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JP2005189520A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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JP2005189520A
JP2005189520A JP2003431020A JP2003431020A JP2005189520A JP 2005189520 A JP2005189520 A JP 2005189520A JP 2003431020 A JP2003431020 A JP 2003431020A JP 2003431020 A JP2003431020 A JP 2003431020A JP 2005189520 A JP2005189520 A JP 2005189520A
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Yasukuni Komata
安国 小俣
Ryoji Imai
亮二 今井
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】 転写紙の厚みに起因する転写不良を抑えて、転写紙の両面にそれぞれ良好な画像を形成することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 転写紙の厚みを検知する厚み検知手段(制御部80と圧力センサ90との組合せ)と、両面転写手段の転写条件である2次転写電流を検知する第1電流計91と、同じく転写条件である3次転写電流を検知する第2電流計92と、2次転写電流を変更する転写条件変更手段たる2次転写電源93と、3次転写電流を変更する転写条件変更手段たるチャージャ電源94と、厚み検知手段による検知結果に基づいてこれら転写条件変更手段を制御する転写条件制御手段たる制御部80とを設けた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成方法、及び複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、転写紙等の記録体の両面に画像を形成する画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
従来、記録体の両面に画像を形成する画像形成装置としては、特許文献1に記載のスイッチバック方式を用いるものや、特許文献2に記載のワンパス方式を用いるものなどが知られている。スイッチバック方式は、記録体を転写手段と定着手段とに通してその一方の面に画像を記録した後、反転搬送路で記録体を反転させる。そして、転写手段及び定着手段にスイッチバックさせて、もう一方の面にも画像を記録する方式である。これに対し、ワンパス方式は、両面転写手段によって画像を両面に転写した記録体を定着手段に通す方式で、記録体をスイッチバックさせることなくその両面に画像を記録することができる。
特開平5−8948号公報 特開平10−142869号公報
ところが、スイッチバック方式やワンパス方式などを用いて記録体の両面に画像を形成する画像形成装置においては、記録体の厚みによっては、転写不良を起こし易くなることが本発明者らの実験によって明らかになった。かかる転写不良が生じてしまう理由は、次のように考えられる。即ち、記録体の両面に画像を形成する画像形成装置において、両面のそれぞれに画像を形成する場合には、片面だけに画像を形成する場合に比べて、転写手段に通すトナー量がどうしても多くなる。そして、記録体として普通紙よりも厚みの大きい厚紙などを用いると、トナー量の多さと、記録体の厚みの大きさとが相まって、片面だけに画像を形成する場合とは転写条件を大きく異ならせてしまう。静電転写を行う場合には転写電流を不足させたり、熱転写を行う場合には熱量を不足させたりするのである。このようにして転写電流や熱量などを不足させることが、転写不良を引き起こ易くなる理由であると考えられる。
なお、記録体の厚みに起因して生ずる転写不良について説明したが、記録体の表面粗さなど、厚みとは異なる特性の値によっても、同様にして転写不良を引き起こすおそれがある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のような画像形成方法及び画像形成装置を提供することである。即ち、記録体の特性値に起因する転写不良を抑えて、記録体の両面にそれぞれ良好な画像を形成することができる画像形成方法等である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成工程と、該像担持体上のトナー像を記録体の両面に転写する両面転写工程とを実施して、記録体の両面に画像を形成する画像形成方法において、記録体の特性情報を取得する特性情報取得工程と、上記両面転写手段の転写条件を該特性情報取得工程における特性情報の取得結果に基づいて変更する転写条件変更工程とを実施することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、トナー像を担持する像担持体と、該像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該像担持体上のトナー像を記録体に転写する転写手段と、記録体にトナー像を定着せしめる定着手段とを用いて、記録体の両面に画像を形成する画像形成装置において、記録体の特性情報を取得する特性情報取得手段と、上記両面転写手段の転写条件を変更する転写条件変更手段と、該特性情報取得手段による取得結果に基づいて該転写条件変更手段を制御する転写条件制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記転写手段として、上記定着手段に向けて記録体を送り出すのに先立って、該記録体の両面にトナー像を転写する両面転写手段を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3の画像形成装置であって、上記特性情報取得手段が、上記特性情報として記録体の厚み情報を取得する厚み情報取得手段であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置であって、上記厚み情報取得手段が、記録体の厚みを検知する厚み検知手段であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置であって、上記厚み検知手段が、記録体を2つのローラの間に挟み込みながら搬送する搬送ローラ対の該ローラにかかる圧力を検知する圧力センサによる検知結果に基づいて、記録体の厚みを検知するものであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項2乃至6の何れかの画像形成装置であって、上記転写手段が、記録体の両面のうち少なくとも一方の面に対してはトナー像を静電転写するものであり、且つ、上記転写条件変更手段が、上記転写条件として、転写電流を変更する転写電流変更手段であることを特徴とするものである。
これらの発明においては、厚みや表面粗さなどといった記録体の特性情報を取得して、両面転写工程(転写手段)における転写条件をその特性に合わせて変更することで、記録体の特性値に起因する転写不良を抑えて、記録体の両面にそれぞれ良好な画像を形成することができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタの概略構成図であり、プリンタをその正面方向から示している。同図において、プリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを例にすると、図2に示すように、像担持体たるドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置3Y、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。
感光体1Yは、直径30〜100[mm]のアルミ製円筒に、光導電性物質である有機半導体の表面層が被覆されている。アモルファスシリコン性の表面層が被覆されたものであってもよい。また、ドラム状ではなく、ベルト状のものであってもよい。
帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、後述の露光装置(7)から発せられるレーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。
かかる構成のプロセスカートリッジ6Yは、露光装置(7)とともに、像担持体たる感光体1Yの表面にトナー像を形成する像形成工程を実施している。よって、本プリンタ100においては、各プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kが、それぞれ露光装置(7)との組合せにより、像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段として機能している。
上記感光体1Y上で現像されたYトナー像は、後述の第1中間転写ベルト8上に1次転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、1次転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、除電装置3Yは、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスカートリッジ6M,C,Kにおいても、同様にして感光体1M,C,K上にM,C,Kトナー像が形成され、第1中間転写ベルト8上に1次転写される。なお、現像装置(5Y等)は、トナーと磁性キャリアとを含有する2成分現像剤を用いるものでも、トナー粉体だけを用いるものでもよい。
先に示した図1において、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中下方には露光装置7が配設され、その図中左側方には画像データ処理装置E1が配設されている。画像データ処理装置E1は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報信号に基づいて、露光走査制御信号を生成して露光装置7に送る。潜像形成手段たる露光装置7は、この露光走査制御信号に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体1Y,M,C,Kに照射する。この照射を受けて露光された感光体1Y,M,C,K上には、Y,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、露光装置7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。かかる構成の露光装置7に代えて、LEDアレイからのLED光を照射する露光手段を採用しても良い。また、露光装置7の筐体には、その上方に配設された各感光体1Y,M,C,Kから落下してくるトナーによる内部部品の汚染を防止するために、図示しないシール部材が設けられている。
上記露光装置7の図中下側には、第1給紙ローラ28を有する第1紙カセット25と、第2給紙ローラ29を有する第2紙カセット26とが、鉛直方向に並ぶように配設されている。これらカセットはそれぞれ内部に記録体たる転写紙Pを複数枚重ねた転写紙束の状態で収容している。第2紙カセット26の図中右側方には、手差し給紙ローラ30を有する手差しトレイ25が、プリンタ本体の筐体内でなく、筐体の側面から延出するように設けられており、この上にも転写束が載置される。
2つの給紙カセット(25,26)と、上記手差しトレイ25との間には、レジストローラ対31を有する給紙路32や、これに合流する給紙案内路33が配設されている。給紙案内路33は、搬送ローラ対34を有している。第1給紙ローラ28、第2給紙ローラ29は、それぞれ上記第1紙カセット25、第2紙カセット26内に収容されている転写紙束の一番の転写紙Pに当接している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、一番上の転写紙Pを給紙路32に向けて送り出す。送り出された転写紙Pは、給紙路32の末端付近に配設されたレジストローラ対31の第1レジストローラ31aと第2レジストローラ31bとの間に挟まれる。レジストローラ対31は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを互いに順方向に回転駆動させるが、ローラ間に記録体を挟み込むとすぐに両ローラの回転を一旦停止させる。そして、適切なタイミングで回転を再開して転写紙Pを後述の2次転写ニップに向けて送り出す。タイミングローラ対として機能しているのである。
上記手差し給紙ローラ30は、上記手差しトレイ27に載置されている転写紙束の一番上の転写紙Pに当接している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、その一番上の転写紙Pを給紙案内路33に向けて送り出す。送り出された転写紙Pは、図示しない駆動手段によって互いに当接しながら順方向に回転せしめられる搬送ローラ対34のローラ間を経由して給紙路32の末端付近に至る。そして、第1レジストローラ31aと第2レジストローラ31bとの間に挟まれる。
各感光体1Y,M,C,K上に形成されたY,M,C,K用の静電潜像は、両面転写手段による転写工程を経る。この両面転写手段は、第1転写ユニット15と第2転写ユニット24とを有している。第1転写ユニット15は、上述のプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中上方に配設されており、第1中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y,M,C,K、第1クリーニング装置10などを備えている。また、2次転写バックアップローラ12、第1クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。第1中間転写体たる第1中間転写ベルト8は、これら3つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。転写バイアス部材たる4つの1次転写ローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる第1中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、図示しない電源により、トナーとは逆極性(例えばプラス)の1次転写バイアスを第1中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)に印加する。これら4つの1次転写ローラ9Y,M,C,Kの他に配設された上述の3つのローラは、全て電気的に接地されている。
上記第1中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく。各1次転写ニップでは、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像がニップ圧や1次転写バイアスの影響を受けて重ね合わせて1次転写される。これにより、第1中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。第1中間転写ベルト8を張架している2次転写バックアップローラ12は、後述の第2中間転写ベルト16に食い込むような配設位置になっている。このような食い込み配置により、第1中間転写ベルト8と第2中間転写ベルト16とをそれぞれ周長方向に広く当接させる2次転写ニップが形成されている。この2次転写ニップでは、第1転写ベルト8と第2中間転写ベルト16とが、それぞれ互いの表面を同方向に移動させながら当接させる。第1中間転写ベルト8上に形成された可視像たる4色トナー像は、2次転写ニップで第2中間転写ベルト16あるいは転写紙Pに2次転写される。なお、バイアス印加方式の4つの1次転写ローラ9Y,M,C,Kに代えて、電極から放電させるチャージャ方式のものを用いてもよい。なお、第1中間転写ベルト8は、ゴムを基体にした無端状のベルトであり、各感光体1Y,M,C,Kからのトナー像の静電転写を行うのに適した電気抵抗値に調整されている。樹脂フィルム層(例えばポリイミド層)とゴム層(例えばウレタンゴム層)とからなる2層構造やそれ以上の多層構造のものを使用してもよい。第1中間転写ベルト8の表面硬度としては65[度]以下が望ましく、本プリンタ100では、JIS−A硬度で50[度]の第1中間転写ベルト8を用いている。
上記2次転写ニップを通過した後の第1中間転写ベルト8には、第2中間転写ベルト16あるいは転写紙Pに2次転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、第1クリーニング装置10によってクリーニングされる。具体的には、第1中間転写ベルト8は、そのループ外面(おもて面)側に当接するように配設された第1クリーニング装置10と、そのループ内面側に配設された第1クリーニングバックアップローラ13との間に挟まれる。そして、おもて面上の転写残トナーが第1クリーニング装置10に機械的あるいは静電的に回収されてクリーニングされる。
上記両面転写手段の第2転写ユニット24は、上記第1転写ユニット15の図中右側方に配設されており、第2中間転写ベルト16、第2クリーニング装置18、転写チャージャ23などを備えている。また、2次転写ローラ17、ニップ拡張ローラ19、テンションローラ20、分離ローラ21、バックアップローラ22なども備えている。第2中間転写ベルト16は、これら5つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中時計回りに無端移動せしめられる。上述した第1転写ユニット15の2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ17とニップ拡張ローラ19との間の第2中間転写ベルト16架橋部分に食い込んで2次転写ニップを形成している。転写バイアス部材たる2次転写ローラ17は、金属製ローラか、あるいは芯金に導電性のゴム層が被覆されたローラで、後述の2次転写電源によってトナーと反対極性(例えばプラス極性)の2次転写バイアスが供給される。第2転写ユニット24におけるこれ以外のローラは全て接地されている。
上述のレジストローラ対31は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、第1中間転写ベルト8上に1次転写された上記4色トナー像に密着させ得るタイミングで上記2次転写ニップに向けて送り出す。但し、この4色トナー像が、転写紙Pの第1面(後述のスタック部40上で上を向く面)に転写されるべき第1トナー像である場合には、転写紙Pを送り出さない。よって、このとき、第1中間転写ベルト8上の第1トナー像は、2次転写ニップでニップ圧や2次転写バイアスの作用を受けて第2中間転写ベルト16上に2次転写される。これに対し、第1中間転写ベルト8上の4色トナー像が転写紙Pの第2面(スタック部40上で下を向く面)に転写されるべき第2トナー像である場合には、レジストローラ対31は、この第2トナー像に同期させて転写紙Pを送り出す。よって、第2トナー像は、2次転写ニップで転写紙Pの第2面(後述のスタック部40上で下を向く面)に2次転写され、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。このとき、先に第2中間転写ベルト16に転写されていた第1トナー像は、2次転写ニップに送り込まれた転写紙Pの第1面に密着せしめられる。但し、この第1トナー像は、2次転写バイアスの作用によってベルト側に引き寄せられるため、転写紙Pの第1面に密着しているが、そこに2次転写されるわけではない。
上記第1転写ユニット15において、2次転写バックアップローラ12は、第1中間転写ベルト8を、その移動方向をほぼ反転させるような形状で張架している。そして、移動方向を反転させつつある第1中間転写ベルト部分を第2中間転写ベルト16に当接させて2次転写ニップを形成している。よって、2次転写ニップの出口では、第1中間転写ベルト8が転写紙Pから離間し、転写紙Pが第2中間転写ベルト16の表面だけに保持されて搬送されるようになる。そして、第2転写ユニット24内において、第2中間転写ベルト16の無端移動に伴って、3次転写部に送られる。
第2転写ユニット24の3次転写部では、転写チャージャ23が所定の間隙を介して対向するように配設されている。第2中間転写ベルト16上の転写紙Pは、転写チャージャ23によって第2面側にトナーと反対極性(例えばプラス極性)の電荷が付与される。これにより、転写紙Pの第1面と第2中間転写ベルト16との間に挟まれていた第1トナー像が転写紙Pの第1面に3次転写されてフルカラー画像になる。なお、第2中間転写ベルト16は、50〜600[μm]程度の厚みの樹脂(例えばポリイミド)製基体を有する無端状のベルトであり、第1中間転写ベルト8からのトナー像の2次転写を行うのに適した電気抵抗値に調整されている。
以上のように、2つの転写ユニット(15,24)を有する両面転写手段は、転写紙Pに対して上記2次転写ニップで第2面に第2トナー像を前段転写した後、上記3次転写部でその第1面に第1トナー像を後段転写するようになっている。なお、1次転写バイアスや2次転写バイアスが印加される部材として、ローラ(9,17)ではなく、ブラシなど他の形状のものを用いてもよい。また、転写バイアスを部材に印加する静電転写方式ではなく、非接触放電式を採用してもよい。
上記第2転写ユニット24において、3次転写によって両面転写工程が完了した転写紙Pは、第2中間転写ベルト16から分離されて後述の定着装置60に送られる。一方、上記3次転写部を通過した後の第2中間転写ベルト16は、バックアップローラ22と第2クリーニング装置18との間に挟み込まれて、表面の転写残トナーが機械的又は静電的にクリーニングされる。この第2クリーニング装置18が第2中間転写ベルト16に常に当接していると、第2中間転写ベルト16上に2次転写された第1トナー像もクリーニングしてしまうことになる。そこで、第2クリーニング装置18は、図示しない揺動機構によって揺動せしめられることで、第2中間転写ベルト16に接離するようになっている。そして、少なくともそのクリーニング位置を第1トナー像が通過する間は、第2中間転写ベルト16から離間して、第1トナー像のクリーニングを回避する。
上記第2転写ユニット24の図中上方には、定着手段たる定着装置60が配設されている。上記両面転写手段によってトナー像たるフルカラー画像が両面に転写された転写紙Pは、この定着装置60に送られてフルカラー画像の定着処理が施される。定着装置60は、記録体たる転写紙Pの両面に転写されたトナー像をその両面に定着せしめる定着工程を実施しているのである。
フルカラー画像に定着処理が両面に施された転写紙Pは、反転ガイド部材36に沿って反転せしめられた後、排紙ローラ対37を経て機外へと排出される。そして、プリンタ本体の筺体の上面に形成されたスタック部40にスタックされる。
以上のようにして、本プリンタ100は、転写紙Pを2次転写ニップからこれよりもベルト移動方向下流側に搬送する過程で、転写紙Pに対して上記両面転写手段によってその両面側からトナー像の転写処理を施す。よって、転写紙Pの両面に対してワンパス方式での画像形成を行うことができる。また、転写紙Pを像担持体たる感光体(1Y,M,C,K)に直接接触させることがないので、感光体への紙粉の付着を抑えることができる。なお、本プリンタ100のように、感光体等の像担持体を複数並べて配設し、それぞれで形成した可視像を連続的に重ね合わせ転写して多色画像等の重ね合わせ画像を形成する方式をタンデム方式という。これに対し、1つの像担持体に可視像を形成して中間転写体に転写した後、再び像担持体に可視像を形成して中間転写体上の可視像に重ね合わせ転写する工程を繰り返して重ね合わせ画像を形成する方式もある。この方式では、可視像の形成、転写という工程を繰り返し行わなくてはならない。一方、タンデム方式では、重ね合わせ転写すべき複数の可視像をそれぞれに対応する像担持体上でほぼ同時に形成することができるので、画像形成時間を大幅に短縮することができる。
上述したように、上記第1トナー像は上記第2トナー像に先行して形成される。そして、2次転写ニップで第1中間転写ベルト8から第2中間転写ベルト16に2次転写された後、上記3次転写部で転写紙の第1面に3次転写される。この第1面とは、上記スタック部40で上方を向く面である。よって、スタック部40にスタックされる転写紙Pは、先行して形成された第1トナー像を上に向け、且つその後に形成された第2トナー像を上に向けた状態で順次スタックされていく。本プリンタ100は、このようにスタックされていく転写紙Pの頁番号を小さい方から順に揃えるべく、奇数、偶数と連続する2つの頁番号の画像について、頁番号の大きい方を先に上記第1トナー像として形成する。例えば1頁目の画像に先行して2頁目の画像を第1トナー像として形成するのである。そうすると、数頁にわたる原稿を連続して出力しても、スタック部40において、頁番号を下から順に揃えることが可能になる。但し、転写紙Pの第2面だけに画像を形成する片面プリントモードを実行する際には、頁番号の小さい画像から順に形成していき、それぞれ転写紙Pの第2面に2次転写せしめる。このことにより、片面プリントモードにおいても、スタック部40で頁番号を下から順に揃えることができる。
4つの感光体1Y,M,C,Kにおいて、上記第2トナー像用に形成される各色トナー像は非鏡像(以下、正像という)として形成される。これは、形成された各色トナー像が、1次転写、2次転写という2回の転写工程を経て転写紙Pに至る過程で鏡像、正像と変化するからである。各感光体上で正像として形成されることで、転写紙Pの第2面においても正像になるのである。これに対し、第1トナー像用に形成される各色トナー像は、3次転写まで行われるため、第2トナー像よりも転写工程が1回多くなる。よって、各感光体上で鏡像として形成される。このことにより、転写毎に正像、鏡像、正像と変化して、転写紙Pの第1面において正像となることができる。
第1転写ユニット15の図中上方には、ボトル収容器54が配設されている。このボトル収容器54内には、各プロセスカートリッジ(6Y,M,C,K)内の現像器に補給するためのトナーを内包するトナーボトルBY,BM,BC,BKが収められている。
本プリンタ100は、図3に示すように、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)200などから送られてくる画像情報信号に基づいて画像を形成する。図3では、パソコン200とプリンタ100とを通信ケーブルによって接続した画像形成システムの例を示したが、無線方式による接続を採用してもよい。プリンタ本体の前面左隅には、タッチパネル等からなる操作表示器51が固定されている。ユーザーは、この操作表示器51のディスプレイに現れるガイド表示に従って、作像プロセス条件や用紙条件等の各種パラメータを入力することができる。上述の片面プリントモードと、両面プリントモードとの切替については、この操作表示器51に用意されているモード切替ボタンを操作することによって行う。また、紙種の選択(紙収容カセットの選択)も、この操作表示器51に対する操作によって行う。但し、これらモードの切替や紙種の選択については、パーソナルコンピュータ200から設定信号を送信させることによっても行うことができる。
プリンタ本体の前面には、前扉52が開閉自在に設けられている。前扉52が開かれると、図示しない上記第1転写ユニット(15)を支持する支持体53が大きく露出する。この支持体53は、図示しないガイドレール上をプリンタ本体の前後方向にスライド移動可能に構成され、プリンタ本体内から前面側に向けて引き出されることで、上記第1転写ユニット(15)を露出させる。そして、この露出により、上記第1転写ユニットの保守点検作業を容易にしている。また、前扉52が開かれると、支持体53の上方に配設されたボトル収容器54内のトナーボトルBY、BM、BC、BKの端面が露出する。それぞれ端面を露出させたトナーボトルBY、BM、BC、BKは、ボトル収容器54に対してプリンタ前後方向に着脱可能される。前扉52を開けば、プリンタ本体に対するトナーボトルBY、BM、BC、BKの前後方向への着脱が可能になる構成である。スタック部40が形成されているプリンタ本体上面を開閉自在な上扉とし、これを開いてトナーボトルBY、BM、BC、BKを上下方向に着脱するといった構成ではない。このため、オプションの図示しないスキャナ装置をプリンタ100の上方に配設してコピー機を構成する場合でも、トナーボトルBY、BM、BC、BKを着脱することができる。上述の第1紙カセット25、第2紙カセット26は、前扉52の下方に配設され、前後方向のスライド移動によってプリンタ本体から着脱されるように構成されている。前扉52を開いても、第1紙カセット25、第2紙カセット26の着脱や、操作表示器51への入力の操作性を損ねることはない。
次に、本実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図4は、タイミングローラ対であり且つ搬送ローラ対である上記レジストローラ対31を示す拡大構成図である。レジストローラ対31は、互いに当接しながら回転する第1レジストローラ31a及び第2レジストローラ31bを有している。第1レジストローラ31aの図中左側方には、圧力センサ90が、第1レジストローラ31aの金属製の軸に接触するように配設されている。この圧力センサ90は、ロードセルや歪みゲージなどといった従来から周知の方法で、レジストローラ31aにかかる圧力を検知するものである。圧力センサ90による圧力の検知結果は、レジストローラ対31に挟み込まれる転写紙Pの厚みによって変化する。転写紙Pの厚みが大きくなるほど、圧力センサ90によって検知される圧力の値が大きくなるのである。
レジストローラ対31の近傍には発光素子95aと受光素子95bとを有するレジストセンサ95が配設されている。このレジストセンサ95は、レジストローラ対31のローラ間を通過した転写紙Pの先端を検知して、検知信号を図示しない制御部に出力する。制御部は、この検知信号に基づいてレジストローラ対31の駆動を一時停止した後、タイミングを見計らって再駆動して、転写紙Pを上述の2次転写ニップに向けて送り出させる。なお、図示の例では、発光素子95aから受光素子95bに至る光路を転写紙Pに横断させて光を遮らせることで、転写紙Pの先端を検知させるようにした例を示している。かかる構成では、レジストセンサ95として、透過型フォトセンサを用いるが、転写紙P表面での反射光を検知させるようにした反射型フォトセンサを用いても良い。
図5は、上記2次転写ニップ及び3次転写部とそれらの周囲構成とを示す拡大構成図である。同図において、図示しない2次転写電源によって2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ17からは、ベルト厚み方向に伝わる電流と、ベルト周方向に伝わる電流とが発生する。このうち、ベルト厚み方向に伝わる電流は、第2中間転写ベルト16と第1中間転写ベルト8とを介して、接地された2次転写バックアップローラ12に向けて電流が流れ込む。これがトナー像の2次転写性に関与する2次転写電流である。また、ベルト周方向に伝わる電流は、第2中間転写ベルト16の裏面側の基層をベルト周方向に伝わって、2次転写ローラ17の最も近くに配設されつつ接地されたニップ拡張ローラ19に流れ込む(以下、この電流を周方向電流という)。
ニップ拡張ローラ19の近傍には、それからアースに向けて流れる上述の周方向電流の値を検知する第1電流計91が配設されている。この第1電流計91による検知結果は、図示しない制御部に送られる。制御部は、第1電流計91から送られてくる周方向電流値と、後述の2次転写電源による2次転写バイアスの印加値とに基づいて、2次転写電流の値を算出する。
3次転写部には、第2中間転写ベルト16を裏面側からバックアップする導電性の3次転写バックアップ部材96が配設されている。転写チャージャ23から第2中間転写ベルト16に向けて発せられる電荷の一部は、第2中間転写ベルト16を厚み方向に伝わって3次転写バックアップ部材96に流れ込む。この電流が、トナー像の3次転写性に関与する3次転写電流である。
3次転写バックアップ部材96の近傍には、それからアースに向けて流れる3次転写電流の値を検知する第2電流計92が配設されている。この第2電流計91による検知結果は、図示しない制御部に送られる。
図6は、本プリンタ100の電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、制御部80は、プリンタ100全体の制御を司るものであり、演算手段たるCPU80a、データ記憶手段たるRAM80a、ROM80b等から構成されている。かかる構成の制御部80には、上述の圧力センサ90、第1電流計91、第2電流計92、操作表示器51、レジストセンサ95などが接続されている。また、2次転写ローラ17に2次転写バイアスを供給する2次転写電源93や、転写チャージャ23にチャージャバイアスを供給するチャージ電源94なども接続されている。
制御部80は、圧力センサ90による圧力の検知結果に基づいて、上記レジストローラ対31に挟み込まれた転写紙の厚みを演算することができる。即ち、制御部80は、圧力センサ90等と共同して、記録体の特性情報たる厚みを取得する厚み情報取得手段として機能しているのである。そして、厚みの演算結果に応じて、2次転写電源93やチャージャ電源94を制御して転写電流を変更することで、その厚みに適した転写条件を生起せしめるように構成されている。よって、本プリンタ100では、制御部80が、転写条件たる転写電流を変更可能な転写条件変更手段としての2次転写電源93やチャージャ電源94を制御して、転写電流を変更する転写条件制御手段として機能している。
図7は、制御部80によって実施される転写条件変更制御の制御フローの一例を示すフローチャートである。この転写条件変更制御では、まず、レジスト紙が発生するまで、制御フローの進行が待機される(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。このレジスト紙とは、レジストローラ対(31)に挟み込まれて、2次転写ニップへの送出タイミングを計られている転写紙のことである。レジスト紙が発生すると(S1でY)、次に、レジストローラ(31a)にかかっている圧力が圧力センサ(90)によって検知された後(S2)、検知結果に基づいて、レジスト紙の厚みが算出される(S3)。そして、その厚みについて、90K紙相当厚未満であるか否かが判断される(S4)。
上記S4の工程にて、レジスト紙の厚みが90K紙相当厚未満であると判断されると(S4でY)、上述の2次転写電流が20[μA]程度になるように、2次転写電源(93)から出力される2次転写バイアスが変更される(S5)。次に、上述の3次転写電流が200[μA]程度になるように、チャージャ電源(94)からの出力電圧値が変更された後(S6)、制御フローが上述のS1にリターンせしめられる。
一方、上記S4の工程にて、レジスト紙の厚みが90K紙相当以上であると判断されると(S4でN)、2次転写電流が35[μA]程度になるように、2次転写電源(93)から出力される2次転写バイアスが変更される(S7)。次に、3次転写電流が400[μA]程度になるように、チャージャ電源(94)からの出力電圧値が変更された後(S7)、制御フローが上述のS1にリターンせしめられる。
かかる転写条件変更制御を実施する本プリンタにおいては、使用される転写紙Pの厚みが大きくなるほど、転写条件たる転写電流の値を大きくすることで、転写紙Pの厚みが大きすぎることによる転写電流の不足を回避する。そして、このことにより、転写紙Pの厚みに起因する転写不良の発生を抑えることができる。
第1中間転写体や第2中間転写体として、それぞれ複数のローラに張架されながら無端移動せしめられる中間転写ベルトを用いた例について説明したが、ローラやドラムなど、他の形状のものを用いてもよい。但し、それぞれ中間転写ベルトを用いる場合には、次のような利点がある。即ち、図5に示した2次転写ニップのように、一方のベルトを、他方のベルトの張架部材による張架部分に巻き付けるように変形させて張架することにより、かなり長い2次転写ニップを形成することができる。このことにより、4色トナー像と転写紙Pや第2中間転写ベルト16との接触時間を長く確保できるため、プロセス線速を速めて画像形成時間の短縮化を図ることができる。また、両ベルトを様々な張架形状で配設することができるので、ローラやドラム形状のものを用いる場合に比べて、本体内のレイアウト自由度を高めることもできる。
また、像担持体としてドラム状の感光体を用いた例について説明したが、ベルト状の感光体など、他の方式のものを用いてもよい。また、粉体トナーではなく、トナーと液体キャリアとを含有する液体現像剤を用いる画像形成装置にも本発明の適用が可能である。また、1次転写、2次転写、3次転写を何れも静電転写にて行うプリンタについて説明したが、少なくとも何れか1つの転写を加熱転写や加圧転写によって行う画像形成装置にも本発明の適用が可能である。なお、加熱転写とは、第1中間転写体等の転写元と、第2中間転写体等の転写先とを加熱しながら密着せしめてトナー像を軟化させた後、両者を離間させることで、トナー像を転写元から転写先に転写する方式である。加熱転写の場合には、転写紙Pの厚みに応じて、転写条件たる加熱温度を変更させるようにすればよい。具体的には、転写紙Pの厚みが大きくなるほど、加熱温度を高くすればよい。また、加圧転写の場合には、転写紙Pの厚みが大きくなるほど転写ニップ圧が高まってしまうので、その高まりを抑えるように、何らかの方法によって転写ニップ圧を下げればよい。
以上、実施形態に係るプリンタ100においては、転写手段として、定着手段たる定着装置60に向けて記録体たる転写紙Pを送り出すのに先立って、転写紙Pの両面にトナー像を転写する両面転写手段を用いている。即ち、本プリンタにおいては、ワンパス方式の両面転写を採用している。かかる構成では、スイッチバック用の複雑な機構を設けることによるコストアップ、スイッチバックによる画像形成時間の長時間化、定着手段による加熱でカールさせた記録体をスイッチバックさせることによるジャムなど、スイッチバック方式にて生ずる不具合を何れも解消することができる。
また、本プリンタ100においては、特性情報取得手段が、特性情報として転写紙Pの厚み情報を取得する厚み情報取得手段として機能している。かかる構成では、記録体の特性たる厚みに起因する転写不良を抑えることができる。
また、本プリンタ100においては、厚み情報取得手段が、転写紙Pの厚みを検知する厚み検知手段として機能している。かかる構成では、次に説明する理由により、ユーザーの入力ミスによる転写不良の発生を回避しつつ、ユーザーに転写紙Pの厚み情報を入力させることによる操作性の悪化を回避することができる。即ち、厚み情報取得手段としては、先に図6に示した操作表示器51と制御部80との組合せによるものを用いることも可能である。操作表示器51のテンキー等に対する入力操作により、転写紙Pの厚み情報をユーザーに入力してもらい、その入力情報を制御部80に取得させるのである。しかしながら、このような構成では、ユーザーが厚み情報を入力ミスすることにより、実際の厚みに応じた適切な転写電流が流れずに転写不良を発生させるおそれがある。本プリンタ100では、圧力センサ90による圧力の検知結果に基づいて厚みを自動で検出することで、かかる転写不良の発生を回避することができるのである。また、厚みを自動で検出するので、ユーザーによる厚み情報の入力操作を不要にして、かかる入力操作を強いることによる操作性の悪化を回避することもできる。
また、本プリンタ100においては、上記厚み検知手段が、転写紙Pを2つのローラの間に挟み込みながら搬送する搬送ローラ対たるレジストローラ対31におけるレジストローラ31aにかかる圧力を検知する圧力センサ90による検知結果に基づいて、転写紙Pの厚みを検知する。かかる構成では、厚みを超音波や赤外線などによって実際の寸法として検知させる場合に比べて、厚み検知手段の構成を簡素化することができる。なお、本プリンタ100には、レジストローラ対31の他にも、搬送ローラ対を多数設けているが、圧力の被検対象としては、本実施形態のように、レジストローラ対31を対象にすることが望ましい。これは次に説明する理由による。即ち、先に示した図1において、2つの給紙カセット(25、26)から2次転写ニップへと延びる給紙路は1本になっているが、通常の画像形成装置においては、複数の分岐を設けることも多い。例えば、プリンタ100本体筐体の側板に手差しトレイを設けて、これからの給紙路を給紙カセットから延びる給紙路と合流させるなどといった具合である。かかる構成において、レジストローラ対31以外の給紙搬送ローラ対に圧力センサを設ける場合には、分岐路毎にそれぞれ圧力センサを設ける必要がある。一方、全ての分岐路は、必ずレジストローラ対31の手前で合流するので、レジストローラ対31を被検対象にすれば、圧力センサを多数設ける必要がなく、コストアップを抑えることができる。
また、本プリンタにおいては、転写手段たる両面転写手段が、転写紙Pの両面のうち少なくとも一方の面に対してトナー像を静電転写するものとなっている。また、転写条件変更手段たる2次転写電源93やチャージャ電源94が、転写条件として、転写電流を変更する転写電流変更手段となっている。かかる構成では、転写紙Pの厚み等の特性が変化することによる転写電流の不足を回避して、転写紙Pの両面に良好な画像を形成することができる。
実施形態に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 同プリンタとパソコンとからなる画像形成システムを示す斜視図。 同プリンタのレジストローラ対を示す拡大構成図。 同プリンタにおける2次転写ニップ及び3次転写部とそれらの周囲構成とを示す拡大構成図。 同プリンタの電気回路の一部を示すブロック図。 同プリンタの制御部によって実施される転写条件変更制御の制御フローの一例を示すフローチャート。
符号の説明
1Y,M,C,K 感光体(像担持体)
6Y,M,C,K プロセスカートリッジ(トナー像形成手段の一部)
7 露光装置(トナー像形成手段の一部)
15 第1転写ユニット(両面転写手段の一部)
24 第2転写ユニット(両面転写手段の一部)
60 定着装置(定着手段)
80 制御部(転写条件制御手段の一部、厚み検知手段の一部)
90 圧力センサ(厚み検知手段の一部)
91 第1電流計(転写条件制御手段の一部)
92 第2電流計(転写条件制御手段の一部)
93 2次転写電源(転写条件変更手段の一部)
94 チャージャ電源(転写条件変更手段の一部)

Claims (7)

  1. 像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成工程と、該像担持体上のトナー像を記録体の両面に転写する両面転写工程とを実施して、記録体の両面に画像を形成する画像形成方法において、
    記録体の特性情報を取得する特性情報取得工程と、上記両面転写手段の転写条件を該特性情報取得工程における特性情報の取得結果に基づいて変更する転写条件変更工程とを実施することを特徴とする画像形成方法。
  2. トナー像を担持する像担持体と、該像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該像担持体上のトナー像を記録体に転写する転写手段と、記録体にトナー像を定着せしめる定着手段とを用いて、記録体の両面に画像を形成する画像形成装置において、
    記録体の特性情報を取得する特性情報取得手段と、上記両面転写手段の転写条件を変更する転写条件変更手段と、該特性情報取得手段による取得結果に基づいて該転写条件変更手段を制御する転写条件制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記転写手段として、上記定着手段に向けて記録体を送り出すのに先立って、該記録体の両面にトナー像を転写する両面転写手段を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3の画像形成装置であって、
    上記特性情報取得手段が、上記特性情報として記録体の厚み情報を取得する厚み情報取得手段であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置であって、
    上記厚み情報取得手段が、記録体の厚みを検知する厚み検知手段であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置であって、
    上記厚み検知手段が、記録体を2つのローラの間に挟み込みながら搬送する搬送ローラ対の該ローラにかかる圧力を検知する圧力センサによる検知結果に基づいて、記録体の厚みを検知するものであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2乃至6の何れかの画像形成装置であって、
    上記転写手段が、記録体の両面のうち少なくとも一方の面に対してはトナー像を静電転写するものであり、且つ、上記転写条件変更手段が、上記転写条件として、転写電流を変更する転写電流変更手段であることを特徴とする画像形成装置。
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