JP2006089274A - ベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の張架ロール2に無端状ベルト1を掛け渡し、このベルト1を循環搬送するベルト搬送装置9において、ベルト1近傍に設けられ、張架ロール2の一端からはみ出したベルト端耳部4が当接し且つ当該ベルト端耳部4の形状姿勢が規制されるガイド部材3と、ベルト1の蛇行状況に応じてベルト1の寄り動作を抑制するようにガイド部材3の配設位置が変化せしめられるガイド可動手段5とを備える。
【選択図】 図1
Description
例えば電子写真方式を利用した中間転写型画像形成装置を例に挙げると、例えば感光体上に各色成分のトナー像を順次形成した後、これらの各色成分トナー像を一旦中間転写体に一次転写した後に、記録材に対し中間転写体上の多重転写トナー像を一括して二次転写してカラー画像を得るものが既に提案されている。
この種の画像形成装置においては、例えば感光体としてドラムユニット、中間転写体としてベルトユニット(ベルト搬送装置)を用いる態様が既に提案されている。
この種のベルト搬送装置では、ベルト搬送装置を構成する構造体の組付け寸法公差、例えばベルトを張架支持する複数の張架ロールの回転軸の平行度やロール外径のばらつき、ベルト自体の周長変化による張力の不均一化などが原因となって、ベルトが直線走行せずにロールの軸方向に変位した状態で走行し、その変位した方向に寄せられる、いわゆるベルトの片寄りが発生する虞れがある。
また、別の先行技術としては、張架ロールの少なくとも一端部に、当該張架ロールの外径よりも大きい径を有するフランジを設け、ベルトの端部がフランジに拘束されて倣い走行することで片寄りを防止するようにした技術がある(特許文献2)。
例えば前者の先行技術(特許文献1)にあっては、ベルトの片寄りによりリブが張架ロール側の係合部(溝,ロール端部など)に係合した状態で片寄り力が長時間継続されると、リブの根元部(ベルト内面のリブが貼り付けてある境界部)に繰り返し応力が集中するため、リブの根元部に亀裂が入り、ひいては、リブの根元部が剥離してしまい、ベルトが破損してしまう虞れがある。
また、ベルトは常にリブが押し当てられた状態で走行するため、リブの貼り付け精度によるうねりや傾きによりベルトは蛇行する。この蛇行が発生すると、ベルトに順次転写される各トナー像、又は、ベルトに担持された用紙に順次転写される各トナー像の転写位置がずれてしまい、最終的に用紙上に形成されるカラー画像に色ずれや色相変化などの画像欠陥が発生してしまう。
このため、リブの接合(貼り付け)はそもそも面倒であるが、蛇行しない様にするには、リブを高精度で接合(貼り付け)することが必要不可欠になり、よりコストアップにつながる点で好ましいとは言えない。
また、波打ちが発生しない場合においても、ベルト端部側面がフランジに摺擦され続けることで、摩耗が大きくなり、耐久性が悪くなる。
ところが、このような特許文献3記載の先行技術であっては、ガイド部材によるベルト端耳部の形状姿勢が一定であるため、一端片寄りを起こしたベルトは、それ以上片寄らない安定搬送状態に至るまである程度軸方向に移動してしまう。この際、ベルトの片寄りが過度であると、濃度制御用又は位置制御用にベルトの側部に形成される基準パッチが読み取りセンサ位置からはずれてしまったり、あるいは、クリーニング部材の長手方向端部にベルト端部が接触することにより前記クリーニング部材端部が摩耗してしまうという問題が発生し、これを回避するためにはクリーニング部材の長手方向寸法を十分に大きく設定する設計が必要となり、装置が大きくなってしまう。
また、この特許文献3記載の先行技術はガイド部材による作用力とベルト片寄り力とのバランスをとるものであり、ベルトの安定走行状態時であれば特に支障はないが、例えば中間転写型の4サイクル作像方式の態様にあっては、二次転写ロールやクリーニング部材の接離動作に伴う衝撃や、レジロールや定着装置による用紙の斜行等の外乱に起因し、ベルトの蛇行が急に生じる状況があり、このような場合に、固定型のガイド部材では安定走行状態に至るまでの蛇行量が大きくなり過ぎ、その分、色ずれに繋がり易いという技術的課題が新たに見出された。
ベルト1としては、弾性ベルトであることは必ずしも必要なく、非弾性ベルトでも、ガイド部材3による折曲規制、形状規制は可能と考えられる。
但し、ガイド部材3によるガイド作用を容易に行えるという観点からすれば、弾性ベルトであることが好ましい。
つまり、弾性を利用することで、ガイド部材3による折曲、形状規制がし易い。例えばベルト1の一部が弾性変形しても、ベルト1の他の部分での平面性を保ち易い。
このため、ベルト1は、張架ロール2の軸方向長に対して長くても、短くてもいずれをも含む。
但し、ベルト1の片寄り規制を確実に行うという観点からすれば、ベルト1は張架ロール2幅よりも大きい幅を有し、張架ロール2の一端からベルト端耳部4が常時はみ出している態様であることが好ましい。
本態様によれば、ベルト端耳部4によるベルト1の片寄り規制効果を常時働かせることで、ベルト1の片寄り規制をより確実にできる。
この場合、張架ロール2の近傍であることにより、張架ロール2からはみ出すベルト端耳部4にある程度剛性を持たせることができ、蛇行によりはみ出したベルト端耳部4に対し、片寄り抑制力F3を有効に作用させることができる(図2参照)。
また、ガイド部材3としては、ベルト端耳部4に当接して当該ベルト端耳部4に片寄り抑制力F3を働かせるようにベルト端耳部4を変形させることが必要である。これは、仮に、ベルト1の端部をせき止める方式を採用した場合には、例えば過剰な力が加わると波打などが生じてしまうことから、ベルト端耳部4を変形させることで片寄りを抑制する方式を採用することにしたものである。
ここでいう機能部材とは、クリーニングデバイスや転写デバイス等を意味するが、これらの機能部材は、ベルト1に接離したり、駆動させるための駆動手段などを構成するため、構成部品が張架ロール2周辺に配置される。
このため、ガイド部材3を効果的に配置するには、クリーニングデバイスや転写デバイス等の機能部材を構成していない張架ロール2近傍に配置することが有効である。
本態様において、「窄める方向」とは、ベルト端耳部4の先端が張架ロール2の軸心方向に向かうように傾斜する方向を指す。
この場合、ガイド部材3は、ベルト端耳部4を所定方向に折曲させ、ベルト端耳部4の曲げ角度θに応じて、ベルト端耳部4をベルト1の片寄り力F1に抗する方向(ベルト1の幅方向内側に向かう方向)に片寄り抑制力F3を発生させる。
このため、このガイド部材3は、ベルト端耳部4の曲げ角度θを促進させることで、ベルト1の片寄りを防止する作用を奏する。
尚、ガイド部材3はベルト1の両端に設けることが好ましいが、例えばベルト1の片寄り方向が所定方向に限られる態様にあっては、ベルト1の一端側に設けるようにすればよい。
この場合、ガイド部材3は、ベルト端耳部4の形状を規制することで、回転周長の差に応じて、ベルト端耳部4をベルト1の片寄り力F1に抗する方向(弾性ベルト1の幅方向内側に向かう方向)に片寄り抑制力F3を発生させる。
このため、このガイド部材3は、ベルト端耳部4の回転周長差を促進させることで、ベルト1の片寄りを防止する作用を奏する。
すなわち、例えばベルト1を使用した従前のベルト搬送装置においては、図3(a)に示すように、ベルト1が、片寄り力F1により張架ロール2の外側にはみ出した場合、はみ出したベルト端耳部4は張架ロール2から受けていた張力による圧力から開放され、弾性の収縮力により張架ロール2の軸心方向に傾斜した形状となる。
このとき、順次搬送されるベルト1は、この傾斜により張架ロール2の軸方向の中央に向かって巻き込む方向に走行し、片寄り力F1と等しくなった時点でベルト1は片寄りなく安定して走行する。
つまり、傾斜角度はベルト1の張力に左右され、高張力ほど傾斜角度も増えるが、ベルト搬送装置の剛性を強化しなければならないなどの障害が発生する。
このため、ベルト1の張力が比較的弱い(例えば5kgf[5×9.8N]以下)状況では、図2(b)に示すように、ベルト端耳部4の傾斜状態は、ある程度の長さを超えると鈍ってしまい、巻き込みによる力も働かない。
そこで、傾斜角度を促進させ、巻き込み力(片寄り抑制力F3)を安定的に作用させるために上述したガイド部材3を配置することが有効な手段となるのである。
このガイド部材3は、例えば図3(a)に示すように、ベルト端耳部4の自然傾斜姿勢に抗する方向にベルト端耳部4の位置を規制していればよく、この規制により、片寄り促進力(図示せず)を減少させるものであればよい。
ここで、自然傾斜姿勢とは、張架ロール2より軸方向外側にはみ出したベルト1が張架部材2から受けていた張力による圧力から開放され、弾性の収縮力により張架ロール2の軸心方向に対して自然に傾斜した姿勢のことである。
尚、ガイド部材3はベルト1の両端に設けることが好ましいが、片寄り方向が所定に限られる態様にあっては、ベルト1の一端側に設けるようにすればよい。
すなわち、ベルト1として、例えば弾性ベルトを使用した従前のベルト搬送装置において、図2(a)に示すように、ベルト1が片寄り力F1により張架ロール2の軸方向外側にはみ出した場合、はみ出したベルト端耳部4は張架ロール2から受けていた張力による圧力から開放され、弾性の収縮力により張架ロール2の軸心方向に傾斜した形状となる。
このとき、はみ出したベルト端耳部4に着目すると、ベルト端耳部4のうち、ベルト搬送方向上流から略中央(Aの範囲)にかけての傾斜部は、張架ロール2の軸中央部にかけて順次内側に傾斜変形しているため、上流側傾斜部にはその変形状態に伴って張架ロール2の軸方向外側成分を有する片寄り促進力F2が、片寄り力F1とは別に作用する。
一方、ベルト端耳部4のうち、ベルト搬送方向略中央から下流(Bの範囲)にかけての傾斜部は、張架ロール2の略中央部から下流にかけて内側への傾斜度合いが順次外側へ広がるように変形しているため、下流側傾斜部にはその変形に伴って張架ロール2の軸方向内側成分を有する片寄り抑制力F3が作用する。
この状態において、片寄り抑制力F3はベルト端耳部4の傾斜角度とはみ出し長さとにより決まるため、ベルト1は片寄り力F1と片寄り促進力F2との張架ロール2の軸方向成分の和により片寄り、これに伴ってベルト端耳部4のはみ出し割合が増加すると片寄り抑制力F3は大きくなり、片寄り力F1と片寄り促進力F2との和が片寄り抑制力F3とつり合った状態で片寄りなくベルト1が安定して走行する。
尚、片寄り抑制力F3は、ベルト端耳部4の傾斜角度と長さとにより決まるため、ベルト端耳部4の傾斜角度はベルト1の張力に左右され、高張力なほど前記傾斜角度も増え、ベルト1の片寄りを効果的に抑制できるが、ベルト搬送装置の剛性を強化しなければならないなどの不都合が発生し好ましくない。一方、ベルト1の張力が比較的弱い状況では、ベルト端耳部4の傾斜状態が十分とは言えず、傾斜による片寄り抑制力F3も小さくなるため、ベルト1の片寄り抑制効果が不足しがちになる。
すなわち、ベルト搬送方向上流から略中央にかけてのベルト端耳部4の自然傾斜姿勢を規制するガイド部材3を設けることにより、ベルト端耳部4のAの範囲(図2(a)参照)では、ベルト端耳部4の傾斜角度が減少し、その分、片寄り促進力F2が減少する一方、Bの範囲(図2(a)参照)では、ベルト1が収縮力により窄むことで張架ロール2の軸心方向側に向かって傾斜することにより、一定の片寄り抑制力F3が発生している。
このように、ベルト1を片寄らせる力(F1+F2)が減少するため、ベルト1の片寄りが効果的に抑制される。
ここで、ガイド部材3の設置個所を変更した比較モデル、例えば図3(b)に示すように、ベルト搬送方向下流側にガイド部材3’を位置させた場合を考える。ベルト搬送方向上流から略中央(Aの範囲)にかけてのベルト端耳部4の傾斜姿勢は、下流側におけるベルト端耳部4の傾斜角度の減少に拘わらず変形しないため、片寄り促進力F2は変化しない。一方、ベルト搬送方向略中央から下流(Bの範囲)では、ベルト端耳部4の傾斜角度が減少し、その分、片寄り抑制力F3が減少する。
この結果、全体としてベルト1を片寄らせる力(F1+F2)が片寄り抑制力F3よりも大きく作用することになり、ガイド部材3を設置しないときに比べて片寄り抑制効果が減少してしまう。
尚、ベルト端耳部4のうち、ベルト搬送方向略中央にガイド部材3’を設置した比較のモデルにあっては、ガイド部材3’を設置しない場合と大差がなく、片寄り抑制効果を充分に働かせるには至らない。
この場合、ベルト1の蛇行状況が検知可能であれば光学センサ等、適宜選定して差し支えない。また、センサの配設位置は、ベルト1の近傍等、ベルト1の蛇行状況が検知可能であれば設置位置を問わない。
この場合、センサによって検知された検知情報は、制御手段へ送出される。そして、制御手段は、センサからの検知情報に基づいてガイド部材3の配設位置を決定し、制御信号を駆動機構に送出する。
更に、制御手段からの制御信号に従って駆動機構が作動し、ガイド部材3を所定の配設位置に配設する。
この場合、環境センサによって使用環境変化が検知可能になることによって、温度や湿度等の環境変動によるベルト材質の軟硬化に伴って発生するベルト1の蛇行を有効に回避することができる。
また、環境センサが検知する環境情報については、ベルト1の変形を生じさせる要因となる種々の環境情報より適宜選定して差し支えなく、環境センサが環境情報を検知する時期についても適宜選定して差し支えない。
本態様は、ガイド部材3を傾動自在にしてベルト端耳部4の形状姿勢を規制するため、ベルト1の蛇行状況に応じた片寄り抑制力F3を作用させることが可能になる。
ここで、本態様におけるガイド部材3のレイアウト例としては、ベルト端耳部4の表面に傾動自在のガイド部材3を当接させ且つベルト端耳部4を窄まる方向に折曲させるものが挙げられる。この場合、ガイド部材3の配設位置は、張架ロール2のベルト搬送方向略中央から下流に対向する部位とすることによって、効果的に片寄り抑制力を作用させることができる。
そして、例えば、二次転写ロールの接離動作の衝撃に伴いベルト1に急な片寄りが生じた場合に、ガイド部材3の傾動姿勢を変化させてベルト端耳部4の折曲変形度合を変化させることによって、片寄り抑制力F3を変化させ、もって、ベルト1の蛇行を有効に抑制することが可能になる。
本例においても、例えば、二次転写ロールの接離動作の衝撃に伴いベルト1に急な片寄りが生じた場合に、ガイド部材3の傾動姿勢を変化させてベルト端耳部4の持ち上げ姿勢をより持ち上げる。すると、当該ベルト端耳部4におけるベルト搬送方向上流から略中央の部分においては、ベルト端耳部4の持ち上げ姿勢力が増加方向に変化することから、片寄り促進力F2が効果的に減少し、逆にガイド部材3にて持ち上げられたベルト端耳部4の傾斜姿勢による片寄り抑制力F3’(図示外)が増加すると共に、ベルト端耳部4の略中央から下流にかけてのベルト端耳部4が窄まり方向に変化し、その分、片寄り抑制力F3が増加する。このため、この片寄り抑制力F3’とベルト端耳部4の略中央から下流にかけての片寄り抑制力F3とが、効果的に片寄りを規制する。
すなわち、本態様は、ベルトの蛇行状況に応じてガイド部材3の当接位置を変えることができ、ベルト端耳部4の形状姿勢規制部を可変にすることでベルトの蛇行を抑制するものである。
本態様において、移動可能なガイド部材3のレイアウト例としては、ベルト端耳部4の表面に当接し且つ当該ベルト端耳部4を窄まる方向に折曲させるものが挙げられる。
本例においては、例えば、二次転写ロールの接離動作の衝撃に伴いベルト1に急な片寄りが生じた場合に、ガイド部材3をベルト端耳部4におけるベルト搬送方向略中央から下流にガイド部材3を移動させて、当該ベルト端耳部4を折曲規制することによって、片寄り抑制力F3を作用させることができ、ベルト1の蛇行を有効に抑制することが可能になる。
一方、ガイド部材3をベルト端耳部4におけるベルト搬送方向上流側に移動させて、当該ベルト端耳部4を窄ませると、ベルト搬送方向上流側のベルト端耳部4が張架ロール2の軸心方向に窄むため、片寄り促進力F2が増大する力を作用させることになる。
この場合、例えば、ベルト1が蛇行した際、ベルトが寄る側のガイド部材3が片寄り抑制力F3を作用させた際に、もう一方のガイド部材3がその働きを妨げることなく相互に連携して作動することによりベルト1の片寄り抑制効果をより大きくすることが可能になる。
この場合、本発明は、例えば図1(a)に示すように、画像を形成担持する像形成担持体8を有し、この像形成担持体8上の画像を中間転写体や記録材搬送体上の記録材上に転写する態様であって、前記中間転写体や記録材搬送体に前記ベルト搬送装置9を適用するようにすればよい。
ここで、画像形成装置としては、特に、カラー画像形成装置の場合、ベルト搬送装置9のベルト1の片寄りに伴う色ずれを有効に回避でき、技術効果が大きい点で好ましいが、勿論、白黒画像形成装置を除外するものではない。
また、ベルトが安定走行状態時に、例えば中間転写型の4サイクル作像方式の画像形成装置にあっては、二次転写ロールやクリーニング部材の接離動作に伴う衝撃や、レジロールや定着装置による用紙の斜行等の外乱に起因するベルトの急な蛇行によって発生する色ずれを有効に抑止することができる。従って、外乱要因に伴うベルトの蛇行に対しても安定走行状態に至るまでのベルトの寄り量を少なく抑え、もって、ベルトの蛇行に伴う各種弊害を有効に回避することができる。
更に、このようなベルト搬送装置を用いた画像形成装置によれば、ベルトの片寄り、破損を防止し、ベルトの蛇行による色ずれも有効に回避できるようにしたので、ベルトの搬送動作を極めて安定させることができ、その分、ベルトとの間の画像転写品質を良好に保つことができる。
◎実施の形態1
図4は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、画像形成装置は、感光体ドラム10と、この感光体ドラム10からトナー像を転写させるために前記感光体ドラム10に一定領域にて感光体ドラム10形状に沿うように接触する中間転写ベルト20とを有する。
本実施の形態において、感光体ドラム10は光の照射によって抵抗値が低下する感光層を備えたものであり、この感光体ドラム10の周囲には、感光体ドラム10を帯電する帯電装置11と、帯電された感光体ドラム10上に各色成分(本例ではブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の静電潜像を書込む露光装置12と、感光体ドラム10上に形成された各色成分潜像を各色成分トナーにて可視像化するロータリ型現像装置13と、前記中間転写ベルト20と、感光体ドラム10上の残留トナーを清掃するクリーニング装置17とが配設されている。
また、露光装置12は感光体ドラム10上に光によって像を書き込めるものであればよく、本例では、例えばLEDを用いたプリントヘッドが用いられるが、これに限られるものではなく、ELを用いたプリントヘッドでも、レーザビームをポリゴンミラーでスキャンするスキャナなど適宜選定して差し支えない。
更に、ロータリ型現像装置13は各色成分トナーが収容された現像器13a〜13dを回転可能に搭載したものであり、例えば感光体ドラム10上で露光によって電位が低下した部分に各色成分トナーを付着させるものであれば適宜選定して差し支えなく、使用するトナーも形状、粒径など特に制限はなく、感光体ドラム10上の静電潜像上に正確に載るものであればよい。尚、本例では、ロータリ型現像装置13が用いられているが、4台の現像装置を用いるようにしてもよい。
更にまた、クリーニング装置17については、感光体ドラム10上の残留トナーを清掃するものであれば、ブレードクリーニング方式を採用したもの等適宜選定して差し支えない。但し、転写率の高いトナーを使用する場合にはクリーニング装置17を使用しない態様もあり得る。
この場合において、中間転写ベルト20の弾性ゴム基体(弾性層)には転写性能を維持する上で必要な体積抵抗率(例えば106〜1012Ω・cm)が必要である。
ここで、弾性層の好ましい物性値としては、ヤング率が15〜80MPaのものが転写性を良好に保つ上で好ましい。
良好な素材としては、ウレタン系ゴム(ソフトタイプ:16.9MPa),ウレタン系ゴム(ハードタイプ:78.6MPa),クロロプレン系ゴム(16.2MPa)が挙げられる。
逆に好ましくない素材としては、PET(1.47GPa),PC(1.96GPa)が挙げられる。
更にまた、本実施の形態において、中間転写ベルト20の幅方向寸法は適宜選定して差し支えないが、本例では、張架ロール22の軸方向長さよりも僅かにはみ出す程度に設定されている。
本実施の形態では、感光体ドラム10と中間転写ベルト20との接触領域(接触長x)は、例えば各張架ロール21〜24の中間転写ベルト20との接触長xを夫々a,b,c,d(図示せず)とすれば、a+b+c+d<xという関係を満たすように選定されている。
そして、中間転写ベルト20の4つの張架ロール21〜24のうち、転写位置の上流側に位置する張架ロール21は例えば駆動ロールとして働き、また、転写位置の下流側に位置する張架ロール22は従動ロールであって、感光体ドラム10との接触領域を規制するものであり、本実施の形態では、これらの張架ロール21,22は、他の張架ロール23,24に比べて、中間転写ベルト20の巻き付け角度が一番大きく設定されている。更に、その下流に位置する張架ロール23は従動ロールであって、二次転写のためのバックロール(本例では接地されている)を兼用するものであり、更に、張架ロール24は従動ロールであって、例えばベルトクリーニング装置27(本例では例えばロールクリーニング方式を採用)のバックアップロールを兼用している。尚、本例では、4つの張架ロール21〜24の大きさは適宜選定して差し支えない。
すなわち、中間転写ベルト20表面の波打ちを極力抑え、感光体ドラム10側からの中間転写ベルト20の軸方向の移動を安定化するには、感光体ドラム10と中間転写ベルト20との位置関係を決めるために、感光体ドラム10の上下流に隣接する2本の張架ロール21,22が必要である。
また、中間転写ベルト20外周に接触するベルトクリーニング装置27や後述する二次転写ロール30は張架ロール21〜24外の個所に設置すると、中間転写ベルト20内面に張架する張架ロール21〜24の中間転写ベルト20を軸方向に移動させる力を不安定にし、中間転写ベルト20の蛇行の原因となる。
その影響を軽減または安定化させるためには、これらのデバイス(ベルトクリーニング装置27,二次転写ロール30)を張架ロールに付設する必要がある。
このとき、夫々のデバイスを1本の張架ロールに付設することはスペースや各々の性能確保の面から困難であることを考慮すると、ベルトクリーニング装置27や二次転写ロール30を付設する張架ロール23,24が夫々必要となる。
この結果、中間転写ベルト20を張架する張架ロールとしては少なくとも4つの張架ロール21〜24を使用することが好ましい。
そこで、本実施の形態では、感光体ドラム10は上下流の張架ロール21,22の軸間距離が最も長い個所に接触させることが好ましい。
更にまた、前記中間転写ベルト20の張架ロール23に対向した部位には、二次転写部材としての二次転写ロール30が張架ロール23をバックアップロールとして対向配置されており、例えば二次転写ロール30に所定の二次転写バイアスが印加され、バックアップロールを兼用する張架ロール23が接地されている。
また、用紙などの記録材40は、図示外の供給トレイに収容されており、フィードロール42にて供給された後、搬送ロール43及びレジストロール44を経て二次転写部位に導かれ、定着装置45へと搬送されるようになっている。
このベルト蛇行規制装置は、中間転写ベルト20のベルト端耳部20aに当接するガイドロール50と、中間転写ベルト20の片寄りを検知するセンサ80と、このセンサ80からの検知情報に基づいてガイドロール50の配設位置を決定する制御装置90と、この制御装置90からの制御信号に基づいてガイドロール50の配設位置を移動させる駆動機構60とを備えている。
また、ガイドロール50は張架ロール22の中間転写ベルト20の巻き付け領域の略中央に対向する部位に配設されているが、これに限られるものではなく、張架ロール22の中間転写ベルト20の巻き付け領域の下流側に対向する部位でもよい。
更に、駆動機構60は、作動ロッド62の軸方向両側近傍に一対の略V字形状のリンクアーム64(具体的には64a,64b)を配設し、このリンクアーム64の折曲部を回転支点65として揺動自在にすると共に、リンクアーム64の一方のアーム部先端と作動ロッド62とを係止させ、各リンクアーム64の他方のアーム部にガイドロール50を回転自在に支持するようにしたものである。
特に、本実施の形態では、一対のリンクアーム64(64a,64b)は、V字形状が互いに外側を向くように配設されており、一方のリンクアーム64aが鉛直線に接近する方向に向かう場合には、これに連動し、他方のリンクアーム64bが鉛直線方向から離間する方向に向かって揺動するようになっている。
本実施の形態において、感光体ドラム10上に各色成分トナー像が順次形成され、接触領域(一次転写位置)を介して中間転写ベルト20に順次転写した後、二次転写位置にて記録材40に一括転写される。
このような作像過程において、感光体ドラム10と中間転写ベルト20とは比較的広い接触領域(接触長x)にて接触配置されており、しかも、弾性ゴムベルト材により弾性押圧されているため、感光体ドラム10と中間転写ベルト20との間のタック面圧はそれほど高くなく、しかも、弾性ゴムベルト材によるトナー像の包み込み動作が行われ、感光体ドラム10上のトナー像が中間転写ベルト20側に一次転写される。
このとき、中間転写ベルト20への転写画像には、大きなタック面圧によるホロキャラクターなどの画質欠陥はなく、高い転写効率で転写されるため、記録材40上のカラー画像品質は極めて良好に保たれる。
そして、この決定された傾動姿勢変化量の制御信号に従って駆動機構60が作動する。
駆動機構60の作動は、モータが作動することによって開始される。このモータによって偏心カム61が回転すると、図7(a)に示すように偏心カム61に当接する作動ロッド62が水平方向に移動する。更に、この作動ロッド62の移動に伴って作動ロッド62に一端を係止しているリンクアーム64が回転支点65を支点にして揺動する。このとき、一方のリンクアーム64aは鉛直線に接近する方向に揺動することによってガイドロール50aがベルト端耳部20aに当接し、他方のリンクアーム64bは鉛直線から離間する方向に揺動することによってガイドロール50bがベルト端耳部20bから退避する。
この場合、ガイドロール50aに当接したベルト端耳部20aには、ベルト端耳部20aの傾斜角度θに応じて片寄り力F1に抗する方向に片寄り抑制力F3が作用することになり、ベルト端耳部20aの片寄りは抑制され、中間転写ベルト20は幅方向内側に向かって巻き込むように走行し、片寄り力F1と抑制力F3とがバランスした状態で安定走行する。
このとき、制御装置90は、環境センサ81で検知された情報が高温高湿、常温常湿または低温低湿等を判別し、その判別結果から適正なガイドロール50の傾動姿勢変化量を決定する。
そして、制御装置90が決定したガイドロール50の移動変化量の制御信号に従って前述のように駆動機構60が作動し、ガイドロール50の傾斜姿勢を可変にする。
このような場合において、各張架ロール21〜24が傾くと、これに伴って、中間転写ベルト20が意図しない方向に片寄ってしまう懸念がある。
しかしながら、本実施の形態では、中間転写ベルト20の外周に接する感光体ドラム10との接触長xが中間転写ベルト20の内側に接する各張架ロール21〜24の接触長の和(a+b+c+d)よりも大きく確保されているため、ベルトユニットのねじれを予測し、感光体ドラム10を所定方向に傾けることにより、中間転写ベルト20を当初意図した方向に片寄せすることが可能である。
このため、感光体ドラム10中間転写ベルト20との間で滑りが無くなり、画像の転写性能をより良好に保つことができる。
図8は実施の形態2で用いられるベルト搬送装置(中間転写ベルト20を組み込んだベルトユニット)の要部を示す。
同図において、画像形成装置の基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、駆動機構69の構成及びガイドロール51のベルト端耳部20aへの当接態様が実施の形態1と相違する。
すなわち、ガイドロール51は、張架ロール22の中間転写ベルト20の巻き付け領域における上流側に対向する部位に配設され、ベルト端耳部20aの内部から当接し且つ自然傾斜姿勢に抗する方向に持ち上げ規制するものである。
また、駆動機構69は、図8に示すように、作動ロッド62に連動するリンクアーム66の設置態様が実施の形態1とは異なる。すなわち、本実施の形態において、作動ロッド62には略V字状の一対のリンクアーム66(66a,66b)のV字形状が互いに内側を向くように配設されており、一方のリンクアーム66aが鉛直線から離間する方向に向かう場合には、これに連動し、他方のリンクアーム66bが鉛直線方向に接近する方向に向かって揺動するようになっている。
尚、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態においては、実施の形態1と略同様な作像過程が行われる。
このような作像過程において、二次転写ロール30の接離動作などに伴う衝撃により中間転写ベルト20に急な蛇行が生じると、センサ80(フォトカプラ)の一定領域に進入したベルト端耳部20aがセンサ80の光を遮断することによって、センサ80は中間転写ベルト20の片寄りを検知する。すると、その検知情報に基づいて制御装置90がガイドロール51の傾動姿勢変化量を決定する(図5(b)参照)。そして、この決定された傾動姿勢変化量の制御信号に従って駆動機構69が作動する。
駆動機構69の作動はモータが作動することによって開始される。このモータによって偏心カム61が回転すると、図9(a)に示すように偏心カム61に当接する作動ロッド62が水平方向に移動する。更に、この作動ロッド62の移動に伴って作動ロッド62に一端を係止しているリンクアーム66が回転支点65を支点にして揺動する。このとき、一方のリンクアーム66aは鉛直線から離れる方向に揺動することによってガイドロール51aがベルト端耳部20aに当接し、これに連動して他方のリンクアーム66bは鉛直線に接近する方向に揺動することによってガイドロール51bがベルト端耳部20bから退避する。
そして、ベルト端耳部20aに当接したガイドロール51aは、ガイドロール51aの傾斜角度に従って当該ベルト端耳部20aを持ち上げ規制する(図9b参照)。また、他方のガイドロール51bはベルト端耳部20bから退避しているため、当該ベルト端耳部20bに力を作用させない。
このとき、ガイドロール51aに持ち上げられたベルト端耳部20aにおいて、ベルト端耳部20aのベルト搬送方向上流から略中央部分の片寄り促進力F2が効果的に減少し、逆に、ガイドロール51aによって持ち上げられた傾斜姿勢による片寄り抑制力F3’が発生する。この片寄り抑制力F3’とベルト端耳部20aのベルト搬送方向略中央から下流にかけての片寄り抑制力F3とが、効果的に片寄りを規制することが可能になる(図9(b)参照)。
図10(a)は実施の形態3で用いられるベルト搬送装置(中間転写ベルト20を組み込んだベルトユニット)の要部を示す。尚、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
同図において、本実施の形態3におけるベルト搬送装置は、実施の形態1におけるベルト搬送装置と同様に、ガイドロール52(具体的には52a,52b)がベルト端耳部20aに当接し、折曲規制するものであるが、ガイドロール52の可動態様が実施の形態1と異なる。
すなわち、傾斜姿勢を一定としたガイドロール52は、ベルト搬送方向に沿って移動自在にし且つベルト端耳部20aを折曲規制するものである。
ここで、本実施の形態における駆動機構70について、以下の通り説明する。
図10(a)に示すように、張架ロール22の両端近傍に配設されるガイドロール52は周面にギア部が形成された支持板72(具体的には72a,72b)の鍔部に所定の角度で固定されている。
また、駆動源としてのモータ(図示外)に連結する駆動ギア71は、駆動伝達軸73を介して駆動伝達ギア74に駆動伝達可能に連結されている。
そして、一方の支持板72aは駆動ギア71に歯合連結されており、もう一方の支持板72bには、アイドルギア75を介して駆動伝達ギア74が歯合連結されている。
尚、支持板72は、形成されるギア部に応じて回転可能であるが、許容回転角度は90°以下に設定される。
本実施の形態においては、実施の形態1と略同様な作像過程が行われる。
このような作像過程において、二次転写ロール30の接離動作などに伴う衝撃により中間転写ベルト20に急な蛇行が生じると、センサ80(フォトカプラ)の一定領域に進入したベルト端耳部20aがセンサ80の光を遮断することによって、センサ80は中間転写ベルト20の片寄りを検知する。すると、その検知情報に基づいて制御装置90がガイドロール52の移動変化量を決定する(図5(b)参照)。そして、この決定された移動変化量の制御信号に従って駆動機構70が作動する。
ここで、駆動機構70の作動について、図10(b)を基に説明する。図10(b)は図10(a)の駆動機構70の駆動伝達経路を模式的に示す説明図である。
駆動機構70の作動は駆動源のモータが作動することによって開始される。このモータによって駆動ギア71に回転力が与えられると、駆動伝達軸73を介して駆動伝達ギア74が回転すると同時に、駆動ギア71に歯合する支持板72aも回転する。更に、駆動伝達ギア74の回転によりアイドルギア75を介してもう一方の支持板72bが回転する。ここで、支持板72bの回転方向は、アイドルギア75を介しているため、支持板72aと逆方向になる。
従って、支持板72aが下流方向に回転すると、支持板72bは上流方向に回転する。
このようにしてガイドロール52aは、張架ロール22のベルト搬送方向略中央に配設されると、これに連動し、他方のガイドロール52bは張架ロール22のベルト搬送方向上流側に配設される(図11参照)。
一方、ガイドロール52bが配設される側のベルト端耳部20bにおいては、図12(b)に示すように、ガイドロール52bがベルト搬送方向上流側のベルト端耳部20bを窄ませる方向に折曲規制することにより、ベルト端耳部20bのベルト搬送方向上流側の傾斜角度は増加する。その結果、片寄り促進力F2’を増加させる力が作用するが、この場合の片寄り促進力F2’は片寄り力F1に抗する方向に働く。
従って、本態様にあっては、両側から中間転写ベルト20の片寄りを抑制する力を作用させることが可能なため、より効果的に中間転写ベルト20を安定走行させることができる。
図13(a)(b)は変形形態1で用いられるベルト搬送装置(中間転写ベルト20を組み込んだベルトユニット)の要部を示す。
同図において、ベルト搬送装置は、実施の形態3におけるベルト搬送装置と略同様に構成されているが、張架ロール22の端部近傍に設けているガイドロール53のベルト端耳部20aへの当接態様が実施の形態3と異なる。
すなわち、本変形形態において、ガイドロール53は、図13(a)に示すように、ベルト端耳部20aに内部から当接しており、その移動可能領域を張架ロール22のベルト搬送方向上流から下流とする。
尚、実施の形態3と同様な構成要素については、実施の形態3と同様な符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
本変形形態においては、実施の形態3と略同様な作像過程が行われる。
すなわち、ベルトが蛇行した際、駆動機構70は制御装置90からの制御信号に基づいて駆動機構が作動する。
駆動機構の作動は駆動源のモータが作動することによって開始される。このモータによって駆動ギア71に回転力が与えられると、駆動伝達軸73を介して駆動伝達ギア74が回転すると同時に、駆動ギア71に歯合する支持板72aも回転する。更に、駆動伝達ギア74の回転によりアイドルギア75を介してもう一方の支持板72bが回転する。ここで、支持板72bの回転方向はアイドルギア75を介しているため、支持板72aと逆方向になる。
従って、支持板72aが上流方向に回転すると、支持板72bは下流方向に回転する。
このように、ガイドロール53aは、張架ロール22のベルト搬送方向上流側に配設されると、これに連動し、他方のガイドロール53bは張架ロール22のベルト搬送方向下流側に配設される(図13(b)参照)。
ここで、図14(a)に示すように、ガイドロール53aが配設される側のベルト端耳部20aは、ガイドロール53aによって張架ロール22のベルト端耳部20aに自然傾斜姿勢に抗する方向に持ち上げられる。
このとき、ベルト端耳部20aにおけるベルト搬送方向上流から略中央の部分においては、ベルト端耳部20aが持ち上げられることにより片寄り促進力F2が効果的に減少し、逆にガイドロール53aにて持ち上げられた傾斜姿勢による片寄り抑制力F3’(図示外)が発生する。この片寄り抑制力F3’とベルト端耳部20aの略中央から下流にかけての片寄り抑制力F3とが、効果的に片寄りを規制する。
また、もう一方のガイドロール53bが配設される側のベルト端耳部20bは、図14(b)に示すように、ベルト端耳部20bにおけるベルト搬送方向下流側の傾斜角度が減少し、その分、片寄り抑制力F3が減少するが、この場合の片寄り抑制力F3の減少は片寄り力F1を抑制する方向に働く。
従って、本態様にあっては、両側から中間転写ベルト20の片寄りを抑制させる力を作用させることが可能なため、より効果的に中間転写ベルト20を安定走行させることができる。
Claims (9)
- 複数の張架ロールに無端状ベルトを掛け渡し、このベルトを循環搬送するベルト搬送装置において、
ベルト近傍に設けられ、張架ロールの一端からはみ出したベルト端耳部が当接し且つ当該ベルト端耳部の形状姿勢が規制されるガイド部材と、ベルトの蛇行状況に応じてベルトの寄り動作を抑制するようにガイド部材の配設位置が変化せしめられるガイド可動手段とを備えたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
ガイド可動手段は、ベルトの蛇行状況が検知可能なセンサを有し、このセンサからの検知情報に基づいてガイド部材の配設位置を調整可能にすることを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
ガイド可動手段は、センサからの検知情報に基づいてガイド部材の配設位置変化量を決定する制御手段と、決定された配設位置変化量に応じてガイド部材の配設位置を変化させる駆動機構とを備えたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
ガイド可動手段は、装置内の使用条件環境が検知可能な環境センサからの情報を利用することを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
ベルト端耳部に対し傾動自在に当接するガイド部材を備えたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
ベルト端耳部に対しベルト搬送方向に沿って移動自在に当接するガイド部材を備えたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
張架ロールの両端近傍に設けられ、夫々配設位置を可変にするガイド部材を備えたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
ガイド可動手段は、ベルトの寄り動作を抑制するように、一方のガイド部材の配設位置と他方のガイド部材の配設位置とを連動させるようにしたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1ないし8いずれかに記載のベルト搬送装置を用いた画像形成装置。
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