JP2006066984A - 出力回路及び半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力信号に応じた出力信号を出力する出力回路及び半導体装置に関し、消費電力を小さくしつつ、歪率の劣化を防止できる出力回路及び半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、入力信号(Vin-、Vin+)に応じた出力電流を出力する出力トランジスタ(Mp0、Mn0)を有する出力回路(100、200)において、出力トランジスタ(Mp0、Mn0)にアイドリング電流が流れるように制御するアイドリング電流制御手段(110、120;210、220)を有し、アイドリング電流制御手段(110、120;210、220)は、周囲の温度に応じてアイドリング電流(Iidle)を制御することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明は、入力信号(Vin-、Vin+)に応じた出力電流を出力する出力トランジスタ(Mp0、Mn0)を有する出力回路(100、200)において、出力トランジスタ(Mp0、Mn0)にアイドリング電流が流れるように制御するアイドリング電流制御手段(110、120;210、220)を有し、アイドリング電流制御手段(110、120;210、220)は、周囲の温度に応じてアイドリング電流(Iidle)を制御することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は出力回路及び半導体装置に係り、特に、入力信号に応じた出力信号を出力する出力回路及び半導体装置に関する。
図4は従来の一例の回路構成図を示す。
従来の出力回路1は、第1の出力トランジスタMp0、第2の出力トランジスタMn0、第1のアイドリング電流制御回路10、第2のアイドリング電流制御回路20から構成され、クロス結合型フィードフォワードAB級増幅回路を構成している。
第1の出力トランジスタMp0は、pチャネルMOS電界効果トランジスタから構成されており、ソースが電源端子Tvddに接続され、ドレインが出力端子Toutに接続され、ゲートが入力端子Tin-に接続されている。トランジスタMp0は、入力端子Tin-に供給される入力電圧Vin-に応じた電流を電源端子Tvddから引き込み、出力端子Toutに供給する。
第2の出力トランジスタMn0は、nチャネルMOS電界効果トランジスタから構成されており、ソースが接地端子TGNDに接続され、ドレインが出力端子Toutに接続され、ゲートが入力端子Tin+に接続されている。トランジスタMn0は、入力端子Tin+に供給される入力電圧Vin+に応じた電流を出力端子Toutから引き込み接地に端子TGNDに供給する。
第1のアイドリング電流制御回路10は、第1の出力トランジスタMp0のアイドリング電流を設定するための回路であり、電流源11、12、pチャネルMOS電界効果トランジスタMp11、Mp12、Mp13から構成される。
電流源11は、電源端子Tvddと入力端子Tin-との間に接続されており、トランジスタMp12のソースとトランジスタMn12のドレインに電流I1を供給する。電流源12及びトランジスタMp11、Mp13は、電源端子Tvddと接地端子TGNDとの間に直列に接続されている。
電流源12は、トランジスタMp11のドレインから電流I2を引き込む。トランジスタMp13は、ゲートとドレインとが短絡された構成とされており、電源端子TvddとトランジスタMp12のソースとの間の電圧を定電圧とする。トランジスタMp11は、トランジスタMp12とともにカレントミラー回路を構成しており、トランジスタMp11に流れる電流に応じた電流がトランジスタMp12から引き込まれるようにトランジスタMp12を制御し、トランジスタMp0のゲート電圧を制御する。
第1のアイドル電流制御回路10は、上記構成により第1の出力トランジスタMp0のゲート電圧を制御することにより、第1の出力トランジスタMp0に供給されるアイドリング電流Iidleを制御している。
第1のアイドリング電流制御回路10では、第1の出力トランジスタMp0、トランジスタMp11〜Mp13により形成されるループによりアイドリング電流Iidleが決定されている。
第2のアイドリング電流制御回路20は、第2の出力トランジスタMn0のアイドリング電流を設定するための回路であり、電流源21、22、nチャネルMOS電界効果トランジスタMn11、Mn12、Mn13から構成される。
電流源21は、接地端子TGNDと入力端子Tin+との間に接続されており、トランジスタMp12のドレインとトランジスタMn12のソースから電流I1を引き込む。電流源22及びトランジスタMn11、Mn13は、電源端子Tvddと接地端子TGNDとの間に直列に接続されている。
電流源22は、トランジスタMn11のドレインに電流I2を供給する。トランジスタMn13は、ゲートとドレインとが短絡された構成とされており、接地端子TGNDとトランジスタMn12のソースとの間の電圧を定電圧とする。トランジスタMn11は、トランジスタMn12とともにカレントミラー回路を構成しており、トランジスタMn11に流れる電流に応じた電流がトランジスタMn12から引き込まれるようにトランジスタMn12を制御し、トランジスタMn0のゲート電圧を制御する。
第2のアイドル電流制御回路20は、上記構成により第2の出力トランジスタMn0のゲート電圧を制御することにより、第2の出力トランジスタMn0により引き込まれるアイドリング電流Iidleを制御している。
第2のアイドリング電流制御回路20では、第2の出力トランジスタMn0、トランジスタMn11〜Mn13により形成されるループによりアイドリング電流Iidleが決定されている。
近年の低消費電力化の要求に伴い、アイドル電流を低減することが望まれている。
アイドリング電流を低減するための方法として、無信号であることを検出して、アイドリング電流を低減させるアイドリング電流調整回路が提案されている(特許文献1参照)。
なお、図4に示す回路に類似した構成の回路として、クロスオーバ歪みを低減するために、互いの主電流路の一端が共通接続され、その主電流路の共通接続点が回路の出力端子に接続された互いに異なる導電型の第1と第2の出力トランジスタと、
第1、第2の出力トランジスタのそれぞれの制御端子に接続される第1と第2の信号ラインと、 第1と第2の信号ライン間に主電流が接続され、第1の信号ラインの信号状態に応じて動作する第1のトランジスタと、
第1と第2の信号ライン間に主電流が接続され、第2の信号ラインの信号状態に応じて動作する第2のトランジスタとを設け、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを相補対称動作をさせた半導体集積回路が提案されている(特許文献2参照)。
第1、第2の出力トランジスタのそれぞれの制御端子に接続される第1と第2の信号ラインと、 第1と第2の信号ライン間に主電流が接続され、第1の信号ラインの信号状態に応じて動作する第1のトランジスタと、
第1と第2の信号ライン間に主電流が接続され、第2の信号ラインの信号状態に応じて動作する第2のトランジスタとを設け、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを相補対称動作をさせた半導体集積回路が提案されている(特許文献2参照)。
しかるに、図4に示す構成の出力回路1では、低消費電力化のため、アイドル電流を低減させると、歪率が劣化し、逆に、歪率の劣化を抑制するために、アイドル電流を増加させると、無信号時の消費電力が大きくなる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、消費電力を小さくしつつ、歪率の劣化を防止できる出力回路及び半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力信号(Vin-、Vin+)に応じた出力電流を出力する出力トランジスタ(Mp0、Mn0)を有する出力回路(100、200)において、出力トランジスタ(Mp0、Mn0)にアイドリング電流が流れるように制御するアイドリング電流制御手段(110、120;210、220)を有し、アイドリング電流制御手段(110、120;210、220)は、周囲の温度に応じてアイドリング電流(Iidle)を制御することを特徴とする。
なお、アイドリング電流制御手段(110、120)は、定電圧源(Mp13、Mn13)と、定電流源(12、22)と、定電圧源(Mp13、Mn13)と定電流源(12、22)との間に流れる電流に応じた電流により出力トランジスタ(Mp0、Mn0)のゲート電圧を制御するカレントミラー回路(Mp11、Mp12;Mn11、Mn12)と、定電圧源(Mp13、Mn13)とカレントミラー回路(Mp11、Mp12;Mn11、Mn12)との間に接続されており、温度上昇時にアイドリング電流(Iidle)を増加させるように抵抗値が変化する抵抗(R11、R12)とを有することを特徴とする。
また、他の構成として、アイドリング電流制御手段(210、220)は、定電圧源(Mp13、Mn13)と、定電流源(12、22)と、定電圧源(Mp13、Mn13)と定電流源(12、22)との間に流れる電流に応じた電流により出力トランジスタ(Mp0、Mn0)のゲート電圧を制御するカレントミラー回路(Mp11、Mp12;Mn11、Mn12)と、出力トランジスタ(Mp0、Mn0)のゲートとカレントミラー回路(Mp11、Mp12;Mn11、Mn12)との間に接続されており、温度上昇時にアイドリング電流(Iidle)を増加させるように抵抗値が変化する抵抗(R21、R22)とを有することを特徴とする。
また、抵抗(R11、R12;R21、R22)は、半導体基板上に形成された拡散抵抗から構成されたことを特徴とする。さらに、抵抗(R11、R12;R21、R22)は、出力トランジスタ(Mp0、Mn0)の近傍に形成されたことを特徴とする。
なお、上記参照符号はあくまでも参考であり、これによって、特許請求の範囲が限定されるものではない。
本発明によれば、回路が動作すると回路の温度が上がり、これによってアイドリング電流が増加するため、歪率の劣化を防止でき、また、回路が停止すると、回路の温度が低下し、これによってアイドリング電流が減少して消費電力を低減できなどの特長を有する。
〔第1実施例〕
〔構成〕
図1は本発明の第1実施例の回路構成図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
〔構成〕
図1は本発明の第1実施例の回路構成図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の出力回路100は、第1のアイドリング電流制御回路110及び第2のアイドリング電流制御回路120の構成が図3に示す出力回路1とは相違している。本実施例の出力回路100は、同一の半導体基板上に形成されている。
本実施例の第1のアイドリング電流制御回路110は、トランジスタMp13とトランジスタMp11との間に抵抗R11を接続した構成とされている。また、第2のアイドリング電流制御回路120は、トランジスタMp13とトランジスタMp11との間に抵抗R12を接続した構成とされている。
抵抗R11、R12は、共に、拡散抵抗から構成されており、正の温度特性を有する構成とされている。
また、抵抗R11は、半導体基板上で第1の出力トランジスタMp0の近傍に配置されており、第1の出力トランジスタMp0の温度に影響され易い位置に配置されている。さらに、抵抗R12は、半導体基板上で第1の出力トランジスタMn0の近傍に配置されており、第2の出力トランジスタMn0の温度に影響され易い位置に配置されている。
〔動作〕
〔無信号時〕
無信号時には、電流源11、21により設定されるアイドル電流Iidle0が第1及び第2の出力トランジスタMp0、Mn0に流れることになる。このとき、アイドル電流Iidle0を十分に小さい値に設定しておくことにより、不要な電力消費を抑制できる。
〔無信号時〕
無信号時には、電流源11、21により設定されるアイドル電流Iidle0が第1及び第2の出力トランジスタMp0、Mn0に流れることになる。このとき、アイドル電流Iidle0を十分に小さい値に設定しておくことにより、不要な電力消費を抑制できる。
〔駆動時〕
次に、駆動時の動作について説明する。
次に、駆動時の動作について説明する。
第1の出力トランジスタMp0が入力電圧Vin-により駆動が開始されると、第1の出力トランジスタMp0から負荷RLに、入力電圧Vin-に応じた電流が供給される。このとき、第1の出力トランジスタMp0には、動作停止時に比べて十分に大きな電流が流れる。
第1の出力トランジスタMp0に入力電圧Vin-に応じた電流が流れると、第1の出力トランジスタMp0は発熱し、その周囲の温度が上昇する。抵抗R11は、第1の出力トランジスタMp0の近傍に配置されており、正の温度特性を有するため、第1の出力トランジスタMp0の温度が上昇すると、その抵抗値が増加する。
抵抗R11の抵抗値が増加すると、トランジスタMp11のソース及びゲート電位が低下する。トランジスタMp11とトランジスタMp12とはカレントミラー回路を構成しているため、トランジスタMp11のゲート電位が低下すると、トランジスタMp12のゲート電位も低下することになる。
トランジスタMp12は、第1の出力トランジスタMp0のゲート電位を制御しているので、トランジスタMp11のゲート電位が低下することでトランジスタMp12のゲート電位が低下し、第1の出力トランジスタMp0のゲート・ソース間電位が上昇する。
第1の出力トランジスタMp0のゲート・ソース間電位が上昇することにより、第1の出力トランジスタMp0に供給されるアイドリング電流Iidleが増加する。アイドリング電流Iidleが増加することによって、第1の出力トランジスタMp0による歪みを低減できる。
一方、第2の出力トランジスタMn0が入力電圧Vin+により駆動されると、第2の出力トランジスタMn0に負荷RLから、入力電圧Vin+に応じた電流が引き込まれる。このとき、第2の出力トランジスタMn0には、動作停止時に比べて十分に大きな電流が流れる。
第2の出力トランジスタMn0に入力電圧Vin+に応じた電流が流れると、第2の出力トランジスタMn0は発熱し、その周囲の温度が上昇する。抵抗R12は、第2の出力トランジスタMn0の近傍に配置されており、正の温度特性を有するため、第2の出力トランジスタMn0の温度が上昇すると、その抵抗値が増加する。
抵抗R12の抵抗値が増加すると、トランジスタMn11のソース及びゲート電位が低下する。トランジスタMn11とトランジスタMp12とはカレントミラー回路を構成しているため、トランジスタMn11のゲート電位が低下すると、トランジスタMn12のゲート電位も低下することになる。
トランジスタMn12は、第2の出力トランジスタMn0のゲート電位を制御しているので、トランジスタMn11のゲート電位が低下することでトランジスタMn12のゲート電位が低下し、第2の出力トランジスタMn0のゲート・ソース間電位が上昇する。
第2の出力トランジスタMn0のゲート・ソース間電位が上昇することにより、第2の出力トランジスタMn0に流れるアイドリング電流Iidleが増加する。アイドリング電流Iidleが増加することによって、第2の出力トランジスタMn0による歪みを低減できる。
図2は本発明の第1実施例の温度に対するアイドル電流の特性を示す図である。
抵抗R11、R12に正の温度特性を持たせることにより、図2に示すように第1、第2の出力トランジスタMp0、Mn0の温度上昇、すなわち、駆動状態となったときにアイドル電流Iidleを増加させることができる。第1、第2の出力トランジスタMp0、Mn0が駆動状態にあるとき、アイドル電流Iidleが増加することによって、第1、第2の出力トランジスタMp0、Mn0の歪率の劣化を防止することができる。
〔変形例〕
なお、抵抗R11、R12は正の温度特性を有する抵抗素子であれば、拡散抵抗に限定されるものではない。
なお、抵抗R11、R12は正の温度特性を有する抵抗素子であれば、拡散抵抗に限定されるものではない。
〔第2実施例〕
〔構成〕
図3は本発明の第2実施例の回路構成図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
〔構成〕
図3は本発明の第2実施例の回路構成図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の出力回路200は、第1のアイドリング電流制御回路210及び第2のアイドリング電流制御回路220の構成が第1実施例と相違する。
本実施例の第1のアイドリング電流制御回路210は、端子Tin-とトランジスタMp12のドレインとの間に抵抗R21を接続した構成とされている。また、第2のアイドリング電流制御回路220は、端子Tin+とトランジスタMp12のドレインとの間に抵抗R22を接続した構成とされている。
抵抗R21、R22は、抵抗R11、R12と同様に、拡散抵抗から構成されており、負の温度特性を有する構成とされている。
抵抗R11は、半導体基板上で第1の出力トランジスタMp0の近傍に配置されており、第1の出力トランジスタMp0の温度に影響され易い位置に配置されている。また、抵抗R12は、半導体基板上で第2の出力トランジスタMn0の近傍に配置されており、第2の出力トランジスタMn0の温度に影響され易い位置に配置されている。
〔動作〕
〔無信号時〕
無信号時には、電流源11、21により設定されるアイドル電流Iidle0が第1及び第2の出力トランジスタMp0、Mn0に流れることになる。このとき、アイドル電流Iidle0を十分に小さい値に設定しておくことにより、不要な電力消費を抑制できる。
〔無信号時〕
無信号時には、電流源11、21により設定されるアイドル電流Iidle0が第1及び第2の出力トランジスタMp0、Mn0に流れることになる。このとき、アイドル電流Iidle0を十分に小さい値に設定しておくことにより、不要な電力消費を抑制できる。
〔駆動時〕
次に、駆動時の動作について説明する。
次に、駆動時の動作について説明する。
第1の出力トランジスタMp0が入力電圧Vin-により駆動されると、第1の出力トランジスタMp0から負荷RLに、入力電圧Vin-に応じた電流が供給される。このとき、第1の出力トランジスタMp0には、動作停止時に比べて十分に大きな電流が流れる。
第1の出力トランジスタMp0に入力電圧Vin-に応じた電流が流れると、第1の出力トランジスタMp0は発熱し、その周囲の温度が上昇する。抵抗R21は、第1の出力トランジスタMp0の近傍に配置されており、負の温度特性を有するため、第1の出力トランジスタMp0の温度が上昇すると、その抵抗値が低下する。
抵抗R21の抵抗値が低下すると、トランジスタMp12のゲートと第1の出力トランジスタMp0のゲート間電位が減少することにより、第1の出力トランジスタMp0のゲート・ソース間電位が上昇する。
第1の出力トランジスタMp0のゲート・ソース間電位が上昇することにより、第1の出力トランジスタMp0に供給されるアイドリング電流Iidleが増加する。アイドリング電流Iidleが増加することによって、第1の出力トランジスタMp0による歪みを低減できる。
一方、第2の出力トランジスタMn0が入力電圧Vin+により駆動されると、第2の出力トランジスタMn0に負荷RLから、入力電圧Vin+に応じた電流が引き込まれる。このとき、第2の出力トランジスタMn0には、動作停止時に比べて十分に大きな電流が流れる。
第2の出力トランジスタMn0に入力電圧Vin+に応じた電流が流れると、第2の出力トランジスタMn0は発熱し、その周囲の温度が上昇する。抵抗R22は、第2の出力トランジスタMn0の近傍に配置されており、負の温度特性を有するため、第2の出力トランジスタMn0の温度が上昇すると、その抵抗値が低下する。
抵抗R22の抵抗値が低下すると、トランジスタMn12のゲートと第2の出力トランジスタMn0のゲート間電位が減少することにより、第2の出力トランジスタMn0のゲート・ソース間電位が上昇する。
第2の出力トランジスタMn0のゲート・ソース間電位が上昇することにより、第2の出力トランジスタMn0に流れるアイドリング電流Iidleが増加する。アイドリング電流Iidleが増加することによって、第2の出力トランジスタMn0による歪みを低減できる。
抵抗R21、R22に負の温度特性を持たせることにより、図2に示すように第1、第2の出力トランジスタMp0、Mn0の温度上昇、すなわち、駆動状態となったときにアイドル電流Iidleを増加させることができる。第1、第2の出力トランジスタMp0、Mn0が駆動状態にあるとき、アイドル電流Iidleが増加することによって、第1、第2の出力トランジスタMp0、Mn0の歪率の劣化を防止することができる。
〔変形例〕
なお、抵抗R11、R12は負の温度特性を有する抵抗素子であれば、拡散抵抗に限定されるものではない。
なお、抵抗R11、R12は負の温度特性を有する抵抗素子であれば、拡散抵抗に限定されるものではない。
100 出力回路
110、210 第1のアイドリング電流制御回路
120、220 第2のアイドリング電流生成回路
11、12、21、22 電流源
Mp0、Mp11、Mp12、Mp13 pチャネルMOS電界効果トランジスタ
Mn0、Mn11、Mn12、Mn13 nチャネルMOS電界効果トランジスタ
R11、R12、R21、R22 抵抗
110、210 第1のアイドリング電流制御回路
120、220 第2のアイドリング電流生成回路
11、12、21、22 電流源
Mp0、Mp11、Mp12、Mp13 pチャネルMOS電界効果トランジスタ
Mn0、Mn11、Mn12、Mn13 nチャネルMOS電界効果トランジスタ
R11、R12、R21、R22 抵抗
Claims (11)
- 入力信号に応じた出力電流を出力する出力トランジスタを有する出力回路において、
前記出力トランジスタにアイドリング電流が流れるように制御するアイドリング電流制御手段を有し、
前記アイドリング電流制御手段は、周囲の温度に応じて前記アイドリング電流を制御することを特徴とする出力回路。 - 前記アイドリング電流制御手段は、前記出力トランジスタのゲート電圧を制御することにより、前記出力トランジスタにアイドリング電流を制御することを特徴とする請求項1記載の出力回路。
- 前記アイドリング電流制御手段は、定電圧源と、
定電流源と、
前記定電圧源と前記定電流源との間に流れる電流に応じた電流により前記出力トランジスタのゲート電位を制御するカレントミラー回路と、
前記定電圧源と前記カレントミラー回路との間に接続されており、温度上昇時に前記アイドリング電流を増加させるように抵抗値が変化する抵抗とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の出力回路。 - 前記アイドリング電流制御手段は、定電圧源と、
定電流源と、
前記定電圧源と前記定電流源との間に流れる電流に応じた電流により前記出力トランジスタのゲート電位を制御するカレントミラー回路と、
前記出力トランジスタのゲートと前記カレントミラー回路との間に接続されており、温度上昇時に前記アイドリング電流を増加させるように抵抗値が変化する抵抗とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の出力回路。 - 前記抵抗は、前記出力トランジスタの周囲の温度上昇時に前記アイドリング電流を増加させるように抵抗値が変化することを特徴とする請求項4記載の出力回路。
- 半導体基板上に入力信号に応じた出力電流を出力する出力トランジスタを有する半導体装置において、
前記出力トランジスタにアイドリング電流が流れるように制御するアイドリング電流制御手段を有し、
前記アイドリング電流制御手段は、周囲の温度に応じて前記アイドリング電流を制御することを特徴とする半導体装置。 - 前記アイドリング電流制御手段は、前記出力トランジスタのゲート電圧を制御することにより、前記出力トランジスタにアイドリング電流を制御することを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
- 前記アイドリング電流制御手段は、定電圧源と、
定電流源と、
前記定電圧源と前記定電流源との間に流れる電流に応じた電流により前記出力トランジスタのゲート電位を制御するカレントミラー回路と、
前記定電圧源と前記カレントミラー回路との間に接続されており、温度上昇時に前記アイドリング電流を増加させるように抵抗値が変化する抵抗とを有することを特徴とする請求項6又は7記載の半導体装置。 - 前記アイドリング電流制御手段は、定電圧源と、
定電流源と、
前記定電圧源と前記定電流源との間に流れる電流に応じた電流により前記出力トランジスタのゲート電位を制御するカレントミラー回路と、
前記出力トランジスタのゲートと前記カレントミラー回路との間に接続されており、温度上昇時に前記アイドリング電流を増加させるように抵抗値が変化する抵抗とを有することを特徴とする請求項6又は7記載の半導体装置。 - 前記抵抗は、前記半導体基板上に形成された拡散抵抗から構成されたことを特徴とする請求項8又は9のいずれか一項記載の半導体装置。
- 前記抵抗は、前記出力トランジスタの近傍に形成されたことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項記載の半導体装置。
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JP2004243993A Pending JP2006066984A (ja) | 2004-08-24 | 2004-08-24 | 出力回路及び半導体装置 |
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JP (1) | JP2006066984A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009033537A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | New Japan Radio Co Ltd | 出力回路 |
JP2009545915A (ja) * | 2006-08-04 | 2009-12-24 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 積層バッファ |
-
2004
- 2004-08-24 JP JP2004243993A patent/JP2006066984A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009545915A (ja) * | 2006-08-04 | 2009-12-24 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 積層バッファ |
JP2009033537A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | New Japan Radio Co Ltd | 出力回路 |
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