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JP2005208439A - 鍵盤装置 - Google Patents

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JP2005208439A
JP2005208439A JP2004016493A JP2004016493A JP2005208439A JP 2005208439 A JP2005208439 A JP 2005208439A JP 2004016493 A JP2004016493 A JP 2004016493A JP 2004016493 A JP2004016493 A JP 2004016493A JP 2005208439 A JP2005208439 A JP 2005208439A
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Yasunori Nagaoka
康則 永岡
Shiro Uno
史郎 宇野
Shinichi Matsumoto
伸一 松本
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Roland Corp
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Abstract


【課題】操作性が良く薄型で押鍵速度を精度良く検出することができる鍵盤装置を提供する。
【解決手段】補強部材20は、樹脂により成形された底板部材10に螺子で固着される鋼板製のプレス加工された部材である。底板部材10は、樹脂で成形されるため、安価で軽量であり、生産性も良いが、歪みやすく特に温度変化などにより経年変化を起こしやすい。そのため、樹脂だけでは、押鍵速度を精度良く検出することは困難である。そこで、本発明では、鋼板製の補強部材20の底面全面を底板部材10の平面に密着させ、固着することにより底板部材10の歪みや変形を防止している。この補強部材20は、底板部材10の底部の平面に明けられた螺子穴10fにタッピング螺子が挿入され、補強部材20に設けられた螺子穴20cに底板部材10底方向から螺子止めされる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、音楽を演奏するための鍵盤装置であって、特にコンピュータに演奏情報等を入力するのに適した鍵盤装置に関する。
従来、鍵盤と音源とを備え、手軽に鍵盤を演奏して音楽を楽しむことができる電子楽器が提供されている。一方、パーソナルコンピュータを用いて新たな曲を作曲したり、すでにある曲を編曲したりすることが行われている。また、パーソナルコンピュータがいわゆるソフトシンセサイザーと呼ばれるプログラムを実行することにより楽音を生成する機能を持つようになり、パーソナルコンピュータの文字などを入力するためのキーボードのような感覚で演奏を行ったり演奏データを入力することができる鍵盤装置が望まれている。
このような鍵盤装置は、特にコンパクトで薄く、且つ、鍵のストロークが通常の鍵盤に比べて短いが正確に押鍵速度や離鍵速度を検出することが要求される。
例えば、特開平9−274482号公報(特許文献1)に開示されている鍵盤装置では、複数の白鍵および黒鍵を薄肉鋼板を絞り加工により形成し、互いに隣接する鍵の隙間を抜き加工することにより削除して少なくともオクターブの鍵を一体に形成した薄型の鍵盤装置が開示されている。
また、特開2002−62876号公報(特許文献2)には、鍵本体と鍵支持部と、その鍵本体を鍵支持部に揺動可能に接続する接続部とから成る鍵ユニットを樹脂で一体成形した鍵盤装置が開示されている。この鍵ユニットは、成形時に鍵本体の後端部あるいは接続部から樹脂が注入されるので、金型内での樹脂の流れが均等になり、鍵の強度を向上させることができるとしている。
特開平9−274482号公報 特開2002−62876号公報
しかしながら、特許文献1に開示された鍵盤装置は、複数の白鍵と黒鍵とが、薄肉鋼板を一体プレス加工により絞り加工され、その後互いに隣接する鍵の隙間を抜き加工することにより削除して形成されるので鍵の側壁が存在しない。したがって、特に白鍵を押下すると隣の鍵との隙間が大きく開くために、見栄えが悪いとともに、押下した鍵の隣の鍵の上面の角が指に引っかかるため、すばやい演奏を行うことができないという問題点があった。
また、特許文献2に開示された発明では、鍵の操作性を向上させることはできるが、鍵盤装置をコンパクトに且つ薄型に形成することができないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、操作性が良く、薄型で押鍵速度を精度良く検出することができる鍵盤装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の鍵盤装置は、回動自在な複数の鍵を有する鍵ユニットと、前記各鍵が操作された場合の鍵速度を検出するための検出部と、前記鍵ユニットと検出部とを収納する樹脂成形された底板部材と、前記底板部材を補強する剛性を有する補強部材とを備え、前記補強部材は、少なくとも鍵盤装置が有する全ての鍵の幅と黒鍵の長さの奥行きの底面を有し、その底面と前記底板部材の内側平面とが密着して固着されている。
請求項2記載の鍵盤装置は、請求項1記載の鍵盤装置において、前記補強部材をほぼ垂直に折り曲げ、さらに先端部を補強部材の底面と平行に折り曲げ加工することにより鍵ガイドを形成している。
請求項3記載の鍵盤装置は、請求項2記載の鍵盤装置において、前記鍵は、鍵の長手方向に垂直な面の断面形状が長方形の鍵ガイド孔を有し、前記鍵ガイドは、前記長方形の鍵ガイド孔の垂直な2辺により鍵の左右の位置を規制すると共に、鍵が離鍵されている場合の位置を前記長方形の鍵ガイド孔の底辺により規制し、鍵が押下された場合の位置を前記長方形の鍵ガイド孔の上部辺により規制するものである。
請求項4記載の鍵盤装置は、請求項1から3のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記鍵が押下された場合に鍵を停止させる鍵ストップを備え、その鍵ストップは、前記剛性を有する補強部材を打ち抜き前記底板部材上に形成したものである。
請求項5記載の鍵盤装置は、請求項1から4のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記剛性を有する補強部材は、鋼板をプレスにより打ち抜き、曲げ加工されたものである。
請求項6記載の鍵盤装置は、請求項1から5のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記補強部材は、その外周を曲げ加工することによりリブを形成しているものである。
本発明による請求項1記載の鍵盤装置によれば、樹脂により成形された底板部材を補強する剛性を有する補強部材を備え、その補強部材は、少なくとも鍵盤装置の全ての鍵の幅と黒鍵の長さの奥行きの底面を有し、その底面と前記底板部材の内側平面が密着して固着されているので、樹脂に剛性を持たせることができるため、精度良く鍵速度を検出することができると共に、鍵盤装置を薄型に形成できるという効果がある。
請求項2記載の鍵盤装置によれば、請求項1記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、補強部材をほぼ垂直に折り曲げ、さらに先端部を補強部材の底面と平行に折り曲げ加工することにより鍵ガイドを形成したので部品点数を削減するとともに、プレス加工により形成することができるため、安価に供給できるという効果がある。
請求項3記載の鍵盤装置によれば、、請求項2記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、鍵の長手方向に垂直な面の断面形状が長方形の鍵ガイド孔を有し、鍵ガイドは、その長方形の孔の垂直な2辺により鍵の左右の位置を規制すると共に、鍵が離鍵されている場合の位置を前記長方形の鍵ガイド孔の底辺により規制し、鍵が押下された場合の位置を前記長方形の鍵ガイド孔の上部辺により規制するものであるので、鍵の左右方向、および上下方向の動きを規制することができるので、部品点数が少なくて構成が簡単であるとともに、鍵の構造を単純化できるため薄型にできるという効果がある。
請求項4記載の鍵盤装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、鍵が押下された場合に鍵を停止させる鍵ストップは、補強部材を打ち抜き、底板部材上に形成したものであるので、鍵盤装置を薄型にできるという効果がある。
請求項5記載の鍵盤装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、剛性を有する補強部材は、鋼板をプレスにより打ち抜き、曲げ加工されたものであるので、補強部材を安価に形成することができるという効果がある。
請求項6記載の鍵盤装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、補強部材は、その外周を曲げ加工することによりリブを形成しているので、簡単な加工方法により補強部材の剛性を高くすることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の一例による鍵盤装置1の適用例の外観斜視図である。この外観斜視図には、上部パネル2に複数のボリュームツマミ3と表示器4と複数のスイッチ5とベンダー6とが備えられていて、複数の白鍵30aおよび黒鍵32aにより構成される2オクターブ(正確には2オクターブ+1)の鍵盤部と底板部材10とが示されている。
また、この図には示されていないが、この鍵盤装置1の背面には、電源スイッチと各種ジャック類が備えられている。ジャック類としては、MIDI信号を入出力したりデジタルオーディオ信号の通信を行うことができ、パーソナルコンピュータの通信規格であるUSB(Universal Serial Bus)やオーディオ信号の入出力のジャックやヘッドホン用のジャックが備えれらている。
この鍵盤装置1は、主としてパーソナルコンピュータを用いて演奏データを作成したり、編集することを使用目的とするもので、机上で使用されるためにコンパクトで薄型であるが、正確に押鍵速度(ベロシティ)を検出することができる。特に、この鍵盤装置1では、薄型にするために、鍵のストロークを通常の鍵盤のストロークより短く設定している。
また、この鍵盤装置1は、図示しないCPUやROMやRAMなどにより構成されるマイクロコンピュータが備えられ、鍵や各種操作子が演奏者により操作されると、これらの操作状態が検出されて、USBを介してノートオンオフやコントロールチェンジなどのMIDIメッセージが出力される。この鍵盤装置1とUSBを介して接続されたパーソナルコンピュータは、このMIDIメッセージを受信し、そのMIDIメッセージに対応したデジタルオーディオ信号をUSBを介して送信し、鍵盤装置1は、D/A変換器を備えていて、このデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換し、演奏者はヘッドホン等を使用して聞くことができる。
各種ボリュームツマミ3は、そのオーディオ信号の音量を調節したり、その他のパラメータを任意に設定することができるものである。これらのパラメータを設定するボリュームツマミ3には、MIDIメッセージを割り当てることができる。
表示器4は、設定されたMIDIチャネルや、パラメータの値を表示するもので、3桁の7セグメントと各種機能を表すドットなどがLCDにより構成されている。
各種スイッチ5は、鍵盤などの操作子にMIDIチャネルを割り当てたり、上述のパラメータを設定するボリュームツマミ3にMIDIメッセージを割り当てる機能などが設定されている。
ベンダー6は、鍵の並び方向に揺動操作することができる操作子で、演奏者により操作されていない時は、中点に維持され、左方向または右方向へ操作されると楽音の高さを下へ又は上へ制御する制御信号であるMIDIメッセージのベンダー情報が出力される。
これらの各種ボリューム3、表示器4、スイッチ5およびベンダー6は、図示しないプリント基板にハンダ付けされ、そのプリント基板は、樹脂により成形されている上部パネル2に、螺子止めされている。
図2は、鍵の分解斜視図であって、2種類の白鍵ユニット30、30dと1種類の黒鍵ユニット32により1オクターブの鍵が構成されている。白鍵ユニット30は、音名がD、F、Aの3つの白鍵30aと、白鍵30aの後端に揺動自在に接続するヒンジ部30cと、そのヒンジ部30cを介して鍵の並び方向に延びる鍵支持部30fとが樹脂で一体成形されたものである。同様に、白鍵ユニット30dは、音名がC、E、G、Bの4つの白鍵30aと、ヒンジ部30iと鍵支持部30jとが樹脂で一体成形され、黒鍵ユニット32は、音名C#、D#,F#、G#、A#の5つの黒鍵32aとヒンジ部32cと鍵支持部32dとが一体成形されたものである。
これらの3つの鍵ユニットが下から黒鍵ユニット32、白鍵ユニット30d、白鍵ユニット30の順で鍵支持部が重ねられ、底板部材10に形成された鍵基部10b(図3参照)に螺子で固着される。その際、鍵基部10bに設けられたガイドピン10cに黒鍵ユニットのガイド穴32eと白鍵ユニット3dのガイド穴30hと白鍵ユニット30のガイド穴30gが嵌め込まれ、黒鍵ユニットの螺子穴32bと白鍵ユニット30dの螺子穴30eと白鍵ユニット30の螺子穴30bに螺子が挿入され、鍵基部10bに設けられた螺子穴10dに螺子止めされる。
図1に示す鍵盤装置1では、2オクターブと1つの白鍵から構成される25鍵の鍵盤装置となっているが、この場合には、一組の低いオクターブの鍵域は、上記に説明した白鍵ユニット30、30d、32により構成し、もう一組の鍵域は、白鍵ユニット30aにさらに一つの白鍵(音名C)を追加した鍵ユニットと白鍵ユニット30dと黒鍵ユニット32とを用いて構成されている。
図3は、底板部材10と補強部材20とスイッチ基板部40の分解斜視図である。スイッチ基板部40は、各鍵が押下された場合にその速度に応じた時間差で導通する2つの可動接点を有する複数のゴムスイッチ42と、それらのスイッチの導通状態を検出するための配線回路が形成されたプリント配線基板40aにより構成されている。
プリント配線基板40aには、補強部材20に取り付けられる際に、各スイッチが各鍵に対応する正確な位置に配置されるよう、底板部材10に設けられた位置決め用の突起10iに嵌合するスリット40bが設けられている。また、プリント配線基板40aには、各スイッチの接続状態を検出するための配線が接続されるコネクタ44がハンダ付けされている。
補強部材20は、樹脂により成形された底板部材10に螺子で固着される鋼板製のプレス加工された部材である。底板部材10は、樹脂で成形されるため、安価で軽量であり、生産性も良いが、歪みやすく特に温度変化などにより経年変化を起こしやすい。そのため、樹脂だけでは、押鍵速度を精度良く検出することは困難である。そこで、本発明による鍵盤装置では、鋼板製の補強部材20の底面全面を底板部材10の平面に密着させ、固着することにより、底板部材10の歪みや変形を防止している。この補強部材20の底面の幅は、少なくともこの鍵盤装置1が有する全ての鍵(この実施例では25鍵)の幅を有し、奥行きは、少なくとも黒鍵の長さを有するものである。このことにより、鍵盤装置1の幅方向の平面性が確保できるとともに、奥行き方向については、鍵の支点から鍵の速度を検出するゴムスイッチ間の剛性を確保することができ、精度良く速度を検出することができる。なお、本実施例では、より底板部材10の剛性を確保するために、補強部材20の底面の幅を白鍵の長さに近いものとしている。
底板部材10の底部の平面に明けられた螺子穴10fにタッピング螺子が挿入され、補強部材20に設けられた螺子穴20cに底板部材10底方向から螺子止めされる。
補強部材20の全周囲は、底面に対して直角に鋼板が折り曲げられ、強度を得るとともに、5カ所に鋼板を打ち抜いて折り曲げることによりリブ20bを形成し、さらに強度を得ている。
また、この補強部材20の中央部には、補強部材20を折り曲げて形成した鍵ガイド20dが形成され、この鍵ガイド20dを形成するための鋼板が打ち抜かれた長穴20fが形成される(後述)。底板部材10には、プリント配線基板40aを支持する基板受け10gが形成され、この基盤受け10gを逃げる逃げ穴20gおよびプリント配線基板40aの位置決めをするための突起10iを逃げる逃げ穴20iが形成されている。なお、補強部材20に使用される鋼板は、亜鉛メッキなどの防錆処理がなされているものが望ましい。
底板部材10は、本鍵盤装置1の底板であって、上部パネル2を螺子で固着することにより、本鍵盤装置1の筐体を形成する。底板部材10の外周部には複数の螺子穴を有するボス10aが形成され、上パネル2には、これらのボス10a対応する位置にボスが形成され、螺子により固着される。また、底板部材10の後方には、各種ジャック類が配置される貫通孔10eが複数形成されている。また、後述するように、プリント配線基盤40aを支持する基板受け10gと鍵の支点を支持する突起10jとが鍵の並び方向に延設され、プリント配線基板40aを組み付ける場合に位置決めを行う位置決め用突起10iおよび鍵ストッパ12が貼り付けられる窪み10hが形成されている。
図4は、本鍵盤装置の底板部材10に補強部材20と、プリント配線基板40aと鍵ユニット30、30d、32を組み付け、白鍵ユニット30dの白鍵30aを鍵の長手方向に断面視した図である。上述の通り、底板部材10に補強部材20が組み付けられ、補強部材20には、プリント配線基板40aが搭載され、プリント配線基板40aには、各スイッチの接続状態を検出するための回路が設けられ、回路を構成するダイオード46がハンダ付けされている。
プリント配線基板40aは、補強部材20の底に設けられた穴に挿入されて、かしめにより固着された真鍮により形成されるナット20aと底板部材10に形成された突起である基板受け10gとの上に配置され、螺子20eにより螺子止めされる。基板受け10gとプリント配線基板40aとは、両面テープにより接着され、鍵が押下された場合に、プリント配線基板40aに設けられたゴムスイッチ42にかかる荷重を支えている。
補強部材20には、基板受け10gを逃げる逃げ穴20gが形成されているとともに、逃げ穴20gを切り抜いた鋼板により、リブ20hを形成している。
ゴムスイッチ42は、その上面が鍵に形成されたアクチュエータ部30fに当接し、ゴムスイッチ42のドーム形状部が有する弾性復元力によって鍵を上方へ回動付勢している。 また、ゴムスイッチ42には、鍵速度を検出するための異なる押鍵位置で接続状態となる2つの接点が備えられ、鍵が押下されると、ゴムスイッチ42のドーム形状部が膨らみ、導電ゴムにより形成される2つの可動接点が、順次プリント配線基板40aに設けられた固定接点に接触することにより固定接点を導通状態にする。押鍵される場合には、まず第1の接点が導通状態にされ、続いて第2の接点が導通状態に変化される。 この2つの接点が導通状態に変化する時間差を検出することにより、押鍵時のベロシティが検出される。
また、離鍵される場合には、まず、第2の接点が非導通状態にされ、続いて第1の接点が非導通状態に変化される。この場合も同様に、非導通状態に変化する時間差を検出することにより離鍵時のベロシティが検出される。
白鍵および黒鍵には、鍵の内部に鍵の長手方向に対して垂直な鍵ガイド壁30pが設けられ、この鍵ガイド壁30pに長方形の鍵ガイド孔30mが形成されている。この鍵ガイド孔30mと鍵ガイド20dに装着された鍵ガイドブッシュ22とにより、鍵の上下方向および水平方向の動きが規制される。鍵ガイドブッシュ22は、補強部材20の底板部20fを切断してまず底板からほぼ垂直に立ち上げ、さらに立ち上げた先端を底板とほぼ平行になるように折り曲げ加工された鍵ガイド20dに装着されたものである。
また、底板部材10には、鍵が最下位置まで押下された場合に、鍵に与えられる衝撃を緩和するため、フェルト等の緩衝材からなる鍵ストッパ12および14が設けられている。
鍵ストッパ12は、鍵ガイド壁30pと連結された壁30gに当接するもので、補強部材20から鍵ガイド20dを形成するために空けられた長穴20fの内部に底板部材10に一段低く形成した窪み10hに接着剤により固着されている。
鍵ストッパ14は、鍵の先端部30nに当接するもので、補強部材10の鍵の先端側の折り曲げ部に接着剤により固着されている。
底板部材10には、鍵の並び方向に断面が略長方形の突起10jが延設されている。この突起10jは、鍵本体のヒンジ部30iと接続する部分に形成された支点30kの下方に位置し、突起10jと支点30kは、常時離れているが、鍵が強く押下された場合はこの支点30kが突起10jの上面に接触し、ヒンジ部30iが突起10jで支えられる位置より下方へ下がらないように規制されている。このことにより、ヒンジ部30iに大きな力が作用して破損することを防止している。白鍵ユニット30のヒンジ部30cおよび黒鍵ユニット32のヒンジ部32cについても同様である。
図5は、鍵ガイド20dの詳細を説明するための図である。図5(a)は、図3の補強部材20の一点鎖線Aで囲んだ部分の平面図である。図3では、左端の鍵ガイド20dのみ鍵ガイドブッシュ22が装着された状態で、残りの鍵ガイド20dには、鍵ガイドブッシュ22が装着されていない状態を示している。図5(a)は、鍵ガイドブッシュ22が装着されていない鍵ガイド20dを示している。図に示すように、鍵ガイド20dは、鍵ガイドブッシュ22を装着しやすいように、先端がテーパ状に形成され、鍵ガイドブッシュ22が装着されると、鍵ガイドブッシュ22が抜けないように、段差が設けられている。
図5(b)は、鍵ガイドブッシュ22の平面図(上)と正面図(下)であり、正面図に示すように、中央部に鍵ガイド20dに挿入される挿入孔が形成され、上部と下部にはそれぞれ2列の山形の突起が形成されている。これらの突起は、鍵が下限または上限位置に回動した場合に衝撃を緩和するためのものである。
図5(c)は、図4におけるB−B断面視を表す断面図であり、鍵ガイド20dに鍵ガイドブッシュ22が装着され、白鍵30aの鍵ガイド壁30pに形成された長方形(正方形を含む)の鍵ガイド孔30mを示している。この図では、鍵が上限位置に保持されている場合を示しており、長方形の鍵ガイド孔30mの底辺が鍵ガイドブッシュ22の下面に形成された突起に当接している。
白鍵30aが上下に揺動する場合には、鍵ガイドブッシュ22の左右端が長方形の鍵ガイド孔30mの垂直な辺に沿って動くため、鍵の左右の位置が規制される。
白鍵30aが押下された場合は、鍵ガイド孔30mの上辺が鍵ガイドブッシュ22の上面に形成された突起に当接するとともに、白鍵30aの側壁および垂直壁30g(図4参照)が底板部材10の上に貼られたクッション12に当接し、鍵30aの下限位置が規制されると同時に下方への衝撃が緩和される。したがって、操作性が良く、演奏者の指には適度な反力が作用する。
以上、上記実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、補強部材20の材質を鋼板としたが、薄く剛性が高く加工性が良いものであればよい。例えば、アルミニウムやジュラルミンは、その一例であり軽量でもあるが、高価でもある。
また、上記実施例では、鍵盤装置1には、CPU等の制御回路を搭載しているものとしたが、鍵速度を検出するための検出手段(ゴムスイッチ42)を備え、その検出手段の出力が鍵盤装置1から出力されるようにしてもよい。
また、上記実施例では、鍵基部10bを底板部材10により形成したが、補強部材20により形成しても良い。
本発明の鍵盤装置の外観斜視図である。 鍵の分解斜視図である。 基板と補強部材と底板部材の分解斜視図である。 白鍵を組み立て断面図である。 鍵ガイドの詳細図である。
符号の説明
1 鍵盤装置
2 上部パネル
10 底板部材
12 鍵ストッパ
14 鍵ストッパ
20 補強部材
20d 鍵ガイド
22 鍵ガイドブッシュ
30 白鍵ユニット
32 黒鍵ユニット
40 スイッチ基板部
40a プリント配線基板
42 ゴムスイッチ

Claims (6)

  1. 回動自在な複数の鍵を有する鍵ユニットと、
    前記各鍵が操作された場合の鍵速度を検出するための検出部と、
    前記鍵ユニットと検出部とを収納する樹脂成形された底板部材と、
    前記底板部材を補強する剛性を有する補強部材とを備え、前記補強部材は、少なくとも鍵盤装置が有する全ての鍵の幅と黒鍵の長さの奥行きの底面を有し、その底面と前記底板部材の内側平面とが密着して固着されていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記補強部材をほぼ垂直に折り曲げ、さらに先端部を補強部材の底面と平行に折り曲げ加工することにより鍵ガイドを形成していることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
  3. 前記鍵は、鍵の長手方向に対して垂直な面の断面形状が長方形の鍵ガイド孔を有し、
    前記鍵ガイドは、前記長方形の鍵ガイド孔の垂直な2辺により鍵の左右の位置を規制すると共に、鍵が離鍵されている場合の位置を前記長方形の鍵ガイド孔の底辺により規制し、鍵が押下された場合の位置を前記長方形の鍵ガイド孔の上部辺により規制するものであることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 前記鍵が押下された場合に鍵を停止させる鍵ストップを備え、その鍵ストップは、前記剛性を有する補強部材を打ち抜き前記底板部材上に形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鍵盤装置。
  5. 前記剛性を有する補強部材は、鋼板を打ち抜き、曲げ加工されたものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鍵盤装置。
  6. 前記補強部材は、その外周を曲げ加工することによりリブを形成していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鍵盤装置。
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JP2009103909A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Yamaha Corp 鍵盤楽器用白鍵
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