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JP2005343876A - 固形粉末化粧料 - Google Patents

固形粉末化粧料 Download PDF

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JP2005343876A JP2004169184A JP2004169184A JP2005343876A JP 2005343876 A JP2005343876 A JP 2005343876A JP 2004169184 A JP2004169184 A JP 2004169184A JP 2004169184 A JP2004169184 A JP 2004169184A JP 2005343876 A JP2005343876 A JP 2005343876A
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圭祐 相良
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Abstract

【課題】 粉体分散性に優れ、塗布時の伸び広がりと化粧膜の均一性が良好で、化粧持続性に優れた固形粉末化粧料を提供するものである。
【解決手段】 粉末化粧料基材と溶剤とを混合し、スラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶剤を除去することにより成型される固形粉末化粧料において、該粉末化粧料基材中に水素添加リン脂質を配合することを特徴とする固形粉末化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、粉末化粧料基材と溶剤とを混合し、スラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶剤を除去することにより成型される固形粉末化粧料に関するものであり、より詳細には、粉体分散性に優れ、塗布時の伸び広がりと化粧膜の均一性が良好で、化粧持続性に優れた固形粉末化粧料に関するものである。
固形粉末化粧料とは、粉体成分に油剤成分を添加混合してなる粉末化粧料基材を皿等の容器に成型してなる化粧料であり、簡便で使用性の良い化粧料として知られており、ファンデーションやアイシャドウ等のメークアップ化粧料に応用されている。そして、これら固形粉末化粧料の使用性は、成型方法に依存することが多い。具体的には、粉体成分に油剤成分を添加混合してなる粉末化粧料基材を容器に充填し、圧縮成型するプレス成型法や、粉末化粧料基材と溶剤を混合し、これを皿状容器に充填した後、該溶剤を乾燥除去することにより、固形に成型する湿式成型法等が挙げられる。
前記プレス成型法により得られる固形粉末化粧料は、圧縮する圧力を調整することで小道具への取れ等の使用性を変化させることができるので、非常に汎用されている成型方法である。しかし、このプレス成型法では、配合する粉体として球状粉体や薄片状粉体を多量に配合した場合に、圧縮しても十分な圧力が加わらず、成型不良を起こす場合があった。化粧料塗布時の滑らかな伸び広がりを付与するためには、これら球状粉体や薄片状粉体を多量に配合する必要があるので、結果としてプレス成型法により得られる固形粉末化粧料では、滑らかな伸び広がりを高めるには限界があった。
このため、球状粉体や薄片状粉体を多量に配合しても、成型性を損ねることが無い方法として、湿式成型法が開発されている。(例えば、特許文献1参照)
特開平9−255528号公報(第1頁−第6頁)
しかしながら、前記特許文献1記載の技術のように、単に粉末化粧料基材と溶剤を混合しただけでは、混合時に粉体が凝集することにより品質が低下する場合があった。特に、酸化チタンや酸化鉄などの着色顔料が凝集してしまうと、肌上での伸び広がりが悪くなったり、色むらを生じて不自然な化粧膜を生じたり、肌に均一に化粧料が付着していないので、化粧持続性が悪くなってしまうという問題点を有していた。また、粉体の溶剤中での分散性を高めるために、非イオン性界面活性剤を配合する検討もなされているが、非イオン性界面活性剤は肌との親和性が低いため、化粧持続性が悪くなる場合もあった。
このため、粉体分散性に優れ、塗布時の伸び広がりと化粧膜の均一性が良好で、化粧持続性に優れた固形粉末化粧料の開発が求められていた。
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、粉末化粧料基材と溶剤とを混合し、スラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶剤を除去することにより成型される固形粉末化粧料において、該粉末化粧料基材中に水素添加リン脂質を配合することにより上記課題が解決された固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、粉末化粧料基材と溶剤とを混合し、スラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶剤を除去することにより成型される固形粉末化粧料において、該粉末化粧料基材中に水素添加リン脂質を配合することを特徴とする固形粉末化粧料を提供するものである。
また、前記溶剤が水性溶剤であることを特徴とする前記固形粉末化粧料を提供するものである。
そして、前記粉末化粧料基材中に水素添加リン脂質を0.05〜5質量%配合することを特徴とする前記固形粉末化粧料を提供するものである。
本発明の固形粉末化粧料は、粉体分散性に優れ、塗布時の伸び広がりと化粧膜の均一性が良好で、化粧持続性に優れるものである。
本発明に用いられる粉末化粧料基材とは、粉体成分を主成分とするものであり、これに油剤成分を添加混合したものである。前記粉末化粧料基材における粉体とは、通常の化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、例えば球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、着色剤として、酸化チタン、酸化亜鉛、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール系色素等、感触調整剤として、酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、炭化珪素、窒化硼素、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン、ウレタンパウダー等、光輝性粉体として、オキシ塩化ビスマス、マイカチタン、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等、紫外線遮断剤として、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、酸化セリウム、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。尚、これら粉体は、分散性や付着性を改良するために、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の方法により、表面処理して用いても良い。
本発明の粉末化粧料基材における、粉体成分の配合量は、特に限定されないが、55〜94.5質量%(以下単に「%」と記す)が好ましい。
また、本発明に用いられる粉末化粧料基材における油剤成分は、通常の化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の粉末化粧料基材における、油剤成分の配合量は、特に限定されないが、5〜40%が好ましい。
そして、本発明に用いられる粉末化粧料基材には、更に水素添加リン脂質を配合することが必須である。水素添加リン脂質は溶剤との親和性が良好であり、溶剤中の粉体分散性を向上させることができる。また、水素添加リン脂質は肌への親和性も高いので、粉末化粧料基材の肌との親和性を高めることにより、化粧持続性を向上させることができる。
本発明に用いられる水素添加リン脂質は、通常の化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、大豆、卵黄等から抽出した天然レシチンを常法に従って水素添加したものの他、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、中性リン脂質等を水素添加したもの等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。尚、水素添加リン脂質は、油剤成分と共に粉体と混合して配合するだけで良いが、予め粉体表面に通常公知の方法で表面処理して配合することもできる。
本発明の粉末化粧料基材における、水素添加リン脂質の配合量は、特に限定されないが、0.05〜5%が好ましい。
本発明の粉末化粧料基材には、上記成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、一価アルコール類、多価アルコール類、水溶性高分子、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、紫外線吸収剤、保湿剤、抗菌剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の粉末化粧料基材は、粉体成分、油剤成分及び水素添加リン脂質が混合される混合される方法であれば、特に限定されないが、例えば、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー等を用いる通常公知の混合方法が挙げられる。また、必要に応じて粉末化粧料基材をパルベライザー等の通常公知の粉砕方法により粉砕して用いることもできる。
次に、前記粉末化粧料基材と混合する溶剤としては、常温における沸点が100℃以下の液体溶剤であり、水、エチルアルコール及びこれらの混合物等の水性溶剤であることが好ましい。溶剤として水性溶剤を用いることにより、溶剤の除去に特別な装置を用いる必要がなく、穏やかな条件で溶剤を除去することができるので好ましい。更に、溶剤として水を用いると、粉末化粧料基材中の油剤と混和しないため、溶剤の除去により油剤成分の偏りを生じることがなく、揮発速度が穏やかなため、ひび割れや収縮を起こさないので特に好ましい。
本発明の固形粉末化粧料を製造する過程で、前記粉末化粧料基材と混合する割合は、特に限定されないが、粉末化粧料基材100質量部に対して、50〜150質量部が好ましい。溶剤をこの範囲内で用いると、ひび割れや収縮を起こさない固形粉末化粧料を得ることができるので特に好ましい。
本発明の固形粉末化粧料を製造する過程で、粉末化粧料基材と溶剤とを混合し、スラリー状とする方法は、特に限定されないが、通常公知の混合機器を用いることができる。
本発明の固形粉末化粧料の製造方法は、粉末化粧料基材と溶剤とを混合し、スラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶剤を除去することにより成型されるものである。
本発明において、容器とは、酸化アルミニウム製等の金皿、POM樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂等の樹脂皿等が挙げられが、酸化アルミニウム製の金皿は、水との親和性が高いので、溶剤の除去と共に、粉末化粧料基材と金皿との付着性が高まり、ヒビ割れや収縮を起こし難くなるので、特に好ましい。
本発明において、前記スラリーを容器に充填した後、溶剤を除去する方法として、スラリーを充填した容器に圧力を加えてながら、溶剤を吸収する方法や、充填後に100℃以下に加温し乾燥する方法等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料は、特に限定されないが、ファンデーション、アイシャドウ、頬紅、白粉、コンシーラ、アイブロウ等のメーキャップ化粧料に好適に用いられる。
以下に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜3及び比較例1〜2:ファンデーション
表1に示す組成のファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「粉体分散性」、「伸び広がりの良さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」について、以下に示す評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表1に示した。
(製造方法)
A.成分8〜11を75℃に加熱し、均一混合する。
B.成分1〜7をスーパーミキサーで均一混合する。
C.Bを攪拌しながら、Aを添加し、均一分散して粉末化粧料基材を得る。
D.Cの粉末化粧料基材100質量部に対して、精製水100質量部を添加し、均一混
合し、スラリー状とする。
E.Dを酸化アルミニウム製金皿に充填し、表面に吸い取り紙を置き加圧して精製水の
一部を除去する。
F.Eを30℃の恒温槽に24時間放置し、精製水を完全に除去して、固形粉末状ファ
ンデーションを得た。
〔評価方法:粉体分散性〕
前記製造方法A〜Cで得たファンデーション用粉末化粧料基材をそのまま金皿に圧力(120kg/cm)でプレス成型したものと、A〜Fで得られた固形粉末状ファンデーションのそれぞれを日本電色色差計SZ−シグマ90を用いて、入射光角−45度、受光角0度でハンターのL,a,b値を測色し、粉末化粧料基材の色(L,a,b)と、固形粉末状ファンデーションの色(La,a,b)より、以下の式により色差△Eを求めた。
ΔE=((L−L)+(a−a+(b−b)0.5
〔判定基準〕
[ΔE値] : [判 定]
1以下 : ◎
1より大きく〜2以下 : ○
2より大きい : ×
〔評価方法:伸び広がりの良さ、化粧膜の均一性、化粧持続性〕
化粧品評価専門パネル20名に前記実施例及び比較例のファンデーションを使用してもらい、「伸び広がりの良さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」について、各自が以下の基準に従って5段階評価し、ファンデーション毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。尚、化粧持続性については、ファンデーション塗布直後の状態と塗布後4時間(日常生活)の状態を比較し、評価した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
表1の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜3のファンデーションは、「粉体分散性」、「伸び広がりの良さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。一方、水素添加リン脂質を配合していない比較例1のファンデーションは、粉体分散性が悪く、均一な化粧膜が得られず、化粧持続性も良好ではなかった。また、水素添加リン脂質の代わりに、非イオン性界面活性剤を用いた比較例2のファンデーションは、粉体分散性はある程度向上するが、肌との親和性が低いため化粧持続性は満足できる水準にはなかった。
実施例4:ファンデーション
(成分) (%)
1.水素添加リン脂質処理マイカ(注2) 残量
2.水素添加リン脂質処理タルク(注2) 5
3.水素添加リン脂質処理酸化チタン(注2) 10
4.シリコーン粉体(注3) 10
5.水素添加リン脂質処理ベンガラ(注2) 0.5
6.水素添加リン脂質処理黄酸化鉄(注2) 2
7.水素添加リン脂質処理黒酸化鉄(注2) 0.5
8.流動パラフィン 5
9.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
※注2:イソプロピルアルコール1000mlに、水素添加リン脂質10g
を分散させ、これに粉体990gを加えて混合分散した後、この分散液を
100℃、減圧下にて、イソプロピルアルコールを減圧乾燥して水素添加
リン脂質処理粉体を得た。
※注3:KSP−300(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分8〜9を75℃に加熱し、均一混合する。
B.成分1〜7をスーパーミキサーで均一混合する。
C.Bを攪拌しながらAを添加し、均一分散して粉末化粧料基材を得る。
D.Cの粉末化粧料基材100質量部に対して、精製水70質量部とエタ
ノール30質量部を添加し、均一混合し、スラリー状とする。
E.Dを酸化アルミニウム製金皿に充填し、表面に吸い取り紙を置き加圧
して精製水及びエタノールの一部を除去する。
F.Eを30℃の恒温槽に24時間放置し、精製水を完全に除去して、固
形粉末状ファンデーションを得た。
実施例4のファンデーションは、「粉体分散性」、「伸び広がりの良さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
実施例5:アイシャドウ
(成分) (%)
1.マイカ 10
2.タルク 10
3.酸化鉄被覆マイカチタン 残量
4.ナイロン 10
5.スクワラン 5
6.水素添加リン脂質 3
7.2−エチルヘキサン酸セチル 4
(製造方法)
A.成分5〜7を65℃に加熱し、均一混合する。
B.成分1〜4をスーパーミキサーで均一混合する。
C.Bを攪拌しながらAを添加し、均一分散して粉末化粧料基材を得る。
D.Cの粉末化粧料基材100質量部に対して、精製水50質量部を添
加し、均一混合し、スラリー状とする。
E.Dをポリエチレンテレフタレート樹脂製皿に充填し、表面に吸い取
り紙を置き加圧して精製水の一部を除去する。
F.Eを30℃の恒温槽に24時間放置し、精製水を完全に除去して、固
形粉末状アイシャドウを得た。
実施例5のアイシャドウは、「粉体分散性」、「伸び広がりの良さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
実施例6:頬紅
(成分) (%)
1.水素添加リン脂質処理マイカ(注2) 残量
2.水素添加リン脂質処理タルク(注2) 30
3.水素添加リン脂質処理ベンガラ(注2) 3
4.水素添加リン脂質処理黄酸化鉄(注2) 2
5.ワセリン 1
6.スクワラン 5
(製造方法)
A.成分5〜6を65℃に加熱し、均一混合する。
B.成分1〜4をスーパーミキサーで均一混合する。
C.Bを攪拌しながらAを添加し、均一分散して粉末化粧料基材を得る。
D.Cの粉末化粧料基材100質量部に対して、精製水150質量部を
添加し、均一混合し、スラリー状とする。
E.Dを酸化アルミニウム製金皿に充填し、表面に吸い取り紙を置き加
圧して精製水の一部を除去する。
F.Eを50℃の恒温槽に12時間放置し、精製水を完全に除去して、固
形粉末状頬紅を得た。
実施例6の頬紅は、「粉体分散性」、「伸び広がりの良さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
以 上

Claims (3)

  1. 粉末化粧料基材と溶剤とを混合し、スラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶剤を除去することにより成型される固形粉末化粧料において、該粉末化粧料基材中に水素添加リン脂質を配合することを特徴とする固形粉末化粧料。
  2. 前記溶剤が水性溶剤であることを特徴とする請求項1記載の固形粉末化粧料。
  3. 前記粉末化粧料基材中に水素添加リン脂質を0.05〜5質量%配合することを特徴とする請求項1又は2記載の固形粉末化粧料。
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