JP2005341701A - インホイールモータの温度検出装置およびインホイールモータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキ手段の制動部で生じる摩擦熱の影響も考慮して、精度良く、インホイールモータの温度を推定するインホイールモータの温度検出装置および精度良く推定された温度に基づくインホイールモータの適切な制御を行うインホイールモータ制御装置を提供する。
【解決手段】車輪2のホイールに組み付けられ、車輪2を回転させるインホイールモータ4と、ホイールに備え付けられ、車輪2の回転を制動する制動部を有するブレーキ手段3と、インホイールモータ4の作動態様とブレーキ手段3の作動態様に基づいてインホイールモータ4の温度を推定する温度検出手段とを備えるインホイールモータの温度検出装置とした。また、前記推定された温度が所定値以上の場合にインホイールモータ4に流す電流を低減する制御を行う制御手段を備えたインホイールモータ制御装置とした。
【選択図】 図1
【解決手段】車輪2のホイールに組み付けられ、車輪2を回転させるインホイールモータ4と、ホイールに備え付けられ、車輪2の回転を制動する制動部を有するブレーキ手段3と、インホイールモータ4の作動態様とブレーキ手段3の作動態様に基づいてインホイールモータ4の温度を推定する温度検出手段とを備えるインホイールモータの温度検出装置とした。また、前記推定された温度が所定値以上の場合にインホイールモータ4に流す電流を低減する制御を行う制御手段を備えたインホイールモータ制御装置とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両におけるブレーキの作動を考慮してインホイールモータの温度検出を行うインホイールモータの温度検出装置およびインホイールモータ制御装置に関する。
特許文献1には、電気自動車に一定のクリープトルクを発生させるとともに、モータの過熱状態を予測し、クリープトルクを減少させるという技術が開示されている。
一方、近年では、電気自動車等のモータによって駆動される車両において、スペース効率の良さ、駆動力の伝達効率の高さから、駆動モータが各車輪に内蔵されているインホイールモータが採用されることがある。
特開平11―8908号公報
一方、近年では、電気自動車等のモータによって駆動される車両において、スペース効率の良さ、駆動力の伝達効率の高さから、駆動モータが各車輪に内蔵されているインホイールモータが採用されることがある。
ところで、インホイールモータは、車輪の内部もしくはその近傍に組み付けられている。そのため、構造的にブレーキ装置の制動部(ブレーキディスクやドラム)に非常に近い位置に設置されている。このブレーキ装置の制動部は、制動時に摩擦によって発熱する。その際、インホイールモータは、その配設位置の特徴から熱伝導によって制動部にて生じる摩擦熱の影響を受け易い。
そこで本発明は、ブレーキ装置の制動部で生じる摩擦熱の影響をも考慮して、精度良く、インホイールモータの温度を推定し得るインホイールモータの温度検出装置、および推定した温度に基づいたインホイールモータの制御を行うインホイールモータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインホイールモータの温度検出装置は、車輪のホイールに組み付けられ、前記車輪を回転させるインホイールモータと、前記ホイールに備え付けられ、前記車輪の回転を制動する制動部を有するブレーキ手段と、前記インホイールモータの作動態様と前記ブレーキ手段の作動態様に基づいて前記インホイールモータの温度を推定する温度検出手段とを備えることを特徴とする。
本温度検出装置によれば、インホイールモータのみならず、ブレーキ手段により生じる発熱も考慮してインホイールモータの温度を推定する。そのため、ブレーキ手段の発熱分を加味した精度の高い温度推定が可能となる。
本温度検出装置によれば、インホイールモータのみならず、ブレーキ手段により生じる発熱も考慮してインホイールモータの温度を推定する。そのため、ブレーキ手段の発熱分を加味した精度の高い温度推定が可能となる。
また、前記温度検出手段は、前記インホイールモータの作動態様パラメータとして、少なくとも前記インホイールモータに流れる電流値と当該電流が流れる時間とを用いることが好ましい。
さらに、前記温度検出手段は、前記ブレーキ手段の作動態様パラメータとして、少なくとも前記ブレーキ手段の制動力と当該制動力が働く時間とを用いることが好ましい。
また、本発明に係るインホイールモータ制御装置は、車輪のホイールに組み付けられ、前記車輪を回転させるインホイールモータと、前記ホイールに備え付けられ、前記車輪の回転を制動する制動部を有するブレーキ手段と、前記インホイールモータの作動態様と前記ブレーキ手段の作動態様に基づいて前記インホイールモータの温度を推定する温度検出手段と、前記温度検出手段で推定した温度が予め設定した所定値以上になった場合に前記インホイールモータに流れる電流値を低減して前記インホイールモータの作動態様を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本インホイールモータ制御装置によれば、インホイールモータの推定温度が、予め設定した所定値以上になった場合に、前記インホイールモータに流す電流値を低減する。その際、ブレーキ手段の作動態様も加味することで、インホイールモータの温度を精度良く推定でき、適切なインホイールモータの作動態様の制御が可能になる。
本インホイールモータ制御装置によれば、インホイールモータの推定温度が、予め設定した所定値以上になった場合に、前記インホイールモータに流す電流値を低減する。その際、ブレーキ手段の作動態様も加味することで、インホイールモータの温度を精度良く推定でき、適切なインホイールモータの作動態様の制御が可能になる。
本発明に係るインホイールモータの温度検出装置によれば、インホイールモータ自身の作動態様のみならず、ブレーキ手段の作動態様も加味してインホイールモータの温度を推定する。そのため、ブレーキ手段が作動して発生する摩擦熱等の影響を加味した温度を推定でき、より精度の高い温度推定が可能になる。
また、本発明に係るインホイールモータ制御装置によれば、インホイールモータの推定温度が、予め設定した所定値以上になった場合に、前記インホイールモータに流す電流値を低減する。その際、ブレーキ手段の作動態様も加味してインホイールモータの温度を推定する。そのため、インホイールモータの温度を精度良く推定でき、適切なインホイールモータの作動態様の制御が可能になる。
以下、本発明に係る実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、図1は、本実施の形態に係るインホイールモータの温度検出装置およびインホイールモータ制御装置の概略構成図である。また、図2は、図1で示す車両の前部右側の車輪付近を拡大して示す模式的構造図であり、車輪を断面で示したものである。なお、この断面は、車輪を直径に沿って割った場合を想定している。
図1に示すように、本実施の形態に係るインホイールモータ4の温度検出装置(以下、単に温度検出装置という)及びインホイールモータ制御装置(以下、単にモータ制御装置という)は、車両Aに搭載されている。
温度検出装置及びモータ制御装置は、ECU(Electronic Control Unit)1、インホイールモータ4、ブレーキ手段3を備えて構成されている。このECU1は、車両装置全体の制御を行うものであり、例えば、CPU、ROM、RAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などを備えている。ECU1は、インホイールモータ4の作動態様とブレーキ手段3の作動態様に基づいてインホイールモータ4の温度を推定する温度検出手段として機能する。また、ECU1は、推定した温度が予め設定した所定値以上となった場合に、インホイールモータ4に流す電流値を低減してインホイールモータ4の作動態様を制御する制御手段として機能する。インホイールモータ4は、ホイール21(図2参照)に組み付けられ、車両Aの車輪2を回転させる車輪駆動手段として機能する。また、ブレーキ手段3は、ホイール21(図2参照)に備え付けられ、車輪2の回転を制動する制動部32を有しており、車輪2の回転を制動する車輪制動手段として機能する。
温度検出装置及びモータ制御装置は、ECU(Electronic Control Unit)1、インホイールモータ4、ブレーキ手段3を備えて構成されている。このECU1は、車両装置全体の制御を行うものであり、例えば、CPU、ROM、RAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などを備えている。ECU1は、インホイールモータ4の作動態様とブレーキ手段3の作動態様に基づいてインホイールモータ4の温度を推定する温度検出手段として機能する。また、ECU1は、推定した温度が予め設定した所定値以上となった場合に、インホイールモータ4に流す電流値を低減してインホイールモータ4の作動態様を制御する制御手段として機能する。インホイールモータ4は、ホイール21(図2参照)に組み付けられ、車両Aの車輪2を回転させる車輪駆動手段として機能する。また、ブレーキ手段3は、ホイール21(図2参照)に備え付けられ、車輪2の回転を制動する制動部32を有しており、車輪2の回転を制動する車輪制動手段として機能する。
インホイールモータ4は、ECU1に接続されている。インホイールモータ4にはECU1からの制御信号に基づいた電流が入力される。この電流によってインホイールモータ4が作動し、車輪2を駆動する。この駆動に伴う負荷により、インホイールモータ4が発熱する。そのため、ECU1は、インホイールモータ4に流れる電流値や電流が流れる時間を読み込み、インホイールモータ4の作動態様パラメータとして用いる。また、場合によっては、インホイールモータ4に流れる電流値を調整しインホイールモータ4の作動態様を制御する。
一方、ブレーキ手段3としては、例えば油圧ブレーキ装置が用いられる。ブレーキ手段3は、マスタシリンダ31と制動部32を備えて構成される。マスタシリンダ31は、配管33によって制動部32に接続されている。マスタシリンダ31でかけられた油圧は、配管33を介して制動部32に伝達される。その油圧の伝達によって制動部32が車輪2を制動する。この制動の際に摩擦熱が生じる。摩擦熱は、熱伝導等によってインホイールモータ4の温度に影響を与える。そのため、ECU1は、制動力と制動力が働く時間、例えば、マスタシリンダ31又は制動部32における油圧値と油圧がかけられた時間を読み込み、ブレーキ手段3の作動態様パラメータとして用いる。マスタシリンダ31や制動部32等には、圧力センサ11が設けられている。圧力センサ11はECU1に接続されている。ECU1は、圧力センサ11からの出力値及び出力時間に基づいて油圧値と油圧がかけられた時間を読み込む。
図2を参照し、インホイールモータ4やブレーキ手段3の制動部32の構造等について説明する。インホイールモータ4は、車輪2のホイール21に組み付けられ、例えば、ホイール21に内蔵されている。しかし、この組み付けられているという態様は、ホイール21に内蔵されている場合のみに限定されず、ブレーキ手段3を作動した際の摩擦熱の影響を受ける位置に組み付けられる場合も含まれる。そのため、例えば、インホイールモータ4がホイール21の近傍に配設される場合も含まれる。
ホイール21は、タイヤ22を取り付けるための略円筒状のリム部21aと、このリム部21aとハブ21bとを連結するディスク部21cを有している。ハブ21bは、軸受け21dを介してハブ支持部21eに回動可能に支持されている。このハブ支持部21eは、ステアリングナックル等に連結されている。
ハブ支持部21eから車輪2の半径方向に向けてステータ支持アーム21fが延びている。ステータ支持アーム21fの先端には、モータステータ21gが形成されている。モータステータ21gは、半径方向外側に向けて延びている複数の磁極とこれに巻き付けられたコイル(図示省略)を備えている。モータステータ21gは、リム部21aの内面に対して対向位置に配設されている。一方、リム部21aの内面には、永久磁石等が備え付けられ、モータロータ21hが構成されている。モータステータ21gのコイルに電流を流すと、モータステータ21gに回転磁界が生じる。この回転磁界によってモータロータ21hが回動し、車輪2を駆動する。
ブレーキ手段3では、運転者のブレーキペダルの踏み込みに応じてマスタシリンダ31が作動する(図1参照)。すると、ホイール21に備え付けられた制動部32が車輪2に直接作用する。その結果、車輪2の運動エネルギーが摩擦熱エネルギーに変換され、制動が図られる。この制動部32は、例えば、ホイール21とともに回転するブレーキディスク31aと、ブレーキパッド31cが備え付けられたブレーキキャリパ31bを備えて構成されている。
ホイール21のハブ21aには、ホイール21とともに回転するブレーキディスク31aが固定されている。一方、ステータ支持アーム21fには、ブレーキキャリパ31bが固定されている。このブレーキキャリパ31b内のブレーキディスク31aと対向する位置には、ブレーキパッド31cが備え付けられている。このブレーキパッド31cが、ブレーキディスク31aに押し当てられ、車輪2を制動する。なお、車輪2を制動する制動力は、ブレーキ手段3のマスタシリンダ31が作用して油圧がかかり、ブレーキパッド31aを押圧することによって生じる。
以上のように、インホールモータ4とブレーキ手段3の制動部32とは、相互に関連し合う非常に緊密な構造内に組み付けられている。また、両者は、金属を中心とする各構造部材を通じて接触状態にある。そのため、インホールモータ4とブレーキ手段3の制動部32とは、熱伝導等をし易い環境にある。このため、温度検出装置1(図1参照)において、ブレーキ手段3の発熱を加味して温度推定を行うことによって、インホイールモータ4の温度を精度良く推定することが可能になる。また、精度が良い温度の推定によってインホイールモータ4の適切な制御が可能となる。
次に、温度検出装置およびモータ制御装置の動作について図3を参照しつつ説明する。図3は、モータ制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、モータ制御装置の動作は、温度検出装置で推定された温度を基礎に判断等がなされるものである。そのため、図3に基づき、主としてモータ制御装置の動作について説明する。なお、図3における一連の制御処理は、ECU1により所定の時間おきに繰り返し実行される。
ステップ10においては、ブレーキ手段3の制動力や制動力が働く時間、例えば、ブレーキ手段3の油圧値及び油圧がかけられた時間の読み込みが行われる。この読み込みは、例えば、圧力センサ11の出力値及び出力時間に基づいて行われる。
ステップ12においては、インホイールモータ4に流れる電流値及び電流が流れる時間の読み込みが行われる。なお、この読み込みは、例えば、ECU1から出力された電流値及び電流出力時間に基づいて行われる。ステップ14においては、外気温の読み込みが行われる。この読み込みは、例えば、図示しない温度センサの出力値に基づいて行われる。
ステップ12においては、インホイールモータ4に流れる電流値及び電流が流れる時間の読み込みが行われる。なお、この読み込みは、例えば、ECU1から出力された電流値及び電流出力時間に基づいて行われる。ステップ14においては、外気温の読み込みが行われる。この読み込みは、例えば、図示しない温度センサの出力値に基づいて行われる。
ステップ16においては、インホイールモータ4の温度Tの推定が行われる。この温度Tの推定は、インホイールモータ4の作動態様とブレーキ手段3の作動態様に基づいて行われる。ここで、ステップ10において読み込まれた油圧及び油圧がかけられた時間は、ブレーキ手段3の作動態様パラメータとして用いられる。また、ステップ12において読み込まれた電流値及び電流が流れる時間は、インホイールモータ4の作動態様パラメータとして用いられる。これらの各作動態様パラメータに基づき、温度Tの推定が行われる。例えば、各作動態様パラメータとステップ14で読み込まれた外気温からマップによってインホイールモータ4の温度の演算が行われる。また、各作動態様パラメータや外気温を変数とする演算式からインホイールモータ4の温度の演算を行ってもよい。以上、インホイールモータ4の温度Tを推定するまでの一連の動作が、基本的に温度検出装置の動作と共通する。
ステップ18においては、推定された温度T(以下、推定温度Tという)が予め設定された所定値T1(以下、設定値T1という)以上であるか否かが判断される。設定値T1は、予めECU1に設定される温度である。例えば、インホイールモータ1が正常に機能する上限温度または効率的に駆動する上限温度等が、設定値T1として設定される。推定温度Tが設定値T1以上の場合にはステップ20に移り、警告処理が行われる。警告処理は、インホイールモータ4の高温状態を警告する処理である。この警告処理は、例えば、インパネに配設された警報表示部や警報スピーカ等の出力部に警報情報が送られ、適宜のタイミングで画像や音が出力されることによって行われる。その際、ECU1は、インホイールモータ4の高温状態を警告する警告手段として機能する。そして、ステップ22では、インホイールモータ4に流れる電流値を低減する制御が行われる。その結果、インホイールモータ4の負荷が減り、インホイールモータ4の温度が下がる。その際、ECU1は、インホイールモータ4に流れる電流値を低減してインホイールモータ4の作動態様を制御する制御手段として機能する。
電流値の低減制御について図4を参照して詳述する。図4は、推定温度Tとインホイールモータ4の抵抗値との対応を示すマップであり、ECU1内に設定されている。なお、インホイールモータ4の抵抗値は、例えば、インホイールモータ4の駆動回路における抵抗値である。この抵抗値を大きくすることにより、インホイールモータ4に流れる電流値が小さくなる。この抵抗値の調整は、例えば、駆動回路内の可変抵抗器をアクチュエータが調整することによって行われる。図4の実線にて示すように、推定温度Tが高くなるほど、抵抗値の増加量が大きくなるように抵抗値が調整される。
ステップ18において、推定温度Tが所定値T1未満の場合、もしくは、ステップ22の処理が終了した場合には、一連の動作が終了する。なお、ステップ20とステップ22の動作は、前後が逆転しても良い。また、ステップ20とステップ22の動作は、平行して行うこともできる。
以上、本実施の形態に係る温度検出装置によれば、インホイールモータ4のみならず、ブレーキ手段3により生じる発熱も考慮してインホイールモータ4の温度が推定される。そのため、ブレーキ手段3の発熱分を加味した精度の良い温度Tの推定が可能となる。また、本実施の形態に係るモータ制御装置によれば、精度の良い温度Tの推定により、インホイールモータ4の適切な制御が可能となる。例えば、温度推定の精度が悪く、推定した温度Tが実際のインホイールモータ4の温度に対して高すぎれば、インホイールモータ4の駆動が頻繁に抑えられてインホイールモータ4の効率的な駆動が図れない。逆に、低すぎれば、インホイールモータ4の過負荷につながり好ましくない。しかし精度の良い温度Tの推定により、インホイールモータ4の作動効率を下げることなく、過負荷などの無理な駆動を防止して適切にインホイールモータ4の駆動制御を行うことができる。
なお、本発明は、これらの形態のみに限定されるものではない。例えば、ブレーキ手段3は、油圧ブレーキ装置以外のタイプのものを用いてもよい。つまり、ブレーキ手段3は、制動部32を介して車輪2を制動できる形態であれば足りる。また、制動部32もディスクブレーキタイプのみに限定されない。そのため、ドラムブレーキタイプその他の形態であっても良い。つまり、制動部32は、摩擦によって車輪2の回転を制動する形態であれば足りる。また、ブレーキ手段3の作動態様パラメータとして用いられるパラメータも、油圧値や油圧がかけられる時間のみに限定されない。例えば、油圧等が働いていない時間を読み込み、外気への放熱による温度低下を考慮してもよい。
さらに、インホイールモータ4の作動態様パラメータも、インホイールモータ4に流れる電流値やその流れる時間のみに限定されない。例えば、他の要素(例えば、インホイールモータ4の抵抗値やインホイールモータのトルク等)を読み込み、インホイールモータ4の作動態様パラメータとして用いてもよい。
さらに、インホイールモータ4の作動態様パラメータも、インホイールモータ4に流れる電流値やその流れる時間のみに限定されない。例えば、他の要素(例えば、インホイールモータ4の抵抗値やインホイールモータのトルク等)を読み込み、インホイールモータ4の作動態様パラメータとして用いてもよい。
また、本実施の形態では、インホイールモータ4の温度を、本実施の形態に係る温度検出装置のみを用いて推定し検出する場合について説明した。しかし、インホイールモータ4の温度を直接測る温度センサを設け、この温度センサと本実施の形態に係る温度検出装置とを併用してインホイールモータ4の温度を検出してもよい。例えば、温度センサがインホイールモータ4の温度を繰り返し検出する場合、各検出の間に一定の無検出時間が生じる場合がある。この場合、無検出時間については、本実施の形態に係る温度検出装置を用いてインホイールモータ4の温度を推定する。これにより、インホイールモータ4の温度を連続的に検出することが可能となる。
さらに、本実施の形態で例示する車両Aは、四輪駆動タイプであり、全車輪2にインホイールモータ4が組み付けられているが、前輪駆動タイプその他の形態に係る車両Aであっても良い。
1・・ECU、2・・車輪、21・・ホイール、4・・インホイールモータ
3・・ブレーキ手段、32・・制動部
3・・ブレーキ手段、32・・制動部
Claims (4)
- 車輪のホイールに組み付けられ、前記車輪を回転させるインホイールモータと、
前記ホイールに備え付けられ、前記車輪の回転を制動する制動部を有するブレーキ手段と、
前記インホイールモータの作動態様と前記ブレーキ手段の作動態様に基づいて前記インホイールモータの温度を推定する温度検出手段と、
を備えることを特徴とするインホイールモータの温度検出装置。 - 前記温度検出手段は、前記インホイールモータの作動態様パラメータとして、少なくとも前記インホイールモータに流れる電流値と当該電流が流れる時間とを用いることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータの温度検出装置。
- 前記温度検出手段は、前記ブレーキ手段の作動態様パラメータとして、少なくとも前記ブレーキ手段の制動力と当該制動力が働く時間とを用いることを特徴とする請求項1または2に記載のインホイールモータの温度検出装置。
- 車輪のホイールに組み付けられ、前記車輪を回転させるインホイールモータと、
前記ホイールに備え付けられ、前記車輪の回転を制動する制動部を有するブレーキ手段と、
前記インホイールモータの作動態様と前記ブレーキ手段の作動態様に基づいて前記インホイールモータの温度を推定する温度検出手段と、
前記温度検出手段で推定した温度が予め設定した所定値以上になった場合に前記インホイールモータに流れる電流値を低減して前記インホイールモータの作動態様を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするインホイールモータ制御装置。
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