[go: up one dir, main page]

JP2006132098A - 施解錠装置 - Google Patents

施解錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006132098A
JP2006132098A JP2004319412A JP2004319412A JP2006132098A JP 2006132098 A JP2006132098 A JP 2006132098A JP 2004319412 A JP2004319412 A JP 2004319412A JP 2004319412 A JP2004319412 A JP 2004319412A JP 2006132098 A JP2006132098 A JP 2006132098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
lock
cylinder lock
locking
key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004319412A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobumichi Aoki
信道 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK, Miwa Lock Co Ltd filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP2004319412A priority Critical patent/JP2006132098A/ja
Publication of JP2006132098A publication Critical patent/JP2006132098A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】 クラッチ機構を設けずに、簡素な構造で、合鍵の抜かれた一方のシリンダー錠を他方のシリンダー錠の回動操作に連動させることができる施解錠装置を得る。
【解決手段】 錠箱を内蔵する扉の屋内外面15,17にシリンダー錠19,21がそれぞれ設けられた施解錠装置100であって、一方のシリンダー錠19と錠箱との間に介装される固定筒23と、固定筒23に回転自在に内設されるコア軸29と、固定筒23に回転自在に内設されるサムターン筒37と、サムターン筒37に半径方向で摺動自在に内設されタンブラー47a〜47jに当接してシアーラインを一致させる解除部材61と、サムターン筒37に揺動自在に支持されコア軸29の回転で揺動され、この揺動動作によって解除部材61を移動してシアーラインを一致させる揺動板69a,69bとを設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、扉や引き戸等の開閉体に好適に用いられる施解錠装置に関し、さらに詳しくは、サムターンに代えてシリンダー錠が開閉体の屋内面にも設けられる施解錠装置に関する。
玄関扉には、一般的にシリンダー錠が屋外面に設けられ、このシリンダー錠に屋外側から合鍵を挿入して回動することで、扉に内蔵された錠箱の施解錠機構を作動させ、扉からロックボルトを扉枠へと進退させて扉の施解錠を可能としている。その一方で、玄関扉の屋内面には、サムターンが設けられ、屋内側よりサムターンを摘んで回転操作することで、扉内の錠箱へ施解錠操作力を入力し、扉の施解錠を簡便に行えるようにしている。
ところが、近年、優美性や採光性を高めるなどの目的で設けられた扉の小窓や、確認用の覗き孔、或いは扉等に設けられた郵便受けから針金や棒状具を挿入してサムターンを回転し、扉を不正に解錠する所謂サムターン回し等の犯罪が多発している。
このような不正行為を防止して防犯性の向上を図るものとして扉の屋内外両面にシリンダー錠をそれぞれ設けた施解錠装置が提案されている。この施解錠装置では、錠箱に両シリンダー錠が機械的に連結され、いずれか一方のシリンダー錠の操作により、錠箱による施解錠が可能となっている。
この施解錠装置では、一般の施錠装置と同様、外出時及び帰宅時に、屋外側から合鍵が差し込まれ、施解錠が行われる。一方、屋内側のシリンダー錠には、通常合鍵が取り付けられた状態となり、必要時、例えば就寝時や外出時には合鍵が取り外される。これにより、外出時には屋外側から施錠を行うことで、仮にガラス窓等が破壊された場合であっても、屋内側にサムターンが存在しないため、サムターン回しによる不正解錠が不能となる。また、就寝時においても、内側の合鍵を回動し、扉を施錠状態とした後、屋内側の合鍵(サムターン)を抜いておくことにより、ガラス窓等が破壊された場合であってもサムターンを回すことによる不正解錠が不能となった。
ところで、シリンダー錠は、複数のタンブラーを内蔵し、合鍵を挿入することにより全てのタンブラーのシアーラインを直線上に一致させ、合鍵挿入筒(以下、「内筒」とも称す。)の回転を可能としている(つまり、施解錠を可能としている)。したがって、合鍵を挿入しない状態では、タンブラーのシアーラインが一致せずに内筒の回転は不能となる。このため、単純に、屋内外のシリンダー錠における内筒が錠箱の入出力に共に直結された構造とすれば、いずれか一方の合鍵が抜かれた状態では、当該シリンダー錠の回転不能となった内筒によって、他方のシリンダー錠も回転不能となってしまう。
このため、上記した従来の施解錠装置では、錠箱とシリンダー錠との間に、クラッチ機構を介在させることで、一方のシリンダー錠に合鍵が挿入されていない状態であっても、クラッチ機構が作動して、一方のシリンダー錠の回転不能状態には拘束されず、他方のシリンダー錠が回転自在となり、施解錠操作が可能となるようになっていた。
しかしながら、このようなクラッチ機構を設けた構造では、屋内外に設けられた2つのシリンダー錠同士の連動がクラッチ機構によってキャンセルされるため、屋内外のどちらのシリンダー錠からでも他方のシリンダー錠を連動回転させながら施解錠を行うことができなかった。このため、例えば屋内側のシリンダー錠から合鍵が抜かれた状態で、屋外側のシリンダー錠に差し込まれた合鍵が回転されると、クラッチ機構によって屋内側のシリンダー錠へは回転が伝達されず、その結果、錠箱の施解錠状態が屋内側のシリンダー錠から判断できなくなり、すなわち、合鍵の抜かれた鍵穴が回転していないこととなることで、錠箱内の状態が目視不可能となり、操作性が悪い問題があった。また、クラッチ機構を設けた施解錠装置では、構造が複雑になるとともに、装置全体も大きくなり、さらには部品点数も増えて装置コストが増大した。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、クラッチ機構を設けずに、簡素な構造で、合鍵の抜かれた一方のシリンダー錠を他方のシリンダー錠の回動操作に連動させながら、錠箱の施解錠が可能となる施解錠装置を提供し、もって、コストの低減と、操作性の向上を共に図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の施解錠装置100は、錠箱11を内蔵する扉13の屋内外面15,17にシリンダー錠19,21がそれぞれ設けられた施解錠装置100であって、
一方のシリンダー錠19と前記錠箱11との間に介装される固定筒23と、
該固定筒23に回転自在に内設され前記錠箱11の入出力軸に連結されるコア軸29と、
前記固定筒23に回転自在に内設され前記一方のシリンダー錠19の内筒43に連結されるサムターン筒37と、
該サムターン筒37に半径方向で摺動自在に内設され一端部61bが前記一方のシリンダー錠19のタンブラー47a〜47jに当接してシアーライン59を一致させる解除部材61と、
前記サムターン筒37に揺動自在に支持され前記コア軸29に突設された突起板35に平行に当接配置され前記コア軸29の回転で該突起板35を介して揺動され、該揺動動作によって前記解除部材61の他端部61cを移動して前記一端部61bで前記タンブラー47a〜47jのシアーライン59を一致させる揺動板69aと、
を具備したことを特徴とする。
この施解錠装置100では、例えば一方のシリンダー錠19から合鍵57が抜かれ、他方のシリンダー錠21に合鍵が差し込まれた状態において、合鍵が回転操作されると、この回転操作力が錠箱11の入出力軸を介してコア軸29に伝達される。コア軸29が回転されると、突起板35を介して揺動板69aが揺動され、この揺動板69aの揺動動作によって解除部材61がタンブラー47a〜47jのシアーライン59を一致させる。これにより、一方のシリンダー錠19は、施錠が解除され、内筒43が回転可能な状態となる。したがって、他方のシリンダー錠21は、一方のシリンダー錠19を従動させながら回転可能となる。なお、一方のシリンダー錠19からは、従来のサムターン操作によってなされていた錠箱内の機構による施解錠動作と同様に、他方のシリンダー錠21から合鍵が抜かれている状態においても、回動操作が可能となる。
請求項2記載の施解錠装置100は、前記突起板35を挟持する少なくとも一対の前記揺動板69a,69bが設けられ、
該一対の揺動板69a,69bによって他端部61c,63cが移動される一対の前記解除部材61,63が設けられ、
該一対の解除部材61,63によって前記タンブラー47a〜47jが2方向から挟持されてシアーライン59が一致されることを特徴とする。
この施解錠装置100では、タンブラー47a〜47jが一対の解除部材61,63によって2方向から挟持され、タンブラー47a〜47jの片側のみで解除部材61を当接させてシアーライン59を一致させる構造に対し、上下反転させたタンブラーを含む組み合わせたタンブラー47a〜47jの使い方も可能となる。
本発明に係る請求項1記載の施解錠装置によれば、一方のシリンダー錠から合鍵が抜かれている状態であっても、他方のシリンダー錠に合鍵が差し込まれて回転操作されると、この回転操作力が錠箱の入出力軸を介してコア軸に伝達され、コア軸が揺動板を揺動させることで、この揺動板の揺動動作によって解除部材がタンブラーのシアーラインを一致させることになる。したがって、一方のシリンダー錠が他方のシリンダー錠に従動して回転可能となる。これにより、クラッチ機構を設けずに、簡素な構造で、合鍵の抜かれた一方のシリンダー錠を他方のシリンダー錠の回動操作に連動させながら、錠箱の施解錠を可能にできる。この結果、施解錠装置のコスト低減と、操作性の向上を共に達成することができる。すなわち、一方のシリンダー錠を屋内側シリンダー錠とし、他方のシリンダー錠を屋外側シリンダー錠とした場合には、サムターンとなる一方のシリンダー錠(屋内側シリンダー錠)の合鍵が取り外された状態でも、他方のシリンダー錠(屋外側シリンダー錠)の屋外側からの操作に連動して、一方のシリンダー錠の鍵穴の向きが回転し、これにより、施解錠状態を目視可能となる。
請求項2記載の施解錠装置によれば、一対の解除部材が設けられ、タンブラーが一対の解除部材によって2方向から挟持されてシアーラインが一致されるので、タンブラーの片側のみで解除部材を当接させてシアーラインを一致させる構造に対し、上下反転させたタンブラーの使い方も可能となる。これにより、組み合わせ数を多くした(すなわち、合鍵の山谷形状のバリエーションを多くした)タンブラー使いにも対応可能となり、施解錠装置の鍵違い数を増大させることができる。
以下、本発明に係る施解錠装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る施解錠装置の概念図である。
本実施の形態に係る施解錠装置100は、錠箱11を内蔵する扉13の屋内面15,屋外面17にシリンダー錠がそれぞれ設けられている。以下、本実施の形態では、一方のシリンダー錠を屋内側シリンダー錠19と称し、他方のシリンダー錠を屋外側シリンダー錠21と称する。なお、本発明に係る施解錠装置では、本実施の形態とは逆側、すなわち、一方のシリンダー錠が屋外側、他方のシリンダー錠が屋内側に設けられてもよい。また、屋内側シリンダー錠19と屋外側シリンダー錠21とは、同一の合鍵を共用するものでも、異なる合鍵をそれぞれに使用するもののいずれであってもよい。さらに、少なくとも屋内側シリンダー錠19は、合鍵の挿入孔(鍵穴)が矩形状に形成され、この鍵穴は内筒と共に回転される構造となっている。また、説明の都合上、扉を挟む2つの空間を屋内外と称するが、当該2つの空間は、室内外、或いは間仕切り扉の場合の2つの居室空間であっても勿論よい。
本実施の形態による施解錠装置100が取付けられる扉13には錠箱11が設けられ、錠箱11は図示しないラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉13の木口から進退させる錠箱機構部を内設している。錠箱11のデッドボルトは、扉13の屋外側の面17に設けた屋外側シリンダー錠21を合鍵によって、又は扉13の屋内側の面15に設けられた屋内側シリンダー錠19を合鍵によって回動することで、扉13の木口から進退可能となっている。
図2は屋内側シリンダー錠の縦断面図である。
屋内側シリンダー錠19のシリンダー錠本体19aと錠箱11との間には固定筒23が介装される。固定筒23の軸線方向一端側の外周には一対の固定部25,25が突設され、固定部25,25は固定穴27を有している。固定筒23は、扉内に設けられた錠箱11にこの固定穴27を介して固定される。
固定筒23の内部にはコア軸29が回転自在に内設され、コア軸29は錠箱11側へ突出する連結軸29aが錠箱11の図示しない入出力軸に連結される。コア軸29は、固定筒23の内周に形成された周溝31に嵌入する押さえリング33によって、固定筒23からの脱落が防止される。コア軸29は、図3示すように、先端面に突起板35を突設している。したがって、錠箱11の図示しない入出力軸が回転されれば、突起板35が回転されることとなる。
図3は屋内側シリンダー錠の要部分解斜視図である。
このコア軸29は、連結軸29aと突起板35との間にフランジ部29bが形成され、フランジ部29bはシリンダー錠本体19a側の面に一対の係合凸部29c,29cを突設している。
固定筒23の内部には、コア軸29とシリンダー錠本体19aとの間で、サムターン筒37が回転自在に内設される。サムターン筒37のコア軸29側の端面には二対の回転規制突起37a,37b,39a,39bが突設され、回転規制突起37a,37bの間、及び回転規制突起39a,39bの間のそれぞれには上記コア軸29の係合凸部29cが配置されるようになっている。このサムターン筒37は、図2に示す連結リング部材41を介して、シリンダー錠本体19aの内筒43に相対回転不能に連結される。
図4は合鍵が抜かれた状態の屋内側シリンダー錠の縦断面図、図5は図4に示したシリンダー錠の軸線垂直方向の断面図である。
内筒43は、コア軸29に同軸に固定された外筒45に、回動自在に内設される。内筒43には複数、例えば10個のタンブラー47a〜47jが直径方向に移動自在に内蔵される。図3に示すように、それぞれのタンブラー47a〜47jには移動方向に直交する突起49が突設され、タンブラー47a〜47jはこの突起49がコイルバネ51によって付勢されることで、図4に示すように、内筒43の半径方向外側へ先端が突出する。これにより、図5に示すように、外筒45の係止空間53に各タンブラー47a〜47jが係止して内筒43の回転が阻止されている。
なお、本実施の形態では、同一形状のタンブラーを上下反転させて組み合わせ使用することで、鍵違い数が簡便に増大される構成となっている。
図6は合鍵が挿入された状態の屋内側シリンダー錠の縦断面図、図7は図6に示したシリンダー錠の軸線垂直方向の断面図である。
一方、シリンダー錠本体19aは、図6に示すように、内筒43の鍵穴55に合鍵57が挿入されると、合鍵57の山谷形状に応じて各タンブラー47a〜47jが直径方向の所定位置にコイルバネ51に抗して移動され、突出先端が内筒43の外周面に揃う、すなわち、シアーライン59が一致するように配置される。これにより、図7に示すように、タンブラー47a〜47jと係止空間53との係止が解除され、内筒43が外筒45に対して回動可能、すなわち、施解錠可能となる。
したがって、この合鍵57は、従来のサムターンとしての作用を有することとなる。すなわち、合鍵57が回転されると、内筒43が回転され、内筒43の回転規制突起37a,37b,39a,39bが、コア軸29の係合凸部29c,29cに係合してコア軸29を回転させる。コア軸29が回動されることにより、錠箱11の入出力軸が回動され、錠箱11の施解錠機構が施解錠動作されることになる。なお、この際、屋内側シリンダー錠19からは、従来のサムターン操作によってなされていた錠箱内の機構による施解錠動作と同様に、屋外側シリンダー錠21の合鍵が抜かれている状態においても、回動操作は可能である。
これに対し、屋内側シリンダー錠19から合鍵57が抜かれた状態では、屋外側シリンダー錠21に合鍵が挿入されても、屋内側シリンダー錠19のタンブラー47a〜47jが係合状態にあり、内筒43が回転不能な状態、すなわち、施錠状態となる。したがって、内筒43と、連結リング部材41、サムターン筒37を介して連結されたコア軸29が回転不能となることで、錠箱11の入出力軸も回転が阻止され、その結果、屋外側シリンダー錠21の合鍵も回転不能となってしまう。本実施の形態では、このような状態、すなわち、屋内側シリンダー錠19から合鍵57が抜かれた状態における屋外側シリンダー錠21の回動操作を、以下の構成により可能としている。
すなわち、固定筒23の内部には、サムターン筒37の軸線直交方向で摺動自在な一対の解除部材61,63が内設されている。解除部材61は、図3に示すように、縦軸61aの上端でシリンダー錠本体19a側へ向かって突出する一端部としての解除杆61bと、縦軸61aの下端で錠箱側へ向かって突出する他端部としての離間片61cとを有している。また、解除部材63は、縦軸63aの下端でシリンダー錠本体19a側へ向かって突出する一端部としての解除杆63bと、縦軸61aの上端で錠箱側へ向かって突出する他端部としての離間片63cとを有している。
解除部材61,63は、通常状態、すなわち、コア軸29の突起板35が回転されていない状態で、解除杆61b,63bの間に挟入された圧縮バネ65によって、解除杆61b,63bが離間配置される一方、離間片61c,63cが接近方向に配置されている。この状態では、解除杆61b,63bは、図5,図7に示すように、各タンブラー47a〜47jの突起49を押圧しない。したがって、図2に示すように、タンブラー47a〜47jは、係止空間53に突出した状態となる。
図8は屋外側シリンダー錠の回転操作過程を(a)(b)で表した動作説明図である。
サムターン筒37の回転規制突起37a,39aの間、及び回転規制突起37b,39bの間には、図3に示すように、軸67a,67bが突設されている。この軸67a,67bには、二対の揺動板69a,69b,71a,71bが揺動自在に支持されている。揺動板69a,69b,71a,71bは、図8(a)に示すように、上記したコア軸29の突起板35を軸線直交方向の両側から挟持する。
突起板35を挟持した揺動板69a,69b,71a,71bは、屋外側シリンダー錠21が合鍵によって回転され、これに伴ってコア軸29が回転されることで、図8(b)に示すように、この突起板35によって開脚される。揺動板69a,69b,71a,71bは、この開脚動作によって、一対の解除部材61,63の他端部同士、すなわち、離間片61c,63c同士を離反方向に移動して、一端部同士、すなわち、解除杆61b,63b同士を接近方向に移動させ、これにより各解除杆61b,63bが突起49をコイルバネ51の付勢力に抗して押圧し、タンブラー47a〜47jを係合解除方向に移動させる。
次に、上記の構成を有する施解錠装置100の作用を説明する。
図9は屋外側シリンダー錠の回転操作が開始された状態における合鍵の挿入されていない屋内側シリンダー錠の縦断面図、図10は図9に示したシリンダー錠の軸線垂直方向の断面図である。
施解錠装置100は、通常状態において、図6に示すように、屋内側シリンダー錠19に合鍵57が挿入され、この合鍵57が従来のサムターンとして働く。したがって、屋外側シリンダー錠21に合鍵を挿入することで、錠箱11の施解錠が可能になる。この際、屋内側シリンダー錠19に差し込まれた合鍵57も連動回転することとなる。また、屋内側からは、屋内側シリンダー錠19に挿入された合鍵57を回動操作することで、従来のサムターンと同様に、屋外側シリンダー錠21に合鍵が挿入されているか否かにかかわらず、錠箱11による施解錠操作が可能となる。
一方、屋内側シリンダー錠19から合鍵57が抜かれ、屋外側シリンダー錠21に合鍵が差し込まれた状態において、図9に示すように、屋外側より合鍵が回転操作されると、この回転操作力が錠箱11の入出力軸を介してコア軸29に伝達される。コア軸29が回転されると、突起板35を介して揺動板69a,69b,71a,71bが揺動され、この揺動板69a,69b,71a,71bの揺動動作によって解除部材61,63の解除杆61b,63bがタンブラー47a〜47jのシアーライン59を一致させる。
これにより、屋内側シリンダー錠19は、図10に示すように、タンブラー47a〜47jが係止空間53から内筒43へ後退され、係止が解除されて、施錠が解除される。その結果、内筒43が回転可能な状態となり、屋外側シリンダー錠21は、屋内側シリンダー錠19を従動させながら回転が可能となる。
したがって、上記の施解錠装置100によれば、屋内側シリンダー錠19から合鍵57が抜かれている状態であっても、屋外側シリンダー錠21に合鍵が差し込まれて回転操作されると、この回転操作力が錠箱11の入出力軸を介してコア軸29に伝達され、コア軸29が揺動板69a,69b,71a,71bを揺動させることで、この揺動動作によって解除杆61b,63bがタンブラー47a〜47jのシアーラインを一致させることになる。これにより、クラッチ機構を設けずに、簡素な構造で、合鍵57の抜かれた屋内側シリンダー錠19を屋外側シリンダー錠21の回動操作に連動させながら、錠箱11の施解錠を可能にできる。
そして、屋内側シリンダー錠19は、連動する内筒43に伴って矩形状の鍵穴55が回転するので、この鍵穴55の回転姿勢を目視することで、錠箱11の施解錠状態を容易に知ることができる。この結果、施解錠装置のコスト低減と、操作性の向上を共に達成することができる。
また、本実施の形態では、一対の解除部材61,63が設けられ、タンブラー47a〜47jが2方向から挟持されてシアーラインが一致されるので、タンブラー47a〜47jの片側のみで解除部材61を当接させてシアーラインを一致させる構造に対し、上下反転させたタンブラー47a〜47jの使い方も可能となる。これにより、組み合わせ数を多くした、すなわち、合鍵の山谷形状のバリエーションを多くしたタンブラー使いにも対応可能となり、施解錠装置100の鍵違い数を増大させることができる。
なお、上記の実施の形態では、一対の解除部材61,63を設けた例を説明したが、本発明に係る施解錠装置では、一つの解除部材であっても、上記した基本的な作用効果を奏するものである。
また、屋内側とした一方のシリンダー錠19の合鍵57の形状、特に操作を行う部分である摘みの形状については上述の実施の形態では特に詳述していないが、従来のサムターン摘みと同様に手指に馴染む形状や操作の行いやすい形状など、機能性,意匠性を付加することとしてもよい。
本発明に係る施解錠装置の概念図である。 屋内側シリンダー錠の縦断面図である。 屋内側シリンダー錠の要部分解斜視図である。 合鍵が抜かれた状態の屋内側シリンダー錠の縦断面図である。 図4に示したシリンダー錠の軸線垂直方向の断面図である。 合鍵が挿入された状態の屋内側シリンダー錠の縦断面図である。 図6に示したシリンダー錠の軸線垂直方向の断面図である。 屋外側シリンダー錠の回転操作過程を(a)(b)で表した動作説明図である。 屋外側シリンダー錠の回転操作が開始された状態における合鍵の挿入されていない屋内側シリンダー錠の縦断面図である。 図9に示したシリンダー錠の軸線垂直方向の断面図である。
符号の説明
11…錠箱
13…扉
15…屋内面
17…屋外面
19…シリンダー錠(屋内側シリンダー錠)
23…固定筒
29…コア軸
35…突起板
37…サムターン筒
43…内筒
47a〜47j…タンブラー
59…シアーライン
61,63…解除部材
61b,63b…一端部(解除杆)
61c,63c…他端部(離間片)
69a,69b,71a,71b…揺動板
100…施解錠装置

Claims (2)

  1. 錠箱を内蔵する扉の屋内外面にシリンダー錠がそれぞれ設けられた施解錠装置であって、
    一方のシリンダー錠と前記錠箱との間に介装される固定筒と、
    該固定筒に回転自在に内設され前記錠箱の入出力軸に連結されるコア軸と、
    前記固定筒に回転自在に内設され前記一方のシリンダー錠の内筒に連結されるサムターン筒と、
    該サムターン筒に半径方向で摺動自在に内設され一端部が前記一方のシリンダー錠のタンブラーに当接してシアーラインを一致させる解除部材と、
    前記サムターン筒に揺動自在に支持され前記コア軸に突設された突起板に平行に当接配置され前記コア軸の回転で該突起板を介して揺動され、該揺動動作によって前記解除部材の他端部を移動して前記一端部で前記タンブラーのシアーラインを一致させる揺動板と、
    を具備したことを特徴とする施解錠装置。
  2. 前記突起板を挟持する少なくとも一対の前記揺動板が設けられ、
    該一対の揺動板によって他端部が移動される一対の前記解除部材が設けられ、
    該一対の解除部材によって前記タンブラーが2方向から挟持されてシアーラインが一致されることを特徴とする請求項1記載の施解錠装置。
JP2004319412A 2004-11-02 2004-11-02 施解錠装置 Withdrawn JP2006132098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004319412A JP2006132098A (ja) 2004-11-02 2004-11-02 施解錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004319412A JP2006132098A (ja) 2004-11-02 2004-11-02 施解錠装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006132098A true JP2006132098A (ja) 2006-05-25

Family

ID=36725896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004319412A Withdrawn JP2006132098A (ja) 2004-11-02 2004-11-02 施解錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006132098A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4344318B2 (ja) 保安教室機能ロック機構
US6626018B2 (en) High strength lever handle lock mechanism
CN105298225A (zh) 插锁
WO1999061734A2 (en) Mortise lock
JP2006132098A (ja) 施解錠装置
JP4530800B2 (ja) 施解錠装置
KR100516150B1 (ko) 도어락장치의 레버 어셈블리
JP4460428B2 (ja) 防犯サムターン
JP4460425B2 (ja) 防犯サムターン
JP4413550B2 (ja) 防犯サムターンユニット
JP4344723B2 (ja) 開き戸の施解錠機構
JP4369296B2 (ja) 面付錠
JP4343679B2 (ja) 防犯サムターン
JP4566842B2 (ja) 防犯サムターン
JP4295574B2 (ja) 防犯サムターン
JP5372688B2 (ja) ロッカーおよびロッカー用の符号錠装置
JP4478507B2 (ja) 面付錠の構造
JP3136271B2 (ja) 押しボタン施錠装置とこの装置を備えた収納ボックス
JP4530760B2 (ja) サムターン
JP2006177091A (ja) 連結シリンダ錠
JP4295589B2 (ja) 防犯サムターン装置
JP4174285B2 (ja) 防犯用サムターン装置
JPS5825151B2 (ja) ハコジヨウ
JP2004176468A (ja) サムターン不正操作防止機能付き施錠装置
JP2005016176A (ja) 施錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071016

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20090415

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761