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JP2005511805A - メチレンラクトンのグラフトコポリマーおよびメチレンラクトンの乳化重合方法 - Google Patents

メチレンラクトンのグラフトコポリマーおよびメチレンラクトンの乳化重合方法 Download PDF

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JP2005511805A JP2003549405A JP2003549405A JP2005511805A JP 2005511805 A JP2005511805 A JP 2005511805A JP 2003549405 A JP2003549405 A JP 2003549405A JP 2003549405 A JP2003549405 A JP 2003549405A JP 2005511805 A JP2005511805 A JP 2005511805A
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Abstract

本発明は、α−メチレン−γ−ブチロラクトンなどのα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーを含んでなる弾性アクリルグラフトポリマー、およびかかるポリマーと熱可塑性マトリックス樹脂とのブレンドを開示する。本発明は、α−メチレン−γ−ブチロラクトンなどのα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーを含んでなる硬質の非弾性アクリルグラフトポリマー、およびかかるポリマーと熱可塑性マトリックス樹脂とのブレンドもまた開示する。本発明はさらに、α−メチレン−γ−ブチロラクトンなどのα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーを乳化重合する一般的な方法、およびそのコポリマーを開示する。

Description

本発明は、α−メチレン−γ−ブチロラクトン(MBL)などのα−メチレンラクトン(ラクタム)から誘導される弾性アクリルグラフトポリマー、およびかかるポリマーと熱可塑性マトリックス樹脂とのブレンドに関する。
本発明は、α−メチレン−γ−ブチロラクトン(MBL)などのα−メチレンラクトン(ラクタム)から誘導される、硬質の非弾性アクリルグラフトポリマー、およびかかるポリマーと熱可塑性マトリックス樹脂とのブレンドに関する。
本発明はさらに、α−メチレン−γ−ブチロラクトン(MBL)などのα−メチレンラクトン(ラクタム)の一般的な乳化重合方法およびそのコポリマーに関する。
弾性アクリルグラフトポリマーは、アクリルコア材料の周りに弾性層および非弾性層を交互に形成させることを含んでなる、多層(multi−stage)連続重合技術によって製造される。かかる材料はしばしば、「コア/シェル粒子」または「コア/シェル強化剤」と呼ばれている。これらの弾性ポリマーは通常、得られたブレンドから成形される物品に靱性を付与するために、硬質の非弾性熱可塑性メタクリルマトリックス樹脂と混合される。適切に分散されると、弾性アクリルグラフトポリマーによって、加熱撓み温度、曲げ弾性率、引張り強さおよび引張伸びの重要な物理的性質のバランスを保ちながら、硬質マトリックス樹脂の衝撃強さが大幅に改善される。
数多くの特許および文献で、多層乳化重合によって得られるポリマーの形態について述べられている。詳細な説明については、非特許文献1を参照のこと。特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8および特許文献9もまた参照のこと。上記の技術によって、段階的な(メタ)アクリルエマルジョンポリマーの製造に有用な、モノマー、乳化剤、グラフト結合用モノマー、架橋用モノマー、開始剤等が説明されている。
ポリマーMBLは、高いガラス転移温度を特徴とするが、かなり脆い場合が多い。例えば、特許文献10および第1〜3欄の説明、および非特許文献2を参照のこと。米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas Co.,Philadelphia,PA,U.S.A.)から販売されているパラロイド(Paraloid)(登録商標)シリーズなどの市販のアクリルグラフトコポリマーを用いて、MBL含有ポリマーを強化することができる。しかしながら、強化に重要な基準は、マトリックスポリマーとコア/シェル粒子のシェルとの相溶性である。相溶性が乏しいと粒子の凝集が起こり、その結果、得られた成形品の物理的性質が不十分となる。このように、MBLを含有するマトリックス樹脂を強化するために、それらの他の優れた特性を損なうことなく、MBLから誘導される多層グラフトコポリマーを使用することができる場合には、有用な組成物が得られるだろう。さらに、MBL含有グラフトコポリマーの外部シェルに官能基を組み込み、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ABS型ポリマー、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、それらのブレンドおよびそれらの混合物など、他の熱可塑性ポリマーとの相溶性を向上させることができる。
本発明の他の態様は、MBLから、硬質の非弾性架橋ポリマーを製造する方法である。これらのポリマーは、一定粒径を有し、ナノサイズ(約500ナノメートル未満)の、予備成形された、高ガラス転移温度(T)のアモルファス「充填剤」材料としての役割を果たす。熱可塑性樹脂と適切にブレンドされた場合には、得られた材料は、熱可塑性樹脂のみと比較して、かなり高い加熱撓み温度を示す。
本発明はさらに、MBLベースのホモポリマーおよびコポリマーを製造するための乳化重合法を開示する。一般的な乳化重合法は、非特許文献3および非特許文献4に記述されている
エーデルマン(Adelman)による特許文献11の実施例10に、1/6(w/w)のγ,γ−ビス−トリフルオロメチルMBL/アクリロニトリルコポリマーの乳化重合による合成が教示されている。しかしながら、それより高いMBL含有量のコポリマーおよびMBLホモポリマーの乳化重合による合成については教示されていない。乳化重合の特有の特徴は、コモノマーの比を反応中に容易に調節することができることである。詳細な説明については、非特許文献5を参照のこと。さらに、反応熱、粒径、分子量、および分子量分布は、注意深く制御される。本発明の範囲内で、MBLコア/シェルラテックスは、所望の比でMBLコポリマーラテックスと容易に混合することができ、次いで共に凝固することができる。これらは通常、乳化による、例えばアクリロニトリル/ブタジエン/スチレンベースのポリマーの製造において行われるが(非特許文献6参照)、MBLベースのホモポリマーおよびコポリマーの製造に対しては、この方法は全く提案されていない。
米国特許第5,625,001号明細書 米国特許第5,998,554号明細書 米国特許第3,678,133号明細書 米国特許第3,793,402号明細書 米国特許第3,808,180号明細書 米国特許第3,985,703号明細書 米国特許第4,180,494号明細書 米国特許第4,543,383号明細書 国際特許出願第99/12986号パンフレット 米国特許第5,880,235号明細書 米国特許第3,444,148号明細書 P.ラヴェル(Lovell),M.El−Aasser Emulsion Polymerization and Emulsion Polymers,John Wiley and Sons,1997,chapter 19. D.アーノルジ(Arnoldi)ら,Kunststoffe,vol.87,p.734−736(1997) シーモア(Seymour)およびキャラヘル(Carraher),Polymer Chemistry,fifth edition,Marcel Dekker,Inc.NY,2000. ヤング(Young)およびラヴェル(Lovell),Introduction to Polymer,second edition,Chapman & Hall,1991. C.B.バックナル(Bucknall),Toughened Plastics, Applied Science Publishers,1977,p.99. P.ラヴェル(Lovell),M.El−Aasser Emulsion Polymerization and Emulsion Polymer,John Wiley and Sons,1997,p.668−670
熱可塑性樹脂の用途の中では、特にそのポリマーが光学画像のわずかな歪みを有する光学的に透明な材料である場合、ポリマーの光学的性質が重要である用途が挙げられる。安全ガラスおよび標識などに対して靭性が重要な場合に、かかるポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)および特定のポリカーボネートが、ガラスの代わりに使用される。靭性が重要な用途では、耐候性および/または耐熱性などの追加の特性もまた重要である場合がある。例えば、材料を熱により滅菌する必要がある場合、その材料は滅菌プロセスの温度に耐えられなければならない。ポリカーボネートは耐候性および加水分解耐性が乏しい場合が多く、PMMAは比較的低いガラス転移温度(T)を有し、そのため耐熱性が乏しい。したがって、良好な光学的性質、および耐熱性および耐候性を併せ持つポリマーが望まれる。
光学的透明度の重要な基準は、アクリルグラフトコポリマーの屈折率(RI)が、屈折率単位の0.1%以内で、マトリックス熱可塑性樹脂の屈折率と一致することである。これは、アクリルグラフトコポリマーのゴム相におけるスチレン(RI 1.590)とn−ブチルアクリレート(RI 1.466)との比を調節することによって行うことができる。この技術はPMMA(RI 1.490)に対して一般的であり、MBLのポリマー(RI 1.540)またはγ−メチルMBLのポリマー(RI 1.510)ではまだ実証されていない。本発明は、MBLおよびγ−メチル−MBL(Me−MBL)の多層グラフトコポリマーブレンドから得ることができる、透明なポリマー組成物の製造方法を教示する。
本発明のアクリルコポリマーおよび組成物は、成形品、熱成形品、シート、フィルム、フォーム(foam)、容器、ボトル、パイプ、形材および本発明に従って製造される他の物品として使用される。
発明の概要
本発明は、α−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導される、式I:
Figure 2005511805
(式中、nは、0、1、または2であり;
Xは、−O−または−NR−であり;そして
、R、R、R、R、Rのそれぞれ、およびRのそれぞれが独立して、水素、官能基、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)
によって表される少なくとも1種類の第1ポリマー反復単位を含んでなるアクリルコポリマーに関する。
本発明は、
(a)重合されたブタジエンまたはブタジエンコポリマー上に、α−メチレン−γ−ブチロラクトンまたはγ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトンをグラフト重合し、ラテックスを形成させるステップと、
(b)得られたラテックスを凝固、凍結乾燥または噴霧乾燥により単離するステップと
の連続ステップを含んでなるアクリルコポリマーの製造方法にも関する。
発明の詳細な記述
本発明において使用される用語を以下に定義する。
本明細書で使用される「α−メチレンラクトン(ラクタム)」という用語は、α−メチレンラクトンのモノマーおよびα−メチレンラクタムのモノマーを意味する。本発明のポリマーは、α−メチレンラクトンのモノマーおよびα−メチレンラクタムのモノマーのいずれか一方または両方を含んでなり得る。
「ヒドロカルビル基」は、炭素および水素のみを含有する一価の基である。別段の指定がない限り、本明細書におけるヒドロカルビル基(およびアルキル基)は炭素原子1〜約30個を含有することが好ましい。
本明細書で使用される「置換ヒドロカルビル」とは、これらの基を含有する化合物がさらされるプロセス条件下にて不活性な、1つもしくはそれ以上の置換基を含有するヒドロカルビル基を意味する。その置換基はまた、実質的にプロセスの妨げにならない。別段の指定がない限り、本明細書における置換ヒドロカルビル基は、炭素原子1〜約30個を含有することが好ましい。「置換」の意味には、芳香族複素環が包含される。置換ヒドロカルビルにおいて、その水素のすべてが、トリフルオロメチルにおいてと同様に置換されてもよい。
本明細書において「官能基」とは、その基を含有する化合物またはポリマーがさらされるプロセス条件下にて不活性な、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル以外の基を意味する。その官能基はまた、実質的に、それらが存在する化合物またはポリマーが関与し得る、本明細書に記載のいずれかのプロセスの妨げとならない。官能基の例としては、ハロ(フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード)、−OR22(R22はヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)などのエーテルが挙げられる。
「反応性官能基」とは、プロセスまたは組成物に存在する他の官能基と反応し得る官能基を意味する。「反応し得る」とは、官能基がそれに対応する反応基と反応し得ることを意味するが、かかる反応が起こること、または反応性官能基のすべてが互いに反応することが必要なわけではない。通常、本明細書に記載の組成物の形成では、これらの反応性官能基のいくらか一部が反応するだろう。
「から誘導される」とは、ポリマーが、当業者に一般的に公知であり、かつ参照される、特定の実施形態に示されるモノマーから製造されることを意味する。
「フリーラジカル条件下にて共重合性」とは、関与する(潜在的な)モノマー、好ましくはビニルモノマーが、フリーラジカル重合条件下にて共重合することが分かっていることを意味する。フリーラジカルは、通常のプロセスのいずれかによって、例えば、過酸化物もしくはアゾニトリルなどのラジカル開始剤から熱的に、適切な増感剤等を用いた紫外線照射により、および電離放射線により生成される。これらのポリマーは、当技術分野でよく知られている、連続プロセス、回分式プロセス、および半回分式プロセスなどの様々な種類のプロセスによって製造することが可能である。フリーラジカル共重合性モノマーの多くの組み合わせが知られている。例えば、J.ブランドラップ(Brandrup)ら,Ed.,Polymer Handbook,4thEd.,John Wiley & Sons,New York,1999,p.II/181−II/308を参照のこと。
「弾性またはゴム状ポリマー」とは、ASTM D790法によって測定される、35MPa以下の曲げ弾性率(純粋な無充填の弾性ポリマーの)を有し、かつ30℃未満、好ましくは0℃未満のTを有するポリマーを意味する。ガラス転移温度は、加熱速度20℃/分にてASTM D3418法によって測定される。Tは、ガラス転移温度の転移の中間点として測定される。
「回分式乳化重合」とは、モノマー、界面活性剤、および連鎖移動剤を含むすべての成分が重合の初めに加えられることを意味する。開始剤が加えられるとすぐに、重合が開始する。
「半連続乳化重合」とは、1つもしくはそれ以上の成分が連続的に、または増量しながら加えられることを意味する。モノマーは、純粋な形で、または予め調製されたエマルジョンとして添加される。このプロセスは、反応熱、粒子数、コロイドの安定性、凝塊の形成、および粒子形態をより良く制御することができることによって、回分式プロセスよりも有利である。
「連続乳化重合」とは、1つもしくはそれ以上の成分が、重合タンクまたは一連のタンクに連続的に供給され、ポリマー生成物(ラテックス)が同じ速度で連続的に除去されることを意味する。「低温乳化重合」とは、乳化重合反応が、酸化還元型の開始剤を用いて行われることを意味する。
α−メチレンラクトン(ラクタム)の反復単位(式II):
Figure 2005511805
(式中、nは、0、1、または2であり;
Xは、−O−または−NR−であり;そして
、R、R、R、R、Rのそれぞれ、およびRのそれぞれが独立して、水素、官能基、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)
に基づく、場合により架橋されるホモポリマーは、本明細書において乳化重合によって製造される。
α−メチレンラクトン(ラクタム)の反復単位(式II)に基づく、場合により架橋されるコポリマーもまた、本明細書において乳化重合によって製造される。
少なくとも1種類の反復単位がα−メチレンラクトン(ラクタム)(式II)および少なくとも1種類の他の反復単位がフリーラジカル重合性モノマーである、場合により架橋されるコポリマーもまた、乳化重合によって製造される。好ましくは、フリーラジカル重合性モノマーをベースとする反復単位は、以下の式:
Figure 2005511805
(式中、R14は、水素またはメチルであり、R15は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル、好ましくはアルキルであり、R16は、水素またはメチルであり、R17、R18、R19、R20およびR21はそれぞれ独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは官能基である)を有する。式(V)の化合物の好ましい実施形態において、R14およびR15はどちらもメチル(メチルメタクリレート)であり、式(VI)の化合物の好ましい実施形態において、R16、R17、R18、R19、R20およびR21はすべて水素(スチレン)であり、R23、R24、R26、およびR27は、メチル、エチルまたはブチルである。
多層のコア/シェルポリマー粒子は、乳化重合プロセスによって本明細書において製造される。このプロセスでは、各連続層は、予め形成された層の存在下にて重合される。したがって、各連続層は、すぐ前の層の上に1つの層として重合される。所望の特性に応じて、第1層は、さらなる第1層によって取り囲まれるシードを含んでなり得る。このように、第1層または第1層の一部は、シードまたは「コア」として用いられ、その周りに、さらなる第1層またはシェルとして公知のその後の層が重合されて層が形成される。コアを形成させる第1層またはその一部によって、最終粒径を決定するためのメカニズムが得られる;コア粒子が形成されると、その層のその後の重合によって、既存の粒子上で重合が生じる傾向がある。つまり一般に、新しい粒子を形成させない。したがって、最終粒径は、第1層のコア粒子数によって制御される。
多層のコア/シェル粒子の好ましい実施形態は、1つのコアおよび2つのシェルからなる。内部シェルは、中間層として公知である。
本明細書における、多層の、連続的に製造されるポリマーは、上記の式(II)によって表されるモノマーから誘導される反復単位を含んでなる。
式(II)の化合物の特に好ましい実施形態では、nは0であり、Xは−O−であり、R、R、RおよびRは水素であるか、またはnは0であり、Xは−O−であり、Rはメチルであり、R、RおよびRは水素である。式(II)の化合物の他の好ましい実施形態は、参照により本明細書に組み込まれる(特許文献10)の第4欄44行〜第8欄59行に記載されている。
フリーラジカル重合性モノマーもまた、多層の、連続的に製造されるポリマー中に存在してもよい。これらの反復単位は、上記の式(V)および(VI)のモノマーから誘導されることが好ましい。
式(V)の化合物の好ましい実施形態では、R14およびR15はどちらもメチル(メチルメタクリレート)であり、式(VI)の化合物の好ましい実施形態では、R16、R17、R18、R19、R20およびR21はすべて水素(スチレン)である。
コア/シェル多層ポリマー粒子のコアは架橋してもよく、かつ:
(a)上記の式Iによって表される少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマーまたはコポリマー、
(b)上記の式(V)または式(VI)の少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマーまたはコポリマー、
(c)式IIによって表される少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーおよび少なくとも1種類の他のフリーラジカル共重合性モノマーから誘導されるコポリマー、
(d)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、
(e)少なくとも1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、および
(f)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーおよび1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー
から選択されるポリマーである。
コア/シェル多層ポリマー粒子のシェルは架橋してもよく、かつ:
(a)上記の式IIによって表される少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマーまたはコポリマー、
(b)上記の式(V)または式(VI)の少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマーまたはコポリマー、
(c)式IIによって表される少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーおよび少なくとも1種類の他のフリーラジカル共重合性モノマーから誘導されるコポリマー、
(d)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、
(e)少なくとも1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、および
(f)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーおよび1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー
から選択されるポリマーである。
多層の連続ポリマーが、中間層を含んでなる場合には、その中間層は:
(a)上記の式IIによって表される少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマー、
(b)少なくとも1種類のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマー、
(c)式IIによって表される少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーおよび少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるコポリマー、
(d)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、
(e)少なくとも1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、および
(f)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーおよび1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー
から選択されるポリマーを含んでなる。
α−メチレン−γ−ブチロラクトン(MBL)などのα−メチレンラクトン(ラクタム)から誘導される弾性アクリルグラフトポリマーは、本発明において熱可塑性マトリックス樹脂とブレンドされる。MBLなどのα−メチレンラクトン(ラクタム)から誘導される非弾性アクリルグラフトポリマーもまた、本発明において熱可塑性マトリックス樹脂とブレンドされる。MBLなどのα−メチレンラクトン(ラクタム)のポリマーまたはコポリマーをベースとする熱可塑性樹脂が、ブレンドするのに好ましい。
MBLモノマーおよびメタクリル酸メチルモノマーから誘導されるホモポリマーまたはコポリマーは、マトリックス樹脂としてブレンドに好ましい。コポリマーにおけるMBLの重量分率は、0%〜100%の範囲である。ホモポリマーまたはコポリマーの数平均分子量は、約5,000〜約100,000の範囲である。ホモポリマーまたはコポリマーの数平均分子量は、約40,000〜約70,000の範囲であることがさらに好ましい。
本発明によって製造される多層ポリマー樹脂とブレンドするのに、ポリアミド樹脂もまた、マトリックス樹脂として好ましい。本発明の組成物に有用なポリアミド樹脂としては、ナイロン樹脂として知られる従来のポリアミド樹脂、例えば、ポリカプロラクタム(ナイロン6)などの脂肪族ポリラクタムとナイロン11およびナイロン12などのそれより高価の類似体の両方、および脂肪族ジアミンおよび脂肪族ジカルボン酸から形成されるポリアミド、例えばポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン6,10)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6,6)等が挙げられる。有用なポリアミドのさらなる例としては、アモルファスならびに結晶性タイプ、強化ポリアミド、および芳香族−脂肪族コポリマー、ターポリマーおよびテトラポリマーが挙げられる。多種多様なこれらのナイロン樹脂はよく知られており、広く市販されている。
架橋された多層粒子が、ポリアミド樹脂に添加するのに好ましい。好ましくは、MBLホモポリマー、メタクリル酸とのMBLコポリマー、メタクリルアミドとのMBLコポリマー、無水イタコン酸などのMBLコポリマー、または無水マレイン酸とのMBLコポリマーの架橋粒子が、ポリアミド樹脂に対して耐衝撃性改良剤として使用される。
多層ポリマー粒子と熱可塑性ポリマー樹脂との混ぜ合わせは、一般的な溶融ブレンド法のいずれか、例えば配合押出機、バンバリーミキサー、ロールミル等によって行うことができる。粉末化またはペレット化された樹脂はドライブレンドされ、次いで加工装置に供給されるか、または代替方法としては、その樹脂成分が溶融加工装置中に流され、その後に多層耐衝撃性改良剤が添加される。
一般的に、グラフトポリマーまたは多層ポリマーは、ブレンドに対して約1重量%〜約80重量%、好ましくは約30重量%〜約70重量%、さらに好ましくは約55重量%〜約65重量%の量で存在する。
本発明の方法により製造された多層コア/シェル粒子の最終粒径は、約100ナノメートル〜約500ナノメートル、さらに好ましくは約200〜約300ナノメートルである。
好ましいコア重量含有率の範囲は、多層(multiphase)ポリマー粒子の総重量に対して約10%〜約90%である。さらに好ましいコア重量含有率の範囲は、約20%〜約80%である。さらに好ましいコア重量含有率の範囲は、約20%〜約30%である。
好ましい中間シェル重量含有率の範囲は、多層ポリマー粒子の総重量に対して0%〜約60%である。さらに好ましい中間シェル重量含有率の範囲は、約35%〜約65%である。最も好ましい中間シェル重量含有率の範囲は、約45%〜約55%である。
好ましい外部シェル重量含有率の範囲は、多層ポリマー粒子の総重量に対して約0%〜約35%である。さらに好ましい外部シェル重量含有率の範囲は、約5%〜約30%である。さらに好ましい外部シェル重量含有率の範囲は、約15%〜約25%である。
乳化重合温度は、25℃〜約100℃、好ましくは約60℃〜約80℃の範囲であり得る。
重合プロセスに好ましい開始剤としては、熱型開始剤系が挙げられる。熱開始剤の例としては、有機過酸化物、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル、過酸化t−ブチル、過酸化ジ−t−ブチル、t−ブチルパーオキシピバレートなどの過酸エステル;アゾ−ビス−イソブチリルニトリルなどのアゾ型開始剤;ナトリウム、カリウムなどの過硫酸塩、または過硫酸アンモニウム;およびナトリウム、カリウムなどの過リン酸塩(peroxyphosphaste)、または過リン酸アンモニウムが挙げられる。
重合プロセスに好ましい開始剤としては、酸化還元型開始剤系もまた挙げられる。酸化還元開始剤としては、例えば、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ジイソプロピル−ベンゼンヒドロペルオキシド等のヒドロペルオキシドと、重亜硫酸、メタ重亜硫酸、またはヒドロ亜硫酸ナトリウム、カリウムもしくはアンモニウム、二酸化硫黄、ヒドラジン、鉄(II)塩、イソアスコルビン酸、およびホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムなどの還元剤と、の組み合わせが挙げられる。
重合プロセスに適切な界面活性剤としては、アルキル、アリール、アルカリル、アル−アルキルスルホン酸塩、硫酸塩およびポリエーテル硫酸塩のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、エトキシ化脂肪酸、エステル、アルコール、アミン、アミド、アルキルフェノール類、複合体有機リン酸、ならびにそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩が挙げられる。
乳化重合プロセスに適切な連鎖移動剤としては、メルカプタン、ポリメルカプタン、およびポリハロゲン化合物が挙げられる。
乳化重合プロセスに適切な凝固剤としては、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムおよび塩化カルシウムが挙げられる。
本明細書における組成物のすべてはさらに、潤滑剤、充填剤、強化剤、染料、顔料、酸化防止剤、およびオゾン分解防止剤などの熱可塑性組成物中に通常見られる他の物質を含んでなり得る。それらはまた、フサボンド(Fusabond)(登録商標)EPDMゴム、サーリン(Surlyn)(登録商標)エチレンコポリマー、クラトン(Kraton)(登録商標)ゴム、エルバロイ(Elvaloy)(登録商標)エチレンコポリマー等の、衝撃強さを改変するためのポリマーの添加を含んでもよい。これらの物質は従来の量で存在し、その量は、添加される物質(1つもしくはそれ以上)の種類および添加されるそれらの目的に応じて異なる。
実施例および比較例
本発明は、以下の実施例においてさらに定義され、別段の指定がない限り、すべての部およびパーセンテージは重量により、度は摂氏温度(℃)である。本発明の好ましい実施形態を示すこれらの実施例は、単に実例として示されることを理解されたい。上記の説明およびこれらの実施例から、当業者は、本発明の必須の特徴を把握することができ、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の様々な変更および修正を加え、種々の使用法および条件にそれを適合させることができる。
実施例において、以下の略語が使用される:
GPC−ゲル浸透クロマトグラフィー
PD−多分散性指数
MBL−α−メチレンブチロラクトン
MeMBL−γ−メチル−α−メチレンブチロラクトン
MMA−メチルメタクリレート
Mn−数平均分子量
Mw−重量平均分子量
PD−多分散性指数
−ガラス転移温度(加熱速度20℃/分)
−分解温度の開始(加熱速度20℃/分)
NBA−n−ブチルアクリレート
DOS−ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム界面活性剤
Alma−アリルメタクリレート
−過硫酸カリウム開始剤
EHT−チオグリコール酸2−エチルヘキシル連鎖移動剤
GMA−グリシジルメタクリレート
HEMA−ヒドロキシエチルメタクリレート
EMA−エチルメタクリレート
CHMA−シクロヘキシルメタクリレート
BMA−ブチルメタクリレート
MAAM−メタクリルアミド
MAN−無水マレイン酸
RI−屈折率
EDTA−エチレンジアミン四酢酸
一般的な試薬は、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーのアルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Co.,Milwaukee,WI,U.S.A.)から入手した。パラロイド(Paraloid)(登録商標)強化剤は、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas Co.,Philadelphia,PA,U.S.A.)から入手した。分子量は、2つのShowdex(登録商標)80Mカラム、Waters(登録商標)410RI検出器、Viscotek(登録商標)T60A光散乱検出器および粘度検出器を備えたトリプル検出器GPCによって決定した。溶媒はヘキサフルオロイソプロパノールであり、標準としてザイテル(Zytel)(登録商標)101を用いた場合、溶媒としては0.01Mトリフルオロメタンスルホン酸ナトリウム(sodium triflate)であった。ザイテル(Zytel)(登録商標)101は、デラウェア州ウィルミントンのデュポン社(E.I.du Pont de Nemours & Co.,Wilmington,DE)から入手した。
3.2mmダイおよびポート番号3で真空の60kPaを有する、16mm二軸スクリュー押出機、ウェルディング・エンジニアーズ(Welding Engineers)モデルTSE16TCを用いて、ポリマーのブレンドを行い、250rpmで運転した。ガラス転移温度は、加熱速度20℃/分にてASTM D3418により測定し、そのTは、転移の中間点として測定した。ノッチ付きアイゾッド試験を、厚さ0.1250.3175cmの試験片でASTM D256に従って行った。曲げ弾性率は、ASTM D790によって測定した。引張伸び%は、ASTM D638に従って測定した。加熱撓み温度は、荷重1.82MPaにてASTM D648に従って決定した。
透過型電子顕微鏡(TEM)は、凍結超薄切片法により成形プラークまたは成形片を切断することによって行った。公称厚さ90ナノメートルの切片を冷たいエタノール中で蓄積し、それを水に移し、銅網格子上で回収した。加速電圧100KVにて操作されるJEOL1200 EX TEMを用いて、画像を得て、シートフィルム上に記録した。
実施例1
乳化重合によるMBLホモポリマーの製造
ステップ1:MBLシードポリマーの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.7Lを装入し、窒素で30分間パージした。MBL(150g)、EHT(0.58g)、およびDOS(1.36g、0.003mol)の溶液を添加し、200rpmで攪拌しながら、その混合物を80℃に加熱した。水35mL中の過硫酸カリウム(0.165g)の溶液を5分間にわたり添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明な(cloudy−clear)エマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。その混合物を80℃で1時間攪拌した。
ステップ2:MBLの追加
水150mL中の過硫酸カリウム(0.39g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。MBL(400g)、EHT(1.6g)、およびDOS(3.62g)の溶液を1時間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。
ステップ3:MBLホモポリマーの凝固
MBLホモポリマーの凝固に関しては、実施例10を参照のこと。
実施例2
乳化重合による1/1MBL−MMAコポリマーの製造
ステップ1:MBL−MMAシードポリマーの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.7Lを装入し、窒素で30分間パージした。MBL(75g)、MMA(75g)、EHT(0.73g)、およびDOS(1.36g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら、80℃に加熱した。水35mL中の過硫酸カリウム(0.155g)の溶液を5分間にわたり添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。その混合物を80℃で1時間攪拌した。
ステップ2:MBLおよびMMAモノマーの添加
水75mL中の過硫酸カリウム(0.39g)の溶液を、ステップ1で得られた濁ったエマルジョンに5分間にわたり添加した。MBL(200g)、MMA(200g)、EHT(2.06g)、およびDOS(3.62g)の溶液を1時間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。
ステップ3:MBL−MMAコポリマーの凝固
ポリマーエマルジョン(ステップ2からの)を室温に冷却し、粗いフリット濾紙を通して濾過した。100℃にて1%MgSO溶液12Lで、そのエマルジョンを凝固させた。得られたスラリーを冷却し、粗いフリットフィルター上で回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、白色の固体としてMBL−MMAコポリマー534g(97%)を得た。そのポリマーは以下の特性を有した:
Figure 2005511805
実施例3〜9
実施例2に記述する一般手順を用いて、MBLの乳化重合によって、以下のコポリマーを製造した。
Figure 2005511805
実施例10
屈折率が一致する、n−ブチルアクリレート層にスチレンを含まない3層MBLコア/シェル粒子の製造
ステップ1:MBLコアの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.4Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージし、次いで室温に冷却した。MBL(110g)、アリルメタクリレート(2.8g)およびDOS(1.0g)の溶液をフラスコに添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら、80℃に加熱した。水50mL中の過硫酸カリウム(0.121g)の溶液を5分間にわたり添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を80℃で1時間攪拌し、次いで粒径を測定するために試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ2:中間層の製造
水45mL中の過硫酸カリウム(0.27g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。n−ブチルアクリレート(250g)、アリルメタクリレート(6.4g)、およびDOS(2.3g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃にて1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ3:MBLシェルの製造
水33mL中の過硫酸カリウム(0.186g)の溶液を、ステップ2で得られた混合物に5分間にわたり添加した。MBL(90g)の最終的な装入材料を30分間にわたり添加し、次いで80℃にて1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。エマルジョンを室温に冷却し、粗いフリット濾紙を通して濾過した。
ステップ4:MBLコア/シェル粒子の凝固
ホモポリマーエマルジョン(実施例1からの)を上記のステップ3からのエマルジョンと合わせた。その合わせたエマルジョンを、MgSO240gを含有する水24Lに添加し、100℃に加熱した。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを還流に戻し、1時間保持した。冷却した後、粗いフリットフィルター上で固体を回収し、それぞれ水2Lで6回洗浄し、乾燥させて、MBLホモポリマーと混合されたMBLコア/シェル粒子955g(95%)を白色の固体として得た。
実施例10からの凝固ポリマー混合物を、270℃にてプリズム(Prism)(登録商標)16mm二軸スクリュー押出機でブレンドした。1.5オンス射出成形機械で、得られたペレットをASTM D648曲げ試験片およびASTM D638引張り試験片に射出成形した。
Figure 2005511805
実施例11
屈折率が一致する、n−ブチルアクリレート中間層にスチレンを含む3層MBL−MMAコア/シェル粒子の製造
ステップ1:MBL−MMAコアの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水1.5Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージし、次いで室温に冷却した。MBL(68g)、MMA(68g)、ALMA(3.5g)、およびDOS(1.23g)の溶液をフラスコに添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら、80℃に加熱した。水31mL中の過硫酸カリウム(0.141g)の溶液を5分間にわたり添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を80℃で1時間攪拌し、次いで粒径を測定するために試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ2:RIが一致するゴム状中間層の製造
水80mL中の過硫酸カリウム(0.36g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。ブチルアクリレート(176g)、アリルメタクリレート(9.0g)、スチレン(138g)、およびDOS(3.19g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ3:MBL−MMAシェルの製造
水19mL中の過硫酸カリウム(0.107g)の溶液を、ステップ2の結果として得られた混合物に5分間にわたり添加した。MBL(52g)、MMA(52g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ4:MBLコア/シェル粒子の凝固
ポリマーエマルジョン(実施例3からの)を室温に冷却し、粗いフリット濾紙を通して濾過した。そのエマルジョンを、40℃にて1%MgSO溶液9Lで凝固させた。凝固したスラリーを80℃に加熱し、粒径を増大し、速く濾過することを可能にした。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、MBLコア/シェル粒子550g(97%)を白色の固体として得た。
Figure 2005511805
実施例12
屈折率が一致する、n−ブチルアクリレート中間層にスチレンを含まない3層MBL−MMAコア/シェル粒子の製造
ステップ1:MBL−MMAコアの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.0Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージし、次いで室温に冷却した。MBL(68g)、MMA(68g)、アリルメタクリレート(3.5g)、およびDOS(1.23g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら、80℃に加熱した。水31mL中の過硫酸カリウム(0.141g)の溶液を5分間にわたり添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を80℃で1時間攪拌し、次いで粒径を測定するために試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ2:中間層の製造
水80mL中の過硫酸カリウム(0.31g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。ブチルアクリレート(280g)、アリルメタクリレート(7.2g)、およびDOS(2.54g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ3:MBL−MMAシェルの製造
水19mL中の過硫酸カリウム(0.107g)の溶液を、ステップ2の結果として得られた混合物に5分間にわたり添加した。MBL(52g)、MMA(52g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ4:MBLコア/シェル粒子の凝固
エマルジョンを、40℃にて1%MgSO溶液9Lで凝固させた。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを80℃に加熱して粒径を増大し、速く濾過することを可能にした。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、MBLコア/シェル粒子510g(96%)を白色の固体として得た。
Figure 2005511805
実施例13
n−ブチルアクリレート層にスチレンを含む3層MeMBL−MMAコア/シェル粒子の製造
ステップ1:MeMBL−MMAコアの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた2Lの四つ口丸底フラスコに、水0.5Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージし、次いで室温に冷却した。MeMBL(24g)、MMA(8g)、アリルメタクリレート(0.8g)、およびDOS(0.29g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら、80℃に加熱した。水10mL中の過硫酸カリウム(0.03g)の溶液を5分間にわたり添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を80℃で1時間攪拌し、次いで粒径を測定するために試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ2:n−ブチルアクリレート中にスチレンを含む中間層の製造
水23mL中の過硫酸カリウム(0.083g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。n−ブチルアクリレート(50g)、アリルメタクリレート(1.9g)、スチレン(23g)およびDOS(0.7g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ3:MeMBL−MMAシェルの製造
水6mL中の過硫酸カリウム(0.036g)の溶液を、ステップ2で得られた混合物に5分間にわたり添加した。MeMBL(20g)、MMA(6.6g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取した(約1mL抜き取った)。
ステップ4:MBLコア/シェル粒子の凝固
ステップ3からのエマルジョンを濾過し、次いで50℃で水2.5LおよびMgSO25gを含有するフラスコに添加した。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを80℃に加熱して粒径を増大し、速く濾過することを可能にした。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、MeMBLコア/シェル粒子121g(90%)を白色の固体として得た。圧力20,000psi下にて260℃でポリマー試料をプレスして、薄く透明なフィルムを形成させた。図2に示すように、TEM分析をこの試料で行った。
Figure 2005511805
実施例14
屈折率が一致する、n−ブチルアクリレート中間層にスチレンを含まない3層MeMBL−MMAコア/シェル粒子の製造
ステップ1:MeMBL−MMAコアの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.0Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージし、次いで室温に冷却した。MeMBL(68g)、MMA(68g)、アリルメタクリレート(3.5g)、およびDOS(1.23g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら、80℃に加熱した。水31mL中の過硫酸カリウム(0.141g)の溶液を5分間にわたり添加する。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化する。混合物を80℃で1時間攪拌し、次いで粒径を測定するために試料を採取する(約1mL抜き取る)。
ステップ2:中間層の製造
水80mL中の過硫酸カリウム(0.31g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加する。ブチルアクリレート(280g)、アリルメタクリレート(7.2g)、およびDOS(2.54g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持する。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取する(約1mL抜き取る)。
ステップ3:MeMBL−MMAシェルの製造
水19mL中の過硫酸カリウム(0.107g)の溶液を、ステップ2の結果として得られた混合物に5分間にわたり添加する。MeMBL(52g)、MMA(52g)の溶液を30分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持する。粒径を測定するために、その混合物の試料を採取する(約1mL抜き取る)。
ステップ4:MeMBLコア/シェル粒子の凝固
エマルジョンを40℃にて1%MgSO溶液9Lで凝固させる。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを80℃に加熱して粒径を増大し、速く濾過することを可能とする。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、MeMBLコア/シェル粒子510g(96%)が白色の固体として得られる。
実施例15
架橋MBLホモポリマー粒子の製造
ステップ1:MBLシード粒子の製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水3Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージした。MBL(97.5g)、アリルメタクリレート(2.5g)、1−ドデカンチオール(0.2g)およびDOS(2.5g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら、80℃に加熱した。水10mL中の過硫酸カリウム(0.2g)の溶液を1度にすべて添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を80℃で1時間攪拌した。
ステップ2:さらなるMBLモノマーの追加
水10mL中の過硫酸カリウム(0.6g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。MBL(297g)、DOS(7.5g)、Alma(3g)および水(20mL)の溶液を60分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。
ステップ3:MBL粒子の凝固
ステップ3からのエマルジョンを濾過し、粒径の測定のために試料を採取し、次いで、100℃で水4.4LおよびMgSO44gを含有するフラスコに添加した。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを再び100℃に加熱し、速く濾過することを可能にした。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、水(3×2L)で洗浄し、乾燥させて、MBL粒子381g(95%)を白色の固体として得た。
Figure 2005511805
実施例16
架橋MeMBLホモポリマー粒子の製造
ステップ1:MeMBLシード粒子の製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水3Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージする。MeMBL(97.5g)、アリルメタクリレート(2.5g)、1−ドデカンチオール(0.2g)およびDOS(2.5g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら80℃に加熱する。水10mL中の過硫酸カリウム(0.2g)の溶液を1度にすべて添加する。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化する。混合物を80℃で1時間攪拌する。
ステップ2:さらなるMeMBLモノマーの追加
水10mL中の過硫酸カリウム(0.6g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加する。MeMBL(297g)、DOS(7.5g)、Alma(3g)および水(20mL)の溶液を60分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持する。
ステップ3:MeMBL粒子の凝固
ステップ3からのエマルジョンを濾過し、粒径の測定のために試料を採取し、次いで、100℃で水4.4LおよびMgSO44gを含有するフラスコに添加する。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを再び100℃に加熱し、速く濾過することを可能にする。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、水(3×2L)で洗浄し、乾燥させて、MeMBL粒子381g(95%)が白色の固体として得られる。
実施例17
メタクリル酸を含有する架橋MBL粒子の製造
ステップ1:MBLシード粒子の製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.2Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージした。MBL(100g)、アリルメタクリレート(2.8g)、メタクリル酸(11.4g)、およびDOS(1.1g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら80℃に加熱した。水10mL中の過硫酸カリウム(0.11g)の溶液をすべて1度に添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を80℃で1時間攪拌した。
ステップ2:さらなるMBLモノマーの追加
水10mL中の過硫酸カリウム(0.3g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。MBL(250g)、DOS(2.8g)、Alma(7.1g)、メタクリル酸(28g)、および水(20mL)の溶液を60分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。
ステップ3:MBL粒子の凝固
ステップ3からのエマルジョンを濾過し、粒径の測定のために試料を採取し、次いで100℃で水2LおよびMgSO20gを含有するフラスコに添加した。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを再び100℃に加熱し、速く濾過することを可能にした。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、MBL粒子319g(79%)を白色の固体として得た。
Figure 2005511805
実施例18
無水マレイン酸を含有する架橋MBL粒子の製造
ステップ1:MBLシード粒子の製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.7Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージした。MBL(150g)、アリルメタクリレート(3.8g)、およびDOS(1.4g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら80℃に加熱した。水10mL中の過硫酸カリウム(0.16g)の溶液を1度にすべて添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を80℃で1時間攪拌した。
ステップ2:さらなるMBLモノマーの追加
水10mL中の過硫酸カリウム(0.4g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加した。MBL(400g)、DOS(3.6g)、Alma(10.2g)、無水マレイン酸(4g)、および水(150mL)の溶液を60分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。
ステップ3:MBL粒子の凝固
ステップ3からのエマルジョンを濾過し、粒径の測定のために試料を採取し、上記のように単離して、白色の固体としてポリマーを得た。
Figure 2005511805
実施例19
メタクリル酸を含有する架橋MeMBL粒子の製造
ステップ1:MeMBLシード粒子の製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.2Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージする。MeMBL(100g)、アリルメタクリレート(2.8g)、メタクリル酸(11.4g)、およびDOS(1.1g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら80℃に加熱する。水10mL中の過硫酸カリウム(0.11g)の溶液をすべて1度に添加する。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化する。混合物を80℃で1時間攪拌する。
ステップ2:さらなるMeMBLモノマーの追加
水10mL中の過硫酸カリウム(0.3g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加する。MeMBL(250g)、DOS(2.8g)、Alma(7.1g)、メタクリル酸(28g)、および水(20mL)の溶液を60分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持する。
ステップ3:MeMBL粒子の凝固
ステップ3からのエマルジョンを濾過し、粒径の測定のために試料を採取し、次いで100℃で水2LおよびMgSO20gを含有するフラスコに添加する。ポリマーはすぐに凝固し、そのスラリーを再び100℃に加熱し、速く濾過することを可能にする。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、MeMBL粒子319g(79%)が白色の固体として得られる。
実施例20
無水マレイン酸を含有する架橋MeMBL粒子の製造
ステップ1:MeMBLシード粒子の製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水2.7Lを装入し、50℃に加熱し、窒素で30分間パージする。MeMBL(150g)、アリルメタクリレート(3.8g)、およびDOS(1.4g)の溶液を添加し、その混合物を200rpmで攪拌しながら80℃に加熱する。水10mL中の過硫酸カリウム(0.16g)の溶液を1度にすべて添加する。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化する。混合物を80℃で1時間攪拌する。
ステップ2:さらなるMeMBLモノマーの追加
水10mL中の過硫酸カリウム(0.4g)の溶液を、ステップ1で得られたミルキーホワイトのエマルジョンに5分間にわたり添加する。MeMBL(400g)、DOS(3.6g)、Alma(10.2g)、無水マレイン酸(4g)、および水(150mL)の溶液を60分間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持する。
ステップ3:MeMBL粒子の凝固
ステップ3からのエマルジョンを濾過し、粒径の測定のために試料を採取し、上記のように単離して、白色の固体としてポリマーが得られる。
実施例21
25/75MeMBL−MMAコポリマーの製造
実施例2に記載の一般手順を用いて、25/75MeMBL−MMAコポリマーを製造した。そのポリマーは、Tg130℃、Td342℃、Mn56,400、Mw110,000、PDI 1.95を有した。
実施例22
25/75MeMBL−MMA樹脂を強化するための、2層NBA/スチレン//MeMBL/MMAコア//シェル粒子の製造
ステップ1:ブチルアクリレート/スチレンコアの製造
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水1.4Lを装入し、窒素でパージしながら80℃に加熱した。NBA(138g)、アリルメタクリレート(4.8g)、スチレン(54g)およびDOS(1.9g)の溶液を調製し、この溶液20mLを、200rpmで攪拌しながらフラスコに添加した。水50mL中の過硫酸カリウム(0.38g)の溶液を5分間にわたり添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。モノマー溶液の残りを30分間にわたり添加した。次いで、混合物を80℃で1.5時間攪拌し、次いで粒径を測定するために、試料を採取した(約1mL抜き取った)。粒径は、光散乱測定から221nmであった。
ステップ2:MeMBL/MMAシェルの製造
水33mL中の過硫酸カリウム(0.096g)の溶液を、ステップ1で得られたエマルジョンに5分間にわたり添加した。MeMBL(12g)、MMA(36g)、DOS(0.48g)、およびEHT(0.48g)の溶液を1時間にわたり添加し、次いで80℃で1時間維持した。そのエマルジョンを室温に冷却し、粗いフリット濾紙を通して濾過した。粒径は、光散乱測定により257nmであった。
ステップ3:NBA/スチレン//MeMBL/MMAコア//シェル粒子の凝固
ポリマーエマルジョン(ステップ2からの)を、40℃にて1%MgSO溶液2Lで凝固させた。粗いフリットフィルター上で粒子を回収し、それぞれ水2Lで3回洗浄し、乾燥させて、コア/シェル粒子237gを白色の固体として得た。
実施例23〜24
NBA/スチレン//MeMBL/MMAコア//シェル強化剤とMeMBL−MMAコポリマーとの混合
250℃にてプリズム(Prism)(登録商標)16mm二軸スクリュー押出機で、25/75MeMBL−MMAコポリマー(実施例17で示すように製造された)をコア/シェル強化剤(実施例18に示すように製造された)と混合した。1.5オンス射出成形機械で、得られたペレットをASTM D648曲げ試験片(flex bar)およびASTM D638引張り試験片に射出成形した。その試験片は透明であり、以下の表に示すように、HDTと靭性の良好なバランスを有した。
Figure 2005511805
実施例25〜27
MBL−MMAコポリマーとコア/シェル強化剤との混合
240℃にてプリズム(Prism)(登録商標)16mm二軸スクリュー押出機で、MBL−MMAコポリマー(実施例1に示すように製造された)をコア/シェル強化剤(実施例2および実施例3に示すように製造された)と混合した。1.5オンス射出成形機械で、得られたペレットをASTM D648曲げ試験片およびASTM D638引張り試験片に射出成形した。
Figure 2005511805
実施例28
酸化還元型開始剤系を用いた低温乳化重合による、MBL−グリシジルメタクリレート−コポリマーの合成
ステップ1:MBL−GMAシードエマルジョンの調製
機械攪拌機、添加漏斗、凝縮器、および窒素入口を備えた5Lの四つ口丸底フラスコに、水1.8Lを装入し、室温で30分間窒素でパージした。これに、MBL(45g)、グリシジルメタクリレート(5g)、DOS(0.5g)、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム二水和物(0.3g)、およびチオグリコール酸エチルヘキシル(0.15g)を200rpmで攪拌しながら添加した。EDTA四ナトリウム塩水和物(3g)、硫酸鉄七水和物(2g)、および水(100g)の原液を調製し、この溶液1.2mLをモノマーエマルジョンに添加した。t−ブチルヒドロペルオキシドの溶液(0.3g、水に溶解された70%溶液0.46mL)を1度にすべて添加した。重合はすぐに始まり、その混合物は、半透明なエマルジョンからミルキーホワイトのエマルジョンへと変化した。混合物を室温で1時間攪拌した。
ステップ2:さらなるモノマーの追加
水10mL中のt−ブチルヒドロペルオキシドの溶液(1.2g、水に溶解された70%溶液1/8mL)を1度にすべて添加した。MBL(180g)、GMA(20g)、DOS(2g)、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム二水和物(1.2g)、EHT(0.6g)および水10mLの溶液を60分間にわたって添加し、次いで室温にて1時間維持した。重合の過程中、温度は21℃から32℃に上昇した。
ステップ3:コポリマーエマルジョンの凍結乾燥
ポリマーエマルジョンを凍結乾燥し、乾燥したポリマー253gを得た。
Figure 2005511805
実施例29〜32
ナイロンブレンドおよびナイロン対照
280℃にてプリズム(Prism)(登録商標)16mm二軸スクリュー押出機で、実施例25〜27からのポリマーをナイロン6,6(Zytel 101(登録商標))とブレンドした。1.5オンス射出成形機械で、得られたペレットをASTM D648曲げ試験片およびASTM D638引張り試験片に射出成形した。
Figure 2005511805
実施例13からのMeMBLコア/シェル粒子のフィルムのTEM分析を示す図である。 実施例23に対応する、NBA/スチレン//MeMBL/MMAコア//シェル粒子のTEM分析を示す図である。 MBL−MMAコポリマーマトリックス中でのMBL−MMAコア/シェル粒子の良好な分散を示す、実施例25からのポリマーブレンドのTEM分析を示す図である。

Claims (36)

  1. α−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導される、式I:
    Figure 2005511805

    (式中、nは、0、1、または2であり;
    Xは、−O−または−NR−であり;そして
    、R、R、R、R、Rのそれぞれ、およびRのそれぞれが独立して、水素、官能基、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)
    によって表される、少なくとも1種類の第1ポリマー反復単位を含んでなるアクリルコポリマー。
  2. 少なくとも1種類の追加のポリマーまたはコポリマーをさらに含んでなる、請求項1に記載のアクリルコポリマー。
  3. コポリマーが、場合により架橋されているコアと、場合により架橋されている少なくとも1つのシェルとを含んでなり、前記コアおよび前記シェルが:
    (a)式II:
    Figure 2005511805

    (式中、nは、0、1、または2であり;
    Xは、−O−または−NR−であり;そして
    、R、R、R、R、Rのそれぞれ、およびRのそれぞれが独立して、水素、官能基、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)
    によって表される、少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマーまたはコポリマー、
    (b)少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマーまたはコポリマー、
    (c)式IIによって表される、少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーおよび少なくとも1種類の他のフリーラジカル共重合性モノマーから誘導されるコポリマー、
    (d)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、
    (e)少なくとも1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、および
    (f)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーおよび1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー
    よりなる群から選択されるポリマーから製造される、請求項1に記載のアクリルコポリマー。
  4. (i)コアポリマー約1〜約99重量部、
    (ii)少なくとも1つの中間シェルポリマー約0〜約99重量部、および
    (iii)外部シェルポリマー約1〜約99重量部
    を含んでなる、請求項3に記載のアクリルコポリマー。
  5. 中間シェルが:
    (a)式Iによって表される、少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマー、
    (b)少なくとも1種類のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマー、
    (c)式Iによって表される、少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーおよび少なくとも1種類の他のフリーラジカル共重合性モノマーから誘導されるポリマー、
    (d)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、
    (e)少なくとも1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー、および
    (f)少なくとも1種類の共役ジオレフィンモノマーおよび1種類のビニルモノマーから誘導される、場合により架橋されるポリマー
    よりなる群から選択されるポリマーから製造される、請求項4に記載のアクリルコポリマー。
  6. コアポリマー、中間シェルポリマーおよび外部シェルポリマーは、式(III)のα−メチレン−γ−ブチロラクトン、式(IV)のγ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、およびフリーラジカル重合によって重合することができる少なくとも1種類の他のモノマーのポリマーから独立して選択される、請求項4に記載のアクリルコポリマー。
    Figure 2005511805
  7. 中間シェルが、−125℃〜25℃のガラス転移温度を有する、請求項5に記載のアクリルコポリマー。
  8. (a)重合されたブタジエンまたはブタジエン−コポリマー上にα−メチレン−γ−ブチロラクトンまたはγ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトンをグラフト重合して、ラテックスを形成させるステップと、
    (b)得られたラテックスを凝固、凍結乾燥または噴霧乾燥により単離するステップと
    の連続ステップを含んでなるアクリルコポリマーの製造方法。
  9. 架橋α−メチレン−γ−ブチロラクトンまたはγ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトンコポリマーの製造方法であって、α−メチレン−γ−ブチロラクトンまたはγ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトンを乳化重合することを含んでなる方法。
  10. (a)水性媒体中の該モノマーを連鎖移動剤および界面活性剤と接触させるステップと、
    (b)ステップ(a)の生成物に開始剤を添加して、ポリマーエマルジョンを生成させるステップと、
    (c)ステップ(b)で生成された前記ポリマーエマルジョンを凝固させて、ポリマー生成物を得るステップと
    を含んでなる、式(I)の少なくとも1種類のモノマーの重合方法。
  11. 式(I)の少なくとも1種類のモノマーを少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーと共重合する方法であって、
    (a)水性媒体中の前記モノマーを連鎖移動剤および界面活性剤と接触させるステップと、
    (b)ステップ(a)の生成物に開始剤を添加して、ポリマーエマルジョンを生成させるステップと、
    (c)ステップ(b)の前記ポリマーエマルジョンを凝固させて、ポリマー生成物を得るステップとを含んでなる方法。
  12. モノマーが、式(II)のα−メチレン−γ−ブチロラクトンである、請求項10に記載の方法。
  13. モノマーが、式(III)のγ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトンである、請求項10に記載の方法。
  14. モノマーが、式(II)のα−メチレン−γ−ブチロラクトンおよびメチルメタクリレートである、請求項11に記載の方法。
  15. モノマーが、式(II)のα−メチレン−γ−ブチロラクトンおよび塩化ビニルである、請求項11に記載の方法。
  16. モノマーが、式(II)のα−メチレン−γ−ブチロラクトンおよび式(III)のγ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトンである、請求項10に記載の方法。
  17. 連鎖移動剤がチオグリコール酸2−エチルヘキシルであり、界面活性剤がジオクチルスルホコハク酸塩であり、開始剤が過硫酸カリウムであり、かつ凝固剤がMgSOである、請求項12、13、14、15、または16に記載の方法。
  18. 連鎖移動剤が、メルカプタン、ポリメルカプタン、およびポリハロゲン化合物よりなる群から選択される、請求項10または11に記載の方法。
  19. 界面活性剤が、アルキル、アリール、アルカリル、およびアラ−アルキルスルホン酸塩、硫酸塩およびポリエーテル硫酸塩のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、エトキシ化脂肪酸、エステル、アルコール、アミン、アミド、アルキルフェノール類、複合体有機リン酸、ならびにそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩よりなる群から選択される、請求項10または11に記載の方法。
  20. 開始剤が、熱開始剤、アゾ型開始剤、過硫酸塩、ペルオキシ硫酸塩、および酸化還元型開始剤よりなる群から選択される、請求項10または11に記載の方法。
  21. 熱開始剤が、有機過酸化物、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル、過酸化t−ブチル、ジ−t−ブチルヒドロペルオキシド、および過酸エステルよりなる群から選択され;酸化還元型開始剤が、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、およびジイソプロピル−ベンゼンヒドロペルオキシドよりなる群から選択されるヒドロペルオキシドと、重亜硫酸、メタ重亜硫酸、またはヒドロ亜硫酸ナトリウム、カリウムもしくはアンモニウム、二酸化硫黄、ヒドラジン、鉄(II)塩、イソアスコルビン酸、およびホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムよりなる群から選択される還元剤とよりなる群から選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 凝固剤が、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、および塩化カルシウムよりなる群から選択される、請求項10または11に記載の方法。
  23. 式(I)の少なくとも1種類のモノマーの重合方法であって、以下の連続ステップ:
    (a)反応容器内で、水性媒体中の前記モノマーを連鎖移動剤および界面活性剤と接触させるステップと、
    (b)前記反応容器の内容物を攪拌するステップと、
    (c)前記反応容器に開始剤を添加して、ポリマーエマルジョンを生成させるステップと、
    (d)約60〜100℃に保たれたMgSOの溶液と接触させることによって、前記ポリマーエマルジョンを凝固させて、ポリマー生成物を生成させるステップと、
    (e)凝固したポリマー生成物をフィルターを通して濾過するステップと、
    (f)場合により、前記ポリマーを洗浄するステップと、
    (g)場合により、前記ポリマーを乾燥させるステップと
    を含んでなる方法。
  24. 1つもしくはそれ以上の熱可塑性ポリマー、および熱可塑性ポリマーとアクリルコポリマーの総重量を基準にして請求項3に記載のアクリルコポリマー約1重量%〜約80重量を含んでなる、熱可塑性ポリマー組成物。
  25. 多層アクリルポリマーが、
    (a)(i)式Iの少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマー、
    (ii)少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマー、および
    (iii)式Iの少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーおよび少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマー
    から選択される、場合により架橋されるポリマーから製造されるコアと、
    (b)(i)式Iによって表される、少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマー、
    (ii)少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマー、および
    (iii)式Iの少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーおよび少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマー
    から選択される、場合により架橋されるポリマーから製造される少なくとも1つのシェルと、を含んでなる、請求項24に記載の組成物。
  26. 多層アクリルポリマーが、フリーラジカル重合性モノマーの反復単位を含んでなる、請求項25に記載の組成物。
  27. 多層アクリルポリマーの第1ポリマー反復単位が、式(II)のα−メチレン−γ−ブチロラクトンである、請求項24に記載の組成物。
  28. 多層アクリルポリマーの第1ポリマー反復単位が、式(III)のメチル−メチレン−γ−ブチロラクトンである、請求項24に記載の組成物。
  29. 熱可塑性ポリマーが、式Iの少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーから誘導されるポリマー;少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーから誘導されるポリマー;式Iの少なくとも1種類のα−メチレンラクトン(ラクタム)モノマーと、少なくとも1種類の他のフリーラジカル重合性モノマーとから誘導されるポリマー;ポリアミド;ポリエステル;ポリカーボネート;ポリエーテル;ポリ塩化ビニル;ポリオレフィン;ポリスチレン;ポリアセタール;アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン樹脂;およびそれらの組み合わせよりなる群から選択される、請求項24、25、26、27、または28に記載の組成物。
  30. 、R、R、R、RおよびRはすべて独立して、水素であるか、または炭素原子1〜6個を含有するアルキルであり、Xは−O−である、請求項29に記載の組成物。
  31. nが0である、請求項30に記載の組成物。
  32. 、R、R、R、RおよびRはすべて水素である、請求項31に記載の組成物。
  33. フリーラジカル共重合性モノマーが、
    Figure 2005511805

    (式中、R14が水素またはメチルであり、R15はヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、R16は水素またはメチルであり、R17、R18、R19、R20およびR21はそれぞれ独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは官能基である)
    の1つもしくはそれ以上から誘導される、請求項29に記載の組成物。
  34. フリーラジカル共重合性モノマーが、
    Figure 2005511805

    (式中、R14が水素またはメチルであり、R15はヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、R16は水素またはメチルであり、R17、R18、R19、R20およびR21はそれぞれ独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは官能基である)
    の1つもしくはそれ以上から誘導される、請求項24に記載の組成物。
  35. フリーラジカル共重合性モノマーが、メチルメタクリレート、および場合により他の共重合性モノマーから誘導される、請求項29に記載の組成物。
  36. フリーラジカル共重合性モノマーが、塩化ビニルから誘導される、請求項29に記載の組成物。
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