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JP2006025874A - プレフィルドシリンジ - Google Patents

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JP2006025874A
JP2006025874A JP2004205114A JP2004205114A JP2006025874A JP 2006025874 A JP2006025874 A JP 2006025874A JP 2004205114 A JP2004205114 A JP 2004205114A JP 2004205114 A JP2004205114 A JP 2004205114A JP 2006025874 A JP2006025874 A JP 2006025874A
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JP2004205114A
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Koichi Tachikawa
浩一 立川
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Terumo Corp
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Abstract

【課題】誤った量の液体を吸入するのを確実に防止することができるプレフィルドシリンジを提供すること。
【解決手段】プレフィルドシリンジ1は、先端側に液体が吸入・吐出され得る縮径部22と、基端外周に形成されたフランジ27とを有する外筒2と、外筒2内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3の先端側に位置する外筒2とガスケット3とで囲まれる第1の空間91に収納された薬剤6とを備えている。このプレフィルドシリンジ1では、液体の吸入量を示す吸入量用目盛り101と、液体の吐出量を示す吐出量用目盛り102とが、外筒2の周方向の異なる位置に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンジ、特に、予め薬剤が収納されたプレフィルドシリンジに関する。
予め薬剤が収納されたプレフィルドシリンジが知られている。このプレフィルドシリンジは、先端側に縮径した口部を有する外筒と、この外筒の基端開口から外筒内に挿入されたガスケットと、このガスケットに連結された押し子(プランジャロッド)とを備え、外筒とガスケットの先端面とで囲まれる空間に、例えば液状の薬剤が密封状態で収納されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなプレフィルドシリンジでは、押し子を基端方向へ引く操作を行ってガスケットを外筒内で基端方向に摺動させ、外筒の先端の口部から輸液等の液体を吸引して導入し、この液体と前記薬剤とを混合して薬液を得た後、押し子を押す操作を行ってガスケットを外筒内で先端方向に摺動させ、口部から薬液の排出を行なう。
液体(薬液)の吸引量と排出量とは、外筒の外周に付された1種類の目盛りに対するガスケットの位置で確認(把握)されている。
しかしながら、このようなプレフィルドシリンジでは、液体を吸引しているときに、吸引する直前のガスケットが目盛りのどこに位置していたのかを忘れてしまう場合ある。このため、誤った量の液体を吸引するおそれがあるという問題があった。
特開2004−97640号公報
本発明の目的は、誤った量の液体を吸入するのを確実に防止することができるプレフィルドシリンジを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 先端側に液体が吸入・吐出され得る口部と、基端外周に形成されたフランジとを有する外筒と、前記外筒内で摺動し得るガスケットと、前記ガスケットの先端側に位置する前記外筒と前記ガスケットとで囲まれる空間に収納された薬剤とを備えるプレフィルドシリンジであって、
液体の吸入量を示す吸入量用目盛りと、液体の吐出量を示す吐出量用目盛りとを、前記外筒の周方向の異なる位置に設けたことを特徴とするプレフィルドシリンジ。
(2) 前記吸入量用目盛りが向いている方向と、前記吐出量用目盛りが向いている方向とは、互いにほぼ直角をなしている上記(1)に記載のプレフィルドシリンジ。
(3) 前記フランジは、その形状が長尺状をなしており、
前記吸入量用目盛りは、前記フランジの長手方向に面するように設けられている上記(1)または(2)に記載のプレフィルドシリンジ。
(4) 前記吸入量用目盛りと前記吐出量用目盛りとは、互いに異なる色で着色されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(5) 前記吐出量用目盛りの色は、前記ガスケットの色と同じであり、
前記吸入量用目盛りの色は、前記ガスケットの色と異なる上記(4)に記載のプレフィルドシリンジ。
(6) 前記ガスケットの色は、黒色であり、
前記吐出量用目盛りの色が黒色であり、前記吸入量用目盛りの色が赤色である上記(5)に記載のプレフィルドシリンジ。
(7) 前記ガスケットの基端は、未使用状態で、前記吸入量用目盛りにおける零を示す目盛りに位置している上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(8) 前記薬剤は、粉末状のものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
本発明によれば、吸入量用目盛りが形成されていることにより、液体の吸入量を確実に把握することができ、よって、誤った量の液体を吸入するのを確実に防止することができる。
また、正確な吸入量の液体を吸入することができるため、その薬液中の薬剤の濃度を正確な濃度とすることができる。
以下、本発明のプレフィルドシリンジを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のプレフィルドシリンジの未使用状態を示す斜視図、図2は、図1に示すプレフィルドシリンジの縦断面図、図3〜図7は、それぞれ、図1に示すプレフィルドシリンジの使用時における動作を示す縦断面図である。
なお、説明の都合上、図1中の上側を「先端」、下側を「基端」といい、図2〜図7中の上側を「基端」、下側を「先端」という。また、説明の都合上、図1中の上下方向をz軸方向、z軸方向に対し垂直かつ水平な一方向(プレフィルドシリンジのフランジの長手方向)をy軸方向、z軸方向およびy軸方向に対し垂直な方向をx軸方向という。
図2に示すように、本実施形態のプレフィルドシリンジ(以下単に「シリンジ」と言う)1は、シリンジ内部に予め薬剤が収納されたシリンジであって、外筒(シリンジ外筒)2と、外筒2内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を移動操作する押し子(プランジャロッド)4とを備えている。ガスケット3は、押し子4の先端に連結されている。
外筒2は、有底筒状の部材で構成され、底部21の中央部の先端側には、外筒2の胴部に対し縮径した縮径部22が一体的に形成されている。この縮径部22により、液体が吸入・吐出され得る(出入り可能な)口部が構成される。
縮径部22の先端には、封止部材として、弾性材料で構成された膜24が装着され、縮径部22の内腔23を気密的に封止している。
また、縮径部22の外側には、キャップ25が嵌合され、固定されている。このキャップ25の先端には、開口26が形成されており、この開口26の縁部と縮径部22の先端面との間で膜24の外周部を挟持することにより、膜24が気密(液密)的に固定される。
なお、縮径部22と膜24とキャップ25とは、それぞれ、互いに接着剤による接着または融着がなされているのが好ましい。
膜24は、後述する両頭針のような針体により刺通可能なものである。この場合、膜24は、針体により刺通可能なものであれば、その形態は膜状に限らず、例えばブロック状のもの(栓体)であってもよい。
膜24の構成材料としては、例えば、後述するガスケット3の構成材料として挙げたものを用いることができる。特に、水蒸気透過性が低い材料で構成されているのが好ましい。
なお、キャップ25は、後述するホルダー7と接続して使用されるもので、ホルダー7との接続部としても機能する。
外筒2の基端外周には、長尺状のフランジ27が一体的に形成されている。押し子4を外筒2に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ27に指を掛けて操作を行うことができる。
外筒2の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であり、かつ水蒸気透過性が低い点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステルのような樹脂が好ましい。なお、外筒2の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
このような外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納されている。ガスケット3の外周部には、複数のリング状の突部31、32が全周にわたって形成されている。この突部31、32が外筒2の内周面20に対し密着しつつ摺動することで、気密性(液密性)をより確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
本実施形態では、ガスケット3の長手方向に沿って2つの突部31、32が形成されている。すなわち、ガスケット3の基端部と先端部のそれぞれに、突部31、32が形成されている。このうち、ガスケット先端側の突部32の基端側は、先端に向かって外径が漸増するようなテーパ面を有しているのが好ましい。
なお、本発明では、突部31、32の形成位置や個数、断面形状等は、これに限定されるものではない。
また、ガスケット3には、その基端面36に開放する中空部33が形成されている。この中空部33は、後述する押し子4のヘッド部が挿入(螺入)される。中空部33の内面には、雌ネジ34が形成されている。
ガスケット3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
なお、ガスケット3は、その少なくとも外周部が前述のような弾性材料で構成されていれば良く、例えば、樹脂材料で構成された芯部(図示せず)を有し、この芯部の外周を覆うように弾性材料が配置された構成のものでもよい。この場合には、芯部に、雌ネジ34が形成されることとなる。
また、ガスケット3の色は、黒色であるのが好ましい。これにより、外筒2を介してガスケット3を視認するのが容易となる、すなわち、ガスケット3の視認性が向上し、よって、外筒2に対するガスケット3の移動量を確実に確認(把握)することができる。
このようなガスケット3には、ガスケット3を外筒2内で長手方向に移動操作する押し子4が連結(装着)されている。
押し子4は、棒状の本体部40を有しており、該本体部40の基端には、フランジ状(板状)の指当て部45が形成されている。この指当て部45を指等で押圧することにより押し子4を先端方向へ移動操作する。また、本体部40の横断面形状は、十字状をなしている。
本体部40の先端側には、ガスケット3の中空部33内に挿入され、ガスケット3と連結されるヘッド部(連結部)43が形成されている。
ヘッド部43の外周には、中空部33の内面の雌ネジ34と螺合し得る雄ネジ44が形成されている。この雄ネジ44を雌ネジ34と螺合することにより、ガスケットと押し子4とが連結される(図2参照)。
押し子4の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であり、かつ気体不透過性(ガスバリア性)を有する点で、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
このように、ガスケット3と押し子4との連結が螺合構造(遊びがない機構の一例)によりなされているため、これらの連結を確実に行なうことができ、押し子4の操作に伴いガスケット3と押し子4とが離脱することもなく、また、ガスケット3に対する押し子4の着脱操作も容易に行なうことができる。
なお、本発明において、ガスケット3と押し子4との連結構造は、螺合以外のもの、例えば、接着、融着等の固着、嵌合等の遊びがない機構であってもよい。
また、図示しないが、外筒2の基端側に、ガスケット3が外筒2から抜けるのを防止するストッパを設けてもよい。
図2に示すように、シリンジ1の使用前の状態(未使用状態)では、ガスケット3は、外筒2の長手方向の途中に位置している。これにより、ガスケット3の先端側には、外筒2とガスケット3とで囲まれる第1の空間(空間)91が形成される。
本実施形態のシリンジ1では、第1の空間91内に、予め薬剤6が収納されている(図2参照)。
薬剤6としては、液体でも固体でもよいが、固体が好ましく、特に、粉末(顆粒)状の固体が好ましい。薬剤6が粉末状のものであることにより、縮径部22から吸入される液体に薬剤6を容易に溶解することができる。なお、粉末状のものは、例えば凍結乾燥物によるものが挙げられる。また、このような粉末状のものは、例えばタブレット状に固化されていてもよい。
このような薬剤6の具体例としては、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンのような抗血栓剤、インシュリン、抗生物質、抗腫瘍剤、鎮痛剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、補正電解質等が挙げられる。なお、本発明では、これらに限定されないことは言うまでもない。
さて、図1および図2に示すように、外筒2の外周面29には、その周方向の異なる位置に、2つの目盛りが設けられている。一方の目盛りは、吸入量用目盛り(以下単に「吸入目盛り」と言う)101であり、他方の目盛りは、吐出量用目盛り(以下単に「吐出目盛り」と言う)102である。なお、各目盛りの単位は、特に限定されないが、例えば、「mL」であるのが好ましい。
吸入目盛り101は、縮径部22から吸入された液体の吸入量を示す目盛りである。吸入目盛り101は、その基準となる目盛り、すなわち、「0(零)」を示す目盛り(以下、「[0]目盛り」という)が外筒2の長手方向の途中に設けられ、順次、他の値(本実施形態では、「1」〜「6」)を示す目盛りが基端方向に向って設けられて(振られて)いる。
吐出目盛り102は、縮径部22から吐出された液体の吐出量を示す目盛りである。吐出目盛り102は、ガスケット3の先端面35と外筒2の底部21とが接触する位置が基準となる(「0」となる)ように、順次、目盛りが基端方向に向って設けられている。
また、図1に示すように、シリンジ1では、外筒2に対して吸入目盛り101が形成されている方向(向いている方向)と、外筒2に対して吐出目盛り102が形成されている方向とのなす角度(図1中のθで示す角度)が、ほぼ直角をなしている。これにより、吸入目盛り101および吐出目盛り102を、それぞれ、シリンジ1の使用者に対して確実に向けることができる。また、吸入目盛り101を確認しつつ液体を吸入した後、シリンジ1をその中心軸回りにほぼ90度回転させれば、吐出目盛り102を迅速に視認することができる。
また、図1に示すように、角度θが90度のとき、吸入目盛り101がy軸方向(フランジ27の長手方向)に面するように設けられ、吐出目盛り102がx軸方向に面するように設けられているのが好ましい。これにより、シリンジ1を吸入・吐出操作したとき、各操作に必要な目盛りを容易に視認することができ、よって、液体の吸入・吐出量を正確に把握することができる。
また、前述したように、ガスケット3は、その色が黒色である。吐出目盛り102の色は、例えば、ガスケット3と同色、すなわち、黒色であるのが好ましい。
吸入目盛り101の色は、吐出目盛り102(ガスケット3)と異なる色、例えば、赤色であるのが好ましい。
このように、吸入目盛り101と吐出目盛り102とが互いに異なる色で着色されていることにより、各目盛りを確実に識別することができる。
また、前述したように、未使用状態のシリンジ1では、ガスケット3が外筒2の長手方向の途中に位置している。図2に示すように、この位置は、ガスケット3の基端面36(基端)が吸入目盛り101の[0]目盛りと一致する位置である。
これにより、ガスケット3の移動量、すなわち、液体の吸入量を正確に把握することができる。換言すれば、誤った量の液体を吸入するのをより確実に防止することができる。
次に、図3〜図7に基づき、シリンジ1の使用方法の一例について説明する。以下に説明する方法は、シリンジ1に両頭針付ホルダーを接続し、輸液容器から輸液を4.5mL吸入して、その後、輸液容器に薬液を混注する場合の例である。
図3に示すように、シリンジ1に接続されるホルダー7は、有底筒状のホルダー本体71と、両端にそれぞれ鋭利な針先73、74を有する両頭針(針管)72と、両頭針72を支持するハブ(支持部材)75とで構成されている。両頭針72は、ハブ75に固着されており、ハブ75は、螺合によりホルダー本体71の底部中心部に装着されている。
輸液容器8は、ボトル(瓶)状またはバッグ状をなすものであり、内部に輸液82が液密に収納されている。輸液容器8の口部には、弾性材料で構成された栓体81が装着されている。この栓体81により、輸液容器8は液密に封止されている。
栓体81は、両頭針72、その他瓶針等による針管により刺通可能であり、針管を抜くと、自己閉塞性により刺通孔が閉じ、液密性を確保する。
[1] 以上のようなホルダー7と輸液容器8を用意し、まず、輸液容器8の栓体81にホルダー7の針先74を刺通する(図3参照)。
次に、ホルダー7のホルダー本体71をシリンジ1のキャップ25に嵌合する(被せる)。これにより、針先73が膜24を刺通し、縮径部22の内腔23に侵入する(図3参照)。この状態で、シリンジ1の第1の空間91と、輸液容器8の内部空間とが、両頭針72を介して連通する。
[2] シリンジ1の第1の空間91と輸液容器8の内部空間とが連通し、押し子4を引くことにより、輸液容器8内の輸液が両頭針72を介して第1の空間91内に吸引され、導入される(図3中の矢印参照)。
[3] 吸入目盛り101の「4.5」を示す目盛りにガスケット3の基端面36が位置したら、すなわち、必要量の輸液82が吸入されたら、ガスケット3の移動を停止させる。その後、シリンジ1に揺動または振動を与え、第1の空間91に導入された輸液82に薬剤6を溶解または分散させ、薬剤6の有効成分を含む薬液61とする(図5参照)。なお、薬液61としては、薬剤6の溶解液、懸濁液(乳濁液)等が挙げられる。
また、必要に応じ、シリンジ1をホルダー7から一旦取り外し(キャップ25とホルダー本体71との嵌合を解除し)てから、シリンジ1に揺動または振動を与える操作を行ってもよい。
[4] 押し子4の指当て部45に指を当て、押し子4を先端方向に押圧する。これにより、第1の空間91内の薬液61が両頭針72を通って排出され、輸液容器8の輸液82に配合される(図6参照)。
この押し子4の押圧移動は、ガスケット3の先端面35が外筒2の底部21に接触(または接近)するまで行われる(図7参照)。これにより、薬液61のシリンジ1内での残液量をできるだけ少なくし、薬液61を無駄なく配合することができる。
[5] 輸液容器8内にさらに成分の異なる薬剤を配合する場合には、両頭針72の針先74を栓体81に刺通したままで、シリンジ1をホルダー7から取り外し、新たに配合しようとする薬剤が入った同様のシリンジ1を前記[1]と同様にしてホルダー7にセットし、以下前記[2]〜[4]と同様の操作を行う。このように、成分の異なる複数種の薬剤を配合する場合、それぞれの薬剤が収納されている複数のシリンジ1を用意し、これらを適宜交換して用いればよいため、その操作が極めて簡単であり、配合に要する時間も短い。そして、配合の順序も、任意に選択することができる。さらに、このような薬剤の配合では、外気と接触する機会が極めて少なく、細菌汚染や異物混入のおそれもない。
前記[1]〜[3]の操作でわかるように、本発明のシリンジ1では、吸入目盛り101が形成されていることにより、輸液82(液体)の吸入量を確実に把握することができ、よって、誤った量の輸液82を吸入するのを確実に防止することができる。
また、正確な吸入量の輸液82を吸入することができるため、薬剤6を正確な濃度で溶解することができる。また、これにより、薬剤6の濃度を適宜設定(調整)することができる。
また、前記[3]の操作のガスケット3の基端面36は、吸入目盛り101の「4.5」を示す目盛りに位置するのに限定されず、例えば、外筒2のフランジ27の基端面と同等の位置にあってもよい。これにより、最大量の輸液82を吸入することができる。
また、前記[4]の操作の押し子4の押圧移動は、ガスケット3の先端面35が外筒2の底部21に接触(または接近)するまで行われるのに限定されず、必要量の薬液61を吐出した位置(例えば、ガスケット3の先端と吐出目盛り102の「4」を示す目盛りとが一致する位置)で停止してもよい。
以上、本発明のプレフィルドシリンジを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、プレフィルドシリンジを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、角度θは、90度であるのに限定されず、例えば、30度、45度、60度、120度、135度、150度、180度等であってもよい。
また、吸入量用目盛りの方がプレフィルドシリンジのフランジの長手方向に面しているのに限定されず、吐出量用目盛りの方がプレフィルドシリンジのフランジの長手方向に面していてもよい。
また、ガスケットは、その色が黒色であるのに限定されず、例えば、白色、グレー、青色、緑色、茶色等であってもよい。
また、吐出量用目盛りの方がガスケットと同色であるのに限定されず、吸入量用目盛りの方がガスケットと同色であってもよい。
また、吐出量用目盛りは、ガスケットと同色であるのに限定されず、ガスケットと異なる色であってもよい。
また、吐出量用目盛りの色が黒色であり、吸入量用目盛りの色が赤色であるのに限定されず、両目盛りは、互いに異なる色であればよく、いかなる色(例えば、青色、茶色、緑色、橙色等)であってもよい。
また、吐出量用目盛りおよび吸入量用目盛りの大きさは、それぞれ、各図に示すような大きさに限定されないことは言うまでもない。
また、吐出量用目盛りおよび吸入量用目盛りの書体(フォント)は、それぞれ、各図に示すような書体に限定されないことは言うまでもない。
また、未使用状態のプレフィルドシリンジでは、ガスケットの基端が吸入量用目盛りの[0]目盛りに位置しているのに限定されず、例えば、ガスケットの先端側の突部が[0]目盛りに位置していてもよいし、ガスケットの基端側の突部が[0]目盛りに位置していてもよい。
本発明のプレフィルドシリンジの未使用状態を示す斜視図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの縦断面図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの使用時における動作を示す縦断面図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの使用時における動作を示す縦断面図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの使用時における動作を示す縦断面図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの使用時における動作を示す縦断面図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの使用時における動作を示す縦断面図である。
符号の説明
1 シリンジ(プレフィルドシリンジ)
2 外筒
20 内周面
21 底部
22 縮径部
23 内腔
24 膜
25 キャップ
26 開口
27 フランジ
29 外周面
3 ガスケット
31 突部
32 突部
33 中空部
34 雌ネジ
35 先端面
36 基端面
4 押し子
40 本体部
43 ヘッド部
44 雄ネジ
45 指当て部
6 薬剤
61 薬液
7 ホルダー
71 ホルダー本体
72 両頭針
73 針先
74 針先
75 ハブ
8 輸液容器
81 栓体
82 輸液
91 第1の空間
101 吸入目盛り(吸入量用目盛り)
102 吐出目盛り(吐出量用目盛り)

Claims (8)

  1. 先端側に液体が吸入・吐出され得る口部と、基端外周に形成されたフランジとを有する外筒と、前記外筒内で摺動し得るガスケットと、前記ガスケットの先端側に位置する前記外筒と前記ガスケットとで囲まれる空間に収納された薬剤とを備えるプレフィルドシリンジであって、
    液体の吸入量を示す吸入量用目盛りと、液体の吐出量を示す吐出量用目盛りとを、前記外筒の周方向の異なる位置に設けたことを特徴とするプレフィルドシリンジ。
  2. 前記吸入量用目盛りが向いている方向と、前記吐出量用目盛りが向いている方向とは、互いにほぼ直角をなしている請求項1に記載のプレフィルドシリンジ。
  3. 前記フランジは、その形状が長尺状をなしており、
    前記吸入量用目盛りは、前記フランジの長手方向に面するように設けられている請求項1または2に記載のプレフィルドシリンジ。
  4. 前記吸入量用目盛りと前記吐出量用目盛りとは、互いに異なる色で着色されている請求項1ないし3のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
  5. 前記吐出量用目盛りの色は、前記ガスケットの色と同じであり、
    前記吸入量用目盛りの色は、前記ガスケットの色と異なる請求項4に記載のプレフィルドシリンジ。
  6. 前記ガスケットの色は、黒色であり、
    前記吐出量用目盛りの色が黒色であり、前記吸入量用目盛りの色が赤色である請求項5に記載のプレフィルドシリンジ。
  7. 前記ガスケットの基端は、未使用状態で、前記吸入量用目盛りにおける零を示す目盛りに位置している請求項1ないし6のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
  8. 前記薬剤は、粉末状のものである請求項1ないし7のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
JP2004205114A 2004-07-12 2004-07-12 プレフィルドシリンジ Pending JP2006025874A (ja)

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