[go: up one dir, main page]

JP2005257809A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005257809A
JP2005257809A JP2004066292A JP2004066292A JP2005257809A JP 2005257809 A JP2005257809 A JP 2005257809A JP 2004066292 A JP2004066292 A JP 2004066292A JP 2004066292 A JP2004066292 A JP 2004066292A JP 2005257809 A JP2005257809 A JP 2005257809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
electrode
region
display device
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004066292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4390595B2 (ja
Inventor
Yasuhito Kume
康仁 久米
Noriaki Onishi
憲明 大西
Kazuhiko Tamai
和彦 玉井
Nobukazu Nagae
伸和 長江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004066292A priority Critical patent/JP4390595B2/ja
Priority to US11/073,945 priority patent/US7391489B2/en
Priority to KR1020050019067A priority patent/KR100715756B1/ko
Priority to CN2005100536486A priority patent/CN100407013C/zh
Priority to TW094107154A priority patent/TWI272439B/zh
Priority to CN2008101090550A priority patent/CN101276116B/zh
Publication of JP2005257809A publication Critical patent/JP2005257809A/ja
Priority to US12/153,492 priority patent/US7999891B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4390595B2 publication Critical patent/JP4390595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】 画素内に複数の軸対称配向ドメインを有する液晶表示装置において液晶の配向を十分に安定化でき、従来と同等以上の表示品位が得られる液晶表示装置の提供。
【解決手段】 液晶表示装置は、第1電極111が形成された第1基板110aと、第1電極111に対向する第2電極131が形成された第2基板110bと、第1電極111と第2電極131との間に介在する垂直配向型の液晶層120とを有する。第1電極111と第2電極131とにより複数の画素領域が規定されている。複数の画素領域のうち少なくとも1つの画素領域は、第1基板110a上に規則的に配置された誘電体構造物116によって、複数のサブ画素領域に分割される。サブ画素領域における液晶層120中の液晶分子は、第1電極111と第2電極131との間に所定の電圧を印加したとき、第1基板110aの表面に垂直な軸を中心に軸対称配向する。
【選択図】 図2

Description

本発明は液晶表示装置に関する。特に、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末、携帯電話、車載用液晶ディスプレイ、デジタルカメラ、パソコン、アミューズメント機器、テレビなどに好適に用いられる液晶表示装置に関する。
情報インフラは日々進歩し、携帯電話、PDA、デジタルカメラ、ビデオカメラ、車載用ナビゲーション等の機器は人々の生活に深く浸透し、これら機器の大部分に液晶表示装置が採用されている。これらの液晶表示装置は、本体の扱う情報量の増加に伴い、より多くの情報を表示することが望まれ、高コントラスト、広視野角、高輝度、多色、高精細化への市場の要求が高まっている。
高コントラスト化および広視野角化を実現できる表示モードとして、垂直配向型液晶層を利用した垂直配向モードが注目されている。垂直配向型液晶層は、一般に、垂直配向膜と、誘電異方性が負の液晶材料とを用いて形成される。
例えば、特許文献1には、液晶層を介して画素電極に対向する対向電極に開口部を設け、開口部の周辺に斜め電界を発生させた液晶表示装置が開示されている。これにより、開口部内で垂直配向状態にある液晶分子を中心に周りの液晶分子が傾斜配向するので、視角特性が改善される。
しかしながら、特許文献1に記載されている構成では、画素内の全領域に斜め電界を形成することが難しく、その結果、電圧印加に対する液晶分子の応答が遅れる領域が画素内に発生し、残像現象が現れるという問題が生じる。
この問題を解決するために、特許文献2の液晶表示装置では、画素電極または対向電極に規則的に配列した開口部を設けることによって、液晶層の液晶分子が軸対称配向する複数のサブ絵素領域を各絵素領域に形成している。
さらに、特許文献3には、傾斜した側面を有する複数の凸部を画素内に規則的に設けることによって、凸部を中心に出現する放射状傾斜配向状態の液晶ドメインの配向状態を安定化する技術が開示されている。また、この文献には、凸部による配向規制力とともに、電極に設けた開口部による斜め電界を利用して液晶分子の配向を規制することによって、表示特性を改善できることが開示されている。
一方、近年、屋外または屋内のいずれにおいても高品位な表示が可能な液晶表示装置が提案されている(例えば特許文献4および特許文献5)。この液晶表示装置は、透過反射両用型液晶表示装置(以下、単に「両用型液晶表示装置」ともいう。)と呼ばれ、画素内に反射モードで表示を行う反射領域と、透過モードで表示を行う透過領域とを有している。
現在市販されている両用型液晶表示装置は、ECB(Electrically Controlled Birefringence )モードやTN(Twisted Nematic)モードなどが利用されている。上記特許文献3には、透過型液晶表示装置だけでなく、両用型液晶表示装置に適用した構成も開示されている。また、特許文献6には、垂直配向型液晶層を有する両用型液晶表示装置において、平坦化膜に形成した凹部により、透過領域の液晶を多軸配向させる一方、反射領域の液晶を一軸配向させる技術が開示されている。凹部は、例えば正八角形に形成され、液晶層を介して凹部に対向する位置に突起(凸部)またはスリット(電極開口部)が形成されている(例えば、特許文献6の図4および図16を参照)。
特開平6−301036号公報 特開2000−47217号公報 特開2003−167253号公報 特許第2955277号公報 米国特許第6195140号明細書 特開2002−350853号公報
特許文献2および特許文献3に開示されている技術では、画素内に凸部または開口部を設けて複数の液晶ドメインを形成(すなわち、画素分割)することにより、液晶分子に対する配向規制力を強めている。しかし、本発明者らの検討によると、十分な配向規制力を得るためには、液晶層の両基板側(互いに対向する一対の基板の液晶層側の面)に、凸部や開口部などの配向制御構造を形成することが必要であり、製造工程が複雑になるという課題がある。また、画素内に配向規制構造を設けると、画素の実効開口率の低下を招くだけでなく、画素領域内の凸部の周辺から光漏れが発生するので、コントラスト比が低下することもある。さらに、配向規制構造を両方の基板に設ける場合には、基板のアライメントマージンの影響を受けるので、実効開口率の低下および/またはコントラスト比の低下はさらに顕著になる。
また、特許文献6に開示された技術では、多軸配向を制御するために凹部を設けるとともに、液晶層を介して凹部に対向する位置に凸部または電極開口部を配置することが必要となるので、上記特許文献2および特許文献3と同様の問題が発生する。
さらに、上記の各特許文献では、表示電極に開口部を設けて、所定の電圧を印加して発生する電界の効果により、液晶分子の電傾配向を規定している。この場合、液晶パネルを面押しした際に、パネル面を押した部分で乱れた配向状態が電極開口部により規定される電界によって固定されてしまう傾向があり、ざらつき感の発生や表示品位の低下を招くことがある。
本発明は上記の諸点に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、画素内に複数の軸対称配向ドメインを有する液晶表示装置であって、例えば表示画面を押圧した場合でも、乱れた軸対称配向が有効に復元して、ざらつき感などの表示不良を低減できる高い表示品位の液晶表示装置を提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、誘電体構造物によって、少なくとも1つの画素領域が複数のサブ画素領域に分割されている。またサブ画素領域における液晶層中の液晶分子は、電圧印加時において、軸対称配向する。
ある局面において、画素領域を実質的に囲む壁構造体が遮光領域に形成されている。上記の誘電体構造物と壁構造体は、一体的に形成され、あるいは同一の誘電体材料で構成されても良い。また、別のパターニング材料で構成されていても構わない。
本発明は、液晶パネルを押圧した際の配向乱れ後の不良配向による表示不良を抑制し、改善することを目的の1つとしている。この目的は、誘電体構造物や壁構造体により液晶配向ドメインの領域を分割することにより達成される。具体的には、表示画面を押圧して軸対称配向が崩れた場合にも、分割された液晶ドメインの周囲の壁構造体や誘電体構造物の作用により、液晶ドメインの周辺から配向の安定化が図られる。言い換えれば、乱れた配向を復元させる復元力を壁構造体や誘電体構造物が液晶ドメインに与える。なお、本明細書において「液晶ドメイン」とは、基板に垂直な1つの軸を中心に軸対称配向(放射状傾斜配向)をとる液晶層の領域を指す。
本発明は下記の請求項に記載された発明を包含する。
請求項1の発明:第1電極が形成された第1基板と、前記第1電極に対向する第2電極が形成された第2基板と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在する垂直配向型の液晶層とを有し、前記第1電極と前記第2電極とにより複数の画素領域が規定された液晶表示装置であって、前記複数の画素領域のうち少なくとも1つの画素領域は、前記第1基板上に規則的に配置された誘電体構造物によって、複数のサブ画素領域に分割され、前記サブ画素領域における前記液晶層中の液晶分子は、前記第1電極と前記第2電極との間に所定の電圧を印加したとき、前記第1基板の表面に垂直な軸を中心に軸対称配向する液晶表示装置。
請求項2の発明:前記画素領域は平面視において遮光領域に囲まれ、前記遮光領域内における前記第1基板の前記液晶層側に、前記画素領域を実質的に囲む壁構造体をさらに有する、請求項1に記載の液晶表示装置。
請求項3の発明:前記第1電極および/または前記第2電極は、前記サブ画素領域内に形成された開口部を有しており、前記電圧を印加したとき、前記垂直軸が前記開口部内またはその近傍に形成される、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
請求項4の発明:前記画素領域は平面視において遮光領域に囲まれ、前記液晶層の厚さを規定する支持体が前記遮光領域内に形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
請求項5の発明:前記第1電極は透明電極と反射電極とを有し、前記複数のサブ画素領域が、少なくとも1つのサブ画素領域が透過領域であり、少なくとも1つのサブ画素領域が反射領域である、請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
請求項6の発明:前記透過領域内における前記液晶層の厚さをdt、前記反射領域内における前記液晶層の厚さをdrとすると、0.3dt<dr<0.7dtの関係を満足する、請求項5に記載の液晶表示装置。
請求項7の発明:前記反射領域における前記第2基板の前記液晶層側に、透明誘電体層をさらに有する、請求項5または6に記載の液晶表示装置。
請求項8の発明:前記透明誘電体層は光を散乱する機能を有する、請求項7に記載の液晶表示装置。
請求項9の発明:前記第2基板はカラーフィルタ層をさらに有し、前記反射領域における前記カラーフィルタ層の光学濃度が前記透過領域における前記カラーフィルタ層の光学濃度よりも小さい、請求項5から8のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
請求項10の発明:前記第1基板および前記第2基板を介して互いに対向して配置された一対の偏光板をさらに有し、前記第1基板および/または前記第2基板と前記一対の偏光板との間に少なくとも1つの二軸性光学異方性媒体層(例えば二軸性位相差板)をさらに有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
請求項11の発明:前記第1基板および前記第2基板を介して互いに対向して配置された一対の偏光板をさらに有し、前記第1基板および/または前記第2基板と前記一対の偏光板との間に少なくとも1つの一軸性光学異方性媒体層(例えば一軸性位相差板)をさらに有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
請求項12の発明:前記画素領域は、平面視において、一対の長辺と一対の短辺からなる矩形状であり、少なくとも一対の前記誘電体構造物によって、前記複数のサブ画素領域に分割され、前記一対の前記誘電体構造物は、前記画素領域の前記一対の長辺近傍から互いに近接する方向に延び、かつ短手方向に並んでいる、請求項1から11のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
〔動作原理〕
図1を参照しながら、垂直配向型液晶層を有する本発明の液晶表示装置が優れた広視野角特性を有する理由を説明する。図1は、画素電極6の周辺に設けた誘電体構造物23や壁構造体などによる配向規制力の作用を説明するための図であり、図1(a)は電圧無印加時の液晶分子の配向状態を、図1(b)は電圧印加時の液晶分子の配向状態をそれぞれ模式的に示した図である。なお、図1(b)では中間調を表示している状態を示している。
図1に示した液晶表示装置は、透明基板1上に、絶縁膜層6、誘電体構造物23や壁構造体を有する画素電極6および垂直配向膜22が順次形成された構造を有する。他方の透明基板17上には、カラーフィルタ層18、対向電極19および垂直配向膜32が順次形成されている。両基板間に設けられた液晶層20は、負の誘電異方性を有する液晶分子21を含む。なお、図1(a)および(b)では示されていないが、誘電体構造物23も垂直配向膜22で覆われている。
図1(a)に示すように、電圧無印加時には、液晶分子21は垂直配向膜22,32の配向規制力により基板表面に対して略垂直に配向する。一方、電圧印加時には、図1(b)に示すように、誘電異方性が負の液晶分子21は分子長軸が電気力線に対して垂直になろうとし、電界の影響による等電位線に沿った方向(等電位線に平行) に傾斜するので、電界の傾斜方向に傾斜した液晶分子21の配向にしたがって、また誘電体構造物23の段差側面近傍または壁構造体の段差側面近傍で傾斜した液晶分子の配向にしたがって、軸対称配向ドメインが形成される。この軸対称配向ドメイン内では、液晶ダイレクタが全方位(基板面内の方位)に配向しているので、視野角特性が優れる。
本発明では、液晶ドメインの周辺の少なくとも一部に壁構造体や誘電体構造物が配置されている。これにより、壁構造体の側面や誘電体構造物の側面で液晶分子の傾斜配向が安定化されると共に、壁構造体や誘電体構造物の作用により、パネル面を押圧しても配向乱れに伴う不良配向を低減できる。具体的には、スリット電極に電圧を印加した場合に発生する電界作用により液晶分子の電傾方向を規制する従来の方法に比べて、液晶ドメイン中の液晶分子の配向の乱れが少なく、乱れた軸対称配向ドメインを有効に復元する。したがって、ざらつきが大幅に改善できるという特長を有する。
なお、本発明における壁構造体や誘電体構造物は、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィ工程を経て所定の位置に規則的にパターニング形成することで配置される。本発明では、壁構造体と誘電体構造物は、同一の材料を用いて形成しても良く、また必要に応じて異なる材料を用いて形成することも可能である。
本発明のある局面において、第1電極(例えば画素電極)と第2電極により複数の画素領域が規定されている。複数の画素領域のうち少なくとも1つの画素領域は、規則的に配置された誘電体構造物や遮光領域上に形成された壁構造体によって、複数のサブ画素領域に分割されている。サブ画素領域における液晶層(液晶ドメイン)に含まれる液晶分子は、誘電体構造物の段差側面や壁構造体の段差側面によって、電圧印加時に傾斜方向が規定されて、軸対称配向をとる。液晶ドメインの周囲のうち少なくとも一部を誘電体構造物や壁構造体が取り囲むことで、パネル面の押圧に対して、配向状態の変化を抑えることが可能となる。また軸位置のばらつきや軸対称配向の変化に伴う表示品位の劣化を防ぐことができる。特に、壁構造体を遮光領域内に設けることによって、画素の実効開口率の低下を防ぐことができる。さらに、画素領域内に壁構造体を設けた場合に生じる光漏れを防ぐことができるので、コントラスト比の低下を抑えることができる。したがって、表示品位を犠牲にすることがない。
本発明の他の局面において、第1電極および/または前記第2電極が、サブ画素領域内の所定の位置に規則的に配置された開口部を有する。この開口部は、軸対称配向の中心軸の位置を固定するように作用するので、軸対称配向がより安定化する。
本発明を両用型液晶表示装置に適用する場合、透過領域と反射領域との境界近傍に誘電体構造物を配置することにより、透過領域と反射領域の各液晶ドメインが分割され、より簡便に配向状態を安定化することができる。
本発明によると、軸対称配向(放射状傾斜配向)を有する液晶ドメインの配向の安定性を高めることができるので、従来の広視角特性を有する液晶表示装置の表示品位をさらに向上させることができる。また外力により軸対称配向が崩れても、例えば表示画面を押圧して軸対称配向が乱れても、軸対称配向が有効に復元する。したがって、ざらつき感などの表示不良を低減できる高い表示品位の液晶表示装置が提供される。さらに優れた表示品位の液晶表示装置を比較的簡単な構成で実現できるので、容易に製造することができる。
以下に、図面を参照しながら本発明による実施形態の液晶表示装置の構成を具体的に説明する。以下の実施形態では、薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置について説明する。しかし本発明はこれに限られず、MIM(Metal Insulator Metal )を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置や単純マトリクス型液晶表示装置にも適用することができる。また、以下の実施形態では、透過型液晶表示装置および両用型液晶表示装置を例示するが、本発明はこれに限られず、反射型液晶表示装置やハーフミラーなどの半透過膜を用いた半透過型液晶表示装置にも適用することができる。
なお、本明細書において、表示の最小単位である「画素」に対応する液晶表示装置の領域を「画素領域」と呼ぶ。カラー液晶表示装置においては、例えば赤、緑および青の3つの「画素」から1つの「絵素」が構成される。アクティブマトリクス型液晶表示装置においては、画素電極と画素電極に対向して配置された対向電極とが画素領域を規定する。また、単純マトリクス型液晶表示装置においては、ストライプ状に設けられる列電極と、列電極と交差して設けられる行電極とが互いに交差するそれぞれの領域が画素領域を規定する。なお、ブラックマトリクスなどの遮光層が設けられる構成においては、厳密には、表示すべき状態に応じて電圧が印加される領域のうち、ブラックマトリクスの開口部に対応する領域が画素領域に対応する。
(実施形態1:透過型液晶表示装置)
本実施形態の透過型液晶表示装置100の構成について図2を参照しながら説明する。図2は、透過型液晶表示装置100が有する1つの画素の構成を模式的に示す図であり、図2(a)は基板法線方向から見た上面図であり、図2(b)は図2(a)中の2B−2B’線に沿った断面図である。
液晶表示装置100は、透明基板(例えばガラス基板)110aと、透明基板110aに対向するように設けられた透明基板110bと、一対の透明基板110a,110bの間に設けられた垂直配向型の液晶層120とを有する。液晶層120に接する両基板110a,110bの各面には垂直配向膜(不図示)が設けられており、電圧無印加時には、液晶層120中の液晶分子は、垂直配向膜の表面に対して略垂直に配向している。液晶層120は、誘電異方性が負のネマティック液晶材料を含み、必要に応じて、カイラル剤をさらに含む。
液晶表示装置100は、透明基板110a上に形成された画素電極111と、透明基板110b上に形成された対向電極131とを有し、画素電極111と対向電極131と液晶層120とが画素を規定する。本実施形態では、画素電極111および対向電極131のいずれも例えばITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電膜で形成されている。なお、典型的には、透明基板110bの液晶層120側には、画素に対応して設けられるカラーフィルタ130(複数色のカラーフィルタを総括してカラーフィルタ層130ということもある。)と、隣接するカラーフィルタ130の間に設けられるブラックマトリクス(遮光層)132とが形成され、これらの上に対向電極131が形成される。ただし、対向電極131上(液晶層120側)にカラーフィルタ層130やブラックマトリクス132を形成しても良い。
本実施形態では、画素電極111と対向電極131とによって、平面視において(基板法線方向から見て)、一対の長辺と一対の短辺からなる矩形状の画素領域が規定される。透明基板110a上の画素領域の周辺には、画素領域を実質的に囲む壁構造体115と一対の誘電体構造物116が形成されている。一対の誘電体構造物116は、画素領域の長辺の略中央に短手方向(短辺が延びる方向)に並んで形成され、画素領域の長辺近傍(壁構造体115の内側面)から互いに近接する方向に延びている。各誘電体構造物116の長さ(短手方向に延びる距離)は、それぞれ画素領域の短辺の長さの約1/3以下である。ただし、誘電体構造物116の長さは5μm以上であることが好ましい。誘電体構造物116の長さが5μm未満の場合、誘電体構造物116による分割効果が小さくなり、配向規制力が低下するおそれがある。壁構造体115および誘電体構造物116の高さは、液晶材料の注入のし易さからセル厚(基板間110a,110bの距離または液晶層120の厚さ)の半分以下であることが好ましい。また、壁構造体115および誘電体構造物116の高さが0.5μm未満になると、配向規制力が低下するので、表示のコントラスト比を低下させることがある。したがって、壁構造体115および誘電体構造物116の高さは0.5μm以上であることが好ましい。壁構造体115と一対の誘電体構造物116によって、画素領域が2つのサブ画素領域に分割される。言い換えれば、画素領域における液晶層120が2つの液晶ドメインに分割される。
本実施形態では、画素電極111は所定の位置に形成された2つの開口部114を有している。具体的には、各サブ画素領域の略中央に開口部114が設けられている。液晶層120に所定の電圧を印加すると、それぞれが軸対称配向を呈する2つの液晶ドメイン(サブ画素領域)が形成される。これら液晶ドメインのそれぞれの軸対称配向の中心軸は、開口部114内またはその近傍に形成される。言い換えれば、画素電極111に設けた開口部114が軸対称配向の中心軸の位置を固定するように作用する。
さらに、誘電体構造物116の段差側面116aや壁構造体115の段差側面115aを利用することにより、液晶分子の傾斜方向が規定されると共に、サブ画素領域で安定な軸対称配向ドメインが形成される。画素領域内に誘電体構造物116を配置する場合には、誘電体構造物116近傍での光漏れによるコントラスト低下を防ぐために、少なくとも誘電体構造物116の形成領域、好ましくは誘電体構造物116の形成領域およびその近傍領域に遮光部を形成する。遮光部は、ブラックマトリクスに限らず、例えば補助容量配線などの光を透過しない要素でも良い。また、軸対称配向ドメインの安定化を図るために、誘電体構造物116の周辺の画素電極111に切欠き部113を設けても良い。これにより、電圧印加時の斜め電界による電傾効果を併せて利用することができる。
軸対称配向ドメインの中心軸を固定するために設ける開口部114の形状は、例示したように円形であることが好ましいがこれに限られない。ただし、全方位的にほぼ等しい配向規制力を発揮させるためには、4角形以上の多角形であることが好ましく、正多角形であることがさらに好ましい。
本実施形態の液晶表示装置100は、隣接する画素の間に遮光領域を有する。言い換えれば、画素領域は平面視において遮光領域に囲まれている。この遮光領域内の透明基板110a上に壁構造体115が形成されている。遮光領域とは、透明基板110a上の画素電極111の周辺に形成される、表示に寄与しない領域である。例えば透明基板110a上に形成されたTFTやゲート信号配線、ソース信号配線などにより遮光される領域、さらに透明基板110b上に形成されたブラックマトリクスによって遮光される領域である。遮光領域は表示に寄与しないので、遮光領域内に形成された壁構造体115は表示に悪影響を及ぼさない。
本実施形態で示した壁構造体115は、画素領域を包囲する連続した壁として設けられているが、これに限定されない。壁構造体115は、画素領域を実質的に囲むものであれば良く、例えば複数の壁に分断されていても良い。壁構造体115は、液晶ドメイン(画素領域)を規定するので、ある程度の長さを有することが好ましい。例えば、壁構造体115を複数の壁で構成した場合、個々の壁の長さは、隣接する壁の間の距離よりも長いことが好ましい。
液晶層120の厚さ(セルギャップともいう。)dtを規定するための支持体133を遮光領域(ここではブラックマトリクス132によって規定される領域)に形成すれば、表示品位を低下させないので好ましい。支持体133は、透明基板110a,110bのうちいずれか一方の基板に形成すれば良く、図2に例示したように、遮光領域に設けられた壁構造体115上に設ける場合に限られない。壁構造体115上に支持体133を形成する場合は、壁構造体115の高さと支持体133の高さとの和が液晶層120の厚さdtと略等しくなるように設定される。壁構造体115が形成されていない領域に支持体133を設ける場合には、支持体133の高さが液晶層120の厚さdtと略等しくなるように設定される。
本実施形態の液晶表示装置100は、フォトリソグラフィ法などの一般的な手法を用いて製造することができる。例えば、壁構造体115、誘電体構造物116および支持体133は、以下の手順により製造することができる。まず、フォトリソグラフィ法により、基板110a上に、TFT、ゲート信号配線、ソース信号配線、開口部114を有する画素電極111などを形成した後に、感光性樹脂膜を形成する。感光性樹脂膜をパターニングして、壁構造体115および誘電体構造物116を形成する。さらに感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィ工程により支持体133を形成する。その後、画素電極111、壁構造体115および誘電体構造物116を覆う垂直配向膜(不図示)を形成する。
本実施形態の液晶表示装置100によれば、画素電極111と対向電極131との間に所定の電圧(閾値電圧以上の電圧)を印加すると、2つの開口部114内またはその近傍にそれぞれの中心軸が安定化された2つの軸対称配向が形成される。画素電極111の長手方向の中央部に設けた一対の誘電体構造物116は、長手方向に隣接する分割された2つの液晶ドメイン内の液晶分子が倒れる方向を規定する。壁構造体115は画素電極111の周辺や誘電体構造物116に近接して形成されている。誘電体構造物116と壁構造体115との相乗効果により、画素領域内において壁構造体115近傍の液晶分子が傾斜する方向が規定される。開口部114、誘電体構造物116および壁構造体115による配向規制力が協同的に作用し、液晶ドメインの配向を安定化すると考えられる。
なお、透明基板110aの液晶層120側には、例えばTFTなどのアクティブ素子およびTFTに接続されたゲート配線およびソース配線などの回路要素(いずれも不図示)が設けられる。また、透明基板110a、透明基板110a上に形成された回路要素、上述した画素電極111、壁構造体115、支持体133および配向膜などをまとめてアクティブマトリクス基板ということがある。一方、透明基板110b、透明基板110b上に形成されたカラーフィルタ層130、ブラックマトリクス132、対向電極131および配向膜などをまとめて対向基板またはカラーフィルタ基板ということがある。
また、上記の説明では省略したが、液晶表示装置100は、透明基板110aおよび110bを介して互いに対向するように配置された一対の偏光板をさらに有する。一対の偏光板は、典型的には透過軸が互いに直交するように配置される。さらに、後述するように、透明基板110aおよび/または透明基板110bと前記一対の偏光板との間に、二軸性光学異方性媒体層または一軸性光学異方性媒体層を設けても良い。
(実施形態2:両用型液晶表示装置)
図3を参照しながら、本実施形態の両用型液晶表示装置200の構成を説明する。図3は、両用型液晶表示装置200が有する1つの画素の構成を模式的に示す図であり、図3(a)は基板法線方向から見た上面図であり、図3(b)は図3(a)中の3B−3B’線に沿った断面図である。
液晶表示装置200は、透明基板(例えばガラス基板)210aと、透明基板210aに対向するように設けられた透明基板210bと、一対の透明基板210a,210bの間に設けられた垂直配向型の液晶層220とを有する。液晶層220に接する両基板210a,210bの各面には垂直配向膜(不図示)が設けられており、電圧無印加時には、液晶層220中の液晶分子は、垂直配向膜の表面に対して略垂直に配向している。液晶層220は、誘電異方性が負のネマティック液晶材料を含み、必要に応じて、カイラル剤をさらに含む。
液晶表示装置200は、透明基板210a上に形成された画素電極211と、透明基板210b上に形成された対向電極231とを有し、画素電極211と対向電極231と液晶層220とが画素を規定する。透明基板210a上には、後述するTFTなどの回路要素が形成されている。透明基板210aおよびこの上に形成された構成要素をまとめてアクティブマトリクス基板210aということがある。
また、典型的には、透明基板210bの液晶層220側には、画素に対応して設けられるカラーフィルタ230(複数色のカラーフィルタを総括してカラーフィルタ層230ということもある。)と、隣接するカラーフィルタ230の間に設けられるブラックマトリクス(遮光層)232とが形成され、これらの上に対向電極231が形成される。ただし、対向電極231上(液晶層120側)にカラーフィルタ層230やブラックマトリクス232を形成しても良い。透明基板210bおよびこの上に形成された構成要素をまとめて対向基板(カラーフィルタ基板)210bということがある。
本実施形態では、画素電極211は透明導電膜(例えばITO膜)から形成された透明電極211aと、金属膜(例えば、Al層、Alを含む合金層またはこれらのいずれかを含む積層膜)から形成された反射電極211bとを有する。その結果、画素領域は、透明電極211aによって規定される透過領域Aと、反射電極211bによって規定される反射領域Bとを含む。透過領域Aは透過モードで表示を行い、反射領域Bは反射モードで表示を行う。
本実施形態では、画素電極211と対向電極231とによって、平面視において、一対の長辺と一対の短辺からなる矩形状の画素領域が規定される。透明基板210a上の画素領域の周辺には、画素領域を実質的に囲む壁構造体215と二組の誘電体構造物216,217が形成されている。二組の誘電体構造物216,217は、画素領域の各長辺を三等分する位置に配置され、各組の誘電体構造物216,217が短手方向(短辺が延びる方向)に並んでいる。また各組の誘電体構造物216,217は、画素領域の長辺近傍(壁構造体215の内側面)から互いに近接する方向に延びている。実施形態1と同様に、透明基板210a上の画素領域の周辺には、画素領域を実質的に囲む壁構造体215が形成されている。各誘電体構造物の長さ、誘電体構造物216,217および壁構造体115の高さは、実施形態1と同様である。壁構造体215と二組の誘電体構造物216,217によって、画素領域が3つのサブ画素領域に分割される。言い換えれば、画素領域における液晶層220が3つの液晶ドメインに分割される。3つのサブ画素領域のうち2つのサブ画素領域が透過領域Aであり、1つのサブ画素領域が反射領域Bである。本実施形態では、2つの透過領域Aが1つのサブ画素領域を平面視において長手方向に挟んでいる。
本実施形態では、画素電極211は、所定の位置に形成された3つの開口部214(透過領域Aに2つ、反射領域Bに1つ(不図示) )を有している。具体的には、各サブ画素領域の略中央に開口部214が設けられている。液晶層220に所定の電圧を印加すると、それぞれが軸対称配向を呈する3つの液晶ドメイン(サブ画素領域)が形成される。これら液晶ドメインのそれぞれの軸対称配向の中心軸は、開口部214内またはその近傍に形成される。言い換えれば、画素電極211に設けた開口部214が軸対称配向の中心軸の位置を固定するように作用する。
さらに、誘電体構造物216の段差側面216aや壁構造体215の段差側面215aを利用することにより、液晶分子の傾斜方向が規定されると共に、サブ画素領域で安定な軸対称配向ドメインが形成される。画素領域内に誘電体構造物216,217を配置する場合には、誘電体構造物216近傍での光漏れによるコントラスト低下を防ぐために、少なくとも誘電体構造物216の形成領域、好ましくは誘電体構造物216の形成領域およびその近傍領域に遮光部を形成する。遮光部は、ブラックマトリクスに限らず、例えば補助容量配線などの光を透過しない要素でも良い。また、軸対称配向ドメインの安定化を図るために、誘電体構造物216の周辺の画素電極211に切欠き部(不図示)を設けても良い。これにより、電圧印加時の斜め電界による電傾効果を併せて利用することができる。
本実施形態では、1画素の表示領域において、透過表示領域Aと反射表示領域Bとを交互に配置して、対応する画素電極を形成している。加えて、透過領域Aと反射領域Bとの境界近傍の画素分割領域部には二組の誘電体構造物216,217を配置して、液晶分割領域を形成する。このことにより、透過領域Aに2つの液晶ドメインが形成され、反射領域Bに1つの液晶ドメインが形成される。ただし本実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明はこれに限定されない。個々の液晶ドメインは略正方形の形状にすることが、視野角特性および配向の安定性の観点から好ましい。
図4は、本実施形態および従来例による軸対称配向状態を観察したときの概略図である。図4(a)は表示面を押圧する前の定常状態での液晶ドメイン配向の概略図であり、図4(b)は従来例による画素分割配置のパネルでの押圧後の配向概略図であり、図4(c)は本実施形態による画素分割配置のパネルでの押圧後の配向概略図である。なお、図4(c)中の楕円は、誘電体構造物が存在することを表している。
本実施形態では、透過表示領域Aと反射表示領域Bとを交互(互いに隣同士)に配置させ、誘電体構造物や壁構造体(不図示)で画素領域内の液晶層を3分割して、3つの液晶ドメインを形成させている。この場合には、各液晶ドメインが誘電体構造物や壁構造体で均一に分割されるので、パネル面を押圧した場合にも、一時的に乱れた軸対称配向状態が隣接する画素間に出現することを抑制し、元の良好な軸対称配向状態に復元する。したがって、例えば、1つの画素領域を3分割し、透過表示領域/透過表示領域/反射表示領域のように透過表示領域を隣接して配置した図4(b)のような場合に比べて、一時的に非対称に乱れた軸対称配向状態が直ぐに復元して、元の安定な軸対称配向に戻ることが確認された。
本実施形態の液晶表示装置200は、隣接する画素の間に遮光領域を有する。言い換えれば、画素領域は平面視において遮光領域に囲まれている。この遮光領域内の透明基板210a上に壁構造体215が形成されている。遮光領域は表示に寄与しないので、遮光領域内に形成された壁構造体215は表示に悪影響を及ぼさない。
本実施形態で示した壁構造体215は、画素領域を包囲する連続した壁として設けられているが、これに限定されない。壁構造体215は、画素領域を実質的に囲むものであれば良く、例えば複数の壁に分断されていても良い。壁構造体215は、液晶ドメイン(画素領域)を規定するので、ある程度の長さを有することが好ましい。例えば、壁構造体215を複数の壁で構成した場合、個々の壁の長さは、隣接する壁の間の距離よりも長いことが好ましい。
液晶層220の厚さ(セルギャップともいう。)dtを規定するための支持体233を遮光領域(ここではブラックマトリクス232によって規定される領域)に形成すれば、表示品位を低下させないので好ましい。支持体233は、透明基板210a,210bのうちいずれか一方の基板に形成すれば良く、図3に例示したように、遮光領域に設けられた壁構造体215上に設ける場合に限られない。壁構造体215上に支持体233を形成する場合は、壁構造体215の高さと支持体233の高さとの和が液晶層220の厚さと略等しくなるように設定される。壁構造体215が形成されていない領域に支持体233を設ける場合には、支持体233の高さが液晶層220の厚さdtと略等しくなるように設定される。
本実施形態の液晶表示装置200によれば、画素電極211と対向電極231との間に所定の電圧(閾値電圧以上の電圧)を印加すると、3つの開口部214内またはその近傍にそれぞれの中心軸が安定化された3つの軸対称配向が形成される。画素電極211に設けた誘電体構造物216や壁構造体215で区切られた領域で液晶分子の傾斜方向が規定され、液晶ドメインが分割されて形成される。
次に、透過モードの表示と反射モードの表示の両方を行うことができる両用型液晶表示装置200に特有の好ましい構成を説明する。透過モードの表示では、表示に用いられる光は液晶層220を一回通過するだけであるのに対し、反射モードの表示では、表示に用いられる光は液晶層220を2回通過する。したがって、図3(b)に模式的に示したように、透過領域Aの液晶層220の厚さdtを反射領域Bの液晶層220の厚さdrの約2倍に設定することが好ましい。このように設定することによって、両表示モードの光に対して液晶層220が与えるリタデーションを略等しくすることができる。dt=0.5drが最も好ましいが、0.3dt<dr<0.7dtの範囲内にあれば両方の表示モードで良好な表示を実現できる。勿論、用途によっては、dt=drであってもよい。
本実施形態の液晶表示装置200においては、反射領域Bの液晶層220の厚さdtを透過領域Aの液晶層の厚さdrよりも小さくするために、反射領域Bにのみガラス基板210b上に透明誘電体層234を設けている。このような構成を採用すると、反射電極211bの下に絶縁膜などを用いて段差を設ける必要がないので、アクティブマトリクス基板210aの製造を簡略化できるという利点が得られる。さらに、液晶層220の厚さを調整するために、段差を設けるための絶縁膜上に反射電極211bを形成すると、絶縁膜の斜面(テーパ部)を覆う反射電極によって、透過表示に用いられる光が遮られるという問題が発生する。また、絶縁膜の斜面に形成された反射電極で反射される光は、内部反射を繰り返すので、反射表示にも有効に利用されないという問題も発生する。上記構成を採用すると、これらの問題の発生が抑制され、光の利用効率を改善することができる。
さらに、透明誘電体層234として、光を散乱する機能(拡散または反射機能)を有するものを用いると、反射電極211bに拡散反射機能を付与しなくても、ペーパーホワイトに近い良好な白表示を実現できる。もっとも、透明誘電体層234に光散乱機能を付与しなくても、反射電極211bの表面に凹凸形状を付与することによって、ペーパーホワイトに近い白表示を実現することもできるが、凹凸の形状によっては軸対称配向の中心軸の位置が安定しない場合がある。これに対し、光散乱機能を有する透明誘電体層234と、平坦な表面を有する反射電極211bとを用いれば、反射電極211bに形成された開口部214によって、中心軸の位置をより確実に安定化できるという利点が得られる。透明誘電体層234に光散乱機能を付与する方法としては、例えば以下の方法が例示される。透明な樹脂中に酸化チタン粒子などの超微粒子を分散させ、この樹脂をポリイミドフィルム等の支持体上に塗布して、光を散乱させる機能を有する散乱層を形成する手法があり、粒子密度、粒子径、散乱層の厚さ、樹脂の屈折率等を変えることで散乱特性を変えることができる。その他に、屈折率の異なる薄膜を積層して光散乱層を形成する方法などが挙げられる。
なお、反射電極211bに拡散反射機能を付与するために、その表面に凹凸を形成する場合、凹凸形状は干渉色が発生しないように連続した波状とすることが好ましく、軸対称配向の中心軸を安定化できるように設定することが好ましい。
透過モードでは表示に用いられる光はカラーフィルタ層230を一回通過するだけであるのに対し、反射モードの表示では表示に用いられる光はカラーフィルタ層230を2回通過する。したがって、カラーフィルタ層230として、透過領域Aおよび反射領域Bに同じ光学濃度のカラーフィルタ層を用いると、反射モードにおける色純度および/または輝度が低下することがある。この問題の発生を抑制するために、反射領域Bのカラーフィルタ層の光学濃度を透過領域Aのカラーフィルタ層の光学濃度よりも小さくすることが好ましい。なお、ここでいう光学濃度は、カラーフィルタ層を特徴付ける特性値であり、カラーフィルタ層の厚さを小さくすれば、光学濃度を小さくできる。あるいは、カラーフィルタ層の厚さはそのままで、例えば添加する色素の濃度を低下させて、光学濃度を小さくすることもできる。
次に、図5および図6を参照しながら、両用型液晶表示装置に好適に用いられるアクティブマトリクス基板の構造の一例を説明する。図5はアクティブマトリクス基板の部分拡大平面図であり、図6は図5中のX−X’線に沿った断面図である。図5および図6に示したアクティブマトリクス基板は、1つの透過領域Aと1つの反射領域Bとから画素領域が構成され、2つの液晶ドメインが形成されている点(すなわち、開口部の数が少ない点)において、図4に示したアクティブマトリクス基板210aと異なるが、他の構成は同じであってよい。
図5および図6に示すアクティブマトリクス基板は、例えばガラス基板からなる透明基板1を有し、透明基板1上には、ゲート信号線2およびソース信号線3が互いに直交するように設けられている。これらの信号線2,3の交差部の近傍にTFT4が設けられており、TFT4のドレイン電極5は画素電極6に接続されている。画素電極6は、ITOなどの透明導電膜から形成された透明電極7と、Alなどから形成された反射電極8とを有し、透明電極7が透過領域Aを規定し、反射電極8が反射領域Bを規定する。画素電極6の所定の領域には、上述したように、軸対称配向ドメインの配向を制御するために誘電体構造物14、開口部15および壁構造体(不図示)が設けられている。なお、壁構造体は、信号線2,3の形成領域に設けられ、平面視において矩形状をなしている。
反射電極8(画素電極6)の一部は、ゲート絶縁膜9を介して、次段のゲート信号線2と重畳しており、これにより補助容量が形成されている。またTFT4は、ゲート信号線2から分岐したゲート電極10の上部に、ゲート絶縁膜9、半導体層12、チャネル保護層13およびn+ −Si層11(ソース・ドレイン電極)が順次積層された構造を有している。なお、この例ではボトムゲート型のTFTの構成例を示したが、これに限られず、トップゲート型のTFTを用いることもできる。
上述したように、図3に示した構成を有する液晶表示装置200は、実施形態1の液晶表示装置100と同様に、片側の基板210a上にのみ軸対称配向の配向制御構造(画素電極211に形成された開口部214、誘電体構造物216および壁構造215)を設けた比較的簡便な構成であるにも関わらず、液晶の配向を十分に安定化できるという効果を有する。さらに、透明誘電体層234および/またはカラーフィルタ層230を上述のように構成することによって、透過モードおよび反射モードでの表示の明るさや色純度を向上させることができる。
次に、図7を参照しながら、本実施形態の液晶表示装置のさらに具体的な構成例を説明する。図7は、本実施形態の液晶表示装置の構成例を示す模式図である。図7に示す液晶表示装置は、バックライトと、両用型液晶パネル50と、両用型液晶パネル50を介して互いに対向して設けられた一対の偏光板40,43と、偏光板40,43と液晶パネル50との間に設けられた1/4波長板41,44と、1/4波長板41,44と液晶パネル50との間に設けられた光学異方性が負の位相差板42,45とを有する。液晶パネル50は、アクティブマトリクス(TFT)基板1と、対向基板(カラーフィルタ(CF)基板)17と、両基板1,17間に介在する垂直配向型液晶層20とを有する。液晶パネル50として、ここでは、図3に示した液晶表示装置200と同様の構成を有するものを用いる。図7に示した液晶表示装置の表示動作を以下に簡単に説明する。
(反射モード表示)
図7の上側からの入射光は偏光板43を通り、直線偏光となる。ここで、偏光板43の透過軸と、1/4波長板44の遅相軸とが45°になるように配置されているので、偏光板43を通過した直線偏光は、1/4波長板44に入射すると円偏光となり、基板17上に形成したカラーフィルタ層(不図示)を透過して、液晶パネル(液晶層20)に入射する。なお、位相差板45として、基板17面の法線方向から入射する光に対しては位相差を与えない位相差板を用いている。
電圧無印加時には、液晶層20中の液晶分子は基板面に略垂直に配向しているので、液晶層20に入射した入射光は位相差がほぼ0で透過し、下側の基板1上に形成された反射電極(不図示)により反射される。反射された円偏光は、再び液晶層20を通過してカラーフィルタ層を通り、再度、光学異方性が負の位相差板45を円偏光のままで通過する。さらに1/4波長板44を通過すると、偏光板43を最初に透過した際の偏光方向に対して直交する偏光方向の直線偏光に変換されて、偏光板43に到達する。したがって、光は偏光板43を透過できず黒表示となる。
一方、電圧印加時には、液晶層20中の液晶分子は基板面に垂直な方向から水平方向に傾くので、液晶層20に入射した円偏光は液晶層20の複屈折により楕円偏光となり、下側の基板1に形成された反射電極(不図示)により反射される。反射された光は、液晶層20を通過すると偏光状態がさらに崩され、再びカラーフィルタ層(不図示)および光学異方性が負の位相差板45を通る。位相差板45を通過した光は、1/4波長板44に楕円偏光として入射するので、入射した全ての光が入射時の偏光方向に対して直交した直線偏光になる訳ではなく、一部の光が偏光板43を透過する。特に、印加電圧を調節することで、液晶分子の傾く方向を制御できるので、液晶層20のリタデーションを調節することができる。したがって、偏光板43を透過する反射光の光量を変調することができるので、階調表示が可能となる。
(透過モードの表示)
上下2枚の偏光板43および偏光板40は、その透過軸(偏光軸)が互いに直交するように配置されている。光源(バックライト)から出射された光は、偏光板40を通過して直線偏光となる。ここで、偏光板40の透過軸と、1/4波長板41の遅相軸とが45°になるように配置されているので、偏光板40を通過した直線偏光は、1/4波長板41に入射すると円偏光となり、光学異方性が負の位相差板42を経て、下側の基板1の透過領域Aに入射する。なお、位相差板42として、基板1面の法線方向から入射する光に対しては位相差を与えない位相差板を用いている。
電圧無印加時には、液晶層20中の液晶分子は基板面に略垂直に配向しているので、液晶層20に入射した入射光は位相差がほぼ0で透過し、円偏光の状態で上側の基板17および光学異方性が負の上側位相差板45を透過して、1/4波長板44に到る。ここで、下側の1/4波長板41の遅相軸と上側の1/4波長板44の遅相軸とを90°交差させて配置することで、上側の1/4波長板44を通過した光は、下側の偏光板40を通過した直線偏光に対して平行な直線偏光となるので、偏光板43で吸収されて黒表示となる。
一方、電圧印加時には、液晶層20中の液晶分子は基板面に垂直な方向から水平方向に傾くので、液晶層20に入射した円偏光は液晶層20の複屈折により楕円偏光となり、上側のCF基板17、光学異方性が負の上側位相差板45および1/4波長板44を楕円偏光として通過する。したがって、1/4波長板44を通過した光は、下側の偏光板40の透過軸に対して直交した直線偏光にはならないので、光が偏光板43を透過する。印加電圧を調節することで、液晶分子の傾く方向を制御できるので、液晶層20のリタデーションを調節することができる。したがって、偏光板43を透過するバックライト光の光量を変調することができるので、階調表示が可能となる。
光学異方性が負の位相差板42,45は、液晶分子が垂直配向した状態での視野角を変化させた場合に、位相差の変化量を最小に抑え、広視野角側での黒浮きを抑える。図7に示す液晶表示装置では、位相差板42,45と1/4波長板41,44とを貼り合わせているが、光学異方性が負の位相差板と1/4波長板とを一体化させた二軸性位相差板を用いても良い。
本実施形態の液晶表示装置のように、電圧無印加時に黒表示となり、電圧印加時に白表示となるノーマリーブラックモードを軸対称配向ドメインで行った場合、液晶表示装置(パネル)の上下に一対の1/4波長板41,44を設けることによって、偏光板40,43に起因する消光模様を解消させて、明るさを改善することも可能となる。また、上下の偏光板40,43のそれぞれの透過軸を互いに直交させて配置(クロスニコル配置)してノーマリーブラックモードを軸対称配向ドメインで行った場合には、原理的には、クロスニコルに配置した一対の偏光板40,43と同程度の黒表示を実現できる。したがって、極めて高いコントラスト比を実現できると共に、全方位的な配向に導かれた広い視野角特性が達成できる。
(透過領域の液晶層厚dtと反射領域の液晶層厚drとの関係)
図8は、本実施形態の液晶表示装置における透過領域と反射領域の電圧−反射率(透過率)を示すグラフであり、液晶層の厚さ依存性を示している。図8に示すように、0.3dt<dr<0.7dtの条件を満たすことが好ましく、0.4dt<dr<0.6dtの範囲がより好ましい。反射領域の液晶層厚drが下限値よりも低い場合、最大反射率の50%以下となるので、十分な反射率が得られなくなる。一方、上限値よりも大きい場合には、電圧−反射率特性において透過表示時とは異なる駆動電圧で反射率が最大となる極大値が存在する。また透過表示での最適な白表示電圧では、相対的に反射率が低下する傾向が大きく、最大反射率の50%以下となることがあるので、十分な反射率が得られなくなる。しかしながら、反射領域Bでは液晶層の光路長が透過領域Aのそれの概ね2倍となるので、透過領域Aを透過する光線の光学設計と同一の設計をする場合には、液晶材料の光学的な複屈折異方性(Δn)とパネルのセル厚設計が極めて重要となる。
(実施例)
本実施形態による両用型液晶表示装置の具体的な特性を以下に例示する。まず、図7に示す構成を有する液晶表示装置を作製した。液晶セル50として、図2に示す液晶表示装置200と同様の構成の液晶セルを用いた。ただし、透明誘電体層234に光散乱能を有しないものを用い、反射電極211bの下層に、連続した凹凸状の表面を有する樹脂層を形成して、反射表示時の拡散反射特性を調整した。
本実施例での画素領域は、壁構造体および誘電体構造物により3つのサブ画素領域に分割され、1画素領域は、長手方向に透過領域、反射領域、透過領域の順で並んで構成されている。壁構造体は、非表示領域(画素領域以外の領域)に形成された遮光層上に形成されている。これにより、電圧印加時に各領域で軸対称配向ドメインが形成される。
公知の配向膜材料を用いて、公知の方法で垂直配向膜を形成した。ラビング処理は行っていない。液晶材料としては、誘電率異方性が負の液晶材料(Δn;0.1、Δε;−4.5)を用いた。ここでは、透過領域の液晶層厚dtを4μm、反射領域の液晶層厚drを2.2μm(すなわち、dr=0.55dt)とした。
本実施例の液晶表示装置の構成は、上から順に偏光板(観察側)、1/4波長板(位相差板1)、光学異方性が負の位相差板(位相差板2(NR板))、液晶層(上側;カラーフィルタ基板、下側;アクティブマトリクス基板)、光学異方性が負の位相差板(位相差板3(NR板))、1/4波長板(位相差板4)、偏光板(バックライト側)の積層構造とした。なお、液晶層を挟む上下の1/4波長板(位相差板1と位相差板4)では互いの遅相軸を直交させ、各々の位相差を140nmとする。光学異方性が負の位相差板(位相差板2と位相差板3)は各々の位相差を135nmとした。また、2枚の偏光板(観察側およびバックライト側)は、透過軸を互いに直交させて配置した。
液晶表示装置に駆動信号を印加(液晶層に4V印加)して表示特性を評価した。透過表示での視角−コントラストの特性結果を図9に示す。透過表示での視野角特性は、略全方位的で対称な特性を示し、CR>10の領域は±80°と良好であり、透過コントラストも正面で300:1以上と高いものであった。
一方、反射表示の特性は、分光測色計(ミノルタ社製CM2002)で評価し、標準拡散板を基準にして分光反射率が約8.1%(開口率100%換算値)、反射表示のコントラスト値が20であり、従来の液晶表示装置に比べて高いコントラストを示し良好であった。
(比較例)
図2に示した液晶表示装置において、画素領域を区切る誘電体構造物や壁構造体を配置せず、スリット(電極開口部)だけを用いて1画素領域を透過領域、透過領域、反射領域の順で分割した。言い換えれば、電圧印加時に電極開口部で発生する電界の作用だけを利用して配向領域を3分割した。
上記の実施例と同一の液晶層の条件で液晶表示装置を作製して、この比較例について同様のパネル評価を行った。その結果、コントラスト等の表示特性については、実施例と略同一の特性を示した。
(評価)
次いで、各液晶表示装置について、表示ざらつき、中間調応答特性およびパネル押圧後の表示品位を比較した。まず、中間調(8階調分割時での階調レベル2)における斜め方向からの表示のざらつきを目視で評価した結果、実施例ではざらつき感は感じられなかった。これに対して、スリットだけで分割した比較例の液晶表示装置では、中間調の斜め視角における表示のざらつきが認められた。
偏光軸を互いに直交させた光学顕微鏡で観察したところ、実施例では中心軸が均一に揃った軸対称配向ドメインが認められたのに対し、比較例では一部の液晶ドメインの中心軸がサブ画素の中心部(開口部)からずれたものも混在していた。この中心軸の位置のばらつきが、ざらつきの主要因であることが確認された。
液晶表示装置の中間調応答時間(8階調分割時での階調レベル3から階調レベル5の変化に要する時間;m秒)を比較したところ、実施例では38m秒であり、比較例では65m秒であった。壁構造体や誘電体構造物で画素領域を分割した本発明の液晶表示装置によれば、中間調表示における応答時間を短縮できることが確認できた。さらに、電圧4V印加(白表示)時に指先でパネル面を押した際の配向復元力について調べた。その結果、実施例の場合、押圧部での残像がほとんど見られなかった(直ちに復元する)のに対して、比較例の場合には、数分間の残像が認められ、押圧による配向乱れが発生した際の復元力に差が認められた。さらに比較例の場合には、押圧によって乱れた配向の一部が完全に復元することなく、ざらつき感や配向欠陥による表示不良となることが確認された。
以上の評価結果から、透過表示領域と反射表示領域とを交互に配置すると共に、誘電体構造物と壁構造体で液晶領域を区切ることで、軸対称配向ドメインの中心軸の位置を固定または安定化する効果が得られ、中間調における斜め視角における表示のざらつき感の低減、中間調表示における応答速度の改善および押圧残像の低減などの効果が得られることが分かった。すなわち、本発明の液晶表示装置によれば、画素内の分割構造が最適化されることが分かった。
実施形態1,2では、誘電体構造物および壁構造体が共に形成された場合について説明したが、少なくとも誘電体構造物が形成されていれば、画素領域を複数のサブ画素領域に分割することができる。誘電体構造物の段差側面近傍で液晶分子が傾斜して配向することにより、区切られた領域で液晶分子の分割配向が実現する。この場合には、壁構造体が配置されていなくても、画素領域が区切られている(仕切られている) ので、分割配向が得られる。なお、この分割配向をより安定化させ、押圧に対しての復元力等をさらに効果的に改善するためには、壁構造体や開口部を形成することが好ましい。壁構造体を形成しない場合には、上下一対の電極のうち少なくとも一方の電極に開口部を形成することが好ましい。
本発明の液晶表示装置は、透過型液晶表示装置、透過反射両用型液晶表示装置、反射型液晶表示装置や半透過型液晶表示装置に好適に適用される。特に、両用型液晶表示装置は、携帯電話などのモバイル機器の表示装置として好適に利用される。
本発明の液晶表示装置の動作原理を説明する概略図であり、図1(a)は電圧無印加時の液晶分子の配向状態を、図1(b)は電圧印加時の液晶分子の配向状態をそれぞれ模式的に示した図である。 図2は、透過型液晶表示装置100が有する1つの画素の構成を模式的に示す図であり、図2(a)は基板法線方向から見た上面図であり、図2(b)は図2(a)中の2B−2B’線に沿った断面図である。 両用型液晶表示装置200が有する1つの画素の構成を模式的に示す図であり、図3(a)は基板法線方向から見た上面図であり、図3(b)は図3(a)中の3B−3B’線に沿った断面図である。 実施形態1および従来例による軸対称配向状態を観察したときの概略図である。図4(a)は表示面を押圧する前の定常状態での液晶ドメイン配向の概略図であり、図4(b)は従来例による画素分割配置のパネルでの押圧後の配向概略図であり、図4(c)は本実施形態による画素分割配置のパネルでの押圧後の配向概略図である。 両用型液晶表示装置200のアクティブマトリクス基板210aの部分拡大平面図である。 図5中のX−X’線に沿った断面図である。 実施形態2の液晶表示装置の構成例を示す模式図である。 実施形態2の液晶表示装置における透過領域と反射領域の電圧−反射率(透過率)を示すグラフである。 実施例の液晶表示装置における透過表示での視角−コントラスト比特性を示す図である。
符号の説明
1 アクティブマトリクス(TFT)基板
2 ゲート信号線
3 ソース信号線
4 TFT
5 ドレイン電極
6 画素電極
7 透明電極
8 反射電極
9 ゲート絶縁膜
10 ゲート電極
11 ソース・ドレイン電極(n+ −Si層)
12 半導体層
13 チャネル保護層
14 誘電体構造物
15 開口部
16 絶縁膜
17 対向基板(CF基板)
18 カラーフィルタ層
19 対向電極
20 液晶層
21 液晶分子
22、32 配向膜
23 誘電体構造物
50 液晶パネル
40、43 偏光板
41、44 1/4波長板
42、45 光学異方性が負の位相差板(NR板)
100 透過型液晶表示装置
110a アクティブマトリクス基板
110b 対向基板(カラーフィルタ基板)
111 画素電極
113 切欠き部
114 開口部
115 壁構造体
116 誘電体構造物
130 カラーフィルタ層
131 対向電極
133 支持体
200 両用型液晶表示装置
210a アクティブマトリクス基板
210b 対向基板(カラーフィルタ基板)
211 画素電極
214 開口部
215 壁構造体
230 カラーフィルタ層
231 対向電極
232 透明誘電体層(反射部段差)
233 支持体

Claims (12)

  1. 第1電極が形成された第1基板と、前記第1電極に対向する第2電極が形成された第2基板と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在する垂直配向型の液晶層とを有し、前記第1電極と前記第2電極とにより複数の画素領域が規定された液晶表示装置であって、
    前記複数の画素領域のうち少なくとも1つの画素領域は、前記第1基板上に規則的に配置された誘電体構造物によって、複数のサブ画素領域に分割され、
    前記サブ画素領域における前記液晶層中の液晶分子は、前記第1電極と前記第2電極との間に所定の電圧を印加したとき、前記第1基板の表面に垂直な軸を中心に軸対称配向する液晶表示装置。
  2. 前記画素領域は平面視において遮光領域に囲まれ、前記遮光領域内における前記第1基板の前記液晶層側に、前記画素領域を実質的に囲む壁構造体をさらに有する、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1電極および/または前記第2電極は、前記サブ画素領域内に形成された開口部を有しており、前記電圧を印加したとき、前記垂直軸が前記開口部内またはその近傍に形成される、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記画素領域は平面視において遮光領域に囲まれ、前記液晶層の厚さを規定する支持体が前記遮光領域内に形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1電極は透明電極と反射電極とを有し、前記複数のサブ画素領域は、少なくとも1つのサブ画素領域が透過領域であり、少なくとも1つのサブ画素領域が反射領域である、請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記透過領域における前記液晶層の厚さをdt、前記反射領域における前記液晶層の厚さをdrとすると、0.3dt<dr<0.7dtの関係を満足する、請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記反射領域における前記第2基板の前記液晶層側に、透明誘電体層をさらに有する、請求項5または6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記透明誘電体層は光を散乱する機能を有する、請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記第2基板はカラーフィルタ層をさらに有し、前記反射領域における前記カラーフィルタ層の光学濃度が前記透過領域における前記カラーフィルタ層の光学濃度よりも小さい、請求項5から8のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第1基板および前記第2基板を介して互いに対向して配置された一対の偏光板をさらに有し、前記第1基板および/または前記第2基板と前記一対の偏光板との間に少なくとも1つの二軸性光学異方性媒体層をさらに有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  11. 前記第1基板および前記第2基板を介して互いに対向して配置された一対の偏光板をさらに有し、前記第1基板および/または前記第2基板と前記一対の偏光板との間に少なくとも1つの一軸性光学異方性媒体層をさらに有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  12. 前記画素領域は、平面視において、一対の長辺と一対の短辺からなる矩形状であり、少なくとも一対の前記誘電体構造物によって、前記複数のサブ画素領域に分割され、
    前記一対の前記誘電体構造物は、前記画素領域の前記一対の長辺近傍から互いに近接する方向に延び、かつ短手方向に並んでいる、請求項1から11のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
JP2004066292A 2004-03-09 2004-03-09 液晶表示装置 Expired - Fee Related JP4390595B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004066292A JP4390595B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 液晶表示装置
KR1020050019067A KR100715756B1 (ko) 2004-03-09 2005-03-08 액정 표시 장치
US11/073,945 US7391489B2 (en) 2004-03-09 2005-03-08 Liquid crystal display device
TW094107154A TWI272439B (en) 2004-03-09 2005-03-09 Liquid crystal display device
CN2005100536486A CN100407013C (zh) 2004-03-09 2005-03-09 液晶显示装置
CN2008101090550A CN101276116B (zh) 2004-03-09 2005-03-09 液晶显示装置
US12/153,492 US7999891B2 (en) 2004-03-09 2008-05-20 Liquid crystal display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004066292A JP4390595B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005257809A true JP2005257809A (ja) 2005-09-22
JP4390595B2 JP4390595B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=35083620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004066292A Expired - Fee Related JP4390595B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 液晶表示装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4390595B2 (ja)
CN (1) CN101276116B (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122904A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Samsung Electronics Co Ltd 薄膜トランジスター基板、その製造方法及びこれを備える液晶表示装置
WO2009110198A1 (ja) * 2008-03-04 2009-09-11 シャープ株式会社 液晶表示装置
WO2009153942A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 シャープ株式会社 液晶表示装置
JP2011002668A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 ▲ぎょく▼瀚科技股▲ふん▼有限公司 液晶表示装置
US7880850B2 (en) 2006-12-20 2011-02-01 Sony Corporation Liquid crystal display device comprising an electrode having a connection portion with a dielectric member thereon as to contact a pixel electrode of the second substrate, and manufacturing method for the same
US7995176B2 (en) 2007-08-28 2011-08-09 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display device
KR101180716B1 (ko) 2006-06-30 2012-09-07 엘지디스플레이 주식회사 수직배열 모드 액정표시장치
CN115113431A (zh) * 2021-03-17 2022-09-27 精工爱普生株式会社 电光装置和电子设备

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104216161B (zh) 2014-08-22 2018-06-05 京东方科技集团股份有限公司 一种显示装置
KR102682127B1 (ko) * 2018-11-07 2024-07-08 삼성전자주식회사 광변조 소자와 그 동작방법 및 광변조 소자를 포함하는 장치
CN112394558B (zh) * 2019-08-14 2023-08-08 中强光电股份有限公司 电控视角切换器及显示设备
CN112701127B (zh) * 2019-10-23 2025-04-04 群创光电股份有限公司 电子装置
CN111722749A (zh) * 2020-04-29 2020-09-29 信利(惠州)智能显示有限公司 触控有机发光显示面板及其制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4190089B2 (ja) * 1998-06-30 2008-12-03 シャープ株式会社 液晶表示装置およびその製造方法
JP3875125B2 (ja) * 2001-04-11 2007-01-31 シャープ株式会社 液晶表示装置
JP3675427B2 (ja) * 2001-09-25 2005-07-27 セイコーエプソン株式会社 半透過・反射型液晶装置、およびそれを用いた電子機器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101180716B1 (ko) 2006-06-30 2012-09-07 엘지디스플레이 주식회사 수직배열 모드 액정표시장치
JP2008122904A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Samsung Electronics Co Ltd 薄膜トランジスター基板、その製造方法及びこれを備える液晶表示装置
US7880850B2 (en) 2006-12-20 2011-02-01 Sony Corporation Liquid crystal display device comprising an electrode having a connection portion with a dielectric member thereon as to contact a pixel electrode of the second substrate, and manufacturing method for the same
US7995176B2 (en) 2007-08-28 2011-08-09 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display device
WO2009110198A1 (ja) * 2008-03-04 2009-09-11 シャープ株式会社 液晶表示装置
WO2009153942A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 シャープ株式会社 液晶表示装置
JP2011002668A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 ▲ぎょく▼瀚科技股▲ふん▼有限公司 液晶表示装置
CN115113431A (zh) * 2021-03-17 2022-09-27 精工爱普生株式会社 电光装置和电子设备
CN115113431B (zh) * 2021-03-17 2023-07-25 精工爱普生株式会社 电光装置和电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
CN101276116A (zh) 2008-10-01
JP4390595B2 (ja) 2009-12-24
CN101276116B (zh) 2011-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100715756B1 (ko) 액정 표시 장치
KR100721891B1 (ko) 액정 표시 장치
JP4076523B2 (ja) 液晶表示装置
US7724326B2 (en) Liquid crystal display device comprising a shading conductive layer formed at least near an opening or cut of an electrode
CN101241289B (zh) 液晶显示装置和电子设备
JP4390595B2 (ja) 液晶表示装置
JP2006091229A (ja) 液晶表示装置
JP5036678B2 (ja) 液晶表示装置
JP5332548B2 (ja) カラーフィルタ及びそれを備えた液晶表示装置
JP4111929B2 (ja) 液晶表示装置
JP4297775B2 (ja) 液晶表示装置
US7646459B2 (en) Liquid crystal display device
JP4651337B2 (ja) 液晶表示装置
JP4420698B2 (ja) 液晶表示装置
JP4184216B2 (ja) 液晶表示装置
JP4248381B2 (ja) 液晶表示装置
JP4245473B2 (ja) 液晶表示装置
JP2005274668A (ja) 液晶表示装置
JP4248383B2 (ja) 液晶表示装置
JP2005266195A (ja) 液晶表示装置
JP4349961B2 (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090908

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091006

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4390595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees