JP2005233748A - 3次元形状検出装置および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 所定の撮像位置いおいて第1方向に湾曲する対象物体の3次元形状に加え、第1方向と交差する第2方向に湾曲している対象物体の3次元形状をも検出することができる3次元形状検出装置および撮像装置を提供すること。
【解決手段】 スリット光投光口29からは、原稿P上に十字形のスリット光の軌跡71a,72aを形成する第1スリット光71と第2スリット光72とが投光される。(a)に示すように湾曲する原稿Pを撮像する場合、第1スリット光の軌跡71aが原稿Pの湾曲に沿って形成され、(b)に示すように湾曲する原稿Pを撮像する場合、第2スリット光の軌跡72aが原稿Pの湾曲に沿って形成されるので、いずれの場合であっても原稿Pの湾曲を含む原稿Pの3次元形状を算出できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 スリット光投光口29からは、原稿P上に十字形のスリット光の軌跡71a,72aを形成する第1スリット光71と第2スリット光72とが投光される。(a)に示すように湾曲する原稿Pを撮像する場合、第1スリット光の軌跡71aが原稿Pの湾曲に沿って形成され、(b)に示すように湾曲する原稿Pを撮像する場合、第2スリット光の軌跡72aが原稿Pの湾曲に沿って形成されるので、いずれの場合であっても原稿Pの湾曲を含む原稿Pの3次元形状を算出できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、所定の撮像位置いおいて第1方向に湾曲する対象物体の3次元形状に加え、第1方向と交差する第2方向に湾曲している対象物体の3次元形状をも検出することができる3次元形状検出装置および撮像装置に関する。
従来より、対象物体にスリット光を投光して、そのスリット光が投光された対象物体を撮像手段によって撮像し、その撮像された画像から検出されるスリット光の軌跡に基づいて、対象物体の3次元形状を検出する3次元形状検出装置が知られている。
この種の3次元形状検出装置に関し、特許文献1には、1つの光源からの光ビームをハーフミラーで2列に分割し、その2列に分割された光ビームを2列のスリット光として対象物体に投光し、その2列のスリット光によって対象物体上に形成される2列のスリット光の軌跡に基づいて、対象物体の3次元形状を検出する装置が開示されている。
この3次元形状検出装置によって、例えば、長手方向と直交する方向(横方向)に湾曲するA4サイズの原稿を縦長に撮像する場合、2列のスリット光の軌跡は、原稿の湾曲に沿って形成されるので、その2列のスリット光の軌跡に基づいて、たとえ原稿が湾曲している場合であっても、その湾曲を含む原稿の3次元形状を検出することができる。
特開平7−318315号公報
しかしながら、上述した3次元形状検出装置において、上述したように湾曲した原稿を同じ撮影位置で横長に撮像すべく、原稿を回転させた場合には、対象物体上に形成される2列のスリット光の軌跡は、その湾曲に沿って形成されないので、その湾曲を検出することができないという問題点があった。
即ち、上述した3次元形状検出装置によって対象物体上に形成されるスリット光の軌跡は1の方向にだけ延びるように形成されるので、所定の撮像位置において、原稿の湾曲を検出できるのは、原稿が投光されるスリット光の軌跡に沿って湾曲している場合に限られ、スリット光の軌跡と交差する方向に湾曲する原稿については、その原稿の湾曲を検出することができないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、所定の撮像位置において第1方向に湾曲する対象物体の3次元形状に加え、第1方向と交差する第2方向に湾曲している対象物体の3次元形状をも検出することができる3次元形状検出装置および撮像装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の3次元形状検出装置は、光ビームを出力する光出力手段と、その光出力手段から出力される光ビームを所定の角度幅で平面状に放射される光束であるスリット光に変換し、そのスリット光を対象物体へ投光するスリット光投光手段と、そのスリット光投光手段からスリット光が投光されている状態における対象物体を撮像する撮像手段と、その撮像手段によって撮像された画像からスリット光の位置を検出し、その検出したスリット光の位置に基づき、対象物体の3次元形状情報を算出する3次元形状算出手段とを備え、前記スリット光投光手段は、前記スリット光として、前記撮像手段の光軸から離れた位置を通る平面に沿って延びる第1スリット光と、その第1スリット光と交差する平面に沿って延びる第2スリット光とを前記対象物体へ投光する。
この請求項1に記載の3次元形状検出装置によれば、撮像手段の光軸から離れた位置を通る平面に沿って延びる第1スリット光に基づき、第1方向に湾曲する対象物体の湾曲の程度が算出され、第1スリット光と交差する平面に沿って延びる第2スリット光に基づき、第1方向と交差する方向に湾曲する対象物体の湾曲の程度が算出される。
請求項2に記載の3次元形状検出装置は、請求項1記載の3次元形状検出装置において、前記第1スリット光および第2スリット光は前記撮像手段の光軸と平行な平面に沿って延びるように投光される。
請求項3記載の3次元形状検出装置は、請求項1又は2記載の3次元形状検出装置において、前記スリット光投光手段は、前記第1スリット光および第2スリット光を各々放射する2つの光学レンズを備えていることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状検出装置。
請求項4記載の3次元形状検出装置は、請求項3に記載の3次元形状検出装置において、前記2つの光学レンズの各々はシリンドリカルレンズで構成され、一方のシリンドリカルレンズは前記第1スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように、他方のシリンドリカルレンズは前記第2スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように配置されている。
請求項5記載の3次元形状検出装置は、請求項3または4に記載の3次元形状検出装置において、1つの前記光出力手段から出力される光ビームを2方向に分割する分割手段を備え、前記2つの光学レンズの内、一方の光学レンズは前記分割手段により2方向に分割される一方の途中に配置され、他方の光学レンズは前記分割手段により2方向に分割される他方の途中に配置されている。
請求項6記載の3次元形状検出装置は、請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置において、前記スリット光投光手段は、前記第1スリット光を放射する第1状態および前記第2スリット光を放射する第2状態を有する1つの光学レンズを備え、その1つの光学レンズは第1状態と第2状態とに移動可能に構成されている。
請求項7記載の3次元形状検出装置は、請求項6に記載の3次元形状検出装置において、前記1つの光学レンズはシリンドリカルレンズで構成され、そのシリンドリカルレンズは、前記第1状態として前記第1スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように、前記第2状態として前記第2スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように移動可能に構成されている。
請求項8記載の3次元形状検出装置は、請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置において、前記スリット光投光手段は、前記第1スリット光を前記対象物体に投光する第1回折素子と、前記第2スリット光を対象物体に投光する第2回折素子とを備えている。
請求項9記載の3次元形状検出装置は、請求項8に記載の3次元形状検出装置において、前記第1回折素子と第2回折素子とは、第1状態として、いずれか一方が前記光出力手段から出力される光ビームの経路の途中に配置され、他方が光ビームの経路外に配置され、第2状態として、他方が光ビームの経路の途中に配置され、一方が光ビームの経路外に配置されるように移動可能に構成されている。
請求項10記載の3次元形状検出装置は、請求項1から9のいずれかに記載の3次元形状検出装置において、前記撮像手段によって撮像される画像を升目状に区画する各画素を想定した場合、前記スリット光投光手段は、第1方向に延びる画素に沿って前記第1スリット光を投光し、第1方向と略直交する第2方向に延びる画素に沿って前記第2スリット光を投光する。
請求項11記載の3次元形状検出装置は、請求項1から10のいずれかに記載の3次元形状検出装置において、前記撮像手段の撮像レンズは、本装置の略矩形状の前面の略中央部に配置され、前記スリット光の投光口は、その前面の四隅部のいずれかに配置されている。
この目的を達成するために請求項12記載の撮像装置は、請求項1から11のいずれかに記載の3次元形状検出装置と、その3次元形状検出装置の3次元形状算出手段により算出される対象物体の3次元形状に基づいて、前記撮像手段によって撮像されるスリット光が投光されていない状態における対象物体の画像を、対象物体の所定面の略鉛直方向から観察される平面画像に補正する平面画像補正手段とを備えている。
請求項1記載の3次元形状検出装置によれば、撮像手段の光軸から離れた位置を通る平面に沿って延びる第1スリット光に基づき、第1方向に湾曲する対象物体の湾曲が算出され、第1スリット光と交差する平面に沿って延びる第2スリット光に基づき、第1方向と交差する方向に湾曲する対象物体の湾曲が算出される。よって、第1方向に湾曲する対象物体の3次元形状に加え、第1方向と交差する第2方向に湾曲している対象物体の3次元形状をも検出することができるという効果がある。
請求項2記載の3次元形状検出装置によれば、請求項1に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、第1スリット光および第2スリット光は撮像手段の光軸と平行な平面に沿って延びるように投光される。例えば、縦方向または横方向に湾曲する矩形状の原稿を撮像する場合には、その原稿を正面から撮像する場合が多い。よって、かかる場合には、第1スリット光または第2スリット光を原稿の湾曲に沿って投光することができる。従って、高精度に原稿の湾曲を検出することができるという効果がある。
請求項3記載の3次元形状検出装置によれば、請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、スリット光投光手段は、第1スリット光および第2スリット光を各々放射する2つの光学レンズを備えているので、第1スリット光および第2スリット光を対象物体に対して同時に投光することができる。よって、第1スリット光の軌跡および第2スリット光の軌跡を含む画像を効率良く取得することができるという効果がある。
請求項4記載の3次元形状検出装置によれば、請求項3に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、2つの光学レンズの各々はシリンドリカルレンズで構成され、一方のシリンドリカルレンズは第1スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように、他方のシリンドリカルレンズは第2スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように配置されているので、各シリンドリカルレンズの配置を固定するだけで、一方のシリンドリカルレンズから第1スリット光を、他方のシリンドリカルレンズから第2スリット光を、対象物体に対して各々放射することができるという効果がある。また、2つの光学レンズを同じシリンドリカルレンズで構成できるので、部品を共通化することができるという効果がある。
請求項5記載の3次元形状検出装置によれば、請求項3または4に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、2つの光学レンズの各々へは、分割手段によって1つの光出力手段から出力される光ビームを2方向に分割された光ビームの各々が入力されるので、2つの光学レンズを用いた場合であっても、2つの光出力手段を搭載する必要はなく、部品点数を削減でき、装置の製造コストを低減することができるという効果がある。
請求項6記載の3次元形状検出装置によれば、請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、第1スリット光および第2スリット光は1つの光学レンズから放射されるので、第1スリット光および第2スリット光を2つの光学レンズを用いて放射する場合に比べて、部品点数を削減でき、装置の製造コストを低減することができるという効果がある。
請求項7記載の3次元形状検出装置によれば、請求項6に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、1つの光学レンズはシリンドリカルレンズで構成され、そのシリンドリカルレンズは、第1状態として第1スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように、第2状態として前記第2スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように移動可能に構成されているので、第1状態と第2状態とを切り換えるだけで、第1スリット光および第2スリット光を、対象物体に対して各々放射することができるという効果がある。
請求項8記載の3次元形状検出装置によれば、請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、スリット光投光手段は、第1スリット光を対象物体に投光する第1回折素子と、第2スリット光を対象物体に投光する第2回折素子とを備えているので、スリット光投光手段を光学レンズを用いて構成する場合に比べて、部品コストを低減することができ、装置の製造コストを低減することができるという効果がある。
請求項9記載の3次元形状検出装置によれば、請求項8に記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、請求項8記載の3次元形状検出装置は、請求項7に記載の3次元形状検出装置において、前記第1回折素子と第2回折素子とは、第1状態として、いずれか一方が前記光出力手段から出力される光ビームの経路の途中に配置され、他方が光ビームの経路外に配置され、第2状態として、他方が光ビームの経路の途中に配置され、一方が光ビームの経路外に配置されるように移動可能に構成されているので、第1状態と第2状態とを切り換えるだけで、第1スリット光および第2スリット光を対象物体に対して各々放射することができるという効果がある。
請求項10記載の3次元形状検出装置によれば、請求項1から9のいずれかに記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、撮像手段によって撮像される画像を升目状に区画する各画素を想定した場合、スリット光投光手段は、第1方向に延びる各画素に沿って第1スリット光を投光し、第1方向と略直交する第2方向に延びる各画素に沿って第2スリット光を投光するので、第1スリット光および第2スリット光を画素の並びに沿って投光でき、高精度に対象物体の3次元形状を検出することができるという効果がある。
請求項11記載の3次元形状検出装置によれば、請求項1から10のいずれかに記載の3次元形状検出装置の奏する効果に加え、撮像手段の撮像レンズは、本装置の略矩形状の前面の略中央部に配置され、スリット光の投光口は、その前面の四隅部のいずれかに配置されているので、撮像手段の光軸と重なることなく第1スリット光および第2スリット光を放射することができ、第1スリット光の軌跡および第2スリット光の軌跡の実空間における座標を三角測量により高精度に求めることができるという効果がある。
請求項12記載の撮像装置によれば、請求項1から11のいずれかに記載の3次元形状検出装置と同様な効果を奏することができると共に、請求項1から11のいずれかに記載の3次元検出装置装置によって算出される対象物体の3次元形状に基づいて、撮像手段によって撮像されるスリット光が投光されていない状態における対象物体の画像を、対象物体の所定面の略鉛直方向から観察される平面画像に補正することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の撮像装置1の外観斜視図であり、図1(b)は図1(a)のI−I断面線における撮像装置1の概略断面図である。尚、本発明の3次元形状検出装置は撮像装置1に含まれるものである。
撮像装置1は、同じ撮像位置において縦方向または横方向のいずれに湾曲している原稿Pであっても、その湾曲を含む原稿の3次元形状を検出することができる装置である。
撮像装置1は、図1(a)に示すように、方形箱形の本体ケース10によって、その主な外形が形成されている。本体ケース10の前面には、結像レンズ31と、ファインダ53と、スリット光投光口29とが設けられている。本体ケース10の上面には、レリーズボタン52と、モード切替スイッチ59と、湾曲方向切替スイッチ60とが設けられている。本体ケース10の側面には、メモリカードの差込口55aが設けられている。
また、図1(b)に示すように、本体ケース10の背面には、撮像した画像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)51が設けられている。本体ケース10の内部には、結像レンズ31の後方に配置されるCCD画像センサ32と、スリット光投光口29の後方に配置されるスリット光投光ユニット20と、メモリカードの差込口55aの後方に配置されるメモリカード読取装置55と、プロセッサ40とが内蔵されている。
結像レンズ31は、複数枚のレンズで構成され、オートフォーカス機能を有し、自動で焦点距離及び絞りを調整して外部からの光をCCD画像センサ32上に結像する光学レンズである。
ファインダ53は、本体ケース10の背面から前面を通して配設される光学レンズで構成されている。撮像装置1の背面から使用者がのぞき込んだ時に、結像レンズ31がCCD画像センサ32上に結像する範囲とほぼ一致する範囲が見えるようになっている。
スリット光投光口29は、スリット光投光ユニット20から投光されるスリット光を対象物体に対して投光する投光口であり、本体ケース10の前面の左下隅部に配置されている。このスリット光投光口29から投光されるスリット光は、原稿P上に十字形のスリット光の軌跡を形成し、このスリット光の軌跡を検出することで、原稿Pの3次元形状が検出されることになる。
レリーズボタン52は、押しボタン式のスイッチで構成され、プロセッサ40に接続されおり、プロセッサ40にて使用者による押し下げ操作が検知される。
モード切替スイッチ59は、2つの位置に切替え可能なスライドスイッチなどで構成され、一方のスイッチ位置を「ノーマルモード」、他方のスイッチ位置を「補正撮像モード」として検知されるようにプロセッサ40にて割り当てられている。
「ノーマルモード」は、撮像した原稿Pのそのものを画像データとするモードであり、「補正撮像モード」は、原稿Pを斜め方向から撮像場合に、その画像データを原稿Pを正面から撮像したような補正された画像データとするモードである。
湾曲方向切替スイッチ60は、2つの位置に切替え可能なスライドスイッチなどで構成され、一方のスイッチ位置を「横方向湾曲モード」、他方のスイッチ位置を「縦方向湾曲モード」として検知されるようにプロセッサ40にて割り当てられている。
「横方向湾曲モード」は、撮像装置1に対して横方向に湾曲する原稿P(図2(a)に示す湾曲状態の原稿P参照)の3次元形状を検出する場合のモードである。「縦方向湾曲モード」は、撮像装置1に対して縦方向に湾曲する原稿P(図2(b)に示す湾曲状態の原稿P参照)の3次元形状を検出する場合のモードである。
メモリカード読取装置55は、不揮発性で書き換え可能な画像データを記憶するメモリカードから、そのメモリカードに記憶されている画像データを読込んだり、そのメモリカートに撮像した画像データを記憶させたりする装置である。
LCD51は、画像を表示する液晶ディスプレイなどで構成され、プロセッサ40からの画像信号を受けて画像を表示する。そして、プロセッサ40からは、状況に応じてCCD画像センサ32で受光したリアルタイムの画像や、メモリカード55に記憶された画像や、装置の設定内容の文字等を表示するための画像信号が送られて来る。
CCD画像センサ32は、CCD(Charge Coupled Device)素子などの光電変換素子がマトリクス状に配列されてなる構成で、表面に結像される画像の光の色及び強さに応じた信号を生成し、これをデジタルデータに変換してプロセッサ40へ出力する。尚、CCD素子一つ分のデータが画像を形成する画素の画素データであり、画像データはCCD素子の数の画素データで構成される。
図2(a)は撮像装置1に対して横方向(X軸方向)に湾曲する原稿Pを撮像する場合を示す図であり、図2(b)は撮像装置1に対して縦方向(Y軸方向)に湾曲する原稿Pを撮像する場合を示すである。即ち、図2(a)は「横方向湾曲モード」において原稿Pを撮像する場合を示し、図2(b)は「縦方向湾曲モード」において原稿Pを撮像する場合を示している。
図2に示す通りに、スリット光投光口29からは、原稿Pに向けて所定の角度幅で平面状に第1スリット光71と第2スリット光72とが放射される。
第1スリット光71は、結像レンズ31の光軸(Z軸)から離れた位置で、その光軸と平行な平面に沿って延びるように投光される。原稿P上には、第1スリット光71によって第1スリット光の軌跡71aが形成される。
第2スリット光72は、第1スリット光71と略直交する平面であって、結像レンズ31の光軸(Z軸)から離れた位置で、その光軸と平行な平面に沿って延びるように投光される。原稿P上には、第2スリット光72によって第2スリット光の軌跡72aが形成される。
即ち、第1スリット光71と第2スリット光72とは、十字にクロスするように投光され、原稿Pには第1スリット光の軌跡71aと第2スリット光の軌跡72aとによって十字形のスリット光の軌跡が形成される。
よって、図2(a)に示すように横方向に湾曲する原稿Pを撮像する場合、第1スリット光の軌跡71aが原稿Pの湾曲に沿って形成されるので、この第1スリット光の軌跡71aを検出することで横方向に湾曲する原稿Pの湾曲を算出することができる。
一方、図2(b)に示すように縦方向に湾曲する原稿Pを撮像する場合、第2スリット光の軌跡72aが原稿Pの湾曲に沿って形成されるので、この第2スリット光の軌跡72aを検出することで縦方向に湾曲する原稿Pの湾曲を算出することができる。
図3は、スリット光投光ユニット20の構成を示す図であり、図3(a)は、スリット光投光ユニット20の平面図であり、図3(b)はスリット光投光ユニット20の側面図である。
スリット光投光ユニット20は、レーザーダイオード21と、コリメートレンズ22と、ハーフミラー23と、2つのアパーチャ24a,24bと、反射ミラー26と、2つのシリンドリカルレンズ27a,27bとを備えている。
レーザーダイオード21は、スリット光投光ユニット20の最上流側に配置され、レーザー光線を放射するものである。レーザーダイオード21は、プロセッサ40からの指令に応じて、レーザー光線の放射及び停止を切り換える。
コリメートレンズ22は、レーザーダイオード21の下流側に配置され、レーザーダイオード21からのレーザー光線を、スリット光投光ユニット20からの基準距離VP(例えば330mm)に焦点を結ぶように集光するものである。
ハーフミラー23は、コリメートレンズ22の下流側であって、コリメートレンズ22を通過したレーザー光線の進行方向に対して略45度傾けて配置されている。コリメートレンズ22を通過したレーザー光線は、ハーフミラー23によって、ハーフミラー23をそのまま通過するレーザー光線と、略鉛直下向きに進行するレーザー光線とに分割される。
アパーチャ24a,24bは、矩形に開口された板で構成され、アパーチャ24aはハーフミラー23をそのまま通過するレーザー光線の下流側に、アパーチャ24bはハーフミラー23によって略鉛直下向き方向に進行するレーザー光線の下流側に配置されている。、ハーフミラー23で分割された各レーザー光線は、このアパーチャ24a,24bに形成された開口を通過することで撮像範囲内の仕様内で適切なスリット光幅として整形される。
反射ミラー26は、鏡など、レーザー光線を全反射する部材で構成され、アパーチャ24bを通過したスリット光の下流側に、そのスリット光の進行方向に対して略45度傾けて配置されている。アパーチャ24bを通過したスリット光は、反射ミラー26によって全反射し、その進行方向を略90度変えられる。
シリンドリカルレンズ27a、27bは、円柱を軸方向に2つに割った所謂蒲鉾形に形成され、曲率がある断面では光を集光・発散させ、曲率がない断面内では光をそのまま通過させる光学レンズである。
シリンドリカルレンズ27aは、アパーチャ24aの下流側であって、XZ平面の断面視において湾曲面が下流側に向くように配置されている。アパーチャ24aを通過したスリット光は、このシリンドリカルレンズ27aを通過することで、上述した第1スリット光71としてスリット光投光口29を介して原稿Pに向かって投光される。
一方、シリンドリカルレンズ27bは、反射ミラー26の下流側であって、YZ平面の断面視において湾曲面が下流側に向くように配置されている。反射ミラー26に反射されたスリット光は、このシリンドリカルレンズ27bを通過することで、上述した第2スリット光72としてスリット光投光口29を介して原稿Pに向かって投光される。
図4は、撮像装置1の電気的構成を示したブロック図である。撮像装置1に搭載されたプロセッサ40は、CPU41、ROM42、RAM43を備えている。尚、上述したCCD画像センサ32、メモリカード読取装置55、レリーズボタン52、スリット光投光ユニット20、LCD51、モード切替スイッチ59、湾曲方向切替スイッチ60は、信号線を介してCPU41と接続されている。
CPU41は、ROM42に記憶されたプログラムによる処理に応じて、RAM43を利用して、レリーズボタン52の押し下げ操作の検知、CCD画像センサ32から画像データの取り込み、画像データのメモリカードへの書込み、モード切替スイッチ59の状態検出、スリット光投光ユニット20によるスリット光の出射切替え等の各種処理を行う。
ROM42には、図5に示すフローチャートの処理(詳細は後述する。)を含む撮像装置1全体の制御に関するプログラムであるカメラ制御プログラム421と、スリット光を投光した原稿Pを撮像したスリット光有画像と、スリット光を投光していない原稿Pを撮像したスリット光無し画像との差分を取り、スリット光の軌跡を抽出するためのプログラムである差分抽出プログラム422と、差分抽出プログラム422で抽出されたスリット光の軌跡の各画素に対する3次元空間位置を演算するためのプログラムである三角測量演算プログラム423と、第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72aの3次元空間位置から、原稿Pの3次元形状を推定して求めるプログラムである原稿姿勢演算プログラム424と、原稿Pの3次元形状が与えられて、スリット光無画像格納部432に格納された画像データを、原稿Pの正面から撮像したような画像に変換するためのプログラムである平面変換プログラム425とが記憶されている。
RAM43には、記憶領域として、CCD画像センサ32からの画像データの形式のデータを保存する大きさのスリット光有画像格納部431と、スリット光無画像格納部432と、スリット光有画像とスリット光無画像との差分の画像データを格納する差分画像格納部433と、各スリット光の軌跡71a,72aを構成する画素の3次元空間位置を保存する大きさの三角測量演算結果格納部434と、原稿Pの3次元形状を保存する大きさの原稿姿勢演算結果格納部435と、CPU41での演算のために一時的にデータを記憶させるのに使用する大きさのワーキングエリア436とが割り当てられている。
次に、図5のフローチャートを参照して、上述したように構成された撮像装置1に関し、使用者によりレリーズボタン52が押されてからの動作について説明する。図5は、撮像装置1のプロセッサ40での処理手順を示すフローチャートである。
使用者によりレリーズボタン52が押されると、まず、モード切替スイッチ59のスイッチの位置を検知して、そのスイッチの位置が「補正撮像モード」の位置であるか否かを判別する(S110)。判別の結果、「補正撮像モード」の位置にある場合には(S110:Yes)、レーザーダイオード21の発光を指令し、スリット光投光ユニット20から第1スリット光71及び第2スリット光72が投光されてから、スリット光有画像として、CCD画像センサ32からRGB値で表現された画像データを取得し、この画像データをスリット光有画像格納部431へ読込む(S120)。
次に、レーザーダイオード21の発光停止を指令し、スリット光投光ユニット20から第1スリット光71及び第2スリット光72が投光されなくなってから、スリット光無画像としてCCD画像センサ32からRGB値で表現された画像データを取得し、この画像データをスリット光無画像格納部432へ読込む(S130)。
次に、差分抽出処理として(S140)、差分抽出プログラム422によってスリット光有画像格納部431の画像データに対する、スリット光無画像格納部432の画像データの差分、つまり、原稿Pに投光された第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72aを抽出した画像データを生成し、その画像データを差分画像格納部433へ読込む。
次に、三角測量演算処理として(S150)、三角測量演算プログラム423によって、第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72aの画素毎の3次元空間位置を演算し、その演算結果をそれぞれ三角測量演算結果格納部434へ読込む。
次に、湾曲方向切替スイッチ60のスイッチの位置を検知して、そのスイッチの位置が「横方向湾曲モード」の位置であるか否かを判別する(S160)。判別の結果、「横方向湾曲モード」の位置にある場合には(S160:Yes)、横方向用原稿姿勢演算処理として(S170a)、原稿姿勢演算プログラム424により、三角測量演算結果格納部434に格納されている各スリット光の3次元空間位置に基づいて、原稿Pの3次元形状を演算し、その演算結果を原稿姿勢演算結果格納部435へ読込む。
一方、湾曲方向切替スイッチ60の位置が「横方向湾曲モード」の位置にない場合(S160:No)、即ち、湾曲方向切替スイッチ60の位置が「縦方向湾曲モード」の位置である場合には、縦方向用原稿姿勢演算処理として(S170b)、横方向用原稿姿勢演算処理(S170a)と同様に、原稿姿勢演算プログラム424により、三角測量演算結果格納部434に格納されている各スリット光の3次元空間位置に基づいて、原稿Pの3次元形状を演算し、その演算結果を原稿姿勢演算結果格納部435へ読込む。
次に、平面変換処理として(S180)、平面変換プログラム425により、原稿姿勢演算結果格納部435へ読込まれた3次元形状データから、スリット光無画像格納部432に記憶された画像データを、正面から観察されたような画像の画像データに変換する。そして、生成された正立画像の画像データをメモリカードへ書込み(S190)、当該処理を終了する。
尚、S110におけ判別の結果が、「補正撮像モード」ではなく「ノーマルモード」の位置の場合には(S110:No)、スリット光投光ユニット20のレーザーダイオード21が発光せず、第1スリット光71及び第2スリット光72が投光されていない状態で、CCD画像センサ32からスリット光無画像をスリット光無画像格納部432へ読込む(S200)。そして、その画像データをメモリカードに書込み(S210)、当該処理を終了する。
図6は、上述した三角測量演算処理(図5のS150)を説明するための図である。図6では、図2(a)に示すように撮像される原稿Pに対する撮像装置1の座標系を、結像レンズ31の光軸方向をZ軸、撮像装置1から基準距離VP離れた位置をX,Y,Z軸の原点位置、撮像装置1に対して水平方向をX軸、垂直方向をY軸としている。
また、CCD画像センサ32のX軸方向の画素数をResX、Y軸方向の画素数をResY、X−Y平面に結像レンズ31を通してCCD画像センサ32を投影した位置の上端をYftop、下端をYfbottom、左端をXfstart、右端をXfendとしている。
また、結像レンズ31の光軸と第1スリット光71の光軸との間の距離をD、第1スリット光71がX−Y平面に交差するY軸方向の位置をlas1、第2スリット光72がX−Y平面に交差するY軸方向の位置をlas2とする。
この場合、第1スリット光の軌跡71aの画像の画素の1つに注目した注目点1のCCD画像センサ32上の座標(ccdx1,ccdy1)に対応する3次元空間位置(X1,Y1,Z1)を、CCD画像センサ32の結像面上の点と、第1スリット光71及び第2スリット光72の出射点と、X−Y平面に交差する点とで形成される三角形について立てた次の5つの連立方程式の解から導き出す。
(1)Y1=−((las1+D)/VP)Z1+las1
(2)Y1=−(Y1target/VP)Z1+Y1target
(3)X1=−(X1target/VP)Z1+X1target
(4)Xtarget=Xfstart+(ccdx1/ResX)×(Xfend−Xfstart)
(5)Y1target=Yftop―(ccdy1/ResY)×(Yftop−Yfbottom)
尚、本実施例では、第1スリット光71がX−Z平面に対して平行のためlas1=−Dであり、Y1=−Dである。
(1)Y1=−((las1+D)/VP)Z1+las1
(2)Y1=−(Y1target/VP)Z1+Y1target
(3)X1=−(X1target/VP)Z1+X1target
(4)Xtarget=Xfstart+(ccdx1/ResX)×(Xfend−Xfstart)
(5)Y1target=Yftop―(ccdy1/ResY)×(Yftop−Yfbottom)
尚、本実施例では、第1スリット光71がX−Z平面に対して平行のためlas1=−Dであり、Y1=−Dである。
同様に、CCD画像センサ32上の第2スリット光の軌跡72aの画像の画素の一つに注目した注目点2の座標(ccdx2,ccdy2)に対応する3次元空間位置(X2,Y2,Z2)を、次に5つの連立方程式の解から導き出す。
(6)X2=−((las2+D)/VP)Z2+las2
(7)X2=−(X2target/VP)Z2+X2target
(8)Y2=−(Y2target/VP)Z2+Y2target
(9)Ytarget=Ybottom+(ccdx2/ResX)×(Ytop−Ybottom)
(10)X2target=Xend−(ccdy2/ResY)×(Xend−Xtop)
尚、本実施例では、第2スリット光72がY−Z平面に対して平行のためlas2=Dであり、X2=Dである。
(6)X2=−((las2+D)/VP)Z2+las2
(7)X2=−(X2target/VP)Z2+X2target
(8)Y2=−(Y2target/VP)Z2+Y2target
(9)Ytarget=Ybottom+(ccdx2/ResX)×(Ytop−Ybottom)
(10)X2target=Xend−(ccdy2/ResY)×(Xend−Xtop)
尚、本実施例では、第2スリット光72がY−Z平面に対して平行のためlas2=Dであり、X2=Dである。
次に、図7(a)および図8を参照して、上述した横方向用原稿姿勢演算処理(図5のS170a)について説明する。図7(a)は図2(a)の状態において撮像されるスリット光有画像を示す図である。図8は、横方向用原稿姿勢演算処理の際の座標系を説明するための図である。
この横方向用原稿姿勢演算処理(S170a)では、まず、三角測量演算処理(図5の150)によって三角測量演算結果格納部434に格納されている各スリット光の軌跡71a、72aの各画素毎の3次元空間位置から、図7(a)に示す第2スリット光の軌跡72aの任意の2点(例えば、点P1と、点P4)を抽出し、その抽出した2点の3次元空間位置のデータから、図8(a)に示すように、X軸を中心とした傾きθを求める。
次に、求めた傾きθと、第1スリット光の軌跡71aとYZ平面との交点P2とに基づき、点P(X,Y,Z)=(0,0,L)のZ座標値Lを求める。
次に、図8(b)に示すように、第1スリット光の軌跡71aを回帰曲線近似した線を、先に求めたX軸まわりの傾きθ分だけ逆方向に回転変換し、つまり、原稿PをX−Y平面に対して平行にした状態を考える。そして、図8(c)に示すように、原稿PのX軸方向の断面形状を、X−Z平面における原稿Pの断面について、Z軸方向の変位を複数のX軸方向の点で求めてその変位度から、X軸方向の位置を変数としたX軸方向の傾きの関数である湾曲φ(X)を求める。こうして、原稿Pの3次元形状としての傾きθと、距離Lと、湾曲φ(X)を求めることができる。
尚、図7(b)は、図2(b)の状態において撮像されるスリット光有画像を示す図であり、縦方向用原稿姿勢演算処理(S170b)では、上述した横方向用原稿姿勢演算処理(S170a)の場合と同様に処理することにより、横方向用原稿姿勢演算処理(S170a)の場合と同様に、原稿Pの3次元形状としての湾曲θ(x)と、距離Lと、傾きφを求めることができる。但し、θは角度ではなく、Z=θ(Y)という湾曲としてとして表され、φはX軸との角度として表される。
次に、図9のフローチャートを参照して上述した平面変換処理(図5のS180)について説明する。尚、フローチャートでは、簡単のため、θ、φ共に、曲面に湾曲していない場合を示した。湾曲している場合の平面変換処理については、電子情報通信学会論文誌DIIVol.J86−D2 No.3 p409「アイスキャナによる湾曲ドキュメント撮影」を参照されたい。
平面変換処理では、まず、RAM43のワーキングエリア436に当該処理の処理領域を割り当て、カウンタbのための変数など当該処理に用いる変数の初期値を設定する(S1300)。
次に、原稿Pの文字等が書かれた面が略鉛直方向から観察された場合の画像である正立画像の領域を、原稿姿勢演算プログラム424での演算結果による原稿Pの3次元空間位置(0,0,L)と、X軸まわりの傾きθと、湾曲φ(X)とに基づき、スリット光無し画像の4隅の点を変換して設定し、この領域内に含まれる画素数aを求める(S1301)。
次にカウンタbの値が領域内の画素数aに達したか否かを判断する(S1302)。その結果、依然、カウンタbの値が画素数aに達していない場合には(S1302:No)、設定された正立画像の領域を、まずX−Y平面に配置して、その中に含まれる画素毎に、各々の3次元空間位置を、湾曲φ(X)に基づいてZ軸方向に変位させ(S1303)、傾きθでX軸まわりに回転移動し(S1304)、Z軸方向に距離Lだけシフトする(S1305)。
次に、求められた3次元空間位置を、先の3角測量の関係式により理想カメラで写されたCCD画像上の座標(ccdcx,ccdcy)に変換し(S1306)、使用している結像レンズ31の収差特性に従って、公知のキャリブレーション手法により、実際のカメラで写されたCCD画像上の座標(ccdx,ccdy)に変換し(S1307)、この位置にあるスリット光無画像の画素の状態を求めて、RAM43のワーキングエリア436に格納する(S1308)。
ここまでの処理が終了したら、カウンタbに「1」を加算(S1309)し、S1302からの処理を繰り返し、正立画像の画像データを生成する。こうして、S1302の判断において、カウンタbの値が画素数aに達した場合には(S1302:Yes)、S1300において割当てた処理領域を開放して(S1310)、当該処理を終了する。
尚、S160において、湾曲方向切換スイッチ60のスイッチ位置を検知して原稿演算処理を分岐していたが、第1スリット光の軌跡71aおよび第2スリット光の軌跡72aを予め求め、その軌跡が横方向に湾曲しているか、縦方向に湾曲しているかで処理を分岐させても良い。この場合には、湾曲方向切換スイッチ60は不要となり、装置の操作性を向上させることができる。
図10(a)〜(c)の各々は、本体ケース10の前面におけるスリット光投光口29の配置位置に関する別の例を示す図である。即ち、上述した例では、スリット光投光口29は、本体ケース10の前面であって、その左下隅部に配置したのに対し、(a)では左上隅部、(b)では右上隅部、(c)では右下隅部に配置したものである。
即ち、本実施例のように、結像レンズ10を本体ケース10の前面の略中央部に配置した場合、スリット光投光口29は、結像レンズ31の鉛直方向と水平方向とに交わらない位置に配置する必要がある。これにより、スリット光投光口29から投光される各スリット光71,72は、結像レンズ31の光軸と重なることがなく、上述した三角測量演算処理(図5のS150)において演算される第1スリット光の軌跡71aおよび第2スリット光の軌跡72aの3次元空間位置を高精度に求めることができる。また、スリット光投光口29は、その前面の領域内で出来るだけ結像レンズ31から離して配置することが好ましい。
図11は、スリット光投光口29を結像レンズ31から出来るだけ離した位置に配置することが好ましいことを説明するための図である。ここでは、スリット光投光口29を結像レンズ31からY軸方向にaだけ離した位置Aに配置した場合と、bだけ離した位置Bに配置した場合とについて説明する。
まず、原稿PがY軸に対して傾斜していない場合を考える。この場合、位置Aに配置されたスリット光投光口29から投光される第2スリット光72はポイントP2に到達し、位置Bに配置されたスリット光投光口29から投光される第2スリット光72はポイントP3に到達することになる。
一方、原稿PがY軸に対して所定角度傾いている場合には、位置A、位置Bに配置されたスリット光投光口29から投光される第2スリット光72は、共に原稿P上の点(Y1,Z1)に到達することになり、Y軸に対して傾いた原稿PをY軸に対して平行になるように引き起こした場合には、原稿P上の点(Y1,Z1)は、ポイントP1に対応することになる。
即ち、ポイントP1を演算により求めるために必要なポイントP3からポイントP1までの変化量は、ポイントP2からポイントP1までの変化量より大きいので、その変化量の検出をより高精度に算出することができ、ひいては、高精度に原稿Pの3次元形状を算出することができる。よって、スリット光投光口29は、前面の領域内で出来るだけ結像レンズ31から離して配置することが好ましい。尚、これはX軸方向についても同様な事が言える。
以上説明したとおり、上述した撮像装置1によれば、使用者は、モード切替スイッチ59を「補正撮像モード」側に切替え、撮像位置に対する原稿Pの湾曲方向を確認して湾曲方向切替スイッチ60を設定し、ファインダ53、又は、LCD51で原稿Pの所望の範囲が撮像範囲に入っているか確認し、レリーズボタン52を押して画像を撮影することによって、例えば図2(a)に示すように撮像した原稿の湾曲は、その湾曲に沿って形成される第1スリット光71aの軌跡に基づき算出される。
また、図2(b)に示すように撮像した原稿の湾曲は、その湾曲に沿って形成される第2スリット光72aの軌跡に基づき算出される。よって、交差する方向に湾曲する原稿を所定の位置から撮像したとしても、その原稿の湾曲を含む3次元形状を検出することができる。
図12は、上述した第1実施例のスリット光投光ユニット20に関する第2実施例のスリット光投光ユニット20aを示す側面図であり、(a)は第1スリット光71を投光している状態を示し、(b)は第2スリット光72を投光している状態を示している。尚、第1実施例のスリット光投光ユニット20と同一の部材については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
第1実施例のスリット光投光ユニット20は、2つのシリンドリカルレンズ27a,27bによって第1、第2スリット光71,72を各々投光するものであるのに対し、この第2実施例のスリット光投光ユニット20aは、1つのシリンドリカルレンズ70を回転移動させ、第1の状態の場合に第1スリット光71を、第2の状態の場合に第2スリット光72を投光するものである。
第2実施例のスリット光投光ユニット20aは、上流側から順番に、レーザーダイオード21と、コリメートレンズ22と、アパーチャ24と、シリンドリカルレンズ70とを備えている。
シリンドリカルレンズ70は、図示しない駆動装置により、その地点で回転可能に構成されており、第1の状態として図2(a)に示すように、YZ平面の断面視において湾曲面がないように配置され、第2の状態として図2(b)に示すように、YZ平面の断面視において湾曲面が下流側に向くように配置される。
このようにシリンドリカルレンズ70を第1の状態と第2の状態とに回転可能構成することで、シリンドリカルレンズ70が第1の状態に配置されている場合にレーザーダイオード21からレーザー光線を発射すれば、そのレーザー光線はコリメートレンズ22、アパーチャ24を通過してスリット光に変換され、そのスリット光はシリンドリカルレンズ70を通過することで、所定の角度幅でY軸と直交(X軸と平行)する方向に延びる平面状の第1スリット光71として投光される。
一方、その後、第1の状態にあるシリンドリカルレンズ70を第2の状態になるように回転移動させ、シリンドリカルレンズ70が第2の状態に配置された場合に、レーザーダイオード21からレーザー光線を発射すれば、そのレーザー光線はコリメートレンズ22、アパーチャ24を通過してスリット光に変換され、そのスリット光はシリンドリカルレンズ70を通過することで、所定の角度幅でY軸と平行に延びる平面状の第2スリット光72として投光される。
また、この第2実施例のスリット光投光ユニット20bを搭載した撮像装置1では、第1の状態において第1の撮像を実行し、第2の状態において第2の撮像を実行する。
そして、第1の撮像によって取得する第1スリット光有画像とスリット光無画像との差分をとることで第1スリット光の軌跡71aを、第2の撮像によって取得する第2スリット光有画像とスリット光無画像との差分をとることで第2スリット光の軌跡72aを検出するように構成されている。
尚、スリット光無画像を撮像するタイミングとして、第1の撮像と第2の撮像との間に実行するように構成すれば、効率良くスリット光無画像を取得することができる。
以上説明した通り、この第2実施例のスリット光投光ユニット20bによれば、第1実施例のスリット光投光ユニット20と比べて、必要なシリンドリカルレンズの個数を減らすことができるので、部品点数の削減により、撮像装置1の製造コストを低減することができる。
図13は、上述した第1実施例のスリット光投光ユニット20に関する第3実施例のスリット光投光ユニット20bを示す図である。(a)は第1スリット光71を投光している状態を示す側面図と回折素子80の正面図とを示し、(b)は第2スリット光72を投光している状態を示す側面図と回折素子80の正面図とを示している。尚、第1実施例のスリット光投光ユニット20と同一の部材については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
第1実施例のスリット光投光ユニット20は、2つのシリンドリカルレンズ27a,27bを利用して、第1、第2スリット光71,72を投光するものであるのに対し、この第3実施例のスリット光投光ユニット20bは、上下方向に移動可能に配置された回折素子板80を利用して第1、第2スリット光71,72を投光するものである。
第3実施例のスリット光投光ユニット20bは、上流側から順番に、レーザーダイオード21と、コリメートレンズ22と、アパーチャ24と、そのアパーチャ24と対向する位置に板状に形成された回折素子板80とを備え、また、回折素子板80にはソレノイド81が連結されている。
回折素子板80は、その表面の略上半分にX軸方向と平行に延びる複数本の第1回折素子80aが形成され、その表面の略下半分にY軸方向と平行に延びる複数本の第2回折素子80bが形成されている。
ソレノイド81は、コイルの磁気的エネルギーをプランジャ81bの直線運動に変換するものであり、コイルを内包する本体81aと、本体81aに対して相対的に往復移動するプランジャ81bとを備え、そのプランジャ81bの一端に回折素子板80が連結されている。
このように構成されたスリット光投光ユニット20bによれば、図13(a)に示す状態、即ち、回折素子板80の第2回折素子80bの形成された面がアパーチャ24と対向する位置に配置されている状態でレーザーダイオード21からレーザー光線を発射すれば、そのレーザー光線は、コリメートレンズ22、アパーチャ24、第2回折素子80bを通過することで、所定の角度幅でY軸と直交(X軸と平行)する方向に延びる平面状の第1スリット光71として投光される。
一方、その後、ソレノイド81の作用により回折素子板80はプランジャ81bにより下方に移動する。そして、図13(b)に示すような状態、即ち、回折素子板80の第1回折素子80aの形成された面がアパーチャ24と対向する位置に配置されている状態でレーザーダイオード21からレーザー光線を発射すれば、そのレーザー光線は、コリメートレンズ22、アパーチャ24、第1回折素子80aを通過することで、所定の角度幅でY軸と平行する方向に延びる平面状の第2スリット光72として投光される。
尚、この第3実施例のスリット光投光ユニット20bを搭載した撮像装置1では、第2実施例のスリット光投光ユニット20aと同様な方法で、第1、第2スリット光の軌跡71a、72aを検出することができる。
以上説明した通り、第3実施例のスリット光投光ユニット20bによれば、回折素子板80はシリンドリカルレンズに比べ安価であるため、部品コストを低減でき、ひいては撮像装置1の製造コストを低減することができる。
上記実施例において、請求項1記載の3次元形状算出手段としては、図5のS170aの処理またはS170bの処理が該当する。また、請求項11記載の平面画像補正手段としては、図5のS180の処理が該当する。
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、第1スリット光71または第2スリット光72のいずれのスリット光が原稿の湾曲に沿ったスリット光であるか否かは、湾曲方向切換スイッチ60を介して使用者が入力する場合を説明した。
しかしながら、例えば、上述した三角測量演算処理(図5のS150)において演算された各スリット光の3次元空間における位置座標から、いずれのスリット光が湾曲に沿ったスリット光であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、横方向用原稿姿勢演算処理(S170a)を実行するか、縦方向用原稿姿勢演算処理(S170b)を実行するかを判定するように構成しても良い。このように、かかる判定をソフト的に行うことで、使用者のスイッチ操作が不要となり、本装置の操作性を向上させることができる。
また、撮像装置1は、スリット光有画像及びスリット光無画像を、結像レンズ31及びCCD画像センサ32を用いて撮像するよう構成されている。これに対して、結像レンズ31及びCCD画像センサ32の他に、スリット有画像を撮像するための結像レンズ及びCCD画像センサを別途追加して設けたものであっても良い。
このように構成することにより、スリット光有画像とスリット光無画像とを撮像する間の時間経過(CCD画像センサ32の画像データを転送する時間など)を無くすることができ、スリット光有画像に対してスリット光無画像の撮像範囲のずれが無く、検出する対象物体の3次元形状の精度が高いものとすることができる。但し、本実施例の撮像装置1の方が、構成部品が少なく、小型で安価なものとすることができる。
また、本実施例では光源としてレーザー光線を放射するレーザーダイオード21を用いているが、その他、面発光レーザー、LED、EL素子など、光ビームを出力できるものであれば、いずれを用いるものであっても良い。
1 撮像装置(3次元形状検出装置を含む)
20,20a,20b スリット光投光ユニット(スリット光投光手段)
21 レーザーダイオード(光出力手段)
27a,27b,70 シリンドリカルレンズ
29 スリット光投光口
31 結像レンズ(撮像手段)
32 CCD画像センサ(撮像手段)
80 回折素子板
80a 第1回折素子
80b 第2回折素子
81 ソレノイド
421 カメラ制御プログラム(撮像手段)
424 原稿姿勢演算プログラム(3次元形状算出手段)
425 平面変換プログラム(平面画像補正手段)
20,20a,20b スリット光投光ユニット(スリット光投光手段)
21 レーザーダイオード(光出力手段)
27a,27b,70 シリンドリカルレンズ
29 スリット光投光口
31 結像レンズ(撮像手段)
32 CCD画像センサ(撮像手段)
80 回折素子板
80a 第1回折素子
80b 第2回折素子
81 ソレノイド
421 カメラ制御プログラム(撮像手段)
424 原稿姿勢演算プログラム(3次元形状算出手段)
425 平面変換プログラム(平面画像補正手段)
Claims (12)
- 光ビームを出力する光出力手段と、
その光出力手段から出力される光ビームを所定の角度幅で平面状に放射される光束であるスリット光に変換し、そのスリット光を対象物体へ投光するスリット光投光手段と、
そのスリット光投光手段からスリット光が投光されている状態における対象物体を撮像する撮像手段と、
その撮像手段によって撮像された画像からスリット光の位置を検出し、その検出したスリット光の位置に基づき、対象物体の3次元形状情報を算出する3次元形状算出手段とを備えた3次元形状検出装置において、
前記スリット光投光手段は、前記スリット光として、前記撮像手段の光軸から離れた位置を通る平面に沿って延びる第1スリット光と、その第1スリット光と交差する平面に沿って延びる第2スリット光とを前記対象物体へ投光することを特徴とする3次元形状検出装置。 - 前記第1スリット光および第2スリット光は前記撮像手段の光軸と平行な平面に沿って延びるように投光されることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状検出装置。
- 前記スリット光投光手段は、前記第1スリット光および第2スリット光を各々放射する2つの光学レンズを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置。
- 前記2つの光学レンズの各々はシリンドリカルレンズで構成され、
一方のシリンドリカルレンズは前記第1スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように、他方のシリンドリカルレンズは前記第2スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の3次元形状検出装置。 - 1つの前記光出力手段から出力される光ビームを2方向に分割する分割手段を備え、
前記2つの光学レンズの内、一方の光学レンズは前記分割手段により2方向に分割される一方の途中に配置され、他方の光学レンズは前記分割手段により2方向に分割される他方の途中に配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の3次元形状検出装置。 - 前記スリット光投光手段は、前記第1スリット光を放射する第1状態および前記第2スリット光を放射する第2状態を有する1つの光学レンズを備え、
その1つの光学レンズは第1状態と第2状態とに移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置。 - 前記1つの光学レンズはシリンドリカルレンズで構成され、
そのシリンドリカルレンズは、前記第1状態として前記第1スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように、前記第2状態として前記第2スリット光の放射される平面に対する断面視において湾曲面を有するように移動可能に構成されていることを特徴とする請求項6に記載の3次元形状検出装置。 - 前記スリット光投光手段は、前記第1スリット光を前記対象物体に投光する第1回折素子と、前記第2スリット光を対象物体に投光する第2回折素子とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の3次元形状検出装置。
- 前記第1回折素子と第2回折素子とは、第1状態として、いずれか一方が前記光出力手段から出力される光ビームの経路の途中に配置され、他方が光ビームの経路外に配置され、第2状態として、他方が光ビームの経路の途中に配置され、一方が光ビームの経路外に配置されるように移動可能に構成されていることを特徴とする請求項8に記載の3次元形状検出装置。
- 前記撮像手段によって撮像される画像を升目状に区画する各画素を想定した場合、前記スリット光投光手段は、第1方向に延びる画素に沿って前記第1スリット光を投光し、第1方向と略直交する第2方向に延びる画素に沿って前記第2スリット光を投光することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の3次元形状検出装置。
- 前記撮像手段の撮像レンズは、本装置の略矩形状の前面の略中央部に配置され、前記スリット光の投光口は、その前面の四隅部のいずれかに配置されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の3次元形状検出装置。
- 請求項1から11のいずれかに記載の3次元形状検出装置と、
その3次元形状検出装置の3次元形状算出手段により算出される対象物体の3次元形状に基づいて、前記撮像手段によって撮像されるスリット光が投光されていない状態における対象物体の画像を、対象物体の所定面の略鉛直方向から観察される平面画像に補正する平面画像補正手段とを備えていることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (2)
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JP2004042647A JP2005233748A (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 3次元形状検出装置および撮像装置 |
PCT/JP2005/002297 WO2005080915A1 (ja) | 2004-02-19 | 2005-02-16 | 3次元形状検出装置および撮像装置 |
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JP2004042647A JP2005233748A (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 3次元形状検出装置および撮像装置 |
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JP2000136913A (ja) * | 1998-11-02 | 2000-05-16 | Minolta Co Ltd | 画像読取装置 |
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2005
- 2005-02-16 WO PCT/JP2005/002297 patent/WO2005080915A1/ja active Application Filing
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JP2014181912A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Mitsutoyo Corp | 形状測定装置 |
US9702688B2 (en) | 2013-03-18 | 2017-07-11 | Mitutoyo Corporation | Shape measuring apparatus |
CN107851944A (zh) * | 2016-02-04 | 2018-03-27 | 三星电子株式会社 | 连接器 |
CN107851944B (zh) * | 2016-02-04 | 2020-10-16 | 三星电子株式会社 | 连接器 |
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Publication number | Publication date |
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