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JP2005329569A - カートリッジ - Google Patents

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JP2005329569A
JP2005329569A JP2004148131A JP2004148131A JP2005329569A JP 2005329569 A JP2005329569 A JP 2005329569A JP 2004148131 A JP2004148131 A JP 2004148131A JP 2004148131 A JP2004148131 A JP 2004148131A JP 2005329569 A JP2005329569 A JP 2005329569A
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tape
core
reel
cartridge
spring
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JP2004148131A
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English (en)
Inventor
Hideki Sakano
秀樹 坂野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】 本発明は、極めて単純な構造でテープ状部材の弛みを防止することができるカートリッジを提供することを課題としている。
【解決手段】 本発明のカートリッジ7は、テープ状部材をコア24に巻回したテープ体25と、テープ体25を収容すると共に、コア24を介して、表ケース壁32および裏ケース壁33にそれぞれ形成した軸受部に、テープ体25を両持ちで且つ回転自在に軸支するカートリッジケース19とを備え、表ケース壁32の軸受部および裏ケース壁33の軸受部の少なくとも一方には、コア24の正転方向に対し逆方向に巻いた渦形除去部48によりゼンマイ状のばね部47が形成され、ばね部47の内輪部位47aは、コア24を巻き付けるように配設されていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、主として、印刷テープおよび/またはインクリボンの弛み防止機構を設けたカートリッジに関するものである。
従来、印刷装置に装着されるカートリッジにおいて、カートリッジケースの内部に、印刷テープを巻回したテープリール(コア)と、インクリボンを巻回した巻出しリール(巻出しコア)と、インクリボンを巻き取る巻取りリール(巻取りコア)と、をそれぞれ回転自在に収容するとともに、これらに逆転止めを施したものが知られている。
テープリールの逆転の防止およびテンション(トルク)の付与を考慮したものとして、例えば、テープリールの内部にカートリッジに固定されたコイルばねを配置し、このコイルばねの直線端が係合するようにテープリールの内周に沿ってラチェット溝を形成して、コイルばねの反発力によりテープリールの逆転を防止し、テンションを付与するものが存在する(特許文献1参照)。このカートリッジでは、印刷装置に装着した状態において、印刷装置側に立設する解除突起がコイルばねの直線端に突き当たってこれを押上げることで、ラチェット溝とコイルばねとの係合が解除されるようになっている。
他方、繰出しリールおよび巻取りリールの回転を防止したものとして、例えば、繰出しリールおよび巻取りリールのそれぞれの軸端に回転止めとなる複数の溝を形成し、これに対応してカートリッジケースに一対のフックを切欠き形成して上記各溝へ嵌合させることにより、繰出しリールおよび巻取りリールの回転を防止したものが存在する(特許文献2参照)。このカートリッジでは、印刷装置に装着した状態において、印刷装置側に立設する一対の解除突起がフックに係合してこれを曲げ、フックによる回転止めが解除されるようになっている。
このように、上記従来のカートリッジでは、逆転止めないし回転止めの機構を設けることにより、印刷テープおよびインクリボンに弛みが生ずるのを防止している。
また、繰出しリールの端面には、ケースとの間に円形の板ばねが設けられ、この板ばねにより繰出しリールを軸方向に押圧してこれに一定のテンション(トルク)を付与し、繰出しリールと巻取りリールとの間のインクリボンの弛みを防止している。
特開平6−227103号公報 特開平6−122264号公報
しかし、上記従来のカートリッジでは、テープリールの内部にコイルばねを必要とすると共に、繰出しリールに板ばねを必要とするため、カートリッジを構成する部品点数および組立工数が増加する問題がある。また、印刷装置に装着した印刷待機状態において、コイルばねおよび一対のフックによる回転止め(逆転止め)を解除する必要があり、この解除機構を設ける分だけ印刷装置側の構造が複雑化する問題がある。
本発明は、極めて単純な構造でテープ状部材の弛みを防止することができるカートリッジを提供することを課題としている。
本発明のカートリッジは、テープ状部材をコアに巻回したテープ体と、テープ体を収容すると共に、コアを介して、表ケース壁および裏ケース壁にそれぞれ形成した軸受部に、テープ体を回転自在に軸支するカートリッジケースとを備え、表ケース壁の軸受部および裏ケース壁の軸受部の少なくとも一方には、コアの正転方向に対し逆方向に巻いた渦形除去部によりゼンマイ状のばね部が形成され、ばね部の内輪部位は、コアを巻き付けるように配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、テープ状部材を送り出すテープ体の正転時には、コアと、コアを巻き付けるように配設したばね部との摺動抵抗により、連れ回りを生じたばね部はゼンマイの緩み方向にわずかに回転し、内輪部位の径を拡大させる。これにより、コアに作用する摩擦力が減少し、無理なくテープ状部材を繰り出すことができる。一方、テープ体の逆転時においては、上記の摺動抵抗により、ばね部はコアに連れ回りしてゼンマイの縮み方向に回転し、内輪部位の径を縮小させる。これにより、内輪部位がコアを巻き締めるように作用しコアに作用する摩擦力が増大して、テープ体の逆転(テープ状部材の巻戻り)を防止することができる。
また、テープ状部材の送出し時には、内輪部位がコアに軽く接触しているため、コアに一定のテンション(トルク)を付与することができる。これにより、繰出された部分のテープ状部材の弛みを防止することができる。さらに、ばね部はカートリッジケースと一体に形成することができる。以上により、カートリッジケースに逆転止めとテンション付与との両機能を持たせ、部品点数の削減および組立工数の削減を図ることができる。また、カートリッジを全体として単純化することができる。しかも、本発明のカートリッジが装着される印刷装置側には逆転止め(回転止め)を解除する機構を設ける必要もないため、カートリッジおよび印刷装置側の構造を単純化することができる。
この場合、テープ体は、テープ状部材である印刷テープをコアであるテープコアに巻回したものであることが、好ましい。
この構成によれば、テープコアに常時テンションが付与されているため、この印刷テープを印刷送りする際に、印刷テープに張りを持たせつつ送ることができ、ジャミングや印刷品質の低下等をおこすことがない。また、カートリッジを単体で保管する際や運搬する際も、印刷テープの先端がカートリッジケース内部に繰出し不能に引き込まれることがない。
この場合、テープ体は、テープ状部材であるインクリボンをコアである繰出しコアに巻回したものであることが、好ましい。
同様に、テープ体は、テープ状部材であるインクリボンをコアである巻取りコアに巻回したものであることが、好ましい。
これらの構成によれば、繰出しコアおよび巻取りコアに常時テンションが付与されているため、インクリボンを印刷送りする際に、インクリボンに張りを持たせつつ送ることができ、ジャミングや印刷品質の低下等をおこすことがない。また、カートリッジを単体で保管・運搬する際も、インクリボンが弛むことがなく、再び印刷する際にジャミングを生ずることがない。
この場合、内輪部位は、自由状態でコアの外径より小さな径に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、組立時においてコアをばね部に装着することにより、簡単に、コアを巻き付け状態にすることができる。また、ばね部は、カートリッジと一体に成型することにより、簡単に形成(作製)することができる。
この場合、内輪部位は、軸方向に位置ずれしながら1巻きを超える巻き数に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、内輪部位がコアに接触する面積を大きくすることができ、その分、逆転時に大きな摩擦力を付与することができる。併せて、コアをより安定に軸支することも可能となる。また、コアの外径より小さい径となる部分を2巻き以上形成することで、この内輪部位を簡単に作成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態にかかるカートリッジおよびこれを適用したテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、カートリッジを介して装置内に装着した印刷テープに、所望の文字や図形などを印刷(印字)するとともに、印刷テープの印刷済み部分を所定の長さに切断してラベルを作製するものである。
図1は開蓋状態のテープ印刷装置1の外観斜視図であり、同図に示すようにテープ印刷装置1は、装置ケース2により外殻が形成されており、装置ケース2の前部上面には各種入力キーを備えたキーボード3が配置されるとともに、後部上面には開閉蓋4が配設されている。開閉蓋4の内側には、右側半部にディスプレイ5が配置され、左側半部にカートリッジ7を装着するためのカートリッジ装着部6が窪入形成されている。したがって、カートリッジ7はこの開閉蓋4を開放した状態でカートリッジ装着部6に着脱される。また、開閉蓋4にはこれを閉止した状態でディスプレイ5を視認するための覗き窓8が形成されている。
装置ケース2の左側部には、カートリッジ装着部6と装置外部とを連通するテープ排出口9が形成され、このテープ排出口9には、送り出した印刷テープ12を切断するためのテープカッタ13(図2参照)が内蔵されている。そして、テープ排出口9から印刷後の印刷テープ12が送り出されると、テープカッタ13が作動して、印刷テープ12の印刷済み部分を切断し、ラベルが作製される。
一方、カートリッジ装着部6には、ヘッドカバー14に覆われた、多数の発熱素子15を列設したサーマルヘッド16と、サーマルヘッド16に対峙して印刷テープ12を送るプラテン駆動軸17と、インクリボン26を巻き取る巻取り駆動軸18と、テープリール24の位置決め突起21とを備えている。また、カートリッジ装着部6の下側には、図示省略したがプラテン駆動軸17および巻取り駆動軸18を回転させるモータ駆動のテープ送り機構が内蔵される。
図2は上ケース22の一部を破断して残したカートリッジ7の平面図である。同図に示すように、カートリッジ7は、上ケース22と下ケース23とから成るカートリッジケース19と、ケース内部に収容され、印刷テープ12(テープ状部材)をテープリール24(コア、テープコア)に巻回したテープ体25と、インクリボン26(テープ状部材)を繰出しリール27(繰出しコア)に巻回したリボン体28(テープ体)と、上記のサーマルヘッド16に対応するプラテンローラ29と、使用後のインクリボン26を巻き取る巻取りリール31とを有している。
カートリッジケース19の上ケース22は、天壁となる表ケース壁32と、表ケース壁32から立ち上がる上周壁34aを有している。一方、下ケース23は、底壁となる裏ケース壁33と、裏ケース壁33から立ち上がる下周壁34bとを有している。すなわち、カートリッジケース19の側面には、上周壁34aと下周壁34bとからなる周壁34が構成されている。また、カートリッジケース19には、プラテンローラ29の近傍に位置して、カートリッジケース19を上下に貫通する略方形の貫通開口35が形成されており、ユーザがカートリッジ7をカートリッジ装着部6に装着すると、この貫通開口35に装置側からサーマルヘッド16が臨んでプラテンローラ29と対峙する。また、この状態では、装置側からプラテンローラ29およびリボン巻取りリール31にそれぞれプラテン駆動軸17および巻取り駆動軸18が係合する。すなわち、プラテンローラ29および巻取りリール31は駆動リールとして機能し、テープリール24および繰出しリール27は従動リールとして機能する。
テープリール24から巻き出された印刷テープ12は、テープガイドピン30に案内されてプラテンローラ29に至り、この部分で印刷されてからカートリッジケース19の側面(周壁34)に形成したテープ送出口36から送り出される。一方、繰出しリール27から繰り出されたインクリボン26は、第1リボンピン37および第2リボンピン38に案内され、プラテンローラ29に至る。ここでインクリボン26は、印刷テープ12に重なって印刷に供され、さらに上記の貫通開口35を形成する開口壁35aに案内されてUターンし、巻取りリール31に巻き取られる。この場合、駆動側のプラテンローラ29および巻取りリール31は同期して回転するため、印刷テープ12およびインクリボン26は同時に走行し、また印刷テープ12には走行しながら印刷が行われる。そして、テープ送出口36から送り出された印刷テープ12は、装置側のテープカッタ13により切断され、ラベルとして使用される。この場合、テープカッタ13は、ハサミ形式のもので構成され、テープ送出口36の近傍に配設されている。このため、印刷テープ12の繰出し端部は、テープ送出口36から、わずかに突出した状態を維持する。
印刷テープ12は、図示省略したが、裏面に粘着剤層が設けられた基材シートと、この粘着剤層により基材シートに貼付された剥離紙とから構成されている。基材シートは、表側から、インクリボン26から感熱転写されるインクの定着性を高めた受像層と、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムで構成され、基材シートの主体を為す基材層と、粘着剤で構成された粘着剤層とを積層して構成されている。一方、剥離紙は、基材シートをラベルとして使用する時まで粘着剤層に埃などが付着しないようにするためのものであって、表面にシリコン処理がなされた上質紙などで構成されている。そのため、粘着剤層が剥離紙に及ぼす粘着力は、基材層に及ぼす粘着力よりも極端に小さくなっている。
図3は、カートリッジ7の平面図(同図(a))および裏面図(同図(b))であり、図4(a)は図3(a)のA−A´の縦断面図、図4(b)は図3(a)B−B´縦断面図である。両図に示すように、下ケース23には、テープリール24、プラテンローラ29、繰出しリール27および巻取りリール31をそれぞれ回転自在に軸支する計4箇所の軸受部が形成されている。すなわち、表ケース壁32および裏ケース壁33の平面視略中央位置には、テープリール24(テープコア)を両持ちで軸支する表側テープ軸受部39a(軸受部)および裏側テープ軸受部39b(軸受部)が、それぞれ一体に形成されている。また、表ケース壁32および裏ケース壁33の平面視前部右側位置には、繰出しリール27(リボンコア)を両持ちで軸支する表側繰出し軸受部41a(軸受部)および裏側繰出し軸受部41b(軸受部)が、それぞれ一体に形成されている。さらに、上記した貫通開口35の平面視右側には、巻取りリール31(巻取りコア)を両持ちで軸支する表側巻取り軸受部42a(軸受部)および裏側巻取り軸受部42b(軸受部)が、それぞれ一体に形成されている。なお、プラテンローラ29の軸受部は貫通開口35の近傍に位置して楕円形に形成されている。
テープリール24は、表側テープ軸受部39aおよび裏側テープ軸受部39bに両持ちで軸支される円筒軸部43と、印刷テープ12が巻回された巻回円筒部44と、これら円筒軸部43および巻回円筒部44を連結する厚肉フランジ部45とで一体に形成されている(図4(a)参照)。一方、表側テープ軸受部39aは、表ケース壁32から内側に筒状に突出し、テープリール24の円筒軸部43の外周面を回転自在に軸支している。また、裏側テープ軸受部39bは、裏ケース壁33に円形に窪入形成した逆凹部46に作り込まれており、逆凹部46の天壁部位46aを渦巻状に除去した(成型した)ゼンマイ形状のばね部47で構成されている。また、ばね部47の内側は、テープリール24の円筒軸部43よりわずかに小径の貫通孔39cとなっている。そして、ばね部47には、円筒軸部43の下端部外周面が軸支されている。
繰出しリール27は、全体として円筒状に形成されると共に、下端部には、その外周面を段部を介してわずかに細径とした摺接軸部51が形成されている。一方、表側繰出し軸受部41aは、表ケース壁32から内側に筒状に突出し、繰出しリール27の上端の内周面を回転自在に軸支している。また、裏側繰出し軸受部41bは、裏ケース壁33を円形厚肉に形成した円形厚肉部50に作り込まれており、この円形厚肉部50を渦巻状に除去した(成型した)ゼンマイ形状のばね部56で構成されている。ばね部56の内側は、繰出しリール27の摺接軸部51よりわずかに小径の貫通孔41cとなっている。そして、ばね部56には、繰出しリール27の摺接軸部51が軸支されている。
巻取りリール31は、全体として円筒状に形成されており、その上端部には外周面を段部を介してわずかに細径とした上摺接軸部53aが形成され、また、下端部には、外周面を段部を介してわずかに細径とした下摺接軸部53bが形成されている。なお、巻取りリール31の内周面には、巻取り駆動軸18に係合する複数のリブ部54が形成されている。一方、表側巻取り軸受部42aは、裏ケース壁33に形成した単なる円形開口55で構成されており、この円形開口55に巻取りリール31の上摺接軸部53aが回転自在に軸支されている。
また、裏側巻取り軸受部42bは、上記の裏側繰出し軸受部41bと同様に、裏ケース壁33を円形厚肉に形成した円形厚肉部52に作り込まれており、この円形厚肉部52を渦巻状に除去した(成型した)ゼンマイ形状のばね部57で構成されている。ばね部57の内側は、巻取りリール31の下摺接軸部53bよりわずかに小径の貫通孔42cとなっている。そして、ばね部57には、巻取りリール31の下摺接軸部53bが軸支されている。
次に、各リール(テープリール24、巻取りリール31および繰出しリール27)の逆転止めとなるばね部47,56,57について、図3(b)を参照しながら説明する。ここではまず、裏側テープ軸受部39bの逆凹部46に形成されたばね部47について説明する。逆凹部46の天壁部位46aに形成したばね部47は、外側から上記の貫通孔39cへ向かって、天壁部位46aを右巻きに巻いた渦形除去部48により、右巻きのゼンマイ状に形成されている。ばね部47は、天壁部位46aの肉厚方向において、ばね部47の先端に至るまで同じ幅で形成されているのに対し、貫通孔39cの周方向の厚みは、好ましくは先端へ行くほど薄くなるように形成されている。このため、ばね部47は先端側へ行くほど、柔軟性を有するものとなっている。
このばね部47の内端側は、ばね部47の最も内側に位置する内輪部位47aとなっており、内輪部位47aは、テープリール24を装着しない自由状態において、テープリール24の外径に比して小さな径に形成されている(すなわち、内輪部位47aにより貫通孔39cの縁が形成されている)。したがって、テープリール24(コア)をカートリッジ7に装着する際には、テープリール24の円筒軸部43を、内輪部位47aを周方向にわずかに回転させ押し広げるようにして貫通孔39cに挿嵌する。この挿嵌作業により、装着状態において円筒軸部43は内輪部位47aによって巻き付けられた状態になる。これにより簡単に、テープリール24にテンション(トルク)を付与した状態にすることができる。テンションは、内輪部位47aとテープリール24との間の摺動抵抗により発生する。
図3(b)において、テープリール24は、正送り時に左回転するようになっている。一方、カートリッジ7のばね部47は、装着したテープリール24の正転方向に対し逆方向(右巻き)のゼンマイ形状に形成されている。このため、テープリール24の正転時には、上記した摺動抵抗によりばね部47の連れ回りを生じて、ばね部47はゼンマイの緩み方向に回転し、内輪部位47aの径がわずかに拡大する。これにより、テープリール24に作用する摩擦力は減少し、印刷テープ12の印刷送りに大きな負荷がかかり続けることがないようになっている。
一方、テープリール24の逆転時には、上記した摺動抵抗によりばね部47の連れ回りを生じて、ばね部47はゼンマイの縮み方向に回転し、内輪部位47aの径がわずかに縮小する。内輪部位47aの径の縮小に伴い、テープリール24は内輪部位47aにより巻き締められ、その逆転が阻止される。これにより、印刷テープ12の逆戻りを防ぎ、印刷テープ12がテープ送出口36から脱落してカートリッジ7内部に巻き戻るのを防止している。なお、印刷テープ12の印刷送り時には、内輪部位47aによりコアに一定のテンション(トルク)が付与されているため、印刷テープ12に張りを持たせつつ送ることができるようになっている。
また、図3(b)に示すように、裏側繰出し軸受部41bの円形厚肉部50と裏側巻取り軸受部42bの円形厚肉部52とには、上記したように裏側テープ軸受部39bのばね部47と略同形状のばね部56,57がそれぞれ形成されている。この場合、繰出しリール27は、図3(b)において、正送り時に左回転するようになっている。これに対し、裏側繰出し軸受部41bのばね部56は、装着した繰出しリール27の正転方向に対し逆方向(右巻き)に巻いた渦形除去部58により、右巻きのゼンマイ形状に形成されている。
同様に、巻取りリール31は、図3(b)において、正送り時に右回転するようになっている。これに対応し、裏側巻取り軸受部42bのばね部56は、装着した巻取りリール31の正転方向に対し逆方向(左巻き)に巻いた渦形除去部59により、左巻きのゼンマイ形状に形成されている。繰出し軸受部および巻取り軸受部の各ばね部47は、各円形厚肉部50,52の高さ方向において、ばね部47の先端に至るまで同じ幅で形成されているのに対し、各円形厚肉部50,52の肉厚方向においては、(好ましくは)先端へ行くほど薄手で、柔軟になるように形成されている。また、これら両ばね部56,57の最も内側は、貫通孔41cの縁部となる内輪部位56a、57aとなっている。なお、裏側繰出し軸受部41bのばね部56と裏側巻取り軸受部42bのばね部57とは、平面視逆向きのゼンマイ形状になっている。
繰出し軸受部のばね部56の内輪部位56aは、繰出しリール27より小径に形成されており、繰出しリール27の挿嵌により内輪部位56aを周方向にわずかに回転させて押し広げられる。このため、装着状態の繰出しリール27は、内輪部位56aにより巻き付けられた状態で保持される。同様に、巻取り軸受部のばね部57の内輪部位57aは、巻取りリール31より小径に形成されており、巻取りリール31の挿嵌により内輪部位57aを周方向にわずかに回転させて押し広げられる。このため、装着状態において巻取りリール31は、内輪部位57aにより巻き付けられた状態で保持される。これにより、繰出しリール27および巻取りリール31には、常時、所定のテンション(トルク)が付与され、インクリボン26は張りを持って送られる。
一方、繰出しリール27および巻取りリール31のいずれかが逆回転すると、これを軸支する側のばね部56,57の内輪部位56a、57aの径はわずかに縮小し、軸支するリール27,31を巻き締める。これにより、両リール27,31の逆回転は、各ばね部56,57において防止されている。
以上が、本発明の第1実施形態である。本実施形態によれば、各リール(テープリール24、繰出しリール27および巻取りリール31)に常にテンションが付与され、印刷テープ12およびインクリボン26の印刷送り時にこれらに張りを持たせつつ送ることができるため、ジャミングや印刷品質の低下等をおこすことがない。また、各ばね部47、56、57が各リール24、27、31の逆転を防止するため、印刷テープ12およびインクリボン26が逆戻りするのを防止できる。特に、印刷テープ12の場合、印刷テープ12の先端がカートリッジ7内部に脱落するのを防止することができる。また、インクリボン26においては、使用済み部分が再び使用されてしまうことを防止することができる。
また、カートリッジ7単体での保管する際や運搬する際に、各ばね部47,56,57により各リールに常時テンション(トルク)が付与されているため、印刷テープ12およびインクリボン26に弛みが生ずるのを防止することができる。特にインクリボン26においては、ジャミングを防止するのに有用である。また、印刷テープ12においては、弛んだまま印刷装置に装着されて、印刷テープ12が曲がって送られてしまうのを防止することができる。
さらに、上記のテンション(トルク)の付与機構は、各リール24、27、31の正転により解除されるため、正転する各リール24、27、31に負荷がかかり続けることがなく、テープ印刷装置1側にも、テンション(トルク)の付与機構を解除する構造を設ける必要もない。このため、カートリッジ7およびテープ印刷装置1の構造を単純化することができる。これにより、カートリッジ7側には、コイルばねと板ばねとを必要とすることなく、部品点数を削減して、製造コストの削減を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、ばね部47、56、57の内輪部位の構造のみ異なるため、主として異なる部分を中心に説明する。図5(a)に示すように、裏側テープ軸受部39bのばね部47は、軸支するテープリール24の円筒軸部43の外周に沿って、カートリッジケース19の下側方向に位置ずれして構成されている。つまり、第2実施形態では、ばね部47の内輪部位47aはテープリール24を軸方向に複数回巻くようになっており、複数回巻いた内輪部位47aにより、テープリール24に巻き付くようになっている。
第1実施形態においてテープ軸受部の貫通孔39cは、テープリール24の円筒軸部43より小径に形成されているが、第2実施形態では貫通孔39cはさらに小径に形成され、ばね部47は第1実施形態に比して巻き数の多いものとなっている。
このため、貫通孔39cを押し広げかつ内輪部位47aの最内端片を軸方向にずらしつつテープリール24を裏側テープ軸受部39bに上側方向から挿嵌すると、円筒軸部43をばね部47が2段にわたって円筒軸部43の外周に巻き付くようになっている。すなわち、本実施形態において、内輪部位47aは軸方向に位置ずれしながら2巻きでテープリール24に巻き付いている。
また、図5(b)に示すように、裏側繰出し軸受部41bおよび裏側巻取り軸受部42bの各ばね部56,57は、軸支するリール(巻取りリール31、繰出しリール27)の円筒軸部43の外周に沿って、カートリッジケース19の内側方向に位置ずれして構成されている。この場合、両ばね部56,57は、裏側テープ軸受部39bのばね部47と同形状に(貫通孔41c、42cは小径に、ばね部56,57の巻数も多く)形成されている。なお、巻取りリール31および繰出しリール27を各貫通孔41c、42cに装着する際には、各ばね部56,57を専用の治具(図示省略)等により拡開した状態で、巻取りリール31と繰出しリール27とを挿嵌すると共に、この状態で冶具による固定を解除して、カートリッジケース19の内側に位置ずれして2巻きでリール(巻取りリール31、繰出しリール27)に巻き付かせるようにしている。
本実施形態によれば、内輪部位47a,56a,57aが1巻き以上の巻き数で各リールに巻き付いて、コアに接触する面積を大きくすることができ、各リールに効率よくテンション(トルク)を付与しかつ逆転を防止することができる。また、2巻き巻いた内輪部位47a,56a,57aにより各リール24、27、31を軸支することができるため、各リール24、27、31をより安定に軸支することができる。さらに、テープ軸受部のばね部47においては、テープリール24を押し込むだけで、カートリッジ7に簡単に装着することができる。
また、上記した各実施形態では、各ばね部47,56,57は裏ケース壁33側にのみ形成されているが、表側テープ軸受部39a、表側繰出し軸受部41aおよび表側巻取り軸受部42aにそれぞればね部を設けてもよい。これにより、テープリール24の逆転をより効果的に防止できると共に、各リール24、27、31に更に効率よくテンションを付与することができる。なお、上記の各実施形態では、カートリッジ7は、テープ体25およびリボン体28の両方を収容しているが、テープ体25のみ収容するもの、および、リボン体28のみ収容するものにも適用可能である。
開蓋状態のテープ印刷装置の外観斜視図である。 上ケース22の一部を破断して残したカートリッジの平面図である。 (a)カートリッジの平面図、(b)カートリッジの裏面図である。 (a)カートリッジのA−A´縦断面図、(b)カートリッジのB−B´縦断面図である。 第2実施形態にかかるばね部を示した断面図であり、(a)カートリッジのA−A´縦断面図、(b)カートリッジのB−B´縦断面図である。
符号の説明
12 印刷テープ 19 カートリッジケース
24 テープリール(コア、テープコア) 25 テープ体
26 インクリボン 27 繰出しリール(繰出しコア)
28 リボン体 31 巻取りリール(巻取りコア)
32 表ケース壁 33 裏ケース壁
39a 表側テープ軸受部 39b 裏側テープ軸受部
41a 表側繰出し軸受部 41b 裏側繰出し軸受部
42a 表側巻取り軸受部 42b 裏側巻取り軸受部
47、56、57 ばね部
47a、56a、57a 内輪部位
48、58、59 渦形除去部

Claims (6)

  1. テープ状部材をコアに巻回したテープ体と、
    前記テープ体を収容すると共に、前記コアを介して、表ケース壁および裏ケース壁にそれぞれ形成した軸受部に前記テープ体を回転自在に軸支するカートリッジケースとを備え、
    前記表ケース壁の軸受部および前記裏ケース壁の軸受部の少なくとも一方には、前記コアの正転方向に対し逆方向に巻いた渦形除去部によりゼンマイ状のばね部が形成され、
    前記ばね部の内輪部位は、前記コアを巻き付けるように配設されていることを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記テープ体は、前記テープ状部材である印刷テープを前記コアであるテープコアに巻回したものであることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記テープ体は、前記テープ状部材であるインクリボンを前記コアである繰出しコアに巻回したものであることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  4. 前記テープ体は、前記テープ状部材であるインクリボンを前記コアである巻取りコアに巻回したものであることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  5. 前記内輪部位は、自由状態で前記コアの外径より小さな径に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカートリッジ。
  6. 前記内輪部位は、軸方向に位置ずれしながら1巻きを超える巻き数に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカートリッジ。
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