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JP2005210877A - 蓄電素子の電圧均等化装置 - Google Patents

蓄電素子の電圧均等化装置 Download PDF

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JP2005210877A JP2004101118A JP2004101118A JP2005210877A JP 2005210877 A JP2005210877 A JP 2005210877A JP 2004101118 A JP2004101118 A JP 2004101118A JP 2004101118 A JP2004101118 A JP 2004101118A JP 2005210877 A JP2005210877 A JP 2005210877A
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Abstract

【課題】 均等化能力及び均等化効率を高めるとともに、均等化処理時に過大な放出電流(蓄積電流)が発生する弊害を防止する。
【解決手段】 少なくとも各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…及び一又は二以上の第二巻線2b…からなる基本巻線2o…を有するトランス2と、各蓄電素子B…に対応した複数のスイッチング素子3…と、各蓄電素子B…に対応した複数の第一ダイオード5a…と、第二巻線2b…に対応した第二ダイオード5b…とを有し、各スイッチング素子3…のON時に各蓄電素子B…から対応する各第一ダイオード5a…を介して各第一巻線2a…に通電可能な複数の第一直列回路Ca…を構成し、かつ各スイッチング素子3…のOFF時に第二巻線2b…から第二ダイオード5b…を介して蓄電素子B…に通電可能な第二直列回路Cb…を構成する均等化処理回路6を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バッテリ等を構成する複数の蓄電素子の端子電圧を均等化する蓄電素子の電圧均等化装置に関する。
一般に、モータにより走行する電気自動車或いはエンジンとモータを併用して走行するハイブリッド自動車には、多数(例えば、100個前後)の蓄電素子を直列に接続したバッテリを搭載する。そして、このバッテリには、充電容量の確保,各蓄電素子の長寿命化及び安全性等を考慮して、各蓄電素子の端子電圧を均等化する電圧均等化装置を接続するとともに、1つの蓄電素子に短絡等の故障が発生した場合であっても発熱や液漏れ等により重大な二次故障の原因になることから、各蓄電素子における端子電圧の異常を検出するための電圧検出装置を接続している。
従来、この種の電圧均等化装置としては、既に本出願人が提案した特開2002−223528号公報開示の蓄電素子の電圧均等化装置が知られている。この電圧均等化装置は、直列接続された一方の複数の蓄電素子群の各々蓄電素子と、互いに磁気結合された複数の2次巻線の各々と、複数の一方のスイッチング素子の各々とでそれぞれ閉回路を構成し、他方の蓄電素子と2次巻線と共通に磁気結合されている1次巻線と他方のスイッチング素子とで閉回路を構成し、一方の複数のスイッチング素子と他方のスイッチング素子を交互にON・OFFすることにより直列接続された一方の複数の蓄電素子の出力電圧を均等化するものである。
また、電圧検出装置としては、既に本出願人が提案した特開2002−357625号公報開示の蓄電素子の電圧検出回路が知られている。この電圧検出回路は、直列接続された複数の蓄電素子の各々の端子間の電圧を検出するための蓄電素子の電圧検出回路であって、複数の蓄電素子の各々の端子間に接続し、所定の電圧に達すると出力端子から検出電流が流れる電圧検出手段と、電圧検出手段の出力端子に直列接続した複数の蓄電素子の内の最低電位側に位置する蓄電素子の負極端子との間に、負荷抵抗を介して接続した単一の検出信号出力手段とを有し、いずれの蓄電素子が、予め設定された所定の電圧に達した場合においても、単一の検出信号出力手段が検出信号を出力するのに十分な電流を流すことができるようにしたものである。
特開2002−223528号 特開2002−357625号
しかし、上述した従来の電圧均等化装置(及び電圧検出装置)は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、電圧均等化装置に着目した場合、トランスに一旦エネルギを蓄積し、この後に実質的な均等化処理を行うため、均等化能力及び均等化効率(均等化時間)の観点から改善する余地があるとともに、全蓄電素子の相互間において均等化処理が行われるため、蓄電素子間における端子電圧のバラツキが大きい場合には、過大な充放電電流が発生する虞れがある。
第二に、電圧均等化装置に加えて電圧検出装置を接続する場合、それぞれ独立した二つの専用装置となるため、蓄電素子に対して二つの専用装置が組合わさる構成形態となり、装置全体のコストアップ,エネルギロスの増加及び大型化を招く。
第三に、電圧検出装置に着目した場合、各蓄電素子の端子電圧をそれぞれ独立した検出回路により検出するため、蓄電素子数に応じた数量の検出回路が必要になり、蓄電素子数が多くなった場合には、部品点数の大幅な増加に伴う部品コストの上昇及び回路の複雑化に伴う製造コストの上昇を招く。また、装置の大型化を招き、電気自動車等の限定された配設スペースにおける省スペース化の阻害要因になるとともに、無用なエネルギロスも大きくなる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した蓄電素子の電圧均等化装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、複数の蓄電素子B…の端子電圧Vo…を均等化する蓄電素子の電圧均等化装置1a,1b,1c,1d,1e…1k,1mを構成するに際して、少なくとも各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…及び一又は二以上の第二巻線2b…からなる基本巻線2o…を有するトランス2と、各蓄電素子B…に対応した複数のスイッチング素子3…と、各蓄電素子B…に対応した複数の第一ダイオード5a…と、第二巻線2b…に対応した一又は二以上の第二ダイオード5b…とを有し、各スイッチング素子3…のON時に各蓄電素子B…から対応する各第一ダイオード5a…を介して各第一巻線2a…に通電可能な複数の第一直列回路Ca…を構成し、かつ各スイッチング素子3…のOFF時に第二巻線2b…から第二ダイオード5b…を介して蓄電素子B…に通電可能な一又は二以上の第二直列回路Cb…を構成する均等化処理回路6を備えるとともに、各スイッチング素子3…をON/OFF制御する制御回路7を備えることを特徴とする。
これにより、各スイッチング素子3…が同期してONした際には、各蓄電素子B…から対応する各第一ダイオード5a…を介して各第一巻線2a…に通電可能な複数の第一直列回路Ca…が構成されるため、各第一直列回路Ca…はそれぞれ並列接続されることとなり、各基本巻線2o…の巻数が同一であれば、最大端子電圧Vomaxの蓄電素子B…から基本巻線2o…に対して、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Is…が流れる。一方、この後、各スイッチング素子3…が同期してOFFした際には、第二巻線2b…から第二ダイオード5b…を介して蓄電素子B…に通電可能な第二直列回路Cb…が構成されるため、第二巻線2b…から最小端子電圧Vominの蓄電素子B…に対して、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が流れる。
この場合、発明の好適な態様により、複数の蓄電素子B…は直列接続することが望ましい。また、基本巻線2o…は、中間タップ2oc…により分けることにより各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…と第二巻線2b…により構成してもよいし、単一巻線により構成し、対応する蓄電素子B…における第一直列回路Ca…と他の蓄電素子B…における第二直列回路Cb…に兼用するとともに、トランス2に補助巻線2xを設け、この補助巻線2xを、基本巻線2oによっては第二直列回路Cbが構成されない蓄電素子Bにおける第二直列回路Cbに用いてもよい。さらに、基本巻線2o…は、各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…と複数の蓄電素子B…を組分けした一組又は二組以上の各組G…に対応した一又は二以上の第二巻線2b…により構成してもよい。この際、第二巻線2b…は、複数の第一巻線2a…の少なくとも一部と兼用することができる。
一方、電圧均等化装置1a…には、複数(全部)の蓄電素子B…のうちの最大端子電圧Vomax及び/又は最小端子電圧Vominを、基本巻線2oの端子電圧又はトランス2に別途設けた検出巻線2dの端子電圧から検出する電圧検出回路11を設けることができる。なお、最小端子電圧Vominには、複数の蓄電素子B…を組分けした一組又は二組以上の各組G…における両端電圧のうちの最小両端電圧Vxminを含ませることができる。
また、電圧検出回路11には、基本巻線2oの端子電圧又は検出巻線2dの端子電圧から検出される電圧を補正する補正回路13を設けることができるとともに、電圧検出回路11には、最大端子電圧Vmaxを保持(記憶)する最大電圧保持回路12m及び/又は最小端子電圧Vminを保持(記憶)する最小電圧保持回路12sを設けることができる。さらに、電圧検出回路11には、スイッチング素子3…がONした直後の最大端子電圧Vmaxを検出する最大電圧検出部11mを設けることができるとともに、スイッチング素子3…がOFFした後、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が零になる直前の最小端子電圧Vminを検出する最小電圧検出部11sを設けることができる。この場合、最小電圧検出部11sは、スイッチング素子3…がOFFした後、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…を検出し、検出した放出電流Ir…の大きさが予め設定した閾値Irsに達したタイミングにより最小端子電圧Vminを検出することができる。なお、このような最小電圧検出部11sを設けることにより、スイッチング素子3…がOFFした後、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Irを検出し、放出電流Ir…が零になった後、所定時間Tr…が経過したタイミングによりスイッチング素子3…をON制御するとともに、スイッチング素子3…がONした後、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Is…を検出し、蓄積電流Is…の大きさが所定値Ismに達したタイミングによりスイッチング素子3…をOFF制御する制御回路7を構成することもできる。また、最小電圧検出部11sは、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…の大きさが所定の閾値Irsまで減少する所定時間Tsを予め演算により求め、スイッチング素子3…がOFFした後、所定時間Tsが経過したタイミングにより最小端子電圧Vminを検出することもできる。
他方、制御回路7は、電圧検出回路11により検出した最大端子電圧Vmaxとこの最大端子電圧Vmaxと対比可能な最小端子電圧Vminの差(差電圧Ve)を求め、この差電圧Veが予め設定した設定値Es以下のときは、スイッチング素子3…のON/OFF制御を停止し、OFF状態にすることができる。また、制御回路7は、電圧検出回路11により検出した最大端子電圧Vmaxとこの最大端子電圧Vmaxと対比可能な最小端子電圧Vminの差(差電圧Ve)を求め、この差電圧Veが大きいときは、スイッチング素子3…をON/OFF制御するスイッチング周波数fsを低く設定し、かつ差電圧Veが小さいときはスイッチング周波数fsを高く設定することもできる。
一方、トランス2に設けたエネルギ補充用の補充巻線2sと、この補充巻線2sにエネルギを補充する蓄電部Bsと、補充スイッチング部21とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ補充回路22を設けることができる。この場合、蓄電素子Bの最大端子電圧をVomax,基本巻線2oの巻数をNo,蓄電部Bsの端子電圧をVs,補充巻線2sの巻数をNsとしたとき、(Vs/Ns)>(Vomax/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNsを設定するとともに、スイッチング素子3…と補充スイッチング部21を同期させてON/OFF制御し、又はスイッチング素子3…を全てOFF制御した状態で補充スイッチング部21をON/OFF制御する制御回路7を設けることができる。また、トランス2に設けたエネルギ排出用の排出巻線2rと、この排出巻線2rから排出されたエネルギを充電する蓄電部Bsと、排出スイッチング部25とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ排出回路26を設けることができる。この場合、蓄電素子B…の最小端子電圧をVomin,基本巻線2oの巻数をNo,蓄電部Bsの端子電圧をVs,排出巻線2rの巻数をNrとしたとき、(Vs/Nr)<(Vomin/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNrを設定するとともに、スイッチング素子3…と排出スイッチング部25を反転状態により同期させてON/OFF制御し、又は排出スイッチング部25をON制御した状態でスイッチング素子3…をON/OFF制御する制御回路7を設けることができる。加えて、電圧均等化装置1g,1hは、均等化処理回路6を一つのモジュールMとして構成し、複数のモジュールM…に対応した複数の蓄電素子B…同士を並列接続又は直列接続することができる。
このような構成を有する本発明に係る蓄電素子の電圧均等化装置1a…によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 各スイッチング素子3…のON時には、最大端子電圧Vomaxの蓄電素子B…から基本巻線2o…に対して、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Is…が流れるとともに、各スイッチング素子3…のOFF時には、基本巻線2o…から最小端子電圧Vominの蓄電素子B…に対して、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が流れるため、トランス2へのエネルギ蓄積時及びトランス2からのエネルギ放出時の双方において均等化処理が行われることになり、均等化能力及び均等化効率を飛躍的に高めることができる。
(2) 蓄電素子B…間における端子電圧Vo…のバラツキが大きい場合であっても、放出電流Ir…(蓄積電流Is…)は、各第二直列回路Cb…(第一直列回路Ca…)単位で流れるため、均等化処理時に過大な放出電流Ir…(蓄積電流Is…)が発生する弊害を防止することができる。
(3) 好適な態様により、基本巻線2o…を、中間タップ2oc…により分けることにより各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…と第二巻線2b…により構成すれば、補助巻線等を用いることなく基本形態の均等化処理回路6…を容易に構成することができる。
(4) 好適な態様により、基本巻線2o…を、単一巻線により構成し、対応する蓄電素子B…における第一直列回路Ca…と他の蓄電素子B…における第二直列回路Cb…に兼用するとともに、トランス2に補助巻線2xを設け、この補助巻線2xを、基本巻線2oによっては第二直列回路Cbが構成されない蓄電素子Bにおける第二直列回路Cbに用いれば、一つの補助巻線2xの追加を要するも、基本巻線2o…を上述した第一巻線2a(又は第二巻線2b)と同一巻数の単一巻線により構成できる。
(5) 好適な態様により、基本巻線2o…を、各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…と複数の蓄電素子B…を組分けした一組又は二組以上の各組G…に対応した一又は二以上の第二巻線2b…により構成すれば、各蓄電素子B…単位の最小端子電圧Vomin…を監視する必要がない蓄電素子、例えば、端子電圧Voが正規の電圧より低下しても何ら問題(異常)を生じない電気二重層コンデンサ等のキャパシタに利用可能となり、第二巻線2b…側の回路構成の簡素化による装置全体の低コスト化,小型化及び高効率化を図ることができる。なお、この際、第二巻線2b…を、複数の第一巻線2a…の少なくとも一部に兼用させることにより、更なる回路構成の簡素化に貢献できる。
(6) 好適な態様により、電圧均等化装置1a…に、複数(全部)の蓄電素子B…のうちの最大端子電圧Vomax及び/又は最小端子電圧Vominを、基本巻線2oの端子電圧又はトランス2に別途設けた検出巻線2dの端子電圧から検出する電圧検出回路11を設ければ、各スイッチング素子3…のON時に、基本巻線2o…に対して最大端子電圧Vomaxの蓄電素子B…から蓄積電流Is…が流れるとともに、各スイッチング素子3…のOFF時には、基本巻線2o…から最小端子電圧Vominの蓄電素子B…に対して放出電流Ir…が流れるため、各スイッチング素子3…のON時には、基本巻線2o又は検出巻線2dに、最大端子電圧Vmaxが発生し、かつ各スイッチング素子3…のOFF時には、基本巻線2o又は検出巻線2dに、最小端子電圧Vminが発生する。したがって、最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminを容易に検出することができるとともに、電圧検出回路11は、電圧均等化装置1の実質的な部分を兼用するため、構成の簡略化を図ることができる。しかも、従来の電圧検出回路のように、各蓄電素子B…の端子電圧Vo…をそれぞれ独立して検出する検出回路が不要となるため、装置全体のコストダウン,エネルギロスの低減及び小型コンパクト化を図ることができる。なお、電圧検出回路11の主たる目的は、端子電圧Vo…が正常範囲を外れ、異常に低くなり或いは高くなった蓄電素子B…を検出することにあるため、最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminを検出できれば十分であり、正常な端子電圧Vo…までも検出する必要はない。したがって、最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminのみを検出する本実施形態に係る電圧検出回路11は、本来の目的を十分に達成することができる。なお、トランス2に検出巻線2dを別途設けた場合には、電圧均等化回路6に対して電気的な絶縁を図ることができるとともに、必要に応じて検出電圧を昇圧又は降圧することができる。
(7) 好適な態様により、最小端子電圧Vominに、複数の蓄電素子B…を組分けした一組又は二組以上の各組G…における両端電圧のうちの最小両端電圧Vxmin…を適用すれば、各蓄電素子B…単位の端子電圧は得れないものの、故障が生じているか否か等の必要な情報は得れることに加え、第二巻線2b…側の回路構成の簡素化により、装置全体の低コスト化,小型化及び高効率化を図ることができる。
(8) 好適な態様により、電圧検出回路11に、基本巻線2oの端子電圧又は検出巻線2dの端子電圧から検出される電圧を補正する補正回路13を設ければ、ダイオード5a…,5b…の電圧降下等による誤差分を排した最大端子電圧Vmax及び/又は最小端子電圧Vminを得ることができる。
(9) 好適な態様により、電圧検出回路11に、最大端子電圧Vmaxを保持(記憶)する最大電圧保持回路12m及び/又は最小端子電圧Vminを保持(記憶)する最小電圧保持回路12sを設ければ、各スイッチング素子3…のON時に発生する最大端子電圧Vmax及び/又は各スイッチング素子3…のOFF時に発生する最小端子電圧Vminを、各スイッチング素子3…のON/OFFタイミングに影響されることなく検出することができ、検出処理系の簡略化を図ることができる。
(10) 好適な態様により、電圧検出回路11に、スイッチング素子3…がONした直後の最大端子電圧Vmaxを検出する最大電圧検出部11mを設ければ、各スイッチング素子3…のON時に、基本巻線2o…に蓄積電流Is…が流れるも、この蓄積電流Is…は、スイッチング素子3…がONした後から徐々に増加する。したがって、蓄積電流Is…は、スイッチング素子3…がONした直後が最も少なくなり、第一ダイオード5a…の電圧降下を無視できるため、正確な最大端子電圧Vmaxを検出できる。
(11) 好適な態様により、スイッチング素子3…がOFFした後、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が零になる直前の最小端子電圧Vminを検出する最小電圧検出部11sを設ければ、各スイッチング素子3…のOFF時に、蓄電素子B…に放出電流Ir…が流れるも、この放出電流Ir…は、スイッチング素子3…がOFFした後から徐々に減少する。したがって、放出電流Ir…は、零になる直前(放出完了直前)が最も少なくなり、第二ダイオード5b…の電圧降下を無視できるため、正確な最小端子電圧Vminを検出できる。この場合、最小電圧検出部11sは、スイッチング素子3…がOFFした後、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…を検出し、検出した放出電流Ir…の大きさが予め設定した閾値Irsに達したタイミングにより最小端子電圧Vminを検出することができる。これにより、常に一定の検出タイミングが得れるため、バラツキの無い正確な最小端子電圧Vminを検出できる。
(12) 好適な態様により、スイッチング素子3…がOFFした後、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Irを検出し、放出電流Ir…が零になった後、所定時間Tr…が経過したタイミングによりスイッチング素子3…をON制御するとともに、スイッチング素子3…がONした後、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Is…を検出し、蓄積電流Is…の大きさが所定値Ismに達したタイミングによりスイッチング素子3…をOFF制御する制御回路7を設ければ、自励発振させることにより、固定したスイッチング周波数(ON/OFF周波数)fsを発振する別途のパルス発振器は不要になる。また、周波数が可変することにより、過電流を防止して常に安定した蓄積電流Is…を流すことができるとともに、無電流期間を無くして効率的な電圧均等化に係る処理を行うことができる。
(13) 好適な態様により、最小電圧検出部11sに、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…の大きさが所定の閾値Irsまで減少する所定時間Tsを予め演算により求め、スイッチング素子3…がOFFした後、所定時間Tsが経過したタイミングにより最小端子電圧Vminを検出する機能を設ければ、放出電流Ir…の検出が不要となり、検出処理系の簡略化を図ることができる。
(14) 好適な態様により、制御回路7に、電圧検出回路11により検出した最大端子電圧Vmaxとこの最大端子電圧Vmaxと対比可能な最小端子電圧Vminの差(差電圧Ve)を求め、この差電圧Veが予め設定した設定値Es以下のときは、スイッチング素子3…のON/OFF制御を停止し、OFF状態にする機能を設ければ、無駄なエネルギ消費を回避できる。即ち、差電圧Veが小さいことは、各蓄電素子B…間の端子電圧Vo…のバラツキが小さく、均等化処理する必要がないことを意味するため、均等化処理を停止することにより、無駄なエネルギ消費を回避できる。
(15) 好適な態様により、制御回路7に、電圧検出回路11により検出した最大端子電圧Vmaxとこの最大端子電圧Vmaxと対比可能な最小端子電圧Vminの差(差電圧Ve)を求め、この差電圧Veが大きいときは、スイッチング素子3…をON/OFF制御するスイッチング周波数fsを低く設定し、かつ差電圧Veが小さいときはスイッチング周波数fsを高く設定する機能を設ければ、差電圧Veが小さいときは、スイッチング素子3…のON時間を短くし、トランス2に対する蓄積及び放出エネルギを少なくして無駄な損失を低減できるとともに、差電圧Veが大きいときは、スイッチング素子3…のON時間を長くし、均等化処理能力を高めることができる。
(16) 好適な態様により、トランス2に設けたエネルギ補充用の補充巻線2sと、この補充巻線2sにエネルギを補充する蓄電部Bsと、補充スイッチング部21とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ補充回路22を設け、蓄電素子Bの最大端子電圧をVomax,基本巻線2oの巻数をNo,蓄電部Bsの端子電圧をVs,補充巻線2sの巻数をNsとしたとき、(Vs/Ns)>(Vomax/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNsを設定するとともに、スイッチング素子3…と補充スイッチング部21を同期させてON/OFF制御し、又はスイッチング素子3…を全てOFF制御した状態で補充スイッチング部21をON/OFF制御する制御回路7を設ければ、蓄電部Bsから蓄電素子B…に対してエネルギの補充を行うことができ、蓄電素子B…における過剰な自己放電を回避できる。
(17) 好適な態様により、トランス2に設けたエネルギ排出用の排出巻線2rと、この排出巻線2rから排出されたエネルギを充電する蓄電部Bsと、排出スイッチング部25とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ排出回路26を設け、蓄電素子B…の最小端子電圧をVomin,基本巻線2oの巻数をNo,蓄電部Bsの端子電圧をVs,排出巻線2rの巻数をNrとしたとき、(Vs/Nr)<(Vomin/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNrを設定するとともに、スイッチング素子3…と排出スイッチング部25を反転状態により同期させてON/OFF制御し、又は排出スイッチング部25をON制御した状態でスイッチング素子3…をON/OFF制御する制御回路7を設ければ、蓄電素子B…の過剰充電を回避できる。
(18) 好適な態様により、均等化処理回路6を一つのモジュールMとして構成し、複数のモジュールM…に対応した複数の蓄電素子B…同士を並列接続又は直列接続すれば、均等化処理回路6のモジュール化により、例えば、トランス2の大きさを標準化した場合であっても異なる任意の数量の蓄電素子B…に対して臨機応変に対応できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、基本形態となる第一実施形態に係る電圧均等化装置1aの構成について、図1を参照して説明する。
図中、31はバッテリ、特に、モータにより走行する電気自動車及びエンジンとモータを併用して走行するハイブリッド自動車に搭載するバッテリを示す。このバッテリ31は、複数の蓄電素子B…を直列に接続して構成したものであり、この蓄電素子B…には、リチウムイオン電池等のイオン電池や電気二重層コンデンサ等の各種蓄電素子を用いることができる。また、各蓄電素子B…は、1個のセルにより構成してもよいし、複数個のセル、例えば、直列接続,並列接続又はこれらの組合わせからなる複数個のセルにより構成してもよい。そして、このバッテリ31には、各蓄電素子B…の端子電圧Vo…を均等化する電圧均等化装置1aを接続する。
電圧均等化装置1aは、鉄心を有するトランス2を備え、このトランス2は、各蓄電素子B…に対応して設けた複数の基本巻線2o…を有する。また、各基本巻線2o…は、センタタップ(中間タップ)2oc…により分けた第一巻線2a…と第二巻線2b…を有し、センタタップ2oc…は対応する蓄電素子B…の負極側に接続する。この場合、各基本巻線2o…の巻数は同数となるように設定する。第一実施形態の第一巻線2a…と第二巻線2b…は同一巻数である。なお、センタタップ2oc…は、第一巻線2a…の巻始端子と第二巻線2b…の巻終端子を兼ねている。一方、第一巻線2a…の巻終端子と対応する蓄電素子B…の正極側間には、スイッチング素子3…と第一ダイオード(一方向性導通素子)5a…の直列回路を接続するとともに、第二巻線2b…の巻始端子は、第二ダイオード(一方向性導通素子)5b…を介して対応する蓄電素子B…の正極側に接続する。これにより、各スイッチング素子3…のON時には、各蓄電素子B…から対応する各第一ダイオード5a…を介して各第一巻線2a…(基本巻線2o…)に通電可能な複数の第一直列回路Ca…が構成されるとともに、各スイッチング素子3…のOFF時には、各第二巻線2b…(基本巻線2o…)から各第二ダイオード5b…を介して各蓄電素子B…に通電可能な複数の第二直列回路Cb…が構成される。したがって、第一巻線2a…は第一直列回路Ca…に用いられるとともに、第二巻線2b…は第二直列回路Cb…に用いられる。なお、各スイッチング素子3…には、FET等の半導体スイッチを用いる。以上により、均等化処理回路6が構成される。
他方、7は制御回路を示す。制御回路7は、内蔵するパルス発振器から発振する周波数が百〔kHz〕程度のパルス制御信号Psを出力し、このパルス制御信号Psにより各スイッチング素子3…を同期させてON/OFF制御する。
更に、均等化処理回路6には、複数(全部)の蓄電素子B…のうちの最大端子電圧Vmax及び最小端子電圧Vminを検出する電圧検出回路11を接続する。この場合、電圧検出回路11は、最大電圧検出部11mと最小電圧検出部11sを備え、任意の基本巻線2oにおける第一巻線2aの巻終端子は、ダイオード32aを介して最大電圧検出部11mの一方の入力ポートに接続するとともに、当該基本巻線2oにおけるセンタタップ2ocは、最大電圧検出部11mの他方の入力ポートに接続する。また、当該基本巻線2oにおける第二巻線2bの巻始端子は、ダイオード32bを介して最小電圧検出部11sの一方の入力ポートに接続するとともに、当該基本巻線2oにおけるセンタタップ2ocは、最小電圧検出部11sの他方の入力ポートに接続する。そして、ダイオード32aの出力側とセンタタップ2oc間に、電圧保持コンデンサ33aを接続するとともに、ダイオード32bの出力側とセンタタップ2oc間に、電圧保持コンデンサ33bを接続する。このダイオード32aと電圧保持コンデンサ33aは、最大端子電圧Vmaxを保持(記憶)する最大電圧保持回路12mを構成するとともに、ダイオード32bと電圧保持コンデンサ33bは、最小端子電圧Vminを保持(記憶)する最小電圧保持回路12sを構成する。このような最大電圧保持回路12m及び最小電圧保持回路12sを設けることにより、各スイッチング素子3…のON時に発生する最大端子電圧Vmax及び各スイッチング素子3…のOFF時に発生する最小端子電圧Vminを、各スイッチング素子3…のON/OFFタイミングに影響されることなく検出することができ、検出処理系の簡略化を図ることができる。
次に、第一実施形態に係る電圧均等化装置1aの動作について、図1,図3〜図6を参照しつつ図2に示すフローチャートに従って説明する。
まず、電圧均等化装置1aの作動時には、制御回路7から各スイッチング素子3…に対してパルス制御信号Psが付与され、各スイッチング素子3…は、パルス制御信号Psに同期してON/OFF制御される。スイッチング素子3…のON/OFF状態(パルス制御信号Ps)を図5(a)に示す。
今、各スイッチング素子3…がONした場合を想定する(ステップS1)。図3に、各スイッチング素子3…がONした状態における電圧均等化装置1aの等価回路Uaを示す。この場合、各蓄電素子B…から対応する各第一ダイオード5a…を介して各第一巻線2a…に通電可能な複数の第一直列回路Ca…が構成されるとともに、各第一直列回路Ca…が並列接続された状態となる。この結果、全蓄電素子B…のうち端子電圧Voの最も大きい蓄電素子B、即ち、最大端子電圧Vomaxを有する蓄電素子Bから第一巻線2aに対して、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Isが流れるとともに、最大端子電圧Vmaxは、全第一巻線2a…に発生するため、この最大端子電圧Vmaxよりも小さい端子電圧Voを有する蓄電素子B…からは蓄積電流Is…が流れない。なお、最大端子電圧Vomaxを有する蓄電素子Bは、一個の場合及び二個以上の場合が発生する。図1に、蓄積電流Isの経路を一点鎖線矢印により示す。よって、最大端子電圧Vomaxの蓄電素子Bのみから蓄積電流Isが流れることにより、トランス2に対してエネルギの蓄積が行われるため、蓄電素子Bの最大端子電圧Vomaxを低下させる均等化処理が行われる(ステップS2)。
また、図3に示すように、第一巻線2aの両端子(巻始端子と巻終端子)に発生する最大端子電圧Vmaxは、最大電圧保持回路12mにより保持(記憶)される。即ち、ダイオード32aを介して電圧保持コンデンサ33aに充電され、電圧保持コンデンサ33aの端子電圧として保持される(ステップS3)。ところで、蓄積電流Isは、図5(b)に示すように、各スイッチング素子3…のON時点から徐々に増加する。このため、第一巻線2aの端子電圧Vaと、ダイオード32aの出力となる最大端子電圧Vmaxは、図5(c)に示すようになり、各スイッチング素子3…がONした直後は、蓄電素子Bの最大端子電圧Vomaxに対応する正規の電圧が発生するも、蓄積電流Isが増加するに従って第一ダイオード5aの電圧降下分が大きくなり、第一巻線2aの端子電圧Vaと、ダイオード32aの出力となる最大端子電圧Vmaxも徐々に低下する。したがって、最大電圧保持回路12mにより保持される最大端子電圧Vmaxは、電圧降下分の誤差を含むことになる。なお、ダイオード32aには、ほとんど電流が流れないため、ダイオード32aによる電圧降下は無視できる。
次に、各スイッチング素子3…がOFFした場合を想定する(ステップS4)。図4に、各スイッチング素子3…がOFFした状態における電圧均等化装置1aの等価回路Ubを示す。この場合、各第二巻線2b…から各第二ダイオード5b…を介して各蓄電素子B…に通電可能な複数の第二直列回路Cb…が構成されるとともに、各第二直列回路Cb…が並列接続された状態になる。この結果、第二巻線2bから、全蓄電素子B…のうち端子電圧Voの最も小さい蓄電素子B、即ち、最小端子電圧Vominの蓄電素子B…に対してトランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Irが流れるとともに、最小端子電圧Vominは、全第二巻線2b…に発生するため、この最小端子電圧Vominよりも大きい端子電圧Voを有する蓄電素子B…には放出電流Ir…が流れない。なお、最小端子電圧Vominを有する蓄電素子Bは、一個の場合及び二個以上の場合が発生する。図1に、放出電流Irの経路を一点鎖線矢印により示す。最小端子電圧Vominの蓄電素子Bにのみ放出電流Irが流れることにより、蓄電素子Bに対する充電が行われるため、最小端子電圧Vominを上昇させる均等化処理が行われる(ステップS5)。
また、図4に示すように、第二巻線2bの両端子(巻始端子と巻終端子)に発生する最小端子電圧Vminは、最小電圧保持回路12sにより保持(記憶)される。即ち、ダイオード32bを介して電圧保持コンデンサ33bに充電され、電圧保持コンデンサ33bの端子電圧として保持される(ステップS6)。ところで、放出電流Irは、図5(b)に示すように、各スイッチング素子3…のOFF時点から徐々に減少する。このため、第二巻線2bの端子電圧Vbと、ダイオード32bの出力となる最小端子電圧Vminは、図5(d)に示すようになり、各スイッチング素子3…がOFFした直後は、第二ダイオード5bの電圧降下分が最も大きく加算された最小端子電圧Vminが発生するも、放出電流Irが減少するに従ってこの電圧降下分が小さくなり、第二巻線2bの端子電圧Vbと、ダイオード32bの出力となる最小端子電圧Vminも徐々に低下する。そして、スイッチング素子3…がOFFした後、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が零になる直前の最小端子電圧Vminが、蓄電素子Bの最小端子電圧Vominに対応する正規の電圧となる。したがって、最小電圧保持回路12sにより保持される最小端子電圧Vminは、電圧降下分の誤差を含むことになる。なお、ダイオード32bには、ほとんど電流が流れないため、ダイオード32bによる電圧降下は無視できる。
このようなスイッチング素子3…のON/OFF動作が繰返されることにより、各蓄電素子B…に対する電圧均等化処理が行われ、最終的には、全蓄電素子B…の端子電圧Vo…が均等化する。このように、均等化処理回路6では、各スイッチング素子3…のON時に、最大端子電圧Vomaxの蓄電素子B…から基本巻線2o…に対して、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Is…が流れるとともに、各スイッチング素子3…のOFF時に、基本巻線2o…から最小端子電圧Vominの蓄電素子B…に対して、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が流れるため、トランス2へのエネルギ蓄積時及びトランス2からのエネルギ放出時の双方において均等化処理が行われることになり、均等化能力及び均等化効率を飛躍的に高めることができる。また、蓄電素子B…間における端子電圧Vo…のバラツキが大きい場合であっても、放出電流Ir…(蓄積電流Is…)は、各第二直列回路Cb…(第一直列回路Ca…)単位で流れるため、均等化処理時に過大な放出電流Ir…(蓄積電流Is…)が発生する弊害を防止することができる。
一方、電圧検出回路11では、予め設定されたサンプリング時間になったなら、最大端子電圧Vmax及び最小端子電圧Vminの検出処理を行う(ステップS7,S8)。この場合、最大端子電圧Vmaxは、最大電圧保持回路12m(電圧保持コンデンサ33a)に保持されているため、最大電圧検出部11mにより電圧保持コンデンサ33aの端子電圧を読取るのみで最大端子電圧Vmaxを検出することができる。そして、検出した最大端子電圧Vmaxは、データとして制御回路7に付与され、制御回路7のメモリに少なくとも一時記憶される。同様に、最小端子電圧Vminは、最小電圧保持回路12s(電圧保持コンデンサ33b)に保持されているため、最小電圧検出部11sにより電圧保持コンデンサ33bの端子電圧を読取るのみで最小端子電圧Vminを検出することができる。そして、検出した最小端子電圧Vminは、データとして制御回路7に付与され、制御回路7のメモリに少なくとも一時記憶される。
このように、電圧検出回路11によれば、最大端子電圧Vmax及び最小端子電圧Vminを容易に検出できるとともに、電圧検出回路11は、電圧均等化装置1の実質的な部分を兼用するため、構成の簡略化を図ることができる。しかも、従来の電圧検出回路のように、各蓄電素子B…の端子電圧Vo…をそれぞれ独立して検出する検出回路が不要になるため、装置全体のコストダウン,エネルギロスの低減及び小型コンパクト化を図ることができる。電圧検出回路11の主たる目的は、端子電圧Vo…が正常範囲を外れ、異常に低くなり或いは高くなった蓄電素子B…を検出することにあるため、最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminを検出できれば十分であり、正常な端子電圧Vo…までも検出する必要はない。したがって、最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminのみを検出する本実施形態に係る電圧検出回路11を用いれば、本来の目的を十分に達成することができる。
また、電圧検出回路11に、最大電圧保持回路12m及び最小電圧保持回路12sを設けたため、各スイッチング素子3…のON時に発生する最大端子電圧Vmax及び各スイッチング素子3…のOFF時に発生する最小端子電圧Vminを、各スイッチング素子3…のON/OFFタイミングに影響されることなく検出することができる。この場合、各ダイオード5a,5b,32a,32bによる電圧降下分が誤差として含まれる不利な面はあるが、検出処理系の簡略化を図ることができる利点がある。
図6は、本実施形態に係る電圧検出回路11により検出した最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminの実験データを示している。実験は、8個の蓄電素子B…を直列接続したバッテリ31を用いた。図6において、Vo〔V〕は、各蓄電素子B…の端子電圧を直接測定した測定データを示す。また、実験結果1は、平均的な端子電圧を有する6個の蓄電素子2〜蓄電素子7に、比較的端子電圧の低い1個の蓄電素子1と比較的端子電圧の高い1個の蓄電素子8を含ませたサンプルを示すとともに、実験結果2は、比較的端子電圧の低い蓄電素子1〜蓄電素子4と比較的端子電圧の高い蓄電素子5〜蓄電素子8を組合わせたサンプルを示す。
実験結果1において、電圧検出回路11により検出した最小端子電圧Vminは2.034〔V〕、最大端子電圧Vmaxは3.970〔V〕である。したがって、最小電圧となる蓄電素子1の端子電圧は2.003〔V〕であり、その誤差は0.031〔V〕(1.55〔%〕)である。また、最大電圧となる蓄電素子8の端子電圧は4.032〔V〕であり、その誤差は−0.062〔V〕(−1.54〔%〕)である。さらに、実験結果2において、電圧検出回路11により検出した最小端子電圧Vminは2.046〔V〕、最大端子電圧Vmaxは3.943〔V〕である。したがって、最小電圧となる蓄電素子4の端子電圧は2.062〔V〕であり、その誤差は−0.016〔V〕(−0.78〔%〕)である。また、最大電圧となる蓄電素子7,8の端子電圧は3.946〔V〕であり、その誤差は−0.003〔V〕(−0.08〔%〕)である。このように、電圧検出回路11を用いることにより、最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminに対する精度の高い検出が可能になる。
他方、制御回路7に一時記憶された最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminに係るデータは、スイッチング素子3…の制御条件の設定に利用される。まず、制御回路7では、最大端子電圧Vmaxと最小端子電圧Vminの差(差電圧Ve)を、Vmax−Vmin=Veの演算処理により求める(ステップS9)。そして、この差電圧Veが予め設定した設定値Es以下のときは、スイッチング素子3…のON/OFF制御を停止し、OFF状態にする(ステップS10,S11)。この場合、差電圧Veが小さいことは、各蓄電素子B…間の端子電圧Vo…のバラツキが小さく、均等化処理する必要がないことを意味するため、均等化処理を停止することにより、無駄なエネルギ消費を回避できる。これに対して、差電圧Veが設定値Esを越えているときは、各蓄電素子B…間の端子電圧Vo…のバラツキが大きく、均等化処理を要するため、スイッチング素子3…のON/OFF制御をそのまま継続する(ステップS10)。
また、差電圧Veが設定値Esを越えているときは、差電圧Veの大きさに応じて、スイッチング素子3…をON/OFF制御するスイッチング周波数fsの変更処理を行う(ステップS10,S11)。即ち、差電圧Veが大きいときは、スイッチング周波数fsを低く設定する制御条件変更処理を行うとともに、差電圧Veが小さいときは、スイッチング周波数fsを高く設定する制御条件変更処理を行う。このように、差電圧Veが小さいときは、スイッチング素子3…のON時間を短くすることにより、トランス2に対する蓄積及び放出エネルギを少なくして無駄な損失を低減するとともに、差電圧Veが大きいときは、スイッチング素子3…のON時間を長くすることにより、均等化処理能力を高めることができる。
次に、本発明の変更実施形態(第二実施形態〜第十二実施形態)に係る電圧均等化装置1b〜1mについて、図7〜図17を参照して説明する。
まず、第二実施形態〜第八実施形態に係る電圧均等化装置1b〜1hについて、図7〜図13を参照して説明する。
最初に、第二実施形態に係る電圧均等化装置1bについて、図7を参照して説明する。この電圧均等化装置1bは、電圧検出回路11を変更したものであり、第一実施形態の電圧均等化装置1aに対して、トランス2に別途設けた検出巻線2dから最大端子電圧Vmax及び最小端子電圧Vminを検出する点、最大端子電圧Vmax及び最小端子電圧Vminを正確に検出するための検出タイミングを設定する点、スイッチング素子3…のON/OFF制御を行うに際して、蓄積電流Is…と放出電流Ir…の大きさに追従して自励発振し、かつ周波数が変化するパルス制御信号Psを用いる点が異なる。
したがって、電圧均等化装置1bは、トランス2に別途設けた第一検出巻線2daと第二検出巻線2dbからなる検出巻線2dを有する。一方の第一検出巻線2daは最大端子電圧Vmaxの検出に用いるため、巻終端子を、ダイオード32aを介して最大電圧検出部11mの一方の入力ポートに接続するとともに、巻始端子を、スイッチ素子51aを介して最大電圧検出部11mの他方の入力ポートに接続する。また、他方の第二検出巻線2dbは最小端子電圧Vminの検出に用いるため、巻始端子を、ダイオード32bを介して最小電圧検出部11sの一方の入力ポートに接続するとともに、巻終端子を、スイッチ素子51bを介して最小電圧検出部11sの他方の入力ポートに接続する。この場合、第一検出巻線2daの巻数を基本巻線2oにおける第一巻線2aの巻数に一致させるとともに、第二検出巻線2dbの巻数を基本巻線2oにおける第二巻線2bの巻数に一致させれば、第一実施形態の電圧均等化装置1aに設けた電圧検出回路11と同様に、最大端子電圧Vmax及び最小端子電圧Vminを検出することができる。このような検出巻線2dを設けることにより、電圧均等化回路6に対して電気的な絶縁を図ることができるとともに、必要に応じて検出電圧を昇圧又は降圧することができる利点がある。
また、均等化処理回路6には、電流検出部55を設ける。電流検出部55は、変流器(CT)としての機能を有する電流検出巻線57f…を有する検出トランス57と検出処理部58を備える。各電流検出巻線57f…は、各蓄電素子B…の正極側と各ダイオード5a及び5b間を接続する各接続ライン56…に直列に接続し、蓄電素子B…に対して流入する放出電流Ir…又は蓄電素子B…から流出する蓄積電流Is…の大きさを検出するものであり、検出トランス57の出力巻線57sは、検出処理部58の入力側に接続するとともに、検出処理部58の出力側は、制御回路7に接続する。なお、その他、図7において、図1と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
このような第二実施形態に係る電圧均等化装置1bの特有の動作は次のようになる。まず、スイッチング素子3…のON/OFF制御は、固定周波数のパルス制御信号Psにより行われるものではなく、蓄積電流Is…と放出電流Ir…の大きさに追従する可変周波数のパルス制御信号Psにより行われる。このパルス制御信号Psは、次のように生成される。今、スイッチング素子3…はOFF状態にあるものとする。この場合、放出電流Ir…は、電流検出部55により検出される。放出電流Ir…は、図5(b)に示すように徐々に減少するため、制御回路7は、検出される放出電流Ir…の大きさを監視し、放出電流Ir…が零になった後、予め設定した所定時間Trが経過したタイミングによりスイッチング素子3…をON制御する。一方、スイッチング素子3…がONした後は、蓄積電流Is…が流れ、この蓄積電流Is…は、電流検出部55により検出されるとともに、図5(b)に示すように徐々に増加するため、制御回路7は、検出される蓄積電流Is…の大きさを監視し、蓄積電流Is…が予め設定した所定値Ismに達したタイミングによりスイッチング素子3…をOFF制御する。
これにより、制御回路7は、自励発振することになり、固定したスイッチング周波数(ON/OFF周波数)fsを発振する別途のパルス発振器は不要になる。また、周波数が可変することにより、過電流を防止して常に安定した蓄積電流Is…を流すことができるとともに、無電流期間を無くして効率的な電圧均等化に係る処理を行うことができる。このため、上述した所定時間Tr及び所定値Ismの大きさは、予め、これらの効果が得られるように設定することが望ましい。
さらに、各スイッチング素子3…のON時には、第一巻線2a…に蓄積電流Is…が流れるも、この蓄積電流Is…は、スイッチング素子3…がONした直後が最も少なくなるため、第一ダイオード5a…の電圧降下を無視できる。そこで、制御回路7は、スイッチング素子3…のON時点から予め設定した所定時間Tdが経過したタイミングにより電圧検出回路11におけるスイッチ素子51aをON制御し、最大電圧検出部11mにより最大端子電圧Vmaxを検出する処理を行う。即ち、最大端子電圧Vmaxを検出するときのみスイッチ素子51aをON制御する。これにより、第一ダイオード5a…の電圧降下分による誤差を無視できるとともに、常に一定の検出タイミングにより検出できるため、バラツキの無い正確な最大端子電圧Vmaxを検出することができる。
一方、各スイッチング素子3…のOFF時には、第二巻線2bに放出電流Ir…が流れるも、零になる直前が最も少なくなるため、第二ダイオード5b…の電圧降下が無視できる。そこで、制御回路7は、スイッチング素子3…がOFFしてから放出電流Ir…の大きさを監視し、予め設定した閾値Irsに達したタイミング(図5(b)中ts時点)により電圧検出回路11におけるスイッチ素子51bをON制御し、最小電圧検出部11sにより最小端子電圧Vminを検出する処理を行う。即ち、最小端子電圧Vminを検出するときのみスイッチ素子51bをON制御する。これにより、第二ダイオード5b…の電圧降下分による誤差を無視できるとともに、常に一定の検出タイミングにより検出できるため、バラツキの無い正確な最小端子電圧Vminを検出することができる。なお、このような検出タイミングを設定した最大端子電圧Vmax及び最小端子電圧Vminの検出は、固定したスイッチング周波数(ON/OFF周波数)fsを発振するパルス発振器を用いた場合でも同様に行うことができる。
また、最小端子電圧Vminの検出は、次のように行うこともできる。即ち、最小電圧検出部11sは、トランス2からのエネルギ放出に伴う放出電流Ir…の大きさが所定の閾値Irsまで減少する所定時間Tsを予め演算により求め、スイッチング素子3…がOFFした後、所定時間Tsが経過したタイミングにより最小端子電圧Vminを検出することもできる。これにより、放出電流Ir…の検出が不要になり、検出処理系の簡略化を図ることができる。
次に、第三実施形態に係る電圧均等化装置1cについて、図8を参照して説明する。この電圧均等化装置1cは、第一実施形態の電圧均等化装置1aに対して、第一巻線2a…と第二巻線2b…を完全に分離させた異なる巻線により構成する点,電圧検出回路11における別巻線2dにセンタタップを有する巻線を使用し、かつ補正回路13を設けた点が異なる。この場合、電圧検出回路11は、図7に示した別巻線の検出巻線2dを用いるとともに、図1に示した最大電圧保持回路12m及び最小電圧保持回路12sを組合わせ、さらに、検出巻線2dの端子電圧から検出される電圧を補正する補正回路13を備える。補正回路13は、補正用巻線63に対して、ダイオード64,抵抗65,ダイオード66及び67を直列接続することにより閉回路を構成したものである。これにより、ダイオード66及び67の両端に、ダイオード5a…等の電圧降下分に相当する補正電圧が発生するため、この補正電圧を電圧保持コンデンサ33aの両端電圧として検出される最大端子電圧Vmaxに加算し、検出される最大端子電圧Vmaxに対する補正を行なう。よって、ダイオード5a…の電圧降下等による誤差分を排した最大端子電圧Vmaxを得ることができる。なお、68はコンデンサを示すとともに、61a,61bは、それぞれ電圧保持コンデンサ33a,33bに並列接続した抵抗を示す。実施形態は、最大端子電圧Vmaxを補正する場合を示したが、最小端子電圧Vminを補正する補正回路も同様に設けることができるとともに、或いは電圧検出部11cにおけるデジタル処理機能等により、このような補正回路13と同様の補正を行ってもよい。なお、電圧検出部11cには、前述した最大電圧検出部11mと最小電圧検出部11sの双方が含まれる。また、図8において、スイッチング素子3…のON時に流れる蓄積電流Isの経路を、一点鎖線矢印により示すとともに、スイッチング素子3…のOFF時に流れる放出電流Irの経路を、一点鎖線矢印により示す。この電圧均等化装置1cの基本的な構成は、第一実施形態の電圧均等化装置1aと同じになるため、電圧均等化装置1cにおける均等化処理回路6及び電圧検出回路11の基本的動作も、第一実施形態の電圧均等化装置1aと同じになる。なお、その他、図8において、図1及び図7と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第四実施形態に係る電圧均等化装置1dについて、図9を参照して説明する。この電圧均等化装置1dは、第一実施形態の電圧均等化装置1aに対して、基本巻線2o…を単一巻線により構成し、対応する蓄電素子B…における第一直列回路Ca…と他の蓄電素子B…における第二直列回路Cb…に兼用するとともに、トランス2に補助巻線2xを設け、この補助巻線2xを、基本巻線2oによっては第二直列回路Cbが構成されない蓄電素子Bにおける第二直列回路Cbに用いた点が異なる。図9における第二巻線2dbは、最小端子電圧Vminの検出用である。これにより、スイッチング素子3…のON時には、蓄積電流Is…が、図9に一点鎖線矢印で示す経路により流れるとともに、スイッチング素子3…のOFF時には、放出電流Ir…が、図9に一点鎖線矢印で示す経路により流れる。このような電圧均等化装置1dを用いれば、一つの補助巻線2xの追加を要するも、基本巻線2o…を上述した第一巻線2a(又は第二巻線2b)と同一巻数の単一巻線により構成できる利点がある。なお、その他、図9において、図1と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第五実施形態に係る電圧均等化装置1eについて、図10を参照して説明する。この電圧均等化装置1eは、第四実施形態における電圧均等化装置1dの変更例であり、電圧均等化装置1dに対して、各部品の接続部位を変更した点、検出巻線2dを別巻線により設けた点が異なる。したがって、図9における最小端子電圧Vmin検出用の第二巻線2dbは不要になる。これにより、スイッチング素子3…のON時には、蓄積電流Is…が、図10に一点鎖線矢印で示す経路により流れるとともに、スイッチング素子3…のOFF時には、放出電流Ir…が、図10に一点鎖線矢印で示す経路により流れる。この電圧均等化装置1eも、第四実施形態の電圧均等化装置1dと同様に、一つの補助巻線2xの追加を要するも、基本巻線2o…を上述した第一巻線2a(又は第二巻線2b)と同一巻数の単一巻線により構成できる利点がある。なお、その他、図10において、図8及び図9と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第六実施形態に係る電圧均等化装置1fについて、図11を参照して説明する。この電圧均等化装置1fは、第四実施形態に係る電圧均等化装置1dに対して、エネルギ補充回路22及びエネルギ排出回路26を設けた点が異なる。即ち、電圧均等化装置1fは、トランス2に設けたエネルギ補充用の補充巻線2sと、この補充巻線2sにエネルギを補充する蓄電部Bsと、補充スイッチング部21とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ補充回路22を備える。この場合、蓄電素子Bの最大端子電圧をVomax,基本巻線2oの巻数をNo,蓄電部Bsの端子電圧をVs,補充巻線2sの巻数をNsとすれば、(Vs/Ns)>(Vomax/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNsを設定する。また、スイッチング素子3…と補充スイッチング部21を同期させてON/OFF制御し、又はスイッチング素子3…を全てOFF制御した状態で補充スイッチング部21をON/OFF制御する制御回路7を備える。なお、電圧検出回路11は、図示を省略したが、図10等に示した電圧検出回路11を同様に設けることができる。
これにより、スイッチング素子3…と補充スイッチング部21を同期させてON/OFF制御(又はスイッチング素子3…を全てOFF制御した状態で補充スイッチング部21をON/OFF制御)すれば、常に、エネルギ補充回路22が最大端子電圧Vomaxの発生源となり、蓄積電流Isが一点鎖線矢印の経路により流れる。よって、蓄電部Bsから蓄電素子B…に対してエネルギの補充を行うことができ、蓄電素子B…における過剰な自己放電を回避することができる。
さらに、電圧均等化装置1fは、トランス2に設けたエネルギ排出用の排出巻線2rと、この排出巻線2rから排出されたエネルギを充電する蓄電部Bsと、ダイオード62と、排出スイッチング部25とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ排出回路26を備える。この場合、蓄電素子B…の最小端子電圧をVomin,基本巻線2oの巻数をNo,蓄電部Bsの端子電圧をVs,排出巻線2rの巻数をNrとすれば、(Vs/Nr)<(Vomin/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNrを設定する。また、スイッチング素子3…と排出スイッチング部25を反転状態により同期させてON/OFF制御し、又は排出スイッチング部25をON制御した状態でスイッチング素子3…をON/OFF制御する制御回路7を備える。
これにより、スイッチング素子3…と排出スイッチング部25を反転状態により同期させてON/OFF制御(又は排出スイッチング部25をON制御した状態でスイッチング素子3…をON/OFF制御)すれば、常に、エネルギ排出回路26が最小端子電圧Vominの発生源となり、放出電流Ir…が一点鎖線矢印の経路により流れる。よって、蓄電素子B…のエネルギにより蓄電部Bsを充電することができ、蓄電素子B…の過剰充電を回避することができる。なお、その他、図11において、図9と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第七実施形態に係る電圧均等化装置1gについて、図12を参照して説明する。この電圧均等化装置1gは、図9に示した第四実施形態に係る電圧均等化装置1dにおける均等化処理回路6を一つのモジュールMとして構成し、複数のモジュールM…に対応した複数の蓄電素子B…同士を並列接続したものである。また、第七実施形態では、電圧検出回路11を構成する第一検出巻線2da及び第二検出巻線2dbをそれぞれ並列接続し、各モジュールM…に共通のダイオード32a,32b及び電圧保持コンデンサ33a,33bを接続した。均等化処理回路6をモジュール化することにより、例えば、トランス2の大きさを標準化した場合であっても異なる任意の数量の蓄電素子B…に対して臨機応変に対応することができる。そして、モジュールMを単体で用いる場合と同様に、電圧均等化処理を行うことができるとともに、電圧検出回路11による電圧検出を行うことができる。なお、その他、図12において、図9と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
さらに、このようなモジュール化は、他の電圧均等化装置1a,1b,1c,1e,1fにおいても同様に行うことができる。したがって、一般的には、各蓄電素子B…に対応した複数の基本巻線2o…を有するトランス2と、各蓄電素子B…に対応した複数のスイッチング素子3…と、各蓄電素子B…に対応した複数組の第一ダイオード5a…及び第二ダイオード5b…とを有し、各スイッチング素子3…のON時に各蓄電素子B…から対応する各第一ダイオード5a…を介して各基本巻線2o…に通電可能な複数の第一直列回路Ca…を構成し、かつ各スイッチング素子3…のOFF時に各基本巻線2o…から各第二ダイオード5b…を介して各蓄電素子B…に通電可能な複数の第二直列回路Cb…を構成する均等化処理回路6を、一つのモジュールMとして構成することができる。
次に、第八実施形態に係る電圧均等化装置1hについて、図13を参照して説明する。この電圧均等化装置1hは、図11に示した第六実施形態に係る電圧均等化装置1fにおける均等化処理回路6を一つのモジュールMとして構成し、複数のモジュールM…に対応した複数の蓄電素子B…同士を直列接続したものである。この場合、共有する単一の蓄電部Bsを利用できるとともに、任意のモジュールMにおける第二ダイオード5bを隣接する次のモジュールMに接続することができる。また、図13では、電圧検出回路11を省略したが、図12の場合と同様に設けることができる。さらに、他の電圧均等化装置1a,1b,1c,1d,1eにおける均等化処理回路6を用いたモジュールであっても同様に適用することができる。よって、電圧均等化装置1hにおいても、電圧均等化装置1gと同様に、異なる任意の数量の蓄電素子B…に対して臨機応変に対応することができる。そして、モジュールMを単体で用いる場合と同様に、電圧均等化処理を行うことができるとともに、電圧検出回路11による電圧検出を行うことができる。なお、その他、図13において、図11と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第九実施形態〜第十二実施形態に係る電圧均等化装置1i〜1mについて、図14〜図17を参照して説明する。第九実施形態〜第十二実施形態に係る電圧均等化装置1i〜1mは、いずれも最小電圧検出部11sとして、複数の蓄電素子B…を組分けした一組又は二組以上の各組G…における両端電圧のうちの最小両端電圧Vxminを検出する最小電圧検出部11sg(11sga,11sgb)を設けたものである。
ところで、蓄電素子Bには、前述したように、リチウムイオン電池等のイオン電池や電気二重層コンデンサ等の各種蓄電素子が存在する。この場合、イオン電池は、端子電圧Voが正規の電圧よりも低下した場合、過放電を招き、電池の破損原因となるが、電気二重層コンデンサのようなキャパシタの場合、端子電圧Voが正規の電圧より低下しても何ら問題(異常)を生じることはない。したがって、蓄電素子Bとして、電気二重層コンデンサのようなキャパシタの場合、個々の蓄電素子B…の最小端子電圧Vomin…を正確に知る必要はなく、故障が生じているか否か等の情報を得れれば十分であり、また、情報自体が不要の場合もある。
そこで、第九実施形態〜第十二実施形態に係る電圧均等化装置1i〜1mでは、最小端子電圧Vomin…の検出に関して、複数の蓄電素子B…を組分けした一組又は二組以上の各組G…における両端電圧のうちの最小両端電圧Vxminを、最小電圧検出部11sgにより検出するようにしたものである。このため、基本巻線2o…は、各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…と複数の蓄電素子B…を組分けした一組又は二組以上の各組G…に対応した一又は二以上の第二巻線2b…により構成する。このような最小両端電圧Vxmin…を得ることにより、個々の蓄電素子B…における最小端子電圧は得れないものの、異常を生じた蓄電素子B…の存在を推定したり、バッテリ31全体の充放電制御に利用することができる。
まず、第九実施形態に係る電圧均等化装置1iについて、図14を参照して説明する。この電圧均等化装置1iは、一例として、第一巻線2a…を四つ設けるとともに、第二巻線2b…を第一巻線2a…の半分の数量となる二つ設けたものである。即ち、基本巻線2o…は、各蓄電素子B…に対応した四つの第一巻線2a…を有するとともに、四つの蓄電素子B…を二つずつの二つの組G…に分け、各組G…に対応する二つの第二巻線2b…を有している。第九実施形態に係る電圧均等化装置1iの場合、第一直列回路Ca…は、前述した第一実施形態の電圧均等化装置1aと同様に機能する。即ち、各スイッチング素子3…のON時には、図14に示す一点鎖線矢印の経路により、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Isが流れる。一方、各スイッチング素子3…のOFF時には、第二巻線2b…からトランス2のエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が、図14に示す一点鎖線矢印の経路により流れる。この場合、一つの第二巻線2bから流れる放出電流Irは、第二ダイオード5bを経て、直列接続された二つの蓄電素子B…に充電されるため、最小電圧検出部11sgでは、二つの蓄電素子B…により構成される各組G…の両端電圧における最小両端電圧Vxminが検出される。
したがって、上述したように、個々の蓄電素子B…における最小端子電圧は得れないものの、Vxmin/2の判定を行うことにより、異常を生じた蓄電素子B…の存在を推定したり、バッテリ31全体の充放電制御に利用することができる。また、第二巻線2b…側の回路構成の簡素化により装置全体の低コスト化,小型化及び高効率化を図ることができる。なお、例示の場合、最小両端電圧Vxminを1/2にすることにより、前述した最大端子電圧Vmaxと対比可能な最小端子電圧Vminを得ることができる。この点は、以下に述べる第十実施形態の電圧均等化装置1j〜第十二実施形態の電圧均等化装置1mの場合も同じである。その他、図14において、図8及び図10と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第十実施形態に係る電圧均等化装置1jについて、図15を参照して説明する。この電圧均等化装置1jは、一例として、第一巻線2a…を五つ設け、この内の二つを第二巻線2b…に兼用させたものである。図15において、第二ダイオード5b…を接続した二つの第一巻線2a…が第二巻線2b…を兼用し、また、二つの蓄電素子B…が一組Gとなる。第十実施形態に係る電圧均等化装置1jの場合も、第一直列回路Ca…は、前述した第一実施形態の電圧均等化装置1aと同様に機能する。即ち、各スイッチング素子3…のON時には、図15に示す一点鎖線矢印の経路により、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Isが流れる。一方、各スイッチング素子3…のOFF時には、第二巻線2b…からトランス2のエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が、図15に示す一点鎖線矢印の経路により流れる。この場合、一つの第二巻線2b(第一巻線2a)から流れる放出電流Irは、第二ダイオード5bを経て、直列接続された二つの蓄電素子B…に充電されるため、最小電圧検出部11sgでは、二つの蓄電素子B…により構成される各組G…における両端電圧のうちの最小両端電圧Vxminが検出される。したがって、第九実施形態の電圧均等化装置1iと同様の効果を得ることができるとともに、特に、第二巻線2b…を、複数の第一巻線2a…の少なくとも一部に兼用させたため、更なる回路構成の簡素化に貢献できる。その他、図15において、図10と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第十一実施形態に係る電圧均等化装置1kについて、図16を参照して説明する。この電圧均等化装置1kは、複数の第一巻線2a…に対して、単一の第二巻線2bを設けたものである。このため、基本巻線2o…は、各蓄電素子B…に対応した複数の第一巻線2a…を有するとともに、全ての蓄電素子B…が一組Gとなる。第十一実施形態に係る電圧均等化装置1kの場合も、第一直列回路Ca…は、前述した第一実施形態の電圧均等化装置1aと同様に機能する。即ち、各スイッチング素子3…のON時には、図16に示す一点鎖線矢印の経路により、トランス2へのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流Isが流れる。一方、各スイッチング素子3…のOFF時には、第二巻線2b…からトランス2のエネルギ放出に伴う放出電流Ir…が、図16に示す一点鎖線矢印の経路により流れる。この場合、単一の第二巻線2bから流れる放出電流Irは、第二ダイオード5bを経て、直列接続された全ての蓄電素子B…(バッテリ31の全体)に充電される。したがって、最小電圧検出部11sgでは、バッテリ31の全体電圧が検出される特殊形態となる。なお、第十一実施形態に係る電圧均等化装置1kも、第九実施形態の電圧均等化装置1iと同様の効果を得ることができる。その他、図16において、図14と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、第十二実施形態に係る電圧均等化装置1mについて、図17を参照して説明する。この電圧均等化装置1mは、第十一実施形態に係る電圧均等化装置1kを一つのモジュールMとして構成し、複数(例示は二つ)のモジュールM…を直列に接続したものである。したがって、各モジュールM…の構成及び機能(動作)は、第十一実施形態に係る電圧均等化装置1kと同じになる。この場合、全モジュールM…内における各蓄電素子B…の端子電圧は、第十一実施形態に係る電圧均等化装置1kと同様に均等化される。また、最大電圧検出部11m,第一最小電圧検出部11sga及び第二最小電圧検出部11sgbを、図17のように接続することにより、最大電圧検出部11mでは、全モジュールM…内における各蓄電素子B…の最大端子電圧Vomaxを検出できるとともに、第一最小電圧検出部11sgaにより、一方(図中、上側)のモジュールMにおけるバッテリ31の両端電圧を検出でき、さらに、第二最小電圧検出部11sgbにより、上側のモジュールMの両端電圧と下側のモジュールMの両端電圧を加算した全モジュールM…間の両端電圧を検出できる。なお、第二最小電圧検出部11sgbの検出結果から第一最小電圧検出部11sgaの検出結果を減算することにより、他方(図中、下側)のモジュールMの両端電圧を検出できる。その他、図17において、図16と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
以上、各種実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、スイッチング素子,ダイオード,電圧検出回路及び電圧保持回路等は、同一の機能を有する各種部品及び回路を適用することができる。また、蓄電素子は、モータにより走行する電気自動車或いはエンジンとモータを併用して走行するハイブリッド自動車に搭載するバッテリに用いる蓄電素子を例示したが、用途はこれに限定されるものではない。
本発明の第一実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 同電圧均等化装置の動作を説明するためのフローチャート、 同電圧均等化装置のスイッチング素子がONした状態の等価回路、 同電圧均等化装置のスイッチング素子がOFFした状態の等価回路、 同電圧均等化装置の各部における信号波形のタイムチャート、 同電圧均等化装置に備える電圧検出回路の実験結果を示す表、 本発明の第二実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第三実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第四実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第五実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第六実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第七実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第八実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第九実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第十実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第十一実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、 本発明の第十二実施形態に係る電圧均等化装置の回路図、
符号の説明
1a…1m 電圧均等化装置
2 トランス
2o… 基本巻線
2oc… 中間タップ
2a… 第一巻線
2b… 第二巻線
2x 補助巻線
2d 検出巻線
2s 補充巻線
2r 排出巻線
3… スイッチング素子
5a… 第一ダイオード
5b… 第二ダイオード
6 均等化処理回路
7 制御回路
11 電圧検出回路
11m 最大電圧検出部
11s 最小電圧検出部
12m 最大電圧保持回路
12s 最小電圧保持回路
21 補充スイッチング部
22 エネルギ補充回路
25 排出スイッチング部
26 エネルギ排出回路
B… 蓄電素子
Bs 蓄電部
Ca… 第一直列回路
Cb… 第二直列回路
Vo… 蓄電素子の端子電圧
Vmax 最大端子電圧
Vmin 最小端子電圧
Vxmin… 最小両端電圧
Is… 蓄積電流
Ir… 放出電流
Irs 閾値
Ism 所定値
Tr 所定時間
M… モジュール
G… 蓄電素子の組

Claims (22)

  1. 複数の蓄電素子の端子電圧を均等化する蓄電素子の電圧均等化装置において、少なくとも各蓄電素子に対応した複数の第一巻線及び一又は二以上の第二巻線からなる基本巻線を有するトランスと、各蓄電素子に対応した複数のスイッチング素子と、各蓄電素子に対応した複数の第一ダイオードと、前記第二巻線に対応した一又は二以上の第二ダイオードとを有し、各スイッチング素子のON時に各蓄電素子から対応する各第一ダイオードを介して各第一巻線に通電可能な複数の第一直列回路を構成し、かつ各スイッチング素子のOFF時に前記第二巻線から第二ダイオードを介して蓄電素子に通電可能な一又は二以上の第二直列回路を構成する均等化処理回路を備えるとともに、各スイッチング素子をON/OFF制御する制御回路を備えることを特徴とする蓄電素子の電圧均等化装置。
  2. 前記複数の蓄電素子は、直列接続することを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  3. 前記基本巻線は、中間タップにより分けることにより各蓄電素子に対応した複数の第一巻線と第二巻線により構成することを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  4. 前記基本巻線は、単一巻線により構成し、対応する蓄電素子における前記第一直列回路と他の蓄電素子における前記第二直列回路に兼用するとともに、前記トランスに補助巻線を設け、この補助巻線を、前記基本巻線によっては前記第二直列回路が構成されない蓄電素子における第二直列回路に用いることを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  5. 前記基本巻線は、各蓄電素子に対応した複数の第一巻線と前記複数の蓄電素子を組分けした一組又は二組以上の各組に対応した一又は二以上の第二巻線により構成することを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  6. 前記第二巻線は、複数の第一巻線の少なくとも一部と兼用することを特徴とする請求項5記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  7. 前記複数の蓄電素子のうちの最大端子電圧及び/又は最小端子電圧を、前記基本巻線の端子電圧又は前記トランスに別途設けた検出巻線の端子電圧から検出する電圧検出回路を備えることを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  8. 前記最小端子電圧には、前記複数の蓄電素子を組分けした一組又は二組以上の各組における両端電圧のうちの最小両端電圧を含むことを特徴とする請求項7記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  9. 前記電圧検出回路は、前記基本巻線の端子電圧又は前記検出巻線の端子電圧から検出される電圧を補正する補正回路を備えることを特徴とする請求項7記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  10. 前記電圧検出回路は、前記最大端子電圧を保持する最大電圧保持回路及び/又は前記最小端子電圧を保持する最小電圧保持回路を備えることを特徴とする請求項7記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  11. 前記電圧検出回路は、前記スイッチング素子がONした直後の前記最大端子電圧を検出する最大電圧検出部を備えることを特徴とする請求項7,8,9又は10記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  12. 前記電圧検出回路は、前記スイッチング素子がOFFした後、前記トランスからのエネルギ放出に伴う放出電流が零になる直前の最小端子電圧を検出する最小電圧検出部を備えることを特徴とする請求項7,8,9又は10記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  13. 前記最小電圧検出部は、前記放出電流を検出し、前記放出電流の大きさが予め設定した閾値に達したタイミングにより前記最小端子電圧を検出することを特徴とする請求項12記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  14. 前記スイッチング素子がOFFした後、前記トランスからのエネルギ放出に伴う放出電流を検出し、前記放出電流が零になった後、所定時間が経過したタイミングにより前記スイッチング素子をON制御するとともに、前記スイッチング素子がONした後、前記トランスへのエネルギ蓄積に伴う蓄積電流を検出し、前記蓄積電流の大きさが所定値に達したタイミングにより前記スイッチング素子をOFF制御する制御回路を備えることを特徴とする請求項13記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  15. 前記最小電圧検出部は、前記トランスからのエネルギ放出に伴う放出電流の大きさが所定の閾値まで減少する所定時間を予め演算により求め、前記スイッチング素子がOFFした後、前記所定時間が経過したタイミングにより前記最小端子電圧を検出することを特徴とする請求項12記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  16. 前記制御回路は、前記電圧検出回路により検出した前記最大端子電圧とこの最大端子電圧と対比可能な前記最小端子電圧の差(差電圧)を求め、この差電圧が予め設定した設定値以下のときは、前記スイッチング素子のON/OFF制御を停止し、OFF状態にすることを特徴とする請求項7記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  17. 前記制御回路は、前記電圧検出回路により検出した前記最大端子電圧とこの最大端子電圧と対比可能な前記最小端子電圧の差(差電圧)を求め、この差電圧が大きいときは、前記スイッチング素子をON/OFF制御するスイッチング周波数を低く設定し、かつ前記差電圧が小さいときは前記スイッチング周波数を高く設定することを特徴とする請求項7記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  18. 前記トランスに設けたエネルギ補充用の補充巻線と、この補充巻線にエネルギを補充する蓄電部と、補充スイッチング部とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ補充回路を備え、前記蓄電素子の最大端子電圧をVomax,前記基本巻線の巻数をNo,前記蓄電部の端子電圧をVs,前記補充巻線の巻数をNsとしたとき、(Vs/Ns)>(Vomax/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNsを設定することを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  19. 前記スイッチング素子と前記補充スイッチング部を同期させてON/OFF制御し、又は前記スイッチング素子を全てOFF制御した状態で前記補充スイッチング部をON/OFF制御する制御回路を備えることを特徴とする請求項18記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  20. 前記トランスに設けたエネルギ排出用の排出巻線と、この排出巻線から排出されたエネルギを充電する蓄電部と、排出スイッチング部とを直列接続して閉回路を構成するエネルギ排出回路を備え、前記蓄電素子の最小端子電圧をVomin,前記基本巻線の巻数をNo,前記蓄電部の端子電圧をVs,前記排出巻線の巻数をNrとしたとき、(Vs/Nr)<(Vomin/No)の条件を満たすように、Vs及び/又はNrを設定することを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  21. 前記スイッチング素子と前記排出スイッチング部を反転状態により同期させてON/OFF制御し、又は前記排出スイッチング部をON制御した状態で前記スイッチング素子をON/OFF制御する制御回路を備えることを特徴とする請求項20記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
  22. 前記均等化処理回路を一つのモジュールとして構成し、複数のモジュールに対応した複数の蓄電素子同士を並列接続又は直列接続してなることを特徴とする請求項1記載の蓄電素子の電圧均等化装置。
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