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JP2005299053A - 電気絶縁用基材とその製造方法、および同基材を用いたプリプレグとプリント配線板 - Google Patents

電気絶縁用基材とその製造方法、および同基材を用いたプリプレグとプリント配線板 Download PDF

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Abstract

【課題】高機能電子機器の部品実装に必須な、誘電率および誘電正接が小さく、寸法安定性と熱的な安定性を有し、かつ、低吸湿性、低熱膨張係数を示す電気絶縁用基材、並びにプリント配線板を提供すること。
【解決手段】 ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプと、ガラス繊維とを含有する電気絶縁用基材であり、前記のポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプと、ガラス繊維が、物理的に絡み合って、または、繊維状もしくはパルプ状バインダーによって接着されることにより、形成されてなる電気絶縁用基材であり、この基材を用いたプリプレグとプリント配線板である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、低吸湿性を有し、電気的特性や熱的特性に優れた電気絶縁用基材とその製造方法、並びに、同電気絶縁用基材を材料としたプリプレグとそのプリプレグで絶縁層を構成したプリント配線板に関するものである。
近年、電子機器の小型化、高密度化が進行し、プリント配線板に実装される部品は挿入型から面付け型に替わり、それに伴い、プリント配線板への実装方式も表面実装方式が主流となっている。この表面実装方式において、表面実装されるチップ等の部品とプリント配線板との接続信頼性が大きな問題となる。即ち、両者の熱膨張係数をできるだけ近い値にする必要がある。
また、配線板は誘電率についても考慮すべきである。一般に従来のガラス布基材にエポキシ樹脂を含浸した積層プリント配線板であるFR−4の誘電率は4.7〜5.1程度であり、このように相対的に高い誘電率は隣接する信号回路の電気パルスの伝播速度を遅くするので、過度の信号伝播遅延時間を生じる。高機能になればなるほどプリント配線板内の信号伝播による遅延時間は非常に重要になるので、低い誘電率の積層板材料が必要とされている。
上記の要請から、プリント配線板の基本材料である積層板として、芳香族ポリアミド繊維からなる不織布を基材とした積層板が検討されている。その代表的な一例として、特公平5−65640号公報にはp−フェニレンテレフタルアミド繊維フロックとm−フェニレンイソフタルアミドフィブリッドとを混合抄紙後、加熱圧縮処理を施した基材が記載されている。上記基材は、熱膨張係数が小さく高密度実装に適する上、軽量であるため携帯電話等の携帯機器に適している。しかしながら、該基材は吸収性が高く、プリント配線板とした場合、吸湿により基材の誘電率および誘電正接の上昇を伴い電気的な問題を発生している。
また、一般的なプリント配線板の芯材として使用されているガラスクロスは、織物であるために織り目部分が凹凸となっている。このため樹脂含浸させたプリプレグやプリント配線板において、その表面はガラスクロスの凹凸が影響して凹凸を有するものとなる。高密度化、高精細化、ファインパターン化が進むにつれて、その凹凸は電気絶縁性、電気特性等に悪い影響を与えるという問題がある。
また、ガラスクロスは縦糸と横糸を織っているために、織る際のテンションの差が存在し、プリント配線板にした場合、そのテンションの差によって歪みを生じ、接続信頼性等に悪い影響を与える問題がある。
特公平5−65640号公報
本発明の課題は、上記のように、高機能電子機器の部品実装に必須な、誘電率および誘電正接が小さく、寸法安定性と熱的な安定性を有し、かつ、低吸湿性、低熱膨張係数を示す電気絶縁用基材、並びにプリント配線板を提供することである。
本発明は、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプと、ガラス繊維とを含有することを特徴とする電気絶縁用基材である(請求項1)。
また、前記のポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプと、ガラス繊維が、物理的に絡み合って、または、繊維状もしくはパルプ状バインダーによって接着されることにより、形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電気絶縁用基材である(請求項2)。
また、前記電気絶縁基材のポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプの配合割合が重量比で1:9〜9:1であることが好ましい(請求項3)。
更に、前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプのろ水度が700ml以下であることが好ましい(請求項4)。
前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプの平均繊維長が2.0mm以下であることが好ましく(請求項5)、前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプの比表面積が5m/g以上であることが好ましい(請求項6)。
前記繊維状バインダーが、ポリアリレート繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維から選択された少なくとも1種の繊維からなることが好ましく(請求項7)、また、前記パルプ状バインダーが、ポリアリレート繊維より作製したパルプ、ポリプロピレンパルプ、ポリエチレンパルプから選択された少なくとも1種のパルプからなることが好ましい(請求項8)。
前記電気絶縁用基材におけるガラス繊維の配合量が5〜95重量%の範囲であることが好ましい(請求項9)。更に、前記電気絶縁用基材におけるバインダーの配合量が1〜40重量%の範囲であることが好ましい(請求項10)。なおまた、前記電気絶縁用基材の厚さが10μm以上、500μm以下であることが好ましい(請求項11)。
本発明のプリプレグは、前記請求項1〜11のいずれかに記載の電気絶縁用基材に熱硬化性樹脂を含浸し乾燥してなることを特徴とするものである(請求項12)。
本発明のプリント配線板は、絶縁層が前記プリプレグを加熱加圧成形してなることを特徴とするものである(請求項13)。なお、本発明のプリント配線板には、前記電気絶縁用基材が複数に積層された多層プリント配線板も包含される。
また、本発明の電気絶縁材用基材の製造方法は、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維とポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプとを水中に分散させた後、ガラス繊維を添加し水中分散させ、水分散スラリーを得る工程と、該水分散スラリーを湿式抄紙法による抄紙を行なった後、水分を除去して乾燥させる工程とを含むことを特徴とする製造方法(請求項14)、および、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維とポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプを水中に分散させた後、ガラス繊維を添加し水中分散させ、さらに繊維状あるいはパルプ状バインダーを添加し水中分散させ、水分散スラリーを得る工程と、該水分散スラリーを湿式抄紙法による抄紙を行なった後、水分を除去して乾燥し、1次シートを得る工程と、該1次シートに加熱加圧処理を施し、バインダー繊維を溶融融着させる工程とを含むことを特徴とする製造方法(請求項15)である。
本発明の、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプと、ガラス繊維とを含有することを特徴とする電気絶縁用基材は、吸湿性が低く、誘電率性および誘電正接性が小さく、熱的安定性、低熱膨張係数、寸法安定性にも優れている。また、ガラスクロスと異なり、網目部分が存在しないために、表面平坦性が非常に良い。また、プリプレグや銅張積層板の製造工程において必要とされる十分な強度を有している。プリプレグにした場合、ガラスクロスと異なり網目部分がないので、非常に良好な表面平坦性を有し、ファインパターン化や薄葉化に適している。したがって、本電気絶縁用基材を用いて、高機能電子機器に用いられる、非常に優れた電気絶縁性、はんだ耐熱性、電気特性(低誘電率、低誘電正接)、寸法安定性、低熱膨張係数、高弾性率を有する絶縁用プリント配線板の提供が可能となる。また、安価なガラス繊維の使用により、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維およびポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプおよびバインダーを使用したシートに比べて、ガラス繊維の添加分、ガラス繊維が安価であるために、電気絶縁用基材である一般的な高分子繊維不織布よりも、最終的には安価なプリント配線板の提供が可能となる。
本発明に於いて用いられるポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維とは(以下PBO繊維と称す)、例えば、特開平8−41728号公報などにも記載されているように、現在市販されているスーパー繊維の代表であるポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維の2倍以上の強度と弾性率(270GPa)を持ち、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維より優れた耐熱性(分解温度650℃)、低吸湿性(0.6%)、低誘電性(誘電率3.0/誘電正接0.001)、負の熱膨張係数(−6ppm/℃)等の特性を併せ持つ次世代のスーパー繊維として期待されている。また該繊維はポリベンザゾール重合体のポリリン酸溶液から製造しうることも公知であり、その紡糸方法については、例えば、米国特許5296185号、米国特許5294390号があり、水洗乾燥方法についてはWO94/04726号、熱処理方法については米国特許5296185号に提案されている。具体的には例えば、東洋紡績株式会社の商品名:ZYLON(ザイロン)が用いられる。
本発明に於いて用いられるPBOパルプは、PBO繊維をフィブリル化したものである。PBOパルプは、PBO繊維の長繊維あるいは数mm程度の短繊維を用いて、叩解処理によって作製することが出来る。ここで、PBOパルプの製造手段としては、一般的な叩解機であるボールミル、ビーター、ランペンミル、コーラーガング、PFIミル、ジョクロミル、SDR(シングルディスクリファイナー)、DDR(ダブルディスクリファイナー)その他リファイナー等を使用して、PBO繊維を叩解処理することによりPBOパルプが得られる。
PBOパルプの状態として、本発明では、一般的な天然パルプの指標としてのろ水度を用いて表す。ろ水度とは、パルプの水切れの程度を表す指標(数値)であり、繊維の叩解の度合いを示す。ろ水度が小さい程、水切れが悪いことを示し、叩解の度合いが高いことを意味するので、結局パルプ化されていることを示す。
本発明のPBO繊維をフィブリル化したPBOパルプのろ水度の試験方法はJIS P 8121に規定されているカナダ標準ろ水度試験方法を採用している。前記方法により測定されたPBOパルプのろ水度は700ml以下が好ましい。700mlより大きいと、フィブリル化が十分でなく、繊維間の十分な絡み合いがえられない。さらに好ましくは、ろ水値は50ml以上600ml以下である。
ろ水度が50mlより小さいと、抄造時の水引きが悪くなり、ワイヤー目つまり等の抄造工程に不具合を生じるおそれがある。また、パルプの状態を表す指標として、パルプ状態での繊維長、比表面積がある。ろ水度はパルプの水切れの程度を表す指標(数値)であるために、PBO繊維をフィブリル化してPBOパルプを得る工程で、PBO繊維の切断が激しく、パルプ状よりも繊維が切断された極短繊維状になった場合でも、ろ水度値は低い値となる。単に繊維が切断された極短繊維状態では、パルプ状態と異なり、繊維間の物理的絡み合いがあまり期待できない。
本発明では、PBOパルプを用いることにより繊維間の物理的絡み合いを持たせることを特徴としているために、パルプ状態としては、ろ水度、繊維長、比表面積を指標とする。
本発明でのPBOパルプの平均繊維長は2.0mm以下が好ましい。より好ましくは、平均繊維長が1.8〜0.1mmの範囲にあるのが好ましい。本発明での平均繊維長は、メッツォオートメーション株式会社製、商品名:カヤーニFS−200により、測定した値である重さ加重平均繊維長である。繊維長が短く、平均繊維長が0.1mmより小さいと、抄造時の水引きが悪くなり、ワイヤー目つまり等の抄造工程に不具合を生じるおそれがある。本発明でのPBOパルプの比表面積は5g/m以上が好ましい。さらに好ましくは10g/m以上。さらに好ましくは15g/m以上である。本発明での比表面積は、流動式比表面積測定装置(窒素ガス吸着法)で測定した値をいう。PBOパルプの比表面積が5g/mより小さいとパルプ状態があまりよくなく、太い主PBO 繊維から小さな枝があまり分かれてなく、その繊維による絡み合いの効果があまり見られない。
PBOパルプの役割としては、上記で述べた繊維間の物理的な絡み合いによるシート強度の向上以外に、シートの薄葉化、シート密度の調整の役割があげられ、上記範囲の中で、随時最適なパルプ状態のものが使用される。なお、シートの薄葉化とは、PBO繊維をパルプ状にするために繊維径が細くなる為にシート化した際のシート厚さをPBO繊維のみを使用した場合よりも薄くすることができることを意味する。つまり、PBO繊維をフィブリル化してパルプ状にするということは、PBO主繊維から小さな枝を分割させてPBOパルプとするために、当然繊維径はPBO主繊維の繊維径よりも細い繊維が多数伸びていることになる。よって、シート化した際に、PBO繊維の積層による厚みよりもPBO繊維より繊維径が細いPBOパルプの積層による厚みの方が薄くなる。このようにして薄くすることによって、そのシートを芯材として熱硬化樹脂を含浸したプリプレグ、およびそれを用いたプリント基板も薄いものが作製できるメリットがあることを意味する。
一般的なプリプレグ及びプリント基板の芯材としてはガラスクロスが用いられているが、ガラスクロスは薄くする事が困難であり、また薄くすることよりプリント基板としての特性が低下する。例えば、ガラスクロスはガラス繊維を織っているために、織り目がある。薄くすればするほど、織り目が顕著に凹凸となる、樹脂含浸したプリプレグにおいて、織り目の凹凸の凸部分はガラス繊維が表面近傍に析出しており、凹部分では樹脂リッチとなっている。この樹脂とガラスの比率のバラツキが電気特性に影響し、高機能化であるファインパターン化が進むとこのバラツキが問題となる恐れがある。
また、薄くなる程ガラスクロスの織り目部分の凸部分の樹脂量が少なく、その上に銅箔を配置し、一体成形し、回路と形成した場合、ガラス部分が直接銅箔と接触したり、僅かな樹脂を介するだけとなり、イオンマイグレーション等の電気絶縁性に問題を生じる恐れがある。一方、本発明の湿式不織布は織物と違って、シート表面に凹凸が存在せず、薄くなるほどガラスクロスに比べて優れたその表面平坦性が上記問題を解決でき、それが大きな特徴となる。
また、PBO繊維のパルプ化により、繊維径が細くなるために、PBOパルプを添加したシートは、PBO繊維のみを使用しているシートより密度が高くなる。このPBO繊維とPBOパルプの混合により、シート密度を調整することが可能となり、最終的に熱硬化性樹脂の含浸性およびシート、プリプレグ、プリント基板の厚みを調整することができる。
本発明では、PBO繊維およびPBOパルプを主体繊維としたシートに樹脂を含浸してプリプレグを得るために、シートには樹脂含浸の為に必要な空隙率が存在しなければならない。樹脂含浸に適する空隙率を得るために本発明においてPBO繊維とPBOパルプの配合比率は重量比で1:9〜9:1の範囲であることが好ましい。より好ましくは2:8〜6:4の範囲である。さらに好ましくは3:7〜5:5の範囲である。
PBOパルプの配合比率が1より小さいと、空隙率が過小となり、PBOパルプの配合比率が9より大きいと、空隙率が過大になる。その理由は、PBOパルプはPBO繊維よりも繊維径が小さく、パルプ状態(幹繊維から多数の枝わかれした細い繊維が出ている状態)であるために、PBOパルプの比率を多くするとシートの密度が大きくなり、空隙率が低下するためである。
本発明に於いて用いられる繊維状あるいはパルプ状バインダーとしては、加圧加熱処理により溶融あるいは柔らかくなり、繊維間の物理的絡み合いを強固にしたり、繊維間を溶着させることができる繊維あるいはパルプ状のものならば特に限定されない。その中でも、ポリアリレート繊維(融点280〜308℃)、ポリアリレートパルプ、ポリエチレン(融点130℃)、ポリエステル(融点160℃)の繊維あるいはパルプが挙げられ、これらを1種類あるいは2種類以上を混合して使用することができる。パルプ状であれば、繊維間同士の物理的な絡み合いによるシート強度向上が期待でき、バインダー繊維としての機能を発現する熱処理以前の抄造工程における抄造シートのシート強度向上の役割を果たす事ができる。
なお、本発明の融点としては、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定したものを融点とする。
本発明における繊維状あるいはパルプ状バインダーの配合量は、本発明の電気絶縁用基材における配合量が1〜40重量%の範囲であることが好ましい。より好ましくは5重量%〜20重量%、さらに好ましくは5重量%〜15重量%である。1重量%未満であると、バインダーとしての機能が低下し、最適なシート強度が得られなくなる。また、40重量%を越えると、バインダーとしての機能の他に、シートにおいて主体的な性質が強くなり、本発明で用いる主体繊維であるPBO繊維あるいはPBOパルプの特徴である、耐熱性、低誘電性、低吸湿性等の特性が損なわれる可能性がある。よって、必要なバインダー性能を維持できる中で、バインダーの配合量は少ない方が好ましい。
なお、本発明の電気絶縁用基材には、通常の製紙に用いられている各種の紙力増強剤、分散剤、消泡剤、界面活性剤、合成粘剤や顔料成分等の添加剤が含まれる場合もある。
本発明で用いられるガラス繊維は、一般的なガラス繊維が使用でき、特に限定されるものではない。また、形状も繊維状以外にも、燐片状、球状、異形等、特に形状は限定されない。電気絶縁用基材として使用されることから、電気特性の一つである誘電率は低い方がより好ましい。例えば、一般的なガラスクロスは加工、強度、機械的特性面のバランスからEガラス(誘電率6.7)が主に用いられている。本発明の電気絶縁用基材は、湿式抄造法の採用により、ガラス繊維を含む材料繊維はランダムに配置している。また、高強度なPBO繊維およびPBOパルプを用いていることから、ガラスクロスでは誘電率は低くて良好だが、機械的強度面で劣るためにあまり使用されない、Qガラス(誘電率3.8)、Dガラス(誘電率4.2)、その他の低誘電性ガラス繊維を用いる事ができる。そのため、プリント配線板においては、良好な低い誘電率の基板を得ることが可能となる。
本発明におけるガラス繊維の配合量は、5〜95重量%が好ましい。より好ましくは、10〜70重量%。さらに好ましくは、20〜50重量%である。5重量%より少ないとガラス繊維を添加した効果、具体的にはコスト低減、寸法安定性としての骨材的役割、強度、薄葉化等の効果が得られなくなる可能性がある。また、95重量%より多いと、ガラス繊維同士を保持してシート形状を保つためのバインダーの効果の低減、PBO繊維およびPBOパルプを用いる効果、具体的には、低誘電性、低熱膨張係数、PBOパルプの特徴である無配向性等の効果が得られなくなる可能性がある。
PBO繊維は高弾性率な特徴を有しており、そのPBO繊維およびPBOパルプを主体としたPBO繊維シートに樹脂を含浸したプリプレグ、そのプリプレグを積層したプリント基板の弾性率も高い。このため、これらの基板では、厚さを薄くした場合でも、応力が加わったときの変形量が小さく、電気接続信頼性、クラック発生防止、強度、寸法安定性等に優れるといった特性を十分保持できるのである。
また、ガラス繊維は繊維径が3〜5μmと細い繊維径があり、本発明の電気絶縁用基材の薄葉化には有利に働く。因みに、PBO繊維径は12μmであり、PBOをパルプ化することにより、繊維径を細くすることができる。よって、ガラス繊維混抄により、PBOパルプと同様の効果としてシートの厚みの薄葉化が可能となる。
なお、本発明の電機絶縁用基材の厚さは、10μm〜500μmが好ましい。10μm未満では、実用的な強度を保つことができない。また、500μmを越えると生産性が低下する。
本発明における電気絶縁用基材は、以下に説明する方法で作製できる。ただし、この方法に限定はされない。まず、PBO繊維とそのPBO繊維をフィブリル化したPBOパルプを水中に分散させて、その後ガラス繊維を添加し、あるいは、PBO繊維とそのPBO繊維をフィブリル化したPBOパルプを水中に分散させて、その後ガラス繊維を添加し、更にその後繊維状あるいはパルプ状バインダーを添加し、更に攪拌し水中分散させる。その得られた水分散スラリーを通常の抄紙機により抄紙網上で脱水してウェブを形成し、ドライヤーを通して水分を除去して乾燥し、一次シートを得る。その後、該一次シートを熱カレンダー等の1対の熱ロールにより加熱加圧処理を施し、繊維間の物理的な絡み合いを強固にしてシートを形成したり、バインダー繊維を溶融融着しシートを形成する。または、ドライヤーを通して、また同時に加圧を行うことにより水分除去をするのと同時にバインダーの溶融融着を行い、シートを形成する。この際、加圧圧力や加熱温度を調整することで、得られるシートの密度、つまり空隙率を調整することができる。本発明の電気絶縁用基材は、熱硬化性樹脂を含浸するために空隙を有していなければならない。空隙率の調整は、加圧圧力を高くすると小さくなり、加圧圧力を小さくすると空隙率は大きくなる。含浸する樹脂によって、所望の空隙率を得るために加圧圧力および加熱温度は調整することができる。
なお、本発明の電気絶縁用基材の作製には、通常の製紙に用いられている各種の紙力増強剤、分散剤、消泡剤、界面活性剤、合成粘剤や顔料成分等の添加剤を使用することが出来る。このようにして得られる本発明の電気絶縁用基材は、不織布の製造に使用されている乾式法と比較して、湿式法であるために厚みが薄く地合が均一という優れた特徴を有している。
また、電気絶縁性基材として十分な電気絶縁性を有するために、抄造工程中に含まれる不純物、特に有機物等を除去するために、本発明で得られた電気絶縁性基材を使用したバインダーの融点以下の温度に長時間さらして、付着含有された有機物を熱分解除去する工程を加えることもできる。
本発明におけるプリプレグは、本発明により得られた電気絶縁用基材に不純物を含まず,電気抵抗の高い熱硬化性樹脂ワニスを含浸し、乾燥、硬化して製造することができる。熱硬化性樹脂としては,エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド樹脂等が使用できる。特に限定されるものではない。
本発明におけるプリント配線板は、前記プリプレグの層に金属箔を重ね、これらを加熱加圧成形して金属箔張り積層板とし、金属箔を所定の回路にエッチング加工して製造する。多層プリント配線板は、前記プリント配線板にプリプレグを介して金属箔を重ね、加熱加圧成形により一体化し、金属箔を所定の回路にエッチング加工して、回路層数を増やすこともできる。または、複数枚のプリント配線板の間にプリプレグを介在させ、表面にはプリプレグを介して金属箔を重ね、これらを加熱加圧成形により一体化し、金属箔を所定の回路にエッチング加工して製造する。
以下に、電気絶縁用基材とこの基材を用いたプリプレグの実施例を説明する。以下には,プリント配線板については具体的に説明していないが,その製造方法は上記したとおりであるので、その説明を省略する。
〈実施例1〉
PBO繊維(東洋紡績社製、商品名:ザイロン、繊維長3mm)を24重量%とそのPBO繊維をフィブリル化処理して、カナダ標準ろ水度610ml (JIS P 8121)、カヤーニFS200によって測定した平均繊維長(重さ加重平均)が1.2mm、(島津製作所社製フロソーブII2300)によって測定した比表面積が21m/gであるPBOパルプを36重量%の割合で配合したPBO繊維/PBOパルプの繊維原料を水中に分散させて、その後ガラス繊維(ユニチカグラスファイバー社製、PDEI/8ZA509、繊維長3mm、繊維径6μm)を30重量%添加して、その後パルプ状バインダーとしてベクトランパルプ(クラレ社製ポリアリレート繊維)を10重量%添加して攪拌し水中に分散させ湿式抄紙して、不織布を得た。その不織布を220℃に加熱調整した熱カレンダーを用いて、線圧100Kgf/cmの条件で加熱加圧による熱圧着処理を行い、バインダーを溶融融着させて、坪量40g/cm、厚み40μmの本発明の電気絶縁用基材を得た。得られた電気絶縁用基材に臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂ワニスを含浸し、乾燥、硬化して、樹脂含有量50重量%のプリプレグを得た。得られたプリプレグを4枚重ね合わせて、その上下面に銅箔(18μm/電解銅箔)を配置し、温度170℃、圧力4MPaで加熱加圧成形し、銅張積層板を得た。
(実施例2)
PBO繊維を34重量%、PBOパルプを51重量%、ガラス繊維(ユニチカグラスファイバー社製、商品名:PDEI/8ZA509、繊維長3mm、繊維径6μm)を5重量%使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例3)
PBO繊維を12重量%、PBOパルプを18重量%、ガラス繊維(ユニチカグラスファイバー社製、商品名:PDEI/8ZA509、繊維長3mm、繊維径6μm)を60重量%使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例4)
PBO繊維を26重量%、PBOパルプを39重量%、パルプ状バインダーとしてベクトランパルプ(クラレ社製ポリアリレート繊維、商品名:ベクトラン)を5重量%使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例5)
PBO繊維を20重量%、PBOパルプを30重量%、パルプ状バインダーとしてベクトランパルプ(クラレ社製ポリアリレート繊維、商品名:ベクトラン)を20重量%使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例6)
PBO繊維を48重量%、PBOパルプを12重量%使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例7)
PBO繊維を12重量%、PBOパルプを48重量%使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例8)
パルプ状バインダーとしてPP-SWP(三井化学社製ポリプロピレンパルプ、商品名:Y600)を使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例9)
パルプ状バインダーとしてPE-SWP(三井化学社製ポリエチレンパルプ、商品名:EST‐8)を使用した以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例10)
PBOパルプとして、カナダ標準ろ水度520ml (JIS P 8121)、カヤーニFS200によって測定した平均繊維長(重さ加重平均)が0.9mm、(島津製作所社製フロソーブII2300)によって測定した比表面積が26m/gであるPBOパルプを用いた以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(実施例11)
PBOパルプとして、カナダ標準ろ水度410ml (JIS P 8121)、カヤーニFS200によって測定した平均繊維長(重さ加重平均)が0.6mm、(島津製作所社製フロソーブII2300)によって測定した比表面積が32m/gであるPBOパルプを用いた以外は実施例1と同様の方法で本発明の銅張板を得た。
(比較例1)
PBOパルプを使用せずに、PBO繊維のみを使用したこと以外は実施例1と同様の方法で銅張板を得た。
(比較例2)
PBO繊維およびPBOパルプの代わりに、アラミド繊維およびアラミドパルプ(デュポン社製、商品名:ケブラー)を用いた以外は実施例1と同様の方法で銅張板を得た。
(比較例3)
ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸した銅張板FR‐4を比較に用いた。
上記各例における電気絶縁用基材、プリプレグ、銅張積層板の評価項目と評価方法を以下に示す。
(1)電気絶縁用基材のシート強度
JIS P 8113に準じて室温にて測定した。
(2)はんだ耐熱性
JIS C 6481に準じて、測定試料を8時間煮沸し、260℃のはんだ浴に30秒つけて、銅張積層板の銅箔の膨れ等外観不良の有無を確認し、外観不良が生じたものは×、生じないものは○とした。
(3)絶縁性
銅張積層板をプレッシャークッカーにて200時間処理した後、JIS C 6481に準じて絶縁抵抗を測定し、1.0×1013Ω以上のものを○、それ未満のものを×とした。
(4)誘電率
JIS C 6481に準じて、1MHzの周波数帯での誘電率を測定した。
(5)熱膨張係数
JIS C 6481に準じて測定した。測定範囲は室温〜200℃。
上記比較試験の結果を取りまとめ表示したのが、表1である。
表1に記載のとおり、本発明に係るPBO繊維およびPBOパルプおよびガラス繊維を主体繊維とした電気絶縁用基材は、プリプレグや銅張積層板の製造工程において十分な強度を有し、その電気絶縁用基材と用いたプリプレグ、プリント配線板は、非常に優れた電気絶縁性、はんだ耐熱性、電気特性、低熱膨張係数を有することができる。
Figure 2005299053
本発明は、高機能電子機器の部品実装に必須な、誘電率および誘電正接が小さく、寸法安定性と熱的な安定性を有し、かつ、低吸湿性、低熱膨張係数を示す電気絶縁用基材、並びにプリント配線板の分野での利用が可能である。















Claims (15)

  1. ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプと、ガラス繊維とを含有することを特徴とする電気絶縁用基材。
  2. 前記のポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプと、ガラス繊維が、物理的に絡み合って、または、繊維状もしくはパルプ状バインダーによって接着されることにより、形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電気絶縁用基材。
  3. 前記電気絶縁基材のポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維と、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプの配合割合が重量比で1:9〜9:1であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  4. 前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプのろ水度が700ml以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  5. 前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプの平均繊維長が2.0mm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  6. 前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプの比表面積が5m/g以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  7. 前記繊維状バインダーが、ポリアリレート繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維から選択された少なくとも1種の繊維からなることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  8. 前記パルプ状バインダーが、ポリアリレート繊維より作製したパルプ、ポリプロピレンパルプ、ポリエチレンパルプから選択された少なくとも1種のパルプからなることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  9. 前記電気絶縁用基材におけるガラス繊維の配合量が5〜95重量%の範囲であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  10. 前記電気絶縁用基材におけるバインダーの配合量が1〜40重量%の範囲であることを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  11. 前記電気絶縁用基材の厚さが10μm以上、500μm以下であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の電気絶縁用基材。
  12. 前記請求項1〜11のいずれかに記載の電気絶縁用基材に熱硬化性樹脂を含浸し乾燥してなることを特徴とするプリプレグ。
  13. 絶縁層が請求項12記載のプリプレグを加熱加圧成形してなることを特徴とするプリント配線板。
  14. ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維とポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプとを水中に分散させた後、ガラス繊維を添加し水中分散させ、水分散スラリーを得る工程と、該水分散スラリーを湿式抄紙法による抄紙を行なった後、水分を除去して乾燥させる工程とを含むことを特徴とする電気絶縁用基材の製造方法。
  15. ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維とポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)パルプとを水中に分散させた後、ガラス繊維を添加し水中分散させ、さらに繊維状あるいはパルプ状バインダーを添加し水中分散させ、水分散スラリーを得る工程と、該水分散スラリーを湿式抄紙法による抄紙を行なった後、水分を除去して乾燥し、1次シートを得る工程と、該1次シートに加熱加圧処理を施し、バインダー繊維を溶融融着させる工程とを含むことを特徴とする電気絶縁用基材の製造方法。














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