しかしながら、上記特許文献1のテレビ受信機では、メッセージの全文に渡り、TV映像に重ねてメッセージを表示し、かつ、メッセージが自動的にスクロール表示されるものであるため、以下の問題を生じる。
まず、メッセージの全文に渡って、メッセージがTV映像に重なるため、メッセージの内容を確認しづらい。また、メッセージが自動的にスクロール表示されるため、ある表示箇所を見落としてしまうと、その箇所を再度確認するために、手間や時間を要する。
また、携帯電話機やPDAが備えている表示部(ディスプレイ)の表示領域は、一般的に上記特許文献1のテレビ受信機の表示部の表示領域よりも小さいため、上記特許文献1のテレビ受信機と同様の表示方法では、一度に表示できるメッセージの内容が限られてしまう。そのため、上記表示方法では、メッセージの確認が迅速に行うことができない。
さらに、送られてくるメッセージの中には、所謂迷惑メールと言われるようなメッセージもある。そのようなメッセージについては内容(メール本文)を確認したくなくても、表示されてしまう。
本願発明は、上記問題点を鑑みなされたものであって、その目的は、映像データを表示しているときに映像データ以外のデータ(情報データ)を受信した際、該データの内容の確認を容易にする電子機器を提供することにある。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するため、他の電子機器との間でデータ通信を行うための通信手段と、利用者からの操作を受け付ける操作手段と、少なくとも、前記通信手段で取得したデータ、および、外部から入力された映像データを表示するための表示手段とを備え、前記映像データと前記通信手段で取得したデータとを前記表示手段に同時に表示可能な電子機器において、前記操作手段が第1の操作を受け付けたとき、前記同時に表示された映像データの表示を中断する映像データ表示中断手段と、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、前記通信手段で取得したデータを表示させる表示領域設定手段とを備えていることを特徴としている。
ここで、外部から入力された映像データとは、表示手段の外部からの映像データであって、電子機器の外部からの映像データのみならず、電子機器自体が備える手段(例えば、内蔵カメラ)で取得した映像データも含まれる。
上記の構成によれば、前記映像データ表示中断手段によって、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、前記同時に表示された映像データの表示が中断される。つまり、映像データの表示手段への表示が中断される。また、前記表示領域設定手段によって、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、前記通信手段で取得したデータが表示される。
したがって、表示手段に映像データを表示している場合、利用者からの第1の操作により、映像データの表示を中断して、前記通信手段で取得したデータのみを、前記少なくとも映像データを表示していた表示領域に表示することが可能となる。それゆえ、利用者は、前記通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するため、他の電子機器との間でデータ通信を行うための通信手段と、利用者からの操作を受け付ける操作手段と、少なくとも、前記通信手段で取得したデータ、および、外部から入力された映像データを表示するための表示手段とを備え、前記映像データと前記通信手段で取得したデータの所定の部分とを前記表示手段に同時に表示可能な電子機器において、前記映像データと前記所定の部分とを前記表示手段に同時に表示している際に、前記操作手段が所定の操作を受け付けたとき、前記通信手段で取得したデータのうち、前記所定の部分以外の部分を表示する表示制御手段を備えていることを特徴としている。
ここで、外部から入力された映像データとは、表示手段の外部からの映像データであって、電子機器の外部からの映像データのみならず、電子機器自体が備える手段(例えば、内蔵カメラ)で取得した映像データも含まれる。
上記の構成によれば、表示制御手段により、前記映像データと前記所定の部分とを前記表示手段に同時に表示している際に、前記操作手段が所定の操作を受け付けたとき、前記通信手段で取得したデータのうち、前記所定の部分以外の部分を表示させることができる。
したがって、利用者は、外部からの映像データに基づく映像を視聴しながら通信手段にて取得したデータを確認することができると共に、データの内容の重要度によって必要に応じて所定の部分以外の部分を表示させることができる。また、利用者は、通信手段で取得したデータの内容を確認する速度に併せて、任意にデータを読み進めることができる。
それゆえ、利用者は、必要に応じて、前記通信手段で取得したデータのさらに詳しい内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するため、他の電子機器との間でデータ通信を行うための通信手段と、利用者からの操作を受け付ける操作手段と、映像データを記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に記憶した映像データを再生するための再生手段と、少なくとも、前記通信手段で取得したデータ、および、前記再生手段で再生される前記映像データを表示するための表示手段とを備え、前記映像データと前記通信手段で取得したデータとを前記表示手段に同時に表示可能な電子機器において、前記操作手段が第1の操作を受け付けたとき、前記同時に表示された映像データの表示を中断する映像データ表示中断手段と、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、前記通信手段で取得したデータを表示させる表示領域設定手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、一旦、記憶手段により映像データを記憶しておき、再生手段で記憶しておいた映像データを再生することができる。そして、前記表示手段は、前記再生手段により再生される映像データと前記通信手段で取得したデータとを同時に表示する。
また、前記映像データ表示中断手段によって、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、前記同時に表示された映像データの表示が中断される。つまり、映像データの表示手段への表示が中断される。また、前記表示領域設定手段によって、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、前記通信手段で取得したデータが表示される。
したがって、表示手段に映像データを表示している場合、利用者からの第1の操作により、前記再生されている映像データの表示を中断して、前記通信手段で取得したデータのみを、前記少なくとも映像データを表示していた表示領域に表示することが可能となる。それゆえ、利用者は、前記通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するため、他の電子機器との間でデータ通信を行うための通信手段と、利用者からの操作を受け付ける操作手段と、映像データを記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に記憶した映像データを再生するための再生手段と、少なくとも、前記通信手段で取得したデータ、および、前記再生手段で再生される前記映像データを表示するための表示手段とを備え、前記映像データと前記通信手段で取得したデータの所定の部分とを前記表示手段に同時に表示可能な電子機器において、前記映像データと前記所定の部分とを前記表示手段に同時に表示している際に、前記操作手段が所定の操作を受け付けたとき、前記通信手段で取得したデータのうち、前記所定の部分以外の部分を表示する表示制御手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、一旦、記憶手段により映像データを記憶しておき、再生手段で記憶しておいた映像データを再生することができる。そして、前記表示手段は、前記再生手段により再生される映像データと前記通信手段で取得したデータとを同時に表示する。
また、表示制御手段により、前記映像データと前記所定の部分とを前記表示手段に同時に表示している際に、前記操作手段が所定の操作を受け付けたとき、前記通信手段で取得したデータのうち、前記所定の部分以外の部分を表示させることができる。
したがって、利用者は、記憶手段に記憶した映像データに基づく映像を視聴しながら通信手段にて取得したデータを確認することができると共に、データの内容の重要度によって必要に応じて所定の部分以外の部分を表示させることができる。また、利用者は、通信手段で取得したデータの内容を確認する速度に併せて、任意にデータを読み進めることができる。
それゆえ、利用者は、必要に応じて、前記通信手段で取得したデータのさらに詳しい内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記操作手段が第1の操作を受け付けたとき、前記同時に表示された映像データの表示を中断する映像データ表示中断手段と、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、前記通信手段で取得したデータを表示させる表示領域設定手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記映像データ表示中断手段によって、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、前記同時に表示された映像データの表示が中断される。つまり、映像データの表示手段への表示が中断される。また、前記表示領域設定手段によって、前記操作手段が前記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、前記通信手段で取得したデータが表示される。
したがって、表示手段に映像データを表示している場合、利用者からの第1の操作により、映像データの表示を中断して、前記通信手段で取得したデータのみを、前記少なくとも映像データを表示していた表示領域に表示することが可能となる。それゆえ、利用者は、前記通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記表示領域設定手段は、前記映像データと前記通信手段で取得したデータとを同時に表示させる場合には、前記通信手段で取得したデータを、前記表示手段の一部の表示領域に表示させると共に、前記映像データを、前記一部の表示領域以外の表示領域に表示させることを特徴としている。
上記構成によれば、上記同時に表示する際には、上記一部の表示領域以外の表示領域(以下、他の表示領域と称する)においては、映像データの表示と、前記通信手段で取得したデータの表示とが重なることがない。
したがって、通信手段でデータを取得した場合であっても、前記他の表示領域においては、映像データの表示を容易に見ることができるという効果を奏する。
また、映像データの表示を中断して、前記通信手段で取得したデータのみを表示する場合には、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域(つまり、他の表示領域)にも前記通信手段で取得したデータを表示することができる。したがって、表示領域を大きくとることができ、前記通信手段で取得したデータの表示の確認が容易となるという効果も奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記表示領域設定手段は、前記映像データと前記通信手段で取得したデータとを同時に表示させる場合には、前記通信手段で取得したデータを、前記表示手段の一部の表示領域に表示させると共に、前記映像データを、前記一部の表示領域においては前記通信手段で取得したデータに重ねて表示させることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記同時に表示する際には、上記一部の表示領域以外の表示領域(以下、他の表示領域と称する)においては、映像データの表示と、前記通信手段で取得したデータの表示とが重なることがない。
したがって、通信手段でデータを取得した場合であっても、前記他の表示領域においては、映像データの表示を容易に視ることができるという効果を奏する。
また、映像データの表示を中断して、前記通信手段で取得したデータのみを表示する場合には、前記映像データを表示していた表示領域に前記通信手段で取得したデータを表示することができる。したがって、表示領域を大きくとることができ、前記通信手段で取得したデータの表示の確認が容易となるという効果も奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記操作手段が第2の操作を受け付けたとき、前記表示領域における前記通信手段で取得したデータの表示を中止するデータ表示中止手段と、前記操作手段が第2の操作を受け付けたとき、中断していた映像データの表示を再開する映像データ表示再開手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記データ表示中止手段によって、前記操作手段が第2の操作を受け付けたとき、前記表示領域における前記通信手段で取得したデータの表示が中止される。つまり、前記通信手段で取得したデータの表示手段への表示が中止される。また、映像データ表示再開手段によって、前記操作手段が第2の操作を受け付けたとき、中断していた映像データの表示が再開される。
それゆえ、利用者は、前記通信手段で取得したデータのさらに詳しい内容を確認する必要がなければ、表示手段が映像データのみを表示する状態に戻すことができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するため、他の電子機器との間でデータ通信を行うための通信手段と、前記通信手段で取得したデータ、または、外部から入力された映像データを表示する第1表示手段と、少なくとも、前記通信手段で取得したデータを表示する第2表示手段とを備えた電子機器において、前記第1表示手段に前記映像データを表示している際に、前記通信手段によりデータを取得した場合には、前記通信手段で取得したデータを前記第2表示手段に表示させる表示先設定手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、表示先設定手段によって、前記第1表示手段に前記映像データを表示している際に、前記通信手段によりデータを取得した場合には、前記通信手段により取得したデータが前記第2表示手段に表示される。
それゆえ、映像データを表示している場合であっても、別の表示手段に前記通信手段により取得したデータを表示することができる。
したがって、映像データを表示したまま、利用者は、前記通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するため、他の電子機器との間でデータ通信を行うための通信手段と、映像データを記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に記憶した映像データを再生するための再生手段と、少なくとも、前記通信手段で取得したデータ、または、前記再生手段で再生される前記映像データを表示する第1表示手段と、少なくとも、前記通信手段で取得したデータを表示する第2表示手段とを備えた電子機器において、前記第1表示手段に前記映像データを表示している際に、前記通信手段によりデータを取得した場合には、前記通信手段で取得したデータを前記第2表示手段に表示させる表示先設定手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、一旦、記憶手段により映像データを記憶しておき、再生手段によって、前記記憶しておいた映像データを再生することができる。そして、前記表示先設定手段は、前記第1表示手段に前記再生される映像データを表示している際に、前記通信手段によりデータを取得した場合には、前記通信手段により取得したデータを前記第2表示手段に表示させる。
それゆえ、再生手段により再生される映像データを表示している場合であっても、別の表示手段に前記通信手段により取得したデータを表示することができる。
したがって、前記再生される映像データを表示したまま、利用者は、前記通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、利用者からの操作を受け付ける操作手段を備え、前記操作手段が第3の操作を受け付けたとき、前記第1表示手段に前記通信手段で取得したデータを表示させる表示切換手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、表示切換手段により、前記操作手段が第3の操作を受け付けたとき、第2表示手段に表示していた前記通信手段で取得したデータを、第1表示手段に表示させることができる。
したがって、利用者が所望する場合には、前記通信手段で取得したデータの表示先を、第1表示手段に変更することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記操作手段が第3の操作を受け付けたとき、前記表示切換手段は、さらに、前記第2表示手段に前記映像データを表示させることを特徴としている。
上記の構成によれば、表示切換手段により、前記操作手段が第3の操作を受け付けたとき、第1表示手段に表示していた映像データを、第2表示手段に表示させることができる。
それゆえ、映像データと、前記通信手段により取得したデータとの表示先を交換することができる。
したがって、利用者は、視認性に優れた方の表示手段で、所望とするデータを確認することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記通信手段で取得したデータは、電子メールデータであることを特徴としている。
したがって、利用者は、前記通信手段で取得した電子メールデータの内容を容易に確認することができる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記通信手段で取得したデータは、電子メールデータであって、前記所定の部分は、少なくとも、電子メールデータのタイトル情報を含んでいることを特徴としている。
上記構成によれば、前記所定の部分は、少なくとも、電子メールデータのタイトル情報を含んでいるため、利用者は、タイトル情報を基に、前記通信手段で取得したデータを少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に表示させるか否かを判断できる。
したがって、映像データの表示を中断して、利用者が所望しないデータを表示しなくても済むという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記通信手段で取得したデータは、電子メールデータであって、前記所定の部分は、少なくとも、電子メールデータの送信者情報を含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記所定の部分は、少なくとも、電子メールデータの送信者情報を含んでいるため、利用者は、送信者情報を基に、前記通信手段で取得したデータを少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に表示させるか否かを判断できる。
したがって、映像データの表示を中断して、利用者が所望しないデータを表示しなくても済むという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記通信手段で取得したデータは、電子メールデータであって、前記所定の部分は、少なくとも、電子メールデータの本文の冒頭部分を含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記所定の部分は、少なくとも、電子メールデータの本文の冒頭部分を含んでいるため、利用者は、本文の冒頭部分を基に、前記通信手段で取得したデータを少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に表示させるか否かを判断できる。
したがって、映像データの表示を中断して、利用者が所望しないデータを表示しなくても済むという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器において、前記通信手段で取得したデータは、マークアップ言語で示されたデータであることを特徴としている。
したがって、利用者は、前記通信手段で取得したマークアップ言語で示されたデータの内容を容易に確認することができる。
本発明に係る電子機器は、以上のように、操作手段が第1の操作を受け付けたとき、同時に表示された映像データの表示を中断する映像データ表示中断手段と、第1の操作により、少なくとも映像データを表示していた表示領域に、通信手段で取得したデータを表示する表示領域設定手段とを備えているので、利用者が、前記通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、以上のように、映像データと通信手段で取得したデータの所定の部分とを前記表示手段に同時に表示している際に、操作手段が所定の操作を受け付けたとき、通信手段で取得したデータのうち、所定の部分以外の部分を表示する表示制御手段を備えているので、利用者は、必要に応じて、通信手段で取得したデータのさらに詳しい内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、以上のように、操作手段が第1の操作を受け付けたとき、同時に表示された映像データの表示を中断する映像データ表示中断手段と、操作手段が第1の操作を受け付けたとき、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、通信手段で取得したデータを表示させる表示領域設定手段とを備えているので、利用者は、通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、以上のように、映像データと通信手段で取得したデータの所定の部分とを表示手段に同時に表示している際に、操作手段が所定の操作を受け付けたとき、通信手段で取得したデータのうち、所定の部分以外の部分を表示する表示制御手段を備えているので、利用者は、必要に応じて、通信手段で取得したデータのさらに詳しい内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、以上のように、第1表示手段に映像データを表示している際に、通信手段によりデータを取得した場合には、通信手段により取得したデータを第2表示手段に表示させる表示先設定手段を備えているので、映像データを表示したまま、利用者が、通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、以上のように、前記第1表示手段に再生手段で再生される映像データを表示している際に、通信手段によりデータを取得した場合には、通信手段で取得したデータを第2表示手段に表示させる表示先設定手段を備えているので、再生される映像データを表示したまま、利用者は、前記通信手段で取得したデータの内容を容易に確認することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図10に基づいて説明すると以下のとおりである。
なお、本実施の形態では、電子機器として、TV機能、通信機能、ビデオ録画/再生機能の3つの機能を複合化させた携帯端末装置について説明する。また、本実施の形態では、上記映像データとして地上デジタルTV放送の映像データを、映像データ以外の上記情報データとして電子メールデータ(以下ではメールデータとも称する)を例に挙げて説明する。なお、これらは、後述する実施の形態2でも同様である。
図2は、本実施の形態に係る携帯端末装置のハードウェアによって実現される機能ブロック図である。
上記携帯端末装置は、図2に示すように、主制御手段としてのCPU(central processing unit )11と、このCPU11によって制御される無線通信部12、チューナ13、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)復調部14、テレビ受信状態検知部15、デコーダ16、記憶部(記憶手段)17、RAM(random access memory)18、ROM(read only memory)19、操作部(操作手段)20、画像処理部21、カメラ制御部22、および、音声処理部23を備えている。
また、上記無線通信部12には通信用アンテナ部24が接続され、上記チューナ13にはTV用アンテナ部25が接続され、上記画像処理部21には表示制御部26が接続され、上記カメラ制御部22にはカメラ部27が接続され、上記音声処理部23にはスピーカ部28、イヤホン端子29、送話マイク30、マイク端子31が接続されている。さらに、上記表示制御部26には、表示部32が接続されている。
上記チューナ13は、地上デジタルTV放送を受信するためのチューナであり、TV用アンテナ部25から放送信号を受信するようになっている。このチューナ13は、放送信号を示すデジタル変調信号をOFDM復調部14に出力する一方、受信電力値をテレビ受信状態検知部15に出力するようになっている。
上記OFDM復調部14は、上記チューナ13によって受信された放送信号等のデジタル変調信号を復調する復調回路である。
上記デコーダ16は、OFDM復調部14から送られた復調信号から、映像信号と音声信号とに復元するようになっており、映像信号を画像処理部21に出力する一方、音声信号を音声処理部23に出力するようになっている。
上記画像処理部21は、入力された映像信号に対して所定の処理を施し、表示制御部26を介して表示部32に出力し、映像を表示させる。ここで、表示制御部26は、入力された映像信号に応じた表示が行えるように表示部32の表示を制御する。
一方、上記音声処理部23では、デコーダ16からの音声信号をスピーカ部28あるいはイヤホン端子29にて再生する。
上記音声処理部23には、送話マイク30、マイク端子31が接続されているが、これらを用いてユーザの音声を入力すれば、該音声処理部23により音声信号に変換され、無線通信部12を介して通信用アンテナ部24から送信される。また、音声処理部23により変換された音声信号は、記憶部17に記憶されてもよい。同様に、デコーダ16にて復元された映像信号及び音声信号は、上記記憶部17に記憶されてもよい。
上記記憶部17は、RAMやHD(ハードディスク)のような内蔵型の記憶媒体であってもよく、また、SDメモリーカード、スマートメディア(登録商標)のような着脱可能な記憶媒体でもよく、または、これらを複数備えていてもかまわない。
この記憶部17には、図2に示すカメラ部27にて撮像された映像も映像信号として記憶される。ここで、カメラ部27にて撮像された映像は、カメラ制御部22を介して画像処理部21に入力される。この画像処理部21では、カメラ部27で撮影された映像(静止画または動画)に対して記憶用の映像信号となるように画像処理を施す。
なお、上記画像処理部21では、カメラ部27で撮像された映像に対して、表示部32に表示させる場合には、表示用の映像信号となるように画像処理を施す。
上記構成の携帯端末装置は、上述したように、TV機能、通信機能、ビデオ録画/再生機能を有し、それぞれの機能が実行される際に、ユーザが各種操作を行えるように操作部20が設けられている。
つまり、TV機能を実行する場合には、操作部20を操作して放送チャンネルや音量等の調整を行い、通信機能として電話機能を実行する場合には、操作部20を操作して電話番号を入力するようにし、通信機能としてメール送受信機能を実行する場合には、操作部20を操作してメールを作成するようにし、ビデオ録画/再生機能を実行する場合には、操作部20を操作して録画開始/停止あるいは早送り/巻き戻し等を行うようにすればよい。
携帯端末装置における各機能を実行する際のアプリケーションプログムは、ROM19に記憶されている。なお、ROM19に格納されたアプリケーションプログラムを実行する場合には、一旦ROM19から読み出してRAM18に一時記憶させるようになっている。
つまり、上記RAM18は、オペレーションシステム、アプリケーションプログラム等を動作させるための動作エリアを確保するための一時記憶手段である。一方、ROM19は、オペレーションシステム、基本的なアプリケーションプログラム等、基本的なプログラムを記憶する記憶手段である。
なお、上記無線通信部12および通信用アンテナ部24が、特許請求の範囲に記載の通信手段に該当する。また、表示部32が、特許請求の範囲に記載の表示手段に該当する。さらに、デコーダ16、画像処理部21、および、音声処理部23が、特許請求の範囲に記載の再生手段に該当する。
ここで、上記構成の携帯端末装置で実行できる3つの機能(通信機能、TV機能、ビデオ録画/再生機能)について図2を参照しながら以下に説明する。なお、上記の各機能については、一般的な機能であるので、ここでは簡単に説明する。
(1)通信機能
通信信号(電話信号、メール信号(メールデータ))の受信時には、通信用アンテナ部24から受信された通信信号(電話信号、メール信号等)が無線通信部12を介して、画像処理部21及び音声処理部23に送られる。画像処理部21では、通信信号を受信したことを知らせる着信情報を、表示制御部26を通じて表示部32に表示させる。一方、音声処理部23では、通信信号を受信したことを知らせる着信音をスピーカ部28で再生させる。
一方、通信信号の送信時には、該通信信号が電話信号の場合、音声処理部23によって、送話マイク30、マイク端子31から入力された音声をデジタル化して無線通信部12へ伝達し、さらに通信用アンテナ部24を介して通信相手先へ送信する。一方、通信信号がメール信号の場合、画像処理部21によって、操作部20から入力されされた文字データをデジタル化して無線通信部12へ伝達し、さらに通信用アンテナ部24を介して通信相手先へ送信する。
(2)TV機能
TV用アンテナ部25を介してチューナ13によって受信された放送信号は、OFDM復調部14を介してデコーダ16に送られ、音声信号と映像信号(映像データ)とに復元される。音声信号は音声処理部23を介してスピーカ部28またはイヤホン端子29で再生され、映像信号は画像処理部21、表示制御部26を介して表示部32に表示される。なお、本実施の形態では、上述したとおり、テレビ放送信号がデジタル化された地上デジタルTV放送について説明する。
(3)ビデオ録画/再生機能
ビデオ録画時には、TV用アンテナ部25、チューナ13、OFDM復調部14を介して受信され、もしくは、通信用アンテナ部24、無線通信部12を介してインターネット等よりダウンロードされたビデオ(TV)データが、記憶部17に記憶される。記憶されるビデオデータのファイル形式としては、例えばMPEG2、MPEG4等があるが、他のファイル形式であってもよい。
ビデオ再生時には、ユーザが、操作部20を介し、記憶部17に記憶されたビデオデータの再生を指示した場合、CPU11は、指定されたビデオデータを呼び出す。呼び出されたビデオデータは、デコーダ16により音声信号と映像信号に復元して、音声処理部23、画像処理部21にそれぞれ入力され、スピーカ部28またはイヤホン端子29で音声が再生され、表示部32で映像が再生される。
上記のように3つの機能を実現できる携帯端末装置としては、例えば、図3に示すように、カメラ撮影機能及びTV受信機能を備えた携帯電話機1が考えられる。図3は、携帯電話機1を正面側(操作側)から見た図を示している。なお、以下の説明においては、携帯端末装置(電子機器)として、携帯電話機を例に挙げて説明する。
携帯電話機1は、図3に示すように、通信用アンテナ部24およびTV用アンテナ部25を備えている。また、上記携帯電話機1には、表示部32、イヤホン端子29、操作部20、送話マイク30、および、上記スピーカ部28として通話用スピーカ部28aとTV用スピーカ部28bとを備えている。また、図示していないが、携帯電話機1の背面には、カメラ部27が備えられている。
次に、上記携帯電話機1でのデータ受信処理について、図1、図4〜図8に基づいて説明する。
図1は、携帯電話機1における制御を主体とした機能ブロック図である。
上記携帯電話機1は、TV映像表示制御部(映像データ表示中断手段・映像データ表示再開手段)2、表示領域設定部(表示領域設定手段)3、メール送受信制御部(データ表示中止手段)4、メモリ5、メール表示制御部(表示制御手段)6、表示データ切換制御部7、および、表示画面8を備えている。また、表示領域設定部3は、TV映像表示領域設定部3aとメール表示領域設定部3bとから構成されている。さらに、表示画面8は、第1表示領域8aと第2表示領域8bとから構成されている。
なお、表示画面8は、図2に示した表示部32の表示画面である。また、メモリ5は、RAM18であってもよいし、他の記憶装置であってもよい。
以下では、TV映像データ(ストリームデータ)のみを受信している場合(以下、第1の場合と称する)、メールデータのみを受信している場合であって、電子メール自動表示設定のモードの場合(以下、第2の場合と称する)、TV映像データを受信している際に、電子メール自動表示設定のモードで電子メールデータ受信した場合(以下、第3の場合と称する)、第3の場合の後、TV映像データの表示画面8への表示を中断して、電子メールのみを表示画面8に表示させる場合(以下、第4の場合と称する)に分けて、上記各場合に関連する機能ブロックの機能の説明を行う。
まず、上記第1の場合について説明をする。
上記TV映像表示制御部2は、上記CPU11の制御の下、上述したように、TV用アンテナ部25、チューナ13、OFDM復調部14、デコーダ16、および、画像処理部21を介して、TV映像データを受信する。そして、TV映像表示制御部2は、この受信したTV映像データをTV映像表示領域設定部3aに送信する。
上記TV映像表示領域設定部3aは、TV映像表示制御部2から受信したTV映像データを、図4に示すとおり、表示画面8全体(つまり、第1表示領域8aおよび第2表示領域8b)に表示する。
また、このようにTV映像データを受信している間は、TV映像表示制御部2が、メール表示制御部6に対して、TV映像データを受信中であることを通知する。なお、通知の方法に対しては、例えば、TV映像データの受信中、常に信号を送り続ける構成でもよいし、あるいは、受信開始信号と受信終了信号とを送る構成でもよい。
次に、上記第2の場合について説明する。
上記メール送受信制御部4は、上記CPU11が、RAM18やROM19に格納されたプログラムを実行して、通信用アンテナ部24、無線通信部12、および、画像処理部21を制御することによって実現される機能ブロックである。
このメール送受信制御部4は、携帯電話機1がメールを受信すると、通信用アンテナ部24、無線通信部12、および、画像処理部21を介して、メールデータを受信する。そして、メール送受信制御部4は、メモリ5に受信したメールデータを記憶させる。さらに、メール送受信制御部4は、メール表示制御部6に対して、メールデータを受信したというメール受信情報を通知する。
上記メール表示制御部6は、メール送受信制御部4から上記メール受信情報の通知があった場合、メール表示領域設定部3bに対して、表示領域を表示画面8全体とするように指示を送る。また、メール表示制御部6は、メモリ5に記憶されたメールデータを読み出し、この読み出したメールデータをメール表示領域設定部3bに送信する。
上記メール表示領域設定部3bは、メール表示制御部6から送信されたメールデータを、表示画面8全体に表示する。以上により、図5に示すとおり、メールデータが、表示画面8全体に表示されることとなる。
次に、上記第3の場合について説明する。
なお、この場合には、前提として、メールデータを受信するまでは、上記第1の場合に説明したように、TV映像データが表示画面8全体に表示されている。
ここで、上記携帯電話機1がメールを受信すると、上記第2の場合と同様、メール送受信制御部4は、通信用アンテナ部24、無線通信部12、および、画像処理部21を介して、メールデータを受信する。そして、メール送受信制御部4は、メモリ5に受信したメールデータを記憶させる。さらに、メール送受信制御部4は、メール表示制御部6に対して、メールデータを受信したというメール受信情報を通知する。
上記メール表示制御部6は、メール送受信制御部4から上記メール受信情報の通知があった場合であって、かつ、TV映像表示制御部2からTV映像データを受信中との通知を受信している場合には、TV映像表示領域設定部3aに対して、TV映像データの表示領域を表示画面8全体(つまり、第1表示領域8aおよび第2表示領域8b)から第1表示領域8aに変更するように指示(以下、第1の指示と称する)を出す。また、上記メール表示制御部6は、上記の場合、メール表示領域設定部3bに対して、メールデータの表示領域を第2表示領域8bに設定するように指示(以下、第2の指示と称する)を出す。
上記TV映像表示領域設定部3aは、上記第1の指示を受けた後、TV映像データの表示領域を第1表示領域8aに設定(変更)する。また、上記メール表示領域設定部3bは、第2の指示を受けた後、メールデータの表示領域を第2表示領域8bに設定する。
そして、メール表示制御部6は、メモリ5に記憶されたメールデータを読み出し、この読み出したメールデータをメール表示領域設定部3bに送信する。ここで、メール表示制御部6が読み出すメールデータは、少なくともメールデータの所定の箇所(例えば題名(Subject)を含んだ部分)であって、第2表示領域8bで表示可能な部分である。
その後、上記メール表示領域設定部3bは、メール表示制御部6から送信されたメールデータを、第2表示領域8bに表示させる。
以上により、図6に示すとおり、第1表示領域8aにTV映像データが、第2表示領域8bにメールデータの一部が表示される。
また、表示データ切換制御部7は、操作部20からの指令を受け付ける。ここで、操作部20から、第2表示領域8bに表示されているメールの項目の切換えに関する入力があった場合には、表示データ切換制御部7は、メール表示制御部6に対して、上記の切換え指示(第3の指示)を送信する。なお、表示されている項目の切換としては、例えば「題名(タイトル)」から、「送信者(Fromフィールド)」、「送信日時」、あるいは「本文」への切換が挙げられる。
上記メール表示制御部6は、上記第3の指示を受けると、メモリ5から、第3の指示に応じた項目であって第2表示領域8bに表示可能な部分のメールデータを読み出す。そして、メール表示制御部6は、上記読み出したメールデータを、メール表示領域設定部3bに送信する。メール表示領域設定部3bは、このメールデータを第2表示領域8bに表示する。
以上により、第2表示領域8bに表示する項目を切換えることができる。
なお、第2表示領域8bに全文が収まらない項目(例えば「本文」の項目)等は、まず、冒頭を含む部分を表示する。その後、操作部20からの指示で、以降の部分を表示する。
図7は、上記第2表示領域8bに表示される表示内容(項目)の状態の遷移を示した状態遷移図である。具体的には、同図は、操作部20における表示項目の切換え操作例、および、この切換え操作によって第2表示領域8bに示される表示項目等を示す。
まず、同図に示すとおり、上記第2表示領域8bには、例えば「送信者:山田花子」というように送信者が表示される。ここで、ユーザが操作部20の「→」というキーを例えば押し下げることにより、第2表示領域8bには「yamada.hanako@docoxx.ne.jp」といった送信者メールアドレスが表示される。また、ユーザが操作部20の「↓」というキーを押し下げることにより、第2表示領域8bには「20yy.mm.dd hh:tt」という送信日時の項目が表示される。
さらに、送信日時が表示された状態で、ユーザが操作部20の「↓」キーを押し下げることにより、第2表示領域8bには「題名:同窓会の開催時間変更ありま」という題名の一部が表示される。この状態で、さらに「→」キーが押し下げられると、第2表示領域8bでは表示されなかった題名の残りの部分、「す!!」が表示される。
また、「題名:同窓会の開催時間変更あります」が表示された状態で、「↓」キーが押し下げられると、第2表示領域8bには「本文:同窓会の開催時刻が1時間遅」という本文の一部が表示される。この状態で、さらに「→」キーが押し下げられると、第2表示領域8bでは表示されなかった本文における残りの一部分、「れることになりました。XX小学校6」が表示される。この状態で、さらに「→」キーが押し下げられると、上記では表示されなかった本文における他の残りの一部分、「年同窓会の開催時刻が下記のように」が表示される。
このように、ユーザが操作部20を用いることによって、第2表示領域8bに表示させるメールデータの項目を変更することができる。
次に、従来と異なる上記第4の場合について説明する。
まず、ユーザが操作部20から、TV映像データの表示画面8への表示を中断して、電子メールのみを表示画面8に表示させる指示(第4の指示)を入力する。
この第4の指示は、表示データ切換制御部7に送信される。上記第4の指示を受信した表示データ切換制御部7は、まず、TV映像表示制御部2に対して、TV映像表示領域設定部3aへの映像データの送信を中断するように指示(第5の指示)を出す。さらに、表示データ切換制御部7は、メール表示制御部6に対して、メールデータを表示画面8全体に表示するように指示(第6の指示)を出す。
TV映像表示制御部2は、上記第5の指示を受けると、TV映像表示領域設定部3aへの映像データの送信を中断すると共に、TV映像表示領域設定部3aに対して、TV映像データ用の表示領域を設けないように指示(第7の指示)を出す。そして、TV映像表示領域設定部3aは、上記第7の指示を受けると、TV映像データ用の表示領域を設けない設定とする。
メール表示制御部6は、上記第6の指示を受けると、まず、メール表示領域設定部3bに対して、メールデータの表示領域を第2表示領域8bから表示画面8全体に変更するよう指示(第8の指示)を出す。そして、メール表示領域設定部3bは、上記第8の指示を受けると、メールデータの表示領域を表示画面8全体に設定(変更)する。
また、メール表示制御部6は、上記第6の指示を受けると、メモリ5からメールデータを読み出す。ここで、メール表示制御部6が読み出すメールデータは、表示画面8(第1表示領域および第2表示領域8b)に一度に表示可能な部分である。例えば、送信者、送信日時、題名、本文全体または本文の一部のデータが送信される。
そして、メール表示制御部6は、上記メモリ5から読み出したメールデータを、メール表示領域設定部3bに送信する。その後、メール表示領域設定部3bは、メール表示制御部6から受信したメールデータを、表示画面8全体に表示させる。
以上の結果、表示画面8では、図5に示すようなメールデータのみが表示されることとなる。
このように、上記携帯電話機1は、他の電子機器との間でデータ通信を行うための無線通信部12および通信用アンテナ部24(通信手段)と、利用者からの操作を受け付ける操作部(操作手段)20と、少なくとも、上記無線通信部12および通信用アンテナ部24(通信手段)で取得したデータ、および、外部から入力された映像データを表示するための表示部32(表示手段)とを備え、上記映像データと上記無線通信部12および通信用アンテナ部24(通信手段)で取得したデータとを上記表示部32(表示手段)に同時に表示可能な携帯電話機(電子機器)において、上記操作部(操作手段)20が上記第1の操作を受け付けたとき、上記同時に表示された映像データの表示を中断するTV映像表示制御部(映像データ表示中断手段)2と、上記操作部(操作手段)20が上記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも上記映像データを表示していた表示領域に、上記無線通信部12および通信用アンテナ部24(通信手段)で取得したデータを表示させる表示領域設定部(表示領域設定手段)3とを備えている構成である。
上記の構成によれば、TV映像表示制御部2によって、操作部20が前記第1の操作を受け付けたとき、上記同時に表示された映像データの表示が中断される。つまり、映像データの表示部32への表示が中断される。また、表示領域設定部3によって、操作部20が前記第1の操作を受け付けたとき、少なくとも映像データを表示していた表示領域に、上記無線通信部12および通信用アンテナ部24(以下では通信部とも称する)で取得したデータが表示される。
したがって、表示部32に映像データを表示している場合、利用者からの第1の操作により、映像データの表示を中断して、上記通信部で取得したデータのみを、少なくとも映像データを表示していた表示領域に表示することが可能となる。それゆえ、利用者は、上記通信部で取得したデータの内容を容易に確認することができる。
また、上記表示領域設定部3は、上記映像データと通信部で取得したデータとを同時に表示させる場合には、上記通信部で取得したデータを、表示部32の一部の表示領域に表示されると共に、上記映像データを、上記一部の表示領域以外の表示領域に表示させることが好ましい。
これによれば、上記同時に表示する際には、上記一部の表示領域以外の表示領域(以下、他の表示領域と称する)においては、映像データの表示と、上記通信部で取得したデータの表示とが重なることがない。
したがって、上記通信部でデータを取得した場合であっても、上記他の表示領域においては、映像データの表示を容易に視ることができる。
また、映像データの表示を中断して、上記通信部で取得したデータのみを表示する場合には、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域(つまり、他の表示領域)にも上記通信部で取得したデータを表示することができる。したがって、表示領域を大きくとることができ、上記通信部で取得したデータの表示の確認が容易となる。
図8は、上記携帯電話機1におけるデータ処理のフローを示したフローチャートである。より具体的には、上記第3の場合および第4の場合の処理を示したフローチャートである。以下、このフローチャートに示した処理について説明する。
まず、携帯電話機1は、TV映像データを、TV用アンテナ部25を介して受信する(S1)。その後、上述したように、TV映像データに基づくTV映像が、表示部32の表示画面8全体に表示される(S2)。具体的には、TV映像表示制御部2を介してTV映像データを受信したTV映像表示領域設定部3aが、上記TV映像データに基づくTV映像を表示画面8全体に表示する。
S2の後は、メール表示制御部6により、メールデータを受信したか否かが判断される(S3)。S3においてメールを受信していないと判断された場合には、S2に戻り、表示画面8全体においてTV映像の表示が継続される。一方、S3においてメールを受信したと判断された場合には、メール表示制御部6からの指示によりTV映像表示領域設定部3aが、第1表示領域8aにTV映像を表示すると共に、メール表示制御部6からの指示によりメール表示領域設定部3bが、第2表示領域8bにメールを表示する(S4)。
S4の後は、表示データ切換制御部7により、第1の画面切換操作がなされたか否かが判断される(S5)。ここで、第1の画面切換操作(第1の操作)とは、TV映像表示を中断して、メールを表示画面8全体に表示させるための操作を指している。なお、この第1の画面切換操作は、ユーザが操作部20に対して行う操作である。
そして、S5において上記第1の画面切換操作がなされていない場合には、S4に戻り、第1表示領域8aにTV映像を表示すると共に、第2表示領域8bにメールを表示したままの状態を継続する。一方、S5において上記第1の画面切換操作がなされた場合には、表示データ切換制御部7からの指示に基づき、表示領域設定部3が表示画面8全体にメールを表示する(S6)。
S6の後は、表示データ切換制御部7により、第2の画面切換操作がなされたか否かが判断される(S7)。ここで、第2の画面切換操作(第2の操作)とは、メールの表示画面8における全体表示を中断して、再び、TV映像を表示画面8全体に表示させるための操作を指している。なお、この第2の画面切換操作は、ユーザが操作部20に対して行う操作である。
そして、S7において上記第2の画面切換操作がなされていない場合には、S6に戻り、表示画面8全体におけるメールの表示を継続する。一方、S7において上記第2の画面切換操作がなされた場合には、表示データ切換制御部7からの指示に基づき、表示領域設定部3が表示画面8全体にTV映像を表示する(S8)。
S8の後は、TV映像表示制御部2により、TV映像データの受信が終了したか否かが判断される(S9)。S9においてTV映像データの受信が終了していない場合、S8に戻り、表示画面8全体におけるTV映像の表示を継続する。一方、S9においてTV映像データの受信が終了したと判断された場合には、TV映像表示の処理を終了する。
ところで、上記実施の形態では、TV映像データとメールデータとを同時に表示する場合には、図6にも示したように、TV映像データを表示する表示領域を第1表示領域8aに設定した。
しかしながら、これに限定されず、図9に示すように、メールデータを第2表示領域8bに表示すると共に、TV映像データを第1表示領域8aおよび第2表示領域8bに表示する構成としてもよい。つまり、第2表示領域8bにおいては、TV映像データとメールデータとを重ねて表示してもよい。
つまり、表示領域設定部が、上記映像データと上記通信部(通信手段)で取得したデータとを同時に表示させる場合には、上記通信部で取得したデータを、上記表示部(表示手段)32の一部の表示領域に表示させると共に、上記映像データを、上記一部の表示領域においては上記通信部で取得したデータに重ねて全表示領域に表示させてもよい。
この場合には、上記同時に表示する際には、上記一部の表示領域以外の表示領域(以下、他の表示領域と称する)においては、映像データの表示と、上記通信部で取得したデータの表示とが重なることがない。
したがって、上記通信部でデータを取得した場合であっても、上記他の表示領域においては、映像データの表示を容易に視ることができる。
また、映像データの表示を中断して、上記通信部で取得したデータのみを表示する場合には、上記映像データを表示していた表示領域(つまり、全表示領域)に上記通信部で取得したデータを表示することができる。したがって、表示領域を大きくとることができ、上記通信部で取得したデータの表示の確認が容易となる。
さらに、上記実施の形態では、TV映像データとメールデータとを同時に表示する場合には、両データを同時表示していなければ第2表示領域8bに表示されるTV映像データについては表示されていない。それゆえ、ユーザは第2表示領域8bに表示される画像を視ることはできない。
そこで、図10に示すように、TV映像データに基づき表示される画面を縮小して、第1表示領域8aにTV映像データを漏れなく表示する構成としてもよい。これにより、ユーザは、TV映像データに基づく表示情報を、漏れなく全て確認できる。
また、メールデータと映像データとを同時に表示する際には、メールデータを表示画面8全体に表示すると共に、TV映像データも表示画面8全体に表示する構成としてもよい。つまり、表示画面8の全領域(第1表示領域8aおよび第2表示領域8b)に、TV映像データとメールデータとを重ねて表示してもよい。
さらに、上記実施の形態においては、上記第4の場合(つまり、TV映像データを受信している際に、電子メール自動表示設定のモードで電子メールデータ受信した後、TV映像データの表示画面8への表示を中断して、電子メールのみを表示画面8に表示させる場合)には、図6および図5に示すとおり、同じ表示項目(題名)の一部(所定の部分)が重複して表示されている。しかしながら、これに限定されず、図6から図5の表示画面に切換える際に、上記所定の部分の表示を省略してもよい。
この場合、携帯電話機は、上記表示部32に同時に表示するデータは、上記通信部で取得したデータの所定の部分と、前記映像データとであって、上記表示領域設定部3は、上記第1の操作により、少なくとも映像データを表示していた表示領域に、上記通信部で取得したデータのうち、上記所定の部分以外の部分を表示する構成といえる。
上記の構成によれば、少なくとも映像データを表示していた表示領域には、上記通信部で取得したデータのうち、上記所定の部分以外の部分が表示される。
このため、少なくとも前記映像データを表示していた表示領域に、第1の操作を行う以前に表示されていた所定の部分の情報を、再度表示しなくて済む。
したがって、所定の部分の情報の重複表示をなくすことにより、表示領域を有効に活用することが可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図11ないし図17に基づいて説明すると以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施の形態に係る携帯端末装置のハードウェアによって実現される機能ブロック図である。
上記携帯端末装置(電子機器)は、同図に示すように、主制御手段としてのCPU11と、このCPU11によって制御される無線通信部12、チューナ13、OFDM復調部14、テレビ受信状態検知部15、デコーダ16、記憶部17、RAM18、ROM19、操作部20、画像処理部21、カメラ制御部22、音声処理部23を備えている。
また、上記無線通信部12には通信用アンテナ部24が接続され、上記チューナ13にはTV用アンテナ部25が接続され、上記画像処理部21には表示制御部26が接続され、上記カメラ制御部22にはカメラ部27が接続され、上記音声処理部23にはスピーカ部28、イヤホン端子29、送話マイク30、マイク端子31が接続されている。さらに、上記表示制御部26には、第1表示部32と第2表示部33とが接続されている。
つまり、本実施の形態の携帯端末装置は、第1表示部32と第2表示部33との2つの表示部を備える点において、1つの表示部しか備えない実施の形態1の携帯端末装置と異なる。なお、本実施の形態では、第1表示部32は、実施の形態1の表示部32と同一のものである。つまり、本実施の形態では、説明の便宜上、表示部の名称を変更して記載している。
なお、第1表示部32が、特許請求の範囲に記載の第1表示手段に該当する。また、第2表示部33が、特許請求の範囲に記載の第2表示手段に該当する。
以下では、上記実施の形態1と同様、携帯端末装置として携帯電話機を例に挙げて説明する。
図12は、携帯電話機51を正面側(操作側)から見た図を示している。携帯電話機51は、同図に示すように、通信用アンテナ部24およびTV用アンテナ部25を備えている。また、上記携帯電話機51には、第1表示部32、第2表示部33、イヤホン端子29、操作部20、送話マイク30、および、上記スピーカ部28として通話用スピーカ部28aとTV用スピーカ部28bとを備えている。また、図示していないが、携帯電話機51の背面には、カメラ部27が備えられている。
上記第2表示部33は、第1表示部32と同様、表示制御部26により表示内容が制御される。
次に、第1表示部32および第2表示部33における表示内容について、図13〜図17に基づいて説明する。
図13は、携帯電話機51における制御を主体とした機能ブロック図である。
上記携帯電話機51は、TV映像表示制御部2、表示先設定部(表示先設定手段)53、メール送受信制御部4、メモリ5、メール表示制御部6、表示データ切換制御部(表示切換手段)7、および、第1表示画面58、および、第2表示画面59を備えている。
また、表示先設定部53は、TV映像表示先設定部53aとメール表示先設定部53bとから構成されている。ここで、第1表示画面58は、図2に示した第1表示部32の表示画面であり、第2表示画面59は、同図に示した第2表示部33の表示画面である。
つまり、本実施の形態では、上記実施の形態1における表示領域設定部3の代わりに表示先設定部53が設けられ、実施の形態1における表示画面8の代わりに第1表示画面58および第2表示画面59が設けられている。
より詳しくは、実施の形態1におけるTV映像表示領域設定部3aおよびメール表示領域設定部3bの代わりに、それぞれ、TV映像表示先設定部53aおよびメール表示先設定部53bが備えられている。
なお、本発明の特徴となる、TV映像表示先設定部53aおよびメール表示先設定部53bにおける表示先設定については、後述する。
以下では、TV映像データのみを受信している場合(以下、第1の場合と称する)、メールデータのみを受信している場合であって、電子メール自動表示設定のモードの場合(以下、第2の場合と称する)、TV映像データを受信している際に、電子メール自動表示設定のモードで電子メールデータを受信した場合(以下、第3の場合と称する)、および、第3の場合において、TV映像データと電子メールデータとの表示先を変更する場合(以下、第4の場合と称する)に分けて、上記各場合に関連するブロックの機能の説明を行う。
まず、上記第1の場合について説明をする。
上記TV映像表示制御部2は、上記実施の形態1で述べたように、上記CPU11の制御の下、TV用アンテナ部25、チューナ13、OFDM復調部14、デコーダ16、および、画像処理部21を介して、TV映像データを受信する。そして、TV映像表示制御部2は、この受信したTV映像データをTV映像表示先設定部53aに送信する。
そして、上記TV映像表示先設定部53aは、TV映像表示制御部2から受信したTV映像データを、第1表示画面58に表示する。以上により、図14に示すとおり、TV映像データが、第1表示画面58に表示されることとなる。
次に、上記第2の場合について説明する。
携帯電話機51がメールを受信すると、上記メール送受信制御部4は、通信用アンテナ部24、無線通信部12、および、画像処理部21を介して、メールデータを受信する。そして、メール送受信制御部4は、メモリ5に受信したメールデータを記憶させる。さらに、メール送受信制御部4は、メール表示制御部6に対して、メールデータを受信したというメール受信情報を通知する。
上記メール表示制御部6は、メール送受信制御部4から上記メール受信情報の通知があった場合、メール表示先設定部53bに対して、表示領域を第1表示画面58とするように指示を送る。また、メール表示制御部6は、メモリ5に記憶されたメールデータを読み出し、この読み出したメールデータをメール表示先設定部53bに送信する。
そして、上記メール表示領域設定部3bは、メール表示制御部6から送信されたメールデータを、表示画面8全体に表示する。以上により、図15に示すとおり、メールデータが、第1表示画面58に表示されることとなる。
次に、本発明の特徴となる上記第3の場合について説明する。
なお、電子メールデータを受信するまでは、上記第1の場合に説明したように、TV映像データが表示画面8全体に表示されている。
上記携帯電話機51がメールを受信すると、メール送受信制御部4は、通信用アンテナ部24、無線通信部12、および、画像処理部21を介して、メールデータを受信する。そして、メール送受信制御部4は、メモリ5に受信したメールデータを記憶させる。さらに、メール送受信制御部4は、メール表示制御部6に対して、メールデータを受信したというメール受信情報を通知する。
上記メール表示制御部6は、メール送受信制御部4から上記メール受信情報の通知があった場合であって、かつ、TV映像表示制御部2からTV映像データを受信中との通知を受信している場合には、メール表示先設定部53bに対して、メールデータの表示画面を第2表示画面59に設定するように指示(以下、第1の指示と称する)を出す。そして、上記メール表示先設定部53bは、第1の指示を受けた後、メールデータの表示画面を第2表示画面59に設定する。
また、メール表示制御部6は、メモリ5に記憶されたメールデータを読み出し、この読み出したメールデータをメール表示先設定部53bに送信する。ここで、メール表示制御部6が読み出すメールデータは、少なくともメールデータの所定の箇所(例えば題名(Subject)を含んだ部分)であって、第2表示画面59で表示可能な部分とする。
そして、上記メール表示先設定部53bは、メール表示制御部6から送信されたメールデータを、第2表示画面59に表示させる。
以上により、図16に示すとおり、第1表示画面58にTV映像データが、第2表示画面59にメールデータの一部が表示される。
なお、メールデータの表示項目の切換については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
次に、上記第4の場合について説明する。
まず、ユーザが操作部20から、TV映像データとメールデータとの表示先の変更についての指示(第2の指示)を入力する。具体的には、TV映像データを第2表示画面59に、メールデータを第1表示画面58に表示するよう指示を入力する。
この第2の指示は、表示データ切換制御部7に送信される。上記第2の指示を受信した表示データ切換制御部7は、まず、TV映像表示制御部2に対して、TV映像データを第2表示画面59に表示するよう指示(第3の指示)を出す。さらに、表示データ切換制御部7は、メール表示制御部6に対して、メールデータを第1表示画面58に表示するように指示(第4の指示)を出す。
TV映像表示制御部2は、上記第3の指示を受けると、TV映像表示先設定部53aに対して、TV映像データの表示画面を第1表示画面58から第2表示画面59に変更するよう指示(第5の指示)を出す。そして、TV映像表示先設定部53aは、上記第5の指示を受けると、TV映像データの表示画面を第2表示画面59に設定(変更)する。
メール表示制御部6は、上記第4の指示を受けると、まず、メール表示先設定部53bに対して、メールデータの表示画面を第2表示画面59から第1表示画面58に変更するよう指示(第6の指示)を出す。そして、メール表示先設定部53bは、上記第6の指示を受けると、メールデータの表示画面を第1表示画面58に設定(変更)する。
また、メール表示制御部6は、上記第4の指示を受けると、メモリ5からメールデータを読み出す。そして、メール表示制御部6は、上記メモリ5から読み出したメールデータを、メール表示先設定部53bに送信する。その後、メール表示先設定部53bは、メール表示制御部6から受信したメールデータを、第1表示画面58に表示させる。
一方、TV映像表示制御部2は、上記第5の指示を出した後、TV映像表示先設定部53aに対して、TV映像データを送信する。そして、TV映像表示先設定部53aは、TV映像表示制御部2から受信したTV映像データを、第2表示画面59に表示する。
以上の結果、TV映像データが第2表示画面59に、メールデータが第1表示画面58に表示されることとなる。
図17は、上記携帯電話機51におけるデータ処理のフローを示したフローチャートである。より具体的には、上記第3の場合および第4の場合の処理を示したフローチャートである。以下、このフローチャートに示した処理について説明する。
まず、携帯電話機51は、TV映像データを、TV用アンテナ部25を介して受信する(S11)。その後、上述したように、TV映像データに基づくTV映像が、第1表示部32の第1表示画面58に表示される(S12)。具体的には、TV映像表示制御部2を介してTV映像データを受信したTV映像表示先設定部53aが、上記TV映像データに基づくTV映像を第1表示画面58に表示する。
S12の後は、メール表示制御部6により、メールデータを受信したか否かが判断される(S13)。S13においてメールを受信していないと判断された場合には、S12に戻り、第1表示画面58にTV映像の表示が継続される。一方、S13においてメールを受信したと判断された場合には、メール表示制御部6からの指示によりTV映像表示先設定部53aが、第1表示画面58にTV映像を表示すると共に、メール表示制御部6からの指示によりメール表示先設定部53bが、第2表示画面59にメールを表示する(S14)。
S14の後は、表示データ切換制御部7により、第3の画面切換操作がなされたか否かが判断される(S15)。ここで、第3の画面切換操作(第3の操作)とは、TV映像の表示先(表示画面)と、メールの表示先(表示画面)とを切換える操作を指している。なお、この第3の画面切換操作は、ユーザが操作部20に対して行う操作である。
そして、S15において上記第3の画面切換操作がなされていない場合には、S14に戻り、第1表示画面58にTV映像を表示すると共に、第2表示画面59にメールを表示したままの状態を継続する。一方、S15において上記第3の画面切換操作がなされた場合には、表示データ切換制御部7からの指示に基づき、TV映像表示先設定部53aが第2表示画面59にTV映像を表示すると共に、メール表示先設定部53bが第1表示画面58にメールを表示する(S16)。
以上により、上記第3の場合および第4の場合の処理が終了する。
ところで、上記各実施の形態においては、通信用アンテナ部24を介して電子メールデータを受信する例を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、電子メールデータ以外に、テキストデータ、図形データ、GIFまたはJPEG形式の画像データ、および、マークアップ言語で示されたデータ(例えばHTMLまたはXMLフォーマット形式のデータ)等のブラウザで表示するためのデータが挙げられる。
つまり、上記各実施形態では、無線通信部12および通信用アンテナ部24(通信手段)で取得したデータとして電子メールデータを例に挙げ、この電子メールデータを処理する例を挙げたが、代わりに、例えばマークアップ言語を取得して、該データを処理可能な構成としてもよい。
また、映像データとして、TV映像データを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上記の「(3)ビデオ録画/再生機能」における記載に示したように、ビデオデータであってもよい。
さらに、上記実施の形態1および2における携帯電話機(1・51)の各機能ブロック(特に、TV映像表示制御部2、表示領域設定部3、メール送受信制御部4、メール表示制御部6、表示データ切換制御部7、および、表示先設定部53)は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機(1・51)は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU11、上記プログラムを格納したROM19、上記プログラムを展開するRAM18、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体、記憶部17)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機(1・51)の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機(1・51)に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機(1・51)を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
また、上記では、電子機器の一例として、携帯電話機を例に挙げて説明した。しかしながら、携帯電話機に限定されるものではなく、通信機能を備えていれば、PDA端末等の携帯型装置、更には様々な電子機器に適用可能である。また、通信機能を備えた通信装置を接続した電子機器にも適用可能である。