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JP2005262964A - シートベルト装置 - Google Patents

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JP2005262964A
JP2005262964A JP2004076526A JP2004076526A JP2005262964A JP 2005262964 A JP2005262964 A JP 2005262964A JP 2004076526 A JP2004076526 A JP 2004076526A JP 2004076526 A JP2004076526 A JP 2004076526A JP 2005262964 A JP2005262964 A JP 2005262964A
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Yoji Higashiyama
陽治 東山
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Abstract

【課題】故障をより確実に検出できるシートベルト装置1を提供する。
【解決手段】モータが回転すると回転検知信号を出力する回転検知手段をモータと制御手段とに接続するとともに、乗員にシートベルトが装着されると装着信号を出力するシートベルト装着検知手段を制御手段に接続し、制御手段は、装着信号を受けるとモータを回転させシートベルトを巻き取り、回転検知手段で出力された回転検知信号を基に故障判断をおこなう。
【選択図】図1

Description

本発明はシートベルト装置に関し、詳しくは衝突を予知するとシートベルトを巻き取り乗員を拘束するためのシートベルト装置に関する。
車両の座席に着座した乗員を拘束するためのシートベルト装置として、車両の衝突を予知するとシートベルトを巻き取って乗員を強く拘束する所謂プリテンショナーと呼ばれる機構を備えた種々のものが知られている。ところで、車両の座席に着座する乗員には、シートベルトで拘束されることに不快感を覚える乗員もおり、シートベルトは僅かに緩んだ状態で装着される場合も多い。しかし、シートベルトが緩んでいる状態で車両が衝突すると、衝突の大きさによっては乗員の安全が確実に確保できない可能性もある。車両の衝突予知時、すなわち車両の衝突より前に、プリテンショナーにより予めシートベルトを巻き取って緩みをとっておく場合には、衝突事故時の乗員の安全をより確実に確保することができる(例えば、特許文献1〜2)。
ここで、通常は、シートベルト装置はモータを備え、衝突予知時にはシートベルトをモータによって巻き取る。このモータに動作異常がないことは製造時に検査されているが、使用状態や使用期間によってはモータの駆動回路等がショートする可能性や、ギアの噛み込み等でモータが充分に回らなくなる(モータが固着する)可能性があることも否めない。
モータのショートや固着等を定期的に検査してモータの動作異常、すなわちモータの故障を検出することで上述した不具合が回避されるが、モータは抵抗が小さいことからモータを車両に搭載したままでモータのショートを検出することは非常に困難である。また、シートベルトの引張力を検出するテンションセンサ等でモータが固着しているか否か検出できると考えられるが、例えば、シートベルトが使用されておらずシートベルトが完全に巻き取りされている状態と、モータが固着している状態とをテンションセンサから出力される引張力の検出値で判別することは困難であり、この固着を検出するための条件設定は非常に煩雑になる問題があった。
従って従来は、モータ以外の項目、例えば回路が正常に動作するか否かのみについて故障判断をおこなうことが一般的であり、モータの故障判断はおこなわれないのが一般的であった。
特許2946995号公報 特許2868952号公報
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、故障をより確実に検出できるシートベルト装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のシートベルト装置は、乗員に装着されるシートベルトと、該シートベルトに接続され該シートベルトを巻き取るモータと、衝突を予知して予知信号を出力する衝突予知手段と、該衝突予知手段に接続され該予知信号を受けたときに該モータを駆動する制御手段と、を備えるシートベルト装置であって、
該モータと該制御手段とに接続され、該モータが回転すると回転検知信号を出力する回転検知手段と、
該制御手段に接続され乗員に該シートベルトが装着されると装着信号を出力するシートベルト装着検知手段とを備え、
該制御手段は該装着信号を受けると該モータを回転させ該シートベルトを巻き取り、該回転検知手段で出力された該回転検知信号を基に故障判断をおこなうことを特徴とする。
本発明のシートベルト装置において、上記シートベルト装着検知手段はイグニッションスイッチとバックルスイッチとを備えることが好ましく、さらに乗員検知センサを備えることが望ましい。
本発明のシートベルト装置において、上記故障判断の際に上記モータにより上記シートベルトを巻き取る荷重は、上記予知信号を受けたときに上記モータにより上記シートベルトを巻き取る荷重よりも小さいことが好ましい。
本発明のシートベルト装置は、さらに、上記シートベルト装着検知手段に接続され、上記装着信号を受けて上記モータの回転前に乗員に上記モータの回転開始を告知する告知手段を備えることが好ましい。
本発明のシートベルト装置では、実際にモータを回転させ、回転検知手段から出力された回転検知信号を基に故障判断をおこなうために、シートベルト装置の故障がより確実に検出され、シートベルト装置の信頼性がより高まる。そして、故障判断をするためのモータの回転動作(以下、故障診断と呼ぶ)は乗員にシートベルトが装着されているときになされるために、乗員はシートベルトが巻き取られていることを体感でき、シートベルト装置に故障がないことを実感できる。したがって、乗員にシートベルト装置に対する高い信頼感を付与することができる。
ここで、乗員にシートベルトが装着されていることを検知するシートベルト装着検知手段としては、既知の種々の手段を用いることができるが、例えば、イグニッションスイッチとバックルスイッチとをシートベルト装着検知手段として併用する場合には、より確実に乗員にシートベルトが装着されていることを検出できる。また、イグニッションスイッチとバックルスイッチとに加えて、乗員検知手段をシートベルト装着検知手段として併用する場合には、さらに確実に乗員にシートベルトが装着されていることを検出できる。
本発明のシートベルト装置において、故障診断の際にモータによりシートベルトを巻き取る荷重を、予知信号を受けたときにモータによりシートベルトを巻き取る荷重よりも小さくする場合には、乗員に不快感を与えることなく故障診断をおこなうことができる。
故障診断時には、シートベルトを巻き取ることで乗員を一時的に強く拘束するために、拘束の強さ、すなわちシートベルトの巻き取り荷重が大きいと乗員が不快感を覚える可能性がある。しかし、故障診断時の巻き取り荷重を、予知信号を受けたとき(以下、衝突予知時と呼ぶ)の巻き取り荷重よりも小さく設定することで、乗員に不快感を与えずに故障診断をおこなうことができる。また、故障判断のためにシートベルトが巻き取られることを乗員が予想していない場合などには、シートベルトが巻き取られる際に乗員が驚くことも予想されるが、故障診断時の巻き取り荷重を小さく設定しておけば乗員を驚かせることもない。
さらに、告知手段を設けて、モータ回転の開始を乗員に告知する場合には、故障診断がおこなわれること、すなわちシートベルトが巻き取られることを乗員が予め意識するために、乗員に与える不快感は小さくなり、乗員を驚かせることもない。
本発明のシートベルト装置において、衝突予知手段は上述したものに代表される既知の種々のシートベルト装置で用いられるものを使用することができる。例えば既知の加速度センサ(所謂Gセンサ)等を衝突予知手段として用い、運転者のブレーキ操作等による車両の状態の変化から衝突を予知しても良い。また、例えば、ミリ波レーダやレーザレーダ等を衝突予知手段として用い、障害物や、対向車や、前方または後方を走行する車両との距離から衝突を予知しても良い。何れの場合にも、衝突予知手段は制御手段と有線または無線で接続されて、衝突予知手段で出力された予知信号は制御手段に伝送される。
制御手段は、衝突予知手段から伝送された予知信号に基づいてモータの駆動を制御する。この制御手段は、例えばモータへの電気の供給をオン/オフするなどのモータと電源との電気的接続を断接することでモータの駆動を制御するものであっても良い。あるいは、モータと電源とを機械的に断接させることでモータの駆動を制御するものであっても良い。さらにその他の方法でモータの駆動を制御するものであっても良い。制御手段は、例えば、エアバッグの展開を制御するためのエアバッグECU(electrical control unit、電子制御装置)等を用いることもできるし、また、別途設けることもできる。
モータは通常のシートベルト装置においてシートベルトを巻き取るために用いられる既知の構造からなるものが用いられる。このモータは、例えば巻き取り方向にのみ回転するものであっても良いし、巻き取り方向と、巻き取り方向の逆方向である展開方向との2方向に回転するものであっても良い。
回転検知手段は、モータの回転を検知できる既知の構造からなるものが用いられる。例えば、回転検出手段を電流測定装置や電圧測定装置から構成して、給電を受けてモータが回転する際にモータに流れる電流や電圧を検出してモータが回転したことを検知することもできる。また、回転検知手段をモータの回転によって変形や変位を生じるものから構成し、モータの回転に応じた回転検知手段の変形や変位等からモータの回転を検出することもできる。さらに、例えば、シートベルトの引張力を測定するテンションセンサ等を回転検知手段として用い、シートベルト引張力の変化からシートベルトが巻き取られたことを検出し、シートベルトが巻き取られたことからモータの回転を間接的に検出することもできる。また、その他の既知の種々の方法によってモータの回転を検出することもできる。何れの場合にも、回転検知手段はモータの回転を検知すると回転検知信号を出力し、出力された回転検知信号は制御手段に伝送される。
シートベルト装着検知手段は、シートベルトが乗員に装着されていることを検知できる既知の種々の構造からなるものを用いることができる。例えばバックルスイッチは、乗員がシートベルトのタングプレートをバックルに固定してシートベルトを装着するとオン信号を出力し、バックルからタングプレートが取り外されるとオフ信号を出力する。このバックルスイッチをシートベルト装着検出手段として用いる場合には、バックルスイッチから出力されたオン信号が装着信号となり、この装着信号を基に乗員にシートベルトが装着されているか否かを判断できる。
また、イグニッションスイッチは、キーを差し込んでオンするとオン信号を出力しオフするとオフ信号を出力する。このイグニッションスイッチをシートベルト検出装置として用いる場合には、イグニッションスイッチから出力されたオン信号が装着信号となり、この装着信号を基に、車両に乗員が搭乗しているか否かを判断できる。そして、車両に乗員が搭乗している場合には概ね乗員にシートベルトが装着されているために、装着信号が出力された後を、乗員にシートベルトが装着されている状態と判断することができる。
ここで、例えば座席にチャイルドシート等を固定する場合、チャイルドシートの固定はシートベルトを介しておこなうことが一般的である。この場合には、座席にシートベルトが固定されているのみであり、乗員にシートベルトが装着されていない場合にも、バックルスイッチから装着信号が出力される。したがって、乗員にシートベルトが装着されていることをより正確に検知するためには、例えばイグニッションスイッチからのオン信号に代表されるその他の装着信号を併用することが好ましい。
さらに、乗員によっては、シートベルトを装着する前にイグニッションキースイッチをオンする場合もあれば、シートベルトを装着した後にイグニッションキースイッチをオンする場合もある。したがって、バックルスイッチからの装着信号とイグニッションスイッチからの装着信号とがともに出力された場合に乗員にシートベルトが装着された、と判断することで、シートベルトの装着の有無をより正確に判断できる。
さらに、例えば荷重センサに代表される乗員検知手段をシートベルト装着検知手段として用いることもできる。乗員検知手段は、乗員が座席に着座しているか否かを検知するものであり、一般には荷重センサや赤外線センサ等によって座席に乗員が着座していることを検知する。この場合、これらのセンサから出力される検知信号を装着信号として利用できる。そして、バックルスイッチから装着信号が出力され、かつ、イグニッションスイッチから装着信号が出力され、かつ、乗員検知装置から装着信号が出力された場合に、乗員にシートベルトが装着された、と判断することで、シートベルトの装着の有無をさらに正確に判断できる。
本発明のシートベルト装置では、既知の種々の機構によって、故障診断の際にモータによりシートベルトを巻き取る荷重(以下、診断荷重と呼ぶ)を、衝突予知時にモータによりシートベルトを巻き取る荷重(以下、動作荷重と呼ぶ)よりも小さくすることができる。例えば、モータを駆動するための駆動回路として、故障診断用の回路と、衝突予知時用の回路との2種を設けて、故障診断用の駆動回路に流す電流を衝突予知時用の駆動回路に流す電流よりも小さくすることで、診断荷重を動作荷重よりも小さく設定することもできる。また、例えば、モータとシートベルトの間に、シートベルトに伝達されるモータの回転トルクの大きさを切り替えできるクラッチを設けて、クラッチを切り替えることで、診断荷重を動作荷重よりも小さく設定することもできる。また、これに限らず既知の種々の方法を用いて診断荷重を動作荷重よりも小さく設定しても良い。診断荷重の大きさは動作荷重よりも小さければ良く、診断荷重と動作荷重との比等は特に限定されないが、診断荷重は動作荷重の50%以下であることが好ましい。診断荷重が動作荷重に近いほど乗員が不快に感じる可能性や乗員が驚く可能性が高くなるためである。
本発明のシートベルト装置では、告知手段を設けて故障診断の開始を予め乗員に告知することもできる。この告知手段としては、例えばランプや、音声ガイドダンス、振動装置等を用いることができる。例えばランプを告知手段として用いる場合には、ランプの点灯や点滅等によって乗員に故障診断の開始を告知することができ、音声ガイダンスを告知手段として用いる場合には、音声にて乗員に故障診断の開始を告知することができ、振動装置を告知手段として用いる場合には座席等を振動させることにより乗員に故障診断の開始を告知することができる。何れの場合にも、告知手段はシートベルト装着検知手段に接続され、シートベルト装着検知手段から装着信号が出力されると乗員に故障診断の開始を告知する。シートベルト装着検知手段と告知手段とは、直接接続されていても良いし、制御手段を介して間接的に接続されていても良い。シートベルト装着検知手段と告知手段とが制御手段を介して間接的に接続される場合には、故障診断開始を告知するタイミングと故障診断を開始するタイミングとを制御手段にて設定することができるために、装置を簡素化できる利点がある。
制御手段は、回転検知信号の有無のみからモータの故障判断をおこなうこともできるが、予め回転検知信号のしきい値を記憶しておき、回転検知信号の大きさをこのしきい値と比較して、回転検知信号がしきい値に満たない場合を故障と判断することが好ましい。モータが完全に故障しておらず僅かに動作するような場合にも故障と判断できるためである。
以下、本発明のシートベルト装置を図面を基に説明する。
(実施例1)
本実施例のシートベルト装置は、シートベルト装着検知手段としてイグニッションスイッチとバックルスイッチと乗員検知手段とを備えるものであり、故障診断開始前に乗員に故障診断開始を告知する告知手段を備えるものである。本実施例のシートベルト装置の構成を模式的に表すブロック図を図1に示す。
本実施例のシートベルト装置1では、運転席側シートベルト2のリールシャフト(図示せず)に当接する位置には、運転席側モータ3が配置されている。そして、助手席側シートベルト5のリールシャフト(図示せず)に当接する位置には、助手席側モータ6が配置されている。運転席側モータ3および助手席側モータ6は、各々シートベルトECU7に接続されている。
本発明のシートベルト装置1は、衝突予知手段8と、乗員検知手段10と、告知手段11と、運転席バックルスイッチ12と、助手席バックルスイッチ13と、イグニッションスイッチ15とを備えている。衝突予知手段8は、車両前側に設けられたGセンサを備える急制動検知手段(図示せず)と、車両前側に設けられたミリ波レーダを備える車間検知手段(図示せず)とからなる。急制動検知手段および車間検知手段は各々別個に予知信号を出力する。また、乗員検知手段10は、車室内に配設されている座席の下方に設けられている荷重センサを備え、乗員が着座した際に座席に作用した荷重を検出して着座信号を出力する。衝突予知手段8と、乗員検知手段10と、告知手段11とは何れもシートベルトECU7に接続されている。
運転席バックルスイッチ12は運転席側シートベルト2が装着されると、装着信号であるオン信号を出力する。そして、助手席バックルスイッチ13は助手席側シートベルト5が装着されると装着信号であるオン信号を出力する。また、イグニッションスイッチ15はキーが差し込まれてオンされると装着信号であるオン信号を出力する。運転席バックルスイッチ12、助手席バックルスイッチ13およびイグニッションスイッチ15は、何れもシートベルトECU7に接続されている。
シートベルトECU7は、CPU16(central processing unit、中央演算処理装置)からなる制御手段と、EEPROM17(electrically erasable programmable read−only memory、電気的消去可能ROM)と、電源回路18と、リレー20と、リレー駆動回路21と、イグニッションスイッチ用インタフェース22(イグニッションスイッチ用I/F22)と、通信用インタフェース23(通信用I/F23)と、スイッチ用インタフェース25(スイッチ用I/F25)と、運転席側モータ駆動回路26と、運転席側電流検出抵抗27と、運転席側電流検出回路28と、助手席側モータ駆動回路30と、助手席側電流検出抵抗31と、助手席側電流検出回路32とを備えている。
このうち、CPU16はバッテリ35に接続されている電源回路18から電力が供給されて動作する。電源回路18はイグニッションスイッチ15を介してバッテリ35に接続され、電源回路18とCPU16とはイグニッションスイッチ用I/F22を介して接続されている。また、バッテリ35には電源回路18と別系統で、モータ2、5への給電をオン/オフするためのリレー20が接続され、このリレー20を駆動するためのリレー駆動回路21はCPU16に接続されてCPU16で制御されている。
CPU16は、RAMおよびROMを内蔵するとともにROMに格納された荷重演算プログラムやシートベルト装着検出プログラム、故障検出プログラム、シートベルト巻き取りプログラム等を読み出して実行する。このうち、故障検出プログラムは、回転検出手段から出力された回転検出信号を受けて、回転検出信号を、予めEEPROM17に記憶されている回転検出信号のしきい値と比較して、故障の有無を判断するためのプログラムである。RAMにはCPU16のワークエリアとなる領域等が確保されている。
イグニッションスイッチ用I/F22は、イグニッションスイッチ15と電源回路18とを接続する通信線に接続されるインタフェース回路であり、イグニッションスイッチ15から出力されたオン/オフ信号を通信線を介してCPU16に伝送する。また、通信用I/F23は、衝突予知手段8、乗員検知手段10および告知手段11に通信線を介して接続されるインタフェース回路であり、衝突予知手段8から出力された予知信号や乗員検知手段10から出力された着座信号を通信線を介してCPU16に伝送したり、CPU16から出力された告知信号を通信線を介して告知手段11に伝送したりする。なお、告知手段11はランプからなり、ランプの点灯によって乗員に故障診断の開始を告知する。
スイッチ用インタフェース25は、運転席バックルスイッチ12や助手席バックルスイッチ13に通信線を介して接続されるインタフェース回路であり、運転席バックルスイッチ12や助手席バックルスイッチ13で出力されたオン/オフ信号を通信線を介してCPU16に伝送する。
運転席側モータ駆動回路26は運転席側モータ3、リレー20、およびCPU16に接続され、CPU16から出力される信号を受けて運転席側モータ3を駆動するための回路である。この運転席側モータ駆動回路26には運転席側モータ3の回転を検知するための回転検知手段が接続されている。回転検知手段は、運転席側モータ駆動回路26に接続された運転席側電流検出抵抗27と、運転席側電流検出抵抗27に接続された運転席側電流検出回路28とを備える。そしてこの回転検知手段からは、運転席側モータ3に流れた電流の大きさに応じた電流検知信号が回転検知信号としてCPU16に伝送される。助手席側モータ駆動回路30は、運転席側モータ駆動回路26と同様に、助手席側モータ6、リレー20、CPU16、助手席側回転検知手段に接続されている。そして同様に、モータを流れた電流の大きさに応じた電流検知信号が回転検知信号としてCPU16に伝送される。
本実施例のシートベルト装置1では、乗員がイグニッションスイッチ15をオンすると、イグニッションスイッチ15のオン信号がCPU16に伝送される。CPU16は、イグニッションスイッチ15のオン信号を受けると、リレー駆動回路21を動作させリレー20を介してバッテリ35と運転席側モータ3および助手席側モータ6とを接続する。
そして、バックルスイッチ12、13をオンするとバックルスイッチ12、13のオン信号がCPU16に伝送される。さらに、乗員が着座すると、乗員検知手段10からCPU16に着座信号が伝送される。CPU16では、イグニッションスイッチ15のオン信号、バックルスイッチ12、13のオン信号、および乗員検知手段10の着座信号を装着信号と判断し、イグニッションスイッチ15のオン信号とバックルスイッチ12のオン信号と乗員検知手段10の着座信号とを全て受けるか、イグニッションスイッチ15のオン信号とバックルスイッチ13のオン信号と乗員検知手段10の着座信号とを全て受けた場合に、所定時間後に故障診断を開始する。なお、ここで所定時間後としたのは、故障診断開始までの時間的猶予を乗員に与えるためであり、乗員を驚かせたり乗員に不快感を与えたりすることを防止するためである。本実施例における所定時間は5秒間である。故障診断は以下のようにおこなわれる。
先ず、CPU16に上述した3種の装着信号が伝送されると、CPU16はタイマのカウントを開始させる。そして、タイマのカウント開始後3秒が経過すると、CPU16はランプからなる告知手段11を点灯させて故障診断の開始を乗員に告知する。告知後さらに2秒が経過すると、運転席側モータ駆動回路26および助手席側モータ駆動回路30に動作信号を出力して、運転席側モータ3と助手席側モータ6とを回転させる。運転席側モータ3および助手席側モータ6の回転によって、運転席側シートベルト2および助手席側シートベルト5が巻き取られる。そして、シートベルトを所定量巻き取ると運転席側モータ3および助手席側モータ6の回転を停止させる。
運転席側モータ3および助手席側モータ6に流れた電流は各々回転検知手段で検知され、各々の回転検知手段では電流の大きさに応じた電流信号が出力されて、CPU16に伝送される。CPU16では、この電流信号を回転検知信号として判断し、この回転検知信号を、予めEEPROM17に記憶されている回転検知信号のしきい値と比較する。回転検知信号のうち何れか一方でも回転検知信号のしきい値よりも小さい場合には、モータ3、6が故障していると判断する。この場合には、例えば回路が正常に動くかないことが判断された場合など、その他の既知の故障検出と同様に、モータ3、6の故障が乗員に告知され、乗員に注意が喚起される。また、各々の回転検知信号が両方とも回転検知信号のしきい値よりも大きい場合には、モータ3、6が故障していないと判断する。
本実施例のシートベルト装置1では、故障診断の際にモータ3、6を実際に回転させてシートベルトを巻き取るため、乗員はシートベルト2、5が巻き取られていることを通じてモータに故障がないことを知覚できる。このため乗員に安心感を与えることができ、シートベルト装置1に対する乗員の信頼性を高めることができる。また、モータ3、6を実際に回転させて故障診断をおこなうために、モータ3、6の故障を確実に検出できる。
一方、衝突予知手段8が車両の衝突を予知して予知信号を出力すると、CPU16は予知信号を受けて運転席側モータ駆動回路26および助手席側モータ駆動回路30に動作信号を出力する。そして、運転席側モータ3と助手席側モータ6とを回転させて、運転席側シートベルト2および助手席側シートベルト5を巻き取る。したがって、衝突時には乗員に装着されているシートベルト2、5の緩みがとられて、乗員の安全が確保される。なお、本実施例では故障診断の際に運転席側モータ3および助手席側モータ2の故障診断を同時におこなったが、一方のみをおこなっても良い。例えば、助手席バックルスイッチ13からオン信号が出力されていない場合など、一方のシートベルトが装着されていないと判断される場合には、装着されている側のシートベルトを巻き取るモータのみを回転させて故障診断をおこなっても良い。
本発明の実施例のシートベルト装置1の構成を模式的に表すブロック図である。
符号の説明
1:シートベルト装置 2:運転席側シートベルト 3:運転席側モータ 5:助手席側シートベルト 6:助手席側モータ 7:シートベルト 8:衝突予知手段 10:乗員検知手段 11:告知手段 12:運転席バックルスイッチ 13:助手席バックルスイッチ 15:イグニッションスイッチ

Claims (5)

  1. 乗員に装着されるシートベルトと、該シートベルトに接続され該シートベルトを巻き取るモータと、衝突を予知して予知信号を出力する衝突予知手段と、該衝突予知手段に接続され該予知信号を受けたときに該モータを駆動する制御手段と、を備えるシートベルト装置であって、
    該モータと該制御手段とに接続され、該モータが回転すると回転検知信号を出力する回転検知手段と、
    該制御手段に接続され乗員に該シートベルトが装着されると装着信号を出力するシートベルト装着検知手段とを備え、
    該制御手段は該装着信号を受けると該モータを回転させ該シートベルトを巻き取り、該回転検知手段で出力された該回転検知信号を基に故障判断をおこなうことを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記シートベルト装着検知手段はイグニッションスイッチとバックルスイッチとを備える請求項1記載のシートベルト装置。
  3. 前記シートベルト装着検知手段はさらに乗員検知手段を備える請求項2記載のシートベルト装置。
  4. 前記故障判断の際に前記モータにより前記シートベルトを巻き取る荷重は、前記予知信号を受けたときに前記モータにより前記シートベルトを巻き取る荷重よりも小さい請求項1記載のシートベルト装置。
  5. さらに、前記シートベルト装着検知手段に接続され、前記装着信号を受けて前記モータの回転前に乗員に前記モータの回転開始を告知する告知手段を備える請求項1記載のシートベルト装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326538A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Honda Motor Co Ltd 車両のシートベルト装置
JP2008105510A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Honda Motor Co Ltd 車両のシートベルト装置

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