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JP2005319643A - 薄板状部品の積層接着構造 - Google Patents

薄板状部品の積層接着構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数枚のプレートを接着剤を介して積層接着するとき、はみ出した接着剤がプレートの側端面から外に垂れ落ちないようにする。
【解決手段】 積層される複数枚のプレートのうち、2枚のマニホールドプレート14a,14bと上側の第2スペーサプレート15における、積層面と直交する外周側端面には、それぞれ少なくともその一部に、積層面からはみ出た接着剤を保持するための非直線状のジクザグ部52が形成され、且つ積層方向に互いに隣接する2枚のマニホールドプレート14a,14bにおけるジグザグ部52、及びマニホールドプレート14bと第2スペーサプレート15におけるジグザグ部52は積層方向に交互に一致しない位置にずらして配置されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、積層型のインクジェット式記録ヘッド等に使用する金属製プレート等の薄板状部品の積層接着構造に関するものである。
先行技術の圧電式インクジェット式記録ヘッドとしては、例えば特許文献1では、複数のノズルが一定間隔で穿設されたノズルプレートと、前記各ノズル箇所に対応する圧力室が形成されたペースプレートと、該ベースプレートとノズルプレートとの間に介挿されて各圧力室にインクを供給するための共通インク室が形成されたマニホールドプレートとを接着剤を介して積層してキャビティユニットを構成し、このキャビティユニットの背面側のインク供給孔からインク貯蔵部(タンク)からのインクを各共通インク室に導入し、また、キャビティユニットの背面に、圧電アクチュエータを接合し、この圧電アクチュエータを駆動させて、選択されたノズルからインクを吐出して被記録媒体に画像を記録する記録ヘッドが開示されている。
この特許文献1に記載のキャビティユニットでは、前記各プレートの積層の片面に接着剤用の逃がし溝を凹み形成し、その逃がし溝の上下同じ位置には各プレートの板厚さを貫通するように空気逃がし孔が穿設され、各プレートの積層面に接着剤を塗布して重ね合わせるとき、余分の接着剤と共に積層面や接着剤中に含まれた空気を最上層のプレートの表面外に排出されるように構成していた。
特開2002−105410号公報(図4、図7、図8参照)
しかしながら、特許文献1の構成では、積層されたプレートの外周側の各端面が積層方向にほぼ同一平面状に揃っているため、積層面に塗布された接着剤のうちの余分なものが前記外周側端面からはみ出したときには、直ぐに外周側端面を伝って垂れ落ち、前記キャビティユニットの接着作業を実行しているときの接着装置を汚してしまい、その清掃に手間取るなどで、生産性(生産能率)が低下するという問題があった。このような問題は、他の薄板状部品の積層品を製作するときにも発生するのであった。
そこで、本発明は、このような問題を解消することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明の薄板状部品の積層接着構造は、所定のパターンが少なくとも片面に形成された少なくとも1枚の薄板状部品を含む金属製の薄板状部品を接着剤を介して積層した薄板状部品の積層接着構造において、前記少なくとも1枚の薄板状部品における前記接着剤が塗布される積層面と直交する外周側端面のうち、少なくとも一部が、前記積層面からはみ出た接着剤を保持するための非直線状のジクザグ部に形成されているものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の薄板状部品の積層接着構造において、前記ジグザグ部は、前記積層面からみて三角状、方形状、台形状、もしくはほぼ半円状の凹部を有するように形成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の薄板状部品の積層接着構造において、前記積層方向に隣接する薄板状部品における前記ジグザグ部は、その凹部が積層方向に一致しない位置に配置されているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の薄板状部品の積層接着構造において、前記薄板状部品は、複数のノズルを備えたインクジェット記録ヘッド用のプレートであり、前記パターンはインク供給源から前記各ノズルにインクを通過させるためのインク流路である。
請求項1の発明によれば、1枚の薄板状部品の側端面に凹部と突出部が交互に形成されるジグザグ部が形成されているから、当該側端面がほぼ平面状に揃っている場合に比べて、側端面の表面積を増大させることができる。従って、各薄板状部品の積層面に塗布している接着剤が側端面にはみ出したときに、その接着剤が増大した面積に沿って保持される分だけ、接着剤の垂れ落ちを減少または無くすることができ、接着装置を汚す事が無くなるので、生産能率を向上させることができるという効果を奏する。なお、好ましくは、ジグザク部を構成する凹部が内側に稜線を有する形状、もしくは狭い幅とすることで、はみ出した接着剤をその稜線もしくは狭い幅の毛細管現象で保持することができ、接着剤の垂れ落ちをさらに減少することができる。
請求項2の発明によれば、ジグザグ部の平面視形状を種々選択でき、そのいずれであっても、接着剤の保持能力が低下しない。
請求項3の発明によれば、積層方向に隣接する薄板状部品間でジグザグ部を、積層方向からみて一致せず交互にずれているように配置するから、隣接する薄板状部品の積層面に沿うジグザグ部のうち凹部を構成する輪郭線は、隣接する板状部品の面と協働して凹状の稜線を形成し、しかも一層表面積を増大することになり、薄板状部品同士を積層するとき、その積層面に塗布している接着剤が側端面にはみ出したときに、その接着剤が前記稜線に沿って滲み出し、しかもジグザグ部の凹部内に溜まるので、多量の接着剤がはみ出しても、外に垂れ落ちないように確実に保持できるという効果を奏する。
請求項4の発明によれば、インクジェット記録ヘッドの性能を確保しながら、その生産能率を向上できるという効果を奏する。
次に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1は圧電式のインクジェット式記録ヘッドの第1実施形態の斜視図、図2は分解斜視図、図3はキャビティユニットの拡大分解斜視図、図4は図1のIV−IV視拡大断面図、図5はジグザグ部の拡大斜視図、図6は図5のVI−VI線矢視断面図、図7はジグザグ部の第2実施形態の拡大斜視図、図8(a)〜図8(d)はジグザグ部のさらに他の実施形態を示す部分平面図である。
図1は、本発明の第1実施形態による圧電式のインクジェット式記録ヘッドHDにおけるキャビティユニット1と圧電アクチュエータ2の斜視図であり、金属板製の複数枚のプレートからなるキャビティユニット1にプレート型の圧電アクチュエータ2が接合され、このプレート型の圧電アクチュエータ2の上面に外部機器との接続のためのフレキシブルフラットケーブル3(図3参照)が重ね接合されている。そして、最下層のキャビティユニット1の下面側に開口されたノズル4から、下向きにインクが吐出するものとする。
前記キャビティユニット1は、図2〜図4に示すように構成されている。すなわち、ノズルプレート11、第1スペーサプレート12、ダンパープレート13、2枚のマニホールドプレート14a,14b、第2スペーサプレート15、第3スペーサプレート16、及びベースプレート17の合計8枚の薄い板がそれぞれその積層面に接着剤51を塗布し重ね接合された構造としている。
実施形態では、合成樹脂製のノズルプレート11を除き、各プレート12〜17は、42%ニッケル合金鋼板製で、50〜150μm程度の厚さを有する。前記ノズルプレート11には、微小径(実施形態では25μm程度)のインク吐出用のノズル4が記録時の解像度に応じた微小間隔で多数個穿設されている。実施形態では、1インチの長さに75個のノズル4が穿設されており、配列密度は75dpi(ドット・パー・インチ)である。このノズル4は、当該ノズルプレート11における第1の方向(長辺方向、X方向)に沿って、千鳥配列状で5列に配列されている。
また、前記ベースプレート17には、図2に示すように、複数の圧力室36がベースプレート17の長辺(前記X方向)に沿って千鳥配列状で5列に配列されている。実施形態では、図2に示すように、前記ノズル4と連通する圧力室36の一端部(先端部)36aと後述する共通インク室7と連通する他端部36bとを結ぶ方向を圧力室36の長手方向とする。各圧力室36は、その長手方向がベースプレート17における第2の方向(短辺方向、Y方向)に沿うように細幅に穿設されている。
各圧力室36における先端部36aは、2枚のスペーサプレート15,16と2枚のマニホールドプレート14a,14b、ダンパープレート13、及び第1スペーサプレート12に、同じく千鳥配列状にて穿設されている微小径の貫通孔37を介して、ノズルプレート11における前記各ノズル4に連通している。
ベースプレート17の下面に隣接する第3スペーサプレート16には、各圧力室36の他端部36bに接続する連通孔38が穿設されている。
第3スペーサプレート16の下面に隣接する第2スペーサプレート15には、後述する共通インク室7から前記各圧力室36へインクを供給するための接続流路40が設けられる。そして、各接続流路40には、共通インク室7からインクが入る入口孔40aと、圧力室36側(前記連通孔38)に開口する出口孔40bと、入口孔40aと出口孔40bとの間にあって、接続流路40中で最も大きな流路抵抗となるように断面積を小さくして形成された絞り部40cとが備えられている(図3参照)。
この実施形態では、絞り部40cは、第3スペーサプレート16に隣接する面側をハーフエッチングすることによって、所定の流路抵抗を持つように形成されている。入口孔40aと出口孔40bとは前記絞り部40cの両端部に位置合わせして形成されている。入口孔40aは第2スペーサプレート15を貫通している。出口孔40bは第2スペーサプレート15における第3スペーサプレート16との隣接面に凹み形成されている(図3及び図4参照)。
2枚のマニホールドプレート14a,14bには、その長辺方向(X方向)に沿って長い5つの共通インク室7が前記ノズル4の各列に沿って延びるように板厚さを貫通して形成されている。すなわち2枚のマニホールドプレート14a,14bを積層し、且つその上面を第2スペーサプレート15にて覆い、下面をダンパープレート13にて覆うことにより、合計5つの共通インク室(マニホールド室)7はそれぞれ密閉状に形成されている。各共通インク室7は、各プレートの積層方向から見た平面視において、前記圧力室36の一部と重なって圧力室36の列方向に沿って長く延びている。
図3及び図4に示すように、マニホールドプレート14aの下面に隣接するダンパープレート13の下面側には、共通インク室7と隔絶されたダンパ室45が凹み形成されている。この各ダンパ室45の位置及び形状は、前記各共通インク室7と一致させている。このダンパプレート13は、適宜弾性変形し得る金属素材であるため、ダンパ室45上部の薄い板状の天井部は、共通インク室7側にも、ダンパ室45側にも自由に振動することができる。インク吐出時に、圧力室36で発生した圧力変動が共通インク室7に伝播しても、前記天井部が弾性変形して振動することにより、前記圧力変動を吸収減衰させるというダンパ効果を奏し、圧力変動が他の圧力室36へ伝播するというクロストークを防止することができるものである。
また、ベースプレート17と第3スペーサプレート16との少なくとも一方(実施形態では第3スペーサプレート16におけるベースプレート17側の広巾面)には、前記圧力室36の列間において、この圧力室36の列(長辺方向、X方向)に沿って延び且つ外部に連通する検査用流通溝50が形成されている。この場合、検査用流通溝50の外向き開口部からの空気の流出又はインク供給通路47側での圧力低下を検出することにより、圧力室36の列間の領域における密閉漏れを検査したり、圧力室36から外部へのリークについても同時に検査したりすることができる。
そして、インクタンク等の図示しないインク貯留部から前記共通インク室7にインクを供給するように連通するインク供給通路47は、キャビティユニット1の背面側から圧力室36が形成されるベースプレート17と、第2及び第3スペーサプレート15、16とに貫通形成されている(図2参照)。この構成をさらに詳述すると、図2に示すように、平面視で4つのインク供給通路47がキャビティユニット1の短辺方向(前記Y方向)に沿い、且つノズル4の列の領域の外側に並ぶように穿設されている。なお、これら4つのインク供給通路47を、図1の左側から順に47a,47b,47c,47dと記載する。そして、キャビティユニット1の背面には、インク供給通路47a,47b,47c,47dがそれぞれ開口されるとともにその開口に対応する濾過部20aを有するフィルタ体20が配置されて接着材等で貼着されている(図1参照)。
この実施形態では、図1に示すように、インク供給通路47が4つ設けられているのに対して、共通インク室7が5つ設けられている(個別には、符号7a,7a,7b,7c,7dで示す図1参照)。
インク供給通路47aは、図1における左側に隣接して配置された2つの共通インク室7a,7aにおける長手方向の一方の端部である2つインク入口に跨って連通している。
他のインク供給通路47b,47c,47dには、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクがそれぞれ単独に供給され、それぞれのインク供給通路47b,47c,47dに、対応する共通インク室7b,7c,7dが1つずつ連通している(図1及び図5参照)。
前記各金属製のプレート12〜17におけるインク供給通路47、共通インク室7、貫通孔37、連通孔38、接続流路40、ダンパ室45、検査用流通溝50等の凹み形成や貫通する孔等は、エッチング加工、放電加工、プラズマ加工、レーザ加工等により形成されている。ポリイミド等の合成樹脂製で平面視ほぼ矩形薄シート状の1枚のフィルタ体20には、レーザ加工等にて極小孔が穿設された濾過部20aが形成される。フィルタ体20を金属製にする場合には、電鋳加工により形成すればよい。これらのフィルタ体20が前記全てのインク供給通路47a〜47dを覆うように接着剤にて接合される。
そして、図2、図5及び図6に示すように、積層される複数枚のプレートのうち、実施形態では2枚のマニホールドプレート14a,14bと上側の第2スペーサプレート15における、積層面と直交する外周側端面(X方向に延びる側端面、及びY方向に延びる側端面)には、それぞれ少なくともその一部に、積層面からはみ出た接着剤51を保持するための非直線状のジクザグ部52が形成されている。
第1実施形態におけるジクザグ部52は、図5から理解できるように、平面視(積層面)からみて方形状である。また、各プレート14a,14b、15におけるジグザグ部52は、それぞれその凹部のX方向またはY方向の長さL1に対して突出部(プレートの側端面の最突出端面)のX方向またはY方向の長さがL1であり、凹部の深さL2(積層面に沿う方向の寸法)で、且つ積層方向に互いに隣接する2枚のマニホールドプレート14a,14bにおけるジグザグ部52、及びマニホールドプレート14bと第2スペーサプレート15におけるジグザグ部52は積層方向に交互に一致しない位置にずらして配置されている(図5及び図6参照)。換言すると、マニホールドプレート14aと第2スペーサプレート15におけるジグザグ部52は積層方向に一致した位置に配置され、2番目のマニホールドプレート14bにおけるジグザグ部52は上下に隣接するプレート14a、15のジグザグ部52に対して長さL1だけずれた位置に配置されているものである。
このように、1枚のプレート14a(14b、15)の側端面に凹部と突出部が交互に形成されるジグザグ部52を形成しておくと、当該側端面がほぼ平面状に揃っている場合に比べて、側端面の表面積を増大させることができる。従って、各プレート14a(14b、15)の積層面に塗布している接着剤51が側端面にはみ出したときに、その接着剤51が増大した面積に沿って保持される分だけ、接着剤51の垂れ落ちが減少または無くすることができる。
さらに、図5に示すように、ジグザク部を構成する凹部が内側にプレートの厚さ方向の稜線53bを有するため、はみ出した接着剤をその稜線53bの毛細管現象で保持することができ、接着剤の垂れ落ちをさらに減少することができる。なお、ジグザク部の凹部の長さL1が、接着剤を毛細管現象で保持することができる長さであっても、同等の効果を奏する。
そして、積層方向に隣接するプレート14aと14b(14bと15)間でジグザグ部52を、積層方向からみて一致せず交互にずれているように配置すると、隣接するプレートの積層面に沿うジグザグ部52のうち奥行き方向の線分53aおよび凹部奥の線分53cは、隣接する板状部品の面と協働して凹状の稜線を形成し、しかも一層表面積を増大することになり、プレート同士を積層するとき、その積層面に塗布している接着剤51が側端面にはみ出したときに、その接着剤51が前記稜線53a、53b、53cに沿って滲み出し、ジグザグ部52の凹部内に溜まり、キャビティユニット1の下方に、多量の接着剤51が垂れ落ちないように確実に保持できるのである。なお、このような接着剤51の垂れ落ちを防止するには、接着工程での最下層及び最上層のプレート以外の中途層のプレートにジグザグ部52を設けることが好適である。
図7に示すのは第2実施形態であり、ジグザグ部52の凹部のX方向またはY方向の長さL1に対して突出部のX方向またはY方向の長さL2を大きくなるように設定した形態である。この実施形態でも、ジグザグ部52の奥行き方向の線分(稜線)53a及び縦方向の線分(稜線)53bの数は第1実施形態と同じであり、ジグザグ部52の凹部が積層方向に一致しないように交互にずらしているから接着剤51の保持能力は低下しない。
図8(a)〜図8(d)は、ジグザグ部52の平面視形状の実施形態を示し、図8(a)に示す方形状の凹部を有するジグザグ部52、図8(b)に示す三角状の凹部を有するジグザグ部52、図8(c)に示す台形状の凹部を有するジグザグ部52、図8(d)に示すほぼ半円状の凹部を有するジグザグ部52等があり、いずれの形状でも、ほぼ同じ接着剤保持能力を有することができる。ジグザグ部52を有するプレートの板厚さを厚くすればそれだけ縦方向の線分(稜線)53bを長さを長くできる。
以上のように形成された8枚の薄い板11〜17を互いに位置合わせして重ね接合することで、キャビティユニット1が構成される。これにより、図3、図4及び図5に示すように、キャビティユニット1の内部に長辺方向に延びる共通インク室7が形成される。更に、この共通インク室7に開口した各接続流路40の入口孔40aから対応する連通孔38、圧力室36、貫通孔37を順次経由してノズル4に至る個別のインク流通路が形成される。
さて、前記圧電アクチュエータ2は、特開平4−341853号公報等に開示された公知のものと同様に、図示しないが複数枚の圧電シートを積層した構造で、1枚の厚さが30μm程度の各圧電シートのうち下から偶数段目の圧電シートの上面(広幅面)には、前記キャビティユニット1における各圧力室36に対応した箇所ごとに細幅の個別電極が長辺方向(X方向)に沿って列状に形成され、各個別電極は前記長辺方向と直交するY方向に沿って各圧電シートの長辺の端縁部近傍まで延びている。下から奇数段目の圧電シートの上面(広幅面)には、複数個の圧力室36に対して共通のコモン電極が形成されている。さらに、最上段のシートの上面には、図2に示すように、表面電極9として、前記個別電極の各々に対して電気的に接続される表面電極と、前記コモン電極に対して電気的に接続される表面電極とが設けられている。
そして、このような構成のプレート型の圧電アクチュエータ2における下面(圧力室36と対面する広巾面)全体に、インク非浸透性の合成樹脂材からなる接着剤シート(図示せず)を予め貼着し、次いで、前記キャビティユニット1に対して、圧電アクチュエータ2が、その各個別電極を前記キャビティユニット1における各圧力室36の各々に対応させて接着・固定される。また、この圧電アクチュエータ2における上側の表面には、前記フレキシブルフラットケーブル3が加熱加圧されることにより、このフレキシブルフラットケーブル3における各種の配線パターン(図示せず)が、前記各表面電極9に電気的に接合される。
以上の構成において、圧電アクチュエータ2の各個別電極のうち任意のものと、これに対応するコモン電極との間に電圧を印加すると、これら両電極に対応する活性部に、圧電縦効果による積層方向の歪みが発生する。この歪みにより前記任意の個別電極に対する圧力室36の内容積が縮小する。そのため、両電極に挟まれた圧電シートの分極方向と印加される電界の方向が同じであれば、当該圧力室36内のインクがノズル4から液滴状に吐出する(所定の印字が行われる)のである。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、圧電式のアクチュエータに代えて、発熱式のアクチュエータであってもよい。また、ジグザグ部52の形成を、プラズマ加工、レーザ加工等により実行しても良い。ジグザグ部52は平面視方形状のプレートの4側端面の全て、または少なくとも1つ乃至2つの側端面に形成することができる。
前記各実施形態ではインクジェット記録ヘッドに適用したが、電子部品の組み立てに際して、複数枚の金属板製の薄板状部品の少なくとも片面にパターンを有するものを接着剤を介して積層する構造に、本発明を適用することができるものである。
圧電式インクジェット式記録ヘッドの第1実施形態の斜視図である。 圧電式インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。 キャビティユニットの拡大分解斜視図である。 図1のIV−IV線視拡大断面図である。 ジグザグ部の第1実施形態の拡大斜視である。 図5のVI−VI線矢視断面図である。 ジグザグ部の第2実施形態の拡大斜視図である。 (a)は第1実施形態のジグザグ部の部分平面図、(b)は三角状の凹部を有するジグザグ部の部分平面図、(c)は台形状の凹部を有するジグザグ部の部分平面図、(d)はほぼ半円状の凹部を有するジグザグ部の部分平面図である。
符号の説明
HD インクジェットヘッド
1 キャビティユニット
2 圧電アクチュエータ
4 ノズル
7(7a,7b,7c,7d) 共通インク室
11 ノズルプレート
12 第1スペーサプレート
13 ダンパープレート
14a,14b マニホールドプレート
15 第2スペーサプレート
16 第3スペーサプレート
17 ベースプレート
36 圧力室
37 貫通孔
38 連通孔
40 接続流路
45 ダンパ室
47(47a〜47d) インク供給通路
51 接着剤
52 ジグザグ部

Claims (4)

  1. 所定のパターンが少なくとも片面に形成された少なくとも1枚の薄板状部品を含む金属製の薄板状部品を接着剤を介して積層した薄板状部品の積層接着構造において、
    前記少なくとも1枚の薄板状部品における前記接着剤が塗布される積層面と直交する外周側端面のうち、少なくとも一部が、前記積層面からはみ出た接着剤を保持するための非直線状のジクザグ部に形成されていることを特徴とする薄板状部品の積層接着構造。
  2. 前記ジグザグ部は、前記積層面からみて三角状、方形状、台形状、もしくはほぼ半円状の凹部を有するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄板状部品の積層接着構造。
  3. 前記積層方向に隣接する薄板状部品における前記ジグザグ部は、その凹部が積層方向に一致しない位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の薄板状部品の積層接着構造。
  4. 前記薄板状部品は、複数のノズルを備えたインクジェット記録ヘッド用のプレートであり、前記パターンはインク供給源から前記各ノズルにインクを通過させるためのインク流路であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薄板状部品の積層接着構造。
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