JP2005304245A - アキシャルギャップ型回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転子に永久磁石を取り付けたアキシャルギャップ型回転電機において、マグネットトルクおよびリラクタンストルクを合算して発生トルクを増大させるために、永久磁石間の漏れ磁束を低減する。
【解決手段】ロータ軸2に回転子3の本体を固定する。回転子3の本体は強磁性体である電磁鋼板11を積層して形成する。回転子3の本体である電磁鋼板11には、周方向に複数の永久磁石12を取り付け、周方向で隣り合う各永久磁石12,12に挟まれた箇所における永久磁石12と電磁鋼板11の間には、周方向に開いたエアギャップ14を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】ロータ軸2に回転子3の本体を固定する。回転子3の本体は強磁性体である電磁鋼板11を積層して形成する。回転子3の本体である電磁鋼板11には、周方向に複数の永久磁石12を取り付け、周方向で隣り合う各永久磁石12,12に挟まれた箇所における永久磁石12と電磁鋼板11の間には、周方向に開いたエアギャップ14を設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、少なくとも一対の固定子および回転子を、回転軸方向に対向して配置したアキシャルギャップ型回転電機において、その発生トルクを増大させる技術に関するものである。
アキシャルギャップ型回転電機の回転子の発明としては従来、例えば特許文献1のごときものが知られている。
特許文献1に記載のアキシャルギャップ型回転電機は、回転子のロータ円盤および回転軸を非磁性体材料で一体に形成し、円柱形状に形成された永久磁石を、回転子のロータ円盤に回転軸方向に貫通して埋め込む。このように回転子を一体強固に形成することで、高速回転時に永久磁石が遠心力により飛散するのを防止するようにしたものである。
特開平5−268754号公報 段落番号0021
特許文献1に記載のアキシャルギャップ型回転電機は、回転子のロータ円盤および回転軸を非磁性体材料で一体に形成し、円柱形状に形成された永久磁石を、回転子のロータ円盤に回転軸方向に貫通して埋め込む。このように回転子を一体強固に形成することで、高速回転時に永久磁石が遠心力により飛散するのを防止するようにしたものである。
特許文献1に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、回転子の上記ロータ円盤を非磁性体の材料により形成すると、その発生トルクはマグネットトルクだけとなる。発生トルクの増大のためには、マグネットトルクの他、リラクタンストルクも得るとよい。そこで、上記ロータ円盤を強磁性体の材料により形成し、リラクタンストルクも得ることが考えられる。
しかし、上記従来のようなアキシャルギャップ型回転電機にあっては、以下に説明するような問題を生ずる。つまり、ロータ円盤の材質を非磁性体材料から強磁性体材料に変更すると、永久磁石間の漏れ磁束、特に周方向で隣にある永久磁石同士の漏れ磁束、がロータ円盤を介して多くなり、ロータ円盤を非磁性体材料で形成する場合よりも、かえって発生トルクが減少してしまうという問題があった。
しかし、上記従来のようなアキシャルギャップ型回転電機にあっては、以下に説明するような問題を生ずる。つまり、ロータ円盤の材質を非磁性体材料から強磁性体材料に変更すると、永久磁石間の漏れ磁束、特に周方向で隣にある永久磁石同士の漏れ磁束、がロータ円盤を介して多くなり、ロータ円盤を非磁性体材料で形成する場合よりも、かえって発生トルクが減少してしまうという問題があった。
本発明は、永久磁石間の漏れ磁束を低減することにより、マグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て、これらを合算して発生トルクを増大させることができるアキシャルギャップ型回転電機を提案することを目的とする。
この目的のため本発明によるアキシャルギャップ型回転電機は、請求項1に記載のごとく、
強磁性体からなる回転子本体に永久磁石を埋設して取り付けた回転子と、界磁巻線を具えた固定子とを、前記回転子の回転軸方向に対向して配設したアキシャルギャップ型回転電機において、
前記回転子のうち周方向で隣り合う前記永久磁石間に、非磁性体層を設けたことを特徴としたものである。
強磁性体からなる回転子本体に永久磁石を埋設して取り付けた回転子と、界磁巻線を具えた固定子とを、前記回転子の回転軸方向に対向して配設したアキシャルギャップ型回転電機において、
前記回転子のうち周方向で隣り合う前記永久磁石間に、非磁性体層を設けたことを特徴としたものである。
かかる本発明の構成によれば、回転子に設けた非磁性体層が、周方向で隣り合う永久磁石間の漏れ磁束を抑制するため、マグネットトルクおよびリラクタンストルクを得ることが可能となり、発生トルクを大幅に増大させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例になるアキシャルギャップ型回転電機を、回転子の回転軸を含む平面で断面にして示す縦断面図である。本実施例において、回転軸となるロータ軸2と、ロータ軸2に固定された円盤形状の回転子3と、回転子3と対向して設けられた固定子4とを、ケース5内に収納して、アキシャルギャップ型回転電機1を構成する。
図1は本発明の一実施例になるアキシャルギャップ型回転電機を、回転子の回転軸を含む平面で断面にして示す縦断面図である。本実施例において、回転軸となるロータ軸2と、ロータ軸2に固定された円盤形状の回転子3と、回転子3と対向して設けられた固定子4とを、ケース5内に収納して、アキシャルギャップ型回転電機1を構成する。
ここで、ロータ軸2はベアリング6を介してケース5に回転自在に装着され、ケース5のロータ軸2上にはロータ軸2の回転位置等を検出するための回転センサ7を設ける。
固定子4は、バックコア部8と、固定子ティース部9と、巻線10とから構成される。バックコア部8は、固定子ティース部9をケース5に固定するとともに、固定子ティース部9の磁束を周方向に回して別の固定子ティース部9へ流す役割を果す。また固定子ティース部9は、磁束を周方向に流す部位で巻線10を巻回している。巻線10は図示しない絶縁紙および絶縁体を介して、固定子ティース部9から絶縁される。
固定子4は、バックコア部8と、固定子ティース部9と、巻線10とから構成される。バックコア部8は、固定子ティース部9をケース5に固定するとともに、固定子ティース部9の磁束を周方向に回して別の固定子ティース部9へ流す役割を果す。また固定子ティース部9は、磁束を周方向に流す部位で巻線10を巻回している。巻線10は図示しない絶縁紙および絶縁体を介して、固定子ティース部9から絶縁される。
回転子3は、0.2mm厚さのケイ素鋼板などの電磁鋼板11をロータ軸2の軸方向に積層して形成し、固定子4と対向する表面3mから回転子3内部にかけて、複数の埋込型永久磁石12を埋設して取り付ける。このため電磁鋼板11には後述のように永久磁石12を埋設して取り付けるための穴11hを型抜きしておく。なお、電磁鋼板11の少なくとも一部を一般鋼板とすることで、製造コスト削減が可能である。
回転子3および固定子4はロータ軸2の軸方向に配設し、互いに接触することがないよう両者の間にはアキシャルギャップ(隙間)13を設ける。
回転子3および固定子4はロータ軸2の軸方向に配設し、互いに接触することがないよう両者の間にはアキシャルギャップ(隙間)13を設ける。
図2は本実施例の回転子3を固定子4側からロータ軸2の軸方向に見た状態を示す正面図である。回転子3には、永久磁石12を設けるための穴11hを周方向に配設する。したがって回転子3のうち固定子4に近い側には、後述するように永久磁石12を取り付けるための穴11hおよびロータ軸2が貫通する穴11rを具えた電磁鋼板11aを、ロータ軸2の軸方向に積層する。
本実施例では回転子3を8極とし、1極あたり1個の永久磁石を取り付けるものである。このため、回転子3には8個の穴11hを周方向均等に設け、それぞれの穴11hには扇形状の永久磁石12を取り付ける。穴11hの周方向の寸法は、永久磁石12の周方向の寸法よりも大きいものとする。したがって、永久磁石12を取り付けた状態で、永久磁石12の表面のうち周方向を向く両側側面12sには、電磁鋼板11と接触しないようにエアギャップ(空隙)14をそれぞれ設けるものとする。空気は非磁性体であることから、エアギャップ14は非磁性体層に等しい。
本実施例では回転子3を8極とし、1極あたり1個の永久磁石を取り付けるものである。このため、回転子3には8個の穴11hを周方向均等に設け、それぞれの穴11hには扇形状の永久磁石12を取り付ける。穴11hの周方向の寸法は、永久磁石12の周方向の寸法よりも大きいものとする。したがって、永久磁石12を取り付けた状態で、永久磁石12の表面のうち周方向を向く両側側面12sには、電磁鋼板11と接触しないようにエアギャップ(空隙)14をそれぞれ設けるものとする。空気は非磁性体であることから、エアギャップ14は非磁性体層に等しい。
また、永久磁石12のロータ軸2の軸方向の磁束が、周方向で隣にある永久磁石同士で互いに逆向きになるよう、図2に示す永久磁石12の磁極面を、周方向でNとS交互に取り付ける。
回転子3を、周方向に延在する図2中のA−A線で断面とし、矢の方向から見た展開断面図を図3に示す。回転子3のうち固定子4に近い側には、永久磁石12を取り付けるための穴11hおよびロータ軸2が貫通する穴11rを具えた電磁鋼板11aを積層する。一方、固定子4から遠い側には、ロータ軸2が貫通する穴11rのみを具えた(ロータ軸2の軸方向から見たときにはドーナツ形状の)電磁鋼板11bを積層する。永久磁石12の表面のうち固定子4から遠い側の底面12bは、電磁鋼板11bに接触する。
しかして、永久磁石12の側面12sに設けたエアギャップ14により、周方向で隣にある永久磁石12同士の漏れ磁束を低減することが可能となり、マグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て発生トルクを増大させることができる。
なお、本実施例では1極当たり1個の永久磁石を配設したが、図3に示した本実施例の他にも、図4に示すように永久磁石12をロータ軸2の軸方向で2分割して、表面3m側にある永久磁石12aおよび回転子3の内部にある永久磁石12bとし、両者の間に電磁鋼板11bを介挿することにより、電磁鋼板11を通過する磁束が増加してより大きなリラクタンストルクを得ることが可能となり、アキシャルギャップ型回転電機1の発生トルクを増大させることができる。
あるいは、同様の技術的思想を適用して、永久磁石12をロータ軸2の軸方向で3分割以上として、分割した永久磁石12間にそれぞれ電磁鋼板11bを介挿してもよく、これによりさらに大きなリラクタンストルクを得てアキシャルギャップ型回転電機1の発生トルクを増大させることができる。
なお、本実施例においても、電磁鋼板11a,11bの少なくとも一部を一般鋼板とすることにより、製造コスト削減が可能である。
次に、本発明の他の実施例になるアキシャルギャップ型回転電機について説明する。
本実施例では、図1および上記した実施例たる回転子3に、後述するエアギャップ15を追加して設けたものであり、図5はこの回転子3を、固定子4側から見た状態を示す正面図である。
回転子3の周縁3sとロータ軸2との中程には、永久磁石12を埋設し、回転子3の周縁3sには電磁鋼板11を残しておく。そして、永久磁石12よりも径方向外方にあって、周縁3sよりも径方向内方にある電磁鋼板11sの周方向中央部には、周方向に開いた空隙であるエアギャップ15を設ける。
本実施例では、図1および上記した実施例たる回転子3に、後述するエアギャップ15を追加して設けたものであり、図5はこの回転子3を、固定子4側から見た状態を示す正面図である。
回転子3の周縁3sとロータ軸2との中程には、永久磁石12を埋設し、回転子3の周縁3sには電磁鋼板11を残しておく。そして、永久磁石12よりも径方向外方にあって、周縁3sよりも径方向内方にある電磁鋼板11sの周方向中央部には、周方向に開いた空隙であるエアギャップ15を設ける。
このように、回転子3の周縁3sにエアギャップ15を設けることにより、周縁3sを流れるうず電流の経路を遮断することが可能となり、回転子3の鉄損を低減することができる。したがって、より大きなマグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て発生トルクを増大させることができる。
なお、図には示さなかったが、永久磁石12とロータ軸2の間にある電磁鋼板11に、周方向に開いたエアギャップを設けても、上記と同様にうず電流を低減して回転子3の鉄損を低減することができる。
なお、図には示さなかったが、永久磁石12とロータ軸2の間にある電磁鋼板11に、周方向に開いたエアギャップを設けても、上記と同様にうず電流を低減して回転子3の鉄損を低減することができる。
次に、本発明の更に他の実施例になるアキシャルギャップ型回転電機について説明する。
図6は本実施例の回転子3を、ロータ軸2の軸方向から見た状態を示す正面図である。本実施例では、図1および上記した実施例たる回転子3と基本的には共通するが、異なる部分については新たに符号を付して説明すると、エアギャップ14の中央部には電磁鋼板11から永久磁石12に向けて突出するよう凸部11tを設ける。凸部11tの突出高さはエアギャップ14の空隙幅と同じであり、凸部11tは永久磁石12がエアギャップ14の空隙を塞ぐ方向に穴11h内を移動することを防止して、永久磁石12を穴11h内の周方向中央位置に固定する。
図6は本実施例の回転子3を、ロータ軸2の軸方向から見た状態を示す正面図である。本実施例では、図1および上記した実施例たる回転子3と基本的には共通するが、異なる部分については新たに符号を付して説明すると、エアギャップ14の中央部には電磁鋼板11から永久磁石12に向けて突出するよう凸部11tを設ける。凸部11tの突出高さはエアギャップ14の空隙幅と同じであり、凸部11tは永久磁石12がエアギャップ14の空隙を塞ぐ方向に穴11h内を移動することを防止して、永久磁石12を穴11h内の周方向中央位置に固定する。
また図6中、穴11hを画成する表面のうち径方向内方にある表面の中央部には、電磁鋼板11から永久磁石12へ向けて突出するよう凸部11uを設け、永久磁石12にはこの凸部11uと同じ寸法の凹部12uを設ける。そして、電磁鋼板11の凸部11uを永久磁石12の凹部12uに嵌合させることにより、穴11hに永久磁石12を埋設して取り付ける。
このように電磁鋼板11に凸部11t,11uを設けるとともに、永久磁石12に凹部12uを設けることにより、工場組み立て時には、永久磁石12の配置および位置決めが容易となり、回転子3に永久磁石12を正確かつ迅速に組み付けることが可能となる。更にエアギャップ14の空隙幅を正確に品質管理することができる。また、回転子3の高速回転中に永久磁石12がエアギャップ14の空隙を塞ぐ方向に穴11h内を移動することを防止することができる。
なお図には示さなかったが、上記の技術的思想を適応して、永久磁石12に凸部を設けるとともに、電磁鋼板11に凹部を設けて両者を嵌合させても同様の作用および効果を奏することができること勿論である。
なお図には示さなかったが、上記の技術的思想を適応して、永久磁石12に凸部を設けるとともに、電磁鋼板11に凹部を設けて両者を嵌合させても同様の作用および効果を奏することができること勿論である。
本発明のアキシャルギャップ型回転電機は、上述のとおり1つの回転子3と1つの固定子4からなる一対の固定子および回転子の組み合わせにおいて適用することができるが、別の組み合わせにおいても適用することができる。そこで、本発明の別の実施例になるアキシャルギャップ型回転電機について説明する。
図7は本発明の別の実施例になるアキシャルギャップ型回転電機を、回転子の回転軸を含む平面で断面にして示す縦断面図である。本実施例では、ロータ軸2中央部に回転子3を固定して設け、この回転子3をロータ軸2の軸方向両側から挟むように2つの固定子4を対向して設けたものである。
このため回転子3は正面および背面とも固定子4と対向し、両面にはそれぞれアキシャルギャップ13を設ける。
回転子3本体である電磁鋼板11には、ロータ軸2の軸方向に貫通するような穴11hを設け、穴11hには、ロータ軸2の軸方向に永久磁石12を貫通させて設ける。
図7は本発明の別の実施例になるアキシャルギャップ型回転電機を、回転子の回転軸を含む平面で断面にして示す縦断面図である。本実施例では、ロータ軸2中央部に回転子3を固定して設け、この回転子3をロータ軸2の軸方向両側から挟むように2つの固定子4を対向して設けたものである。
このため回転子3は正面および背面とも固定子4と対向し、両面にはそれぞれアキシャルギャップ13を設ける。
回転子3本体である電磁鋼板11には、ロータ軸2の軸方向に貫通するような穴11hを設け、穴11hには、ロータ軸2の軸方向に永久磁石12を貫通させて設ける。
本実施例においても、固定子4側から見た回転子3の正面図は上記の図2と同様であり、正面および背面とも同様である。
図8は本実施例の回転子3を、周方向に延在する図2中のA−A線で断面とし、矢の方向から見た展開断面図である。固定子3を貫通するように永久磁石12を設けたため、永久磁石12のうち周方向を向く両側側面12sには、電磁鋼板11と接触しないようにエアギャップ14をそれぞれ設ける。
図8は本実施例の回転子3を、周方向に延在する図2中のA−A線で断面とし、矢の方向から見た展開断面図である。固定子3を貫通するように永久磁石12を設けたため、永久磁石12のうち周方向を向く両側側面12sには、電磁鋼板11と接触しないようにエアギャップ14をそれぞれ設ける。
しかして、永久磁石12の側面12sに設けたエアギャップ14により、周方向で隣にある永久磁石12同士の漏れ磁束を低減することが可能となり、マグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て発生トルクを増大させることができる。
また、図8に示した本実施例の他にも、図9に示すようにエアギャップ14の中央部には電磁鋼板11から永久磁石12に向けて突出するよう凸部11tを設けてもよい。凸部11tの突出高さはエアギャップ14の空隙幅と同じであり、永久磁石12がエアギャップ14の空隙を塞ぐ方向に穴11h内を移動することを防止する。
このように電磁鋼板11に凸部11tを設けることにより、工場組み立て時には、永久磁石12の配置および位置決めが容易となり、回転子3に永久磁石12を正確かつ迅速に組み付けることが可能となる。更にエアギャップ14の空隙幅を正確に品質管理することができる。
このように電磁鋼板11に凸部11tを設けることにより、工場組み立て時には、永久磁石12の配置および位置決めが容易となり、回転子3に永久磁石12を正確かつ迅速に組み付けることが可能となる。更にエアギャップ14の空隙幅を正確に品質管理することができる。
あるいは、図10に示すように永久磁石12をロータ軸2の軸方向で2等分割し、両者の間に電磁鋼板11bを介挿することにより、電磁鋼板11を通過する磁束が増加してより大きなリラクタンストルクを得ることが可能となり、アキシャルギャップ型回転電機1の発生トルクを増大させることができる。
あるいは、図11に示すように周方向で隣り合う永久磁石エアギャップ12同士の中間にある電磁鋼板11には、周方向に開いたエアギャップ16を追加して設けてもよい。
このように、隣り合う永久磁石12同士の中央部にエアギャップ16を設けることにより、永久磁石12同士の漏れ磁束およびうず電流による鉄損を低減することができる。したがって、より大きなマグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て発生トルクを増大させることができる。
このように、隣り合う永久磁石12同士の中央部にエアギャップ16を設けることにより、永久磁石12同士の漏れ磁束およびうず電流による鉄損を低減することができる。したがって、より大きなマグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て発生トルクを増大させることができる。
ところで、上記した各実施例によれば、強磁性体である電磁鋼板11に永久磁石12を取り付けた回転子3において、回転子3のうち周方向で隣り合う永久磁石12,12に挟まれた箇所に、非磁性体層であるエアギャップ14,16を設けたことから、永久磁石12,12同士の漏れ磁束を低減することが可能になり、マグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て、アキシャルギャップ型回転電機1の発生トルクを増大させることができる。
なお図には示さなかったが、周方向で隣り合う永久磁石12,12に挟まれた箇所の両側側面12s,12sにエアギャップ14をそれぞれ設けるよりもその効果は劣るものの、永久磁石12の片側表面12sにエアギャップ14を設けてもよい。
なお図には示さなかったが、周方向で隣り合う永久磁石12,12に挟まれた箇所の両側側面12s,12sにエアギャップ14をそれぞれ設けるよりもその効果は劣るものの、永久磁石12の片側表面12sにエアギャップ14を設けてもよい。
また本実施例では、周方向で隣り合う永久磁石12,12の間にエアギャップ14,16を設けたが、エアギャップ(空隙)は、一般には空気などの気体で満たされているため、請求項1の「非磁性体層」は空気を用いた非磁性体層たるエアギャップ(空隙)を含むとともに、他の気体や固体も含むものである。
また請求項2以下の「空隙」とは、エアギャップ14,15,16に何も充填しない真空状態であってもよい。真空も非磁性体であるからである。
また請求項2以下の「空隙」とは、エアギャップ14,15,16に何も充填しない真空状態であってもよい。真空も非磁性体であるからである。
また、永久磁石12の表面のうち周方向を向く表面12sと、電磁鋼板11との間にエアギャップ14を設けることで、永久磁石12を取り付けるための穴11hがエアギャップを兼用することが可能となる。したがって、電磁鋼板11にエアギャップのみのための型抜き加工をする必要がなく、工数を減らすことができる。
また上記の実施例では、エアギャップ14の中央部において、電磁鋼板11から永久磁石12の表面12sに向けて突出するよう凸部11tを設ける。
これにより、工場組み立て時には、永久磁石12の配置および位置決めが容易となり、回転子3に永久磁石12を正確かつ迅速に組み付けることが可能となる。更にエアギャップ14の空隙幅を正確に品質管理することができ、回転子3の回転中には、永久磁石12が穴11h内でずれることを防止することができる。
なお、図には示さなかったが、永久磁石12の表面12sに凸部を設けてもよい。あるいはエアギャップ14の両端に凸部を設けてもよい。
これにより、工場組み立て時には、永久磁石12の配置および位置決めが容易となり、回転子3に永久磁石12を正確かつ迅速に組み付けることが可能となる。更にエアギャップ14の空隙幅を正確に品質管理することができ、回転子3の回転中には、永久磁石12が穴11h内でずれることを防止することができる。
なお、図には示さなかったが、永久磁石12の表面12sに凸部を設けてもよい。あるいはエアギャップ14の両端に凸部を設けてもよい。
また上記の実施例では、永久磁石12よりも径方向外方にある電磁鋼板11sの周方向中央部に、周方向に開いた空隙であるエアギャップ15を設けたことにより、
周縁3sを流れるうず電流の経路を遮断することが可能となり、回転子3の鉄損を低減することができる。したがって、より大きなマグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て発生トルクを増大させることができる。
なお、図には示さなかったが、永久磁石12とロータ軸2の間にある電磁鋼板11に、周方向に開いたエアギャップを設けても、上記と同様にうず電流を低減して回転子3の鉄損を低減することができる。
周縁3sを流れるうず電流の経路を遮断することが可能となり、回転子3の鉄損を低減することができる。したがって、より大きなマグネットトルクおよびリラクタンストルクを得て発生トルクを増大させることができる。
なお、図には示さなかったが、永久磁石12とロータ軸2の間にある電磁鋼板11に、周方向に開いたエアギャップを設けても、上記と同様にうず電流を低減して回転子3の鉄損を低減することができる。
また、永久磁石12を取り付ける穴11hには、電磁鋼板11から永久磁石12へ向けて突出するよう凸部11uを設け、この凸部11uを永久磁石12に設けた凹部12uに嵌合させるため、
工場組み立て時には、永久磁石12の配置および位置決めが容易となり、回転子3に永久磁石12を正確かつ迅速に組み付けることが可能となる。更にエアギャップ14の空隙幅を正確に品質管理することができ、回転子3の回転中には、永久磁石12が穴11h内でずれることを防止することができる。
工場組み立て時には、永久磁石12の配置および位置決めが容易となり、回転子3に永久磁石12を正確かつ迅速に組み付けることが可能となる。更にエアギャップ14の空隙幅を正確に品質管理することができ、回転子3の回転中には、永久磁石12が穴11h内でずれることを防止することができる。
またリラクタンストルクを得るため、強磁性体材料で回転子3の本体を形成するにあたり、電磁鋼板11を積層して形成することにより、鉄損を低減することができる。
特に、永久磁石12をロータ軸2の軸方向に2分割乃至複数分割して、これらの分割された永久磁石12の間に強磁性体である電磁鋼板11を介挿することにより、電磁鋼板11を通過する磁束が増加してより大きなリラクタンストルクを得ることが可能となり、アキシャルギャップ型回転電機1の発生トルクを増大させることができる。
更に、穴11hを設ける電磁鋼板11aの材質および穴11hを設けない電磁鋼板11bの材質のうち、一方を一般鋼板とすることや、電磁鋼板11の少なくとも一部を一般鋼板とする等、2種類以上の材質の強磁性体を組み合わせることで、製造コスト削減が可能である。
なお、上記実施例においては、ロータ軸2の軸方向から見た場合に1極当たり1個の永久磁石12を配設したが、上記実施例の他、回転子3の径方向に複数の永久磁石を配設し、これらの永久磁石が1極当たりの永久磁石を構成するものであっても同様の作用効果を奏することができる。
1 アキシャルギャップ型回転電機
2 ロータ軸
3 回転子
4 固定子
5 ケース
6 ベアリング
7 電磁鋼板
8 永久磁石
9 バックコア部
10 固定子ティース部
11 巻線
12 永久磁石
13 アキシャルギャップ
14,15,16 エアギャップ
2 ロータ軸
3 回転子
4 固定子
5 ケース
6 ベアリング
7 電磁鋼板
8 永久磁石
9 バックコア部
10 固定子ティース部
11 巻線
12 永久磁石
13 アキシャルギャップ
14,15,16 エアギャップ
Claims (9)
- 強磁性体からなる回転子本体に永久磁石を埋設して取り付けた回転子と、界磁巻線を具えた固定子とを、前記回転子の回転軸方向に対向して配設したアキシャルギャップ型回転電機において、
周方向で隣り合う前記永久磁石の間にある前記回転子に、非磁性体層を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記非磁性体層とは、周方向に開いた空隙であることを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項2に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記永久磁石と前記回転子本体の間に、前記空隙を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項3に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記空隙を形成する永久磁石の表面および回転子本体の表面のうち、少なくともいずれか一方に永久磁石位置決め用の凸部を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記回転子本体の周縁と回転中心との中程に、前記永久磁石を埋設し、該永久磁石よりも径方向外方および径方向内方の少なくとも一方にある前記回転子本体に、周方向に開いた空隙を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記永久磁石の表面および前記回転子本体の表面のうち、両者が相互に接触する表面に永久磁石位置決め用の凹凸部を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記回転子本体は、電磁鋼板を積層してなることを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記永久磁石を回転軸方向に複数分割し、該分割した永久磁石間に前記強磁性体を介挿したことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記強磁性体が複数種類の材質の強磁性体を組み合わせてなることを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004119866A JP2005304245A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | アキシャルギャップ型回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004119866A JP2005304245A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | アキシャルギャップ型回転電機 |
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JP2005304245A true JP2005304245A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35335118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004119866A Pending JP2005304245A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | アキシャルギャップ型回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005304245A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7977843B2 (en) | 2007-10-04 | 2011-07-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Axial gap type motor |
US8030816B2 (en) | 2006-06-06 | 2011-10-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Motor and motor control device |
US8035266B2 (en) | 2007-04-17 | 2011-10-11 | Honda Motor Co., Ltd. | Axial gap motor |
US8040008B2 (en) | 2007-10-04 | 2011-10-18 | Honda Motor Co., Ltd. | Axial gap motor |
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CN114552830A (zh) * | 2019-09-26 | 2022-05-27 | 广东威灵电机制造有限公司 | 电机及家用电器 |
-
2004
- 2004-04-15 JP JP2004119866A patent/JP2005304245A/ja active Pending
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