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JP2005186619A - 液滴吐出ヘッド及び画像記録装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド及び画像記録装置 Download PDF

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JP2005186619A
JP2005186619A JP2004348857A JP2004348857A JP2005186619A JP 2005186619 A JP2005186619 A JP 2005186619A JP 2004348857 A JP2004348857 A JP 2004348857A JP 2004348857 A JP2004348857 A JP 2004348857A JP 2005186619 A JP2005186619 A JP 2005186619A
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Kazunari Kawamura
一成 川村
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】駆動用の電気−機械変換素子の占有面積を減らさず、検出感度を高くし、さらに駆動中でも振動の検出を可能とする。
【解決手段】液滴を吐出するノズルが設けられた圧力室の一面を形成する振動板を駆動する電気−機械変換素子を歪ませて前記圧力室を圧縮し前記ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記振動板上に、前記振動板駆動用の電気−機械変換素子と、前記圧力室内の振動状態を検出する検出用の機械−電気変換素子とが、層構造をなして配置されていることを特徴とする液滴吐出ヘッドを提供することにより前記課題を解決する。【選択図】 図4

Description

本発明は、液滴吐出ヘッド及び画像記録装置に係り、特に、圧電素子を用いた液滴吐出ヘッドの圧力室内の振動を検出するための電気−機械変換素子と機械−電気変換素子の構成を工夫した液滴吐出ヘッド及び画像記録装置に関する。
画像記録装置の一例として、多数のノズル(画像記録素子)を配列させたインクジェットヘッド(印字ヘッド)を有し、このインクジェットヘッドと記録媒体を相対的に移動させつつノズルからインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
このようなインクジェット記録装置のインクジェットヘッドにおけるインク吐出方式には、様々なものがある。例えば、圧電素子(圧電セラミックス)の変形によって圧力室の一部を構成する振動板を変形させて圧力室の容積を変化させ、圧力室の容積増大時にインク供給路から圧力室内にインクを導入し、圧力室の容積減少時に圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出する圧電方式や、インクを加熱して気泡を発生させ、この気泡が成長する際の膨張エネルギーでインクを吐出させるサーマルインクジェット方式などが知られている。
例えば、圧電素子を用いたインクジェットヘッドは、基板上に圧電素子、振動板、その中にインク供給路や圧力室が形成される流路板、その中にインク吐出口が形成されるノズル板(オリフィスプレート)等を積層して形成された積層構造を有している。
このような圧電素子を用いたインクジェットヘッドにおいて、ヘッド内部に空気が混入し、圧力室の容積変化がこの空気で形成される気泡に吸収され、インクに充分な加圧力を付与することができず、インク吐出が不完全となったり、ゴミ等がノズルに詰まったり、インクが圧力室に未充填の場合には、インク滴が吐出しなかったりする。このような場合、正常なインク滴吐出時と比べ、圧力室内の振動の状態が違って来る。インクの不吐出や不完全吐出を検出するために、従来圧力室内の振動状態を検出する様々な方法が提案されている。
例えば、インクタンクからのインクが供給されるインク供給口とインクを粒子化して飛翔せしめるインク滴噴出口とを有するインク室(圧力室)を構成する壁面の一部が電気信号に応答して変位し、インク室内の容積を変化せしめる振動子から成るインク噴出装置において、振動子の一部がその変位を検出する為の検出器として構成され、検出器により変位の異常が検出された場合には、空気排出操作を行うようオペレータに通報するか、あるいは、インク室から所定量のインクを強制的に流出させ、混入した空気を同時に排出する等の自動空気排出操作を行わせることによりインク噴出不能状態を解除するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1あるいは特許文献2等参照)。
また、記録動作時には、駆動パルス電圧をインク室の側壁に設けられた複数の電気機械変換素子のすべてに与えてインク室からインクを噴出させ、異常検出時には、複数の電気機械変換素子の一部にのみインクが噴出しない程度の検出パルス電圧を与えるとともに、他の電気機械変換素子を異常検出回路に接続するように切り換えて、気泡混入等による振動状態の変化を検出することにより異常を検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献3あるいは特許文献4等参照)。
特開昭55−118878号公報 特公昭59−2620号公報 特開昭63−122549号公報 特公平8−25275号公報
しかしながら、上記特許文献1あるいは2に記載されたものでは、検出用の機械−電気変換素子を振動板上に接合するための面積が必要となるため、検出用の機械−電気変換素子を取り付ける分、駆動用の電気−機械変換素子の占有面積を小さくしなければならず、駆動効率的に不利であるという問題がある。
また、上記特許文献3あるいは4に記載されたものでは、複数の電気−機械変換素子の一部を切り換え回路により検出用の機械−電気変換素子として使用するようにしているため、一部の電気−機械変換素子で発生させた振動を、これに隣接する振動板上で検出することとなるため検出感度が落ち、さらに、検出している間は電気−機械変換素子を駆動用として使用することができず、インクを噴出させることができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、駆動用の電気−機械変換素子の占有面積を減らさず、検出感度を高くし、さらに駆動中でも検出可能な振動検出機構を備えた液滴吐出ヘッド及び画像記録装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液滴を吐出するノズルが設けられた圧力室の一面を形成する振動板を駆動する電気−機械変換素子を歪ませて前記圧力室を圧縮し前記ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記振動板上に、前記振動板駆動用の電気−機械変換素子と、前記圧力室内の振動状態を検出する検出用の機械−電気変換素子とが、層構造をなして配置されていることを特徴とする液滴吐出ヘッドを提供する。
これにより、振動板を駆動する電気−機械変換素子の占有面積を減らさずに、検出感度を高くし、液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出している間も圧力室内の振動状態の検出が可能である。
また、前記層構造は、前記振動板駆動用の電気−機械変換素子と前記検出用の機械−電気変換素子が、それぞれ1層以上積層された2層以上の層構造をなしていることを特徴とする。
また、前記振動板駆動用の電気−機械変換素子及び前記検出用の機械−電気変換素子が、同一素材である場合、グリーンシートを使用することができ、層間電極の接続で構成することができる。
また、前記振動板駆動用の電気−機械変換素子及び前記検出用の機械−電気変換素子が、別素材である場合、駆動用、検出用のそれぞれに適した、変換効率の良い素子を用いて接合することが可能となる。
また、前記液滴吐出ヘッドは、さらに、前記検出用の機械−電気変換素子を前記振動板駆動用の電気−機械変換素子に流用するための回路切り換え手段を備えたことを特徴とする。これにより、検出用の素子を駆動用に流用することで、吐出力が増大しノズル目詰まり回復動作が可能となる。
また、前記液滴吐出ヘッドは、さらに、前記検出用の機械−電気変換素子によって検出された波形から前記圧力室内の状況を判別する判別手段を備え、該判別結果に応じた回復動作を行うことを特徴とする。圧力室内の状況を判別することにより、その時の状況に応じた最適な回復処理を行うことが可能となる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、前記液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像記録装置を提供する。
これによれば、前記液滴吐出ヘッドを画像記録装置に用いることにより、画像記録中においても異常検出ができるため、出力プリントの品質を維持することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る液滴吐出ヘッド及び画像記録装置によれば、駆動用の電気−機械変換素子の占有面積を減らすことなく、駆動効率を維持するとともに、検出用の機械−電気変換素子の検出感度を高くし、さらに、ヘッドを駆動している間においても、振動状態の検出が可能となる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る液滴吐出ヘッド及び画像記録装置について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像記録装置の一実施形態としてのインクジェット記録装置の全体構成図である。図1に示したように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド(液滴吐出ヘッド)12K、12C、12M、12Yを有する印字部と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向と直交方向に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッド(液滴吐出ヘッド)について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッド(液滴吐出ヘッド)を表すものとし、図2に印字ヘッド50の要部断面図を示す。
図2に示すように、本実施形態の印字ヘッド50には、インクをインク滴として吐出するノズル51に対応して、このノズル51と連通し、インクを吐出するために加圧する圧力室52が設けられている。圧力室52は、図の上方から見た平面形状が概略正方形となっており、その対角線上の両隅部に当たる部分にノズル51と(インク)供給口54が設けられている。圧力室52は、供給口54を介して共通流路55と連通されている。
圧力室52の一面(図では天面)を構成している振動板(加圧板)56の上部には、圧電素子(アクチュエータ)58が形成されている。圧電素子58は、振動板56を駆動するための駆動用の電気−機械変換素子60と、圧力室52内の振動状態を検出するための検出用の機械−電気変換素子62とが層構造をなして構成されている。
このように構成された印字ヘッド50においては、振動板56上に形成された駆動用の電気−機械変換素子60に駆動電圧を印加することによって、電気−機械変換素子60が変形して、圧力室52の容積が減少し、ノズル51から、インクがインク滴として吐出される。インクが吐出されると、共通流路55から供給口54を通って、新しいインクが圧力室52に供給されるようになっている。
このように、本実施形態の印字ヘッド(液滴吐出ヘッド)は、駆動用及び検出用の圧電素子を層構造とすることにより、駆動用の圧電素子(電気−機械変換素子)の振動板上における占有面積を減らすことなく、駆動効率を維持するとともに、検出用の機械−電気変換素子の検出感度を高くし、さらに、ヘッドを駆動している間においても、振動状態の検出を可能とするものである。
以下、圧電素子の層構造についてさらに詳しく説明する。図3に、駆動用の圧電素子である電気−機械変換素子1層上に、検出用の圧電素子である機械−電気変換素子1層を重ねた例を示す。図3は、振動板より上の部分のみを示したものであり、図3(a)は平面図、図3(b)はそのIIIb−IIIb線に沿った断面図である。
図3(a)、(b)に示すように、この例では、振動板56上に、下層として駆動用の電気−機械変換素子70が、上層として検出用の機械−電気変換素子72が、それぞれ1層ずつ積層されている。下層の電気−機械変換素子70と振動板56との間には下部電極として電気−機械変換素子電極73が設けられ、電気−機械変換素子70と機械−電気変換素子72との間には、共通電極74が設けられ、さらに、機械−電気変換素子72の上側には上部電極として機械−電気変換素子電極75が設けられている。また、下層の電気−機械変換素子70には、スルーホール70aが設けられ、スルーホール70a内に導電体を充填させて外部への配線71と接続するようになっている。
共通電極74と電気−機械変換素子電極73とで電気−機械変換素子70を挟み、また、機械−電気変換素子電極75と共通電極74とで機械−電気変換素子72を挟み、それぞれコンデンサを構成するようになっている。
共通電極74と電気−機械変換素子電極73との間に電圧を印加することで、電気−機械変換素子70を変形させ、インク滴を吐出させることができる。また、機械−電気変換素子72の変形によって発生する電荷を電気−機械変換素子電極75から取り出して振動状態の検出を行うことができる。
ここで、電気−機械変換素子70及び機械−電気変換素子72は同一素材でもよいが、下層の駆動用の圧電素子としては、少しの電気で大きく動くような、電気から機械への変換効率(駆動効率)の良いものを、また、上層の検出用の圧電素子としては、少しの変位で大きな電気が発生するような、機械から電気への変換効率(センサ効率)の良いものを用いて、接合するようにしてもよい。例えば、通称PZTと呼ばれるチタン酸ジルコン酸鉛Pb(Zr・Ti)O3 は、強誘電体のチタン酸鉛PbTiO3 と反強誘電体のジルコン酸鉛PbZrO3 が基本組成である。この2成分の混合比を変えることによって圧電・誘電・弾性などの諸特性をコントロールできるため、それぞれ変換効率のより良い圧電セラミック材料を得て用いることができる。別素材の圧電素子を接合しても良く、検出用に用いるセンサ効率の良いものとしては、ポリフッ化ビニリデンが例示される。
また、上に示した例では、下層が駆動用の圧電素子、上層が検出用の圧電素子となるような層構成としたが、層構成はこのような配置に限定されるものではなく、用いられる圧電素子の性質によっては、この層構成を逆にすることも可能である。
次に、図4に、駆動用及び検出用の圧電素子をそれぞれ振動板上に複数層積層した例を示す。図4(a)は、平面図、図4(b)は、そのIVb −IVb 線に沿った断面図、図4(c)は、そのIVc −IVc 線に沿った断面図である。
図4(b)、(c)に示すように、この例では、振動板56上に、駆動用の電気−機械変換素子80の層が6層の圧電シート(グリーンシート)で形成され、その上に検出用の機械−電気変換素子82が4層の圧電シート(グリーンシート)で形成されている。そして、電気−機械変換素子80を構成する各層は、それぞれ電気−機械変換素子電極(駆動電極)81と共通電極83とで上下を挟まれており、また、機械−電気変換素子82を構成する各層は、それぞれ機械−電気変換素子電極(駆動電極)85と共通電極83とで上下を挟まれて、それぞれコンデンサを形成するようになっている。
また、各層には、図に示すようなスルーホール84、86、88が形成され、それぞれ導電体が充填され、各電極への配線が形成されている。すなわち、図4(c)に示すように、スルーホール84により共通電極83への配線が形成され、また、図4(b)に示すように、スルーホール86により電気−機械変換素子電極81への配線が形成され、さらにスルーホール88により機械−電気変換素子電極85への配線が形成される。
また、図示は省略するが、上面には、電気−機械変換素子電極81及び機械−電気変換素子電極85に対する共通電極83があり、これからフレキシブルケーブル(flexible cable) 基板などの配線板へ接合されている。このように、駆動用と検出用の圧電素子をグリーンシートを積層した層構造で形成し、層間電極を接続して電気−機械変換素子80及び機械−電気変換素子82を構成することができる。
この例においても、振動板56上に形成する圧電素子層の下層を駆動用の電気−機械変換素子80とし、上層を検出用の機械−電気変換素子82としているが、この上下層の配置はこれに限定されるものではなく、逆にしてもよい。さらに、それぞれ複数層存在する場合には、駆動用と検出用の素子を1層ずつ交互に配置するようにしてもよい。
図5に駆動時の様子を示す。図5(a)は、駆動用の電気−機械変換素子80に電圧0[V]を印加した状態を示し、図5(b)は、駆動用の電気−機械変換素子80に電圧E[V]を印加した状態を示す。図5(b)に示すように、電圧E[V]を印加することにより、電気−機械変換素子80が図の上下方向に伸び、振動板56が押圧され下方へ変形し、圧力室52の容積が減少してノズル51からインクが吐出される。
一方、検出用の機械−電気変換素子82は、圧力室52内のインクあるいは空気等の振動による振動板56の変形を検知する。すなわち、この圧力室52内の振動による振動板56の変形に対応して、機械−電気変換素子82に電荷が発生し、この電荷を取り出すことにより、振動板56の変形を通じて圧力室52内の振動状態を検出することができる。
図6に、その検出信号の様子を示す。図6(a)は、駆動用の電気−機械変換素子80に入力される電気信号すなわち電圧の波形である。図6(b)、(c)、(d)は各振動状態に対応した振動板56の変位Δxを表している。
図6(b)は、圧力室52、ノズル51及び共通液路55等にインクが充満し、空気が混入していない正常時の変位を示している。図6(c)は、供給側が詰まる等して圧力室52等にインクが充填されておらず空気だけの場合の変位を示している。また、図6(d)は、圧力室52にインクはあるが空気が混入している場合の変位を示している。図6(d)の場合は、混入した空気によって発生した気泡がダンパーの役割をして振動を吸収してしまい、加えた圧力がインクに正確に伝わらず正常にインクを吐出させることができない。
図7(a)に、この検出信号を受けて、振動状態を検出するための回路構成を示す。
以下、図7(a)により、機械−電気変換素子82で検出した信号の処理の流れを説明する。図7(a)に示すように、印字ヘッド50を駆動する場合には、CPUあるいはDSP等のプロセッサ90により、信号発生器91より、電気−機械変換素子80を駆動する信号を発生する。この駆動信号により、駆動回路92を通じて電気−機械変換素子80を駆動する。前述したように、駆動信号に応じた印加電圧により電気−機械変換素子80が変形し、振動板56が変位し、圧力室52の容積が減少させられ、インクがノズル51から吐出させられる。
一方、圧力室52の状態により、振動板56が振動し、機械−電気変換素子82に電荷が発生する。この発生した電荷を、信号変換回路93により、電圧に変換し、A/D(アナログ/デジタル)変換のレベルまで増幅する。
なお、機械−電気変換素子82の信号には商用電源周波数(50Hz、60Hz)相当の雑音等低周波の雑音があるため、信号変換回路93には、HPF(ハイパスフィルタ)が構成されている。また、A/D変換前にアンチエイリアシング用LPF(ローパスフィルタ)94により、BPF(バンドパスフィルタ)を通して、A/D変換を行うようにしている。
信号変換回路93においては、機械−電気変換素子82から入力された電荷量Qを、コンデンサの容量Cf で割ったものが電圧Vout として出力される。すなわち、Vout =−Q/Cfである。また、HPFのカット周波数fc は、図の信号変換回路93においては、fc = 1/(2πRCf )となる。
A/D変換器95で、A/D変換されたデータは、メモリ96等に記憶され、CPUあるいは、DSP等のプロセッサ90によってデータ解析され、正常吐出であるか、また異常である場合どのような状況であるのかが判断される。
また、上に述べた例では、機械−電気変換素子82から電荷を取り出しているが、電圧として取り出し電圧増幅するようにしてもよい。また、上では、1素子について説明したが、全素子について同時、または、アナログマルチプレクサ等の切り換え回路で切り換えて素子毎に検出するようにしてもよい。
なお、各素子や各ヘッドあるいは各ノズル毎にばらつきがあるため、振動周期や減衰周期等のノズル毎のデータをパラメータ化してROM97に記憶しておくことが好ましい。さらに、このROM97をヘッドユニットに搭載するようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、駆動用と検出用の圧電素子を層構造としたため、それぞれ振動板の全面に配置することができ、とくに電気−機械変換素子の占有面積を減らすことなく、また機械−電気変換素子の振動検出感度を高くし、さらに、ヘッドを駆動している間においても検出が可能となった。
このようにして、異常が検出された場合には、その検出された状態に応じた回復処理を行うことができる。
このとき、例えば、図7(b)に示すように、検出用の機械−電気変換素子を駆動用に切り換える回路切換部98を備えて、回復動作を行うときには、検出用の機械−電気変換素子82を駆動用の電気−機械変換素子80に切り換えて、駆動用として用いるようにすると、駆動源が増えるため、ノズルの目詰まり解消のための予備吐出を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態のように圧電素子を層構造にする場合の製造時におけるメリットを従来と比較して図8に示す。図8(a)は、従来の場合であり、図8(b)は、本実施形態の場合である。
従来は、図8(a)に示すように、圧力室の上面の振動板156上に駆動用の電気−機械変換素子180と検出用の機械−電気変換素子182をそれぞれ別素材で製造する場合、1シートに複数の素子を製造することができず、各素子を振動板156上の所定の位置に精度よく貼り付けることが必要となる。従って、従来の場合では、各素子の貼り付け作業において、各素子の貼り付け位置にばらつきが生じてしまう。
これに対し、図8(b)に示す本実施形態の場合では、駆動用の電気−機械変換素子80と検出用の機械−電気変換素子82を別素材で製造する場合でも、1シートに複数の素子を製造し、このシートを振動板56に精度良く貼り付けることが可能である。従って、本実施形態のように層構造とする場合には、シート1枚の貼り付け作業で、各素子の貼り付け位置ばらつきは均一とすることができる。
なお、駆動用の圧電素子と検出用の圧電素子を同一素材で製造する場合には、従来の場合においても1シートに複数の素子を製造し、シートを振動板へ精度良く貼り付けることができ、本実施形態と同様である。しかし、従来は振動板上に駆動用と検出用の圧電素子を並べて配置するため、駆動用圧電素子の占有面積が少なくなってしまい、駆動効率が悪くなる等の問題があり、同一素材で製造する場合においても、製造以外の点では、本実施形態の方がはるかに優れた効果を有している。
また、以上説明した例では、全て圧電素子の積層方向は振動板に並行な方向であったが、図9に示すように、駆動用の電気−機械変換素子100及び検出用の機械−電気変換素子102をそれぞれ振動板56に対して垂直となるように積層するようにしてもよい。
図10に、本実施形態のインクジェット記録装置10のシステム構成を示す。図10に示すように、インクジェット記録装置10は、通信インターフェース170、システムコントローラ172、メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178、プリント制御部180、画像バッファメモリ182、ヘッドドライバ184等を備えている。
通信インターフェース170は、ホストコンピュータ186から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース170にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(図示省略)を搭載してもよい。ホストコンピュータ186から送出された画像データは通信インターフェース170を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ174に記憶される。メモリ174は、通信インターフェース170を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ172を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ174は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ172は、プログラム格納部190に格納された制御プログラムに従って、通信インターフェース170、メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ172は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ186との間の通信制御、メモリ174の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ188やヒータ189を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ176は、システムコントローラ172からの指示にしたがってモータ188を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ178は、システムコントローラ172からの指示にしたがって後乾燥部42等のヒータ189を駆動するドライバである。
プリント制御部180は、システムコントローラ172の制御に従い、メモリ174内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ184に供給する制御部である。プリント制御部180において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ184を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部180には画像バッファメモリ182が備えられており、プリント制御部180における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ182に一時的に格納される。なお、図10において画像バッファメモリ182はプリント制御部180に付随する態様で示されているが、メモリ174と兼用することも可能である。また、プリント制御部180とシステムコントローラ172とを統合して一つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ184はプリント制御部180から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの圧電素子(アクチュエータ)58を駆動する。ヘッドドライバ184にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでもよい。
また、プリント制御部180は、回復動作制御部194を備え、印字検出部24の検出結果に応じて、あるいは機械−電気変換素子82によって検出された波形から圧力室52内の状況を判別し、その判別結果に応じてメンテナンス部196を制御してノズルの回復動作を行うようにする。また、これらのノズルについての回復動作等の履歴はノズル管理メモリ192に記憶され、管理される。
以上、本発明の液滴吐出ヘッド及び画像記録装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのインクジェット記録装置の全体構成図である。 印字ヘッドの要部を示す断面図である。 電気−機械変換素子と機械−電気変換素子を各1層で構成した例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)はIIIb−IIIb線に沿った断面図である。 電気−機械変換素子と機械−電気変換素子を各多層で構成した例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)はIVb −IVb 線に沿った断面図であり、(c)はIVc −IVc 線に沿った断面図である。 印字ヘッドを駆動した様子を示す説明図であり、(a)は電圧0を印加した状態を示す断面図、(b)は電圧Eを印加した状態を示す断面図である。 印字ヘッドを駆動した時の圧力室の状態による振動板の変位の様子を示す説明図であり、(a)は駆動電圧波形、(b)は正常吐出時の検出波形、(c)はインク未充填時の検出波形、(d)はインク中に気泡が存在する場合の検出波形を示す線図である。 振動状態を検出するための回路構成を示すブロック図である。 振動状態を検出するための他の回路構成を示すブロック図である。 圧電素子製造時の様子を示す説明図であり、(a)は従来の様子を示す断面図であり、(b)は本実施形態の様子を示す断面図である。 圧電素子の他の積層方法を示す断面図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置のシステム構成の概略を示すブロック図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置(画像記録装置)、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール部、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、54…供給口、55…共通流路、56…振動板、58…圧電素子、60、70、80…電気−機械変換素子、62、72、82…機械−電気変換素子、73、81…電気−機械変換素子電極、74、83…共通電極、75、85…機械−電気変換素子電極、84、86、88…スルーホール、90…プロセッサ、91…信号発生器、92…駆動回路、93…信号変換回路、94…LPF、95…A/D変換器、96…メモリ、97…ROM、98…回路切換部、194…回復動作制御部

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルが設けられた圧力室の一面を形成する振動板を駆動する電気−機械変換素子を歪ませて前記圧力室を圧縮し前記ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、
    前記振動板上に、前記振動板駆動用の電気−機械変換素子と、前記圧力室内の振動状態を検出する検出用の機械−電気変換素子とが、層構造をなして配置されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記層構造は、前記振動板駆動用の電気−機械変換素子と前記検出用の機械−電気変換素子が、それぞれ1層以上積層された2層以上の層構造をなしていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記振動板駆動用の電気−機械変換素子及び前記検出用の機械−電気変換素子は、同一素材であることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記振動板駆動用の電気−機械変換素子及び前記検出用の機械−電気変換素子は、別素材であることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドであって、さらに、前記検出用の機械−電気変換素子を前記振動板駆動用の電気−機械変換素子に流用するための回路切り換え手段を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドであって、さらに、前記検出用の機械−電気変換素子によって検出された波形から前記圧力室内の状況を判別する判別手段を備え、該判別結果に応じた回復動作を行うことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像記録装置。
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