JP2006028111A - ビニル化合物の製造法 - Google Patents
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Abstract
熱および光で硬化でき、硬化物が優れた耐熱性を有し、低誘電率、低誘電正接であるビニル化合物の製造法に関して、イオン性不純物の含有量が少ない、工程的に有利な製造方法を提供する。
【解決手段】
2官能フェニレンエーテルオリゴマー体を合成した反応溶液(a)に、反応溶媒より高沸点の非プロトン性極性溶媒を加えて蒸留することにより溶媒置換を行った2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液を、アルカリ金属のアルコキシド存在下、ビニルベンジルハライドと反応させて、ビニル化合物を合成し、この反応溶液(b)を、酸性物質で中和した後、水または水/アルコール混合溶液と混合して固形物を析出させることを特徴とするビニル化合物の製造方法。
Description
1)数平均分子量及び重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により求めた。試料のGPC曲線と分子量校正曲線よりデータ処理を行った。分子量校正曲線は、標準ポリスチレンの分子量と溶出時間の関係を次の式に近似して得た。 LogM = A0X3+ A1X2 + A2X + A3 + A4/X2(ここでM:分子量、X:溶出時間−19(分)、A:係数である。)
2)水酸基当量は、2,6-ジメチルフェノールを標準物質とし、溶媒に乾燥ジクロロメタンを使用してIR分析(液セル法;セル長=1mm)を行い、3,600cm-1の吸収強度より求めた(図2)。
3)ビニル化合物は、1H-NMR分析によりビニルベンジルエーテルのピークにて確認し(図1)、さらにIR分析により2官能フェニレンエーテルオリゴマー体のフェノール性水酸基のピーク(図2)が、ビニル化合物(図3)では消滅していることを確認した。
4)加水分解性ハロゲン量は、ビニル化合物をジオキサンに溶解し、0.1Nの水酸化カリウムのメタノール溶液を加え、還流状態で15分間加熱攪拌したときに脱離するハロゲン量を硝酸銀水溶液で滴定して定量し、重量分率で表した。
5)硬化物の誘電率、誘電正接は空洞共振摂動法により求めた。
6)溶液の定量分析はガスクロマトグラフィー(GC−14A;島津製作所製(株))、ガラスカラムにPEG-20M(チノールサイエンス(株))を使用した。
7)Naの分析は蛍光X線分析装置RIX3000(理学電機工業(株))を使用した。
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr2 2.78g (12.4mmol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.54g(3.2mmol)、n-ブチルジメチルアミン16.70g(165.0mmol)、トルエン 2,600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ 2,300gのメタノールに溶解させた2,2’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-(1,1’-ビフェニル)-4,4’-ジオール(以下HMBPと記す) 129.32g(0.48mol)、2,6-ジメチルフェノール175.31g (1.44mol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.36g(2.1mmol)、n-ブチルジメチルアミン11.13g(110.0mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2 L/minの流速でバブリングを行いながら 230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム 16.88g(37.3mmol)を溶解した水 1,500gを加え、反応を停止し、水層と有機層を分液し、純水で洗浄し、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の反応溶液(A) 2829.24gを得た。この2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の数平均分子量は 650、重量平均分子量は 1,040、水酸基当量は 325であった。
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr2 3.89g (17.4mmol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.76g(4.4mmol)、n-ブチルジメチルアミン23.38g(231.1mmol)、トルエン 2,600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ 2,300gのメタノールに溶解させたHMBP 129.32g(0.48mol)、2,6-ジメチルフェノール292.23g(2.39mol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.51g(2.9mmol)、n-ブチルジメチルアミン15.59g(154.0mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2 L/minの流速でバブリングを行いながら 230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム23.63g(52.2mmol)を溶解した水 1,500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、純水で洗浄し、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の反応溶液(B) 2959.43gを得た。この2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の数平均分子量は930、重量平均分子量は1,460、水酸基当量は465であった。
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr2 5.48g
(24.5mmol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン1.07g(6.2mmol)、n-ブチルジメチルアミン32.93g(325.4mmol)、トルエン 2,600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ 2,300gのメタノールに溶解させたHMBP 75.00g(0.28mol)、2,6-ジメチルフェノール508.44g(4.16mol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.72g(4.2mmol)、n-ブチルジメチルアミン21.95g(217.0mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを 5.2 L/minの流速でバブリングを行いながら 230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム33.29g(73.6mmol)を溶解した水1,500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、純水で洗浄し、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の反応溶液(C) 3121.61gを得た。この2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の数平均分子量は 2150、重量平均分子量は3650、水酸基当量は 1050であった。
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr2 3.89g (17.4mmol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.76g(4.4mmol)、n-ブチルジメチルアミン23.41g(231.3mmol)およびトルエン 2,600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ2,300gのメタノールに溶解させた4,4’-(1-メチルエチリデン)ビス(2,6-ジメチルフェノール) 136.03g(0.48mol)、2,6-ジメチルフェノール 292.19g(2.40mol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.51g(3.0mmol)およびn-ブチルジメチルアミン15.61g(154.2mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2 L/minの流速でバブリングを行いながら230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム23.66g(52.3mmol)を溶解した水1,500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、純水で洗浄し、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の反応溶液(D) 2969.00gを得た。この2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の数平均分子量は940、重量平均分子量は1,490、水酸基当量は450であった。
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr2 3.88g (17.4mmol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.76g(4.4mmol)、n-ブチルジメチルアミン23.38g(231.1mmol)、トルエン 2,600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ 2,300gのメタノールに溶解させたHMBP 129.32g(0.48mol)、2,6-ジメチルフェノール292.19g(2.39mol)、N,N’-ジ-t-ブチルエチレンジアミン0.51g(2.9mmol)、n-ブチルジメチルアミン15.59g(154.0mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2 L/minの流速でバブリングを行いながら230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム23.63g(52.2mmol)を溶解した水1,500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、純水で洗浄した後、エバポレーターで濃縮し、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の 50wt%トルエン溶液(E) 833.53gを得た。この2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の数平均分子量は930、重量平均分子量は1,460、水酸基当量は465であった。
参考例1で得た反応溶液(A) 2829.24gに、N,N-ジメチルアセトアミド905gを加え、塔径25mm、理論塔段数15段(上段7段、下段8段)、釜温度200℃、フィード量200g/hr、還流比1.10の条件で連続蒸留を行い、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体のN,N-ジメチルアセトアミド 74.93wt%、トルエン0.10wt%溶液(A’) 1118.99gを得た。次に、攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液(A’) 598.05g(OH当量で0.46mol)、クロロメチルスチレン(商品名CMS-P、セイミケミカル(株)製) 77.15g(0.51mol)を仕込み、50℃に加熱攪拌した。反応温度を50℃に保ちながらナトリウムメトキシドのメタノール溶液(濃度:28.4wt%) 96.16g(0.51mol)を滴下し、1時間攪拌した。更にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(同) 8.74g(0.05mol)を滴下し、2時間攪拌した。その後、85wt%のリン酸水溶液を5.30g(0.05mol)加え、生成した無機塩を除去した後、反応溶液を 373gの水と373gのメタノールの混合溶液に滴下することで固形化し、遠心分離機で固液分離を行った後900gのメタノール、次いで900gの60℃温水で洗浄した後、減圧乾燥して目的とするビニル化合物186.46gを得た。このビニル化合物を150℃で溶融、脱気、成型し、200℃、3時間硬化を行い、硬化物を得た。ビニル化合物の分析結果と硬化物の誘電特性を表1に示した。
参考例2で得た反応溶液(B) 2959.43gにN,N-ジメチルアセトアミド1250gを加え、実施例1と同様な条件で連続蒸留を行い、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体のN,N-ジメチルアセトアミド 74.78wt%、トルエン0.30wt%溶液(B’) 1553.72gを得た。次に、攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液(B’) 791.15g(OH当量で 0.42mol)、クロロメチルスチレン(CMS-P) 71.20g(0.47mol)を仕込み、50℃に加熱攪拌した。反応温度を50℃に保ちながらナトリウムメトキシドのメタノール溶液(濃度:28.4wt%) 88.71g(0.47mol)を滴下し、1時間攪拌した。更にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(同) 12.10g(0.06mol)を滴下し、2時間攪拌した。その後、85wt%のリン酸水溶液を7.33g(0.06mol)加え、生成した無機塩を除去した後、反応溶液を890gの水に滴下することで固形化し、遠心分離機で、固液分離を行った後、1200gのメタノール、次いで純水1200gで洗浄した後、減圧乾燥して目的とするビニル化合物 234.32gを得た。このビニル化合物を150℃で溶融、脱気、成型し、200℃、3時間硬化を行い、硬化物を得た。ビニル化合物の分析結果と硬化物の誘電特性を表1に示した。
参考例3で得た反応溶液(C) 3121.61gにN,N-ジメチルアセトアミド 1725gを加え、実施例1と同様な条件で連続蒸留を行い、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体のN,N-ジメチルアセトアミド 74.85wt%、トルエン0.20wt%溶液(C’) 2149.13gを得た。次に、攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液(C’) 1034.00g(OH当量で0.25mol)、クロロメチルスチレン(CMS-P) 48.75g(0.32mol)を仕込み、50℃に加熱攪拌した。反応温度を 50℃に保ちながらナトリウムメトキシドのメタノール溶液(濃度:28.4wt%) 60.75g(0.32mol)を滴下し、1時間攪拌した。更にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(同) 7.01g(0.04mol)を滴下し、2時間攪拌した。その後、85wt%のリン酸水溶液を4.25g(0.04mol)加え、生成した無機塩を除去した後、反応溶液を1160gの水に滴下することで固形化し、遠心分離機で、固液分離を行った後、メタノール1600g、次いで純水1600gで洗浄した後、減圧乾燥して目的とするビニル化合物 274.49gを得た。このビニル化合物を150℃で溶融、脱気、成型し、200℃、3時間硬化を行い、硬化物を得た。ビニル化合物の分析結果と硬化物の誘電特性を表1に示した。
参考例4で得た反応溶液(D) 2969.00gにN,N-ジメチルホルムアミド 1251gを加え、実施例1と同様な条件で連続蒸留を行い、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体のN,N-ジメチルホルムアミド 74.89wt%、トルエン0.15wt%溶液(D’) 1558.99gを得た。次に、攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に、2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液(D’) 788.12g(OH当量で0.44mol)、クロロメチルスチレン(CMS-P)73.40g(0.48mol)を仕込み、50℃に加熱攪拌した。反応温度を50℃に保ちながらナトリウムメトキシドのメタノール溶液(濃度:28.4wt%) 91.47g(0.48mol)を滴下し、1時間攪拌した。更にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(同) 12.47g(0.07mol)を滴下し、2時間攪拌した。その後、85wt%のリン酸水溶液を7.56g(0.07mol)加え、生成した無機塩を除去した後、反応溶液を885gの水に滴下することで固形化し、固液分離を行った後、メタノール1200g、次いで純水1200gで洗浄した後、減圧乾燥して目的とするビニル化合物232.30gを得た。このビニル化合物を150℃で溶融、脱気、成型し、200℃、3時間硬化を行い、硬化物を得た。ビニル化合物の分析結果と硬化物の誘電特性を表1に示した。
攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に参考例5で得られた2官能フェニレンエーテルオリゴマー体の50wt%トルエン溶液(E) 200.0g(OH当量で0.22mol)、クロロメチルスチレン(CMS-P) 36.1g(0.24mol)およびN,N-ジメチルアセトアミド 300gを仕込み、50℃に加熱攪拌した。反応温度を50℃に保ちながらナトリウムメトキシドのメタノール溶液(濃度:28.4wt%) 45.00g(0.24mol)を滴下し、3時間攪拌した。更にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(同) 6.14g(0.03mol)を滴下し、3時間攪拌した。(ビニル化合物の合成反応速度を低下させる非極性溶媒のトルエンが残存するため、実施例と比較して未反応のクロロメチルスチレンが消滅するのに時間がかかった。)その後、85wt%のリン酸水溶液を3.72g(0.03mol)加え、生成した無機塩を除去した後、反応溶液を450gの水に滴下したところ、粘稠物となり、固液分離が困難であった。
比較例1と同様にして得た、無機塩を除去した反応溶液を、メタノール2000g、水500gの混合溶液に滴下することで固形化し、固液分離を行った。(反応溶液にトルエンが含まれているために貧溶媒として多量の水/アルコール混合溶液が必要であった。)その後、メタノール750g、次いで純水750gで洗浄した後、減圧乾燥して目的とするビニル化合物112.52gを得た。このビニル化合物を150℃で溶融、脱気、成型し、200℃、3時間硬化を行い、硬化物を得た。ビニル化合物の分析結果と硬化物の誘電特性を表1に示した。
攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に実施例2で得た2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液(B’) 791.30g(OH当量で0.42mol)、クロロメチルスチレン(CMS-P) 71.22g(0.47mol)を仕込み、50℃に加熱攪拌した。反応温度を50℃に保ちながらナトリウムメトキシドのメタノール溶液(濃度:28.4wt%) 88.73g(0.47mol)を滴下し、1時間攪拌した。更にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(同)12.10g(0.06mol)を滴下し、2時間攪拌した。生成した無機塩を除去した後、反応溶液を890gの水に滴下することで固形化し、遠心分離機で固液分離を行った後、メタノール1200g、次いで純水1200gで洗浄した後、減圧乾燥して目的とするビニル化合物235.42gを得た。このビニル化合物を150℃で溶融、脱気、成型し、200℃、3時間硬化を行い、硬化物を得た。ビニル化合物の分析結果と硬化物の誘電特性を表1に示した。
Claims (8)
- 一般式(2)で表される2官能フェニレンエーテルオリゴマー体を合成した反応溶液(a)に、反応溶媒より高沸点の非プロトン性極性溶媒を加えて蒸留することにより溶媒置換を行った2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液を、アルカリ金属のアルコキシド存在下、ビニルベンジルハライドと反応させて、一般式(1)で表されるビニル化合物を合成し、この反応溶液(b)を、酸性物質で中和した後、水または水/アルコール混合溶液と混合して固形物を析出させることを特徴とするビニル化合物の製造方法。
- 2官能フェニレンエーテルオリゴマー体溶液中の2官能フェニレンエーテルオリゴマー体反応溶媒の残存率を、5wt%以下とすることを特徴とする、請求項1記載のビニル化合物の製造方法。
- 非プロトン性極性溶媒が、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N -メチル-2-ピロリドンからなる群から選択された1種もしくは2種以上である請求項1記載のビニル化合物の製造方法。
- ビニルベンジルハライドが、m-ビニルベンジルクロライド、p-ビニルベンジルクロライド、及びこれらの混合体;m-ビニルベンジルブロマイド、p-ビニルベンジルブロマイド、及びこれらの混合体からなる群から選択された1種もしくは2種以上である請求項1記載のビニル化合物の製造方法。
- アルカリ金属のアルコキシドが、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシドからなる群から選択された1種もしくは2種以上である請求項1記載のビニル化合物の製造方法。
- 酸性物質が、リン酸、硫酸、塩酸、芳香族スルホン酸あるいは芳香族カルボン酸からなる群から選択された1種もしくは2種以上である請求項1記載のビニル化合物の製造方法。
- アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールからなる群から選択された1種もしくは2種以上である請求項1記載のビニル化合物の製造方法。
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