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JP2005504750A - 日焼け止め剤組成物 - Google Patents

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JP2005504750A
JP2005504750A JP2003516471A JP2003516471A JP2005504750A JP 2005504750 A JP2005504750 A JP 2005504750A JP 2003516471 A JP2003516471 A JP 2003516471A JP 2003516471 A JP2003516471 A JP 2003516471A JP 2005504750 A JP2005504750 A JP 2005504750A
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skin
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disodium
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JP2003516471A
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フランク プフリュークケル、
ハンス−ユルゲン ドリラー、
ローレ ヴゼルロー、
フランソワ マルキオ、
エルヴェ ゲナール、
ラタン ケイ. シャウドーリー、
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Merck Patent GmbH
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Abstract

本発明は、製剤が少なくとも1種のカプセル化有機日焼け止め剤を含み、本質的に皮膚に浸透しないことを特徴とするUV防護特性を有する組成物に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、日焼け止め剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の社会において、皮膚の日焼けはどのような程度であっても、魅力的であり、元気のよさやスポーティであることの表れであると考えられている。このような日光の皮膚への望ましい作用だけでなく、日光皮膚炎、または早発の皮膚老化およびしわの発生などの、いくつかの望ましくない副次的作用が生じる。一方、クリーム、ローション、またはゲルの形態で皮膚に適用され、太陽光線の入射が比較的強いときでも、日光皮膚炎の発生を有効に遅延することのできるいくつかの高性能なUVフィルタが開発されてきた。薬剤組成物または化粧品組成物に存在するUVフィルタは、皮膚の表面に薄膜または層を形成し、その組成物に存在する他のケア物質とともに皮膚の深層部に浸透することはない。知られているUVフィルタまたは日光防護剤は、このように日光のある領域を吸収することによってのみ作用し、この照射が皮膚の深層に浸透できないことを意味する。知られているように、日光照射のもっとも有害な部分は、400nm未満の波長を有する紫外線によって形成される。地球表面に到達する紫外線の下限値は、オゾン層における吸収により約280nmに限定される。現在化粧品に通常用いられる日光防護フィルタは、280から400nmまでの波長域を吸収する。この範囲には、日光紅斑の形成において決定的な役割を果たす280から320nmの波長を有するUVB光線、および皮膚を日焼けさせるだけでなく、皮膚を老化させ、紅斑性反応の誘発に好適であり、あるいは一部の人々においてこの反応を憎悪させるか、または光毒性もしくは光アレルギー性刺激性反応までも誘発する可能性のある320から400nmの波長を有するUVA光線が含まれる。
【0003】
ケア化粧品の目的は、可能な限り若い皮膚の印象を獲得することである。原理的には、この目的を達成する種々の方法が存在する。たとえば、不規則な色素沈着またはしわの発生などの、存在する皮膚損傷は、粉末またはクリームを被覆することによって均すことができる。別のアプローチは、永久的な損傷をもたらし、それによって皮膚を老化させる環境の影響から皮膚を保護することである。したがってこの考えは、予防的な方法で介入し、それによって老化のプロセスを遅らせるものである。この一例は、ある範囲の波長を吸収し、その結果として皮膚の損傷を防ぐか、または皮膚の損傷を少なくとも低減する前述のUVフィルタである。その吸収極大の位置に応じて、化粧品および皮膚用組成物のUV吸収剤は、UVA吸収剤、およびUVB吸収剤に分類される。UVA吸収剤は、通常UVB領域も吸収し、したがって広帯域吸収剤または広帯域フィルタとも呼ばれる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
二酸化チタンなどの無機UVフィルタは皮膚に浸透しないことが知られているが、可溶性有機UVフィルタを含むいくつかの日焼け止め剤組成物は皮膚に浸透すると考えられている。さらに適用されたフィルタと皮膚との起こり得る相互作用を防ぐために、皮膚表面の上部に保護UV吸収層を誘導することが望ましい。
【0005】
したがって、より浸透性の低い、高い日焼け防止指数を有する製剤が求められていた。したがって、本発明の第一の実施形態は、製剤が少なくとも1種のカプセル化有機日焼け止め剤を含み、本質的に皮膚に浸透しないことを特徴とするUV防護特性を有する組成物である。
【0006】
好ましくは、その少なくとも1種のカプセル化有機日焼け止め剤は、主として有機ポリマー材料および/または無機酸化材料からなるカプセルにカプセル化される。
【0007】
適切なカプセルは、無機または有機ポリマー製の壁を有することができる。たとえば、US6242099B1は、キチン、キチン誘導体、またはポリヒドロキシル化ポリアミンから作られた球体を用いた適切なカプセルの調製を記載している。本発明によって特に好ましく用いられるカプセルは、出願WO00/09652、WO00/72806、およびWO00/71084に記載されているように、ゾルゲル法によって得ることのできる壁を有する。同様に好ましくは、壁がシリカゲルから作られるカプセルである(シリカ、不定酸化水酸化ケイ素)。対応するカプセルの調製は、たとえば前述の特許出願から当分野の技術者に知られており、前述の特許出願の内容を特に本出願の主題の一部とする。
【0008】
ここでカプセルは、好ましくはカプセル化UVフィルタが以下に示す典型的な量で製剤に存在することを確実にする量で本発明による製剤に存在する。
【0009】
これらのカプセルの最小粒径は、皮膚への浸透を回避するために必要な大きさによって決まる。他方、最大粒径はその適用例の要求によって限定される。カプセルは肉眼で識別されるべきではない。好ましいカプセルは、約10nmから約10000nmまで、好ましくは5000nmまで、もっとも好ましくは2000nmまでの平均粒径を有する。
【0010】
本発明による組成物は、本質的に皮膚に浸透しない。これは、カプセル化されていない可溶性有機UVフィルタを含む通常の組成物に比べて少量の組成物が皮膚に浸透することを意味する。浸透は、たとえばフランツ型拡散セルを用いるCOLIPA(The European Cosmetic Toiletry and Perfumery Association)、1997、Guidelines「Cosmetic ingredients:Guidelines for percutanous absorption/penetration」によって、またはWeigmann等のSkin Pharmacol.Appl.Skin Physiol.12(1999)34〜45によって測定することができる。本発明の好ましい組成物は、同一であるがカプセル化されていないUVフィルタを用いた組成物に比べて、これらの少なくとも1つの方法で測定された皮膚浸透が、少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、さらに好ましくは少なくとも50%低減される。
【0011】
原理的には、知られているすべてのUVフィルタが、本発明による組成物に適している。フィルタは、好ましくは固体、分散、またはカプセル化形態で含有されることができる。以下の一覧に挙げるすべての有機UVフィルタが、カプセル化フィルタとして好ましい。特に好ましくは、2−エチルヘキシル−メトキシ桂皮酸および/またはブチルメトキシジベンゾイルメタンと、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートおよび/または2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、サリチル酸ホモメチルまたはサリチル酸オクチルの単独または他のフィルタと組み合わせたものである。
【0012】
本発明の好ましい一実施形態において、組成物は、可溶性形態の有機日焼け止め剤剤を含まない。他の好ましい実施形態において、組成物は、好ましくは2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、およびそのカリウム、ナトリウム、トリエタノールアミン塩(たとえばEusolex(登録商標)232)、またはフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(たとえばNeoheliopan(登録商標)AP)から選択されたある量の水溶性有機UVフィルタを含有する。好ましい組成物において、少なくとも1種の有機日焼け止め剤は、表面またはポリマー鎖、好ましくは無機日焼け止め剤粒子の表面および/またはシロキサンポリマー鎖に結合されることによって固定化されている。このUVフィルタと表面との結合は、たとえば係属中のドイツ特許出願DE10055588.8およびDE10055469.5に記載されている。参照により明白に本明細書の一部とするこれらの特許出願によれば、UVフィルタは、官能基、好ましくはスペーサ基を介して、無機表面、好ましくは二酸化ケイ素または二酸化チタン表面に結合される。また、少なくとも1種のポリマーUVフィルタを含む組成物も好ましい。ポリマーUVフィルタは、主鎖にUVフィルタ特性を有するポリマーである。ポリマー鎖、好ましくはシロキサン鎖へのUVフィルタの化学結合は、たとえばEP−A−0709080、EP−A−0982310、およびEP−A−0933376に記載されている。シロキサン鎖に結合される特に好ましい1つのUVフィルタは、ジメチコ−ジエチル−ベンザル−マロネートである。
【0013】
他の好ましい実施形態において、組成物は、少なくとも1種の微粉化有機UVフィルタ、好ましくはトリアジン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、ビニル基含有アミド誘導体、桂皮酸アミド誘導体、および/またはスルホン化ベンズイミダゾール誘導体から、もっとも好ましくはトリアジン誘導体から選択された微粉化有機UVフィルタを含む。これらの微粉化有機UVフィルタは、たとえば参照により本明細書の一部とするWO99/66896およびWO00/78277に記載されている。微粉化UVフィルタの好ましい例は、2,2’−メチレン−ビス−[6−(2H−ベンズトリアゾール−2−イル)−4−/1,1,3,3−テトラメチルブチル)―フェノール(たとえばTinsorb(商標)M)である。
【0014】
一般に、知られているすべての有機UVフィルタを本発明によってカプセル化または固定化することができる。特に好ましくは、その生理的安全性がすでに実証されているものである。UVAおよびUVBフィルタの両方に関して、専門の文献から知られている多くの試験された物質があり、たとえば
ベンジリデンカンファー誘導体、たとえば
・3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−カンファー(たとえばEusolex(登録商標)6300)
・3−ベンジリデンカンファー(たとえばMexoryl(登録商標)SD)
・N−{(2および4)−[(2−オキソボルン−3−イリデン)メチル]ベンジル}アクリルアミドのポリマー(たとえばMexoryl(登録商標)SW)
・N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメチル)アニリニウムメチルスルフェート(たとえばMexoryl(登録商標)SK)または
・α−(2−オキソボルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸(たとえばMexoryl(登録商標)SL)など、
ベンゾイルまたはジベンゾイルメタン、たとえば
・1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン(たとえばEusolex(登録商標)9020)または
・4−イソプロピルジベンゾイルメタン(たとえばEusolex(登録商標)8020)など、
ベンゾフェノン、たとえば
・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(たとえばEusolex(登録商標)4360)または
・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそのナトリウム塩(たとえばUvinul(登録商標)MS−40)など、
EP−A−0916335に記載の4,4−ジアリールブタジエン、
メトキシ桂皮酸エステル、たとえば
・オクチルメトキシシンナメート(たとえばEusolex(登録商標)2292)
・イソペンチル4−メトキシシンナメート、たとえば異性体の混合物として(たとえばNeo Heliopan(登録商標)1000)など、
サリチレート誘導体、たとえば
・2−エチルヘキシルサリチレート(たとえばEusolex(登録商標)OS)、
・4−イソプロピルベンジルサリチレート(たとえばMegasol(登録商標))または
・3,3,5−トリメチルシクロヘキシルサリチレート(たとえばEusolex(登録商標)HMS)など
・4−アミノ安息香酸および誘導体、たとえば
・4−アミノ安息香酸、
・2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート(たとえばEusolex(登録商標)6007)
・エトキシ化エチル4−アミノベンゾエート(たとえばUvinul(登録商標)P25)
・ジフェニルアクリレート、たとえば2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(Eusolex(登録商標)OCR)
および他の物質、たとえば2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびそのカリウム、ナトリウム、トリエタノールアミン塩(たとえばEusolex(登録商標)232)、3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)−ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタ−1−イルメタンスルホン酸およびその塩(たとえばMexoryl(登録商標)SX)、2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(たとえばUvinul(登録商標)T−150)、および2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−ベンゾイル)−安息香酸ヘキシルエステル(たとえばUvinul(登録商標)A Plus、BASF)などである。
【0015】
一覧に挙げた化合物は単なる例であるとみなされる。当然ながら、他のUVフィルタも用いることができる。
【0016】
他の適切な有機UVフィルタは、たとえば2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジシロキサニル)プロピル)フェノール(たとえばSilatrizole(登録商標))、ビス(2−エチルヘキシル)4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)−フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビスベンゾエート(たとえばUvasorb(登録商標)HEB)、α−(トリメチルシリル)−ω−[トリメチルシリル)オキシ]ポリ[オキシ(ジメチル[および約6%メチル[2−[p−[2,2−ビス[エトキシカルボニル]ビニル]フェノキシ]−1−メチレンエチル]、および約1.5%メチル[3−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル)フェノキシ)プロペニル)、および0.1から0.4%(メチル−水素)シリレン]](n≒60)(CAS No.207 574−74−1)、2,2’−メチレンビス(6−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)(CAS No.103 597−45−1)、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、一ナトリウム塩)(CAS No.180 898−37−7)、および2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシル]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(CAS No.103 597−45−、187 393−00−6)である。
【0017】
これらのUVフィルタは、通常0.5から20重量%、好ましくは1から15重量%の量で化粧品製剤に混合される。
【0018】
無機UVフィルタとして考えられるものは、二酸化チタン、たとえば被覆二酸化チタンなど(たとえばEusolex(登録商標)T−2000、Eusolex(登録商標)T−AQUA)、酸化亜鉛(たとえばSachtotec(登録商標))酸化鉄、および酸化セリウムのグループのものである。これらの無機UVフィルタは、一般に0.5から20重量%、好ましくは2から10重量%の量で化粧品製剤に混合される。
【0019】
UVフィルタ特性を有する好ましい化合物は、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルメトキシシンナメート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルサリチレート、2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、そのカリウム、ナトリウム、トリエタノールアミン塩、および被覆二酸化チタンである。
【0020】
上に挙げた2種以上の化合物を組み合わせることによって、UV照射の有害な影響に対する保護作用を最適化することができる。製剤における上述のUVフィルタの組み合わせが、光防護と皮膚に対する特に穏やかな作用を合わせた組成物を提供する。指定されたすべてのUVフィルタは、上述のとおりカプセル化または固定化形態で用いることができる。
【0021】
この組成物が少なくとも1種の無機日焼け止め剤剤を含む場合、好ましくは少なくとも1種の微粒子無機日焼け止め剤が好ましく、もっとも好ましくは亜鉛または二酸化チタンから選択される。
【0022】
したがって上述の1種または複数のUVフィルタがカプセル化形態で存在する場合が本発明により好ましい。この点に関連して、カプセルが小さく肉眼で認めることのできない場合が有利である。上述の作用を得るために、カプセルが安定であり、カプセル化された有効成分(UVフィルタ)が周囲に放出されないか、またはわずかな量のみが放出されることも必要である。
【0023】
本発明による組成物の利点は、
・高い日焼け防止指数(SPF)
・組成物の良好な光安定性
・皮膚に浸透しないか、または浸透性が低いことである。
【0024】
したがって、本発明の他の実施形態は、日焼け止め剤の皮膚への浸透を防ぐための日焼け止め剤カプセルの使用である。
【0025】
SPFによる化粧品製剤の性能は、皮膚表面、または角質細胞上層内でのUVフィルタの分布に影響される。したがって、製剤のレオロジーが、SPFを高めるための(増強作用)重要な問題である。この理論によれば、適用された化粧品ビヒクルは容易に溝を埋めるが、丘は多くの場合その製剤によって有効に被覆されない。日焼け止め剤カプセルを含む製剤のさらなる利点は、化粧品製剤に及ぼすレオロジーの影響により、それらの製剤が皮膚の溝と丘の両方を被覆することである。これによって製剤は皮膚表面の上部により均一な層を形成することができる。日焼け止め剤カプセルのこのSPF増強作用のため、日焼け止め剤カプセルを含む製剤は、そのようなカプセルを含まないが、同量のUVフィルタを含む製剤に比べて、高いSPF値を示すと考えられる。したがって、本発明の他の実施形態は、所与の日焼け止め剤製剤のSPF値を高めるためのカプセルの使用である。
【0026】
酸化的ストレスまたはフリーラジカルの影響に対する防護作用は、製剤が1種または複数の抗酸化剤を含む場合、さらに改善され得る。
【0027】
専門の文献から知られていた用いることのできる多くの試験された物質があり、たとえばアミノ酸(たとえばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(たとえばウロカニン酸)およびそれらの誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンなどのペプチドおよびそれらの誘導体(たとえばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(たとえばα−カロチン、β−カロチン、リコピン)およびそれらの誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(たとえばジヒドロリポ酸)、金チオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(たとえばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびそのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリル、およびグリセリルエステル)およびそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、リピド、ヌクレオチド、ヌクレオシド、および塩)、および非常に低い許容用量(たとえばpmolからμmol/kg)のスルホキシミン化合物(たとえばブチオニン−スルホキシイミン、ホモシステイン−スルホキシイミン、ブチオニン−スルホン、ペンタ−、ヘキサ−、およびヘプタチオニン−スルホキシイミン)、さらに(金属)キレート剤(たとえばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(たとえばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA、およびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(たとえばアスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸アセテート)、トコフェロールおよび誘導体(たとえばビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(たとえばビタミンAパルミテート)、およびベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチンおよびルチンの硫酸エステルの塩ならびにその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリジングルシトール、カロシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、ケルセチン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(たとえばZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(たとえばセレノメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(たとえばスチルベンオキシド、トランススチルベンオキシド)である。
【0028】
抗酸化剤の混合物も同様に本発明による化粧品製剤における使用に適している。知られている市販の混合物は、たとえば有効成分としてレシチン、L−(+)−アスコルビン酸パルミテート、およびクエン酸を含む混合物(たとえばOxynex(登録商標)AP)、天然トコフェロール、L−(+)−アスコルビン酸パルミテート、L−(+)−アスコルビン酸、およびクエン酸を含む混合物(たとえばOxynex(登録商標)K LIQUID)、天然源由来のトコフェロール抽出物、L−(+)−アスコルビン酸パルミテート、L−(+)−アスコルビン酸、およびクエン酸を含む混合物(たとえばOxynex(登録商標)L LIQUID)、DL−α−トコフェロール、L−(+)−アスコルビン酸パルミテート、クエン酸、およびレシチンを含む混合物(たとえばOxynex(登録商標)LM)、またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−(+)−アスコルビン酸パルミテート、およびクエン酸を含む混合物(たとえばOxynex(登録商標)2004)である。
【0029】
本発明による製剤は、さらなる成分としてビタミンを含むことができる。好ましくは、ビタミンA、ビタミンAプロピオネート、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート、レチノール、ビタミンB、塩化チアミン塩酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ニコチンアミド、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、コハク酸水素トコフェロール、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンP活性成分)、チアミン(ビタミンB1)、ニコチン酸(ナイアシン)、ピリドキシン、ピリドキサル、ピリドキサミン(ビタミンB6)、パントテン酸、ビオチン、葉酸、およびコバラミン(ビタミンB12)から選択されたビタミンおよびビタミン誘導体が本発明による化粧品製剤に存在し、特に好ましくは、ビタミンAパルミテート、ビタミンC、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、ニコチン酸、パントテン酸、およびビオチンである。
【0030】
本発明の組成物は、化粧品製剤または薬剤製剤であることができる。
【0031】
本発明による化粧品または薬剤製剤の適用形態として挙げることのできる例は、液剤、懸濁剤、エマルション、PITエマルション、ペースト、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、粉剤、石鹸、泡剤、界面活性剤含有クレンジング調剤、油、エアロゾル、およびスプレーである。他の適用形態の例は、スティック、洗髪剤、およびシャワー剤である。この製剤に、通常用いられる任意の担体、補助剤、および場合によって他の有効成分を添加することができる。
【0032】
好ましい補助剤は、保存剤、抗酸化剤、安定剤、溶解促進剤、ビタミン、着色剤、臭気改善剤のグループから得られる。
【0033】
軟膏、ペースト、クリーム、およびゲルは、通常用いられる担体、たとえば動物および植物脂、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、シリカ、タルク、および酸化亜鉛、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
【0034】
粉剤およびスプレーは、通常用いられる担体、たとえばラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、およびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物を含むことができる。スプレーは、さらに通常用いられる噴射剤、たとえばクロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルなどを含むことができる。
【0035】
液剤およびエマルションは、通常用いられる担体、たとえば溶媒、溶解促進剤、および乳化剤など、たとえば水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油、特に綿実油、落花生油、麦芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
【0036】
懸濁剤は、通常用いられる担体、たとえば液体希釈剤、たとえば水、エタノール、またはプロピレングリコールなど、懸濁化剤、たとえばエトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、およびポリオキシエチレンソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、およびトラガカント、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
【0037】
石鹸は、通常用いられる担体、たとえば脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸モノエステルの塩、脂肪酸タンパク質加水水解物、イセチオネート、ラノリン、脂肪アルコール、植物油、植物抽出物、グリセロール、糖、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
【0038】
界面活性剤含有クレンジング製品は、通常用いられる担体物質、たとえば脂肪アルコールスルフェートの塩、脂肪アルコールエーテルスルフェート、スルホコハク酸モノエステル、脂肪酸タンパク質加水分解物、イセチオネート、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウレート、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテルスルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物および合成油、ラノリン誘導体、エトキシ化グリセロール脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
【0039】
顔および体用油は、通常用いられる担体物質、たとえば合成油、たとえば脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーン油など、天然油、たとえば植物油、油性植物抽出物、パラフィン油、ラノリン油など、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
【0040】
他の典型的な化粧品適用形態は、リップスティック、リップケアスティック、マスカラ、アイライナ、アイシャドウ、頬紅、粉末ファンデーション、エマルションファンデーション、およびワックスファンデーション、ならびに日焼け止め剤、日焼け前および日焼け後調剤である。
【0041】
この化粧品製剤に用いることのできるすべての化合物または成分は、知られており、市販され入手可能であるか、または知られている方法によって合成できる。
【0042】
分散剤または可溶化剤として、油、ワックス、または他の脂肪物質、低級モノアルコール、または低級ポリオール、あるいはそれらの混合物を用いることができる。好ましいモノアルコールまたはポリオールには、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、およびソルビトールが含まれる。
【0043】
本発明の好ましい実施形態は、防護クリームまたは乳剤の形態のエマルションであり、たとえば脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、ラノリン、天然および合成油、またはワックス、ならびに水の存在下で乳化剤を含む。
【0044】
他の好ましい実施形態は、天然および合成油、およびワックス、ラノリン、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリドをベースとする油性ローション、またはエタノールなどの低級アルコール、またはプロピレングリコールなどのグリセロール、および/またはグリセロールなどのポリオール、油、ワックス、および脂肪酸のトリグリセリドなどの脂肪酸エステルをベースとする油性アルコール性ローションである。
【0045】
本発明による化粧品調剤は、1種または複数の低級アルコールまたはポリオール、たとえばエタノール、プロピレングリコール、またはグリセロールなど、および増粘剤、たとえばケイ質土などを含むアルコール性ゲルの形態であることもできる。この油性アルコール性ゲルは、さらに天然または合成油またはワックスを含む。
【0046】
本発明の好ましい組成物は、ヒドロゲルである。カプセル壁の親水性は、UVフィルタの溶解性から独立して設定することができる。たとえば、疎水性UVフィルタも純粋に水性の製剤に混合することができる。カプセル化または固定化形態で多量の疎水性UVフィルタを含有できる可能性のため、本発明のヒドロゲルは、通常は油性製剤によってのみ得られる範囲の高いSPF値を有することができる。
【0047】
固体スティックは、天然または合成ワックスおよび油、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリン、および他の脂肪物質からなる。
【0048】
この化粧品または薬剤製剤に用いることのできるすべての化合物または成分は、知られており、市販され入手可能であるか、または知られている方法によって合成できる。
【0049】
本発明による組成物は、特に日光におけるUV成分の有害な影響に対してヒトの皮膚を防護するのに適しており、さらにたとえば日光の照射、熱、または他の作用によって生ずるような、皮膚の老化プロセス、および酸化ストレス、すなわちフリーラジカルに起因する損傷に対する防護を提供する。
【0050】
したがって、太陽光線に起因する皮膚の損傷を予防、特に日光皮膚炎および日光による紅斑を予防するのに適した薬剤を製造するための本発明による組成物の使用が、本発明の他の実施形態である。さらなる実施形態は、太陽光線に起因する皮膚の損傷の化粧予防、特に日光皮膚炎および日光による紅斑の予防である。
【0051】
この製剤は、この種の組成物に通常用いられる種々の補助剤を含むことができ、たとえば増粘剤、軟化剤、保湿剤、界面活性剤、乳化剤、保存剤、香料、ワックス、ラノリン、噴射剤、組成物自体または皮膚を着色する染料および/または顔料、および化粧品に通常用いられる他の成分などである。
【0052】
この組成物は、噴射剤を用いて、または用いずに起泡できる発泡性組成物であってよい。本発明によれば、特に有機噴射剤を用いずに泡が生じる場合が好ましい。有機噴射剤を用いるスプレーは、直射日光下または高温で保管できない可能性があり、このような条件はたとえば夏の海辺でしばしば起こり得る。本発明による好ましい組成物の利点は、このような条件下であっても保管および使用できる可能性のあることである。
【0053】
好ましい組成物は、発泡ディスペンサ、好ましくは上述のとおり有機噴射剤を必要としない発泡ディスペンサに含まれる。
【0054】
泡ビルダー/安定剤として、一般に泡を生じる、または安定させることのできるすべての物質を用いることができる。これらの物質は、一般に当分野の技術者に知られている。好ましい泡ビルダー/安定剤は、皮膚許容性であり、より好ましくは皮膚に利益を与えるものである。
【0055】
この泡ビルダー/安定剤は、通常約0.01から20重量%の量で、好ましくは0.1から5重量%の量で、より好ましくは0.1から3重量%の量で存在する。
【0056】
好ましい泡ビルダー/安定剤は、リン酸セチル、セチルリン酸DEA、ミリスチン酸TEA、ステアリン酸TEA、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、リシノール酸カリウム、ヤシ脂肪酸ナトリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム、ヒマシ油脂肪酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、およびそれらの混合物である。
【0057】
他の好ましい泡安定剤は、いわゆる泡ブースタである。泡ブースタは、発泡体の個々の泡を包囲する液体の表面粘度を上昇させる物質である。これらの薬剤は、一般に髭剃り石鹸、洗髪剤、気泡入浴剤、液体石鹸、ムース、またはエアロゾル用泡剤に用いられる。さらに、膜形成剤または粘度上昇剤も、泡ブースタとして用いることができる。以下の一覧は泡ブースタの例であり、これらは界面活性剤として分類することもできる(INCI名)。
【0058】
アセトアミドMEA、アーモンドアミドDEA、アーモンドアミドプロピルアミンオキシド、アーモンドアミドプロピルベタイン、アプリコットアミドDEA、アプリコットアミドプロピルベタイン、アボカドアミドDEA、アボカドアミドプロピルベタイン、ババスアミドDEA、ババスアミドプロピルアミンオキシド、ババスアミドプロピルベタイン、ベヘンアミドDEA、ベヘンアミドMEA、ベヘンアミドプロピルベタイン、ベヘンアミンオキシド、ベヘニルベタイン、カノールアミドプロピルベタイン、カプラミドDEA、カルニチン、セテアリルアルコール、セチルアルコール、セチルベタイン、コカミドDEA、コカミドMEA、コカミドMIPA、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルアミンオキシド、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミンオキシド、カカオアンホジプロピオン酸、ココベタインアミドアンホプロピオネート、ココベタイン、ココ−ヒドロキシスルタイン、ココ−モルホリンオキシド、ヤシアルコール、ココ/オレアミドプロピルベタイン、ココ−スルタイン、ココイルサルコシンアミドDEA、DEA−カカオアンホジプロピオネート、DEA−ラウラミノプロピオネート、デシルアルコール、デシルアミンオキシド、デシルベタイン、ジエタノールアミノオレアミドDEA、ジヒドロキシエチルC8−10アルコキシプロピルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルC9−11アルコキシプロピルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルC12−15アルコキシプロピルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルコカミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド、ジヒドロキシエチルステアラミンオキシド、ジヒドロキシエチル牛脂アミンオキシド、ジメチコンプロピルPG−ベタイン、カプロアンホジ酢酸二ナトリウム、カプロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、セテアリルスルホコハク酸二ナトリウム、コカミドMIPAスルホコハク酸二ナトリウム、コカミドPEG−3スルホコハク酸二ナトリウム、コカミノプロピルイミノジ酢酸二ナトリウム、カカオアンホカルボキシエチルヒドロキシプロピルスルホン酸二ナトリウム。
【0059】
カカオアンホジ酢酸二ナトリウム、カカオアンホジプロピオン酸二ナトリウム、C12−15パレススルホコハク酸二ナトリウム、デセス−5スルホコハク酸二ナトリウム、デセス−6スルホコハク酸二ナトリウム、水添綿実グリセリドスルホコハク酸二ナトリウム、イソデシルスルホコハク酸二ナトリウム、イソステアラミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、イソステアラミドMIPAスルホコハク酸二ナトリウム、イソステアロアンホジ酢酸二ナトリウム、イソステアロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、イソステアリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラネス−5スルホコハク酸二ナトリウム、ラウラミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、ラウラミドPEG−2スルホコハク酸二ナトリウム、ラウレス−5カルボキシアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ラウレス−6スルホコハク酸二ナトリウム、ラウレス−9スルホコハク酸二ナトリウム、ラウレス−12スルホコハク酸二ナトリウム、ラウロアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ミリスタミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、ノンオキシノール−10スルホコハク酸二ナトリウム、オレアミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、オレアミドMIPAスルホコハク酸二ナトリウム、オレアミドPEG−2スルホコハク酸二ナトリウム、オレオアンホジプロピオン酸二ナトリウム、オレス−3スルホコハク酸二ナトリウム、オレイルスルホコハク酸二ナトリウム、パルミトアミドPEG−2スルホコハク酸二ナトリウム、パルミトールアミドPEG−2スルホコハク酸二ナトリウム、PEG−4コカミドMIPAスルホコハク酸二ナトリウム。
【0060】
PPG−2イソデセス−7カルボキシアンホジ酢酸二ナトリウム、リシノールアミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、ステアラミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、ステアロアンホジ酢酸二ナトリウム、ステアリルスルホスクシンアミド酸二ナトリウム、ステアリルスルホコハク酸二ナトリウム、トールアミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、牛脂アミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、牛脂アンホジ酢酸二ナトリウム、牛脂スルホスクシンアミド酸二ナトリウム、トリデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ウンデシレンアミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、ウンデシレンアミドPEG−2スルホコハク酸二ナトリウム、麦芽アミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、麦芽アミドPEG−2スルホコハク酸二ナトリウム、麦芽アンホジ酢酸二ナトリウム、ジTEAオレアミドPEG−2スルホコハク酸、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリウム、エルカミドプロピルヒドロキシスルタイン、水添牛脂アルコール、水添牛脂アミドDEA、水添牛脂アミンオキシド、水添牛脂ベタイン、ヒドロキシエチルカルボキシメチルコカミドプロピルアミン、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピルC12−15アルコキシプロピルアミンオキシド、ヒドロキシステアラミドMEA、イソステアラミドDEA、イソステアラミドMEA、イソステアラミドMIPA、イソステアラミドプロピルアミンオキシド、イソステアラミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルモルホリンオキシド、ラクトアミドMEA、ラノリンアミドDEA、ラウラミドDEA、ラウラミドMEA、ラウラミドMIPA、ラウラミド/ミリスタミドDEA、ラウラミドプロピルアミンオキシド。
【0061】
ラウラミドプロピルベタイン、ラウラミンオキシド、ラウロアンホジプロピオン酸、ラウリルアルコール、ラウリルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルスルタイン、レシチンアミドDEA、リノレンアミドDEA、リノレンアミドMEA、リノレンアミドMIPA、メチルモルホリンオキシド、ミンクアミドDEA、ミンクアミドプロピルアミンオキシド、ミンクアミドプロピルベタイン、ミリスタミドDEA、ミリスタミドMEA、ミリスタミドMIPA、ミリスタミドプロピルアミンオキシド、ミリスタミドプロピルベタイン、ミリスタミンオキシド、ミリスタミンプロピオン酸、ミリスチルアルコール、ミリスチルベタイン、ミリスチル/セチルアミンオキシド、オレアミドDEA、オレアミドMEA、オレアミドMIPA、オレアミドプロピルアミンオキシド、オレアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレアミンオキシド、オレイルベタイン、オリーブアミドDEA、オリーブアミドプロピルアミンオキシド、オリーブアミドプロピルベタイン、パームアミドDEA、パームアミドMEA、パームアミドMIPA、パームアミドプロピルベタイン、パルミトアミドDEA、パルミトアミドMEA、パルミトアミドプロピルアミンオキシド、パルミトアミドプロピルベタイン、パルミトアミンオキシド、パーム核アルコール、パーム核アミドDEA、パーム核アミドMEA、パーム核アミドMIPA、パーム核アミドプロピルベタイン。
【0062】
落花生アミドMEA、落花生アミドMIPA、PEG−3コカミド、PEG−2水添牛脂アミン、PEG−3ラウラミド、PEG−3ラウラミドオキシド、PEG−2オレアミド、PEG−3オレアミド、PEG−2オレアミン、PEG−2ダイズアミン、PEG−2ステアラミン、ジヒドロキシエチルコカミンオキシドリン酸カリウム、リシノールアミドDEA、リシノールアミドMEA、リシノールアミドMIPA、リシノールアミドプロピルベタイン、セサミドDEA、セサミドプロピルアミンオキシド、セサミドプロピルベタイン、カプロアンホ酢酸ナトリウム、カプロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、カプロアンホプロピオン酸ナトリウム、カプリロアンホ酢酸ナトリウム、カプリロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、カプリルアンホプロピオン酸ナトリウム、カカオアンホ酢酸ナトリウム、カカオアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、カカオアンホプロピオン酸ナトリウム、コーンアンホプロピオン酸ナトリウム、イソステアロアンホ酢酸ナトリウム、イソステアロアンホプロピオン酸ナトリウム、ラウラミドプロピルヒドロキシホスタインナトリウム、ラウラミノプロピオン酸ナトリウム、ラウルイミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ナトリウム/MEAラウレス−2スルホコハク酸、ミリストアンホ酢酸ナトリウム、オレオアンホ酢酸ナトリウム、オレオアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、オレオアンホプロピオン酸ナトリウム、リシノールアンホ酢酸ナトリウム、ステアロアンホ酢酸ナトリウム、ステアロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ステアロアンホプロピオン酸ナトリウム、トールアンホプロピオン酸ナトリウム、牛脂アンホ酢酸ナトリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム。
【0063】
ウンデシレノアンホ酢酸ナトリウム、ウンデシレノアンホプロピオン酸ナトリウム、麦芽アンホ酢酸ナトリウム、ダイズアミドDEA、ダイズアミドプロピルベタイン、ステアラミドAMP、ステアラミドDEA、ステアラミドDEA−ジステアリン酸、ステアラミドMEA、ステアラミドMEA−ステアリン酸、ステアラミドMIPA、ステアラミドプロピルアミンオキシド、ステアラミドプロピルベタイン、ステアラミンオキシド、ステアリルアルコール、ステアリルベタイン、トールアミドDEA、牛脂アミドDEA、牛脂アミドMEA、牛脂アミドプロピルアミンオキシド、牛脂アミドプロピルベタイン、牛脂アミドプロピルヒドロキシスルタイン、牛脂アミンオキシド、牛脂ベタイン、TEA−ラウラミノプロピオネート、TEA−ミリストアミノプロピオネート、トリデセス−2カルボキサミドMEA、ラウロアンホPG−酢酸リン酸クロリド三ナトリウム、ウンデシレンアミドDEA、ウンデシレンアミドMEA、ウンデシレンアミドプロピルアミンオキシド、ウンデシレンアミドプロピルベタイン、麦芽アミドDEA、麦芽アミドプロピルアミンオキシド、麦芽アミドプロピルベタイン。
【0064】
他の実施形態において、少なくとも1種の泡ビルダー/安定剤は、発泡性界面活性剤から選択され、好ましくはアルキルグリコシド、アニオン性タンパク質誘導体、または脂肪酸スルホネートから選択される。
【0065】
特に好ましい泡ビルダー/安定剤は、WO98/09611、WO99/27902、およびWO99/45899に記載されているリポアミノ酸などのアニオン性タンパク質誘導体である。これらのアニオン性タンパク質誘導体のなかで、もっとも好ましくは、たとえばProteol(商標)Oat(Seppicの商品名)として知られているラウロイルオートムギアミノ酸ナトリウムである。
【0066】
この化粧品製剤は、色の濃淡の変化、脱色、または機械的性質の損傷を防ぐために、光化学的損傷に対して髪を保護するために用いることもできる。この場合、適切な製剤は、洗浄用のローション剤または洗髪剤の形態であり、対象となる製剤は洗髪の前または後、染色または脱色の前または後、あるいはパーマネントウェーブの前または後に適用される。さらに、髪をスタイリングまたは処理するためのローションまたはゲルの形態、ブラッシングまたはブローウェーブするためのローションまたはゲルの形態、髪用塗料、パーマネントウェーブ組成物、髪用着色剤または脱色剤の形態の製剤から選択することもできる。この化粧品製剤は、この種の組成物に用いられる種々の補助剤を含むことができ、たとえば界面活性剤、増粘剤、ポリマー、軟化剤、保存剤、泡安定剤、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体、抗グリース剤、組成物または髪を着色する染料および/または顔料、あるいは髪のケアに通常用いられる他の成分などである。
【0067】
太陽光線から皮膚および/あるいは自然な髪、または感作された髪を防護するために、この化粧品組成物は皮膚または髪に適用される。ここで感作された髪とは、パーマネントウェーブ処理、着色プロセス、または脱色プロセスなどの化学的処理を受けた髪を意味するものであると理解される。
【0068】
本発明の組成物は、不溶性および/またはカプセル化日焼け止め剤の分散液、および/または無機日焼け止め剤粒子の分散液を、組成物の他の成分と混合することによって生成できる。
【0069】
以下の実施例は、本発明の範囲を限定することなく、本発明をより詳細に例示する。実施例の製剤には、以下の商品名を用いる。
【実施例】
【0070】
実施例に用いるシリカカプセル(Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標))は、出願WO00/09652、WO00/72806、およびWO00/71084に記載されているように、ゾルゲル法によって得ることができる。対応するカプセルの調製は、たとえば前述の特許出願から、当分野の技術者に知られており、前述の特許出願の内容を特に本出願の主題の一部とする。
【0071】
実施例においてUV Pearls(商標)は、約33重量%のUVフィルタを含むシリカカプセルの水性分散液を意味する。
【0072】
略語
BMDBM ブチルメトキシジベンゾイルメタン
BP−3 ベンゾフェノン−3
OCR 2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート
OMC オクチルメトキシシンナメート
実施例1
in vivoでの角質層光音響調査
方法
光音響法(Puccetti G、Leblanc RM、Photoacoustic spectroscopy of sunscreens applied to human skin:Towards the in situ monitoring of filter penetration and interaction in the different layers of the skin、Recent Res.Devel.Photochem.&Photobiol、5、79〜93(2001)、Imhof RE、Whitters CJ、Birch DJS、Opto−thermal in vivo monitoring of sunscreens on skin、Phys.Med.Biol.35、95〜102(1990)、Giese K、Nicolaus A、Sennhenn B、Kulmel K、Photoacoustic in vivo study of the penetration of sunscreens into human skin、Can.J.Phys.64、1139〜1141(1986))は、ある材料に吸収された光は部分的に熱として再放出されるという広く知られている現象に基づいている。光源のエネルギーは光吸収によってサンプルに伝達され、部分的に熱として再放出され、それをその後センサによって検出する。パルス光条件下(たとえばレーザ)では、サンプルは熱放出のパルスを生じる。
【0073】
ヒトの皮膚はUV域で光を吸収し、したがってこれを光源として用いる。典型的な光音響研究は、皮膚における熱拡散最大深度の限度内の表面近傍、すなわち典型的には40〜60μmでの検出を含む。
【0074】
皮膚に適用された製品の経皮摂取は、熱応答の振幅をモニターすることによって光音響を用いて評価する。皮膚に適用する製品の場合、皮膚に入る分子は、光音響における熱応答の低下によって示される。これは角質層の障壁層を経て、40〜60μmを超える皮膚層に向かう分子の拡散によるものである。
【0075】
OMCを含有する2種の製剤(表1を参照のこと)の経皮摂取を、志願者の前腕に適用した後に測定する。この研究は、OMCをモニターする266nm(光は主としてOMCによって吸収される)、および製剤効果を観察する355nm(光は主として皮膚バックグラウンドによって吸収される)の2つの光の波長で行う。光照射のエネルギーは、355nmでは0.8mj/cm2、266nmでは0.4mj/cm2の紅斑レベル未満に保持される。
【0076】
【表1】
Figure 2005504750
【0077】
照射表面は3×3mmである。製品は同一の条件下で適用する。20mgを直径5cmの円形領域に広げる(〜1mg/cm2)。データは、志願者の前腕において24時間の間隔で、同一の条件で行った3回の実験の結果である。
【0078】
結果
結果は、非カプセル化OMCの場合、典型的な浸透動力学を示す(図1)。通常のシグナルの低下が2時間にわたって266nmにおいて観察され、OMCを用いない皮膚のシグナル値に達する。これに対して、カプセル化OMCは、短期の低下(30分間)、それに続く増加、その後90分における安定を示す。この増加は浸透動力学に反し、安定な光吸収を示す。355nmの結果は、長期のシグナルが明らかに皮膚よりも高い値に達し、永続的な残留の特徴を示すことによって、カプセル化OMCが表面に存在することを確証する。最後に、90〜120分付近でのカプセル化OMCの高い光音響応答は、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)の有効なUV吸収、および優れた安定性を確証する。
【0079】
OMCのEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMCとの比較は、典型的な浸透動態に反して、後者に関して皮膚において明らかに異なる挙動を示す。両方の製品に関して短期の製剤作用が観察されるが、UV−Pearlsは長期間ではシグナルの増加を示し、これは表面沈着の特徴を示している。
【0080】
結論
遊離UVフィルタと比較して、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)は、
・高いUV吸収に通じる高く安定な長期光音響応答
・皮膚(および製剤)より明らかに高い長期光音響応答を有し、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)が表面に存在することを示すが、非カプセル化OMCは著しく高い皮膚への滲入可能性を有する。
【0081】
実施例2
角質層示差ストリッピング
この研究の目的は、in vivoでのヒト皮膚適用のモデルとなるブタの皮膚に適用したときの、2種の異なる製剤の角質層におけるOMCの分布を求め、比較することであった。用いた方法はすでに確立されており(Weigmann HJ、Lademann J、Meffert H、Schaefer H、Sterry W、Determination of the horny layer profile by tape stripping in combination with optical spectroscopy in the visible range as a prerequisite to quantify percutaneous absorption、Skin Pharmacol Appl Skin Physiol、12、34〜45(1999))、以下に記載する。この方法は、分析される物質、および並行して角質細胞の重量を求めるために、UV/VIS分光学と組み合わせた通常のストリップ法に基づいている。このストリップ法を用いて完全な角質層(stratum corneum)を得ることができるので、このストリップは角質層(horny layer)プロファイルとして示され得る。
【0082】
方法
ブタの耳の皮膚は入手可能であり、ヒトの皮膚との類似がよく知られているため、ブタの耳の皮膚を用いる。角質層は、約20μmの厚さを有した。2種の製剤を、濃度2mg/cm2(200μgOMC/cm2)で20cm2の領域に適用し、1時間暴露する。両方の製剤とも10%のOMCを含有するが、1種は遊離OMCを含み、他方はEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMCとして含有する(表2を参照のこと)。その後、標準的な手順を用いて、局所適用、およびストリップを行った(エマルションを注射器で適用し、手袋を着用した指で均一に分配する。圧力を加えた後、すべての細片を標識領域から除去した)。スペクトル光度計が、参照となる元のテープ細片と比較して99.8%の透過を有する限り、ストリップを繰り返す。
【0083】
【表2】
Figure 2005504750
【0084】
角質層の量を光度分析によって900nmにおいて評価した後、細片をメタノールで抽出し、遠心分離し、デカントする。OMCの濃度は、内在OMC較正曲線に対するこのOMCのピーク面積比から算出する。OMCの検出限界は、1μg/ml±5%となることが見出される。これらの実験は2重で行う。
【0085】
結果
溝に存在する非粒状子物質は、加えられた圧力によって均一に分布される。圧力はこの物質を溝から放出するが、粒状物質は多くの場合残存する。粒子を用いる示差ストリップ法は、角質層におけるプロファイルよりも、皮膚上の分布プロファイルを示し(Amadine Amenc、Comparison of the penetraion of organic and inorganic UV filters used in sunscreens into the stratum corneum by applying the tape stripping method、学位論文、Ecole Nationale Superieure de Chimie de Paris、University Hospital Charite、Department of Dermatology and Allergy、Berlin、Germany(2001))、このことが考慮されるべきである。
【0086】
適用されたエマルションはともに同量のUVフィルタを含有し、これは適用された200μg/cm2の非常に良好な総回収によって確認されている。図2は、表皮角質層(SC)の最外表層における分布プロファイルを示す。最初の細片において、適用されたOMCのほぼ50%が除去される。10回のストリップの後、それ以上のEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMCは認められない。この段階で、SCの25%が取り除かれる。これはOMCが検出され得る最大深度5μmに相当する。本出願人等は、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMCに関してここに示したデータが、皮膚の溝のために実際よりも高い値であると考える。
【0087】
しかしながら遊離OMCを用いたこれらのデータ(図3)と比較して、本出願人等は、最初の細片に著しい相違を判別することができる。遊離OMCは15μmの深度までのSCに分布する(これはSCの75%、この細片の1μg/cm2に相当する)。
【0088】
結論
遊離フィルタと比較して、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)は、皮膚によるUVフィルタの摂取を著しく低減する。カプセル化UVフィルタは、主として皮膚の表面上に残存する。
【0089】
実施例3
不活性脂肪親和性膜による放出比較
この研究の目的は、in vitroでのヒト皮膚への適用のモデルとなる(Jiang R、Benson HAE、Cross SE、Roberts MS、In vitro human epidermal and polyethylene membrane penetration and retention of sunscreen benzophenone−3 from range of solvents Pharm.Res.15、1863〜1886(1998))不活性脂肪親和性膜を貫通する2種の異なる製剤のOMCの放出を求め、比較することである(Jiang R、Robert MS、Prankerd RJ、Benson HAE、Percutaneous absorption of sunscreen agents from liquid paraffin:self−association of octyl salicylate and effects on skin flux、J.Pharm.Sci.86、791〜796(1997)、Shah等、In vitro release from corticosteorid ointments、J.Pham.Sci.84(9)、1139〜1140(1995)、Jiang R、Robert MS、Prankerd RJ、Benson HAE、Percutaneous absorption of sunscreen agents from liquid paraffin:self−association of octyl salicylate and effects on skin flux、J.Pharm.Sci.86、791〜796(1997))。
【0090】
方法
一方は遊離OMCを用い、他方はカプセル化OMCを用いて、2種の製剤を調製する。いずれも同量のOMCを含有した(表3を参照のこと)。
【0091】
【表3】
Figure 2005504750
【0092】
Tuffryn(登録商標)膜(孔径200nm)を30分間イソプロピルミリステートに浸漬し、使用前にティッシュペーパで拭い取る。前処理した膜を適用面積1.3cm2の水平フランツ型拡散セルに載せる。この受容セルは、約3.5mlのリン酸緩衝食塩水(PBS)、pH7.4、35℃、および4%(w/v)のウシ血清アルブミンを含有する。受容相は、テフロンコート磁石で連続的に攪拌する。
【0093】
2種の製剤をそれぞれ、閉鎖していない3つの個別のセルに、限定投与濃度5mg/cm2(572μgOMC/セル)で適用する。エマルションは徐々に膜の表面全体に広がる。実験の継続時間は6時間であり、特定の時点で200μlの受容相を除去し、各サンプリングにおいて等量の新しい溶液と置き換える。
【0094】
分析はHPLCによって行い、OMCの濃度は、内標準および較正曲線に対するOMCのピーク面積比から算出する。
【0095】
結果
図4は、2種の製剤の疎水性膜を貫通する拡散速度に著しい相違があることを示す。6時間後、72μgが受容セルに到達し、これは適用量の12.5%に相当する(実線)。
【0096】
対照的に、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMCを含有する製剤では、5.5μgのみが受容相に到達する。これは、適用されたUVフィルタの98.94%が6時間後に膜の上部に残存していることを意味し、著しい浸透がないことを示した。しかしながら、孔径は200nmであり、たとえば透過型電子顕微鏡を用いて本出願人等はそのような小さい径のUV−Pearls(商標)を認めているので、非常に少量が膜を通過した可能性がある。
【0097】
結論
遊離UVフィルタと比較して、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)は、ヒト皮膚のモデルとなる膜を貫通するUVフィルタの拡散を著しく低減する。カプセル化UVフィルタは、膜の上部に残存する。
【0098】
実施例4
ヒト表皮によるUVフィルタの表皮摂取
この研究の目的は、ヒト表皮膜を貫通する2種の異なる製剤のOMCの放出、およびOMCの表皮摂取を求め、比較することである。
【0099】
方法
ヒト女性の腹部の皮膚を用いて、真皮から表皮を熱分離する。このようにして得た表皮膜をフランツ型拡散セルに載せる。この受容セルは、PBSおよび4%(w/v)のウシ血清アルブミンを含有し、pHは7.4である。温度を35℃に設定する。2種の製剤をそれぞれ、閉鎖していない3つのセルに、限定投与濃度5mg/cm2(572μgOMC/セル)で適用する。この製剤(表3を参照のこと)は、8.8%の遊離OMC、または8.8%のEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)カプセル化OMCを含有する。実験の継続時間は6時間であり、特定の時点で200μlの受容相を除去し、HPLCによって分析する。
【0100】
表皮摂取を分析するために、残存する製剤をアルコールに浸漬したティッシュで表皮の表面から拭い、粘着テープで1回皮膚をストリップし、それを処分する。円形穿孔機を用いて、製剤に暴露した表皮の一定面積を取り除く。抽出後、OMC濃度をHPLCによって分析する。
【0101】
結果
一方は遊離配合OMCを含み、他方はUV−Pearls(商標)を含む両方の製剤とも、著しい量の表皮浸透UVフィルタは示さない。表皮による摂取または表皮層への実質性に関しては、カプセル化OMCと遊離OMCとの間に著しい相違が認められ(図5)、表皮組織1mg当たり3.3μgの遊離配合OMCが回収されたが、OMCがEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)にカプセル化されている場合、その1/3のみが認められた(1.1μg/組織mg)。
【0102】
遊離UVフィルタと比較して、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)は、熱分離されたヒト表皮によるUVフィルタの摂取を著しく低減する。遊離OMCは、Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)に比べて3倍が表皮により吸収される。
【0103】
実施例5
日光防護スプレームース剤
【0104】
【表4】
Figure 2005504750
【0105】
手順
A相をC相に分散する。次いで、B相およびD相を添加し、pH=8で中和する。
供給元 1Merck
2Seppic
実施例6
日光防護スプレームース剤
【0106】
【表5】
Figure 2005504750
【0107】
B相をA相に分散する。次いでC相を添加し、pH=5.5で中和する(供給元 1Merck、2Seppic)。
【0108】
実施例7
日光防護スプレームース剤
【0109】
【表6】
Figure 2005504750
【0110】
手順
A相をC相に分散する。次いで、B相およびD相を添加し、pH=8で中和する。
供給元 1Merck
2Seppic
適用20分後、Transpore(商標)Tape(3Mの商品名)上2mg/cm2の層に関して測定した平均SPC(3回測定)は22.4である。
【0111】
実施例8
Eusolex(商標)T aqua 16.5
Eusolex(商標)232 3
シリカカプセル中Eusolex(商標)9020 23
水酸化ナトリウム 0.44
Proteol(商標)oat 5
EDTA二ナトリウム 0.1
クロルフェネシン1 0.3
グリセロール 3
脱塩水 全量100
実施例9
Eusolex(商標)T aqua 16.5
Eusolex(商標)232 3
シリカカプセル中Eusolex(商標)6300 20
水酸化ナトリウム 0.44
Proteol(商標)oat 5
EDTA二ナトリウム 0.1
クロルフェネシン1 0.3
グリセロール 3
脱塩水 全量100
実施例10
Eusolex(商標)T aqua 16.5
Eusolex(商標)232 3
シリカカプセル中Eusolex(商標)OCR 12
シリカカプセル中Eusolex(商標)9020 12
水酸化ナトリウム 0.44
Proteol(商標)oat 5
EDTA二ナトリウム 0.1
クロルフェネシン1 0.3
グリセロール 3
脱塩水 全量100
実施例11
Eusolex(商標)T aqua 16.5
Eusolex(商標)232 3
シリカカプセル中Eusolex(商標)9020/OCR 12
シリカカプセル中Eusolex(商標)6300 12
水酸化ナトリウム 0.44
Proteol(商標)oat 5
EDTA二ナトリウム 0.1
クロルフェネシン1 0.3
グリセロール 3
脱塩水 全量100
実施例12
Eusolex(商標)T−2000 12
Eusolex(商標)232 3
シリカカプセル中Eusolex(商標)9020 23
水酸化ナトリウム 0.44
Proteol(商標)oat 5
EDTA二ナトリウム 0.1
クロルフェネシン1 0.3
グリセロール 3
脱塩水 全量100
【0112】
【表7】
Figure 2005504750
【0113】
【表8】
Figure 2005504750
【0114】
【表9】
Figure 2005504750
【0115】
【表10】
Figure 2005504750
【0116】
【表11】
Figure 2005504750
【0117】
【表12】
Figure 2005504750
【0118】
【表13】
Figure 2005504750
【0119】
【表14】
Figure 2005504750
【0120】
【表15】
Figure 2005504750
【0121】
【表16】
Figure 2005504750
【0122】
【表17】
Figure 2005504750
【0123】
【表18】
Figure 2005504750
【0124】
【表19】
Figure 2005504750
【0125】
【表20】
Figure 2005504750
【0126】
【表21】
Figure 2005504750
【0127】
【表22】
Figure 2005504750

【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】光音響応答を示す図である。in vivo適用中の皮膚由来の時間に対するシグナルa.u.(任意単位)で示す。非カプセル化OMC対Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMC。上部は266nmの波長においてモニターされるOMCを表す。下部は、コントロール実験として355nmにおいてモニターされる製剤自体の挙動である。
【図2】in vitro適用後、ブタの皮膚角質層(horny layer)におけるEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMCの分布プロファイルを示す図である。2本の水平線間の距離は、細片当たりの角質層(stratum corneum)(SC)の量を表す。SC量は細片によって異なるが、平均してストリップ数の増加とともに減少する。列の水平長は、OMCの濃度を表す。100%の角質層は、20μmに相当する。
【図3】in vitro適用後、ブタの皮膚角質層(horny layer)における遊離OMCの分布プロファイルを示す図である。2本の水平線間の距離は、細片当たりの角質層(stratum corneum)(SC)の量を表す。SC量は細片によって異なるが、平均してストリップ数の増加とともに減少する。列の水平長は、OMCの濃度を表す。100%の角質層は、20μmに相当する。
【図4】限定投与(5mg/cm2)後、最初の6時間にTuffryn(登録商標)を貫通する2種の各製剤、遊離OMC配合(実線_)およびEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMC(点線・・)からの時間(時)の関数としてのOMC蓄積放出の比較、平均±SD、n=3を示す図である。
【図5】限定投与(5mg/cm2)に続く各製剤への暴露6時間後の表皮膜(真皮から熱分離)によるOMCの表皮摂取を示す図である。

Claims (18)

  1. 製剤が少なくとも1種のカプセル化有機日焼け止め剤を含み、本質的に皮膚に浸透しないことを特徴とするUV防護特性を有する組成物。
  2. 同一であるが非カプセル化UVフィルタを含む組成物と比較して、皮膚浸透が少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも50%低減されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 少なくとも1種の前記カプセル化有機日焼け止め剤が、主として有機ポリマー材料および/または無機酸化材料からなるカプセルにカプセル化されることを特徴とする請求項1または2の少なくとも一項に記載の組成物。
  4. 前記カプセルが、約10nmから約10000nmまで、好ましくは5000nmまで、もっとも好ましくは2000nmまでの平均粒径を有することを特徴とする請求項1から3の少なくとも一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物が、可溶性形態の有機日焼け止め剤剤を含まないことを特徴とする請求項1から4の少なくとも一項に記載の組成物。
  6. 前記組成物が、少なくとも1種の無機日焼け止め剤、好ましくは少なくとも1種の微粒子無機日焼け止め剤、もっとも好ましくは亜鉛または二酸化チタンから選択された無機日焼け止め剤を含むことを特徴とする請求項1から5の少なくとも一項に記載の組成物。
  7. 少なくとも1種の有機日焼け止め剤が、表面またはポリマー鎖、好ましくは無機日焼け止め剤粒子の表面および/またはシロキサンポリマー鎖に結合されることによって固定化されていることを特徴とする請求項1から6の少なくとも一項に記載の組成物。
  8. 少なくとも1種のポリマーUVフィルタを含むことを特徴とする請求項1から7の少なくとも一項に記載の組成物。
  9. 少なくとも1種の微粉化有機UVフィルタ、好ましくはトリアジン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、ビニル基含有アミド誘導体、桂皮酸アミド誘導体、および/またはスルホン化ベンズイミダゾール誘導体から、もっとも好ましくはトリアジン誘導体から選択された微粉化有機UVフィルタを含むことを特徴とする請求項1から8の少なくとも一項に記載の組成物。
  10. 前記組成物が、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルメトキシシンナメート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルサリチレート、2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、そのカリウム、ナトリウム、トリエタノールアミン塩、および被覆二酸化チタンからなるグループの少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする請求項1から9の少なくとも一項に記載の化合物。
  11. 前記組成物がヒドロゲルであることを特徴とする請求項1から10の少なくとも一項に記載の組成物。
  12. 前記組成物が化粧品製剤であることを特徴とする請求項1から11の少なくとも一項に記載の組成物。
  13. 前記組成物が薬剤製剤であることを特徴とする請求項1から12の少なくとも一項に記載の組成物。
  14. 太陽光線に起因する皮膚の損傷を予防、特に日光皮膚炎および日光による紅斑を予防するのに適した薬剤を製造するための、請求項1から11または請求項13の少なくとも一項に記載の組成物の使用。
  15. 太陽光線に起因する皮膚の損傷の化粧予防、特に日光皮膚炎および日光による紅斑を予防するための、請求項1から12の少なくとも一項に記載の組成物の使用。
  16. 日焼け止め剤の皮膚への浸透を防ぐための日焼け止め剤カプセルの使用。
  17. 所与の日焼け止め剤組成物の日焼け防止指数を高めるための日焼け止め剤カプセルの使用。
  18. 不溶性および/またはカプセル化日焼け止め剤の分散液、および/または無機日焼け止め剤粒子の分散液を組成物の他の成分と混合することによって日焼け止め剤組成物を生成する方法。
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