JP2005305775A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インクジェット記録装置において、メインタンクからサブタンクを介して記録ヘッドにインクを供給するが構成において、サブタンクから記録ヘッドへのインク供給不良の発生を防止する。
【解決手段】 メインタンク103からサブタンク102へインクを供給するとき、先ずサブタンク102に接続する記録ヘッド部101の流路106にインクが供給され、その後、吸収体108が接しているフィルター107を介して吸収体にインクが供給される。これにより、インク吐出時に吸収体から記録ヘッド部へインクを供給する経路を通って、その逆方向にインクが供給されることになる。その結果、メインタンクからサブタンクへインク供給を行った後の状態は、フィルター107と吸収体108に含浸したインクは1つの連続した部分となって、インクが途切れることによるインク供給不良の発生を防ぐことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 メインタンク103からサブタンク102へインクを供給するとき、先ずサブタンク102に接続する記録ヘッド部101の流路106にインクが供給され、その後、吸収体108が接しているフィルター107を介して吸収体にインクが供給される。これにより、インク吐出時に吸収体から記録ヘッド部へインクを供給する経路を通って、その逆方向にインクが供給されることになる。その結果、メインタンクからサブタンクへインク供給を行った後の状態は、フィルター107と吸収体108に含浸したインクは1つの連続した部分となって、インクが途切れることによるインク供給不良の発生を防ぐことができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、インクジェット記録装置に関し、詳しくは、記録ヘッドとともにキャリッジに搭載されその記録ヘッドに供給するインクを貯留するサブタンクに対して、メインタンクからインクを供給する構成に関するものである。
インクジェットプリンタなどのインクジェット記録装置として、記録媒体を記録ヘッドが走査するとともに記録媒体を走査方向と直交する方向に所定量ずつ搬送することにより、記録媒体上に画像を形成する、いわゆるシリアル記録方式のものが知られている。この走査のため記録ヘッドはキャリッジに搭載され、また、このキャリッジに搭載された状態でインクタンクからインクの供給を受ける。この記録ヘッドに対するインクの供給方法は、一般に、記録ヘッドと同様キャリッジに搭載されたインクタンクから供給する方式(以下、オンキャリッジ方式ともいう)と、キャリッジ以外の装置における一定の箇所にインクタンクを設置するとともにキャリッジにサブタンクを搭載し、固定のインクタンクからチューブ等の供給管を介してキャリッジ上のサブタンクにインクを供給し、さらにサブタンクから記録ヘッドにインクを供給する方式(以下、オフキャリッジ方式ともいう)が知られている。さらに、オフキャリッジ方式の場合には、固定のメインタンクとキャリッジ上のサブタンクがチューブ等で定常的に接続される方式と、メインタンクとサブタンクとの供給路が、記録時などキャリッジが移動しているときは断たれて、必要に応じてキャリッジが所定の場所に移動して上記供給路の接続を行う方式とに分けることができる。
オンキャリッジ方式の場合、使用するインクの種類を増したりインクの量を増やしたりすると、その分、インクタンクを搭載するスペースの増大によってキャリッジが大型化しまたその重量が増加する。また、そのような重量が増加したキャリッジを駆動するための動力機構が大型化し、また、走査する空間を確保する必要がある。このため、この方式は、インクタンクの容量が大きい、比較的大型の記録装置では、さらに装置の大型化を招き不向きの方式と言える。
オフキャリッジ方式のうち、メインタンクとサブタンクがチューブなどを介して常に接続される方式が、例えば、特許文献1に記載されている。この文献には、記録ヘッドへのインク供給に際して記録ヘッドに対する負圧を発生する方法として、メインタンクと記録ヘッドとの水頭差を利用した方法が記載されている。また、特許文献2には、サブタンクが大気に対して密閉系であることが記載されるとともに、上記特許文献1と同様、基本的にメインタンクと記録ヘッドとの水頭差が記録ヘッドに対する負圧として与えられることが記載されている。
オフキャリッジ方式のうち、メインタンクとサブタンクが、記録時などキャリッジが移動するときにそれらの間の供給路を断つ方式では、記録ヘッドへインクを供給する際の負圧発生にメインタンクと記録ヘッドとの水頭差を利用することができない。このため、通常は、サブタンクで負圧を発生させる構成をとる。 このサブタンクで負圧を発生させる方法として、バネの力でインク貯留部の容積を増すようにして負圧を発生する方法や、スポンジや繊維束などインク吸収体の毛管力によって負圧を発生する方法等が知られている。例えば、特許文献3に示されるような、バネ力を用いるものは構造が比較的複雑ではあるが小型化が可能となる。また、例えば、特許文献4や特許文献5に記載されるような、インク吸収体を利用した方法は構成が簡易であるという利点を持つ。
図5は、このサブタンクにインク吸収体を用いた従来構成を示す断面図である。同図に示すように、サブタンク202は、その内部に収納した吸収体208にインク213を含浸し、これをフィルター207を介して記録ヘッド部201に供給する。サブタンク202の吸収体208を収容した収納室の上部には多孔質で表面に撥水性を持たせた気液分離膜209が設けられる。この気液分離膜には微細な孔が開いており、その表裏に一定の圧力差を与えたとき孔を気体は透過するが液体は透過しない構造のものである。サブタンク202の側壁には、このサブタンクとメインタンク203とを接続する供給チューブ204の連結部が設けられる。そして、この供給チューブ204には、メインタンクからサブタンクへのインク供給時以外は閉じられる弁210が設けられる。このように、サブタンク202は弁210によって気液分離膜の孔と記録ヘッド201以外が密閉され、これにより、記録ヘッドのインク吐出時には吸収体208が持つ負圧が記録ヘッドに作用し、サブタンクから記録ヘッドに対する良好なインク供給が可能となる。なお、記録時などチューブが分離される構成を採用した場合においても同様に弁が設けられて分離時には密閉系が形成される。
サブタンク202の気液分離膜209を介した上方には減圧チューブ205が連結し、このチューブはポンプ211に接続する。ポンプ211はメインタンクからサブタンクへインクを供給する際に駆動される。一方、その駆動時以外は大気と連通し、これにより、減圧用チューブ205を介してサブタンク202内の圧力を大気圧に保持することができる。なお、減圧チューブ205をサブタンクと分離できる構成としてもよく、この場合には、チューブの開放された口を介してサブタンク202内の圧力を大気圧に保持することができる。また、メインタンクからサブタンクへインクを供給方法として、メインタンク203側を加圧する方法や、メインタンクのサブタンクに対する水頭を変化させる方法等をも用いることができる。
図6(a)〜(c)はサブタンク202におけるインクの挙動を説明する図である。図6(a)は、サブタンク202内のインク吸収体208が含むインク213が記録ヘッド部201のインク吐出に伴って消費され、これにより、インクと大気の界面214が下降する様子を示している。図6(b)は、上記のようにインクが消費されインク残量が少なくなった時点で、ポンプ211が駆動されてメインタンク203からインクが供給される様子を示している。すなわち、ポンプ211を駆動することにより減圧チューブ205と気液分離膜209を介して気体の吸引が行われ、これにより、サブタンク202の内部が減圧される。そして、この減圧による圧力差によってメインタンク203からインクが供給され、吸収体208に含浸されて行き界面214が上昇する。図6(c)は、さらにメインタンク203からのインク供給によってインク吸収体208にインク213が満たされ、気液界面214が気液分離膜209まで到達した状態を示している。このとき、気液分離膜209はインクを通さないため、気液分離膜209全面にインク213が到達すると気体の吸引が行われなくなり、これによってインク供給が終了する。以上、図6(a)〜(c)に示したインク挙動が繰り返されることにより、記録ヘッドにインクを供給できる状態を維持することができる。
しかしながら、図5および図6(a)〜(c)を参照して上述した、サブタンク内にインク吸収体を収容して負圧を発生する方式では、記録ヘッドに対するインク供給の際にサブタンクからインクが供給されなくなることがあるという問題がある。
図7(a)〜(c)はこの現象を説明する図である。図7(a)はサブタンク202内のインク吸収体208が含浸するインク213が記録ヘッド部201でのインク吐出に伴って消費され、界面214が比較的下がったタイミングでメインタンクからインク供給が開始された状態を示している。すなわち、記録ヘッドにおけるインク吐出に伴い、インクと大気の界面214が下降するが、消費量の計測誤差、インクの蒸発、ユーザーの誤操作などが原因で、設定のインク充填タイミングより遅く、界面がより下がった状態でインク供給が開始されることがある。このとき、同図に示すように、メインタンクから供給されるインクはチユーブ204の連結部より上方に移動し、界面214が下がってフィルター207近傍にあるインクとは十分に連結せず、個々のインク部分を形成する。図7(b)は、この状態からさらにメインタンクからのインク供給を行い気液分離膜209の全体にインクが到達した状態を示している。同図に示すように、個々のインク部分を形成したままチューブ204の連結部から供給される方のインク部分が気液分離膜209に到達すると、それ以上のインク供給が停止する。その結果、インク吸収体208にはインク213を含まない部分が多く残るとともに、フィルター207に接するインク部分とチューブ204の連結部から気液分離膜209に至るインク部分とが個々に形成され、これによって、2つのインク部分が小さな断面積部分215(図7(b))で接したり、あるいは、図には示さないが離れて形成されたりする。図7(c)は、メインインクタンクからこのような状態のインク供給がなされた後、記録ヘッド部201でインク吐出が行われて吸収体208のインクが消費される状態を示す図である。この記録ヘッド部201に対するインク供給において、上述のように、2つのインク部分が小さな断面積で接したり、あるいは、離れて形成されたりする状態で記録ヘッドへのインク供給が行われると、最終的にインク供給にかかるインクが途切れ、記録ヘッド部201で吐出不良を生じる。以上の現象は、特に、インク吸収体の体積が大きかったり、記録ヘッドにインクを供給する部分のフィルターの面積が大きかったりすると発生しやすくなる。このため、記録ヘッドの高速化や消費量の増大、大型化に対応できないという問題も派生する。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、メインタンクからサブタンクを介して記録ヘッドにインクを供給するが構成において、メインタンクからサブタンクへのインク供給に起因した、サブタンクから記録ヘッドへのインク供給不良の発生を防止すること可能なインクジェット記録装置を提供することにある。
そのために本発明では、記録ヘッド用い、該記録ヘッドを走査しつつ当該記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドを搭載して前記走査のための移動を行うためのキャリッジに搭載されたサブタンクであって、負圧発生部材を備え該負圧発生部材にインクを含んで貯留し、該負圧発生部材と前記記録ヘッドの間の流路部材を介して当該貯留したインクを前記記録ヘッドへ供給するサブタンクと、前記キャリッジ以外に設けられたメインタンクであって、前記サブタンクに供給するインクを貯留するメインタンクと、該メインタンクから前記サブタンクへインクを供給するための供給管であって、前記流路部材に連結して当該インク供給を行う供給管と、を具えたことを特徴とする。
以上の構成によれば、メインタンクからサブタンクへインクを供給するための供給管が、サブタンクと記録ヘッドとの間の流路部材に連結してインク供給を行うので、このサブタンクに対するインク供給時にインクは、供給管の連結部から流路を通って負圧発生部材へ移動する。すなわち、サブタンクから記録ヘッドに対するインク供給の際の通路を逆方向に移動する。これにより、負圧発生部材に記録ヘッドへ供給すべきインクが残った状態で、メインタンクからサブタンクへのインク供給が行われても、その供給されるインクによってその通路上の残ったインクが一体にされる。
この結果、その後のサブタンクから記録ヘッドへのインク供給でインクが途切れるなど供給の不連続が生じるなど、供給不良を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態にかかるインクジェットプリンタのインク供給系を断面で示す図である。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態にかかるインクジェットプリンタのインク供給系を断面で示す図である。
同図に示すように、本実施形態のインク供給系は、概略、メインタンク103、サブタンク102およびそれに接続する記録ヘッド部101を有して構成され、メインタンク103とサブタンク102とは、その途中に弁110が設けられた供給チューブ104によって連結される。また、サブタンク102とポンプ111とは、減圧チューブ105によって連結される。本実施形態のインク供給系は、チューブ104が連結する箇所がサブタンク102の側壁でなく、記録ヘッド部101の流路106を形成する壁であることおよびこれに関連してフィルターがさらに設けられること以外、図5および図6(a)〜(c)にて上述した従来の構成と実質的に同じである。このため、これらの図に示した要素と同じ要素には、下2桁が同じ番号である符号を付してその詳細な説明を省略する。
図1において、サブタンク102の記録ヘッド部101との境界に設けられるフィルター107より下方の記録ヘッド部101の流路106は、記録ヘッド部の複数のインク吐出口に対応したそれぞれのインク路に対して共通に連通する流路であり、この流路106を介してサブタンク102から記録ヘッドの各インク路にインクが供給される。本実施形態では、この流路を形成する壁に設けられた孔に連通するよう供給チューブ104が設けられる。流路106はサブタンク102内部のようにインク吸収体は収納されず、流路を形成する空間にインクが直接貯留されるものである。またフィルター107に加え、流路106の下方にはフィルター112が設けられる。これにより、流路106に対してメインタンク103からインクが供給されることによる、記録ヘッド部101の吐出口側へのごみや気泡の侵入を防ぐことができる。
なお、本実施形態のインクジェットプリンタは、図1に示す構成以外は、公知の構成を備えたものである。すなわち、図1には示されないが、記録ヘッド部101およびサブタンク102を搭載したキャリッジは同図の紙面に垂直の方向に移動し、これにより、記録ヘッド部の記録用紙等の記録媒体に対する走査を行うものである。この走査の間に記録ヘッド部101から図1において下向きにインクが吐出されることにより、記録ヘッド部101の下方を搬送される記録媒体に記録を行うことができる。この走査の間あるいはキャリッジが走査以外に移動するとき、供給チューブ104と減圧チューブ105はキャリッジの移動に連れて移動する。
図2(a)〜(c)は、上述したインク供給系における、特にサブタンクにおけるインクの挙動を説明する断面図である。
図2(a)に示すように、サブタンク102内のインク吸収体108が含むインク113は記録ヘッド部101でのインク吐出に伴って消費され、インクと大気の界面114が下降する。そして、同図に示す下降がある程度のインク残量を示す位置になったと想定される時点で、メインタンク103とサブタンク102とを連結する供給チューブ104の弁110を明けるとともに、ポンプ111を駆動しサブタンク102の上部に連結する減圧チューブ105を介してサブタンク102から気体の吸引を行う。これにより、図2(b)に示すように、インクは記録ヘッド部101の流路106を形成する壁に連結する供給チューブ104から先ず流路106に供給され、そのインクは上部のフィルター107を介して吸収体108に含浸されて、界面114は再び上昇する。そして、最終的に、図2(c)に示すように、インク吸収体108に含まれるインク113は吸収体108の多くの部分を占めるとともに、その気液界面114が気液分離膜109まで到達する。そして、このように気液分離膜109全面にインク113が到達するとインク供給が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、メインタンク103からサブタンク102へインクを供給するとき、先ずサブタンク102に接続する記録ヘッド部101の流路106にインクが供給され、その後、吸収体108が接しているフィルター107を介して吸収体にインクが供給される。これにより、インク吐出時に吸収体から記録ヘッド部へインクを供給する経路を通って、その逆方向にインクが供給されることになり、図7(a)〜(c)にて説明したような、2つのインク部分が生じることがない。その結果、メインタンクからサブタンクへインク供給を行った後の状態は、図2(c)に示すように、フィルター107と吸収体108に含浸したインクは1つの連続した部分となっているものであり、インクが途切れることによるインク供給不良の発生を防ぐことができる。
(第二の実施形態)
図3は、本発明の第二の実施形態にかかるインク供給系における特にサブタンクと記録ヘッド部の構成を断面で示す図である。同図において、上述した第一の実施形態に関して図1および図2(a)〜(c)に示した要素と同様の要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3は、本発明の第二の実施形態にかかるインク供給系における特にサブタンクと記録ヘッド部の構成を断面で示す図である。同図において、上述した第一の実施形態に関して図1および図2(a)〜(c)に示した要素と同様の要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
同図に示すように、本実施形態の構成が上記の第一の実施形態と異なる点は、記録ヘッド部101側に設けられるフィルター112が流路106の供給チューブ104が連結する部分の孔を覆うように設けられる点である。すなわち、図1に示すフィルター112は、流路106におけるサブタンクから記録ヘッド部に対する供給方向に直交するよう横断して設けられるのに対し、図3に示すフィルター112は、このように流路106を横断することはない。
以上の第二の実施形態によれば、上述した第1実施形態で説明した同様の効果に加え、吸収体108に含まれるインクが記録ヘッド部101に供給されるとき、通過するフィルターは1箇所だけであり、2箇所のフィルター107、112を通過する第1実施形態の構成に比べて、供給時のインク流の圧力損失による供給圧力変動を低く抑えることができる、という効果を得ることができる。
(第三の実施形態)
図4(a)および(b)は、本発明の第三の実施形態にかかるインジェットプリンタのインク供給系を示す図である。同図において、上述した第一の実施形態に関して図1および図2(a)〜(c)に示した要素と同様の要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4(a)および(b)は、本発明の第三の実施形態にかかるインジェットプリンタのインク供給系を示す図である。同図において、上述した第一の実施形態に関して図1および図2(a)〜(c)に示した要素と同様の要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態が上述した第一の実施形態と異なる点は、供給チューブ104と減圧チューブ105それぞれを記録ヘッド部101とサブタンク102に対して着脱可能とした点と、さらに、サブタンク102と記録ヘッド部101とを着脱可能とした点である。
図4(a)に示すように、供給チューブ104はこれを着脱可能とするジョイント部115を介して記録ヘッド部101の流路106に連通する。また、減圧チューブ105はこれを着脱可能とするジョイント部116を介してサブタンク102の上部に連通する。この着脱動作は、図5にて後述するように、いわゆるピットイン方式によるものであり、記録ヘッド部101およびサブタンク102を搭載したキャリッジの移動に伴って行われる。すなわち、非記録時に2本のチューブを接続しインク供給を行い、記録時には2本のチューブを分離しキャリッジはチューブが接続されていない状態で移動する。
また、サブタンク102と記録ヘッド部101は、ジョイント部117を介して相互に着脱することができる。
以上の本実施形態の構成によれば、上述した第1実施形態と同様の効果に加え、キャリッジにチューブが接続されない状態で走査を行うことができることにより、走査のための空間を小さくでき、また、チューブの反力による走査モーターへの負荷を考慮せずに済む。また、走査時のチューブ内のインクの振動がインク吐出に影響をも排除することができる。さらに、サブタンクと記録ヘッドを分離可能とする構成となっていることにより、記録ヘッドに不具合が起きた場合など、記録ヘッドのみの着脱が可能となり、操作性の向上を実現することができる。
なお、本実施形態のいわゆるピットイン方式のインクジェットプリンタは、図4(a)および(b)に示す構成以外は、公知の構成を備えたものである。すなわち、図4(a)および(b)には示されないが、記録ヘッド部101およびサブタンク102を搭載したキャリッジは同図の紙面に垂直の方向に移動し、これにより、記録ヘッド部の記録用紙等の記録媒体に対する走査を行うものである。この走査の間は、上述したようにサブタンク102および記録ヘッド部101は、それぞれのジョイント部でそれぞれ減圧チューブ105および供給チューブ104から離れて移動する。また、メインタンク103からサブタンク102へのインク供給時には、キャリッジがその移動範囲の所定の位置に移動し、その移動動作に伴ってキャリッジが2つのチューブのジョイント部による動作を行い、これによってジョイント相互の接続が行われる。このようなピットイン方式の構成は、例えば、特許文献6に記載されている。
101 記録ヘッド部
102 サブタンク
103 メインタンク
104 供給チューブ
105 減圧チューブ
106 流路
107、112 フィルター
108 吸収体
109 気液分離膜
110 バルブ
111 ポンプ
113 インク
114 気液界面
115 供給チューブジョイント部
116 減圧チューブジョイント部
117 サブタンクジョイント部
102 サブタンク
103 メインタンク
104 供給チューブ
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106 流路
107、112 フィルター
108 吸収体
109 気液分離膜
110 バルブ
111 ポンプ
113 インク
114 気液界面
115 供給チューブジョイント部
116 減圧チューブジョイント部
117 サブタンクジョイント部
Claims (8)
- 記録ヘッド用い、該記録ヘッドを走査しつつ当該記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドを搭載して前記走査のための移動を行うためのキャリッジに搭載されたサブタンクであって、負圧発生部材を備え該負圧発生部材にインクを含んで貯留し、該負圧発生部材と前記記録ヘッドの間の流路部材を介して当該貯留したインクを前記記録ヘッドへ供給するサブタンクと、
前記キャリッジ以外に設けられたメインタンクであって、前記サブタンクに供給するインクを貯留するメインタンクと、
該メインタンクから前記サブタンクへインクを供給するための供給管であって、前記流路部材に連結して当該インク供給を行う供給管と、
を具えたことを特徴とすることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記記録ヘッドと前記流路部材との間、および前記流路部材と前記負圧発生部材との間それぞれに設けられたフィルターをさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記供給管と前記流路部材との間、および前記流路部材と前記負圧発生部材との間それぞれに設けられたフィルターをさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記サブタンクの前記負圧発生部材を含む室から気体を吸引する吸引手段をさらに具え、該吸引手段が気体を吸引することにより、前記メインタンクから前記サブタンクへインクを供給することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドと前記流路部材は一体に形成され、該一体の記録ヘッドおよび流路部材は、前記サブタンクに対して着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドと前記供給管は相互に着脱可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記吸引手段は、減圧菅を備え、前記サブタンクと前記減圧管は相互に着脱可能であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- インクジェット記録装置で用いられる記録ヘッドとサブタンクのアセンブリにおいて、
前記アセンブリは、移動を行うためのキャリッジに搭載され、前記サブタンクは、負圧発生部材を備え該負圧発生部材にインクを含んで貯留し、該負圧発生部材と前記記録ヘッドの間の流路部材を介して当該貯留したインクを前記記録ヘッドへ供給し、
前記アセンブリの前記流路部は、前記キャリッジ以外に設けられたメインタンクから前記サブタンクへインクを供給するための供給管が連結する連結部を備えたことを特徴とするアセンブリ。
Priority Applications (3)
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