JP2005297429A - 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと、前記支持体フィルム上に設けた有機溶剤に可溶な転写層を有し、前記転写層が、樹脂固形分濃度55%となるように有機溶剤で希釈したときの剪断速度0.1s−1における粘度が、5〜10000Pa・sである、活性エネルギー線と加熱の少なくとも一種で硬化可能な硬化性樹脂層を有する水圧転写フィルムと、該水圧転写フィルムを使用した水圧転写体、及びその製造方法。
【選択図】 なし
Description
活性化とは、有機溶剤により皮膜化した転写層を再溶解することである。転写層が硬化性樹脂層と装飾層とが積層された複合層からなる場合、装飾柄を崩さずに柔軟化し、更に該積層構造も保持しなければならない。また、転写層が硬化性樹脂層からなる場合は、該硬化性樹脂層を保持しつつ柔軟化させなければならない。
しかしながら、硬化性樹脂層を有する水圧転写フィルムを用いた場合、このように水圧をかけて支持体フィルムを除去すると、その水圧により、有機溶剤で活性化され柔軟化している未硬化の硬化性樹脂層に、サンドブラスト状、オレンジピール状、クレーター状、バール状、ストリーク状等の洗浄跡が付くことがあり、得られる水圧転写体の美観を損なうことがあった。
剥離性フィルム上に印刷インキ皮膜または塗料皮膜からなる有機溶剤に溶解可能な装飾層を設けたフィルム(B)とを、
前記フィルム(A)の硬化性樹脂層と前記フィルム(B)の装飾層とが相対するように重ねてドライラミネーションにより貼り合わせる水圧転写用フィルムの製造方法を提供する。
転写層特に硬化性樹脂層は、活性化時において、活性化剤となる有機溶剤(以下、活性化剤として使用する有機溶剤を、活性化剤と略す)により再溶解するので必然的に粘度が下がる。活性化剤は、通常、転写層(硬化性樹脂層と装飾層)に対し、硬化性樹脂層の膜厚にも因るが、単位面積あたり転写層質量の90〜150質量%の活性化剤が着地するように噴霧するので、噴霧直後の転写層即ち硬化性樹脂層は、計算上、40〜53%の固形分濃度の活性化剤溶液を塗工した状態と同じとなる。転写は、活性化剤を噴霧してから数秒〜1分の間で行なわれるので、活性化剤の組成によっては、その間に揮発し、固形分濃度が増加する場合もある。本発明では、この値と、実際に活性化時において硬化性樹脂層がどのくらい活性化剤を含んでいるかを検討した結果、固形分濃度55%が、実際の活性化時における硬化性樹脂層の固形分濃度に最も近く、後述する耐洗浄跡性を評価するにあたり、剪断速度と粘度との関係を検討するのにも適していると判断した。
一方、剪断速度と粘度との関係を検討した結果、特に、水洗浄時の水圧(水流)による硬化性樹脂層に与える美観損失の抑制効果は、緩やかな剪断速度で測定した硬化性樹脂層溶液の粘度とよく相関していた。中でも、剪断速度が0.1s−1の時の粘度が、支持体フィルムの除去工程における洗浄跡等の美観損失と最も相関しており、剪断速度が0.1s−1の時の粘度を5〜10000Pa・sとすることで、洗浄跡等のつかない水圧転写体を得ることができる。粘度は、中でも、5〜5000Pa・sが好ましく、8〜1000Pa・sが最も好ましい。
前記粘度は、硬化性樹脂層の膜厚により適宜調整することが望ましい。例えば、硬化性樹脂層が、100〜200μm位の厚膜である場合は、5〜50Pa・s位の比較的粘度が低い範囲で調整することが好ましい。一方、硬化性樹脂層が3〜5μm位の薄膜である場合は、500〜10000Pa・s位の比較的粘度が高い範囲で調整することが好ましく、500〜5000Pa・sの範囲がより好ましく、500〜1000Pa・sの範囲が最も好ましい。
前記粘度が5Pa・sに満たない場合、特に、支持体フィルムの除去工程における洗浄跡が残りやすい。また、前記粘度が10000Pa・sを越えてしまうと、フィルムの三次元成形品への追従性が劣り、気泡を咬み込んでしまうおそれがある。
無機物としては、無機顔料、カーボン、酸化チタン、グラファイト、亜鉛華等の無機着色顔料;炭酸石灰粉、沈降性炭酸カルシウム、石膏、クレー(China Clay)、シリカ粉、珪藻土、タルク、カオリン、アルミナホワイト、硫酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、バライト粉、砥の粉等の無機体質顔料;等の無機顔料や、シリコーン、ガラスビーズ、無機結晶などがあげられる。
有機着色顔料としては、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、スレン顔料、キナクリドン顔料等の汎用の顔料があげられる。
有機着色顔料は、粒径や添加量により、転写層中の装飾層、あるいは装飾層を持たない場合は下地(転写基材)の隠蔽効果が異なるので、要求される意匠によって適宜有機着色顔料の粒径及び添加量を制御すればよい。
有機結晶としては、結晶性ポリ尿素、結晶性ポリウレタン、結晶性ポリアミド、結晶性アミノ酸、結晶性ポリペプチド、結晶性有機金属錯体等が挙げられる。
また、ポリマー微粒子としては、架橋アクリル系微粒子、架橋ポリスチレン系樹脂微粒子、架橋ウレタン微粒子、フェノール樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、ポリエチレン微粒子、フッ素微粒子、メラミン微粒子、ポリカーボネート微粒子およびフェノール微粒子などをあげることができる。
本発明の水圧転写用フィルムに用いる支持体フィルムは、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成るフィルムである。
水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、アセチルセルロース、ポリアクリルアミド、アセチルブチルセルロース、ゼラチン、にかわ、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が使用できる。なかでも一般に水圧転写用フィルムとして用いられているPVAフィルムが水に溶解し易く、入手が容易で、硬化性樹脂層の印刷にも適しており、特に好ましい。これらの樹脂層は単層でも多層でも良く、層厚みは10〜200μm程度が好ましい。
転写層は、硬化性樹脂層、あるいは、硬化性樹脂層と装飾層とが積層された複合層からなる。
硬化性樹脂層は、活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも1種で硬化可能な硬化性樹脂を含有する。装飾層が積層されているときは、得られる水圧転写体の装飾層の意匠性が良く発現できることから、硬化性樹脂層は透明であることが好ましい。但し、水圧転写体の要求特性、及び、意匠性によるが、基本的に得られる水圧転写体の装飾層の色や柄が透けて見えれば良く、硬化性樹脂層は完全に透明であることを要せず、透明から半透明なものまでを含む。また、着色されていてもよい。
硬化性樹脂層の成分である活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも1種で硬化可能な樹脂は、具体的には下記の(1)〜(6)が挙げられる。
(1)活性エネルギー線硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(2)活性エネルギー線硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(3)熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(4)熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(5)活性エネルギー線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(6)活性エネルギー線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層。
次に、硬化性樹脂層の上記具体的構成(1)〜(6)について説明する。
活性エネルギー線硬化性樹脂は、1分子中に活性エネルギー線によって硬化可能な重合性基や構造単位を有するオリゴマーとポリマーである。ここでいう活性エネルギー線とは紫外線と電子線であり、これらにより硬化するオリゴマーとポリマーはいずれも使用可能であるが、特に紫外線硬化性樹脂が好適である。
活性エネルギー線硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層は上述した活性エネルギー線硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂を活性エネルギー線硬化性樹脂と併せて用いることは硬化性樹脂層の粘着性低減とガラス転移温度(Tg)の向上および硬化性樹脂層の凝集破壊強度の向上に極めて効果的である。但し、硬化性樹脂層に含ませる熱可塑性樹脂の量が多いと硬化性樹脂の硬化反応を阻害するので、硬化性樹脂層の全樹脂量100質量部に対して熱可塑性樹脂は70質量部を超えない範囲で添加することが好ましい。
熱硬化性樹脂は、熱または触媒の作用により重合する官能基を分子中に有する化合物であるか、または主剤となる熱硬化性化合物に硬化剤となる熱反応性化合物を配合したものである。熱または触媒の作用により重合する官能基としては、例えば、N−メチロール基、N−アルコキシメチル基、エポキシ基、メチロール基、酸無水物、炭素−炭素二重結合などが挙げられる。
ポリオールとしては、アクリルポリオール、ポリ−p−ヒドロキシスチレン、ポリエステルポリオール、ポリエチレンビニルアルコール共重合体などが挙げられるが、特にアクリルポリオールが好ましく、なかでも、質量平均分子量が3,000〜10万のアクリルポリオール、より好ましくは1万〜7万のアクリルポリオールが好適である。
熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層としては、(3)に記載した熱硬化性樹脂と、(2)に記載した熱可塑性樹脂を含むものである。
用いる熱硬化性樹脂は(3)で記載した熱硬化性樹脂と同様であり、好ましい熱硬化性樹脂も(3)と同様にブロックイソシアネートとポリオールであり、特にポリオールはアクリルポリオールであり、なかでも質量平均分子量が3,000〜10万、より好ましくは1万〜7万のものである。
活性エネルギー線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層としては、それぞれ(1)に記載した活性エネルギー線硬化性樹脂と、(3)に記載した熱硬化性樹脂を用いることが出来る。例えば、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートと、ブロックイソシアネートとポリオールとを含むものである。
活性エネルギー線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層は、(1)に記載した活性エネルギー線硬化性樹脂と、(3)に記載した熱硬化性樹脂、および(2)に記載した活性エネルギー線硬化性樹脂と併用する熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層である。熱可塑性樹脂は、非重合性であることが好ましい。
本発明の活性化では、活性化剤が転写層に着地し、活性化剤は速やかに浸透し、硬化性樹脂層を溶解(活性化)することができる。また、熱可塑性樹脂を含ませることにより硬化性樹脂層は、活性化剤の浸透に対して、適度の抵抗と、硬化前においてもしっかりした自己保持力を有し、より穏やかに活性化されることが可能になり、急激な活性化による硬化性樹脂層の溶解ムラや装飾層の柄割れなどを抑制することができる。
一方、硬化性樹脂層の形成能、乾燥性、保存安定性をより良く確保するためには、硬化性樹脂層中に含まれる熱可塑性樹脂量が25質量%以上であることが好ましく、さらに好ましくは30質量%以上である。
したがって、本発明の熱可塑性樹脂に対する活性エネルギー線と加熱の少なくとも一種で硬化可能な樹脂の質量比P:(ラジカル重合性化合物の質量総和)/(熱可塑性樹脂の質量総和)は、45/55以上75/25以下が好ましく、50/50以上70/30以下が更に好ましく、最も好適には60/40である。
使用する熱可塑性樹脂の分子量が上記範囲を上回ると、活性化時の硬化性樹脂層の粘度を調整する点では効果があるが、水圧転写を行なう時間内における活性化剤による活性化が困難になり易い。一方、分子量が上記範囲を下回ると、未硬化の硬化性樹脂層の流動性や粘着性を抑制しにくく、かつ硬化後の塗膜では高温において熱可塑樹脂が塗膜表面に移行して塗膜性能を低下させる。
また、塗膜形成時の乾燥性を高めるには、熱可塑性樹脂として質量平均分子量15万以上のポリアクリレート、あるいは質量平均分子量3万以上のポリエステルを用いることが好ましい。
一方、熱可塑性樹脂のガラス転移温度(Tg)は、25℃〜250℃、更には50℃〜150℃であることが好ましい。熱可塑性樹脂のTgが20℃未満であると、未硬化の硬化性樹脂層の粘着性を抑制しにくく、かつ硬化後の塗膜の耐熱性に悪影響を及ぼし、反対に250℃を超えて大きいと硬化性樹脂との混和が困難になる。
硬化性樹脂層は硬化性樹脂の有機溶剤溶液(塗料)を塗布、乾燥することにより、形成することができるが、塗布時の粘度は塗布方式に適した粘度に適宜調整すればよい。粘度の調整は塗料濃度により調整することができる。
本発明の水圧転写用フィルムの装飾層形成に用いる印刷インキ又は塗料は、活性化剤によって活性化されて被転写体に転写層を転写する際に十分な柔軟性が得られることが好ましく、特に高画質画像を得やすいという観点からグラビア印刷インキにより形成されることが好ましい。また絵柄のない着色層を塗布によって形成することもできる。
ポリエステル樹脂の水酸基価が大きいと、ポリエステル樹脂分子同士が水素結合等により巨大分子化しやすくなり、ガラス転移温度が高くなって、印刷インキ又は塗料の転移性が低下する傾向がある。他の樹脂を配合してインキや塗料のガラス転移温度を低く調製する場合は、ポリエステル樹脂以外の樹脂として、上記のポリウレタン樹脂を用いることが好ましい。
印刷インキ又は塗料中のシリコーン系化合物の含有量は、不揮発分中0.01質量%以上6.0質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.05質量%以上4.0質量%以下である。0.01質量%未満では剥離剤の効果が不十分であり、6.0質量%を超えると、後述する多層印刷性時にはじきなどが起こり、印刷性が低下しやすくなる、あるいは、本発明の水圧転写フィルムを使用する際、装飾層と硬化性樹脂層との間で剥離を引き起こしやすくなる。
本発明の水圧転写用フィルムは、剥離性フィルム上に積層にして製造し、水圧転写に際して、該剥離フィルムから剥離して使用する態様を挙げることができる。
剥離フィルムを有する水圧転写フィルムの製造方法の一例を下記に示す。
次に、本発明の水圧転写用フィルムの製造方法の一例を下記に示す。
本発明の水圧転写用フィルムの製造方法は、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る支持体フィルム上に前記硬化性樹脂層を設けたフィルム(A)と、剥離性フィルム上に印刷インキ皮膜または塗料皮膜からなる有機溶剤(即ち活性化剤)に溶解可能な疎水性の装飾層を設けたフィルム(B)とを、フィルム(A)の硬化性樹脂層と、フィルム(B)の装飾層とが相対するように重ねてドライラミネーション(乾式積層法)により貼り合わせることが好ましい。
(i)支持体フィルム上の硬化性樹脂層上へ塗布または印刷する方法、
あるいは、
(ii)支持体フィルム上に硬化性樹脂層が形成されたフィルム(A)と剥離性フィルム(2)上に装飾層を有するフィルム(B)とのドライラミネートする方法
により水圧転写用フィルム中に積層することができる。
(i)の支持体フィルム上の硬化性樹脂層上へ塗工または印刷する場合、硬化性樹脂層表面の濡れ性等の塗装または印刷に対する適正が必要になる。また、グラビア印刷機を用いた多層印刷により柄のついた装飾層を導入する場合、通常のベタから淡い柄、濃い柄へと印刷していくのとは順序が逆になるので、転写時に被転写体と密着するベタ層の平滑性を確保し難くなる。更に、印刷工程における、前の版で印刷されたインキが後の版に取られてしまう現象、所謂、逆転移が起こりやすくなる。
本発明の水圧転写体は、本発明の水圧転写用フィルムを、(剥離性フィルムがあるときは剥離性フィルムを剥離した後に)転写層を上にして、支持体フィルムを下にして水に浮かべ、活性化剤により転写層を活性化し(活性化は水に浮かべる前に行っても良い)、転写層を被転写体に転写し、支持体フィルムを除去し、次いで転写層の硬化性樹脂層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化させることにより得られる。
次に、転写層に活性化剤を塗布または噴霧することにより装飾層と硬化樹脂層からなる転写層を活性化させる。なお、転写層の活性化剤による活性化は、フィルムを水に浮かべる前に行っても良い。
次に、転写層に被転写体を押し付けながら、被転写体と水圧転写用フィルムを水中に沈めて行き、水圧によって転写層を被転写体に密着させて転写する。
最後に、水から出した被転写体から支持体フィルムを除去し、被転写体に転写された転写層の硬化性樹脂層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種により硬化させて、硬化した樹脂層もしくは硬化した樹脂層と装飾層とを有する水圧転写体を得る。
水圧転写における水槽の水は、転写層を転写する際に水圧転写用フィルムの硬化性樹脂層もしくは硬化性樹脂層と装飾層とを被転写体の三次元曲面に密着させる水圧媒体として働く他、支持体フィルムを膨潤または溶解させるものであり、具体的には、水道水、蒸留水、イオン交換水などの水で良く、また用いる支持体フィルムによっては、水にホウ酸等の無機塩類を10%以下、またはアルコール類を50%以下溶解させてもよい。
本発明に用いる活性化剤は、転写層、すなわち、硬化性樹脂層と装飾層とを可溶化させる有機溶剤である。本発明に用いる活性化剤は、一般の水圧転写に用いる活性化剤と同様なものを用いることができ、具体的には、トルエン、キシレン、ブチルセロソルブ、ブチルカルビトールアセテート、カルビトール、カルビトールアセテート、セロソルブアセテート、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸イソブチル、イソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、ソルフィットアセテートなど及びそれらの混合物が挙げられる。
活性化剤の噴霧量は、一般的には転写層に対し、単位面積あたり90〜150質量%の範囲が好ましい。本発明においては、活性化剤をあまり多量に噴霧してしまうと、設計した硬化性樹脂層の粘度よりも低い粘度となる可能性があるので好ましくない。噴霧量をこの範囲とすることで、噴霧直後の転写層即ち硬化性樹脂層は、計算上、40〜53%の固形分濃度の有機溶剤溶液を塗工した状態と同じとなる。
支持体フィルムの水による溶解除去するためには、静水浸漬、流水、放水、水シャワー、水散布、水噴霧等を用いればよく、これらの1種を採用してもよいし、2種以上組み合わせてもよい。
静水浸漬では支持体フィルムの除去に長時間を要し、工業的に適さないので、水圧を掛けて短時間に支持体フィルムを除去する方法(流水、放水、水シャワー、水散布、水噴霧等)が好ましい。
キャリメ社製のCS型ストレス制御式レオメーターを用いて、測定温度25℃、応力5.968×10−3〜596.8Paの条件で測定し、剪断速度0.1s−1における粘度を算出した。
JIS K6854に準じて、丸菱化学機械製作所製精密力量測定器、PP-650-Dデジタルゲージ、PGDIIを用いて、10mm/分の速度で、水圧転写用フィルム(200mm×25mm)からの剥離性フィルムの剥離力を測定した。
水圧転写体の表面外観を目視により評価した。
:表面平滑性を保持
△:緩やかな凹凸有り(補修可能なレベル)
×:細かい凹凸有り(水流痕等の補修不可能なレベル)
水圧転写体の60度鏡面光沢度(JIS K5400)を測定した。なお一般に、光沢値が90±10%を全光沢、70±10%を七分光沢、50±10%を半光沢(半艶消し)、30±10%を三分艶消し、10±10%を全艶消しと称している。
表1の組成に従い、硬化性樹脂層用の組成物を調製した。また、該組成物A1、A2、A4、A5については、活性化剤として使用する有機溶剤(トルエン/ダイアセトナルコール/酢酸ブチル/ソルフィットアセテート/イソブタノール=40/25/15/15/5)に溶解し、固形分濃度55%に調整した時の粘度を、表1に示した。該組成物A3、A6については、活性化剤(キシレン/MIBK/酢酸ブチル/イソプロパノール=50/20/20/10)に溶解し、固形分濃度55%に調整した時の粘度を、表1に示した。
UA−1:大日本インキ化学工業(株)製ウレタンアクリレート「ユニディック17−813」(質量平均分子量1,500)
AP−1:ヒドロキシエチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート及びスチレンをモル比20:30:15:15:20で共重合させたアクリルポリオール(質量平均分子量25,000)
パラロイドA−11:ロームアンドハース社製のアクリル樹脂(Tg100℃、質量平均分子量125,000)
パラロイドB−60:ロームアンドハース社製のアクリル樹脂(Tg75℃、質量平均分子量50,000)
I−184:チバ・スペシャリティケミカルス社製の光重合開始剤「イルガキュア184」
PI−1:ヘキサメチレンジイソシアネートフェノール付加物とヘキサメチレンジイソシアネートの3量体のフェノール付加物との混合物
シリカ:富士シリシア製の「サイリシア350D」
ポリ尿素:ビックケミー・ジャパン製の「BYK410」
を表す。
剥離性フィルムとして、東洋紡社製の厚さ50μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(以下、PPフィルムと略す)を用い、該フィルムにウレタンインキ(商品名:ユニビアA)をグラビア4色印刷機にて厚さ3μmの木目柄を印刷して、装飾フィルム(B)B1を製造した。
ポリウレタン(荒川化学社製ポリウレタン2569):20部
顔料(黒、茶、白):10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
支持体フィルムであるアイセロ化学社製の厚さ30μmのPVAフィルムへ、前記硬化性樹脂層用の組成物A1を、酢酸エチルとトルエンの混合溶媒(混合比1:1)に固形分濃度50%となるように溶解した溶液を、コンマコーターで所定の乾燥膜厚(20μm)になるように塗布し、次いで60℃で2分間乾燥した後に、硬化性樹脂層と装飾フィルムB1の装飾層とを向き合わせて60℃でラミネートし、気温40℃、18時間エージングすることにより水圧転写用フィルムC1を作製した。この水圧転写用フィルムC1から剥離性フィルムを剥離すると、インキ層がPVAフィルム側に欠陥なく転移した。剥離性フィルムと装飾層(インキ層)との剥離力は1N/cm以下であり、PVAフィルム及び装飾層に水圧転写に影響を与えるようなしわ、筋、欠陥などは発生しなかった。
前記硬化性樹脂層用の組成物A2を用い、実施例1と同様の方法で水圧転写用フィルムC2を作製した。この水圧転写用フィルムC2から剥離性フィルムを剥離すると、インキ層がPVAフィルム側に欠陥なく転移した。剥離性フィルムと装飾層(インキ層)との剥離力は1N/cm以下であり、PVAフィルム及び装飾層に水圧転写に影響を与えるようなしわ、筋、欠陥などは発生しなかった。
支持体フィルムであるアイセロ化学社製の厚さ30μmのPVAフィルムへ、前記硬化性樹脂層用の組成物A3を、酢酸エチルとトルエンの混合溶媒(混合比1:1)に固形分濃度30%となるように溶解した溶液を、コンマコーターで所定の乾燥膜厚(20μm)になるように塗布し、次いで60℃で4分間乾燥した後に、硬化性樹脂層と装飾フィルムB1の装飾層とを向き合わせて60℃でラミネートし、気温40℃、18時間エージングすることにより水圧転写用フィルムC3を作製した。この水圧転写用フィルムC3から剥離性フィルムを剥離すると、インキ層がPVAフィルム側に欠陥なく転移した。剥離性フィルムと装飾層(インキ層)との剥離力は1N/cm以下であり、PVAフィルム及び装飾層に水圧転写に影響を与えるようなしわ、筋、欠陥などは発生しなかった。
前記硬化性樹脂層用の組成物A4を用い、実施例1と同様の方法で水圧転写用フィルムC4を作製した。この水圧転写用フィルムC4から剥離性フィルムを剥離すると、インキ層がPVAフィルム側に欠陥なく転移した。剥離性フィルムと装飾層(インキ層)との剥離力は1N/cm以下であり、PVAフィルム及び装飾層に水圧転写に影響を与えるようなしわ、筋、欠陥などは発生しなかった。
前記硬化性樹脂層用の組成物A5を用い、実施例1と同様の方法で水圧転写用フィルムC5を作製した。この水圧転写用フィルムC5から剥離性フィルムを剥離すると、インキ層がPVAフィルム側に欠陥なく転移した。剥離性フィルムと装飾層(インキ層)との剥離力は1N/cm以下であり、PVAフィルム及び装飾層に水圧転写に影響を与えるようなしわ、筋、欠陥などは発生しなかった。
前記硬化性樹脂層用の組成物A6を用い、実施例3と同様の方法で水圧転写用フィルムC6を作製した。この水圧転写用フィルムC6から剥離性フィルムを剥離すると、インキ層がPVAフィルム側に欠陥なく転移した。剥離性フィルムと装飾層(インキ層)との剥離力は1N/cm以下であり、PVAフィルム及び装飾層に水圧転写に影響を与えるようなしわ、筋、欠陥などは発生しなかった。
実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた水圧転写フィルムの仕様及び製造方法を表2にまとめた。
水槽に25℃の水を入れ、剥離性フィルムを剥離した水圧転写用フィルムC1のPVA側を下にして水面に浮かべた。活性化剤(トルエン/ダイアセトナルコール/酢酸ブチル/ソルフィットアセテート/イソブタノール=40/25/15/15/5)を30g/m2噴霧し、15秒後、A4版のABS板(厚さ3mm)を水圧転写フィルムから水中に向かって挿入し水圧転写した。
PVAを日伸精機株式会社製ジェットウォッシャーJW−350Bを用い、28Hz、20℃、2分間の条件で水洗除去した後80℃で30分間乾燥させた。次にUV照射装置を用いて、2400mJ/cm2のUV光を照射することにより、硬化性樹脂層を硬化させ、硬化樹脂層を具備し、鮮明な絵柄模様を有する装飾水圧転写体を得た。評価結果を表3に示す。
水圧転写用フィルムC2を用い、実施例4と同様の方法で、硬化樹脂層を具備し、鮮明な絵柄模様を有する装飾水圧転写体を得た。評価結果を表3に示す。
水槽に25℃の温水を入れ、剥離性フィルムを剥離した水圧転写用フィルムC3のPVA側を下にして水面に浮かべた。活性化剤(キシレン/MIBK/酢酸ブチル/イソプロパノール=50/20/20/10)を25g/m2噴霧し、15秒後、A4版のABS板(厚さ3mm)を水圧転写フィルムから水中に向かって挿入し水圧転写した。
PVAを日伸精機株式会社製ジェットウォッシャーJW−350Bを用い、28Hz、20℃、2分間の条件で水洗除去した後90℃で60分加熱し、活性化剤の乾燥と熱硬化性樹脂層の硬化を行い、硬化樹脂層を具備し、鮮明な絵柄模様を有する装飾水圧転写体を得た。評価結果を表3に示す。
水圧転写用フィルムC4を用い、実施例4と同様の方法で水圧転写体を得た。評価結果を表3に示す。
水圧転写用フィルムC5を用い、実施例4と同様の方法で水圧転写体を得た。評価結果を表3に示す。
水圧転写用フィルムC6を用い、実施例6と同様の方法で水圧転写体を得た。評価結果を表3に示す。
2 支持体フィルム
3 硬化性樹脂層(トップコート層)
4 装飾層
5 剥離性フィルム
6 積層フィルム(A)
7 積層フィルム(B)
Claims (8)
- 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと、前記支持体フィルム上に設けた有機溶剤に可溶な転写層を有し、前記転写層が、活性エネルギー線と加熱の少なくとも一種で硬化可能な硬化性樹脂層を有するものであって、該硬化性樹脂層が、固形分濃度55%となるように有機溶剤で希釈したときの剪断速度0.1s−1における粘度が、5〜10000Pa・sであることを特徴とする水圧転写フィルム。
- 前記有機溶剤が水圧転写に使用する活性化剤である、請求項1に記載の水圧転写フィルム。
- 前記硬化性樹脂層が粘度調整剤を含有する請求項1又は2に記載の水圧転写用フィルム。
- 前記粘度調整剤が無機体質顔料または有機結晶である請求項3に記載の水圧転写用フィルム。
- 前記硬化性樹脂層が、活性エネルギー線と加熱の少なくとも一種で硬化可能な樹脂、及び熱可塑性樹脂を含有し、且つ、該熱可塑性樹脂に対する活性エネルギー線と加熱の少なくとも一種で硬化可能な樹脂の質量比P:(ラジカル重合性化合物の質量総和)/(熱可塑性樹脂の質量総和)が45/55以上75/25以下である、請求項1に記載の水圧転写フィルム。
- 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルム上に、固形分濃度55%となるように有機溶剤で希釈したときの剪断速度0.1s−1における粘度が5〜10000Pa・sであり、活性エネルギー線と加熱の少なくとも一種で硬化可能な硬化性樹脂層を設けたフィルム(A)と、
剥離性フィルム上に印刷インキ皮膜または塗料皮膜からなる有機溶剤に溶解可能な装飾層を設けたフィルム(B)とを、
前記フィルム(A)の硬化性樹脂層と前記フィルム(B)の装飾層とが相対するように重ねてドライラミネーションにより貼り合わせることを特徴とする水圧転写用フィルムの製造方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の水圧転写用フィルムを、前記支持体フィルムを下にして水に浮かべ、有機溶剤により前記転写層を活性化し、前記転写層を被転写体に転写し、前記支持体フィルムを除去し、次いで前記転写層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化させることを特徴とする水圧転写体の製造方法。
- 請求項7の方法により製造されることを特徴とする水圧転写体。
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