JP2005165806A - 紙幣仕分け処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スタッカの数よりも多い種類の紙幣を仕分けるものにおいて、効率良く仕分けできるようにした紙幣仕分け処理装置を提供する。
【解決手段】ホッパーに載置された紙幣を最下層のものから順次取込んで搬送し、搬送通路に設けられた識別手段によって搬送紙幣の少なくとも金種を識別し、識別結果に応じて当該紙幣を複数のスタッカのいずれかに仕分けする紙幣仕分け処理装置において、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対してオペレータによる任意の金種割り当てを可能とするための金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに金種を自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を設ける。
【選択図】 図3
【解決手段】ホッパーに載置された紙幣を最下層のものから順次取込んで搬送し、搬送通路に設けられた識別手段によって搬送紙幣の少なくとも金種を識別し、識別結果に応じて当該紙幣を複数のスタッカのいずれかに仕分けする紙幣仕分け処理装置において、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対してオペレータによる任意の金種割り当てを可能とするための金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに金種を自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を設ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は、複数金種の紙幣を複数のスタッカ(収納部)に仕分けて収納する紙幣仕分け処理装置に関し、特に一時保留部を有さず、装置が有するスタッカの数よりも種類が多い金種の紙幣を合理的に仕分けることが可能な機能を有する紙幣仕分け処理装置に関する。
スタッカの数(例えば3個)よりも多い種類の紙幣(例えば5金種)を簡易な処理で仕分けることを目的とした紙幣仕分け処理装置として、例えば特開平1−162675号公報(特許文献1)やEP952556号公報(特許文献2)、さらにはWO162650号公報(特許文献3)に示される装置がある。
上記文献に示される装置はいずれも、最初に繰り出された紙幣の種類を第1の単一金種用スタッカに割り当て、次に検知された種類のものを第2の単一金種用スタッカへ割り当て、3番目以降に検知された紙幣を第3の混在金種用スタッカに割り当てるようにしており、スタッカの割り当てを自動的に行うようにして、オペレータの操作に対する負担の軽減を図っている。
上記文献に示される方式は、スタッカ毎に金種を割り当てる操作が不要であるため、操作するオペレータにとって好ましい面もあるが、次のような欠点もある。即ち、処理すべき紙幣が都合よく予め纏められていて、量の多い順に積み重ねられていれば問題ないが、処理すべき紙幣は往々にして種々の種類がランダムに混在していることの方が多い。
また、紙幣の金種毎の流通量が異なっていることは紛れもない事実であり、例えば日本では千円札と一万円札の流通量が多く、ヨーロッパでは100ユーロと10ユーロの流通量が多い。このような状況下で非常に流通量の少ない金種紙幣、例えば日本では2千円札、ヨーロッパでは500ユーロが一番下にあったとしたら、これら金種紙幣が優先的に単一金種用スタッカに割り当てられることになる。その結果、スタッカの数に制限があることから、必然的に流通量の多い金種紙幣が混在金種用スタッカに割り当てられる可能性が高くなる。
このような場合、混在金種用スタッカに割り当てられて収納された金種紙幣を混在金種用スタッカから抜き出し、再度ホッパーに載置して同様な仕分け処理をすることになるが、その分量が多いので、処理に時間を要し合理的でないという問題が発生する。
仕分け対象とする金種の数に相当する数のスタッカを具備した装置とすれば、このような問題は発生しないが装置が大型化して、製造コストが嵩むことになる。つまり、日本においては、流通紙幣が千円、二千円、五千円、万円の4金種であるので、4個のスタッカがあれば足りるが、米国においては1$、2$、5$、10$、20$、50$、100$の7金種となっており、ユーロ圏においては5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロの7金種となっており、米国やユーロ圏はいずれも7個のスタッカが必要となってしまう。
しかしながら、スタッカ数の多い構造の装置はコストが嵩むだけでなく、装置の大型化を招き、占有面積が増大して市場に受け入れ難いものとなってしまう。そのため、スタッカ数を増やすという手法は非現実的であり、その解決が望まれている。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、スタッカの数よりも多い金種の紙幣を効率良くかつ合理的に仕分けできるようにした紙幣仕分け処理装置を提供することにある。
本発明は、ホッパーに載置された紙幣を最下層のものから順次取込んで搬送し、搬送通路に設けられた識別手段によって搬送紙幣の少なくとも金種を識別し、識別結果に応じて当該紙幣を複数のスタッカのいずれかに仕分けする紙幣仕分け処理装置に関し、本発明の上記目的は、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対してオペレータによる任意の金種割り当てを可能とするための金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに金種を自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を設けることによって達成される。
また、本発明は、ホッパーに載置された紙幣を最下層のものから順次取込んで搬送し、搬送通路に設けられた識別手段によって搬送紙幣の少なくとも金種を識別し、識別結果に応じて当該紙幣を複数のスタッカのいずれかに仕分けする紙幣仕分け処理装置に関し、本発明の上記目的は、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対して所定の金種割り当てを行う金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに金種を自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を設けることによって達成される。
更に、本発明の上記目的は、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対してオペレータによる任意の金種割り当て又は所定の金種割り当てを可能とするための金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、前記単一スタッカに収納された紙幣の中で多い金種の順番に順次スタッカに自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を設けることによって達成される。
本発明は、紙幣の流通量が金種によって相当な差があることに着目し、紙幣仕分けの初期段階においては流通量の多い金種をオペレータの手(若しくはその国に対応して予め設定)により優先金種として割り当てを行い、一通りの仕分けが済んだ段階で、自動的に前記優先金種の割り当てをクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに自動的に割り当てるか、或いは混在金種のスタッカに収納された紙幣の中で多い金種の順番に順次スタッカに自動的に割り当てるように構成しているので、次段階以降ではオペレータの特別な操作が不要となると共に、効率的な仕分け作業を実現することができる。
本発明の紙幣仕分け処理装置は、金種によって紙幣の流通量が大きく相違することに着目してなされたものであり、スタッカの数よりも種類が多い金種の紙幣を効率的にかつ合理的に仕分けることが可能な紙幣仕分け処理装置である。紙幣仕分けの初期段階においては、流通量の多い金種をオペレータの手(若しくはその国に対応して予め設定)により優先金種として割り当てを行い、一通りの仕分けが済んだ段階で自動的に前記優先金種の割り当てをクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに自動的に割り当てるか、或いは混在金種のストッカに収納された紙幣の中で多い金種の順番に順次スタッカに自動的に割り当てるように設定し、次の仕分けを行うようになっている。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の紙幣仕分け処理装置10の外観構成例を示しており、筐体状本体上部には、入金処理或いは仕分け処理すべき一塊の金種混合紙幣を載置するホッパ11が設けられており、前面パネルには必要なデータを表示したり、処理等を指示入力するための表示/操作部20が設けられている。また、本体下部には、金種判別された紙幣を金種毎に仕分けして収納するための第1スタッカ121〜第3スタッカ123が区画されて設けられており、本体上部の端部には、ホッパー11から繰り出された紙幣を識別部において識別した際に、識別不能なものや偽札と識別されたものをリジェクトして集積するためのリジェクト用スタッカ13が設けられている。第1スタッカ121〜第3スタッカ123に対応して、その上部にはそれぞれの収納枚数を表示するためのスタッカLED171〜173が配設されており、スタッカLED171〜173は連続点灯表示又は点滅表示されるようになっている。また、第1スタッカ121〜第3スタッカ123は、収納紙幣をオペレータ等が外部から手で取り出すことができる構造となっている。
本例ではスタッカの数を3個とし、スタッカ121及び122は単一金種紙幣の収納に、スタッカ123は金種混合紙幣の収納に使用するようにしているが、これら数及び用途に限定されるものではない。
図2は表示/操作部20の詳細を示しており、時間やエラーコード等を表示する液晶表示部21と、金種判別や計数のデータを表示するLEDで成るLED表示部22と、数値データを入力するテンキー23と、操作の指示を行う操作キー24とで構成されており、操作キー24には入金処理或いは仕分け処理をスタート(再スタート)又は停止させる“START/STOP”キー241、データのクリアを指示する“CLEAR”キー242、入力の受入れを指示する“ACCEPT”キー243、金種指定手段としての“MANUAL”キー244等が含まれている。
また、図3は紙幣仕分け処理装置10の断面構造を側面より示しており、ホッパ11とリジェクト用スタッカ13との間の搬送通路18には金種判別、計数等を行う識別手段30が設けられており、リジェクト用スタッカ13の搬送通路18には、搬送紙幣を下部の第1スタッカ121〜第3スタッカ123側の搬送通路18A又はリジェクト用スタッカ13への搬送通路18Bに振分けるための振分け板14が設けられており、第1スタッカ121〜第3スタッカ123の上部の搬送通路18Aには、各スタッカ121〜123に対応して紙幣を下方に放出して各スタッカ121〜123に振分けて集積するための振分け板151及び152が設置されている。第1スタッカ121〜第3スタッカ123には、上部の搬送通路18Aから放出された紙幣を整列して収納するための羽根車161〜163が設けられており、ホッパー11、搬送通路18、18A、18B及びスタッカ121〜123には紙幣の通過若しくは有無を検知するための各種センサPS1〜PS12及びPS21〜PS23が設置されている。
即ち、ホッパー11には載置紙幣の有無を検知するセンサPS1が設けられており、搬送通路18には紙幣の通過を検知するセンサPS2〜PS5が設けられており、搬送通路18Aには紙幣の通過を検知するセンサPS6〜PS12が設けられ、搬送通路18Bにはリジェクト紙幣の通過を検知するセンサPS13が設けられている。また、第1スタッカ121〜第3スタッカ123にはそれぞれ羽根車161〜163を介して放出される収納紙幣を検知するセンサPS21〜PS23が設置されている。
図4は紙幣仕分け処理装置10の内部構成例を示しており、全体の制御を行うCPU等で成る制御部40には記憶手段41が接続されると共に、表示/操作部20、識別手段30、紙幣の搬送等を行う搬送制御部が接続されている。また、上記センサPS1〜PS13及びPS21〜PS23も制御部40に接続されており、記憶手段41内にはスタッカ121〜123の金種割り当てを記憶するスタッカ割り当て記憶部41Aが配置されている。更に制御部40には、スタッカ割り当て記憶部41Aに記憶されている内容をクリアするスタッカ割り当てクリア部51、装置が起動されたときに手動モードを自動的に設定する手動モード設定部53が接続され、装置を手動設定モードから自動設定モードに切換える判定を行う自動設定モード切換判定部52が接続されている。
このような構成において、その動作を図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず電源をオン(ステップS1)にすると、手動モード設定部53は紙幣仕分け処理装置10を手動設定モードにし(ステップS2)、オペレータは表示/操作部20(金種指定手段)を介して第1スタッカ121及び第2スタッカ122について金種の割り当てを行い(ステップS3)、スタッカ割り当て記憶部41Aに記憶する(ステップS4)。これにより、第1スタッカ121へ仕分ける紙幣の金種が定まり、第2スタッカ122へ仕分ける紙幣の金種が定まる。
このような初期設定終了後、入金処理或いは仕分け処理すべき一塊の金種混合紙幣をホッパ11に載置し(ステップS5)、表示/操作部20の“START/STOP”キー241を押下すると(ステップS7)、搬送制御部50を介してホッパ11に載置された紙幣が1枚ずつ分離されて搬送通路18に沿って内部に繰り出され(ステップS10)、識別手段30に搬送されて金種判別や計数、真偽等の処理がされる(ステップS11)。そして、識別結果に従って搬送制御部50は振分け板14、151、152等を制御し、識別された紙幣を該当する金種指定のスタッカ121又は123に収納すると共に、その他の金種(指定された金種以外の金種)の紙幣はスタッカ123に収納し、リジェクト紙幣はリジェクト用スタッカ13にリジェクトする(ステップS12)。
このような紙幣の仕分け中に、第1スタッカ121が紙幣で満杯になったか否かを判定し(ステップS20)、第2スタッカ122が紙幣で満杯になったか否かを判定し(ステップS21)、更に第3スタッカ123が紙幣で満杯になったか否かを判定し(ステップS22)、いずれもが満杯になっていない場合は、ホッパー11に紙幣が存在するか否かを判定する(ステップS30)。ホッパー11に紙幣が存在すれば上記ステップS10にリターンして上記動作を繰返す。また、上記ステップS20〜22でいずれかスタッカが満杯になった場合は自動的に一時停止となり(ステップS23)、スタッカLED171〜173が点灯するのでそれを目印にして、オペレータは満杯になったスタッカの紙幣を抜取る(ステップS24)。その後、“START/STOP”キー241を押下して再スタートする(ステップS25)。
一方、ホッパー11に紙幣が無いことが検知されると(ステップS30)、自動設定モード切換判定部52は自動設定モードへの切換条件になったか否かを判定し(ステップS31)、自動設定モードへの切換条件と判定されると、スタッカ割り当てクリア部51を介してスタッカ割り当て記憶部41Aに記憶されているスタッカ割り当てをクリアし(ステップS32)、自動設定モードにする(ステップS33)。その後、上記ステップS5にリターンして、上記動作を自動設定モードで繰返す。つまり、ホッパー11に再載置された紙幣は、最初に識別された金種の紙幣が第1スタッカ121に収納され、次に識別された金種の紙幣が第2スタッカ122に収納され、その他の金種の紙幣は第3スタッカに収納される。
自動設定モード切換判定部52における自動設定モードへの切換条件は、ホッパー11に紙幣が無いことと、第1スタッカ121〜第3スタッカ123から紙幣が抜取られてたことの論理積条件である。
なお、上述では装置が起動されたときに手動設定モードとなり、オペレータが金種指定手段でスタッカに対する金種を指定するようになっているが、その国に応じたテーブルを記憶手段に格納しておき、金種割り当てを自動的に設定するようにしても良い。例えばユーロ紙幣専用の装置であれば、オペレータがわざわざ指定金種を入力する必要がないように、予め記憶手段に100ユーロを第1スタッカに、50ユーロを第2スタッカに指定するテーブルを格納しておき、固定的に自動設定するようにしても良い。
また、上述では自動設定モードにおいて、識別金種の順番にスタッカの割り当てを行うようにしているが、識別手段によって混在金種スタッカに収納された紙幣の金種とその数量は分かっている。従って、2回目の仕分けの際に、最初に検知した金種を第1スタッカに割り当てるのではなく、実際に一番多かった金種の紙幣を第1スタッカに割り当てるようにし、次に多い金種の紙幣を第2スタッカに割り当てるようにしても良い。
次に、本発明の具体的な実施例を説明する。
先ず、本発明の紙幣仕分け処理装置10が図1及び図3に示すように3個のスタッカ121〜123を有するものとし、ユーロ紙幣(7金種)を仕分けする場合を例にとって説明する。
ユーロ紙幣は、その額面が5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロの7金種となっており、金種によって流通量に歴然とした差異が生じている。本紙幣仕分け処理装置10は主としてやや規模の大きい小売店の出納室に設置され、業務終了後に各レジから集められた紙幣を纏めて一括で入金処理や仕分け処理を行うようになっている。銀行の出納室に設置されて、預金者が持参した紙幣を複数分纏めて処理することに使われることもある。
本紙幣仕分け処理装置10は図1に示すように、1つのホッパー11と、3個のスタッカ121〜123と、偽札或いは識別不能な紙幣を排除するリジェクト用スタッカ13とを有している。ホッパー11の容量は500枚、各スタッカ121〜123の容量は300枚、リジェクト用スタッカ13の容量は50枚となっている。
ホッパー11に載置された紙幣は最下層のものから順次1枚ずつ繰り出され、約700枚/分の処理速度で処理されるようになっており、500枚の紙幣は約43秒で処理が完了することになる。1回に載置される数量は500枚と制限されてはいるが、随時追加投入が可能なので、一度に処理する紙幣量が1000枚程度あったとしても、連続して仕分け処理することができる。
本実施例では、仕分け処理すべき紙幣が図7に示すように合計1100枚の紙幣であった場合を説明する。本例の金種明細は、5ユーロが150枚、10ユーロが150枚、20ユーロが150枚、50ユーロが150枚、100ユーロが400枚、200ユーロが50枚、500ユーロが50枚となっている。処理に先立ちオペレータは、第1スタッカ及び第2スタッカに対し、流通量の多い金種として知られている5/10/20/50/100ユーロの中から何れかの金種を割り当てる金種指定(スタッカ割り当て)を1回だけ行う。このスタッカ割り当ての有効性は、“START/STOP”キー241の押下からホッパー11に紙幣が検知されなくなり、且つ第1スタッカ121〜第3スタッカ123の全てから紙幣が取り出されるまでとなっている。
オペレータが前記1100枚の紙幣を処理するに際し、第1スタッカ121に100ユーロを割り当て、第2スタッカ122に5ユーロを割り当てたとする。搬送通路18の途中に設けられている識別手段30により各紙幣の金種が識別され、100ユーロと判定されたものは第1スタッカ121に搬送され、5ユーロと判定されたものは第2スタッカ122に搬送され、それ以外の金種と判定されたものは第3スタッカ123に搬送され、偽札と判定されたものや汚損のための金種判定不能と判定されたものはリジェクト用スタッカ13に搬送される。
この1100枚の紙幣を一括でホッパー11に載置することはできないので、例えば図7に示すように3回分に分けて処理したとする。1回目載置分の450枚には割り当て指定を受けた5ユーロが含まれており、この順番でホッパー11に載置されたとすれば、5ユーロが連続して第2スタッカ122に150枚送られて収納され、次いで割り当て指定を受けていない10ユーロ150枚と20ユーロ150枚が第3スタッカ123に送られてホッパー11が空となり、第3スタッカ123に満杯が表示され、これに促されオペレータが第3スタッカ123から紙幣を全部抜き取る。
この1回目終了時のホッパー11/スタッカ121〜123の状況は、ホッパー11:空、第1スタッカ121:空、第2スタッカ122:150枚残存、第3スタッカ123:空となっており、第1スタッカ121及び第2スタッカ122への金種割り当ては維持される。
次に、第2回目載置分の350枚の処理に移る。
割り当て指定を受けていない50ユーロ150枚が第3スタッカ123に搬送され、次いで割り当て指定を受けた100ユーロ200枚が第1スタッカ121に搬送され、ホッパー11が空となる。
この2回目終了時のホッパー11/スタッカ121〜123の状況は、ホッパー11:空、第1スタッカ121:200枚残存、第2スタッカ122:150枚残存、第3スタッカ123:150枚残存となっており、第1スタッカ121及び第2スタッカ122への金種割り当ては維持される。
次に、第3回目載置分の300枚の処理に移る。
割り当てを受けた100ユーロが第1スタッカ121へ搬送され、第1スタッカ121の収納紙幣が300枚となったところで、ホッパー11における繰り出し動作が一旦停止される。第1スタッカ121に満杯が表示され、これに促されオペレータが第1スタッカ121から紙幣を全部抜き取る。
満杯解消を受けて装置は繰り出しを再開させ、残った100ユーロを第1スタッカ121に送り、次いで割り当て指定を受けていない200ユーロと500ユーロが第3スタッカ123に送られ、ホッパー11が空となる。この3回目終了時のホッパー11/スタッカ121〜123の状況は、ホッパー11:空、第1スタッカ121:100枚残存、第2スタッカ122:150枚残存、第3スタッカ123:250枚残存となっており、第1スタッカ121及び第2スタッカ122への金種割り当ては維持される。
オペレータはこの3回目が終了した時点で、他に処理すべき紙幣が存在しないことを確認し、第2段階の仕分け処理を行うべく、第1スタッカ121〜第3スタッカ123の紙幣を全て抜き取る。この瞬間、ホッパー11:空、第1スタッカ121〜第3スタッカ123:全て空の条件を満たすことになり、自動設定モード切換判定の条件が満たされるので、設定されている金種割り当てがクリアされる。
第2段階の仕分け処理は次のようにして行われる。
第1スタッカ121〜第3スタッカ123から紙幣を抜き取り、全てのスタッカ121〜123内を空にした状態で、混合金種550枚についての金種紙幣の仕分けを行うべく、これらをホッパー11に再載置して“START/STOP”キー241を押下する。既に第1スタッカ121及び第2スタッカ122への金種割り当てがクリアされているので、今度は自動設定モードが作用する。自動設定モードとは、最初に識別した金種を第1スタッカ121へ、その金種以外で2番目に識別した金種を第2スタッカ122へ、更に3番目以降に識別した金種を第3スタッカ123へ割り当てるモードのことである。
具体的には、最下層の紙幣の金種が10ユーロであると判定された場合、この10ユーロを第1スタッカ121への割り当て金種とし、以後の10ユーロを全て第1スタッカ121へ搬送して収納する。2番目に識別した金種が20ユーロと判定されると、この20ユーロを第2スタッカ122への割り当て金種とし、3番目以降に識別される50ユーロ、200ユーロ、500ユーロは第3スタッカ123への割り当て金種とする。
この自動設定モードが終了した段階では、本ケースにおいて、第1スタッカ121に150枚の10ユーロが収納され、第2スタッカ122に150枚の20ユーロが収納され、第3スタッカ123に250枚の50ユーロ、200ユーロ、500ユーロが混在して収納される。第1スタッカ121〜第3スタッカ123から紙幣を抜き取って、もう一度自動設定モードを繰り返せば、全ての金種についての単一金種仕分けが完了することになる。
以上、3個のスタッカ121〜123で7金種を仕分ける場合について説明したが、本発明はスタッカ数が限定されるものではない。例えば4個のスタッカで7金種を仕分けすれば、2回の操作で全ての金種を単一金種に仕分けることができることは自明である。
なお、仕分け処理される対象紙幣の種類がランダムに混じり合っていても、本発明が有効であることは言うまでもない。
10 紙幣仕分け処理装置
11 ホッパー
13 リジェクト用スタッカ
14,151,152 振分け板
18,18A,18B 搬送通路
20 表示/操作部
30 識別手段
40 記憶手段
41A スタッカ割り当て記憶部
50 搬送制御部
51 スタッカ割り当てクリア部
52 自動設定モード切換判定部
53 手動モード設定部
121〜123 スタッカ
11 ホッパー
13 リジェクト用スタッカ
14,151,152 振分け板
18,18A,18B 搬送通路
20 表示/操作部
30 識別手段
40 記憶手段
41A スタッカ割り当て記憶部
50 搬送制御部
51 スタッカ割り当てクリア部
52 自動設定モード切換判定部
53 手動モード設定部
121〜123 スタッカ
Claims (4)
- ホッパーに載置された紙幣を最下層のものから順次取込んで搬送し、搬送通路に設けられた識別手段によって搬送紙幣の少なくとも金種を識別し、識別結果に応じて当該紙幣を複数のスタッカのいずれかに仕分けする紙幣仕分け処理装置において、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対してオペレータによる任意の金種割り当てを可能とするための金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに金種を自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を有したことを特徴とする紙幣仕分け処理装置。
- 前記複数のスタッカ数は3であり、このうちの2つのスタッカに対して前記金種指定手段が有効となるように制御される請求項1に記載の紙幣仕分け処理装置。
- ホッパーに載置された紙幣を最下層のものから順次取込んで搬送し、搬送通路に設けられた識別手段によって搬送紙幣の少なくとも金種を識別し、識別結果に応じて当該紙幣を複数のスタッカのいずれかに仕分けする紙幣仕分け処理装置において、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対して所定の金種割り当てを行う金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、識別された金種の順番に応じて順次スタッカに金種を自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を有したことを特徴とする紙幣仕分け処理装置。
- ホッパーに載置された紙幣を最下層のものから順次取込んで搬送し、搬送通路に設けられた識別手段によって搬送紙幣の少なくとも金種を識別し、識別結果に応じて当該紙幣を複数のスタッカのいずれかに仕分けする紙幣仕分け処理装置において、前記複数のスタッカのうちの1つを除くスタッカに対してオペレータによる任意の金種割り当て又は所定の金種割り当てを可能とするための金種指定手段を有し、前記金種指定手段によって指定された金種を該当スタッカへ仕分け搬送すると共に、指定されなかった金種の紙幣を混在状態で単一スタッカに仕分け搬送するようにし、所定条件になったときに前記金種指定手段による金種指定内容をクリアし、前記単一スタッカに収納された紙幣の中で多い金種の順番に順次スタッカに自動的に割り当てる自動設定モードに移行するように制御する制御手段を有したことを特徴とする紙幣仕分け処理装置。
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