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JP2005243584A - 同軸コネクタ - Google Patents

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JP2005243584A
JP2005243584A JP2004055413A JP2004055413A JP2005243584A JP 2005243584 A JP2005243584 A JP 2005243584A JP 2004055413 A JP2004055413 A JP 2004055413A JP 2004055413 A JP2004055413 A JP 2004055413A JP 2005243584 A JP2005243584 A JP 2005243584A
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Yoichi Kasamaru
陽一 笠丸
Satoru Kihira
覚 紀平
Hiroshi Fukuzaki
宏 福崎
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JST Mfg Co Ltd
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JST Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】 コネクタ部材及びロック機構の変形を防止した同軸コネクタを提供すること。
【解決手段】 中心コンタクト36と、前記中心コンタクト36の周囲に絶縁部材37を介して設けられた筒状の外部コンタクト39とからなるコネクタ部材35と、導電性筒状体からなるガイド部材32と、を備え、前記コネクタ部材35は、他のコネクタ20との接続端部が前記ガイド部材32内に収容固定されており、好ましくは前記コネクタ部材35は、前記他のコネクタ20との接続端部が前記ガイド部材32の開口先端33から所定距離引っ込められて固定されていることを特徴とする同軸コネクタ。
【選択図】 図6

Description

この発明は、同軸コネクタに係り、詳しくは、コネクタ部材及びロック機構の変形を防止した同軸コネクタに関する。
同軸コネクタは、通常、一対のコネクタで構成される。このうち、一方のコネクタは、他方のコネクタに差し込み接続されるもので、一般にジャックコネクタ(以下、ジャックという)呼ばれている。また他方のコネクタはプラグコネクタ(以下、プラグという)と呼ばれている。そして、両者が結合されたとき、外れないようにロック機構が付設されている。(例えば、下記特許文献1参照。)。
図8は、下記特許文献1に記載された同軸コネクタを示す断面図である。
この同軸コネクタ50Aは、プラグ50とジャック55とから構成されている。このうち、プラグ50は、導電体で形成された円筒状ハウジング51と、このハウジング51内に絶縁部材52で支持固定されたプラグコンタクト53とからなり、円筒状ハウジング51には、外周面に凹状溝51が形成されている。このプラグ50は、回路基板54に取付けられている。
また、ジャック55は、導電体で形成された筐体56と、この筐体56内に絶縁体57、57で支持固定されたジャックコンタクト58と、同軸ケーブル60のシールド線に接続する接続部59、59とから構成されている。
このうち、筐体56は、円筒状のスリーブで構成され、スリーブの外周壁に等間隔のスリット56が設けられ、これらのスリット56で区分された細片56はそれぞれ弾性を有し、細片56の先端に突起が形成されている。
プラグ50とジャック55との結合は、回路基板54に取付けられたプラグ50に、ジャック55を差し込むことにより行われる。この差込により、ジャックコンタクト58とプラグコンタクト53とが電気的に接続され、ジャック55の筐体56もプラグ50のハウジング51に嵌合され、筐体56の細片56がハウジング51の外周面に弾性接触して電気的に接続される。また、各細片56の突起がハウジング51の凹状溝51に係合してロックされる。
また、別タイプの同軸コネクタも知られている。図9は、公知の同軸コネクタを示し、図9(a)は結合される前のジャック及びプラグの接続部を拡大した断面図、図9(b)は結合された状態の断面図である。なお、図9(a)、図9(b)では、ジャック内の中心コンタクトが省略されている。
この同軸コネクタ60は、図9(a)に示すように、ジャック61とプラグ64とから構成され、プラグ64のコネクタ部材65、66がハウジング67より前に突出している構成に特徴がある。なお、ジャック61は、貫通孔63が形成されたハウジング62の奥部に係止段部63が形成され、この係止段部63にプラグ64のコネクタ部材66の係止突起66が係合されるようになっている。
プラグ64をジャック61に差し込むと、図9(b)に示すように、プラグ64のコネクタ部材65、66は、ジャック61の貫通孔63に嵌挿され、コネクタ部材66の係止突起66がジャック61の係止段部63に係合される。同時にプラグ64のハウジング67とジャック61のハウジング62とも接続される。
特開平6−243938号公報(図3、4 段落[0006]〜[0007])
ところが、これらの同軸コネクタは、何れもコネクタ部材が外部に露出しているので、このコネクタ部材に物等が衝突して、不意な外力によって変形し易くなっている。
コネクタ部材にこのような変形が起こると、外部導体の電気的接続が不安定になり、同軸コネクタとしての十分なシールド効果が得られず、伝送特性に悪影響を及ぼす結果となる。
上記問題点に鑑み、発明者らは不意の外力に対してもコネクタ端部の変形を起こすことのないコネクタ構造を種々検討した結果、コネクタ端部に露出したコンタクト部をガイド部材により保護することで上記問題点を解決できることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明の目的は、コネクタ部材及びロック機構の変形を防止した同軸コネクタを提供することにある。
本願の請求項1に係る発明の同軸コネクタは、中心コンタクトと、前記中心コンタクトの周囲に絶縁体を介して設けられた筒状の外部コンタクトとからなるコネクタ部材と、
導電性筒状体からなるガイド部材と、
を備え、前記コネクタ部材は、他のコネクタとの接続端部が前記ガイド部材内に収容固定されていることを特徴とする。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の同軸コネクタに係り、前記コネクタ部材の前記中心コンタクトは、前記筒状の外部コンタクトの先端位置から突き出ていないことを特徴とする。
本願の請求項3に係る発明は、請求項1に記載の同軸コネクタに係り、前記コネクタ部材の前記中心コンタクトは、前記筒状の外部コンタクトの先端位置から突き出ていることを特徴とする。
本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載の同軸コネクタに係り、前記コネクタ部材は、前記他のコネクタとの接続端部が前記ガイド部材の開口先端から所定距離引っ込められて固定されていることを特徴とする。
本願の請求項5に係る発明は、請求項4に記載の同軸コネクタに係り、前記所定距離は、前記ガイド部材の直径の1/2以上であることを特徴とする。
本願の請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れかに記載の同軸コネクタに係り、前記コネクタ部材の中心コンタクトは、先端部が筒状であって外周方向に所定の間隔を空けて長手軸方向に沿った複数本のスリットが形成されて前記スリットで区分された細片が弾性体となっているか、又は、ピン状であることを特徴とする。
本願の請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の同軸コネクタに係り、前記コネクタ部材の筒状の外部コンタクトは、外周方向に所定の間隔を空けて長手軸方向に沿った複数本のスリットが形成され、前記スリットで区分された細片が弾性体となっていることを特徴とする。
本願の請求項8に係る発明は、請求項6又は7に記載の同軸コネクタに係り、前記細片の先端部に、係止突起が形成されていることを特徴とする。
本願の請求項9に係る同軸コネクタの発明は、中心コンタクトと、前記中心コンタクトの周囲に絶縁体を介して設けられた筒状の外部コンタクトとからなるコネクタ部材を備え、前記請求項1〜8の何れか1項に記載の同軸コネクタに結合されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、コネクタ部材の接続端部がガイド部材内に収容されているので、コネクタ部材に物等が衝突することがなくなる。その結果、コネクタ部材に物等が衝突して変形することがないので、他のコネクタとの良好な結合接続が可能になる。また、ガイド部材が、コネクタ部材の接続とは別に外部接続として利用できるので、同軸コネクタとして十分なシールド効果を発揮できる。
請求項2及び3の発明によれば、コネクタ部材の形状に係わらずコネクタ部材の接続端部をガイド部材が保護するようになり、多種のコネクタ構造に応用可能となる。
請求項4の発明によれば、請求項1の効果に加え、コネクタ部材の接続端部をガイド部材の筒状体の開口先端から所定距離引っ込めることにより、引っ込んだ分、物等が衝突し難くなり、よりコネクタ部材を保護することが可能になる。
請求項5の発明によれば、他のコネクタが、誤って斜め方向から差し込まれても、コネクタ部材に衝突することがなくなり、いわゆるこじりによるコネクタ部材の変形を防止できる。
請求項6の発明によれば、中心コンタクトが複数のスリットを設けた弾性を有するか、あるいはピン状になっており、この中心コンタクトはガイド部材により保護されるため、容易に他のコネクタと接続可能な構造とすることができる。
請求項7の発明によれば、外部コンタクトに複数本のスリットを設けることにより、外部コンタクトに弾性を持たせることができ、他のコネクタとの接続が良好になる。また、スリットを設けたことにより、外力による変形を起こしやすくなった外部コンタクトをガイド部材により保護することができ、変形の心配のない同軸コネクタとすることができる。
請求項8の発明によれば、ロック部材である係止突起を外部コンタクトの細片の端部に設けることにより、この係止突起の保護も行うことができる。
請求項9の発明によれば、コンタクト及びロック機構が、不意な外力により変形することがなくなるので、中心コンタクト及び外部コンタクト同士の接続、並びにガイド部材の接続により、中心コンタクトの接続が良好に行われ、同時に十分なシールド効果が得られ伝送特性が良好なコネクタ接続を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照しながら説明する。但し、以下に説明する実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための同軸コネクタを例示するものであって、本発明をこれらに限定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適用し得るものである。
図1は本発明の1実施例の同軸コネクタの結合状態を示す側面図、図2は図1の同軸コネクタの一方のコネクタ(ジャックコネクタ)を回路基板に装着した状態で拡大した斜視図、図3は図2のコネクタを分解した分解斜視図、図4は図1の同軸コネクタの他方のコネクタ(プラグコネクタ)を拡大した外観斜視図、図5は図4のコネクタを分解した分解斜視図である。
本発明の同軸コネクタ10は、ジャックコネクタ20(以下、単にジャックという)とプラグコネクタ30(以下、単にプラグという)とで構成されている。ジャック20は、図2、3に示すように、中心部に貫通孔21を有し導電体からなるハウジング22と、この貫通孔21に挿入され中心部に貫通孔26を有する絶縁部材26と、この絶縁部材26の貫通孔26に挿入される中心コンタクト27からなる。ハウジング22は、プラグ30との結合部Iと回路基板40への装着部IIとからなり、黄銅、リン青銅等の良導電材で一体に金属加工等により形成されている。貫通孔21は、結合部I及び装着部IIを貫通している。
装着部IIは、ほぼ直方体形状をなしたブロック体23からなり、このブロック体23は、両側壁面に外部へ突出したフランジ23、23が形成されている。各フランジ23、23は、所定の幅及び厚さを有する板状体で形成されている。板状体からなるフランジ23、23を設けることにより、ジャック20の回路基板40への装着及び固定が容易になる。すなわち、図2に示すように、回路基板40にブロック体23が挿入できる幅長を有する切欠き42を形成しておくと、この切欠き42内にブロック体23を挿入したとき、各フランジ23、23の板状面が回路基板40の表面と接触する。そして、各フランジ23、23の板状面と回路基板40の導体は半田接続により一体化される。
また、結合部Iは、円形の外部コンタクト24からなり、ブロック体23の端面から外方へ突出されている。この外部コンタクト24は、その外径がプラグ30の貫通孔33の直径より若干小さく形成されている。また、貫通孔21の開口21は、プラグ30の筒状体39の外径より若干大きく形成されている。貫通孔21内には、中心コンタクト27が絶縁部材26を介して位置決め固定されている。その位置決め固定は、貫通孔21の内周壁に段部等(図示省略)を形成することによって行われる。また、貫通孔21の先端開口21に近接して係止突起21が形成されている。(図6参照。)。この係止突起21は、後述するプラグ30の係止突起39と係止される。
絶縁部材26は、貫通孔21内においてハウジング22と中心コンタクト27とを絶縁するもので、中心部に中心コンタクト27が挿入される貫通孔26が形成されている。
絶縁部材26の長さは、中心コンタクト27の端子部を固定する長さになっている。この絶縁部材26は、弾性を有する絶縁材で形成するのが好ましい。
中心コンタクト27は、一端にプラグ30の中心コンタクト36が差し込まれる大きさの開口を有する細管28からなる接続部28と、他端に回路基板40の導体と接続される端子部29と、これらの間にあって絶縁部材26に固定される固定部29からなり、良導電体からなる材料で一体に形成されている。
細管28は、その外周壁に外周方向に所定間隔を空けて長手軸方向に沿って複数本のスリット28が形成されている。スリット28を形成することにより、弾性力が付与されプラグ30との接続が良好になる。
ジャック20の組立てに際して、先ず、ハウジング22の貫通孔21内に絶縁部材26をほぼ中央部まで挿入する。貫通孔26の中央部には段部等(図示省略)を設けてあるので、位置決め固定が容易になされる。絶縁部材26をハウジング22の貫通孔21内に挿入し、位置決めした後に、絶縁部材26の貫通孔26に中心コンタクト27を挿入し、この貫通孔26内に固定部29で位置決め固定する。
その際に、中心コンタクト27は、その先端部が外部コンタクト24の先端開口部21より奥に引っ込んだ状態で外部コンタクト24の貫通孔21内に位置決め固定される。
プラグ30は、図4、5に示すように、内部に貫通孔33を有する直角形状のハウジング31と、貫通孔33内に装着されるコネクタ部材35とからなる。
コネクタ部材35は、中心コンタクト36と、この中心コンタクト36と同心円上に設けられる外部コンタクト39と、中心コンタクト36と外部コンタクト39とを絶縁する絶縁部材37とからなる。
ハウジング31は、直角に折曲され、一端にジャック20との結合部III、他端に同軸ケーブルとの結合部IVを有し、真鍮等の良導電体で一体に形成される。貫通孔33は、各結合部III、IVを貫通している。
結合部IIIは、コネクタ部材35を保護すると共にジャック20への挿入をガイドする機能を有し、所定の長さを有する筒状体32で形成されている。以下、この筒状体32をガイド部材32という。このガイド部材32は、ジャック20の外径より若干大きい貫通孔33を有し、ジャック20が差し込まれたとき、ジャック20の外部コンタクト24と接触して電気的に接続されるようになっている。
同軸ケーブルとの結合部IIは、比較的長い筒状体34からなり、中心部に同軸ケーブル42を挿通できる貫通孔(図示省略)が形成されており、この貫通孔内でコネクタ部材35と同軸ケーブル42とが接続されている。
中心コンタクト36は、ジャック20の中心コンタクト27に差し込まれるピン状の接続部36と、他端に同軸ケーブル42の中心導体が接続される端子部36と、それらの間に形成された位置決め突起36からなり、良導電材で一体に形成されている。
絶縁部材37は、貫通孔33の直径より若干小さい外径と所定の長さを有する円柱体37からなり、絶縁材で形成されている。この絶縁部材37は、中心部に中心コンタクト36が挿入される貫通孔38が形成されている。また、絶縁部材37の一端面には、貫通孔38を囲んで端面が所定長さ外方へ突出した絶縁部材37の外形より小さい径の円柱状の突起37が形成される。この突起37は、外部コンタクト39の窪みに嵌め合わされる。
外部コンタクト39は、所定の長さ及び径を有する筒状体からなり、貫通孔33の開口33より若干小さく、この開口33の内壁面に接する外径を有する第1筒状体39と、第1筒状体39の外径より小さく且つジャック20の開口21の内径より若干小さい外径を有する第2筒状体39からなり、良導電材で一体に形成されている。
第1、第2筒状体39、39は、それぞれ長手軸方向に所定の長さを有し、そのうち、第2筒状体39は、第1筒状体39より長く形成され、ジャック20と結合されるようになっている。第1筒状体39の裏面には、窪み(図示省略)が形成されている。
また、第2筒状体39は、その外周壁には、外周方向に所定の間隔を空け長手軸方向に沿って複数のスリット39が形成され所定幅の細片に区分されている。これらの細片は弾性片となっている。細片の先端部には、外方向へ突出する係止突起39が形成されている。
したがって、ジャック20がプラグ30に差し込まれると、プラグ30の第2筒状体39の各細片は、ジャック20の開口21を通って、開口部内の突起部21と係合するため、抜け止め効果を奏す。
プラグ30の組立てに際しては、まず外部コンタクト39に、絶縁部材37の突起37を外部コンタクト39の窪みに挿入して、絶縁部材37と外部コンタクト39とを結合し、絶縁部材37の貫通孔38内に中心コンタクト36を挿入してコネクタ部材35を組立てる。次いで、この組立てたコネクタ部材35をガイド部材32の筒状体32の貫通孔33内へ挿入し、この貫通孔33内で位置決め固定する。この位置決め固定は、貫通孔内に段部等(図示省略)を設けることによりなされる。
その後、同軸ケーブル42を筒状体34から挿入し、同軸ケーブル42の中心導体を中心コンタクト36の接続部36に接続すると共に、同軸ケーブル42のシールド線を筒状体34に接続して固定する。
ジャック20及びプラグ30を組立てた後に、図1に示すように、ジャック20をプラグ30に差し込み電気的接続及び機械的な結合をする。その際に、プラグ30のコネクタ部材35に物等が衝突しないように、ガイド部材32の筒状体32内にコネクタ部材35を収容しておく。
すなわち、コネクタ部材35の先端部がガイド部材32の先端開口33から外へ突出しないように貫通孔33内に位置決め固定する。その際、コネクタ部材35は、その先端部がガイド部材32の先端開口33に近接した箇所に位置させて貫通孔33内に位置決め固定してもよいが、以下に詳述する理由から、先端部がガイド部材32の先端開口33より、所定の距離だけ奥へ引っ込めた位置で固定するのが好ましい。
図6は、ジャックとプラグとの接続部分を示し、図6(a)はジャックの接続部分を拡大した断面図(なお、この図では中心コンタクトが省略されている。)、図6(b)はプラグの接続部分を拡大した断面図、図6(c)はジャックが斜めに差し込まれた状態を示す拡大断面図である。
コネクタ部材35は、図6(b)に示すように、ガイド部材32の先端開口32から貫通孔33の奥へ所定距離に引っ込めて貫通孔33内に位置決め固定される。
引っ込める距離は、ジャック20が、誤って斜め方向から差し込まれて、ジャック20の先端部がコネクタ部材35に衝突しないようにするために、ガイド部材32の開口33の直径の二分の一以上に設定することが好ましい。以下にその理由を説明する。
ジャック20の外部コンタクト24が通常の差し込みと異なり、誤って斜めに差し込まれると、図6(c)に示すように、ジャック20の外部コンタクト24の先端部24が斜めになってコネクタ部材35に接近する。このとき、ジャック20の先端部24がガイド部材32内に入り込む長手方向の距離Bは、先端部24がガイド部材32の軸芯線上に位置するときに最も長くなる。そして、ジャック20の挿入される角度が変わり、先端部24が軸芯線上から外れると、距離Bは次第に減少する。
そこで、ジャック20がガイド部材32にどんな角度から差し込まれても、外部コンタクト24の先端部24がコネクタ部材35の外部コンタクト39の先端部39に衝突しないようにするためには、引っ込める距離Aをジャック30の浸入距離の最大値Bmax以上に設定すればよいことになる。
すなわち、ジャック20の筒状体の外径をD、プラグのガイド部材32の開口直径をCとすると、これらの関係は、以下のように表すことができる。
C≧D、Bmax:C=1:2、A>B
なお、Bはジャック筒状体の先端部24が開口33へ挿入される距離である。
結果として、距離Aを、A≧C/2となるように設定すれば、結合時にジャックがプラグのコネクタ部材に衝突することがない。
この実施例1の同軸コネクタによれば、プラグのコネクタ部材はガイド部材内に収容され、外に飛び出していないので、コネクタ部材に障害物等が衝突することがなく、コネクタ部材の変形及び損傷等を防止できる。
またコネクタ部材を筒状ガイドから所定距離奥に引っ込めることによって、ジャックが誤って斜め方向から差し込まれて起こる変形、いわゆるこじりによる変形、損傷も防止できる。
図6(b)に示した実施例1のプラグは、中心コンタクトが外部コンタクトの筒状体内に収容されているが、中心コンタクトの先端を外部コンタクトの先端から突出させてもよい。よって以下に、第2の実施例として、プラグの中心コンタクトの先端を外部コンタクトの先端から突出させたコンタクト部の形状の異なる同軸コネクタについて説明する。ただし、本実施例の同軸コネクタは、プラグのコンタクト部の形状が上記第1の実施例と異なること以外は上記第1の実施例と同様の構成からなるため、共通する構成については同一の参照符号を付与してその説明を省略し、説明の重複を避けることとする。
図7は、第2の実施例の同軸コネクタを構成するプラグの接続部を示し、図7(a)はプラグの接続部分を拡大した断面図、図7(b)はプラグにジャックが斜めに差し込まれた状態を示す拡大断面図である。
第2の実施例に係る同軸コネクタであるプラグ30Aの接合部は、図7(a)に示すように、ガイド部材32と、コネクタ部材35’とからなり、貫通孔33を有する円筒状のガイド部材32内に同心円状に設けられた円筒状のコネクタ部材35’を有している。このプラグ30Aのコネクタ部材35’は、円柱状で所定の長さを有する中心コンタクト36’と、この中心コンタクト36’に絶縁体を介して取り付けられた外部コンタクト39とからなり、外部コンタクト39の先端部39から中心コンタクト36’の先端部が所定長さ突出している。
このようなコネクタ部材35’は、特にコネクタ接続時の正確な位置決めを行う際などに使われるが、細長の中心コンタクト36’の先端部が外部コネクタ39の先端部39から突出しているため、外力による変形が起き易い。一旦中心コンタクト36’の先端部に変形が発生すると、正確な位置決めが困難になると共に、最悪の場合コネクタ自体が接続できずに使い物にならなくなってしまう。したがってガイド部材32を中心コンタクト36’の先端部を覆う位置まで設け、外力から中心コンタクト36’を保護するようになっている。
更に、図7(a)のプラグ30Aは、ガイド部材32の開口部33から中心コンタクト36’の先端部までの長手軸方向の距離Aだけ引っ込め、中心コンタクト36’の先端部をガイド部材32の開口部33から引っ込めた位置に設けると好ましい。これは、例えば図7(b)に示すように、プラグ30Aに挿入されるジャック20が斜めに挿入された場合に中心コンタクト36’の先端部にぶつかり、中心コンタクト36’が変形しないようにしたものであり、引っ込める距離Aは、ガイド部材32の貫通孔33の直径をCとし、ジャック20のガイド部材32内への浸入距離をB(最大値はBmaxとする。)とすると、以下の関係が成り立つようにする。
A>B、Bmax:C=1:2
つまり、A≧C/2とすることにより、ガイド部材32内にジャック20が斜めに挿入された場合であっても中心コンタクト36’にジャック20が接触することなく、よって中心コンタクト36’の変形を防止することができるようになる。
図1は、本発明の1実施例の同軸コネクタの結合状態を示す側面図、 図2は、図1の同軸コネクタの一方のコネクタ(ジャックコネクタ)を回路基板に装着した状態で拡大した斜視図、 図3は、図2のコネクタを分解した分解斜視図、 図4は、図1の同軸コネクタの他方のコネクタ(プラグコネクタ)を拡大した外観斜視図、 図5は、図4のコネクタを分解した分解斜視図、 図6は、ジャックとプラグとの接続部分を示し、図6(a)はジャックの接続部分を拡大した断面図、図6(b)はプラグの接続部分を拡大した断面図、図6(c)はジャックが斜めに差し込まれた状態を示す拡大断面図、 図7は、第2の実施例の同軸コネクタを構成するプラグの接続部を示し、図7(a)はプラグの接続部分を拡大した断面図、図7(b)はプラグにジャックが斜めに差し込まれた状態を示す拡大断面図、 図8は、特許文献1に記載された同軸コネクタを示す断面図、 図9は、公知の同軸コネクタを示し、図9(a)は結合される前のジャック及びプラグの接続部を拡大した断面図、図9(b)は結合された状態の断面図。
符号の説明
10 同軸コネクタ
20 ジャック(コネクタ)
21 貫通孔
22 ハウジング
24 外部コンタクト
26 絶縁部材
27 中心コンタクト
30 プラグ(コネクタ)
31 ハウジング
32 ガイド部材
33 貫通孔
34 筒状体
35 コネクタ部材
36 中心コンタクト
37 絶縁部材
38 貫通孔
39 外部コンタクト
40 回路基板

Claims (9)

  1. 中心コンタクトと、前記中心コンタクトの周囲に絶縁体を介して設けられた筒状の外部コンタクトとからなるコネクタ部材と、
    導電性筒状体からなるガイド部材と、
    を備え、前記コネクタ部材は、他のコネクタとの接続端部が前記ガイド部材内に収容固定されていることを特徴とする同軸コネクタ。
  2. 前記コネクタ部材の前記中心コンタクトは、前記筒状の外部コンタクトの先端位置から突き出ていないことを特徴とする請求項1に記載の同軸コネクタ。
  3. 前記コネクタ部材の前記中心コンタクトは、前記筒状の外部コンタクトの先端位置から突き出ていることを特徴とする請求項1に記載の同軸コネクタ。
  4. 前記コネクタ部材は、前記他のコネクタとの接続端部が前記ガイド部材の開口先端から所定距離引っ込められて固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の同軸コネクタ。
  5. 前記所定距離は、前記ガイド部材の直径の1/2以上であることを特徴とする請求項4に記載の同軸コネクタ。
  6. 前記コネクタ部材の中心コンタクトは、先端部が筒状であって外周方向に所定の間隔を空けて長手軸方向に沿った複数本のスリットが形成されて前記スリットで区分された細片が弾性体となっているか、又は、ピン状であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の同軸コネクタ。
  7. 前記コネクタ部材の筒状の外部コンタクトは、外周方向に所定の間隔を空けて長手軸方向に沿った複数本のスリットが形成され、前記スリットで区分された細片が弾性体となっていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の同軸コネクタ。
  8. 前記細片の先端部に、係止突起が形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の同軸コネクタ。
  9. 中心コンタクトと、前記中心コンタクトの周囲に絶縁体を介して設けられた筒状の外部コンタクトとからなるコネクタ部材を備え、前記請求項1〜8の何れか1項に記載の同軸コネクタに結合されることを特徴とする同軸コネクタ。
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