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JP2005287900A - 内視鏡 - Google Patents

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JP2005287900A JP2004109306A JP2004109306A JP2005287900A JP 2005287900 A JP2005287900 A JP 2005287900A JP 2004109306 A JP2004109306 A JP 2004109306A JP 2004109306 A JP2004109306 A JP 2004109306A JP 2005287900 A JP2005287900 A JP 2005287900A
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厚夫 宮川
Susumu Terakawa
進 寺川
Keiichi Abe
圭一 阿部
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Shizuoka University NUC
Hamamatsu University School of Medicine NUC
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Shizuoka University NUC
Hamamatsu University School of Medicine NUC
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/06Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements
    • A61B1/0605Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements for spatially modulated illumination

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Abstract

【課題】 観察対象の立体形状を高速かつ高精度に計測できる内視鏡を得る。
【解決手段】 内視鏡10では、観察対象42上に投影レンズ系26から投影された複数の投影光44を各撮影素子24が撮影し、各撮影素子24の撮影画像に基づき制御部38が観察対象42上の各投影光44の位置座標を演算して、観察対象42の立体形状が計測される。ここで、制御部38が観察対象42上の複数の投影光44の位置座標を演算するため、投影光44を走査しなくてもよく、観察対象42の立体形状を高速で計測できる。さらに、各撮影素子24の撮影画像に基づき制御部38が観察対象42上の投影光44の位置座標を演算するため、撮影素子24の立体分解能以下の長さでも計測でき、観察対象42の立体形状を高精度に計測できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は内視鏡に係り、特に、観察対象の立体形状(3次元形状)を計測することができる医療用または工業用として利用可能な内視鏡に関する。
内視鏡としては、身体内の胃、腸、気管支、肺、膀胱、及び腎臓等の器官を観察、診断、または治療する医療用内視鏡、及び各種の機械装置や設備における間隙やパイプの内側、自然界における洞窟内の割れ目や隙間等の狭い場所や観察困難な場所を観察、または操作する工業用内視鏡が知られている。
このような内視鏡は、一般に単眼鏡であるため、観察対象を立体的に観察することができないだけでなく、観察対象の立体形状を計測することもできない。従来の内視鏡では、内視鏡の撮影視野の大きさ及び内視鏡と観察対象との間の距離を推測すると共に、内視鏡のピントのぼけ具合や内視鏡を移動した際の画像の動き等を考慮することで、観察対象のおおよその立体形状を推測できるに過ぎない。
また、内視鏡とし、2台のカメラ及びイメージファイバ等が適度な間隔で配置されて観察対象の立体視が可能とされた立体内視鏡、または3次元内視鏡等と呼ばれる内視鏡が開発されている。
しかしながら、この立体内視鏡では、観察対象の立体視により観察対象表面の凹凸を捉えることは可能であるが、内視鏡と観察対象との間の距離を計測することができないため、観察対象の立体形状を計測することができない。この問題を解決するために、観察対象との間の距離を計測することができる内視鏡が開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1の内視鏡では、1つの測定光(スポット光)を対象物上に投影し、この測定光を2台のカメラで撮影することで、三角測量の原理を応用して、内視鏡先端と対象物上の測定光との距離を演算している。
また、特許文献2の内視鏡では、細いスコープの先端に投影系及び撮影系を設置し、投影系から細かい縞模様を観察個所上に投影すると共に、この縞模様を1台の撮影系で撮影することで、縞模様のずれから、三角測量の原理を応用して、観察個所の立体形状を計測するようにしている。
特許2875832号公報 特開平2−297515号公報
しかしながら、特許文献1の内視鏡では、カメラが撮影する全画面における対象物の立体形状を計測するためには、測定光を全画面にわたって走査する必要があり、この走査によって計測に時間を要する、という問題がある。したがって、計測中に動いたり変形する対象物の立体形状を正確に計測するのは困難である。特に、医療用内視鏡では、体動、呼吸、及び心臓の鼓動等の振動による影響を計測中に受けるので、対象物の立体形状を正確に計測することは困難である。
また、特許文献2の内視鏡では、細いスコープの先端に投影系及び撮影系を設置しているため、三角測量を実施するために重要な基線長(投影系と撮影系との間の距離)を長くすることは困難である。このため、実用的なスコープ先端と観察個所との間の間隔は、2.5cm程度に留まると記載されており、スコープ先端と観察個所との間の間隔が大きくなると、観察個所の立体形状を高精度に計測できない、という問題が生じる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、観察対象の立体形状を高速かつ高精度に計測できる内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡は、複数の計測点を有するパターン像を観察対象に投影する投影手段と、前記観察対象に投影されたパターン像を異なる位置から撮影するように、所定間隔隔てて配置された複数の撮影手段と、前記撮影手段の各々で撮影された画像に基づいて、前記計測点各々の位置座標を演算する演算手段と、を含んで構成されている。
本発明では、投影手段によって複数の計測点を有するパターン像が観察対象に投影され、所定間隔隔てて配置された複数の撮影手段によって、観察対象に投影されたパターン像が異なる位置から撮影される。複数の撮影手段は、所定間隔隔てて配置されているため、撮影手段で撮影された画像間には視差が生じることになる。さらに、撮影手段の各々で撮影された画像に基づいて、演算手段によって観察対象に投影されたパターン像の計測点各々の位置座標が演算される。この演算された位置座標から3次元情報が得られので、観察対象の立体形状を計測することができる。
本発明では、複数の計測点を有するパターン像を観察対象に投影し、投影されたパターン像の計測点の各々の位置座標が演算されるため、走査を行なうことなく、観察対象の立体形状を計測することができる。このため、観察対象の立体形状を高速で計測することができる。
さらに、撮影手段の各々で撮影された画像に基づいて、計測点の各々の位置座標を演算するため、撮影手段の立体分解能以下の長さでも計測することができる。このため、観察対象の立体形状を高精度に計測することができる。
また、本発明の内視鏡は、観察対象に投影される計測点各々の投影態様を、計測点の各々が区別できるように互いに異ならせるのが好ましい。これにより、各撮影手段の撮影画像間で同一の計測点を容易に対応させることができ、これによって計測点の位置座標を容易に演算することができる。
計測点の各々が区別できるようにするには、計測点の各々を、光量が各々一定でかつ色(波長又はスペクトル)が各々異なる光を照射することによって形成するのが効果的である。これによって、輝度が一定でかつ色が異なる複数の計測点が投影されるので、単一色の光の強度を変調して計測点の各々を区別できるようにする場合と比較して、撮影手段のダイナミックレンジが狭くても容易に撮影することができる。
さらに、本発明の内視鏡は、演算された位置座標に基づいて、該位置座標に対応する点の分布を表示する表示手段を更に設けるのが好ましい。これにより、観察対象の立体形状を容易に把握することができる。
以上説明したように本発明の内視鏡によれば、観察対象の立体形状を高速かつ高精度に計測できる、という効果が得られる。
[第1の実施の形態]
次に、本発明を電子内視鏡に適用した第1の実施の形態について説明する。図1には、本発明の第1の実施の形態の内視鏡10の内部構成が断面図にて示されている。
内視鏡10は、長尺筒状の挿入部12、及びこの挿入部12の基端12Bに接続された処理部14を備えている。また、内視鏡10の挿入部12の先端側には、所定間隔隔てて配置された2つの撮影装置16、及び複数の計測点Pを有するパターンを観察対象42に投影する投影装置18が設けられている。
各撮影装置16は、撮影レンズ22及びカラーCCDのような異なった波長帯域の画像を撮影できる撮影素子24を備えたCCDカメラ20で構成されており、撮影レンズ22は挿入部12の先端12A側に配置され、撮影素子24は撮影レンズ22の画像結像位置に配置されている。各撮影装置16は、所定間隔隔てて配置されているため、各CCDカメラ20で撮影された画像間には視差が生じることになる。本実施の形態では、CCDカメラ20は、撮影レンズ22の光軸が平行になるように配置されているが、撮影レンズ22の光軸が交差するように配置してもよい。
投影装置18には、挿入部12の先端側の各撮影レンズ22とは異なる位置に配置された投影レンズ系26が設けられている。図2に示す如く、投影レンズ系26は、2つの凸レンズ28と凸レンズ28間に配置された1つの凹レンズ30とで構成されたトリプレット型又はガウス型等の広画角で低収差なレンズ系で構成されている。
挿入部12内における投影レンズ系26の光入射側には、集光レンズ32が配置され、集光レンズ32の光入射側には、光源34が配置されている。光源34は、半導体レーザ、スーパールミネッセントダイオード、または発光ダイオード等の高輝度で低コヒーレントな光を発光する光源で構成することができる。
投影レンズ系26と集光レンズ32との間には、投影パターン板36が配置されている。図3に示すように、投影パターン板36には、格子状に配列された正方形状の複数の特定範囲毎に、2次元状の透過パターン36Aが形成されている。透過パターン36Aには、図4に示すように、中心が特定範囲の中心に一致させて配置された光が透過可能な十字状の透過部37Aと、十字状の透過部37Aで区画された4つの領域に設けられた光が透過可能な点状の複数の透過部37Bとが設けられている。十字状の透過部37Aは、複数の点状透過部37Bに変更することもできる。
投影パターン板36は、カバースライドのように、各特定範囲内の複数の透過部37B毎に、透過する光の色を変化させて透過する光をスペクトル変調させる透過パターン36Aが、格子状に形成されたガラス板やプラスチック板等で構成されている。透過部37Bは、所定個数、例えば10個×10個等間隔の細かいピッチで格子状に配置され、各透過部37Bから透過する光量が一定でかつ透過する光の色が異なるように構成されている。すなわち、各透過部37Bは、赤光、緑光、及び青光の各々が異なる割合で透過すると共に、各透過部37Bで透過した光量が同じになるように、カラーフィルターを蒸着する等によって構成されている。例えば、赤光、緑光、及び青光の相対強度の最小値を0、最大値を228とすると、図5の表に示すように、各透過部37Bにおいて赤光、緑光、及び青光の各々の相対強度の組合せが異なり、各透過部37Bにおいて赤光、緑光、及び青光の相対強度の合計が一定(図5の例では、228)になるように構成されている。
これにより、投影レンズ系26から照射された投影光44は、投影パターン板36の特定範囲毎に設けられた透過パターン36Aに対応して観察対象に照射され、正方形状の特定範囲毎に各測定点(点状の投影光44)の明るさが等しいパターンで投影される。また、各測定点は、投影パターン板36によってスペクトル変調され、投影パターンの各計測点Pの色が異なるように投影されるので各々識別可能である。なお、観察対象42上に投影される投影光44は、観察対象42(特に医療用内視鏡10である場合には血液)に吸収されない光を使用するのが好ましい。投影光44が観察の妨害になる場合は、赤外光や紫外光と、これらの光に感度のある撮影素子24を用いることができる。
処理部14内には、挿入部12内に配置されたリード線40を介して、上記各撮影素子24及び光源34に接続されると共に、CCDカメラで撮影された各画像に基づいて、計測点各々の三次元位置座標を演算するマイクロコンピュータで構成された制御部38が設けられている。制御部38には、立体形状計測時に操作されるスイッチ46、及び立体形状を表示するモニタ48が接続されている。
次に、制御部38によって実行される計測点各々の三次元位置座標の演算について説明する。まず、図6に示すように、各撮影レンズ22の光軸を含むようにXY平面を定めると共に、2つの撮影レンズ22の中心を通る直線がY軸となり、撮影レンズ22間の中心が原点になるようにXY座標を定める。また、各撮影レンズ22の中心を(0,Yd1)、(0,Yd2)、観察対象42上に投影された計測点Pの位置座標を(Xa,Yb)、計測点Pの各撮影素子24上の像点の位置座標を(Xp1,Yp1)、(Xp2,Yp2)とし、Yd1=−Yd2とする。
ここで、各CCDカメラ20における撮影レンズ22の中心と計測点Pの撮影素子24上の像点の位置とを結ぶ直線の交点の座標が、観察対象42上のXY平面に含まれる計測点Pの位置座標となる。計測点Pの二次元位置座標は、
Figure 2005287900
で表される。
同様にして、XY平面をZ軸方向に平行移動させることにより、移動させた位置での計測点Pの二次元位置座標が求まるので、移動させたZ軸方向で表されるZ座標と上記のようにして求めた二次元位置座標を用いることにより、計測点Pの三次元位置座標が求まる。求めた三次元位置座標は、制御部に設けられているメモリに記憶される。
ここで、投影パターン板の配置位置に応じて、CCDカメラから観察対象までの距離を所定距離(例えば、25mm〜250mm)変化させた場合における撮影素子24の像面24A上に結像される像点の移動範囲について考察する。
XY平面上において、投影レンズの中心の座標を(0,0)、各撮影レンズ22の中心の座標を(0,3mm)、(0,−3mm)とし、投影レンズ系26及び各撮影レンズ22の焦点距離を各々2.56mm、Y軸方向(水平方法)の画角を±30°、Z軸方向(垂直方向)の画角を±22.5°とし、各撮影素子24の像面24Aの水平方向のサイズを2.56mm、垂直方向のサイズを1.92mmとし、撮像素子の画素数を水平方向に640画素、垂直方向に480画素とし、各画素サイズを4×4μmとする。
この条件で、各撮影レンズから観察対象までの距離Xaを−25mmから−250mmまで変化させた際には、図8の投影パターン板の点状透過部37Bが原点に位置している場合(Yp0=0.00mmの場合)、図9の投影パターン板の点状透過部37BがYp0=0.64mmに位置している場合、図10の投影パターン板の点状透過部37BがYp0=1.28mmに位置している場合の各々において、一方の撮影素子24における像点の位置Yp1は図8〜図10の(A)のグラフのように変化し、他方の撮影素子24における像点の位置Yp2は図8〜図10の(B)のグラフのように変化する。
以上のことから、観察対象上の1つの計測点Pに注目すると、各撮影レンズから観察対象までの距離Xaが変化しても、各撮影素子の像面上での計測点Pの像点の位置Yp1、Yp2はある範囲内で移動する。
従って、この像面上での範囲に対応する観察対象上での範囲(1つの投影パターンが配置される所定範囲)内で観察対象上に投影される各計測点を変調させれば、各計測点を各CCDカメラの撮影画像間で容易に対応させることができ、観察対象の立体形状を容易に計測できることになる。
このため、像面のサイズが1.92mm×2.56mmの撮影素子では、像面上で0.27648mm×0.27648mmの各範囲内で観察対象上に投影される各計測点を変調すれば、観察対象の立体形状を容易に計測できることになる。一般的なCCDカメラの有効画素数を上記のように480画素×640画素とすると、像面上で80画素×80画素の各範囲内で観察対象上に投影される各点状の投影光を変調させればよい。例えば、像面上で4画素×4画素当たりに1つの計測点を観察対象上に投影したとすると、観察対象上の各所定範囲内で20個×20個の計測点が必要になるが、計測点を400種類に識別可能に変調させることは容易である。なお、観察対象上に投影される点状の投影光は、像面上で1画素×1画素以上3画素×3画素以下に相当するサイズにするのがより好ましい。
以上の構成の内視鏡10では、内視鏡10が作動されると共に挿入部12の先端12A側が観察対象42側へ挿入されて観察対象42に向けられ、スイッチ46が押されると、制御部38により光源34が点灯される。光源34から発光された光は、集光レンズ32、及び投影パターン板36を介して、投影レンズ系26から観察対象42の挿入部12側の面に投影され、投影パターンに応じたパターン像が投影される。
また、制御部38により各CCDカメラ20が作動されることで、各CCDカメラ20によって、観察対象42と観察対象42上のパターン像が撮影される。
制御部38では、上記(1)式に従って計測点の三次元位置座標を演算する。この際、各々の計測点は変調により容易に対応させることができるため、計算は簡単である。一方、制御部38は、各CCDカメラ20による撮影画像の十字状の投影光44の中心を特徴点とし、特徴点を基準として撮影画像内の特徴点以外の計測点の三次元位置座標を順次演算することも、計測点数が少ないので容易である。なお、特徴点は複数個設けるようにしてもよい。これにより、観察対象42上の計測点各々の三次元位置座標が得られ、観察対象42の立体形状を非接触で計測することができる。
また、モニタ48には、制御部38によって演算された各計測点の三次元位置座標に基づいて、この三次元位置座標に対応する点の分布が表示される。これにより、観察対象42の立体形状を目視で把握することができる。
本実施の形態では、観察対象上に二次元のパターン像が投影されるため、観察対象上に投影する投影光を走査しなくても、観察対象の立体形状を計測することができる。このため、観察対象の立体形状を高速で計測することができ、観察対象が動いたり変形する場合でも、観察対象の立体形状を正確に計測することができる。
さらに、観察対象上の計測点の位置座標を、投影された計測点の重心位置又はピーク位置で検出すれば、撮影素子の画素数以上の数の細かい位置座標を計測することができる。このため、三角測量における基線長(撮影レンズ間の距離)を大きく取ることができなくても、観察対象の立体形状を高精度に計測することができる。
さらに、観察対象上の計測点の色を異ならせているので、観察対象上の計測点を各CCDカメラの撮影画像間で容易に対応させることができ、計測点の三次元位置座標を容易に演算することができる。また、各計測点の輝度は一定であるため、CCDカメラのダイナミックレンジを大きくしたり、位置座標を演算するときに各計測点の輝度を規格化処理する等の付加的な演算処理を行なう必要も無くなる。
以上説明したように本実施の形態を特に医療用内視鏡として使用する場合には、胃ガンや大腸ガン等の病変部の立体形状(表面の形状、凹凸、テクスチャ)や大きさ(広がり)が、診断とその後の治療方針とに重要な意味を持つ疾患に対して、診断や治療に重要な手がかりをもたらすことができる。
なお、上記の実施の形態では、投影パターン板を集光レンズと投影レンズ系との間に設けた例について説明したが、投影パターン板を光源と集光レンズ系との間に設けてもよい。
[第2の実施の形態]
図7には、本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡50の内部構成が断面図にて示されている。なお、本実施の形態において上記第1の実施の形態と同一の部品については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係る内視鏡50は、挿入部12及び処理部14を備えている。また、内視鏡50には、2つの撮影装置52、及び複数の計測点Pを有するパターンを観察対象に投影する投影装置54が設けられている。
各撮影装置52は、各々挿入部12の先端12A内に所定間隔隔てて配置された撮影レンズ22を有しており、各撮影レンズ22の光入射側には、複数の光ファイバをバンドルして挿入部12内に挿通したイメージファイバ56の出射端56Aが対向するように配置されている。
処理部14内には、結像レンズ60及び撮影素子24を有する2つのCCDカメラ58が配置されている。結像レンズ60はイメージファイバ56の基端56B側に対向し、撮影素子24は結像レンズ60の画像結像位置に配置されている。
投影装置54は、挿入部12の先端12A内において各撮影レンズ22とは異なる位置に配置された投影レンズ系26を有している。投影レンズ系26の光入射側には、挿入部12内に挿通されたイメージファイバ62の出射端62Aが対向するように配置されている。
処理部14内には、イメージファイバ62の入射端62Bに対向する結像レンズ64が配置されている。結像レンズ64の光入射側には集光レンズ32が配置され、集光レンズ32の光入射側には光源34が配置されている。結像レンズ64と集光レンズ32との間には、第1の実施の形態で説明した投影パターン板36が配置されている。
処理部14内には、上記各撮影素子24及び光源34に電気的に接続されると共に、スイッチ46及びモニタ48が接続された制御部38が設けられている。
以上の構成の内視鏡50では、内視鏡50が作動されると共に挿入部12の先端12A側が観察対象42側へ挿入されて観察対象42に向けられ、スイッチ46が押されると、光源34が点灯される。光源34から発光された光は、集光レンズ32、投影パターン板36、結像レンズ64、及びイメージファイバ62を介して、投影レンズ系26から観察対象42の挿入部12側の面に照射され、パターン像が投影される。
また、観察対象42と観察対象42上のパターン像が、各CCDカメラ58によって撮影される。
各イメージファイバは、画像を伝送するだけであるので、結像レンズ60が撮影レンズ22の位置に一致するように各CCDカメラ58を移動させた場合と等価であるので、第1の実施の形態と同様に上記(1)式に従って三次元位置座標を演算することができる。
従って、本実施の形態に係る内視鏡においても、上記第1の実施の形態で説明したのと同様の効果を奏することができる。
さらに、本実施の形態では光源及び投影パターン板等が挿入部外に設けられているので、光源及び投影パターン板等を手動で容易に交換することができ、観察対象上に投影される投影光のパターンや変調方式を目的に応じて容易に選択することができる。
なお、本実施の形態では、結像レンズと集光レンズとの間に投影パターン板を設けたが、投影パターン板を光源と集光レンズとの間に設けてもよい。
また、上記各実施の形態では、撮影装置を2個設けた例について説明したが、撮影装置を3個以上設けてもよい。この場合、撮影装置の数をn個とすると、1つの計測点に対して三次元位置座標の解が、n2個求まる。このため、3個以上の撮影装置を設けた場合には、三次元位置座標の解の平均値や最適値を求めることができ、撮影装置の数を増加するに従い、三次元位置座標をより高精度に演算できて、観察対象の立体形状をより高精度に計測することができる。
さらに、上記各実施の形態では、撮影画像に所定数の特徴点を設け特徴点以外の計測点の三次元位置座標を順次演算するようにしたが、計測点の数が少ない場合等には計測点の三次元位置座標を同時に演算するようにしてもよい。これにより、観察対象の立体形状を一層高速で計測することができる。
また、上記各実施の形態では、投影光をスペクトル変調する例について説明したが、投影光の輝度を変化させる強度変調、またはビーム径を変化させたりビーム形状を変化させて投影光の形状を変化させる形状変調を行なってもよく、スペクトル変調、強度変調、及び形状変調を2つ以上組み合わせた変調を行なっても良い。
さらに、上記各実施の形態では、投影パターン板の透過部毎に透過する光の色を変化させる例について説明したが、投影パターン板は、透過部としての貫通孔が穿設された穴開き金属板、穴開き不透明プラスチック板、または、無色透明ガラス板や無色透明プラスチック板等の基盤上に金属蒸着膜や不透明インク等を付着して特定範囲毎に無色透明な透過部が透過パターン状に形成された投影パターン板で構成してもよい。この場合、複数の光源を設けることなどによって、光源からスペクトル変調または強度変調された光が複数の貫通孔の各々、または無色透明な複数の透過部の各々へ照射される。
また、上記各実施の形態では、投影パターン板に十字状の透過部点状の透過部を形成したが、投影パターン板の透過パターンは、点状の透過部、直線状の透過部、円弧及び円などの曲線状の透過部のいずれかで構成してもよく、これらを2つ以上の組み合わせて構成してもよい。
さらに、上記各実施の形態では、投影パターン板によってパターン像を投影する例について説明したが、投影パターン板を用いずに、ホログラフィックレンズを利用してパターン像を投影してもよく、複数の光ファイバの出射端面を投影パターン状に配置して束ねた光ファイバ束を用いてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡の内部構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡において投影光を観察対象上に投影する構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡における投影パターン板の一部を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡における投影パターン板の透過パターンを示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡において観察対象上の所定範囲内での各点状の投影光をスペクトル変調させる状況を示す表である。 本発明の実施例の内視鏡において観察対象上の投影光の位置座標を演算する方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡の内部構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡において、Yp0=0.00mmである場合にXaを−25mmから−250mmまで変化させた際についてのグラフであり、(A)は、この際のYp1の変化を示すグラフであり、(B)は、この際のYp2の変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡において、Yp0=0.64mmである場合にXaを−25mmから−250mmまで変化させた際についてのグラフであり、(A)は、この際のYp1の変化を示すグラフであり、(B)は、この際のYp2の変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡において、Yp0=1.28mmである場合にXaを−25mmから−250mmまで変化させた際についてのグラフであり、(A)は、この際のYp1の変化を示すグラフであり、(B)は、この際のYp2の変化を示すグラフである。
符号の説明
10 内視鏡
12 挿入部
16 撮影装置
18 投影装置
38 制御部
42 観察対象
48 モニタ
50 内視鏡
52 撮影装置
54 投影装置
P 計測点

Claims (4)

  1. 複数の計測点を有するパターン像を観察対象に投影する投影手段と、
    前記観察対象に投影されたパターン像を異なる位置から撮影するように、所定間隔隔てて配置された複数の撮影手段と、
    前記撮影手段の各々で撮影された画像に基づいて、前記計測点各々の位置座標を演算する演算手段と、
    を含む内視鏡。
  2. 前記観察対象に投影される前記計測点各々の投影態様を、該計測点の各々が区別できるように互いに異ならせた請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記計測点の各々は、光量が各々一定でかつ波長又はスペクトルが各々異なる光を照射することによって形成されている請求項2記載の内視鏡。
  4. 前記演算された位置座標に基づいて、該位置座標に対応する点の分布を表示する表示手段を更に設けた請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の内視鏡。
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