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JP2005188275A - 仮設足場の先行手摺 - Google Patents

仮設足場の先行手摺 Download PDF

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JP2005188275A
JP2005188275A JP2004343592A JP2004343592A JP2005188275A JP 2005188275 A JP2005188275 A JP 2005188275A JP 2004343592 A JP2004343592 A JP 2004343592A JP 2004343592 A JP2004343592 A JP 2004343592A JP 2005188275 A JP2005188275 A JP 2005188275A
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Nobuo Sugiyama
信夫 杉山
Takuya Wakatsuki
琢哉 若月
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Sugiko Co Ltd
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Sugiko Co Ltd
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Abstract

【課題】 最上層の足場を組み上げるために最上層レベルに先行手摺を移設する際、既存の作業床の作業者が先行手摺移設作業を行うことができる仮設足場の先行手摺を提供する。
【解決手段】 先行手摺(20)は、建設工事の進捗に相応して上層の建地を順次建込む仮設足場に設けられ、最上層の作業床(9)から上方に突出する。先行手摺は、建地(2)と平行に取付けられる先行手摺柱(21)と、先行手摺柱に係止可能な手摺部材(50)とから構成される。先行手摺柱は、垂直方向に相対変位可能に建地に係合する第1係合部(30)と、先行手摺柱の降下を阻止すべく建地と係合する第2係合部(40)と、手摺部材の係止部を着脱可能に係止する係止手段(22)とを備え、第1係合部は、先行手摺柱本体に相対回転可能に支持される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、仮設足場の先行手摺に関するものであり、より詳細には、最上層の作業床から上方に突出するように構成された仮設足場の先行手摺に関するものである。
建築物又は土木構造物の建設工事に使用される仮設足場として、枠組足場及び単管足場が実用に供されている。枠組足場は、建枠を建込み、床付き布枠を作業用足場板として建枠の各層に架設することにより建設中の建物の外側に構築され、建設工事の完了直前の適切な時期に解体される。他方、単管足場は、建設工事の進捗に相応して単管(鋼管)を上層に順次建込む形式の仮設足場である。単管足場は、地盤面の敷板上に固定型ベース金具を所定間隔に配置し、鋼管製の建地を建込み、根がらみ、腕木、布、中桟、手摺及び筋交い等を構成する鋼管を緊結金具(クランプ金具)によって緊結し、足場板を腕木上に敷設することにより組立てられる。単管足場は、枠組足場と同じく、建設工事の完了直前の適切な時期に解体される。
仮設足場の最上層作業床には、墜落防止用の安全措置として、手摺を設ける必要がある。最上層の手摺は、最上層の布枠よりも上方に突出することから、一般に、先行手摺、先付手摺又は手摺先行型足場と呼ばれている(以下、単に「先行手摺」という。)。この先行手摺は、建設工事の進捗に従って足場を上方に延ばす際に、順次、上層に移設しなければならない。従来は、いずれの形式の仮設足場においても、先行手摺として、鋼管を手摺形態に組立てる工法が採用されてきた。
ここに、枠組足場については、先行手摺の移設作業を簡素化する昇降式又は盛替え式の枠組足場用先行手摺が近年開発され、比較的多くの建設現場に普及しつつある。この種の先行手摺として、建枠の垂直支柱を走行するガイドローラを備えた昇降式の先行手摺が知られている(特開2003-41779号公報) 。他の形式の枠組足場用先行手摺として、建枠の垂直支柱(建地)に取付け可能な手摺支柱と、手摺支柱の間に架設される伸縮手摺とから構成される盛替え式の先行手摺が知られている(特開2001-288883 号公報) 。
これに対し、単管足場では、建地、腕木、布等の足場構成部材を連結する緊結金具等が建地の随所に取付けられるので、枠組足場用の昇降式先行手摺又は盛替え式先行手摺(これらの先行手摺は、建地に係合した状態で昇降する部分を有する)を使用することができない。このため、単管足場に関しては、上層の建地、根がらみ、腕木、布及び足場板を組立てた後、最上層の足場板上で先行手摺用の鋼管等を緊結金具で建地に取付ける工法が依然として採用されている。このような手摺取付け作業は、それ自体、手摺のない状態で実行される高所作業であるので、その安全措置として、建地間に張設した親綱ロープや、建地に所定間隔に取付けられる安全帯係止金具等が使用されている(特開平8-226226号公報) 。例えば、ロータリーガイドと呼ばれる安全帯取り元金具を単管足場用鋼管に約30cm程度の間隔で予め取付けた建地パイプを使用し、或いは、鋼管用緊結金具を建地の適所に取付け、これらの金具に安全帯のフックを係留することにより、作業の安全を確保する対策が実際に採られている。
特開2003-41779号公報 特開2001-288883 号公報 特開平8-226226号公報
しかしながら、親綱ロープに依存した安全措置は、作業効率及び確実性の点で難点があった。また、鋼管用緊結金具を安全帯係止金具として利用した安全措置は、緊結金具を本来の使用目的と異なる目的で使用したものであることから、強度又は耐久性の点で必ずしも確実なものであるとはいい難く、金具の取付け・取外しが不便である点や、足場鋼管の緊結金具と位置的に干渉する可能性、更には、上層の建地に対する金具取付け時の安全性等をも考慮すると、実用性の面でも難点があった。
このため、昇降式又は盛替え式の枠組足場用先行手摺の如く、最上層の単管足場を組み上げるために最上層レベルに先行手摺を移設する際、既存の作業床( 即ち、最上層の一層下側の作業床) の作業者が先行手摺移設作業を行うことができるようにする単管足場用先行手摺の開発が要望された。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、最上層の足場を組み上げるために最上層レベルに先行手摺を移設する際、既存の作業床(即ち、最上層の一層下側の作業床)の作業者が先行手摺移設作業を行うことができる仮設足場の先行手摺を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明は、建設工事の進捗に相応して上層の建地を順次建込む仮設足場に設けられ、最上層の作業床から上方に突出する仮設足場の先行手摺において、
建地と平行に取付けられる先行手摺柱と、該先行手摺柱に係止可能な手摺部材とから構成され、
前記先行手摺柱は、建地に対して垂直方向に相対変位可能に係合する第1係合部と、先行手摺柱の降下を阻止すべく前記建地、又は建地に一体的に連結した足場構成部材と係合する第2係合部と、前記手摺部材の係止部を着脱可能に係止する係止手段とを備え、前記第1係合部は、前記第2係合部の上側に配置されるとともに、先行手摺柱本体に相対回転可能に支持されることを特徴とする仮設足場の先行手摺を提供する。
本発明の上記構成によれば、既存の作業床の作業者は、先行手摺柱の係止手段に手摺部材の係止部を係止するとともに、先行手摺柱の第1係合部を最上層の建地に取付けた後、建地の案内により先行手摺柱を上昇させる。第1係合部は、先行手摺柱に対して回転変位しながら建地上を上昇するので、先行手摺柱は、建地の案内で円滑に上昇する。作業者は、所定位置まで先行手摺柱が上昇したときに先行手摺柱の第2係止部を建地又は足場構成部材(布等)に取付け、先行手摺柱の降下を阻止し、これにより、先行手摺柱を最上層レベルに取付けることができる。
作業者は更に、手摺部材の他の係止部を別の先行手摺柱の係止手段に係止するとともに、隣接する最上層の建地に対して、この先行手摺柱の第1係合部を取付け、先行手摺柱を建地に沿って押し上げる。第1係合部は、回転変位しながら建地上を上昇し、先行手摺柱は、建地に沿って円滑に上昇する。所定位置まで先行手摺柱が上昇したときに第2係止部を建地に取付けることにより、隣接する建地の上部に先行手摺柱を取付けることができる。手摺部材は、これらの先行手摺柱の間に水平に懸架され、最上層レベルの先行手摺を形成する。
本発明は又、 建設工事の進捗に相応して上層の建地を順次建込む仮設足場に設けられ、最上層の作業床から上方に突出する仮設足場の先行手摺において、
建地と平行に取付けられる先行手摺柱と、該先行手摺柱に係止可能な手摺部材とから構成され、
前記先行手摺柱は、建地に一体的に連結した足場構成部材に固定される第1係合部と、先行手摺柱の降下を阻止すべく前記建地と係合する第2係合部と、前記手摺部材の係止部を着脱可能に係止する係止手段とを備え、前記第1係合部は、前記第2係合部の上側に配置されるとともに、先行手摺柱本体に相対回転可能に支持されることを特徴とする仮設足場の先行手摺を提供する。
本発明の上記構成によれば、既存の作業床の作業者は、先行手摺柱の係止手段に手摺部材の係止部を係止するとともに、最上層の建地に一体的に連結した足場構成部材に先行手摺柱の第1係合部を取付ける。建地、腕木及び布を構成する各管体を緊結具で緊結することにより構築される単管足場の場合、このような足場構成部材として腕木を好適に使用し得る。好ましくは、上記第1係合部は、先行手摺柱の垂直中心軸線及び/又は水平軸線を中心に回転可能に先行手摺柱に支持される。更に好ましくは、第2係合部は、先行手摺を移設すべき最上層の作業床の下側のレベルにおいて建地に固定される。
先行手摺柱本体に相対回転可能に支持された第1係合部は、第1係合部を足場構成部材に取付ける際に回転するので、足場構成部材に対する第1係合部の取付け作業は、比較的容易である。作業の容易性は、安全性確保に通じることから、実務的には、非常に有益である。例えば、作業者は、第1係合部を回転させて、迅速且つ適切に足場構成部材に取付けることができるので、このような作業の際に先行手摺柱が脱落又は落下する可能性が大きく低下する。
本発明は更に、建設工事の進捗に相応して上層の建地を順次建込む仮設足場に設けられ、最上層の作業床から上方に突出する仮設足場の先行手摺において、
建地と平行に取付けられる先行手摺柱と、該先行手摺柱に係止可能な手摺部材とから構成され、
前記先行手摺柱は、建地に固定される固定部と、前記手摺部材の係止部を着脱可能に係止する係止手段とを備え、前記固定部は、先行手摺を移設すべき最上層の作業床の下側のレベルで前記建地に固定され、前記先行手摺柱を支持することを特徴とする仮設足場の先行手摺を提供する。
このような本発明の構成によれば、既存の作業床上の作業員は、先行手摺移設作業の際、先行手摺柱に設けられた固定部を最上層作業床の下側レベルで建地に堅固に固定することができる。従って、先行手摺移設作業の作業効率、安全性及び確実性は、大きく向上する。
本発明によれば、最上層の足場を組み上げるために最上層レベルに先行手摺を移設する際、従来のように親綱ロープ又は安全帯係止金具付きの建地パイプを使用したり、或いは、安全帯係止手段として鋼管用緊結金具を使用することなく、既存の作業床の作業者が先行手摺移設作業を行うことができる。また、本発明の先行手摺は、軽量であり、先行手摺柱も円滑に上昇することから、比較的軽微な力で先行手摺の移設作業を行うことができる。このため、本発明の先行手摺は、比較的腕力が弱い女性作業者等が単独で先行手摺移設作業を遂行し得るように設計することも可能であり、実用的に極めて有利である。
本発明の先行手摺は、単管足場及び枠組足場の双方おいて使用可能であるが、従来の単管足場の先行手摺組立方法と対比すると、本発明の先行手摺を単管足場の先行手摺として使用した場合、殊に有利な効果が得られる。
本発明の好ましい実施形態において、上記先行手摺柱は、足場の外側に張り出すように変形し、第1係合部は、先行手摺柱本体から足場の内側に延びる水平な支持部材に支持される。このような構成によれば、足場構成部材と手摺部材とが先行手摺の上昇時に干渉しないように手摺部材を足場の外側に配置することができるので、比較的容易に先行手摺を上昇させることができる。
好ましくは、先行手摺柱は、安全帯を係留可能な安全帯係留部を備える。安全帯係留部は、安全帯のフックを係留可能な部材からなり、先行手摺柱の上端部に配設される。更に好ましくは、安全帯係留部は、手指で握持可能な形態を有し、作業者は、安全帯係留部を手指で握持して先行手摺柱を持上げ又は移動させることができる。変形例として、先行手摺柱には、親綱を係留可能な親綱案内部が設けられる。
本発明の好適な実施形態によれば、第2係合部は、垂直方向に相対変位可能に建地に係合し、建地に取付けられた緊結金具によって降下を阻止されるとともに、先行手摺の自重により、安定した状態で緊結金具上に静止する。本発明の他の好適な実施形態によれば、第2係合部は、建地に緊結可能な緊結具からなり、建地に対する緊結力により先行手摺柱の降下を阻止する。
好ましくは、先行手摺柱の係合部は、建地を収容可能な凹部を形成する保持部材と、凹部内に収容した建地が凹部から離脱するのを阻止する開閉部材とを有する。開閉部材は、保持部材に枢動可能に支持され、凹部を閉鎖する閉鎖位置と、凹部を開放する開放位置とに変位する。更に好ましくは、保持部材は、開閉部材を閉鎖位置に拘束するワンタッチ式係止機構を備える。この種の係止機構として、例えば、スプリングの弾性復元力により被係止部材を拘束し且つスプリングの外力変形により比較的容易に被係止部材の拘束力を開放するプランジャ型係止機構又はグラビティロック機構等を好適に使用し得る。
好適には、手摺部材は、係止孔を有する係止部を両端部に備え、先行手摺柱の係止手段は、係止孔に挿入可能な水平軸部を備える。水平軸部は、軸部から突出する突状又は舌状部材を備える。突状又は舌状部材は、軸部を手摺部材の係止孔に挿入するときに過渡的に軸部内に引っ込む。突状又は舌状部材は、軸部が手摺部材の係止孔に完全に挿入されると、初期の突出形態に復帰し、手摺部材の係合部が水平軸部から離脱するのを防止する。このような水平軸部の係止機構として、上述のグラビティロック機構等を好適に使用し得る。
先行手摺は、好ましくは、手摺部材からなる中桟を含み、先行手摺柱は、手摺部材の係止部を係止可能な第2の係止手段を中間高さ部分に備える。中桟を構成する手摺部材は、最上層レベルの先行手摺を形成する際に同時に先行手摺柱に係止される。このように2本の手摺部材を先行手摺柱に係止した場合、先行手摺を最上層レベルに移設したときに、手摺及び中桟が同時に組上がるので、爾後の作業の安全性が更に高まる。なお、所望により、最上層レベルの足場板を敷設した後に最上層作業床の上で中桟を先行手摺柱に係止したり、付加的な中桟(第2又は第3の中桟)を先行手摺柱に係止し、或いは、筋交い状の桟を付加的に先行手摺柱に係止するように構成することも可能である。
手摺部材として、隣り合う先行手摺柱の間に延び、先行手摺柱同士の相対位置の変化に追随して回動、伸縮又は変形する比較的高剛性の線型部材を使用することができる。この種の手摺部材の代表例として、入子式に組付けられた二重管構造の内管及び外管より構成される伸縮手摺が挙げられる。伸縮手摺は、外管からの内管の突出により伸長し、外管内への内管の引込みにより短縮する。伸縮手摺の両端部には、先行手摺柱の係止手段に係止可能な係止部が設けられる。他の構造の手摺部材として、例えば、弾性変形可能な高強度の線型部材、比較的高剛性のロープ、高強度のチェーン、或いは、中間部に関節連結手段を有する屈曲可能な高剛性の線型部材などが挙げられる。
先行手摺柱は、上記第1及び第2係合部に加えて、建地に一体的に連結した足場構成部材に係合する第3係合部を更に備えても良い。第3係合部は、例えば、布に着座し、先行手摺柱の荷重を布に伝達する。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
図1は、単管足場の全体構成を示す斜視図及び立面図である。
単管足場1は、鋼製パイプからなる建地2、根がらみ3、布4、腕木5、手摺6、中桟7、筋交い8及び足場板9を多層(図1では、7層)に組立てた全体構成を有し、建設中の建築物Aの外壁面に沿って配置される。工具落下等を阻止する養生ネット15、16(図1(B))が、単管足場1の外面等に張設され、単管足場1の傾倒を防止する壁つなぎ部材17が、建地2及び建築物Aを相互連結するように配設される。
単管足場1の組立初期には、敷板11が、単管足場1の配置に相応して地盤上に配置され、固定型ベース金具12が、釘等の係止具によって敷板11に固定される。根がらみ3が、緊結金具(クランプ金具)13によって建地2の最下部に緊結され、地盤レベル近傍で建地2を相互連結する。建地2は、梁間方向に約0.9〜1.2m程度、桁行方向に約1.8m程度の間隔を隔てて配置される。布4及び腕木5が緊結金具13によって建地2に緊結され、建地2の間に梁間方向又は桁行方向に架設される。
建築物Aが建築工事の進捗に従って順次上層に延びるにつれて、建地2は、継手金具によって順次上層に継ぎ足される。各層の布4、腕木5、手摺6、中桟7及び筋交い8は、緊結金具によって建地2に順次緊結される。各層の足場板9が、腕木5の間に敷設され、作業床又は作業通路が各層に形成される。第2層より上層のレベルでは、手摺6及び中桟7が緊結金具によって建地2に緊結される。手摺6は、足場板9から90cm以上の高さに配置される。
図1に示す単管足場1では、最上層(第7層)の足場板9が敷設されており、建地2の最上部は、最上層の足場板9から所定距離、例えば、約1〜1.5m程度上方に突出する。最上部の建地2には、本発明の先行手摺20が配置される。
図2〜図9には、先行手摺20の第1実施例が示されている。図2は、先行手摺20の構成を示す単管足場1の最上層部の立面図であり、図3は、先行手摺20を構成する先行手摺柱21の斜視図、正面図及び側面図である。
図2に示す如く、先行手摺20は、各建地2の作業床側(足場板9の側)に配置された先行手摺柱21と、両端部を先行手摺柱21に係止した上下2段(手摺及び中桟)の伸縮手摺50とから構成される。先行手摺柱21は、建地2に係合する上下の保持具30、40を上端部及び下端部に備えるとともに、伸縮手摺50を係止可能な係止手段を構成する突起22を上部及び中央部に備える。手摺を構成する伸縮手摺50は、足場板9から距離Hの高さに配置される。
図3に示すように、先行手摺柱21の本体部分は、方形横断面を有する垂直な鋼製角型中空部材からなり、手指で握持可能なコの字形握持部23が、先行手摺柱21の上端に配設される。作業者は、握持部23を手指で握持し、先行手摺柱21を持上げ又は運搬することができる。握持部23は、概ね手摺のレベルにおいて建地2の作業床側に配置され、安全帯のフックを係留可能な安全帯係留部を構成する。
上下の突起22は、実質的に同一の構造を有し、各突起22は、水平軸部24及び可動舌部25からなる。水平軸部24は、作業床側(足場板9の側)の先行手摺柱21の面から水平に突出する。可動舌部25は、水平軸部24の基端側に向かって拡開する三角形状の垂直可動板からなり、水平軸部24から垂下する。可動舌部25は、水平軸部24内に内装したスプリング(図示せず)によって常時下方に付勢されており、水平軸部24及び可動舌部25は、グラビティロック機構を構成する。
図4(A)は、保持具30の構造を示す平面図であり、図4(B)、図4(C)及び図4(D)は、図4(A)に示すI−I線、II−II線及びIII −III 線における断面図である。図5(A)は、保持具40の構造を示す平面図であり、図5(B)、図5(C)及び図5(D)は、図5(A)に示すIV−IV線、V −V 線及びVI−VI線における断面図である。
図4に示すように、上側保持具30は、先行手摺柱21の水平支軸27に回転可能に支持された回転保持部31と、回転保持部31の垂直枢軸33を中心に枢動可能に支持された開閉部32と、図4(A)に実線で示す閉鎖位置に開閉部32を係止する係止機構34とから構成される。保持具30は、垂直方向に相対変位可能に建地2に係合する第1係合部を構成する。
支軸27は、先行手摺柱21の上端部を貫通するボルト27aと、ボルト27aの先端部に螺合するワッシャ付きナット27bとからなる。回転保持部31は、上板31a、下板31b及び垂直基端部31cを一体化した構成を有し、基端部31cには、ボルト27aが貫通するボルト孔31dが穿設される。ボルト27aのヘッド部は、適度なナット27bの締付けにより、基端部31cを回転可能に支承し、基端部31cは、ボルト27aの水平中心軸線を中心に回転する。
上板31a及び下板31bは、建地2を受入れ可能な概ね半円形の凹部38を形成するとともに、建地2の円形断面に相応するように凹部38の両側に延びる左右の腕部35、36を形成する。上板31a及び下板31bは、第1腕部35に配置された枢軸33によって開閉部32の枢支部32aを枢動可能に支持し、第2腕部36に配置された係止機構34によって開閉部32の先端部32bを第2腕部36に係止する。
枢軸33は、上板31a及び下板31bを垂直に貫通するリベットからなり、図4(C)に示すように、基端部32aの円形開口32cを貫通する。係止機構34は、図4(D)に示す如く、上板31aに固定された基台34aと、基台34aに螺入した係止具34bと、係止具34bの下端から下方に突出するラッチ部34cとを備える。ラッチ部34cは、上板31aの開口部31dを貫通し、開閉部32の係止孔32d内に延入する。係止具34bは、ラッチ部34cを常時下方に付勢するスプリング(図示せず)を内装しており、ラッチ部34cは、開閉部32に係止する。
係止具34bの円板形つまみ部34fを手指で上方に引き上げると、ラッチ部34cは、スプリングの弾発力に抗して上昇し、係止孔32dから離脱する。開閉部32は、枢軸33を中心に時計廻り方向に回転し、図4(A)に破線で示す開放位置に移動する。開放位置では、保持具30は、建地2との係合を解き、建地2から離脱することができる。
枢軸33を中心に開閉部32を開放位置から反時計廻り方向に回転させると、開閉部32の傾斜面32eがラッチ部34cの傾斜面34eと衝合し、ラッチ部34cをスプリングの弾発力に抗して過渡的に押し上げる。ラッチ部34cと係止孔32dとが整合すると、ラッチ部34cは、スプリングの弾発力により再び突出し、図4(D)に示すように、開閉部32に係合する。閉鎖位置の保持具30は、回転保持部31及び開閉部32によって、建地2を凹部38内に保持する。
上側の保持具30と対をなす下側保持具40の構造が、図5に示されている。保持具40は、先行手摺柱の降下を阻止すべく建地2と係合する第2係合部を構成する。保持具40は、先行手摺柱21に固定された固定保持部41と、保持部41の垂直枢軸43を中心に枢動可能に支承された開閉部42と、図5(A)に実線で示す閉鎖位置に開閉部42を係止する係止機構44とから構成される。
保持具40の構造は、保持部41が先行手摺柱21に固定されている点を除き、保持具30の構造と実質的に同一である。即ち、保持部41は、上板41a、下板41b及び垂直基端部41cを一体化した構成を有し、基端部41cは、溶接又は固定ボルト等によって先行手摺柱21に固定される。上板41a及び下板41bは、建地2を受入れ可能な概ね半円形の凹部48を形成する。保持部41の第1腕部45に配置された枢軸43は、開閉部42の基端部42aを枢動可能に支承し、保持部41の第2腕部46に配置された係止機構44は、開閉部42の先端部42bを第2腕部46に係止する。枢軸43は、基端部42aの円形開口42cを貫通し、係止機構44は、基台44a、係止具44b及びラッチ部44cを備え、ラッチ部44cは、開閉部42の係止孔42d内に延入する。
係止具44bの円板形つまみ部44fを手指で上方に引き上げると、ラッチ部44cは、スプリングの弾発力に抗して上昇し、係止孔42dから離脱し、保持具40は、建地2との係合を解き、建地2から離脱することができる。枢軸43を中心に開放位置の開閉部42を閉鎖位置に回転させると、傾斜面42e、44eの衝合によりラッチ部44cが過渡的に押し上げられ、ラッチ部44cは、係止孔42dに係止し、かくして、保持具40は、凹部48内に建地2を保持する。
図6は、伸縮手摺50の構造を示す平面図、正面図及び部分拡大断面図である。
伸縮手摺50は、入子式に組付けられた内管51及び外管52より構成される。内管51は、外管52内に相対変位可能に挿入される。伸縮手摺50は、外管52の開口端からの内管51の突出により伸長し、外管52内への内管51の引込みにより短縮する。係止部53、54が、内管51及び外管52の各外端部に設けられ、先行手摺柱21の突起22を挿入可能な係止孔55が、係止部53、54の平板部56、57に夫々穿設される。使用において、係止孔55は、突起22(図3)を遊嵌状態に貫通せしめる。なお、係止部53は、内管51の外端を挿入可能な管状基部58を有し、基部58に挿入した内管51の外端は、溶接用円形開口部59を利用した溶接等により、基部58に固着する。
係止ピン61、62が内管51及び外管52の内部に固定され、管51、52の直径方向に延びる。弾性部材60が、係止ピン61、62を周回し、係止ピン61、62の間に延びる。弾性部材60は、その弾性復元力により外管52の内周面に弾力的に摩擦係合して円滑な内管51の伸縮運動をもたらすとともに、外管52からの内管51の脱落を阻止する。係止ピン62は又、外管52内に引き込んだ内管51の内端に衝合し、更なる内管51の引き込みを禁止する。従って、伸縮手摺50の最大長は、弾性部材60によって規制され、伸縮手摺50の最小長は、係止ピン62の位置によって決定される。
図7は、伸縮手摺50の係止部53、54を先行手摺柱21の突起22に係止する態様を示す部分側面図である。
係止孔55内に突起22を挿入するように係止部53、54を水平軸部24に係合させると(図7(A)) 、可動舌部25は、係止部53、54に衝合して水平軸部24内に引っ込む(図7(B))。係止孔55が可動舌部25を超えると、可動舌部25は、水平軸部24に内装したスプリングの弾性復元力により再び隆起し、係止部53、54を水平軸部24に係止する(図7(C))。係止部53、54を突起22から取り外す場合、可動舌部25を手指で水平軸部24内に引っ込め、係止部53、54を水平軸部24から離脱させれば良い。なお、突起22には、先行手摺柱21の両側に位置する伸縮手摺50が、係合する。
次に、先行手摺20の使用方法について説明する。
図8及び図9は、先行手摺20の使用方法を示す立面図である。
作業者は、上層の建地2に対して、先行手摺柱21の上側保持具30を取付け(図8(A))、手摺用及び中桟用の各伸縮手摺50の係止部53又は54を上下の突起22に夫々係止し、先行手摺柱21の下部を手指で握持して先行手摺柱21を押し上げる(図8(B) )。先行手摺柱21は、建地2に対して傾斜し、その傾斜角度は、上昇時に変化する。しかしながら、上側保持具30が先行手摺柱21に対して相対回転するので、先行手摺柱21は、建地2に対する傾斜角度を若干変化させながら建地2の案内により上昇する。建地2及び布4の交差部に配置された緊結金具13を超えて先行手摺柱21の下端部が上昇したとき、先行手摺柱21の下側保持具40内に建地2を収容して開閉部42を閉じ、これにより、上下の保持具30、40を建地2に上下動可能に取付けることができる(図8(C))。下側保持具40の降下は、緊結金具13によって阻止されるので、先行手摺柱21は、最上層の建地2のレベルに静止する。なお、建地2に対する保持具30、40の取付けは、前述の如く、開放位置の開閉部32、42を閉鎖位置に回転させて、凹部38、48内に建地2を収容し且つ保持することによって行えば良い(図4(A)、図5(A))。
次いで、作業者は、隣り合う建地2に別の(第2の)先行手摺柱21を取付けるべく、各伸縮手摺50の係止部53又は54を先行手摺柱21の突起22に係止し、上側保持具30を建地2に取付け、先行手摺柱21を押し上げる(図8(D))。第2の先行手摺柱21は、保持具30の回転により、建地2に対する傾斜角度を若干変化させながら建地2に沿って上昇する。作業者は更に、先行手摺柱21の下端部が緊結金具13を超えて上昇したとき、先行手摺柱21の下側保持具40を建地2に取付ける(図8(E))。上下の保持具30、40は、建地2に上下動可能に係合する。下側保持具40の降下は、緊結金具13によって阻止されるので、先行手摺柱21は、最上層の建地2のレベルに静止し、伸縮手摺50は、先行手摺柱21の間において水平に延びる。
引き続き、作業者は、隣接する建地スパンに先行手摺を形成すべく、先行して取付けた第2先行手摺柱21の突起22に別の伸縮手摺50の係止部53又は54を引っ掛ける(図9(A) )。この作業は、伸縮手摺50の一端部を手指で握持して他端側の係止部53又は54を突起22に係止することにより行うことができる。この伸縮手摺50については、第2先行手摺柱21を建地2に取付ける作業(図8(D))の前に第2先行手摺柱21の突起22に係止しておいても良い。
作業者は更に、各伸縮手摺50の他方の係止部53又は54を別の(第3の)先行手摺柱21の突起22に係止し、上側保持具30を建地2に取付け、先行手摺柱21を押し上げる(図9(B))。先行手摺柱21は、上側保持具30の回転により、建地2に対する傾斜角度を若干変化させながら建地2に沿って上昇する。先行手摺柱21の下端部が緊結金具13を超えたとき、先行手摺柱21の下側保持具40は、建地2に取付けられ(図9(C))、上下の保持具30、40は、建地2に上下動可能に係合する。下側保持具40の降下は、緊結金具13によって阻止されるので、先行手摺柱21は、最上層の建地2のレベルに静止し、伸縮手摺50は、先行手摺柱21の間で水平に延びる。
このような一連の作業を反復実施することにより、最上層レベル全域に先行手摺20を形成することができる。かくして、上記構成の先行手摺20によれば、最上層への先行手摺移設作業は、既存の作業床の作業者が安全且つ迅速に遂行することができる。先行手摺柱21及び伸縮手摺50は、比較的軽量であり、先行手摺柱21は、円滑に上昇することから、先行手摺移設作業は、比較的軽微な力で行うことができる。また、単管足場1の解体時等には、先行手摺20は、建地2に沿って先行手摺柱21を降下させることにより、全体的に降下するので、足場解体時の取扱いも容易である。しかも、上記構成の先行手摺20によれば、保持具30、40の閉鎖・開放および伸縮手摺50の係止・取外しにより、先行手摺20の取付け又は取外しを簡易且つ迅速に遂行することができ、また、部品点数も比較的少ないことから、先行手摺の構成部品又は資材の建設現場間転用を効率的に行うことが可能となり、建設現場間の移動、運搬等の経費も節減することもできるので、実用的に極めて有利である。
図10は、本発明の第2実施例に係る先行手摺柱21の斜視図、正面図及び側面図である。
図10に示す先行手摺柱21は、前述の実施例と同じく、建地2に係合する上下の保持具30、40’を上端部及び下端部に備えるとともに、伸縮手摺50を係止可能な係止手段を構成する突起22を上部及び中央部に備える。しかしながら、下側の保持具40’は、鋼管用緊結金具(クランプ金具)に類似した構造を有し、先行手摺柱21に固定された固定保持部41’と、保持部41’の支承部43’に支承された開閉部42’と、開閉部42’を係止する係止機構44’とから構成される。
図11は、本発明の第3実施例に係る先行手摺柱21の斜視図である。
上側の保持具30”は、水平軸線を中心に回転可能に先行手摺柱21の上部に取付けられた回転保持部31”と、左右の係止機構34”によって回転保持部31”に支持された開閉部32”とから構成される。下側の保持具40”は、先行手摺柱21に固定した固定保持部41”と、左右の係止機構44”によって固定保持部41”に支持された開閉部42”とから構成される。
図12は、本発明の第4実施例に係る先行手摺柱21の斜視図、正面図及び側面図であり、図13は、図12に示す先行手摺柱21の使用形態を示す単管足場最上層部の立面図である。図12及び図13において、図2〜図11に示す各構成要素と実質的に同一の構成要素については、同一の参照符号が付されている。
前述の各実施例においては、建地2の上端レベルが均一に設定される通常の単管足場において好適に使用し得る先行手摺柱について説明した。他方、単管足場の組立方法として、図13に示す如く、建地2の上端レベルに高低差が生じる建地千鳥組の組立方法が知られている。図13には、先行手摺20を最上層の足場板9に配置した状態で、更に上層の布4、腕木5及び建地2(2a、2b)を千鳥組に組立てた状態が示されている。最上層の緊結金具13から上方に突出する建地2aの寸法(上方突出量)は、比較的小寸法h1に設定され、建地2bの上方突出量は、比較的大寸法h2に設定される。建地2a、2bは、布4の長手方向に交互に配置される。建地2aの上方突出量(寸法h1)は、通常は、150〜300mm程度に設定されるので、前述の各実施例の先行手摺柱を用いた場合、先行手摺柱の上昇時に上側の保持具30が建地2aの上端を超え、先行手摺柱は、建地2aから脱落してしまう。
図12には、このような建地千鳥組の単管足場に適応可能な先行手摺柱21が示されている。図12に示す先行手摺柱21では、上側の保持具30は、先行手摺柱21の下端から所定寸法h3の位置に配置されており、寸法h3は、建地2aの上方突出量h1よりも小さく、先行手摺柱21の上昇時に上側保持具30が建地2aから脱落することがない寸法に設定される。先行手摺柱21、上側保持具30、下側保持具40及び伸縮手摺50の各部構造は、図2〜図9に示す第1実施例と実質的に同一であり、先行手摺20は、図13に示す如く、最上層の作業床(足場板9)に先行手摺20を形成する。
図14は、先行手摺20の使用方法を示す立面図である。
前述の各実施例と同様、作業者は、上層の建地2bに対して、先行手摺柱21の上側保持具30を取付け(図14(A))、手摺用及び中桟用の各伸縮手摺50の係止部53又は54(図6)を上下の突起22に夫々係止し、先行手摺柱21の下部を手指で握持して先行手摺柱21を押し上げる(図14(B) )。先行手摺柱21は、建地2bに対する傾斜角度を若干変化させながら建地2bの案内により上昇する。先行手摺柱21の下端部が建地2b及び布4の交差部の緊結金具13を超えて上昇したとき、作業者は、先行手摺柱21の下側保持具40内に建地2bを収容して開閉部42を閉じ、これにより、上下の保持具30、40は、建地2に上下動可能に取付けられる。下側保持具40の降下は、緊結金具13によって阻止され、先行手摺柱21は、最上層の建地2bのレベルに静止する。
次いで、作業者は、隣り合う建地2aに別の(第2の)先行手摺柱21を取付けるべく、各伸縮手摺50の係止部53又は54を第2の先行手摺柱21の突起22に係止し、上側保持具30を建地2aに取付け、先行手摺柱21を押し上げる(図8(C))。第2の先行手摺柱21は、保持具30の回転により、傾斜角度を若干変化させながら建地2aに沿って上昇する。作業者は更に、先行手摺柱21の下端部が緊結金具13を超えたとき、先行手摺柱21の下側保持具40を建地2bに取付ける(図8(D))。下側保持具40は、建地2aを収容して開閉部42を閉じ、かくして、上下の保持具30、40は、建地2に上下動可能に係合する。下側保持具40の降下は、緊結金具13によって阻止されるので、先行手摺柱21は、最上層の建地2aのレベルに静止し、伸縮手摺50は、先行手摺柱21の間に水平に延びる。
図15は、本発明の第5実施例に係る先行手摺柱21の背面図、側面図及びVII-VII線断面図である。また、図16は、図15に示す先行手摺柱21の斜視図であり、図17は、先行手摺柱21の使用形態を示す単管足場最上層部の断面図である。なお、図16において、先行手摺柱21の上端部に配設された親綱案内具70は、図示を省略されている。また、図15〜17において、図2〜図14に示す各構成要素と実質的に同一の構成要素については、同一の参照符号が付されている。
本例の先行手摺20は、前述の第2実施例と同様、水平軸線を中心に回転可能に先行手摺柱21に取付けられた上側保持具30と、鋼管用緊結金具に類似した構造を有する下側保持具40’とを備える。また、この先行手摺20は、上記第4実施例と同じく、建地千鳥組の単管足場に適応可能な構成を有し、上側保持具30は、緊結金具13(図17)の上端レベルMLから所定寸法h4の位置に配置されている。寸法h4は、建地2aの上方突出量h1(図13)よりも小さく、先行手摺柱21の上昇時に上側保持具30が建地2aから脱落することがない寸法に設定される。
本例の先行手摺柱21は、図15に示すように、建地2a(仮想線で示す)の中心軸線CLから所定距離Sだけ足場の外側に変形しており、垂直支柱部分21a、傾斜部分21b、下方延長部分21c及び水平延長部分21dから構成される。なお、距離Sは、150mm程度の寸法に設定される。
垂直支柱部分21aは、建地と平行に垂直に延び、垂直支柱部分21aの上端には、親綱案内具70が配設される。親綱案内具70は、垂直支柱部分21aの上端部に固定された一対の板状支持部材71と、支持部材71に取付けられた水平支軸72と、水平支軸72に回転可能に支持された親綱案内ローラ73と、支持部材71に固定された親綱外れ止め部材74とから構成される。使用において、親綱(図示せず)は、親綱外れ止め部材74内に形成された親綱通し孔75に挿通され、布4(図17)の長手方向に張られる。親綱案内ローラ73は、親綱を布4の長手方向に変位可能に支持する。
前述の各実施例と同様、伸縮手摺50を係止可能な係止手段を構成する突起22が、垂直支柱部分21aの内側面に突設される。突起22の下方には、水平延長部分21dが取付けられる。水平延長部分21dは、腕木5(仮想線で示す)の方向に水平に延び、上側保持具30が、水平支軸27によって、水平延長部分21dの先端部に回転可能に支持される。上側保持具30は、前述の第1実施例に示す上側保持具(図4)と実質的に同一の構造を有する。傾斜部分21bは、垂直支柱部分21aの下端部から下方且つ足場内方に延び、垂直な下方延長部分21cは、傾斜部分21bの下端から垂下する。垂直支柱部分21aと傾斜部分21bとの連接部は、レベルML付近に概ね位置し、傾斜部分21b及び下方延長部分21cは、腕木5の下側に配置される。下方延長部分21cには、下側保持具40’が取付けられる。下側保持具40’は、前述の第2実施例(図10)と同じく、鋼管用緊結金具に類似した構造を有し、下方延長部分21cに固定された固定保持部41’と、保持部41’の支承部43’に支承された開閉部42’と、開閉部42’を係止する係止機構44’とから構成される。上下の保持具30、40’は、建地2の中心軸線CL上に整列する。上側の保持具30は、垂直方向に相対変位可能に最上層階の建地2に係合し、下側の保持具40’は、一層下側の建地2の部分に緊締され、建地2に対する緊結力によって先行手摺柱21を建地2に固定する。
図17には、このような先行手摺柱21と、伸縮手摺50(図6)とから構成される先行手摺20の使用方法が示されている。
図17(A)には、最上層の建地2及び腕木5を組み立てた状態が示されている。最上層の足場板は、未だ取付けられておらず、この段階で、一層下側の作業床(足場板9)上の作業員(図示せず)が、先行手摺20の上層移設作業を行う。作業員は、保持具30、40’を解放し、保持具30、40’と建地2との係合を解く。
作業員は更に、図17(B)に示す如く、先行手摺柱21を上昇させる。伸縮手摺50は、図13に示す如く、手摺支柱21に係止しており、伸縮手摺50は、先行手摺柱21の上昇に伴って傾斜し且つ伸縮する。腕木5が建地2の外側に部分的に延びることから、伸縮手摺50が腕木5に干渉しないように、手摺支柱21を足場外方に若干膨らむような軌跡で上昇させることが望ましい。
所定レベルまで先行手摺支柱21が上昇したとき、作業員は、図17(C)に示すように、腕木5の上側に延びる建地2の部分に上側保持具30を係合させるとともに、下側保持具40’を腕木5の下側に位置する建地2の部分に緊締し、手摺支柱21を建地2に固定する。
図18は、本発明の第6実施例に係る先行手摺柱21の側面図であり、図19は、先行手摺柱21の下端部の構造を示す拡大斜視図である。図18及び図19において、前述の各実施例の各構成要素と実質的に同一の構成要素については、同一の参照符号が付されている。
先行手摺柱21は、図15に示す先行手摺柱と実質的に同一の上部構造を有し、上端部に配設した親綱案内具70と、先行手摺柱21の内側面に配設された突起22とを備える。しかしながら、本例の先行手摺柱21は、円形断面の鋼管からなり、腕木係合具80を支持する回転支持部85が、図19に示すように、先行手摺柱21の下部に形成される。腕木係合具80を構成する回転支持部85は、先行手摺柱21の外周面とほぼ同じ直径を有し、回転支持部85の外周面は、先行手摺柱21の中心軸線を中心に回転する。上下一対のブラケット82が、回転支持部85に固定され、腕木5を挿通可能な保持部81を一体的に支持する。保持部81には、保持部81を腕木5に固定するための固定具83が配設される。
先行手摺柱21は、水平連結管28を更に備える。連結管28のU型連結具29が先行手摺柱21の本体部分下端に連結される。連結具29は、柱本体部分の下端側面に延びる左右一対のフランジ部29bと、連結管28の一端に固定されたウェブ部29cとを備える。上下一対の固定ボルト29aが、フランジ部29b及び柱本体部分を貫通し、連結具29は、柱本体部分の下端に固定される。
連結管28の他端には、下側保持具40’が取付けられる。下側保持具40’は、鋼管用緊結金具に類似した構造を有し、連結管28に固定された固定保持部41’と、保持部41’の支承部43’に支承された開閉部42’と、開閉部42’を係止する係止機構44’とから構成される。下側保持具40’は、建地2の部分に緊締される。
図18に示す如く、先行手摺柱21は、建地2に緊締した下側保持具40’と、腕木5に係合した腕木係合具80とによって支持される。先行手摺柱21を最上層に移設する場合には、図17に示す方法と同様、下側保持具40’及び腕木係合具80を建地2及び腕木5から解放し、伸縮手摺50を傾斜させ且つ伸縮させながら先行手摺柱21を上昇させ、下側保持具40’及び腕木係合具80を最上層の建地2及び腕木5に固定すれば良い。
図20及び図21は、図18に示す先行手摺柱の変形例を示す側面図である。
図20に示す先行手摺柱21では、水平連結管28及びU型連結具29は省略され、先行手摺柱21の構造は、全体的に簡素化されている。即ち、先行手摺柱21の柱本体部分は、下端部を足場内方に直角に屈曲した形態を有し、下側保持具40’は、水平に延びる先行手摺柱21の水平部分先端に固定される。
図21に示す先行手摺柱21の構造は、腕木係合具80及び回転支持部85を省略し、図20に示す先行手摺柱の構造を更に簡素化した構成のものである。先行手摺柱21の水平部分先端に固定された下側保持具40’は、建地2に堅固に緊締され、先行手摺柱21は、建地2に対する下側保持具40’の緊結力によって建地2に固定される。
図22は、本発明の第7実施例に係る先行手摺柱の側面図、背面図及びVIII-VIII線断面図であり、図23及び図24は、上下の保持具の構造を示す平面図及び底面図である。各図において、前述の各実施例の各構成要素と実質的に同一の構成要素については、同一の参照符号が付されている。
本例の先行手摺柱21は、上側保持具130、下側保持具140、突起22及び親綱案内具70を備えるとともに、左右の補助支柱120、水平補強材121及び布材係合部150を備える。補助支柱120及び水平補強材121は、先行手摺柱21の本体部分に左右対称に固定され、布材係合部150は、各補助支柱120の下端部に夫々配置される。布材係合部150は、補助支柱120の下端に固定された布材掛け具151と、掛け具151の下面開口を開閉する係脱可能な固定ピン152とから構成される。固定ピン152は、布材掛け具151内に布4(破線で示す)を収容し、布4を掛け具151内に保持する。
図23(A)に示すように、上側保持具130は、円筒形回転管135、136に夫々固定された把持具131、132と、把持具131、132の閉鎖位置を規制するストッパ134と、把持具131、132の回転を拘束する把持具固定ピン133とから構成される。回転管135、136は、手摺柱本体廻りに回転可能に支持される。建地2は、左右の把持具131、132によって形成された建地収容空間138を貫通し、建地収容空間138内に保持される。固定ピン133の先端部133aは、把持具131、132の各係止孔137を貫通し、把持具131、132の開放を禁止する。固定ピン133の基端部133bは、手摺柱本体に上下動可能且つ回転可能に支持される。図22(A)に破線で示すように固定ピン133を上方に引き上げて先端部133aを把持具131、132の係止孔137から引き抜くと、把持具131、132は、回転管135、136の回転によって、図23(B)に示す如く、手摺柱本体の垂直中心軸線を中心に回動することができる。建地収容空間138は、このような把持具131、132の回動によって開放し、これにより、保持具130は、建地2との係合を解き、建地2から離脱することができる。
図24(A)に示すように、上側保持具140は、円筒形回転管145、146に夫々固定された把持具141、142と、把持具141、142の閉鎖位置を規制するストッパ144と、把持具141、142の回転を拘束する把持具固定ピン143とから構成される。回転管145、146は、手摺柱本体廻りに回転可能に支持される。建地2は、左右の把持具141、142によって形成された建地収容空間148を貫通し、建地収容空間148内に保持される。固定ピン143の先端部143aは、把持具141、142の各係止孔147を貫通し、把持具141、142の開放を禁止する。固定ピン143の基端部143bは、手摺柱本体に上下動可能且つ回転可能に支持される。図22(A)に破線で示すように固定ピン143を上方に引き上げて先端部143aを把持具141、142の係止孔147から引き抜くと、把持具141、142は、回転管145、146の回転によって、図24(B)に示す如く、手摺柱本体の垂直中心軸線を中心に回動することができる。建地収容空間148は、このような把持具141、142の回動によって開放し、これにより、保持具140は、建地2との係合を解き、建地2から離脱することができる。
なお、固定ピン133は、手摺柱本体に対する基端部133bの回転、そして、固定ピン133自体の弾性変形により、図23(C)に示すように保持具130の回転(手摺柱本体の垂直中心軸線を中心とした揺動又は回動)をある程度まで許容する。
図25は、先行手摺支柱21を単管足場に取り付けた状態を示す側面図である。
上下の保持具130、140は、建地2に取付けられ、布材係合部150は、布4に着座する。先行手摺柱21の鉛直荷重は、実質的に布4によって支持され、先行手摺柱21の傾倒は、保持具130、140によって拘束される。手摺用及び中桟用の各伸縮手摺50の係止部53又は54(図6)は、上下の突起22に夫々係止する。
先行手摺移設時には、作業者は、固定ピン133、143を上方に引き抜き、把持具131、132、141、142を回転させて建地収容空間138、148を開放するとともに、固定ピン152を引き抜き、布材掛け具151の下面開口を開放する。これにより、保持具130、140は、建地2と係合を解き、布材係合部150は、布4との係合を解く。作業者は更に、先行手摺柱21を押し上げるとともに、保持具130、140を前述の如く上層の建地2に係合させる。所望のレベルまで先行手摺柱21が上昇したとき、布材係合部150は、上層の布4に係合せしめられる。保持具130は、図23(C)に示す如く、手摺柱本体の垂直中心軸線を中心に左右に揺動又は回動することができるので、先行手摺支柱21は、円滑に上昇し、布材係合部150は、比較的容易に布4に係合する。
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、伸縮手摺50は、1段又は2段に限定されるものではなく、3段以上配置しても良い。
また、建地2の桁行方向の間隔が比較的小寸法に設定される場合、先行手摺柱21を1スパン置きに配置することも可能である。
更に、本発明の先行手摺20によって梁間方向の先行手摺を形成しても良い。
更に又、本発明において、第1係合部、第2係合部、第3係合部及び固定部の数は、上記実施例に限定されるものではなく、更に多数の係合部又は固定部を先行手摺柱に設けることも可能である。
本発明の先行手摺は、建築、土木、大型設備、大型工作機械等の建設、組立又は維持・管理のために仮設足場として設置される単管足場において、最上層部に形成される先行手摺として好ましく使用される。本発明の先行手摺は、所望により、枠組足場の手摺としても利用可能である。
単管足場の全体構成を示す斜視図及び立面図である。 本発明の第1実施例に係る先行手摺の構成を示す単管足場の最上層部の立面図である。 図2に示す先行手摺を構成する先行手摺柱の斜視図、正面図及び側面図である。 先行手摺柱の回転保持具の構造を示す平面図、I−I線断面図、II−II線断面図及びIII −III 線断面図である。 先行手摺柱の固定保持具の構造を示す平面図、IV−IV線断面図、V −V 線断面図及びVI−VI線断面図である 伸縮手摺の構造を示す平面図、正面図及び部分拡大断面図である。 伸縮手摺の係止部を先行手摺柱の突起に係止する態様を示す部分側面図である。 先行手摺の使用方法を示す立面図であり、先行手摺組立時の作業手順が示されている。 先行手摺の使用方法を示す立面図であり、図8に示す作業に引き続く作業の手順が示されている。 本発明の第2実施例に係る先行手摺柱の斜視図、正面図及び側面図である。 本発明の第3実施例に係る先行手摺柱の斜視図である。 本発明の第4実施例に係る先行手摺柱の斜視図、正面図及び側面図である。 図12に示す先行手摺柱の使用形態を示す単管足場最上層部の立面図である。 図12に示す先行手摺の使用方法を示す立面図である。 本発明の第5実施例に係る先行手摺柱の背面図、側面図及びVII-VII線断面図である。 図15に示す先行手摺柱の斜視図である。 先行手摺柱の使用形態を示す単管足場最上層部の断面図である。 本発明の第6実施例に係る先行手摺柱の側面図である。 図18に示す先行手摺柱の下端部の構造を示す拡大斜視図である。 図18に示す先行手摺柱の変形例を示す側面図である。 図18に示す先行手摺柱の他の変形例を示す側面図である。 本発明の第7実施例に係る先行手摺柱の側面図、背面図及びVIII-VIII線断面図である。 上側保持具の構造を示す平面図である。 下側保持具の構造を示す底面図である。 先行手摺柱を単管足場に取り付けた状態を示す側面図である。
符号の説明
1 単管足場
2 建地
4 布
5 腕木
7 中桟
9 足場板(作業床)
20 先行手摺
21 先行手摺柱
22 突起(係止手段)
30、130 上側保持具(第1係合部)
31 回転保持部
32 開閉部
40、140 下側保持具(第2係合部)
40’下側保持具(固定部)
41 固定保持部
42 開閉部
50 伸縮手摺(手摺部材)
70 親綱案内具
80 腕木係合具(第1係合部)
150 布材係合部(第2又は第3係合部)

Claims (15)

  1. 建設工事の進捗に相応して上層の建地を順次建込む仮設足場に設けられ、最上層の作業床から上方に突出する仮設足場の先行手摺において、
    建地と平行に取付けられる先行手摺柱と、該先行手摺柱に係止可能な手摺部材とから構成され、
    前記先行手摺柱は、建地に対して垂直方向に相対変位可能に係合する第1係合部と、先行手摺柱の降下を阻止すべく前記建地、又は建地に一体的に連結した足場構成部材と係合する第2係合部と、前記手摺部材の係止部を着脱可能に係止する係止手段とを備え、前記第1係合部は、前記第2係合部の上側に配置されるとともに、先行手摺柱本体に相対回転可能に支持されることを特徴とする仮設足場の先行手摺。
  2. 建設工事の進捗に相応して上層の建地を順次建込む仮設足場に設けられ、最上層の作業床から上方に突出する仮設足場の先行手摺において、
    建地と平行に取付けられる先行手摺柱と、該先行手摺柱に係止可能な手摺部材とから構成され、
    前記先行手摺柱は、建地に一体的に連結した足場構成部材に固定される第1係合部と、先行手摺柱の降下を阻止すべく前記建地と係合する第2係合部と、前記手摺部材の係止部を着脱可能に係止する係止手段とを備え、前記第1係合部は、前記第2係合部の上側に配置されるとともに、先行手摺柱本体に相対回転可能に支持されることを特徴とする仮設足場の先行手摺。
  3. 前記第2係合部は、先行手摺を移設すべき最上層の作業床の下側のレベルにおいて、前記建地に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場の先行手摺。
  4. 前記第1係合部は、先行手摺柱の垂直中心軸線及び/又は水平軸線を中心に回転可能に先行手摺柱に支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場の先行手摺。
  5. 前記仮設足場は、単管足場であり、建地、腕木及び布を構成する各管体を緊結具で緊結することにより構築され、前記足場構成部材は、前記腕木であることを特徴とする請求項2又は4に記載の仮設足場の先行手摺。
  6. 建設工事の進捗に相応して上層の建地を順次建込む仮設足場に設けられ、最上層の作業床から上方に突出する仮設足場の先行手摺において、
    建地と平行に取付けられる先行手摺柱と、該先行手摺柱に係止可能な手摺部材とから構成され、
    前記先行手摺柱は、建地に固定される固定部と、前記手摺部材の係止部を着脱可能に係止する係止手段とを備え、前記固定部は、先行手摺を移設すべき最上層の作業床の下側のレベルで前記建地に固定され、先行手摺柱本体を支持することを特徴とする仮設足場の先行手摺。
  7. 前記先行手摺柱は、安全帯又は親綱を係留可能な安全帯係留部又は親綱案内部を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の仮設足場の先行手摺。
  8. 前記第2係合部は、垂直方向に相対変位可能に建地に係合し、建地に取付けられた緊結具又は足場構成部材によって降下を阻止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場の先行手摺。
  9. 前記第2係合部は、前記建地に緊結され、建地に対する緊結力により先行手摺柱の降下を阻止することを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場の先行手摺。
  10. 前記係合部は、建地を収容可能な凹部を形成する保持部材と、凹部内に収容した建地が凹部から離脱するのを阻止する開閉部材とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場の先行手摺。
  11. 前記先行手摺柱は、足場の外側に張り出すように変形し、前記第1係合部は、前記先行手摺柱本体から足場の内側に延びる水平な支持部材に支持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか12項に記載の仮設足場の先行手摺。
  12. 前記手摺部材は、係止孔を有する係止部を両端部に備え、前記先行手摺柱の係止手段は、係止孔に挿入可能な水平軸部を有し、該水平軸部は、軸部から突出する突状又は舌状部材を備え、突状又は舌状部材は、軸部を手摺部材の係止孔に挿入するときに過渡的に軸部内に引っ込むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の仮設足場の先行手摺。
  13. 手摺部材からなる中桟を更に有し、前記先行手摺柱は、中桟の手摺部材の係止部を係止可能な第2の係止手段を中間高さ部分に備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の仮設足場の先行手摺。
  14. 前記手摺部材は、入子式に組付けられた二重管構造の伸縮手摺からなることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の仮設足場の先行手摺。
  15. 前記先行手摺柱は、建地に一体的に連結した足場構成部材に係合する第3係合部を備えることを特徴とする請求項1に記載の仮設足場の先行手摺。
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