[go: up one dir, main page]

JP2006028322A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2006028322A5
JP2006028322A5 JP2004208194A JP2004208194A JP2006028322A5 JP 2006028322 A5 JP2006028322 A5 JP 2006028322A5 JP 2004208194 A JP2004208194 A JP 2004208194A JP 2004208194 A JP2004208194 A JP 2004208194A JP 2006028322 A5 JP2006028322 A5 JP 2006028322A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
coating film
siloxane
same
different
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004208194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006028322A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2004208194A priority Critical patent/JP2006028322A/ja
Priority claimed from JP2004208194A external-priority patent/JP2006028322A/ja
Publication of JP2006028322A publication Critical patent/JP2006028322A/ja
Publication of JP2006028322A5 publication Critical patent/JP2006028322A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

従って、本発明は、多くのシリカ系微粒子を導入しても、低屈折率でかつ、硬度と耐汚染性が良好な、低屈折率の透明コーティング膜形成用塗料および、それを用いて形成されるコーティング膜を提供するものである。
すなわち、本発明は、下記(a)〜(f)を含有することを特徴とするシロキサン系コーティング膜形成用塗料である。
(a)一般式(1)および、一般式(2)〜(4)から選ばれる1種以上のシラン化合物を、酸触媒により、加水分解し、縮合させずに得られたシラノール化合物
(b)一般式(1)および、一般式(2)〜(4)から選ばれる1種以上のシラン化合物を、酸触媒により、一旦加水分解した後、縮合させることによって得られたフッ素含有シロキサンポリマー
(c)平均粒子径1nm〜200nmのシリカ系微粒子
(d)アルミニウム系および/または、マグネシウム系硬化剤
(e)大気圧下沸点100〜180℃の溶剤
(f)大気圧下沸点100℃未満の溶剤
Si(OR´) (1)
(ただし、R はフッ素が3から17のフルオロアルキル基を表わす。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
Si(OR´) (2)
(ただし、R は、水素、アルキル基、アリール基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表す。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
Si(OR´) (3)
(ただし、R 、R は水素、アルキル基、フルオロアルキル基、アリール基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
Si(OR´) (4)
(ただし、R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
本発明のシロキサン系コーティング膜形成用塗料は、以下に示す、(a)〜(f)を含有する。
(a)一般式(1)および、一般式(2)〜(4)から選ばれる1種以上のシラン化合物を、酸触媒により、加水分解し、縮合させずに得られたシラノール化合物
(b)一般式(1)および、一般式(2)〜(4)から選ばれる1種以上のシラン化合物を、酸触媒により、一旦加水分解した後、縮合させることによって得られたフッ素含有シロキサンポリマー
(c)平均粒子径1nm〜200nmのシリカ系微粒子
(d)アルミニウム系及び/または、マグネシウム系硬化剤
(e)大気圧下沸点100〜180℃の溶剤
(f)大気圧下沸点100℃未満の溶剤
Si(OR´) (1)
(ただし、Rはフッ素が3から17のフルオロアルキル基を表わす。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
Si(OR´) (2)
(ただし、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わす。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
Si(OR´) (3)
(ただし、R、Rは水素、アルキル基、フルオロアルキル基、アリール基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
Si(OR´) (4)
(ただし、R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
本発明で用いられる(a)成分のシラノール化合物は、上記一般式(1)〜(4)で表されるシラン化合物を溶剤中、酸触媒により、公知の加水分解反応を利用して得ることができる。また、本発明で用いられる(b)成分のフッ素含有シロキサンポリマーは、(a)成分形成と同様の方法にて、一旦シラノール化合物を形成し、公知の縮合反応を利用することによって得ることができる。(a)成分と(b)成分を形成するのに用いられるシラン化合物は、同一でも、異なっていても良い。
硬化温度としては、100〜180℃が好ましく、特に好ましくは、110〜150℃である。硬化後の膜厚としては、0.001〜0.5μmの範囲にあることが好ましい。
このようにして形成することができる本発明のシロキサン系コーティング膜は、シリカ系微粒子を膜全量に対して、30重量%以上含有することによって、粒子間に空隙を発生させ、これを利用してコーティング膜が低屈折率化する。しかし、一般に粒子の含有量が多くなると、基材上に形成されたシリカ系微粒子含有シロキサン系コーティング膜面では、シロキサン系マトリックスがシリカ系微粒子を覆いきれない部分が発生し、それゆえ、シロキサン系コーティング膜に、非コーティング領域が生じる。
非コーティング領域の割合は、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて、該シロキサン系コーティング膜の表面を分析することによって、容易に決定することができる。測定条件を以下に示す。
モード:タッピングモード
測定領域:1μm角
プローブのカンチレバー長:125μm
共振周波数:260〜410kHz
低屈折率と、硬度及び耐汚染性を満足するためには、上記非コーティング領域の割合は、膜面1(μm) 当り、5%以下が好ましく、特に好ましくは3%以下である。本発明のシロキサン系コーティング膜形成用塗料を100℃〜180℃の熱処理により硬化させれば、これを満足するシロキサン系コーティング膜を得ることが出来る。
アルミニウム系硬化剤として、アルミニウムトリス(アセチルアセテート)(商品名:アルミキレートA(W)、川研ファインケミカル(株)社製)0.4gをメタノール7.6gに溶解し、これに、(a)成分100gと、(b)成分0.6g、イソプロピルアルコールに分散された粒子径12nmの内部に空洞を有しないシリカ系微粒子のゾル(商品名:IPA−ST、日産化学工業(株)製、固形分30%)36gを混合して、室温にて2時間撹拌し、均一な溶液とし、さらにイソプロピルアルコール899.4gを用いて、固形分濃度を3%に調製して、シロキサン系コーティング膜形成用塗料の塗料Fを得た。得られた塗料Fを用いて前記のように、基材及び、シリコンウエハー上にシロキサン系コーティング膜を作製し、非コーティング領域の割合、硬度、耐汚染性、屈折率について評価を行った。
(実施例7)
(b)成分の添加量を1.05gから2.2gに変更した他は、実施例3と同様にして、塗料Gを得た。得られた塗料Gを用いて前記のように、基材及び、シリコンウエハー上にシロキサン系コーティング膜を作製し、非コーティング領域の割合、硬度、耐汚染性、屈折率について評価を行った。
(比較例1)
(b)成分のトリフルオロプロピルトリメトキシシラン65.4gをフェニルトリメトキシシラン59.5gに変更した他は、実施例1と同様にして、塗料A1を得た。得られた塗料A1を用いて前記のように、基材及び、シリコンウエハー上にシロキサン系コーティング膜を作製し、非コーティング領域の割合、硬度、耐汚染性、屈折率について評価を行った。
(比較例2)
(b)成分を混合しなかった他は、実施例2と同様にして、塗料B1を得た。得られた塗料B1を用いて前記のように、基材及び、シリコンウエハー上にシロキサン系コーティング膜を作製し、非コーティング領域の割合、硬度、耐汚染性、屈折率について評価を行った。
(比較例
(a)成分のトリフルオロプロピルトリメトキシシラン109.1gをフェニルトリメトキシシラン99.2gに変更した他は、実施例4と同様にして、塗料1を得た。得られた塗料1を用いて前記のように、基材及び、シリコンウエハー上にシロキサン系コーティング膜を作製し、非コーティング領域の割合、硬度、耐汚染性、屈折率について評価を行った。
(比較例
(a)成分と(b)成分の合成溶剤を、t−ブタノールに変更した他は、実施例1と同様にして、塗料1を得た。得られた塗料1を用いて前記のように、基材及び、シリコンウエハー上にシロキサン系コーティング膜を作製し、非コーティング領域の割合、硬度、耐汚染性、屈折率について評価を行った。
(比較例
アルミニウム系硬化剤のアルミニウムトリス(アセチルアセテート)をチタン系系硬化剤のチタニウムテトラ(アセチルアセテート)に変更した他は、実施例1と同様にして、塗料1を得た。得られた塗料1を用いて前記のように、基材及び、シリコンウエハー上にシロキサン系コーティング膜を作製し、非コーティング領域の割合、硬度、耐汚染性、屈折率について評価を行った。
実施例1〜、比較例1〜の組成、評価結果を表1、2に示した。
Figure 2006028322
Figure 2006028322

Claims (4)

  1. 下記(a)〜(f)を含有することを特徴とするシロキサン系コーティング膜形成用塗料。
    (a)一般式(1)および、一般式(2)〜(4)から選ばれる1種以上のシラン化合物を、酸触媒により、加水分解し、縮合させずに得られたシラノール化合物
    (b)一般式(1)および、一般式(2)〜(4)から選ばれる1種以上のシラン化合物を、酸触媒により、一旦加水分解した後、縮合させることによって得られたフッ素含有シロキサンポリマー
    (c)平均粒子径1nm〜200nmのシリカ系微粒子
    (d)アルミニウム系および/または、マグネシウム系硬化剤
    (e)大気圧下沸点100〜180℃の溶剤
    (f)大気圧下沸点100℃未満の溶剤
    Si(OR´) (1)
    (ただし、R はフッ素が3から17のフルオロアルキル基を表わす。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
    Si(OR´) (2)
    (ただし、R は、水素、アルキル基、アリール基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表す。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
    Si(OR´) (3)
    (ただし、R 、R は水素、アルキル基、フルオロアルキル基、アリール基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
    Si(OR´) (4)
    (ただし、R´はメチル基、エチル基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)
  2. 上記(a)成分と(b)成分の合計量に対して、(b)成分が0.1重量%〜5重量%であることを特徴とする請求項1に記載のシロキサン系コーティング膜形成用塗料。
  3. 請求項1または2に記載のシロキサン系コーティング膜形成用塗料から形成されたシロキサン系コーティング膜であって、該コーティング膜は膜厚0.001〜0.5μmで基材上に形成されており、該コーティング膜面1(μm) 当りに存在する非コーティング領域の割合が5%以下であって、前記シリカ系微粒子を膜全量に対して30重量%〜80重量%含有することを特徴とするシロキサン系コーティング膜。
  4. 請求項に記載のシロキサン系コーティング膜を、反射防止材料の低屈折率膜として利用することを特徴とする低屈折率膜
JP2004208194A 2004-07-15 2004-07-15 シロキサン系コーティング膜および、そのコーティング膜形成用塗料 Pending JP2006028322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004208194A JP2006028322A (ja) 2004-07-15 2004-07-15 シロキサン系コーティング膜および、そのコーティング膜形成用塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004208194A JP2006028322A (ja) 2004-07-15 2004-07-15 シロキサン系コーティング膜および、そのコーティング膜形成用塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006028322A JP2006028322A (ja) 2006-02-02
JP2006028322A5 true JP2006028322A5 (ja) 2007-08-16

Family

ID=35895064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004208194A Pending JP2006028322A (ja) 2004-07-15 2004-07-15 シロキサン系コーティング膜および、そのコーティング膜形成用塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006028322A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008032722A1 (fr) * 2006-09-14 2008-03-20 Toray Industries, Inc. Matière de revêtement, article optique utilisant celle-ci et procédé de fabrication d'un article optique
JP5217887B2 (ja) * 2008-01-28 2013-06-19 セイコーエプソン株式会社 光学物品
US9127171B2 (en) * 2010-07-08 2015-09-08 Lg Chem, Ltd. Anti-reflection film and method for manufacturing the same
JP7267343B2 (ja) * 2020-08-04 2023-05-01 ナガセケムテックス株式会社 積層体
WO2022030399A1 (ja) * 2020-08-04 2022-02-10 ナガセケムテックス株式会社 積層体及び生地コーティング用組成物

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001040284A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止膜およびそれを配置した表示装置
JP2001042102A (ja) * 1999-08-03 2001-02-16 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止膜およびそれを配置した表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6228921B1 (en) Process for the production of compounds based on silanes containing epoxy groups
CN100374521C (zh) 含水硅烷纳米复合材料
JP6197118B2 (ja) 硬化性シルセスキオキサンポリマー、組成物、物品、及び方法
WO2012024005A2 (en) Coating systems capable of forming ambiently cured highly durable hydrophobic coatings on substrates
JP2010510338A (ja) 超疎水性被覆
JP2017523917A (ja) 超疎水性、超疎油性又は超両疎媒性層を形成する方法において使用するための液体コーティング組成物
US9725561B2 (en) Curable polymers comprising silsesquioxane polymer core and silsesquioxane polymer outer layer and methods
JPH0748560A (ja) コーティング用組成物
JP2012507597A (ja) 水性ゾル−ゲル法を用いた透明な無機−有機ハイブリッド材料
JP2004528402A (ja) 多官能性オルガノシランをベースとするゾル−ゲル縮合物の製造方法およびその使用
US9587142B2 (en) Process for preparing an optically clear superhydrophobic coating solution
JP2012219217A (ja) 撥水処理剤及びその製造方法
JP5293534B2 (ja) 耐指紋性塗膜形成品及び耐指紋性コーティング材組成物
JP3511269B2 (ja) 無機酸化物コロイド粒子およびコーティング組成物
JP2006028322A5 (ja)
JP2020122036A (ja) 防汚性膜及び防汚性膜形成用液組成物
JP5641434B2 (ja) コーティング剤
JPH0959605A (ja) 撥水処理剤
JP4325076B2 (ja) コーティング膜の形成方法
JP2010222537A (ja) ハードコーティング剤
JP7596074B2 (ja) 撥水撥油性膜形成用液組成物の製造方法
JP2012251100A (ja) シリコーン樹脂組成物および熱伝導シート
JP2017155123A (ja) コーティング剤、コーティング剤の製造方法及びコーティング膜の形成方法
Arslan et al. Siliconcarbide embedded hybrid nanocomposites as abrasion resistant coating
JPH1121510A (ja) 撥水性被膜形成用シリコーンレジン及びその組成物