JP2005186176A - ウエハ端面研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 端面の形状が非対称となっているような場合であっても容易にウエハの端面の形状を整えることができ、装置の構成を簡易にした。
【解決手段】 略円板状に形成されたウエハ12を支持し、ウエハを軸線廻りに回転させるウエハ回転機構14と、ウエハ回転機構14により支持されたウエハの回転面を挟む位置に設けられた一対のローラ501,502にガイドされて、ウエハの回転面を横切る方向に研磨テープ16を移送させるテープ移送機構18とを備え、回転するウエハの端面に研磨テープを摺接させてウエハの端面を研磨するウエハ端面研磨装置10において、一対のローラ501,502の各々が、独立してウエハ端面13に接離する方向に移動可能に設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 略円板状に形成されたウエハ12を支持し、ウエハを軸線廻りに回転させるウエハ回転機構14と、ウエハ回転機構14により支持されたウエハの回転面を挟む位置に設けられた一対のローラ501,502にガイドされて、ウエハの回転面を横切る方向に研磨テープ16を移送させるテープ移送機構18とを備え、回転するウエハの端面に研磨テープを摺接させてウエハの端面を研磨するウエハ端面研磨装置10において、一対のローラ501,502の各々が、独立してウエハ端面13に接離する方向に移動可能に設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ウエハの端面に研磨テープを摺接させてウエハの端面を研磨するウエハ端面研磨装置に関する。
ウエハの端面を研磨する装置は従来から種々開発されている。図8に、従来のウエハ端面研磨装置の一例を示す。
図示するウエハ端面研磨装置100は、ウエハ102を回転させ、ウエハ102の端面103を研磨テープ104に摺接させて研磨する装置である。この装置100の研磨テープ104は、駆動ローラ106及びガイドローラ108によりウエハ102の回転面と直交する方向に案内され、矢印A方向に一定速度で送られるように設けられている。ウエハ102は、この研磨テープ104に端面103を押し当てて研磨されるものであるが、押し当ての際、ウエハ102の端面103形状に倣って研磨テープ104がしなることから、ウエハ102の端面103がアール状に研磨されるものである。
特開平7−193030号公報
図示するウエハ端面研磨装置100は、ウエハ102を回転させ、ウエハ102の端面103を研磨テープ104に摺接させて研磨する装置である。この装置100の研磨テープ104は、駆動ローラ106及びガイドローラ108によりウエハ102の回転面と直交する方向に案内され、矢印A方向に一定速度で送られるように設けられている。ウエハ102は、この研磨テープ104に端面103を押し当てて研磨されるものであるが、押し当ての際、ウエハ102の端面103形状に倣って研磨テープ104がしなることから、ウエハ102の端面103がアール状に研磨されるものである。
ところで、近年においては、半導体装置の小型化が要望されていることから、半導体ウエハの表面を加工をした後(図9(a)参照)、裏面側を研削してウエハを薄く形成する加工がなされる(図9(b)参照)。
しかし、ウエハを裏面研削すると、チッピングが生じやすいという問題が発生する。この問題は、ウエハを薄く形成したことによるものだけでなく、裏面研削された後のウエハ端面103が、ナイフエッジ状に形成されてしまうということが大きく影響していることが報告されている。
このため、図9(b)に示すようなナイフエッジ状に形成されたウエハ102の端面103を、図9(c)に示すような円弧状103a(ウエハの厚さ方向に対称となる円弧状に形成されていること)に研磨することが提案されている。
しかし、ウエハを裏面研削すると、チッピングが生じやすいという問題が発生する。この問題は、ウエハを薄く形成したことによるものだけでなく、裏面研削された後のウエハ端面103が、ナイフエッジ状に形成されてしまうということが大きく影響していることが報告されている。
このため、図9(b)に示すようなナイフエッジ状に形成されたウエハ102の端面103を、図9(c)に示すような円弧状103a(ウエハの厚さ方向に対称となる円弧状に形成されていること)に研磨することが提案されている。
ある条件下で行った実験では、ナイフエッジ状の端面の場合にはウエハを破壊する衝撃破壊荷重が5.6Nであったのに対して、同じ厚さのウエハを円弧状に端面研磨した場合には衝撃破壊荷重が43.8Nであり、円弧状に端面を研磨することの有益性が顕著であった。
しかしながら、上記の装置100は、端面の形状が厚さ方向に対称となっているウエハの端面研磨に主として用いられるものであり、ナイフエッジ状の端面103を円弧状に研磨するのには不向きである。また、従来提供されているウエハの端面研磨装置は、効率的にウエハの端面を研削するため、大がかりな装置となっている。
そこで、本発明の目的は、端面の形状が非対称となっているような場合であっても容易にウエハの端面の形状を整えることができ、装置の構成も簡易となるウエハ端面研磨装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、略円板状に形成されたウエハを支持し、ウエハを軸線廻りに回転させるウエハ回転機構と、該ウエハ回転機構により支持されたウエハの回転面を挟む位置に設けられた一対のローラにガイドされて、ウエハの回転面を横切る方向に研磨テープを移送させるテープ移送機構とを備え、回転するウエハの端面に研磨テープを摺接させてウエハの端面を研磨するウエハ端面研磨装置において、前記一対のローラの各々が、独立してウエハ端面に接離する方向に移動可能に設けられていることを特徴とする。
すなわち、略円板状に形成されたウエハを支持し、ウエハを軸線廻りに回転させるウエハ回転機構と、該ウエハ回転機構により支持されたウエハの回転面を挟む位置に設けられた一対のローラにガイドされて、ウエハの回転面を横切る方向に研磨テープを移送させるテープ移送機構とを備え、回転するウエハの端面に研磨テープを摺接させてウエハの端面を研磨するウエハ端面研磨装置において、前記一対のローラの各々が、独立してウエハ端面に接離する方向に移動可能に設けられていることを特徴とする。
また、前記テープ移送機構が、基台上でウエハ端面に接離する方向に移動可能な移動テーブルに支持され、前記基台上に固定された前記ウエハ回転機構に保持されたウエハの端面に、研磨テープを、研磨テープの傾斜を維持した状態で接離させることができるように設けられていることを特徴とする。これにより、移動テーブルによってウエハ端面と研磨テープとの押し当て度合いを調節したり、ウエハ端面と研磨テープとを接離させることができる。
また、前記テープ移送機構は、前記移動テーブルに固定された支持部材に、前記一対のローラの各々が前記支持部材から突出した状態で支持され、前記一対のローラの少なくともどちらか一方が、前記支持部材からの突出量を可変に設けられていることを特徴とする。
また、前記テープ移送機構は、前記移動テーブルに固定された支持部材に、前記一対のローラの各々が前記支持部材から突出した状態で支持され、前記一対のローラの少なくともどちらか一方が、前記支持部材からの突出量を可変に設けられていることを特徴とする。
本発明は、一方及び他方の各々のローラが、独立してウエハ端面に接離する方向に移動可能に設けられていることにより、一方のローラと他方のローラによりガイドされた研磨テープの傾斜を自在に変更できる。このため、ウエハ端面に摺接させる研磨テープの傾斜を調節し、ウエハ端面の出っ張り部分を集中的に研磨することができることから、ウエハ端面の形状を円滑曲面に効率よく研磨することができる等の著効を奏する。
以下、本発明にかかるウエハ端面研磨装置の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるウエハ端面研磨装置の一実施形態の構成を示す側面断面図である。本実施形態のウエハ端面研磨装置10は、略円板状のウエハ12を支持し、ウエハ12の軸線廻りに回転させるウエハ回転機構14と、ウエハ12の端面13と対向する位置に配置され、ウエハ12の回転面を横切る方向に研磨テープを移送させるテープ移送機構18とを備え、回転するウエハ12の端面13に研磨テープ16を摺接させてウエハ12の端面13を研磨する装置である。
本実施形態においては、ウエハ回転機構14が基台20上に固定され、テープ移送機構18が、基台20上の移動テーブル27に支持されて移動可能に設けられている。これにより、テープ移送機構18を移動テーブル27により移動させることによって、ウエハ回転機構14に支持されたウエハ12の端面13に対して、研磨テープ16を接離させることができる。
図1は、本発明にかかるウエハ端面研磨装置の一実施形態の構成を示す側面断面図である。本実施形態のウエハ端面研磨装置10は、略円板状のウエハ12を支持し、ウエハ12の軸線廻りに回転させるウエハ回転機構14と、ウエハ12の端面13と対向する位置に配置され、ウエハ12の回転面を横切る方向に研磨テープを移送させるテープ移送機構18とを備え、回転するウエハ12の端面13に研磨テープ16を摺接させてウエハ12の端面13を研磨する装置である。
本実施形態においては、ウエハ回転機構14が基台20上に固定され、テープ移送機構18が、基台20上の移動テーブル27に支持されて移動可能に設けられている。これにより、テープ移送機構18を移動テーブル27により移動させることによって、ウエハ回転機構14に支持されたウエハ12の端面13に対して、研磨テープ16を接離させることができる。
ウエハ回転機構14には、鉛直方向に延出し、駆動モータ22により回転する回転軸24が設けられている。この回転軸24の上端には、ウエハ12を吸着して保持する吸着回転テーブル26が設けられ、ウエハ12を水平面内で回転させるように設けられている。
テープ移送機構18は、装置の前後方向(図1では左右方向であり、本実施形態ではテープ移送機構18がウエハ12に近づく方向を前方とする)に移動可能なXテーブル28と、Xテーブル28上において、Xテーブル28の移動方向と直交する装置の左右方向(図1では手前奥方向)に移動可能なYテーブル30とからなる移動テーブル27によって、基台20上の任意の位置に移動させることができる。
本実施形態においてXテーブル28は、基台20上に設けられたガイドレール32によりガイドされて、駆動モータ34とボールねじ36によって移動可能に設けられており、ウエハ端面13に研磨テープ16を接離させる際に用いられるものである。また、Yテーブル30は、Xテーブル28上に設けられたガイドレール38によりガイドされて、駆動モータ(図示しない)とボールねじ40によって左右方向への移動ができるように設けられており、ウエハ端面13に研磨テープ16を摺接させる際の左右方向における位置合わせを行うために設けられている。
本実施形態においてXテーブル28は、基台20上に設けられたガイドレール32によりガイドされて、駆動モータ34とボールねじ36によって移動可能に設けられており、ウエハ端面13に研磨テープ16を接離させる際に用いられるものである。また、Yテーブル30は、Xテーブル28上に設けられたガイドレール38によりガイドされて、駆動モータ(図示しない)とボールねじ40によって左右方向への移動ができるように設けられており、ウエハ端面13に研磨テープ16を摺接させる際の左右方向における位置合わせを行うために設けられている。
Yテーブル30上には、ウエハ端面13に未使用状態の研磨テープ16を摺接させるためのテープ移送機構18が設けられている。テープ移送機構18は、Yテーブル30上に固定された枠体状の支持部材53に支持されており、テープロール48から研磨テープ16を送り出す送り出しローラ42と、研磨テープ16が所定の経路を通過するようにガイドする複数のガイドローラ50・・と、研磨テープ16を巻き取る巻き取りローラ44とを具備する。
本実施形態においては、下側に送り出しローラ42、上側に巻き取りローラ44が配置され、ガイドローラ50・・によりウエハ端面13と対向する位置(以下、ヘッド部52という)に研磨テープ16がガイドされるように設けられている。
本実施形態においては、下側に送り出しローラ42、上側に巻き取りローラ44が配置され、ガイドローラ50・・によりウエハ端面13と対向する位置(以下、ヘッド部52という)に研磨テープ16がガイドされるように設けられている。
ヘッド部52には、研磨テープ16を、ウエハ端面13と対向する位置に導きウエハ12の回転面を横切る方向に移送させため、支持部材53から突出した位置で支持された一対のローラ501,502が、ウエハの回転面を挟むようにして設けられている。
本実施形態においては、上記ローラの一方が、ウエハ12の回転面の下方側に配置され、送り出しローラ42からの研磨テープ16を上方に向けてガイドする下可変ローラ501として設けられ、上記ローラの他方が、ウエハ12の回転面の上方側に配置され、下可変ローラ501からの研磨テープ16を巻き取りローラ44側へガイドする上可変ローラ502として設けられている。
そして、本実施形態においては、この下可変ローラ501と上可変ローラ502とが、それぞれ独立して、ウエハ端面13と接離する方向にウエハ12の回転面と平行に移動させることができるように設けられている。
本実施形態においては、上記ローラの一方が、ウエハ12の回転面の下方側に配置され、送り出しローラ42からの研磨テープ16を上方に向けてガイドする下可変ローラ501として設けられ、上記ローラの他方が、ウエハ12の回転面の上方側に配置され、下可変ローラ501からの研磨テープ16を巻き取りローラ44側へガイドする上可変ローラ502として設けられている。
そして、本実施形態においては、この下可変ローラ501と上可変ローラ502とが、それぞれ独立して、ウエハ端面13と接離する方向にウエハ12の回転面と平行に移動させることができるように設けられている。
具体的には、下可変ローラ501は、下可変ローラ501の左右方向に水平に延びる軸501aが、支持部材53の側部から突出する支持アーム54の先端に支持されて回動可能に設けられており、支持アーム54が、駆動モータ56及びLM(Linear Motion)ガイドアクチュエータ58によって直線状に移動可能に設けられていることにより、支持部材53側部からの突出量を可変にして、下可変ローラ501の位置を前後方向に水平に移動させることができるように設けられている。また、上可変ローラ502も、下可変ローラ501と同様の構成に設けられており、装置10の前後方向に水平に移動できるように設けられている。
上記の構成により、本実施形態のウエハ端面研磨装置10は、下可変ローラ501と上可変ローラ502の、支持部材53からの突出量をそれぞれ調整して、下可変ローラ501と上可変ローラ502との間の研磨テープ16a(以下、ヘッド面16aという)の傾斜角度を自在に変更させることができることから、ウエハ端面13に摺接させる研磨テープ16の摺接角度を適宜調節してウエハ端面13を研磨することができる。このため、ウエハ端面13の出っ張り部分を集中して研磨することができ、ナイフエッジ状のウエハ端面13を効率よく円弧状の円滑曲面に形成することが可能となる。
なお、本実施形態のウエハ端面研磨装置10は、研磨テープ16の送り方向を、下方から上方に向けた一方向だけではなく、上方から下方に向けても送ることもできるように、上側に配置されたローラ44を送り出しローラとし、下側に設けられたローラ42を巻き取りローラとして駆動させることもできるように設けられている。
また、本実施形態の装置10には、ヘッド部52の研磨テープ16を常に所定のテンションで張られた状態に設けるために、送り出しローラ42と下可変ローラ501との間、および上可変ローラ502と巻き取りローラ44との間に、それぞれテンションローラ60,62が設けられている。これらのテンションローラ60,62の各々には、駆動ローラ64と、駆動ローラ64に従動する従動ローラ66とが上下動可能に設けられ、駆動ローラ64と従動ローラ66との間に研磨テープ16を挟んでガイドすることで、研磨テープ16に常時所定のテンションがかかるように設けられている。なお、テンションローラ60,62の駆動ローラ64は、巻き取りローラ44に近い側の駆動ローラ64のみが駆動するように設定されている。
また、本実施形態の装置10には、ヘッド部52の研磨テープ16を常に所定のテンションで張られた状態に設けるために、送り出しローラ42と下可変ローラ501との間、および上可変ローラ502と巻き取りローラ44との間に、それぞれテンションローラ60,62が設けられている。これらのテンションローラ60,62の各々には、駆動ローラ64と、駆動ローラ64に従動する従動ローラ66とが上下動可能に設けられ、駆動ローラ64と従動ローラ66との間に研磨テープ16を挟んでガイドすることで、研磨テープ16に常時所定のテンションがかかるように設けられている。なお、テンションローラ60,62の駆動ローラ64は、巻き取りローラ44に近い側の駆動ローラ64のみが駆動するように設定されている。
次に、本実施形態の装置10を用いてウエハ端面13を研磨する際の加工の一例について図1〜図3を基に説明する。
先ず、裏面が研削され、端面13がナイフエッジ状に設けられた半導体ウエハ12(図9(b)参照)を、吸着回転テーブル26に裏面を吸着させて取り付け、回転軸24を駆動させてウエハ12を回転させる(本実施形態におけるウエハの回転数は300〜600rpm)。そして、未使用のテープロール48を送り出しローラ42に取り付け、送り出しローラ42、巻き取りローラ44およびテンションローラ62の駆動ローラ64を駆動させ、研磨テープ16(本実施形態における研磨テープは粒度が#1000のものを使用)を下方から上方へ向けて移送させる(本実施形態における移送速度は30〜70mm/分)。
先ず、裏面が研削され、端面13がナイフエッジ状に設けられた半導体ウエハ12(図9(b)参照)を、吸着回転テーブル26に裏面を吸着させて取り付け、回転軸24を駆動させてウエハ12を回転させる(本実施形態におけるウエハの回転数は300〜600rpm)。そして、未使用のテープロール48を送り出しローラ42に取り付け、送り出しローラ42、巻き取りローラ44およびテンションローラ62の駆動ローラ64を駆動させ、研磨テープ16(本実施形態における研磨テープは粒度が#1000のものを使用)を下方から上方へ向けて移送させる(本実施形態における移送速度は30〜70mm/分)。
ウエハ端面の研磨を始める際には、最初、図1に示すように、下可変ローラ501の突出量を大きく、上可変ローラ502の突出量を小さくして、研磨テープ16のヘッド面16aが、前方が下降して傾いた状態に設けている。そして、この状態で、Xテーブル28を前進させてウエハ端面13に摺接させると、図3(a)に示すように、研磨テープ16が、ナイフエッジ状のウエハ端面13の裏面側に設けられたエッジ部13aに摺接して、端面13のエッジ部13aを削る研磨がなされる。
図3(b)に示すように、エッジ部13aの角が研磨されると、図2および図3(c)に示すように、下可変ローラ501と上可変ローラ502とを鉛直方向に対向させ、ウエハ12の回転面に対してヘッド面16aが略垂直となるように設けてウエハ端面13を研磨する。これにより、図3(b),(d)に示すように、エッジ部13aの角取りにより形成された角部13bを研磨して、端面13を円弧に近い形状に設けることができる。
この後、図3(e)に示すように、下可変ローラ501および上可変ローラ502の突出量を連続的に変化させて、ヘッド面16aの傾斜角度を変更させてウエハ端面13に摺接させる。これによって、図3(f)に示すように、ウエハ端面13をアール状に研磨し、ウエハ端面13を円弧状に形成することができる。
この後、図3(e)に示すように、下可変ローラ501および上可変ローラ502の突出量を連続的に変化させて、ヘッド面16aの傾斜角度を変更させてウエハ端面13に摺接させる。これによって、図3(f)に示すように、ウエハ端面13をアール状に研磨し、ウエハ端面13を円弧状に形成することができる。
なお、研磨テープ16をウエハ端面13に摺接させる際の研磨テープ16の押し当て度合いは、研磨するウエハ12の厚さや端面13の形状によって適宜調節すれば良い。押し当て度合いの調節は、下可変ローラ501及び上可変ローラ502をそれぞれウエハ端面の接離方向に移動させることで可能であるし、またXテーブル28を移動させて調節することでも可能である。
研磨テープ16のヘッド面16aにウエハ端面13を押し当てると、図4に示すように、ヘッド面16aが屈曲角度θで屈曲して研磨される。この際、本実施形態の研磨装置10においては、下可変ローラ501と上可変ローラ502との突出量をそれぞれ調節することができることから、上可変ローラ502からウエハ端面13に向かって傾斜するヘッド面16aの傾斜角度(上傾斜角)θaと、ウエハ端面13から下可変ローラ501に向かって傾斜するヘッド面16aの傾斜角度(下傾斜角)θbとを、それぞれ独立して変更することができる。
すなわち、図5(a)に示すように、下可変ローラ501を固定し、上可変ローラ502の突出量を変化させると、下傾斜角θbは一定角度のまま、上傾斜角θaをθa1,θa2,θa3と傾斜角度を調節することができる。また、図5(b)に示すように、上可変ローラ502を固定し、下可変ローラ501の突出量を変化させると、上傾斜角θaは一定角度のまま、下傾斜角θbをθb1,θb2,θb3と傾斜角度を調節することができる。
すなわち、図5(a)に示すように、下可変ローラ501を固定し、上可変ローラ502の突出量を変化させると、下傾斜角θbは一定角度のまま、上傾斜角θaをθa1,θa2,θa3と傾斜角度を調節することができる。また、図5(b)に示すように、上可変ローラ502を固定し、下可変ローラ501の突出量を変化させると、上傾斜角θaは一定角度のまま、下傾斜角θbをθb1,θb2,θb3と傾斜角度を調節することができる。
また、図6に示すように、ヘッド面16aにウエハ端面13が摺接した状態で、下可変ローラ501及び上可変ローラ502の突出量を制御する制御部によって、下可変ローラ501と上可変ローラ502とをそれぞれ反対の方向に移動させると、ヘッド面16aの屈曲角度θを維持した状態で、ヘッド面16aを傾斜させることもできる。
このように、本実施形態の研磨装置10は、ウエハ端面13に摺接した状態のヘッド面16aの屈曲角度θを自在に変えれたり、屈曲角度θを維持したままヘッド面16aを傾斜させたりすることができる。このため、傾斜角度を変えるためにわざわざウエハ端面13からヘッド面16aを離す動作をしなくても、ウエハ端面13にヘッド面16aを摺接させたまま、ウエハ端面13に摺接させるヘッド面16aの摺接角度を調節することができる。
なお、ウエハ12には、通常、図7に示すように、ウエハを加工する際の位置基準となるようにオリフラ68(オリエンテーションフラット)やノッチ70が設けられている。このオリフラ68やノッチ70が設けられたウエハ12の直線状の端面72を研磨する場合には、吸着回転テーブル26上に停止した状態で支持して、研磨テープ16の移送による摩擦で研磨する。そして、オリフラ68やノッチ70以外の円弧状の端面13を研磨する際に、上述したように、ウエハ12を回転させて研磨を行うものである。
なお、本発明にかかるウエハ端面研磨装置は、本実施形態における装置の構成に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、ウエハ回転機構14が基台20上に固定され、テープ移送機構18が基台20上で移動可能に設けられているものであるが、これに限定されるものではなく、ウエハ回転機構14が基台20上に移動可能に設けられ、テープ移送機構18が基台20に固定されているものであっても良い。また、下可変ローラ501及び上可変ローラ502を移動させる移動機構も、駆動モータ56とLMガイドアクチュエータ58によるものに限定されるものでなく、下可変ローラ501および上可変ローラ502の位置を可変に設けられるものであればどのような構成のものであっても良い。
また、本実施形態においては、下可変ローラ501と上可変ローラ502の突出量を共に調節することができるように設けられているものであるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、下可変ローラ501と上可変ローラ502のどちらか一方のみの突出量を調節できるようにし、他方のローラを支持部材53に固定してあることであっても、ヘッド面16aの傾斜を自在に変えることができる。なお、この場合においても、下可変ローラ501と上可変ローラ502とは、移動テーブル27により移動可能に設けられていると共に、どちらか一方のローラの突出量を調節することができるように設けられていることから、各々のローラを独立して移動させることができる。
10 ウエハ端面研磨装置
12 ウエハ
13 ウエハ端面
14 ウエハ回転機構
16 研磨テープ
18 テープ移送機構
24 回転軸
26 吸着回転テーブル
27 移動テーブル
52 ヘッド部
53 支持部材
54 支持アーム
56 駆動モータ
58 LMガイドアクチュエータ
501 下可変ローラ
502 上可変ローラ
12 ウエハ
13 ウエハ端面
14 ウエハ回転機構
16 研磨テープ
18 テープ移送機構
24 回転軸
26 吸着回転テーブル
27 移動テーブル
52 ヘッド部
53 支持部材
54 支持アーム
56 駆動モータ
58 LMガイドアクチュエータ
501 下可変ローラ
502 上可変ローラ
Claims (3)
- 略円板状に形成されたウエハを支持し、ウエハを軸線廻りに回転させるウエハ回転機構と、該ウエハ回転機構により支持されたウエハの回転面を挟む位置に設けられた一対のローラにガイドされて、ウエハの回転面を横切る方向に研磨テープを移送させるテープ移送機構とを備え、回転するウエハの端面に研磨テープを摺接させてウエハの端面を研磨するウエハ端面研磨装置において、
前記一対のローラの各々が、独立してウエハ端面に接離する方向に移動可能に設けられていることを特徴とするウエハ端面研磨装置。 - 前記テープ移送機構が、基台上でウエハ端面に接離する方向に移動可能な移動テーブルに支持され、
前記基台上に固定された前記ウエハ回転機構に保持されたウエハの端面に、研磨テープを、研磨テープの傾斜を維持した状態で接離させることができるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のウエハ端面研磨装置。 - 前記テープ移送機構は、前記移動テーブルに固定された支持部材に、前記一対のローラの各々が前記支持部材から突出した状態で支持され、
前記一対のローラの少なくともどちらか一方が、前記支持部材からの突出量を可変に設けられていることを特徴とする請求項2記載のウエハ端面研磨装置。
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JP2003427793A JP2005186176A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | ウエハ端面研磨装置 |
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