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JP2006102167A - カフ - Google Patents

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JP2006102167A
JP2006102167A JP2004293266A JP2004293266A JP2006102167A JP 2006102167 A JP2006102167 A JP 2006102167A JP 2004293266 A JP2004293266 A JP 2004293266A JP 2004293266 A JP2004293266 A JP 2004293266A JP 2006102167 A JP2006102167 A JP 2006102167A
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light
bag
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JP2004293266A
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Shinji Mino
真司 美野
Kimihisa Aihara
公久 相原
Shoichi Hayashida
尚一 林田
Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Naoyoshi Tatara
尚愛 多々良
Taisuke Oguchi
泰介 小口
Junichi Shimada
純一 嶋田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

【課題】
本発明は、被検体が微小であっても、被検体との密着がよくカフ内部の圧力と略同じ圧力で被検体の広範囲を等圧に押圧することが可能なカフを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係るカフは、非伸縮部材からなる基体と、該基体の面上に配置され伸縮部材からなる袋体と、該袋体の内部に空気を供給する空気供給パイプと、を有するカフであって、前記袋体の内部への前記空気供給パイプからの空気供給により、前記袋体が膨張することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、血圧等の生体情報を計測するときに使用するカフに関する。
高齢化が進み、成人の生活習慣病への対応が社会的に大きな課題となっている。特に高血圧に関連する疾患の場合、長期の血圧データの収集が非常に重要である点が認識されている。このような観点から、血圧をはじめとした各種の生体情報の計測装置が開発されている。
従来、外耳部で生体情報を計測する装置については、外耳道に挿入され、常時装着する患者モニタ装置がある(例えば、特許文献1参照。)。これは、脈拍、脈波、心電、体温、動脈血酸素飽和度、及び血圧などを生体内へ放射した赤外光、可視光の散乱光の受光量から計算できるとしている。
また、外耳道に装着する装置としては、無線通信手段を有し、動脈血酸素飽和濃度センサ、体温センサ、心電センサ、脈波センサを備えている緊急情報装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
一方、血圧の測定に関しては、カフ振動法や容積振動法による血圧測定装置は、他の方式である容積補償法などによる血圧測定装置(例えば、非特許文献1参照。)と並んで、有力な血圧の測定方法として認められている。なお、本明細書において、外耳の名称は非特許文献2及び3による。
特開平9−122083号公報 特開平11−128174号公報 山越 憲一、戸川 達男著、「生体センサと計測装置」、日本エム・イー学会編/ME教科書シリーズ A−1、39頁〜52頁 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.126、(株)医学書院、1996年10月1日発行 からだの地図帳(The Atlas of Human Body)、p.20、(株)講談社、2004年1月29日第35刷発行
本発明者らは、これらの研究開発において、外耳の耳珠等の比較的小さい生体の部位においても血圧を測定できる血圧計として、生体の一部を圧迫し、生体の加圧部分の脈波を光により検知して血圧を計る血圧計の開発に取り組んでいる。
しかし、外耳の耳珠等の生体の部位を圧迫する場合、当該部位は微小であるため、伸縮性のある袋体の外側を非伸縮性の帯で囲い、中心方向に押圧力を発生する従来のカフ構造では対応できない。
そこで、本発明は、被検体が微小であっても、被検体との密着がよくカフ内部の圧力と略同じ圧力で被検体の広範囲を等圧に押圧することが可能なカフを提供することを目的とする。
本発明者らは、伸縮部材からなる袋体を非伸縮部材からなる基体に配置することとした。
具体的には、本発明に係るカフは、非伸縮部材からなる基体と、該基体の面上に配置され伸縮部材からなる袋体と、該袋体の内部に空気を供給する空気供給パイプと、を有するカフであって、前記袋体の内部への前記空気供給パイプからの空気供給により、前記袋体が膨張することを特徴とする。
上記のように、非伸縮部材からなる基体に伸縮部材からなる袋体を配置することで、袋体の膨張が基体で制限されるため、被検体の一部に密着して被検体を均一に押圧することができる。そのため、例えば被検体としての生体の外耳の耳珠等の比較的小さい生体の部位でも血圧などを測定することが可能となる。
上記カフにおいて、前記袋体が設けられた前記基体の面上が、平面形状又は曲面形状であることが望ましい。
上記のように、基体の面上を平面形状又は曲面形状とすることにより、袋体を基体に固定し易い。
また、本発明に係るカフは、非伸縮部材からなる基体と、該基体上に1の面が開放されるように形成された枠体と、前記基体の面上で前記枠体の内側に配置され伸縮部材からなる袋体と、該袋体の内部に空気を供給する空気供給パイプと、を有するカフであって、前記空気供給パイプからの空気供給により前記袋体の一部が前記開放された1の面からせり出すことを特徴とする。
上記のように、非伸縮部材からなる基体に伸縮部材からなる袋体を配置することで、被検体の一部に密着して被検体を均一に押圧することができることに加え、袋体の周囲を枠体で囲うことによって袋体の膨張時に袋体が基体の面に平行な方向に広がることを抑制することができる。そのため、枠体の開放された1の面に垂直な方向にのみ膨張方向が限られるため、被検体の押圧部分に圧力を集中させることができる。その結果、例えば被検体としての生体の外耳の耳珠等の比較的小さい生体の部位でも効果的に押圧して血圧などを高精度に測定することができる。
また、上記カフにおいて、前記枠体の前記開放された1の面が円形又は楕円形であることが望ましい。
上記のように、枠体の開放された1の面の外形を円形又は楕円形とすることにより、四角形などの角型に比べて、被検体の押圧部分に押圧力を均等にかけることができる。また、被検体の押圧部分の動脈に対する位置ずれの許容度が大きい。さらに、後述する発光素子により袋体を通して被検体へ光を照射する場合に発光素子からの光の放射パターンの断面が円形又は楕円形であるため被検体の押圧部分の等圧分布と一致させやすく測定精度を高めやすい。また、角が無いために繰り返し膨張伸縮にともなう袋体の損傷を抑えることができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体が2枚の平面状の伸縮部材の周縁が張り合わされて形成されているものも含む。
上記のように、2枚の平面状の伸縮部材の周縁を張り合わせて袋体を形成することで、袋体の膨張率が張り合わせた面に垂直な方向が高くなるため、被検体の押圧部分に圧力を集中させることができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体の表面が前記袋体の膨張を制限する非伸縮性部材からなる外被覆で覆われているものも含む。
上記のように、袋体の表面を非伸縮部材で覆って膨張を制限することで、袋体が基体の面に平行な方向に広がることなく被検体の押圧部分に圧力を集中させることができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体の前記基体と反対側の面の伸縮率が、前記袋体の他の部分の伸縮率よりも小さいものも含む。
上記のように、袋体の基体と反対側の面の伸縮率を他の部分の伸縮率よりも小さくすることにより、袋体の内部の圧力が増減しても被検体を押圧する部分の形状変化が少ないので、袋体の内部の圧力の急変がなく例えば、血圧計測時のノイズの発生が少ない。そして、被検体を均等に押圧することができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体の前記基体と反対側の面の厚さが、前記袋体の他の部分の厚さよりも厚いものも含む。
上記のように、袋体の基体と反対側の面の厚さを他の部分の厚さよりも厚くすることにより、袋体の内部の圧力が増減しても被検体を押圧する部分の形状変化が少ないので、袋体の内部の圧力の急変がなく例えば、血圧計測時のノイズの発生が少ない。そして、被検体を均等に押圧することができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体の前記基体と反対側の面を形成する材料の伸縮性が、前記袋体の他の部分を形成する材料の伸縮性よりも低いものも含む。
上記のように、袋体の基体と反対側の面を形成する材料の伸縮性を他の部分を形成する材料の伸縮性よりも低くすることにより、袋体の内部の圧力が増減しても被検体を押圧する部分の形状変化が少ないので、袋体の内部の圧力の急変がなく例えば、血圧計測時のノイズの発生が少ない。そして、被検体を均等に押圧することができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体を通して前記カフの内部から外部に向けて出射する光を発光する発光素子を前記基体と前記袋体との間にさらに有し、前記袋体の少なくとも一部が、前記発光素子の発光する光に対して透明又は半透明であることが望ましい。
上記のように、袋体を通して袋体の内部から外部に向けて出射する光、即ち、袋体が接触する被検体の一部に光を照射する発光素子を袋体と基体との間にさらに有し、袋体の一部を発光素子の照射する光に対して透明又は半透明とすることにより、押圧した被検体の一部に光を効率よく照射することができるので、押圧した被検体の一部に照射された光のうち、例えば動脈で散乱した散乱光を受光することにより、被検体の押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができ、例えば血圧などを高精度に測定できる。この位置に発光素子を配置すると、発光素子の損傷が少なく、又カフの組み立てが簡単である。
また、上記カフにおいて、前記カフの外部で散乱した散乱光を前記袋体を通して受光する受光素子を前記基体と前記袋体との間にさらに有し、前記袋体の少なくとも一部が、前記受光素子が受光する散乱光に対して透明又は半透明であることが望ましい。
上記のように、カフの外部で散乱した散乱光を袋体を通して受光する、即ち、被検体の一部で散乱された散乱光を受光する受光素子を袋体と基体との間にさらに有し、袋体を被検体の一部で散乱した散乱光に対して透明又は半透明とすることにより、押圧した被検体の一部の、例えば動脈で散乱した散乱光を効率よく受光することができるので、被検体の押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができる。例えば、血圧などを高精度に測定できる。この位置に受光素子を配置すると、受光素子の損傷が少なく、又カフの組み立てが簡単である。
また、上記カフにおいて、前記袋体の前記基体と反対側の面上に配置され前記カフの外部に向けて出射する光を発光する発光素子をさらに有することが望ましい。
上記のように、カフの外部に向けて出射する光、即ち、袋体が接触する被検体の一部に光を照射する発光素子を袋体の表面にさらに有することにより、押圧した被検体の一部に光を直接照射することができるので、押圧した被検体の一部に照射された光のうち、例えば動脈で散乱した散乱光を受光することにより、生体押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができ、例えば血圧などを高精度に測定できる。また、この位置に発光素子を配置すると、カフの組み立てが簡単である。
また、上記カフにおいて、前記袋体の前記基体と反対側の面上に配置され前記カフの外部で散乱した散乱光を受光する受光素子をさらに有することが望ましい。
上記のように、カフの外部で散乱した散乱光を受光する、即ち、被検体の一部で散乱された散乱光を受光する受光素子を袋体の表面にさらに有することにより、押圧した被検体の一部の、例えば動脈で散乱した散乱光を直接受光することができるので、被検体の押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができる。例えば、血圧などを高精度に測定できる。また、この位置に受光素子を配置すると、カフの組み立てが簡単である。
また、上記カフにおいて、前記袋体の前記基体と反対側の面の内部に埋め込まれ前記カフの外部に向けて出射する光を発光する発光素子をさらに有することが望ましい。
上記のように、カフの外部に向けて出射する光、即ち、袋体が接触する被検体の一部に光を照射する発光素子を袋体の表面に埋め込むことにより、押圧した被検体の一部に光を直接照射することができるので、押圧した生体の一部に照射された光のうち、例えば動脈で散乱した散乱光を受光することにより、生体押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができ、例えば血圧などを高精度に測定できる。また、この位置に発光素子を配置すると、発光素子が生体に当たることによる不快感を軽減させることができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体の前記基体と反対側の面の内部に埋め込まれ前記カフの外部で散乱した散乱光を受光する受光素子をさらに有することが望ましい。
上記のように、カフの外部で散乱した散乱光を受光する、即ち、被検体の一部で散乱された散乱光を受光する受光素子を袋体の表面に埋め込むことにより、押圧した被検体の一部の、例えば動脈で散乱した散乱光を直接受光することができるので、被検体の押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができる。例えば、血圧などを高精度に測定できる。また、この位置に受光素子を配置すると、受光素子が生体に当たることによる不快感を軽減させることができる。
また、上記カフにおいて、前記袋体の内部側で前記基体と対向する面上に配置され前記袋体を通して前記カフの外部に向けて出射する光を発光する発光素子をさらに有し、前記袋体の一部が前記発光素子の発光する光に対して透明又は半透明であることが望ましい。
上記のように、袋体を通して袋体の内部から外部に向けて出射する光、即ち、袋体が接触する被検体の一部に光を照射する発光素子を袋体の内部表面にさらに有し、袋体の一部を発光素子の照射する光に対して透明又は半透明とすることにより、押圧した被検体の一部に光を効率よく照射することができるので、押圧した被検体の一部に照射された光のうち、例えば動脈で散乱した散乱光を受光することにより、生体押圧時の前記動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができ、例えば血圧などを高精度に測定できる。
また、上記カフにおいて、前記袋体の内部側で前記基体と対向する面上に配置され前記カフの外部で散乱した散乱光を前記袋体を通して受光する受光素子をさらに有し、前記袋体の一部が前記受光素子が受光する散乱光に対して透明又は半透明であることが望ましい。
上記のように、前記カフの外部で散乱した散乱光を袋体を通して受光する、即ち、被検体の一部で散乱された散乱光を受光する受光素子を袋体の内部表面にさらに有し、袋体を被検体の一部で散乱した散乱光に対して透明又は半透明とすることにより、押圧した被検体の一部の、例えば動脈で散乱した散乱光を効率よく受光することができるので、被検体の押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができる。例えば、血圧などを高精度に測定できる。
本発明に係るカフによれば、被検体が微小であっても、被検体との密着がよくカフ内部の圧力と略同じ圧力で被検体の広範囲を等圧に押圧することが可能である。
以下に、本発明に係るカフについて実施形態を示して詳細に説明するが、本発明は、以下の記載に限定して解釈されない。なお、添付の図面には、発光素子、受光素子等の電子部品を駆動させるための電気・電子回路、空気ポンプ等、カフを駆動させるためのものは記載していない。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係るカフの概略構成図を示す。本実施形態に係るカフ60は、非伸縮部材からなる基体20と、基体20の面上に配置され伸縮部材からなる袋体21と、袋体21の内部に空気を供給する空気供給パイプ22と、を有する。また、上記の他に、例えば、カフ60を血圧計に適用する場合には、袋体21の内部の押圧力50を計測する圧力計(不図示)と、該圧力計に袋体21の内部の押圧力50を伝達させる圧力伝達パイプ(不図示)と、を有していてもよい。
基体20は、プラスチック、金属等の非伸縮部材からなる。この基体20には、例えば、平板を適用することができるが、後に説明する袋体21の配置面が、平面形状又は曲面形状であることが望ましい。基体20の面上を平面形状又は曲面形状とすることにより、袋体21を基体20に固定し易いためである。
袋体21は、基体20の面上に配置されている。この袋体21は、基体20と袋体21との接触部で溶着、接着等の方法により固定されている。また、袋体21は、シリコーン樹脂、天然ゴム、ブチルゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルなどの汎用プラスチック材料、あるいはそれらの共重合体等の伸縮性を有する材料を適用することができる。これらの材料は、伸縮性が良好で、被検体としての生体10との密着性がよい。
ここで、図2から図4に、袋体の別形態を示した概略構成図を示す。袋体21は、図1に示すように、1枚の材料を引き伸ばして袋状にしたものも適用できるが、図2に示すように2枚の平面状の伸縮部材27a、27bの周縁が張り合わされて形成されているものも含む。このように、2枚の平面状の伸縮部材27a、27bの周縁を張り合わせて袋体を形成することで、袋体28の膨張率は張り合わせた面に垂直な方向が高くなるため、被検体としての生体10の押圧部分33に圧力を集中させることができる。
また、袋体21は、図3に示すように、袋体21の表面を袋体21の膨張を制限する非伸縮性部材からなる外被覆29で覆ったものも含む。このように、袋体21の表面を外被覆29で覆って膨張を制限することで、袋体21が広がることなく、被検体としての生体10の押圧部分33に圧力を集中させることができる。外被覆29は、例えば、不織布をポリマーでコートした気密性のある布または紙等を適用することができる。
また、図1に示す袋体21は、基体20と反対側の面32の伸縮率が袋体21の他の部分の伸縮率よりも小さくしたものも含む。袋体21の基体20と反対側の面32の伸縮率を他の部分の伸縮率よりも小さくすることにより、袋体21の内部の押圧力50が増減しても被検体としての生体10の押圧部分33の形状変化が少ないので、袋体21の内部の押圧力50の急変がなく例えば、血圧計測時のノイズの発生が少ない。そして、被検体としての生体10を均等に押圧することができる。
また、袋体21は、図4に示すように、基体20と反対側の面32の厚さが袋体21の他の部分の厚さよりも厚くしたものも含む。袋体21の基体20と反対側の面32の厚さを他の部分の厚さよりも厚くすることにより、袋体21の内部の押圧力50が増減しても被検体としての生体10の押圧部分33の形状変化が少ないので、袋体21の内部の押圧力50の急変がなく例えば、血圧計測時のノイズの発生が少ない。そして、被検体としての生体10を均等に押圧することができる。
また、図1に示す袋体21は、基体20と反対側の面32を形成する材料の伸縮性を袋体21の他の部分を形成する材料の伸縮性よりも低くしたものも含む。袋体21の基体20と反対側の面32を形成する材料の伸縮性を他の部分を形成する材料の伸縮性よりも低くすることにより、袋体21の内部の押圧力50が増減しても被検体としての生体10の押圧部分33の形状変化が少ないので、袋体21の内部の押圧力50の急変がなく例えば、血圧計測時のノイズの発生が少ない。そして、被検体としての生体10を均等に押圧することができる。
図1に示す空気供給パイプ22は、袋体21の内部へ空気を供給し、袋体21を膨張させる。また、袋体21の内部から空気を排気して袋体21を収縮させる場合もある。本実施形態では、空気供給パイプ22は、基体20の袋体21と反対側の面に設けられているが、基体20と同じ側の面上に設けてもよいし、また、基体20の内部を掘り貫いて空気供給パイプとしてもよい。基体20とは離れて、袋体21に直接空気を供給する構造でもよい。いずれも空気供給パイプとして機能する。
以上説明したように、袋体21は、空気供給パイプ22からの空気供給により膨張し、被検体としての生体10を押圧する。その際に、袋体21が伸縮部材からなるため、被検体としての生体10の一部に密着して生体10を均一に押圧することができる。そのため、例えば被検体としての生体10の外耳の耳珠等の比較的小さい生体10の部位でも血圧などの測定を可能とする。
ここで、図5に、図1に示すカフ60の別の実施形態を示す。本実施形態に係るカフ64は、非伸縮部材からなる基体20と、基体20上に1の面35が開放されるように形成された枠体30と、基体20の面上で枠体30の内側に配置され伸縮部材からなる袋体21と、袋体21の内部に空気を供給する空気供給パイプ22と、を有する。なお、カフ64において、基体20、袋体21、空気供給パイプ22については、図1から図4において説明したものと同一である。そのため、袋体21は、空気供給パイプ22からの空気供給により膨張するが、後に説明するように、本実施の形態では、袋体21は、枠体30の開放された1の面35からせり出すように膨張することとなる。
枠体30は、基体20の面上に配置されており、袋体21の膨張を抑制する。そのため、枠体30の内周は袋体21の膨張を抑制できるだけの大きさとする。また、枠体30は袋体21の膨張を抑制するため、プラスチック、金属等の非伸縮性材料を適用することができる。また、図5に示す形態では、枠体30と基体20とが一体化されているが、当然に基体20上に別途枠体30を配置することとしてもよい。
また、枠体30は、袋体21の外周を囲っていれば、枠体の形状は問わない。例えば、基体20上に4つの平板を袋体21を囲うように配置したものであってもよいが、枠体30の開放された1の面35が円形又は楕円形であることが望ましい。
枠体30の開放された1の面35の外形を円形又は楕円形とすることにより、四角形などの角型に比べて、被検体としての生体10の押圧部分33に押圧力50を均等にかけることができる。また、生体10の押圧部分33の動脈に対する位置ずれの許容度が大きい。さらに、後述する発光素子により袋体21を通して被検体へ光を照射する場合に発光素子からの光の放射パターンの断面が円形又は楕円形であるため生体10の押圧部分33の等圧分布と一致させやすく測定精度を高めやすい。また、角が無いために繰り返し膨張伸縮にともなう袋体21の損傷を抑えることができる。
図5に示すように、非伸縮部材からなる基体20に伸縮部材からなる袋体21を配置することで、被検体としての生体10の一部に密着して生体10を均一に押圧することができることに加え、袋体21の周囲を枠体30で囲うことによって袋体21の膨張時に袋体21が基体20の面に平行な方向に広がることを抑制することができる。そのため、枠体30の開放された1の面35に垂直な方向にのみ袋体21の膨張方向が限られるため、生体10の押圧部分33に圧力を集中させることができる。そのため、例えば被検体としての生体10の外耳の耳珠等の比較的小さい生体10の部位でも効果的に押圧して血圧などを高精度に測定することができる。
ここで、本実施形態に係るカフ60の使用方法について図1を参照して説明する。被検体としての生体10の、例えば血圧を計測する場合について説明する。まず、本実施形態に係るカフ60を被検体としての生体10の血圧を測定する部位に配置する。この状態では、袋体21は収縮している。なお、図5に示すカフ64の使用方法についても以下に説明する方法と同様の方法により使用することができる。
この状態から、空気供給パイプ22により袋体21の内部へ空気を供給する。袋体21は、空気供給により膨張し生体10と接触して、さらに膨張すると生体10を押圧する。生体10の血圧を測定する場合、生体10の内部の動脈の心臓の鼓動に応じた脈動を消失させるまで、生体10を押圧する。
その後、動脈の脈波を停止させた状態から、空気供給パイプ22により袋体21の内部の空気を排気して生体10への押圧力50を減少させる。生体10への押圧力50をある一定値まで減少させると、血管あるいは血管の中の血球は心臓の鼓動に応じて脈動を開始し、さらなる押圧力50の減少と共に脈動が変化する。この脈動の変化と押圧力50との関係により血圧を測定することができる。例えば、脈動は、不図示のマイクロフォンにより音響的に検出してもよいし、不図示の発光素子、受光素子により脈波を光のドップラー効果により検出してもよい。押圧力50は、袋体21に取り付けられ袋体21の内部の圧力を伝達する不図示の圧力伝達パイプにより伝達させて、袋体21の外部で不図示の圧力計により検出することとする。
なお、ここでは袋体21の押圧力50を減少させる過程で血圧を測定しているが、袋体21が膨張する過程における、脈波と押圧力50との関係から血圧を測定することとしてもよい。即ち、空気供給パイプ22による袋体21の内部への空気供給により袋体21が生体10に接触して押圧する場合に、ある一定値を超えると生体10の動脈の脈波が変化し、その後、消失する。この脈動の変化・消失及び押圧力50を検出することにより血圧を計測することができる。
さらに袋体21の内部の空気を排気して最初の状態に戻して血圧の測定を終了する。
(第2実施形態)
図6に、本実施形態に係るカフの概略構成図を示す。本実施形態に係るカフ65は、第1実施形態で説明したカフに発光素子25又は受光素子26をさらに設けた形態である。そのため、袋体23、空気供給パイプ22の説明は省略する。また、図6では、上側のカフ65aと下側のカフ65bとをU字型アーム31に設置し、被検体としての生体の外耳の耳珠5により生体情報を計測する生体情報計測器を構成している。また、本実施形態では、図5に示す基体20と枠体30とを結合して筺体24とした。即ち、筺体24の筺底36が図5に示す基体20に対応し、筺体24の側壁37が図5に示す枠体30に対応する。なお、本実施形態では、基体20と枠体30とを結合した筺体24を適用したカフを用いているが、図1に示す基体20のみのカフであってもよいし、図5に示す基体20と枠体30とを備えたカフであってもよい。
本実施形態に係るカフ65bでは、袋体23bの内部側で筺体24bと対向する面上に配置され袋体23bを通してカフ65bの外部に向けて出射する照射光41を発光する発光素子25をさらに有する。そして、袋体23bの少なくとも一部が、発光素子25の発光する照射光41に対して透明又は半透明である。
袋体23bを通して袋体23bの内部から外部に向けて出射する照射光41、即ち、袋体23bが接触する被検体としての耳珠5の一部に光を照射する発光素子25を袋体23bの内部側で筺体24bと対向する面上にさらに有し、袋体23bの一部を発光素子25の照射光41に対して透明又は半透明とすることにより、押圧した耳珠5の一部に光を効率よく照射することができるので、押圧した耳珠5の一部への照射光41のうち、例えば動脈で散乱した散乱光を受光することにより、耳珠5で押圧時の前記動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができ、例えば血圧などを高精度に測定できる。
また、図6に示す本実施形態に係るカフ65aでは、袋体23aの内部側で筺体24aと対向する面上に配置されカフ65aの外部で散乱した散乱光42を袋体23aを通して受光する受光素子26をさらに有する。そして、袋体23aの少なくとも一部が、受光素子26が受光する散乱光42に対して透明又は半透明である。
カフ65aの外部で散乱した散乱光42を袋体23aを通して受光する、即ち、被検体としての耳珠5の一部で散乱された散乱光42を受光する受光素子26を袋体23aの内部側で筺体24aと対向する面上にさらに有し、袋体23aを耳珠5の一部で散乱した散乱光42に対して透明又は半透明とすることにより、押圧した耳珠5の一部の、例えば動脈で散乱した散乱光42を効率よく受光することができるので耳珠5で押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができる。例えば、血圧などを高精度に測定できる。
なお、発光素子25及び受光素子26を同一部分に配置することとしてもよい。ここで、図10にカフの別形態を示した概略構成図を示す。図10に示す形態のカフ69は、図6に示す発光素子25及び受光素子26を袋体23bの内部側で筺体24bと対向する面上に配置した形態のものである。図10に示すように同一のカフ69bに発光素子25及び受光素子26を備えることで、図6で説明したカフ65a、65bの効果、即ち、例えば、血圧などを高精度に測定できる効果に加え、他方のカフ69aに発光素子25及び受光素子26を駆動させるための電気回路等を配置する必要がなくなり、カフ69aとカフ69bとで構成された生体情報計測器のコンパクト化を図れる。
また、図7に、カフの別形態を示した概略構成図を示す。本実施形態に係るカフ66は、第1実施形態で説明したカフに発光素子25又は受光素子26をさらに設けた形態である。そのため、筺体24、袋体23、空気供給パイプ22の説明は省略する。また、図7では、上側のカフ66aと下側のカフ66bとをU字型アーム31に設置し、被検体としての生体の外耳の耳珠5により生体情報を計測する生体情報計測器を構成している。本実施形態に係るカフ66bは、袋体23bを通してカフ66bの内部から外部に向けて出射する照射光41を発光する発光素子25を筺体24bと袋体23bとの間にさらに有する。そして、袋体23bの少なくとも一部が、発光素子25の発光する照射光41に対して透明又は半透明である。
このようなカフ66bでは、図6に示すカフ65bにおいて説明したように、上記のように例えば血圧などを高精度に測定できる効果に加え、この位置に発光素子25を配置すると、発光素子25の損傷が少なく、又カフ66bの組み立てが簡単である。
また、図7に示す本実施形態に係るカフ66aは、カフ66aの外部で散乱した散乱光42を袋体23aを通して受光する受光素子26を筺体24aと袋体23aとの間にさらに有する。そして、袋体23aの少なくとも一部が、受光素子26が受光する散乱光42に対して透明又は半透明である。
このようなカフ66aでは、図6に示すカフ65aにおいて説明したように、例えば血圧などを高精度に測定できる効果に加え、この位置に受光素子26を配置すると、受光素子26の損傷が少なく、又カフ66aの組み立てが簡単である。
なお、発光素子25及び受光素子26を同一部分に配置することとしてもよい。ここで、図11にカフの別形態を示した概略構成図を示す。図11に示す形態のカフ70bは、図7に示す発光素子25及び受光素子26を筺体24bと袋体23bとの間に有する形態のものである。図11に示すように同一のカフ70bに発光素子25及び受光素子26を備えることで、図7で説明したカフ66a、66bの効果、即ち、例えば、血圧などを高精度に測定できる効果、発光素子25及び受光素子26の損傷が少ない効果並びにカフの組み立てが簡単である効果に加え、他方のカフ70aに発光素子25及び受光素子26を駆動させるための電気回路等を配置する必要がなくなり、カフ70aとカフ70bとで構成された生体情報計測器のコンパクト化を図れる。
また、図8に、カフの別形態を示した概略構成図を示す。本実施形態に係るカフ67は、第1実施形態で説明したカフに発光素子25又は受光素子26をさらに設けた形態である。そのため、筺体24、袋体23、空気供給パイプ22の説明は省略する。また、図8では、上側のカフ67aと下側のカフ67bとをU字型アーム31に設置し、被検体としての生体の外耳の耳珠5により生体情報を計測する生体情報計測器を構成している。本実施形態に係るカフ67bでは、袋体23bの筺体24bと反対側の面上に配置され、カフ67bの外部に向けて出射する照射光41を発光する発光素子25をさらに有する。
このように発光素子25を有するカフ67bでは、カフ67bの外部に向けて出射する光、即ち、袋体23bが接触する被検体としての耳珠5の一部に光を照射する発光素子25を袋体23bの表面にさらに有することにより、押圧した被検体としての耳珠5の一部に照射光41を直接照射することができるので、押圧した被検体としての耳珠5の一部への照射光41のうち、例えば動脈で散乱した散乱光を受光することにより、耳珠5で押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができ、例えば血圧などを高精度に測定できる。また、この位置に発光素子25を配置すると、カフ67bの組み立てが簡単である。
また、図8に示す本実施形態に係るカフ67aは、袋体23aの筺体24aと反対側の面上に配置され、カフ67aの外部で散乱した散乱光42を受光する受光素子26をさらに有する。
カフ67aの外部で散乱した散乱光42を袋体23aを通して受光する、即ち、被検体としての耳珠5の一部で散乱された散乱光42を受光する受光素子26を袋体23aの表面にさらに有することにより、押圧した被検体としての耳珠5の一部の、例えば動脈で散乱した散乱光42を直接受光することができるので、被検体としての耳珠5で押圧時の動脈の脈波や血液の流速あるいは血流量を高精度に測定することができる。例えば、血圧などを高精度に測定できる。また、この位置に受光素子26を配置すると、カフ67aの組み立てが簡単である。
なお、発光素子25及び受光素子26を同一部分に配置することとしてもよい。ここで、図12にカフの別形態を示した概略構成図を示す。図12に示す形態のカフ71bは、図8に示す発光素子25及び受光素子26を袋体23bの筺体24bと反対側の面上に配置した形態のものである。図12に示すように同一のカフ71bに発光素子25及び受光素子26を備えることで、図8で説明したカフの効果、即ち、例えば、血圧などを高精度に測定できる効果及びカフの組み立てが簡単である効果に加え、他方のカフ71aに発光素子25及び受光素子26を駆動させるための電気回路等を配置する必要がなくなり、カフ71aとカフ71bとで構成された生体情報計測器のコンパクト化を図れる。
また、図9に、カフの別形態を示した概略構成図を示す。本実施形態に係るカフ68は、第1実施形態で説明したカフに発光素子25又は受光素子26をさらに設けた形態である。そのため、筺体24、袋体23、空気供給パイプ22の説明は省略する。また、図9では、上側のカフ68aと下側のカフ68bとをU字型アーム31に設置し、被検体としての生体の外耳の耳珠5により生体情報を計測する生体情報計測器を構成している。本実施形態に係るカフ68bは、袋体23bの筺体24bと反対側の面の内部に埋め込まれ、カフ68bの外部に向けて出射する照射光41を発光する発光素子25をさらに有する。
このようなカフ68bでは、図8に示すカフ67bにおいて説明したように例えば血圧などを高精度に測定できる効果に加え、この位置に発光素子25を配置すると、発光素子25が耳珠5に当たることによる不快感を軽減させることができる。
また、図9に示す本実施形態に係るカフ68aは、袋体23aの筺体24aと反対側の面の内部に埋め込まれ、カフ68aの外部で散乱した散乱光42を受光する受光素子26をさらに有する。
このようなカフ68aでは、図8に示すカフ67aにおいて説明したように例えば血圧などを高精度に測定できる効果に加え、この位置に受光素子26を配置すると、受光素子26が耳珠5に当たることによる不快感を軽減させることができる。
なお、発光素子25及び受光素子26を同一部分に配置することとしてもよい。ここで、図13にカフの別形態を示した概略構成図を示す。図13に示す形態のカフ72bは、図9に示す発光素子25及び受光素子26を袋体23bの筺体24bと反対側の面の内部に埋め込んだ形態のものである。図13に示すように同一のカフ72bに発光素子25及び受光素子26を備えることで、図9で説明したカフの効果、即ち、例えば、血圧などを高精度に測定できる効果及び発光素子25・受光素子26が耳珠5に当たることによる不快感を軽減させることができる効果に加え、他方のカフ72aに発光素子25及び受光素子26を駆動させるための電気回路等を配置する必要がなくなり、カフ72aとカフ72bとで構成された生体情報計測器のコンパクト化を図れる。
ここで、本実施形態のカフの使用方法について図6、図10を参照して説明する。ここでは、まず図6に示したカフ65aとカフ65bとで血圧測定器を構成した場合について説明する。なお、図7から図9に示したカフについては、図6において説明する使用方法と同様の方法により使用することができる。また、図11から図13に示したカフについては、図10において説明する使用方法と同様の方法により使用することができる。
まず、本実施形態に係るカフ65aとカフ65bとの間に、被検体としての生体の血圧を測定する部位、例えば外耳の耳珠5を配置する。この状態では、袋体23a、23bは収縮している。
この状態から、空気供給パイプ22により袋体23a、23bの内部へ空気を供給する。袋体23a、23bは共に、空気供給により膨張し耳珠5と接触して、さらに膨張して耳珠5を押圧する。耳珠5の血圧を測定する場合、耳珠5の内部の動脈の心臓の鼓動に応じた脈動を消失させるまで、耳珠5を押圧する。
動脈の心臓の鼓動に応じた脈動を停止させた状態で、耳珠5に向けて発光素子25から照射光41を照射する。照射光41は耳珠5内の血管あるいは血管の中の血球により散乱される。そして、散乱光42として受光素子26によって受光される。
次に、空気供給パイプ22から空気を排出して押圧力52を徐々に低下させる。ここで、押圧力52が一定値を下回ると、耳珠5内の血管あるいは血管の中の血球は心臓の鼓動に応じて脈動を開始する。散乱光42はこの脈動に対応した強度の変化あるいはドップラー効果による光周波数の変化を受けて耳珠5を透過して受光素子26により受光される。従って、受光素子26により受光された散乱光42を光電気変換することにより、血管あるいは血管の中の血球の脈動に対応する脈波が検出される。脈波を検出する過程において、袋体23a、23bの内部の押圧力52を不図示の圧力伝達パイプによって不図示の圧力計に伝達し、該圧力計によって袋体23a、23bの内部の押圧力52をモニタする。そして脈波の変化と袋体23a、23bの内部の押圧力52との関係により血圧を計測することができる。
ここでは袋体23a、23bの押圧力52を減少させる過程で血圧を測定しているが、袋体23a、23bが膨張する過程における、脈動と押圧力52との関係から血圧を測定することとしてもよい。即ち、空気供給パイプ22による袋体23a、23bの内部への空気供給により袋体23a、23bが耳珠5に接触して押圧する場合に、押圧する過程において耳珠5の動脈の心臓の鼓動に応じた脈動が変化し、その後、押圧力52がある一定値を超えると消失する。この脈波の変化及び消失と袋体23a、23bの内部の押圧力52を検出することにより血圧を計測することができる。
そして、袋体23a、23bの内部の空気を排気して最初の状態に戻して血圧の測定を終了する。なお、発光素子25での照射光41が被検体としての生体の耳珠5を透過して散乱光42として受光素子26に受光されることから、この検出系を透過型脈波検出系と呼ぶこととする。
一方、動脈の心臓の鼓動に応じた脈動を停止させた状態で、図10に示す発光素子25から照射光41を照射することとしてもよい。この場合、照射光41は耳珠5内の血管あるいは血管の中の血球により反射して散乱される。そして、散乱光42が受光素子26によって受光される。
そして、空気供給パイプ22から空気を排出して押圧力52を徐々に低下させる。ここで、押圧力52が一定値を下回ると、耳珠5内の血管あるいは血管の中の血球は心臓の鼓動に応じて脈動を開始する。散乱光42はこの脈動に対応した強度の変化あるいはドップラー効果による光周波数の変化を受けて受光素子26により受光される。従って、受光素子26より受光された散乱光42を光電気変換することにより、血管あるいは血管の中の血球の脈動に対応する脈波が検出される。脈波を検出する過程において、袋体23a、23bの内部の押圧力52を不図示の圧力伝達パイプによって不図示の圧力計に伝達し、該圧力計によって袋体23a、23bの内部の押圧力52をモニタする。そして脈波の変化と袋体23a、23bの内部の押圧力52との関係により血圧を計測することができる。
また、ここでは袋体23a、23bの押圧力52を減少させる過程で血圧を測定しているが、袋体23a、23bが膨張する過程における、脈動と押圧力52との関係から血圧を測定することとしてもよい。即ち、空気供給パイプ22による袋体23a、23bの内部への空気供給により袋体23a、23bが耳珠5に接触して押圧する場合に、押圧する過程において耳珠5の動脈の心臓の鼓動に応じた脈動が変化し、その後、押圧力52がある一定値を超えると消失する。この脈波の変化及び消失と袋体23a、23bの内部の押圧力52を検出することにより血圧を計測することができる。
そして、袋体23a、23bの内部の空気を排気して最初の状態に戻して血圧の測定を終了する。なお、発光素子25での照射光41が被検体としての生体の耳珠5で反射して散乱光42として受光素子26に受光されることから、この検出系を反射型脈波検出系と呼ぶこととする。
上記のように、本実施形態のカフによる血圧計測方法では、反射型脈波検出系或いは透過型脈波検出系のいずれの場合でも脈波を検出可能であり、従来の血管あるいは血液の脈動を音響的に検出する場合に比べて、高精度に脈波を検出することができる。
なお、図6〜図9に示す形態は、透過型脈波検出系を構成するため、図6〜図9に示す発光素子25の配置位置はそれぞれ入れ替えてもよい。また、受光素子26の配置位置についてもそれぞれ入れ替えてもよい。また、図6〜図9に示す各形態について、発光素子25及び受光素子26は、当然に入れ替えてもよい。
また、図10〜図13に示す形態は、反射型脈波検出系を構成するため、図10〜図13に示す発光素子25の配置位置はそれぞれ入れ替えてもよい。また、受光素子26の配置位置についてもそれぞれ入れ替えてもよい。また、図10〜図13に示す各形態について、発光素子25及び受光素子26は、当然に入れ替えてもよい。
本発明のカフは、生体の小さい部位にも装着することができるので、美容施設あるいは娯楽施設においても、血圧計等の生体情報計測装置に利用することができる。
カフの1実施形態を示す概略構成図である。 袋体の別形態を示した概略構成図である。 袋体の別形態を示した概略構成図である。 袋体の別形態を示した概略構成図である。 カフの別の実施形態を示した概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。 カフの1実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
5:耳珠,10:生体
20:基体
21、23、28:袋体
22:空気供給パイプ,24:筺体,25:発光素子,26:受光素子
27:伸縮部材,29:外被覆
30:枠体
31:U字型アーム
32:面,33、34:押圧部分,35:開放された1の面
36:筺底,37:側壁
41:照射光
42:散乱光
50、52:押圧力
60−72:カフ

Claims (17)

  1. 非伸縮部材からなる基体と、該基体の面上に配置され伸縮部材からなる袋体と、該袋体の内部に空気を供給する空気供給パイプと、を有するカフであって、
    前記袋体の内部への前記空気供給パイプからの空気供給により、前記袋体が膨張することを特徴とするカフ。
  2. 前記袋体が設けられた前記基体の面上が、平面形状又は曲面形状であることを特徴とする請求項1に記載のカフ。
  3. 非伸縮部材からなる基体と、該基体上に1の面が開放されるように形成された枠体と、前記基体の面上で前記枠体の内側に配置され伸縮部材からなる袋体と、該袋体の内部に空気を供給する空気供給パイプと、を有するカフであって、
    前記空気供給パイプからの空気供給により前記袋体の一部が前記開放された1の面からせり出すことを特徴とするカフ。
  4. 前記枠体の前記開放された1の面が円形又は楕円形であることを特徴とする請求項3に記載のカフ。
  5. 前記袋体は2枚の平面状の伸縮部材の周縁が張り合わされて形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカフ。
  6. 前記袋体の表面が、前記袋体の膨張を制限する非伸縮性部材からなる外被覆で覆われていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のカフ。
  7. 前記袋体の前記基体と反対側の面の伸縮率が、前記袋体の他の部分の伸縮率よりも小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のカフ。
  8. 前記袋体の前記基体と反対側の面の厚さが、前記袋体の他の部分の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のカフ。
  9. 前記袋体の前記基体と反対側の面を形成する材料の伸縮性が、前記袋体の他の部分を形成する材料の伸縮性よりも低いことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のカフ。
  10. 前記袋体を通して前記カフの内部から外部に向けて出射する光を発光する発光素子を前記基体と前記袋体との間にさらに有し、前記袋体の少なくとも一部が、前記発光素子の発光する光に対して透明又は半透明であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のカフ。
  11. 前記カフの外部で散乱した散乱光を前記袋体を通して受光する受光素子を前記基体と前記袋体との間にさらに有し、前記袋体の少なくとも一部が、前記受光素子が受光する散乱光に対して透明又は半透明であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のカフ。
  12. 前記袋体の前記基体と反対側の面上に配置され前記カフの外部に向けて出射する光を発光する発光素子をさらに有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のカフ。
  13. 前記袋体の前記基体と反対側の面上に配置され前記カフの外部で散乱した散乱光を受光する受光素子をさらに有することを特徴とする請求項1から9又は12のいずれか1項に記載のカフ。
  14. 前記袋体の前記基体と反対側の面の内部に埋め込まれ前記カフの外部に向けて出射する光を発光する発光素子をさらに有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のカフ。
  15. 前記袋体の前記基体と反対側の面の内部に埋め込まれ前記カフの外部で散乱した散乱光を受光する受光素子をさらに有することを特徴とする請求項1から9又は14のいずれか1項に記載のカフ。
  16. 前記袋体の内部側で前記基体と対向する面上に配置され前記袋体を通して前記カフの外部に向けて出射する光を発光する発光素子をさらに有し、前記袋体の一部が前記発光素子の発光する光に対して透明又は半透明であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のカフ。
  17. 前記袋体の内部側で前記基体と対向する面上に配置され前記カフの外部で散乱した散乱光を前記袋体を通して受光する受光素子をさらに有し、前記袋体の一部が前記受光素子が受光する散乱光に対して透明又は半透明であることを特徴とする請求項1から9又は16のいずれか1項に記載のカフ。

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