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JP2005271401A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 Download PDF

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JP2005271401A
JP2005271401A JP2004088075A JP2004088075A JP2005271401A JP 2005271401 A JP2005271401 A JP 2005271401A JP 2004088075 A JP2004088075 A JP 2004088075A JP 2004088075 A JP2004088075 A JP 2004088075A JP 2005271401 A JP2005271401 A JP 2005271401A
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liquid
acid
recording
paper
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Hiroyuki Ueki
弘之 植木
Takeshi Hashimoto
健 橋本
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】記録媒体上に着弾したインクの乾燥や浸透の差が出難い状態で当該インクの余剰液を吸収し、カール、カックル、及び乾燥性を改善したインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置及びインクジェト記録方法を提供すること。
【解決手段】例えば、各色のインクを用紙に着弾させて画像を記録する記録ヘッド28K〜Y各々の下流側に、それぞれ各記録ヘッド28K〜Yにより用紙に着弾したインクの余剰液を吸収する液体吸収装置34を設ける。この液体吸収装置34を、余剰液と接触する親水性の表面と、当該親水性の表面を介して余剰液を吸収する吸収体と、で構成し、かつ親水性の表面は、平均粒径5μmの微粒子をろ過したとき、その回収率が90%以上とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
近年、オフィスにおけるカラー文書の普及はめざましく、そのための様々な出力機器が提案されている。特に、小型化が可能で低価格なインクジェット方式が様々な出力機器に使用されている。
インクジェット方式で用いられる記録ヘッドは、エネルギ発生手段と、エネルギ発生手段で発生したエネルギをインク吐出力に変換するエネルギ変換手段と、インク吐出力によってインク滴を吐出するインク吐出口と、インク吐出口に連通してインクを供給するインク供給路とから構成される。エネルギ発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた手段や発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によってインクを加熱して気泡を発生させ、この気泡の生成によってインク滴を吐出させる手段等がある。
このようなインクジェット方式では、インクは主として液体成分で構成されているため、インク滴が記録媒体に着弾後、記録媒体上に残存すると、他の記録媒体への裏移りや、必要に以上に記録媒体に吸収されてカールやカックルが生じるといった問題がある。
このため、記録媒体にインクが着弾後、素早く乾燥させるために、加熱や通風などを実施することが多く提案されている。しかし、多量の消費電力や、装置の大型化が懸念される。一方で、記録媒体に残存するインクの余剰液を、吸い取り紙で吸収する方法もあるが、インクの色材成分も吸収してしまう恐れがあるため現実的ではない。
そこで、特開2001−179959号公報では、インクの液体成分(液体溶媒)のみを吸収することを目的として、印字後(インクを記録媒体に着弾後)に、着色剤(色材)と離型性を有する部材で覆った液体吸収体により、記録媒体上に残存したインクの余剰液(液体溶媒)のみを吸収させることが開示されている。
特開2001−179959
しかしながら、上記提案では、離型性の表面層を有する為、吸収位置がまばらとなっており、インクの余剰液を吸収しても、記録媒体上に着弾したインクの乾燥や、浸透の差が出てしまうため、カールやカックルが発生してしまい、また、色滲みなども生じてしまうのが現状であり、改善が望まれている。
従って、本発明の目的は、記録媒体上に着弾したインクの余剰液のみを確実に吸収し、インクの裏移り、カール、カックル、及び乾燥性を改善し、良好な画像をえることができるインクジェット記録装置及びインクジェト記録方法を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
本発明のインクジェット記録装置は、
インクを記録媒体に対して着弾させる記録ヘッドと、
記録ヘッドにより前記インクを前記記録媒体に着弾させた後、前記記録媒体上に残存する前記インクの余剰液を吸収する液体吸収手段と
を有し、
前記液体吸収手段は、前記余剰液と接触する親水性の表面を有する吸収体であり、かつ前記親水性の表面は、平均粒径5μmの微粒子をろ過したとき、その回収率が90%以上であることを特徴としている
本発明のインクジェト記録装置では、記録ヘッドにより記録媒体にインクが着弾する(印字)。そして、液体吸収手段により、当該記録媒体上に残存するインクの余剰液を吸収する。この際、液体吸収手段における余剰液と接触する表面を親水性としているため、インク或いは余剰液が液体吸収手段に対して離型せず良好に吸収し、インクが弾かれることがなくなる。また、親水性の表面の上記回収率を上記範囲とすることで、液体吸収手段は、色材が吸収されることなく、選択的に余剰液のみが吸収される。このため、記録媒体上に着弾したインクの余剰液のみを確実に吸収し、インクの裏移り、カール、カックル、及び乾燥性を改善し、良好な画像をえることができる。
ここで、表面が親水性であることの指標は例えば表面張力40mN/mの水溶液を構成材料の上に滴下したときの接触角が35°以下である物を示す。このことは、表面張力が20〜45mN/mに調整されたインクがよく濡れるということである。
また、ここで規定している親水性の表面は水の濡れが良好な材料で構成することを示すもので、疎水性材料の表面の一部を親水化して構成してもよい。即ち、親水性の表面の構成材料(親水性材料)は表面処理によって親水性に改質された材料でもよく、例えば、疎水性の材料を部分的に親水化処理された材料でも本発明に用いることができる。具体的には液体を透過するために微小な孔を形成したPTFE樹脂フィルムの表面をプラズマ処理などにより親水化したものでもよい。
一方、本発明のインクジェット記録方法は、
記録ヘッドにより、インクを記録媒体に対して着弾させる工程と、
前記記録媒体上に残存する前記インクの余剰液を吸収する液体吸収手段により余剰液を吸収する工程と、
を有し、
前記液体吸収手段は、前記余剰液と接触する親水性の表面を有する吸収体であり、かつ前記親水性の表面は、平均粒径5μmの微粒子をろ過したとき、その回収率が90%以上であることを特徴としている。
本発明のインクジェット記録方法では、上記本発明のインクジェット記録装置と同様に、記録媒体上に着弾したインクの余剰液のみを確実に吸収し、インクの裏移り、カール、カックル、及び乾燥性を改善し、良好な画像をえることができる。
本発明のインクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法によれば、記録媒体上に着弾したインクの余剰液のみを確実に吸収し、乾燥不良によるインクの他の記録媒体への裏移り、カール、カックル、及び乾燥性を改善すると共に、良好な画質が得られる。また、液体吸収手段の表面が疎水性である場合、インク(余剰液)自体も弾いてしまうため、異なった色のインクが近い位置に存在する場合、混色して画質が劣化するという問題があったが、本発明では余剰液の混色が防止され、画質が向上する。また、
以下、本発明のインクジェット記録装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明のインクジェット記録装置と共に、インクジェット記録方法についても説明する。なお、実質的に同一の機能を有する部材には、全図面を通して同じ符合を付与して説明する。また、全図面中、Pは用紙(記録媒体)を示している。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す概略構成図である。
インクジェット記録装置10は、図1に示すように、用紙を送り出す用紙供給部12と、用紙の姿勢を制御するレジ調整部14と、インクを用いて用紙(画像記録媒体)に画像形成する記録部16と、記録部16で画像形成された用紙を排出する排紙部18とから基本的に構成される。
用紙供給部12は、用紙が積層されてストックされているストッカ20と、ストッカ20から1枚ずつ枚葉してレジ調整部14に搬送する搬送装置22とから構成されている。
レジ調整部14は、ループ形成部24と用紙の姿勢を制御するガイド部材26が備えられており、この部分を通過することによって用紙のコシを利用してスキューが矯正されると共に搬送タイミングが制御されて記録部16に進入する構成である。
記録部16は、用紙に対してインクを用紙(記録媒体)に着弾させて画像を形成する記録ヘッド28と、記録ヘッド28のノズル面に対向配置されたメンテナンス装置30と、記録ヘッド28とメンテナンス装置30の間に用紙を搬送する搬送手段32とから基本的に構成される。記録ヘッド28は、搬送方向上流側からブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、の順に印字されてフルカラー印字可能な構成であり、必要な場合には該当する記録ヘッドの参照番号にK、C、M、Yの符号を付して(28K、28C、28M、28Yとして)区別する。以下、他の部材(メンテナンス装置30K〜Y、液体吸収装置34K〜Y)についても同様である。
そして、各記録ヘッド28K〜Yの下流側に、それぞれ各記録ヘッド28K〜Yにより用紙に着弾したインクの余剰液を吸収する液体吸収装置34が設けられている。この液体吸収装置34により、各記録ヘッド28K〜Yでインクを用紙に着弾させた後、用紙上の各色のインクの余剰液をそれぞれ吸収する。
なお、各記録ヘッド28とメンテナンス装置30は、それぞれユニット化されており、記録ヘッド28がメンテナンス装置30と用紙搬送路を挟んで分離可能に構成されている。したがって、用紙ジャムの場合に、容易にジャムした用紙を取り出すことができる。
排紙部18は、記録部16で画像が形成された用紙が排紙ベルト36を介してトレイ38に収納するものである。
インクとしては、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含むインクで構成される、1液式のインクセットを使用している。本実施形態では、上述のように、記録ヘッド28K〜Yによりブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出する。詳細は後述する。
次に、液体吸収装置34について説明する。
液体吸収装置としては、ローラ方式、ベルト方式、巻取り紙方式などが採用できる。これらの方式を採用することで、簡易な構成で効率よくインクの余剰液を吸収することができる。
以下、具体的な構成について説明する。液体吸収装置34としては、例えば、図2に示すように、金属シャフト50の外周面に、吸収体層52と親水性吸収層54とが順次被覆された液体吸収ロールで構成されるロール方式の液体吸収装置34が挙げられる。
親水性吸収層54は、インクの余剰液と接する表面を構成する部材であり、親水性材料で構成されている。この親水性材料としては、純水99%、サーフィノール465:日信化学社製1%からなる水溶液を滴下したときの接触角が35°以下となる材料を使用することがよい。具体的には、セルロース、デンプン、ゼラチン、アクリル繊維の加水分解系、橋かけポリアクリル酸塩系、親水処理ポリエステル、親水処理オレフィン、親水処理レーヨン、PVA繊維、親水処理ポリフッ化ビニリデン、などが挙げられる。
親水性吸収層54は、インクの余剰液と接触する。そして、余剰液は当該親水性層54を介して吸収体吸収層52に吸収される。このため、親水性層54は色材を通すことなく、実質的に余剰液のみを通過するものである。
具体的には、親水性吸収層54は、単独で平均粒径5μmの微粒子をろ過したとき、その回収率が90%以上である。即ち、平均粒径5μmの微粒子の回収率が90%以上であることで、親水性吸収層54は色材を通すことなく、実質的に余剰液のみを通過することを意味する。また、この回収率は次のようにして求める。ろ過の前後での5μm以上の粒子数をAccusizer TM770 Optical Particles Sizer (Particle Sizing System社製)で測定した。測定は、水性インクジェット記録液2μlを測定セルに入れ、所定の測定法に従って行い、所望の単位に換算した。回収率=(ろ過前に測定した5μm以上の粒子数−ろ過液を測定した5μm以上の粒子数)/ろ過前に測定した5μm以上の粒子数。
このような構成の親水性吸収層54は、複数の孔が設けられていることが好ましい。そして、その孔径(最大径)は、0.5〜50μmが好ましく、より好ましくは1〜20μmであり、さらに好ましくは5〜10μmである。更に厚さは0.01〜10mm、より好ましくは0.1〜1.5mmが好ましい。層の厚さは平均孔径に対して5倍以上であることが望ましい。この孔が上記範囲を超えると余剰液のみならず色材も一緒に分離されきれずに吸収体層52により吸収されてしまうことがあり、また上記範囲未満であると余剰液が通過する量が減り、効率よく吸収体層52により吸収され難くなることがある。
また、孔の面積率は、親水性吸収層54表面に対して10〜70%であることが好ましく、15〜50%がより好ましい。この孔の面積率を上記範囲とすることで、より効率よく親水性吸収層54の孔に余剰液が通過し、吸収体層52により良好に余剰液を吸収させることができる。
また、親水性吸収層54は、液体を透過するために微小な孔を形成した疎水性材料(例えば、PTFE樹脂フィルム)の表面をプラズマ処理などにより親水化した材料により構成してもよい。
吸収体層52は、親水性吸収層54に接触した余剰液を当該親水性吸収層54を介して吸収するものであり、効率よく余剰液を吸収する観点から、多孔質体、或いは繊維体がよい。具体的な構成材料としては、例えば、羊毛、綿、絹、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、セルロース、ウレタン、メラミンなどの、天然繊維体、化学繊維体、或いは多孔質体が挙げられる。また、これら材料中には、強度や表面状態を制御するために、有機又は無機充填剤を添加してもよい。
吸収体層52は、外側から内側に掛けて、繊維密度或いは孔密度が高くなる構成がよい。これにより、親水性吸収層54を介して吸収した余剰液を毛細管現象により内側(金属シャフト50側)に移動させることができる。
金属シャフト50は、例えば、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料で構成される。また、金属シャフト50の外周面には、図3に示すように、螺旋状の溝50aが設けられている。
本形態のロール方式の液体吸収体では、液体吸収ロールを回転させつつ、用紙上に残存したインクの余剰液に親水性吸収層54表面を接触させ、当該親水性吸収層54を介して吸収体層52により余剰液を吸収する。そして、液体吸収体層52に吸収された余剰液が金属シャフト50の溝50aに到達し、当該金属シャフト50が回転することで余剰液は溝50aを通って一端へ移動し、図示しない回収容器へと回収される。このようにして、用紙(記録媒体)上のインクの余剰液を吸収する。
また、液体吸収装置34の他の形態としては、図4に示すように、金属シャフト50と、張架用シャフト56と、当該両シャフトに張架された液体吸収無端ベルト58と、液体吸収無端ベルト表面をクリーニングするブレード60と、で構成される無端ベルト方式液体吸収装置34が挙げられる。
液体吸収無端ベルト58の層構成は、内周面側から吸収体層52と親水性吸収層54が積層された構成で、これらは上記ロール方式と同様な構成とすることができ、やはり、金属シャフト50の外周面には螺旋状の溝50aが設けられている。また、図示しないが、張架用シャフト56の外周面にも同様な螺旋状の溝が設けられている。
本形態の無端ベルト式液体吸収装置34では、金属シャフト50或いは張架用シャフト56の回転に伴い無端ベルト58を回転させて、上記ロール方式液体吸収装置34と同様に、用紙(記録媒体)上のインクの余剰液を吸収する。
また、液体吸収装置34の他の形態としては、図5に示すように、液体吸収用の巻取り紙62と、巻取り紙62が巻かれたロール64と、ロール64に巻かれた巻取り紙62を一端から巻き取る巻取りロール66と、巻取り紙を巻取り面側から用紙に押し付ける押付ロール68と、から構成された巻取り紙方式の液体吸収装置が挙げられる。
液体吸収巻取り紙62の層構成は、ロール64の巻取り面側から、液体浸透防止層70と液体保持層72と吸収体層52と親水性吸収層54が積層された構成で、これらは上記ロール方式と同様な構成とすることができる。但し、上記ロール方式では、金属シャフト50に設けられた螺旋状の溝50aにより余剰液回収機構が設けられているのに対し、本形態ではそれが設けていないため、より高い液体保持能を高めるために、液体浸透防止層70と液体吸収体層52で挟持するように液体保持層72を設ける。
液体保持層72の構成材料としては、例えば、粉末状の親水性ポリマーが好適に挙げられる。この水溶性ポリマーとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系などがあり、具体的に、例えば、橋かけポリアクリル酸塩系、イソブチレン/マレイン酸系、デンプン/ポリアクリル酸塩系、PVA/ポリアクリル酸塩系などが挙げられる。
液体浸透防止層70の構成材料としては、液体保持層72で保持した余剰液がロール巻取り面側への漏れを防止するものであれば、いかなる材料で構成してもよい。例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプリピレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデンなどが挙げられる。
本形態の巻取り紙方式液体吸収装置では、巻取りロール66で液体吸収巻取り紙62を巻き取りつつ、押付ロール68により用紙上に残存したインクの余剰液に親水性吸収層54表面を接触させ、当該親水性吸収層54を介して吸収体層52により余剰液を吸収する。そして、液体吸収体層52に吸収された余剰液が液体保持層72に到達し、当該液体保持層72で余剰液を保持して回収する。なお、巻取りロール66と巻き取った巻取り紙62を、再び、ロール64に巻取りつつ、余剰液を吸収させることもできる。
上記いずれの構成の液体吸収装置34は、後述する記録ヘッド28と同様に用紙の最大用紙幅に対応する吸収領域を有する構成とすることが好適である。また、液体吸収装置34は、各構成層を別部材とする必要はなく、同一材料で一体的に構成してもよい。
次に、記録部16の構成部材である記録ヘッド28、メンテナンス装置30、搬送手段32について順次説明する。
記録ヘッド28は、用紙に対して非接触で直接インクを転移させるものであるサーマルインクジェット方式、ピエゾ式インクジェット、連続流型インクジェット、静電吸引型インクジェット等、いずれでもよい。
また、記録ヘッド28は、図6に示すように、用紙の最大用紙幅PWに対応する印字領域を有するものであり、記録ヘッド28を走査させることなく用紙の全幅に印字可能なものである。すなわち、記録ヘッド28の下を用紙が1回通過するだけで印字が完了する構成が好ましく用いられる。この場合には、高速印字を行なうために、余剰液が多くなりやすく、画質劣化が生じやすいが、本願の構成によれば、良好な効果を得ることができる。
用紙に印字マージンが設定されている場合には、記録ヘッド28の印字領域は、最大用紙幅PWから印字マージンを引いた記録領域に対応した(記録領域以上の)幅となる。
一般的には、用紙が搬送方向に対して所定角度傾斜して搬送される(スキュー)ことが生じるし、縁無し印字の要請等もあるので、記録ヘッド28の印字領域は、記録領域よりも大きく構成することが望ましい。
また、記録ヘッド28は、印字領域にわたってノズルが1列に形成されたモノリシックの長尺ヘッド(ヘッドチップ)から構成してもよいが、短尺ヘッド(ヘッドチップ。以下、単位記録ヘッド)の組み合わせから構成することが好ましい。単位記録ヘッド(短尺ヘッド)の方が大量に製造でき、また、個々の短尺ヘッドの歩留まりを高めることもモノリシックの長尺ヘッドに比べて格段に容易である。したがって、単位記録ヘッドを組み合わせて記録ヘッド28を構成した方が安価に構成できるためである。
例えば、ノズル面に1列にノズルが配列された単位記録ヘッドをノズル列を一致させて2つの共通基板に取りつけ、お互いにずらして配置することにより、印字領域内で間断なく印字可能な記録ヘッド28を構成することができる。この場合には、大量に生産される安価なデバイス(記録ヘッド)と共通化が可能となり、低価格で全幅印字可能な記録ヘッド28を構成できる。
なお、単位記録ヘッドは、市販もしくは公知のシリアル記録型インクジェット記録ヘッドを流用しても良い。また、単位記録ヘッドをヘッドチップのみで構成し、複数のヘッドチップに対して共通基板に設けたインク流路でインクを供給する構成としても良い。さらに、単位記録ヘッド毎に交換可能にできれば好適である。
また、単位記録ヘッドにおけるノズルをノズル配列方向端部まで形成した単位記録ヘッドを幅方向に連続して配置して記録ヘッド28を構成しても良い。単位記録ヘッド同士の接続部分におけるノズルピッチを合わせる為に、単位記録ヘッドの端部を高精度に作製する必要があるが、記録ヘッド28を最も小型化できる構成である。
さらに、単位記録ヘッドのノズル配列は一直線状のものでもよいが、これに限定されるものではない。例えば、千鳥状にノズルを配列することも可能である。
記録ヘッド28に対向配置されるメンテナンス装置30は、少なくとも非印字時に記録ヘッド28から吐出されたインクを収容するインク受け部を備えるものであり、記録ヘッド28の印字(インクの吐出)性能を一定に維持するものである。このように、インク受け部を備えるメンテナンス装置30が記録ヘッド28に対向配置されているため、記録ヘッド28から非印字時に転移されたインクが確実に収容される。
記録ヘッド28は、インクの乾燥(特に、水性インク、溶剤インク)によるインクの吐出性能を初期化する目的で非印字時にインクの吐出(以下、ダミージェットという)を行なう必要がある。
また、インクがほとんど乾燥しない油性インクやソリッドインクの場合であっても、印字中に記録ヘッド28の内部に発生する微小な気泡による影響や、ノズル面(インク吐出面)に付着したインクや微小なゴミによる影響を除去して初期化するためにダミージェットを行なう必要がある。
メンテナンス装置30(インク受け部)は、このダミージェット時のインクを収容するものであり、収容したインクが飛散しないようにインク吸収部材を配置しても良い。あるいは、インク浸透部材やチューブ部材等を介して別の場所に設けた排液体手段に排出する構成としても良い。
また、メンテナンス装置30は、少なくとも上記インク受け機能を備えれば良いが、さらにインクの吐出性能を維持するために、他のメンテナンス機能を有するように構成しても良い。例えば、ノズル面を清掃するワイパー部材を設けても良いし、ノズル面を気密にして保護するキャッピング機能を有する構成としても良い。さらにはノズルからインク等を吸引するバキューム機能を有する構成としても良い。
なお、インク受け機能以外の機能、例えば、上記ワイピング機能やキャッピング機能等は必ずしもメンテナンス装置30が備える必要はなく、例えば記録ヘッド側に当該機能を果たす機構(ワイピング機構、キャッピング機構等)を設けても良い。
搬送手段32は、静電吸着以外の方法(以下、非静電吸着方式という)によって用紙を搬送するものである。すなわち、搬送手段32は、記録ヘッド28とメンテナンス装置30の間に一定速度で安定的に用紙を搬送可能なものであれば特に限定するものではない。例えば、搬送ロールや搬送ベルトと押圧手段の組み合わせ等が考えられる。
また、搬送手段32は、用紙搬送方向において記録ヘッド28と異なる位置に配置することが望ましい。これは、記録ヘッド28と対向する位置にメンテナンス装置30を配設容易にするためである。
例えば、用紙の裏面に当接して用紙に駆動力を付与する搬送ロール40と、搬送ロール40に対して用紙を押しつける付勢手段(図示せず)とから搬送手段32を構成することが考えられる。
これは、静電吸着方式を採用した場合には、用紙の厚さや用紙の材質によって静電吸着状態が安定しないおそれがあるのに対して、搬送ロール40に付勢手段によって用紙を押し付けることによって、用紙の厚み、材質等に拘わらず搬送ロール40から用紙に駆動力が確実に伝達され、安定して搬送することができるためである。
付勢手段は、用紙に対して付勢部材が直接接触して付勢する方式と、用紙に対して直接接触しない方式が考えられる。後者の方式としては、例えば、エアーの吹き付け等が考えられる。印字された用紙に接触しない点で優れている。
一方、本実施形態では、前者の方式としては、例えば、図示しないシャフトを介してスプリングの付勢力が作用したスターホイール42を採用している。すなわち、搬送ロール40に対して弾性的に付勢されたスターホイール42によって厚さや材質に拘らず用紙が搬送ロール40に押圧される。この結果、搬送ロール40から確実に駆動力を伝達され、用紙が安定的に搬送される。
スターホイール42の形状は、用紙に対する接触面積が最小限に抑制されていれば、特に限定するものでない。また、スターホイール42の材質は、金属、プラスチックなどで良い。例えば、SUS631Hを高温で硬化処理したSUS631H材が好適である。製造方法も特に限定するものでないが、エッチングやプレス、レーザ加工などが可能である。
したがって、スターホイール42が用紙の記録面に接触しても、インクが転移したばかりの記録面に対する接触面積が最小限に抑制され、印字画質に対する影響を最小限に抑制できる。
シャフトを介して付勢されたスターホイール42に作用する押圧力は、49.03325mN〜294.1995mN(5gf〜30gf)が好ましく、98.0665mN〜196.133mN(10gf〜20gf)が一層好ましい。49.03325mN(5gf)よりも小さいと用紙を十分に押えることができず、294.1995mN(30gf)よりも大きいと用紙を傷つけるためである。
なお、複数のスターホイール42によってスターホイール群を構成する場合には、共通のシャフトに支持されることが望ましく、用紙の局所的な浮きや変形を押えるために、スターホイール42の間隔が50mm以下であることが好適である。
また、印字領域が大きい場合には、シャフトを複数に分割してそれぞれに複数のスターホイール42を軸支させることが望ましい。シャフトが撓んで、スターホイール42が用紙を不均一に付勢し、用紙の局所的な浮きや変形を押えることができなくなるためである。
搬送ロール40は、従来公知の搬送ロールであればいずれでも適用可能である。用紙に駆動力を確実に伝達するために、表面の摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性に優れたものが好ましい。例えば、金属のロール外周面にゴムを被覆したゴムロールや金属のロール外周面にセラミック粉をコートしたセラミックロールが考えられる。
次に、インクについて説明する。
インクの組成としては、水、水溶性有機溶媒、及び色材を成分としている。また、インクには、必要に応じて、凝集剤、分散剤、浸透剤、尿素及び/又は尿素誘導体、pH調整剤、その他の添加剤が含まれてもよい。以下、インクの各組成物について説明する。
−色材−
色材としては、顔料、染料などが挙げられる。色材としては、染料及び顔料のいずれも使用できるが、余剰液(液体溶媒)との分離し易く、液体吸収装置34に吸収され難い観点から顔料が好適である。
顔料としては、カーボンブラック、カラー顔料が挙げられる。
カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料が好ましく、例えばRaven7000、Raven5750、Raven5250、Raven5000ULTRAII、Raven3500、Raven2500ULTRA、Raven2000、Raven1500、Raven1255、Raven1250、Raven1200、Raven1190ULTRAII、Raven1170、Raven1080ULTRA、Raven1060ULTRA、Raven790ULTRA、Raven780ULTRA、Raven760ULTRA(以上コロンビアン・カーボン社製)、Regal 400R、Regal 330R、Regal 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400(以上キャボット社製)、Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black 18、Color Black FW200、Color Black S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Printex 140V、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black4(以上デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学社製)等を使用することが出来る。また、本発明のために、新たに合成したカーボンブラック顔料でもよい。
これらのカーボンブラック顔料に対し、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を併用してもよい。シアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料、金、銀色等の金属光沢顔料、無色の体質顔料、プラスチックピグメント等を併用してもよい。
カーボンブラックとしては、自己分散型顔料であってもよい。自己分散型顔料とは、界面活性剤や高分子分散剤等の所謂分散剤を含まずに自身で溶媒中に分散可能な顔料のことを言う。一般に、自己分散型顔料は、表面に親水性官能基を有するものである。
ここで、カーボンブラック(顔料)が「自己分散型」であるか否かは、以下の自己分散性試験により確認される。
自己分散性試験:水中に測定対象となる顔料を添加し、超音波ホモジナイザー、ナノマイザー、マイクロフルイダイザー、ボールミル等を用いて分散剤無しで分散させ、初期の顔料濃度が約5%になるように水で希釈して分散体を調製する。初期の顔料濃度と、前記分散体100gを径40mmのガラスビンに入れて1日静置後、その上層部の顔料濃度を測定する。そして、初期の顔料濃度に対する1日静置後の顔料濃度の割合(以下、「自己分散性指標」と称する。)が98%以上である場合、「自己分散型」であると評価する。
このとき、カーボンブラック(顔料)濃度の測定方法は、特に限定されず、サンプルを乾燥させて固形分を測定する方法や、適当な濃度に希釈して透過率から求める方法等いずれでもよく、他に顔料濃度を正確に求める方法があれば、もちろんその方法によってもよい。
カーボンブラック(顔料)に親水性官能基を導入する方法は、公知の方法や新たに発明されたいずれの方法も使用できる。例えば、酸化剤(例えば、硝酸、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、次亜塩素酸塩、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、オゾン、オゾン水等)による酸化処理、スルホン化剤処理、シラン化合物等のカップリング剤による処理、ポリマーグラフト化処理、プラズマ処理、親水性基をもつジアゾニウム塩化合物による処理等の公知の方法の他、新たに開発した方法も使用でき、またこれらの方法を組み合わせてもよい。親水性官能基の量の調整は、処理濃度や時間等の制御により可能であり、またエステル化等の変性により市販の自己分散顔料の表面官能基を調整することもできる。
カーボンブラック(顔料)として好適に使用できる市販の自己分散型顔料としては例えば、MICROJET(BONJET) BLACK CW−1(オリエント化学工業社製)、BONJET BLACK CW−2(オリエント化学工業社製)、BONJET BLACK CW−3(オリヱント化学工業社製)、CAB−O−JET200(キャボット社製)、CAB−O−JET300(キャボット社製)、IJX−157(キャボット社製)等が挙げられる。これら市販の自己分散型顔料は、いずれも自己分散性指標が100%である。
カラー顔料としては、以下のものが挙げられる。
シアン色の顔料としては、C.I.Pigment Blue 1、C.I.Pigment Blue 2、C.I.Pigmet Blue 3、C.I.Pigment Blue 15、C.I.Pigment Blue 15:1、C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 15:4、C.I.Pigment Blue 16、C.I.Pigment Blue 22、C.I.Pigment Blue 60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタ色の顔料としては、C.I.Pigment Red 5、C.I.Pigment Red 7、C.I.Pigment Red 12、C.I.Pigment Red 48、C.I.Pigment Red48:1、C.I.Pigment Red 57、C.I.Pigment Red 112、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Red 123、C.I.Pigment Red 146、C.I.Pigment Red 168、C.I.Pigment Red 184、C.I.Pigment Red 202、C.I.Pigment Violet 1960等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
イエロー色の顔料としては、C.I.Pigment Yellow 1、C.I.Pigment Yellow 2、C.I.Pigment Yellow 3、C.I.Pigment Yellow 12、C.I.Pigment Yellow 13、C.I.Pigment Yellow 14、C.I.Pigment Yellow 16、C.I.Pigment Yellow 17、C.I.Pigment Yellow 55、C.I.Pigment Yellow 73、C.I.Pigment Yellow 74、C.I.Pigment Yellow 75、C.I.Pigment Yellow 83、C.I.Pigment Yellow 93、C.I.Pigment Yellow 95、C.I.Pigment Yellow 97、C.I.Pigment Yellow 98、C.I.Pigment Yellow 114、C.I.Pigment Yellow 128、C.I.Pigment Yellow 129、C.I.Pigment Yellow 150、C.I.Pigment Yellow 151、C.I.Pigment Yellow 154、C.I.Pigment Yellow 180、C.I.Pigment Yellow 185等が挙げられが、これらに限定されるものではない。
シアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色の体質顔料、プラスチックピグメント等を使用してもよい。また、本発明のために、新たに合成した顔料でもよい。
これらの顔料の表面に親水性官能基を導入した自己分散型顔料も使用でき、本発明において好ましい。親水性官能基を導入する方法は、公知の方法や新たに発明されたいずれの方法も使用できる。例えば、酸化剤(例えば、硝酸、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、次亜塩素酸塩、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、オゾン、オゾン水等)による酸化処理、スルホン化剤処理、シラン化合物等のカップリング剤による処理、ポリマーグラフト化処理、プラズマ処理、親水性基をもつジアゾニウム塩化合物による処理等の公知の方法の他、新たに開発した方法も使用でき、またこれらの方法を組み合わせてもよい。親水性官能基量の調整は、処理濃度や時間等の制御により可能であり、またエステル化等の変性により市販の自己分散顔料の表面官能基を調整することもできる。なお、「自己分散型」の用語の意義については、カーボンブラックの項で述べた通りである。
染料としては、特に制限はないが水溶性染料が好ましい。水溶性染料は、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料等のいずれでもよいが、より好ましくは、酸性染料、直接染料である。
染料としては以下のものが挙げられる。
例えば、C.I.ダイレクトブルー−1,−2,−6,−8,−15,−22,−25,−34,−41,−70,−71,−76,−77,−78,−80,−86,−87,−90,−98,−106,−108,−112,−120,−142,−158,−163,−165,−168,−199,−200,−201,−202,−203,−207,−218,−236,−287,−307、
C.I.ダイレクトレッド−1,−2,−4,−8,−9,−11,−13,−15,−20,−23,−24,−28,−31,−33,−37,−39,−46,−51,−59,−62,−63,−73,−75,−79,−80,−81,−83,−87,−89,−90,−94,−95,−99,−101,−110,−189,−197,−201,−218,−220,−224,−225,−226,−227,−228,−229,−230、
C.I.ダイレクトバイオレット−107、
C.I.ダイレクトイエロー−1,−2,−4,−8,−11,−12,−26,−27,−28,−33,−34,−39,−41,−44,−48,−50,−58,−85,−86,−87,−88,−89,−98,−100,−110,−132,−135,−142,−144,−173、
C.I.アシッドブルー−1,−7,−9,−15,−22,−23,−25,−27,−29,−40,−43,−55,−59,−62,−74,−78,−80,−81,−83,−90,−100,−102,−104,−111,−117,−127,−138,−158,−161,−185,−249,−254,
C.I.アシッドレッド−1,−4,−6,−8,−9,−13,−14,−15,−18−21,−26,−27,−32,−35,−37,−42,−51,−52,−80,−83,−87,−89,−92,−106,−110,−114,−115,−133,−134,−144.−145,−158,−180,−198,−249,−257,−265,−289、
C.I.アシッドイエロー−1,−3,−4,−7,−11,−12,−13,−14,−17,−18,−19,−23,−25,−29,−34,−36,−38,−40,−41,−42,−44,−53,−55,−61,−71,−76,−78,−79,−98,−99,−122、
C.I.リアクティブブルー−4,−5,−7,−13,−14,−15,−18,−19,−21,−26,−27,−29,−32,−38,−40,−44,−100、
C.I.リアクティブレッド−7,−12,−13,−15,−17,−20,−23,−24,−29,−31,−42,−45,−46,−59、C.I.フードレッド−87,−92,−94、
ILFORD社製M−377、
C.I.リアクティブイエロー−2,−3,−17,−25,−37,−42、
C.I.フードイエロー−3、
ILFORD社製Y−104,Y−1189、
C.I.ダイレクトブラック−2,−4,−9,−11,−17,−19,−22,−32,−80,−151,−154,−168,−171,−194, −195 C.I.フードブラック−1,−2, C.I.アシッドブラック−1,−2,−7,−16,−24,−26,−28,−31,−48,−52,−63,−107,−112,−118,−119,−121,−156,−172,−194,−208、
等である。
以上列挙した色材は、単独でも使用できるが、2種以上混合したり、シアン、マゼンタ、イエローの3原色の外、赤、青、緑などのカスタムカラーに調色してもよい。
色材としては、分解温度が400℃未満、300℃〜400℃の範囲での熱分解による重量減少率が8%以上であることが好ましく、より好ましくは8.5〜25%であり、さらに好ましくは9〜20%である。インク吐出方式がサーマルインクジェット方式の場合、重量減少率が上記範囲の色材を含むインクを用いると、発熱抵抗体層から熱エネルギーを付与されたときに分解しやすく、キャビテーションに起因する力が発熱抵抗体層へ局部的に集中する。しかし、インクの動的接触角を上記範囲とすることで、色材が分解しても発熱抵抗体層へのキャビテーションの局部的な集中を抑制でき、ヒータ寿命を向上させる。
重量減少率が上記範囲の色材としては、次のものが好適に挙げられる。例えば、C.I.アシッドブルー−9(重量減少率:17.5%)、C.I.アシッドイエロー−23(重量減少率:13.6%)、C.I.アシッドレッド−52(重量減少率:15.4%)、C.I.ダイレクトイエロー−132(重量減少率:9.6%)、C.I.ダイレクトイエロー−144(重量減少率:9.8%)、C.I.ダイレクトブラック−19(重量減少率:16.3%)、C.I.ダイレクトブラック−154(重量減少率:12.4%)、C.I.ダイレクトブラック−168(重量減少率:11.5%)等である。
ここで、重量減少率は次のようにして求める。乾燥した色材について、熱重量分析(TG)測定を行い、initial温度(15−35℃)から400℃以上まで加熱し、initial温度における色材重量に対し、300℃時点での重量から400℃時点での重量をひいた差分の百分率によって求められる。
色材の含有量は、5wt%以上であることが好ましく、より好ましくは5〜10wt%であり、さらに好ましくは5〜8wt%である。好インク中に、色材を上記範囲の濃度で配合することで、少量液滴でも高濃度の画質を実現できる一方で、上述のように発熱抵抗体層から熱エネルギーを付与されたときに分解する量が増えてしまう。しかし、インクの動的接触角を上記範囲とすることで、色材の分解量が増加しても発熱抵抗体層へのキャビテーションの局部的な集中を抑制でき、ヒータ寿命を向上させる。
色材は、その製造工程で混入した不純物、例えば残余の酸化剤、処理剤や副生成物等の不純物、その他の無機不純物や有機不純物を除去し、精製することが望ましい。特に、インク中のカルシウム、鉄、珪素をそれぞれ10ppm以下、好ましくは5ppm以下にすることが望ましい。これらの無機不純物含有量は例えば高周波誘導結合プラズマ発光分析法により測定できる。
これらの除去は、例えば、水洗浄や、逆浸透膜、限外ろ過膜、イオン交換法等の方法、活性炭、ゼオライト等による吸着の方法を単独又は組み合わせて行うことが出来る。
色材として顔料を使用する場合は、顔料を分散させるために分散剤を使用することができる。
−水溶性有機溶媒−
水溶性有機溶剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類、エタノール、イソプロピルアルコール、1−プロパノール等の低級アルコール類、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等の含窒素溶媒、あるいは、チオジエタノール、チオジグリセロール、スルホラン、ジメチルスルオキシド等の含硫黄溶媒、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース等の糖類及びその誘導体等や糖アルコール類等を用いることが出来る。
これらの水溶性有機溶剤は単独で用いても、2種以上混合してもよい。水溶性有機溶剤の含有量は、インクの1〜60重量%、好ましくは、5〜40重量%で使用される。
−水−
水は、特に不純物が混入することを防止するため、イオン交換水、超純水、蒸留水、限外濾過水を使用することが好ましい。
−凝集剤−
凝集剤としては、多価金属塩がカラーインクの安定性の観点から好適である。
多価金属塩は、水に溶解した場合に金属元素由来の2価以上の陽イオンを生じる塩であり、多価金属イオンとしては、アルミニウムイオン、バリウムイオン、カルシウムイオン、銅イオン、鉄イオン、マグネシウムイオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、スズイオン、チタンイオン、亜鉛イオン等の多価金属イオンが挙げられる。
多価金属塩の具体例としては、上記多価金属イオンと、塩酸、臭酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、チオシアン酸、及び、酢酸、蓚酸、乳酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸、サリチル酸、安息香酸等の有機カルボン酸、及び、有機スルホン酸等との塩の形で使用される。
より具体的には、例えば、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸カリウムアルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化バリウム、臭化バリウム、ヨウ化バリウム、酸化バリウム、硝酸バリウム、チオアン酸バリウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、チオシアン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、酢酸カルシウム、サリチル酸カルシウム、酒石酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、クエン酸カルシウム、塩化銅、臭化銅、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅、塩化鉄、臭化鉄、ヨウ化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄、蓚酸鉄、乳酸鉄、フマル酸鉄、クエン酸鉄、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、塩化マンガン、硫酸マンガン、硝酸マンガン、リン酸二水素マンガン、酢酸マンガン、サリチル酸マンガン、安息香酸マンガン、乳酸マンガン、塩化ニッケル、臭化ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、酢酸ニッケル、硫酸スズ、塩化チタン、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、チオシアン酸亜鉛、酢酸亜鉛等が挙げられる。
また、多価金属塩として好ましくは、硫酸アルミニウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、硫酸スズ、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛、硝酸アルミニウム等が使用される。
凝集剤としては、上記多価金属塩以外に、一価の電解質や疎水性のノニオン界面活性剤やアニオン界面活性剤、疎水性の水溶性溶媒等をカーボンブラックの分散を阻害するのに十分な量以上添加することも有効であり、使用出来る。一価の電解質としては、例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム等の無機塩類や、酢酸、乳酸、安息香酸、クエン酸等の有機酸とアルカリ物質との塩等が挙げられる。界面活性の疎水性の高いものとしては、例えばHLBが10以下、好ましくは5以下の界面活性剤が挙げられる。疎水性の水溶性溶媒としては例えばSP値が12以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
特に、凝集剤としては、ブラックインクの顔料(この分散剤や自己分散させるための官能基)もしくはブラックインクに含まれる水溶性ポリマーがカチオン性の場合は、2価以上の陰イオンを生じる無機及び有機塩類、アニオン性基を有するポリマー等も使用できる。2価以上の陰イオンを生じる無機及び有機塩類としては、硫酸、亜硫酸、リン酸、ホスホン酸等や蓚酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸、酒石酸等の有機カルボン酸、及び、有機スルホン酸等との塩を含む化合物が挙げられる。
また、ブラックインクの顔料(この分散剤や自己分散させるための官能基)もしくはブラックインクに含まれる水溶性ポリマーがアニオン性の場合に記載した前記電解質類等も使用できる。
−分散剤−
分散剤としては、界面活性剤、水溶性樹脂が使用でき、水溶性樹脂を使用して分散する方が好ましい。
分散剤として使用される水溶性樹脂としては、重合反応により得られる重合体や天然由来の樹脂等公知の水溶性樹脂が使用でき、(共)重合体が好ましく使用される。共重合体としては、親水性部を構成する少なくとも1種のα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体と疎水性部を構成する少なくとも1種のα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体とを共重合したものが好ましく使用される。また、親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの単独重合体も用いることができる。
親水性部を構成するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体としては、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、ポリオキシエチレン等を有するモノマー等が使用でき、好ましくはカルボキシル基、スルホン酸基含有モノマー例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン等が使用される。この内カルボキシル基含有モノマーが特に好ましく、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
疎水性部を構成するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
水溶性樹脂として使用される上記重合体の重量平均分子量は、制限はないが、好ましくは3000〜15000、より好ましくは4000〜7000の範囲である。この範囲より分子量が低いと、分散安定に劣り、15000をこえるとインクの粘度が高くなり、インクの吐出性が悪化する問題が生じやすい。共重合体の平均分子量の測定方法は各種の方法が知られているが、本発明においてはGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)法で測定される値として定義する。
分散剤は、共重合体又はその中和塩として使用されることが好ましい。中和は各種の塩基性物質により中和されるが、好ましくは、少なくとも1種のアルカリ金属の水酸化物を含む塩基性物質により中和される。アルカリ金属の水酸化物としては、NaOH、KOH、LiOHが使用できるが、NaOHが好ましい。
−アニオン性基をもつ水溶性ポリマー−
アニオン性基をもつ水溶性ポリマーは、他のインクに含まれる凝集剤(好適には多価金属塩)と相互作用し、インクを凝集させるものが使用でき、顔料分散剤を使用する場合は分散剤と同一であってもよい。
水溶性ポリマーとしては、重合反応により得られる重合体や天然由来の樹脂等公知の水溶性樹脂が使用でき、(共)重合体が好ましく使用される。共重合体としては、親水性部を構成する少なくとも1種のα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体と疎水性部を構成する少なくとも1種のα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体とを共重合したものが好ましく使用される。また、アニオン性親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの単独重合体も用いることができる。
アニオン性親水性部を構成するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体としては、カルボキシル基、スルホン酸基を有するモノマー等が使用でき、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン等が使用される。この内カルボキシル基含有モノマーが特に好ましく、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
疎水性部を構成するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
水溶性ポリマーの酸価は100〜300であることが好ましく、130〜200がさらに好ましい。この範囲より酸価が低いと、インクの安定性が劣化しやすく、一方、高すぎると、画像濃度が低くなりやすい。
水溶性ポリマーの重量平均分子量は、好ましくは3000〜10000、より好ましくは4000〜7000の範囲である。この範囲より分子量が低いと、画像濃度が低くなりやすく、10000をこえるとインクの粘度が高くなり、インクの吐出性が悪化する問題が生じやすい。共重合体の平均分子量の測定方法は各種の方法が知られているが、本発明においてはGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)法で測定される値として定義する。
水溶性ポリマーは、共重合体又はその中和塩として使用されることが好ましい。中和は各種の塩基性物質により中和されるが、好ましくは、少なくとも1種のアルカリ金属の水酸化物を含む塩基性物質により中和される。アルカリ金属の水酸化物としては、NaOH、KOH、LiOHが使用できるが、NaOHが好ましい。
−その他の添加物−
インクには、乾燥時間を調整するために、例えば、各種の浸透剤が用いられる。浸透剤としては界面活性剤や浸透性溶媒が好ましい。
これら界面活性剤の種類としては、各種のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、好ましくは、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤が用いられる。
以下、界面活性剤の具体例を列挙する。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等が使用でき、好ましくは、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノールモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェニルフェノールジスルホン酸塩等が用いられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキルアルカノールアミド、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロックコポリマー、アセチレングリコール、アセチレングリコールのポリオキシエチレン付加物等が挙げられ、好ましくは、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロックコポリマー、アセチレングリコール、アセチレングリコールのポリオキシエチレン付加物が用いられる。
その他、ポリシロキサンオキシエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤や、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、オキシエチレンパーフルオロアルキルエーテル等のフッ素系界面活性剤、スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチン等のバイオサーファクタント等も使用できる。
これらの界面活性剤は単独で使用しても混合して使用してもよい。また界面活性剤のHLBは、溶解安定性等を考慮すると3〜20の範囲であることが好ましい。
これらの界面活性剤の添加量は、0.001〜5重量%が好ましく、0.01〜3重量%が特に好ましい。
また、浸透剤として、式(1):R−O−XnH(式中、R:炭素数4〜8(C4−C8)のアルキル、炭素数4〜8(C4−C8)のアルケニル、炭素数4〜8(C4−C8)のアルキニル、フェニル、アルキルフェニル、アルケニルフェニル、及びシクロアルキル基から選ばれる官能基、X:オキシエチレン基又はオキシプロピレン基、n:1〜4の整数)で示される化合物を使用してもよい。
浸透剤としての上記式(1)で示される化合物としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエチルエーテル、ジオキシプロピレンオキシエチレンモノペンチルエーテルなどがあげられ、好ましくはジエチレングリコールモノブチルエーテルが使用される。
浸透剤としての上記式(1)で示される化合物は、好ましくは全インク量に対して1〜20重量%の範囲で含有させることができ、より好ましくは1〜10重量%の範囲で添加される。この化合物の含有量が20重量%を越えると、逆ににじみが悪化すると同時に吐出が不安定になることがある。一方、1重量%よりも少なくなると、添加効果が得にくくなることがある。
また、インクには、尿素及び尿素誘導体を添加することができる。尿素及び尿素誘導体としては、尿素、1,1−ジメチル尿素、1,3−ジメチル尿素、1,1−ジエチル尿素、1,3−ジエチル尿素等が挙げられ、好ましくは尿素が用いられる。尿素及び尿素誘導体の含有量は、インクの1〜10重量%、好ましくは、3〜8重量%で使用される。含有量が1重量%以下の場合、ノズル目詰まりの防止効果が低く、10重量%を超えると画像滲みが増え、濃度が低下しやすい。
また、インクには、pHを調整するためにpH調整剤が必要に応じて用いられるが、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、ホウ酸、リン酸、亜リン酸、乳酸等の酸や水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、アンモニア等の塩基、及びリン酸塩、シュウ酸塩、アミン塩やグッドバッファー等のpH緩衝剤が好ましい。
インクには、特性制御のためポリNビニルアセトアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類及びその誘導体、その他水溶性ポリマー、アクリル系ポリマーエマルション、ポリウレタン系エマルション等のポリマーエマルション、架橋したポリNビニルアセトアミドやアクリル系ポリマー等の架橋ポリマー、シクロデキストリン、大環状アミン類、デンドリマー、クラウンエーテル類等を用いることができる。
なお、インクには、その他必要に応じ、安息香酸、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸等の公知の防カビ剤、防腐剤や酸化防止剤、粘度調整剤、導電剤、紫外線吸収剤、及びキレート化剤等も添加することができる。
インクの表面張力は、30mN/m以上65mN/m未満であることが好ましく、より好ましくは、35mN以上55mN/m未満であり、さらに好ましくは40〜50m/mである。この表面張力が上記範囲であることで、記録媒体へのインク滴浸透が遅くなり、吸液装置での余剰液の吸収効率が高まる。
ここで、表面張力は、23℃、55%RHの環境において、表面張力計(CVBP−Z/協和界面化学(株)製)を用いて測定することができる。
インクの粘度は、2.0mPa・s以上10.0mPa・s未満であることが好ましく、より好ましくは2mPa・s以上8.0mPa・s未満である。この粘度が上記範囲であることで、ヘッドからの吐出時にインク滴の安定した形成が可能となる。
ここで、粘度は、TVE−20L(東機産業(株)製)を測定装置として用いて測定することができる。このとき、測定条件としては、測定温度23℃、せん断速度は750s-1とした。
次に、以上のように構成されるインクジェット記録装置10の動作について説明する。
印字動作を行なう場合には、用紙供給部12から用紙が供給され、レジ調整部14で用紙の姿勢やタイミングが制御されて記録部16に搬送される。
一方、記録部16では、図示しないモータが駆動され平ベルトを介して全搬送ロール40に駆動力が伝達される。
記録部16に到達した用紙は、最も搬送方向上流側にある搬送ロール40とスターホイール42の間に挿入される。この際、図示しないスプリングで付勢されたスターホイール42が搬送ロール40に用紙を押し付けるため、搬送ロール40から用紙に搬送力が確実に伝達され、一定速度で記録ヘッド28間に配設された搬送ロール40から順次、駆動力が伝達されて搬送されていく。
一方、記録ヘッド28に対して装置の制御部から印字信号が入力されると、印字信号に応じて該当するノズルの発熱素子が発熱し、ノズル面に対して一定距離とされつつ搬送される用紙に対して、当該ノズルからインクが吐出されていく。
記録ヘッド28で印字が行なわれることにより、用紙の当該部分における一色分の印字が、用紙の記録媒体の最大記録領域で一括して終了する。このようにして、記録部16で用紙が搬送されるにつれて、記録ヘッド28K、28C、28M、28Yの順で印字され、フルカラーの印字が行われる。
次に、各記録ヘッドK〜Yそれぞれの下流側に設けられた液体吸収装置34K〜Yにより、用紙上に残存している各色のインクの余剰液をそれぞれ吸収する(吸収動作)。
そして、インクにより画像が印字された用紙は、排紙部18に到達し、排紙ベルト36を介してトレイ38に収納される。
このように、本実施形態では、液体吸収装置34により用紙上に残存しているインクの余剰液を吸収するが、当該液体吸収装置34における余剰液と接する面を親水性としているため、その面に対して主として水で構成される余剰液が離型することなく、良好に吸収すると共に、インク(余剰液)自体も弾いてしまうことがないため、異なった色のインクが近い位置に存在しても、余剰液の混色が防止され、画質が向上する。また、親水性の表面の上記回収率を上記範囲とすることで、液体吸収手段は、色材が吸収されることなく、選択的に余剰液のみが吸収される。
また、各記録ヘッドK〜Y毎に、用紙上に残存したインクの余剰液が吸収されるため、例えば、色滲み(フェザリング、ICB)などを防止しつつ、10ppm以上の高速印字も実現可能となる。
また、本実施形態では、仮に色材と余剰液とが分離され難い場合でも、液体吸収装置34における親水性層54を、上記構成(回収率、開口径、開口の面積率)とすることで、色材を吸収することなく、確実に余剰液のみを吸収することができる。
また、本実施形態では、記録ヘッド28及び液体吸収装置34を用紙の最大用紙幅PWに対応する印字領域(吸収領域)を有する構成とすることで、記録ヘッド28を走査させることなく用紙の全幅に印字され、これにより用紙に着弾したインクの乾燥、浸透に差が出難くなり、この状態で液体吸収装置34により、インクの余剰液を吸収することができるため、カール、カックル、及び乾燥性をより効果的に改善することができる。
なお、本実施形態は、単位記録ヘッド(短尺ヘッド)を用紙幅に配列したプリントシステムにも適用することができる。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
<インク>
下記の所定の組成となるように、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水、着色剤溶液等を適量加え、混合液を、混合、攪拌した。得られた液体を、5μmフィルターを通過させることによりインクを得た。このインクの粘度は2.4mPa・s、表面張力は36mN/mであった。
―組成―
・Bonjet Black CW−2(オリエント化学工業製)顔料分:5質量%
・グリセリン:10質量%
・オルフィンE1010(日信化学製):1質量%
・水:残部
<吸収部材(液体吸収装置)>
吸収部材を次のようにして作製した。親水性の多孔質ポリウレタン(吸収体層)上にセルロースを用いて5μm厚さの親水性吸収層を設けた。親水性吸収層は、吸収体にセルロースのシートを巻きつけることによって形成した。その親水性吸収層に設けられた平均孔径1.0μmの孔を多数有してなり、孔の面積率は、前記親水性層表面に対して60%であった。
この親水性吸収層は、単独で平均粒径5μmの微粒子を20%含有する水分散液をろ過したとき、表面上に微粒子が98%残存した(回収率が98%)。また平均粒径3μmの微粒子を20%含有する水分散液をろ過したとき、表面上に微粒子が95%残存した。
ここで、前記微粒子分散液の組成は下記のものを使用した。なお、3μmの微粒子の分散液は、樹脂粒子を変えた分散液を使用した。
―組成―
・平均粒子径が5.0μmのポリスチレン:10質量%
・サーフィノール465:日信化学社製:1質量%
・イオン交換水:89質量%
また、親水性吸収層の実施例のインクに対する接触角は、下記のとおりであった。サーフィノール465:日信化学社製1%、及びイオン交換水99%からなる液体を親水性吸収層表面に滴下した時の接触角をFace CA−DT型接触計で測定した所、それぞれ24°であった。
(実施例1及び比較例)
表1に従い、上記インク、及び吸収部材をセイコーエプソン社製PM−970Cインクジェットプリンタに装着して、720×360dpiのベタ印字した記録物について、カール・カックル、及び耐擦性の評価を行った。結果を表1に示す。
評価方法は、以下のとおりである。
−カール・カックル−
印字3秒後に記録物を平坦な面に置き、紙面の4端部の浮きを計測した。評価基準は以下の通り。
○:浮きが5mm以下
×:浮きが6mm以上
−耐擦性−
印字3秒後の記録物の印字部を指で擦り画像の乱れを評価した。評価基準は以下の通り。
○:指に色材が付着しない
×:指に色材が付着する
Figure 2005271401
表1の結果より、実施例1では、カール、カックルのない画像をえることができた。また、排出後の記録画像表面は、指で触ってもインク移りが無く、乾燥性に優れていることがわかる。また、印字にじみのない良好な画像も得られていた。
このように、本発明の構成では、記録媒体上に着弾したインクの余剰液のみを確実に吸収し、インクの裏移り、カール、カックル、及び乾燥性を改善し、良好な画像を得られることがわかる。
本発明の実施形態に係るインクジェト記録装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るインクジェト記録装置における液体吸収装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るインクジェト記録装置における液体吸収装置の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るインクジェト記録装置における液体吸収装置の他の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るインクジェト記録装置における液体吸収装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るインクジェト記録装置における記録ヘッドを示す概略構成図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
12 用紙供給部
14 レジ調整部
16 記録部
18 排紙部
20 ストッカ
22 搬送装置
24 ループ形成部
26 ガイド部材
28 記録ヘッド
30 メンテナンス装置
32 搬送手段
34 液体吸収装置
36 排紙ベルト
38 トレイ
40 搬送ロール
42 スターホイール
50 金属シャフト
52 吸収体層
54 親水性層
56 張架用シャフト
58 液体吸収無端ベルト
62 液体吸収有端ベルト
70 液体浸透防止層
72 液体保持層

Claims (2)

  1. インクを記録媒体に対して着弾させる記録ヘッドと、
    記録ヘッドにより前記インクを前記記録媒体に着弾させた後、前記記録媒体上に残存する前記インクの余剰液を吸収する液体吸収手段と
    を有し、
    前記液体吸収手段は、前記余剰液と接触する親水性の表面を有する吸収体であり、かつ前記親水性の表面は、平均粒径5μmの微粒子をろ過したとき、その回収率が90%以上であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録ヘッドにより、インクを記録媒体に対して着弾させる工程と、
    前記記録媒体上に残存する前記インクの余剰液を吸収する液体吸収手段により余剰液を吸収する工程と、
    を有し、
    前記液体吸収手段は、前記余剰液と接触する親水性の表面を有する吸収体であり、かつ前記親水性の表面は、平均粒径5μmの微粒子をろ過したとき、その回収率が90%以上であることを特徴とするインクジェット記録方法。
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