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JP2005307131A - 精油芳香シール - Google Patents

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JP2005307131A
JP2005307131A JP2004149750A JP2004149750A JP2005307131A JP 2005307131 A JP2005307131 A JP 2005307131A JP 2004149750 A JP2004149750 A JP 2004149750A JP 2004149750 A JP2004149750 A JP 2004149750A JP 2005307131 A JP2005307131 A JP 2005307131A
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JP
Japan
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essential oil
aroma
seal
fragrance
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP2004149750A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Harada
幸宣 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurosu Industry Co Ltd
Original Assignee
Kurosu Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurosu Industry Co Ltd filed Critical Kurosu Industry Co Ltd
Priority to JP2004149750A priority Critical patent/JP2005307131A/ja
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Abstract

【課題】 所望する時に、かつ場所でアロマテラピーの効果が享受でき、その芳香が長時間持続する精油芳香シールを提供する。
【解決手段】織物または編物からなる基材1およびその裏面に精油混合物を固着させた精油混合物層2、その下に粘着剤層3、粘着剤を覆う剥離紙層4からなり、精油混合物層2が精油を包接したシクロデキストリンおよび0.01〜0.5μmのセルロース微小繊維を含むことを特徴とする。この精油芳香シールを室内、自動車内、電話機、服地の裏側等、所望の場所に貼付けることにより、アロマテラピー効果を持続して得ることが可能になる。
【選択図】 図2

Description

発明の詳細な説明
本発明は、天然精油の香気を持続して発散させることができ、貼付けることで所望する時に、かつ場所で香気を楽しむことができる精油芳香シールに関する
近年、芳香により自然治癒力を向上させる療法(アロマテラピー)として天然精油から揮散した香気を吸引して、心身のリラックスを図ることが行われているが、通常、精油を気化させたり、布や紙に染み込ませ送風機で拡散するなど室内で使用されていた。
また、使用する場所を限定せず、手軽に携帯ができる芳香材料として従来から匂い袋や甲に精油を基材である不織布や紙に直接含浸させた芳香シール等が知られている。
発明が解決しようとする課題
しかし、これらの芳香材料は、初期において香りの強度は大きいが香気持続性に乏しい。芳香を長時間持続させる方法として、精油をマイクロカプセルに内包させ基材に接着させたものが提案されているが、外圧を掛けてカプセルを消さなければ芳香が発散しないため、この場合もカプセルを潰した際には強い芳香が得られるが、その後芳香を持続させることは難しい。
また、特開平2000−144169に記載されているような多孔質の微粒子粉末に精油を吸着させた場合には、油状の精油が滲み出す可能性が考えられる。そこで、本発明の目的は、希望する時に、かつ場所でアロマテラピーの効果が享受でき、その芳香が長時間持続する精油芳香シールを提供することにある。
従来から、揮発性のある香気成分を持続させる物資としてシクロデキストリンが知られている。香気成分に対するシクロデキストリンの添加量を調節することによって、香りを感じる時間が長く感じられたり、また添加量が多くなると香気成分がほとんど包接されることにより、香りが感知できなくなりマスキングされる。この作用により、現在では食品の香気安定化や化粧品の有効成分や香りの保持として利用されている。よって上記目的を達成させるためにシクロデキストリンを使用することは有用と考えられるが、通常使用されるβ−シクロデキストリンは、水に対する溶解性が低く、難溶性であるため、水溶液中では沈殿することがあった。そのため、香気成分を包接した後に乾燥処理を行い、乾燥粉末として使用させることが多いが、乾燥処理中に包接の結合力が弱い状態の香気成分は揮散してしまっていた。また、水への溶解性を向上させたα、γ−シクロデキストリンが開発されているが、価格がβ−シクロデキストリンに比較すると高価で、医薬品や高級化粧品以外での使用は現実には困難である。
課題を解決するための手段
上記目的を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、精油をシクロデキストリンに包接する際、セルロース微小繊維と同時に混合すると、包接体が沈殿することなく水溶液中に分散され、包接されずにいた過剰精油成分も微小繊維中に取り込まれ、徐放性の高い精油混合液が得られた。
上記精油混合液中にシリカ微粒子を混合すると、シリカ微粒子の空隙中に精油包接シクロデキストリンが入り込み、香気持続性がさらに向上した。
本発明の精油芳香シールは、織物または編物からなる基材およびその裏面に精油混合物を固着させた精油混合物層、その下に粘着剤層、粘着剤を覆う剥離紙層からなる。基材としては、さまざまな質感が得られる織物または編物を使用する。先染め糸を使ったり、また染料の染着が異なるナイロン、ポリエステル、綿から素材を選択し混合編成後、染色することで、多色の柄模様を作ることができる。これらの視覚および触覚と、精油の揮発性成分による臭覚からの効果を合わせ、芳香効果をより一層高めることができる。
また、基材の裏面には上記精油混合液を水分散ウレタン樹脂または水分散アクリル樹脂バインダーと混合し、スプレー塗布やプリント後、乾燥固着させることで、精油混合物層が形成される。なお、塗工面の仕上がりの状態から、塗工はプリントの方法が望ましい。ここで、プリントとはスクリーン印刷または同様の原理で行われるスクリーン印捺が適する。
さらに、精油混合層の下面に粘着剤を塗布し、剥離紙が貼付けられている。再剥離可能な粘着剤を使用することで、本発明品を貼付ける際に粘着剤が糊残りすることなく、所望の場所に貼りかえることができる。
粘着剤層は、粘着剤の塗布の替わりに両面粘着テープを基材に貼付けることによっても形成できる。この場合も剥離紙側の粘着層が糊残りの少ない凝集したアクリル粘着剤を使用した再剥離用両面粘着テープが良い。
粘着剤に両面粘着テープを使用する時は、基材の一部分に先に貼付けを行い、後からそれ以外の部分に精油混合物層を形成することもできる。
以上のように作成された精油芳香シールのシートを油圧クリッカーを使用して、丸形や楕円形、ハート形等、打抜き型を選択することによって、自由な形状の精油芳香シールを作成することができる。
本発明において使用される精油は、アロマテラピーとして用いられている天然精油であり、例えばイランイラン、カモミール、クラリセージ、グレープフルーツ、ジュニパー、スィートオレンジ、ゼラニウム、ティートゥリー、ネロリ、ヒノキ、ヒバ、ペパーミント、ベルガモット、ラベンダー、レモン、ローズマリー、ユウカリ等が挙げられる。
また、精油をフタル酸ジエチル、安息香酸ベンジル等の保留剤と混合しておくとさらに香気持続性に対し効果的である。
本発明で使用するシクロデキストリンとして、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンやメチル化あるいはヒドロキシプロピル化されたシクロデキストリンのいずれも使用することができるが、包接する精油の保持力および価格面からβ−シクロデキストリンを用いるのが好ましい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、本発明の精油芳香シールの外観図であり、図2は、その断面図である。基材1は、ナイロン(40〜100デニール)図1A、カチオンエステル(40〜100デニール)図1B、綿(40〜100デニール)図1Bよりなる厚さ0.5〜3mmの編物で酸性染料、カチオン染料、反応染料の一部または全てを使用して染色される。この基材の裏面に精油混合液をスクリーン印捺によって塗工する。
精油混合液は、水1重量部、β−シクロデキストリン(日本食品化工(株)製のセルデックスB−100)0.1〜0.5重量部、セルロース微小繊維(ダイセル化学(株)製のセリッシュFD100F)0.05〜0.5重量部をホモジナイザーで1000〜10000rpmの回転数で5〜60分攪拌した後、さらに攪拌を続けながらヒノキ精油0.1〜2.0重量部を徐々に添加し、添加終了後さらに10〜120分攪拌を続ける。この時、β−シクロデキストリンは、包接作用により増粘するため、粘度調整のため分散剤を使用しても良い。このように調整された混合液に水分散ウレタン樹脂バインダー(第一工業製薬(株)製のスーパーフレックスE−2000)0.1〜1.0重量部を添加混合して、精油混合液が得られる。この精油混合液にスクリーン捺染で使用される糊剤、カルボキシメチルセルロース1〜10%水溶液を混合し、60〜120メッシュのスクリーンを用いて基材に塗工後、乾燥させ、精油混合物層2が得られる。水分散ウレタン樹脂バインダーは、常温で乾燥固着するため、本発明の場合も常温で乾燥固着が可能であるが、乾燥時間の短縮のため50〜80℃、精油の揮発を防ぐために好ましくは50〜60℃で2〜10分乾燥固着させることもできる。
この精油混合層の上に粘着剤3が塗布され、剥離紙4が貼付けられる。このように作成された連続シートを搬送途中で、または、連続シートを縦、横10〜40cmの寸法にあらかじめ裁断したシートを油圧クリッカーを用いて図1の形状に型抜きをする。
精油芳香シートは、精油がシクロデストリンに包接されると共にその包接体がセルロース微小繊維に取り込まれていることにより、使用される精油にもよるが、人が芳香を感じられる期間が精油単体の場合、1〜数日であったものが1〜3週間とはるかに長くなる。
発明の効果
本発明の精油芳香シールは、薄くて小さく携帯も可能で、室内や自動車内、電話機、服地の裏側等、貼付けることで、芳香が得られ、時や場所を選ばずにアロマテラピーの効果を享受することができる。また、精油を直接滴下した場合に比べ、はるかに香気持続性が長く、対象物が精油により汚れることもない。さらに織物または編物からなる基材を使用しているため、精油芳香シール自体がデザイン性に富み、貼付けることで美観が損なわれることもない。
本発明の精油芳香シールの外観図を示す 本発明の精油芳香シールの断面図を示す。
符号の説明
A ナイロン
B カチオンエステル、綿
1 基材
2 精油混合層
3 粘着剤層
4 剥離紙
5 精油芳香シール

Claims (5)

  1. 織物または編物からなる基材の裏面にシクロデキストリンに包接された精油と0.01〜0.5μmのセルロース微小繊維とを固着させた精油芳香シール
  2. シリカ微粒子をさらに混合、固着させた請求項1に記載の精油芳香シール
  3. 上記精油が保留剤と混合されている請求項1または2に記載の精油芳香シール
  4. 上記固着材として水分散ウレタン樹脂または水分散アクリル樹脂を使用した請求項1〜3の何れかに記載された精油芳香シール
  5. 上記基材がナイロンおよびカチオンエステルおよび綿の少なくとも2つ以上から編成された請求項1〜4の何れかに記載された精油芳香シール
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151403A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所 高分子ゲル
CN114224760A (zh) * 2021-12-06 2022-03-25 北京美科兴业生物科技有限公司 一种稳定的抑菌组合物及其制备方法和应用

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