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JP2005168602A - おりものシート - Google Patents

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JP2005168602A JP2003409566A JP2003409566A JP2005168602A JP 2005168602 A JP2005168602 A JP 2005168602A JP 2003409566 A JP2003409566 A JP 2003409566A JP 2003409566 A JP2003409566 A JP 2003409566A JP 2005168602 A JP2005168602 A JP 2005168602A
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Hiroko Yano
博子 矢野
Fumi Nakagawa
文 中川
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/47Sanitary towels, incontinence pads or napkins
    • A61F13/472Sanitary towels, incontinence pads or napkins specially adapted for female use

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Abstract

【課題】 日常的に使用しても装着違和感がなく、使用に対する精神的かつ肉体的負担を軽減したおりものシートを提供する。
【解決手段】皮膚接触面の表面積が10〜62.5cm2の範囲になるように、好ましくは長方形または略長方形を有し、長手方向の長さが50〜125mm、短手方向の長さ30〜50mmの範囲となるようにおりものシートを作成する。特に液体透過性トップシート及び液体不透過性バックシートが、間に液吸収層を挟んで、周縁部に沿って圧着積層されてなるおりものシートであって、圧着形成された周縁領域の厚みと周縁内部領域の厚みとの差が30〜1000μmである、フィット感の良好なおりものシートを作成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、下着(ショーツ)に装着して使用されるおりもの吸収シートに関する。
おりものシートは、経血を吸収する目的で月経期間に使用される生理用ナプキンとは異なり、主におりものを吸収することを目的として提供され、使用される生理用品である。従来のおりものシートは、生理用ナプキンよりも薄手であるものの、装着後のズレやヨレを防止する目的、並びに妊娠中等のおりものの多い女性にも使用できるように、ショーツのクロッチ幅にあわせた幅を有し、長さも陰唇部(膣口)を中心に前後にゆとりを持たせた長さとなっており、生理用ナプキンとほぼ同形状を有している。
しかしながら一方で、女性にとって憂鬱な期間とされる月経期間に使用する生理用ナプキンを想定させる形状として、使用をためらう女性も多い。又、上記従来のおりものシートは、月経前後の、少量の経血による後ろ漏れを防ぐことも可能であり、使用目的によっては便利ではあるが、通常のおりものを吸収する目的には不必要に大き過ぎ、これによってムレ感や違和感が生じるなど、日常的に使用するには少々抵抗があるという欠点があった。
なお、従来より、経血、尿及びおりもの等の体液の吸収を目的とした体液吸収シートに関して多くの先行文献が存在する。
体液吸収シートは、主に表面シートと裏打ちシートとその間に介在する液吸収層から構成されるが、従来提案されている技術は、経血や尿等の吸収性を向上させて、且つ液のべたつきによるムレ感や不快感を軽減させるための技術が多い。例えば表面シートに用いられる開孔フィルムの改良に関するものとしては、例えば特許文献1を例示することができる。しかしながら、これらの先行文献は、比較的流出量の多い経血や尿の吸収を目的とするものであり、1日の排出量の少ないおりもの吸収という目的からみると必要以上に過剰な構成からなり、却って使用抵抗感や装着違和感を招いてしまう。このように、従来提案されている体液吸収シートの多くは、日常的に使用する必要がある、おりもの吸収という目的にそぐわないものである。
また、従来提案されている体液吸収シートの中には、形状保持材料を使用することにより、液透過性シートにこぶ状のものを形成し、穴膣内や陰唇間との密着性を高めたものがある(例えば、特許文献2〜4等参照のこと)。これは、穴膣内や陰唇間との密着性を高めることで、主として流出量の多い経血時の後ろ漏れを防止する効果を奏するものの、穴膣内や陰唇間との密着性が高いがゆえに、却って装着違和感が生じ、おりもの吸収を目的とした日常的使用に適うものではない。
更に、従来の体液吸収シートを薄型にして、それを多層重ねた構造とすることにより、取り替えの煩雑さを解消し、また携帯性を高めた体液吸収シートが提案されている(特許文献5等参照)。しかし、形状は従来の体液吸収シートとなんら変わるところがなく、形状の小型化という提案はなされていない。
特開2002-105835号公報 特開2002-17777号公報 特表2001-504727号公報 特開2001-504729号公報 WO95/29655
本発明は、日常的に使用しても装着違和感のないおりものシートを提供することを目的とする。より好適には、本発明はフィット感に優れたおりものシートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討していたところ、おりものシートを小型化し、さらに、好ましくは周縁部の厚みと周縁内部との厚みに差を設けることで内部にクッション性を持たせることにより、装着による違和感がなく、しかもフィット感に優れたおりものシートが提供できることを見いだした。さらに、本発明者らは、当該おりものシートは、小さいながらもおりもの量を充分吸収することができ、また逆に小型化されたことによって携帯性にも優れるという利点を有すること、さらに小型化することによって、女性、特に若い女性のおりものシートに対する抵抗感までをも軽減できるという利点を備えることを確認した。
本発明は、かかる知見に基づいて開発されたものであり、下記の態様を有するものである:
項1. 小型で、且つおりものを充分に吸収し得る、フィット感の良好なおりものシート。
項2. 皮膚接触面の表面積が、10〜62.5cm2の範囲にある項1記載のおりものシート。
項3. 長方形または略長方形を有し、長手方向の長さが50〜125mm、短手方向の長さが30〜50mmの範囲にある項1または2に記載するおりものシート。
項4. 液体透過性トップシート及び液体不透過性バックシートが、必要に応じて間に液吸収層を挟んで、周縁部に沿って圧着積層されてなるおりものシートであって、圧着形成された周縁領域の厚みと周縁内部領域の厚みとの差が30〜1000μmの範囲であることを特徴とする項1乃至3のいずれかに記載のおりものシート。
項5. 液体透過性トップシートが天然素材、好ましくは綿素材からなるものである、項1乃至4のいずれかに記載のおりものシート。
項6. 楕円形もしくは紡錘形を有する項1乃至5のいずれかに記載するおりものシート。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明は、小型で、且つおりものを充分に吸収し得る、フィット感の良好なおりものシートを提供するものである。
かかるおりものシートは、小型の長方形または略長方形を有することを特徴とする。ここで長方形とは、全ての頂角が直角で、一辺が隣接する他辺よりも長く、且つ対向する辺の長さが等しい四角形をいう。略長方形とは、長方形の特徴である横長(見方によれば、縦長)の形状を有するものであり、例えば楕円形、紡錘形、ひょうたん形、及び台形(縦長の台形)などの形状を例示することができる。好ましくは略長方形であり、中でも好ましくは楕円形または紡錘形の形状である。
これらの長方形または略長方形のシートは、長手方向の長さが50〜125mm、及び短手方向の長さが30〜50mmの範囲となるような小型の形状を有する。なお、「長手方向の長さ」とは、図1に示すように、シートの長手方向に平行にシートの中心部(図中、黒丸で示す)を通る線を引いた場合の、シートの一端から他端までの長さAに相当するものであり、一方、「短手方向の長さ」とは、シートの短手方向に平行に(言い換えれば、上記の線と垂直に)シートの中心部(図中、黒丸で示す)を通る線を引いた場合の、シートの一端から他端までの長さBに相当するものである。これらの長手方向及び短手方向の長さは、形成されるシートの皮膚接触面の表面積が10〜62.5cm2の範囲、好ましくは10〜50 cm2の範囲、より好ましくは15〜40 cm2、さらに好ましくは25〜35 cm2の範囲になるように、適宜選択組み合わせて用いることができる。
好ましくは長手方向の長さが60〜125mm、短手方向の長さ30〜45mmの範囲にある形状、より好ましくは長手方向の長さが60〜100mm、短手方向の長さ30〜45mmの範囲にある形状、更に好ましくは長手方向の長さが70〜100mm、短手方向の長さ35〜45mmの範囲にある形状である。
本発明のおりものシートは、好ましくは、少なくとも液体透過性トップシートと液体不透過性バックシートとが、間に液吸収層を挟んで、積層されてなる、複層構造を有するものであるが、液体透過性トップシートが機能的に液吸収層を兼ねる場合は、液体透過性トップシートと液体不透過性バックシートとが積層されてなる2層構造を有することもできる。
ここで液体透過性トップシートは、局部(陰唇部、膣口)に接して用いられる表面シート部であり、例えば、その上に載付したおりものがそれを通過して下層の液吸収層(吸水シート)に浸透するように透液性を有するものを例示することができる。その限りにおいて、構成する素材の種類やシートの構造などを特に制限するものではない。かかるシートを構成し得る素材としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維等の合成繊維;綿、羊毛、麻などの天然繊維;或いはレーヨン繊維、アセテート繊維等の半合成繊維;及び各種繊維の混紡品や混繊品を挙げることができる。敏感な局部に直接接触して用いられることから、好ましくは刺激性のない天然繊維であり、中でもより好ましくは綿である。シートの構造も特に制限されず、織物、編物、不織布(非収束状のフィラメント群や短繊維群から構成される不織布を含む。)、フェルトなどを挙げることができる。局部への刺激性が少なく、弾性や柔軟性を備えることから、好ましくは不織布である。
当該液体透過性トップシートは、おりものが下層の液吸収層に浸透するのを容易にするべくメッシュ状等の多孔構造を有していてもよいし、皮膚への接触感を良好にするために浮きだし模様(エンボス模様)等の形状を呈していても良い。なお、使用するトップシートの厚みは、本発明の目的を達成する限りにおいて制限されないが、通常30〜1000μmの範囲、好ましくは50〜600μmの範囲、より好ましくは80〜300μmの範囲から適宜選択して用いることができる。
一方、液体不透過性バックシートは、液が裏抜けしないように液バリア性を有するシート状またはフィルム状のものであれば特に制限されないが、透湿性(通気性)を有するものであることが好ましい。不透液性層の素材も上記性質を有するものであれば特に制限されず、通常使用されるものが広く採用される。一例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン等もしくはこれらの多層フィルムが例示される。好ましくはポリエチレンである。使用するシートの厚みは、本発明の目的を達成する限りにおいて制限されないが、通常20〜800μmの範囲、好ましくは30〜400μmの範囲、より好ましくは30〜200μmの範囲から適宜選択して用いることができる。
上記のトップシートとバックシートの間に積層される液吸収層は、吸水性を有する素材からなるものであれば特に制限されない。吸水性を有する素材としては、例えば吸水性ポリマー、吸水性パルプ、吸水性繊維、活性炭、シリカゲルなどを挙げることができる。なお、液吸収層は、上記の各種の素材をフィルム状もしくはシート状に成形してなる成形物から構成されるものであってもよい。例えば織物、編物、不織布(非収束状のフィラメント群や短繊維群から構成される不織布を含む。)などフィルム状もしくはシート状成形物が含まれる。
吸水性ポリマーとしては、アクリル酸-ビニルアルコール系共重合体、アクリルアミド系ポリマー、バイオコポリマー等を挙げることができる。
また吸水性繊維としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維等の合成繊維;綿、羊毛、麻などの天然繊維;或いはレーヨン繊維、アセテート繊維等の半合成繊維;及び各種繊維の混紡品や混繊品を挙げることができる。好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、エチレン酢酸ビニル等の合成繊維若しくはそれらの複合繊維が例示され、具体的には、ポリエチレン/ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートを包含する。)複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、エチレン酢酸ビニル/ポリプロピレン複合繊維等である。尚、これらの合成繊維は、その断面構造等によって特に制限されず、異形断面繊維、多孔性繊維、多孔吸水繊維等で代表されるような各種構造を有するものであってもよい。シートの弾力性を出すためには、好ましくはポリエステル繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維などが挙げられる。
なお、本発明のおりものシートは、上記液体透過性トップシート、液吸収層、及び液体不透過性バックシートからなる積層構造において、各層の間又は液体不透過性バックシートの下面に更に他の成分を含有していてもよく、例えば、液体不透過性バックシートの下面(換言すれば、下着等への接着面)に粘着層を有し、さらにこれに剥離紙を有していても良い。
本発明のおりものシートは、上記液体透過性トップシートおよび液体不透過性バックシートが、必要に応じて液吸水層を間に挟んだ状態で、縁端部から内側の一定領域が、シート外周縁に沿って帯状に圧着されてなる形状を有する(図2(a)参照)。このため、本発明のおりものシートは、シート外周縁に沿って圧着形成された領域の厚み(圧着形成部の厚み)が、それ以外の領域、すなわち当該領域より内側を占める領域(周縁内部領域)の厚みよりも薄くなっており、その結果、全体からみると、シートの周縁内部領域がその周縁領域(圧着形成部)に比して盛り上がってなる形状(図2(b)参照)を有する。この盛り上がり形状は、本発明のおりものシートにクッション性とフィット感を付与するうえで極めて有用な形状である。但し、装着違和感がなく、かつ良好なフィット感を付与するためには、この盛り上がり形状は、過度になり過ぎない程度のものであることが必要である。具体的には、圧着形成部の厚みと周縁内部領域の厚みとの差が、30〜1000μmの範囲にあることが望ましい。好ましくは30〜500μm、より好ましくは100〜350μmの範囲である。
一方、装着違和感を軽減する目的からは、おりものシートそのものの厚みも重要な要素である。この点から、例えば、圧着形成部の厚みとして、700〜2200μm、好ましくは1000〜1800μm、より好ましくは1300〜1600μmの範囲を好適に挙げることができる。
なお、圧着形成部は、図2に示すように、液体透過性トップシートおよび液体不透過性バックシートが、液吸水層を間に挟んだ状態で圧着形成されてもよいが(三層構造)、液吸水層を挟まず、液体透過性トップシートと液体不透過性バックシートの二層から構成されるものであってもよい。
また、圧着形成部の幅(図2でいうCの長さ)は、特に制限されないが、通常シートの端部から1〜4mm、好ましくは2〜3mmを挙げることができる。
本発明のおりものシートは、上記形状を有するものであればよく、その製法を特に問うものではなく、従来公知の方法を使用して製造することができる。例えば、まず
長尺の液体不透過性バックシート、長尺シート状の液吸収層、及び長尺の液体透過性トップシートをそれぞれ積層し、バックシートに適度な張りを持たせた状態で、これらの層を一緒に軽くプレスして多層の厚みを均一にする。それから、得られた多層シートについて、おりものシートの形状の型に従って、シート形状の縁端部を外周縁に沿って帯状に加熱圧着して固定し、次いで、その形状に沿ってシートを打ち抜き切断する方法を挙げることができる。これによりシート周縁部と周縁内部領域とに適度な厚み差のあるシートを形成することができる。また上記工程は、前述するように、バックシートに適度な張りを持たせた状態で行うことが好ましく、これにより、周縁内部領域がトップシート向きに盛り上がった形状を有するシートを形成することができる。
上記構成を備える本発明のおりものシートは、おりものの吸収性を損なうことなく小型化することによって、携帯性に優れ、また装着違和感が軽減されてなるため、日常的な使用が求められるおりもの吸収という目的に非常に合致したものである。中でも、小型化し、且つ圧着形成された周縁領域の厚みと周縁内部領域の厚みとの差を30〜1000μmの範囲に設定した本発明のおりものシートは、陰唇部に程良くフィットして、日常的使用に相応しいものである。
以下、試験例及び実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例などに限定されるものではない。
試験例1
液体透過性トップシートとして綿製のシート、液吸収層としてポリエステル繊維、及び液体不透過性バックシートとしてポリエチレン製シートを用いて、表1に示す寸法(長手方向の長さ:40〜150mm、短手方向の長さ:20〜60mm)を有する楕円形もしくは紡錘形(図2参照)のおりものシートを作成した。具体的には、上記各層を、トップシートとバックシートの間に熱溶解性接着剤を介して液吸収層を挟むように接着積層し、次いで縁端部から約2〜3mmまでの領域を、シート周縁に沿って加熱圧着して三層からなるおりものシートを作成した。なお、圧着形成された周縁領域2の厚みは約1540μmで、圧着していない周縁内部の厚みは1700μmであり、その差は160μmであった。
さらに、これらのシートの、バックシートの表面の一部に接着剤を付して剥離層を設けて、これを被験用のおりものシート(試料)とした。これらの全7種類のおりものシートについて、装着違和感と携帯性、及び吸液性を下記の方法によって評価した。
(1) 官能評価
全7種類のおりものシート(試料1〜7)をそれぞれ、体型の異なる女性3名に3日間ずつ装着使用してもらい、装着違和感及び携帯性について下記の基準に基づいて評価してもらった。
<装着違和感>
◎:全く違和感なし
○:殆ど違和感なし
△:やや違和感あり
×:違和感あり
<携帯性>
◎:よい
○:ややよい
△:やや悪い
×:悪い。
(2) 吸液性
予め重量を計測しておいた上記7種類のおりものシートを、それぞれ生理食塩水に浸漬し、充分吸液した状態で引き上げて、その湿重量を測定した。浸漬後の重量と浸漬前の重量との差から、おりものシートの吸液量を算出した。吸液量とその評価を、表1に合わせて示す。吸液量の評価は、膣内から回収される分泌物の量が、子宮がある場合1.89±0.12g/日、子宮がない場合1.56±0.05g/日であるという報告(「膣の機能と生理」、−産婦人科の実際−、Vol.36, No.13, 1987, pp.1997-2002)を元に下記の基準で行った。
<吸液量>
◎:充分
○:やや充分
△:やや不充分
×:不充分。
Figure 2005168602
上記の結果から、短手方向の長さが30〜45mmの範囲、長手方向の長さが60〜125mmの範囲にあるおりものシート、より詳細には、上記寸法を有し、接触表面の表面積が15〜40 cm2の範囲にあるおりものシート(試料3〜5)が、吸液性、装着感、及び携帯性のいずれにおいても良好であることがわかった。
また、上記の素材から調製したおりものシートは、いずれも柔軟性に富んでソフトで風合いがよく、肌への物理的刺激が少なく肌触りの優しいシートであった。
試験例2
上記試験例1において、吸液性、装着感、及び携帯性のいずれにおいても良好な結果が得られた寸法(長手方向及び短手方向の長さ、接触表面面積)のおりものシート(試料5:長手方向長さ125mm、短手方向長さ45mm、及び表面積40cm2)について、トップシートとバックシートの間に積層する液吸収層の厚みを変えることにより、圧着形成された周縁部(圧着形成部)の厚みと周縁内部(周縁内部領域)の厚みとの差が0μm、30μm、100μm、300μm、500μm、1000μm、1500μm、及び2000μmのおりものシート(試料8〜15)を作成した。これらの、試験例1と同様に、体型の異なる女性3名に3日間ずつ装着使用してもらい、フィット感について下記の基準に基づいて評価してもらった。
<フィット感>
◎:よい
○:ややよい
△:やや悪い
×:悪い。
結果を表2に示す。
Figure 2005168602
この結果から、圧着形成された周縁領域の厚みと周縁内部の厚みとの差が30〜1000μmの範囲にあるおりものシート(試料9〜13)、好ましくは100〜300μmの範囲にあるおりものシート(試料10及び11)は、装着違和感もなくフィット感に優れていることがわかった。すなわち、おりものシートは、平面状であるよりも、周縁より内部が一定の厚みで盛り上がっているほうがフィット感並びに装着感に優れることがわかる。
試験例3
上記試験例1において、吸液性、装着感、及び携帯性のいずれにおいても良好な結果が得られた寸法(長手方向及び短手方向の長さ、接触表面面積)のおりものシート(試料4:長手方向長さ90mm、短手方向長さ40mm、表面積30cm2、厚み差160μm、楕円または紡錘形状)を基準試料として、被験試料として形状またはトップシート素材において当該基準試料と相違するおりものシート(試料16〜18)を作成し、装着感及びフィット感を、下記の基準に従って比較評価した。
<装着違和感の有無/フィット感>
試料4を装着した場合の装着感/フィット感と比して、
◎:同等
○:やや劣る
△:劣る
×:著しく劣る。
なお、試料16として、形状が縦長の台形(長手方向長さ90mm、中央の幅[短手方向長さ]35mm、台形の上辺(装着前位)の幅45mm、台形の下辺(装着後位)の幅25mm)である点を除いて基準試料(試料4)と同一のおりものシートを;試料17として、形状がひょうたん型(ビヨロン型)(長手方向長さ90mm、中央の幅[短手方向長さ]35mm)である点を除いて基準試料(試料4)と同一のおりものシートを;また、試料18として、トップシート素材がポリエチレン繊維(合繊繊維)である点を除いて基準試料(試料4)と同一のおりものシートを使用した。
結果を表3に示す。
Figure 2005168602
この結果から、おりものシートの装着感及びフィット性を高めるためには、トップシート素材として、素材自体に弾性と柔軟性を有する綿素材を使用することが好ましいことがわかった。さらに、形状としては、楕円形状/紡錘形状が最も好ましいことがわかった。
本発明により、おりものの吸収性を損なうことなく、大きさを小型化し、かつおりものが排出される陰唇部(膣口)にフィットさせる形状にすることで、装着違和感を排除して、携帯性を高めることができ、日常的使用の利便性が向上したおりものシートを提供することができる。
本発明のおりものシートにおいて、長手方向の長さA、短手方向の長さBを説明するための図である。図中、黒丸はシートの中心部を示す。 本発明のおりものシートの一例として楕円形状または紡錘形状のおりものシートを示す図である。(a)は上面図、(b)は斜視図である。
符号の説明
A.長手方向の長さ
B.短手方向の長さ
C.縁端部から内側の一定領域(圧着形成された領域)
1.おりものシート
2.圧着形成部
3.周縁内部領域
4.液体透過性トップシート
5.液吸収層
6.液体不透過性バックシート

Claims (5)

  1. 皮膚接触面の表面積が、10〜62.5cm2の範囲にあるフィット感の良好なおりものシート。
  2. 長方形または略長方形を有し、長手方向の長さが50〜125mm、短手方向の長さが30〜50mmの範囲にある請求項1記載のおりものシート。
  3. 液体透過性トップシート及び液体不透過性バックシートが、必要に応じて間に液吸収層を挟んで、周縁部に沿って圧着積層されてなるおりものシートであって、圧着形成された周縁領域の厚みと周縁内部領域の厚みとの差が30〜1000μmの範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載するおりものシート。
  4. 液体透過性トップシートが天然素材からなるものである、請求項1乃至3のいずれかに記載のおりものシート。
  5. 楕円形もしくは紡錘形を有する請求項1乃至4のいずれかに記載するおりものシート。
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