JP2005303572A - 多色分解装置、多色分解製版システム、及び多色分解印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特色印刷を使用することなく色の再現範囲を拡張し、目標色を適切に再現することができる場合にのみ、その印刷を行う。
【解決手段】 基本色の網点面積率と色相の関連付け情報を保有する色相−網点面積率記憶手段31a,目標色の色相が、当該色相の座標系において、記憶手段31aに記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断し、目標色の再現が可能かどうかを判定する再現可能性判定手段32a,この判定手段32aにより、再現可能であると判定された場合、目標色の近似色の色相を記憶手段31aから抽出し、各近似色における基本色の網点面積率を加重平均して、目標色を基本色の網点面積率に分解する目標色分解手段32bを備えた多色分解装置30と,下地ごとにチャートを作成するチャート作成装置10と,色相測定装置20と,製版装置40とを備えた多色分解製版システム。
【選択図】 図1
【解決手段】 基本色の網点面積率と色相の関連付け情報を保有する色相−網点面積率記憶手段31a,目標色の色相が、当該色相の座標系において、記憶手段31aに記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断し、目標色の再現が可能かどうかを判定する再現可能性判定手段32a,この判定手段32aにより、再現可能であると判定された場合、目標色の近似色の色相を記憶手段31aから抽出し、各近似色における基本色の網点面積率を加重平均して、目標色を基本色の網点面積率に分解する目標色分解手段32bを備えた多色分解装置30と,下地ごとにチャートを作成するチャート作成装置10と,色相測定装置20と,製版装置40とを備えた多色分解製版システム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、目標色を、選択した基本色に分解して印刷する多色分解印刷方法に関し、特に、目標色が、選択した基本色により再現可能であるかどうかを、選択した基本色を用いて作成したチャートを測定することにより得られた色相にもとづいて判断し、再現可能である場合にのみ分解を行う多色分解装置、多色分解製版システム、及び多色分解印刷方法に関する。
近年、容器の印刷においては、顧客へのアピール性を向上させる観点から、より幅広い色の再現が求められている。
このため、従来から特色印刷という印刷手法が広く用いられている。特色印刷とは、一般的なプロセス4色インキ(黄,紅,藍,墨)などを使用して、網点を重ね合わせることにより色の再現を行う網点印刷法では再現することのできない色を、複数の印刷インキを練り合わせることで目的とする色のインキを作り出して印刷する手法をいう。
このような特色印刷によれば、目標とする色を自由に作成して印刷することができる反面、特色インキの作成や印刷版数の増加によって生産効率が低下するとともに、印刷コストがアップすることなどが問題となっている。
このため、従来から特色印刷という印刷手法が広く用いられている。特色印刷とは、一般的なプロセス4色インキ(黄,紅,藍,墨)などを使用して、網点を重ね合わせることにより色の再現を行う網点印刷法では再現することのできない色を、複数の印刷インキを練り合わせることで目的とする色のインキを作り出して印刷する手法をいう。
このような特色印刷によれば、目標とする色を自由に作成して印刷することができる反面、特色インキの作成や印刷版数の増加によって生産効率が低下するとともに、印刷コストがアップすることなどが問題となっている。
一方、このような特色印刷における問題を解消するものとしては、例えば、特許文献1に記載の印刷方法を挙げることができる。
この方法によれば、写真画像などプロセス4色インキで印刷することのできる部分については、これによって印刷し、ロゴ等の高彩度が求められる指定色部分については、プロセス4色インキにさらに所定の色を追加することによって、印刷することができる。このため、特色印刷を行うことなく、色の再現幅を向上させることが可能となっている。
この方法によれば、写真画像などプロセス4色インキで印刷することのできる部分については、これによって印刷し、ロゴ等の高彩度が求められる指定色部分については、プロセス4色インキにさらに所定の色を追加することによって、印刷することができる。このため、特色印刷を行うことなく、色の再現幅を向上させることが可能となっている。
しかしながら、容器の印刷においては、印刷を行う対象として様々なものがあることから、従来の方法によっては満足のいく印刷結果を得ることができない場合がある。
例えば、容器が金属板である場合は、下地の色が「金属板+サイズコート(印刷ののりを良くするためのコート剤)」や「金属板+ホワイトコート」などになることがあるため、白色紙や白色プラスチックフィルムなどに対する場合と同様の印刷を施しても、十分な色の再現を行うことができないという問題があった。
また、従来の方法によれば、目標色を、それとは異なる別の色と認識されるようなレベルでしか再現できない場合であっても、そのまま印刷が行われてしまうという問題があった。
例えば、容器が金属板である場合は、下地の色が「金属板+サイズコート(印刷ののりを良くするためのコート剤)」や「金属板+ホワイトコート」などになることがあるため、白色紙や白色プラスチックフィルムなどに対する場合と同様の印刷を施しても、十分な色の再現を行うことができないという問題があった。
また、従来の方法によれば、目標色を、それとは異なる別の色と認識されるようなレベルでしか再現できない場合であっても、そのまま印刷が行われてしまうという問題があった。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、印刷の対象に応じて選択した基本色を用いて、下地ごとに網点方式によりチャート(色見本)を作成し、このチャートの色相を測定して網点面積率との関連づけ情報を作成し、この関連づけ情報にもとづき目標色を基本色の網点面積率に分解する多色分解製版システム、及び多色分解印刷方法の提供を目的とする。
また、本発明は、目標色が、選択した基本色により再現可能であるかどうかを、選択した基本色を用いて作成したチャートを測定することにより得られた色相にもとづいて判断し、再現可能である場合にのみ分解を行う多色分解装置、多色分解製版システム、及び多色分解印刷方法の提供を目的とする。
また、本発明は、目標色が、選択した基本色により再現可能であるかどうかを、選択した基本色を用いて作成したチャートを測定することにより得られた色相にもとづいて判断し、再現可能である場合にのみ分解を行う多色分解装置、多色分解製版システム、及び多色分解印刷方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の多色分解装置は、目標色の色相を入力し、この目標色を基本色の網点面積率に分解する多色分解装置であって、基本色の網点面積率と色相の関連付け情報を保有する色相−網点面積率記憶手段と、目標色の色相が、当該色相の座標系において、色相−網点面積率記憶手段に記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断することにより、目標色の再現が可能かどうかを判定する再現可能性判定手段とを備えた構成としてある。
多色分解装置をこのような構成にすれば、目標色を適切に再現することができる場合にのみ、その印刷を行うことが可能となる。
従来の網点面積率による印刷方法においては、目標色を適切に再現することができるかどうかの判定が行われておらず、目標色を適切に再現できない場合であっても、最も近い色が自動的に再現されてしまうという問題があった。
このため、目標色とは別の色でありながら、印刷されてしまう場合が少なからず発生し、印刷の品質が低下するという問題があった。
従来の網点面積率による印刷方法においては、目標色を適切に再現することができるかどうかの判定が行われておらず、目標色を適切に再現できない場合であっても、最も近い色が自動的に再現されてしまうという問題があった。
このため、目標色とは別の色でありながら、印刷されてしまう場合が少なからず発生し、印刷の品質が低下するという問題があった。
しかしながら、本発明の多色分解装置によれば、選択された基本色にもとづいて、網点方式により作成された多数の色の色相(L*,a*,b*)が分布する座標系において、これらの色相の各点により形成される立体のうち最大のもの、すなわち最大体積を備えた多面体の内部に、目標色が存在するかどうかを判定することができる。
このため、目標色が、この多面体の内部に存在する場合にのみその印刷を行うことができ、離間比較ではほとんど気づかない色差であって、一般には同じ色だと思われるレベルでの印刷を実現することが可能となる。
このため、目標色が、この多面体の内部に存在する場合にのみその印刷を行うことができ、離間比較ではほとんど気づかない色差であって、一般には同じ色だと思われるレベルでの印刷を実現することが可能となる。
また、基本色としては、プロセス4色インキのみならず、その他のインキを追加し、あるいは置換えることができ、これらにもとづき作成された多数の色を使用して目標色を再現することにより、本発明において色の再現可能範囲を拡張することも可能である。
さらに、これらの色は、印刷対象とする下地ごとに作成したものであることが好ましい。これによって、印刷に適切な下地にもとづき作成した色相−網点面積率記憶手段にもとづき印刷を行うことができ、下地に応じてより一層適切な印刷を実現することが可能となる。
さらに、これらの色は、印刷対象とする下地ごとに作成したものであることが好ましい。これによって、印刷に適切な下地にもとづき作成した色相−網点面積率記憶手段にもとづき印刷を行うことができ、下地に応じてより一層適切な印刷を実現することが可能となる。
また、本発明の多色分解装置は、再現可能性判定手段により、再現可能であると判定された場合、目標色についての近似色の網点面積率を色相−網点面積率記憶手段から抽出し、各近似色における基本色の網点面積率を加重平均して、目標色を基本色の網点面積率に分解する目標色分解手段を備えた構成としてある。
多色分解装置をこのような構成にすれば、目標色を適切に再現可能と判断した上で、その目標色を近似色にもとづいて、それぞれの基本色の網点面積率を加重平均することにより、目標色を再現することができる。
このため、目標色の再現を高い品質で実現することが可能となる。
多色分解装置をこのような構成にすれば、目標色を適切に再現可能と判断した上で、その目標色を近似色にもとづいて、それぞれの基本色の網点面積率を加重平均することにより、目標色を再現することができる。
このため、目標色の再現を高い品質で実現することが可能となる。
また、本発明の多色分解製版システムは、上記多色分解装置と、基本色を組み合わせることによって印刷対象の下地の色ごとにチャートを作成するチャート作成装置と、チャート作成装置により作成されたチャートの色相を測定して、多色分解装置に出力する色相測定装置と、多色分解装置により目標色を分解して得られた網点面積率を入力して、目標色を印刷するための印刷用版を作製する製版装置とを有する構成としてある。
多色分解製版システムをこのような構成にすれば、チャート作成装置によって、下地の色ごとにチャートを作成することができる。
このチャートとしては、下地の色ごとに2000〜50000色を作成することが好ましい。また、下地の色の明度が高いほど、チャートの色数を増加させることが好ましい。
そして、このチャートの色相を色相測定装置により測定し、測定された色相を、各チャートについての基本色の網点面積率とともに、上述した多色分解装置における色相−網点面積率記憶手段に記憶させることができる。
さらに、この多色分解装置によって、目標色の再現可能性の判定が行われ、再現可能と判定された場合に、多色分解装置から製版装置へ、目標色についての網点面積率を送信して、製版を行うことができる。
このチャートとしては、下地の色ごとに2000〜50000色を作成することが好ましい。また、下地の色の明度が高いほど、チャートの色数を増加させることが好ましい。
そして、このチャートの色相を色相測定装置により測定し、測定された色相を、各チャートについての基本色の網点面積率とともに、上述した多色分解装置における色相−網点面積率記憶手段に記憶させることができる。
さらに、この多色分解装置によって、目標色の再現可能性の判定が行われ、再現可能と判定された場合に、多色分解装置から製版装置へ、目標色についての網点面積率を送信して、製版を行うことができる。
このため、下地に応じて作成された色相−網点面積率情報にもとづいて、目標色をより適切に印刷することが可能になるとともに、適切に再現可能な場合にのみ印刷することが可能となる。
そして、目標色を適切に再現できないと判定された場合については、別途印刷を行うようにすることができる。その方法としては、例えば基本色の追加や変更、特色印刷などを行うことが可能である。
そして、目標色を適切に再現できないと判定された場合については、別途印刷を行うようにすることができる。その方法としては、例えば基本色の追加や変更、特色印刷などを行うことが可能である。
このように、本発明の多色分解製版システムによれば、限られた色数のインキによって、目標色に近い色をより適切に再現することができるため、結果として特色印刷を減少させることができ、印刷工程を高効率化させるとともに、コスト削減を図ることが可能となる。
また、本発明の多色分解製版システムは、下地が、少なくとも金属板にサイズコートを塗布したもの、金属板にホワイトコートを塗布したもの、透明フィルム、白印刷を施したフィルムのいずれかである構成としてある。
多色分解製版システムをこのような構成にすれば、印刷対象の下地が、上記のいずれかのものである場合に、より適切な色の再現を実現することができる。
このため、印刷対象が、例えば金属容器などである場合に、優れた印刷を低コストで実現することが可能となる。
多色分解製版システムをこのような構成にすれば、印刷対象の下地が、上記のいずれかのものである場合に、より適切な色の再現を実現することができる。
このため、印刷対象が、例えば金属容器などである場合に、優れた印刷を低コストで実現することが可能となる。
また、本発明の多色分解製版システムは、基本色の色数が、少なくとも6色以上である構成としてある。
また、本発明の多色分解製版システムは、チャートにおける色数を2000〜50000とする構成としてある。
多色分解製版システムをこのような構成にすれば、容器印刷において優れた品質の印刷を実現することができる。
また、本発明の多色分解製版システムは、チャートにおける色数を2000〜50000とする構成としてある。
多色分解製版システムをこのような構成にすれば、容器印刷において優れた品質の印刷を実現することができる。
また、本発明の多色分解印刷方法は、目標色を基本色の網点面積率に分解することにより印刷を行う多色分解印刷方法であって、少なくとも4色以上の基本色を選択し、この基本色を所定の網点面積率にもとづき組み合わせることによって、印刷対象の下地の色ごとにチャートを作成し、チャートの色相を測定して、基本色の網点面積率と色相の関連付け情報を保有する色相−網点面積率データベースを作成し、目標色の色相を測定するとともに、目標色の色相が、当該色相の座標系において、色相−網点面積率データベースに記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断することにより、目標色の再現が可能かどうかを判定し、再現可能であると判定された場合、目標色についての近似色における基本色の網点面積率を色相−網点面積率データベースから抽出して、各近似色における基本色の網点面積率を加重平均することにより、目標色を基本色の網点面積率に分解し、得られた基本色の網点面積率を用いて目標色を印刷するための印刷用版を作製し、得られた印刷用版を用いて目標色を印刷する印刷方法としてある。
多色分解印刷方法をこのような方法にすれば、下地ごとにチャートを作成し、このチャートについての色相−網点面積率データベースを作成することができる。
このため、色相−網点面積率データベースにもとづいて、目標色を下地に応じて適切に印刷することが可能となる。
このため、色相−網点面積率データベースにもとづいて、目標色を下地に応じて適切に印刷することが可能となる。
また、目標色が、チャートの作成に使用された基本色の組み合わせにより再現可能であるかどうかを判定することができ、再現可能である場合にのみ印刷を実行することができる。
このため、特色印刷によることなく、低コストで精度の高い印刷を実現することが可能となる。
なお、「データベースを作成」とは、多色分解装置の記憶領域上にデータベース用の記憶領域を確保することから始める場合のみならず、記憶領域上に既にそのデータベース用の領域が確保されている場合に、そのデータベース用のデータを登録することによりデータベースを作成することも含まれるものとして用いている。
このため、特色印刷によることなく、低コストで精度の高い印刷を実現することが可能となる。
なお、「データベースを作成」とは、多色分解装置の記憶領域上にデータベース用の記憶領域を確保することから始める場合のみならず、記憶領域上に既にそのデータベース用の領域が確保されている場合に、そのデータベース用のデータを登録することによりデータベースを作成することも含まれるものとして用いている。
本発明によれば、目標色が再現可能であるかどうかの判定が行われ、目標色を適切に再現することができる場合にのみ、その印刷が行われるため、離間比較ではほとんど気づかない色差であって、一般には同じ色だと思われるレベルでの印刷を実現することが可能となる。
また、この印刷において、使用する基本色を、プロセス4色インキのみならず、これにその他のインキを追加又は置換したものすることにより、色の再現可能範囲を拡張することも可能である。
また、この印刷において、使用する基本色を、プロセス4色インキのみならず、これにその他のインキを追加又は置換したものすることにより、色の再現可能範囲を拡張することも可能である。
さらに、下地に応じて作成された色相−網点面積率情報にもとづいて、目標色の再現を行うことができるため、印刷の対象とする下地に応じて、目標色をより適切に印刷することが可能になる。
このように、限られた色数のインキによって、より目標色に近い色の再現を実現することができるため、結果として特色印刷を減少させることができ、印刷工程を高効率化させるとともに、コスト削減を図ることが可能となる。
なお、本発明は、オフセット印刷、グラビア印刷など印刷方式に拘わらず適用することが可能なものである。
このように、限られた色数のインキによって、より目標色に近い色の再現を実現することができるため、結果として特色印刷を減少させることができ、印刷工程を高効率化させるとともに、コスト削減を図ることが可能となる。
なお、本発明は、オフセット印刷、グラビア印刷など印刷方式に拘わらず適用することが可能なものである。
[多色分解製版システム]
以下、本発明に係る多色分解製版システムの好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の実施形態に示す本発明の多色分解製版システムにおける多色分解装置は、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。コンピュータにおけるCPUは、プログラムにもとづいて、コンピュータの各構成要素に指令を送り、多色分解装置の動作に必要となる所定の処理、例えば、再現可能性判定処理や目標色分解処理等を行わせる。このように、本発明の多色分解装置における各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現できるものである。
以下、本発明に係る多色分解製版システムの好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の実施形態に示す本発明の多色分解製版システムにおける多色分解装置は、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。コンピュータにおけるCPUは、プログラムにもとづいて、コンピュータの各構成要素に指令を送り、多色分解装置の動作に必要となる所定の処理、例えば、再現可能性判定処理や目標色分解処理等を行わせる。このように、本発明の多色分解装置における各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現できるものである。
プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。
また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク、その他任意のコンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク、その他任意のコンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
まず、本発明の一実施形態の構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の多色分解製版システムの構成を示すブロック図である。図2は、同システムにおけるチャートの色の組み合わせを示す図である。図3は、同システムにおけるL*a*b*座標系を示す図である。図4は、同システムにおける色相−網点面積率DBを示す図である。
図1に示すように、本実施形態の多色分解製版システムは、チャート作成装置10,色相測定装置20,多色分解装置30,製版装置40を有している。
図1に示すように、本実施形態の多色分解製版システムは、チャート作成装置10,色相測定装置20,多色分解装置30,製版装置40を有している。
[チャート作成装置10]
チャート作成装置10は、選択された基本色の組み合わせにもとづいて、チャート(色見本)を作成する。
この際、チャート作成装置10は、網点面積率方式により、所定のステップで平網(面積率が一定の網点)を印刷する。例えば、基本色ごとの面積率を0%,10%,20%,・・・,100%とすることができる。このステップを1〜25%の範囲で変更してもかまわない。また、各チャートのサイズは、例えば10mm×10mmの正方形とすることができる。
このチャート作成装置10により作成されるチャートの色の組み合わせは、例えば図2に示すようなものとすることができる。
なお、明細書及び図面において、Cは藍を、Gは草を、Rは赤を、Mを紅(牡丹)を、Yは黄を、Kは墨を示すものとする。
チャート作成装置10は、選択された基本色の組み合わせにもとづいて、チャート(色見本)を作成する。
この際、チャート作成装置10は、網点面積率方式により、所定のステップで平網(面積率が一定の網点)を印刷する。例えば、基本色ごとの面積率を0%,10%,20%,・・・,100%とすることができる。このステップを1〜25%の範囲で変更してもかまわない。また、各チャートのサイズは、例えば10mm×10mmの正方形とすることができる。
このチャート作成装置10により作成されるチャートの色の組み合わせは、例えば図2に示すようなものとすることができる。
なお、明細書及び図面において、Cは藍を、Gは草を、Rは赤を、Mを紅(牡丹)を、Yは黄を、Kは墨を示すものとする。
さらに、本発明において、チャートは、下地ごとに2000〜50000色作成する。この下地としては、例えば金属板+サイズコート、金属板+ホワイトコート、透明フィルム、白印刷を施したフィルム等とすることができる。
また、チャート作成のために使用する基本色については、基材に適したものを選択することが好ましい。例えば、容器印刷においては、顔料の物性(耐レトルト,耐熱等)の観点、及び基材の種類(金属,フィルム等)の観点から適する基本色を選択することが好ましい。
なお、本発明における網点のスクリーン形状については、AM(amplitude modulation)方式でもFM(frequency modulation)方式でもかまわない。
また、チャート作成のために使用する基本色については、基材に適したものを選択することが好ましい。例えば、容器印刷においては、顔料の物性(耐レトルト,耐熱等)の観点、及び基材の種類(金属,フィルム等)の観点から適する基本色を選択することが好ましい。
なお、本発明における網点のスクリーン形状については、AM(amplitude modulation)方式でもFM(frequency modulation)方式でもかまわない。
[色相測定装置20]
色相測定装置20は、チャート作成装置10により作成されたチャートの色相(Lab値)を測定して、この測定結果を多色分解装置30に送信する装置である。
色相測定装置20は、図示していないが、対象物に投光する部分、対象物からの反射光を捉える部分、及び演算部分からなる。
色相測定装置20は、チャート作成装置10により作成されたチャートの色相(Lab値)を測定して、この測定結果を多色分解装置30に送信する装置である。
色相測定装置20は、図示していないが、対象物に投光する部分、対象物からの反射光を捉える部分、及び演算部分からなる。
対象物へ投光する光は、標準イルミナント(JIS Z8720,旧JISでは「標準の光」)として規定された分光特性を持つ。対象物からの反射光は、人間の目の色や明暗を捉える感覚器官の感度を模した3種類のフィルタ(x,y,z)を介して受光する。このフィルタの分光特性は、JISで規定されている。x,y,z各フィルタを通過した光量を三刺激値(X,Y,Z)という。この三刺激値を元にした演算を行い、明暗、色相、彩度を直感的に理解しやすい座標系(L*a*b*座標系(表色系))に置換え、さらに色相測定装置20で採用している光源及びフィルタの分光特性とJISで規定されている理想的な特性との差異を考慮した補正演算を行って、色相を出力する。
図3は、このようなL*a*b*座標系を示す図である。なお、このL*a*b*座標系は、JIS Z8729において定義されているものである。
図3は、このようなL*a*b*座標系を示す図である。なお、このL*a*b*座標系は、JIS Z8729において定義されているものである。
[多色分解装置30]
多色分解装置30は、目標色の色相を入力して、これを基本色の網点面積率に分解する装置である。この目標色は、一又は二以上とすることができ、二以上の場合は、それぞれの目標色について基本色の網点面積率への分解が行われる。
多色分解装置30は、図1に示すように、記憶手段31と処理手段32を有し、記憶手段31には色相−網点面積率DB31aが、処理手段32には再現可能性判定手段32a及び目標色分解手段32bが備えられている。この処理手段32は、CPU及びメモリ等により構成される。
多色分解装置30は、目標色の色相を入力して、これを基本色の網点面積率に分解する装置である。この目標色は、一又は二以上とすることができ、二以上の場合は、それぞれの目標色について基本色の網点面積率への分解が行われる。
多色分解装置30は、図1に示すように、記憶手段31と処理手段32を有し、記憶手段31には色相−網点面積率DB31aが、処理手段32には再現可能性判定手段32a及び目標色分解手段32bが備えられている。この処理手段32は、CPU及びメモリ等により構成される。
色相−網点面積率DB31aは、基本色の網点面積率と色相の関連付け情報を記憶する色相−網点面積率記憶手段である。すなわち、多色分解装置30が色相測定装置20から受信した色相を、それぞれに対応するチャートについての基本色の網点面積率と関連付けて記憶するデータベースである。また、この色相−網点面積率DB31aを、多色分解装置30において印刷する下地ごとに保有させる。
図4は、このような色相−網点面積率DB31aにおけるデータの例を示すものである。同図は、基本色として、C,G,R,M,Y,Kを選択し、この中からさらに任意の1〜3色を選択して、各色の面積率を0%,10%,20%,・・・,100%としたものを示している。
図4は、このような色相−網点面積率DB31aにおけるデータの例を示すものである。同図は、基本色として、C,G,R,M,Y,Kを選択し、この中からさらに任意の1〜3色を選択して、各色の面積率を0%,10%,20%,・・・,100%としたものを示している。
例えば、図4において、area2は、色Cを50%の面積率、色Rを10%の面積率、色Mを100%の面積率で、3色を重ね合わせて印刷したチャートのデータを示すものであり、このチャートについて測定された色相が、(L*,a*,b*)=(43.6,41.5,−36.5)として記憶されている。
なお、同図の例では、6色から任意の1〜3色を選んで、各色の面積率を10%ごとに変えていることから、これらの全組み合わせ数である21560通りのデータが記憶されている。
なお、同図の例では、6色から任意の1〜3色を選んで、各色の面積率を10%ごとに変えていることから、これらの全組み合わせ数である21560通りのデータが記憶されている。
再現可能性判定手段32aは、目標色の色相が、当該色相の座標系において、色相−網点面積率DB31aに記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断することにより、目標色の再現が可能かどうかを判定する。
目標色分解手段32bは、再現可能性判定手段により、目標色の再現が可能であると判定された場合、目標色についての近似色における基本色の網点面積率を色相−網点面積率DB31aから抽出し、各近似色における基本色の網点面積率をそれぞれ近似色の寄与率にもとづき加重平均して、目標色を基本色の網点面積率に分解する。
そして、目標色についての基本色の網点面積率を製版装置40に出力する。
目標色分解手段32bは、再現可能性判定手段により、目標色の再現が可能であると判定された場合、目標色についての近似色における基本色の網点面積率を色相−網点面積率DB31aから抽出し、各近似色における基本色の網点面積率をそれぞれ近似色の寄与率にもとづき加重平均して、目標色を基本色の網点面積率に分解する。
そして、目標色についての基本色の網点面積率を製版装置40に出力する。
製版装置40は、多色分解装置30から入力した目標色についての基本色の網点面積率にもとづいて、目標色を印刷するための印刷用版の作製を実行する。
次に、図5〜図8を参照して、本実施形態の多色分解製版システムにおける再現可能性判定機能、及び目標色分解機能について詳細に説明する。図5は、同システムにおける再現可能性判定手段及び目標色分解手段による処理手順を示すフローチャートである。図6は、同システムにおける多色分解装置の詳細な構成を示すブロック図である。図7は、同システムによる再現可能性判定において用いられる原点Po,目標色の座標Pt,交点Pw,交点Ps,平面Sの関係を示す図である。図8は、同システムによる目標色分解において使用される近傍色における基本色の網点面積率を示す図である。
まず、再現可能性判定処理に先立って、多色分解装置30は、目標色の色相の座標Pt(L*,a*,b*)を色相測定装置20から入力し、これを記憶手段31に記憶する。
また、多色分解装置30は、色相の原点Poを記憶手段31に記憶する。この原点Poの決定基準は、種々のものとすることができるが、例えば以下のいずれかのような方法とすることができる。
また、多色分解装置30は、色相の原点Poを記憶手段31に記憶する。この原点Poの決定基準は、種々のものとすることができるが、例えば以下のいずれかのような方法とすることができる。
方法1)色相−網点面積率DB31aの全データを確認して、(L*,a*,b*)の平均値を求め、これを原点Poとする。
方法2)色相−網点面積率DB31aの全データより(L*,a*,b*)の最大値及び最小値を求め、最大値と最小値を二等分する値を原点Poとする。
方法3)座標系の中心点(L*=50,a*=0,b*=0)を原点Poとする。
方法4)一般に、印刷物のL*値は、0〜80ないしは0〜90程度の範囲にあるため、(L*=40,a*=0,b*=0)あるいは(L*=45,a*=0,b*=0)を原点Poとする。
方法2)色相−網点面積率DB31aの全データより(L*,a*,b*)の最大値及び最小値を求め、最大値と最小値を二等分する値を原点Poとする。
方法3)座標系の中心点(L*=50,a*=0,b*=0)を原点Poとする。
方法4)一般に、印刷物のL*値は、0〜80ないしは0〜90程度の範囲にあるため、(L*=40,a*=0,b*=0)あるいは(L*=45,a*=0,b*=0)を原点Poとする。
そして、再現可能性判定手段32aは、座標Ptと原点Poを記憶手段31から入力して(ステップ10)、原点Poと座標Ptの距離を算出し、これをdtとして記憶手段31に記憶させる(ステップ11)。
次に、距離dsを算出するための処理aを実行する(ステップ12)。
この距離dsとは、目標色の座標Ptと原点Poを結ぶ直線と、色相−網点面積率DB31aにおける色相により形成される最大体積を備えた多面体との交点と、原点Poとの距離を示すものである。
この処理aにおいて、再現可能性判定手段32aは、まず原点Poと座標Ptを通る直線LINE1を算出して、これを記憶手段31に記憶させる(ステップ13)。
次に、距離dsを算出するための処理aを実行する(ステップ12)。
この距離dsとは、目標色の座標Ptと原点Poを結ぶ直線と、色相−網点面積率DB31aにおける色相により形成される最大体積を備えた多面体との交点と、原点Poとの距離を示すものである。
この処理aにおいて、再現可能性判定手段32aは、まず原点Poと座標Ptを通る直線LINE1を算出して、これを記憶手段31に記憶させる(ステップ13)。
次に、色空間座標の最大値がなす平面と直線LINE1の交点Pwを算出して、記憶手段31に記憶させる(ステップ14)。
この色空間座標の最大値がなす平面とは、具体的には、L*=0,L*=100,a*=−100,a*=100,b*=−100,b*=100の6平面を意味している。従って、この交点Pwとして、最大6つの交点が算出されることになる。
そこで、直線LINE1とL*=0,L*=100,a*=−100,a*=100,b*=−100,b*=100との交点を、それぞれPw1,Pw2,Pw3,Pw4,Pw5,Pw6とし、これらの交点のなかで原点Poからの距離が最も小さい2点のうち、原点Poに対して座標Pt側に存在するものを、以下における交点Pwとする。
この色空間座標の最大値がなす平面とは、具体的には、L*=0,L*=100,a*=−100,a*=100,b*=−100,b*=100の6平面を意味している。従って、この交点Pwとして、最大6つの交点が算出されることになる。
そこで、直線LINE1とL*=0,L*=100,a*=−100,a*=100,b*=−100,b*=100との交点を、それぞれPw1,Pw2,Pw3,Pw4,Pw5,Pw6とし、これらの交点のなかで原点Poからの距離が最も小さい2点のうち、原点Poに対して座標Pt側に存在するものを、以下における交点Pwとする。
次に、再現可能性判定手段32aは、色相−網点面積率DB31aから交点Pwとの距離が最も小さい3点を検索して、これらを交点Pwに近い順にPs1,Ps2,Ps3とし、この3点がなす平面を平面Sとして、記憶手段31に記憶させる(ステップ15)。
このとき、Ps1,Ps2,Ps3が直線上に存在する場合は、Psの代りに、次に近い点Ps4を用いる。また、Ps1,Ps2,Ps3,Ps4の全てが直線上に存在する場合は、以下同様にして順に,Ps5,Ps6,・・・を用いることによって、平面Sを特定するための3点を決定する。
このとき、Ps1,Ps2,Ps3が直線上に存在する場合は、Psの代りに、次に近い点Ps4を用いる。また、Ps1,Ps2,Ps3,Ps4の全てが直線上に存在する場合は、以下同様にして順に,Ps5,Ps6,・・・を用いることによって、平面Sを特定するための3点を決定する。
次に、再現可能性判定手段32aは、平面Sと直線LINE1の交点を算出し、これを交点Psとして記憶手段31に記憶させる(ステップ16)。
そして、原点Poと交点Psの距離を算出して、これを距離dsとして記憶手段31に記憶させる(ステップ17)。
図7は、以上のような原点Po,目標色の座標Pt,交点Pw,交点Ps,平面Sの関係を示すものである。
そして、原点Poと交点Psの距離を算出して、これを距離dsとして記憶手段31に記憶させる(ステップ17)。
図7は、以上のような原点Po,目標色の座標Pt,交点Pw,交点Ps,平面Sの関係を示すものである。
次に、再現可能性判定手段32aは、距離dtと距離dsを比較し、dtがds以下である場合に、目標色を再現することができると判定する(ステップ18のYes,ステップ19)。
この場合、目標色の色相の座標Ptは、色相−網点面積率DB31aに記憶されている色相の座標により形成される色空間の範囲内に存在するため、この目標色は、基本色を用いて網点印刷を行うことにより再現することが可能であると判定される。
この場合、目標色の色相の座標Ptは、色相−網点面積率DB31aに記憶されている色相の座標により形成される色空間の範囲内に存在するため、この目標色は、基本色を用いて網点印刷を行うことにより再現することが可能であると判定される。
すなわち、この方法によれば、目標色の色相の座標Ptが、当該色相の座標系において、色相−網点面積率DB31aに記憶されている色相の座標により、最も外縁部において構成される平面上、又はこの平面より内側(原点Po側)に存在する場合に、基本色による再現を可能と判定することができる。換言すれば、再現可能性判定手段32aは、目標色の色相が、色相−網点面積率DB31aに記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断することにより、目標色の再現が可能かどうかを判定する。
これは、目標色の色相がこのような範囲内に存在すれば、目標色を再現するために適切な近傍色を色相−網点面積率DB31aから選択することができるからである。
なお、この判定の結果について、視認可能なように、ディスプレイ30bに出力することも好ましい。
これは、目標色の色相がこのような範囲内に存在すれば、目標色を再現するために適切な近傍色を色相−網点面積率DB31aから選択することができるからである。
なお、この判定の結果について、視認可能なように、ディスプレイ30bに出力することも好ましい。
目標色を再現することが可能であると判定された場合、次に、多色分解装置30の目標色分解手段32bは、目標色を基本色の網点面積率に分解するための処理bを実行する。(ステップ20)
すなわち、目標色分解手段32bは、目標色についての近似色の網点面積率を色相−網点面積率DB31aから抽出して、各近似色における基本色の網点面積率をそれぞれ近似色の寄与率にもとづき加重平均することにより、目標色を基本色の網点面積率に分解する。
すなわち、目標色分解手段32bは、目標色についての近似色の網点面積率を色相−網点面積率DB31aから抽出して、各近似色における基本色の網点面積率をそれぞれ近似色の寄与率にもとづき加重平均することにより、目標色を基本色の網点面積率に分解する。
この処理bにおいて、目標色分解手段32bは、記憶手段31から目標色の色相の座標Ptを入力して、色相−網点面積率DB31aからこの座標Ptとの距離が最も小さい4点を検索し、これらを座標Ptに近い順にP1,P2,P3,P4とする(ステップ21)。
そして、座標PtとP1,P2,P3,P4の距離を算出し、これらをそれぞれd1,d2,d3,d4として、記憶手段31に記憶させる(ステップ22)。
そして、座標PtとP1,P2,P3,P4の距離を算出し、これらをそれぞれd1,d2,d3,d4として、記憶手段31に記憶させる(ステップ22)。
このとき、d1,d2,d3,d4のいずれか1つ以上がdtよりも大きく、かつd1,d2,d3,d4のいずれか1つ以上がdtよりも小さい場合は、これらのd1,d2,d3,d4を用いて、以降のステップを実行する。
一方、この条件が満たされない場合は、d4の代りに順次座標Ptに近いP5,P6,・・・,Pxとの各距離d5,d6,・・・,dxを適用する。そして、Pxが、別途設定された許容値(例えばx=5〜10以下)を超える場合は、d1,d2,d3を用いて、以降のステップを実行する。
一方、この条件が満たされない場合は、d4の代りに順次座標Ptに近いP5,P6,・・・,Pxとの各距離d5,d6,・・・,dxを適用する。そして、Pxが、別途設定された許容値(例えばx=5〜10以下)を超える場合は、d1,d2,d3を用いて、以降のステップを実行する。
このような条件を満たす4点を使用する理由は、以降のステップにおける補完計算を有効なものとするためである。
4点の想定される組み合わせとしては以下の3通りが考えられる。
1)P1〜P4の全てがPtよりも原点に近い。
2)P1〜P4の全てがPtよりも原点から遠い。
3)P1〜P4の一部はPtよりも原点に近く、かつ他はPtよりも原点から遠い。
このうち、補完計算を行うためには、3)が最も効果的であると考えられるためである。
また、許容値を超える場合に3点を使用する理由は、P1,P2,・・・,PxはPtとの距離が小さい順に並んでおり、xの値が大きくなると計算結果の精度が低下するため、この場合は幾何学的に4点よりも3点の方が補完計算による精度が良いと考えられるからである。
4点の想定される組み合わせとしては以下の3通りが考えられる。
1)P1〜P4の全てがPtよりも原点に近い。
2)P1〜P4の全てがPtよりも原点から遠い。
3)P1〜P4の一部はPtよりも原点に近く、かつ他はPtよりも原点から遠い。
このうち、補完計算を行うためには、3)が最も効果的であると考えられるためである。
また、許容値を超える場合に3点を使用する理由は、P1,P2,・・・,PxはPtとの距離が小さい順に並んでおり、xの値が大きくなると計算結果の精度が低下するため、この場合は幾何学的に4点よりも3点の方が補完計算による精度が良いと考えられるからである。
次に、目標色分解手段32bは、d1,d2,d3,d4(又はd1,d2,d3)を用いて、P1,P2,P3,P4(又はP1,P2,P3)のそれぞれの寄与率を算出し、これらをそれぞれw1,w2,w3,w4(又はw1,w2,w3)として、記憶手段31に記憶させる(ステップ23)。
この寄与率とは、目標色を再現するための補完計算において、各近傍色P1,P2,P3,P4(又はP1,P2,P3)を使用するにあたり、これらの近傍色の重み付けを行う割合を示すものである。
この寄与率とは、目標色を再現するための補完計算において、各近傍色P1,P2,P3,P4(又はP1,P2,P3)を使用するにあたり、これらの近傍色の重み付けを行う割合を示すものである。
この寄与率の算出は、以下のようにして行う。
<P1,P2,P3,P4の4点による場合>
P1の寄与率 w1=(dsum−d1)/(3*dsum)
P2の寄与率 w2=(dsum−d2)/(3*dsum)
P3の寄与率 w3=(dsum−d3)/(3*dsum)
P4の寄与率 w4=(dsum−d4)/(3*dsum)
dsum=d1+d2+d3+d4
<P1,P2,P3の3点による場合>
P1の寄与率 w1=(dsum−d1)/(2*dsum)
P2の寄与率 w2=(dsum−d2)/(2*dsum)
P3の寄与率 w3=(dsum−d3)/(2*dsum)
dsum=d1+d2+d3
<P1,P2,P3,P4の4点による場合>
P1の寄与率 w1=(dsum−d1)/(3*dsum)
P2の寄与率 w2=(dsum−d2)/(3*dsum)
P3の寄与率 w3=(dsum−d3)/(3*dsum)
P4の寄与率 w4=(dsum−d4)/(3*dsum)
dsum=d1+d2+d3+d4
<P1,P2,P3の3点による場合>
P1の寄与率 w1=(dsum−d1)/(2*dsum)
P2の寄与率 w2=(dsum−d2)/(2*dsum)
P3の寄与率 w3=(dsum−d3)/(2*dsum)
dsum=d1+d2+d3
次に、目標色分解手段32bは、上記各点についての各基本色の網点面積率と寄与率を積和し、それぞれの基本色の網点面積率P(c),P(g),P(r),P(m),P(y),P(k)を算出して、記憶手段31に記憶させる(ステップ24)。
ここで、Pxについての各基本色(C,G,R,M,Y,K)の網点面積率が、図8に示すように、それぞれcx,gx,rx,mx,yx,kxであるとすると、近傍点として4点を使用する場合、各基本色の網点面積率は、基本色成分の色分解値として、以下のように算出することができる。
ここで、Pxについての各基本色(C,G,R,M,Y,K)の網点面積率が、図8に示すように、それぞれcx,gx,rx,mx,yx,kxであるとすると、近傍点として4点を使用する場合、各基本色の網点面積率は、基本色成分の色分解値として、以下のように算出することができる。
P(c)=w1×c1+w2×c2+w3×c3+w4×c4
P(g)=w1×g1+w2×g2+w3×g3+w4×g4
P(r)=w1×r1+w2×r2+w3×r3+w4×r4
P(m)=w1×m1+w2×m2+w3×m3+w4×m4
P(y)=w1×y1+w2×y2+w3×y3+w4×y4
P(k)=w1×k1+w2×k2+w3×k3+w4×k4
近傍点として3点を使用する場合は、各基本色の網点面積率とw1〜w3までの寄与率の積和を、それぞれの基本色につき同様にして算出する。
P(g)=w1×g1+w2×g2+w3×g3+w4×g4
P(r)=w1×r1+w2×r2+w3×r3+w4×r4
P(m)=w1×m1+w2×m2+w3×m3+w4×m4
P(y)=w1×y1+w2×y2+w3×y3+w4×y4
P(k)=w1×k1+w2×k2+w3×k3+w4×k4
近傍点として3点を使用する場合は、各基本色の網点面積率とw1〜w3までの寄与率の積和を、それぞれの基本色につき同様にして算出する。
なお、目標色に対する各基本色成分の寄与率は、以下のようにして求めることができる。
ec=P(c)/Psum
eg=P(g)/Psum
er=P(r)/Psum
em=P(m)/Psum
ey=P(y)/Psum
ek=P(k)/Psum
Psum=P(c)+P(g)+P(r)+P(m)+P(y)+P(k)
実用上、ec,eg,er,em,ey,ekが、0.03程度より小さければ、一般にその色成分については無視することができる。
ec=P(c)/Psum
eg=P(g)/Psum
er=P(r)/Psum
em=P(m)/Psum
ey=P(y)/Psum
ek=P(k)/Psum
Psum=P(c)+P(g)+P(r)+P(m)+P(y)+P(k)
実用上、ec,eg,er,em,ey,ekが、0.03程度より小さければ、一般にその色成分については無視することができる。
一方、ステップ18において、dtがdsより大きい場合、再現可能性判定手段32aは、基本色により適切に目標色を再現することは不可能であると判定する(ステップ18のNo,ステップ25)。
この場合、その目標色については、別途従来公知の種々の方法を用いて印刷する。例えば、さらに別の基本色を加えた網点方式による印刷や、特色印刷を行うことで適切な印刷を可能とすることができる。
すなわち、本発明によれば、このような再現できない目標色を適切に検出することができ、品質の優れない印刷の実行を防止することが可能となっている。
この場合、その目標色については、別途従来公知の種々の方法を用いて印刷する。例えば、さらに別の基本色を加えた網点方式による印刷や、特色印刷を行うことで適切な印刷を可能とすることができる。
すなわち、本発明によれば、このような再現できない目標色を適切に検出することができ、品質の優れない印刷の実行を防止することが可能となっている。
次に、本実施形態の多色分解製版システムを使用した多色分解印刷方法による印刷手順について、図9を参照して説明する。同図は、本実施形態の多色分解製版システムを使用した多色分解印刷方法による印刷手順を示すフローチャートである。
最初に、基本色を選択する(ステップ30)。
この基本色としては、特に限定されるものではなく、例えばプロセスインキ等や特別に作成したインキ等を使用することができるが、少なくとも4色以上を選択することが好ましい。
また、特に容器印刷においては、近年より高い品質の印刷が求められており、その目標色の再現性の観点から、基本色として6色以上を選択することがより好ましい。
最初に、基本色を選択する(ステップ30)。
この基本色としては、特に限定されるものではなく、例えばプロセスインキ等や特別に作成したインキ等を使用することができるが、少なくとも4色以上を選択することが好ましい。
また、特に容器印刷においては、近年より高い品質の印刷が求められており、その目標色の再現性の観点から、基本色として6色以上を選択することがより好ましい。
さらに、選択する基本色としては、容器印刷に適する基本色を選択することが好ましい。すなわち、容器印刷においては、印刷対象となる基材は金属やフィルム等である場合が多いため、これに適した基本色とすることが好ましく、例えば4インキを選択する場合には、CMYKではなく、CRYKを選択するようにすることが好ましい。また、色相環上で、Yを赤味に、Mを使用する場合は、Mを黄味に寄ったものとすることが好ましい。これは、容器印刷における物性上の制約から紙とは同じ色顔料を使用することができない場合があることなどによるものである。
次に、選択した基本色を用いて、チャート作成装置10によりチャートを作成する(ステップ31)。
このチャートは、上述したように印刷対象の下地色ごとに作成し、それぞれ2000〜50000のチャートを作成することが好ましい。
このチャートは、基本色を網点面積率にもとづき組み合わせることにより作成する。したがって、網点面積率におけるステップを細かく設定すればする程チャート数は増加するが、これに伴って隣接する色の色差の違いがより小さくなることから一定以上チャート数を増加させても実用上利益は少ない。一方、チャートが少ない場合には、目標色を再現するにあたって誤差が大きくなるため、印刷精度が落ちるという問題がある。このため、チャートの数については、上記範囲内のものとすることが好ましく、さらに下地が明るい場合には、この範囲内でチャート数を多く設定することが好ましい。
このチャートは、上述したように印刷対象の下地色ごとに作成し、それぞれ2000〜50000のチャートを作成することが好ましい。
このチャートは、基本色を網点面積率にもとづき組み合わせることにより作成する。したがって、網点面積率におけるステップを細かく設定すればする程チャート数は増加するが、これに伴って隣接する色の色差の違いがより小さくなることから一定以上チャート数を増加させても実用上利益は少ない。一方、チャートが少ない場合には、目標色を再現するにあたって誤差が大きくなるため、印刷精度が落ちるという問題がある。このため、チャートの数については、上記範囲内のものとすることが好ましく、さらに下地が明るい場合には、この範囲内でチャート数を多く設定することが好ましい。
次に、作成したチャートの色相を色相測定装置20により測定し、測定結果を多色分解装置30における色相−網点面積率DB31aに、各チャートについての網点面積率に対応させて記憶する(ステップ32)。図3は、このようにして作成された色相−網点面積率DB31aの例である。
この色相−網点面積率DB31aは、チャートと同じく下地ごとに作成する。勿論、一の色相−網点面積率DB31a内において、下地ごとに複数のテーブルを作成することにより、実質的に色相−網点面積率DB31aを下地ごとに作成するようにすることもできる。
このようにして色相−網点面積率DB31aが作成されると、以降、この色相−網点面積率DB31aを使用して、対象とする下地についての目標色を印刷することが可能となる。
この色相−網点面積率DB31aは、チャートと同じく下地ごとに作成する。勿論、一の色相−網点面積率DB31a内において、下地ごとに複数のテーブルを作成することにより、実質的に色相−網点面積率DB31aを下地ごとに作成するようにすることもできる。
このようにして色相−網点面積率DB31aが作成されると、以降、この色相−網点面積率DB31aを使用して、対象とする下地についての目標色を印刷することが可能となる。
次に、目標色の色相を色相測定装置20により測定して、これを多色分解装置30に入力し(ステップ33)、この目標色についての再現可能性を判定する(ステップ34)。
そして、再現可能であると判定された場合(ステップ35のYes)は、目標色を基本色の網点面積率に分解して(ステップ36)、製版装置40によりこの網点面積率にもとづき製版を実行し(ステップ37)、得られた印刷用版により印刷を行う(ステップ38)。
また、再現できないと判定された場合(ステップ35のNo)は、それぞれの目標色に応じて、特色印刷などの種々の印刷を別途実施する(ステップ39)。
そして、再現可能であると判定された場合(ステップ35のYes)は、目標色を基本色の網点面積率に分解して(ステップ36)、製版装置40によりこの網点面積率にもとづき製版を実行し(ステップ37)、得られた印刷用版により印刷を行う(ステップ38)。
また、再現できないと判定された場合(ステップ35のNo)は、それぞれの目標色に応じて、特色印刷などの種々の印刷を別途実施する(ステップ39)。
以下、本発明の多色分解製版システムの実施例について、図10〜図12を参照して説明する。図10は、本発明の多色分解製版システムの実施例において選択した基本色を示す図である。図11は、本発明の多色分解製版システムの実施例1の目標色の分解結果を示す図である。図12は、本発明の多色分解製版システムの実施例で使用したΔE*値の評価の目安を示す図である。
(実施例1)
(1)基本色の選択
図10に示すような6色の基本色(C,G,R,M,Y,K)を選択した。
(2)チャートの作成
選択した6色の基本色の中から任意の1〜3色を選択し、3色までの重ね合わせによる平網の掛け合わせ印刷を行って、チャートを作成した。この際、平網を10%ステップとした。したがって、合計21560色のチャートが作成された。
(1)基本色の選択
図10に示すような6色の基本色(C,G,R,M,Y,K)を選択した。
(2)チャートの作成
選択した6色の基本色の中から任意の1〜3色を選択し、3色までの重ね合わせによる平網の掛け合わせ印刷を行って、チャートを作成した。この際、平網を10%ステップとした。したがって、合計21560色のチャートが作成された。
(3)色相測定・DB化
そして、各チャートの色相を測定し、色相−網点面積率DB31aを作成した。このようにして、図4に示すようなデータベースが作成された。
(4)目標色の測定
次に、目標色を測定して、多色分解装置30に入力した。
このとき、目標色の色相は、座標Pt(L*=44.5,a*=−4.7,b*=−43.4)であった。
そして、各チャートの色相を測定し、色相−網点面積率DB31aを作成した。このようにして、図4に示すようなデータベースが作成された。
(4)目標色の測定
次に、目標色を測定して、多色分解装置30に入力した。
このとき、目標色の色相は、座標Pt(L*=44.5,a*=−4.7,b*=−43.4)であった。
(5)再現可能性判定
本実施例1では、原点Poを(L*=40,a*=0,b*=0)とした。
したがって、原点Poと座標Ptを通る直線LINE1と、色空間座標の最大値がなす平面L*=0,L*=100,a*=−100,a*=100,b*=−100,b*=100と直線LINE1の交点Pw1,Pw2,Pw3,Pw4,Pw5,Pw6と、それぞれの座標Ptとの距離は、以下のようになった。
Pw1(0.0,42.2,389.5),546.8
Pw2(100.0,−62.7,−578.7),541.2
Pw3(134.7,−100.0,−922.1),888.4
Pw4(−54.7,100.0,922.6),976.2
Pw5(50.3,−10.9,−100.0),57.2
Pw6(29.7,10.9,100.0),145.0
このため、原点Poとの距離が最も小さいPw5が、交点Pwとして算出された。
本実施例1では、原点Poを(L*=40,a*=0,b*=0)とした。
したがって、原点Poと座標Ptを通る直線LINE1と、色空間座標の最大値がなす平面L*=0,L*=100,a*=−100,a*=100,b*=−100,b*=100と直線LINE1の交点Pw1,Pw2,Pw3,Pw4,Pw5,Pw6と、それぞれの座標Ptとの距離は、以下のようになった。
Pw1(0.0,42.2,389.5),546.8
Pw2(100.0,−62.7,−578.7),541.2
Pw3(134.7,−100.0,−922.1),888.4
Pw4(−54.7,100.0,922.6),976.2
Pw5(50.3,−10.9,−100.0),57.2
Pw6(29.7,10.9,100.0),145.0
このため、原点Poとの距離が最も小さいPw5が、交点Pwとして算出された。
また、色相−網点面積率DB31aにおける色相の座標のうち、交点Pwからの距離が最も小さい3点として、次の3点が検索された。
Ps1(45.8,−5.1,48.8)
Ps2(41.7,2.8,−50.8)
Ps3(48.2,−10.5,−47.6)
Ps1(45.8,−5.1,48.8)
Ps2(41.7,2.8,−50.8)
Ps3(48.2,−10.5,−47.6)
そして、この3点がなす平面Sと直線LINE1の交点Psの座標、交点Psと原点Poとの距離ds、及び座標Ptと原点Poとの距離dtは、それぞれ以下のように算出された。
Ps(45.1,−5.4,−49.5)
ds=50.1
dt=43.9
その結果、dtは、ds以下の値であるため、目標色は、基本色での再現が可能であると判定された。
Ps(45.1,−5.4,−49.5)
ds=50.1
dt=43.9
その結果、dtは、ds以下の値であるため、目標色は、基本色での再現が可能であると判定された。
(6)目標色の分解
次に、色相−網点面積率DB31aにおける色相の座標のうち、交点Ptからの距離が最も小さい4点として、次の4点が検索され、それぞれの原点Poからの距離は、以下のようになった。
P1(45.9,−4.8,−42.2),d1=42.8
P2(46.5,−5.0,−43.0),d2=43.8
P3(42.8,−5.0,−41.8),d3=42.2
P4(45.1,−2.5,−43.8),d4=44.2
その結果、d1<dt,d2<dt,d3<dt,d4>dtであり、d1〜d4のうち、いずれか1つ以上がdtよりも大きく、かつ、d1〜d4のうち、いずれか1つ以上がdtよりも小さいとの条件を満足するため、これらの4点が以下の補完計算に使用された。
次に、色相−網点面積率DB31aにおける色相の座標のうち、交点Ptからの距離が最も小さい4点として、次の4点が検索され、それぞれの原点Poからの距離は、以下のようになった。
P1(45.9,−4.8,−42.2),d1=42.8
P2(46.5,−5.0,−43.0),d2=43.8
P3(42.8,−5.0,−41.8),d3=42.2
P4(45.1,−2.5,−43.8),d4=44.2
その結果、d1<dt,d2<dt,d3<dt,d4>dtであり、d1〜d4のうち、いずれか1つ以上がdtよりも大きく、かつ、d1〜d4のうち、いずれか1つ以上がdtよりも小さいとの条件を満足するため、これらの4点が以下の補完計算に使用された。
次に、補完計算について、図11を参照して説明する。同図に示すように、P1〜P4の4点の寄与率は、それぞれw1=0.251,w2=0.249,w3=0.252,w4=0.248と算出され、各基本色の網点面積率は、それぞれ以下のように算出された。
P(c)=90,P(g)=10,P(r)=5,P(m)=70,P(y)=2,P(k)=2
また、それぞれの基本色の寄与率は、ec=0.503,eg=0.055,er=0.028,em=0.391,ey=0.011,ek=0.011であった。この寄与率が、0.03%以下の基本色については、網点面積率を0とした。
その結果、最終的に得られた各基本色の網点面積率は、以下のようになった。
P(c)=90,P(g)=10,P(r)=0,P(m)=70,P(y)=0,P(k)=0
P(c)=90,P(g)=10,P(r)=5,P(m)=70,P(y)=2,P(k)=2
また、それぞれの基本色の寄与率は、ec=0.503,eg=0.055,er=0.028,em=0.391,ey=0.011,ek=0.011であった。この寄与率が、0.03%以下の基本色については、網点面積率を0とした。
その結果、最終的に得られた各基本色の網点面積率は、以下のようになった。
P(c)=90,P(g)=10,P(r)=0,P(m)=70,P(y)=0,P(k)=0
(7)印刷
次に、この網点面積率により印刷を行った。
この印刷結果の色相は、以下のようになった。
印刷結果の色相の座標Pres(L*=46.8,a*=−2.8,b*=−44.3)
次に、この網点面積率により印刷を行った。
この印刷結果の色相は、以下のようになった。
印刷結果の色相の座標Pres(L*=46.8,a*=−2.8,b*=−44.3)
最後に、この結果についての品質の確認を行った。その方法としては、ΔE*を使用した。このΔE*とは、2つの色の違いの程度を数値で表わしたものであり、色空間L*a*b*上の2点間の色の距離に相当するものである。
すなわち、ΔL*=L1*−L2*,Δa*=a1*−a2*,Δb*=b1*−b2*とすると、ΔE*は以下のようにして求めることができる。
ΔE*=√(ΔL*×ΔL*+Δa*×Δa*+Δb*×Δb*)
なお、ΔE*(より厳密にはΔE*ab)は、JIS Z8730において定義されているものである。
すなわち、ΔL*=L1*−L2*,Δa*=a1*−a2*,Δb*=b1*−b2*とすると、ΔE*は以下のようにして求めることができる。
ΔE*=√(ΔL*×ΔL*+Δa*×Δa*+Δb*×Δb*)
なお、ΔE*(より厳密にはΔE*ab)は、JIS Z8730において定義されているものである。
本実施例1においては、印刷結果の色相の座標Pres、目標色の色相の座標Pt、及びΔE*は、それぞれ以下のようになった。
座標Pres(L*=46.8,a*=−2.8,b*=−44.3)
座標Pt(L*=44.5,a*=−4.7,b*=−43.4)
ΔE*=3.17
このΔE*値についての評価の目安は、概ね図12に示すようなものとすることができる。
したがって、本実施例1による印刷結果と目標色との差異は、離間比較では、ほとんど気づかないレベルであり、一般的には同じ色と考えられる良好な印刷結果を得ることができた。
座標Pres(L*=46.8,a*=−2.8,b*=−44.3)
座標Pt(L*=44.5,a*=−4.7,b*=−43.4)
ΔE*=3.17
このΔE*値についての評価の目安は、概ね図12に示すようなものとすることができる。
したがって、本実施例1による印刷結果と目標色との差異は、離間比較では、ほとんど気づかないレベルであり、一般的には同じ色と考えられる良好な印刷結果を得ることができた。
(実施例2)
目標色の座標Pt(L*=45.5,a*=53.4,b*=−48.4)について、実施例1と同様にして、再現可能性の判定を行った。本実施例2においても、原点Poを(L*=40,a*=0,b*=0)とした。
この結果のデータを以下に示す。
Pw1(0.0,−388.0,352.1),597.0
Pw2(100.0,582.0,−528.1),715.9
Pw3(29.7,−100.0,90.8),207.7
Pw4(50.3,100.0,−90.8),63.2
Pw5(51.4,110.3,−100.0),77.1
Pw6(28.6,−110.3,100.0),221.6
Pw(=Pw4)(50.3,100.0,−90.8)
Ps1(45.4,40.9,−38.3)
Ps2(43.6,41.5,−36.5)
Ps3(46.9,45.0,−35.8)
Ps(44.2,41.1,−37.3)
ds=55.7
dt=72.2
目標色の座標Pt(L*=45.5,a*=53.4,b*=−48.4)について、実施例1と同様にして、再現可能性の判定を行った。本実施例2においても、原点Poを(L*=40,a*=0,b*=0)とした。
この結果のデータを以下に示す。
Pw1(0.0,−388.0,352.1),597.0
Pw2(100.0,582.0,−528.1),715.9
Pw3(29.7,−100.0,90.8),207.7
Pw4(50.3,100.0,−90.8),63.2
Pw5(51.4,110.3,−100.0),77.1
Pw6(28.6,−110.3,100.0),221.6
Pw(=Pw4)(50.3,100.0,−90.8)
Ps1(45.4,40.9,−38.3)
Ps2(43.6,41.5,−36.5)
Ps3(46.9,45.0,−35.8)
Ps(44.2,41.1,−37.3)
ds=55.7
dt=72.2
以上の結果、dt>dsであるため、実施例2の目標色については、選択された上記各基本色によっては、再現はできないと判定することができた。
このため、この目標色については、特色印刷などの方法により別途印刷を行うようにすることができる。
すなわち、本発明によれば、目標色を印刷するにあたって、目標色と再現可能な色との色差が目標色と別の色と認識されるレベルであるような不充分な品質の場合には、これを検出することができる。このため、このような目標色が、不充分な品質のまま自動的に印刷されてしまうことを防止することが可能となる。
したがって、このような目標色については、別途印刷を行うことができるため、品質の優れない印刷を行うことを排除して、より適切な印刷を行うことが可能となる。
このため、この目標色については、特色印刷などの方法により別途印刷を行うようにすることができる。
すなわち、本発明によれば、目標色を印刷するにあたって、目標色と再現可能な色との色差が目標色と別の色と認識されるレベルであるような不充分な品質の場合には、これを検出することができる。このため、このような目標色が、不充分な品質のまま自動的に印刷されてしまうことを防止することが可能となる。
したがって、このような目標色については、別途印刷を行うことができるため、品質の優れない印刷を行うことを排除して、より適切な印刷を行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の多色分解製版システムによれば、目標色が再現可能であるかどうかの判定が行われ、目標色を適切に再現することができる場合にのみ、その印刷が行われるため、離間比較ではほとんど気づかない色差であって、一般には同じ色だと思われるレベルでの印刷を実現することが可能となる。
また、この印刷において、使用する基本色を、プロセス4色インキのみならず、これにその他のインキを追加又は置換したものすることにより、色の再現可能範囲を拡張することも可能である。
また、この印刷において、使用する基本色を、プロセス4色インキのみならず、これにその他のインキを追加又は置換したものすることにより、色の再現可能範囲を拡張することも可能である。
さらに、下地に応じて作成された色相−網点面積率情報にもとづいて、目標色の再現を行うことができるため、印刷の対象とする下地に応じて、目標色をより適切に印刷することが可能になる。
また、限られた色数のインキによって、より目標色に近い色の再現を実現することができるため、結果として特色印刷を減少させることができ、印刷工程を高効率化させるとともに、コスト削減を図ることが可能となる。
また、限られた色数のインキによって、より目標色に近い色の再現を実現することができるため、結果として特色印刷を減少させることができ、印刷工程を高効率化させるとともに、コスト削減を図ることが可能となる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態の多色分解製版システムにおいて、チャート作成装置10,色相測定装置20,多色分解装置30,製版装置40のいずれか二以上を組み合わせて、一体型とするなど適宜変更することが可能である。
例えば、本実施形態の多色分解製版システムにおいて、チャート作成装置10,色相測定装置20,多色分解装置30,製版装置40のいずれか二以上を組み合わせて、一体型とするなど適宜変更することが可能である。
本発明は、特に容器印刷の分野において、好適に利用可能なものである。
10 チャート作成装置
20 色相測定装置
30 多色分解装置
30a キーボード
30b ディスプレイ
31 記憶手段
31a 色相−網点面積率DB
32 処理手段
32a 再現可能性判定手段
32b 目標色分解手段
33 入出力インタフェース
40 製版装置
20 色相測定装置
30 多色分解装置
30a キーボード
30b ディスプレイ
31 記憶手段
31a 色相−網点面積率DB
32 処理手段
32a 再現可能性判定手段
32b 目標色分解手段
33 入出力インタフェース
40 製版装置
Claims (7)
- 目標色の色相を入力し、この目標色を基本色の網点面積率に分解する多色分解装置であって、
基本色の網点面積率と色相の関連付け情報を保有する色相−網点面積率記憶手段と、
前記目標色の色相が、当該色相の座標系において、前記色相−網点面積率記憶手段に記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断することにより、前記目標色の再現が可能かどうかを判定する再現可能性判定手段と、を備えた
ことを特徴とする多色分解装置。 - 前記再現可能性判定手段により、再現可能であると判定された場合、前記目標色についての近似色の網点面積率を前記色相−網点面積率記憶手段から抽出し、各近似色における基本色の網点面積率を加重平均して、前記目標色を基本色の網点面積率に分解する目標色分解手段を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の多色分解装置。 - 請求項1又は2記載の多色分解装置と、
基本色を組み合わせることによって印刷対象の下地の色ごとにチャートを作成するチャート作成装置と、
前記チャート作成装置により作成されたチャートの色相を測定して、前記多色分解装置に出力する色相測定装置と、
前記多色分解装置により前記目標色を分解して得られた網点面積率を入力して、前記目標色を印刷するための印刷用版を作製する製版装置と、を有する
ことを特徴とする多色分解製版システム。 - 前記下地が、少なくとも金属板にサイズコートを塗布したもの、金属板にホワイトコートを塗布したもの、透明フィルム、白印刷を施したフィルムのいずれかである
ことを特徴とする請求項3記載の多色分解製版システム。 - 前記基本色の色数が、少なくとも6色以上であることを特徴とする請求項3又は4記載の多色分解製版システム。
- 前記チャートにおける色数を2000〜50000とすることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の多色分解製版システム。
- 目標色を基本色の網点面積率に分解することにより印刷を行う多色分解印刷方法であって、
少なくとも4色以上の基本色を選択し、この基本色を所定の網点面積率にもとづき組み合わせることによって、印刷対象の下地の色ごとにチャートを作成し、
前記チャートの色相を測定して、前記基本色の網点面積率と色相の関連付け情報を保有する色相−網点面積率データベースを作成し、
前記目標色の色相を測定するとともに、前記目標色の色相が、当該色相の座標系において、前記色相−網点面積率データベースに記憶されている色相により形成される最大体積を備えた多面体の内部に存在するかどうかを判断することにより、前記目標色の再現が可能かどうかを判定し、
再現可能であると判定された場合、前記目標色についての近似色における基本色の網点面積率を前記色相−網点面積率データベースから抽出して、各近似色における基本色の網点面積率を加重平均することにより、前記目標色を基本色の網点面積率に分解し、
得られた基本色の網点面積率を用いて前記目標色を印刷するための印刷用版を作製し、
得られた前記印刷用版を用いて印刷することを特徴とする多色分解印刷方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023188669A1 (ja) | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 東洋製罐株式会社 | 缶の印刷システム、缶の製造システム、カラーガイド及びカラーガイドの製造方法 |
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2004
- 2004-04-09 JP JP2004115155A patent/JP2005303572A/ja active Pending
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