JP2006017897A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】縦及び横クロストークを低減して高品位な表示画像を得ることが可能な電気光学装置等を提供する。
【解決手段】素子基板は、画素電極、TFD素子、データ線及びダミーデータ線を有し、ダミーデータ線は、画素電極とそれに接続されていない方の隣接するデータ線との間に設けられる。画素電極とそれに接続されていない方の隣接するデータ線とはダミーデータ線にて遮蔽(シールド)され、それらの間には寄生容量は生じなくなるので画素電極の電圧Vlcの変動を防止でき、液晶の透過率を適正な状態に保ち、縦クロストークの発生を防止する。また、ダミーデータ線を、データ線の電位を反転させた逆極性となる電位で駆動することにより、ダミーデータ線と走査線との間に生じる寄生容量C_b’と、データ線と走査線との間に生じる寄生容量C_bとが相殺され、寄生容量C_bが低減し、スパイク波形を小さくでき、横クロストークが低減できる。
【選択図】図16
【解決手段】素子基板は、画素電極、TFD素子、データ線及びダミーデータ線を有し、ダミーデータ線は、画素電極とそれに接続されていない方の隣接するデータ線との間に設けられる。画素電極とそれに接続されていない方の隣接するデータ線とはダミーデータ線にて遮蔽(シールド)され、それらの間には寄生容量は生じなくなるので画素電極の電圧Vlcの変動を防止でき、液晶の透過率を適正な状態に保ち、縦クロストークの発生を防止する。また、ダミーデータ線を、データ線の電位を反転させた逆極性となる電位で駆動することにより、ダミーデータ線と走査線との間に生じる寄生容量C_b’と、データ線と走査線との間に生じる寄生容量C_bとが相殺され、寄生容量C_bが低減し、スパイク波形を小さくでき、横クロストークが低減できる。
【選択図】図16
Description
本発明は、各種情報の表示に用いて好適な電気光学装置および電子機器に関する。
従来より、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ装置、及びフィールドエミッション表示装置などの各種の電気光学装置が知られている。電気光学装置の一例としての二端子素子型アクティブ・マトリクス、あるいはTFD(Thin Film Diode)と呼ばれる液晶パネルにおいては、相互に対向する2枚の基板のうち一方の基板に走査線が、他方の基板に信号線(データ線)及び画素電極が形成され、両基板間に液晶が封入されている。そして、他方の基板には、電流−電圧特性が非線形な素子が設けられ、その素子は画素電極及び信号線に夫々接続されている。
しかしながら、そのようなTFD液晶パネルでは、構造上、表示画面の1ライン(走査線)の表示中に、その1ラインに含まれる画素のレベルが特定の階調に集中すると、一斉に信号電極線の電位が変化する。この電位変化は走査線を通じて各画素へ伝搬し、横方向のクロストーク(以下、「横クロストーク」と呼ぶ。)を生じさせる。ここで、横クロストークとは、上記のように、画素レベルが特定の階調に集中したラインと、そうでないラインとにおいて、同一階調を表示しているにも拘わらず、表示画像上では表示レベルが異なってしまうことをいう。
また、そのようなTFD液晶パネルでは、画素電極とその両側の各信号線との間隔が夫々狭いため、特に、画素電極とそれに接続されていない方の隣接する信号線との間に生じる寄生容量の影響により、縦方向のクロストーク(以下、「縦クロストーク」と呼ぶ)を生じさせる。ここで、縦クロストークとは、灰色などを背景色として、赤、青、緑などの単色、或いは赤、青、緑の各色に対して補色の関係にある、シアン、マゼンタ、イエローなどの色を矩形状に表示したときに、矩形表示領域の上下方向に位置する領域が、本来表示されるべき背景色より明るく表示されてしまい、かつ、微妙に色づいて表示されてしまう現象をいう。
このため、かかるTFD液晶パネルでは、縦クロストーク或いは横クロストークが生じると高品位な表示画像を得ることができないという問題が生じている。
なお、この種の液晶表示装置として、例えば、主表示部の他にダミー表示部を設け、この主表示部とダミー表示部に反転画像データを表示することにより、ダミー表示部の走査線の走査線極波形に生じるグリッジの発生を軽減してクロストーク現象等を軽減するようにした液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、ゲートラインに平行に設けられる補助容量ラインの寸法を調整して、補助容量ラインごとに寄生容量が画素電位の変動に与える寄与分をうち消すように異なる波形の補助容量電圧を印加することにより、垂直クロストーク等を抑制するようにした液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
また、この種の液晶表示装置の駆動方法として、例えば、対向電極に、対向電極波形におけるリップル成分の検出のみ行うための検出用端子等を設けて横クロストーク補正を行う液晶表示装置の駆動方法が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
また、4値駆動法(1/2H反転)によりクロストークの発生を防止する表示装置の駆動方法が知られている(例えば、特許文献4を参照)。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、縦及び横クロストークを低減して高品位な表示画像を得ることが可能な電気光学装置及び電子機器を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、データ線、画素電極、前記データ線及び前記画素電極に接続されたスイッチング素子、並びに信号線を有する基板と、走査線を有する対向基板との間に電気光学物質を封入してなる電気光学装置において、前記信号線は、前記画素電極と当該画素電極に接続されていない方の隣接する前記データ線との間に形成されており、前記信号線を、前記データ線の電位に対して基準電位に対して逆極性となる電位で駆動する駆動回路を備える。好適な例では、前記画素電極は、画素領域内において当該画素電極に接続された前記データ線と前記信号線との間に形成することができる。
上記の電気光学装置は、データ線、画素電極、それらに直列に接続された二端子素子等のスイッチング素子、及び信号線(後述の実施形態では「ダミーデータ線」と呼ぶ)を有する基板と、走査線を有する対向基板との間に電気光学物質が封入されてなる。この電気光学装置では、信号線が画素電極とそれに接続されていない方の隣接するデータ線との間に形成されている。または、画素電極は、画素領域内において当該画素電極に接続されたデータ線と信号線との間に形成されている。
これにより、信号線と走査線との間に生じる寄生容量と、データ線と走査線との間に生じる寄生容量とを相殺することができる。よって、スパイク波形の原因となる時定数RCのうち容量成分Cを低減することができる。これにより、スパイク波形を小さくすることができ、横クロストークを低減できる。その結果、高品位な表示画像を得ることができる。
上記の電気光学装置の一態様では、前記画素電極と当該画素電極に接続された前記データ線との間隔は、当該画素電極と当該画素電極に隣接する前記信号線との間隔と同一であると共に、画素領域内において、前記データ線と前記走査線との重なる面積は、前記信号線と当該走査線との重なる面積と同一である。
この態様によれば、画素電極と当該画素電極に接続されたデータ線との間隔は、当該画素電極と当該画素電極に隣接する信号線との間隔と同一になっている。したがって、画素電極とそれに隣接する信号線との間に生じる寄生容量は、当該画素電極とそれに接続されたデータ線との間に生じる寄生容量と同一の大きさになっている。このため、信号線を、駆動回路を通じてデータ線の電位に対して逆極性となる電位で駆動することにより、それらの寄生容量を相殺できる。
また、画素領域内において、データ線と走査線との重なる面積は、信号線と当該走査線との重なる面積と同一になっている。したがって、信号線と走査線との間に生じる寄生容量は、データ線と当該走査線との間に生じる寄生容量と同一の大きさになっている。このため、信号線を、駆動回路を通じてデータ線の電位に対して逆極性となる電位で駆動することにより、それらの寄生容量を相殺できる。よって、横クロストークを低減できる。
上記の電気光学装置の他の態様では、前記信号線と前記走査線との間の合成容量は、前記データ線と当該走査線との間の合成容量と同一である。
この態様によれば、信号線に、画素電極の画素容量、スイッチング素子の素子容量、及び/又は寄生容量などの容量成分Cを付加することにより、時定数RCのうち、信号線と走査線との間の合成容量Cと、データ線と当該走査線との間の合成容量Cとを同一にすることができる。これにより、走査線とデータ線の間の時定数RCと、当該走査線と信号線の間の時定数RCを一致させることができる。なお、データ線と信号線とは、上記の構成により同方向に且つ略同位置に且つ略同一長さに形成されるので、それらの抵抗値は略一致している。よって、時定数RCのうち、データ線と信号線の各抵抗成分Rは既に一致している。このため、信号線を、駆動回路を通じてデータ線の電位に対して逆極性となる電位で駆動することにより、ライン選択期間にデータ線に起因して走査線の電位に生じるスパイク波形(波形なまり)と、信号線に起因して走査線の電位に生じるスパイク波形(波形なまり)とを同一の大きさとすることができ、それらスパイク波形をほぼ完全に相殺することができる。これにより、横クロストークを低減することができる。
上記の電気光学装置の他の態様では、画素領域内において、前記信号線と前記走査線との重なる面積は、前記データ線と当該走査線との重なる面積より大きい。
この態様によれば、信号線に容量成分を付加、例えば、画素領域内において、信号線と走査線との重なる面積を、データ線と当該走査線との重なる面積より大きく形成することにより、信号線と走査線との間に生じる寄生容量を大きくして、信号線と走査線との間の合成容量を、データ線と当該走査線との間の合成容量と同一にすることができる。このため、信号線を、駆動回路を通じてデータ線の電位に対して逆極性となる電位で駆動することにより、横クロストークを低減することができる。
本発明の他の観点では、データ線、画素電極、前記データ線及び前記画素電極に接続されたスイッチング素子、並びにシールド線を有する基板と、走査線を有する対向基板との間に電気光学物質を封入してなる電気光学装置において、前記シールド線は、前記画素電極と当該画素電極に接続されていない方の隣接する前記データ線との間に形成されている。
上記の電気光学装置は、データ線、画素電極、それらに直列に接続された二端子素子等のスイッチング素子、及びシールド線(後述の実施形態では「ダミーデータ線」と呼ぶ)を有する基板と、走査線を有する対向基板との間に電気光学物質が封入されてなる。
これにより、画素電極とそれに接続されていない方の隣接するデータ線とはシールド線にて遮蔽(シールド)される。よって、このシールド線により隣接するデータ線の影響を防ぐことができ、それらの間には寄生容量は生じなくなるため、画素電極の電圧の変動を防止できる。これにより、電気光学層(例えば、液晶層)に印加される実効値の変動を防止できる。よって、電気光学層の透過率を適正な状態に保つことができ、縦クロストークの発生を防止できる。その結果、コントラストの向上を図ることができ、高品位な表示画像を得ることができる。
また、上記の液晶表示装置を備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚、以下の実施形態は、本発明を電気光学装置の一例としての液晶表示装置に適用したものである。本実施形態では、画素電極とそれに接続されていない方の隣接するデータ線との間にダミーデータ線を設け、そのダミーデータ線をデータ線の電位を反転した逆極性となる電位で駆動する。これにより、縦及び横クロストークを低減して高品位な表示画像を得る。
[第1実施形態]
(液晶表示装置100の構成)
まず、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の構成について説明する。図1は、本発明の液晶表示装置100の概略構成を模式的に示す平面図である。図1では、主として、液晶表示装置100の電極及び配線の構成を平面図として示している。ここに、本発明の液晶表示装置100は、TFD素子を用いたアクティブ・マトリクス駆動方式であって、半透過反射型の液晶表示装置である。図2は、図1の液晶表示装置100における切断線A−A’に沿った概略断面図を示す。
(液晶表示装置100の構成)
まず、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の構成について説明する。図1は、本発明の液晶表示装置100の概略構成を模式的に示す平面図である。図1では、主として、液晶表示装置100の電極及び配線の構成を平面図として示している。ここに、本発明の液晶表示装置100は、TFD素子を用いたアクティブ・マトリクス駆動方式であって、半透過反射型の液晶表示装置である。図2は、図1の液晶表示装置100における切断線A−A’に沿った概略断面図を示す。
まず、図2を参照して、切断線A−A’に沿った液晶表示装置100の断面構成について説明し、その後、液晶表示装置100の電極及び配線の構成について説明する。
図2において、液晶表示装置100は、素子基板92と、その素子基板92に対向して配置されるカラーフィルタ基板91とが枠状のシール部材3を介して貼り合わされ、内部に液晶が封入されて液晶層4が形成されてなる。この枠状のシール部材3には、複数の金粒子などの導通部材7が混入されている。
下側基板2の内面上には、表面上に細かい凹凸が形成された散乱層9が形成されている。散乱層6の内面上は、サブ画素SG毎に、所定の厚みを有する反射層5が形成されている。各反射層5には、矩形状の開口部20(以下、「透明領域」とも呼ぶ。)が形成されている。各反射層5は、アルミニウム、アルミニウム合金、銀合金等の薄膜により形成することができる。開口部20は、カラーフィルタ基板91の内面上に縦横にマトリクス状に配列されたサブ画素SG毎に、当該サブ画素SGの全面積を基準として所定割合の面積を有するように形成されている。
反射層5上であって且つ各サブ画素SGの間には、隣接するサブ画素SG間を隔て、一方のサブ画素から他方のサブ画素への光の混入を防止するため、黒色遮光層BMが形成されている。この黒色遮光層BMは、黒色の樹脂材料、例えば黒色の顔料を樹脂中に分散させたもの等を用いることが可能である。なお、本発明では、これに代えて、R、G、Bの着色層が相互に重ね合わされて形成された重ね遮光層(図示略)を用いてもよい。
また、反射層5上及び開口部20上には、サブ画素SG毎にR、G、Bの三色のいずれかからなる着色層6R、6G、及び6Bが形成されている。着色層6R、6G及び6Bによりカラーフィルタが構成される。画素Gは、R、G、Bのサブ画素SGから構成されるカラー1画素分の領域を示している。なお、以下の説明において、色を問わずに着色層を指す場合は単に「着色層6」と記し、色を区別して着色層を指す場合は「着色層6R」などと記す。また、図2に示すように、開口部20上に形成された着色層6の厚さは、反射層5上に形成された着色層6の厚さよりも厚く形成されている。これにより、着色層6は、反射型表示モードと透過型表示モードとにおいて夫々所望の色相及び明るさを呈するように設計されている。
着色層6及び黒色遮光層BMの上には、透明樹脂等からなる保護層18が形成されている。この保護層18は、カラーフィルタ基板91及び液晶表示装置100の製造工程中に使用される薬剤等による腐食や汚染から、着色層6を保護する機能を有する。保護層18の表面上には、ストライプ状のITO(Indium-Tin Oxide)などの透明電極(走査電極)8が形成されている。この透明電極8の一端はシール部材3内に延在しており、そのシール部材3内の導通部材7と電気的に接続されている。
一方、上側基板1の内面上には、サブ画素毎に、TFD素子21及び画素電極10が形成されている。また、上側基板1の内面上であって且つ相隣接する画素電極10の間には、データ線32及びダミーデータ線80が形成されている。データ線32及びダミーデータ線80は、走査電極8の延在方向と略直交する方向に延び出てなる。また、データ線32及びダミーデータ線80は、カラーフィルタ基板91上に形成された黒色遮光層BMの上方に位置する。
TFD素子21及び画素電極10の内面上には、透明樹脂等からなる保護層17が形成されている。上側基板1及び保護層17の内面上の左右周縁部には、走査線31が形成されている。走査線31の一端部はシール部材3内まで延在しており、その走査線31は、シール部材3内の導通部材7と電気的に接続されている。
下側基板2の透明電極8の内面上、及び上側基板1の保護層17の内面上には、それぞれ図示しない配向膜が形成されている。それらの配向膜の間には、液晶層4の厚さを均一に保持するために粒子状のスペーサ(図示略)がランダムに配置されている。スペーサの材料としては、シリカや樹脂などを主成分とするものが好ましい。
下側基板2の外面上には、位相差板(1/4波長板)11及び偏光板12が配置されており、上側基板1の外面上には、位相差板(1/4波長板)13及び偏光板14が配置されている。また、偏光板12の下側には、バックライト15が配置されている。バックライト15は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等といった点状光源や、冷陰極蛍光管等といった線状光源などが好適である。
下側基板2の透明電極8、即ち下側基板2の走査線と、上側基板1の走査線31とは、シール部材3内に混入された導通部材7を介して上下導通している。
さて、本実施形態の液晶表示装置100において反射型表示がなされる場合、液晶表示装置100に入射した外光は、図2に示す経路Rに沿って進行する。つまり、液晶表示装置100に入射した外光は、反射層5によって反射され観察者に至る。この場合、その外光は、着色層6が形成されている領域を通過して、その着色層6の下側にある反射層5により反射され、再度着色層6を通過することによって所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
一方、透過型表示がなされる場合、バックライト15から出射した照明光は、図2に示す経路Tに沿って進行し、透過領域、即ち、開口部20上の着色層6を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、着色層6を透過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
次に、図1、図3及び図4を参照して、本発明の素子基板92及びカラーフィルタ基板91の電極及び配線の構成について説明する。図3は、素子基板92を正面方向(即ち、図2における下方)から観察したときの素子基板92の電極及び配線などの構成を平面図として示す。図4は、カラーフィルタ基板91を正面方向(即ち、図2における上方)から観察したときのカラーフィルタ基板91の電極の構成を平面図として示す。なお、図3において電極や配線は観察方向の背面側に形成されるものであるが、説明の便宜上、実線で表すこととしている。また、図3及び図4において、電極や配線以外のその他の要素は説明の便宜上図示を省略している。なお、図1及び図3では、データ線32及びダミーデータ線80は上側基板1上に形成されているが、便宜上、それらを区別する意味でデータ線32を実線で示す一方、ダミーデータ線80を破線で示す。
図1において、素子基板92の画素電極10と、カラーフィルタ基板91の透明電極8との交差する領域が表示の最小単位であるサブ画素SGを構成する。そして、このサブ画素SGが紙面縦方向及び紙面横方向に複数個、マトリクス状に並べられた領域が有効表示領域V(2点鎖線により囲まれる領域)である。この有効表示領域Vに、文字、数字、図形等の画像が表示される。なお、図1及び図3において、液晶表示装置100の外周と、有効表示領域Vとによって区画された領域は、画像表示に寄与しない額縁領域38である。
(電極及び配線構成)
先ず、図3を参照して、素子基板92の電極及び配線の構成などについて説明する。素子基板92は、TFD素子21、画素電極10、複数の走査線31、複数のデータ線32、複数のダミーデータ線80、YドライバIC33、XドライバIC110、及び複数の外部接続用端子35を備えている。
先ず、図3を参照して、素子基板92の電極及び配線の構成などについて説明する。素子基板92は、TFD素子21、画素電極10、複数の走査線31、複数のデータ線32、複数のダミーデータ線80、YドライバIC33、XドライバIC110、及び複数の外部接続用端子35を備えている。
素子基板92の張り出し領域36上には、YドライバIC33及びXドライバIC110が例えばACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)を介して、それぞれ実装されている。なお、図3において、素子基板92の張り出し領域36側の辺92aから反対側の辺92cへ向かう方向をX方向とし、辺92dから辺92bへ向かう方向をY方向とする。
張り出し領域36上には、複数の外部接続用端子35が形成されている。YドライバIC33及びXドライバIC110の各入力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、その複数の外部用接続端子35にそれぞれ接続されている。外部接続用端子35は、ACFや半田などを介して、図示しない配線基板、例えばフレキシブルプリント基板に接続されている。これにより、例えば携帯電話や情報端末などの電子機器から液晶表示装置100へ信号や電力が供給される。
XドライバIC110の出力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、複数のデータ線32及び複数のダミーデータ線80に接続されている。一方、各YドライバIC33の出力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、複数の走査線31に接続されている。これにより、各YドライバIC33は複数の走査線31に走査信号を、XドライバIC110は複数のデータ線32及び複数のダミーデータ線80にデータ信号をそれぞれ出力する。
複数のデータ線32は、紙面縦方向に延在する直線状の配線であり、張り出し領域36から有効表示領域VにかけてX方向に形成されている。各データ線32は一定の間隔を隔てて形成されている。また、各データ線32は、適宜の間隔をおいて複数のTFD素子21に接続されており、各TFD素子21は対応する各画素電極10に接続されている。
複数のダミーデータ線80は、データ線32と同様に紙面縦方向に延在する直線状の配線であり、張り出し領域36から有効表示領域VにかけてX方向に形成されている。また、各ダミーデータ線80は、紙面縦方向に列をなす画素電極10と、それらに接続されていない方の隣接するデータ線32との間に形成される。各ダミーデータ線80は、データ線32と異なり、TFD素子21や画素電極10には接続されていない。なお、ダミーデータ線80の詳細な機能等については後述する。
複数の走査線31は、本線部分31aと、その本線部分31aに対して略直角に折れ曲がる折れ曲がり部分31bとにより構成されている。各本線部分31aは、額縁領域38内を張り出し領域36からX方向に形成されている。また、各本線部分31aは、各データ線32に対して略平行で、且つ、一定の間隔を隔てて形成されている。各折れ曲がり部分31bは、額縁領域38内において、左右に位置するシール部材3内までY方向に延在している。そして、その折れ曲がり部分31bの終端部は、シール部材3内で導通部材7に接続されている。
次に、カラーフィルタ基板91の電極の構成について説明する。図4に示すように、カラーフィルタ基板91は、Y方向にストライプ状の透明電極(走査電極)8が形成されている。各透明電極8の左端部或いは右端部は、図1及び図4に示すように、シール部材3内まで延在しており、且つ、シール部材3内の導通部材7に接続されている。
以上に述べた、カラーフィルタ基板91と素子基板92とをシール部材3を介して貼り合わせた状態が図1に示されている。図示のように、カラーフィルタ基板91の各透明電極8は、素子基板92の各データ線32に対して直交しており、且つ、横列をなす複数の画素電極10と平面的に重なり合っている。このように、透明電極8と画素電極10とが重なり合う領域がサブ画素SGを構成する。
また、カラーフィルタ基板91の透明電極8(即ち、カラーフィルタ基板91側の走査線)と、素子基板92の走査線31とは、図示のように左辺側と右辺側との間で交互に重なり合っており、その透明電極8と走査線31とは、シール部材3内の導通部材7を介して上下導通している。つまり、透明電極8たるカラーフィルタ基板91の各走査線と、素子基板92の各走査線31との導通は、図示のように左辺側と右辺側との間で交互に実現されている。これにより、カラーフィルタ基板91の透明電極8は、素子基板92の走査線31を介して、紙面左右に夫々位置する各YドライバIC33に電気的に接続されている。
(駆動回路)
次に、液晶表示装置100の駆動回路について説明する。図5に、液晶表示装置100の駆動回路の構成を模式的に示す。図5において、液晶表示装置100の駆動回路は、走査信号駆動回路33aと、データ信号駆動回路110aと、タイミング信号生成回路51と、変換回路52と、を備える。タイミング信号生成回路51は、図示の各構成要素を駆動するための各種タイミング信号を出力する。なお、これらの回路は、XドライバIC110及びYドライバIC33に内蔵される。
次に、液晶表示装置100の駆動回路について説明する。図5に、液晶表示装置100の駆動回路の構成を模式的に示す。図5において、液晶表示装置100の駆動回路は、走査信号駆動回路33aと、データ信号駆動回路110aと、タイミング信号生成回路51と、変換回路52と、を備える。タイミング信号生成回路51は、図示の各構成要素を駆動するための各種タイミング信号を出力する。なお、これらの回路は、XドライバIC110及びYドライバIC33に内蔵される。
液晶表示装置100は、上記したように、行方向に延在して設けられた複数の走査線31及び対応する複数の走査電極8と、列方向に延在して設けられた複数のデータ線32及び複数のダミーデータ線80とを備えている。なお、以下では、説明の便宜上、1本の走査線31及び対応する1本の走査電極8を「走査線85」と称する。これらの走査線85とデータ線32の各交差部分においては、TFD素子21と液晶層4とが直列に接続され、これによって各交差部分に画素が形成されている。
走査信号駆動回路33aは、走査線85に走査電位VAを印加し、データ信号駆動回路110aはデータ線32に対して信号電位VBを印加する。電位VA及びVBについて、図6を参照して説明する。まず、走査線85には、図6(a)に示すような走査電位VAが印加される。ライン選択期間T毎に、各走査線85は順次選択され、ある共通電位VGNDに対して±Vselなる電位差、即ち電圧を持ついずれかの電位が印加される。なお、この電圧Vselを選択電圧と呼ぶ。そして、ライン選択期間後には、共通電位VGNDに対して±Vhldなる電圧を持ついずれかの電位が印加される。ここで、選択時の電位がVGND+VselのときにはVGND+Vhldの電位が印加され、選択時の電位がVGND−VselのときにはVGND−Vhldの電位が印加される。なお、この電圧Vhldを保持電圧と呼ぶ。また、全ての走査線85が一巡して選択され終わる期間をフィールド期間といい、次のフィールド期間では、先のフィールド期間とは逆特性の選択電圧を用いて順次、走査線85を選択していく。
一方、データ線32に対しては、図6(b)に示すように、共通電位VGNDに対して±Vsigなる電圧を持ついずれかの電位が印加される。一方、ダミーデータ線80に対しては、データ線32に印加される電位を反転した逆極性となる電位が印加されるが、ここでは、便宜上、図示を省略している。ここで、ある選択期間に選択された走査線85に印加する電位がVGND+Vselの場合に、VGND−Vsigをオン電位Von、VGND+Vsigをオフ電位Voffとして用いる。また、ある選択期間に選択された走査線85に印加する電位がVGND−Vselの場合に、VGND+Vsigをオン電位Von、VGND−Vsigをオフ電位Voffとして用いる。
即ち、信号電位VBの各ライン選択期間T内の波形は、当該データ線32に係る列における各画素の階調に応じて設定されるが、まず、信号電位VBは、各ライン選択期間T毎にオン区間とオフ区間に分割され、オン区間においてはオン電位Vonに、オフ区間においてはオフ電位Voffに設定される。即ち、信号電位VBは、階調値に応じてパルス幅変調される。そして、画素に与えるべき階調が高くなるほど(ノーマリーホワイトモードでは暗くなるほど)、オン区間の占める割合が大きく設定される。
次に、走査線85及びデータ線32の電極間電圧VABを図6(c)の実線で示す。図示のように、電極間電圧VABの絶対値は、当該画素の選択期間において高くなることがわかる。また、液晶層4に印加される液晶層電圧VLCは、図6(c)のハッチングで示すようになる。液晶層電圧VLCが変化する際には、液晶層4が形成する容量を充放電しなければならないため、液晶層電圧VLCは電極間電圧VABに対して過渡応答的に変化する。なお、図6(c)において電圧VNLは電極間電圧VABと液晶層電圧VLCとの差、即ち非線形二端子素子21の端子電圧である。
本実施形態における信号電位VBの一例を図7(a)に示す。図7(a)において、ライン選択期間Tはオン区間とオフ区間により構成される。また、走査電位VAは図6(a)に示すようであるから、電極間電圧VAB及び液晶層電圧VLCは図7(b)に示すようになる。
変換回路52は、外部から入力されたカラー画像信号R、G、Bをデータ信号DR、DG、DBに変換する。具体的には、変換回路52は、カラー画像信号R、G、Bが供給されると、これをラインバッファ(図示せず)に格納し、カラー画像信号R、G、Bをデータ信号DR、DG、DBに変換し、データ信号駆動回路110aに供給する。ここで、カラー画像信号R、G、Bの各色の階調値は、「0」〜「15」の範囲の値であり、これらが図8の表に従って、ライン選択期間T内の階調値に変換される。
また、変換回路52は、データ信号駆動回路110aに対してクロック信号GCP(Gray Control Pulse)を供給する。クロック信号GCPの生成方法について説明する。変換回路52においては、各ライン選択期間Tを「256」分周する基本クロック信号が生成される。次に、この基本クロック信号を8ビット(最大255)のカウンタでカウントし、そのカウント結果が所定値になるとクロック信号GCPの1パルスが出力される。この「所定値」が図8に示す階調値(0、13、26、…255)に対応する。なお、クロック信号GCPの1パルスが出力されるカウンタ値は液晶表示装置100の階調特性に応じて直線性が保たれるように設定される。
図8において、階調値が「0」であればオン区間の幅も「0」であり、当該ライン選択期間の全区間がオフ区間となる。そして、階調値が高くなるほどオン区間の占める割合(基本クロック信号の数)が多くなる。そして、階調値15においてはオン区間は「255」に設定され、当該ライン選択期間の全区間がオン区間となる。
次に、データ信号駆動回路110aの構成を、図9を参照して詳細に説明する。データ信号駆動回路110a内のシフトレジスタ112は「m/3」ビット(mはデータ線32の数)のシフトレジスタであり、画素クロックXSCLが供給される毎に、各ビットの内容を右側に隣接するビットにシフトしてゆく。なお、図10に示すように、画素クロックXSCLは、各画素のデータ信号DR、DG、DBが供給されるタイミングに同期して立ち下がる信号である。シフトレジスタ112の左端のビットにはパルス信号DXが供給される。このパルス信号DXは、変換回路52からライン選択期間Tのデータ信号DR、DG、DBの出力が開始されるときにおいて発生するワンショットのパルス信号である。従って、シフトレジスタ112の各ビットから出力される信号S1〜Smは、画素クロックXSCLの周期に等しい時間だけ順次排他的にHレベルになる信号となる。
レジスタ114は、シフトレジスタ112の出力信号S1〜Smの各立ち上がりに同期して、3画素ずつデータ信号DR、DG、DBをラッチする。ラッチ回路116はラッチパルスLPの立ち上がりに同期してレジスタ114に記憶されたデータ信号を一斉にラッチする。波形変換部118は、ラッチされたデータ信号を図7(a)に示すような信号電位VBに変換し、m本のデータ線32に印加する。即ち、このラッチパルスLPの出力タイミングがライン選択期間Tの開始タイミングになる。
次に、波形変換部118の構成例を図11に示す。図11において、カウンタ124は全データ線32に対して共通に設けられたカウンタであり、ラッチパルスLPの立ち上がり時にカウント値が「0」にリセットされ、クロック信号GCPをカウントする。比較器126は、ラッチ回路116にラッチされた各画素のデータ信号DR、DG、DBとカウンタ124のカウント値とを比較し、カウント値がデータ信号の値未満であればHレベル、カウント値がデータ信号の値以上であればLレベルの比較信号CMPを出力する。そして、スイッチ122は、対応する比較信号CMPがHレベルであればオン電位Vonを選択し、Lレベルであればオフ電位Voffを選択し、選択した電位を信号電位VBとして出力する。
図12に、液晶表示装置100における階調表示における駆動波形を示す。上述のように、液晶表示装置100では液晶層4に印加する駆動電圧をパルス幅変調することにより階調表示が行われる。図12の上段に白表示、グレー表示、黒表示の場合の1ライン分(1T)の駆動波形例を示す。なお、本例はノーマリーホワイトの液晶表示装置100であるとする。
走査線駆動波形61は走査線85に印加されるパルス波形であり、上記の走査電位VAを規定する。また、データ線駆動波形62はデータ線32に印加されるパルス波形であり、上記信号電位VBを規定する。図5から理解されるように、液晶層4に対しては、走査線85とデータ線32の電位差、つまり電極間電位が印加される。即ち、液晶層4には、走査線駆動波形61とデータ線駆動波形62の合計の電圧、即ち図12の下段に示す合成電圧波形に示す電極間電圧が印加される。また、図12の下段では、実際の液晶層4の電圧レベル(液晶層電圧レベル)の変化を液晶層電圧波形63として示している。液晶層4は、電圧を印加してから液晶分子の配向が変化するまでに遅延があるため、その分の過渡応答が生じて図12下段に示す液晶層電圧波形63が液晶層4に印加されることになる。液晶層電圧レベルに応じて、液晶表示装置100の階調が変化する。本例の液晶表示装置100はノーマリーホワイトであるので、液晶層電圧レベルが低い場合が白表示、高い場合が黒表示、その中間がグレー表示(中間調表示)となる。
図12上段の波形から理解されるように、グレー表示(中間調表示)時の中間調レベルはデータ線駆動波形62のパルス幅により制御される。このデータ線駆動波形62は、前述のGCPにより決定される。従って、GCPを変化させることにより、データ線駆動波形62のパルス幅が変化し、その結果中間調レベルを変化させることができる。
(横クロストークの発生原理)
次に、横クロストークについて図13及び図14を参照して説明する。図13は液晶表示装置100の1本の走査線85の等価回路を示す。走査線85とデータ線32の間の液晶層4は両電極間の容量Cとして作用する。つまり、電気的には、特定の1ラインについて、走査線85とデータ線32との間に1ラインの画素数分の容量Cが並列接続された状態となる。また、走査線85の引き回しの長さに起因する抵抗分Rがこれら容量Cの並列接続に対して直列に接続された状態となる。これにより、液晶層4に印加されるパルス波形には過渡応答が生じる。
次に、横クロストークについて図13及び図14を参照して説明する。図13は液晶表示装置100の1本の走査線85の等価回路を示す。走査線85とデータ線32の間の液晶層4は両電極間の容量Cとして作用する。つまり、電気的には、特定の1ラインについて、走査線85とデータ線32との間に1ラインの画素数分の容量Cが並列接続された状態となる。また、走査線85の引き回しの長さに起因する抵抗分Rがこれら容量Cの並列接続に対して直列に接続された状態となる。これにより、液晶層4に印加されるパルス波形には過渡応答が生じる。
図14は、液晶表示装置100の特定のラインX及びYにおける等価回路、並びに、それに印加される駆動波形及び合成電圧波形などを示す。図14において、液晶表示装置100は横クロストークが発生した状態を示している。液晶表示装置100に対しては、エリアA及びエリアCが同一のグレーレベルとなり、かつ、エリアBが白レベルとなるように走査線電圧及び信号線電圧を印加している。しかし、実際には横クロストークの発生により、同一の階調レベルであるはずのエリアAとエリアCでは表示画像上のグレーレベルが異なってしまっている。なお、エリアBが黒レベルとなるように走査線電圧及び信号線電圧を印加した場合においても、上記同様に横クロストークが発生する。
具体的には、ラインXの等価回路を図14上段に示している。エリアAは同一の階調レベルで表示がなされるので、ラインXの各画素は同一の階調レベルで表示がなされる。そのときの駆動波形Aには図示のように抵抗分Rと容量Cによりスパイク状の波形なまり(以下、説明の便宜上「スパイク波形」と呼ぶことにする。)66が生じ、合成電圧波形Aにもそれに対応するスパイク波形68が生じる。この合成電圧波形により、ラインX上の表示画素のグレーレベルが決まる。なお、このスパイク波形66は、ライン選択期間に、データ線32に印加される信号電位が立ち上がるときに走査線85の電圧が高くなる方向に生じる一方、データ線32に印加される信号電位が立ち下がるときに走査線85の電圧が低くなる方向に生じる。図14に示す駆動波形A及びCの例では、ライン選択期間にデータ線32に印加される信号電位が立ち下がっているので、スパイク波形66は走査線85の電圧が低くなる方向、即ち紙面下方向に生じている。
一方、ラインYについては、エリアBの領域では左下の駆動波形Bが印加され、エリアCの領域では右下の駆動波形Cが印加される。従って、ラインXの場合と比較すると、白表示を行うエリアBの領域においては印加電圧が小さく、その結果、駆動波形Cに生じるスパイク波形67のレベルは駆動波形Aのスパイク波形66と比較して小さくなる。従って、ラインYの合成電圧波形BCにおけるスパイク波形69は、ラインXの合成電圧波形Aにおけるスパイク波形68より大きくなる。その結果、エリアCにおいてはエリアAに比べて、液晶層4に印加される液晶層電圧レベルが高くなり、表示画素はより黒に近いグレーとなる。つまり、同じグレーレベルを表示しようとしたエリアCとエリアAの階調が異なってしまうことになる。以上が横クロストークの発生する原理である。
(縦クロストークの発生原理)
次に、図15を参照して、縦クロストークについて説明する。図15(a)は、一般的な液晶表示装置における表示領域Vのみを拡大した平面図であり、その表示領域Vに縦クロストークが発生した状態を模式的に示している。
次に、図15を参照して、縦クロストークについて説明する。図15(a)は、一般的な液晶表示装置における表示領域Vのみを拡大した平面図であり、その表示領域Vに縦クロストークが発生した状態を模式的に示している。
液晶表示装置に対しては、背景となるエリアE及びエリアFをそれぞれ同一のグレーレベルとなるように走査線電圧及びデータ線電圧を印加している。また、エリアDにおいては、規定の明るさの単色或いは補色の矩形表示となるように走査線電圧及びデータ線電圧を印加している。しかし、実際には縦クロストークの発生により同一階調レベルであるはずのエリアEとエリアFでは表示画像上のグレーレベルが異なってしまっている。即ち、エリアDの上下方向に位置するエリアFは、エリアEよりも幾分明るく表示されており、尚且つ微妙に色づいて表示されている。このような、縦クロストークは、灰色などを背景にして単色或いは補色の矩形表示をしたときに発生する。
次に、図15(b)を参照して、この縦クロストークの発生原理について説明する。図15(b)は、一般的な液晶表示装置における1画素(RGB3つのサブ画素)分を拡大した部分拡大平面図を示す。なお、図15(b)において、「C_LCD」は画素電極10の画素容量を、「C_TFD」はTFD素子21の素子容量を夫々示している。
画素電極10は、通常、一対のデータ線32の略中央位置に形成される。即ち、画素電極10とそれに相隣接するデータ線32との間隔は各々同一の距離D1になっている。これは、画素電極10を隣接する各データ線32に近づけすぎない範囲で、その画素の開口率を大きくするという設計上の理由などによるものである。また、各データ線32a、32b、32cは、TFD素子21を介して画素電極10a、10b、10cに接続されている。例えば、画素電極10bに注目すると、データ線32aは、画素電極10bに隣接しているが、画素電極10bには接続されていない。画素電極10bと、隣接する2つのデータ線32a及び32bとの間には夫々同じ大きさの寄生容量C_aがそれぞれ存在する。
液晶表示装置において、所望する画像を表示するためには、ライン選択期間Tに、各画素電極10a〜10cに所望の電圧が印加される。図15(b)の例では、画素電極10bに対しては、データ線32bからTFD素子21を介して所望の電圧Vlcが印加される。
ところが、画素電極10bに対しては、それと隣接するデータ線32aとの間の寄生容量C_aが存在することにより、データ線32aから寄生容量C_aに対応する電圧が印加されてしまい、その結果、画素電極10bの電位Vlcが所望の電位から変化してしまう。即ち、ある画素電極の電位が、それと隣接するデータ線との間の寄生容量に起因して変化してしまう。これにより、当該画素の透過率が変化し、縦クロストークが生じる。
いま、図15(a)においてエリアDに青を表示し、エリアE及びFにグレーを表示したとする。図15(b)において、データ線32aに対応する画素電極10aが青に対応するサブ画素であり、画素電極10bが赤に対応するサブ画素であり、最も右の画素電極10cが緑に対応するサブ画素であるとする。
これら3色のサブ画素が図15(a)におけるエリアEに存在する場合には、そのエリアがグレー表示されるので、3つのデータ線32a、32b、32に印加される電圧はほぼ等しく、寄生容量C_aが画素電極10bに与える影響は少ない。
一方、エリアDに青が表示されているので、エリアFにおいてもデータ線32aのみが低電位(白に対応する電位)であり、データ線32b及び32cは高電位(黒に対応する電位)になる。よって、エリアFでは、保持期間においてデータ線32aと画素電極10bとに電位差が生じ、寄生容量C_aにより画素電極10bの電位が下がる。その結果、画素電極10bにより構成される赤のサブ画素の透過率が上がり、エリアFの部分は明るくなるとともに、いくぶん赤みを帯びて見えるようになる。
データ線32aの電位(例えば、白(黒)に対応する電位)に対して、データ線32bに逆極性となる電位(例えば、黒(白)に対応する電位)を印加した場合、画素電極10bとTFD素子21の容量比は、C_LCD:C_TFDとなる。これは、画素電極10bの左側に生じる寄生容量C_aと、当該画素電極10bの右側に生じる寄生容量C_aとが相殺されるからである。
一方、データ線32aの電位(白(黒)に対応する電位)に対して、データ線32bに同極性の電位(白(黒)に対応する電位)を印加した場合、画素電極10bとTFD素子21の容量比は、C_LCD:(C_TFD+2・C_a)となる。これは、画素電極10bの左右に生じる各寄生容量C_aが素子容量に加算されるからである。
よって、相隣接するデータ線32に互いに逆極性となる電位を印加した方が、画素容量と素子容量との差が大きくなる。この場合、画素電極10に印加される電圧Vlcは小さくなり、液晶層4に印加される実効値も小さくなる。このように、相隣接するデータ線32に印加する電位が同極性であるか、或いは逆極性であるかによって液晶層4に印加される実効値に差が生じ、液晶の透過率に相違が生じることになる。これが、縦クロストークの発生する原理である。つまり、縦クロストークは、寄生容量C_aの影響によって、隣接する画素電極の電位が所望の電位から変化することにより生じる。
[縦及び横クロストークの低減方法]
次に、図16乃至図18を参照して、本発明による縦及び横クロストークの低減方法について述べる。図16は、液晶表示装置100における1画素(RGB3つのサブ画素)分を拡大した部分拡大平面図を示す。また、図16において二点鎖線にて囲まれる領域は1つのサブ画素SGの領域を示している。図17は、図16における1つのサブ画素SG内に対応する各構成要素等の等価回路図を示す。
次に、図16乃至図18を参照して、本発明による縦及び横クロストークの低減方法について述べる。図16は、液晶表示装置100における1画素(RGB3つのサブ画素)分を拡大した部分拡大平面図を示す。また、図16において二点鎖線にて囲まれる領域は1つのサブ画素SGの領域を示している。図17は、図16における1つのサブ画素SG内に対応する各構成要素等の等価回路図を示す。
上述のように、縦クロストークは、画素電極10とそれに接続されていない方の隣接するデータ線32との間の寄生容量C_aの影響により、画素電極の電圧Vlcが変化するために生じる。したがって、縦クロストークを低減するには、寄生容量C_aをできる限り小さくし、寄生容量C_aによる影響を低減すればよい。
一方、横クロストークは、あるライン中の画素の階調が1つの階調に集中することにより、合成電圧波形に生じるスパイク波形が大きくなるため発生する。したがって、横クロストークを低減するためには、スパイク波形をできる限り小さくして、スパイク波形による影響を低減すればよい。
そこで、本発明では、先ず、縦クロストークを低減するために、図16に示すように、画素電極10とそれに接続されていない方の隣接するデータ線32との間にダミーデータ線80を設ける。換言すれば、画素電極10は、サブ画素領域SG内において当該画素電極10に接続されたデータ線32とダミーデータ線80との間に形成される。これにより、画素電極10とそれに接続されていない方の隣接するデータ線32とはダミーデータ線80にて遮蔽(シールド)されることになる。よって、それらの間には寄生容量は生じなくなるため、画素電極10の電圧Vlcの変動を防止できる。これにより、液晶層4に印加される実効値の変動を防止できるので、液晶の透過率を適正な状態に保つことができる。よって、縦クロストークの発生を防止できる。
ここで、画素電極10bに注目すると、このように画素電極10bの隣接する位置にダミーデータ線80aを設けた場合には、当該画素電極10bとダミーデータ線80aとの間に新たに寄生容量C_a’が生じることになる。このため、画素電極10とダミーデータ線80との間の寄生容量C_a’の影響により、当該画素電極10の電圧Vlcが変動し、縦クロストークが生じることになる。
そのため、本発明では、ダミーデータ線80を後述するように所定の構成にして、且つ、そのダミーデータ線80を、駆動回路を通じてデータ線32の電位を反転させた逆極性となる電位で駆動する。これにより、縦クロストークのみならず横クロストークも低減できる。この点について、図17の等価回路図等を参照して説明する。
まず、図17の等価回路図について、図16を参照しつつ説明する。かかる等価回路図において、画素電極10の画素容量をC_LCD、TFD素子21の素子容量をC_TFD、画素電極10とそれに接続されたデータ線32との間に生じる寄生容量をC_a、データ線32と走査線85との間に生じる寄生容量をC_bとしたとき、走査線85とデータ線32との間の容量に関して、画素容量C_LCD、素子容量C_TFDと寄生容量C_aの並列回路は直列に接続され、それに対して寄生容量C_bは並列に接続される。
また、等価回路図において、画素電極10とダミーデータ線80との間に生じる寄生容量をC_a’、ダミーデータ線80と走査線85との間に生じる寄生容量をC_b’としたとき、走査線85とダミーデータ線80との間の容量に関して、画素容量C_LCDと寄生容量C_a’は直列に接続され、それと寄生容量C_b’は並列に接続される。
いま、図17の等価回路図においてダミーデータ線80がない状態を想定すると、当該等価回路図では寄生容量C_a’及びC_b’がない状態と考えることができる。このとき、データ線32から走査線85までの合成容量C_xは、
C_x={(C_TFD+C_a)*C_LCD}/(C_TFD+C_LCD+C_a)+C_b (式1)
で表される。また、このとき、画素電極10とTFD素子21の容量比は、
C_LCD:(C_TFD+C_a) (式2)
で表される。
C_x={(C_TFD+C_a)*C_LCD}/(C_TFD+C_LCD+C_a)+C_b (式1)
で表される。また、このとき、画素電極10とTFD素子21の容量比は、
C_LCD:(C_TFD+C_a) (式2)
で表される。
一方、本発明のように、図17の等価回路図においてダミーデータ線80がある場合を考え、さらにC_a=C_a’及びC_b=C_b’と仮定した場合、データ線32から走査線85までの合成容量C_x’は、
C_x’=C_TFD*C_LCD/(C_TFD+C_LCD) (式3)
で表される。また、このとき、画素電極10とTFD素子21の容量比は、
C_LCD:C_TFD (式4)
で表される。なお、上記の式3及び式4の各値は、ダミーデータ線80をデータ線32と逆極性となる電位で駆動した場合の値を示している。
C_x’=C_TFD*C_LCD/(C_TFD+C_LCD) (式3)
で表される。また、このとき、画素電極10とTFD素子21の容量比は、
C_LCD:C_TFD (式4)
で表される。なお、上記の式3及び式4の各値は、ダミーデータ線80をデータ線32と逆極性となる電位で駆動した場合の値を示している。
つまり、上記の式3では、寄生容量C_aと寄生容量C_a’、及び寄生容量C_bと寄生容量C_b’が各々相殺されているため、合成容量C_x’が合成容量C_xより小さくなっている。また、上記の式4では、寄生容量C_aと寄生容量C_a’が相殺されているため、TFD素子21に対する画素電極10の容量比が上記の式2と比べ大きくなっている。
このような構成等にすれば、ダミーデータ線80をデータ線32と逆極性となる電位で駆動することにより、画素電極10は寄生容量C_a’の影響を受け難くなるので、縦クロストークの発生を防止できる。また、素子容量C_TFDに対する画素容量C_LCDの比を大きくすることができるので、コントラストの向上を図ることができる。
また、このようにダミーデータ線80をデータ線32の電位を反転させた逆極性となる電位で駆動することにより、寄生容量C_bと寄生容量C_b’とが相殺される。よって、スパイク波形の原因となる時定数RCのうち容量成分Cを低減することができる。これにより、スパイク波形を小さくすることができ、横クロストークを低減できる。
以上の検討を踏まえて、本発明では、画素電極10とそれに接続されたデータ線32との間隔D1と、当該画素電極10とダミーデータ線80との間隔D2とが同一となるように、ダミー画素電極80を、画素電極10とそれに接続されていない方の隣接するデータ線32との間に配置する。これにより、寄生容量C_aと寄生容量C_a’を同一にできる。また、サブ画素SG領域内において、データ線32と走査線85との重なり合う面積S1と、ダミーデータ線80と走査線85との重なり合う面積S2とが同一となるように、ダミーデータ線80の線幅を設定する。これにより、寄生容量C_bと寄生容量C_b’を同一にできる。このため、ダミーデータ線80を、駆動回路を通じてデータ線32の電位を反転させた逆極性となる電位で駆動することにより、縦及び横クロストークを低減でき、高品位な表示画像を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、図18及び図19を参照して、第2実施形態による横クロストークの低減方法について説明する。図18は、第2実施形態の液晶表示装置における1画素(RGB3つのサブ画素)分を拡大した部分拡大平面図である。また、図18は、図16に対応した部分拡大平面図である。なお、図18において二点鎖線にて囲まれる領域は1つのサブ画素SGの領域を示している。図19は、有効表示領域V内の走査電位VA、データ線32の信号電位VB1、及びダミーデータ線80の信号電位VB2の波形図を示す。図19(a)は、ライン選択期間Tにデータ線32の信号電位VB1が立ち上がる場合の波形図等を示す。一方、図19(b)は、ライン選択期間Tにデータ線32の信号電位VB1が立ち下がる場合の波形図等を示す。なお、第2実施形態における縦クロストークの低減方法は第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。また、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、図18及び図19を参照して、第2実施形態による横クロストークの低減方法について説明する。図18は、第2実施形態の液晶表示装置における1画素(RGB3つのサブ画素)分を拡大した部分拡大平面図である。また、図18は、図16に対応した部分拡大平面図である。なお、図18において二点鎖線にて囲まれる領域は1つのサブ画素SGの領域を示している。図19は、有効表示領域V内の走査電位VA、データ線32の信号電位VB1、及びダミーデータ線80の信号電位VB2の波形図を示す。図19(a)は、ライン選択期間Tにデータ線32の信号電位VB1が立ち上がる場合の波形図等を示す。一方、図19(b)は、ライン選択期間Tにデータ線32の信号電位VB1が立ち下がる場合の波形図等を示す。なお、第2実施形態における縦クロストークの低減方法は第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。また、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(横クロストークの低減方法)
横クロストークの原因であるスパイク波形は、配線抵抗に代表される抵抗成分Rと、画素容量、素子容量、及び寄生容量に代表される容量成分Cの積であるRCを時定数としている。このスパイク波形は、上記したようにライン選択期間にデータ線32に印加される信号電位の立ち上がり(又は立ち下がり)により、走査線85の電圧が高くなる(又は低くなる)方向に生じる。そのため、データ線32に印加される信号電位の立ち上がり(又は立ち下がり)と同時に、その信号電位を反転させた逆極性となる信号電位をダミーデータ線80に印加した場合、スパイク波形は走査線85の電圧が高くなる方向及び走査線85の電圧が低くなる方向の両方向に生じることになる。図14を参照して理解されるように、このとき、特定の1ライン(1つの走査線)において、走査線85とデータ線32の間の時定数RCと、当該走査線85とダミーデータ線80の間の時定数RCが一致していれば、それらのスパイク波形は相殺される。これにより、液晶層4に印加される実効値の変動を防止できるので、横クロストークを低減できる。
横クロストークの原因であるスパイク波形は、配線抵抗に代表される抵抗成分Rと、画素容量、素子容量、及び寄生容量に代表される容量成分Cの積であるRCを時定数としている。このスパイク波形は、上記したようにライン選択期間にデータ線32に印加される信号電位の立ち上がり(又は立ち下がり)により、走査線85の電圧が高くなる(又は低くなる)方向に生じる。そのため、データ線32に印加される信号電位の立ち上がり(又は立ち下がり)と同時に、その信号電位を反転させた逆極性となる信号電位をダミーデータ線80に印加した場合、スパイク波形は走査線85の電圧が高くなる方向及び走査線85の電圧が低くなる方向の両方向に生じることになる。図14を参照して理解されるように、このとき、特定の1ライン(1つの走査線)において、走査線85とデータ線32の間の時定数RCと、当該走査線85とダミーデータ線80の間の時定数RCが一致していれば、それらのスパイク波形は相殺される。これにより、液晶層4に印加される実効値の変動を防止できるので、横クロストークを低減できる。
ところで、第2実施形態の液晶表示装置では、データ線32はTFD素子21や画素電極10等と接続されるが、ダミーデータ線80はそれらに接続されない。このため、1つの走査線において、走査線85とデータ線32の間の容量成分Cと、当該走査線85とダミーデータ線80の間の容量成分Cは一致しない。
そこで、第2実施形態では、ダミーデータ線80と走査線85との間に所定の容量成分を付加して、走査線85とデータ線32の間の時定数RCと、当該走査線85とダミーデータ線80の間の時定数RCを一致させ、且つ、ダミーデータ線80を、駆動回路を通じてデータ線32の電位を反転した逆極性となる電位で駆動する。これにより、スパイク波形を相殺して横クロストークを低減する。
まず、走査線85とデータ線32の間の時定数RCと、当該走査線85とダミーデータ線80の間の時定数RCを一致させるためには、時定数RCのうち、それらの容量成分Cを一致させる必要がある。なお、時定数RCのうち、それらの抵抗成分Rは調整する必要はない。これは、データ線32とダミーデータ線80とは同方向に且つ略同位置に形成されており、それらの各配線長は略同一となっているからである。即ち、それらの抵抗成分Rたる抵抗値はほぼ一致しているからである。
そこで、第2実施形態では、時定数RCのうち、それらの容量成分Cを一致させるために、ダミーデータ線80と走査線85との間に所定の容量成分を付加する。具体的には、例えばダミーデータ線80と走査線85との間に生じる寄生容量C_b’と、データ線32と当該走査線85との間の合成容量C_xとを同一にする。
ここで、一般的な物質の静電容量の式より、寄生容量C_b’は、
C_b’=ε0・ε(S3/d) (式5)
で表される。なお、「ε0」は真空の誘電率、「ε」は液晶層4の比誘電率、「S3」はダミーデータ線80と走査線85との重なり合う面積(図18参照)、「d」は下側基板と上側基板との間のセルギャップである。よって、上記の式5に従えば、「ε」や「d」は一定であるので、寄生容量C_b’を大きくするためにはダミーデータ線80と走査線85との重なり合う面積「S3」を大きくすればよい。
C_b’=ε0・ε(S3/d) (式5)
で表される。なお、「ε0」は真空の誘電率、「ε」は液晶層4の比誘電率、「S3」はダミーデータ線80と走査線85との重なり合う面積(図18参照)、「d」は下側基板と上側基板との間のセルギャップである。よって、上記の式5に従えば、「ε」や「d」は一定であるので、寄生容量C_b’を大きくするためにはダミーデータ線80と走査線85との重なり合う面積「S3」を大きくすればよい。
そこで、本発明では、図18に示すように、合成容量C_xと寄生容量C_b’が同一となるようにダミーデータ線80の線幅を幅広に形成することで面積「S3」を大きくし、寄生容量C_b’を大きくする。これにより、走査線85とデータ線の間の時定数RCと、当該走査線85とダミーデータ線80の間の時定数RCとを同一にすることができる。
次に、かかる構成を有する本発明では、図19に示すように、ダミーデータ線80を、駆動回路を通じてデータ線32の電位を反転させた逆極性となる電位で駆動する。
かかる駆動方法により、ライン選択期間にデータ線32の信号電位VB1が立ち上がるケースでは、図19(a)に示すように、データ線32の信号電位VB1の立ち上がりと同時にダミーデータ線80の信号電位VB2は立ち下がることになる。このとき、図19(a)の破線領域E1に示されるように、データ線32の信号電位VB1の立ち上がりに起因して、走査線85の信号電位VAには破線W1で示されるスパイク波形が生じると共に、ダミーデータ線80の信号電位VB2の立ち下がりに起因して、走査線85の信号電位VAには破線W2で示されるスパイク波形が生じる。ここで、走査線85とデータ線の間の時定数RCと、当該走査線85とダミーデータ線80の間の時定数RCとは同一であるので、両スパイク波形の大きさは同一となる。これにより、それらのスパイク波形は相殺されるので、横クロストークをほぼ完全に除去することができる。よって、高品位な表示画像を得ることができる。
また、ライン選択期間にデータ線32の信号電位VB1が立ち下がるケースでは、図19(b)に示すように、データ線32の信号電位VB1の立ち下がりと同時にダミーデータ線80の信号電位VB2は立ち上がることになる。これにより、上記同様の原理により、スパイク波形は相殺され、横クロストークを低減できる。
[電子機器]
次に、本発明による液晶表示装置100を電子機器の表示装置として用いる場合の実施形態について説明する。なお、第2実施形態を適用した液晶表示装置も当該電子機器の表示装置として用いることができる。
次に、本発明による液晶表示装置100を電子機器の表示装置として用いる場合の実施形態について説明する。なお、第2実施形態を適用した液晶表示装置も当該電子機器の表示装置として用いることができる。
図20は、本実施形態の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、上記の液晶表示装置100と、これを制御する制御手段410とを有する。ここでは、液晶表示装置100を、パネル構造体403と、半導体ICなどで構成される駆動回路402とに概念的に分けて描いてある。また、制御手段410は、表示情報出力源411と、表示情報処理回路412と、電源回路413と、タイミングジェネレータ414と、を有する。
表示情報出力源411は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などからなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスクなどからなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ414によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形で表示情報を表示情報処理回路412に供給するように構成されている。
表示情報処理回路412は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKとともに駆動回路402へ供給する。駆動回路402は、走査線駆動回路、データ線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路413は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
次に、本発明に係る液晶表示装置100を適用可能な電子機器の具体例について図21を参照して説明する。
まず、本発明に係る液晶表示装置100を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図21(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部713とを備えている。
続いて、本発明に係る液晶表示装置100を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図21(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明に係る液晶表示装置100を適用した表示部724を備える。
なお、本発明に係る液晶表示装置100を適用可能な電子機器としては、図21(a)に示したパーソナルコンピュータや図21(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
また、本発明は、液晶表示装置のみでなく、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emission Display 及び Surface-Conduction Electron-Emitter Display 等)などの各種の電気光学装置においても本発明を同様に適用することが可能である。
[変形例]
また、上記の実施形態では、半透過反射型の液晶表示装置100に本発明を適用したが、これに限らず、反射型又は透過型の液晶表示装置にも本発明を適用できる。また、上記実施形態では、ノーマリーホワイト型の液晶表示装置100に本発明を適用したが、これに限らず、ノーマリーブラック型の液晶表示装置にも本発明を適用できる。
また、上記の実施形態では、半透過反射型の液晶表示装置100に本発明を適用したが、これに限らず、反射型又は透過型の液晶表示装置にも本発明を適用できる。また、上記実施形態では、ノーマリーホワイト型の液晶表示装置100に本発明を適用したが、これに限らず、ノーマリーブラック型の液晶表示装置にも本発明を適用できる。
また、上記の第2実施形態では、ダミーデータ線80の線幅を調整することによりダミーデータ線80と走査線85との間に生じる寄生容量C_b’を、データ線32と当該走査線85との間の合成容量C_xと同一にするように構成した。しかし、これに限らず、ダミーデータ線80に画素電極、TFD素子、他の電極や配線等を接続するなどして時定数RCのうち容量成分C(画素容量、素子容量、寄生容量など)を大きくし、ダミーデータ線80と走査線85との間の寄生容量C_b’と、データ線32と当該走査線85との間の合成容量C_xとを同一にするようにしても構わない。
1 上側基板、 2 下側基板、 3 シール部材、 6 着色層、 7 導通部材、 8 走査電極、 10 画素電極、 31、85 走査線、 32、32a データ線、 21 TFD素子、 80 ダミーデータ線、 91 カラーフィルタ基板、 92 素子基板、 V 有効表示領域、 100 液晶表示装置
Claims (7)
- データ線、画素電極、前記データ線及び前記画素電極に接続されたスイッチング素子、並びに信号線を有する基板と、走査線を有する対向基板との間に電気光学物質を封入してなる電気光学装置であって、
前記信号線は、前記画素電極と当該画素電極に接続されていない方の隣接する前記データ線との間に形成されており、
前記信号線を、前記データ線の電位に対して基準電位に対して逆極性となる電位で駆動する駆動回路を備えることを特徴とする電気光学装置。 - 前記画素電極は、画素領域内において当該画素電極に接続された前記データ線と前記信号線との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記画素電極と当該画素電極に接続された前記データ線との間隔は、当該画素電極と当該画素電極に隣接する前記信号線との間隔と同一であると共に、
画素領域内において、前記データ線と前記走査線との重なる面積は、前記信号線と当該走査線との重なる面積と同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。 - 前記信号線と前記走査線との間の合成容量は、前記データ線と当該走査線との間の合成容量と同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
- 画素領域内において、前記信号線と前記走査線との重なる面積は、前記データ線と当該走査線との重なる面積より大きいことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
- データ線、画素電極、前記データ線及び前記画素電極に接続されたスイッチング素子、並びにシールド線を有する基板と、走査線を有する対向基板との間に電気光学物質を封入してなる電気光学装置であって、
前記シールド線は、前記画素電極と当該画素電極に接続されていない方の隣接する前記データ線との間に形成されていることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
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