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JP2006037883A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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JP2006037883A
JP2006037883A JP2004220711A JP2004220711A JP2006037883A JP 2006037883 A JP2006037883 A JP 2006037883A JP 2004220711 A JP2004220711 A JP 2004220711A JP 2004220711 A JP2004220711 A JP 2004220711A JP 2006037883 A JP2006037883 A JP 2006037883A
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cooling water
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internal combustion
electric
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JP2004220711A
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Takashi Suzuki
孝 鈴木
Toshibumi Takaoka
俊文 高岡
Zenichi Shinpo
善一 新保
Shigetaka Yoshikawa
重孝 吉川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】ウォータポンプ、電子サーモスタット、電動ファン等の冷却装置を構成する部品の駆動効率を上げ燃費の向上を図ることができる技術を提供する。
【解決手段】複数の電動ウォータポンプを備え、その内の少なくとも1つの電動ウォータポンプの定格は他の電動ウォータポンプの定格と異なるようにする。そして、定格の異なる2つの電動ウォータポンプを備える場合においては、内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の要求循環流量が第1の所定量以下である場合は定格の小さいポンプを駆動させ、要求循環流量が第1の所定量より多くて第2の所定量以下である場合は定格の大きいポンプを駆動させ、要求循環流量が第2の所定量より多い場合は2つのポンプを共に駆動させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関するもので、特に冷却水を電動ウォータポンプにより循環させる冷却装置に関するものである。
内燃機関の冷却装置として、内燃機関から駆動力を得て稼動する第1ウォータポンプと、冷却水温度が所定温度以下では回転駆動せずに冷却水温度が所定温度より大きい場合には電動で回転駆動する第2ウォータポンプを備えることにより、内燃機関から駆動力を得て稼動する第1ウォータポンプのポンプ揚程を増大させることなく冷却水の循環流量を確保し燃費の向上を図ったものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載されている内燃機関の冷却装置においては、内燃機関が始動すると、それに伴う第1ウォータポンプのポンプ作用により内燃機関の回転数に比例する流量の冷却水が循環する。そして、冷間時等の冷却水温度が予め定められた所定温度より低い場合には、内燃機関を素早く暖機するためにサーモスタットのバルブが閉じラジエータには冷却水が循環されない。また、かかる場合には第2ウォータポンプは回転駆動しない。
そして、この状態から内燃機関内の冷却水温度が所定温度以上になると、当該冷却水温度を所定温度に保つために冷却水の温度を調整する必要がある。この場合には、サーモスタットのバルブが開きラジエータに冷却水が流入し、冷却水が冷却されることとなる。また、かかる場合、冷却水温度が所定温度以上であると第2ウォータポンプが駆動するので、冷却水の循環流量は第1ウォータポンプのポンプ揚程と第2ウォータポンプのポンプ揚程との和になり、内燃機関内およびラジエータへの冷却水の循環流量が確保される。
特開2000−179339号公報 特開平11−22460号公報 特開2000−130350号公報
ところで、内燃機関の負荷が小さいときには内燃機関内の冷却水の温度を高くしてもいいので、内燃機関の負荷が小さいときにはポンプの回転数を低くして循環流量を減少することができる。
しかし、上述した特許文献1に記載されている内燃機関の冷却装置においては、冷却水温度が所定温度より低い場合には、内燃機関から駆動力を得て稼動する第1ウォータポンプのみで冷却水を循環させるので、当該第1ウォータポンプは内燃機関の回転数に比例する流量の冷却水を循環させてしまうため、内燃機関の負荷に応じて循環流量を変化させることができずに不必要なポンプ仕事が増大し燃費が悪化する。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却水を循環させるウォータポンプの駆動効率を上げ燃費の向上を図ることができる技術を提供することにある。
また、電子サーモスタット、電動ファン等の冷却装置を構成する部品全体の駆動効率を上げ燃費の向上を図ることができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る内燃機関の冷却装置にあっては、複数の電動ウォータポンプを備え、少なくとも1つの電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、前記複数の電動ウォータポンプの内の少なくとも1つの電動ウォータポンプの定格は他の電動ウォータポンプの定格と異なることを特徴とする。
ウォータポンプを複数備えることにより、1つのウォータポンプしか備えていない構成に対して、個々のウォータポンプの大きさを小さくすることができるので、搭載性向上を図ることができる。また、電動ウォータポンプは、負荷が高くなるにつれて効率が上がるという特性を有するので、循環流量が同じであるとした場合、定格の大きい電動ウォータポンプの効率よりも定格の小さい電動ウォータポンプの効率の方がいい。そのため、循環すべき冷却水の流量が少ない場合には、最も定格の小さいポンプのみを駆動させ、そのポンプでは循環不可能な流量の場合には、その次に定格の大きいポンプのみを駆動させるようにすることで、全流量領域でポンプを高負荷側での使用とすることができるので、ポンプの駆動効率を上げることができ燃費の向上を図ることができる。また、電動のウォータポンプで冷却水を循環させるので、その流量を任意に制御することができ、内燃機関から駆動力を得て稼動するウォータポンプで冷却水を循環させるものよりも暖機性を向上させることができる。
また、定格の異なる2つの電動ウォータポンプを備え、少なくとも1つの電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である要求循環流量が第1の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の小さい第1の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第1の所定量より多くて第2の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の大きい第2の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第2の所定量より多い場合は前記第1の電動ウォータポンプおよび前記第2の電動ウォータポンプを共に駆動させるポンプ駆動制御手段を備えたことを特徴とする。
このように定格の異なる2つの電動ウォータポンプを備える内燃機関の冷却装置において、ポンプ駆動制御手段が、内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である要求循環流量が第1の所定量以下である場合は2つの電動ウォータポンプの内定格の小さい第1の電動ウォータポンプを駆動させ、要求循環流量が第1の所定量より多くて第2の所定量以下である場合は定格の大きい第2の電動ウォータポンプを駆動させ、要求循環流量が第2の所定量より多い場合は2つのポンプを共に駆動させるように制御することで、全流量領域でポンプを高負荷側での使用とすることができるので、ポンプの駆動効率を上げることができ燃費の向上を図ることができる。
また、電動ウォータポンプと、内燃機関とラジエータとの間での冷却水の流通量を制御する電子サーモスタットを備え、電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、前記冷却水通路内の冷却水の温度を検出する水温センサの検出値が内燃機関の運転状態に応じて定められる目標温度となるように、前記電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力および電子サーモスタットのバルブを開くための消費電力を考慮して、前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である基本循環流量を補正する補正循環流量および前記バルブの開閉を決定する決定手段を備えたことを特徴とする。
水温センサの検出値である冷却水通路内の冷却水の温度(実冷却水温度)が目標温度より非常に高い場合に、冷却水の温度を目標温度まで下げるには、循環流量を多くすると共に、電子サーモスタットのバルブを開きラジエータに冷却水を循環させる必要がある。し
かし、実冷却水温度と目標温度の温度差によっては、循環流量を多くする、あるいは電子サーモスタットのバルブを開いてラジエータに冷却水を循環させる手法のいずれかの手法を採用すればよい。ただし、循環流量を増加させる場合にはポンプがその分の電力を消費し、電子サーモスタットのバルブを開くためには、当該バルブを開くための電力を消費する。
本発明に係る内燃機関の冷却装置にあっては、前記決定手段が、前記補正循環流量を増加させるよりも前記バルブを開く方が消費電力が小さくなる場合には、前記補正循環流量を増加させずに前記バルブを開くように決定し、前記バルブを開くよりも前記補正循環流量を増加させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記バルブを閉じて前記補正循環流量を増加させるように決定する等、電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力および電子サーモスタットのバルブを開くための消費電力を考慮して、補正循環流量および前記バルブの開閉を決定するので、冷却装置の構成部品全体の駆動効率を上げることができ、燃費を向上させることができる。
また、電動ウォータポンプと、ラジエータ内の冷却水を冷却する電動ファンを備え、電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路およびラジエータを含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、前記冷却水通路内の冷却水の温度を検出する水温センサの検出値が内燃機関の運転状態に応じて定められる目標温度となるように、前記電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力および電動ファンを駆動させるための消費電力を考慮して、前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である基本循環流量を補正する補正循環流量および前記電動ファンを駆動させるか否かを決定する決定手段を備えたことを特徴とする。
実冷却水温度が目標温度より非常に高い場合に、冷却水の温度を目標温度まで下げるには、循環流量を多くすると共に、電動ファンを駆動させることによりラジエータ内の冷却水を冷却する必要がある。しかし、実冷却水温度と目標温度の温度差によっては、循環流量を多くする、あるいは電動ファンを駆動させてラジエータ内の冷却水を冷却する手法のいずれかの手法を採用すればよい。ただし、循環流量を増加させる場合にはポンプがその分の電力を消費し、電動ファンを駆動させるには電力を消費する。
本発明に係る内燃機関の冷却装置にあっては、前記決定手段が、前記補正循環流量を増加させるよりも前記電動ファンを駆動させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記補正循環流量を増加させずに前記電動ファンを駆動させるように決定し、前記電動ファンを駆動させるよりも前記補正循環流量を増加させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記電動ファンを駆動させずに前記補正循環流量を増加させるように決定する等、電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力および電動ファンを駆動させるための消費電力を考慮して、補正循環流量および前記電動ファンを駆動させるか否かを決定するので、冷却装置の構成部品全体の駆動効率を上げることができ、燃費を向上させることができる。
また、電動ウォータポンプと、内燃機関とラジエータとの間での冷却水の流通量を制御する電子サーモスタットと、前記ラジエータ内の冷却水を冷却する電動ファンと、を備え、電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、前記冷却水通路内の冷却水の温度を検出する水温センサの検出値が内燃機関の運転状態に応じて定められる目標温度となるように、前記電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力、前記電子サーモスタットのバルブを開くための消費電力および電動ファンを駆動させるための消費電力を考慮して、前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である基本循環流量を補正する補正循環流量、前記バルブの開閉、前記電動ファンを駆動させるか否か
を決定する決定手段を備えたことを特徴とする。
実冷却水温度が目標温度より非常に高い場合に、冷却水の温度を目標温度まで下げるには、循環流量を多くすると共に、電子サーモスタットのバルブを開き、かつ電動ファンを駆動させる必要がある。しかし、実冷却水温度と目標温度の温度差によっては、(1)循環流量のみを多くする、(2)循環流量を多くさせずに、ラジエータに冷却水を循環させ、電動ファンは駆動させない、(3)循環流量を多くさせずに、ラジエータに冷却水を循環させ、かつ電動ファンを駆動させる、手法のいずれかの手法を採用すればよい。
本発明に係る内燃機関の冷却装置にあっては、前記決定手段が、前記補正循環流量を増加させるよりも前記バルブを開きかつ前記電動ファンを駆動させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記補正循環流量を増加させずに前記バルブを開きかつ前記電動ファンを駆動させるように決定し、前記バルブを開きかつ前記電動ファンを駆動させるよりも前記補正循環流量を増加させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記バルブを閉じ、かつ前記電動ファンを駆動させずに前記補正循環流量を増加させるように決定する等、電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力、前記電子サーモスタットのバルブを開くための消費電力および電動ファンを駆動させるための消費電力を考慮して、補正循環流量、前記バルブの開閉、前記電動ファンを駆動させるか否かを決定するので、冷却装置の構成部品全体の駆動効率を上げることができ、燃費を向上させることができる。
また、上述した本発明に係る内燃機関の冷却装置は、定格の異なる2つの電動ウォータポンプを備え、少なくとも1つの電動ウォータポンプを駆動させることにより前記冷却水循環経路に冷却水を循環させるものであり、前記基本循環流量に前記決定手段が決定した補正循環流量を加算した循環流量である要求循環流量が第1の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の小さい第1の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第1の所定量より多くて第2の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の大きい第2の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第2の所定量より多い場合は前記第1の電動ウォータポンプおよび前記第2の電動ウォータポンプを共に駆動させるポンプ駆動制御手段を更に備えることが好適である。
このように定格の異なる2つの電動ウォータポンプを備える内燃機関の冷却装置において、ポンプ駆動制御手段が、内燃機関の運転状態に応じて要求される基本循環流量に決定手段が決定した補正循環流量を加算した循環流量である要求循環流量が、第1の所定量以下である場合は2つの電動ウォータポンプの内定格の小さい第1の電動ウォータポンプを駆動させ、要求循環流量が第1の所定量より多くて第2の所定量以下である場合は定格の大きい第2の電動ウォータポンプを駆動させ、要求循環流量が第2の所定量より多い場合は2つのポンプを共に駆動させるように制御することで、全流量領域でポンプを高負荷側での使用とすることができるので、ポンプの駆動効率を上げることができ燃費の向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、冷却水を循環させるウォータポンプの駆動効率を上げ燃費の向上を図ることができる。また、電子サーモスタット、電動ファン等の冷却装置を構成する部品全体の駆動効率を上げ燃費の向上を図ることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を以下の実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係る冷却装置を備えた内燃機関1とその冷却水循環系の概略構成を示す図である。内燃機関1は、軽油を燃料とする圧縮着火式の内燃機関(ディーゼル機関)又はガソリンを燃料とする火花点火式の内燃機関(ガソリン機関)であり、自動車等に搭載される内燃機関である。
内燃機関1は、直列4気筒であり、シリンダヘッド1a、その下部に連結されたシリンダブロック1b等を備えて構成される。そして、シリンダヘッド1aおよびシリンダブロック1bには熱媒体としての水が循環するための通路である機関内冷却水通路1cが設けられている。そして、図1に示すように、機関内冷却水通路1cの出口側には、車室内暖房用のヒータコア2に冷却水を導くヒータ側冷却水通路3とラジエータ4に冷却水を導くラジエータ側冷却水通路5が接続されている。
また、内燃機関1にはヒータ側冷却水通路3とラジエータ側冷却水通路5を流通してきた冷却水を外部から吸い込み、第1気筒(#1)側から機関内冷却水通路1cに冷却水を送り込む第1の電動ウォータポンプ6と第2の電動ウォータポンプ7が並列に備えられている。これらの電動ウォータポンプ6、7は、バッテリ(図示省略)を駆動源とするウォータポンプであり、後述するECUの指令信号により電圧が印加されると、その印加電圧に応じた分の流量の冷却水を機関内冷却水通路1cに供給する。また、これらの電動ウォータポンプ6、7はそれぞれ定格が異なっており、第1の電動ウォータポンプ6が第2の電動ウォータポンプ7よりも定格が小さい。
ラジエータ側冷却水通路5には、ラジエータ4を迂回するためのラジエータバイパス通路8が接続されており、ラジエータ側冷却水通路5とラジエータバイパス通路8の接続部には電子サーモスタット9が設けられている。
この電子サーモスタット9は、上記ラジエータ4を通過してラジエータ側冷却水通路5を流通する冷却水と、ラジエータバイパス通路8を流通する冷却水とが電動ウォータポンプ6、7へ流出する流量を制御するワックス式のサーモスタットバルブを備えている。このサーモスタットバルブは、温度に応じて圧縮および膨張するワックスを利用することで、機関内冷却水通路1cを通過した冷却水の水温に応じてそのバルブが機械的に開閉するものである。具体的には、上記サーモスタットバルブは、上記ワックスの充填された感温部を備えており、この感温部内のワックスが膨張することで、ラジエータ側冷却水通路5の流路面積が拡大され、またラジエータバイパス通路8の流路面積が縮小される。そして、ラジエータ側冷却水通路5の流路面積が最大となったときに、ラジエータバイパス通路8の流路面積が零となる。
また、電子サーモスタット9には、上記感温部を電気的に加熱するPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを備えている。そして、このPTCヒータへ通電することによってワックスを電気的に加熱することで、上記の機械的な開閉制御とは別に、サーモスタットバルブの開閉を電子制御することが可能になっている。
また、ラジエータ4に対応して電動ファン10が配置されており、後述するECUの指令信号により通電されると、電動ファン10が駆動し、ラジエータ4内の冷却水を冷却することが可能になっている。
このように構成された冷却装置を備えた内燃機関1には、当該内燃機関等を制御する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)11が併設されている。このEC
U11は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどからなる算術論理演算回路である。
ECU11には、内燃機関1の出力軸であるクランクシャフトの回転速度に対応した電気信号を出力するクランクポジションセンサ(図示省略)、内燃機関1の気筒内に吸入される空気量に対応した電気信号を出力するエアフローメータ(図示省略)、シリンダヘッド1a側の機関内冷却水通路1c内を流通する冷却水の温度に対応した電気信号を出力する水温センサ12等が電気的に接続され、それらの出力信号がECU11へ入力されるようになっている。
そして、ECU11は、例えば、一定時間毎に実行すべき基本ルーチンにおいて、各種センサの出力信号の入力、機関回転数の演算、吸入空気量の演算などを実行する。基本ルーチンにおいてECU11が入力した各種信号やECU11が演算して得られた各種制御値は、ECU11のRAMに一時的に記憶される。
また、ECU11は、電動ウォータポンプ6、7と電気的に接続され、ECU11が、電動ウォータポンプ6、7を制御することで内燃機関1の機関内冷却水通路1cを含めた冷却水循環経路に循環させる冷却水の流量(以下、「循環流量」という。)を制御することが可能になっている。また、ECU11は、電子サーモスタット9、電動ファン10と電気的に接続され、ECU11が電子サーモスタット9のPTCヒータへの通電、電動ファン10への通電を制御することが可能になっている。
このように構成された内燃機関の冷却装置においては、定格の異なる電動ウォータポンプ6および/または電動ウォータポンプ7で冷却水循環経路に冷却水を循環させるように機関内冷却水通路1cに冷却水を供給するが、その際の電動ウォータポンプ6、7の制御にあたっては以下に説明する電動ウォータポンプ駆動制御に基づいて行う。
内燃機関1の各部のフリクションの低減に伴う燃費の向上と内燃機関1の動力性能の向上等の観点から内燃機関1内の冷却水の温度を所定の温度に維持する必要があり、その温度に維持するには内燃機関1の運転状態に応じた流量の冷却水を循環させる必要がある。
一方、電動ウォータポンプ6、7は、循環流量を多くしその負荷が高くなるにつれて効率が上がるという特性を有する。そのため、定格の小さい電動ウォータポンプ6が循環可能な循環流量の範囲内では、循環流量が同じであるとした場合、定格の大きい電動ウォータポンプ7の効率よりも定格の小さい電動ウォータポンプ6の効率の方がいい。
以上のことより、ECU11は、先ず、内燃機関1の運転状態に応じて要求される循環流量(要求循環流量)、言い換えれば電動ウォータポンプで循環させるべき冷却水の流量を算出し、図2に示したように、算出した要求循環流量が第1の所定流量Vw1以下の場合には、定格の小さい電動ウォータポンプ6のみを駆動させて電動ウォータポンプ6のみで要求循環流量を循環させるようにする。そして、算出した要求循環流量が第1の所定流量Vw1より多くて当該第1の所定流量Vw1より多い流量である第2の所定流量Vw2以下の場合には、定格の大きい電動ウォータポンプ7のみを駆動させ電動ウォータポンプ7のみで要求循環流量を循環させるようにする。また、算出した要求循環流量が第2の所定流量Vw2より多い場合には、定格の小さい電動ウォータポンプ6および定格の大きい電動ウォータポンプ7を同時に駆動させ電動ウォータポンプ6と電動ウォータポンプ7の両方で要求循環流量を循環させるようにする。なお、第1の所定流量Vw1は、定格の小さい電動ウォータポンプ6が循環可能な循環流量の範囲内で決定される流量であり、第2の所定流量Vw2は、定格の大きい電動ウォータポンプ7が循環可能な循環流量の範囲内で決定される流量である。
このように電動ウォータポンプ6、7を駆動させることで、大定格の電動ウォータポンプを1つ備えて冷却水を循環させる構成と比べて、全ての流量領域で電動ウォータポンプ6および/または7の方が高負荷側での使用になるので、図2に示したように、全ての流量領域で大定格の電動ウォータポンプの駆動効率よりも、電動ウォータポンプ6および/または7の駆動効率の方がよくなる。特に、循環流量が少ない場合にその効果が顕著に現れる。また、電動ウォータポンプは定格に応じてコスト・大きさが異なるため、大定格の電動ウォータポンプを1つ備えるのに比べてコスト削減、搭載性向上を図ることができる。
また、背景技術の項で述べた、内燃機関から駆動力を得て稼動する第1ウォータポンプと、電動で回転駆動する第2ウォータポンプを備える構成に比べると、冷間始動時等に電動ウォータポンプ6、7を駆動させる必要がないので暖機性を向上させることができる。
以下、具体的に本実施例における電動ウォータポンプ駆動制御について図3に基づいて説明する。図3は、電動ウォータポンプ駆動制御の制御ルーチンを示すフローチャート図である。本ルーチンは、予めECU11に記憶されており、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU11が実行するルーチンである。
本ルーチンにおいて、先ずECU11は、ステップ(以下、「S」という。)101において、内燃機関1の運転状態に応じて要求される循環流量(要求循環流量)Vwreq、つまり電動ウォータポンプ6および/または電動ウォータポンプ7で循環させるべき冷却水の流量Vwreqを算出する。これは、ECU11がエアフローメータの検出値に基づいて演算した吸入空気量を、予め作成されROMに記憶された図4のようなマップに代入して算出するものである。なお、内燃機関1がハイブリッドシステムに適用される場合には、モータジェネレータによる検出値に基づいて演算した内燃機関1の機関出力を、予め作成されROMに記憶された図4のようなマップに代入して電動ウォータポンプ6および/または7に要求される循環流量Vwreqを算出してもよい。
その後S102へ進み、S101で算出した要求循環流量Vwreqが上述した第1の所定流量Vw1以下であるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合はS103へ進み、要求循環流量Vwreqの冷却水を循環させるように定格の小さい電動ウォータポンプ6を制御する。つまり、要求循環流量Vwreqを循環させるのに必要な分の電圧を電動ウォータポンプ6に印加するようにする。一方、S102で否定判定された場合にはS104へ進む。
S104においては、S101で算出した要求循環流量Vwreqが上述した第2の所定流量Vw2以下であるか、つまりVwreqが第1の所定流量Vw1より多くて第2の所定流量Vw2以下であるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合はS105へ進み、要求循環流量Vwreqの冷却水を循環させるように定格の大きい電動ウォータポンプ7を制御する。つまり、要求循環流量Vwreqを循環させるのに必要な分の電圧を電動ウォータポンプ7に印加するようにする。
一方、S104で否定判定された場合、つまりS101で算出した要求循環流量Vwreqが第2の所定流量Vw2より多い場合にはS106へ進み、要求循環流量Vwreqの冷却水を電動ウォータポンプ6と電動ウォータポンプ7で循環させるように電動ウォータポンプ6、7を制御する。その際、上述したように電動ウォータポンプ6、7は、その負荷が定格である場合に効率が最もよくなる特性を有することから、電動ウォータポンプ6または7のいずれか一方を定格で駆動させ、それでは足りない分の流量を他の電動ウォ
ータポンプで循環させるようにすることが好ましい。
実施例1においては内燃機関1の運転状態に応じて要求される循環流量を循環させる際の電動ウォータポンプ6、7の駆動制御について述べたが、本実施例では、電動ウォータポンプ6、7、電子サーモスタット9および電動ファン10などの冷却装置を構成する構成部品全体の駆動効率を考慮してこれらの構成部品を制御する。
実施例1で説明したように基本的には内燃機関1の運転状態に応じて循環させるべき冷却水の流量が定まるが、本実施例においては、内燃機関1の運転状態に応じて要求される循環流量を基本循環流量Vwreq1とし、さらに、内燃機関1内の冷却水の目標温度(目標冷却水温度;THWreq)と水温センサ12が検出する実際の冷却水の温度(実冷却水温度;THWac)の温度差に応じて循環流量を補正する。つまり、実冷却水温度と目標冷却水温度の温度差ΔT(=THWac−THWreq)より補正循環流量Vwreq2を算出し、最終的な要求循環流量Vwreqを、基本循環流量Vwreq1に補正循環流量Vwreq2を加算した値であるVwreq1+Vwreq2とする。
ところで、実冷却水温度THWacが目標冷却水温度THWreqより高い場合に、実冷却水温度THWacを目標冷却水温度THWreqにするためには、(1)循環流量を増加させる、(2)循環流量はそのままで冷却水自体の温度を低下させる、(3)循環流量を増加させかつ冷却水自体の温度を低下させるなどの手法が考えられる。
また、ラジエータ4に冷却水を循環させていない時に実冷却水温度THWacが高い場合には、電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを開きラジエータ4に冷却水を循環させれば冷却水自体の温度が低下する。また、ラジエータ4に冷却水を循環させておりかつ電動ファン10を駆動させてない時に実冷却水温度THWacが高い場合には、電動ファン10を駆動させてラジエータ4内の冷却水を冷却すれば冷却水自体の温度が低下する。
ただし、電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを開くには上述したようにPTCヒータに通電する必要があり、電動ファン10を駆動させるには電動ファンに通電する必要がある。また、循環流量を増加させるには電動ウォータポンプへの通電量を増加させる必要がある。
かかる点に鑑み、本実施例では構成部品全体の駆動効率を考慮して以下のようにして構成部品の駆動制御を行なうようにする。
概略としては、図5に示すように実冷却水温度THWacと目標冷却水温度THWreqの温度差ΔT(=THWac−THWreq)に応じて、電動ウォータポンプでの補正循環流量Vwreq2、電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを開くか否か、電動ファン10を駆動させるか否かを決定する。
すなわち、現時点で電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを閉じ、電動ファン10を駆動させていない状態においては以下のように駆動制御を行なう。ΔTが零以上でT1より小さい時には、図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、電子サーモスタット9および電動ファン10に通電しないようにする。これは、ΔTが小さいため、電子サーモスタット9および電動ファン10を駆動させずに循環流量を増加させる方が、循環流量を増加させずに電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを開いてラジエータ4に冷却水を循環させるよりも、消費電力を少なくすることができるからである。
また、ΔTがT1以上でT2より小さい時には、図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、かつ電子サーモスタット9に通電し、電動ファン10には通電しないようにする。これは、循環流量をV1だけ増加させるとともに電子サーモスタット9に通電してサーモスタットバルブを開いてラジエータ4に冷却水を循環させる方が、電子サーモスタット9に通電させずに循環流量をV1以上に増加させるよりも、消費電力を少なくすることができるからである。なお、ΔTがT2より小さい時には、ラジエータ4に冷却水を循環させれば十分と考えられるので、電動ファン10を駆動させる必要はない。
そして、ΔTがT2以上である時には、図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、かつ電子サーモスタット9および電動ファン10に通電するようにする。これは、ΔTがT3より低い場合には、循環流量をV1だけ増加させ、電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを開いてラジエータ4に冷却水を循環させるとともに電動ファン10を駆動させて冷却水を冷却させる方が、電動ファン10を駆動させずに循環流量をV1より多く増加させかつ電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを開いてラジエータ4に冷却水を循環させるよりも、消費電力を少なくすることができるからである。ただし、ΔTがT3以上である場合には、温度差が非常に大きいので、循環流量をV1より多く増加させるとともに、電子サーモスタット9のサーモスタットバルブを開いてラジエータ4に冷却水を循環させ、かつ電動ファン10を駆動させてラジエータ4内の冷却水を冷却させる必要がある。
一方、電子サーモスタット9のPTCヒータに通電してサーモスタットバルブを開け、電動ファン10を駆動させていない状態においては、以下のように駆動制御を行なう。つまり、ΔTが零以上でT4より小さい時には、図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、電子サーモスタット9への通電を停止し、電動ファン10にも通電しないようにする。また、ΔTがT4以上でT2より小さい時には図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、かつ電子サーモスタット9への通電を継続し、電動ファン10には通電しないようにする。そして、ΔTがT2以上である時には図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、電子サーモスタット9への通電を継続し、かつ電動ファン10にも通電するようにする。
また、電子サーモスタット9へ通電してサーモスタットバルブを開け、かつ電動ファン10に通電して電動ファン10を駆動させている状態においては、以下のように駆動制御を行なう。つまり、ΔTが零以上でT4より小さい時には図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、電子サーモスタット9および電動ファン10への通電を停止する。また、ΔTがT4以上でT5より小さい時には図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、かつ電子サーモスタット9への通電を継続し、電動ファン10への通電を停止する。そして、ΔTがT5以上である時には図5(a)のマップに基づいて算出したVwreq2を補正循環流量とし、電子サーモスタット9および電動ファン10への通電を継続する。
また、電子サーモスタット9へ通電してサーモスタットバルブを開けているか、あるいは電動ファン10に通電して電動ファン10を駆動させているか否かにかかわらず、ΔTが零より小さい、つまり実冷却水温度THWが目標冷却水温度THWreqよりも低い場合には、図5(a)のマップに示すようにVwreq2を零にし、電子サーモスタット9および電動ファン10へは通電しないようにする。
なお、図5に示したT1〜T5の値、ΔTに対するVwreq2の値は、電動ウォータ
ポンプ6および7、電子サーモスタット9、電動ファン10の各仕様等によって異なるものであり、予め実験等により導き出すものである。
例えば、図5(a)においては、T1≦ΔT≦T3の範囲ではVwreq2の値はV1の一定としているが、Vwreq2/ΔTの値がV1/T1よりも小さい正の値であってもよい。
そして、最終的な要求循環流量Vwreq(=wreq1+Vwreq2)が決定した後は、上述した実施例1と同様にして、電動ウォータポンプ6および7を駆動制御する。
以下、具体的に本実施例における冷却装置の構成部品の駆動制御について図6に基づいて説明する。図6は、構成部品の駆動制御の制御ルーチンを示すフローチャート図である。本ルーチンは、予めECU11に記憶されており、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU11が実行するルーチンである。
本ルーチンにおいて、先ずECU11は、ステップ(以下、「S」という。)201において、電動ウォータポンプ6および/または電動ウォータポンプ7で循環させるべき冷却水の基本循環流量Vwreq1を算出する。これは、上述したように実施例1の電動ウォータポンプ駆動制御における要求循環流量Vwreqを基本循環流量Vwreq1とするものであり、S201における処理は、図3のフローチャートにおけるS101と同じ処理であるので、その詳細な説明は省略する。
その後S202へ進み、内燃機関1の目標冷却水温度THWreqを算出するとともに、実冷却水温度THWacを検出する。目標冷却水温度THWreqは、ECU11がエアフローメータの検出値に基づいて演算した吸入空気量とクランクポジションセンサの検出値に基づいて演算した機関回転数を、予め作成されROMに記憶された図7のようなマップに代入して算出するものである。なお、内燃機関1がハイブリッドシステムに適用される場合には、モータジェネレータによる検出値に基づいて演算した内燃機関1の軸トルクとクランクポジションセンサの検出値に基づいて演算した機関回転数を、予め作成されROMに記憶された図7のようなマップに代入して目標冷却水温度THWreqを算出してもよい。また、実冷却水温度THWacは、水温センサ12で検出するものである。
その後S203へ進み、実冷却水温度THWacと目標冷却水温度THWreqとの温度差ΔTを算出する。これは、S202にて算出あるいは検出した値を、ΔT=THWac−THWreqの式に代入して算出するものである。
その後S204へ進み、S203で算出したΔTを予め作成されROMに記憶された図5のようなマップに代入して、上述した補正循環流量Vwreq2を算出するとともに、電子サーモスタット9および電動ファン10へ通電させるか否かを決定する。そして、電子サーモスタット9および/または電動ファン10へ通電させると決定した場合には通電させる。
その後S205へ進み、電動ウォータポンプの最終的な要求循環流量Vwreqを算出する。これは、S201で算出したVwreq1とS204で算出したVwreq2を加算するものである。
その後S206以降の処理を実行する。S206からS210の処理は図3のフローチャートにおけるS102からS106の処理と同じ処理であるので、その詳細な説明は省略する。
実施の形態に係る冷却装置を備えた内燃機関の概略構成を示す図である。 実施の形態に係る電動ウォータポンプの循環流量と効率の関係を示す図である。 実施例1に係る電動ウォータポンプ駆動制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 吸入空気量(または機関出力)と実施例1における要求循環流量Vwreq(または実施例2における基本循環流量Vwreq1)の関係を示す図である。 実冷却水温度と目標冷却水温度の温度差ΔTと、補正循環流量Vwreq2、電子サーモスタットおよび電動ファンへの通電の有無の関係を示す図である。 実施例2に係る冷却装置の構成部品の駆動制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 吸入空気量(または機関軸トルク)、機関回転数および目標水温の関係を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 ヒータコア
3 ヒータ側冷却水通路
4 ラジエータ
5 ラジエータ側冷却水通路
6、7 電動ウォータポンプ
8 ラジエータバイパス通路
9 電子サーモスタット
10 電動ファン
11 ECU
12 水温センサ

Claims (9)

  1. 複数の電動ウォータポンプを備え、少なくとも1つの電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、
    前記複数の電動ウォータポンプの内の少なくとも1つの電動ウォータポンプの定格は他の電動ウォータポンプの定格と異なることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 定格の異なる2つの電動ウォータポンプを備え、少なくとも1つの電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、
    前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である要求循環流量が第1の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の小さい第1の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第1の所定量より多くて第2の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の大きい第2の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第2の所定量より多い場合は前記第1の電動ウォータポンプおよび前記第2の電動ウォータポンプを共に駆動させるポンプ駆動制御手段を備えたことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  3. 電動ウォータポンプと、内燃機関とラジエータとの間での冷却水の流通量を制御する電子サーモスタットを備え、電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、
    前記冷却水通路内の冷却水の温度を検出する水温センサの検出値が内燃機関の運転状態に応じて定められる目標温度となるように、前記電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力および電子サーモスタットのバルブを開くための消費電力を考慮して、前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である基本循環流量を補正する補正循環流量および前記バルブの開閉を決定する決定手段を備えたことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  4. 前記決定手段は、前記補正循環流量を増加させるよりも前記バルブを開く方が消費電力が小さくなる場合には、前記補正循環流量を増加させずに前記バルブを開くように決定し、前記バルブを開くよりも前記補正循環流量を増加させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記バルブを閉じて前記補正循環流量を増加させるように決定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の冷却装置。
  5. 電動ウォータポンプと、ラジエータ内の冷却水を冷却する電動ファンを備え、電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路およびラジエータを含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、
    前記冷却水通路内の冷却水の温度を検出する水温センサの検出値が内燃機関の運転状態に応じて定められる目標温度となるように、前記電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力および電動ファンを駆動させるための消費電力を考慮して、前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である基本循環流量を補正する補正循環流量および前記電動ファンを駆動させるか否かを決定する決定手段を備えたことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  6. 前記決定手段は、前記補正循環流量を増加させるよりも前記電動ファンを駆動させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記補正循環流量を増加させずに前記電動ファンを駆動させるように決定し、前記電動ファンを駆動させるよりも前記補正循環流量を増加させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記電動ファンを駆動させずに前記補正循環流量を増加させるように決定することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の冷却装置。
  7. 電動ウォータポンプと、内燃機関とラジエータとの間での冷却水の流通量を制御する電子サーモスタットと、前記ラジエータ内の冷却水を冷却する電動ファンと、を備え、電動ウォータポンプを駆動させることにより内燃機関内の冷却水通路を含む冷却水循環経路に冷却水を循環させる内燃機関の冷却装置であって、
    前記冷却水通路内の冷却水の温度を検出する水温センサの検出値が内燃機関の運転状態に応じて定められる目標温度となるように、前記電動ウォータポンプで冷却水を循環させるための消費電力、前記電子サーモスタットのバルブを開くための消費電力および電動ファンを駆動させるための消費電力を考慮して、前記内燃機関の運転状態に応じて要求される冷却水の循環流量である基本循環流量を補正する補正循環流量、前記バルブの開閉、前記電動ファンを駆動させるか否かを決定する決定手段を備えたことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  8. 前記決定手段は、前記補正循環流量を増加させるよりも前記バルブを開きかつ前記電動ファンを駆動させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記補正循環流量を増加させずに前記バルブを開きかつ前記電動ファンを駆動させるように決定し、前記バルブを開きかつ前記電動ファンを駆動させるよりも前記補正循環流量を増加させる方が消費電力が小さくなる場合には、前記バルブを閉じ、かつ前記電動ファンを駆動させずに前記補正循環流量を増加させるように決定することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の冷却装置。
  9. 定格の異なる2つの電動ウォータポンプを備え、少なくとも1つの電動ウォータポンプを駆動させることにより前記冷却水循環経路に冷却水を循環させるものであり、
    前記基本循環流量に前記決定手段が決定した補正循環流量を加算した循環流量である要求循環流量が第1の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の小さい第1の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第1の所定量より多くて第2の所定量以下である場合は前記2つの電動ウォータポンプの内定格の大きい第2の電動ウォータポンプを駆動させ、前記要求循環流量が前記第2の所定量より多い場合は前記第1の電動ウォータポンプおよび前記第2の電動ウォータポンプを共に駆動させるポンプ駆動制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載の内燃機関の冷却装置。
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