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JP2005245918A - 足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート - Google Patents

足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート Download PDF

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JP2005245918A
JP2005245918A JP2004063808A JP2004063808A JP2005245918A JP 2005245918 A JP2005245918 A JP 2005245918A JP 2004063808 A JP2004063808 A JP 2004063808A JP 2004063808 A JP2004063808 A JP 2004063808A JP 2005245918 A JP2005245918 A JP 2005245918A
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Abstract

【課題】 靴を履いた状態で発生する足裏前半部の汗、脂、及びそれに関わる腐敗臭の除去を、傍目に分からないように手軽に除去できるようにする。
【解決手段】 足裏前半部に対応した限定形状の和紙等で形成された紙片に、足から分泌された汗、脂を除去する脂取り機能と、汗、脂が菌により腐敗して発生する腐敗臭を除去する腐敗臭除去機能とを持たせて、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10を構成する。シート面には、表裏を通して貫通孔21を設け、腐敗除去機能を高める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、靴等の履物を履いている状態での足裏の特定部位に発生する汗、脂、臭い等の不快物質を除く使い捨てシートに関する。
従来、靴を履いた状態での足の蒸れ等に起因する臭いに関しては、種々の消臭、防臭技術が開発されている。足の蒸れに関わる臭いは、足から分泌された汗、脂、足表面の垢等が、菌により腐敗して発生する腐敗臭と言われている。
かかる臭いの消臭等の技術として、良く知られた例としては、靴の中に消臭剤をスプレーすることで、靴を履いた状態での消臭を図ろうとするものがある。足の消臭用スプレーとして、実際に種々の製品が市販されている。あるいは、靴の中敷き材中に臭い成分の吸着機能を有する活性炭等を混ぜ込むことで、中敷き使用時に発生した臭いを除去しようとする製品技術も良く知られている。
顔の脂取りに適用される合成樹脂製のプラスチックを用いたあぶらとり紙を、中敷きとして使用することで悪臭の防止を図る技術も提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−276248号公報
靴を履いているときには、その程度の差はあれ、多かれ少なかれ、足がかいた汗、脂等の分泌物が菌により腐敗して、足の蒸れた臭い等と呼ばれる腐敗臭が発生する。かかる腐敗臭の問題は、以前から、男性サイドでは盛んにその対策技術が提案されてきた。鼻をつく異臭等と形容されるように、かかる腐敗臭は、はた迷惑なものである。
かかる腐敗臭は、靴の中の通気性の悪い状態で、靴を履き続けることで発生すると言われている。男性は、長時間にわたって、靴を履いた状態で仕事をする場合が女性よりも多かった関係で、以前からかかる腐敗臭の問題が指摘されていた。靴の形態も、一般的に、紳士靴は、女性の婦人靴に比べて、開口部が少なく、靴内部が蒸れ易い状態となり易い。
勿論、通気性を考慮した靴も市販されてはいるが、かかる場合をも含めて、一般的には、婦人靴に比べて紳士靴は蒸れ易いと言える。
しかし、近年、女性の社会進出が進む中、女性も靴を履いた状態で長時間にわたり勤務する形態が増え、女性サイドでも靴を履いた状態での足の蒸れに起因する腐敗臭の問題が顕在化してきた。
本発明者も、働く女性として、靴を履いているときの足の蒸れに起因する腐敗臭には、以前から気づかってきた。かかる腐敗臭に対する市販の種々の対策グッズを購入しては試してみたが、未だベストと感じることができるような製品には出会わなかった。消臭剤をスプレーしてみても、その消臭効果は、長持ちすることはない。当座は間に合うものの、その都度、スプレーするのは、傍目にも女性として気恥ずかしい。また、常に消臭用のスプレーをバックに携帯するのも嵩ばり面倒である。
また、消臭効果を標榜する中敷きを使用するについては、一般の市販品は、平均的なサイズの形に合わせて作成され、自分の靴にピッタリと合うものはなかなか探し難い。特に、自分の足に合わせて採寸、オーダーした靴の場合には、かかる市販の中敷きは、殆どの場合はそのままでの使用は不可能である。自分の靴に合わせて、カットする等して使用するが、大変に面倒である。また、ピッタリとした状態で中敷きを使用しないと、靴擦れ、足まめ等と呼ばれる角質化が起きる。
また、女性としては、足の蒸れに起因する腐敗臭防止用の消臭グッズを使用していることは、他人には知られたくない。靴の消臭効果を有する靴の中敷きは、靴を脱いだときには、使用していることが知られてしまう。玄関等で靴を脱いで上がるときばかりでなく、例えば、小石が靴の中に入ってしまったとき等、何気なしに軽く靴を脱いだとき等にも知られてしまう。
また、靴の中敷きは、一日に何度も、頻繁に取り替える性質のものではなく、中敷きが汗染みる可能性もあり、かかる汗染みた中敷きが見られることは女性として極めて恥ずかしく、どうしても中敷きの使用には躊躇する。
そこで、本発明者は、女性としての立場から、女性としての観点から、かかる足の蒸れに関わる腐敗臭の問題を考えることで、女性としてベストフィット感が得られ、且つ、携帯に便利で、使用に際してエレガントにさりげなく使用できるものの提案が行えないかと考えた。
その一つとして、形を極力小さくすることで、人に気付かれずに使用できるのではないかと発想した。しかし、形を小さくしても足の蒸れに関わる腐敗臭を確実に除去できるものでなくてはならない。そこで、足裏のどこに焦点を合わせて小さくするかが、重要なポイントと考えた。
婦人靴は、前述の通り、紳士靴に比べれば、ロングブーツ等の特殊な形態を除けば、一般的に開口部が大きく足の蒸れが発生しにくい構造をしている筈ではあるが、しかし、長時間靴を履き続けている状態では、どうしても蒸れが発生する。
婦人靴は、紳士靴に比べて、一般的に、ヒールが高く設定されている。例えば、ハイヒール等はその代表である。このように紳士靴よりヒールが高く設定されている婦人靴では、爪先側に向けて、すなわち足の指側に向けて、土踏まずより前方の足裏前半部では紳士靴の装着状態に比べて高い圧が発生して、かかる足裏前半部では緊張状態が高いものと推測される。その分、女性の場合には、足裏前半部における汗、脂の分泌が、かかる緊張状態が高くない場合に比べて、特に促されるのではないかと思われる。
そこで、本発明者は、足裏前半部の汗、脂を集中的に除去処理することで、開口部の大きな靴を履いている女性等の場合は、足の蒸れに起因する腐敗臭を防止することができるのではないかと考えた。
また、足裏前半部を対象とすることで、中敷きのように足裏全面を対象とする形を避けて小さくすることができ、前述の如く、軽く靴を脱いだ際でもその使用が分からないよう気づかうことはできそうである。
さらに、靴を脱ぐ際に、さりげなくそのものを手で取って掌の中に隠すことができるようなものであればよいと、本発明者は考えた。例えば、玄関等で、靴を脱いで上がり框で靴を揃える際に、そっと掌に隠す等、あるいは靴に軽く手を添えて脱ぐ際にさりげなく指でつまんで取り出し掌の中に隠す等が簡単にできるものであれば好ましい。
本発明者が使用したグッズの中に、剥離紙を剥がして、粘着剤側を靴の内側に向けて用いることで、靴を履いた状態でズレないように気配りがなされた製品も見られたが、とっさに分からないように取って掌に隠す点では、かかる粘着剤を設けた構成は採用し難い。粘着剤により靴の内側に装着させた状態では、剥がれにくくなる場合が想定されるからである。
また、靴の内装材によっては、靴の内側に粘着剤が多少なりとも残る嫌いがないとは言えず、痕が残るのではないかと気がかりになる。さらに、かかる粘着剤使用のものは、一般的に、剥離紙を剥がして使用するのが普通で、外出先でチョット気付いた時に使用するに際しては、近くに屑入れ等が無い場合には、剥離紙をポケット等に忍ばせる等一々面倒である。使用の都度、剥離紙等の不要なものが発生しない方が好ましい。
本発明の目的は、靴を履いた状態で発生する足裏前半部の汗、脂、及びそれに関わる腐敗臭の除去を、傍目に分からないように手軽に除去できるようにすることにある。
上記種々の問題点を解消する手段として、本発明者は、以下の構成を発案した。
すなわち、本発明の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートは、足裏を接地させた状態から踵を浮かした場合における前記足裏の接地領域を含み、足の指側に向けた足裏前半部に限定対応した形状を有し、前記足裏前半部を靴等の履物の装着状態においた場合に、前記足裏前半部と前記履物の足裏装着側との間に使い捨て可能に取替えできるように介在させられ、前記足裏前半部を前記履物の装着状態においた場合に発生する前記足裏前半部からの汗、脂及び前記足裏前半部の側に生ずる腐敗臭を除くことを特徴とする。
かかる構成において、前記足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートは、和紙に、汗脂除去機能を有する層と腐敗臭除去機能を有する層とが、異なる層として、あるいは両機能を併有する層として、設けられていることを特徴とする。また、前記腐敗臭除去機能は、竹炭により発揮されていることを特徴とする。
さらに、前記足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートには、表裏を貫通する複数の孔が設けられていることを特徴とする。また、前記足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートには、香木の香りが着香されていることを特徴とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートでは、その形状として足裏前半部に合わせた特定形状を敢えて採用することで、従来構成の中敷きとは異なり、小型サイズ化することができ、その使用状態が傍目にも分からないように使用することができる。
また、足裏全体を対象としない構成であっても、対象区域を足裏前半部とすることで、紳士靴に比べて比較的にヒールが高く設定されている婦人靴等で特に汗等をかきやすい足裏部分での汗、脂の除去を行って、かかる汗、脂に関わる菌による腐敗臭の除去を効果的に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する場合がある。
図1は、本発明に係る足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートの平面状況の一例を示す平面図である。図2は、足裏前半部を示す説明図である。図3(a)は足裏を接地させた状態を示す説明図であり、(b)は(a)の状態から踵を浮かせて足裏前半部側で接地している状態を示す説明図である。
本発明の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10は、図1に示すように、足裏全体に対応した形状ではなく、足裏前半部Aの一部に限定対応した形状をしている。足裏前半部Aとは、図2に示すように、足裏の土踏まずB部分の全体は含めないで、土踏まずBの先にかかる位置から、それより足の指先側、爪先側に向けた足裏の前方側の部分を言うものとする。図2では、足裏前半部Aの領域を斜線で示した。
かかる足裏前半部Aは、図3(a)に示すように、足裏を床面等の平面Cに接地させた状態で、靴を履いた状態を想定して踵Dを浮かせた場合に、図3(b)に示すように、接地状態が残っている足裏領域側を含め、土踏まずBの先にかかる位置から、足の指先側、爪先側に向けた前半部分を言うものとも言える。
かかる足裏前半部Aに対応させた形状として、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10は、図1に示すような形を採用した。足の大きさ、形は、厳密には人それぞれで異なるものであるが、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10としては、靴のサイズ規格、平均的な足の形に合わせて、図1に示す形状を、比例拡大、縮小する等して、それぞれ複数種類のものを用意すればよい。
図2には、図1に例示した本発明に係る足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の使用に際して、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10が足裏前半部A側のどの部分に対応するかを、二点鎖線で示した。図2からも明らかなように、従来の足裏全体に対応させた中敷きに比べて格段に小さくなっていることが分かる。
図1に示す足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10では、図2に示すように、敢えて、足の指の一部にかかる程度の大きさ、形状に設定してある。すなわち、足の指の腹にはかからないような形状に設定してある。これは、本発明に係る足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の使用に際しては、靴を脱がずに、人知れず即座に足裏前半部A側と靴の内側との間に挿入使用する状況を想定しているためである。
靴を履いた状態で足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10を使用する場合には、軽く屈んだ状態で、片足側を少し爪先立つようにして踵を浮かせ、生じた足裏前半部A側と靴の内側の隙間に差し込んで使用することとなるが、爪先立つ足の指の腹側は接地しているため足指の腹側には隙間が発生していない。そこで、かかる指の腹にはかからないような形状に設定することで、靴を履いた状態で足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の差込みが円滑に行えるようにしてある。
また、足の指は、歩いたり、踏ん張ったり等する際には、意外と、無意識の内に、指に力を入れたり抜いたりする屈伸運動のような動作を行う。そのため、足の指の腹にかかる形状設定を行うと、かかる足指の動作により足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の位置がズレる可能性があり、かかる位置ずれを極力回避するために足の指の腹にかからない形状設定を採用している。
勿論、足指によるかかるズレの懸念等に特段の配慮をする必要がない場合には、足の指全体、足の指の腹にかかるような形状設定をしても構わない。
また、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の形は、図1に示す形状に限定されるものではなく、足裏前半部Aの一部に限定対応する形状であれば図1とは異なる形状であっても構わない。
例えば、図4(a)に示すように、使用に際しての前端側を略紡錘状の丸形に形成することで、足裏前半部A側と靴の内側との間に滑り込みし易いようにしても構わない。前述の如く、靴を履いた状態で、少し爪先立つようにして踵を浮かせ、生じた足裏前半部A側と靴の内側の隙間に、隙間が生じた瞬間に即座に足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10を差し込むようにして、人に気付かれずに使用するには、このような差込みし易い形がより有効である。
ゆっくりと位置を目で確認しながら使用する場合には、差込みし易い形状はそれ程に問題とはならない場合も考えられるが、人知れずそっと使用することができるようにとの趣意がある本発明の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10では、差込みし易い形状の採用は極めて意味のあることである。
さらに、図4(a)に示す変形例では、後端側の中央に軽く凹部を入れて、左右2片となるような構成を敢えて採用している。かかる形状を採用することで、使用後の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の取り外しを容易にすることができる。
足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10を長時間使用した状態では、汗、脂を吸って、且つ上から体重をかけて押さえつけられているため、靴の内側に密着している状態が十分に想定される。かかる際に、片足を軽く挙げて、足裏前半部Aと靴内側との間の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の後端側を指で挟んでさっとつまみ出そうとしても、密着状態が強い場合にはとっさに剥がしにくくなる場合がある。
しかし、図4(a)に示すように、後端側に軽く凹部を設けて2片となるようにしておけば、かかる片部分が設けられていない形状に比べて、かかる片状に分かれている場合の方が剥がし易くなり、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の取替え時等の取り外しに関わるつまみ出しが円滑に行える。
また、図4(b)に示すような変形例も考えられる。足の指側の本来接地しない部分に対応して開口部10aを設けた形を採用しても構わない。かかる開口部10aが、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10と足裏側との間の空気の流れを助長して、発生する腐敗臭のシート面への展開を促しより腐敗臭の除去効果を促進する効果が期待される。
本発明に係る足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10は、その形状が足裏前半部Aに限定させた形状に敢えて構成されているので、掌の中に傍目に知られないようにして、握り込んで隠すことができる。そのため、さりげなく使用済みの足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10を処分することができる。また、使用に際しても、小型であるため、人に気付かれないように、そっと足裏前半部Aと靴の内側との間に差し込むことができる。
このように本発明の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10では、その使用が分からないように、装着、取り外しができるようにと、女性の視点を取り入れて、前述の如く、その小型化、形状設定に新規の工夫を凝らしたが、さらに、その使用をさりげなく行えるようにとの配慮から、枚葉式のシート形状を採用した。すなわち、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の位置がズレないようにする等の目的で、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の一部をサック状にして指にかける等の構成は採用していない。
かかる構成の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10は、図5に示すような、断面構造を有している。すなわち、使用に際しては靴の内側に接する層として、紙で構成されたベース層11が設けられている。かかるベース層11は、本発明者の検討では、植物性の長繊維が絡んだ和紙の使用が最も好ましかった。手漉き和紙のように、楮、三椏、雁皮等の植物の樹皮繊維を用いたものでは、薄くても捩れたり皺が発生しにくく、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10を足裏前半部Aと靴の内側との間に介在させて使用するに際して、洋紙等の短繊維紙に比べて、皺、捩れが発生しにくく好ましい。
また、和紙の使用は、紙面に適当なザラ付きがあるため、使用に際しては、足裏と靴との間に介在させるだけで、介在位置がズレることはなかった。そのため、本発明の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10では、ズレ防止のための粘着材を用いる必要がなく、粘着材使用形式では必要となる剥離紙も不要となり、使用に際して発生する剥離紙の処理の手間も要らない。
勿論、手漉き和紙以外にも、木材パルプを使用した機械漉き和紙を使用しても構わない。特に、量産を考慮すれば、機械漉き和紙を用いる方が効率的である。かかる機械漉き和紙には、上記楮、三椏、雁皮等の樹皮繊維を適宜混入させても構わない。さらには、合成繊維を混入しても構わない。
ベース層11は上記のように和紙で構成されているが、かかる和紙はその抄紙工程で、竹炭粉末が混合され、ベース層11には竹炭が混入された状態となっている。かかる竹炭が、腐敗臭の除去機能を担うこととなる。すなわち、図5に示す構成では、ベース層11は、その中に含まれる竹炭により腐敗臭除去層を兼ねていることとなる。
腐敗臭の除去に際しては、上記のようにマイナスイオン効果を有すると言われている竹炭を用いることが好ましいが、竹炭以外にも、木炭、さらには吸着面積の大きな活性炭等の臭い吸着機能を有する吸着材を適宜選択使用しても勿論構わない。
かかる腐敗除去層を兼ねたベース層11上に、接着剤層12を介して、脂取り層13が設けられている。接着剤層12としては、アクリル系接着剤を使用した。脂取り層13は、例えば、麻パルプを用いた機械漉き和紙を用いればよい。脂取り層13は、足裏前半部Aからの汗、脂を除去する機能を担う。
かかる3層構造で構成された足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10には、図1に示すような、裏面から表面に通した細かな貫通孔21が複数設けられている。かかる貫通孔21を設けることで、脂取り層13側が接する足裏前半部A側からの汗、脂、あるいは汗、脂が周囲の菌により腐敗して発生した腐敗臭をベース層11側に到達し易くすることができる。貫通孔21を設けた場合の方が、かかる貫通孔21を設けない場合よりも、腐敗臭除去機能が向上した。
かかる構成の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10のベース層11、脂取り層13をそれぞれ天然素材を用いた和紙で構成すれば、自然分解し易いゴミとして、あるいは簡単に焼却処理することができるゴミとして廃棄することができ、使い捨てとして好ましい構成となる。
使い捨て用の構成としては、汗脂除去機能、腐敗臭除去機能は、例えば、約6〜8時間を使用時間の上限目処として、竹炭等の混在量、脂取り層の構成等を設定すればよい。
また、上記構成の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10には、例えば、積極的に、良い香りを発散する臭いをつけても構わない。かかる臭いとしては、本発明者は種々検討した結果、インドのヘム(HEM)社製のチャンダン(CHANDAN;商品名)として市販されている香木由来の香りを着香することが好ましいことが分かった。かかるチャンダンは、足の蒸れに関わる腐敗臭と混じっても、異臭を発することはなく、本来の快い香りを維持できることが分かった。
本発明者は、種々の天然香料、合成香料を試してみたが、足の蒸れた際に発生する腐敗臭と混ざった場合には、異臭となり、十分に満足する使用状態は得られなかった。単独では、十分に快い香りを有していても、腐敗臭と混ざった場合でも、快い香りとなるものは見出せなかった。勿論、腐敗臭との混合割合により、異臭の程度は異なるものの、少しでも異臭と感じることがないものを探した。
腐敗臭と混合した場合でも異臭とならない香料を探した結果、本香料のチャンダンに辿り着いたものである。足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10は、足が蒸れる前から使用するのがベストの使用形態ではあるが、場合によっては、足の蒸れに気付いてから慌てて使用することも十分に想定される。かかる場合に、予め着香していた香りが腐敗臭と混合して異臭を発生するものであれば、逆に足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の使用が徒となる。かかる事態の発生を未然に防ぐ意味で、かかる足の蒸れに起因する腐敗臭との混合時の臭いの状態に本発明者は配慮することが必要と考え、前記チャンダンを採用した。
かかるチャンダンを用いた着香は、簡単には、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10をチャンダンの香りの雰囲気中に所定時間置くことで、十分に着香することができる。あるいは、ベース層11、接着剤層12、脂取り層13内にチャンダンの香気成分を混在させるようにしても構わない。
また、図5に示す足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート10の構成では、竹炭をベース層11に混在させることで、腐敗臭除去機能を発揮するように構成したが、脂取り層13の抄紙に際して竹炭を混合するようにして腐敗臭除去機能と脂取り機能との両機能を脂取り層13に併有させるようにしても構わない。さらには、竹炭を脂取り層13、ベース層11の両層に混在させて、いずれか1層に腐敗臭除去機能を担わせる場合よりその機能を向上させるようにしても構わない。
図6に示す構成では、ベース層11には竹炭を用いな和紙を使用し、かかるベース層11上に和紙に竹炭を抄紙工程で混在させた腐敗臭除去層14を別途積層し、かかる腐敗臭除去層14上に脂取り層13を積層させる構成でも構わない。ベース層11と腐敗臭除去層14、腐敗臭除去層14と脂取り層13とは、それぞれ接着剤層12で接着するようにして構わない。
上記説明では、接着剤層12に合成接着剤を使用する場合を示したが、勿論、接着剤として使用可能な天然材を使用しても構わない。アトピー性皮膚炎等の予防等の観点から好ましい。さらには、接着剤を用いることなく、抄紙工程で和紙のベース層11上に腐敗臭除去層14等を漉き合わせする等の方法で積層するようにしても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
すなわち、上記説明では、履物として靴を例に挙げて説明したが、靴以外の構成でも、足裏前半部が蒸れて腐敗臭が発生するような履物の使用に際して適用できることは言うまでもない。例えば、足先が袋状に形成されて爪先を入れて使用するスリッパ、スリッパ状の履物等の使用に際しても十分に適用できるものである。
さらに、本発明は女性としての観点からの趣意を取り入れた構成となっており、婦人靴を履いた状態での使用例を挙げて説明したが、勿論、紳士靴等の場合に適用しても構わないことは言うまでもない。
また、上記説明の如く、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートを構成する脂取り層、ベース層等に和紙を使用することがベストだが、和紙と同様の機能が発揮される範囲において、洋紙を選択することもできる。
本発明の上記足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートでは、汗脂除去機能を有する層と、腐敗臭除去機能を有する層とを有しているが、必要に応じて抗菌層を加えても構わない。
本発明は、靴等の履物を履いた場合における足の汗、脂、及びそれらに関わる腐敗臭の除去等の消臭、防臭分野に有効に利用することができる。
本発明に係る足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートの平面状況の一例を示す平面図である。 足裏前半部を示す説明図である。 (a)は足裏を接地させた状態を示す説明図であり、(b)は(a)の状態から踵を浮かせて足裏前半部側で接地している状態を示す説明図である。 (a)、(b)は、足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートの変形例を示す平面図である。 足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートの断面構成の一例を示す部分断面図である。 足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートの断面構成の変形例を示す部分断面図である。
符号の説明
10 足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート
10a 開口部
11 ベース層
12 接着剤層
13 脂取り層
14 腐敗臭除去層
A 足裏前半部
B 土踏まず
C 平面
D 踵

Claims (5)

  1. 足裏を接地させた状態から踵を浮かした場合における前記足裏の接地領域を含み、足の指側に向けた足裏前半部に限定対応した形状を有し、
    前記足裏前半部を靴等の履物の装着状態においた場合に、前記足裏前半部と前記履物の足裏装着側との間に使い捨て可能に取替えできるように介在させられ、
    前記足裏前半部を前記履物の装着状態においた場合に発生する前記足裏前半部からの汗、脂及び前記足裏前半部の側に生ずる腐敗臭を除くことを特徴とする足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート。
  2. 請求項1記載の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートにおいて、
    前記足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートは、和紙に、汗脂除去機能を有する層と腐敗臭除去機能を有する層とが、異なる層として、あるいは両機能を併有する層として、設けられていることを特徴とする足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート。
  3. 請求項1または2記載の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートにおいて、
    前記腐敗臭除去機能は、竹炭により発揮されていることを特徴とする足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートにおいて、
    前記足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートには、表裏を貫通する複数の孔が設けられていることを特徴とする足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートにおいて、
    前記足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシートには、香木の香りが着香されていることを特徴とする足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート。


JP2004063808A 2004-03-08 2004-03-08 足裏前半部汗脂腐敗臭除去用使い捨てシート Pending JP2005245918A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102036254B1 (ko) * 2019-05-31 2019-10-24 강준범 발땀 패치와 이를 포함하는 깔창 및 신발
KR102108458B1 (ko) * 2019-10-18 2020-05-07 강준범 발땀 패치와 이를 포함하는 깔창

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KR102036254B1 (ko) * 2019-05-31 2019-10-24 강준범 발땀 패치와 이를 포함하는 깔창 및 신발
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