JP2006082740A - キャリパブレーキばね調整構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガタ助長の素となる余分な部品を排除し、格別の精度を必要としない簡素な構造のキャリパブレーキばね調整構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 ブレーキばね9の略中央部9Hをばね保持溝13内に保持してビボット軸1に対して回動自在なばね保持部材11と、ピボット軸1に固定された調整具保持部材10とを備え、該調整具保持部材10に螺合された調整具12の回転により、調整突起14が調整翼11A、11Bのいずれかを押圧することにより、ばね保持部材11を傾動させてブレーキばね9の片寄りが調整され、比較的高い剛性の調整具12とばね保持部材11が直接に押し引きされるので、シンプルでガタが少なく、ばね力に影響を及ぼすこともない。しかも、高い精度を要することなくブレーキばねを調整することができて、頑丈である。
【選択図】 図1
【解決手段】 ブレーキばね9の略中央部9Hをばね保持溝13内に保持してビボット軸1に対して回動自在なばね保持部材11と、ピボット軸1に固定された調整具保持部材10とを備え、該調整具保持部材10に螺合された調整具12の回転により、調整突起14が調整翼11A、11Bのいずれかを押圧することにより、ばね保持部材11を傾動させてブレーキばね9の片寄りが調整され、比較的高い剛性の調整具12とばね保持部材11が直接に押し引きされるので、シンプルでガタが少なく、ばね力に影響を及ぼすこともない。しかも、高い精度を要することなくブレーキばねを調整することができて、頑丈である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ピボット軸に軸支された一対のブレーキアームの基端部をブレーキばねの復元力に抗して近接させることにより、前記ブレーキアームの各先端部に配設したブレーキシューを車輪リム側面に圧接して制動力を得るように構成したキャリパブレーキに関する。
自転車の車輪リム側面にブレーキシューを圧接して摺接するブレーキとしてキャリパブレーキがある。構造が簡単で操作が確実であり、保守も簡便なことから多用されている。キャリパブレーキは、通常、フロントホークに挿通されたピボット軸に軸支された一対のブレーキアームの基端部をブレーキばねの復元力に抗して近接させることで、前記ブレーキアームの各先端部に配設したブレーキシューを車輪リム側面に圧接するように構成されている。前記一対のブレーキアームの基端部をブレーキばねの復元力に抗して近接させるために、アウタケーブルとインナケーブルとからなるボーデンケーブルを用いている。
ところが、このようなボーデンケーブルを用いて前記一対のブレーキアームの基端部を近接操作すると、操作伝達力に不均衡が生じた。その結果、一対のブレーキアームに復元力を付与するブレーキばねが片寄ってしまい、一対のブレーキシューの車輪リム側面への隙間に差を生じた。そこで、このようなキャリパブレーキにおけるブレーキばねのリム側面に対する片寄りを正規位置に調整する調整構造が種々提案されている。(例えば下記特許文献1および2参照)。
実開昭60−85294号公報(第6図参照)
実開昭57−24193号公報(第5図参照)
これらの従来例について順に説明すると、前記特許文献1に開示された第1従来例のものは、図6(A)に示すように、ピボット軸に軸支された一対のブレーキアーム102、103の基端部をブレーキばね105の復元力に抗して近接させることにより、前記ブレーキアーム102、103の各先端部に配設したブレーキシュー110、111を車輪リムR側面に圧接して制動力を得るようにキャリパブレーキを構成する。一対のブレーキアーム102、103の基端部は、アウタケーブルOとインナケーブルWとからなるボーデンケーブルを用いてブレーキばね105の復元力に抗して近接操作される。
図6(B)に示すように、一対のブレーキアーム102、103を復元させるブレーキばね105の中間水平部がばね保持体104のばね保持溝141に係止される。ばね保持体104はピボット軸101に回動自在に軸支される。一方、調整螺子を支持する支持体107は前記ピボット軸101に回動不能に挿通される。支持体107の上部の保持部171の貫通孔173に調整螺子106が挿通され、該調整螺子106の螺子部161にはスライダ108が螺合される。スライダ108の先端の連動部181は前記ばね保持体104の連動孔142に嵌合される。かくして、調整螺子106の回動によりスライダ108を進退させ、ばね保持体104を回動させてブレーキばね105を左右に傾動調整することで、一対のブレーキアーム102、103の先端におけるブレーキシュー110、111の車輪リムR側面との隙間が同じになるように調整することができる。
前記特許文献2に開示された第2従来例のものは、図7に示すように、図示外の一対のブレーキアームを復元させるブレーキばねの中間水平部がばね保持体221のばね保持溝222に係止される。ばね保持体221は固定軸(ピボット軸)207に回動自在に軸支される。一方、調整螺子232を支持する支持体225は前記ピボット軸207に回動不能に挿通される。支持体225の上下一対の保持部231の貫通孔に調整螺子232が挿通される。調整螺子232の中間部にはスクリュ軸234が形成され、該スクリュ軸234には前記ばね保持体221の周面に形成されたピニオン236が噛合される。かくして、調整螺子232の回動によりばね保持体221を回動させてブレーキばねを左右に傾動調整することで、一対のブレーキアームの先端におけるブレーキシューの車輪リム側面との隙間が同じになるように調整することができる。
このような構成により、いずれの従来例のものも、従来のものに見られた、ブレーキばねの片側のみを調整することで通常のブレーキ操作に悪影響を与えたり、ピボット軸の両側で2つの調整螺子を交互に調整することで手間を要したりすることなく、1つの調整螺子の調整のみにて、ブレーキばねの中間水平部を保持するばね保持体をピボット軸の周りで安定して均等に傾動調整することが可能となり、通常のブレーキ操作にも何らの影響を与えることがないものとなった。
しかしながら、これらの従来のキャリパブレーキばね調整構造にあって、図6の第1従来例のものでは、スライダ182を必要とする他、スライダ182とばね保持体104との間に連動部181が存在するために、ガタが助長されて調整誤差が大きくなる虞れが生じた。また、図7の第2従来例のものでは、調整螺子232とばね保持体221との間はスクリュ軸234とピニオン236との噛合による調整形態が採用されているため、製作に手間を要する他、精度を要した。
そこで本発明は、前記従来のキャリパブレーキばね調整構造の課題を解決して、ガタ助長の素となる余分な部品を排除し、格別の精度を必要としない簡素な構造の調整構造により、1つの調整螺子の調整のみにて安定して均等にブレーキばねの片寄りを調整できるキャリパブレーキばね調整構造を提供することを目的とする。
このため本発明は、ピボット軸に軸支された一対のブレーキアームの基端部をブレーキばねの復元力に抗して近接させることにより、前記ブレーキアームの各先端部に配設したブレーキシューを車輪リム側面に圧接して制動力を得るように構成したキャリパブレーキにおいて、前記ブレーキばねの略中央部を保持しビボット軸に対して回動自在なばね保持部材と、前記ピボット軸に固定された調整具保持部材とを備え、該調整具保持部材に螺合された調整具により前記ばね保持部材を直接に押し引きするように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記調整具保持部材がピボット軸と一体成形されたことを特徴とする。また本発明は、前記調整具の先端に形成された調整突起が、ばね保持部材における一対の調整翼間に配設されたことを特徴とする。また本発明は、前記調整具の先端側に形成された一対の調整突起間に、ばね保持部材における調整翼が配設されたことを特徴とする。また本発明は、前記調整具における調整突起とばね保持部材における調整翼との間に低摩擦部材を介設したことを特徴とする。また本発明は、前記ばね保持部材における調整翼の調整突起との当接面形状を、ばね保持部材の所定の回動範囲内にて調整具と調整翼とが略直交を維持できるように形成したことを特徴とする。また本発明は、前記調整翼の外周に緩止めばねが配設されたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
本発明によれば、ピボット軸に軸支された一対のブレーキアームの基端部をブレーキばねの復元力に抗して近接させることにより、前記ブレーキアームの各先端部に配設したブレーキシューを車輪リム側面に圧接して制動力を得るように構成したキャリパブレーキにおいて、前記ブレーキばねの略中央部を保持しビボット軸に対して回動自在なばね保持部材と、前記ピボット軸に固定された調整具保持部材とを備え、該調整具保持部材に螺合された調整具により前記ばね保持部材を直接に押し引きするように構成したことにより、比較的高い剛性の調整具とばね保持部材が直接に押し引きされるので、シンプルでガタが少なく、ばね力に影響を及ぼすこともない。しかも、高い精度を要することなくブレーキばねを調整することができて、頑丈である。
また、前記調整具保持部材がピボット軸と一体成形された場合は、調整具保持部材をピボット軸に組み付ける工程が省略できる他、ガタを生じる余地がなく、調整具の保持がより頑丈な構造により実現できる。さらに、前記調整具の先端に形成された調整突起が、ばね保持部材における一対の調整翼間に配設された場合は、単純な構造の一対の調整翼間に配設された調整具の先端の調整突起の押し引きにより、ばね保持部材を強固かつ確実に左右に傾動調整することが可能となる。
さらにまた、前記調整具の先端側に形成された一対の調整突起間に、ばね保持部材における調整翼が配設された場合は、調整翼が1つとなりばね保持部材の構造が簡素化されるとともに、一対の調整突起との間で、ばね保持部材が強固かつ確実に左右に傾動調整される。また、前記調整具における調整突起とばね保持部材における調整翼との間に低摩擦部材を介設した場合は、調整具によるばね保持部材の傾動調整がガタ付くことなく、円滑に行うことができる。
さらに、前記ばね保持部材における調整翼の調整突起との当接面形状を、ばね保持部材の所定の回動範囲内にて調整具と調整翼とが略直交を維持できるように形成した場合は、ばね保持部材の所定の回動範囲内すなわち調整範囲内にて、常に、調製突起が調整翼を確実に押し引きして、調整具によるばね保持部材の傾動調整を広範囲にて効率よく行うことができる。さらにまた、前記調整翼の外周に緩止めばねが配設された場合は、調整具によるばね保持部材の傾動調整後のばね保持部材の盲動を阻止して、ブレーキばねの正常位置が確実に維持される。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明のキャリパブレーキばね調整構造の第1実施例を示すもので、図1(A)は前方から見た全体斜視図、図1(B)はブレーキアームとブレーキばねを取り除いた調整部の斜視図、図2は後方から見た全体斜視図、図3は調整具によるばね保持部材の調整状態を示す正面図、図4は本発明のキャリパブレーキばね調整構造の第2実施例を示す調整部の正面図、図5は本発明のキャリパブレーキばね調整構造の第3実施例を示す調整部の正面図である。本発明のキャリパブレーキばね調整構造の基本的な構成は、図1に示すように、ピボット軸1に軸支された一対のブレーキアーム2、3の基端部2B、3Bをブレーキばね9の復元力に抗して近接させることにより、前記ブレーキアーム2、3の各先端部2A、3Aに配設したブレーキシュー4、5を車輪リム側面に圧接して制動力を得るように構成したキャリパブレーキにおいて、前記ブレーキばね9の略中央部を保持しピボット軸1に対して回動自在なばね保持部材11と、前記ピボット軸1に固定された調整具保持部材10とを備え、該調整具保持部材10に螺合された調整具12により前記ばね保持部材11を直接に押し引きするように構成したことを特徴とする。
図1を用いて説明する。以下に詳述する。ピボット軸1が図示外のフロントホークの二股つけ根近傍に前後方向に挿通されて固定される。ピボット軸1の前端部に一対のブレーキアーム2、3が軸支される。ブレーキアーム2、3の各基端部2B、3Bには、それぞれインナケーブル7、アウタケーブル6の端部が固定される。インナケーブル7の端部はコネクタ8により固定位置が調整可能であり、アウタケーブル6に対する相対位置を調整できる。ブレーキアーム2、3の各先端部にはそれぞれブレーキシュー4、5が固定されている。図示外のハンドル部等に設置されたブレーキレバーを操作して、アウタケーブル6に対してインナケーブル7を牽引することで、前記ブレーキアーム2、3の各基端部2B、3Bが近接操作され、ブレーキシュー4、5を車輪リムの側面に圧接して制動力を得るものである。ブレーキレバーの開放により制動力を解除するために、前記一対のブレーキアーム2、3がブレーキばね9により復元動作される。
ブレーキばね9によるブレーキアーム2、3の復元動作は、裏面図である図2によりよく理解される。ブレーキばね9の両端部9A、9Bがそれぞれブレーキアーム2、3の裏面に設けられた係止突起18、19に係止される。ブレーキばね9の上部には両側にコイル状部分を有し、それらの間に水平部9Hを形成している。このような形状のブレーキばね9の復元力により、前記一対のブレーキアーム2、3が拡開して制動力を解除する。本発明では、アウターケーブル6とインナケーブル7とから構成されるボーデンケーブルを採用したが故に生じがちな操作伝達力の不均衡に基づくブレーキばね9の片寄りを調整するものである。
ブレーキばね9の後部のピボット軸1にばね保持部材11が回動自在に軸支される。調整部を示した図1(B)にて理解されるように、ばね保持部材11の前面にはブレーキばね9の上部の水平部9Hを保持収容するばね保持溝13が刻設され、上部はU字形状に分かれて一対の調整翼11A、11Bを形成している。一方、ピボット軸1に固定された調整具保持部材10を備え、該調整具保持部材10に螺合された汎用の螺子等から構成される調整具12によりばね保持部材11を直接に押し引きするように構成される。調整具保持部材10とピボット軸1との関連構成は、調整部を後方から見た図2の裏面図によりよく理解される。図2の例は、調整具保持部材10とピボット軸1とは鍛造等により一体に成形されたもので、調整具保持部材10はピボット軸1に対してガタを生ずることがなく、組み付ける手間も要しない。調整具保持部材10とピボット軸1とを、相対回転することのない非円形嵌合等により嵌合することも本発明の範疇の中にある。
図1(B)に戻り、調整具保持部材10の上部の調整具保持部10Aには汎用の螺子等からなる調整具12が螺合される。調整具12の先端には調整突起14を構成する汎用のナット等が螺合される。ナットの裏面にはナイロン等の低摩擦係数のワッシャ15が介設される。ナットの先端側にもナイロン等の低摩擦部材(ナット14の緩止めのために螺合されるナイロンナット等でもよい)が貼設されてもよい。前記ばね保持部材11の一対の調整翼11A、11Bの中の調整具保持部10A側のものには、挿通溝16が形成され、調整具12が挿通される。前記調整具12の頭部と調整具保持部10Aとの間の螺子部の外周には緩止めばね17が配設される。これらの調整具12、調整突起14、ワッシャ15、緩止めばね17等は汎用のものが利用できてコストを低減できる。
前記ばね保持部材11における調整翼11A、11Bの調整突起14との当接面形状は、ばね保持部材11の所定の回動範囲内にて調整具12と調整翼11A、11Bとが略直交を維持できるように形成される。具体的には、調整翼11A、11Bの対向面が互いに近接するようなR面形状とされる。このような構成により、ばね保持部材11の所定の回動範囲内すなわち調整範囲内にて、常に、調製突起14が調整翼11A、11Bを確実に押し引きして、調整具12によるばね保持部材11の傾動調整を広範囲にて効率よく行うことができる。
図3は調整具よるばね保持部材の調整状態を示す正面図である。図3(A)は左回転調整時、図3(B)は右回転調整時である。図3(A)に示すように、調整具保持部材10の調整具保持部10Aに螺合された調整具12を左回転すると、調整具12は図面左方向に後退する。これにより、調整具12の先端に螺合・固定された調整突起14の裏面のワッシャ15がばね保持部材11の調整翼11Aの内側のR面を押圧し、ばね保持部材11を左側に傾動させ、ばね保持溝13に収容された図示省略のブレーキばね9を傾動させて正規位置に調整する。一方、図3(B)に示すように、調整具12を右回転して前進させ、調整突起14の前面の低摩擦部材20により、ばね保持部材11の調整翼11Bの内側のR面を押圧することで、ばね保持部材11を右側に傾動させ、ばね保持溝13に収容された図示省略のブレーキばね9を傾動させて正規位置に調整する。これらの調整動作は、比較的高い剛性のナット等の調整突起14とばね保持部材11の調整翼11A、11Bとの間の直接的な押し引きによりなされるので、精度も要せず、ガタの発生の虞れもなく、ばね保持部材を強固かつ確実に左右に傾動調整することが可能となる。
図4は本発明のキャリパブレーキばね調整構造の第2実施例を示す調整部の正面図である。本実施例のものは長孔貫通タイプとも言うべきもので、ばね保持部材11の上部に1つの調整翼11Cが形成されたものである。調整翼11Cには、調整具12の螺子部が貫通するやや大きめの径を有する貫通孔11Dが左右方向に穿設される。調整翼11Cの左右両側面は、ばね保持部材11の所定の回動範囲内にて調整具12と調整翼11Cとが略直交を維持できるようなR面とされる。調整翼11Cの左右(調整方向については前後)にはナット等からなる第1および第2調整突起14A、14Bが配設されるべく、調整具12の螺子部に螺合される。それらの調整翼11Cとの間にはナイロンワッシャ等の低摩擦部材15A、15Bが介設される。調整突起14A、14Bの外側には緩止めナット20A、20Bが螺合される。本実施例では、調整具12の回動により、適宜に第1および第2調整突起14A、14Bが調整翼11Cをいずれかに押圧してばね保持部材11を左右傾動させて、図示省略のブレーキばね9を傾動させて正規位置に調整する。
図5は本発明のキャリパブレーキばね調整構造の第3実施例を示す調整部の正面図である。本実施例のものは抱持タイプとも言うべきもので、ばね保持部材11の上部に1つの調整翼11Cが形成された点で前記第2実施例のものと同様であるが、本実施例のものでは、調整具12が調整翼11Cを貫通するのではなく、調整具12に螺合された一対の第1および第2調整突起14A、14Bが調整翼11Cを左右(調整方向の前後)両側から抱持する形態にて配置される。調整翼11Cの左右両側面は、ばね保持部材11の所定の回動範囲内にて調整具12と調整翼11Cとが略直交を維持できるようなR面とされる。それらの調整翼11Cとの間にはナイロンワッシャ等の低摩擦部材15A、15Bが介設される。調整突起14A、14Bの外側には緩止めナット20A、20Bが螺合される。本実施例では、調整具12の回動により、適宜に第1および第2調整突起14A、14Bが調整翼11Cをいずれかに押圧してばね保持部材11を左右傾動させて、図示省略のブレーキばね9を傾動させて正規位置に調整する。
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、キャリパブレーキの形状、形式、ピボット軸の形状(調整具保持部材の一体成形形状、調整具保持部材の非円形嵌合に適応する非円形断面部の形成形状)、形式、ブレーキアームの形状(断面形状等)、形式、ブレーキばねの形状(コイル部の形成位置、コイル部の有無等)、形式およびそのブレーキアームへの係止形態(単なる係止、孔への係止等)、ブレーキアーム先端部へのブレーキシューの装着形態、ブレーキアーム基端部へのアウタケーブルおよびインナケーブルの固定形態、ばね保持溝の形状(ばねの収容を確実にする抜止め形状や溝内でのばねの盲動を抑止する微小突起の付与等)および調整翼の形状(U字形、図4のような歯車形状、図5のようなレール形状等)を含むばね保持部材の形状、形式ならびにそのピボット軸への軸支形態等については適宜選定できる。
また、調整具保持部の形状(実施例のように、ピボット軸と直交する平板状の基部からピボット軸方向に延設された保持部に調整具を螺合する等)を含む調整具保持部材の形状、形式およびそのピボット軸への固定形態(一体成形、非円形嵌合等)、調整具の形状、形式(汎用の螺子の他、専用の螺子部材でもよい)およびその調整具保持部への螺合形態ならびにそのばね保持部材の調整翼との関連構成(実施例のものの他、平板状の調整具保持部材に螺合等された調整具に対して、調整翼の上部を調整具の調整軌跡内に曲折形成してもよい)、調整突起の形状、形式(汎用のナット等の他、適宜形状の突起としてもよい)およびその調整具への螺合ないし固定形態、低摩擦部材の形状、形式(ワッシャ形態の他、調整突起への表面処理形態でもよい)およびその材質(テフロン(登録商標)、ナイロン(登録商標)の他、軽合金等)、緩止めナットの形状、形式およびその材質、ばね保持部材における調整翼の調整突起との当接面形状あるいは調整突起の調整翼との当接面形状であるR面の曲率(つまり、調整突起側をR面としてもよい)、緩止めばねの形状、形式およびその調整具外周等への配設形態等についても適宜選定できる。
1 ピボット軸
2 右ブレーキアーム
2A 先端部
2B 基端部
3 左ブレーキアーム
3A 先端部
3B 基端部
4 右ブレーキシュー
5 左ブレーキシュー
9 ブレーキばね
9H 水平部
10 調整具保持部材
10A 調整具保持部
11 ばね保持部材
11A 調整翼
11B 調整翼
12 調整具(螺子部材等)
13 ばね保持溝
14 調整突起(ナット部材等)
17 緩止めばね
2 右ブレーキアーム
2A 先端部
2B 基端部
3 左ブレーキアーム
3A 先端部
3B 基端部
4 右ブレーキシュー
5 左ブレーキシュー
9 ブレーキばね
9H 水平部
10 調整具保持部材
10A 調整具保持部
11 ばね保持部材
11A 調整翼
11B 調整翼
12 調整具(螺子部材等)
13 ばね保持溝
14 調整突起(ナット部材等)
17 緩止めばね
Claims (7)
- ピボット軸に軸支された一対のブレーキアームの基端部をブレーキばねの復元力に抗して近接させることにより、前記ブレーキアームの各先端部に配設したブレーキシューを車輪リム側面に圧接して制動力を得るように構成したキャリパブレーキにおいて、前記ブレーキばねの略中央部を保持しビボット軸に対して回動自在なばね保持部材と、前記ピボット軸に固定された調整具保持部材とを備え、該調整具保持部材に螺合された調整具により前記ばね保持部材を直接に押し引きするように構成したことを特徴とするキャリパブレーキばね調整構造。
- 前記調整具保持部材がピボット軸と一体成形されたことを特徴とする請求項1に記載されたキャリパブレーキばね調整構造。
- 前記調整具の先端に形成された調整突起が、ばね保持部材における一対の調整翼間に配設されたことを特徴とする請求項1または2に記載されたキャリパブレーキばね調整構造。
- 前記調整具の先端側に形成された一対の調整突起間に、ばね保持部材における調整翼が配設されたことを特徴とする請求項1または2に記載されたキャリパブレーキばね調整構造。
- 前記調整具における調整突起とばね保持部材における調整翼との間に低摩擦部材を介設したことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載されたキャリパブレーキばね調整構造。
- 前記ばね保持部材における調整翼の調整突起との当接面形状を、ばね保持部材の所定の回動範囲内にて調整具と調整翼とが略直交を維持できるように形成したことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載されたキャリパブレーキばね調整構造。
- 前記調整翼の外周に緩止めばねが配設されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載されたキャリパブレーキばね調整構造。
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