軸方向のがたなくすための玉当たりを調整できるクランク軸組立体が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
従来のクランク軸組立体では、右側のギヤクランクはクランク軸の右端に一体でカシメ固定されている。第1及び第2軸受の内輪は、左右のクランクの内側端部により挟持されており左右のクランクにより押圧可能に配置されている。左クランクはクランク軸の左端に内周面に螺合するボルトによりクランク軸に装着される。このボルトでクランクをクランク軸に装着すると、左右のクランクが第1及び第2軸受の内輪の外側面に接触して内輪を内方に押圧する。この押圧力の加減により玉当たりを調整し軸方向のがたをなくすことができる。
特開2004−249770号公報
従来のクランク軸組立体では、メンテナンスや交換などの際にクランクを外すと、軸受への押圧力が解除される。このため、クランクを着脱する都度玉当たりを再度調整する必要が生じる。
本発明の課題は、クランクにより軸受を押圧して玉当たりを調整可能な自転車クランク軸組立体において、クランクの着脱の都度の玉当たりの調整を不要にすることにある。
発明1に係る自転車用クランク軸組立体は、自転車のフレームに設けられたハンガー部に装着される組立体であって、第1軸支持部材と、第2軸支持部材と、第1及び第2軸受と、クランク軸と、固定部材とを備えている。第1軸支持部材は、第1軸受収納部と、第1軸受収納部と並べて配置されハンガー部の一端に回転不能に装着される第1装着部とを有する部材である。第2軸支持部材は、第2軸受収納部と、第2軸受収納部と並べて配置されハンガー部の他端に回転不能に装着される部材である。第1及び第2軸受は、第1及び第2軸受収納部に各別に収納された軸受である。クランク軸は、第1及び第2軸受を押圧可能なクランクが両端の少なくともいずれかに装着され第1及び第2軸受に回転自在に支持される軸である。固定部材は、クランクと第1及び第2軸受のいずれかに接触して配置されクランク軸に固定及び固定解除可能な部材である。
このクランク軸組立体では、第1及び第2軸支持部材をハンガー部に固定し、クランク軸を装着し、クランクをクランク軸の両端に装着する。このとき、第1及び第2軸受のいずれかとクランクとの間に固定部材を固定解除した状態でクランク軸に装着する。そして、クランクにより固定部材を介して軸受を押圧し、玉当たりを調整する。玉当たりの調整が完了すると、固定部材をクランク軸に固定する。すると、軸受は固定部材により押圧された状態になる。この結果、クランクを外しても玉当たりが調整された状態を維持できる。ここでは、軸受とクランクとの間にクランク軸に固定及び固定解除可能であり両者に接触する固定部材を配置し、玉当たりが完了した後に固定部材をクランク軸に固定できるようにしたので、一度玉当たりを調整するとそれが固定部材により維持される。このため、一度玉当たりを調整すれば、クランクを着脱する都度玉当たりを調整する必要がなくなる。
発明2に係る自転車用クランク軸組立体は、発明1に記載の組立体において、固定部材は、径方向に形成されたスリットを有する座金部材と、スリットを横断するように配置されスリットの幅を調整するねじ部材とを有している。この場合には、スリット幅をねじ部材で調整することにより固定部材をクランク軸に容易に固定・固定解除できる。
発明3に係る自転車用クランク軸組立体は、発明1又は2に記載の組立体において、ハンガー部は、両端に第1及び第2雌ねじ部を有し、第1及び第2装着部は、第1及び第2軸受収納部の内側に配置され第1及び第2雌ねじ部に螺合する第1及び第2雄ねじ部を有する。この場合には、第1及び第2軸支持部材がハンガー部にねじ込みされるので、圧入等の固定手段に比べて第1及び第2軸支持部材の固定状態が安定する。
発明4に係る自転車用クランク軸組立体は、発明1から3のいずれかに記載の組立体において、第1及び第2軸受収納部は、ハンガー部の軸方向外側に配置される。この場合には、軸受がハンガー部の軸方向外側に配置されるので、軸受間距離が長くなり、クランク軸の剛性を高めることができる。
発明5に係る自転車用クランク軸組立体は、発明4に記載の組立体において、第1及び第2軸受収納部は、第1及び第2装着部より大径である。この場合には、軸受が装着部より大径になるので、軸受の許容耐荷重が大きくなる。
発明6に係る自転車用クランク軸組立体は、発明1から5のいずれかに記載の組立体において、クランク軸の右端に右クランクが一体的に固定され、固定部材は、左クランクと第1軸受との間に配置されている。この場合には、左クランクにより玉当たりを簡単に調整できるとともに、部品点数を減らしてクランクを含む組立体の軽量化を図ることができる。
発明7に係る自転車用クランク軸組立体は、発明1から6のいずれかに記載の組立体において、第1及び第2軸支持部材を同芯に連結し内部をクランク軸が通過可能な連結部材をさらに備える。この場合には、2つの軸支持部材を連結することにより、クランク軸が連結部材により一方の軸支持部材から他方の軸支持部材に案内される。このため、クランク軸の装着が容易になる。
本発明によれば、軸受とクランクとの間にクランク軸に固定及び固定解除可能であり両者に接触する固定部材を配置し、玉当たりが完了した後に固定部材をクランク軸に固定できるようにしたので、一度玉当たりを調整するとそれが固定部材により維持される。このため、一度玉当たりを調整すれば、クランクを着脱する都度玉当たりを調整する必要がなくなる。
図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車は、たとえばドロップタイプのハンドル部14を有するロードバイク10である。ロードバイク10は、車体の骨格をなすダイヤモンド形のフレーム11を備えている。フレーム11は、フレーム体12と、フレーム体12の前部に斜め縦軸回りに回転自在に支持され、下部が2股に分かれたフロントフォーク13とを有している。また、ロードバイク10は、フロントフォーク13に連結されたハンドル部14と、フレーム体12の下部に取り付けられ、踏み力を駆動力に変換する駆動部15と、フロントフォーク13の下端に回転自在に支持された前輪16と、フレーム体12の後部に回転自在に支持された後輪17と、前後の制動装置18,19とを備えている。
フレーム体12は、三角形状の前三角20と、前三角20の後方に配置された後三角21とを有している。前三角20は、横方向に配置された上パイプ25と、上パイプ25の下方に前上がりに配置された下パイプ26と、上パイプ25および下パイプ26の前端を接合するヘッドパイプ27と、上パイプ25および下パイプ26の後端を接合し、斜め上方に延びる立パイプ28とから構成されている。立パイプ28にはサドル32を固定したシートポスト33が上下位置を調節可能に固定されている。立パイプ28と下パイプ26との接合部には、筒状のハンガー部29(図2)が形成されている。後三角21は、立パイプ28に前端が接合され2股に分かれて斜め下方に延びるシートステイ30と、立パイプ28の下端から後方に2股に分かれて延び、シートステイ30の後端に接合されたチェーンステイ31とから構成されている。
フロントフォーク13の上部にはハンドル部14を構成するハンドルステム35が上下に移動可能に固定されている。ハンドルステム35の上端には、左右に延びる両端が湾曲したハンドルバー36が固定されている。ハンドルバー36の両端には、変速機能付のブレーキレバー38が取り付けられている。
駆動部15は、ハンガー部29に設けられたクランク部41と、後輪17のフリーハブに回転不能に取り付けられた小ギヤ部43と、クランク部41と小ギヤ部43との間に架け渡されたチェーン44と、変速用のフロントディレーラ45およびリアディレーラ46とを有している。フロントディレーラ45は、チェーン44が挿通するチェーンガイド45aを有している。
クランク部41は、図2に示すように、フレーム11のハンガー部29に回転自在に支持されたクランク軸54を有するクランク軸組立体50と、クランク軸54の右端に一体的にカシメ固定され先端にペダル53(図1)が装着された右クランク51と、クランク軸54の左端に着脱自在に固定される左クランク52とを有している。
クランク軸組立体50は、図2に示すように、クランク軸54と、ハンガー部29に装着されクランク軸54を回転自在に支持するボトムブラケット55とを有している。
クランク軸54は、たとえばクロムモリブデン鋼等の高剛性を有する合金製の中空のパイプ状部材である。クランク軸54の左端内周面には、左クランク52を固定するために固定ボルト59がねじ込まれる雌ねじ部54aが形成されている。また、クランク軸54の左端外周面には、図3に示すように、左クランク52を回転不能に連結するためのセレーション54bが形成されている。
ボトムブラケット55は、ハンガー部29の両端からねじ込まれる左右の軸受ハウジング(第1及び第2軸支持部材の一例)60,61と、左右の軸受ハウジング60,61を同芯に連結する筒状の連結部材62と、左右の軸受ハウジング60,61に装着された左右の軸受63,64と、左右の軸受63,64の内輪とクランク軸54との間に装着される左右のカバー部材65,66とを有している。
左右の軸受ハウジング60,61は、段付き筒状の部材であり、軸受63,64が各別に収納される軸受収納部60a,61aと、軸受収納部60a,61aと並べて配置されハンガー部29の端部に回転不能に装着される装着部60b,61bとをそれぞれに有している。軸受収納部60a,61aは、軸受装着部60a,61aの軸方向外側に配置されており、装着部60b,61bより大径である。ハンガー部29は、左右の両端内周面に雌ねじ部29a,29bを有しており、装着部60b,61bは、軸受収納部60a,61aの内側に配置され雌ねじ部29a,29bに螺合する雄ねじ部60c,61cを有している。通常、クランクの回転による緩みを防止するため、左側の雌ねじ部29aは右ねじで右側の雌ねじ部は左ねじである。したがって、これらに螺合する雄ねじ部60cは右ねじ、雄ねじ部61cは左ねじである。
連結部材62は、クランク軸54が通過可能な内径を有する筒状の部材であり、両端内周面が左右の軸受ハウジング60,61の装着部60b,61bの内周面に嵌合している。連結部材62と軸受ハウジング60,61との連結部分には、Oリング68,69が装着されている。
軸受63,64は、内輪63a,64a及び外輪63b,64bを有する玉軸受等の転がり軸受である。軸受63,64は、カバー部材65,66を介して左右のクランク52,51により内輪63a,64aのそれぞれ軸方向外側(軸受63は図2左側、軸受64は図2右側)への移動が規制され、軸受ハウジング60,61により外輪63b,64bのそれぞれ軸方向内側(軸受63は図2右側、軸受64は図2左側)への移動が規制されるように配置されている。軸受63,64は、内輪63a,64aと外輪63b,64bとの間にシールが装着されたシールドベアリングであり、グリースが予め封入されたものである。これにより、潤滑のためのメンテナンスを省くことができる。このように、ハンガー部29の軸方向外側に軸受63,64を配置することによりクランク軸54の軸径を大きくすることができ、クランク軸54を中空形状にして軽量化を図ってもクランク軸54の強度や剛性を高く維持できる。
カバー部材65,66は、軸受ハウジング60,61の外側端面をカバーするたとえば硬質な合成樹脂製の部材であり、左右のクランク52,51と軸受63,64の内輪63a,64aとに挟まれた状態で配置されている。
固定部材56は、図3及び図4に示すように、径方向に形成されたスリット57aを有する座金部材57と、スリット57aを横断するように配置されスリット57aの幅を調整するねじ部材58とを有している。座金部材57は、クランク軸54の外径より僅かに大きな内径を有しており、左クランク52と軸受63との間に両者に接触して配置されている。スリット57aは、たとえば1mmから5mm程度の幅を有している。スリット57aを挟んで座金部材57には、ねじ部材58が貫通可能な貫通孔57bと、ねじ部材58がねじ込まれるねじ孔57cとがスリット57aと直交する方向に形成されている。また、貫通孔57bの周囲はねじ部材58の頭部58aが配置される切欠き部57dとなっている。ねじ部材58は、たとえば六角穴付きボルトである。
右クランク51は、スプロケット71,72を装着可能なギヤクランクであり、円形の空間で構成されクランク軸54の右端に回転不能に装着される係合凹部78を有するクランク連結部75と、クランク連結部75から放射状に延びる大小2枚のスプロケット71,72を先端に装着可能な5つのアーム部76と、クランク軸54の右端に固定され先端にペダル装着孔77aが形成された右クランクアーム部77とを有している。右クランク51の連結部75の軸方向の内側端面75aは、カバー部材66を介して軸受64の内輪64aを押圧可能である。
左クランク52は、図2に示すように、先端にペダル53がねじ込まれるペダル装着孔85aが形成された中空構造の左クランクアーム部85を有している。左クランク52は、中心にクランク軸54に回転不能に連結される連結孔52aを有している。連結孔52aには、セレーション54bに噛み合い、クランク軸54に所定の回転位相で回転不能に連結するためのセレーション52bが形成されている。左クランク52の軸方向の内側端面52cは、カバー部材65及び固定部材56を介して軸受63の内輪63aを押圧可能である。左クランク52は、クランク軸54の雌ねじ部54aにねじ込まれる固定ボルト59によりクランク軸54に固定されるとともに、固定ボルト59のねじ込みにより軸受63,64を左右のクランク52,51とともに内側に押圧可能である。これにより、軸受63,64の玉当たりを調整可能である。なお、左クランク52のクランク軸54に装着される連結孔52aにはスリット52dが形成されており、スリット52dを狭めるように、クランク軸54の図2下方に配置された2本の取付ボルト67a,67bを締め付けることにより強固にクランク軸54に固定されている。この2本の取付ボルト67a,67bは、たとえば六角穴付きボルトであり、頭部が異なる方向から挿入されている。
このような構成のクランク軸組立体50をハンガー部29に装着する際には、最初に左右の軸受ハウジング60,61に、軸受63,64やカバー部材65,66を予め装着しておく。また、いずれかの軸受ハウジング60,61に連結部材62を装着しておく。この状態でハンガー部29の雌ねじ部29a,29bに軸受ハウジング60,61を所定範囲のトルクでねじ込む。次に、クランク軸54が一体で固定されたギヤクランク51を軸受ハウジング61側から挿入する。そして、左側の軸受ハウジング60から突出したクランク軸54の先端に固定部材56を装着した後、右クランク51と180度異なる回転位相で左クランク52を装着する。このとき、ねじ部材58は緩めておき、固定部材56を固定解除状態にしておく。これにより、固定部材56はクランク軸54の外周を軸方向移動自在である。なお、セレーション52b,54bには、右クランク51と左クランク52とが180度の回転位相に配置されるように他の部分より周方向長さが長い特別の凹凸部(図示せず)が、たとえば1つだけ形成されている。したがって、特別の凹凸部を係合させることにより、両クランク52,51は、180度の回転位相に配置される。
この状態で固定ボルト59をクランク軸54に装着し、左クランク52をクランク軸54に固定する。このとき、固定ボルト59を締め込むとクランク軸54が図2左側に移動し、左右のクランク52,77の内側端面52c,75aがカバー部材65,66及び固定部材56を介して軸受63,64の内輪63a,64aを内側に押圧する。この押圧量を調整してクランク軸54の左右のがたをなくす玉当たりの調整を左クランク52の装着と同時に行う。玉当たりの調整が終わると、固定部材56のねじ部材58を締め込み、固定部材56をクランク軸54の外周面に固定する。これにより、固定ボルト59を緩めて左クランク52を外しても玉当たりが維持され、玉当たりの再調整が不要になる。最後に、左クランク52の取付ボルト67a,67bを締め付けて左クランク52をクランク軸54に強固に固定する。
ここでは、軸受63と左クランク52との間にクランク軸54に固定及び固定解除可能であり両者に接触する固定部材56を配置し、玉当たりが完了した後に固定部材56をクランク軸54に固定できるようにしたので、一度玉当たりを調整するとそれが固定部材56により維持される。このため、一度玉当たりを調整すれば、左クランク52を着脱する都度玉当たりを調整する必要がなくなる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、軸受ハウジングがハンガー部にねじ込みされていたが、クランクの装着と同時に玉当たりを調整できるものであれば、ハンガー部に圧入される軸受ハウジングを有するクランク軸組立体にも本発明を適用できる。
(a)前記実施形態では、軸受ハウジングがハンガー部にねじ込みされていたが、クランクの装着と同時に玉当たりを調整できるものであれば、ハンガー部に圧入される軸受ハウジングを有するクランク軸組立体にも本発明を適用できる。
(b)前記実施形態では、ロードバイク用のクランク軸組立体を例に説明したが、本発明のクランク軸組立体は全ての形式の自転車に適用できる。
(c)前記実施形態では、軸受収納部がハンガー部の軸方向外側に配置されているが、軸受収納部がハンガー部の内部に配置されていてもよい。
(d)前記実施形態では、スリットを有する座金部材とねじ部材とで固定部材を構成したが、2つ割のリング部材とリング部材を連結するたとえば2本のねじ部材とで構成してもよい。
(e)前記実施形態では、右クランクがクランク軸に一体で固定されていたが、右クランクがクランク軸にボルトなどにより連結されるクランク軸組立体にも本発明を適用できる。
(f)前記実施形態では、カバー部材65,66及び固定部材を介してクランクが軸受を押圧しているが、クランクが直接及び固定部材を介して軸受を押圧する構成であってもよい。
10 ロードバイク
11 フレーム
29 ハンガー部
29a,29b 雌ねじ部
50 クランク軸組立体
51 右クランク
52 左クランク
54 クランク軸
56 固定部材
57 座金部材
57a スリット
58 ねじ部材
60,61 軸受ハウジング(第1及び第2軸支持部材の一例)
60a,61a 軸受収納部
60b,61b 装着部
60c,61c 雄ねじ部
62 連結部材
63,64 軸受
11 フレーム
29 ハンガー部
29a,29b 雌ねじ部
50 クランク軸組立体
51 右クランク
52 左クランク
54 クランク軸
56 固定部材
57 座金部材
57a スリット
58 ねじ部材
60,61 軸受ハウジング(第1及び第2軸支持部材の一例)
60a,61a 軸受収納部
60b,61b 装着部
60c,61c 雄ねじ部
62 連結部材
63,64 軸受
Claims (7)
- 自転車のフレームに設けられたハンガー部に装着される自転車用クランク軸組立体であって、
第1軸受収納部と、前記第1軸受収納部と並べて配置され前記ハンガー部の一端に回転不能に装着される第1装着部とを有する第1軸支持部材と、
第2軸受収納部と、前記第2軸受収納部と並べて配置され前記ハンガー部の他端に回転不能に装着される第2装着部とを有する第2軸支持部材と、
前記第1及び第2軸受収納部に各別に収納された第1及び第2軸受と、
前記第1及び第2軸受を押圧可能なクランクが両端の少なくともいずれかに装着され前記第1及び第2軸受に回転自在に支持されるクランク軸と、
前記クランクと前記第1及び第2軸受のいずれかに接触して配置され前記クランク軸に固定及び固定解除可能な固定部材と、
を備えた自転車用クランク軸組立体。 - 前記固定部材は、径方向に形成されたスリットを有する座金部材と、前記スリットを横断するように配置され前記スリットの幅を調整するねじ部材とを有している、請求項1に記載の自転車用クランク軸組立体。
- 前記ハンガー部は、両端に第1及び第2雌ねじ部を有し、
前記第1及び第2装着部は、前記第1及び第2軸受収納部の内側に配置され前記第1及び第2雌ねじ部に螺合する第1及び第2雄ねじ部を有する、請求項1又は2に記載の自転車用クランク軸組立体。 - 前記第1及び第2軸受収納部は、前記ハンガー部の軸方向外側に配置される、請求項1から3のいずれか1項に記載の自転車用クランク軸組立体。
- 前記第1及び第2軸受収納部は、前記第1及び第2装着部より大径である、請求項4に記載の自転車用クランク軸組立体。
- 前記クランク軸の右端に前記右クランクが一体的に固定され、
前記固定部材は、前記左クランクと前記第1軸受との間に配置されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の自転車用クランク軸組立体。 - 前記第1及び第2軸支持部材を同芯に連結し内部を前記クランク軸が通過可能な連結部材をさらに備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の自転車用クランク軸組立体。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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